JPH09287648A - トルク変動吸収ダンパ - Google Patents
トルク変動吸収ダンパInfo
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- JPH09287648A JPH09287648A JP12076996A JP12076996A JPH09287648A JP H09287648 A JPH09287648 A JP H09287648A JP 12076996 A JP12076996 A JP 12076996A JP 12076996 A JP12076996 A JP 12076996A JP H09287648 A JPH09287648 A JP H09287648A
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- hub
- pulley
- rubber
- bearing
- inner peripheral
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- Granted
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H55/00—Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
- F16H55/32—Friction members
- F16H55/36—Pulleys
- F16H2055/366—Pulleys with means providing resilience or vibration damping
Abstract
続したカップリング部4を備えたトルク変動吸収ダンパ
について、プーリ2を回転自在に支持するベアリングの
耐久性を向上させることができ、しかもベアリングの重
量が増大することがないトルク変動吸収ダンパを提供す
る。 【解決手段】 内周面にゴム膜7を被着したプーリ2の
内周部2aをハブ1の外周側に摺動自在に嵌合すること
によりラジアルベアリング部8を形成するとともに、軸
方向両端面にゴム膜9,10を被着した前記内周部2a
をハブ1に設けられたストッパ壁部1bとハブ1に嵌着
されたストッパ金具5との間に摺動自在に挾み込むこと
によりスラストベアリング部11を形成し、各ゴム膜
7,9,10にグリース溜りの凹部12を設けることに
した。
Description
をゴム状弾性材製の弾性体を介して接続したカップリン
グ部を備えたトルク変動吸収ダンパに関する。
およびプーリ52をベアリング53およびゴム状弾性材
製の弾性体54を介して接続したカップリング部55を
備えたトルク変動吸収ダンパが知られている。
アリング53に、インナースリーブ56およびアウター
スリーブ57に多数のボール58を転動自在に組み合わ
せたボール式のベアリング(玉軸受)が使用されている
ために、スラストこじり入力に対してベアリング53の
耐久性が不足する問題があり、またベアリング53の耐
久性を向上させようとして大きなボール58を使うと、
ベアリング53の重量が増大して性能が低下する問題が
ある。
み、ハブおよびプーリをゴム状弾性材製の弾性体を介し
て接続したカップリング部を備えたトルク変動吸収ダン
パについて、上記したボール式のベアリングに代わるベ
アリング構造を備えてベアリングの耐久性を向上させる
ことができ、しかもベアリングの重量が増大することが
ないトルク変動吸収ダンパを提供することを目的とす
る。
め、本発明のトルク変動吸収ダンパは、ハブおよびプー
リをゴム状弾性材製の弾性体を介して接続したカップリ
ング部を備えたトルク変動吸収ダンパにおいて、内周面
にゴム膜を被着した前記プーリの内周部を前記ハブの外
周側に摺動自在に嵌合することによりラジアルベアリン
グ部を形成するとともに、軸方向両端面にゴム膜を被着
した前記内周部を前記ハブに設けられたストッパ壁部と
前記ハブに嵌着されたストッパ金具との間に摺動自在に
挾み込むことによりスラストベアリング部を形成し、更
に前記各ゴム膜にグリース溜りの凹部を設けることにし
た。
パにおいては、内周面にゴム膜を被着したプーリの内周
部がハブの外周側に摺動自在に嵌合されてラジアルベア
リング部が形成されるとともに、軸方向両端面にゴム膜
を被着したプーリの内周部がハブに設けられたストッパ
壁部とハブに嵌着されたストッパ金具との間に摺動自在
に挾み込まれてスラストベアリング部が形成されている
ために、スラストこじり入力時に各ゴム膜による緩衝効
果が作用する。したがってプーリを回転自在に支持する
ベアリング構造がスラストこじり入力によって直ちに破
損するのを防止することができ、その耐久性を向上させ
ることができる。また従来のボール式のベアリングに代
えてプーリの内周部にゴム膜を被着するものであるため
に、ベアリングの重量が増大することがない。また各ゴ
ム膜にグリース溜りの凹部が設けられているために、こ
の凹部にグリースを充填することによりゴム膜とハブ、
ゴム膜とストッパ金具をそれぞれ円滑に摺動させること
ができ、またこの凹部によりゴム膜の熱膨張を吸収する
ことができる。
方向両端面に被着されるゴム膜の厚さが厚過ぎると、こ
のゴム膜の弾性によりプーリが大きくぐらついてしまっ
て、適切なベアリング機能が発揮されないので注意を要
する。この点に関してゴム膜の厚さは実寸で1mmあれ
ば十分である。
明する。
記するベアリング構造を介してプーリ2が回転自在に接
続されるとともにハブ1とプーリ2の間にゴム状弾性材
製の弾性体(カップリングゴムとも称する)3が介装さ
れており、これらによって低回転域のトルク変動を吸収
するカップリング部4が設けられている。ハブ1および
プーリ2はそれぞれ金属等所定の剛材によって環状に成
形されており、プーリ2は、その内周部であるボス部2
aと、ベルト係合溝2cを設けたリム部2bと、これら
より薄肉のステー部2dとを一体に備えている。弾性体
3は所定のゴム状弾性材によって環状に加硫成形され、
加硫成形と同時にストッパ金具であるインナーリング5
およびアウターリング6に加硫接着され、インナーリン
グ5をハブ1の外周側に嵌着するとともにアウターリン
グ6をプーリ2のリム部2bの内周側に嵌着することに
より、ハブ1とプーリ2の間に介装されている。ストッ
パ金具であるインナーリング5は断面略L字形を呈して
いて、L字の縦棒をプーリ2のボス部2aに向けてお
り、またアウターリング6とともに板金等所定の剛材に
よって環状に成形されている。
て回転自在に支持されている。
ーリ2のボス部2aの内周面2eにゴム膜7が全面に亙
って加硫接着され、このゴム膜7を被着したボス部2a
がハブ1に設けられた筒状部1aの外周側に摺動自在に
嵌合されることによりラジアルベアリング部8が形成さ
れるとともに、同じくボス部2aの軸方向両端面2f,
2gにゴム膜9,10が全面に亙って加硫接着され、こ
のゴム膜9,10を被着したボス部2aがハブ1に設け
られた環状のストッパ壁部1bとハブ1に嵌着されたイ
ンナーリング5との間に摺動自在に挾み込まれることに
よりスラストベアリング部11が形成されており、この
ラジアルベアリング部8とスラストベアリング部11と
によって、プーリ2がハブ1に対して回転自在にかつ弾
性的に支持されている。ボス部2a三面のゴム膜7,
9,10は互いに一体に成形されており、また各ゴム膜
7,9,10に、図3に示すような環状溝状のグリース
溜りの凹部12が複数設けられている。上記したように
ゴム膜7,9,10は其程厚いものではなく、実寸で1
mm以下である。
に並んで、ハブ1の外周側にスリーブ13およびゴム状
弾性材製の弾性体14を介して質量体(振動リングとも
称する)15が接続されており、これらによって中高回
転域のクランクシャフトの捩り振動を低減させるトーシ
ョナルダンパ部16が設けられている。質量体15は金
属等所定の剛材によって環状に成形され、その外周面に
ベルト係合溝15aを備えている。弾性体14は所定の
ゴム状弾性材によって環状に加硫成形され、加硫成形と
同時にスリーブ13および質量体15に加硫接着され、
スリーブ13をハブ1の外周側に嵌着することにより、
ハブ1と質量体15の間に介装されている。
例えば自動車エンジンのクランクシャフトに装着され
て、カップリング部4により低回転域のトルク変動を吸
収するとともにトーショナルダンパ部16により中高回
転域のクランクシャフトの捩り振動を低減させるもの
で、上記構成により以下の作用効果を奏する点に特徴を
有している。
収ダンパにおいては、内周面2eにゴム膜7を被着した
プーリ2のボス部2aがハブ1に設けられた筒状部1a
の外周側に摺動自在に嵌合されてラジアルベアリング部
8が形成されるとともに、軸方向両端面2f,2gにゴ
ム膜9,10を被着したプーリ2のボス部2aがハブ1
に設けられた環状のストッパ壁部1bとハブ1に嵌着さ
れたインナーリング5との間に摺動自在に挾み込まれて
スラストベアリング部11が形成されているために、ス
ラストこじり入力時に、各ゴム膜7,9,10の弾性に
よる緩衝効果が作用する。したがってこの緩衝効果によ
り、プーリ2を回転自在に支持するベアリング構造がス
ラストこじり入力によって直ちに破損するのを防止する
ことができ、その耐久性を向上させることができる。ま
た従来のボール式のベアリングに代えてプーリ2のボス
部2aにゴム膜7,9,10を被着するものであるため
に、ベアリングの重量が増大するのを防止することがで
きる。また各ゴム膜7,9,10にグリース溜りの凹部
12が設けられているために、この凹部12にグリース
を充填することによりゴム膜7,9とハブ1、ゴム膜1
0とインナーリング5を常時円滑に摺動させることがで
き、またこの凹部12によりゴム膜7,9,10の熱膨
張を吸収して隙間ロックが発生するのを防止することが
できる。したがってこれらのことから耐久性に優れ、し
かも低重量高性能のダンパ製品を提供することができ
る。
ース溜りの凹部12は、図3に示すような点在状の凹み
であっても良く、その形状はグリースを保持できれば、
特に限定されない。
ク変動吸収ダンパにおいては、内周面にゴム膜を被着し
たプーリの内周部がハブの外周側に摺動自在に嵌合され
てラジアルベアリング部が形成されるとともに、軸方向
両端面にゴム膜を被着した同じ内周部がハブに設けられ
たストッパ壁部とハブに嵌着されたストッパ金具との間
に摺動自在に挾み込まれてスラストベアリング部が形成
されているために、スラストこじり入力時に各ゴム膜に
よる緩衝効果が作用する。したがってこの緩衝効果によ
り、プーリを回転自在に支持するベアリング構造がスラ
ストこじり入力によって直ちに破損するのを防止するこ
とができ、その耐久性を向上させることができる。また
従来のボール式のベアリングに代えてプーリの内周部に
ゴム膜を被着するものであるために、ベアリングの重量
が増大するのを防止することができる。また各ゴム膜に
グリース溜りの凹部が設けられているために、この凹部
にグリースを充填することによりゴム膜とハブ、ゴム膜
とインナーリングを常時円滑に摺動させることができ、
またこの凹部によりゴム膜の熱膨張を吸収して隙間ロッ
クが発生するのを防止することができる。したがってこ
れらのことから耐久性に優れ、しかも低重量高性能のダ
ンパ製品を提供することができる。
半裁断面図
図
Claims (1)
- 【請求項1】 ハブ(1)およびプーリ(2)をゴム状
弾性材製の弾性体(3)を介して接続したカップリング
部(4)を備えたトルク変動吸収ダンパにおいて、 内周面にゴム膜(7)を被着した前記プーリ(2)の内
周部(2a)を前記ハブ(1)の外周側に摺動自在に嵌
合することによりラジアルベアリング部(8)を形成す
るとともに、 軸方向両端面にゴム膜(9)(10)を被着した前記内
周部(2a)を前記ハブ(1)に設けられたストッパ壁
部(1b)と前記ハブ(1)に嵌着されたストッパ金具
(5)との間に摺動自在に挾み込むことによりスラスト
ベアリング部(11)を形成し、 更に前記各ゴム膜(7)(9)(10)にグリース溜り
の凹部(12)を設けたことを特徴とするトルク変動吸
収ダンパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12076996A JP3678256B2 (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | トルク変動吸収ダンパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12076996A JP3678256B2 (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | トルク変動吸収ダンパ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09287648A true JPH09287648A (ja) | 1997-11-04 |
JP3678256B2 JP3678256B2 (ja) | 2005-08-03 |
Family
ID=14794555
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12076996A Expired - Fee Related JP3678256B2 (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | トルク変動吸収ダンパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3678256B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7204772B2 (en) | 2002-03-15 | 2007-04-17 | Carl Freudenberg Kg | Torsionally flexible coupling, a mold, and a method of producing same |
JP2007255698A (ja) * | 2006-02-24 | 2007-10-04 | Nok Corp | トーショナルダンパ |
JP2011094640A (ja) * | 2009-10-27 | 2011-05-12 | Nok Corp | トルク変動吸収ダンパ |
JP2014055599A (ja) * | 2012-09-11 | 2014-03-27 | Nok Corp | トルク変動吸収ダンパ |
CN110645296A (zh) * | 2019-10-16 | 2020-01-03 | 无锡太湖学院 | 一种具有径向定位功能的扭转橡胶衬套 |
-
1996
- 1996-04-19 JP JP12076996A patent/JP3678256B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7204772B2 (en) | 2002-03-15 | 2007-04-17 | Carl Freudenberg Kg | Torsionally flexible coupling, a mold, and a method of producing same |
JP2007255698A (ja) * | 2006-02-24 | 2007-10-04 | Nok Corp | トーショナルダンパ |
JP2011094640A (ja) * | 2009-10-27 | 2011-05-12 | Nok Corp | トルク変動吸収ダンパ |
JP2014055599A (ja) * | 2012-09-11 | 2014-03-27 | Nok Corp | トルク変動吸収ダンパ |
CN110645296A (zh) * | 2019-10-16 | 2020-01-03 | 无锡太湖学院 | 一种具有径向定位功能的扭转橡胶衬套 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3678256B2 (ja) | 2005-08-03 |
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