JP2000203311A - インストルメントパネル - Google Patents

インストルメントパネル

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JP2000203311A
JP2000203311A JP11009178A JP917899A JP2000203311A JP 2000203311 A JP2000203311 A JP 2000203311A JP 11009178 A JP11009178 A JP 11009178A JP 917899 A JP917899 A JP 917899A JP 2000203311 A JP2000203311 A JP 2000203311A
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JP
Japan
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instrument panel
base material
synthetic resin
wire
vinyl chloride
Prior art date
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Withdrawn
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JP11009178A
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English (en)
Inventor
Yasushi Kawakubo
靖 川久保
Hidehiro Uno
秀広 宇野
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Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インストルメントパネルに関して環境保護と
軽量化を図る。 【解決手段】 インストルメントパネル10は、合成樹
脂製の基材12を備えてなり、該基材12の内部に、電
気配線のための複数の導電性の線材14が、当該基材1
2の合成樹脂により互いに絶縁されるよう埋設されてい
る。即ち、各種メータ類18、エアコン装置19などを
駆動するために必要な信号線や電力線を、銅線が塩化ビ
ニル樹脂で被覆されたワイヤハーネスに代えて、銅線自
身を用いるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の内装に用
いられるインストルメントパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】図6に示すように、従来より、自動車の
インストルメントパネル100の裏側には、電気配線の
ためにワイヤーハーネス101が配設されている。この
ワイヤーハーネス101は、銅線などの導電性の線材を
塩化ビニル樹脂からなる被覆材で覆い、これを複数本束
ねて構成されるものであり、インストルメントパネル1
00に配置される各種メータ類、エアコン装置、ラジオ
などの電装機器を駆動するために設けられている。この
従来例では、ワイヤーハーネス101は、インストルメ
ントパネル100の裏側に機械的強度の向上のために設
けられているリインフォース部材102に固定されてい
る。
【0003】図7には他の従来例が示されており、この
例では、インストルメントパネル110は、合成樹脂よ
りなる比較的硬質の基材111と比較的柔軟な材料より
なる表皮112との間に発泡体113を積層一体化して
なる。そして、電気配線のための構成は、基材111の
表面に設けた凹溝114に上記ワイヤーハーネス101
を設置して発泡処理を行い、これにより、基材111と
発泡体113との間に該ワイヤーハーネス101を埋設
することによりなれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
ダイオキシン等に対する環境保護の観点から塩化ビニル
樹脂は使用を低減する方向に有り、また、車両の軽量化
(燃費向上)の点から上記ワイヤーハーネスの軽量化が
求められている。
【0005】また、上記図7に示す従来例では、インス
トルメントパネル110中にワイヤーハーネス101を
埋設することにより、エンジンルーム内の他の部品との
相互干渉による損傷や接触による異音の発生は防止でき
るものの、使用されているワイヤーハーネス101は銅
線を塩化ビニル樹脂で被覆した従来技術通りの構成であ
り、前述した環境保護や軽量化に寄与しておらず、依然
として前記環境保護や車両の軽量化に関する課題の解決
が求められている。
【0006】本発明は、上記問題点を解決すべくなされ
たものであり、その目的は、環境保護を図ることができ
ると共に、軽量化を図ることができるインストルメント
