JP6762730B2 - たこ焼粉、及びたこ焼の製造方法 - Google Patents
たこ焼粉、及びたこ焼の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6762730B2 JP6762730B2 JP2016031961A JP2016031961A JP6762730B2 JP 6762730 B2 JP6762730 B2 JP 6762730B2 JP 2016031961 A JP2016031961 A JP 2016031961A JP 2016031961 A JP2016031961 A JP 2016031961A JP 6762730 B2 JP6762730 B2 JP 6762730B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- takoyaki
- flour
- dough
- raw material
- mass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Description
(1)前記たこ焼用生地を、本発明のたこ焼粉、及び水を含む生地材料を混合して調製する。これにより、容易に本発明の製造方法を実施することができる。
(2)前記水の量が、前記原料粉100質量部に対して400〜600質量部である。これにより、内部にとろみが十分にあり、焼成時の成形性、及び焼成後の保形性に優れるたこ焼を、効率良く製造することができる。
本発明のたこ焼粉は、小麦粉及び大麦粉(レーザー回折型粒度分布測定による平均粒子径が20μm以下であり、正規分布又は正規分布に近い粒度分布を示すものを除く)を含有する原料粉を含み、大麦粉の含有率が、前記原料粉の総質量に基づいて15〜70質量%であることを特徴とする。大麦粉を上記の含有率で含有する原料粉を含むたこ焼粉を用いて生地を調製することにより、生地に含まれる水の量を多くしても、短時間での焼成が可能であり、焼成時に球状に成形できなくなったり、保形性が悪く焼成後に収縮したり、滑らかなとろみが得難くなったりする悪影響が生じないため、具材の種類や量、調理者の技量に係わらず、表面がカリッと香ばしく、内部はとろみがあり、滑らかで口溶けが良い食感で、焼成時の成形性、及び焼成後の保形性に優れるたこ焼を一定の品質で効率良く製造することができる。後述する実施例で示す通り、小麦粉のみを原料粉として含む場合や、大麦粉の含有率が前記原料粉の総質量に基づいて10質量%以下の場合は、生地に含まれる水の量を多くすると、作業性、焼成時の成形性、焼成後の保形性に悪影響が生じ、良好な品質のたこ焼を効率良く製造することができない。また、大麦粉のみを原料粉として含む場合も、焼成後の保形性が低下し、良好な品質のたこ焼を効率良く製造することができない。本発明のたこ焼粉において、大麦粉の含有率は、前記原料粉の総質量に基づいて、好ましくは20〜50質量%であり、さらに好ましくは30〜50質量%である。
本発明のたこ焼の製造方法は、小麦粉及び大麦粉(レーザー回折型粒度分布測定による平均粒子径が20μm以下であり、正規分布又は正規分布に近い粒度分布を示すものを除く)を含有する原料粉であり、大麦粉の含有率が、前記原料粉の総質量に基づいて15〜70質量%である原料粉、並びに水を含む生地材料を混合してたこ焼用生地を調製する工程、及び前記たこ焼用生地を、必要に応じて具材と共に焼成する工程を含む。上述の通り、大麦粉を上記の含有率で含有する原料粉を含むたこ焼用生地を調製することにより、具材の種類や量、調理者の技量に係わらず、表面がカリッと香ばしく、内部はとろみがあり、滑らかで口溶けが良い食感で、焼成時の成形性、及び焼成後の保形性に優れるたこ焼を一定の品質で得られる上、短時間で効率良く製造することができる。生地を調製する工程は、特に制限は無く、従来公知の方法で行うことができる。例えば、混合機又はボールに生地材料を投入して撹拌して生地を調製する。たこ焼を焼成する工程も、特に制限は無く、従来公知の方法で行うことができる。例えば、専門店や家庭で製造する場合は、生地を複数の半球状の窪みを有する専用焼き器に流し入れ、たこ等の具材を加え、専用ピック、串等で返しながら、具材を内部に封入して球状に焼成する。また、食品工場で製造する場合は、たこ焼製造装置に、生地及び具材をセットし、連続的に焼成する。本発明のたこ焼の製造方法において、必要に応じて加える具材は、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はない。例えば、たこ、いか、桜えび等の魚介類又はその加工品;キャベツ、ネギ、紅しょうが等の野菜類又はその加工品;ひき肉、ハム等の肉類又はその加工品;その他、揚げ玉、チーズ等が挙げられる。また、焼成されるたこ焼の形状は、球状でなくてもよく、特に制限はない。例えば、専用焼き器、又は製造装置の焼き型によって、半球状、釣鐘型等に成形され得る。
