JPH09299069A - お好み焼類またはタコ焼類 - Google Patents
お好み焼類またはタコ焼類Info
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- JPH09299069A JPH09299069A JP8137742A JP13774296A JPH09299069A JP H09299069 A JPH09299069 A JP H09299069A JP 8137742 A JP8137742 A JP 8137742A JP 13774296 A JP13774296 A JP 13774296A JP H09299069 A JPH09299069 A JP H09299069A
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Abstract
良好で、しかも得られるお好み焼類又はタコ焼類が保形
性に優れていて、しかもふっくらとしていて、口当たり
が良く、ジューシー感のある良好な食感を有するもので
ある、お好み焼類又はタコ焼類の提供、そのための製造
方法及びミックス粉の提供。 【解決手段】 お好み焼類又はタコ焼類の製造に際し
て、(a)小麦粉から主としてなる穀粉類;(b)アセチル
化ワキシー澱粉、架橋処理ワキシー澱粉、アセチル化し
且つ架橋処理したワキシー澱粉、アセチル化タピオカ澱
粉、架橋処理タピオカ澱粉及びアセチル化し且つ架橋処
理したタピオカ澱粉から選ばれる1種以上の澱粉;並び
に(c)キサンタンガムを用いる本発明により、上記の課
題が解決される。
Description
はタコ焼類用の組成物、お好み焼類またはタコ焼類の製
造方法、並びに前記の組成物を用いるか、または前記の
製造方法で得られるお好み焼類またはタコ焼類に関する
ものであり、本発明による場合は、良好な作業性で、保
形性および食感に優れるお好み焼類またはタコ焼類を円
滑に得ることができ、特に本発明のお好み焼類またはタ
コ焼類は凍結保存後に解凍したときに、形崩れがなく
て、ふっくらとしていて、口当たりが良く、ジューシー
感のある、食感に優れるものを得ることができる。
種々のインスタント食品が販売されるようになってい
る。そのようなインスタント食品の一つとして、小麦粉
などの穀粉類に調味料や各種の具を添加または別添した
お好み焼類用またはタコ焼類用のミックス粉が市販され
るようになっており、そのミックス粉に水などの液体を
加えて流動性の生地を調製し、それを焼成するだけでお
好み焼類またはタコ焼類を簡単に製造できることからそ
の需要が伸びている。さらに、近年、焼成済みのお好み
焼類およびタコ焼類を冷凍したものや冷蔵したものが販
売されるようになっており、冷凍または冷蔵したお好み
焼類およびタコ焼類は、生地を焼成する手間がかから
ず、加熱解凍するだけで直ちに喫食可能になり、一層簡
便であることからその需要が増えている。
よびそれに用いる小麦粉組成物(ミックス粉)に関して
は従来からも色々研究が行われており、そのような従来
技術としては、タコ焼用の小麦粉生地に食物繊維、卵
白または乳化剤のうちの1種または2種以上を添加して
焼き上げたタコ焼を乾燥して乾燥タコ焼を製造する方法
(特開昭62−61566号公報);蛋白質と水の量
を調製して具材を含有する小麦粉生地を調製し、成形お
よび油中加熱し、次いで乾燥して乾燥タコ焼を製造する
方法(特開昭61−274669号公報);蛋白質と
水の量を調製して具材を含有する小麦粉生地を調製し、
成形および加熱してタコ焼を製造し、場合によりさらに
冷凍、冷蔵、温蔵する方法(特開昭61−274668
号公報);ジエランガムを含有するお好み焼用のプレ
ミックスパウダー(特開昭62−151136号公
報);つなぎ成分として穀類、澱粉、ガム類、蛋白質
の1種以上を用いて製造したお好み焼をパンとパンとの
間に挟持させた食品(特開平5−60297号公報);
小麦粉、油脂および澱粉エーテルの混合物を主原料と
するタコ焼用ミックス、それを用いて冷凍タコ焼を製造
する方法(特開平6−62813号公報);小麦粉と
ハイドロキシプロピル化デンプンを含有するタコ焼用の
プレミックス(特開平6−277011号公報);食
物繊維、増粘多糖類および界面活性剤を含有する小麦粉
生地を用いてタコ焼等を製造する方法(特開平7−11
1855号公報)などを挙げることができる。
造法で得られる乾燥タコ焼は熱湯で復元させることによ
って喫食可能になるが、その復元したものでは、食感は
柔らかいものの、べとついていて、ふっくらとしておら
ず、ジューシー感にも欠けており、充分に満足のゆく品
質ではない。また、上記の従来法で得られるタコ焼、
および上記の従来技術で得られるお好み焼類の場合
は、その冷凍したものを電子レンジで解凍した際に、ふ
っくらとせず、ぼそついた重い食感となり、ジューシー
感にも欠けたものとなり易い。そして、上記の従来技
術で得られるパンとパンとの間に挟持したお好み焼は、
その冷凍物を電子レンジで解凍すると、ふっくらとせ
ず、歯ごたえの強い食感となり、ジューシー感がないも
のとなり易い。また、上記の従来技術で得られる冷凍
タコ焼は、電子レンジで解凍した際に保形性が不良で形
崩れが生じ易く、しかもべとついた食感のものとなり易
い。さらに、上記の従来技術のプレミックスを用いて
得られるタコ焼では、冷凍保存後に電子レンジで解凍し
た際にふっくらとせず、しかもぼそついた、ジューシー
感のない不良な食感となり易い。そして、上記の従来
方法で得られるタコ焼では、冷凍保存後に電子レンジで
解凍した際にふっくらとせず、重く粘りのある食感とな
り、ジューシー感のない不良な食感となり易い。
な作業性で、保形性および食感に優れるお好み焼類また
はタコ焼類を円滑に得ることができ、特に冷凍保存後に
解凍したものでは、電子レンジなどにより解凍したとき
に、形崩れがなくて保形性に優れ、ふっくらとしてい
て、口当たりが良く、ジューシー感のある良好な食感の
ものにすることのできるお好み焼類またはタコ焼類を提
供することである。そして、本発明の目的は、上記した
優れた特性を有するお好み焼類用およびタコ焼類用の組
成物を提供することである。さらに、本発明は、上記し
た優れた特性を有するお好み焼類およびタコ焼類の製造
方法を提供することである。
本発明者らが検討を重ねてきたが、その結果、小麦粉等
の穀粉類に、無処理の澱粉(例えば無処理のワキシー澱
粉、タピオカ澱粉、馬鈴薯澱粉、小麦澱粉、コーンスタ
ーチ等)などを配合しても口当たり、ふっくら感、ジュ
ーシー感などに優れるお好み焼類およびタコ焼類が得ら
れないのに対して、アセチル化および/または架橋処理
したワキシー澱粉並びにアセチル化および/または架橋
処理したタピオカ澱粉のうちの少なくとも1種を配合
し、しかもその際にさらにキサンタンガムを配合する
と、お好み焼類およびタコ焼類の製造時の作業性が良好
になり、しかも保形性および食感に優れるお好み焼類ま
たはタコ焼類を円滑に得ることができること、特に前記
で得られるお好み焼類またはタコ焼類を冷凍したもの
は、電子レンジで解凍したときに、形崩れがなくて、ふ
っくらとしていて口当たりが良く、ジューシー感のある
極めて良好な食感になることを見出して本発明を完成し
た。
主としてなる穀粉類;(b)アセチル化ワキシー澱粉、
架橋処理ワキシー澱粉、アセチル化し且つ架橋処理した
ワキシー澱粉、アセチル化タピオカ澱粉、架橋処理タピ
オカ澱粉およびアセチル化し且つ架橋処理したタピオカ
澱粉から選ばれる1種または2種以上の澱粉;並びに
(c)キサンタンガムを含有することを特徴とするお好
み焼類用またはタコ焼類用の組成物である。
してなる穀粉類;(b)アセチル化ワキシー澱粉、架橋
処理ワキシー澱粉、アセチル化し且つ架橋処理したワキ
シー澱粉、アセチル化タピオカ澱粉、架橋処理タピオカ
澱粉およびアセチル化し且つ架橋処理したタピオカ澱粉
から選ばれる1種または2種以上の澱粉;並びに(c)
キサンタンガムを少なくとも用いて流動性の生地を調製
し、必要に応じて前記の流動性の生地の調製時または調
製後に具材を混合し、焼成することを特徴とするお好み
焼類またはタコ焼類の製造方法である。
またはタコ焼類用の組成物を用いて得られるお好み焼類
またはタコ焼類、および上記した製造方法で得られるお
好み焼類またはタコ焼類を包含する。
する。本発明で用いる“小麦粉から主としてなる穀粉
