JPH09279101A - 難燃性多層フィルム及びそれを用いたフラットケーブル - Google Patents

難燃性多層フィルム及びそれを用いたフラットケーブル

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JPH09279101A
JPH09279101A JP9007400A JP740097A JPH09279101A JP H09279101 A JPH09279101 A JP H09279101A JP 9007400 A JP9007400 A JP 9007400A JP 740097 A JP740097 A JP 740097A JP H09279101 A JPH09279101 A JP H09279101A
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flame
polyester resin
retardant
thermoplastic polyester
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JP9007400A
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English (en)
Inventor
Bunji Yamaguchi
文治 山口
Kazuyuki Yahara
和幸 矢原
Masaki Tono
正樹 戸野
Toshiyuki Doro
敏行 堂路
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】接着性及び電気絶縁性に優れると共に、難燃性
の付与された難燃性多層フィルム及びそれを用いたフラ
ットケーブルを提供する。 【解決手段】熱可塑性ポリエステル系樹脂(a)からな
るフィルム基材上に、熱融着性を有する熱可塑性ポリエ
ステル系樹脂(b)からなる接着剤層が形成された難燃
性接着性フィルムであって、上記基材及び/又は接着剤
層が難燃剤により難燃化されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、難燃性多層フィル
ム及びそれを用いたフラットケーブルに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、電線の実装技術において、断
面が偏平な複数の配線パターンを有する導電体を、両側
から電気絶縁性樹脂でサンドイッチ状に被覆したフラッ
トケーブルが、配線作業の効率化のために広く用いられ
ている。このようなフラットケーブルは、例えば、特開
平5−282922号公報に開示されており、軽量で取
り付けが簡単であるため、特に自動車業界において、配
線作業の効率化や車体の軽量化のため、その採用が検討
されている。
【0003】近年、フラットケーブルの用途は多岐にわ
たっているが、特に、電気機器部材、自動車用途などに
使用する場合には、難燃性が要求されるようになってき
た。フラットケーブルの難燃化方法としては、例えば、
特開平5−303918号公報に開示されているよう
に、基材上に難燃剤を含有する接着剤層を形成した2枚
の接着フィルムの接着剤層側を対向させ、接着剤層間に
配線パターンを有する導電体を挟み込んで密封する方法
が開示されている。
【0004】しかしながら、この方法では、難燃剤の添
加によって、接着剤層の接着力が低下するばかりでな
く、接着剤層と基材間の接着力を保持するために、基材
上にプライマー処理が別途必要となり、製造工程が複雑
になるという問題点があった。
【0005】上記フラットケーブルにおいて、基材層と
してポリエステル樹脂、接着剤層として熱融着可能なポ
リエステル樹脂を用いた場合、ポリエステル樹脂の耐水
性が劣るため、湿度の高い場所で使用すると、基材の力
学的物性及び接着剤層の接着力が低下するという問題点
があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであり、その目的は、接着性及び
電気絶縁性が優れると共に、優れた難燃性が付与された
難燃性多層フィルム、及び、それを用いたフラットケー
ブルを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の難燃性多層フィ
ルムは、熱可塑性ポリエステル系樹脂(a)からなるフ
ィルム基材上に、熱融着性を有する熱可塑性ポリエステ
ル系樹脂(b)からなる接着剤層が形成された難燃性接
着性フィルムであって、上記基材及び/又は接着剤層が
難燃剤により難燃化されていることを特徴とするもので
ある。
【0008】本発明で用いられる基材は、熱可塑性ポリ
