JPH0928249A - 魚釣用リ−ル - Google Patents
魚釣用リ−ルInfo
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- JPH0928249A JPH0928249A JP20910595A JP20910595A JPH0928249A JP H0928249 A JPH0928249 A JP H0928249A JP 20910595 A JP20910595 A JP 20910595A JP 20910595 A JP20910595 A JP 20910595A JP H0928249 A JPH0928249 A JP H0928249A
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- JP
- Japan
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- braking
- cylinder
- spool
- reel
- shaft
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 作動初期の制動ムラがなく、ドラグ力が
安定し、耐久性が向上して本来の機能を充分維持出来る
すること。 【解決手段】 制動装置Aの制動筒部材5はカップ状に
形成されて外周筒部5a外周に歯形5bが形成され、内周筒
部5cは押圧筒部7の外周に嵌合されている。外周筒部5a
内にはシリコン等の高粘度の流体26が入れられると共に
複数個の制動羽根8bを有する制動部材8が嵌合され、制
動部材8は発条円盤27を挾んで押圧筒部7の鍔部7aで押
圧されている。制動筒部材5の外周筒部5a内には周溝5d
が形成されて止め環28が嵌められ、制動部材8が止め環
28で外周筒部5aに抜け止めされている。押圧筒部7は鍔
部7aと外周多角形の筒部7bと筒部7b内周のネジ部7cで形
成され、ネジ部7cにはネジ杆31のネジ部31a が螺合され
ている。
安定し、耐久性が向上して本来の機能を充分維持出来る
すること。 【解決手段】 制動装置Aの制動筒部材5はカップ状に
形成されて外周筒部5a外周に歯形5bが形成され、内周筒
部5cは押圧筒部7の外周に嵌合されている。外周筒部5a
内にはシリコン等の高粘度の流体26が入れられると共に
複数個の制動羽根8bを有する制動部材8が嵌合され、制
動部材8は発条円盤27を挾んで押圧筒部7の鍔部7aで押
圧されている。制動筒部材5の外周筒部5a内には周溝5d
が形成されて止め環28が嵌められ、制動部材8が止め環
28で外周筒部5aに抜け止めされている。押圧筒部7は鍔
部7aと外周多角形の筒部7bと筒部7b内周のネジ部7cで形
成され、ネジ部7cにはネジ杆31のネジ部31a が螺合され
ている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、制動装置に高粘
度の流体のせん断力により発生させた制動力を利用した
魚釣用リ−ルに関する。
度の流体のせん断力により発生させた制動力を利用した
魚釣用リ−ルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、魚釣用リ−ルの制動装置は、実開
昭55−41062 号公報や特開昭61−25429 号公報に見られ
るように、通常、ライニング材と呼ばれる摩擦部材を重
ね、該摩擦部材同志が擦れて差動力を発生させる制動装
置を有する構成のリ−ルが多数である。 前記従来構成の摩擦部材を用いた制動装置は、該装置
の作動初期に制動力の段つき(制動ムラ)を起こし易
い。 急激な魚の引き等による高負荷時に摩擦熱で過熱し易
く、摩擦力が低下する。 水、埃等が侵入すると、制動力が著しく低下する。 長期間リ−ルを未使用で保管すると、摩擦部材が固着
する。 摩擦部材が摩耗する為、耐久性が悪い。 等の欠点が挙げられる。
昭55−41062 号公報や特開昭61−25429 号公報に見られ
るように、通常、ライニング材と呼ばれる摩擦部材を重
ね、該摩擦部材同志が擦れて差動力を発生させる制動装
置を有する構成のリ−ルが多数である。 前記従来構成の摩擦部材を用いた制動装置は、該装置
の作動初期に制動力の段つき(制動ムラ)を起こし易
い。 急激な魚の引き等による高負荷時に摩擦熱で過熱し易
く、摩擦力が低下する。 水、埃等が侵入すると、制動力が著しく低下する。 長期間リ−ルを未使用で保管すると、摩擦部材が固着
する。 摩擦部材が摩耗する為、耐久性が悪い。 等の欠点が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、摩擦部材同志が擦れて差動力を発生させる制動装
置では、作動初期に制動力の制動ムラを発生し、魚釣り
の諸条件に対してドラグ性能が安定せず、耐久性が悪い
等である。
点は、摩擦部材同志が擦れて差動力を発生させる制動装
置では、作動初期に制動力の制動ムラを発生し、魚釣り
の諸条件に対してドラグ性能が安定せず、耐久性が悪い
等である。
【0004】本発明の目的は前記欠点に鑑み、作動初期
の制動ムラがなく、ドラグ力が安定し、耐久性が向上し
て本来の機能を充分維持出来る魚釣用リ−ルを提供する
ことである。
の制動ムラがなく、ドラグ力が安定し、耐久性が向上し
て本来の機能を充分維持出来る魚釣用リ−ルを提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、リ−ル本体に回転可能に支持したハン
ドルの回転に連動してリ−ル本体に支持されたスプ−ル
に釣糸を巻回する構成を有し、前記釣糸が繰り出される
時に回転する回転体に制動力を付与する制動装置を備え
た魚釣用リ−ルにおいて、前記制動装置における制動力
を高粘度の流体のせん断力により発生させて制動を行う
たことを要旨とするものである。
達成するために、リ−ル本体に回転可能に支持したハン
ドルの回転に連動してリ−ル本体に支持されたスプ−ル
に釣糸を巻回する構成を有し、前記釣糸が繰り出される
時に回転する回転体に制動力を付与する制動装置を備え
た魚釣用リ−ルにおいて、前記制動装置における制動力
を高粘度の流体のせん断力により発生させて制動を行う
たことを要旨とするものである。
【0006】魚釣用片軸受型リ−ルが左手ハンドルで使
用される時、釣糸11の繰り出しでスプ−ル3が時計方向
に回転されると、スプ−ル3の回転で駆動歯車3bに常時
鳴き爪6の爪部6aが係合されているので、揺動腕4に時
計方向の回転力が掛けられると、揺動腕4は時計方向に
揺動され、伝動歯車21が制動筒部材5の歯形5bに噛合さ
れて制動筒部材5が回転される。制動筒部材5が回転さ
れると、制動部材8の複数個の制動羽根8bに対して制動
筒部材5が回転されるので、高粘度の流体26にせん断力
が発生されて制動筒部材5とスプ−ル3の時計方向の回
転に制動が掛けられる。制動力が調節される時は、ネジ
杆31のツマミ31b が回動されると、押圧筒部7と発条円
盤27と制動部材8が制動筒部材5側に押されて高粘度の
流体26の圧力が調節されて制動力が調節される。
用される時、釣糸11の繰り出しでスプ−ル3が時計方向
に回転されると、スプ−ル3の回転で駆動歯車3bに常時
鳴き爪6の爪部6aが係合されているので、揺動腕4に時
計方向の回転力が掛けられると、揺動腕4は時計方向に
揺動され、伝動歯車21が制動筒部材5の歯形5bに噛合さ
れて制動筒部材5が回転される。制動筒部材5が回転さ
れると、制動部材8の複数個の制動羽根8bに対して制動
筒部材5が回転されるので、高粘度の流体26にせん断力
が発生されて制動筒部材5とスプ−ル3の時計方向の回
転に制動が掛けられる。制動力が調節される時は、ネジ
杆31のツマミ31b が回動されると、押圧筒部7と発条円
盤27と制動部材8が制動筒部材5側に押されて高粘度の
流体26の圧力が調節されて制動力が調節される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施例によって本発
明を説明すると、魚釣用リ−ルの第1実施例を図1から
図8の片軸受型リ−ルで述べれば、図1は魚釣用片軸受
型リ−ルの断面背面図、図2は左手ハンドル使用におけ
る片軸受型リ−ルの側面図、図3は左手ハンドル使用に
おけるハンドル側のスプ−ル内側の要部断面側面図、図
4は図3の要部拡大断面側面図、図5は制動装置の拡大
断面側面図、図6は制動装置の分解斜視図、図7は右手
ハンドル使用におけるスプ−ル内側の要部断面側面図、