類”(以下これを「小麦粉等穀粉類(a)」という)
は、小麦粉単独であっても、または小麦粉と共に少量の
他の穀粉類を併用したものであってもよい。小麦粉等穀
粉類(a)として用いる小麦粉は、お好み焼類またはタ
コ焼類の製造に際して通常用いられている小麦粉であれ
ばいずれでもよく、デユラム粉も用いることができる。
と共に他の穀粉類を併用する場合は、他の穀粉類とし
て、山芋粉、ライ麦粉、米粉、そば粉、大豆粉、ポテト
フラワー、大麦粉、コーンフラワーなどを用いることが
でき、これらの他の穀粉類は1種類のみを用いても、ま
たは2種以上を用いてもよい。それらの他の穀粉類を用
いる場合は、小麦粉等穀粉類(a)の全重量に基づいて
30重量%以下であるのが好ましく、15重量%以下で
あるのがより好ましい。なお、本発明では、小麦粉等穀
粉類(a)として用い得る「他の穀粉類」には下記で説
明する澱粉(b)は含まれず、したがって、本願明細書
では、該「他の穀粉類」と「澱粉(b)」を別のものと
して区別して扱う。
(a)と共に、アセチル化ワキシー澱粉、架橋処理ワキ
シー澱粉、アセチル化し且つ架橋処理したワキシー澱
粉、アセチル化タピオカ澱粉、架橋処理タピオカ澱粉、
およびアセチル化し且つ架橋処理したタピオカ澱粉から
選ばれる1種または2種以上の澱粉[以下単に「アセチ
ル化及び/又は架橋処理澱粉(b)」ということがあ
る]を用いることが、口当たりがよくてふっくらとし、
ジューシー感に優れるお好み焼類およびタコ焼類を得る
上で必要である。
ー澱粉、およびアセチル化し且つ架橋処理したワキシー
澱粉のベースをなす“ワキシー澱粉”は、ワキシー種
(すなわち“もち種”)の穀類から得られる澱粉であ
り、例えばモチ小麦澱粉、ワキシーコーン澱粉、モチ米
澱粉などを挙げることができ、そのうちでもモチ小麦澱
粉、ワキシーコーン澱粉に由来するものが好ましい。
の水酸基を酢酸エステル化したものであり、またアセチ
ル化タピオカ澱粉はタピオカ澱粉中の水酸基を酢酸エス
テル化したものであり、酢酸エステル基の含有割合の高
いもの(高置換体)から酢酸エステル基の含有割合の低
いもの(低置換体)まで知られている。本発明では食品
への使用が許可されているものであればそのいずれもが
使用できるが、一般に、アセチル化の程度が0.01〜
0.10DSであるアセチル化ワキシー澱粉およびアセ
チル化タピオカ澱粉が好ましく用いられる。なお、DS
とは Degree of Substitution の略で、澱粉を構成する
グルコース1個当たりでアセチル化されている水酸基の
数をいい、例えばグルコースの3個の水酸基のすべてが
アセチル化されている場合はDSは3となる。したがっ
て、0.01〜0.1DSとは、グルコース100個あ
たり1〜10個の水酸基がアセチル化されていることを
意味する。アセチル化の程度が、0.01DS未満であ
ると効果が少なく、一方0.10DSを超えると酸味が
強くなり好ましくない。
粉中の2カ所以上の水酸基に多官能性化合物を結合させ
たワキシー澱粉誘導体であり、また架橋処理タピオカ澱
粉はタピオカ澱粉中の2カ所以上の水酸基に多官能性化
合物を結合させたタピオカ澱粉誘導体である。澱粉の架
橋剤としては多くの多官能性化合物が知られており、ホ
ルムアルデヒド、エピクロルヒドリン、オキシ塩化リ
ン、トリメタリン酸などのリン酸、アクロレインなどの
架橋剤によって架橋した澱粉類が実用化されているが、
本発明では、食品への使用が許可されている架橋処理ワ
キシー澱粉および架橋処理タピオカ澱粉であればいずれ
も使用できる。また、架橋処理ワキシー澱粉および架橋
処理タピオカ澱粉における架橋度も特に制限されない
が、一般に架橋度が0.2〜10m mole/100
g澱粉のものが好ましく用いられる。また、本発明で用
いる架橋処理ワキシー澱粉および架橋処理タピオカ澱粉
は、上記したような架橋処理と共にエーテル化処理を施
してあってもよく、その場合の澱粉におけるエーテル基
としては、アリルエーテル、メチルエーテル、カルボキ
シメチルエーテル、カルボキシエチルエーテル、ヒドロ
キシエチルエーテル、ヒドロキシプロピルエーテルなど
の基を挙げることができる。そして、本発明では、上記
した架橋処理ワキシー澱粉、架橋処理タピオカ澱粉のう