エステル系樹脂(a)から形成される。上記熱可塑性ポ
リエステル系樹脂(a)としては、例えば、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート、ポリヘキシレンテレフタレ
ート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタ
レート、ポリエチレン−1,2−ビス(フェノキシエタ
ン)−4,4'-ジカルボキシレート等の重合体;ポリ
(エチレンイソフタレート−テレフタレート)、ポリ
(ブチレンテレフタレート−イソフタレート)、ポリ
(ブチレンテレフタレート−デカンジカルボキシレー
ト)等の共重合体が挙げられる。
【0009】本発明で用いられる接着剤層は、熱融着性
を有する熱可塑性ポリエステル系樹脂(b)から形成さ
れる。
【0010】上記熱融着性を有する熱可塑性ポリエステ
ル系樹脂(b)としては、例えば、熱可塑性ポリエステ
ル系樹脂(a)と同様の、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート、ポリヘキシレンテレフタレート、ポリエチ
レンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリエ
チレン−1,2−ビス(フェノキシエタン)−4,4'-
ジカルボキシレート等の重合体;ポリ(エチレンイソフ
タレート−テレフタレート)、ポリ(ブチレンテレフタ
レート−イソフタレート)、ポリ(ブチレンテレフタレ
ート−デカンジカルボキシレート)等の共重合体が挙げ
られる。
【0011】また、上記熱融着性を有する熱可塑性ポリ
エステル系樹脂(b)に、熱可塑性ポリオレフィン系樹
脂(c)を混合して接着剤層を形成することにより、接
着剤層の耐水性を向上させることができる。
【0012】上記熱可塑性ポリオレフィン系樹脂(c)
としては、例えば、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレ
ン系樹脂、ポリブテン系樹脂、エチレン−グリシジルメ
タクリレート共重合体、エチレン−エチエルアクリレー
トベース無水マレイン酸グラフト共重合体等が挙げられ
る。
【0013】上記接着剤層には、特に熱融着時の接着性
がよいことから、熱可塑性ポリエステル系樹脂(b)と
して下記ポリエステル系樹脂(b−1)を使用するのが
好ましい。また、上記接着剤層は、上記ポリエステル系
樹脂(b−1)及び下記熱可塑性ポリエステル系エラス
トマー(b−2)からなる組成物より形成されていても
よい。
【0014】上記ポリエステル系樹脂(b−1)として
は、下記(イ)及び(ロ)から選ばれる少なくとも1種
が挙げられる。 (イ)ジカルボン酸成分とグリコール成分とを構成成分
とし、ジカルボン酸成分及びグリコール成分から選ばれ
る合計3種以上の成分を共重合して得られるポリエステ
ル系樹脂。このようなジカルボン酸成分及びグリコール
成分としては、例えば、以下のi)〜iii)の組み合わせ
が挙げられる。 i)1種のジカルボン酸成分+2種以上のグリコール成
分。 ii)2種以上のジカルボン酸成分+1種のグリコール成
分。 iii)2種以上のジカルボン酸成分+2種以上のグリコー
ル成分。 このようなポリエステル系樹脂では、溶融押出し成形後
の結晶化度は特に限定されない。
【0015】(ロ)ジカルボン酸成分及びグリコール成
分のそれぞれ1種を構成成分として共重合によって得ら
れる、溶融押出成形後の結晶化度が10%以下であるポ
リエステル系樹脂。上記結晶化度は、10%を超えると
熱融着性が低下する傾向があるので、10%以下に制限
され、低ければ低いほど好ましい。上記結晶化度は公知
の方法で測定できるが、好ましくはX線法である。
【0016】上記(イ)及び(ロ)に相当するポリエス
テル系樹脂(b−1)を構成するモノマー成分として
は、従来から使用されているカルボン酸成分及びジオー
ル成分が挙げられるが、好ましくは、主たるカルボン酸
成分がテレフタル酸であり、主たるジオール成分がエチ
レングリコール又は1,4−テトラメチレングリコール
である。また、その他の構成成分としては、イソフタル
酸、ジエチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジ
メタノールが好ましい。
【0017】上記ポリエステル系樹脂(b−1)中にお
けるその他の構成成分の割合は、全モノマー成分の2.
5〜25モル%が好ましく、より好ましくは10〜15
モル%である。
【0018】上記ポリエステル系樹脂(b−1)は、例
えば、下記成分の組み合わせ(〜)を共重合するこ
とにより得られる。 テレフタル酸+エチレングリコール+1,4−シクロ
ヘキサンジメタノール テレフタル酸+エチレングリコール+ジエチレングリ
コール テレフタル酸+イソフタル酸+エチレングリコール、 テレフタル酸+イソフタル酸+1,4−シクロヘキサ
ンジメタノール テレフタル酸+イソフタル酸+プロピレングリコール テレフタル酸+イソフタル酸+エチレングリコール+
プロピレングリコール
【0019】また、熱可塑性ポリエステル系エラストマ
ー(b−2)としては、ポリエステル成分と、ポリエー
テル、ポリシロキサン等の柔軟成分との重縮合物が挙げ
られるが、特に、上記ポリエステル系樹脂(b−1)と
ポリエーテルとの重縮合物である、ポリエーテル・エス
テル系エラストマーを用いるのが好ましい。
【0020】上記熱可塑性ポリエステル系エラストマー
(b−2)の融点は、特に限定されないが、接着剤層に
用いられるポリエステル系樹脂からなる単層フィルムの
ヒートシール開始温度(シール圧力:2kg/cm2
シール時間:1秒の条件)より100℃以上高くないこ
とが好ましく、より好ましくは70℃より高くないこと
である。その理由は、ポリエステル系樹脂(b−1)と
ポリエーテル−エステル系エラストマーとの組成物から
形成された接着剤層をヒートシールした際に、ポリエス
テル系樹脂(b−1)だけでなく、ポリエーテル−エス
テル系エラストマーも溶融、流動して接着に関与するこ
とができるからである。
【0021】上記ポリエステル系樹脂(b−1)及び熱
可塑性ポリエステル系エラストマー(b−2)との混合
物中、ポリエステル系エラストマー(b−2)の割合
が、少なくなると得られる多層フィルムが強靱性に欠
け、多くなると成形性に悪影響を与えて層に乱れを生じ
る恐れがあるので、ポリエステル系樹脂(b−1)10
0重量部に対して、150重量部以下が好ましく、より
好ましくは10〜150重量部、さらに好ましくは20
〜50重量部である。
【0022】上記接着剤層を耐水化する目的でポリオレ
フィン系樹脂(c)を用いる場合、ポリエステル系樹脂
(b−1)及び熱可塑性ポリエステル系エラストマー
(b−2)の混合物中、ポリオレフィン系樹脂(c)の
割合は、該混合物〔(c)+(b−1)+(b−2)〕
100重量部に対して、100重量部以上が好ましく、
より好ましくは200重量部以上である。
【0023】また、本発明で用いられる基材として、上
記熱可塑性ポリエステル系樹脂(a)の中でも、加工
性、耐熱性、寸法安定性の点から、ポリブチレンテレフ
タレート(以下、PBTという)が好ましい。上記PB
Tは、1,4−ブタンジオールとテレフタル酸を主成分
として重縮合により得られる熱可塑性ポリエステル系樹
脂であり、PBT本来の特性を損なわない範囲で、1,
4−ブタンジオール以外のジオール成分やテレフタル酸
以外のジカルボン酸成分が、モノマー成分として使用さ
れてもよい。
【0024】上記1,4−ブタンジオール以外のジオー
ル成分としては、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキ
サンジメタノール等が挙げられる。また、上記テレフタ
ル酸以外のジカルボン酸成分としては、イソフタル酸、
セバシン酸、アジピン酸、アゼライン酸、コハク酸等が
挙げられる。
【0025】また、上記PBTは、固有粘度(I.V.)が
低くなると、得られるフィルムが折り曲げられた時に破
断し易くなるため、25℃のo−クロロフェノール中で
の固有粘度が、少なくとも0.6以上であることが好ま
しい。
【0026】上記PBTは、熱可塑性ポリエステル系エ
ラストマー(a−1)との混合物として用いられてもよ
い。このような熱可塑性ポリエステル系エラストマー
(a−1)としては、ポリエステル成分と、ポリエーテ
ル、ポリシロキサン等の柔軟成分との重縮合物が挙げら
れるが、特に、下記ポリエステル系樹脂(a−2)と、
ポリエーテルとの重縮合物であるポリエーテル・エステ
ル系エラストマーを用いるのが好ましい。
【0027】上記ポリエステル系樹脂(a−2)として
は、前述したポリエステル系樹脂(b−1)で用いられ
るものと同様の成分が好適に用いられる。
【0028】尚、上記熱可塑性ポリエステル系樹脂
(a)としては、後述の接着剤層で用いられる熱融着性
を有する、熱可塑性ポリエステル系樹脂(b)及び熱可
塑性ポリオレフィン系樹脂(c)よりも、ガラス転移温
度が10℃以上高いものを使用するのが好ましい。上記
ガラス転移温度の測定は、公知の方法で測定できるが、
好ましくは走査型示差法(DSC)である。
【0029】上記基材として、PBTと熱可塑性ポリエ
ステル系エラストマー(a−1)との混合物が用いられ
る場合は、該混合物中における熱可塑性ポリエステル系
エラストマー(a−1)の割合は、PBT100重量部
に対して、10〜300重量部が好ましい。
【0030】本発明において、上記基材及び/又は接着
剤層は、難燃剤によって難燃化されるものである。使用
される難燃剤としては、ハロゲン系難燃剤、リン系難燃
剤等が挙げられるが、燃焼時に有害なガスを発生しない
リン系難燃剤の使用がより好ましい。
【0031】上記ハロゲン系難燃剤としては、基材を構
成する熱可塑性ポリエステル系樹脂(a)の成形温度の
関係上、分解温度250℃以上のものが好ましく、さら
にハロゲン含有量20重量%以上のものが好ましい。こ
こで分解温度とは、熱重量分析で5重量%減少時の温度
をいう。
【0032】上記ハロゲン系難燃剤としては、例えば、
パークロロペンタシクロデカン、ヘキサブロモベンゼ
ン、ペンタブロモトルエン、ヘキサブロモビフェニル、
デカブロモビフェニル、ヘキサブロモシクロデカン、デ
カブロモジフェニルエーテル、オクタブロモジフェニル
エーテル、ヘキサブロモジフェニルエーテル、ビス(ペ
ンタブロモフェノキシ)エタン、エチレンビス−(テト
ラブロモフタルイミド)、テトラブロモビスフェノール
A等の低分子臭素含有化合物;臭素化ポリカーボネー
ト、臭素化エポキシ化合物、臭素化フェノキシ化合物、
ポリ(臭素化ベンジルアクリレート)、臭素化ポリフェ
ニレンエーテル、臭素化ビスフェノールA/塩素化シア
ヌル/臭素化フェノール縮合物、臭素化ポリスチレン等
のハロゲン化されたポリマーやオリゴマーなどが挙げら
れ、これらは単独で用いられてもよく、二種以上が併用
されてもよい。
【0033】上記ハロゲン系難燃剤の配合量は、少なく
なると十分な難燃性が付与できず、多くなると基材の物
性や接着強度が低下するので、熱可塑性ポリエステル系
樹脂100重量部に対して、1〜60重量部が好まし
く、より好ましくは5〜30重量部である。
【0034】上記ハロゲン系難燃剤には、難燃助剤とし
て、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン等の酸化アン
チモンが併用されてもよい。上記難燃助剤の配合量は、
基材又は接着剤層に用いられる熱可塑性ポリエステル系
樹脂100重量部に対して、1〜30重量部が好まし
く、より好ましくは3〜20重量部である。特に、ハロ
ゲン系難燃剤のハロゲン原子2〜5個当たり、アンチモ
ン原子1個の割合で添加するのが好ましい。
【0035】上記リン系難燃剤としては、リン含有化合
物及び/又はポリリン酸アンモニウムが挙げられる。
【0036】上記リン含有化合物としては、一般式
(1)で表されるものが用いられる。
【0037】
【化1】
【0038】式中、R1 は、水素原子、炭素数1〜16
の直鎖状もしくは分岐状アルキル基又は炭素数6〜16
のアリール基を、R2 は、水素原子、炭素数1〜16の
直鎖状もしくは分岐状アルキル基、アルコキシ基、炭素
数6〜16のアリール基又はアリーロキシ基を、R
3 は、水素原子、炭素数1〜16の直鎖状もしくは分岐
状アルキル基又は炭素数6〜16のアリール基を、それ
ぞれ示す。
【0039】上記一般式(1)で表されるリン化合物と
しは、例えば、メチルホスホン酸、メチルホスホン酸ジ
メチル、メチルホスホン酸ジエチル、エチルホスホン
酸、プロピルホスホン酸、ブチルホスホン酸、2−メチ
ルプロピルホスホン酸、t−ブチルホスホン酸、2,3
−ジメチルブチルホスホン酸、オクチルホスホン酸、フ
ェニルホスホン酸、ジオクチルフェニルホスホネート、
ジメチルホスフィン酸、メチルエチルホスフィン酸、メ
チルプロピルホスフィン酸、ジエチルホスフィン酸、ジ
オクチルホスフィン酸、フェニルホスフィン酸、ジエチ
ルフェニルホスフィン酸、ジフェニルホスフィン酸、ビ
ス(4−メトキシフェニル)ホスフィン酸等が挙げら
れ、これらは単独で使用されても、二種以上が併用され
てもよい。
【0040】上記ポリリン酸アンモニウムとしては、一
般式(NH4 PO3)n で表される、易流動性の粉末状で
あって、水に難溶性のものが好ましい。また、式中、n
は10〜1000のものが、ポリエステル系樹脂への分
散性の点から好ましい。
【0041】上記リン系難燃剤の配合量は、少なくなる
と十分な難燃性が付与できず、多くなると基材や接着剤
層の各種物性が低下するので、基材又は接着剤層に用い
られる樹脂分100重量部に対して5〜200重量部が
好ましい。
【0042】上記リン系難燃剤には、必要に応じて、難
燃助剤や炭化促進剤が併用されてもよい。上記難燃助剤
としては、二酸化ケイ素等の無機酸化物や炭酸カルシウ
ム等の無機塩が挙げられ、上記炭化促進剤としては、カ
ーボンブラック等が挙げられる。これらの難燃助剤や炭
化促進剤は、単独で用いられてもよく、二種以上が併用
されてもよい。
【0043】上記難燃助剤及び/又は炭化促進剤の配合
量は、少なくなると難燃性の向上効果が得られず、多く
なると基材又は接着剤層の各種特性が低下するので、基
材又は接着剤層に用いられる樹脂分100重量部に対し
て0.5〜20重量部が好ましい。
【0044】上記難燃化処理された基材及び/又は接着
剤層には、必要に応じて、他の添加剤が添加されてもよ
い。
【0045】上記基材に耐水性が要求される場合は、熱
可塑性ポリエステル系樹脂(a)に耐水性処理が施され
る。耐水処理方法としては、特に限定されないが、例え
ば、熱可塑性ポリエステル系樹脂(a)に、(I)耐水
性付与成分として、リン化合物、ジエン化合物及びオキ
セタン化合物から選ばれる1種以上を添加する方法: (II)耐水性付与成分として、エチレンアルキルアクリ
レート共重合体及び熱可塑性ポリエステルエラストマー
から選ばれる1種以上と、分子内に少なくとも二つのカ
ルボジイミド基を有するポリカルボジイミドとを組み合
わせて添加する方法などが挙げられる。
【0046】耐水処理方法として、上記(I)の方法が
採用される場合、耐水性付与成分の添加量は、少なくな
ると十分な耐水性が付与されず、多くなると基材フィル
ムの伸び等の物性が低下するので、熱可塑性ポリエステ
ル系樹脂(a)100重量部に対して、1〜100重量
部が好ましい。
【0047】また、耐水処理方法として、上記(II)の
方法が採用される場合、耐水性付与成分の添加量は、上
記(I)と同様な理由により、熱可塑性ポリエステル系
樹脂(a)100重量部に対して、エチレンアルキルア
クリレート共重合体及び熱可塑性ポリエステルエラスト
マーから選ばれる1種以上1〜50重量部と、ポリカル
ボジイミド0.1〜10重量部とを組む合わせて用いる
のが好ましい。
【0048】また、基材に用いられる熱可塑性ポリエス
テル系樹脂(a)には、成形加工時の樹脂のやけを防止
して成形体の外観を良好にすると共に、酸化劣化を防止
して機械的強度の低下を防ぐために、酸化防止剤が添加
されてもよい。
【0049】上記酸化防止剤としては、2,6−ジ−t
−ブチル−p−クレゾール、ブチル化ヒドロキシアニソ
ール、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノー
ル、ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,2'-メチレ
ンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、
2,2'-メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチルフ
ェノール)、4,4'-チオビス(3−メチル−6−t−
ブチルフェノール)、4,4'-ブチリデンビス(3−メ
チル−6−t−ブチルフェノール)、テトラキス〔メチ
レン−3−(3',5'-ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート〕メタン、1,1,3−トリ
ス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェ
ニル)ブタン等のフェノール系化合物;フェニル−β−
ナフチルアミン、N,N'-ジフェニル−p−フェニレン
ジアミン等のアミン系化合物;トリス(ノニルフェニ
ル)ホスファイト、トリフェニルホスファイト、トリオ
クタデシルホスファイト、ジフェニルイソデシルホスフ
ァイト等のリン系化合物;ジラウリルチオジプロピオネ
ート、ジミリスチルチオジプロピオネート、ジステアリ
ルチオジプロピオネート等の硫黄化合物などが挙げら
れ、これらは、単独で用いられてもよく、二種以上が併
用されてもよい。
【0050】上記酸化防止剤の添加量は、少なくなると
十分な効果が得られず、一定量以上多くなってもそれ以
上の効果が得られないので、熱可塑性ポリエステル系樹
脂(a)100重量部に対して、2重量部以下が好まし
く、より好ましくは0.1〜1重量部である。
【0051】上記基材には、さらに必要に応じて、ガラ
ス繊維、無機充填剤の他、紫外線吸収剤、帯電防止剤、
滑剤、離型剤、顔料等が添加されてもよい。
【0052】本発明の難燃性多層フィルムは、熱可塑性
ポリエステル系樹脂(a)フィルムを基材とし、該基材
の片面又は両面に熱融着性を有する接着剤層が形成され
たものである。
【0053】上記難燃性多層フィルムは、例えば、共押
出法、押出しラミネーション法等、従来公知の方法によ
って製造することができる。
【0054】上記共押出法では、通常、2台以上の押出
機を用いて、同一又は異種の樹脂を溶融状態で、フィー
ドブロック内、ダイ内又はダイの開口部で接合させ、基
材上に接着剤層が形成された多層フィルムを1工程で製
造することができる。この方法により、多層フィルムを
得る場合は、接着剤層を形成する樹脂と基材を形成する
各樹脂が共に熱可塑性ポリエステル系樹脂であるため、
相溶性が高く、プライマーや接着性樹脂を使用しなくて
も、層間の接着性が優れた多層フィルムを得ることがで
きる。
【0055】また、上記押出しラミネーション法では、
基材となる熱可塑性ポリエステル系樹脂(a)フィルム
上に、押出機より吐出した熱融着性を有する熱可塑性ポ
リエステル系樹脂(b)及び/又は熱融着性を有する熱
可塑性ポリオレフィン系樹脂(c)を塗布、冷却して基
材上に接着剤層を形成した後、接着剤層を熱融着して積
層させることにより、多層フィルムを得ることができ
る。
【0056】上記多層フィルムの厚みは、用途により任
意に選択されるが、基材と接着剤層との厚み比(基材厚
/接着剤層厚)は、小さくなると基材強度が低下し、大
きくなると十分な柔軟性が得られなくなるので、0.0
1〜1000の範囲が好ましい。
【0057】本発明の難燃性フラットケーブルは、上記
難燃性多層フィルムの接着剤層同士を対向させ、この両
方の接着剤層の間に、配線パターンを形成した導電体を
挟み込んで熱融着によって積層することにより得られ
る。
【0058】本発明の難燃性フラットケーブルは、複数
の難燃性フラットケーブルを積層することにより、配線
パターンを形成した導電体が立体的に組み込まれた多層
構造として使用してもよく、上記難燃性フラットケーブ
ルの表面に、アルミ箔を積層して電磁波シールド性を付
与してもよい。このため、難燃性フラットケーブルの基
材として、両面に接着剤層を設けたものを使用してもよ
く、接着剤を使用して難燃性フラットケーブルの表面同
士を積層したり、アルミ箔を積層してもよい。
【0059】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明を具体
的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0060】以下の実施例及び比較例において、下記の
熱可塑性ポリエステル系樹脂及び熱可塑性ポリエステル
系エラストマーを使用する。 〔熱可塑性ポリエステル系樹脂(A−1)の製造〕テレ
フタル酸50mol%、エチレングリコール35mol
%及び1,4−シクロヘキサンジメタノール15mol
%を共重合させ、ポリエステル系樹脂(A−1)〔融点
なし、ガラス転移点83℃〕を製造した。
【0061】〔熱可塑性ポリエステル系樹脂(A−2)
の製造〕テレフタル酸40mol%、イソフタル酸10
mol%及びブチレングリコール50mol%を共重合
させ、ポリエステル系樹脂(A−2)〔融点162℃、
ガラス転移点59℃、固有粘度0.76〕を製造した。
【0062】〔熱可塑性ポリエステル系樹脂(A−3)
の製造〕テレフタル酸40mol%、イソフタル酸10
mol%及びエチレングリコール50mol%を共重合
させ、ポリエステル系樹脂(A−3)〔融点150℃、
ガラス転移点57℃〕を製造した。
【0063】〔熱可塑性ポリエステル系エラストマーの
製造〕テレフタル酸、イソフタル酸、ブチレングリコー
ル及びポリテトラメチレングリコールを共重合させて、
融点155℃、ガラス転移点0℃のポリエステル系エラ
ストマーを得た。
【0064】(実施例1〜9及び比較例1,2)表1及
び2に示す配合量の基材用樹脂組成物と、表1及び2に
示す配合量の接着剤用樹脂組成物を共押出して、基材用
樹脂組成物から形成された100μm厚の基材上に、2
0μm厚の接着剤層を積層して難燃性多層フィルムを得
た。次いで、上記難燃性多層フィルム2枚の接着剤層同
士を対向させ、この両方の粘着剤層の間に、配線パター
ンを形成した導電体を挟み込んだ後、ラミネートロール
を使用して熱融着により積層し、接着剤層間に導電体が
挟み込まれたフラットケーブルを作製した。尚、使用し
た導電体とラミネート条件は下記の通りである。 導電体:厚さ0.12mm、幅3mmの銅箔を1mm間
隔で設置した。 ラミネート条件:温度170℃、圧力6kg/cm2
速度0.5m/min
【0065】上記実施例及び比較例で得られた、難燃性
多層フィルム及びフラットケーブルにつき下記の性能試
験及び性能評価を行い、その結果を表1及び2に示し
た。 (1)燃焼性試験 幅60mm、長さ150mmの多層フィルムを試料と
し、この試料をU字型保持具に取り付け、水平に据え付
けて着火させたとき、10秒以内に自己消火したものを
◎、20秒以内に自己消火したものを○、20秒以内に
自己消火しなかったものを×、と表示した。
【0066】(2)電気特性試験(電気抵抗、耐電圧) フラットケーブルを、100mmより少し長くなるよう
に切り出した後、両端の導電体部分を露出させて、未露
出部分の長さが100mmの試料を作製した。この試料
につき、互いに反対側に位置する導電体部分に電圧を印
加して、隣り合う導電体間の電気抵抗を測定した。ま
た、同様の方法で、1kV×1minの耐電圧試験を行
った。上記試験において、導電体間の電気抵抗103
Ω以上で、かつ耐電圧試験後導電不良のないものを○、
そうでないものを×と、判定した。
【0067】(3)耐折り畳み試験 フラットケーブルを、180度に完全に折り曲げた状態
で、100℃で120時間加熱した後、導電不良のない
ものを○、導電不良の起こったものを×と、判定した。
【0068】(4)接着強度試験(実施例5〜9、比較
例2についてのみ実施) 多層フィルムの接着剤層同士を接着したものにつき、J
IS Z−1526に準拠して、15mm幅の試料を引
張り速度200mm/分、90℃で、T型剥離試験によ
りヒートシール接着強度を測定し、ヒートシール接着強
度2.5kg/15mmを超えるものを◎、1〜2.5
kg/15mmのものを○、と判定した。ヒートシール
接着強度が1kg/15mm以上であれば、フラットケ
ーブルとして十分な接着強度を有する。尚、ヒートシー
ル条件は、下記の通りである。 圧力:2kg/cm2 、温度:170℃、時間:1秒
【0069】
【表1】
【0070】
【表2】
【0071】(実施例10〜17及び比較例3,4)表3及
び4に示す配合量の基材用樹脂組成物と、表3及び4に
示す配合量の接着剤用樹脂組成物を共押出して、基材用
樹脂組成物から形成された100μm厚の基材上に、2
0μm厚の接着剤層を積層して難燃性多層フィルムを得
た。次いで、上記難燃性多層フィルムを使用して、実施
例1と同様にして、導電体が挟み込まれたフラットケー
ブルを作製した。
【0072】上記実施例10〜17及び比較例3,4で得ら
れた、難燃性多層フィルム及びフラットケーブルにつき
下記の性能試験又は性能評価を行い、その結果を表3及
び4に示した。性能試験及び性能評価項目は、実施例1
と同様な、(1)燃焼性試験、(2)電気特性試験(電
気抵抗、耐電圧)及び(3)耐折り畳み試験の他に、下
記(5)の燃焼ガス試験を追加した。
【0073】(5)燃焼ガス試験 JIS K7217に準拠して燃焼ガス分析を行い、ハ
ロゲン化水素の発生が検知されなかったものを○、検知
されたものを×とした。
【0074】
【表3】
【0075】
【表4】
【0076】(実施例18〜26及び比較例5〜7)表5及
び6に示す配合量の基材用樹脂組成物と、表5及び6に
示す配合量の接着剤用樹脂組成物を共押出して、基材用
樹脂組成物から形成された100μm厚の基材上に、2
0μm厚の接着剤層を積層して難燃性多層フィルムを得
た。次いで、上記難燃性多層フィルムを使用して、実施
例1と同様にして、導電体が挟み込まれたフラットケー
ブルを作製した。
【0077】上記実施例18〜26及び比較例5〜7で得ら
れた、難燃性多層フィルム及びフラットケーブルにつき
性能試験又は性能評価を行い、その結果を表5及び6に
示した。性能試験及び性能評価項目は、上記と同様な、
(1)燃焼性試験、(2)電気特性試験(電気抵抗、耐
電圧)、(3)耐折り畳み試験、(4)接着強度試験、
及び、(5)燃焼ガス試験とした。
【0078】
【表5】
【0079】
【表6】
【0080】(実施例27〜33)表7及び8に示す配合量
の基材用樹脂組成物と、表7及び8に示す配合量の接着
剤用樹脂組成物を共押出して、基材用樹脂組成物から形
成された100μm厚の基材上に、20μm厚の接着剤
層を積層して難燃性多層フィルムを得た。次いで、上記
難燃性多層フィルムを使用して、実施例1と同様にし
て、導電体の挟み込まれたフラットケーブルを作製し
た。
【0081】上記実施例27〜33で得られた、難燃性多層
フィルム及びフラットケーブルにつき性能試験又は性能
評価を行い、その結果を表7及び8に示した。性能試験
及び性能評価項目は、上記と同様な、(2)電気特性試
験(電気抵抗、耐電圧)、(3)耐折り畳み試験、
(4)接着強度試験、及び、下記(6)の耐水性試験
(引張伸度)とした。
【0082】(6)耐水性試験(引張伸度) 95℃の熱水中に難燃性多層フィルムを10日間浸漬
し、浸漬前後の引張伸度を測定し、測定値から保持率=
(浸漬後の引張伸度/浸漬前の引張伸度)を算出し、保
持率が、0.70以上のものを○、0.70未満のもの
を×とした。
【0083】
【表7】
【0084】
【表8】
【0085】表中、下記の成分を使用した。以下の実施
例及び比較例についても同様な成分を使用した。 ・ポリブチレンテレフタレート:固有粘度(I.V.) =1.
0(25℃のo−クロロフェノール中測定) ・酸化防止剤:チバガイギー社製「IRGANOX B
−225」 ・ポリオレフィン系樹脂(B−1):日本ポリオレフィ
ン社製「レクスパールET183B」、融点83℃ ・ポリオレフィン系樹脂(B−2):日本ポリオレフィ
ン社製「レクスパールRA3150」、融点100℃ ・ポリオレフィン系樹脂(B−3):日本ポリオレフィ
ン社製「日石NポリマーA1600」、融点93℃
【0086】・エチレン−エチルアクリレート共重合
体:日本ユニカ社製「EER−BRT−490」 ・ポリカルボジイミド :平泉洋行社製「スタパクゾー
ルPCD」
【0087】・t−ブチルホスホン酸:和光純薬工業社
製 ・フェニルホスフィン酸:和光純薬工業社製 ・ポリリン酸アンモニウム:ヘキスト社製「AP−46
2」 ・二酸化ケイ素:洞海化学社製「シルデックス H−5
1」 ・カーボンブラック:三菱化学社製「MA−100」 ・デカブロモジフェニルエーテル:和光純薬工業社製
【0088】
【発明の効果】本発明の難燃性多層フィルムは、上述の
構成とすることにより、良好な接着性、電気特性と共に
優れた難燃性が付与されているので、それを用いたフラ
ットケーブルは、自動車用材、住宅用材など幅広い用途
に好適に使用される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09K 21/02 C09K 21/02 H01B 7/08 H01B 7/08 (72)発明者 堂路 敏行 大阪市北区西天満2−4−4 積水化学工 業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性ポリエステル系樹脂(a)から
    なるフィルム基材上に、熱融着性を有する熱可塑性ポリ
    エステル系樹脂(b)からなる接着剤層が形成された難
    燃性接着性フィルムであって、上記基材及び/又は接着
    剤層が難燃剤により難燃化されていることを特徴とする
    難燃性多層フィルム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の接着剤層が、下記(イ)
    及び(ロ)からなる群より選ばれる1種以上のポリエス
    テル系樹脂(b−1)と、熱可塑性ポリエステル系エラ
    ストマー(b−2)とからなる組成物より形成されてい
    ることを特徴とする難燃性多層フィルム。 (イ)ジカルボン酸成分とグリコール成分を構成成分と
    し、ジカルボン酸成分及びグリコール成分から選ばれる
    合計3種以上の成分を共重合して得られるポリエステル
    系樹脂。 (ロ)ジカルボン酸成分及びグリコール成分のそれぞれ
    1種を構成成分として共重合して得られる、溶融押出成
    形後の結晶化度が10%以下であるポリエステル系樹
    脂。
  3. 【請求項3】 基材が、ポリブチレンテレフタレート単
    独又はポリブチレンテレフタレートと熱可塑性ポリエス
    テル系エラストマー(a−1)からなる組成物より形成
    されていることを特徴とする請求項1又は2記載の難燃
    性多層フィルム。
  4. 【請求項4】 基材が、耐水性処理が施された熱可塑性
    ポリエステル系樹脂(a)からなるフィルムより形成さ
    れていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項
    に記載の難燃性多層フィルム。
  5. 【請求項5】 基材及び/又は接着剤層が、リン系難燃
    剤により難燃化されていることを特徴とする請求項1〜
    4のいずれか1項に記載の難燃性多層フィルム。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の難
    燃性多層フィルムの粘着剤層同士が対向するように熱融
    着され、両方の粘着剤層間に配線パターンを形成した導
    電体が挟み込まれていることを特徴とするフラットケー
    ブル。
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