図8は図7の要部拡大断面側面図である。
明を説明すると、魚釣用リ−ルの第1実施例を図1から
図8の片軸受型リ−ルで述べれば、図1は魚釣用片軸受
型リ−ルの断面背面図、図2は左手ハンドル使用におけ
る片軸受型リ−ルの側面図、図3は左手ハンドル使用に
おけるハンドル側のスプ−ル内側の要部断面側面図、図
4は図3の要部拡大断面側面図、図5は制動装置の拡大
断面側面図、図6は制動装置の分解斜視図、図7は右手
ハンドル使用におけるスプ−ル内側の要部断面側面図、
図8は図7の要部拡大断面側面図である。
【0008】魚釣用片軸受型リ−ルは図1で、リ−ル本
体1の中心に支軸2が圧入等で固定されて突設されてい
る。支軸2には釣糸が繰り出される時に回転する回転体
となるスプ−ル3の中心に一体に形成された軸筒3aが回
転自在に嵌合されている。スプ−ル3の軸筒3aの一側外
周には駆動歯車3bが形成されて駆動歯車3bを内輪とする
ドラグ制動切換機構の揺動腕4が支軸2の基部2aに嵌合
されてEリング10で抜け止めされている。スプ−ル3の
外周には糸巻き胴部3cが形成されて釣糸11が巻回されて
いる。スプ−ル3の中心側面には図2のように、キャッ
プ12がビス13で固定され、スプ−ル3を支軸2に着脱自
在にする係止板14が設けられてバネ15で付勢されて支軸
2の先端の周溝2bに係止板14が係止されている。スプ−
ル3の側面のフランジ部3dにはハンドルツマミ16が軸17
に回動自在に嵌められている。
体1の中心に支軸2が圧入等で固定されて突設されてい
る。支軸2には釣糸が繰り出される時に回転する回転体
となるスプ−ル3の中心に一体に形成された軸筒3aが回
転自在に嵌合されている。スプ−ル3の軸筒3aの一側外
周には駆動歯車3bが形成されて駆動歯車3bを内輪とする
ドラグ制動切換機構の揺動腕4が支軸2の基部2aに嵌合
されてEリング10で抜け止めされている。スプ−ル3の
外周には糸巻き胴部3cが形成されて釣糸11が巻回されて
いる。スプ−ル3の中心側面には図2のように、キャッ
プ12がビス13で固定され、スプ−ル3を支軸2に着脱自
在にする係止板14が設けられてバネ15で付勢されて支軸
2の先端の周溝2bに係止板14が係止されている。スプ−
ル3の側面のフランジ部3dにはハンドルツマミ16が軸17
に回動自在に嵌められている。
【0009】ドラグ制動切換機構の揺動腕4は図3、図
4のように、腕部4aと2本の長い規制腕部4b、4cと腕部
4dとが形成され、腕部4b、4cに軸18、19が固定されて軸
18、19に夫々伝動歯車20、21が回転自在に嵌合されてい
る。伝動歯車20、21はスプ−ル3の駆動歯車3bに常時噛
合されると共に、リ−ル本体1に設けた制動装置Aの制
動筒部材5の外周歯形に噛合可能に臨まされている。揺
動腕4の腕部4aにはピン軸22で鳴き爪6が回転可能に取
り付けられている。鳴き爪6には爪部6aとばね掛け部6b
が形成されている。爪部6aはスプ−ル3の駆動歯車3bに
常時係合され、ばね掛け部6bと腕部4dの間に発条23が張
設されて爪部6aが駆動歯車3bに常時係合するように付勢
保持されている。リ−ル本体1に穴1a及び穴1bが形成さ
れてピン状係止ストッパ−24が取り付けられる。
4のように、腕部4aと2本の長い規制腕部4b、4cと腕部
4dとが形成され、腕部4b、4cに軸18、19が固定されて軸
18、19に夫々伝動歯車20、21が回転自在に嵌合されてい
る。伝動歯車20、21はスプ−ル3の駆動歯車3bに常時噛
合されると共に、リ−ル本体1に設けた制動装置Aの制
動筒部材5の外周歯形に噛合可能に臨まされている。揺
動腕4の腕部4aにはピン軸22で鳴き爪6が回転可能に取
り付けられている。鳴き爪6には爪部6aとばね掛け部6b
が形成されている。爪部6aはスプ−ル3の駆動歯車3bに
常時係合され、ばね掛け部6bと腕部4dの間に発条23が張
設されて爪部6aが駆動歯車3bに常時係合するように付勢
保持されている。リ−ル本体1に穴1a及び穴1bが形成さ
れてピン状係止ストッパ−24が取り付けられる。
【0010】制動装置Aの制動筒部材5は図1、図5、
図6のように、カップ状に形成されて外周筒部5a外周に
歯形5bが形成され、内周筒部5cは押圧筒部7の外周に嵌
合されている。制動筒部材5の底部とリ−ル本体1の間
にはワッシャ−25が挾み込まれている。外周筒部5a内に
はシリコン等の高粘度の流体26が入れられると共に制動
部材8が嵌合され、制動部材8は発条円盤27を挾んで押
圧筒部7の鍔部7aで押圧されている。高粘度の流体26に
は温度変化に強く、回転の追随性がよく、シ−ル性が高
く漏れ難い材料がよい。制動筒部材5の外周筒部5a内に
は周溝5dが形成されて止め環28が嵌められ、制動部材8
が止め環28で外周筒部5aに抜け止めされている。押圧筒
部7は鍔部7aと外周多角形の筒部7bと筒部7b内周のネジ
部7cで形成されている。
図6のように、カップ状に形成されて外周筒部5a外周に
歯形5bが形成され、内周筒部5cは押圧筒部7の外周に嵌
合されている。制動筒部材5の底部とリ−ル本体1の間
にはワッシャ−25が挾み込まれている。外周筒部5a内に
はシリコン等の高粘度の流体26が入れられると共に制動
部材8が嵌合され、制動部材8は発条円盤27を挾んで押
圧筒部7の鍔部7aで押圧されている。高粘度の流体26に
は温度変化に強く、回転の追随性がよく、シ−ル性が高
く漏れ難い材料がよい。制動筒部材5の外周筒部5a内に
は周溝5dが形成されて止め環28が嵌められ、制動部材8
が止め環28で外周筒部5aに抜け止めされている。押圧筒
部7は鍔部7aと外周多角形の筒部7bと筒部7b内周のネジ
部7cで形成されている。
【0011】制動部材8は円盤8aと円盤8aから突出され
た複数個の制動羽根8bと円盤8aの上部に一体に突出され
た円板部8cと円板部8cに形成された多角形の透孔8dとで
形成されている。円盤8aの外周と内周に周溝8e、8fが形
成されてOリング29、30が嵌合されている。多角形の透
孔8dには押圧筒部7の多角形の筒部7bが嵌合されてい
る。押圧筒部7のネジ部7cにはネジ杆31のネジ部31a が
螺合され、ネジ杆31はリ−ル本体1の貫通孔1cに嵌合さ
れて外部に突出したネジ杆31にツマミ31b が一体的に形
成されている。ネジ杆31の先端にはワッシャ−32を挾ん
でEリング33が係合されている。ツマミ31b の内側に対
向するリ−ル本体1には孔あきクリック板34が固定され
てツマミ31b の内側に設けられたボ−ル35がクリック板
34の孔に係合されている。リ−ル本体1の上部には脚部
1dが一体的に設けられて釣竿36が取り付けられる。
た複数個の制動羽根8bと円盤8aの上部に一体に突出され
た円板部8cと円板部8cに形成された多角形の透孔8dとで
形成されている。円盤8aの外周と内周に周溝8e、8fが形
成されてOリング29、30が嵌合されている。多角形の透
孔8dには押圧筒部7の多角形の筒部7bが嵌合されてい
る。押圧筒部7のネジ部7cにはネジ杆31のネジ部31a が
螺合され、ネジ杆31はリ−ル本体1の貫通孔1cに嵌合さ
れて外部に突出したネジ杆31にツマミ31b が一体的に形
成されている。ネジ杆31の先端にはワッシャ−32を挾ん
でEリング33が係合されている。ツマミ31b の内側に対
向するリ−ル本体1には孔あきクリック板34が固定され
てツマミ31b の内側に設けられたボ−ル35がクリック板
34の孔に係合されている。リ−ル本体1の上部には脚部
1dが一体的に設けられて釣竿36が取り付けられる。
【0012】魚釣用片軸受型リ−ルが左手ハンドルで使
用される時は図3、図4で右側の穴1bにピン状係止スト
ッパ−24が係止され、釣糸巻取操作時2点鎖線のように
揺動腕4の反時計方向の回動が規制される。魚釣用片軸
受型リ−ルが右手ハンドルで使用される時は図7、図8
で左側の穴1aにピン状係止ストッパ−24が係止され、釣
糸巻取操作時2点鎖線のように揺動腕4の時計方向の回
動が規制される。制動力が調節される時は、ネジ杆31の
ツマミ31b が回動されると、押圧筒部7と発条円盤27と
制動部材8が制動筒部材5側に押されて高粘度の流体26
の圧力が調節されて制動力が調節される。ピン状係止ス
トッパ−24が穴1a、1bに係止される構造は、ねじ穴で螺
合してもよいし、穴底にマグネットを固着して磁気吸着
してもよい。
用される時は図3、図4で右側の穴1bにピン状係止スト
ッパ−24が係止され、釣糸巻取操作時2点鎖線のように