ちでも、架橋処理ワキシー澱粉が好ましく用いられる。
キシー澱粉およびタピオカ澱粉は、ワキシー澱粉および
タピオカ澱粉の各々に対して、それらの澱粉中の水酸基
を酢酸エステルに変える処理と、それらの澱粉中の2カ
所以上の水酸基に多官能性化合物を結合させる架橋処理
の両方を施した澱粉誘導体であり、本発明では、アセチ
ル化し且つ架橋処理したワキシー澱粉またはタピオカ澱
粉として、食品への使用が許可されているいずれのもの
も用い得るが、そのうちでも、アセチル化し且つ架橋処
理したワキシー澱粉が好ましく用いられる。
(a)に、上記したアセチル化及び/又は架橋処理澱粉
(b)と共にキサンタンガムを配合することが必要であ
る。本発明では食品への使用が可能なキサンタンガムで
あればいずれも使用でき、その物性や調製法などは特に
制限されない。
(a)、アセチル化及び/又は架橋処理澱粉(b)およ
びキサンタンガムを混合し、場合により更にお好み焼類
またはタコ焼類の製造に用いられる他の乾燥材料を混合
して、お好み焼類用およびタコ焼類用の組成物を調製
し、そのお好み焼類用またはタコ焼類用の組成物を、お
好み焼類用またはタコ焼類用のミックス粉として直接、
流通、販売、使用してもよい。
組成物は、上記したアセチル化及び/又は架橋処理澱粉
(b)を、小麦粉等穀粉類(a)の重量に基づいて、5
〜30重量%の割合で含有する[2種以上のアセチル化
及び/又は架橋処理澱粉(b)を含有する場合はその合
計量]のが好ましく、10〜20重量%の割合で含有す
るのがより好ましい。アセチル化及び/又は架橋処理澱
粉(b)の含有量が5重量%未満であると、お好み焼類
およびタコ焼類の食感がぼそついたものになり易く、一
方30重量%を超えるとお好み焼類およびタコ焼類の食
感が粘りの強い団子状のものになり易い。
類用の組成物は、キサンタンガムを、小麦粉等穀粉類
(a)の重量に基づいて、0.1〜3重量%の割合で含
有するのが好ましく、0.5〜2重量%で含有するのが
より好ましい。キサンタンガムの含有量が0.1重量%
未満であるとお好み焼類およびタコ焼類の食感がぼそつ
いたものになり易く、一方3重量%を超えるとお好み焼
類およびタコ焼類の食感が粘りの強い団子状のものにな
り易い。
組成物に他の乾燥材料を含有させる場合は、他の乾燥材
料として、例えば、砂糖、ベーキングパウダー、食塩、
香辛料、調味料、カツオ粉末、コンブ粉末、エビ粉末、
切りイカ、ネギーフレーク、ベニショウガ粉末、青の
り、チーズ粉末などを用いることができ、必要に応じて
これらの乾燥材料の1種または2種以上を上記した小麦
粉等穀粉類(a)、アセチル化及び/又は架橋処理澱粉
(b)およびキサンタンガムと共に混合することによっ
て、多種多様なお好み焼類用またはタコ焼類用の組成物
(ミックス粉)を調製することができる。
焼類用の組成物に、適量の水、だし汁、醤油、ソース、
ミリン、酒、卵液などの液体を加えて流動性の生地を調
製し、その流動性の生地の調製時にまたは調製後に、生
地中に好みに応じて、キャベツやその他の野菜類;肉類
やその加工品;桜エビ、鰹節、タコ、その他の魚介類や
その加工品;揚げ玉;チーズ、バター、その他の乳製品
などの具材を加えて、熱板上に流して焼成したり、型に
注入して焼成することによって、工場、食堂、商店、家
庭などにおいて、良好な保形性で、ふっくらとしていて
口当たりが良く、ジューシー感に優れる高品質のお好み
焼類またはタコ焼類を短時間で極めて簡単につくること
ができる。
用またはタコ焼類用の組成物(ミックス粉)を予め製造
することは必ずしも必要ではなく、上記した小麦粉等穀
粉類(a)、アセチル化及び/又は架橋処理澱粉
(b)、キサンタンガムおよび必要に応じて例えば砂
糖、ベーキングパウダー、食塩、香辛料、調味料、カツ
オ粉末、コンブ粉末、エビ粉末、切りイカ、ネギーフレ
ーク、ベニショウガ粉末、青のり、チーズ粉末など他の
材料を逐次にまたは同時に混合し、それに適量の水、だ
し汁、醤油、ソース、ミリン、酒、卵液などの液体を加
えて流動性の生地を調製し、該流動性の生地の製造時ま
たは製造後に必要に応じて更にキャベツやその他の野菜
類;肉類やその加工品;桜エビ、鰹節、タコ、その他の
魚介類やその加工品;揚げ玉;チーズ、バター、その他
の乳製品を加えて、熱板上に流したり、型内に注入し、
焼成して、お好み焼類またはタコ焼類を製造してもよ
く、したがって本発明はそのようなお好み焼類またはタ
コ焼類の製造方法を包含する。そして、この場合にも、
上記したお好み焼類用またはタコ焼類用の組成物(ミッ
クス粉)における場合と同様に、アセチル化及び/又は
架橋処理澱粉(b)の配合量を、小麦粉等穀粉類(a)
の重量に基づいて、5〜30重量%、より好ましくは1
0〜20重量%にし、またキサンタンガムの配合量を小
麦粉等穀粉類(a)の重量に基づいて0.1〜3重量
%、好ましくは0.5〜2重量%にするのが上記と同様
の理由から好ましい。
(ミックス粉)を使用する上記した方法、または該組成
物(ミックス粉)を使用せずに各材料を製造時にそのま
ま混合する上記した方法でお好み焼類またはタコ焼類を
製造するいずれの場合にも、水やその他の液体を加えて
調製する流動性の生地の粘度を500〜20000cp
s(25℃)にするのが好ましく、1500〜1000
0cps(25℃)にするのがより好ましい。生地の粘
度が500cps未満であると、熱板に流したり型内に
注入する際の作業性が悪くなり易くなり、しかも焼成し
て得られるお好み焼類またはタコ焼類の食感が重く固い
ものになり易い。一方、生地の粘度が20000cps
を超えると流動性が高くなり過ぎて成形性が不良になり
易く、しかも焼成して得られるお好み焼類またはタコ焼
類は柔らか過ぎてべたついた食感になり易い。
は好みなどに応じて調節可能であるが、お好み焼類また
はタコ焼類を工業的または商業的に製造する場合は、具
材の大きさを5〜15mm程度にしておくと、混合作
業、鉄板や型等への生地の流し作業や注入作業などが行
い易くなり、しかもお好み焼類またはタコ焼類からの具
材の脱離、ソース漏れなどを生じにくくなるので好まし
い。
は、いずれも、そのまま常温で流通・販売しても、冷蔵
状態または冷凍状態で流通・販売してもよい。特に、上
記で得られたお好み焼類またはタコ焼類を凍結した本発
明の冷凍お好み焼類または冷凍タコ焼類は、電子レンジ
などを用いて加熱解凍するだけで、焼き立て時と殆どか
わらない、形崩れがなくて、ふっくらとしていて口当た
りが良く、ジューシー感のある状態に復元できる高い商
品価値を有しており、したがって本発明は、上記により
得られるお好み焼類またはタコ焼類を凍結した冷凍お好
み焼類および冷凍タコ焼類をその好ましい態様として包
含する。その場合の冷凍方法や冷凍条件などは特に制限
されず、上記で得られるお好み焼類またはタコ焼類を通
常−20℃以下に凍結する、好ましくは−20℃以下に
急速凍結することによって得ることができる。
明するが、本発明はそれにより何ら限定されない。
化処理したワキシー澱粉(松谷化学工業株式会社製「パ
インエースNo.3」)30g、キサンタンガム2g、
食塩8g、砂糖8g、ベーキングパウダー8gおよび調
味料(株式会社シマヤ社製「だしの素」)24gを均一
に混合してお好み焼用の組成物(お好み焼用ミックス
粉)を調製した。 (2) 上記(1)で調製したお好み焼用の組成物32
0gに、すりおろした長イモ30g、全卵液320gお
よび水430gを加え均一に混合して、粘度6000c
ps(25℃)の流動性の生地を調製した後、刻みキャ
ベツ(約15mmの大きさ)900gおよび揚げ玉40
gを加えて均一に混ぜ合わせて、お好み焼用のタネを製
造した。 (3) お好み焼用の型(直径50mm×深さ40mm
の円形型)を150〜160℃に加熱しておき、それに
上記(2)で製造したお好み焼用のタネ22gを流し込
んだ後、ソース2g、マヨネーズ2g、豚肉片(約10
mm)、上記(2)で製造したお好み焼用のタネ22gの
順に型に投入し、型を閉鎖して両面から上記温度で加熱
しながら8分間焼成して、お好み焼を製造した。 (4) 上記(3)で製造したお好み焼を放冷後、−2
0℃に急速冷凍して、冷凍お好み焼を製造した。 (5) 上記(4)で製造した冷凍お好み焼を−20℃
で10日間保存した後に冷凍庫より取り出して、電子レ
ンジ(出力1500W)で30秒間/個の条件下に加熱
解凍し、その際の保形性および食感を下記の表1に示す