パネルを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
インストルメントパネルは、合成樹脂製の基材を備えて
なり、該基材の内部に、電気配線のための複数の導電性
の線材が、当該基材の合成樹脂により互いに絶縁される
よう埋設されたものである。
【0008】請求項1記載のインストルメントパネルに
おいては、各種メータ類、エアコン装置などを駆動する
ために必要な信号線や電力線として、導電性の線材が塩
化ビニル樹脂で被覆された従来のワイヤーハーネスに代
えて、導電性の線材自身を用いるようにした。これによ
り、線材を被覆する塩化ビニル樹脂が不要となり、ダイ
オキシン発生問題などの環境問題の改善を図ることがで
きる。また、被覆材が不要となることから電気配線の軽
量化が図られる。
【0009】請求項2記載のインストルメントパネル
は、合成樹脂製の基材を備えてなり、該基材の裏面に、
電気配線のためのプリント配線基板が固着されたもので
ある。
【0010】請求項2記載のインストルメントパネルに
よれば、プリント配線基板に設けられるプリント配線
は、塩化ビニル樹脂よりなる被覆体を有していない。従
って、請求項1と同様、ダイオキシン発生問題などの環
境問題の改善を図ることができるとともに、軽量化が図
られる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。
【0012】図1は、第1の実施形態に係るインストル
メントパネル10の断面図であり、図2は、同インスト
ルメントパネル10の正面図である。
【0013】このインストルメントパネル10は、例と
してポリプロピレン(PP)、アクリロニトリルブタジ
エンスチレン(ABS)、アクリロニトリルスチレンガ
ラス(ASG)などの合成樹脂よりなる比較的硬質の基
材12で構成される一層構造のインストルメントパネル
である。該基材12は、上記合成樹脂を射出成形するこ
とで形成されている。
【0014】基材12の内部には、インストルメントパ
ネル10に配置される各種メータ類18、エアコン装置
19、ラジオ20などの電装機器を駆動させる電気配線
のため、銅線等の複数の導電性の線材14が、上記合成
樹脂により互いに絶縁されるよう埋設されている。詳細
には、基材12の一部が裏面側に肉盛りされており、こ
の肉盛部16に、車両幅方向に沿って延びる複数の線材
14が所定の間隔をおいて埋設されている。この線材1
4は、銅線の表面に通常のメッキや塗装が施された以外
は、従来技術におけるように塩化ビニル樹脂などの被覆
は用いられないものである。このような構成は、基材1
2の射出成形時に線材14を一体に内蔵させることによ
り得られる。すなわち、基材12を成形する成形型内に
線材14を支持しておいて、合成樹脂を射出成形するこ
とにより得られる。
【0015】以上のように、本実施形態では、インスト
ルメントパネル10に配置される各種メータ類18、エ
アコン装置19及びラジオ20などの電装機器を駆動す
るために必要な信号線や電力線として、銅線が塩化ビニ
ル樹脂で被覆されたワイヤーハーネスに代えて、線材1
4自身を用いている。これにより、線材14を被覆する
塩化ビニル樹脂を排除することができ、ダイオキシン発
生問題などの環境問題の改善を図ることができる。ま
た、被覆用の塩化ビニル樹脂の排除により、電気配線の
軽量化が図られ、従って、車両の軽量化を図ることがで
きる。さらに、電気配線がインストルメントパネル10
に一体化されていることから、インストルメントパネル
の車両への組付け作業性に優れる。
【0016】図3は第2の実施形態に係るインストルメ
ントパネル30の断面図である。
【0017】この第2の実施形態のインストルメントパ
ネル30は、上記第1の実施形態における基材12の表
面にウレタンフォーム等の発泡体32が形成され、該発
泡体32の表面に熱可塑性エラストマー等の比較的柔軟
な材料よりなる表皮34が被覆された、三層構造のイン
ストルメントパネルである点で、上記基材12のみから
なる一層構造のインストルメントパネルである第1の実
施形態とは異なる。基材12の内部に電気配線のための
複数の線材14が互いに絶縁されるよう埋設されている
点は、上記第1の実施形態と同様である。
【0018】このように、本発明は、合成樹脂製の基材
12のみからなる一層構造のインストルメントパネルに
限定されることなく、該基材12の表面に発泡体32な
どを積層した複層構造のインストルメントパネルにも適
用できる。
【0019】図4は第3の実施形態に係るインストルメ
ントパネル40の断面図であり、図5は同インストルメ
ントパネル40の正面図である。
【0020】この第3の実施形態のインストルメントパ
ネル40は、合成樹脂よりなる比較的硬質の基材42で
構成される一層構造のインストルメントパネルである点
で、上記第1の実施形態と共通している。ただし、第1
