JPH09263560A - カリックスアレーン誘導体及びそれを含有する硬化性樹脂組成物 - Google Patents

カリックスアレーン誘導体及びそれを含有する硬化性樹脂組成物

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JPH09263560A
JPH09263560A JP2450697A JP2450697A JPH09263560A JP H09263560 A JPH09263560 A JP H09263560A JP 2450697 A JP2450697 A JP 2450697A JP 2450697 A JP2450697 A JP 2450697A JP H09263560 A JPH09263560 A JP H09263560A
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忠臣 西久保
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 (メタ)アクリロイル基、ビニル基、プロペ
ニル基、プロパルギル基等の重合性不飽和基が導入さ
れ、熱硬化性及び/又は光硬化性に優れると共に、高い
耐熱性を有するカリックスアレーン誘導体、及び該カリ
ックスアレーン誘導体を含有し、加熱及び/又は光の照
射によって速やかに硬化し、耐熱性、硬度等に優れた硬
化塗膜が得られる硬化性樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 下記化1の一般式(1)で示されるカリ
ックスアレーン誘導体が提供される。さらに、下記一般
式(1)で示されるカリックスアレーン誘導体と重合開
始剤を含有することを特徴とする硬化性樹脂組成物が提
供される。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な硬化性樹脂
であるカリックスアレーン誘導体及びそれを含有する硬
化性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】カリックスアレーンは、フェノールとホ
ルムアルデヒドの縮合により生成する環状オリゴマー
(大環状フェノール樹脂誘導体)である。カリックスア
レーン及びその誘導体は、円錐台形の周側面に沿ってベ
ンゼン環が配されたようなその特有の構造から、クラウ
ンエーテルやシクロデキストリンと同様に包接機能を有
することが知られており、第三のホスト分子として、例
えば海水中の重金属イオンの回収などを目的とした研究
が近年盛んに行われている。また、特公平6−5381
9号及び特公平7−23340号に記載されているよう
に、カリックスアレーンをアセチル化したものを有機溶
剤に溶解させ、これを基板上にスピンコートすることに
より耐熱性フィルムを得る方法が知られている。しかし
ながら、熱硬化性及び/又は光硬化性の樹脂組成物に好
適に用いることができるカリックスアレーン誘導体につ
いては、これまでのところ知られていない。
【0003】ところで、光硬化性樹脂の代表的なものと
しては、(メタ)アクリレート系光硬化性樹脂が知られ
ている。(メタ)アクリレート系光硬化性樹脂は、塗
料、印刷インキ、電子材料、歯科材料、光学材料、及び
光造形など様々な分野で使用されているが、これらの耐
熱性は200℃程度であり、ソルダーレジストや液晶カ
ラーフィルター保護膜などで要求される熱安定性として
は不足気味であった。一方、耐熱性に特に優れた光硬化
性(メタ)アクリレート系樹脂としては、フルオレン骨
格を有するアクリレートがあるが、このものの耐熱性は
300℃程度であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】カリックスアレーンの
誘導体としては、構成単位であるp−アルキルフェノー
ルのp−位を脱アルキルした後にスルホン酸基やアリル
基を導入したものや、p−アルキルフェノールの水酸基
をアリルエーテル化、シリルエーテル化、アセチル化し
たものなど、多数知られている(例えば、前掲特公平6
−53819号及びジャーナル・オブ・ジ・アメリカン
・ケミカル・ソサイエティ(J.Am.Chem.Soc.)Vol.
117、No.2、1995、第586〜601頁参
照)。しかしながら、アクリロイル基やメタクリロイル
基(以下、総称する場合、(メタ)アクリロイル基とい
う)、ビニル基、プロペニル基等を導入することによっ
て、熱硬化性及び/又は光硬化性としたカリックスアレ
ーン誘導体は未だ知られていない。また、高い耐熱性、
特に300℃を超える耐熱性を有する一般の炭化水素系
の光硬化性(メタ)アクリレート系樹脂も未だ存在しな
い。
【0005】従って、本発明の目的は、(メタ)アクリ
ロイル基、ビニル基、プロペニル基、プロパルギル基等
の重合性不飽和基が導入され、熱硬化性及び/又は光硬
化性に優れると共に、高い耐熱性を有するカリックスア
レーン誘導体を提供することにある。さらに本発明の目
的は、上記のようなカリックスアレーン誘導体を含有
し、加熱及び/又は光の照射によって速やかに硬化し、
耐熱性、硬度等に優れた硬化塗膜が得られる硬化性樹脂
組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明によれば、下記化3の一般式(1)で示され
るカリックスアレーン誘導体が提供される。
【化3】 さらに本発明によれば、上記一般式(1)で示されるカ
リックスアレーン誘導体と重合開始剤を含有することを
特徴とする硬化性樹脂組成物が提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のカリックスアレーン誘導
体は、p−アルキルフェノールとホルムアルデヒドの縮
合によって生成するp−アルキルカリックスアレーンの
水酸基に対応する化合物を反応させ、下記化4の(1)
〜(11)で示される基を導入したことを特徴としてい
る。すなわち、p−アルキルカリックスアレーンに重合
性不飽和二重結合又は三重結合を有する基である(メ
タ)アクリロイル基、ビニル基、プロペニル基又はプロ
パルギル基を導入したものであるため、熱硬化性及び光
硬化性を有すると共に、このような重合性不飽和二重結
合又は三重結合を有する基がエステル結合又はエーテル
結合によって導入されたものであるため、p−アルキル
カリックスアレーンの耐熱性がさらに改善され、極めて
高い耐熱性を有する。従って、このような硬化性カリッ
クスアレーン誘導体を適当な熱重合開始剤又は光重合開
始剤(重合開始触媒)と共存させることにより、加熱又
は光の照射により容易に重合し、極めて高い熱安定性を
示す架橋硬化物が得られる。
【化4】
【0008】本発明のカリックスアレーン誘導体の出発
材料であるp−アルキルカリックスアレーンの合成は、
適当な溶媒中でp−アルキルフェノールとホルムアルデ
ヒドを水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等のアルカリ
触媒の存在下、加熱反応させる従来公知の方法で行うこ
とができ、反応条件を適当に選定することにより前記一
般式(1)においてnが4〜10のものが得られるが、
特にnが4〜8のp−アルキルカリックスアレーンが好
ましい。
【0009】また、p−アルキルカリックスアレーンの
アルキル基は、炭素数1〜12のものである必要があ
る。カリックスアレーンのp−位に電子供与性のアルキ
ル基が導入されていることにより、その後の(メタ)ア
クリロイル基やビニル基、プロペニル基の導入反応が容
易となる。しかしながら、アルキル基の炭素数が12を
超えて大きくなると、得られるカリックスアレーン誘導
体の耐熱性が劣化し易くなるので好ましくない。工業上
の利用性を考慮すると、上記アルキル基としてはメチル
基、イソプロピル基、t−ブチル基、t−オクチル基等
が好ましく、一方、耐熱性の面からはメチル基、イソプ
ロピル基又はt−ブチル基が好ましい。
【0010】前記(1)の基の導入は、p−アルキルカ
リックスアレーンの水酸基に(メタ)アクリル酸クロリ
ドを好ましくはトリエチルアミン等の触媒の存在下に反
応させることによって行うことができ、反応は室温〜5
0℃で容易に進行し、理想的には反応温度は30℃前後
である。一方、前記(2)の基の導入は、p−アルキル
カリックスアレーンの水酸基にグリシジル(メタ)アク
リレートを好ましくはテトラブチルアンモニウムブロミ
ド等の触媒の存在下に約70〜130℃、好ましくは9
0℃前後で反応させるか、あるいはp−アルキルカリッ
クスアレーンの水酸基をヒドロキシアルキル化した後に
(メタ)アクリル酸を反応させることによって行うこと
ができる。
【0011】また、前記(3)の基の導入は、p−アル
キルカリックスアレーンの水酸基に(メタ)アクリロイ
ルオキシエチルイソシアネートをジブチル錫ジラウレー
ト等の触媒の存在下、室温〜120℃、好ましくは50
〜80℃の温度で反応させて行うことができる。前記
(4)〜(6)の基の導入は、p−アルキルカリックス
アレーンの水酸基にエチレンオキサイド付加やクロロヒ
ドリン縮合を行ってヒドロキシエチル化、ヒドロキシプ
ロピル化したものに約80〜130℃、好ましくは10
0℃前後で(メタ)アクリル酸を反応させて脱水エステ
ル化を行うか、あるいは(メタ)アクリル酸低級アルキ
ル(メチル、エチル、ブチルなど)エステルとアルカリ
又は酸、好ましくは水酸化アルカリの存在下でエステル
交換反応させることにより行うことができる。
【0012】また、前記(7)及び(8)の基の導入
は、p−アルキルカリックスアレーンの水酸基にクロロ
エチルビニルエーテルやグリシジルビニルエーテルなど
を約50〜150℃、好ましくは90℃前後の温度で反
応させることにより行うことができる。さらに、前記
(9)及び(10)の基の導入は、p−アルキルカリッ
クスアレーンの水酸基に約30〜130℃、好ましくは
90℃前後の温度で臭化アリルやアリルグリシジルエー
テルなどを反応させた後、ナトリウムアルコキサイド等
の触媒の存在下でアリル基を異性化させてプロペニル基
とすることにより行うことができる。また、前記(1
1)の基の導入は、p−アルキルカリックスアレーンの
水酸基に約30〜100℃の温度でアルカリの存在下、
好ましくは触媒を用い、ハロゲン化プロパルギルを反応
させることにより行うことができる。前記したような反
応機構自体は周知であり、従って詳細な説明は省くが、
本発明のカリックスアレーン誘導体の合成は前記したよ
うな方法に限定されるものではなく、他の適当な方法で
合成することも可能である。
【0013】以上のような方法により得られる前記一般
式(1)で表わされる本発明に係る硬化性カリックスア
レーン誘導体は、殆どが300℃を超える耐熱性を有
し、従来の光硬化性(メタ)アクリレート系樹脂の耐熱
性を大幅に上回っている。また、重合性不飽和二重結合
又は三重結合を有するため、適当な熱重合開始剤又は光
重合開始剤を添加することにより、加熱又は光の照射に
より容易に重合し、しかも、得られる重合物は高い熱安
定性を示し、また(メタ)アクリレート系樹脂に比べて
硬化の際の体積収縮が極めて少なく、種々の基材に対す
る接着性が優れていると共に、硬度等の特性においても
優れている。従って、このような硬化性カリックスアレ
ーン誘導体を熱もしくは光重合開始剤と共に含有する硬
化性樹脂組成物は、塗料、印刷インキ、ワニス、接着
剤、表面被覆剤などとして、あるいは印刷版、プリント
基板等のエッチングレジスト、めっきレジスト、ソルダ
ーレジスト等の各種レジスト膜の形成や多層回路作成の
際の層間絶縁膜などの形成に有利に用いることができ
る。
【0014】前記熱重合開始剤としては、アゾビスイソ
ブチロニトリル等のアゾ化合物や、過酸化ベンゾイル、
ジクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイ
ド等の有機過酸化物など、ラジカル重合触媒として公知
の各種化合物を用いることができる。
【0015】また、前記光重合開始剤としては、代表的
なものとしてベンゾインやベンゾインメチルエーテル、
ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエ
ーテルなどのベンゾインアルキルエーテル類;アセトフ
ェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェ
ノン、2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセトフェノ
ン、1,1−ジクロロアセトフェノン、2−メチル−1
−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ
−プロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルア
ミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1
−オンなどのアセトフェノン類;2−メチルアントラキ
ノン、2−エチルアントラキノン、2−t−ブチルアン
トラキノン、1−クロロアントラキノン、2−アミルア
ントラキノンなどのアントラキノン類;2,4−ジメチ
ルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、
2−クロロチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチ
オキサントンなどのチオキサントン類;アセトフェノン
ジメチルケタール、ベンジルジメチルケタールなどのケ
タール類;ベンゾフェノンなどのベンゾフェノン類又は
キサントン類等があり、単独で又は2種以上を組み合わ
せて用いることができる。また、これらの光重合開始剤
は、N,N−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル、
N,N−ジメチルアミノ安息香酸イソアミルエステル、
ペンチル−4−ジメチルアミノベンゾエート、トリエチ
ルアミン、トリエタノールアミン等の安息香酸系又は第
三級アミンなど公知慣用の光増感剤の1種あるいは2種
以上と組み合わせて用いることができる。
【0016】上記のような熱もしくは光重合開始剤の使
用量の好適な範囲は、前記カリックスアレーン誘導体1
00重量部に対して0.1〜30重量部、好ましくは1
〜10重量部となる割合である。熱もしくは光重合開始
剤の配合割合が0.1重量部未満の場合には硬化反応が
遅くなり、一方、30重量部より多い場合には硬化塗膜
の特性が悪くなり、また、硬化性樹脂組成物の保存安定
性が悪くなるので好ましくない。
【0017】また、本発明の硬化性樹脂組成物は、その
性能を損わない範囲で必要に応じて、希釈剤として、β
−ヒドロキシエチルアクリレート、β−ヒドロキシプロ
ピルアクリレート、グリシジルアクリレート、β−ヒド
ロキシエチルアクリロイルフォスフェート、N,N−ジ
メチルアミノエチルアクリレート、N,N−ジエチルア
ミノエチルアクリレート、N,N−ジメチルアクリルア
ミド、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレン
グリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジ
アクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレー
ト、プロピレングリコールジアクリレート、ジプロピレ
ングリコールジアクリレート、トリプロピレングリコー
ルジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリ
レート、トリメチロールプロパンジアクリレート、トリ
メチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリ
トールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラアクリレ
ート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジ
ペンタエリスリトールヘキサアクリレート、トリス(2
−アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート、フェ
ノキシエチルアクリレート、テトラヒドロフルフリルア
クリレート、シクロヘキシルアクリレート、又は上記各
アクリレートに対応する各メタクリレート類、多塩基酸
とヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートとのモノ
−、ジ−、トリ−又はそれ以上のポリエステル、ビスフ
ェノールA型エポキシアクリレート、ノボラック型エポ
キシアクリレート又はウレタンアクリレートなど、エチ
レン性不飽和二重結合を有するモノマー類、オリゴマー
類もしくはプレポリマー類を添加することができ、それ
によって組成物の光硬化性をさらに増進させることがで
きる。また、一般の有機溶媒、例えばジエチルエーテル
などのエーテル系溶媒、酢酸エチルなどのエステル系溶
媒、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素系溶媒、ト
ルエンなどの芳香族炭化水素系溶媒、アセトンなどのケ
トン系溶媒、ジメチルホルムアミドなどのアミド系溶
媒、酢酸セロソルブなどのセロソルブ系溶媒、アセトニ
トリル、ジメチルスルホキシドなどの溶媒を希釈剤とし
て用いることもできる。従来公知のカリックスアレーン
が有機溶媒に難溶で、特殊の有機溶媒しか用いることが
できないのに対し、本発明のカリックスアレーン誘導体
の場合には溶解性が良く、一般の有機溶媒を用いること
ができることも大きな利点である。