評価基準にしたがって10名のパネラーに評価してもら
い、その平均値を採ったところ下記の表2に示すとおり
であった。
粉の代わりに、アセチル化ワキシー澱粉(松谷化学工業
株式会社製「フードスターチW」)(実施例2)、アセ
チル化タピオカ澱粉(松谷化学工業株式会社製「松谷
桜」)(実施例3)、架橋ワキシー澱粉(松谷化学工業
株式会社製「フードスターチF−403」)(実施例
4)、架橋タピオカ澱粉(松谷化学工業株式会社製「S
MS707」)(実施例5)、アセチル化し且つ架橋処
理したワキシー澱粉(松谷化学工業株式会社製「ファリ
ネックスCA」)(実施例6)、並びに架橋処理および
エーテル化処理したタピオカ澱粉(松谷化学工業株式会
社製「SMS747」)(実施例7)をそれぞれ用いた
以外は、実施例1の(1)〜(4)と同様にして、冷凍
お好み焼をそれぞれ製造した。 (2) 上記(1)で製造したそれぞれの冷凍お好み焼
を−20℃で10日間保存した後に冷凍庫より取り出し
て、電子レンジ(出力1500W)で30秒間/個の条
件下に加熱解凍して、その保形性および食感を下記の表
1に示す評価基準にしたがって10名のパネラーに評価
してもらい、その平均値を採ったところ下記の表2に示
すとおりであった。
粉の代わりに、無処理ワキシー澱粉(日本食品化工株式
会社製「ワキシーコーンスターチ」)(比較例1)、無
処理タピオカ澱粉(松谷化学工業株式会社製「タピオカ
澱粉」)(比較例2)、無処理馬鈴薯澱粉(ホクレン士
幌町農協製「馬澱」)(比較例3)、無処理小麦澱粉
(千葉製粉株式会社製「小麦澱粉」)(比較例4)、無
処理コーンスターチ(日本食品化工株式会社製「コーン
スターチ」)(比較例5)およびエーテル化タピオカ澱
粉(松谷化学工業株式会社製「松谷ユリ」)(比較例
6)をそれぞれ用いた以外は、実施例1の(1)〜
(4)と同様にして、冷凍お好み焼をそれぞれ製造し
た。 (2) 上記(1)で製造したそれぞれの冷凍お好み焼
を−20℃で10日間保存した後に冷凍庫より取り出し
て、電子レンジ(出力1500W)で30秒間/個の条
件下に加熱解凍して、その保形性および食感を下記の表
1に示す評価基準にしたがって10名のパネラーに評価
してもらい、その平均値を採ったところ下記の表2に示
すとおりであった。
(a)に澱粉およびキサンタンガムを配合してお好み焼
を製造するに当たって、澱粉として、アセチル化ワキシ
ー澱粉、アセチル化タピオカ澱粉、エーテル化処理した
またはしていない架橋処理ワキシー澱粉または架橋処理
タピオカ澱粉、或いはアセチル化し且つ架橋処理したワ
キシー澱粉を用いている実施例1〜7の場合は、保形性
に優れ、しかも口当たりがよく、ふっくらとしていて、
ジューシー感に富む、良好な食感を有するお好み焼が得
られることがわかる。それに対して、アセチル化および
/または架橋処理を施していない無処理澱粉を用いた比
較例1〜6の場合には、保形性が不良であり、しかも口
当たりが悪く、ふっくらとしておらず、ジューシー感の
ない、食感の不良なお好み焼になることがわかる。
本製薬株式会社製「グアパック」)(比較例7)、ロー
カストビーンガム(CESALPINIA FOOD SPA社製「CESALPI
NIA-L・B・G・L-NI/S」)(比較例8)、およびタマリンド
ガム(大日本製薬株式会社製「グリロイド」)(比較例
9)をそれぞれ用いた以外は、実施例1の(1)〜
(4)と同様にして、冷凍お好み焼をそれぞれ製造し
た。 (2) 上記(1)で製造したそれぞれの冷凍お好み焼
を−20℃で10日間保存した後に冷凍庫より取り出し
て、電子レンジ(出力1500W)で30秒/個の条件
下に加熱解凍して、その保形性および食感を上記の表1
に示した評価基準にしたがって10名のパネラーに評価
してもらい、その平均値を採ったところ下記の表3に示
すとおりであった。
に、架橋処理したワキシー澱粉と多糖類を配合してお好
み焼を製造するに当たって、多糖類としてキサンタンガ
ムを用いている実施例1の場合は、保形性に優れ、しか
も口当たりがよく、ふっくらとしていて、ジューシー感
に富み、良好な食感を有するお好み焼が得られるのに対
して、キサンタンガム以外の多糖類(グアーガム、ロー