揺動腕4の反時計方向の回動が規制される。魚釣用片軸
受型リ−ルが右手ハンドルで使用される時は図7、図8
で左側の穴1aにピン状係止ストッパ−24が係止され、釣
糸巻取操作時2点鎖線のように揺動腕4の時計方向の回
動が規制される。制動力が調節される時は、ネジ杆31の
ツマミ31b が回動されると、押圧筒部7と発条円盤27と
制動部材8が制動筒部材5側に押されて高粘度の流体26
の圧力が調節されて制動力が調節される。ピン状係止ス
トッパ−24が穴1a、1bに係止される構造は、ねじ穴で螺
合してもよいし、穴底にマグネットを固着して磁気吸着
してもよい。
【0013】左手でハンドルツマミ16が握られてスプ−
ル3が図3、図4の反時計方向に回転されると、釣糸11
はスプ−ル3の糸巻き胴部3cに反時計方向に巻回され、
駆動歯車3bに常時鳴き爪6の爪部6aが係合されているの
で、揺動腕4に反時計方向に回動される力が掛けられる
が、規制腕部4bが2点鎖線のように右側のピン状係止ス
トッパ−24に当たって揺動腕4の回動が規制される。こ
の時伝動歯車20、21は揺動腕4の回動が規制されている
ので、伝動歯車20、21が制動筒部材5の歯形5bに噛合さ
れない。従って、スプ−ル3は制動が掛けられずに釣糸
11の負荷のみで軽く回転することが出来る。鳴き爪6の
爪部6aと駆動歯車3bの間にはクリック音が発生される。
ル3が図3、図4の反時計方向に回転されると、釣糸11
はスプ−ル3の糸巻き胴部3cに反時計方向に巻回され、
駆動歯車3bに常時鳴き爪6の爪部6aが係合されているの
で、揺動腕4に反時計方向に回動される力が掛けられる
が、規制腕部4bが2点鎖線のように右側のピン状係止ス
トッパ−24に当たって揺動腕4の回動が規制される。こ
の時伝動歯車20、21は揺動腕4の回動が規制されている
ので、伝動歯車20、21が制動筒部材5の歯形5bに噛合さ
れない。従って、スプ−ル3は制動が掛けられずに釣糸
11の負荷のみで軽く回転することが出来る。鳴き爪6の
爪部6aと駆動歯車3bの間にはクリック音が発生される。
【0014】次に釣糸11の繰り出しでスプ−ル3が時計
方向に回転されるときは、スプ−ル3の回転で駆動歯車
3bに常時鳴き爪6の爪部6aが係合されているので、揺動
腕4に時計方向の回転力が掛けられると、揺動腕4は時
計方向に揺動され、伝動歯車21が制動筒部材5の歯形5b
に噛合されて制動筒部材5が回転される。制動筒部材5
が回転されると、制動部材8の複数個の制動羽根8bに対
して制動筒部材5が回転されるので、高粘度の流体26に
せん断力が発生されて制動筒部材5とスプ−ル3の時計
方向の回転に制動が掛けられる。引続きスプ−ル3が時
計方向に回転されると、鳴き爪6の爪部6aと駆動歯車3b
の間にはクリック音が発生される。
方向に回転されるときは、スプ−ル3の回転で駆動歯車
3bに常時鳴き爪6の爪部6aが係合されているので、揺動
腕4に時計方向の回転力が掛けられると、揺動腕4は時
計方向に揺動され、伝動歯車21が制動筒部材5の歯形5b
に噛合されて制動筒部材5が回転される。制動筒部材5
が回転されると、制動部材8の複数個の制動羽根8bに対
して制動筒部材5が回転されるので、高粘度の流体26に
せん断力が発生されて制動筒部材5とスプ−ル3の時計
方向の回転に制動が掛けられる。引続きスプ−ル3が時
計方向に回転されると、鳴き爪6の爪部6aと駆動歯車3b
の間にはクリック音が発生される。
【0015】右手でハンドルツマミ16が握られてスプ−
ル3が図7、図8の時計方向に回転されると、釣糸11は
スプ−ル3の糸巻き胴部3cに時計方向に巻回され、駆動
歯車3bに常時鳴き爪6の爪部6aが係合されているので、
揺動腕4に時計方向に回動される力が掛けられるが、規
制腕部4bが2点鎖線のように左側のピン状係止ストッパ
−24に当たって揺動腕4の回動が規制される。この時伝
動歯車20、21は揺動腕4の回動が規制されているので、
伝動歯車20、21が制動筒部材5の歯形5bに噛合されな
い。従って、スプ−ル3は制動が掛けられずに釣糸11の
負荷のみで軽く回転することが出来る。鳴き爪6の爪部
6aと駆動歯車3bの間にはクリック音が発生される。
ル3が図7、図8の時計方向に回転されると、釣糸11は
スプ−ル3の糸巻き胴部3cに時計方向に巻回され、駆動
歯車3bに常時鳴き爪6の爪部6aが係合されているので、
揺動腕4に時計方向に回動される力が掛けられるが、規
制腕部4bが2点鎖線のように左側のピン状係止ストッパ
−24に当たって揺動腕4の回動が規制される。この時伝
動歯車20、21は揺動腕4の回動が規制されているので、
伝動歯車20、21が制動筒部材5の歯形5bに噛合されな
い。従って、スプ−ル3は制動が掛けられずに釣糸11の
負荷のみで軽く回転することが出来る。鳴き爪6の爪部
6aと駆動歯車3bの間にはクリック音が発生される。
【0016】次に釣糸11の繰り出しでスプ−ル3が反時
計方向に回転されるときは、スプ−ル3の回転で駆動歯
車3bに常時鳴き爪6の爪部6aが係合されているので、揺
動腕4に反時計方向に回動される力が掛けられると、揺
動腕4は反時計方向に揺動され、伝動歯車20が制動筒部
材5の歯形5bに噛合されて制動筒部材5が回転される。
制動筒部材5が回転されると、制動部材8の複数個の制
動羽根8bに対して制動筒部材5が回転されるので、高粘
度の流体26にせん断力が発生されて制動筒部材5とスプ
−ル3の反時計方向の回転に制動が掛けられる。引続き
スプ−ル3が反時計方向に回転されると、鳴き爪6の爪
部6aと駆動歯車3bの間にはクリック音が発生される。
計方向に回転されるときは、スプ−ル3の回転で駆動歯
車3bに常時鳴き爪6の爪部6aが係合されているので、揺
動腕4に反時計方向に回動される力が掛けられると、揺
動腕4は反時計方向に揺動され、伝動歯車20が制動筒部
材5の歯形5bに噛合されて制動筒部材5が回転される。
制動筒部材5が回転されると、制動部材8の複数個の制
動羽根8bに対して制動筒部材5が回転されるので、高粘
度の流体26にせん断力が発生されて制動筒部材5とスプ
−ル3の反時計方向の回転に制動が掛けられる。引続き
スプ−ル3が反時計方向に回転されると、鳴き爪6の爪
部6aと駆動歯車3bの間にはクリック音が発生される。
【0017】魚釣用リ−ルが前記のように構成される
と、制動部材8の複数個の制動羽根8bに対して制動筒部
材5が回転されるので、高粘度の流体26にせん断力が発
生されて制動力となり、摩擦による制動ではないので、
摩擦による引っかかりがないから作動初期の制動ムラが
なくなる。更に急激な魚の引き等による高負荷時に摩擦
熱が発生しないので極端な温度変化がないから、過熱に
よる摩擦力の低下が防止される。制動装置Aの制動力発
生部分に水、埃等が侵入することがないので、制動力が
低下することがなく、ドラグ力が安定し、摩擦部材の摩
耗がないので耐久性が向上して本来の機能を充分維持出
来る。
と、制動部材8の複数個の制動羽根8bに対して制動筒部
材5が回転されるので、高粘度の流体26にせん断力が発
生されて制動力となり、摩擦による制動ではないので、
摩擦による引っかかりがないから作動初期の制動ムラが
なくなる。更に急激な魚の引き等による高負荷時に摩擦
熱が発生しないので極端な温度変化がないから、過熱に
よる摩擦力の低下が防止される。制動装置Aの制動力発
生部分に水、埃等が侵入することがないので、制動力が
低下することがなく、ドラグ力が安定し、摩擦部材の摩
耗がないので耐久性が向上して本来の機能を充分維持出
来る。
【0018】図9から図11は魚釣用両軸受型リ−ルに実
施した第2実施例で、図9は魚釣用両軸受型リ−ルの要
部断面平面図と一部拡大断面平面図、図10は魚釣用両軸
受型リ−ルの要部拡大断面平面図、図11は魚釣用両軸受
型リ−ルのハンドル側のリ−ル側板内の要部断面側面図
である。
施した第2実施例で、図9は魚釣用両軸受型リ−ルの要
部断面平面図と一部拡大断面平面図、図10は魚釣用両軸
受型リ−ルの要部拡大断面平面図、図11は魚釣用両軸受
型リ−ルのハンドル側のリ−ル側板内の要部断面側面図
である。
【0019】第2実施例で魚釣用両軸受型リ−ルは、リ
−ル本体1′の左右両側枠1e、1fが支柱37とリ−ル脚38
の固定板39で平行に保持されて左右両側枠1e、1fの外側
には夫々リ−ル側40、9が取り付けられている。左右両
側枠1e、1f間に釣糸が繰り出される時に回転する回転体
となるスプ−ル3′がスプ−ル軸41に固定配置され、ス
