JP3158619B2 - 光硬化性樹脂組成物 - Google Patents

光硬化性樹脂組成物

Info

Publication number
JP3158619B2
JP3158619B2 JP7249092A JP7249092A JP3158619B2 JP 3158619 B2 JP3158619 B2 JP 3158619B2 JP 7249092 A JP7249092 A JP 7249092A JP 7249092 A JP7249092 A JP 7249092A JP 3158619 B2 JP3158619 B2 JP 3158619B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
acid
meth
acrylate
photopolymerizable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7249092A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05230158A (ja
Inventor
敏夫 淡路
隆夫 臣
宏道 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Shokubai Co Ltd filed Critical Nippon Shokubai Co Ltd
Priority to JP7249092A priority Critical patent/JP3158619B2/ja
Publication of JPH05230158A publication Critical patent/JPH05230158A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3158619B2 publication Critical patent/JP3158619B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた表面硬度および
耐熱性かつ適度な可撓性を有する硬化膜を形成すること
ができ、水溶性にすることも可能な高感光度な光重合性
樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】感光性ポリマーは、初期はエッチング用
レジスト、印刷製版用感光材料等として用いられてきた
が、近年では、配線基板の微細加工や塗料、インキおよ
び接着剤等の分野で使用されるようになってきた。紫外
線(以下単に光と言う)によって硬化する樹脂組成物
は、加熱または乾燥時間の短縮による省エネルギーと有
機溶剤の使用量削減による無公害化が達成できる等多く
のメリットを有しているため、種々の用途に対応した研
究開発が盛んに行なわれている。
【0003】光重合性樹脂に最も強く要求される性能
は、硬化物の表面硬度および感光度の増大である。光重
合反応に必要不可欠な光重合開始剤は有毒であり、樹脂
の黄変を引き起こし、貯蔵安定性を悪化させ、さらに高
価であるという問題を有しているため、光重合開始剤の
使用量を少しでも減らすことができるように感光度を増
大させることは、光重合性樹脂において非常に重要なこ
とである。
【0004】従来光重合性樹脂として用いられているエ
ポキシアクリレート、ウレタンアクリレートおよびポリ
エステルアクリレート等の感光度を増大させる手段とし
ては、樹脂に低分子量の多官能(メタ)アクリレートを
配合したり、あるいは樹脂に多官能(メタ)アクリレー
トを反応させることによって樹脂組成物中の光重合性二
重結合(ビニル基等)を増加させる方法がある。しかし
単純に光重合性二重結合を増やすだけでは、光硬化後の
物性が堅固だが脆弱になるというようにバランスの悪い
ものとなってしまう。このため、まず光硬化性樹脂の分
子量を上げ、次に分子量に応じたできるだけ多くの光重
合性二重結合を導入するという分子設計が必要となる。
【0005】上記分子設計を実際に行なう場合、ポリエ
ステルアクリレートやウレタンアクリレートの分子量を
増大させることは比較的容易であるが、1分子中に導入
できる光重合性二重結合の量が少なく、またエポキシア
クリレートの場合はエポキシ基の反応を利用して光重合
性二重結合を導入することができるが、最も多官能であ
るノボラック型エポキシ樹脂を用いても1分子中に導入
できる光重合性二重結合は10個前後であり、短い照射
時間で高性能な硬化物を得ることができるような分子設
計は困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは上記の事
情を考慮して、ノボラック型エポキシ樹脂を出発原料と
し、充分な分子量と光重合性二重結合を有する光重合性
樹脂を製造することによって、短い照射時間でも優れた