1.たこ焼粉の調製
表1〜3に示した各実施例、比較例、参考例のたこ焼粉の配合で、各材料を混合し、各たこ焼粉を調製した。
2.たこ焼用生地の調製
表1〜3に示した配合で調製した各実施例、比較例、参考例のたこ焼粉に、表1〜3に示した配合で、卵液、水を加え、撹拌混合し、各たこ焼用生地を調製した。
3.たこ焼の製造試験
200℃に加熱した複数の半球状の窪み(穴径:45mm、深さ:20mm)を有するたこ焼器にサラダ油を引き、各生地を流し入れた後、各窪みに茹で蛸(4g)を加え、竹串を用いて球状に形を整えながら8分間焼成し、たこ焼を製造した。
(1)焼成時成形性
焼成時成形性は、焼成時にたこ焼を成形する際の、竹串による返し易さ、及び球状への成形状況について、5名のパネラーで、以下の評価基準で評価した。パネラーの評価点の平均値を評価結果として表1〜3に示す。なお、評価点は小数点第2位を四捨五入して示した。
5:非常に良好。
4:良好。
3:普通。
2:悪い。
1:非常に悪い。
(2)焼成後保形性
焼成時成形性は、焼成されたたこ焼を2〜3分室温で放置して冷ました際の、焼成時の形状の保持状況(収縮が生じないか)について、5名のパネラーで、以下の評価基準で目視評価した。パネラーの評価点の平均値を評価結果として表1〜3に示す。なお、評価点は小数点第2位を四捨五入して示した。
5:非常に良好。
4:良好。
3:普通。
2:悪い。
1:非常に悪い。
(3)食感(とろみ)
食感(とろみ)は、焼成されたたこ焼を2〜3分室温で放置して冷ました後、試食し、食感として、内部のとろみを、10名のパネラーで、以下の評価基準で評価した。パネラーの評価点の平均値を評価結果として表1〜3に示す。なお、評価点は小数点第2位を四捨五入して示した。
5:非常に良好。
4:良好。
3:普通。
2:悪い。
1:非常に悪い。
Claims (4)
- 小麦粉及び大麦粉(レーザー回折型粒度分布測定による平均粒子径が20μm以下であり、正規分布又は正規分布に近い粒度分布を示すものを除く)を含有する原料粉を含むたこ焼粉であって、
前記大麦粉の含有率が、前記原料粉の総質量に基づいて15〜70質量%であることを特徴とするたこ焼粉。 - 小麦粉及び大麦粉(レーザー回折型粒度分布測定による平均粒子径が20μm以下であり、正規分布又は正規分布に近い粒度分布を示すものを除く)を含有する原料粉であり、前記大麦粉の含有率が、前記原料粉の総質量に基づいて15〜70質量%である原料粉、並びに水を含む生地材料を混合してたこ焼用生地を調製する工程、及び
前記たこ焼用生地を、必要に応じて具材と共に焼成する工程を含むたこ焼の製造方法。 - 前記たこ焼用生地を、請求項1に記載のたこ焼粉、及び水を含む生地材料を混合して調製する請求項2に記載のたこ焼の製造方法。
- 前記水の量が、前記原料粉100質量部に対して400〜600質量部である請求項2又は3に記載のたこ焼の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016031961A JP6762730B2 (ja) | 2016-02-23 | 2016-02-23 | たこ焼粉、及びたこ焼の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016031961A JP6762730B2 (ja) | 2016-02-23 | 2016-02-23 | たこ焼粉、及びたこ焼の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017147956A JP2017147956A (ja) | 2017-08-31 |
JP6762730B2 true JP6762730B2 (ja) | 2020-09-30 |
Family
ID=59739982
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016031961A Active JP6762730B2 (ja) | 2016-02-23 | 2016-02-23 | たこ焼粉、及びたこ焼の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6762730B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01157348A (ja) * | 1987-12-15 | 1989-06-20 | Shoji Shiina | 大麦粉を混入した粉体、及びその加工食品 |
JP3606677B2 (ja) * | 1996-05-09 | 2005-01-05 | 日清フーズ株式会社 | お好み焼類またはタコ焼類 |
JP3993004B2 (ja) * | 2002-03-18 | 2007-10-17 | 太陽化学株式会社 | たこ焼き・お好み焼き用品質改良剤及びたこ焼き・お好み焼きの製造法 |
-
2016
- 2016-02-23 JP JP2016031961A patent/JP6762730B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017147956A (ja) | 2017-08-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6324748B2 (ja) | 焼菓子及びその製造方法 | |
WO2014128873A1 (ja) | 生地主体食品用組成物 | |
EP3081098A1 (en) | Mix for octopus dumplings | |
JP6999291B2 (ja) | たこ焼又はお好み焼用ミックス、及びたこ焼又はお好み焼の製造方法 | |
JP2009142200A (ja) | 蛋白質高含有焼き菓子生地又はパン生地の製造法 | |
JP2017093299A (ja) | ベーカリー食品用混合物 | |
JP7019136B1 (ja) | 生地食品の製造方法及び生地食品のざらつきの低下方法 | |
JP6762730B2 (ja) | たこ焼粉、及びたこ焼の製造方法 | |
JP4807336B2 (ja) | 新規な畜肉加工品 | |
JP2004049041A (ja) | 可塑性糖/たん白組成物及びそれを使用した食品の製造法 | |
JP7093644B2 (ja) | バッター生地加熱食品用ミックス、バッター生地加熱食品、及びバッター生地加熱食品の製造方法 | |
WO2022097313A1 (ja) | 生地食品の製造方法及び生地食品のざらつきの低下方法 | |
JP4409406B2 (ja) | 食品素材 | |
JP7383434B2 (ja) | 魚肉入りパン様食品及び魚肉入りパン様食品の製造方法 | |
JP6698782B2 (ja) | 冷凍餃子製造方法 | |
JP6026872B2 (ja) | 春巻皮の製造方法 | |
JP7383203B1 (ja) | 冷凍フィリング | |
JP2002186468A (ja) | 小麦粉焼成食品用ミックス及び小麦粉焼成食品 | |
JP6698781B2 (ja) | 冷凍餃子製造方法 | |
JP4762442B2 (ja) | 菓子類用ミックス粉、菓子類用生地、菓子類及び菓子類の製造方法 | |
JP2001000153A (ja) | お好み焼の製造方法 | |
JP2021083366A (ja) | 加熱調理用組成物、及び加熱調理食品の製造方法 | |
JP2022111061A (ja) | 小麦粉食品および米粉食品用組成物、小麦粉食品および米粉食品用プレミックス、小麦粉食品および米粉食品、ならびに小麦粉食品および米粉食品の作製方法 | |
JP2016096814A (ja) | 固形状乳化調味料及びこれを用いた味付けベーカリー食品の製造方法 | |
KR20230100036A (ko) | 흰찰쌀보리를 이용한 냉동 빵용 반죽 조성물 및 이의 제조방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190219 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20191129 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200128 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200323 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200616 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200811 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200908 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200909 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6762730 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |