JPH09263246A - 折り畳み構造を有する着座装置 - Google Patents
折り畳み構造を有する着座装置Info
- Publication number
- JPH09263246A JPH09263246A JP7581796A JP7581796A JPH09263246A JP H09263246 A JPH09263246 A JP H09263246A JP 7581796 A JP7581796 A JP 7581796A JP 7581796 A JP7581796 A JP 7581796A JP H09263246 A JPH09263246 A JP H09263246A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slider
- rear leg
- seating device
- spring
- leg
- Prior art date
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- Carriages For Children, Sleds, And Other Hand-Operated Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】簡易な操作で骨組の前後幅を収束し、展開でき
る折りたたみ式ベビーカーを提供する。 【解決手段】左右対称の前脚2、2と後脚3、3と肘掛
部材4、4と押棒5、5と後支棒5−1、5−1と、側
棒6、6とを有し、前後左右方向への収束動作を成し、
片側後脚3の長手方向に沿って引張スプリング12と圧
縮スプリング13とを直列に配置し、側棒6にヒンジ結
合され、片側後脚3の長手方向に沿って上下動するスラ
イダ7、7の片側と片側後脚3の長手方向に沿って上下
動するペダル枠9間に引張スプリング12の上下端を固
定し、ペダル枠9と片側後脚3の下底部3c間に圧縮ス
プリング13を挟持し、上記のスライダ7とペダル枠9
は夫々上方停止位置と下方停止位置で解除可能にロック
され、引張スプリング12と圧縮スプリング13の蓄積
された弾性力によってスライダ7を上下動し、これによ
り上記の側面部材の収束及び展開を行う。
る折りたたみ式ベビーカーを提供する。 【解決手段】左右対称の前脚2、2と後脚3、3と肘掛
部材4、4と押棒5、5と後支棒5−1、5−1と、側
棒6、6とを有し、前後左右方向への収束動作を成し、
片側後脚3の長手方向に沿って引張スプリング12と圧
縮スプリング13とを直列に配置し、側棒6にヒンジ結
合され、片側後脚3の長手方向に沿って上下動するスラ
イダ7、7の片側と片側後脚3の長手方向に沿って上下
動するペダル枠9間に引張スプリング12の上下端を固
定し、ペダル枠9と片側後脚3の下底部3c間に圧縮ス
プリング13を挟持し、上記のスライダ7とペダル枠9
は夫々上方停止位置と下方停止位置で解除可能にロック
され、引張スプリング12と圧縮スプリング13の蓄積
された弾性力によってスライダ7を上下動し、これによ
り上記の側面部材の収束及び展開を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばベビーカ
ー、車椅子、あるいは老人車など着座装置を構成する骨
組の前後幅を、簡単な操作で展開及び収束するようにし
た折り畳み構造を有する着座装置に関するものである。
ー、車椅子、あるいは老人車など着座装置を構成する骨
組の前後幅を、簡単な操作で展開及び収束するようにし
た折り畳み構造を有する着座装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の例えば折りたたみ式ベビーカーに
は、押棒が通常のように後押し状態から対面状態に切り
替えられる対面式であって、しかも前脚と後脚を折りた
たむことによってベビーカーの前後幅を収束するように
したものがある。
は、押棒が通常のように後押し状態から対面状態に切り
替えられる対面式であって、しかも前脚と後脚を折りた
たむことによってベビーカーの前後幅を収束するように
したものがある。
【0003】このような折りたたみ式ベビーカーの概略
について、図11及び図12を参照しながら説明する。
なお、図はその展開状態を示す側面図であり、図11は
押棒87を後押し状態にした側面図、図12は押棒87
を対面状態にした側面図である。これらの図面におい
て、各部材は左右対称に構成されているため、各図に示
した骨組の片側についてのみ説明する。
について、図11及び図12を参照しながら説明する。
なお、図はその展開状態を示す側面図であり、図11は
押棒87を後押し状態にした側面図、図12は押棒87
を対面状態にした側面図である。これらの図面におい
て、各部材は左右対称に構成されているため、各図に示
した骨組の片側についてのみ説明する。
【0004】前脚81と後脚82の各上端が肘掛部材8
3に対してヒンジ結合され、該肘掛部材83の後端が後
支棒84の上端にヒンジ結合され、後支棒84の下端が
回動ブラケット85にヒンジ結合されている。回動ブラ
ケット85に対して一端がヒンジ結合された側棒86の
他端が前記前脚81にヒンジ結合されている。
3に対してヒンジ結合され、該肘掛部材83の後端が後
支棒84の上端にヒンジ結合され、後支棒84の下端が
回動ブラケット85にヒンジ結合されている。回動ブラ
ケット85に対して一端がヒンジ結合された側棒86の
他端が前記前脚81にヒンジ結合されている。
【0005】回動ブラケット85は前記後脚82の長手
方向中央に設けられ、図中時計回り方向に回動すること
で回動ブラケット85全体が後脚82の長手方向下方に
移動する。この下方への移動により、折りたたみ式ベビ
ーカーは折り畳まれた収束状態となる。また、回動ブラ
ケット85が図中反時計回り方向に回動することで、折
りたたみ式ベビーカーは展開状態となる。
方向中央に設けられ、図中時計回り方向に回動すること
で回動ブラケット85全体が後脚82の長手方向下方に
移動する。この下方への移動により、折りたたみ式ベビ
ーカーは折り畳まれた収束状態となる。また、回動ブラ
ケット85が図中反時計回り方向に回動することで、折
りたたみ式ベビーカーは展開状態となる。
【0006】押棒87は下端が、後支棒84の下端とと
もに回動ブラケット85にヒンジ結合され、ヒンジ結合
の部分を中心に回動可能となっている。押棒87の長手
方向の途中には、チェンジフック88が設けられ、この
チェンジフック88は前記肘掛部材83の後端に対して
係止し、後押し状態となる(図11)。あるいは肘掛部
材83の前方に対して係止し、対面状態となる(図1
2)。
もに回動ブラケット85にヒンジ結合され、ヒンジ結合
の部分を中心に回動可能となっている。押棒87の長手
方向の途中には、チェンジフック88が設けられ、この
チェンジフック88は前記肘掛部材83の後端に対して
係止し、後押し状態となる(図11)。あるいは肘掛部
材83の前方に対して係止し、対面状態となる(図1
2)。
【0007】さて、押棒87の上方には、手で握って操
作する2種類の操作レバー(図示せず)が設けられる。
一方の操作レバーを握ると、押棒87の内部に配置され
たワイヤ(図示せず)を介してチェンジフック88が持
ち上がり、係止が外れ、押棒87が回動可能となり、後
押し状態または対面状態に切り替えられる。
作する2種類の操作レバー(図示せず)が設けられる。
一方の操作レバーを握ると、押棒87の内部に配置され
たワイヤ(図示せず)を介してチェンジフック88が持
ち上がり、係止が外れ、押棒87が回動可能となり、後
押し状態または対面状態に切り替えられる。
【0008】他方の操作レバーを握ると、押棒87に設
けられた第一スライダ89が持ち上がり、第一スライダ
89と係合している第二スライダ90が持ち上がる。第
二スライダ90は、後支棒84に設けられ、持ち上がる
ことで回動ブラケット85のロック(図示せず)を外
す。回動ブラケット85が回動可能になる。そこで、押
棒87を持ち上げて回動ブラケット85を図中時計回り
方向に回動させ、次に、押棒87を押し下げるようにし
て回動ブラケット85をさらに回動させる。すると、回
動ブラケット85全体が後脚82の長手方向下方に移動
し(図示せず)、折りたたみ式ベビーカーは折り畳まれ
た収束状態となる(図3参照)。
けられた第一スライダ89が持ち上がり、第一スライダ
89と係合している第二スライダ90が持ち上がる。第
二スライダ90は、後支棒84に設けられ、持ち上がる
ことで回動ブラケット85のロック(図示せず)を外
す。回動ブラケット85が回動可能になる。そこで、押
棒87を持ち上げて回動ブラケット85を図中時計回り
方向に回動させ、次に、押棒87を押し下げるようにし
て回動ブラケット85をさらに回動させる。すると、回
動ブラケット85全体が後脚82の長手方向下方に移動
し(図示せず)、折りたたみ式ベビーカーは折り畳まれ
た収束状態となる(図3参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように上記のベビ
ーカーの前後幅を収束するのは、押棒87を持ち上げて
回動ブラケット85を図中時計回り方向に回動させ、次
に、押棒87を押し下げるようにして回動ブラケット8
5をさらに回動させる動作である。
ーカーの前後幅を収束するのは、押棒87を持ち上げて
回動ブラケット85を図中時計回り方向に回動させ、次
に、押棒87を押し下げるようにして回動ブラケット8
5をさらに回動させる動作である。
【0010】すなわち、回動ブラケット85の回動運動
には死点が存在する。この死点位置に押棒87のヒンジ
結合の部分が存在するとき、押棒87を押し下げても回
動ブラケット85は回動せず、また回動ブラケット85
が上記の死点に到ってない状態で押棒87を押し下げる
と、ブラケット85は、図中反時計回り方向に回動して
しまい、元の状態に復帰して全く収束動作を成さないの
である。
には死点が存在する。この死点位置に押棒87のヒンジ
結合の部分が存在するとき、押棒87を押し下げても回
動ブラケット85は回動せず、また回動ブラケット85
が上記の死点に到ってない状態で押棒87を押し下げる
と、ブラケット85は、図中反時計回り方向に回動して
しまい、元の状態に復帰して全く収束動作を成さないの
である。
【0011】このため収束動作を行うために、使用者に
は面倒な操作が要求され、スムーズに操作するためには
操作上の巧拙が問われるものであった。
は面倒な操作が要求され、スムーズに操作するためには
操作上の巧拙が問われるものであった。
【0012】また、押棒87が対面状態(図12)にな
った状態では、押棒87に設けられた第一スライダ89
と、後支棒84に設けられた第二スライダ90とは、遠
く離れており、両者は係合できない。よって、他方の操
作レバーを握って第一スライダ89を持ち上げても、第
二スライダ90は持ち上がらず、回動ブラケット85は
回動可能にならない。したがって、折りたたみ式ベビー
カーを収束状態とすることはできない。
った状態では、押棒87に設けられた第一スライダ89
と、後支棒84に設けられた第二スライダ90とは、遠
く離れており、両者は係合できない。よって、他方の操
作レバーを握って第一スライダ89を持ち上げても、第
二スライダ90は持ち上がらず、回動ブラケット85は
回動可能にならない。したがって、折りたたみ式ベビー
カーを収束状態とすることはできない。
【0013】この様な問題点は、上記のようなベビーカ
ーのみならず、同様の骨組みを有する車椅子あるいは老
人車など着座装置一般に存在する。
ーのみならず、同様の骨組みを有する車椅子あるいは老
人車など着座装置一般に存在する。
【0014】本発明は、上記の事情に鑑みて成されたも
ので、回動ブラケットを使用した従来の折りたたみ機構
を完全に廃し、新規なスライド方式を採用することによ
って、簡単な操作で骨組の前後幅を収束、展開すること
ができる折り畳み構造を有する着座装置を提供すること
を目的とする。
ので、回動ブラケットを使用した従来の折りたたみ機構
を完全に廃し、新規なスライド方式を採用することによ
って、簡単な操作で骨組の前後幅を収束、展開すること
ができる折り畳み構造を有する着座装置を提供すること
を目的とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の複数の実施形
態、すなわち実施形態1〜6の概略を説明し、次に順次
詳しい内容を説明する。
態、すなわち実施形態1〜6の概略を説明し、次に順次
詳しい内容を説明する。