プ−ル軸41は一方の軸受42と他方の軸受43で回転自在に
軸承されてクラッチ機能とスプ−ル軸41に嵌合されたピ
ニオン44とハンドル軸45に嵌合された制動装置Aの制動
筒部材5と制動部材8とハンドル軸45に取り付けられた
ハンドル46を介して回転されるように構成されている。
ピニオン44はハンドル軸45に回転自在に嵌合された制動
筒部材5の歯形5bが噛合されている。
−ル本体1′の左右両側枠1e、1fが支柱37とリ−ル脚38
の固定板39で平行に保持されて左右両側枠1e、1fの外側
には夫々リ−ル側40、9が取り付けられている。左右両
側枠1e、1f間に釣糸が繰り出される時に回転する回転体
となるスプ−ル3′がスプ−ル軸41に固定配置され、ス
プ−ル軸41は一方の軸受42と他方の軸受43で回転自在に
軸承されてクラッチ機能とスプ−ル軸41に嵌合されたピ
ニオン44とハンドル軸45に嵌合された制動装置Aの制動
筒部材5と制動部材8とハンドル軸45に取り付けられた
ハンドル46を介して回転されるように構成されている。
ピニオン44はハンドル軸45に回転自在に嵌合された制動
筒部材5の歯形5bが噛合されている。
【0020】左側枠1eの内側に軸筒部1gが突出形成され
ている。軸筒部1gの内側の凹部1hには前記軸受42が嵌合
されて取り付けられ、軸筒部1gの内側底面にスラスト軸
受47が固定されてスプ−ル軸41の一端41a が当接されて
いる。右側枠1fの左内側で図10で左下側のように、軸筒
部1iが突出形成され、軸筒部1iの内側に透孔1jと凹部1k
が形成されている。凹部1kには前記軸受43が嵌合されて
取り付けられている。右側枠1fの右外側には凹部1mが形
成されて軸受48が嵌合され、前記ハンドル軸45の一端45
a が回転自在に嵌合されて抜け止め板49で抜け止めされ
ている。
ている。軸筒部1gの内側の凹部1hには前記軸受42が嵌合
されて取り付けられ、軸筒部1gの内側底面にスラスト軸
受47が固定されてスプ−ル軸41の一端41a が当接されて
いる。右側枠1fの左内側で図10で左下側のように、軸筒
部1iが突出形成され、軸筒部1iの内側に透孔1jと凹部1k
が形成されている。凹部1kには前記軸受43が嵌合されて
取り付けられている。右側枠1fの右外側には凹部1mが形
成されて軸受48が嵌合され、前記ハンドル軸45の一端45
a が回転自在に嵌合されて抜け止め板49で抜け止めされ
ている。
【0021】リ−ル側板9には透孔9aと凹部9bが形成さ
れている。凹部9bには軸受50が嵌合されて取り付けられ
ている。軸受50でハンドル軸45が、ハンドル軸45の軸線
方向に移動自在に回り止め嵌合されたカラ−51を介して
軸承されている。更にリ−ル側板9に透孔9cと凹部9dが
形成されている。凹部9dには軸受52が嵌合されて取り付
けられている。軸受52にはスプ−ル軸41の細径の他端41
b が軸承されている。リ−ル側板9の右外側で図10では
右下側には軸筒部9eが突出形成されて外周に雄螺子が形
成されている。雄螺子にはカバ−ツマミ53が螺合され、
カバ−ツマミ53の内側底面にスラスト軸受54が固定され
てスプ−ル軸41の細径の他端41b が当接されている。右
側枠1fとリ−ル側板9間のスプ−ル軸41の細径部41c に
はピニオン44が軸線方向に移動自在に嵌合され、スプ−
ル軸41の係合部41d とピニオン44の係合部44a でクラッ
チ機構が構成されている。
れている。凹部9bには軸受50が嵌合されて取り付けられ
ている。軸受50でハンドル軸45が、ハンドル軸45の軸線
方向に移動自在に回り止め嵌合されたカラ−51を介して
軸承されている。更にリ−ル側板9に透孔9cと凹部9dが
形成されている。凹部9dには軸受52が嵌合されて取り付
けられている。軸受52にはスプ−ル軸41の細径の他端41
b が軸承されている。リ−ル側板9の右外側で図10では
右下側には軸筒部9eが突出形成されて外周に雄螺子が形
成されている。雄螺子にはカバ−ツマミ53が螺合され、
カバ−ツマミ53の内側底面にスラスト軸受54が固定され
てスプ−ル軸41の細径の他端41b が当接されている。右
側枠1fとリ−ル側板9間のスプ−ル軸41の細径部41c に
はピニオン44が軸線方向に移動自在に嵌合され、スプ−
ル軸41の係合部41d とピニオン44の係合部44a でクラッ
チ機構が構成されている。
【0022】ハンドル軸45には爪車55と摩擦板56と制動
装置Aの制動筒部材5と制動部材8が嵌合され、爪車55
と制動部材8がハンドル軸45に回り止め嵌合されてい
る。制動装置Aの制動筒部材5と制動部材8は前記第1
実施例と略同一に構成されて前記第1実施例の押圧筒部
7に代えてハンドル軸45に嵌合されている。制動部材8
にはハンドル軸45に回り止め嵌合された発条57、58が当
接されている。発条58の隣には前記カラ−51が当接され
ている。カラ−51の隣にはハンドル軸45に螺合されたナ
ット59が当接されている。ナット59より外側のハンドル
軸45にはハンドル46が回り止め嵌合されて袋ナット60で
抜け止めされている。ナット59はドラグ調整ツマミ61の
多角形の貫通孔に軸方向の前後に移動自在に嵌合されて
いる。
装置Aの制動筒部材5と制動部材8が嵌合され、爪車55
と制動部材8がハンドル軸45に回り止め嵌合されてい
る。制動装置Aの制動筒部材5と制動部材8は前記第1
実施例と略同一に構成されて前記第1実施例の押圧筒部
7に代えてハンドル軸45に嵌合されている。制動部材8
にはハンドル軸45に回り止め嵌合された発条57、58が当
接されている。発条58の隣には前記カラ−51が当接され
ている。カラ−51の隣にはハンドル軸45に螺合されたナ
ット59が当接されている。ナット59より外側のハンドル
軸45にはハンドル46が回り止め嵌合されて袋ナット60で
抜け止めされている。ナット59はドラグ調整ツマミ61の
多角形の貫通孔に軸方向の前後に移動自在に嵌合されて
いる。
【0023】ドラグ調整ツマミ61とリ−ル側板9の側部
との間に金属、合成樹脂の硬質体や硬質フェルトなどか
らなる中間部材62が介在され、ドラグ調整ツマミ61とハ
ンドル46との間に他のOリングからなる中間部材63が介
在されている。ハンドル軸45が軸承された軸受50の外側
のリ−ル側板9の側部には凹部9fが形成されて中間部材
62が回転自在に嵌合されている。爪車55の外側にはバネ
板64、64で挟まれた逆転防止爪65が軸66で回動自在に軸
承され、バネ板64、64は爪車55の両側面を挟み込み、逆
転防止爪65の先端は爪車55の外周に形成された係止歯に
係合自在に臨まされている。逆転防止爪65の外側には逆
転防止爪65の回動を度当りするピン67が設けられてい
る。爪車55には複数個のキックピン68が植設されてい
る。
との間に金属、合成樹脂の硬質体や硬質フェルトなどか
らなる中間部材62が介在され、ドラグ調整ツマミ61とハ
ンドル46との間に他のOリングからなる中間部材63が介
在されている。ハンドル軸45が軸承された軸受50の外側
のリ−ル側板9の側部には凹部9fが形成されて中間部材
62が回転自在に嵌合されている。爪車55の外側にはバネ
板64、64で挟まれた逆転防止爪65が軸66で回動自在に軸
承され、バネ板64、64は爪車55の両側面を挟み込み、逆
転防止爪65の先端は爪車55の外周に形成された係止歯に
係合自在に臨まされている。逆転防止爪65の外側には逆
転防止爪65の回動を度当りするピン67が設けられてい
る。爪車55には複数個のキックピン68が植設されてい
る。
【0024】リ−ル側板9内はギヤボックスに構成され
ると共に、クラッチレバ−69の回動で軸部70と連結板71
を介して前進後退されるクラッチ操作体72で操作される
クラッチ機構が収容されている。クラッチ機構は、前記
スプ−ル軸41の係合部41d と係合・離脱されるピニオン
44の係合部44a と、クラッチ操作体72のクラッチカム72
a と、クラッチ板73と、爪車55の複数個のキックピン68
と、キックレバ−74とで構成されている。
ると共に、クラッチレバ−69の回動で軸部70と連結板71
を介して前進後退されるクラッチ操作体72で操作される
クラッチ機構が収容されている。クラッチ機構は、前記
スプ−ル軸41の係合部41d と係合・離脱されるピニオン
44の係合部44a と、クラッチ操作体72のクラッチカム72
a と、クラッチ板73と、爪車55の複数個のキックピン68
と、キックレバ−74とで構成されている。