カストビーンガムまたはタマリンドガム)を用いた場合
には、保形性が不良で、しかも口当たりが悪く、ふっく
らとしておらず、ジューシー感のない、食感の不良なお
好み焼になることがわかる。
理したワキシー澱粉(ナショナルスターチケミカル社製
「コロフロ67」)100g、キサンタンガム3g、砂
糖85gおよび食塩50gおよび調味料(株式会社シマ
ヤ社製「だしの素」)12gを混合してタコ焼用組成物
(タコ焼用ミックス粉)を調製した。 (2) 上記(1)で調製したタコ焼用組成物270g
に全卵液30gおよび水700gを加えて均一に混合し
て粘度2000cps(25℃)の流動性の生地を調製
した。 (3) 150〜160℃に加熱タコ焼用の型内に油を
塗り、1個の型窩当たり上記(2)で調製した流動性の
生地約8gを注入した後、1個の型窩当たりタコ片4
g、揚げ玉1g、紅ショウガ1gおよびキャベツ4gの
割合で投入し、その上に更に1個の型窩当たり上記
(2)で調製した流動性の生地約9gを注入して、型を
閉鎖して常法にしたがって6分間加熱焼成したタコ焼を
製造した。 (4) 上記(3)で製造したタコ焼を放冷後、−20
℃に急速冷凍して、冷凍タコ焼を製造した。 (5) 上記(4)で製造した冷凍タコ焼を−20℃で
10日間保存後に冷凍庫より取り出して、電子レンジ
(出力1500W)で25秒/個の条件下に加熱解凍し
て、その保形性および食感を上記の表1に示した評価基
準にしたがって10名のパネラーに評価してもらいその
平均値を採ったところ、下記の表4に示すとおりであっ
た。
代わりに、アセチル化ワキシー澱粉(松谷化学工業株式
会社製「フードスターチW」)(実施例9)、アセチル
化タピオカ澱粉(松谷化学工業株式会社製「松谷桜」)
(実施例10)、架橋ワキシー澱粉(松谷化学工業株式
会社製「フードスターチF−403」)(実施例1
1)、架橋タピオカ澱粉(松谷化学工業株式会社製「S
MS707」)(実施例12)、並びに架橋処理および
エーテル化処理したタピオカ澱粉(松谷化学工業株式会
社製「SMS747」)(実施例13)をそれぞれ用い
た以外は、実施例8の(1)〜(4)と同様にして、冷
凍タコ焼をそれぞれ製造した。 (2) 上記(1)で製造したそれぞれの冷凍タコ焼を
−20℃で10日間保存した後に冷凍庫より取り出し
て、電子レンジ(出力1500W)で25秒/個の条件
下に加熱解凍して、その保形性および食感を上記の表1
に示した評価基準にしたがって10名のパネラーに評価
してもらい、その平均値を採ったところ下記の表4に示
すとおりであった。
代わりに、無処理ワキシー澱粉(日本食品化工株式会社
製「ワキシーコーンスターチ」)(比較例10)、無処
理タピオカ澱粉(松谷化学工業株式会社製「タピオカ澱
粉」)(比較例11)、無処理馬鈴薯澱粉(ホクレン士
幌町農協製「馬澱」)(比較例12)、無処理小麦澱粉
(千葉製粉株式会社製「小麦澱粉」)(比較例13)、
無処理コーンスターチ(日本食品化工株式会社製「コー
ンスターチ」)(比較例14)およびエーテル化タピオ
カ澱粉(松谷化学工業株式会社製「松谷ユリ」)(比較
例15)をそれぞれ用いた以外は、実施例8の(1)〜
(4)と同様にして、冷凍タコ焼をそれぞれ製造した。 (2) 上記(1)で製造したそれぞれの冷凍タコ焼を
−20℃で10日間保存した後に冷凍庫より取り出し
て、電子レンジ(出力1500W)で25秒/個の条件
下に加熱解凍して、その保形性および食感を上記の表1
に示した評価基準にしたがって10名のパネラーに評価
してもらい、その平均値を採ったところ下記の表4に示
すとおりであった。
(a)に澱粉およびキサンタンガムを配合してタコ焼を
製造するに当たって、澱粉としてアセチル化ワキシー澱
粉、アセチル化タピオカ澱粉、エーテル化処理したまた
は処理していない架橋処理ワキシー澱粉または架橋処理
タピオカ澱粉、或いはアセチル化し且つ架橋処理したワ
キシー澱粉を用いている実施例8〜13の場合は、保形
性に優れ、しかも口当たりがよく、ふっくらとしてい
て、ジューシー感に富む、良好な食感を有するタコ焼が
得られることがわかる。それに対して、アセチル化およ
び/または架橋処理を施していない無処理澱粉を用いた
比較例10〜15の場合には、保形性が不良であり、し
かも口当たりが悪く、ふっくらとしておらず、ジューシ
ー感のない、食感の不良なタコ焼になることがわかる。
本製薬株式会社製「グアパック」)(比較例16)、ロ
ーカストビーンガム(CESALPINIA FOOD SPA社製「CESAL
PINIA-L・B・G・L-NI/S」)(比較例17)、およびタマリ
ンドガム(大日本製薬株式会社製「グリロイド」)(比
較例18)をそれぞれ用いた以外は、実施例8の(1)
〜(4)と同様にして、冷凍タコ焼をそれぞれ製造し
た。 (2) 上記(1)で製造したそれぞれの冷凍タコ焼を
−20℃で10日間保存した後に冷凍庫より取り出し
て、電子レンジ(出力1500W)で25秒/個の条件
下に加熱解凍して、その保形性および食感を上記の表1
に示した評価基準にしたがって10名のパネラーに評価
してもらい、その平均値を採ったところ下記の表5に示
すとおりであった。
に、架橋処理したワキシー澱粉と多糖類を配合してタコ
焼を製造するに当たって、多糖類としてキサンタンガム
を用いている実施例8の場合は、保形性に優れ、しかも
口当たりがよく、ふっくらとしていて、ジューシー感に
富む、良好な食感を有するタコ焼が得られるのに対し
て、キサンタンガム以外の多糖類(グアーガム、ローカ
ストビーガムまたはタマリンドガム)を用いた場合に
は、保形性が不良で、しかも口当たりが悪く、ふっくら
としておらず、ジューシー感のない、食感の不良なタコ
焼になることがわかる。
タコ焼類の製造時の作業性が良好であり、しかも得られ
るお好み焼類またはタコ焼類は、保形性に優れていて、
しかもふっくらとしていて、口当たりが良く、ジューシ
ー感のある良好な食感を有している。特に、本発明の冷
凍お好み焼類または冷凍タコ焼類は、電子レンジなどに
より解凍したときに、形崩れがなくて保形性に優れ、ふ
っくらとしていて、口当たりが良く、ジューシー感に優
れていて、焼き立てに近い極めて良好な食感を有してい
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 (a)小麦粉から主としてなる穀粉類;
(b)アセチル化ワキシー澱粉、架橋処理ワキシー澱
粉、アセチル化し且つ架橋処理したワキシー澱粉、アセ
チル化タピオカ澱粉、架橋処理タピオカ澱粉およびアセ
チル化し且つ架橋処理したタピオカ澱粉から選ばれる1
種または2種以上の澱粉;並びに(c)キサンタンガム
を含有することを特徴とするお好み焼類用またはタコ焼
類用の組成物。 - 【請求項2】 澱粉(b)の含有量が、穀粉類(a)の
重量に基づいて5〜30重量%である請求項1の組成
物。 - 【請求項3】 キサンタンガムの含有量が、穀粉類
(a)の重量に基づいて0.1〜3重量%である請求項
1または2の組成物。 - 【請求項4】 (a)小麦粉から主としてなる穀粉類;
(b)アセチル化ワキシー澱粉、架橋処理ワキシー澱
粉、アセチル化し且つ架橋処理したワキシー澱粉、アセ
チル化タピオカ澱粉、架橋処理タピオカ澱粉およびアセ
チル化し且つ架橋処理したタピオカ澱粉から選ばれる1
種または2種以上の澱粉;並びに(c)キサンタンガム
を少なくとも用いて流動性の生地を調製し、必要に応じ
て前記の流動性の生地の調製時または調製後に具材を混
合し、焼成することを特徴とするお好み焼類またはタコ
焼類の製造方法。 - 【請求項5】 澱粉(b)の配合量が、穀粉類(a)の
重量に基づいて5〜30重量%である請求項4の製造方
法。 - 【請求項6】 キサンタンガムの配合量が、穀粉類
(a)の重量に基づいて0.1〜3重量%である請求項
4または5の製造方法。 - 【請求項7】 請求項1〜3のいずれか1項の組成物を
用いるか、または請求項4〜6のいずれか1項の製造方
法で得られるお好み焼類またはタコ焼類。
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- 1996-05-09 JP JP13774296A patent/JP3606677B2/ja not_active Expired - Lifetime
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