の実施形態のように基材内部に線材を埋設させるのでは
なく、基材42の裏面に電気配線のためのプリント配線
基板44を固着している。このプリント配線基板44の
固着方法としては、予め成形された基材42の裏面に接
着剤で接着したり、あるいは、基材42の成形型内にプ
リント配線基板44をセットしておいて合成樹脂を射出
成形することにより基材42に一体化させてもよい。
【0021】プリント配線基板44は、例としてフィル
ム基板を用いることができ、図4に示されるように個別
の電装機器との接続のためのコネクタ46を設けてもよ
い。また、プリント配線基板44は、図5に示すよう
に、インストルメントパネル40の略全幅に亘って配さ
れ、各電装機器18,19,20に配線するようになっ
ている。プリント配線基板44に形成されるプリント配
線は、第1の実施形態における線材14と同様な電気的
機能を実現するように形成されている。
【0022】この第3の実施形態において、プリント配
線基板44に設けられるプリント配線は、塩化ビニル樹
脂からなる被覆体を有していない。従って、この実施形
態によっても、前記第1の実施形態で説明した作用効果
と同様な作用効果を実現することができる。
【0023】なお、第3の実施形態においては、全ての
電気配線をプリント配線基板44で行なっているが、一
部の配線をワイヤーハーネスで併用してもよく、この場
合、プリント配線基板を用いた分だけ塩化ビニル樹脂を
削減することができる。
【0024】また、この第3の実施形態においても、合
成樹脂製の基材42のみからなる一層構造のインストル
メントパネルに限定されることなく、該基材42の表面
に発泡体などを積層した複層構造のインストルメントパ
ネルにも適用できる。
【0025】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のインストルメン
トパネルによれば、各種メータ類、エアコン装置などを
駆動するために必要な信号線や電力線として、導電性の
線材が塩化ビニル樹脂で被覆された従来のワイヤーハー
ネスに代えて、導電性の線材自身を用いるようにしたこ
とにより、線材を被覆する塩化ビニル樹脂が不要とな
り、ダイオキシン発生問題などの環境問題の改善を図る
ことができる。また、被覆材が不要となることから電気
配線の軽量化が図られ、車両の軽量化が図られる。
【0026】請求項2記載のインストルメントパネルに
よれば、基材の裏面に固着されたプリント配線基板に設
けられるプリント配線は、塩化ビニル樹脂よりなる被覆
体を有していない。従って、請求項1と同様、ダイオキ
シン発生問題などの環境問題の改善を図ることができる
とともに、軽量化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のインストルメントパ
ネルの断面図である。
【図2】同インストルメントパネルの正面図である。
【図3】第2の実施形態のインストルメントパネルの断
面図である。
【図4】第3の実施形態のインストルメントパネルの断
面図である。
【図5】同インストルメントパネルの正面図である。
【図6】従来のインストルメントパネルの1例を示す断
面図である。
【図7】従来のインストルメントパネルの他の例を示す
断面図である。
【符号の説明】 10,30……インストルメントパネル 12……基材 14……線材 40……インストルメントパネル 42……基材 44……プリント配線基板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂製の基材を備えてなるインストル
    メントパネルにおいて、 該基材の内部に、電気配線のための複数の導電性の線材
    が、当該基材の合成樹脂により互いに絶縁されるよう埋
    設されたことを特徴とするインストルメントパネル。
  2. 【請求項2】合成樹脂製の基材を備えてなるインストル
    メントパネルにおいて、 該基材の裏面に、電気配線のためのプリント配線基板が
    固着されたことを特徴とするインストルメントパネル。
JP11009178A 1999-01-18 1999-01-18 インストルメントパネル Withdrawn JP2000203311A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005119344A (ja) * 2003-10-14 2005-05-12 Denso Corp 車両用インストルメントパネル
JP2008110718A (ja) * 2006-10-31 2008-05-15 Toyoda Gosei Co Ltd インストルメントパネル裏面側の電線配策構造
CN109878430A (zh) * 2017-12-06 2019-06-14 丰田自动车株式会社 车辆用内装构件

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