【0018】上記のような希釈剤の使用量は、前記カリ
ックスアレーン誘導体100重量部に対して200重量
部以下、好ましくは10〜150重量部の割合が望まし
いが、硬化性樹脂組成物の使用目的、あるいはスピンコ
ート法、ロールコート法、カーテンコート法、スクリー
ン印刷法等の塗布方法に応じて適宜の割合で使用すれば
よい。
【0019】本発明の硬化性樹脂組成物は、さらに熱硬
化特性を増進させる目的で、必要に応じてエポキシ樹脂
や、アミン化合物などのエポキシ樹脂用硬化剤を配合す
ることができる。上記エポキシ樹脂としては、代表的な
ものを挙げると、グリシジルエーテル型エポキシ樹脂、
例えばビスフェノールAとエピクロルヒドリンとをアル
カリ存在下に反応させて得られるビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂、ビスフェノールAとホルマリンを縮合反応
した樹脂のエポキシ化物、ビスフェノールAの代わりに
ブロム化ビスフェノールAを用いたものや、ノボラック
樹脂にエピクロルヒドリンを反応させてグリシジルエー
テル化したノボラック型エポキシ樹脂、例えばフェノー
ルノボラック型、オルソクレゾールノボラック型、p−
t−ブチルフェノールノボラック型等のエポキシ樹脂、
また、ビスフェノールFやビスフェノールSにエピクロ
ルヒドリンを反応させて得られるビスフェノールF型エ
ポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂等があ
る。さらに、シクロヘキセンオキサイド基、トリシクロ
デセンオキサイド基、シクロペンテンオキサイド基等を
有する環式脂肪族エポキシ樹脂;フタル酸ジグリシジル
エステル、テトラヒドロフタル酸ジグリシジルエステ
ル、ヘキサヒドロフタル酸ジグリシジルエステル、テレ
フタル酸ジグリシジルエステル、ジグリシジル−p−オ
キシ安息香酸、ダイマー酸グリシジルエステル等のグリ
シジルエステル樹脂;テトラグリシジルジアミノジフェ
ニルメタン、トリグリシジルーpーアミノフェノール、
ジグリシジルアニリン、ジグリシジルトルイジン、テト
ラグリシジルメタキシリレンジアミン、ジグリシジルト
リブロムアニリン、テトラグリシジルビスアミノメチル
シクロヘキサン等のグリシジルアミン系樹脂;ヒダント
イン環をグリシジル化したヒダントイン型エポキシ樹
脂;トリアジン環を有するトリグリシジルイソシアヌレ
ート;ビキシレノール型又はビフェノール型のエポキシ
樹脂;側鎖にグリシジル基を有する共重合体等がある
が、これらに限定されるものではない。これらは単独で
又は2種以上を組み合わせて用いることができ、その使
用量は前記カリックスアレーン誘導体100重量部に対
して100重量部以下の割合が適当である。
【0020】また、アミン化合物としては、ベンジルジ
メチルアミン、4−(ジメチルアミノ)−N,N−ジメ
チルベンジルアミン、4−メトキシ−N,N−ジメチル
ベンジルアミン、4−メチル−N,N−ジメチルベンジ
ルアミン、4,4´,4´´−トリアミノトリフェニル
メタン、4,4´,4´´−トリアミノトリフェニルエ
タン、4,4´−ジアミノジフェニルメタン、4,4´
−ジアミノジフェニルスルホン、o−,m−,p−フェ
ニレンジアミン、三フッ化ホウ素−アミン・コンプレッ
クス(錯体)、ジシアンジアミド及びその誘導体、有機
酸ヒドラジッド、ジアミノマレオニトリル、メラミン及
びその誘導体、アミンイミド、ポリアミンの塩等が挙げ
られる。また、イミダゾール、2−メチルイミダゾー
ル、2−エチルイミダゾール、2−エチル−4−メチル
イミダゾール、2−フェニルイミダゾール、4−フェニ
ルイミダゾール、1−シアノエチル−2−フェニルイミ
ダゾール、1−(2−シアノエチル)−2−エチル−4
−メチルイミダゾール等のイミダゾール誘導体や、グア
ナミン、アセトグアナミン、ベンゾグアナミン等のグア
ナミン類などを用いることもできる。これらは単独で又
は2種以上を組み合わせて用いることができ、その配合
量は、上記エポキシ樹脂のエポキシ基1モルに対し一般
に0.1〜1.1モルの範囲が適当である。
【0021】さらに、本発明の硬化性組成物には、光反
応性や熱硬化反応性を損わない範囲で、さらに必要に応
じて硫酸バリウム、酸化珪素、タルク、クレー、炭酸カ
ルシウムなどの公知慣用の充填剤、フタロシアニン・ブ
ルー、フタロシアニン・グリーン、酸化チタン、カーボ
ンブラックなどの公知慣用の着色用顔料、消泡剤、密着
性付与剤、レベリング剤などの各種添加剤類を加えても
よい。
【0022】前記したような成分を配合して調製された
組成物は、これを基材上に適当な方法で塗布し、光照射
及び/又は加熱によって硬化せしめる。光照射の光源と
しては、低圧水銀灯、高圧水銀灯、キセノンランプ、メ
タルハライドランプなどの工業的に利用し得る光源や、
レーザー光線、電子線、X線などの公知の活性光線のい
ずれも用いることができる。また、照射時間は、光源の
光の強さ等により変わるが、一般には0.5秒〜60分
間が適当である。また、光照射後、硬化性組成物を約8
0〜200℃、好ましくは約100〜160℃にさらに
加熱することにより、短時間でスムーズに加熱硬化が行
われ、耐熱性、寸法安定性、密着性、硬度等の硬化特性
に優れた硬化物が得られる。
【0023】
【実施例】以下に実施例を示して本発明について具体的
に説明するが、本発明が下記実施例に限定されるもので
ないことはもとよりである。
【0024】参考合成例1(原料合成) p−クレゾール57.2gを1,4−ジオキサン660
mlに溶解させ、パラホルムアルデヒド38.5gを加
え、さらに5N水酸化カリウム水溶液を33ml加え
た。これを5時間還流し、室温まで冷却した後、2N塩
酸85mlを加えた。生成した粘稠なペーストを取り出
し、水、エタノール、及びn−ヘキサンの順で洗浄、乾
燥し、p−メチルカリックスアレーン56.2g(収率
89%)を得た。得られた生成物は、IRスペクトル、
1H−NMRスペクトル及びマススペクトル(MS)の
データから、p−メチルカリックスアレーンの4〜6量
体の混合物と同定できた。各スペクトルデータを以下に
示す。 IR(KBr):3272cm-1(νOH) 1H−NMR(200MHz、溶媒DMSO−d6 、内部標準TMS): δ(ppm)=1.80〜2.28(3.0H,Ar−CH3 ) 3.60〜4.08及び4.40〜4.72 (2.1H,Ar−CH2 ) 6.56〜7.22(2H,ArH) 8.08〜8.88(0.9H,OH) MS:m/e 720(M+ ),600,480
【0025】参考合成例2(原料合成) p−tert−ブチルフェノール10g、パラホルムア
ルデヒド7.2g、水酸化カリウム1.5g、及び水8
mlを混合し、1時間加熱、攪拌した。次いでキシレン
100mlを加え、さらに3時間加熱、攪拌した。その
後室温まで冷却した後、生成した沈殿物を濾過して取り
出し、クロロホルムとアセトンから再結晶させてp−t
ert−ブチルカリックスアレーン9.8g(収率90
%)を得た。生成物のIRスペクトル及び 1H−NMR
スペクトルのデータを以下に示す。 IR(KBr):3375cm-1(νOH) 1H−NMR(200MHz、CDCl3 、TMS): δ(ppm)=1.04〜1.28(9H,t−Bu) 3.68〜4.04(2.0H,Ar−CH2 ) 6.96〜7.22(2.0H,ArH) 10.32〜10.60(1.0H,OH)
【0026】前記参考合成例1及び2で得られたp−メ
チルカリックスアレーン及びp−tert−ブチルカリ
ックスアレーンの熱重量分析(TGA)による分解開始
温度(IDT)及び示差走査熱量測定(DSC)による
ガラス転移点(Tg)の測定結果を下記表1に示す。
【表1】
【0027】参考合成例3(中間原料合成) 攪拌装置、温度計、滴下ロート、及び還流冷却管を取り
付けた1リットルの四つ口フラスコに、参考合成例1に
従って合成したp−メチルカリックスアレーン36g、
10N水酸化カリウム水溶液150ml、テトラブチル
アンモニウムブロミド4.8g、及びジエチレングリコ
ールジメチルエーテル(商品名ジグライム)300ml
を入れ、加熱、攪拌しながら90℃でエチレンクロロヒ
ドリン120.8gを少量ずつ30分かけて滴下した。
さらに90℃で5時間反応させた後、室温まで冷却し、
反応液を酢酸エチル500mlで抽出した。酢酸エチル
抽出層を200mlの20%食塩水で2回洗浄後、無水
硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下に留去させてp
−メチルカリックスアレーンのヒドロキシエチル化物
(平均2.5モル付加物)58gを得た。このものの水
酸基価を常法により測定したところ244mgKOH/
gであった。
【0028】参考合成例4(中間原料合成) 参考合成例3と同様の装置を取り付けた3リットルの四
つ口フラスコに、参考合成例1に従って合成したp−メ
チルカリックスアレーン60g、10N水酸化カリウム
水溶液750ml、テトラブチルアンモニウムブロミド
8.1g、及びジグライム1,000mlを入れ、加
熱、攪拌しながら90℃でエチレンクロロヒドリン60
3.8gを少量ずつ1時間かけて滴下した。さらに95
℃で8時間反応させた後、室温まで冷却し、反応液を酢
酸エチル1,000mlで抽出した。酢酸エチル抽出層
を400mlの20%食塩水で2回洗浄後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し、溶媒を減圧下に留去させてp−メチ
ルカリックスアレーンのヒドロキシエチル化物(平均
6.8モル付加物)210gを得た。このものの水酸基
価を常法により測定したところ134mgKOH/gで
あった。
【0029】実施例1 参考合成例1で合成したp−メチルカリックスアレーン
(水酸基価467.5mgKOH/g)0.6gをN−
メチルピロリドン6mlに溶解させ、この溶液にトリエ
チルアミン1.26g及びアクリル酸クロリド1.13
gを少量ずつ滴下し、室温で3時間反応させた。反応母
液を水に注ぎ、生じた固体を再沈殿により精製すること
により、p−メチルカリックスアレーンアクリレート
(以下、MeAAと略称する)を0.81g得た。Me
AAのスペクトルデータを以下に示す。 1H−NMRの
積分比より求めた反応率は93%であった。なお、Me
AAの熱重量分析(TGA)による分解開始温度(ID
T)は410℃であった。 IR(KBr):1741cm-1(νC=O)、163
4cm-1(νC=C,ビニル) 1H−NMR(200MHz、CDCl3 、TMS): δ(ppm)=1.60〜2.40(3.0H,CH3 −Ar) 3.04〜3.92(2.0H,Ar−CH2 ) 5.30〜6.50(2.9H,ビニル) 6.50〜7.16(2.0H,ArH)
【0030】実施例2 参考合成例1に従って合成したp−メチルカリックスア
レーン6.0gをN−メチルピロリドン60mlに溶解
させ、トリエチルアミン12.6g及びメタクリル酸ク
ロリド13.1gを少量ずつ加えた。室温で3時間反応
させた後、反応母液を水へ注ぎ、生じた沈殿物を回収、
乾燥した。これをクロロホルムに溶解し、n−ヘキサン
に再沈殿させて精製することにより、p−メチルカリッ
クスアレーンメタクリレート(以下、MeMAAと略称
する)8.0gを得た。MeMAAのスペクトルデータ
を以下に示す。 1H−NMRの積分比より求めた反応率
は100%であった。なお、MeMAAの熱重量分析
(TGA)による分解開始温度(IDT)は413℃で
あった。 IR(KBr):1731cm-1(νC=O)、163
7cm-1(νC=C,ビニル) 1H−NMR(200MHz、CDCl3 、TMS): δ(ppm)=1.76〜2.33(6.0H,CH3 −ビニル及び CH3 −Ar) 3.43〜3.82(2.0H,Ar−CH2 −) 5.43〜5.76及び5.95〜6.22 (1.0H及び1.0H,ビニル) 6.62〜7.05(2H,ArH)
【0031】実施例3 参考合成例1に従って合成したp−メチルカリックスア
レーン6.0gをN−メチルピロリドン60mlに溶解
させ、メタクリロイルオキシエチルイソシアネート(M
OI)9.3g及びジブチル錫ジラウレート2mgを加
え、70℃で3時間反応させた。反応母液を水へ注ぎ、
生じた沈殿物を回収、乾燥した。これをクロロホルムに
溶解し、n−ヘキサンに再沈殿させて精製することによ
り、p−メチルカリッスアレーンのMOI変性物(以
下、MeMOIと略称する)10.6gを得た。MeM
OIのスペクトルデータを以下に示す。 1H−NMRの
積分比より求めた反応率は100%であった。なお、M
eMOIの熱重量分析(TGA)による分解開始温度
(IDT)は268℃であった。 IR(KBr):3368cm-1(νN−H)、172
0cm-1(νC=O,エステル)、1706cm-1(ν
C=O,アミド)、1636cm-1(νC=C,ビニ
ル) 1H−NMR(200MHz、CDCl3 、TMS): δ(ppm)=1.72〜2.00(3.0H,CH3 −ビニル) 2.00〜2.40(3.0H,CH3 −Ar) 2.96〜4.64(6.0H,−CH2 −Ar及び −OCH2 CH2 −N) 5.28〜5.64及び5.68〜6.24 (1.0H及び1.0H,ビニル) 6.44〜7.14(2H,ArH)
【0032】実施例4 参考合成例1に従って合成したp−メチルカリックスア
レーン0.6gをN−メチルピロリドン6mlに溶解さ
せ、テトラブチルアンモニウムブロミド81mg及び水
素化ナトリウム0.6gを加えた。この溶液に2−クロ
ロエチルビニルエーテル3.54mlを少量ずつ加え、
室温で1時間、さらに80℃で24時間反応させた。反
応母液を水に注ぎ、希塩酸で中和した後、生成した沈殿
物を回収、乾燥させた。これをクロロホルムに溶解し、
n−ヘキサンへ再沈殿させることにより精製し、p−メ
チルカリックスアレーンの2−クロロエチルビニルエー
テル誘導体(以下、MeCEVEと略称する)0.80
gを得た。MeCEVEのスペクトルデータを以下に示
す。 1H−NMRの積分比より求めた反応率は100%
であった。なお、MeCEVEの熱重量分析(TGA)
による分解開始温度(IDT)は330℃であった。 IR(KBr):1618cm-1(ブロード,νC=
C,ビニル及び芳香環) 1H−NMR(200MHz,CDCl3 ,TMS): δ(ppm)=1.70〜2.44(m,3.0H,CH3 −Ar) 3.50〜4.74(m,8.0H,Ar−CH2 , −OCH2 CH2 ,CH=CH2 ) 6.12〜7.28(m,3.0H,ArH, CH=CH2
【0033】実施例5 参考合成例1に従って合成したp−メチルカリックスア
レーン0.15gをN−メチルピロリドン1.5mlに
溶解させ、テトラブチルアンモニウムブロミド20mg
及びグリシジルビニルエーテル(GVE)0.875g
を加え、100℃で24時間反応させた。反応母液を水
に注ぎ、生成した沈殿物を回収、乾燥させた。これをク
ロロホルムに溶解し、n−ヘキサンへ再沈殿させること
により精製し、p−メチルカリックスアレーンのGVE
付加物(以下、MeGVEと略称する)0.22gを得
た。MeGVEのスペクトルデータを以下に示す。 1
−NMRの積分比より求めた反応率は92%であった。
なお、MeGVEの熱重量分析(TGA)による分解開
始温度(IDT)は355℃であった。 IR(KBr):3422cm-1(νOH)、1616
cm-1(νC=C,ビニル)1200cm-1(νarC
−O−C,C−O−C) 1H−NMR(200MHz,CDCl3 ,TMS): δ(ppm)=0.70〜1.46(m,3.69H, Ar−OCH2 CH(OH)CH2 ) 1.80〜2.42(m,3.0H,CH3 −Ar) 2.78〜3.00(m,1.0H,OH) 3.42〜4.66(m,4.8H,Ar−CH2 , Ar−CH2 CH(OH)− CH2 O−CH=CH2 ) 6.12〜7.08(m,2.91H,ArH, CH=CH2
【0034】実施例6 参考合成例1に従って合成したp−メチルカリックスア
レーン0.6g、テトラブチルアンモニウムブロミド8
1mg、及び水酸化カリウム1.65gをN−メチルピ
ロリドン6mlに溶解させ、アリルブロミド2.16m
lを室温で加え、50℃で24時間反応させた。反応母
液を水へ注いで生成物を沈殿させ、これを回収、乾燥
し、クロロホルムに溶解し、n−ヘキサンに再沈殿させ
て精製することにより、p−メチルカリッスアレーンの
アリルエーテル0.596gを得た。このアリルエーテ
ル0.401g及びカリウム−t−ブトキシド0.14
gをN−メチルピロリドン6mlに溶解させ、80℃で
24時間攪拌してアリルエーテルの異性化を行った。そ
の後、反応母液をアリルエーテル合成時と同様に精製し
て、p−メチルカリックスアレーンのプロぺニルエーテ
ル0.324gを得た。このものの熱重量分析(TG
A)による分解開始温度(IDT)は313℃であっ
た。また、スペクトルデータを以下に示す。 IR(KBr):1666cm-1(νC=C−CH31H−NMR(200MHz、CDCl3 、TMS): δ(ppm)=1.30〜1.80(m,3.0H,CH=CH−CH3 ) 1.82〜2.40(m,3.0H,CH3 −Ar) 3.62〜4.01(m,2.0H,Ar−CH2 ) 4.16〜4.56(m,1.0H,OCH=CH) 5.52〜6.02(m,1.0H,OCH=CH) 6.54〜7.06(m,2.0H,ArH)
【0035】実施例7 参考合成例1に従って合成したp−メチルカリックスア
レーン0.6g、テトラブチルアンモニウムブロミド8
1mg、及び水酸化カリウム1.65gをN−メチルピ
ロリドン6mlに溶解させ、プロパルギルブロミド2.
27mlを室温で加え、50℃で24時間反応させた。
反応母液を水へ注いで生成物を沈殿させ、これを回収、
乾燥し、クロロホルムに溶解し、n−ヘキサンに再沈殿
させて精製することにより、p−メチルカリッスアレー
ンのプロパルギルエーテル0.640gを得た。このも
のの熱重量分析(TGA)による分解開始温度(ID
T)は370℃であった。また、スペクトルデータを以
下に示す。 IR(KBr):2122cm-1(νC≡C) 1H−NMR(200MHz、CDCl3 、TMS): δ(ppm)=1.76〜2.72(m,4.0H,C≡CH, CH3 −Ar) 3.82〜4.84(m,4.0H,Ar−CH2 −, O−CH2 ) 6.44〜7.32(m,2.0H,ArH)
【0036】実施例8 参考合成例2で合成したp−tert−ブチルカリック
スアレーン0.81gをトルエン8mlに懸濁させ、メ
タクリロイルオキシエチルイソシアネート(MOI)
0.93g及びジブチル錫ジラウレート0.9mgを加
えて80℃で3時間反応させた。反応母液を室温まで冷
却して沈殿物を析出させた。この沈殿物を濾過により分
取し、n−ヘキサンで洗浄することによりp−tert
−ブチルカリックスアレーンのMOI変性物(以下、B
uMOIと略称する)1.26gを得た。BuMOIの
スペクトルデータを以下に示す。 1H−NMRの積分比
より求めた反応率は100%であった。 IR(KBr):3398cm-1(νNH)、1744
cm-1(νC=O,エステル)、1721cm-1(νC
=O,アミド)、1636cm-1(νC=C,ビニル) 1H−NMR(200MHz,CDCl3 ,TMS): δ(ppm)=0.92〜1.44(9.0H,C(CH33 ) 1.64〜2.04(3H,CH3 −ビニル) 3.08〜4.52(6.0H,−CH2 CH2 −, Ar−CH2 ) 5.32〜5.68及び6.00〜6.28 (1.0H及び1.0H,ビニル) 6.64〜7.24(2.0H,ArH)
【0037】実施例9 攪拌装置、温度計、空気吹き込み用の毛細管、及びディ
ーンシュターク検水管を取り付けた四つ口フラスコに、
参考合成例3で得られたp−メチルカリックスアレーン
のヒドロキシエチル化物(水酸基価244mgKOH/
g)50g、アクリル酸34.6g、p−トルエンスル
ホン酸2.3g、ヒドロキノン0.17g、及びトルエ
ン300mlを入れ、空気を吹き込みながら加熱し、ト
ルエンを還流させてエステル化による生成水を系内から
除きながら6時間反応させた。反応液を室温まで冷却
し、10%炭酸ナトリウム水溶液50mlで2回洗浄
し、飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥し、トルエンを留去することにより、ペースト状の生
成物46gを得た(収率67%)。得られたp−メチル
カリックスアレーンのヒドロキシエチル化物のアクリル
酸エステル(以下、CA2EOAAと略称する)の25
℃における粘度は17.5Pa・s、屈折率は1.55
7であり、熱重量分析(TGA)における分解開始温度
は382℃であった。CA2EOAAのIR及び 1H−
NMRスペクトルによる解析データを以下に示す。ま
た、構造式を下記化5の式(2)に示す。 IR(KBr):1724cm-1(νC=O)、163
5cm-1(νC=C,ビニル) 1H−NMR(400MHz、CDCl3 、TMS): δ(ppm)=1.60〜2.60(3.0H,CH3 −Ar) 3.35〜4.45(12.0H,Ar−CH2 −, −OCH2 CH2 O−) 5.65〜5.88(1.0H,Hb ) 6.05〜6.20(1.0H,Ha ) 6.25〜6.50(1.0H,Hc ) 6.50〜6.95(2.0H,ArH)
【0038】実施例10 実施例9と同様の反応装置に、参考合成例4で得られた
p−メチルカリックスアレーンのヒドロキシエチル化物
(水酸基価134mgKOH/g)110g、アクリル
酸41.2g、p−トルエンスルホン酸2.7g、ヒド
ロキノン0.30g、及びトルエン300mlを入れ、
空気を吹き込みながら加熱し、トルエンを還流させてエ
ステル化による生成水を系内から除きながら8時間反応
させた。反応液を室温まで冷却し、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液150mlで2回洗浄し、飽和食塩水で2回
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、トルエンを留去
することにより、ペースト状の生成物118gを得た
(収率87%)。得られたp−メチルカリックスアレー
ンのヒドロキシエチル化物のアクリル酸エステル(以
下、CA6EOAAと略称する)の25℃における粘度
は7,590mPa・s、屈折率は1.518であり、
熱重量分析(TGA)における分解開始温度は382℃
であった。CA6EOAAのIR及び 1H−NMRスペ
クトルによる解析データを以下に示す。また、構造式を
下記化5の式(2)に示す。 IR(KBr):1723cm-1(νC=O)、163
4cm-1(νC=C,ビニル) 1H−NMR(400MHz、CDCl3 、TMS): δ(ppm)=1.62〜2.28(3.0H,CH3 −Ar) 3.25〜4.33(29.2H,Ar−CH2 −, −OCH2 CH2 O−) 5.67〜5.85(1.0H,Hb ) 6.10〜6.19(1.0H,Ha ) 6.35〜6.50(1.0H,Hc ) 6.50〜6.94(2.0H,ArH)
【0039】
【化5】
【0040】実施例11 攪拌装置、温度計、及び滴下ロート(2つ)を取り付け
た500mlの四つ口フラスコに、参考合成例2に従っ
て得られたp−tert−ブチルカリックスアレーン
9.5g、塩化メチレン300ml、及びフェノチアジ
ン4.5mgを入れ、氷水浴で冷却しながら内温約5℃
で攪拌した。一方の滴下ロートから塩化アクリロイル2
5gを50mlの塩化メチレンで希釈した溶液を、もう
一方の滴下ロートからはトリエチルアミン30.3gを
50mlの塩化メチレンで希釈した溶液を少量ずつ1時
間かけて滴下した。この間、内温は10℃以下であっ
た。反応液を室温で一夜攪拌し、メタノール10gを加
えてさらに3時間攪拌した。反応液を1N塩酸水溶液1
00mlへ注ぎ、塩化メチレン層を分取した。塩化メチ
レン層を5%炭酸水素ナトリウム100mlで2回、次
いで水100mlで2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥し、減圧濃縮したものをn−ヘキサン1リットルへ
再沈殿させて精製、減圧乾燥することにより、p−te
rt−ブチルカリックスアレーンのアクリル酸エステル
(以下、BuAAと略称する)10.8gを得た。得ら
れたBuAAの示差熱分析(TG/DSC)における融
点は165℃、分解開始温度は367℃であった。Bu
AAのIR及び 1H−NMRスペクトルによる解析デー
タを以下に示す。また、構造式を下記化6の式(3)に
示す。 IR(KBr):1742cm-1(νC=O)、163
6cm-1(νC=C,ビニル) 1H−NMR(400MHz、CDCl3 、TMS): δ(ppm)=1.16〜1.36(9.0H,t−Bu) 3.52〜3.78(2.0H,Ar−CH2 −) 5.58〜5.65(1.0H,Hb ) 5.89〜6.00(1.0H,Ha ) 6.18〜6.25(1.0H,Hc ) 6.91〜7.24(2.0H,ArH)
【0041】
【化6】
【0042】実施例12(光硬化性樹脂組成物) 前記実施例3で合成したMeMOIの50重量部と、光
重合性モノマーのフェノキシエチルアクリレート(以
下、PEAと略称する)50重量部、及び光重合開始剤
(チバガイギー社製イルガキュア651)1重量部を混
合して光硬化性樹脂組成物を調製した。得られた光硬化
性樹脂組成物をカバーグラス2枚の間に挟み、高圧水銀
灯により光照射した。硬化の進行状況をFT−IR(フ
ーリエ変換赤外分光光度計)により追跡調査したとこ
ろ、150mJ程度の照射量で硬化反応は飽和状態とな
り、約90%の反応率が得られた。この結果は、上記光
硬化性樹脂組成物の光硬化性が極めて高いことを示して
いる。
【0043】実施例13(熱硬化性樹脂組成物) 前記実施例1及び2で合成したMeAA又はMeMAA
の50重量部と、PEA、エチレングリコールジメタク
リレート(EGDMA)、1,6−ヘキサンジオールジ
アクリレート(HDDA)、又はトリメチロールプロパ
ントリアクリレート(TMPTA)の50重量部、及び
ベンゾイルパーオキサイド1重量部を混合して熱硬化性
樹脂組成物をそれぞれ調製した。得られた各熱硬化性樹
脂組成物を100℃で30分間加熱することにより重合
させて得られた硬化物の熱重量分析(TGA)による分
解開始温度(IDT)を表2に示す。
【表2】
【0044】また、比較のために、上記実施例13で用
いたPEA及び他の光重合性モノマーの熱重量分析(T
GA)による分解開始温度(IDT)を表3に示す。
【表3】 表2と表3を比較すれば明らかなように、耐熱性に劣る
光重合性モノマーを組成物に添加する場合においても、
本発明に係るカリックスアレーン誘導体が共存すること
により、耐熱性が著しく向上し、しかも、カリックスア
レーン誘導体単独の耐熱性と比較しても同等の耐熱性が
得られることがわかる。
【0045】実施例14(光カチオン硬化性樹脂組成
物) 前記実施例4、5、6及び7で合成したカリックスアレ
ーン類と、光カチオン重合開始剤としてビス−[4−
(ジフェニルスルホニオ)フェニル]スルフィドービス
(ヘキサフルオロホスフェート)(DPSP)又は4−
モルホリノ−2,5−ジブトキシベンゼンジアゾニウム
ヘキサフルオロホスフェート(MDBZ)をカリックス
アレーン類のビニル基又はプロパルギル基1モル当り5
モル%加え、少量のテトラヒドロフラン(THF)に均
一に溶解させた。この溶液をKBr板に塗布し、乾燥し
てTHFを留去後、高圧水銀灯により光照射した。硬化
の進行状況をFT−IRにより追跡調査したところ、D
PSP及びMDBZともに800mJ程度の照射量で硬
化反応は飽和状態となり、約80%の反応率が得られ
た。
【0046】実施例15(光硬化性樹脂組成物) 前記実施例9及び10で合成したCA2EOAA、CA
6EOAA、及び比較例としてペンタエリスリトールの
ヒドロキシエチル化物のテトラアクリレート(NKエス
テル ATM−4E、新中村化学工業(株)製)、フェ
ノキシポリエチレングリコールアクリレート(NKエス
テル AMP−60G、新中村化学工業(株)製)に対
し、光重合開始剤としてイルガキュア184(チバガイ
ギー社製)をそれぞれ3重量部配合したものをポリカー
ボネート板に膜厚約60μmに塗布し、窒素雰囲気下に
紫外線照射を行い、硬化させた塗膜の物性を評価した。
なお、この時照射した紫外線の照射量は200mJであ
った。また、密着性は、塗膜に碁盤目状に切れ目を付
け、セロハンテープを張り付けて剥がすことにより剥離
する塗膜片と基盤に残る塗膜片の比より求めた。その結
果を表4に示す。
【表4】 表4に示す結果から、CA2EOAA及びCA6EOA
Aは、光硬化性が従来の光重合性モノマーに劣ることは
なく、かつ密着性に優れた硬化塗膜を与えることが判
る。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るカリックス
アレーン誘導体は、p−アルキルカリックスアレーンに
重合性不飽和二重結合又は三重結合を有する基である
(メタ)アクリロイル基、ビニル基、プロペニル基又は
プロパルギル基を導入したものであるため、熱硬化性及
び光硬化性を有すると共に、このような重合性不飽和二
重結合や三重結合を有する基がエステル結合又はエーテ
ル結合(特に好ましくはエステル結合)によって導入さ
れたものであるため、p−アルキルカリックスアレーン
の耐熱性がさらに改善され、極めて高い耐熱性を有す
る。また、(メタ)アクリレート系樹脂に比べて硬化の
際の体積収縮が極めて少なく、種々の基材に対して接着
性が優れている。また、このような硬化性カリックスア
レーン誘導体を熱もしくは光重合開始剤と共に含有する
本発明に係る硬化性樹脂組成物は、加熱又は光の照射に
より速やかに重合し、極めて高い耐熱性、各種基材に対
する接着性、硬度、耐薬品性、電気絶縁性等の諸特性に
優れた硬化物が得られる。従って、塗料、印刷インキ、
ワニス、接着剤、表面被覆剤などとして、あるいは印刷
版、プリント基板等のエッチングレジスト、めっきレジ
スト、ソルダーレジスト等の各種レジスト膜や多層回路
作成の際の層間絶縁膜の形成に有利に用いることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08F 20/20 MLY C08F 20/20 MLY 20/30 MML 20/30 MML G03F 7/027 501 G03F 7/027 501 7/038 501 7/038 501

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記化1の一般式(1)で示されるカリ
    ックスアレーン誘導体。 【化1】
  2. 【請求項2】 下記化2の一般式(1)で示されるカリ
    ックスアレーン誘導体と重合開始剤を含有することを特
    徴とする硬化性樹脂組成物。 【化2】
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