表面硬度と耐熱性および適度な可撓性を有する硬化物を
得ることができる高感光度な光硬化性樹脂組成物につい
ての研究をすでに開示した(出願中)。本発明では上記
の光硬化性樹脂組成物のより高性能化と、付加価値とし
て該光重合性樹脂を水溶性にすることの2点を目的とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、光硬化性樹脂
組成物が、式
【0008】
【化2】
【0009】(ただしn≧2,R1 =HあるいはC
3,R2 =H,CH3,あるいはハロゲン)で示される
ノボラック型エポキシ樹脂を不飽和一塩基酸および多塩
基酸と反応させ、エステル結合を介して多量体化された
反応物(I)に、1分子中にイソシアネート基と2個以
上の光重合性二重結合を有する多官能(メタ)アクリレ
ートを反応させて得られる光重合性樹脂および光重合開
始剤を含有することを要旨とする。
【0010】
【作用】本発明の概要は、まずノボラック型エポキシ樹
脂(a)と不飽和一塩基酸(b)および多塩基酸(c)
との反応によって、分子量の増大した光重合性を有する
反応物(I)が生成する。この反応物(I)中に存在し
ているヒドロキシル基に、1分子中にイソシアネート基
と2個以上の光重合性二重結合を有する多官能(メタ)
アクリレート(d)を反応させ、光重合性二重結合がさ
らに数多く導入された反応物(II)を得るものである。
またさらに、この反応物(II)を水溶性にするために、
酸無水物(e)と反応物(II)中のヒドロキシル基を反
応させてカルボキシル基を導入する。この反応生成物を
反応物(III)とする。
【0011】ここで、多官能(メタ)アクリレート
(d)による光重合性二重結合導入反応および酸無水物
(e)によるカルボキシル基導入反応の順序は、これら
の反応がすべてヒドロキシル基に対するものであるか
ら、必ずしも上記の順序である必要はない。以下本発明
を詳細に説明する。
【0012】本発明において使用されるノボラック型エ
ポキシ樹脂(a)は、フェノールノボラック型エポキシ
樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂等があり、
これらは常法によりそれぞれのノボラック樹脂にエピク
ロルヒドリン類を反応させて得られるものである。一般
的には、下記構造式を示すことができる。
【0013】
【化3】
【0014】(ただしn≧2,R1 =HあるいはC
3,R2 =H,CH3,あるいはハロゲン)この時のn
は2以上であり、より好ましくは2≦n<10である。
反応物(I)の原料であるノボラック型エポキシ樹脂
(a)において、nの値が10以上のものは製造上の理
由で入手が困難であるため、n<10とした。またnが
2より小さい場合は、多塩基酸(c)との反応で多量体
化する際に未反応物が残りやすく、さらに分子量の増大
効果も認められないため、光硬化性樹脂組成物とした時
の硬化性や物性が劣るものとなる。
【0015】前記ノボラック型エポキシ樹脂(a)と反
応させる不飽和一塩基酸(b)とは、分子中に光重合性
の不飽和結合とカルボキシル基を有する化合物であり、
例えば(メタ)アクリル酸、クロトン酸、ケイ皮酸等が
挙げられるが、特に(メタ)アクリル酸が好ましく使用
される。
【0016】また多塩基酸(c)は、1分子中にカルボ
キシル基を2個以上有するものであり、中でも多量体化
の際にゲル化を起こしにくい二塩基酸が好ましく使用で
きる。例えばコハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼ
ライン酸、フマル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等が
挙げられるが、光硬化物の硬度と強靭性をよりバランス
良く付与するという点からは、多塩基酸(c)として、
酸基に含まれる以外の炭素原子の合計が18個以上の長
鎖二塩基酸を用いることが特に好ましい。
【0017】この長鎖二塩基酸の具体的な例として、1,
18−オクタデカンジカルボン酸、1,16−(6−エチルヘ
キサデカン)-ジカルボン酸、1,18-(7,12−オクタデカ
ジエン)-ジカルボン酸、リノール酸等から得られるダイ
マー酸、水添ダイマー酸、さらには両末端カルボキシル
基含有液状ポリブタジエン、両末端カルボキシル基含有
液状ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、両末端カ
ルボキシル基含有液状ポリアクリル酸ブチル等が挙げら
れる。
【0018】ノボラック型エポキシ樹脂(a)と不飽和
一塩基酸(b)および多塩基酸(c)の反応は、ノボラ
ック型エポキシ樹脂(a)中のエポキシ基1化学当量に
対し、不飽和一塩基酸(b)および多塩基酸(c)中の
カルボキシル基の和が0.9〜1.1化学当量で、しか
も多塩基酸(c)の使用量が、ノボラック型エポキシ樹
脂(a)1モルに対して0.2〜0.8モル、より好ま
しくは0.3〜0.7モルになるような割合で反応させ
る。
【0019】不飽和一塩基酸および多塩基酸によるエポ
キシ基の開環反応および多量体化反応は、これらを上記
の比率で混合し、後述の溶剤または希釈性モノマーの存
在あるいは非存在下で、ハイドロキノンや酸素等の重合
禁止剤および三級アミンやクロム化合物等のエステル化
触媒の共存下、80〜130℃で行なわれ、エポキシ基
の開環によるヒドロキシル基と、不飽和一塩基酸による
光重合性二重結合を有し、多塩基酸を介したエステル結
合によって高分子量化された反応物(I)が生成する。
【0020】反応物(I)は充分な分子量と、不飽和一
塩基酸によって導入された二重結合を有してはいるが、
さらに高感光度化のために、多官能(メタ)アクリレー
ト(d)を用いて光重合性二重結合を導入する。ここで
用いられる、1分子中にイソシアネート基と光重合性二
重結合を有する多官能(メタ)アクリレート(d)と
は、例えば1分子中に反応性の異なるイソシアネート基
を2個有しているジイソシアネート(f)と、1分子中
に1個のヒドロキシル基と2個以上の光重合性の二重結
合を有する多官能(メタ)アクリレート(g)を反応さ
せることによって得ることができる。
【0021】ジイソシアネート(f)としては、2,4
−トルエンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネ
ート、水添2,4−トルエンジイソシアネート等が挙げ
られる。また、多官能(メタ)アクリレート(g)とし
ては、グリセリンジ(メタ)アクリレート、トリス(ヒ
ドロキシエチル)イソシアヌレートのジ(メタ)アクリ
レート、トリメチルプロパンジ(メタ)アクリレート、
ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペ
ンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート等が挙
げられる。
【0022】両者の反応比は、ジイソシアネート(f)
1モルに対し、多官能(メタ)アクリレート(g)0.
9〜1.2モルが適しており、両者を溶剤または希釈性
モノマーの存在下あるいは非存在下、ハイドロキノンや
酸素等の重合禁止剤および三級アミンや錫化合物等のウ
レタン化触媒の共存下で室温〜130℃の温度範囲のよ
うな条件で反応させることにより1分子中に1個のイソ
シアネート基と2個以上の光重合性二重結合を有する多
官能(メタ)アクリレート(d)が得られる。
【0023】多官能(メタ)アクリレート(d)と反応
物(I)との反応は、多官能(メタ)アクリレート
(d)中のイソシアネート基と反応物(I)中に存在し
ているヒドロキシル基との間で行なわれるウレタン結合
を利用して、さらに多くの光重合性二重結合を導入する
ものである。両者の反応比は、反応物(I)1モルに対
し、多官能(メタ)アクリレート(d)0.1〜10.
0モルが適しており、前記ジイソシアネート(f)と多
官能(メタ)アクリレート(g)の反応と同様の条件で
反応させることができ、この反応によって反応物(II)
が生成する。
【0024】この反応物(II)は、光重合性二重結合と
充分な分子量を有しており、適度な可撓性を持った光硬
化物を与えるものであるが、本発明においてはさらに付
加価値として水溶性を付与するため、酸無水物(e)を
反応させて分子中にカルボキシル基を導入した反応物
(III)を生成するものである。
【0025】酸無水物(e)としては、無水フタル酸、
無水コハク酸、無水マレイン酸、無水テトラヒドロフタ
ル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、3,6−エン
ドメチレン−テトラヒドロ無水フタル酸、テトラブロモ
無水フタル酸等の二塩基酸無水物や、無水トリメリット
酸等の三塩基酸無水物、あるいはビフェニルテトラカル
ボン酸二無水物、ナフタレンテトラカルボン酸二無水
物、ジフェニルエーテルテトラカルボン酸二無水物、ブ
タンテトラカルボン酸二無水物、無水ピロメリット酸、
ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物等の脂肪族あ
るいは芳香族四カルボン酸二無水物等の四塩基酸二無水
物等が挙げられ、これらの1種または2種以上を使用す
ることができる。
【0026】酸無水物(e)の使用量は、反応物(II)
中のヒドロキシル基1化学当量あたり、0.1〜0.9
化学当量が適しており、反応条件は溶剤または希釈性モ
ノマーの存在下あるいは非存在下に、ハイドロキノンや
酸素等の重合禁止剤また必要により三級アミン等の開環
反応触媒の共存下、80〜130℃の条件で反応させる
ことができる。
【0027】上記酸無水物(e)はヒドロキシル基との
反応で開環反応を起こすので、反応物(II)中に存在し
ているヒドロキシル基と酸無水物の開環基の内の一つと
の間にエステル結合が形成され、同時に分子中にカルボ
キシル基が導入された反応物(III)が生成する。この酸
無水物によるカルボキシル基導入反応は、多官能(メ
タ)アクリレートによって光重合性二重結合を導入する
前に行なってもよい。
【0028】このようにして得られた光重合性樹脂は、
カルボキシル基を有しているため、アルカリでカルボキ
シル基の一部もしくは全部を中和して塩として使用する
ことにより水溶性を付与できる。
【0029】ここで使用できるアルカリとしては、例え
ば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム等のアルカリ金属化合物;水酸化カルシ
ウム、炭酸カルシウム等のアルカリ土類金属化合物;ア
ンモニア;モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメ
チルアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリ
エチルアミン、モノプロピルアミン、ジメチルプロピル
アミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、
トリエタノールアミン、エチレンジアミン、ジエチレン
トリアミン、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ポ
リエチレンイミン等の水溶性有機アミン類が挙げられ、
これらの1種または2種以上を使用することができる。
【0030】これらアルカリの使用量は光重合性樹脂中
のカルボキシル基1化学当量に対し0.2〜1.1化学
当量が好ましい。また、パターンや画像形成材料として
用いる場合には、非露光部分の光硬化性樹脂組成物をこ
れらアルカリの水溶液で容易に溶解除去することが可能
となる。
【0031】本発明による光重合性樹脂は、従来のノボ
ラック骨格を有する光重合性樹脂に比べ、分子量が大幅
に大きくなっているとともに、1分子中の光重合をする
ことのできる二重結合が著しく増大しているため、わず
かな光重合反応で容易に樹脂の硬化が起こるような高感
光度な光硬化性樹脂組成物を与えることができる。ま
た、3次元化反応の確率がより高くなることから耐熱性
に優れ、分子量が増大しているため硬化物の脆さも解消
され適度な可撓性を有するものである。
【0032】上記光重合性樹脂に光重合開始剤を添加す
ることによって本発明の光硬化性樹脂組成物を得ること
ができる。
【0033】光重合開始剤としては公知のものを使用で
き、具体的には、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテ
ル、ベンゾインエチルエーテル等のベンゾインとそのア
ルキルエーテル類;アセトフェノン、2,2−ジメトキ
シ−2−フェニルアセトフェノン、1,1−ジクロロア
セトフェノン等のアセトフェノン類;2−メチルアント
ラキノン、2−アミルアントラキノン、2−t−ブチル
アントラキノン、1−クロロアントラキノン等のアント
ラキノン類;2,4−ジメチルチオキサントン、2,4
−ジイソプロピルチオキサントン、2−クロロチオキサ
ントン等のチオキサントン類;アセトフェノンジメチル
ケタール、ベンジルジメチルケタール等のケタール類;
ベンゾフェノン等のベンゾフェノン類;2−メチル−1
−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノー
プロパン−1−オンや2−ベンジル−2−ジメチルアミ
ノ−1−(4−モルホリノフェニル)−ブタノン−1;
アシルホスフィンオキサイド類およびキサントン類等が
挙げられる。
【0034】これらの光重合開始剤は1種または2種以
上の混合物として使用され、光硬化性樹脂組成物中に
0.5〜15重量%含まれていることが好ましい。光重
合開始剤の量が0.5重量%より少ない場合には、光照
射時間を増やさなければならなかったり、光照射を行な
っても重合が起こりにくかったりするため、適切な表面
硬度が得られなくなる。また、光重合開始剤の量が15
重量%を超える場合には、メリットがないだけでなく、
本発明の目的であるところの開始剤量削減に反するので
好ましくない。
【0035】本発明による光硬化性樹脂組成物は、前記
の光重合性樹脂および光重合開始剤の他に、必要により
希釈性モノマーあるいは溶媒を加えることもできる。
【0036】希釈性モノマーあるいは溶媒は、5〜60
重量%程度の添加が好ましい。希釈性モノマーとして
は、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プ
ロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、β−ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレート、(2−オキソ−
1,3−ジオキソラン−4−イル)−メチル(メタ)ア
クリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アク
リレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレ
ート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレー
ト等が挙げられる。
【0037】溶媒としてはトルエン、キシレン等の炭化
水素類;セロソルブ、ブチルセロソルブ等のセロソルブ
類;カルビトール、ブチルカルビトール等のカルビトー
ル類;酢酸セロソルブ、酢酸カルビトール等のエステル
類;メチルエチルケトン等のケトン類;ジエチレングリ
コールジメチルエーテル等のエーテル類等が挙げられ、
これらの希釈性モノマーあるいは溶媒は、単独または混
合物として添加することも可能である。
【0038】本発明による光硬化性樹脂組成物中には、
さらに必要に応じてタルク、クレー等の充填材、着色用
顔料、消泡剤、カップリング剤、レベリング剤等や、エ
ポキシ樹脂およびエポキシ硬化剤等を添加することもで
きる。
【0039】本発明による光硬化性樹脂組成物は、イン
キ、塗料、ワニス、接着剤、各種レジスト、印刷製版、
画像形成材料等に利用することができる。
【0040】
【実施例】以下、本発明を実施例により、具体的に説明
する。なお実施例中の部および%は重量基準である。
【0041】合成例1 イソホロンジイソシアネート444部に、反応温度を5
0℃に保持しながら、ペンタエリスリトールトリアクリ
レートとペンタエリスリトールテトラアクリレートの混
合物(重量比で1:1)1192部、ジブチル錫ジラウ
レート6.5部およびベンゾキノン0.4部の混合物を
1時間で滴下し、その後50℃で3時間、さらに100
℃で2時間反応させ、1分子中にイソシアネート基と2
個以上の光重合性二重結合を有する多官能(メタ)アク
リレートを64%含む、ペンタエリスリトールテトラア
クリレートとの混合物(d−1)を得た。
【0042】実施例1 フェノールノボラック型エポキシ樹脂EPPN−201
(日本化薬製、エポキシ当量187、n=5)340部
に、アクリル酸109部、アジピン酸22部、トルエン
80部、エチルカルビトールアセテート120部、トリ
エチルアミン1.7部およびハイドロキノン0.3部を
加え、110℃で12時間反応させ酸価3.4になった
ことを確認後、50℃まで冷却し、合成例1で得られた
(d−1)298部を50℃で1時間かけて滴下し、そ
の後50℃で2時間、さらに100℃で2時間反応さ
せ、赤外吸収スペクトルによりイソシアネート基が完全
に消失したことを確認し、反応物(II)を68%含む、ト
ルエン、エチルカルビトールアセテートおよびペンタエ
リスリトールテトラアクリレートとの混合物(II−1)
を得た。
【0043】実施例2 フェノールノボラック型エポキシ樹脂EPPN−201
(日本化薬製、エポキシ当量187、n=5)340部
に、アクリル酸104部、1,18−オクタデカンジカ
ルボン酸SL−20(岡村製油製、酸価332)63
部、ブチルセロソルブアセテート217部、トリエチル
アミン1.8部およびハイドロキノン0.3部を加え、
110℃で12時間反応させ酸価2.8になったことを
確認後、50℃まで冷却し、合成例1で得られた(d−
1)298部を50℃で1時間かけて滴下し、その後5
0℃で2時間、さらに100℃で2時間反応させ、赤外
吸収スペクトルによりイソシアネート基が完全に消失し
たことを確認し、反応物(II)を68%を含むブチルセ
ロソルブアセテートとペンタエリスリトールテトラアク
リレートとの混合物(II−2)を得た。
【0044】実施例3 実施例2で得られた混合物(II−2)400部に、無水
フタル酸63部、ブチルセロソルブアセテート30部を
加え、100℃で5時間反応させ、酸価71の反応物
(III )を68%含むブチルセロソルブアセテートとペ
ンタエリスリトールテトラアクリレートとの混合物(II
I −1)を得た。
【0045】実施例4 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂EOCN−104
S(日本化薬製、エポキシ当量220、n=7〜8)3
22部に、アクリル酸94部、ダイマー酸バーサタイム
228(ヘンケル白水製、酸価194)58部、エチル
カルビトールアセテート104部、トルエン104部、
