JPH09277853A - ワイヤーハーネスの車体パネル取付構造 - Google Patents
ワイヤーハーネスの車体パネル取付構造Info
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Abstract
ーネスの保護も確実にする。 【解決手段】 インストルメントパネル1の裏面にワイ
ヤーハーネスHを配索する。パネル1は、芯材層1a、
発泡樹脂層1b及び表皮1cから成り、芯材層1aの裏
面に、ワイヤーハーネスHの配索溝2が形成されてい
る。ワイヤーハーネスHは、フラット配線材4からなっ
て、その上からクリップ3をパネル1の孔5に挿入して
取付ける。配索溝2は、その周壁が発泡樹脂1dによっ
て形成され、この壁1dによって、ワイヤーハーネスH
が他の部分と接触することが阻止され、この壁の弾性に
よって、緩衝作用がなされて、ワイヤーハーネスの保護
が実現される。
Description
ワイヤーハーネスの取付構造に関し、特にワイヤーハー
ネスの保護を図るとともに、ワイヤーハーネスを車体パ
ネルに容易に取り付けることができるようにするもので
ある。
ントパネルの裏面には、メータ類、スイッチ、接続用ボ
ックス、センサ、ラジオ、エアコンなどの電装品を結合
する多数本の電線をテープ等で結束して形成されたワイ
ヤーハーネスが配索される。このワイヤーハーネスは、
従来、実開平6−51014号等で示されるように、ク
リップを用いてインストルメントパネルに固定されてい
る。
ヤーハーネスは他の部分と接触して破損し易いため、こ
れを防ぐべく、従来では、コルゲートチューブや樹脂製
プロテクタなどの保護部品をワイヤーハーネスに取付け
ている。
の保護として、各種の保護部品を多数使用すること、及
びそれらを組み付けることは、部品点数が多くなること
及び組み付け作業が煩雑となって、コスト面で問題にな
っている。
ワイヤーハーネスを取付けるに際し、その取付けが容易
で、かつ保護が確実なものとすることを課題とする。
に、この発明は、車体パネルのハーネス取付面に、その
車体パネルと一体となったワイヤーハーネス配索溝が形
成され、この配索溝にワイヤーハーネスが収容されてク
リップによりそのワイヤーハーネスが配索溝に固定され
ている構成としたものである(請求項1)。
収容する事によって、取付面からの突出を押さえ、走行
振動による他の部分との接触をなくすことによって、容
易にハーネスを保護することができる。このとき、配索
溝が配索径路であることから、径路が明示されることと
なり、配索作業がより容易である。
発泡樹脂で形成されていると(請求項2)、その発泡樹
脂の軽量、かつ緩衝性によって、微振動に対するワイヤ
ハーネスの保護をより確実に実現できる。
であれば、そのインストルメントパネルは、芯材層と発
泡樹脂層を重ねて接合し、その芯材層を上記車体パネル
への取付側として、発泡樹脂層の車室側の面に装飾用表
皮を形成したものであり、前記芯材層の前記取付側の面
に他の発泡樹脂層を設けて上記配索溝を形成したものと
する(請求項3)。このとき、芯材層両面の両発泡樹脂
層は、芯材層を通って連通し、かつ同時に一体成形した
ものとするとよい(請求項4)。
層を同時に一体成形することができて、大幅なコストア
ップにならない。
材で構成すれば(請求項5)、丸形に束ねたワイヤーハ
ーネスに比べ肉厚が小さくなり、より少ない空間でワイ
ヤーハーネスをパネルに固定することが可能となる。フ
ラット配線材としては、リボンジャンパー線(R/
J)、フレキシブルフラットケーブル(FFC)、フレ
キシブル・プリント・サーキット(FPC)、フレキシ
ブル・ワイヤー・サーキット(FWC)などの、テー
プ、フィルム、シート等の結合材に、接着剤又は融着等
によって導電材を並列に配したもの、並列された導電材
を樹脂被服したもの等の周知のものを採用する。
にワイヤーハーネスを配索しておけば、その車体パネル
を車体に固定するだけで、自動車にワイヤーハーネスを
配索でき、自動車組立ラインにおけるワイヤーハーネス
の配索作業を大幅に削減することができる。
し、この実施形態は、自動車のインストルメントパネル
1の裏面にワイヤーハーネスHを配索したものである。
そのパネル1は、芯材層1aと発泡樹脂層1bを重ねて
接合し、発泡樹脂層1b表面に表皮1cを設けている。
表皮1cは、表面にレザーなどの装飾模様を施した合成
樹脂シートなどから成る。
ネスHの配索態様に従って、発泡樹脂層の2条の突条1
dが対向して設けられて、その突条1d間に配索溝2が
形成されている。この突条1dと上記発泡樹脂層1b
は、比較的柔らかい、例えばウレタン発泡とし、インス
トルメントパネル1を成形する際、その型枠内に、表皮
1cと芯材層1aを配置して、発泡樹脂を充填すること
により、同時に一体成形する。
ントパネル1に、ワイヤーハーネスHを配索するには、
図2、図3に示すように、まず、複数本の電線4aを平
行に配列し、熱融着テープ4bを用いて形成されたフラ
ット配線材であるリボンジャンパー線4で配索溝2と同
一形状のワイヤーハーネスHを形成し、それを、図3
(a)のごとく配索溝2に収容する。しかる後に、同図
(b)のごとくフラット配線材4を形成する熱融着テー
プ4bの上からクリップ3を用いてワイヤーハーネスH
を固定する。このクリップ3によるワイヤーハーネスH
の固定は、図2に示すように、あらかじめ一定間隔に配
索溝2の底面にクリップ3の固定爪3aを挿入する孔5
を形成しておき、これを利用する。このとき、ワイヤー
ハーネスHに分岐部が存在して、配索溝2も分岐してい
る場合には、この分岐点近傍でワイヤーハーネスHを固
定することが望ましい。
1へのワイヤーハーネスHの配索固定が完了すれば、そ
のワイヤーハーネスHの端末のコネクタcを所要の各電
装品のコネクタ等に接続する。
突起(発泡樹脂層)1dを形成したが、図4に示すよう
に、芯材層1aの裏面全面又は一部に発泡樹脂層1dを
形成し、その層1d内に配索溝2を形成するようにして
もよい。
パネル1にこの発明を適用したが、車体の他のパネル、
例えばドアパネル、ルーフパネル、リアトレイパネルな
どにも同様にして採用し得ることは言うまでもない。
は、フラットなものに限らず、電線を丸形に束ねたもの
などの他の周知のものを採用し得ることは勿論である。
このとき、そのワイヤーハーネスHが配索溝2から突出
しないようにする。
部品点数も少なくして、ワイヤーハーネスの保護を確実
に行い得る。
用分解斜視図
前の断面図、(b)はワイヤーハーネスの配索溝への収
容固定後の断面図
Claims (5)
- 【請求項1】 車体パネルのハーネス取付面に、その車
体パネルと一体となったワイヤーハーネス配索溝が形成
され、この配索溝にワイヤーハーネスが収容されてクリ
ップによりそのワイヤーハーネスが配索溝に固定されて
いることを特徴とするワイヤーハーネスの車体パネル取
付構造。 - 【請求項2】 上記配索溝は、その周囲が発泡樹脂で形
成されていることを特徴とする請求項1に記載のワイヤ
ーハーネスの車体パネル取付構造。 - 【請求項3】 上記車体パネルがインストルメントパネ
ルであって、そのインストルメントパネルは、芯材層と
発泡樹脂層を重ねて接合し、その芯材層を上記車体パネ
ルへの取付側として、発泡樹脂層の車室側の面に装飾用
表皮を形成したものであり、前記芯材層の前記取付側の
面には他の発泡樹脂層を設けて上記配索溝を形成したこ
とを特徴とする請求項2記載のワイヤーハーネスの車体
パネル取付構造。 - 【請求項4】 上記芯材層両面の両発泡樹脂層は前記芯
材層を通って連通しており、かつ、その両発泡樹脂層は
同時に一体成形されたものであることを特徴とする請求
項3記載のワイヤーハーネスの車体パネル取付構造。 - 【請求項5】 上記ワイヤーハーネスがフラット配線材
から成ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一
つに記載のワイヤーハーネスの車体パネル取付構造。
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- 1996-04-16 JP JP09407096A patent/JP3728347B2/ja not_active Expired - Fee Related
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