【0025】クラッチ操作体72は側枠1fに摺動自在に設
けられてクラッチ操作体72にはクラッチカム72a と横向
き長孔の係合部72b と二股の延長片72c 、72d と屈曲係
合部72e と一方の延長片72c に長孔72f と延長片72c の
一側に屈曲部72g が形成されている。長孔72f には側枠
1fに固定されたピン75が嵌められ、延長片72c 上にキッ
クレバ−74が重ねられてキックレバ−74に穿設された長
孔74a にピン75が嵌められている。キックレバ−74には
切欠部74b とバネ掛け部74c が形成されてバネ掛け部74
cにバネ76の一端が係合され、バネ76の他端は側枠1fに
固定されたピン77に係合されている。延長片72c とキッ
クレバ−74の他側の側枠1fに係止ピン78が固定されてい
る。
けられてクラッチ操作体72にはクラッチカム72a と横向
き長孔の係合部72b と二股の延長片72c 、72d と屈曲係
合部72e と一方の延長片72c に長孔72f と延長片72c の
一側に屈曲部72g が形成されている。長孔72f には側枠
1fに固定されたピン75が嵌められ、延長片72c 上にキッ
クレバ−74が重ねられてキックレバ−74に穿設された長
孔74a にピン75が嵌められている。キックレバ−74には
切欠部74b とバネ掛け部74c が形成されてバネ掛け部74
cにバネ76の一端が係合され、バネ76の他端は側枠1fに
固定されたピン77に係合されている。延長片72c とキッ
クレバ−74の他側の側枠1fに係止ピン78が固定されてい
る。
【0026】軸部70はリ−ル側板9に回動自在に支持さ
れて軸部70の偏芯係合部70a と連結板71の長孔71a が係
合され、連結板71の係合部71b がクラッチ操作体72の横
向き長孔の係合部72b と係合されている。軸部70と側枠
1fの間にデットポイントバネ79が設けられている。連結
板71は側枠1fに固定された軸部80に回動自在に嵌められ
ている。クラッチ板73は両端が側枠1fに固定された支柱
81、81に嵌められ、図示しない発条で前記スプ−ル軸41
の係合部41d とピニオン44の係合部44a が係合される方
向に付勢されている。クラッチ板73にはピニオン44の溝
44b に嵌まる円弧状の凹部73a が形成されている。
れて軸部70の偏芯係合部70a と連結板71の長孔71a が係
合され、連結板71の係合部71b がクラッチ操作体72の横
向き長孔の係合部72b と係合されている。軸部70と側枠
1fの間にデットポイントバネ79が設けられている。連結
板71は側枠1fに固定された軸部80に回動自在に嵌められ
ている。クラッチ板73は両端が側枠1fに固定された支柱
81、81に嵌められ、図示しない発条で前記スプ−ル軸41
の係合部41d とピニオン44の係合部44a が係合される方
向に付勢されている。クラッチ板73にはピニオン44の溝
44b に嵌まる円弧状の凹部73a が形成されている。
【0027】魚釣用両軸受型リ−ルの動作は、図9、図
10のスプ−ル軸41の係合部41d とピニオン44の係合部44
a が係合されたクラッチオン状態でハンドル46が回転さ
れると、ハンドル軸45の回転で制動装置Aの制動部材8
と制動筒部材5を介してピニオン44が回転されてスプ−
ル3′に釣糸が巻き取られる。制動装置Aの制動力が調
節される時は、ドラグ調整ツマミ61が回動される。ドラ
グ調整ツマミ61が回動されると、ナット59が前進後退さ
れ、カラ−51が押圧されて発条57、58と制動部材8が押
される。制動部材8が押されてハンドル軸45に回転自在
に嵌合された制動筒部材5が回転されると、制動部材8
の複数個の制動羽根8bに対して制動筒部材5が回転され
るので、高粘度の流体26にせん断力が発生されて制動力
が調節される。ハンドル46が回転されると、設定された
制動力で制動筒部材5が図11で時計方向に回転されると
共に爪車55が時計方向に回転される。爪車55が時計方向
に回転されると、爪車55とバネ板64、64の摩擦でバネ板
64、64と逆転係止爪65は反時計方向に回動されて逆転係
止爪65の先端は爪車55の係止歯から離間され、爪車55が
制動筒部材5と一体に回転される。
10のスプ−ル軸41の係合部41d とピニオン44の係合部44
a が係合されたクラッチオン状態でハンドル46が回転さ
れると、ハンドル軸45の回転で制動装置Aの制動部材8
と制動筒部材5を介してピニオン44が回転されてスプ−
ル3′に釣糸が巻き取られる。制動装置Aの制動力が調
節される時は、ドラグ調整ツマミ61が回動される。ドラ
グ調整ツマミ61が回動されると、ナット59が前進後退さ
れ、カラ−51が押圧されて発条57、58と制動部材8が押
される。制動部材8が押されてハンドル軸45に回転自在
に嵌合された制動筒部材5が回転されると、制動部材8
の複数個の制動羽根8bに対して制動筒部材5が回転され
るので、高粘度の流体26にせん断力が発生されて制動力
が調節される。ハンドル46が回転されると、設定された
制動力で制動筒部材5が図11で時計方向に回転されると
共に爪車55が時計方向に回転される。爪車55が時計方向
に回転されると、爪車55とバネ板64、64の摩擦でバネ板
64、64と逆転係止爪65は反時計方向に回動されて逆転係
止爪65の先端は爪車55の係止歯から離間され、爪車55が
制動筒部材5と一体に回転される。
【0028】次にスプ−ル3′が釣糸の繰出しで逆回転
されると、制動筒部材5と爪車55は反時計方向に回転さ
れ、バネ板64、64と逆転係止爪65は時計方向に回動され
て逆転係止爪65の先端は爪車55の係止歯に係止される。
この係止でハンドル軸45は回転が停止されているので、
制動筒部材5は設定された制動力に抗して回動される。
クラッチレバ−69が時計方向に回動されると、軸部70の
偏芯係合部70a で連結板71が反時計方向に回動され、係
合部71b でクラッチ操作体72が右下方向に摺動される。
この摺動でクラッチ板73がクラッチカム73a で上昇され
てピニオン44の係合部44a とスプ−ル軸41の係合部41d
の係合が離脱されてクラッチオフ状態となり、スプ−ル
3′はフリ−回転状態となる。前記のようにクラッチ操
作体72が摺動された時、延長片72c も右下方向に摺動さ
れるので、係止ピン78と屈曲部72g で回動が係止されて
いたキックレバ−74がバネ76で反時計方向に回動され、
キックレバ−74の切欠部74b はキックピン68に当接可能
位置に臨まされている。
されると、制動筒部材5と爪車55は反時計方向に回転さ
れ、バネ板64、64と逆転係止爪65は時計方向に回動され
て逆転係止爪65の先端は爪車55の係止歯に係止される。
この係止でハンドル軸45は回転が停止されているので、
制動筒部材5は設定された制動力に抗して回動される。
クラッチレバ−69が時計方向に回動されると、軸部70の
偏芯係合部70a で連結板71が反時計方向に回動され、係
合部71b でクラッチ操作体72が右下方向に摺動される。
この摺動でクラッチ板73がクラッチカム73a で上昇され
てピニオン44の係合部44a とスプ−ル軸41の係合部41d
の係合が離脱されてクラッチオフ状態となり、スプ−ル
3′はフリ−回転状態となる。前記のようにクラッチ操
作体72が摺動された時、延長片72c も右下方向に摺動さ
れるので、係止ピン78と屈曲部72g で回動が係止されて
いたキックレバ−74がバネ76で反時計方向に回動され、
キックレバ−74の切欠部74b はキックピン68に当接可能
位置に臨まされている。
【0029】次にハンドル46が回転されると、爪車55と
制動筒部材5が時計方向に回転され、キックピン68がキ
ックレバ−74の切欠部74b に当接されてキックレバ−74
が左方向に押し戻され、キックレバ−74の左端がクラッ
チ操作体72の屈曲係合部72eを押し上げてクラッチ操作
体72が後退され、クラッチカム72a とクラッチ板73の係
合が解除されてピニオン44の係合部44a とスプ−ル軸41
の係合部41d が係合されてクラッチオン状態となる。ク
ラッチオン状態でハンドル46が回転されると、ピニオン
44とスプ−ル軸41が回転されてスプ−ル3′が回転さ
れ、スプ−ル3′に釣糸が巻き取られる。
制動筒部材5が時計方向に回転され、キックピン68がキ
ックレバ−74の切欠部74b に当接されてキックレバ−74
が左方向に押し戻され、キックレバ−74の左端がクラッ
チ操作体72の屈曲係合部72eを押し上げてクラッチ操作
体72が後退され、クラッチカム72a とクラッチ板73の係
合が解除されてピニオン44の係合部44a とスプ−ル軸41
の係合部41d が係合されてクラッチオン状態となる。ク
ラッチオン状態でハンドル46が回転されると、ピニオン
44とスプ−ル軸41が回転されてスプ−ル3′が回転さ
れ、スプ−ル3′に釣糸が巻き取られる。
【0030】第2実施例の魚釣用両軸受型リ−ルで、ク
ラッチオン状態でスプ−ル3′が釣糸の繰出しで逆回転
されると、ハンドル軸45の回転が停止状態で制動筒部材
5が回転されるので、制動筒部材5とスプ−ル3′の回
転に制動が掛けられる。
ラッチオン状態でスプ−ル3′が釣糸の繰出しで逆回転
されると、ハンドル軸45の回転が停止状態で制動筒部材
5が回転されるので、制動筒部材5とスプ−ル3′の回
転に制動が掛けられる。
【0031】図12から図15は魚釣用スピニングリ−ルに
実施した第3実施例で、図12は魚釣用スピニングリ−ル
の要部断面側面図、図13は遊星歯車機構の説明図、図14
はリ−ル本体の要部正面図、図15は図12の要部拡大断面
側面図である。
実施した第3実施例で、図12は魚釣用スピニングリ−ル
の要部断面側面図、図13は遊星歯車機構の説明図、図14
はリ−ル本体の要部正面図、図15は図12の要部拡大断面
側面図である。
【0032】魚釣用スピニングリ−ルは、リ−ル本体
1″の前部1n内部に設けた軸受82から前側に突出した筒
状駆動軸83の外周に逆転防止歯車84が嵌合され、その前
側にロ−タ−85が回り止め嵌合されてナット86で固定さ
れている。軸受82は止め板87で抜け止めされている。駆
動軸83にはピニオン83a が設けられて駆動歯車88が噛合
されている。ピニオン83a より前側の駆動軸83の外周に
はカラ−89が嵌合されている。駆動歯車88の筒状駆動軸
88a には断面多角形の貫通孔が形成されてハンドル90が
固定されたハンドル軸91が回り止め嵌合されると共に、
ハンドル軸91はリ−ル本体1″と蓋体に設けられた図示
しない軸受で回転自在に支持されている。
1″の前部1n内部に設けた軸受82から前側に突出した筒
状駆動軸83の外周に逆転防止歯車84が嵌合され、その前
側にロ−タ−85が回り止め嵌合されてナット86で固定さ
れている。軸受82は止め板87で抜け止めされている。駆
動軸83にはピニオン83a が設けられて駆動歯車88が噛合
されている。ピニオン83a より前側の駆動軸83の外周に
はカラ−89が嵌合されている。駆動歯車88の筒状駆動軸
88a には断面多角形の貫通孔が形成されてハンドル90が
固定されたハンドル軸91が回り止め嵌合されると共に、
ハンドル軸91はリ−ル本体1″と蓋体に設けられた図示
しない軸受で回転自在に支持されている。
【0033】リ−ル本体1″の前部1nには図12、図14の
ように、逆転防止爪92が回動自在に支持されて発条93で
逆転防止歯車84に係合可能に付勢されている。リ−ル本
体1″の前部から後部に操作杆94が回動自在に設けられ
て先端に制御カム部95が固定されて逆転防止爪92の側部
に配置され、操作杆94の後端にツマミ96が固定されてい
る。制御カム部95はデットポイントバネ97で付勢されて
いる。釣糸が繰り出される時に回転する回転体となるス
プ−ル3″に図示しない釣糸が巻回される方向にハンド
ル90が回転されると、ハンドル軸91と筒状駆動軸88aと
駆動歯車88とピニオン83a と駆動軸83を介してロ−タ−
85が回転されて図示しない釣糸がスプ−ル3″に巻回さ
れる。前記筒状駆動軸83内に嵌合されて突出されたスプ
−ル軸98の先端部にスプ−ル3″が支持され、スプ−ル
3″はハンドル90の回転に連動して前後に往復動され
る。
ように、逆転防止爪92が回動自在に支持されて発条93で
逆転防止歯車84に係合可能に付勢されている。リ−ル本
体1″の前部から後部に操作杆94が回動自在に設けられ
て先端に制御カム部95が固定されて逆転防止爪92の側部
に配置され、操作杆94の後端にツマミ96が固定されてい
る。制御カム部95はデットポイントバネ97で付勢されて
いる。釣糸が繰り出される時に回転する回転体となるス
プ−ル3″に図示しない釣糸が巻回される方向にハンド
ル90が回転されると、ハンドル軸91と筒状駆動軸88aと
駆動歯車88とピニオン83a と駆動軸83を介してロ−タ−
85が回転されて図示しない釣糸がスプ−ル3″に巻回さ
れる。前記筒状駆動軸83内に嵌合されて突出されたスプ
−ル軸98の先端部にスプ−ル3″が支持され、スプ−ル
3″はハンドル90の回転に連動して前後に往復動され
る。
【0034】スプ−ル3″は、筒状に形成されて内部に
制動装置A′の制動筒部材5′と制動部材8′と遊星歯
車機構Bが内蔵されている。制動装置A′は前記第1実
施例の制動装置Aが制動力が調節可能に対して調節出来
ない構成となっている。スプ−ル3″の外周には糸巻き
胴部3cと前端フランジ部3dと後側の大径筒部3eが形成さ
れ、中心に大径の貫通孔3fが形成されている。貫通孔3f
の前側段部3gには支持部材99がビス100 で固定されてい
る。貫通孔3fの後側段部3hには摩擦板101 が貼着されて
いる。支持部材99は円板99a とボス部99b とボス部99b
の外周に遊星歯車機構Bの第1中心歯車99c が一体に形
成されて中心に透孔99d が穿設されている。
制動装置A′の制動筒部材5′と制動部材8′と遊星歯
車機構Bが内蔵されている。制動装置A′は前記第1実
施例の制動装置Aが制動力が調節可能に対して調節出来
ない構成となっている。スプ−ル3″の外周には糸巻き
胴部3cと前端フランジ部3dと後側の大径筒部3eが形成さ
れ、中心に大径の貫通孔3fが形成されている。貫通孔3f
の前側段部3gには支持部材99がビス100 で固定されてい
る。貫通孔3fの後側段部3hには摩擦板101 が貼着されて
いる。支持部材99は円板99a とボス部99b とボス部99b
の外周に遊星歯車機構Bの第1中心歯車99c が一体に形
成されて中心に透孔99d が穿設されている。
【0035】支持部材99の内側にはワッシャ−102 と遊
星輪列支持板103 とワッシャ−104と遊星歯車機構Bの
第2中心歯車105 が設けられている。遊星輪列支持板10
3 の中心に透孔103aが穿設され、外周に複数本の軸106
が回転自在に嵌合されている。軸106 の両端には夫々遊
星歯車107 、108 が固定されている。遊星歯車107 は第
1中心歯車99c に噛合され、遊星歯車108 は第2中心歯
車105 に噛合されている。第2中心歯車105 の中心透孔
には制動装置A′の制動部材8′の軸杆8gが回り止め嵌
合されている。軸杆8gは先端にネジ部が形成されて遊星
輪列支持板103 の透孔103aと支持部材99の透孔99d に挿
通され、支持部材99の外側に摩擦板109 が重ねられて支
持部材99から突出された軸杆8gのネジ部にツマミ110 に
固定されたナット111 が螺合されている。
星輪列支持板103 とワッシャ−104と遊星歯車機構Bの
第2中心歯車105 が設けられている。遊星輪列支持板10
3 の中心に透孔103aが穿設され、外周に複数本の軸106
が回転自在に嵌合されている。軸106 の両端には夫々遊
星歯車107 、108 が固定されている。遊星歯車107 は第
1中心歯車99c に噛合され、遊星歯車108 は第2中心歯
車105 に噛合されている。第2中心歯車105 の中心透孔
には制動装置A′の制動部材8′の軸杆8gが回り止め嵌
合されている。軸杆8gは先端にネジ部が形成されて遊星
輪列支持板103 の透孔103aと支持部材99の透孔99d に挿
通され、支持部材99の外側に摩擦板109 が重ねられて支
持部材99から突出された軸杆8gのネジ部にツマミ110 に
固定されたナット111 が螺合されている。
【0036】制動筒部材5′はカップ状に形成されて外
周筒部5aの開口端に制動部材8′の抜け止め板112 がビ
ス113 で固定されている。制動筒部材5′の底部側には
連結板114 が固定されて連結板114 の中心ボス部114aに
スプ−ル軸98の先端が固定されている。制動筒部材5′
と連結板114 は一体に形成してもよい。連結板114 の外
周内側は貫通孔3fの後側段部3hに貼着された摩擦板101
に当接されている。制動筒部材5′の外周筒部5a内には
シリコン等の高粘度の流体26が入れられると共に制動部
材8′の円盤8aが嵌合されている。円盤8aには内側に複