トリフェニルホスフィン2部およびメチルハイドロキノ
ン0.2部を加え、110℃で14時間反応させ、反応
物の酸価が3.7になったことを確認後、50℃まで冷
却し、合成例1で得られた(d−1)186部を50℃
で1時間かけて滴下し、その後50℃で2時間、さらに
100℃で2時間反応させ、赤外吸収スペクトルにより
イソシアネート基が完全に消失したことを確認し、反応
物(II)を68%含むエチルカルビトールアセテート、
トルエンおよびペンタエリスリトールテトラアクリレー
トとの混合物(II−3)を得た。
【0046】実施例5 実施例4で得られた混合物(II−3)400部に無水テ
トラヒドロフタル酸、78部、エチルカルビトールアセ
テート37部を加え、100℃で6時間反応させ、酸価
82の反応物 (III)を68%含むエチルカルビトールア
セテート、トルエン、ペンタエリスリトールテトラアク
リレートとの混合物(III −2)を得た。
【0047】実施例6 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂ECN1280
(チバガイギー製、エポキシ当量227、n=4.1)
319部にアクリル酸75部、水添ダイマー酸バーサダ
イム52(白水ヘンケル製、酸価195)104部、ト
ルエン107部、エチルカルビトールアセテート107
部、ジメチルベンジルアミン1.8部およびハイドロキ
ノン0.4部を加え、110℃で12時間反応させ、反
応物の酸価が4.0になったことを確認後、50℃まで
冷却し、合成例1で得られた(d−1)230部を50
℃で1時間かけて滴下し、その後50℃で2時間、さら
に100℃で2時間反応させ、赤外吸収スペクトルによ
りイソシアネート基が完全に消失したことを確認し、反
応物(II)を69%含むトルエン、エチルカルビトール
およびペンタエリスリトールテトラアクリレートの混合
物(II−4)を得た。
【0048】実施例7 実施例6で得られた混合物(II−4)400部に無水マ
レイン酸41部、エチルカルビトールアセテート19部
を加え100℃で5時間反応させ、酸価75の反応物
(III )を68%含むトルエン、エチルカルビトールア
セテートおよびペンタエリスリトールテトラアクリレー
トの混合物(III −3)を得た。
【0049】比較例1 実施例6で用いたクレゾールノボラック型エポキシ樹脂
227部にアクリル酸72部、トルエン86部、ジメチ
ルベンジルアミン1.1部およびメチルハイドロキノン
0.2部を加え、110℃で12時間反応させた。酸価
は3.5であった。反応物にさらにペンタエリスリトー
ルテトラアクリレート42部を加え、比較反応物(I)
を70%含むトルエンおよびペンタエリスリトールテト
ラアクリレートとの混合物(E−1)を得た。
【0050】比較例2 実施例6で用いたクレゾールノボラック型エポキシ樹脂
454部にアクリル酸144部、エチルカルビトールア
セテート128部、トルエン128部、ジメチルベンジ
ルアミン2.0部およびハイドロキノン0.4部を加
え、110℃で12時間反応させ、反応物の酸価が3.
8になったことを確認後50℃まで冷却し、合成例で得
られた(d−1)164部を50℃で1時間かけて滴下
し、その後50℃で2時間、さらに100℃で2時間反
応させ、赤外吸収スペクトルによりイソシアネート基が
完全に消失したことを確認し、比較反応物(II)を68
%含むトルエン、エチルカルビトールアセテートおよび
ペンタエリスリトールテトラアクリレートの混合物(E
−2)を得た。
【0051】比較例3 比較例2で得られた混合物(E−2)400部に無水テ
トラヒドロフタル酸72部およびエチルカルビトールア
セテート31部を加え、100℃で6時間反応させ、酸
価77の比較反応物(III )を68%含む、トルエン、
エチルカルビトールアセテート、およびペンタエリスリ
トールテトラアクリレートとの比較混合物(E−3)を
得た。
【0052】比較例4 実施例6で用いたクレゾールノボラック型エポキシ樹脂
454部にアクリル酸113部、アジピン酸31部、ト
ルエン85部、エチルカルビトールアセテート85部、
ジメチルベンジルアミン2部およびハイドロキノン0.
4部を加え、110℃で12時間反応させ酸価3.7に
なったことを確認後、ペンタエリスリトールテトラアク
リレート85部を加え、比較反応物(IV) を70%含
む、トルエン、エチルカルビトールアセテート、および
ペンタエリスリトールテトラアクリレートの比較混合物
(E−4)を得た。
【0053】比較例5 比較例4で得た比較混合物(E−4)400部に、無水
テトラヒドロフタル酸85部およびエチルカルビトール
アセテート36部を加え、100℃で6時間反応させ、
酸価86の比較反応物(V)を70%含むトルエン、エ
チルカルビトールアセテート、およびペンタエリスリト
ールテトラアクリレートの比較混合物(E−5)を得
た。表1に各混合物の配合割合をまとめて示した。
【0054】
【表1】
【0055】評価方法 実施例1〜7および比較例1〜5で得られた各光重合性
樹脂100部に、光重合開始剤として2,2−ジメトキ
シ−2−フェニルアセトフェノンを3部配合し、ガラス
板上に50μmの厚さに塗布(約50mm×50mm)
後、80℃で30分間循環式エアーオーブン中にて予備
乾燥を行なった。室温まで冷却した後、アイグラフィッ
クス社製メタルハライドーランプMO3-L21 (ランプ出力
80w/cm)を用いて照射距離300mmで所定時間
紫外線照射を行ない、得られた硬化膜について、硬化
度、クラックの状態、ガラス転移点を調べた。
【0056】硬化度:鉛筆硬度計による。(JISK5
400に準ずる。) クラックの状態:目視 ガラス転移点:ガラス板から硬化膜を剥離し、レオメト
リックス社の粘弾性アナライザーRSAIIを用い、圧縮
モード、周波数1Hzで測定を行った。結果はまとめて
表2に示した。
【0057】
【表2】
【0058】
【発明の効果】本発明による光硬化性樹脂組成物は、従
来のノボラック骨格を有する光重合性樹脂に比べ、分子
量の増大と二重結合量の増加というポリマー分子設計に
より、わずかな光重合反応で容易に樹脂の硬化が起こ
り、また三次元化の確率がより高くなることから、少な
い光開始剤量あるいは少ない光照射量または照射時間で
あっても、優れた表面硬度および耐熱性を有し、さらに
適度な可撓性を有する光硬化物を提供することができ
る。また、樹脂中にカルボキシル基を導入したため水溶
性を付与することができ、幅広い用途展開が可能となっ
た。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03F 7/038 503 G03F 7/038 503 // C09D 5/00 C09D 5/00 C 11/10 11/10 163/10 163/10 C09J 163/10 C09J 163/10 (56)参考文献 特開 平1−141908(JP,A) 特開 昭47−28081(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 299/00 - 299/08 C08F 290/00 - 290/14 C08F 2/46 - 2/50 C08G 59/14 - 59/17 G03F 7/027 G03F 7/038 C09D 1/00 - 201/10 C09J 1/00 - 201/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 (ただしn≧2,R1=HあるいはCH3 ,R2 =H,
    CH3,あるいはハロゲン)で示されるノボラック型エポ
    キシ樹脂を不飽和一塩基酸および多塩基酸と反応させ、
    エステル結合を介して多量体化された反応物に、1分子
    中にイソシアネート基と2個以上の光重合性二重結合を
    有する多官能(メタ)アクリレートを反応させて得られ
    る光重合性樹脂および光重合開始剤を含有することを特
    徴とする光硬化性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の多量体化された反応物
    に、1分子中にイソシアネート基と2個以上の光重合性
    二重結合を有する多官能(メタ)アクリレートと酸無水
    物を反応させて得られる光重合性樹脂および光重合開始
    剤を含有する光硬化性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の多塩基酸が、酸基に含ま
    れる以外の炭素原子の合計が18個以上の長鎖二塩基酸
    である請求項1または2に記載の光硬化性樹脂組成物。
JP7249092A 1992-02-20 1992-02-20 光硬化性樹脂組成物 Expired - Fee Related JP3158619B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7249092A JP3158619B2 (ja) 1992-02-20 1992-02-20 光硬化性樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7249092A JP3158619B2 (ja) 1992-02-20 1992-02-20 光硬化性樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05230158A JPH05230158A (ja) 1993-09-07
JP3158619B2 true JP3158619B2 (ja) 2001-04-23

Family

ID=13490821

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7249092A Expired - Fee Related JP3158619B2 (ja) 1992-02-20 1992-02-20 光硬化性樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3158619B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0844071A (ja) * 1994-07-20 1996-02-16 W R Grace & Co 感光性エポキシ樹脂組成物を用いた画像形成方法
JP6562249B2 (ja) * 2015-06-05 2019-08-21 Dic株式会社 (メタ)アクリレート樹脂及びレジスト部材

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05230158A (ja) 1993-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100935148B1 (ko) 감광성 수지 조성물
KR101296452B1 (ko) 광경화성 수지 및 광경화성 수지 조성물
JP6204734B2 (ja) ソルダーレジスト用樹脂組成物
KR102365882B1 (ko) 감광성 수지 조성물 및 그의 경화물
KR20140048250A (ko) 레지스트용 수지 조성물
JPH08259663A (ja) 活性エネルギ−線硬化型エポキシアクリレ−ト樹脂組成物
US7666955B2 (en) Methods for producing branched-polyether resin composition and acid pendant branched-polyether resin composition
JP2007177180A (ja) エポキシ樹脂ワニス、感光性樹脂組成物、並びにその硬化物
JP4033455B2 (ja) 感光性樹脂組成物及びその硬化物
JPH1143524A (ja) カリックスアレーン誘導体及びそれを含有する硬化性樹脂組成物
JP3158619B2 (ja) 光硬化性樹脂組成物
JP3288140B2 (ja) ソルダーレジスト用インキ組成物
JP2009185192A (ja) 硬化性樹脂組成物、アルカリ現像型感光性樹脂組成物、これらの硬化物、ビニルエステル樹脂、及び酸基含有ビニルエステル樹脂
JP4714135B2 (ja) 不飽和基含有多分岐化合物、それを含有する硬化性組成物及びその硬化物
WO2002090418A1 (fr) Composes multibranches insatures, compositions durcissables les contenant et articles durcis faits avec lesdites compositions
JP2002284842A (ja) エポキシアクリレート化合物、これを含有する硬化性樹脂組成物及びその硬化物
JP5024580B2 (ja) 分岐ポリエーテル樹脂組成物の製造方法および酸ペンダント型樹脂組成物の製造方法
JP5135659B2 (ja) エネルギー線硬化型樹脂の製造方法およびエネルギー線硬化型樹脂組成物
JPH05155957A (ja) 光硬化性樹脂組成物
JP3802505B2 (ja) 不飽和基含有多分岐化合物、それを含有する硬化性組成物及びその硬化物
JP4043884B2 (ja) 水性光重合性樹脂組成物の製造方法及び水性光重合性樹脂組成物
JPWO2005044777A1 (ja) テトラ(メタ)アクリレート化合物、それを含有する硬化性組成物及びそれらの硬化物
JPH0518873B2 (ja)
JPS58191773A (ja) 活性エネルギ−線硬化性インキ組成物
JP5084461B2 (ja) 光重合性不飽和化合物

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010116

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080216

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090216

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090216

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100216

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100216

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110216

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees