JPH0738757Y2 - ダンパープーリー - Google Patents

ダンパープーリー

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JPH0738757Y2
JPH0738757Y2 JP1989038649U JP3864989U JPH0738757Y2 JP H0738757 Y2 JPH0738757 Y2 JP H0738757Y2 JP 1989038649 U JP1989038649 U JP 1989038649U JP 3864989 U JP3864989 U JP 3864989U JP H0738757 Y2 JPH0738757 Y2 JP H0738757Y2
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JP
Japan
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rubber
elastic body
damper pulley
hub
inertia mass
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充佳 松野
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Fuji Kiko Co Ltd
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Fuji Kiko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) この考案は、円板状に形成されたウェブ部を有するハブ
とイナーシャマスとの間にゴム状弾性体を介装してなる
ディスク型ダンパープーリーに関する。
(従来の技術) ダンパープーリーは、例えば自動車において、エンジン
のクランク軸を介してエアコン用コンプレッサーやパワ
ーステアリングポンプ等の補機類に動力を伝達するプー
リーとしてクランク軸の軸端に軸着されている。そして
エンジン回転時にクランク軸の回転中心線回りに発生す
るねじり振動をゴム弾性体のダンパー作用で吸収緩和す
るようになっている。
第4図は従来のディスク型ダンパープーリーの一例を示
す縦断面説明図で、図において1はダンパープーリー
で、円板状に形成されたウェブ部2aを有するハブ2と、
このハブ2と同心的に配置されウェブ部2aにゴム状弾性
体3を介して一体的に取り付けられたリング状のイナー
シャマス4を備えている。
そしてゴム状弾性体3は、上述したねじり振動によって
発生する内部応力を均一に、すなわち歪み率を一定にす
るために、ウェブ部側接着面3aとイナーシャマス側接着
面3bの両延長線が回転中心線X−X上の点Pで交差する
ように設定されている。これによってゴム弾性体3の回
転中心線X−X方向の肉厚は回転中心線X−Xから離れ
るのに比例して増加している。
(考案が解決しようとする課題) ところでゴム状弾性体3は、エンジン回転時において発
生する上記ねじり振動によって自己発熱する。この自己
発熱量は上述した歪み率がどの部分でも均一のダンパー
プーリー1では均一となっている。しかし、上記した自
己発熱による蓄熱量は、ゴム状弾性体3の肉厚が径毎に
異なっており、しかもゴム状弾性体3が熱伝導率の低い
ゴムで形成されているので、肉厚の厚い部分程多くなっ
ている。従って蓄熱により温度が最大となるところは、
ゴム状弾性体3の最大外径部であるが、この部分は外気
に接触しており、外気によって冷却されているので、実
際に最大温度となる部分はゴム状弾性体3の径方向中間
部であり、この中間部の温度が所定値をこえると、その
部分が熱老化して破断するおそれがあった。
この考案の目的は、ゴム状弾性体の最大温度を低下させ
ることができるようにしたダンパープーリーを提供する
ことにある。
〔考案の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、この考案は、円板状に形成
されたウェブ部を有するハブと、このハブと同心的に配
置され前記ウェブ部にゴム状弾性体を介して軸方向に一
体的に取り付けられたリング状のイナーシャマスを備え
たダンパープーリーであって、前記ゴム状弾性体と対向
する前記イナーシャマスおよび前記ウェブ部の少なくと
も一方の径方向中間部に凸部を形成することにより、前
記ゴム状弾性体の径方向中間部の肉厚を隣接する内外周
方向側部分と比較して薄く形成したことを特徴とするも
のである。
(作用) ゴム状弾性体の径方向中間部の肉厚が隣接する内外周方
向側部分と比較して薄く形成されているので、ゴム状弾
性体の中間部の温度が低下する。これによりゴム状弾性
体の耐久性を向上させるとができる。
(実施例) 以下、この考案を図面に示す実施例に基いて説明する。
第1図はこの考案の第1実施例のダンパープーリーの縦
断面説明図である。
図において、Eはダンパープーリーで、円板状に形成さ
れたウェブ部10aを有するハブ10と、このハブ10と同心
的に配置され前記ウェブ部10aにゴム状弾性体20を介し
て軸方向に一体的に取り付けられたリング状のイナーシ
ャマス30を備えている。
そして、この考案は、特に、前記ゴム状弾性体20と対向
する前記イナーシャマス30および前記ウェブ部10aの少
なくとも一方の径方向中間部に凸部30a,30b,10d,10eを
形成することにより、前記ゴム状弾性体20の径方向中間
部の肉厚を隣接する内外周方向側部分と比較して薄く形
成してある。
つぎに、この構造をさらに詳細に説明する。
ハブ10は図示しない回転軸、例えば自動車用エンジンの
クランク軸に軸着されている。ウェブ部10aの外周縁に
は回転中心線X−X方向に折曲してリム部10bが形成さ
れており、このリム部10bにはV溝、例えばポリ溝10cが
形成されている。なお、リム部10bにはV溝が形成され
ていない場合もある。イナーシャマス30はウェブ部10a
の一側面にゴム状弾性体20を介して加硫接着されてい
る。ゴム状弾性体20のウェブ部側接着面20aとイナーシ
ャマス側接着面20bの両延長線は共に回転中心線X−X
上の点Pで交差するように設定されている。これにより
ゴム状弾性体20の回転中心線X−X方向の肉厚は最大外
径部が最大となっている。またゴム状弾性体20のイナー
シャマス側接着面20bの径方向中間部と対向するイナー
シャマス30には凸部30aが形成されており、この凸部30a
によりゴム状弾性体20の径方向中間部の肉厚は、隣接す
る内外周方向側部分と比較して薄く形成されている。
つぎに、この考案の第1実施例の作用を説明する。エン
ジン回転時、クランク軸には回転中心線回りのねじり振
動が発生し、このねじり振動によりゴム状弾性体20にね
じり方向に対する内部応力が発生する。
この内部応力によりエンジン回転時において最大温度と
なるゴム状弾性体20の径方向中間部は、その回転中心線
X−X方向の肉厚がイナーシャマス側接触面20b上に突
出したイナーシャマス30の凸部30aにより薄く設定され
ている。つまり、ゴム状弾性体20の径方向中間部の肉厚
が隣接する内外周方向側部分と比較して薄くなっている
ので、弾性率の低いゴムで同一特性を得ることができ、
より自己発熱量が減少する。従ってゴム状弾性体20の最
大温度を第4図に示す従来のダンパープーリー1と比較
して低下させることができ、その結果ゴム状弾性部材20
の耐久性を向上させることができる。
第2図及び第3図はこの考案の第2及び第3実施例のダ
ンパープーリーの縦断面説明図である。
第2図に示すダンパープーリーEAはウェブ部10aに形成
された凸部10dにより、また第3図に示すダンパープー
リーEBはウェブ部10aに形成された凸部10e及びイナーシ
ャマス30に形成された凸部30bにより、それぞれゴム状
弾性体20の径方向中間部の肉厚が隣接する内外周方向側
部分と比較して薄く形成されている。
その他の構成及び作用は第1実施例と同様であり、その
説明は省略する。
〔考案の効果〕
この考案は上述したように、ゴム状弾性体の径方向中心
部の肉厚を隣接する他の部分と比較して薄く形成したの
で、最大温度を低下させることができる。さらに、弾性
率の低いゴムを使用してゴム状弾性体を形成することが
できるので自己発熱量が減少する。この結果、ゴム状弾
性体の耐久性を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図はこの考案の実施例を示し、第1図は
第1実施例のダンパープーリーの縦断面説明図、第2図
及び第3図は第2及び第3実施例のダンパープーリーの
縦断面説明図、第4図は従来のダンパープーリーの縦断
面説明図である。 E,EA,EB…ダンパープーリー、10…ハブ、10a…ウェブ
部、10d,10e…凸部、20…ゴム状弾性体、30…イナーシ
ャマス、30a,30b…凸部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】円板状に形成されたウェブ部を有するハブ
    と、このハブと同心的に配置され前記ウェブ部にゴム状
    弾性体を介して軸方向に一体的に取り付けられたリング
    状のイナーシャマスを備えたダンパープーリーであっ
    て、前記ゴム状弾性体と対向する前記イナーシャマスお
    よび前記ウェブ部の少なくとも一方の径方向中間部に凸
    部を形成することにより、前記ゴム状弾性体の径方向中
    間部の肉厚を隣接する内外周方向側部分と比較して薄く
    形成したことを特徴とするダンパープーリー。
JP1989038649U 1989-03-31 1989-03-31 ダンパープーリー Expired - Fee Related JPH0738757Y2 (ja)

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