数個の制動羽根8bが突設され、外側に軸杆8gが突設され
ている。円盤8aの外周に周溝8eが形成されてOリング29
が嵌合されている。
周筒部5aの開口端に制動部材8′の抜け止め板112 がビ
ス113 で固定されている。制動筒部材5′の底部側には
連結板114 が固定されて連結板114 の中心ボス部114aに
スプ−ル軸98の先端が固定されている。制動筒部材5′
と連結板114 は一体に形成してもよい。連結板114 の外
周内側は貫通孔3fの後側段部3hに貼着された摩擦板101
に当接されている。制動筒部材5′の外周筒部5a内には
シリコン等の高粘度の流体26が入れられると共に制動部
材8′の円盤8aが嵌合されている。円盤8aには内側に複
数個の制動羽根8bが突設され、外側に軸杆8gが突設され
ている。円盤8aの外周に周溝8eが形成されてOリング29
が嵌合されている。
【0037】魚釣用スピニングリ−ルの動作は、図示し
ない釣糸がスプ−ル3″に巻回される方向にハンドル90
が回転されると、ハンドル軸91と筒状駆動軸88a と駆動
歯車88とピニオン83a と駆動軸83を介してロ−タ−85が
回転されて図示しない釣糸がスプ−ル3″に巻回され
る。次に逆転防止爪92が逆転防止歯車84に係合された状
態で、獲物の引きでスプ−ル3″に巻回された図示しな
い釣糸が繰り出されると、ロ−タ−85の逆回転が係止さ
れているので、スプ−ル3″が回動される。この時スプ
−ル3″には制動装置A′の制動筒部材5′と制動部材
8′と遊星歯車機構Bが内蔵されているので、スプ−ル
3″が回動されると、制動部材8′が遊星歯車機構Bを
介して回動され、制動筒部材5′に対して制動部材8′
の制動羽根8bが回動されて高粘度の流体26にせん断力が
発生されて制動力となり、スプ−ル3″の回動に制動が
掛けられる。又、本実施例は前記第1・第2実施例の効
果に加えて遊星歯車機構Bを用いて制動部材8′を増速
させる構成の為、スプ−ル3″に対してより高い制動力
を付与することが可能となる利点を有する。
ない釣糸がスプ−ル3″に巻回される方向にハンドル90
が回転されると、ハンドル軸91と筒状駆動軸88a と駆動
歯車88とピニオン83a と駆動軸83を介してロ−タ−85が
回転されて図示しない釣糸がスプ−ル3″に巻回され
る。次に逆転防止爪92が逆転防止歯車84に係合された状
態で、獲物の引きでスプ−ル3″に巻回された図示しな
い釣糸が繰り出されると、ロ−タ−85の逆回転が係止さ
れているので、スプ−ル3″が回動される。この時スプ
−ル3″には制動装置A′の制動筒部材5′と制動部材
8′と遊星歯車機構Bが内蔵されているので、スプ−ル
3″が回動されると、制動部材8′が遊星歯車機構Bを
介して回動され、制動筒部材5′に対して制動部材8′
の制動羽根8bが回動されて高粘度の流体26にせん断力が
発生されて制動力となり、スプ−ル3″の回動に制動が
掛けられる。又、本実施例は前記第1・第2実施例の効
果に加えて遊星歯車機構Bを用いて制動部材8′を増速
させる構成の為、スプ−ル3″に対してより高い制動力
を付与することが可能となる利点を有する。
【0038】図16から図19は魚釣用スピニングリ−ルに
実施した第4実施例で、図16は魚釣用スピニングリ−ル
の要部断面側面図、図17は図16のリ−ル本体前半の要部
拡大断面側面図、図18はころがり式一方向クラッチが内
蔵された制動装置駆動歯車の拡大断面正面図、図19は魚
釣用スピニングリ−ルの要部断面平面図である。
実施した第4実施例で、図16は魚釣用スピニングリ−ル
の要部断面側面図、図17は図16のリ−ル本体前半の要部
拡大断面側面図、図18はころがり式一方向クラッチが内
蔵された制動装置駆動歯車の拡大断面正面図、図19は魚
釣用スピニングリ−ルの要部断面平面図である。
【0039】第4実施例では、釣糸が繰り出される時に
回転する回転体となるロ−タ−85が取り付けられた筒状
駆動軸83の外周に前記駆動軸83に対して回り止め嵌合さ
れたカラ−89の外周にころがり式一方向クラッチCが内
蔵された制動装置Aの駆動歯車115 が設けられ、駆動歯
車115 にピニオン116 が噛合されている。リ−ル本体
1″内の前後には軸受117 、118 が設けられて軸杆119
が軸承されて軸杆119 の前側にピニオン116 が固定さ
れ、軸杆119 の後側にピニオン120 が固定されている。
リ−ル本体1″内の後壁には前記第1実施例の図5と同
形の制動装置Aが設けられて制動筒部材5の外周歯形5b
にピニオン120 が噛合されている。軸受118 はキャップ
121 の中に固定され、キャップ121 はリ−ル本体1″内
の後壁に螺合されている。
回転する回転体となるロ−タ−85が取り付けられた筒状
駆動軸83の外周に前記駆動軸83に対して回り止め嵌合さ
れたカラ−89の外周にころがり式一方向クラッチCが内
蔵された制動装置Aの駆動歯車115 が設けられ、駆動歯
車115 にピニオン116 が噛合されている。リ−ル本体
1″内の前後には軸受117 、118 が設けられて軸杆119
が軸承されて軸杆119 の前側にピニオン116 が固定さ
れ、軸杆119 の後側にピニオン120 が固定されている。
リ−ル本体1″内の後壁には前記第1実施例の図5と同
形の制動装置Aが設けられて制動筒部材5の外周歯形5b
にピニオン120 が噛合されている。軸受118 はキャップ
121 の中に固定され、キャップ121 はリ−ル本体1″内
の後壁に螺合されている。
【0040】スプ−ル軸98の先端にはピン122 が固定さ
れている。スプ−ル3″内の前壁3iの中心に貫通孔3jが
穿設されると共に後面に縦溝3kが形成されて縦溝3kにピ
ン122 が係合されている。スプ−ル軸98の先端にはネジ
部が形成されて貫通孔3jに挿入後ツマミ110 に固定され
たナット111 が螺合されている。
れている。スプ−ル3″内の前壁3iの中心に貫通孔3jが
穿設されると共に後面に縦溝3kが形成されて縦溝3kにピ
ン122 が係合されている。スプ−ル軸98の先端にはネジ
部が形成されて貫通孔3jに挿入後ツマミ110 に固定され
たナット111 が螺合されている。
【0041】ころがり式一方向クラッチCは、カラ−89
の外周を内輪としてカラ−89の外周に回転可能に載せら
れた複数個の棒状ころがり部材123 と外輪124 と合成樹
脂材の保持体125 と発条126 とで構成されている。外輪
124 は孔明き有底筒状に形成されて外周には複数個の回
り止め部124aが突出形成され、内周面には凹部からなる
棒状ころがり部材123 の自由回転域αと傾斜面からなる
棒状ころがり部材123 が当接されて回転が阻止される阻
止面βが構成されている。図面では外輪124 の開口側に
蓋127 が図示されている。保持体125 の複数個の貫通孔
には複数個の棒状ころがり部材123 が挿入されて保持さ
れると共に、発条126 で押圧付勢されている。他の構成
は前記第3実施例の逆転防止歯車84と逆転防止爪92と操
作杆94と制御カム部95等がない外は前記第3実施例と略
同一である。
の外周を内輪としてカラ−89の外周に回転可能に載せら
れた複数個の棒状ころがり部材123 と外輪124 と合成樹
脂材の保持体125 と発条126 とで構成されている。外輪
124 は孔明き有底筒状に形成されて外周には複数個の回
り止め部124aが突出形成され、内周面には凹部からなる
棒状ころがり部材123 の自由回転域αと傾斜面からなる
棒状ころがり部材123 が当接されて回転が阻止される阻
止面βが構成されている。図面では外輪124 の開口側に
蓋127 が図示されている。保持体125 の複数個の貫通孔
には複数個の棒状ころがり部材123 が挿入されて保持さ
れると共に、発条126 で押圧付勢されている。他の構成
は前記第3実施例の逆転防止歯車84と逆転防止爪92と操
作杆94と制御カム部95等がない外は前記第3実施例と略
同一である。
【0042】魚釣用スピニングリ−ルの動作は、図示し
ない釣糸がスプ−ル3″に巻回される方向にハンドル90
が回転されると、ハンドル軸91と筒状駆動軸88a と駆動
歯車88が回転され、駆動歯車88とピニオン83a の噛合で
駆動軸83が図17で時計方向に正回転される。この回転で
ロ−タ−85が正回転される。更にこの回転で駆動軸83と
カラ−89が時計方向に正回転されると、ころがり式一方
向クラッチCの棒状ころがり部材123 が自由回転域αに
位置されて制動装置Aの駆動歯車115 は制動装置Aの負
荷で回転が停止されている。次に獲物の引きでスプ−ル
3″に巻回された図示しない釣糸が繰り出されると、ロ
−タ−85が逆回転され、この回転で駆動軸83とカラ−89
が図17で反時計方向に逆回転される。この逆回転で棒状
ころがり部材123 が自由回転域α位置から阻止面βに移
動されて当接され、棒状ころがり部材123 のクサビ作用
で外輪124 と制動装置Aの駆動歯車115 が逆回転され
る。
ない釣糸がスプ−ル3″に巻回される方向にハンドル90
が回転されると、ハンドル軸91と筒状駆動軸88a と駆動
歯車88が回転され、駆動歯車88とピニオン83a の噛合で
駆動軸83が図17で時計方向に正回転される。この回転で
ロ−タ−85が正回転される。更にこの回転で駆動軸83と
カラ−89が時計方向に正回転されると、ころがり式一方
向クラッチCの棒状ころがり部材123 が自由回転域αに
位置されて制動装置Aの駆動歯車115 は制動装置Aの負
荷で回転が停止されている。次に獲物の引きでスプ−ル
3″に巻回された図示しない釣糸が繰り出されると、ロ
−タ−85が逆回転され、この回転で駆動軸83とカラ−89
が図17で反時計方向に逆回転される。この逆回転で棒状
ころがり部材123 が自由回転域α位置から阻止面βに移
動されて当接され、棒状ころがり部材123 のクサビ作用
で外輪124 と制動装置Aの駆動歯車115 が逆回転され
る。
【0043】制動装置Aの駆動歯車115 が逆回転される
と、この回転がピニオン116 と軸杆119 とピニオン120
を介して制動筒部材5の外周歯形5bに伝達されて制動筒
部材5が回転される。制動筒部材5が回転されると、制
動部材8の複数個の制動羽根8bに対して制動筒部材5が
回転されるので、高粘度の流体26にせん断力が発生され
て制動力となる。
と、この回転がピニオン116 と軸杆119 とピニオン120
を介して制動筒部材5の外周歯形5bに伝達されて制動筒
部材5が回転される。制動筒部材5が回転されると、制
動部材8の複数個の制動羽根8bに対して制動筒部材5が
回転されるので、高粘度の流体26にせん断力が発生され
て制動力となる。
【0044】
【発明の効果】本発明は前述のように構成されたから、
制動装置における制動力を高粘度の流体にせん断力が発
生させて制動力とし、摩擦による制動ではないので、摩
擦による引っかかりがないから作動初期の制動ムラがな
くなる。更に急激な魚の引き等による高負荷時に摩擦熱
が発生しないので極端な温度変化がないから、過熱によ
る摩擦力の低下が防止される。制動装置の制動力発生部
分に水、埃等が侵入することがないので、制動力が低下
することがなく、ドラグ力が安定し、摩擦部材の摩耗が
ないので耐久性が向上して本来の機能を充分維持出来る
する等優れた効果を奏する魚釣用リ−ルを提供すること
が出来る。
制動装置における制動力を高粘度の流体にせん断力が発
生させて制動力とし、摩擦による制動ではないので、摩
擦による引っかかりがないから作動初期の制動ムラがな
くなる。更に急激な魚の引き等による高負荷時に摩擦熱
が発生しないので極端な温度変化がないから、過熱によ
る摩擦力の低下が防止される。制動装置の制動力発生部
分に水、埃等が侵入することがないので、制動力が低下
することがなく、ドラグ力が安定し、摩擦部材の摩耗が
ないので耐久性が向上して本来の機能を充分維持出来る
する等優れた効果を奏する魚釣用リ−ルを提供すること
が出来る。
【図1】第1実施例で、魚釣用片軸受型リ−ルの断面背
面図である。
面図である。
【図2】左手ハンドル使用における片軸受型リ−ルの側
面図である。
面図である。
【図3】左手ハンドル使用におけるハンドル側のスプ−
ル内側の要部断面側面図である。
ル内側の要部断面側面図である。
【図4】図3の要部拡大断面側面図である。
【図5】制動装置の拡大断面側面図である。
【図6】制動装置の分解斜視図である。
【図7】右手ハンドル使用におけるスプ−ル内側の要部
断面側面図である。
断面側面図である。
【図8】図7の要部拡大断面側面図である。
【図9】第2実施例で、魚釣用両軸受型リ−ルの要部断
面平面図と一部拡大断面平面図である。
面平面図と一部拡大断面平面図である。
【図10】魚釣用両軸受型リ−ルの要部拡大断面平面図で
ある。
ある。
【図11】魚釣用両軸受型リ−ルのハンドル側のリ−ル側
板内の要部断面側面図である。
板内の要部断面側面図である。
【図12】第3実施例で、魚釣用スピニングリ−ルの要部
断面側面図である。
断面側面図である。
【図13】遊星歯車機構の説明図である。
【図14】リ−ル本体の要部正面図である。
【図15】図12の要部拡大断面側面図である。
【図16】第4実施例で、魚釣用スピニングリ−ルの要部
断面側面図である。
断面側面図である。
【図17】図16のリ−ル本体前半の要部拡大断面側面図で
ある。
ある。
【図18】制動装置駆動歯車の拡大断面正面図である。
【図19】魚釣用スピニングリ−ルの要部断面平面図であ
る。
る。
1、1′、1″ リ−ル本体 3、3′、3″ スプ−ル 3、3′、3″、85 釣糸が繰り出される時に回転する
回転体 A、A′ 制動装置
回転体 A、A′ 制動装置
Claims (1)
- 【請求項1】 リ−ル本体に回転可能に支持したハンド
ルの回転に連動してリ−ル本体に支持されたスプ−ルに
釣糸を巻回する構成を有し、前記釣糸が繰り出される時
に回転する回転体に制動力を付与する制動装置を備えた
魚釣用リ−ルにおいて、前記制動装置における制動力を
高粘度の流体のせん断力により発生させて制動を行うこ
とを特徴とする魚釣用リ−ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20910595A JPH0928249A (ja) | 1995-07-25 | 1995-07-25 | 魚釣用リ−ル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20910595A JPH0928249A (ja) | 1995-07-25 | 1995-07-25 | 魚釣用リ−ル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0928249A true JPH0928249A (ja) | 1997-02-04 |
Family
ID=16567380
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20910595A Pending JPH0928249A (ja) | 1995-07-25 | 1995-07-25 | 魚釣用リ−ル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0928249A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2907383A1 (en) * | 2014-01-31 | 2015-08-19 | Globeride, Inc. | Fishing reel |
KR20220080475A (ko) * | 2020-12-07 | 2022-06-14 | 주식회사 주호레포츠 | 유체 저항을 이용한 낚시릴의 드랙장치 |
-
1995
- 1995-07-25 JP JP20910595A patent/JPH0928249A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2907383A1 (en) * | 2014-01-31 | 2015-08-19 | Globeride, Inc. | Fishing reel |
KR20220080475A (ko) * | 2020-12-07 | 2022-06-14 | 주식회사 주호레포츠 | 유체 저항을 이용한 낚시릴의 드랙장치 |
WO2022124714A1 (ko) * | 2020-12-07 | 2022-06-16 | 주식회사 주호레포츠 | 유체 저항을 이용한 낚시릴의 드랙장치 |
GB2615969A (en) * | 2020-12-07 | 2023-08-23 | Juho Leports Corp | Drag device for fishing reel using fluid resistance |
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