【0016】[スライダの移動方式]また、これらの実
施形態1〜実施形態6は、着座装置を展開・収束するた
めにスライダを移動させる移動方式が、各々異なる。す
なわち、実施形態1、5は、電動モータによりスライダ
を移動し、収束の動作を行う。実施形態2は、人力また
は電動モータによりスライダを移動し、収束の動作を行
う。実施形態3は、圧縮スプリングと引っ張りスプリン
グの2本のスプリングを使用し、展開状態でスライダを
踏み下げる事でこれら2本のスプリングに力を蓄積し、
この力を順次解放する事で展開と収束の動作を行う。
施形態1〜実施形態6は、着座装置を展開・収束するた
めにスライダを移動させる移動方式が、各々異なる。す
なわち、実施形態1、5は、電動モータによりスライダ
を移動し、収束の動作を行う。実施形態2は、人力また
は電動モータによりスライダを移動し、収束の動作を行
う。実施形態3は、圧縮スプリングと引っ張りスプリン
グの2本のスプリングを使用し、展開状態でスライダを
踏み下げる事でこれら2本のスプリングに力を蓄積し、
この力を順次解放する事で展開と収束の動作を行う。
【0017】また、実施形態4は、圧縮スプリングを1
本使用し、スライダを踏み下げる事で収束し、踏み下げ
時にこのスプリングに力を蓄積し、この力を解放する事
で展開の動作を行う。
本使用し、スライダを踏み下げる事で収束し、踏み下げ
時にこのスプリングに力を蓄積し、この力を解放する事
で展開の動作を行う。
【0018】また、実施形態6は、2本の引っ張りスプ
リングを使用し、展開状態でスライダを踏み下げる事で
これら2本のスプリングに力を蓄積し、この力を順次解
放する事で展開と収束の動作を行う。
リングを使用し、展開状態でスライダを踏み下げる事で
これら2本のスプリングに力を蓄積し、この力を順次解
放する事で展開と収束の動作を行う。
【0019】なお、これらの実施形態は、着座装置の骨
組みを前後方向と横方向へ展開・収束する「四面折り」
であるが、着座装置の骨組みを前後方向へ展開・収束す
る「二面折り」であっても、本発明を実施することはも
ちろん可能である。
組みを前後方向と横方向へ展開・収束する「四面折り」
であるが、着座装置の骨組みを前後方向へ展開・収束す
る「二面折り」であっても、本発明を実施することはも
ちろん可能である。
【0020】[請求項との対応]実施形態3は、特に請
求項7〜13に対応する内容を有する。実施形態4は、
特に請求項14〜19に対応する内容を有する。実施形
態5は、特に請求項20〜24に対応する内容を有す
る。実施形態6は、請求項25〜28に対応する内容を
有する。
求項7〜13に対応する内容を有する。実施形態4は、
特に請求項14〜19に対応する内容を有する。実施形
態5は、特に請求項20〜24に対応する内容を有す
る。実施形態6は、請求項25〜28に対応する内容を
有する。
【0021】また、請求項1はすべての実施形態および
変形例に対応する。請求項2、3または4は実施形態1
〜4、および実施形態6に対応する。
変形例に対応する。請求項2、3または4は実施形態1
〜4、および実施形態6に対応する。
【0022】(実施形態1)以下、実施形態1につい
て、図1〜図6を参照しながら説明する。
て、図1〜図6を参照しながら説明する。
【0023】なお、これらの図においては、図示を明瞭
にするため骨組などのみを示し、座席その他の付属的な
部材は省略してある。
にするため骨組などのみを示し、座席その他の付属的な
部材は省略してある。
【0024】この折りたたみ式ベビーカーは、図1また
は2に示すように、前脚2と後脚3と肘掛部材4と押棒
5と側棒6等を左右共通の側面部材として備える。
は2に示すように、前脚2と後脚3と肘掛部材4と押棒
5と側棒6等を左右共通の側面部材として備える。
【0025】すなわち、前脚2と後脚3の各上端部は枢
支ピン30(図3参照)で回動自在にヒンジ結合され、
この枢支ピン30がベビーカーの前後方向に向けられた
肘掛部材4の両側に支承されることにより(図1〜図3
では、フックピン5−21Aが肘掛部材4の両側に支承
されている)、前脚2と後脚3とは枢支ピン30を中心
にベビーカーの前後方向に回動される。前脚2と後脚3
の夫々には前後の車輪11が設けられている。
支ピン30(図3参照)で回動自在にヒンジ結合され、
この枢支ピン30がベビーカーの前後方向に向けられた
肘掛部材4の両側に支承されることにより(図1〜図3
では、フックピン5−21Aが肘掛部材4の両側に支承
されている)、前脚2と後脚3とは枢支ピン30を中心
にベビーカーの前後方向に回動される。前脚2と後脚3
の夫々には前後の車輪11が設けられている。
【0026】肘掛部材4の後端には後支棒5−1の上端
が、枢支ピン31によって回動自在にヒンジ結合されて
いる。後支棒5−1の下端は、枢支ピン32によってス
ライダ7に連結される。この後支棒5−1は丸パイプ等
から成るもので、肘掛部材4の枢支ピン30と枢支ピン
31の間隔によって所望する後方への傾倒角度を得るこ
とができる。後支棒5−1には、背もたれ5−11が取
り付けられ、背もたれ5−11の左右にはサイド部材5
−4が設けられる。
が、枢支ピン31によって回動自在にヒンジ結合されて
いる。後支棒5−1の下端は、枢支ピン32によってス
ライダ7に連結される。この後支棒5−1は丸パイプ等
から成るもので、肘掛部材4の枢支ピン30と枢支ピン
31の間隔によって所望する後方への傾倒角度を得るこ
とができる。後支棒5−1には、背もたれ5−11が取
り付けられ、背もたれ5−11の左右にはサイド部材5
−4が設けられる。
【0027】一対の後支棒5−1の両外側には、押棒5
が位置する。押棒5の下端は、前記後支棒5−1の下端
とともに、枢支ピン32によってスライダ7に連結さ
れ、枢支ピン32の回りに回動可能となる。そして押棒
5の長手方向途中には、チェンジフック5−2が設けら
れる。チェンジフック5−2には、押棒5の回動方向の
両方に各フック5−21、5−22(図4〜図6参照)
が設けられ、それぞれ肘掛部材4の前方に設けられたフ
ックピン5−21A,後支棒5−1の後端に設けられた
フックピン5−22Aに係止する。フックピン5−21
Aに係止すれば対面状態となり、フックピン5−22A
に係止すれば後押し状態となる。この様に択一的な係止
がなされる。
が位置する。押棒5の下端は、前記後支棒5−1の下端
とともに、枢支ピン32によってスライダ7に連結さ
れ、枢支ピン32の回りに回動可能となる。そして押棒
5の長手方向途中には、チェンジフック5−2が設けら
れる。チェンジフック5−2には、押棒5の回動方向の
両方に各フック5−21、5−22(図4〜図6参照)
が設けられ、それぞれ肘掛部材4の前方に設けられたフ
ックピン5−21A,後支棒5−1の後端に設けられた
フックピン5−22Aに係止する。フックピン5−21
Aに係止すれば対面状態となり、フックピン5−22A
に係止すれば後押し状態となる。この様に択一的な係止
がなされる。
【0028】チェンジフック5−2は、図示しないバネ
によって下向きに付勢されることで、下向きに開口して
いる各フック5−21、5−22がフックピン5−21
A,5−22Aに係止する形状となっている。また、こ
のチェンジフック5−2は、押棒5に設けられた操作ボ
タン5−3を操作することで図示しないワイヤを介して
持ち上げられ、前記係止が外れる構成になっている。ま
た、各フック5−21、5−22は、押棒5の回動に伴
って、フックピン5−21A,5−22Aに接触する
と、その接触圧によって押し上げられる力を受ける傾斜
面形状5−23、5−24を有する。フック5−21
は、押棒5の長手方向に沿って形成される溝からなり、
押棒5の枢支ピン32を中心とした回動を阻止する。フ
ック5−22は、押棒5の上方側が閉じた湾曲形状を有
し、押棒5の回動のみならず、下方への移動をも阻止す
る。
によって下向きに付勢されることで、下向きに開口して
いる各フック5−21、5−22がフックピン5−21
A,5−22Aに係止する形状となっている。また、こ
のチェンジフック5−2は、押棒5に設けられた操作ボ
タン5−3を操作することで図示しないワイヤを介して
持ち上げられ、前記係止が外れる構成になっている。ま
た、各フック5−21、5−22は、押棒5の回動に伴
って、フックピン5−21A,5−22Aに接触する
と、その接触圧によって押し上げられる力を受ける傾斜
面形状5−23、5−24を有する。フック5−21
は、押棒5の長手方向に沿って形成される溝からなり、
押棒5の枢支ピン32を中心とした回動を阻止する。フ
ック5−22は、押棒5の上方側が閉じた湾曲形状を有
し、押棒5の回動のみならず、下方への移動をも阻止す
る。
【0029】スライダ7の移動方式には、色々の方式が
採用できる。例えば、既に出願人が出願した特願平7−
315715号公報に記載した方式がある。すなわち、
圧縮スプリングと引っ張りスプリングの2本のスプリン
グを使用し、展開状態でスライダを踏み下げる事でこれ
ら2本のスプリングに力を蓄積し、この力を順次解放す
る事で展開と収束の動作を行う方式である。また、圧縮
スプリングを1本使用し、スライダを踏み下げる事で収
束し、踏み下げ時にこのスプリングに力を蓄積し、この
力を解放する事で展開の動作を行う方式である。また、
電動モータによりスライダを移動し、収束の動作を行う
方式である。また、2本の引っ張りスプリングを使用
し、展開状態でスライダを踏み下げる事でこれら2本の
スプリングに力を蓄積し、この力を順次解放する事で展
開と収束の動作を行う方式である。なお、これらの方式
の詳細については、実施形態3以降において説明する。
採用できる。例えば、既に出願人が出願した特願平7−
315715号公報に記載した方式がある。すなわち、
圧縮スプリングと引っ張りスプリングの2本のスプリン
グを使用し、展開状態でスライダを踏み下げる事でこれ
ら2本のスプリングに力を蓄積し、この力を順次解放す
る事で展開と収束の動作を行う方式である。また、圧縮
スプリングを1本使用し、スライダを踏み下げる事で収
束し、踏み下げ時にこのスプリングに力を蓄積し、この
力を解放する事で展開の動作を行う方式である。また、
電動モータによりスライダを移動し、収束の動作を行う
方式である。また、2本の引っ張りスプリングを使用
し、展開状態でスライダを踏み下げる事でこれら2本の
スプリングに力を蓄積し、この力を順次解放する事で展
開と収束の動作を行う方式である。なお、これらの方式
の詳細については、実施形態3以降において説明する。
【0030】この実施形態1では、電動モータMにより
スライダ7を移動し、収束の動作を行う方式を採用する
ものとする。電動モータMの駆動力は減速機を介してス
ライダ7に伝達される。スライダ7が上方で停止すべき
位置(展開状態に対応)や下方で停止すべき位置(収束
状態に対応)には、機械的なストッパが設けられる。こ
のストッパに当接してストッパが停止した際に、電動モ
ータMの電流や電圧に変化を生じるので、この変化を検
出して電動モータMへの電源をOFFにする。電源をO
FFにした状態では、電動モータM、または減速機に用
いられる歯車群の摩擦力などにより、スライダは停止し
た位置を維持できる。したがって、摩擦力などにより、
展開状態や収束状態を維持できる。
スライダ7を移動し、収束の動作を行う方式を採用する
ものとする。電動モータMの駆動力は減速機を介してス
ライダ7に伝達される。スライダ7が上方で停止すべき
位置(展開状態に対応)や下方で停止すべき位置(収束
状態に対応)には、機械的なストッパが設けられる。こ
のストッパに当接してストッパが停止した際に、電動モ
ータMの電流や電圧に変化を生じるので、この変化を検
出して電動モータMへの電源をOFFにする。電源をO
FFにした状態では、電動モータM、または減速機に用
いられる歯車群の摩擦力などにより、スライダは停止し
た位置を維持できる。したがって、摩擦力などにより、
展開状態や収束状態を維持できる。
【0031】以下、本実施形態の作用を説明する。
【0032】まず、対面状態と後押し状態の切り替えは
以下のように行われる。たとえば、後押し状態(図2)
から、対面状態(図1)にするためには、押棒5に設け
られた操作ボタン5−3を操作することでワイヤを介し
てチェンジフック5−2を、バネの付勢力に抗して持ち
上げる。すると、チェンジフック5−2のフック5−2
2がフックピン5−22Aから外れるので、押棒5を前
方へ回動する。この回動により、今度はフック5−21
がフックピン5−21Aに接触し、傾斜面形状5−23
の働きで押し上げられた後、係止する。
以下のように行われる。たとえば、後押し状態(図2)
から、対面状態(図1)にするためには、押棒5に設け
られた操作ボタン5−3を操作することでワイヤを介し
てチェンジフック5−2を、バネの付勢力に抗して持ち
上げる。すると、チェンジフック5−2のフック5−2
2がフックピン5−22Aから外れるので、押棒5を前
方へ回動する。この回動により、今度はフック5−21
がフックピン5−21Aに接触し、傾斜面形状5−23
の働きで押し上げられた後、係止する。
【0033】また、対面状態(図1)から後押し状態
(図2)にするためには、同様に操作ボタン5−3を操
作し、前記と逆の動作を行う。
(図2)にするためには、同様に操作ボタン5−3を操
作し、前記と逆の動作を行う。
【0034】次に、後押し状態(図2)から収束動作す
るためには、操作ボタン5−3を操作することで電動モ
ータを駆動させ、スライダ7を後脚3に沿って下方に移
動させる。この時、押棒5のフック5−22はフックピ
ン5−22Aに係止したままであり、押棒5は下方への
移動が阻止され後支棒5−1とともに動いて、ベビーカ
ーは収束状態となる(図3)。
るためには、操作ボタン5−3を操作することで電動モ
ータを駆動させ、スライダ7を後脚3に沿って下方に移
動させる。この時、押棒5のフック5−22はフックピ
ン5−22Aに係止したままであり、押棒5は下方への
移動が阻止され後支棒5−1とともに動いて、ベビーカ
ーは収束状態となる(図3)。
【0035】また、対面状態(図1)から収束動作する
ためには、前記と同様に操作ボタン5−3を操作するこ
とで電動モータを駆動させ、スライダ7を後脚3に沿っ
て下方に移動させるが、この時、押棒5のフック5−2
1は押棒5の長手方向に沿って形成される溝からなるの
で、ロックピン5−21Aはスムーズに抜けることがで
きる。よって、押棒5は長手方向の下方へ移動する事が
できる。下方へ移動する事ができるので、収束動作が可
能となる。
ためには、前記と同様に操作ボタン5−3を操作するこ
とで電動モータを駆動させ、スライダ7を後脚3に沿っ
て下方に移動させるが、この時、押棒5のフック5−2
1は押棒5の長手方向に沿って形成される溝からなるの
で、ロックピン5−21Aはスムーズに抜けることがで
きる。よって、押棒5は長手方向の下方へ移動する事が
できる。下方へ移動する事ができるので、収束動作が可
能となる。
【0036】以上のように、この実施形態では、以下の
効果を有する。
効果を有する。
【0037】すなわち、従来(図11、図12参照)の
回動ブラケット85の回動運動には死点が存在するの
で、死点位置に押棒87のヒンジ結合の部分が存在する
とき、押棒87を押し下げても回動ブラケット85は回
動せず、また回動ブラケット85が上記の死点に到って
ない状態で押棒87を押し下げると、ブラケット85
は、図中反時計回り方向に回動してしまい、元の状態に
復帰して全く収束動作を成さないという問題があった
が、この実施形態では、回動ブラケットを全く使用せ
ず、スライダ7の移動によって収束動作と展開動作が行
われるので、回動ブラケットの死点に伴う前記問題は解
決される。
回動ブラケット85の回動運動には死点が存在するの
で、死点位置に押棒87のヒンジ結合の部分が存在する
とき、押棒87を押し下げても回動ブラケット85は回
動せず、また回動ブラケット85が上記の死点に到って
ない状態で押棒87を押し下げると、ブラケット85
は、図中反時計回り方向に回動してしまい、元の状態に
復帰して全く収束動作を成さないという問題があった
が、この実施形態では、回動ブラケットを全く使用せ
ず、スライダ7の移動によって収束動作と展開動作が行
われるので、回動ブラケットの死点に伴う前記問題は解
決される。
【0038】また、従来のように押棒87が対面状態
(図12)になった状態では押棒87に設けられた第一
スライダ89と、後支棒84に設けられた第二スライダ
90とが、遠く離れて係合できず、よって収束動作でき
ないものであったが、この実施形態ではその様な事がな
い。つまり、展開動作および収束動作は電動モータMの
駆動力によってスライダ7が移動することで行われ、こ
の電動モータMは押棒5が対面状態であろうと後押し状
態であろうと駆動され、スライダ7を移動できる。よっ
て、展開動作および収束動作が可能となる。
(図12)になった状態では押棒87に設けられた第一
スライダ89と、後支棒84に設けられた第二スライダ
90とが、遠く離れて係合できず、よって収束動作でき
ないものであったが、この実施形態ではその様な事がな
い。つまり、展開動作および収束動作は電動モータMの
駆動力によってスライダ7が移動することで行われ、こ
の電動モータMは押棒5が対面状態であろうと後押し状
態であろうと駆動され、スライダ7を移動できる。よっ
て、展開動作および収束動作が可能となる。
【0039】なお、この様な2つの効果は、後述する実
施形態2〜6、および変形例においても同様に得られ
る。
施形態2〜6、および変形例においても同様に得られ
る。
【0040】(実施形態2)以下、実施形態2につい
て、図7〜図10を参照しながら説明する。
て、図7〜図10を参照しながら説明する。
【0041】なお、これらの図においては、図示を明瞭
にするため骨組などのみを示し、座席その他の付属的な
部材は省略してある。また、図1〜図6と同様の部分に
ついては同一の番号を付して説明を省略する。
にするため骨組などのみを示し、座席その他の付属的な
部材は省略してある。また、図1〜図6と同様の部分に
ついては同一の番号を付して説明を省略する。
【0042】以上の実施形態1では、展開状態や収束状
態の維持は、電動モータの電源をOFFにした状態で、
電動モータ、または減速機に用いられる歯車群の摩擦力
などにより行われるものであったが、この実施形態2の
ように機械的な維持装置を設けても良い。
態の維持は、電動モータの電源をOFFにした状態で、
電動モータ、または減速機に用いられる歯車群の摩擦力
などにより行われるものであったが、この実施形態2の
ように機械的な維持装置を設けても良い。
【0043】すなわち、スライダ7には2つの回動する
維持フック7−1、7−2が設けられ、操作ボタン5−
3を操作することでワイヤ5−5を介して前記回動が行
われ、後脚3に設けられた維持ピン3−1、3−2(不
図示)に係止したり、係止が外れたりする構成になって
いる。つまり、両維持フック7−1、7−2はリンク7
−4によって連結され共通バネ7−3によって、維持ピ
ン3−1、3−2(不図示)に係止する方向に付勢され
る。一方の維持フック7−1は、ワイヤ5−5を介して
引っ張られ、前記共通バネ7−3の付勢力に抗して、係
止が外れる方向に回動する。同時に、他の維持フック7
−2も、リンク7−4を介して、係止が外れる方向に回
動する。維持ピン3−1、3−2(不図示)は、後脚に
おいて、展開状態や収束状態に対応してスライダ7の上
方停止位置および下方停止位置に設けられるので、展開
状態や収束状態の維持ができる。
維持フック7−1、7−2が設けられ、操作ボタン5−
3を操作することでワイヤ5−5を介して前記回動が行
われ、後脚3に設けられた維持ピン3−1、3−2(不
図示)に係止したり、係止が外れたりする構成になって
いる。つまり、両維持フック7−1、7−2はリンク7
−4によって連結され共通バネ7−3によって、維持ピ
ン3−1、3−2(不図示)に係止する方向に付勢され
る。一方の維持フック7−1は、ワイヤ5−5を介して
引っ張られ、前記共通バネ7−3の付勢力に抗して、係
止が外れる方向に回動する。同時に、他の維持フック7
−2も、リンク7−4を介して、係止が外れる方向に回
動する。維持ピン3−1、3−2(不図示)は、後脚に
おいて、展開状態や収束状態に対応してスライダ7の上
方停止位置および下方停止位置に設けられるので、展開
状態や収束状態の維持ができる。
【0044】なお、このような機械的な維持装置を設け
れば、スライダ7の移動を電動モータでなく人力によっ
ても行うことができる。
れば、スライダ7の移動を電動モータでなく人力によっ
ても行うことができる。
【0045】(実施形態3)以下、実施形態3につい
て、図13〜図31を参照しながら詳細に説明する。な
お、これらの図においては、図示を明瞭にするため、座
席その他の付属的な部材は省略してある。また、図1〜
図10と同様の部分については同一の番号を付して説明
を省略する。
て、図13〜図31を参照しながら詳細に説明する。な
お、これらの図においては、図示を明瞭にするため、座
席その他の付属的な部材は省略してある。また、図1〜
図10と同様の部分については同一の番号を付して説明
を省略する。
【0046】この折りたたみ式ベビーカーは、図13、
14に示すように、前脚2と後脚3と肘掛部材4と押棒
5と後支棒5−1と側棒6等を左右共通の側面部材とし
て備えるものであるから、まず片側の側面部材の構成に
ついて説明する。
14に示すように、前脚2と後脚3と肘掛部材4と押棒
5と後支棒5−1と側棒6等を左右共通の側面部材とし
て備えるものであるから、まず片側の側面部材の構成に
ついて説明する。
【0047】図において、前脚2と後脚3の各上端部は
枢支ピン30で回動自在にヒンジ結合され、この枢支ピ
ン30がベビーカーの前後方向に向けられた断面コの字
形を成す肘掛部材4の両側に支承されることにより、前
脚2と後脚3とは枢支ピン30を中心にベビーカーの前
後方向に回動される。前脚2と後脚3の夫々には前後の
車輪11が設けられている。
枢支ピン30で回動自在にヒンジ結合され、この枢支ピ
ン30がベビーカーの前後方向に向けられた断面コの字
形を成す肘掛部材4の両側に支承されることにより、前
脚2と後脚3とは枢支ピン30を中心にベビーカーの前
後方向に回動される。前脚2と後脚3の夫々には前後の
車輪11が設けられている。
【0048】なお、前脚2の上端には連結部材41が固
着されているが、この連結部材41は断面コ字形を成
し、その両片で後脚3の上端を挟持することにより枢支
ピン30の支承を成すものであるが、連結部材41を用
いない場合、前脚2の上端と後脚3の上端とが直接、枢
支ピン30でヒンジ結合される。
着されているが、この連結部材41は断面コ字形を成
し、その両片で後脚3の上端を挟持することにより枢支
ピン30の支承を成すものであるが、連結部材41を用
いない場合、前脚2の上端と後脚3の上端とが直接、枢
支ピン30でヒンジ結合される。
【0049】本実施形態において、前脚2は丸パイプに
よって構成し、後脚3は断面長方形のパイプ部材で構成
し、その長辺側をベビーカーの前後方向に沿って配置し
てあるが、これらのパイプ形状は、本実施形態において
は特に限定されるものではなく、他の形状の部材を用い
ることも可能である。
よって構成し、後脚3は断面長方形のパイプ部材で構成
し、その長辺側をベビーカーの前後方向に沿って配置し
てあるが、これらのパイプ形状は、本実施形態において
は特に限定されるものではなく、他の形状の部材を用い
ることも可能である。
【0050】肘掛部材4の後端には後支棒5−1の上端
が、枢支ピン31によって回動自在にヒンジ結合されて
いる。後支棒5−1の下端は、後述するように枢支ピン
32によってスライダ7に連結される。この後支棒5−
1は丸パイプ等から成るもので、肘掛部材4の枢支ピン
30と枢支ピン31の間隔によって所望する後方への傾
倒角度を得ることができる。
が、枢支ピン31によって回動自在にヒンジ結合されて
いる。後支棒5−1の下端は、後述するように枢支ピン
32によってスライダ7に連結される。この後支棒5−
1は丸パイプ等から成るもので、肘掛部材4の枢支ピン
30と枢支ピン31の間隔によって所望する後方への傾
倒角度を得ることができる。
【0051】一対の後支棒5−1の両外側には、押棒5
が位置する。押棒5の下端は、前記後支棒5−1の下端
とともに、枢支ピン32によってスライダ7に連結さ
れ、枢支ピン32の回りに回動可能となる。そして押棒
5の長手方向途中には、チェンジフック5−2が設けら
れる。チェンジフック5−2には、押棒5の回動方向の
両方に各フック5−21、5−22(図4〜図6参照)
が設けられ、それぞれ枢支ピン30または枢支ピン31
が外側に延長された端部をフックピンとして、係止す
る。枢支ピン30に係止すれば対面状態となる。枢支ピ
ン31に係止すれば後押し状態となる。
が位置する。押棒5の下端は、前記後支棒5−1の下端
とともに、枢支ピン32によってスライダ7に連結さ
れ、枢支ピン32の回りに回動可能となる。そして押棒
5の長手方向途中には、チェンジフック5−2が設けら
れる。チェンジフック5−2には、押棒5の回動方向の
両方に各フック5−21、5−22(図4〜図6参照)
が設けられ、それぞれ枢支ピン30または枢支ピン31
が外側に延長された端部をフックピンとして、係止す
る。枢支ピン30に係止すれば対面状態となる。枢支ピ
ン31に係止すれば後押し状態となる。
【0052】チェンジフック5−2は、図示しないバネ
によって下向きに付勢されることで、下向きに開口して
いる各フック5−21、5−22が枢支ピン30または
枢支ピン31であるフックピンに係止する形状となって
いる。また、このチェンジフック5−2は、押棒5に設
けられた操作ボタン(後述する22a,22b)を操作
することでワイヤ(例えば後述するワイヤ23a,23
bに連動するもの)を介して持ち上げられ、前記係止が
外れる構成にすることができる。もっとも、ワイヤを介
さずに直接に持ち上げるものとしても良い。また、各フ
ック5−21、5−22は、押棒5の回動に伴って、枢
支ピン30または枢支ピン31に接触すると、その接触
圧によって押し上げられる力を受ける形状となってい
る。そして押し上げられた後に、バネによって再び前記
係止が行われる形状になっている(図4〜図6参照)。
によって下向きに付勢されることで、下向きに開口して
いる各フック5−21、5−22が枢支ピン30または
枢支ピン31であるフックピンに係止する形状となって
いる。また、このチェンジフック5−2は、押棒5に設
けられた操作ボタン(後述する22a,22b)を操作
することでワイヤ(例えば後述するワイヤ23a,23
bに連動するもの)を介して持ち上げられ、前記係止が
外れる構成にすることができる。もっとも、ワイヤを介
さずに直接に持ち上げるものとしても良い。また、各フ
ック5−21、5−22は、押棒5の回動に伴って、枢
支ピン30または枢支ピン31に接触すると、その接触
圧によって押し上げられる力を受ける形状となってい
る。そして押し上げられた後に、バネによって再び前記
係止が行われる形状になっている(図4〜図6参照)。
【0053】また、図15、図16に示すように、押棒
5の上端にはビス又はピン5hによってスリーブ5bが
固定され、このスリーブ5bの外周には案内長孔5cが
穿設され、上方の折曲棒5aに固着されたビス又はピン
5dの頭部がこの案内長孔5cに対して係合されること
により、折曲棒5aが押棒5に対して周方向に回動可能
にされている。
5の上端にはビス又はピン5hによってスリーブ5bが
固定され、このスリーブ5bの外周には案内長孔5cが
穿設され、上方の折曲棒5aに固着されたビス又はピン
5dの頭部がこの案内長孔5cに対して係合されること
により、折曲棒5aが押棒5に対して周方向に回動可能
にされている。
【0054】図17、図18、図19に示すように、こ
のような押棒5と折曲棒5aとが骨組の左右に設けら
れ、これら左右の折曲棒5a、5aの上部中央に設けら
れたボタンケース22の左右に設けられた連結部材6
0、60が枢支ピン60c、60cによってヒンジ結合
されることにより、図14に示すように、左右の折曲棒
5a、5aを押棒5、5周りに回動しながら前方へ折り
たたむことができる。
のような押棒5と折曲棒5aとが骨組の左右に設けら
れ、これら左右の折曲棒5a、5aの上部中央に設けら
れたボタンケース22の左右に設けられた連結部材6
0、60が枢支ピン60c、60cによってヒンジ結合
されることにより、図14に示すように、左右の折曲棒
5a、5aを押棒5、5周りに回動しながら前方へ折り
たたむことができる。
【0055】上記の連結部材60の折曲構造について図
19、図20、図21(a) 〜(c) を参照しながら説明す
ると、ボタンケース22内にはケース本体61(二点鎖
線で示す)が備えられ、左右の連結部材60、60は夫
々内側部材60aと外側部材60bの枢設構造からな
り、内側部材60aがケース本体61に固着され、外側
部材60bが折曲棒5aに固着され、内側部材60aと
外側部材60bとは枢支ピン60cによって略水平方向
に折曲自在とされている。
19、図20、図21(a) 〜(c) を参照しながら説明す
ると、ボタンケース22内にはケース本体61(二点鎖
線で示す)が備えられ、左右の連結部材60、60は夫
々内側部材60aと外側部材60bの枢設構造からな
り、内側部材60aがケース本体61に固着され、外側
部材60bが折曲棒5aに固着され、内側部材60aと
外側部材60bとは枢支ピン60cによって略水平方向
に折曲自在とされている。
【0056】また、内側部材60aには挿通孔60dが
貫通され、外側部材60bには挿通孔60eが穿設さ
れ、後述する左右のロッド62a、62bがこれらの挿
通孔60d、60e内に夫々同時に挿通可能とされ、左
右夫々のロッド62a、62bが挿通孔60d、60e
に同時に挿通されると、内側部材60aと外側部材60
bとが折曲不可能な状態にロックされる。
貫通され、外側部材60bには挿通孔60eが穿設さ
れ、後述する左右のロッド62a、62bがこれらの挿
通孔60d、60e内に夫々同時に挿通可能とされ、左
右夫々のロッド62a、62bが挿通孔60d、60e
に同時に挿通されると、内側部材60aと外側部材60
bとが折曲不可能な状態にロックされる。
【0057】また、左右夫々のロッド62a、62bが
ケース本体61の中央側へ移動した時、左右夫々の内側
部材60aと外側部材60bとのロック状態が解かれ、
左右夫々の折曲棒5a、5aをボタンケース22に対し
て略水平方向に自由に折り曲げることができる。
ケース本体61の中央側へ移動した時、左右夫々の内側
部材60aと外側部材60bとのロック状態が解かれ、
左右夫々の折曲棒5a、5aをボタンケース22に対し
て略水平方向に自由に折り曲げることができる。
【0058】ボタンケース22内の構成は、図21(a)
及び(b) に示す左右のロッド62a、62bの水平移動
機構と、図21(d) 及び(e) に示すワイヤ23a、23
bの牽引機構とから成るもので、図示を明瞭にするため
に図面は各機構ごとに分けて示してあるが、これらはケ
ース本体61内に同時に収容されるものである。
及び(b) に示す左右のロッド62a、62bの水平移動
機構と、図21(d) 及び(e) に示すワイヤ23a、23
bの牽引機構とから成るもので、図示を明瞭にするため
に図面は各機構ごとに分けて示してあるが、これらはケ
ース本体61内に同時に収容されるものである。
【0059】図21(a) 及び(b) に示すように、ケース
本体61の略中央には縦長孔61a(二点鎖線で示す)
が穿設されると共に、このケース本体61の下方には二
個の操作ボタン22a、22bが夫々内部に設けられた
圧縮バネ22c、22dにより下方に弾発力を有して上
下移動自在に配設されている。これらの操作ボタン22
a、22bの夫々は上方に突出されたピン掛止部材63
aとピン回動部材63bとが並設されている。
本体61の略中央には縦長孔61a(二点鎖線で示す)
が穿設されると共に、このケース本体61の下方には二
個の操作ボタン22a、22bが夫々内部に設けられた
圧縮バネ22c、22dにより下方に弾発力を有して上
下移動自在に配設されている。これらの操作ボタン22
a、22bの夫々は上方に突出されたピン掛止部材63
aとピン回動部材63bとが並設されている。
【0060】ケース本体61内には上下の水平軌道61
bに沿って左右に摺動する二組の案内スライダ64a、
64bが摺動自在に設けられ、これらの案内スライダ6
4a、64bの夫々の外端には上記のロッド62a、6
2bが水平方向に固設され、各ロッド62a、62bは
左右夫々の内側部材60aの挿通孔60dを貫通して外
側部材60bの挿通孔60eを指向している。
bに沿って左右に摺動する二組の案内スライダ64a、
64bが摺動自在に設けられ、これらの案内スライダ6
4a、64bの夫々の外端には上記のロッド62a、6
2bが水平方向に固設され、各ロッド62a、62bは
左右夫々の内側部材60aの挿通孔60dを貫通して外
側部材60bの挿通孔60eを指向している。
【0061】また、各案内スライダ64a、64bは側
面に沿って夫々の外方へ向けて上昇する傾斜孔65a、
65bを備え、夫々の傾斜孔65a、65bに対して係
合された案内ピン69が本体ケース61の縦長孔61a
に係合されると共に上記のピン掛止部材63aの上部の
凹溝に載置された状態で互いに係合している。また、こ
れらの案内スライダ64a、64bはロッド62a、6
2bの各先端方向とは反対方向に引張力を有するバネ5
9a、59bによって引張られた状態にある。上記のよ
うに左右のロッド22a、22bの水平移動機構は左右
対称に設けられているもので、図21(b) に示すよう
に、例えば左方の操作ボタン22aを押し上げると、ピ
ン掛止部材63aに掛止された案内ピン69がケース本
体61の縦長孔61aに沿って上方に移動して左方の案
内スライダ64aの傾斜孔65aが案内ピン69に従動
される結果、この左方の案内スライダ64aが水平軌道
61bに沿って右方へと移動し、これにより左方の案内
スライダ64aに固設された左方のロッド62aが右方
へと移動してその先端を左方の外側部材60bの挿通孔
60eから抜去し、左方の連結部材60を折曲可能とす
る。
面に沿って夫々の外方へ向けて上昇する傾斜孔65a、
65bを備え、夫々の傾斜孔65a、65bに対して係
合された案内ピン69が本体ケース61の縦長孔61a
に係合されると共に上記のピン掛止部材63aの上部の
凹溝に載置された状態で互いに係合している。また、こ
れらの案内スライダ64a、64bはロッド62a、6
2bの各先端方向とは反対方向に引張力を有するバネ5
9a、59bによって引張られた状態にある。上記のよ
うに左右のロッド22a、22bの水平移動機構は左右
対称に設けられているもので、図21(b) に示すよう
に、例えば左方の操作ボタン22aを押し上げると、ピ
ン掛止部材63aに掛止された案内ピン69がケース本
体61の縦長孔61aに沿って上方に移動して左方の案
内スライダ64aの傾斜孔65aが案内ピン69に従動
される結果、この左方の案内スライダ64aが水平軌道
61bに沿って右方へと移動し、これにより左方の案内
スライダ64aに固設された左方のロッド62aが右方
へと移動してその先端を左方の外側部材60bの挿通孔
60eから抜去し、左方の連結部材60を折曲可能とす
る。
【0062】このような作動は左方の操作ボタン22a
を押し上げると同時に右方のスライダ64b及び右方の
ロッド62bにも同様に作用し、左方の操作ボタン22
aを押しただけで両方のロッド62a、62bが内方に
移動することにより、左右の連結部材60、60に作用
して、左右の折曲棒5a、5aを同時に略水平方向に折
り曲げることが可能となる(図21(c) 参照)。
を押し上げると同時に右方のスライダ64b及び右方の
ロッド62bにも同様に作用し、左方の操作ボタン22
aを押しただけで両方のロッド62a、62bが内方に
移動することにより、左右の連結部材60、60に作用
して、左右の折曲棒5a、5aを同時に略水平方向に折
り曲げることが可能となる(図21(c) 参照)。
【0063】なお、右方の操作ボタン22b、右方の案
内スライダ64b、右方のロッド62b等も左方のそれ
らと同様の構成を有するもので、上記の左方の操作ボタ
ン22aに関する動作は右方の操作ボタン22bにおい
ても同様に行われるものである。従って、左右いずれの
操作ボタン22a、22bを押し上げても左右のロッド
62a、62bは内方に移動するものである。
内スライダ64b、右方のロッド62b等も左方のそれ
らと同様の構成を有するもので、上記の左方の操作ボタ
ン22aに関する動作は右方の操作ボタン22bにおい
ても同様に行われるものである。従って、左右いずれの
操作ボタン22a、22bを押し上げても左右のロッド
62a、62bは内方に移動するものである。
【0064】また、操作ボタン22a、22bに左右の
区別があるのは、以下に示す二本のワイヤ23a、23
bを別々に牽引するためである。
区別があるのは、以下に示す二本のワイヤ23a、23
bを別々に牽引するためである。
【0065】図21(d) 及び(e) に示すように、ケース
本体61の左右位置にはプーリ66a、66bが回動自
在に中心軸67a、67bで軸設され、プーリ66a、
66bの外周にはワイヤ23a、23bの先端が固定さ
れたワイヤ係止ピン23c、23dが夫々係止されてい
る。このようなプーリ66a、66bの外周には係止ピ
ン68a、68bが係合され、この係止ピン68a、6
8bが上記の操作ボタン22a、22bに突設されたピ
ン回動部材63b、63bに対して枢設されることによ
り、操作ボタン22a、22bの上方移動に伴って夫々
のプーリ66a、66bを中心軸67a、67bの周り
に回転させ、ワイヤ23a、23bを牽引することがで
きる。
本体61の左右位置にはプーリ66a、66bが回動自
在に中心軸67a、67bで軸設され、プーリ66a、
66bの外周にはワイヤ23a、23bの先端が固定さ
れたワイヤ係止ピン23c、23dが夫々係止されてい
る。このようなプーリ66a、66bの外周には係止ピ
ン68a、68bが係合され、この係止ピン68a、6
8bが上記の操作ボタン22a、22bに突設されたピ
ン回動部材63b、63bに対して枢設されることによ
り、操作ボタン22a、22bの上方移動に伴って夫々
のプーリ66a、66bを中心軸67a、67bの周り
に回転させ、ワイヤ23a、23bを牽引することがで
きる。
【0066】これらのワイヤ23a、23bは、折曲棒
5aと押棒5の内部に挿通され、後述するスライダ7に
導かれて該スライダ7に設けられた二枚の回転板20、
21を別個に回動させるもので、操作ボタン22a、2
2bの押し上げ動作によって相当するワイヤ23a、2
3bが牽引され、また上記したように操作ボタン22
a、22bのいずれを押し上げても左右のロッド62
a、62bが内方に同時に移動され、左右の折曲棒5
a、5aを図14に示すように折り曲げることができ
る。
5aと押棒5の内部に挿通され、後述するスライダ7に
導かれて該スライダ7に設けられた二枚の回転板20、
21を別個に回動させるもので、操作ボタン22a、2
2bの押し上げ動作によって相当するワイヤ23a、2
3bが牽引され、また上記したように操作ボタン22
a、22bのいずれを押し上げても左右のロッド62
a、62bが内方に同時に移動され、左右の折曲棒5
a、5aを図14に示すように折り曲げることができ
る。
【0067】図22(a) 〜(e) において、後脚3の上方
外周にはスライダ7が滑動自在に嵌合されている。この
スライダ7に関して、まず左右のスライダ7、7に共通
した構成について説明すると、図22(e) の斜視図に示
すように、平行且つ左右対称形状に配列された側板7
a、7aを具え、これらの側板7a、7aは、図22
(b) に示すように、互いに平行な底板7bと天板7cと
で連結されて後脚3を滑動自在に挿通する断面長方形の
内腔70が形成されている。
外周にはスライダ7が滑動自在に嵌合されている。この
スライダ7に関して、まず左右のスライダ7、7に共通
した構成について説明すると、図22(e) の斜視図に示
すように、平行且つ左右対称形状に配列された側板7
a、7aを具え、これらの側板7a、7aは、図22
(b) に示すように、互いに平行な底板7bと天板7cと
で連結されて後脚3を滑動自在に挿通する断面長方形の
内腔70が形成されている。
【0068】ただし、後脚3を断面長方形の角パイプで
構成しない場合、スライダ7の側板7a、7aと底板7
bと天板7cとから成る内腔70の断面形状も後脚3の
断面形状に応じて形成すればよい。
構成しない場合、スライダ7の側板7a、7aと底板7
bと天板7cとから成る内腔70の断面形状も後脚3の
断面形状に応じて形成すればよい。
【0069】側板7aは、図22(c) に示すように、底
板7b側の両端に長方形状の切欠部7dと傾斜辺7eを
成す切欠部7fとが形成され、長方形状の切欠部7dの
残部は延長片7gとされ、傾斜状の切欠部7fの反対上
側は天板7cの幅を持って突出されると共に上方に向か
ってテーパ形状に傾斜した突出片7hが形成され、突出
片7hと延長片7gとの間は凹部側縁7kとされてい
る。
板7b側の両端に長方形状の切欠部7dと傾斜辺7eを
成す切欠部7fとが形成され、長方形状の切欠部7dの
残部は延長片7gとされ、傾斜状の切欠部7fの反対上
側は天板7cの幅を持って突出されると共に上方に向か
ってテーパ形状に傾斜した突出片7hが形成され、突出
片7hと延長片7gとの間は凹部側縁7kとされてい
る。
【0070】突出片7hの上部には貫通孔32aが設け
られ、この貫通孔32aによって押棒5および後支棒5
−1を連結するための枢支ピン32が支承される。
られ、この貫通孔32aによって押棒5および後支棒5
−1を連結するための枢支ピン32が支承される。
【0071】また、図22(e) に示すように、両側の突
出片7h、7hの上辺は互いに添付板72によって連結
され、この添付板72は突出片7h、7hの外側に形成
された支承部7i、7iに対してネジ72a、72aで
固定される。
出片7h、7hの上辺は互いに添付板72によって連結
され、この添付板72は突出片7h、7hの外側に形成
された支承部7i、7iに対してネジ72a、72aで
固定される。
【0072】また、図22(d) に示すように、添付板7
2の内側にはワイヤ係止片75が固設されている。この
ワイヤ係止片75は、後述する二本のワイヤ23a、2
3bの端部を保持するために設けられたもので、夫々の
ワイヤ23a、23bの外管を係止する係止孔75aが
設けられ、この係止孔75aにはワイヤ内部の金属線を
挿通する貫通孔75bが設けられている。
2の内側にはワイヤ係止片75が固設されている。この
ワイヤ係止片75は、後述する二本のワイヤ23a、2
3bの端部を保持するために設けられたもので、夫々の
ワイヤ23a、23bの外管を係止する係止孔75aが
設けられ、この係止孔75aにはワイヤ内部の金属線を
挿通する貫通孔75bが設けられている。
【0073】さらに、底板7bの下側面には枢支ピン3
4を支承するための貫通孔34aが穿設された突出部7
jが形成され、図15に示すように、前脚2の上方付近
に枢支ピン33でヒンジ結合された側棒6の後端が突出
部7jの枢支ピン34に連結されることにより、側棒6
は前脚2と後脚3の開脚を支持すると共に、後述するよ
うに、スライダ7が後脚3の長手方向に沿って移動する
ことにより、前脚2に対して折りたたみ動作を与えるも
のである。
4を支承するための貫通孔34aが穿設された突出部7
jが形成され、図15に示すように、前脚2の上方付近
に枢支ピン33でヒンジ結合された側棒6の後端が突出
部7jの枢支ピン34に連結されることにより、側棒6
は前脚2と後脚3の開脚を支持すると共に、後述するよ
うに、スライダ7が後脚3の長手方向に沿って移動する
ことにより、前脚2に対して折りたたみ動作を与えるも
のである。
【0074】次に、後述するペダル枠9を有する片側の
後脚3(以下「片側後脚3」と云う)に設けられたスラ
イダ7に特有の構成について説明する。上記の構成に加
えて、図22(a) 又は図22(e) に示すように、底板7
bの端部中央には係止片17が固設され、天板7cの端
部中央には片側後脚3の挿通方向に長孔73が穿設さ
れ、さらにこの天板7cの内面には、図22(d) に示す
傾斜溝74が穿設されている。
後脚3(以下「片側後脚3」と云う)に設けられたスラ
イダ7に特有の構成について説明する。上記の構成に加
えて、図22(a) 又は図22(e) に示すように、底板7
bの端部中央には係止片17が固設され、天板7cの端
部中央には片側後脚3の挿通方向に長孔73が穿設さ
れ、さらにこの天板7cの内面には、図22(d) に示す
傾斜溝74が穿設されている。
【0075】この傾斜溝74は長孔73の延長上に設け
られ、長孔73の反対側端部に向かってその傾斜面を徐
々に高くし、天板7cの端部では上方ノックピン16a
の最高突出高さと同等かそれ以上の高さを有するように
穿設されたもので、スライダ7が片側後脚3に沿って上
方へ移動する際、後述する上方ノックピン16aがまず
傾斜溝74を通過しつつ片側後脚3の面内に押し込ま
れ、長孔73に至った時点で片側後脚3の面上に突出さ
れ、長孔73の奥縁で係止されてスライダ7の下方への
移動規制を行うものである(図24(a) 参照)。
られ、長孔73の反対側端部に向かってその傾斜面を徐
々に高くし、天板7cの端部では上方ノックピン16a
の最高突出高さと同等かそれ以上の高さを有するように
穿設されたもので、スライダ7が片側後脚3に沿って上
方へ移動する際、後述する上方ノックピン16aがまず
傾斜溝74を通過しつつ片側後脚3の面内に押し込ま
れ、長孔73に至った時点で片側後脚3の面上に突出さ
れ、長孔73の奥縁で係止されてスライダ7の下方への
移動規制を行うものである(図24(a) 参照)。
【0076】また、左右の後脚3、3の下端には、図2
3に示すように、車輪11の車軸を支承するための軸受
47が固定され、この軸受47の上縁に当接した位置に
は、下方ストッパ15がネジ或はピン15a等で固定さ
れている。
3に示すように、車輪11の車軸を支承するための軸受
47が固定され、この軸受47の上縁に当接した位置に
は、下方ストッパ15がネジ或はピン15a等で固定さ
れている。
【0077】図17又は図18に示すように、左右の前
脚2、2の各下方には前脚スリーブ43、43がこの定
位置で回動自在に設けられている。即ち、前脚2の下方
の所定位置にはピン又はビス43b(図18参照)が頭
部を突出して固着され、このビス43bの頭部に対して
前脚スリーブ43の周方向に穿設された案内長孔43a
が係合されることにより、前脚スリーブ43は案内長孔
43aの長さ範囲内で回動可能とされている。
脚2、2の各下方には前脚スリーブ43、43がこの定
位置で回動自在に設けられている。即ち、前脚2の下方
の所定位置にはピン又はビス43b(図18参照)が頭
部を突出して固着され、このビス43bの頭部に対して
前脚スリーブ43の周方向に穿設された案内長孔43a
が係合されることにより、前脚スリーブ43は案内長孔
43aの長さ範囲内で回動可能とされている。
【0078】また、図17に示すように、左右の前脚ス
リーブ43、43は前脚横棒54によって連結されてい
る。この前脚横棒54は、途中二か所で枢支ピン54
c、54cによって連結された左右の横棒部材54a、
54aと中央の横棒部材54bとの連結構造を成し、左
右の前脚スリーブ43、43が互いに対向方向の後方へ
回動することによって、左右の枢支ピン54c、54c
を中心として略水平方向にコ字形に折れ曲がることがで
きる(図14参照)。
リーブ43、43は前脚横棒54によって連結されてい
る。この前脚横棒54は、途中二か所で枢支ピン54
c、54cによって連結された左右の横棒部材54a、
54aと中央の横棒部材54bとの連結構造を成し、左
右の前脚スリーブ43、43が互いに対向方向の後方へ
回動することによって、左右の枢支ピン54c、54c
を中心として略水平方向にコ字形に折れ曲がることがで
きる(図14参照)。
【0079】図17において、これらの前脚スリーブ4
3、43の夫々の外周には第一ベベルギア50a、50
aが固着されている。その片方について述べると、この
第一ベベルギア50aに噛合する第二ベベルギア50b
が前脚2の外側に枢支ピン51aで回動自在に軸着され
(図15参照)、第二ベベルギア50bには揺動片51
が突出されている。
3、43の夫々の外周には第一ベベルギア50a、50
aが固着されている。その片方について述べると、この
第一ベベルギア50aに噛合する第二ベベルギア50b
が前脚2の外側に枢支ピン51aで回動自在に軸着され
(図15参照)、第二ベベルギア50bには揺動片51
が突出されている。
【0080】さらに、図15に示すように、揺動片51
の先端付近に穿設された貫通孔51bと側棒6の途中に
穿設された貫通孔6bに対して連結棒52の両端を折曲
したL字形端部が夫々回動自在に掛止されている。
の先端付近に穿設された貫通孔51bと側棒6の途中に
穿設された貫通孔6bに対して連結棒52の両端を折曲
したL字形端部が夫々回動自在に掛止されている。
【0081】このような構成により、図16に示すよう
に、後述する左右のスライダ7、7が後脚3、3の長手
方向に沿って下方へ移動すると、連結棒52を介して揺
動片51が側面に向かって時計方向(図15における矢
印方向)に回動し、図18に示すように、第二ベベルギ
ア50bが第一ベベルギア50aを内側後方へ回動させ
ると、左右の前脚スリーブ43、43が互いに後方へ回
動し、これにより前脚横棒54が左右の枢支ピン54
c、54c位置でコ字形に折り曲げられることにより、
ベビーカーの横幅を収束することができる。
に、後述する左右のスライダ7、7が後脚3、3の長手
方向に沿って下方へ移動すると、連結棒52を介して揺
動片51が側面に向かって時計方向(図15における矢
印方向)に回動し、図18に示すように、第二ベベルギ
ア50bが第一ベベルギア50aを内側後方へ回動させ
ると、左右の前脚スリーブ43、43が互いに後方へ回
動し、これにより前脚横棒54が左右の枢支ピン54
c、54c位置でコ字形に折り曲げられることにより、
ベビーカーの横幅を収束することができる。
【0082】また、図19(図19は背面図)に示すよ
うに、左右の後脚3、3は後脚横棒55によって連結さ
れている。この後脚部材55は、左右の横棒部材55
a、55aの中央端部を枢支ピン55bによって背面方
向に折れ曲げ自在に連結したもので、その両端が後脚
3、3の下方に固着された左右の下方ストッパ15、1
5に対して枢支ピン55c、55cによって回動自在に
連結されている。
うに、左右の後脚3、3は後脚横棒55によって連結さ
れている。この後脚部材55は、左右の横棒部材55
a、55aの中央端部を枢支ピン55bによって背面方
向に折れ曲げ自在に連結したもので、その両端が後脚
3、3の下方に固着された左右の下方ストッパ15、1
5に対して枢支ピン55c、55cによって回動自在に
連結されている。
【0083】さらに、図19に示すように、左右のスラ
イダ7、7はスライダ連結リンク56によって連結され
ている。このスライダ連結リンク56は、く字形を成す
折曲棒56a、56aの各折曲部を上方に向けて配置
し、それらの端部を後脚3、3間の中央で対接させて互
いに枢支ピン56bで回動自在に連結して成り、このス
ライダ連結リンク56が図20に示すように背面方向に
沿って折曲し得るように、その両端が左右のスライダ
7、7に対して夫々枢支ピン56cで回動自在に連結さ
れたものである。
イダ7、7はスライダ連結リンク56によって連結され
ている。このスライダ連結リンク56は、く字形を成す
折曲棒56a、56aの各折曲部を上方に向けて配置
し、それらの端部を後脚3、3間の中央で対接させて互
いに枢支ピン56bで回動自在に連結して成り、このス
ライダ連結リンク56が図20に示すように背面方向に
沿って折曲し得るように、その両端が左右のスライダ
7、7に対して夫々枢支ピン56cで回動自在に連結さ
れたものである。
【0084】また、左右の後脚3、3がスライダ7、7
の上部にて後脚連結リンク57によって連結されてい
る。この後脚連結リンク57はスライダ連結リンク56
と同様に、左右のく字形折曲棒57a、57aの対接端
部が互いに枢支ピン57bで連結され、さらに左右の後
脚3、3に固定された左右の上方ストッパ14、14に
対して背面方向に枢支ピン57c、57cで連結され、
これをスライダ連結リンク56とは逆向きになるよう
に、左右の折曲棒57a、57aの折曲部が下方を向く
ように配置してある。
の上部にて後脚連結リンク57によって連結されてい
る。この後脚連結リンク57はスライダ連結リンク56
と同様に、左右のく字形折曲棒57a、57aの対接端
部が互いに枢支ピン57bで連結され、さらに左右の後
脚3、3に固定された左右の上方ストッパ14、14に
対して背面方向に枢支ピン57c、57cで連結され、
これをスライダ連結リンク56とは逆向きになるよう
に、左右の折曲棒57a、57aの折曲部が下方を向く
ように配置してある。
【0085】このようなスライダ連結リンク56と後脚
連結リンク57との配置状況により、これらのリンク5
6、57が互いに左右の折曲部で夫々枢支ピン58、5
8によって上下反対方向に回動するよう結合されてい
る。
連結リンク57との配置状況により、これらのリンク5
6、57が互いに左右の折曲部で夫々枢支ピン58、5
8によって上下反対方向に回動するよう結合されてい
る。
【0086】上記の構成によって、図19に示すような
ベビーカーの横幅を展開した状態では、後述するスライ
ダ7が上方停止位置にあるため、スライダ連結リンク5
6と後脚連結リンク57とが枢支ピン58、58間の形
状を伸長した状態にする。一方、図20に示すようなベ
ビーカーの横幅を収束した状態では、後述する左右のス
ライダ7、7が下方停止位置に移動するため、スライダ
連結リンク56と後脚連結リンク57とは左右の枢支ピ
ン58、58で上下反対方向に回動され、夫々中央の枢
支ピン56b、57bで折れ曲がった状態となる。
ベビーカーの横幅を展開した状態では、後述するスライ
ダ7が上方停止位置にあるため、スライダ連結リンク5
6と後脚連結リンク57とが枢支ピン58、58間の形
状を伸長した状態にする。一方、図20に示すようなベ
ビーカーの横幅を収束した状態では、後述する左右のス
ライダ7、7が下方停止位置に移動するため、スライダ
連結リンク56と後脚連結リンク57とは左右の枢支ピ
ン58、58で上下反対方向に回動され、夫々中央の枢
支ピン56b、57bで折れ曲がった状態となる。
【0087】以下の説明においては、後述するペダル枠
9が設けられた片側後脚3に着目することにより、本実
施形態の折りたたみ機構について詳細に述べる。なお、
この折りたたみ機構の主動力源が左方の片側後脚3に設
けられたのは操作上の便宜を考慮したもので、右片側の
後脚3に設けることも可能である。
9が設けられた片側後脚3に着目することにより、本実
施形態の折りたたみ機構について詳細に述べる。なお、
この折りたたみ機構の主動力源が左方の片側後脚3に設
けられたのは操作上の便宜を考慮したもので、右片側の
後脚3に設けることも可能である。
【0088】図23(a) に示すように、片側後脚3には
スライダ7の下側に配設され、片側後脚3の長手方向に
沿って滑動するペダル枠9が設けられている。このペダ
ル枠9には、その上端片側に上記したスライダ7の傾斜
辺7e、7eに対応した傾斜辺9b、9bを成す突出片
9a、9aが形成され、ペダル枠9を上方へ移動した
時、ペダル枠9の傾斜辺9b、9bがスライダ7の傾斜
辺7e、7eに摺接しつつ互いの形状を合致して停止さ
れる。
スライダ7の下側に配設され、片側後脚3の長手方向に
沿って滑動するペダル枠9が設けられている。このペダ
ル枠9には、その上端片側に上記したスライダ7の傾斜
辺7e、7eに対応した傾斜辺9b、9bを成す突出片
9a、9aが形成され、ペダル枠9を上方へ移動した
時、ペダル枠9の傾斜辺9b、9bがスライダ7の傾斜
辺7e、7eに摺接しつつ互いの形状を合致して停止さ
れる。
【0089】また、ペダル枠9が片側後脚3に沿って下
方へ移動した時、このペダル枠9の下端が片側後脚3の
下部の下方ストッパ15の上端に当接することにより停
止される。ペダル枠9の外側面にはペダル9cが突設し
てあり、ペダル枠9の全体を下方に移動する時、使用者
がこのペダル9cに足をかけて踏み降ろすことができ
る。
方へ移動した時、このペダル枠9の下端が片側後脚3の
下部の下方ストッパ15の上端に当接することにより停
止される。ペダル枠9の外側面にはペダル9cが突設し
てあり、ペダル枠9の全体を下方に移動する時、使用者
がこのペダル9cに足をかけて踏み降ろすことができ
る。
【0090】また、このペダル枠9には、図23(b) に
示すように、ペダル枠9の突出片9a、9aに挟まれた
内底面9dの端部中央に係止片19が固設され、この係
止片19の下端には後述する圧縮スプリング13の上端
を係止するための係止棒19bが突設されている。
示すように、ペダル枠9の突出片9a、9aに挟まれた
内底面9dの端部中央に係止片19が固設され、この係
止片19の下端には後述する圧縮スプリング13の上端
を係止するための係止棒19bが突設されている。
【0091】図24(a) はペダル枠9を設けた片側後脚
3の長手方向に沿う中央縦断面図であり、スライダ7が
上方ストッパ14に当接した上方停止位置にあり、ペダ
ル枠9が下方ストッパ15に当接した下方停止位置に存
在する状態を示す。
3の長手方向に沿う中央縦断面図であり、スライダ7が
上方ストッパ14に当接した上方停止位置にあり、ペダ
ル枠9が下方ストッパ15に当接した下方停止位置に存
在する状態を示す。
【0092】図25はペダル枠9を設けた片側後脚3の
前面を示す平面図であり、片側後脚3の前面には長手方
向の上端から下端に亙って略中央に沿って案内長孔10
が設けられている。
前面を示す平面図であり、片側後脚3の前面には長手方
向の上端から下端に亙って略中央に沿って案内長孔10
が設けられている。
【0093】図24(a) において、スライダ7の係止片
17とペダル枠9の係止片19は、上記の案内長孔10
に沿って片側後脚3の内方に突出され、これらのスライ
ダ7の係止片17とペダル枠9の係止片19には引張ス
プリング12の上端12aと下端12bが固定されてい
る。この引張スプリング12の固定方法は、係止片1
7、19に穿設した切込部17a、19a(図23(a)
参照)に引張スプリング12のフック形状を引っ掛ける
ような通常の方法でよい。
17とペダル枠9の係止片19は、上記の案内長孔10
に沿って片側後脚3の内方に突出され、これらのスライ
ダ7の係止片17とペダル枠9の係止片19には引張ス
プリング12の上端12aと下端12bが固定されてい
る。この引張スプリング12の固定方法は、係止片1
7、19に穿設した切込部17a、19a(図23(a)
参照)に引張スプリング12のフック形状を引っ掛ける
ような通常の方法でよい。
【0094】上記の構成により、スライダ7とペダル枠
9とは引張スプリング12で連結されたこととなる。
9とは引張スプリング12で連結されたこととなる。
【0095】一方、ペダル枠9の係止片19には下方に
向けて係止棒19b(図23(a) 参照)が形成されてい
るので、ここに圧縮スプリング13の上端が挿嵌され、
圧縮スプリング13の下端は片側後脚3の下底部3cに
当接されることにより、この圧縮スプリング13はペダ
ル枠9と片側後脚3の下底部3c間に挟持された状態で
配設されたこととなる。また、片側後脚3の下底部3c
にも上方を向く係止棒(不図示)を設けることによっ
て、圧縮スプリング13の上端と同様に下端もまた係止
棒を挿嵌することにより係止するようにしてもよい。
向けて係止棒19b(図23(a) 参照)が形成されてい
るので、ここに圧縮スプリング13の上端が挿嵌され、
圧縮スプリング13の下端は片側後脚3の下底部3cに
当接されることにより、この圧縮スプリング13はペダ
ル枠9と片側後脚3の下底部3c間に挟持された状態で
配設されたこととなる。また、片側後脚3の下底部3c
にも上方を向く係止棒(不図示)を設けることによっ
て、圧縮スプリング13の上端と同様に下端もまた係止
棒を挿嵌することにより係止するようにしてもよい。
【0096】なお、上記の構成においては、引張スプリ
ング12と圧縮スプリング13にはコイルバネを用いて
あるが、その他の弾性部材、例えば圧縮スプリング13
として、ガススプリングやその他の弾性部材を用いるこ
ともできる。なお、上記のガススプリングは、ピストン
ボディの内部にガスを封入すると共にピストンロッドを
摺動可能に設け、このピストンロッドの押し込み動作に
よってピストンボディ内において変化するガス圧により
ピストンロッドを弾性的に付勢させるようにしたものを
云う。
ング12と圧縮スプリング13にはコイルバネを用いて
あるが、その他の弾性部材、例えば圧縮スプリング13
として、ガススプリングやその他の弾性部材を用いるこ
ともできる。なお、上記のガススプリングは、ピストン
ボディの内部にガスを封入すると共にピストンロッドを
摺動可能に設け、このピストンロッドの押し込み動作に
よってピストンボディ内において変化するガス圧により
ピストンロッドを弾性的に付勢させるようにしたものを
云う。
【0097】また、上記の構成においては、引張スプリ
ング12と圧縮スプリング13とは片側後脚3の内側に
収容してあるが、両方のスプリング12、13を片側後
脚3の外側に設けてもよい。この場合、図示はしていな
いが、上記のスライダ7の係止片17とペダル枠9の係
止片19とを片側後脚3の外側に突出するように設け、
また片側後脚3の下端にも外側に突出片を設け、スライ
ダ7とペダル枠9の係止片間には引張スプリング12を
設け、ペダル枠9の係止片と片側後脚の突出片間には圧
縮スプリング13またはガススプリングを用いるように
してもよい。
ング12と圧縮スプリング13とは片側後脚3の内側に
収容してあるが、両方のスプリング12、13を片側後
脚3の外側に設けてもよい。この場合、図示はしていな
いが、上記のスライダ7の係止片17とペダル枠9の係
止片19とを片側後脚3の外側に突出するように設け、
また片側後脚3の下端にも外側に突出片を設け、スライ
ダ7とペダル枠9の係止片間には引張スプリング12を
設け、ペダル枠9の係止片と片側後脚の突出片間には圧
縮スプリング13またはガススプリングを用いるように
してもよい。
【0098】さらに、図24(a) に示すように、スライ
ダ7が上方ストッパ14に当接した上方停止位置におい
て、スライダ7の天板7cの長孔73(図22(a) 参
照)の奥縁に位置する片側後脚3の側面には穿孔3a
(図24(d) 参照)が設けられ、その内側にはバネ室4
4aが設けられ、このバネ室44a内に折曲された板バ
ネ45aが収容され、この板バネ45aには図24(c)
に示すように上方ノックピン16aが固着されて上記の
穿孔3aから弾性力に支持された状態で片側後脚3の面
上に突出している。
ダ7が上方ストッパ14に当接した上方停止位置におい
て、スライダ7の天板7cの長孔73(図22(a) 参
照)の奥縁に位置する片側後脚3の側面には穿孔3a
(図24(d) 参照)が設けられ、その内側にはバネ室4
4aが設けられ、このバネ室44a内に折曲された板バ
ネ45aが収容され、この板バネ45aには図24(c)
に示すように上方ノックピン16aが固着されて上記の
穿孔3aから弾性力に支持された状態で片側後脚3の面
上に突出している。
【0099】また、図23(a) に示すように、ペダル枠
9が下方ストッパ15に当接した下方停止位置におい
て、ペダル枠9の上縁に位置する片側後脚3の側面に
は、図23(d) に示す穿孔3bが設けられ、上記と同様
にバネ室44bとこのバネ室44b内にて折曲された板
バネ45bが設けられ、この板バネ45bに対して図2
4(c) に示すごとく固着された下方ノックピン16b
が、図24(d) に示すように穿孔3bから板バネ45b
の弾性力に支持された状態で突出している。
9が下方ストッパ15に当接した下方停止位置におい
て、ペダル枠9の上縁に位置する片側後脚3の側面に
は、図23(d) に示す穿孔3bが設けられ、上記と同様
にバネ室44bとこのバネ室44b内にて折曲された板
バネ45bが設けられ、この板バネ45bに対して図2
4(c) に示すごとく固着された下方ノックピン16b
が、図24(d) に示すように穿孔3bから板バネ45b
の弾性力に支持された状態で突出している。
【0100】さらに、図24(b) に示すように、スライ
ダ7の両側の突出片7h、7hには支軸78に支承され
た二枚の回転板20、21が夫々独立的に回動且つトー
ションバネ(不図示)により復帰自在に設けられてい
る。これらの回転板20、21の夫々には外周溝20
b、21bが形成され、この外周溝20b、21bの夫
々にワイヤ23a、23bが逆回転方向に周設されると
共に、ワイヤ23a、23bの先端に固着したピン25
a、25bが回転板20、21の各周部に係合してあ
る。また、回転板20、21の夫々には突出子20a、
21aが形成されている(図24(a) 参照)。
ダ7の両側の突出片7h、7hには支軸78に支承され
た二枚の回転板20、21が夫々独立的に回動且つトー
ションバネ(不図示)により復帰自在に設けられてい
る。これらの回転板20、21の夫々には外周溝20
b、21bが形成され、この外周溝20b、21bの夫
々にワイヤ23a、23bが逆回転方向に周設されると
共に、ワイヤ23a、23bの先端に固着したピン25
a、25bが回転板20、21の各周部に係合してあ
る。また、回転板20、21の夫々には突出子20a、
21aが形成されている(図24(a) 参照)。
【0101】ワイヤ23a、23bは、図24(a) に示
すように、押棒5の内腔を通過して押棒5の上部の二個
の操作ボタン22a、22bの夫々に連繋され、これら
の操作ボタン22a、22bの内部構造は省略してある
が、適宜の通常手段により操作ボタン22a、22bの
片方が押圧されると、ワイヤ23a、23bが引っ張ら
れて押圧された方の回転板20、21が支軸78を中心
に回動し、回転板20、21の各突出子20a、21a
の一方が回動し、対応する上方ノックピン16a又は下
方ノックピン16bの一方を押圧し片側後脚3の表面か
ら没入させる。なお、図24(a) に示すように、スライ
ダ7が下方へ移動した状態(図24(a)において二点鎖
線で示す)から再び上方へ移動する際、スライダ7の天
板7cの内面に設けられた傾斜溝74が上方ノックピン
16aを下方へ押し下げながら片側後脚3の表面下に没
入させるため、スライダ7の上方移動が上方ノックピン
16aに妨げられることがない。
すように、押棒5の内腔を通過して押棒5の上部の二個
の操作ボタン22a、22bの夫々に連繋され、これら
の操作ボタン22a、22bの内部構造は省略してある
が、適宜の通常手段により操作ボタン22a、22bの
片方が押圧されると、ワイヤ23a、23bが引っ張ら
れて押圧された方の回転板20、21が支軸78を中心
に回動し、回転板20、21の各突出子20a、21a
の一方が回動し、対応する上方ノックピン16a又は下
方ノックピン16bの一方を押圧し片側後脚3の表面か
ら没入させる。なお、図24(a) に示すように、スライ
ダ7が下方へ移動した状態(図24(a)において二点鎖
線で示す)から再び上方へ移動する際、スライダ7の天
板7cの内面に設けられた傾斜溝74が上方ノックピン
16aを下方へ押し下げながら片側後脚3の表面下に没
入させるため、スライダ7の上方移動が上方ノックピン
16aに妨げられることがない。
【0102】以下、上記のように構成された本実施形態
による折りたたみ式ベビーカーの作動について説明す
る。
による折りたたみ式ベビーカーの作動について説明す
る。
【0103】図26は、スライダ7とペダル枠9が上方
停止位置にある状態を示す。この状態は図13の展開状
態に相当するもので、側棒6が前脚2を前方へ押し出し
て開脚状態にされ、同時に押棒5が肘掛部材4の後端の
枢支ピン31を支点として後方へ傾倒されたベビーカー
の展開姿勢をとる。
停止位置にある状態を示す。この状態は図13の展開状
態に相当するもので、側棒6が前脚2を前方へ押し出し
て開脚状態にされ、同時に押棒5が肘掛部材4の後端の
枢支ピン31を支点として後方へ傾倒されたベビーカー
の展開姿勢をとる。
【0104】また、この展開状態では、図17に示すよ
うに前脚横棒54が伸長した状態にあり、後脚横棒5
5、スライダ連結リンク56、後脚連結リンク57の左
右の枢支ピン58、58間もまた同様に、図27に示す
ように伸長した状態にある。
うに前脚横棒54が伸長した状態にあり、後脚横棒5
5、スライダ連結リンク56、後脚連結リンク57の左
右の枢支ピン58、58間もまた同様に、図27に示す
ように伸長した状態にある。
【0105】この展開状態においては、図26に示すよ
うに、スライダ7は上方ストッパ14によって上方への
移動が阻止されると共に、上方ノックピン16aがスラ
イダ7の長孔73内にあって外方へ突出し(図24(a)
参照)、この上方ノックピン16aが長孔73の奥縁に
当接することにより、スライダ7は下方への移動が阻止
された状態とされる。
うに、スライダ7は上方ストッパ14によって上方への
移動が阻止されると共に、上方ノックピン16aがスラ
イダ7の長孔73内にあって外方へ突出し(図24(a)
参照)、この上方ノックピン16aが長孔73の奥縁に
当接することにより、スライダ7は下方への移動が阻止
された状態とされる。
【0106】また、ペダル枠9は引張スプリング12と
圧縮スプリング13の弾性力によって上方へ付勢されて
いるが、スライダ7の下端に当接された停止状態を維持
している。
圧縮スプリング13の弾性力によって上方へ付勢されて
いるが、スライダ7の下端に当接された停止状態を維持
している。
【0107】なお、図26において、ペダル枠9が上方
停止位置にある状態では、下方ノックピン16bはペダ
ル枠9の内壁面によって押し下げられた状態にあるの
で、下方ノックピン16bがペダル枠9を下方へ移動す
る際の妨げとはならない。
停止位置にある状態では、下方ノックピン16bはペダ
ル枠9の内壁面によって押し下げられた状態にあるの
で、下方ノックピン16bがペダル枠9を下方へ移動す
る際の妨げとはならない。
【0108】次に、図28に示すように、ペダル枠9を
片側後脚3に沿って下方ストッパ15に当接するまで踏
み下げると、ペダル枠9の上縁は、押圧を解除されて板
バネ45bの弾性力によって外方へ突出した下方ノック
ピン16bに係止され、この時、ペダル枠9は上方への
移動が阻止された停止ロック状態とされる。
片側後脚3に沿って下方ストッパ15に当接するまで踏
み下げると、ペダル枠9の上縁は、押圧を解除されて板
バネ45bの弾性力によって外方へ突出した下方ノック
ピン16bに係止され、この時、ペダル枠9は上方への
移動が阻止された停止ロック状態とされる。
【0109】この状態においては、引張スプリング12
が下方へ引き伸ばされ、同時に圧縮スプリング13が下
方へ圧縮される。この時、引張スプリング12と圧縮ス
プリング13は、双方の弾性エネルギを蓄積した状態に
され、引張スプリング12によってスライダ7を下方へ
付勢する引張力と、圧縮スプリング13によってペダル
枠9を上方へ付勢する弾発力とを有するが、ペダル枠9
は下方ノックピン16bによって上方への移動が阻止さ
れ、スライダ7は上方ノックピン16aによって下方へ
の移動が阻止された停止ロック状態を維持する。
が下方へ引き伸ばされ、同時に圧縮スプリング13が下
方へ圧縮される。この時、引張スプリング12と圧縮ス
プリング13は、双方の弾性エネルギを蓄積した状態に
され、引張スプリング12によってスライダ7を下方へ
付勢する引張力と、圧縮スプリング13によってペダル
枠9を上方へ付勢する弾発力とを有するが、ペダル枠9
は下方ノックピン16bによって上方への移動が阻止さ
れ、スライダ7は上方ノックピン16aによって下方へ
の移動が阻止された停止ロック状態を維持する。
【0110】またこの状態では、スライダ7が移動した
のではないから、図29に示すように、後脚横棒55、
スライダ連結リンク56、後脚連結リンク57も伸長し
た状態にある。
のではないから、図29に示すように、後脚横棒55、
スライダ連結リンク56、後脚連結リンク57も伸長し
た状態にある。
【0111】次いで、操作ボタン22a、22bの一方
を押圧することにより回転子20が回動すると、この回
転子20の突出子20aが上方ノックピン16aを押圧
してスライダ7の停止ロック状態が解除される。この
時、引張スプリング12の引張力が一気に発揮され、ス
ライダ7が片側後脚3に沿って下方へ付勢移動され、図
30に示すように、スライダ7がペダル枠9に当接した
位置で停止する。
を押圧することにより回転子20が回動すると、この回
転子20の突出子20aが上方ノックピン16aを押圧
してスライダ7の停止ロック状態が解除される。この
時、引張スプリング12の引張力が一気に発揮され、ス
ライダ7が片側後脚3に沿って下方へ付勢移動され、図
30に示すように、スライダ7がペダル枠9に当接した
位置で停止する。
【0112】このような左右のスライダ7、7が下方へ
移動するのに従動して、スライダ連結リンク56と後脚
連結リンク57とが左右の枢支ピン58、58を中心に
回動しながら夫々の中央の枢支ピン56b、57bを上
下反対方向へ折れ曲げる対称的な変形を行い、これに伴
って反対側のスライダ7も下方へ付勢移動されて左右の
後脚幅を縮小する。また、この動作に伴って後脚横棒5
5もまた途中の枢支ピン55bで折れ曲がることによっ
てベビーカーの後脚3、3に関する横幅が収束される。
移動するのに従動して、スライダ連結リンク56と後脚
連結リンク57とが左右の枢支ピン58、58を中心に
回動しながら夫々の中央の枢支ピン56b、57bを上
下反対方向へ折れ曲げる対称的な変形を行い、これに伴
って反対側のスライダ7も下方へ付勢移動されて左右の
後脚幅を縮小する。また、この動作に伴って後脚横棒5
5もまた途中の枢支ピン55bで折れ曲がることによっ
てベビーカーの後脚3、3に関する横幅が収束される。
【0113】一方、上記のように左右のスライダ7、7
が下方へ移動するのに従動して、左右の前脚2、2が夫
々の側棒6、6を介して後脚3、3の方向へ折りたたま
れる。これと同時に、図14に示すように、連結棒52
を介して揺動片51が軸位置を中心にその先端を下方へ
回動させるため、揺動片51に固設された第二ベベルギ
ア50bが外方から見て時計回りに回動する。このよう
な左右の第二ベベルギア50b、50bの回動に従動し
て、図18に示すように左右の第一ベベルギア50a、
50aが回動し、これら第一ベベルギア50a、50a
に固設された左右の前脚スリーブ43、43が対向した
後方へ回動すると、これらスリーブ43、43に固設さ
れた前脚横棒54が左右の枢支ピン54c、54cで折
れ曲がって左右の前脚2、2に関する横幅を収束する。
が下方へ移動するのに従動して、左右の前脚2、2が夫
々の側棒6、6を介して後脚3、3の方向へ折りたたま
れる。これと同時に、図14に示すように、連結棒52
を介して揺動片51が軸位置を中心にその先端を下方へ
回動させるため、揺動片51に固設された第二ベベルギ
ア50bが外方から見て時計回りに回動する。このよう
な左右の第二ベベルギア50b、50bの回動に従動し
て、図18に示すように左右の第一ベベルギア50a、
50aが回動し、これら第一ベベルギア50a、50a
に固設された左右の前脚スリーブ43、43が対向した
後方へ回動すると、これらスリーブ43、43に固設さ
れた前脚横棒54が左右の枢支ピン54c、54cで折
れ曲がって左右の前脚2、2に関する横幅を収束する。
【0114】また、上記のように左右のスライダ7、7
が下方へ移動するのに従動して、図14に示すように、
左右の前脚2、2が夫々の側棒6、6を介して後脚3、
3の方向へ折りたたまれ、ベビーカーの前後幅に関する
収束が行われる。
が下方へ移動するのに従動して、図14に示すように、
左右の前脚2、2が夫々の側棒6、6を介して後脚3、
3の方向へ折りたたまれ、ベビーカーの前後幅に関する
収束が行われる。
【0115】こうして、左右のスライダ7、7の下方移
動に連動してベビーカーの左右の前脚2、2と後脚3、
3の横幅が収束すると共に、ベビーカーの前後幅も同時
に収束され、ベビーカーの骨組全体は、図14に示すよ
うな前後幅と横幅とを同時に折りたたんだ収束姿勢を成
す。
動に連動してベビーカーの左右の前脚2、2と後脚3、
3の横幅が収束すると共に、ベビーカーの前後幅も同時
に収束され、ベビーカーの骨組全体は、図14に示すよ
うな前後幅と横幅とを同時に折りたたんだ収束姿勢を成
す。
【0116】次に、図30において、操作ボタン22
a、22bの他方を押圧することにより回転子21が回
動すると、該回転子21の突出子21aが下方ノックピ
ン16bを押圧することによってペダル枠9の停止ロッ
ク状態が解除される。この時、圧縮スプリング13の弾
発力が発揮されてペダル枠9が上方へ付勢移動されると
同時に、このペダル枠9がスライダ7を押し上げて、図
26に示すように、上方ストッパ14の当接位置まで復
帰して停止する。このとき再び上方ノックピン16aが
スライダ7の下方への移動を阻止する。
a、22bの他方を押圧することにより回転子21が回
動すると、該回転子21の突出子21aが下方ノックピ
ン16bを押圧することによってペダル枠9の停止ロッ
ク状態が解除される。この時、圧縮スプリング13の弾
発力が発揮されてペダル枠9が上方へ付勢移動されると
同時に、このペダル枠9がスライダ7を押し上げて、図
26に示すように、上方ストッパ14の当接位置まで復
帰して停止する。このとき再び上方ノックピン16aが
スライダ7の下方への移動を阻止する。
【0117】この上方への移動に従動してスライダ連結
リンク56と後脚連結リンク57が元の伸長状態に復帰
されると共に、後脚横棒55が伸長し、同時に左右の側
棒6、6が前脚3、3に対するヒンジ結合位置(枢支ピ
ン33、33)を中心に回動して前脚2、2を前方へ押
し出すと同時に、左右の肘掛部材4、4と左右の押棒
5、5は上記の収束動作とは反対の動作を成して、左右
の前脚2、2と肘掛部材4、4と押棒5、5とが図13
に示すような展開状態に復帰する。
リンク56と後脚連結リンク57が元の伸長状態に復帰
されると共に、後脚横棒55が伸長し、同時に左右の側
棒6、6が前脚3、3に対するヒンジ結合位置(枢支ピ
ン33、33)を中心に回動して前脚2、2を前方へ押
し出すと同時に、左右の肘掛部材4、4と左右の押棒
5、5は上記の収束動作とは反対の動作を成して、左右
の前脚2、2と肘掛部材4、4と押棒5、5とが図13
に示すような展開状態に復帰する。
【0118】また同時に、左右の側棒6、6に対してヒ
ンジ結合された左右の連結棒52、52を介して左右の
揺動片51、51が上記の反対方向に回動し、これによ
り左右の第二ベベルギア50bを復帰方向へ回動し、同
時に左右の第一ベベルギア50aを回動して前脚横棒5
4を元の伸長状態に復帰させる。
ンジ結合された左右の連結棒52、52を介して左右の
揺動片51、51が上記の反対方向に回動し、これによ
り左右の第二ベベルギア50bを復帰方向へ回動し、同
時に左右の第一ベベルギア50aを回動して前脚横棒5
4を元の伸長状態に復帰させる。
【0119】こうしてベビーカーの前後幅と横幅とを同
時に図13に示す元の展開姿勢に復帰させる。
時に図13に示す元の展開姿勢に復帰させる。
【0120】なお、上記の構成において、引張スプリン
グ12を除去しておくと、ペダル枠9が下方停止位置ま
で移動された状態であっても、スライダ7には下方への
引張力が作用しないから骨組は収束動作しないが、この
収束を手動で行うようにすれば、引張スプリング12を
不要とした構成が得られる。
グ12を除去しておくと、ペダル枠9が下方停止位置ま
で移動された状態であっても、スライダ7には下方への
引張力が作用しないから骨組は収束動作しないが、この
収束を手動で行うようにすれば、引張スプリング12を
不要とした構成が得られる。
【0121】また、上記の構成において、圧縮スプリン
グ13を除去しておくと、ペダル枠9が下方停止位置ま
で移動された後に、この停止ロック状態を解除しても、
ペダル枠9には上方への弾発力が作用しないから、スラ
イダ7の上方移動は成されず、骨組は展開動作しない
が、この展開を手動で行うようにすれば、圧縮スプリン
グ13を不要とした構成が得られる。
グ13を除去しておくと、ペダル枠9が下方停止位置ま
で移動された後に、この停止ロック状態を解除しても、
ペダル枠9には上方への弾発力が作用しないから、スラ
イダ7の上方移動は成されず、骨組は展開動作しない
が、この展開を手動で行うようにすれば、圧縮スプリン
グ13を不要とした構成が得られる。
【0122】(実施形態4)以下、この発明の実施形態
4について、図32〜図47を参照しながら説明する。
4について、図32〜図47を参照しながら説明する。
【0123】なお、これらの図においては、図示を明瞭
にするため、座席その他の付属的な部材は省略してあ
る。
にするため、座席その他の付属的な部材は省略してあ
る。
【0124】この折りたたみ式ベビーカーは、図32、
図33に示すように、前脚2と後脚3と肘掛部材4と押
棒5と後支棒5−1と側棒6等を左右共通の側面部材と
して備えるものであるから、まず片側側面の構成につい
て説明する。
図33に示すように、前脚2と後脚3と肘掛部材4と押
棒5と後支棒5−1と側棒6等を左右共通の側面部材と
して備えるものであるから、まず片側側面の構成につい
て説明する。
【0125】図34において、後脚3の上端には連結部
材26が肘掛部材4に回動自在に支承された枢支ピン3
5で固定され、この連結部材26が前脚2の上端に対し
て枢支ピン30で回動自在にヒンジ結合されている。な
お、前脚2と後脚3の夫々には前後の車輪13が設けら
れている。
材26が肘掛部材4に回動自在に支承された枢支ピン3
5で固定され、この連結部材26が前脚2の上端に対し
て枢支ピン30で回動自在にヒンジ結合されている。な
お、前脚2と後脚3の夫々には前後の車輪13が設けら
れている。
【0126】本実施形態において、前脚2は丸パイプに
よって構成し、後脚3は断面長方形のパイプ部材で構成
し、その長辺側をベビーカーの前後方向に沿って配置し
てあるが、これらのパイプ形状は、本実施形態において
は特に限定されるものではなく、他の形状の部材を用い
ることも可能である。
よって構成し、後脚3は断面長方形のパイプ部材で構成
し、その長辺側をベビーカーの前後方向に沿って配置し
てあるが、これらのパイプ形状は、本実施形態において
は特に限定されるものではなく、他の形状の部材を用い
ることも可能である。
【0127】肘掛部材4の後端には、後支棒5−1の上
端に固設された押棒スリーブ25に対して枢支ピン31
によって回動自在にヒンジ結合されている。後支棒5−
1の下端は、後述するように枢支ピン32によってスラ
イダ7に連結される。この後支棒5−1は丸パイプ等か
ら成るもので、肘掛部材4の枢支ピン30(又は枢支ピ
ン35)と枢支ピン31の間隔によって所望する後方へ
の傾倒角度を得ることができる。
端に固設された押棒スリーブ25に対して枢支ピン31
によって回動自在にヒンジ結合されている。後支棒5−
1の下端は、後述するように枢支ピン32によってスラ
イダ7に連結される。この後支棒5−1は丸パイプ等か
ら成るもので、肘掛部材4の枢支ピン30(又は枢支ピ
ン35)と枢支ピン31の間隔によって所望する後方へ
の傾倒角度を得ることができる。
【0128】一対の後支棒5−1の両外側には、押棒5
が位置する。押棒5の下端は、前記後支棒5−1の下端
とともに、枢支ピン32によってスライダ7に連結さ
れ、枢支ピン32の回りに回動可能となる。そして押棒
5の長手方向途中には、チェンジフック5−2が設けら
れる。チェンジフック5−2には、押棒5の回動方向の
両方に各フック5−21、5−22(図4〜図6参照)
が設けられ、それぞれ枢支ピン30または枢支ピン31
が外側に延長された端部をフックピンとして、係止す
る。枢支ピン30に係止すれば対面状態となる。枢支ピ
ン31に係止すれば後押し状態となる。
が位置する。押棒5の下端は、前記後支棒5−1の下端
とともに、枢支ピン32によってスライダ7に連結さ
れ、枢支ピン32の回りに回動可能となる。そして押棒
5の長手方向途中には、チェンジフック5−2が設けら
れる。チェンジフック5−2には、押棒5の回動方向の
両方に各フック5−21、5−22(図4〜図6参照)
が設けられ、それぞれ枢支ピン30または枢支ピン31
が外側に延長された端部をフックピンとして、係止す
る。枢支ピン30に係止すれば対面状態となる。枢支ピ
ン31に係止すれば後押し状態となる。
【0129】チェンジフック5−2は、図示しないバネ
によって下向きに付勢されることで、下向きに開口して
いる各フック5−21、5−22が枢支ピン30または
枢支ピン31であるフックピンに係止する形状となって
いる。また、このチェンジフック5−2は、押棒5に設
けられた操作ボタン(後述する22)を操作することで
ワイヤ(例えば後述するワイヤ23に連動するもの)を
介して持ち上げられ、前記係止が外れる構成にすること
ができる。もっとも、ワイヤを介さずに直接に持ち上げ
るものとしても良い。また、各フック5−21、5−2
2は、押棒5の回動に伴って、枢支ピン30または枢支
ピン31に接触すると、その接触圧によって押し上げら
れる力を受ける形状となっている。そして押し上げられ
た後に、バネによって再び前記係止が行われる形状にな
っている(図4〜図6参照)。
によって下向きに付勢されることで、下向きに開口して
いる各フック5−21、5−22が枢支ピン30または
枢支ピン31であるフックピンに係止する形状となって
いる。また、このチェンジフック5−2は、押棒5に設
けられた操作ボタン(後述する22)を操作することで
ワイヤ(例えば後述するワイヤ23に連動するもの)を
介して持ち上げられ、前記係止が外れる構成にすること
ができる。もっとも、ワイヤを介さずに直接に持ち上げ
るものとしても良い。また、各フック5−21、5−2
2は、押棒5の回動に伴って、枢支ピン30または枢支
ピン31に接触すると、その接触圧によって押し上げら
れる力を受ける形状となっている。そして押し上げられ
た後に、バネによって再び前記係止が行われる形状にな
っている(図4〜図6参照)。
【0130】図36に示すように、このような押棒5と
折曲棒5aとが骨組の左右に設けられ、これら左右の折
曲棒5a、5aの上部中央に設けられたボタンケース2
4の左右に設けられた連結部材60、60が枢支ピン6
0cによってヒンジ結合されることにより、図33に示
すように、左右の折曲棒5a、5aを押棒5、5周りに
回動しながら後方へ折りたたむことができる。
折曲棒5aとが骨組の左右に設けられ、これら左右の折
曲棒5a、5aの上部中央に設けられたボタンケース2
4の左右に設けられた連結部材60、60が枢支ピン6
0cによってヒンジ結合されることにより、図33に示
すように、左右の折曲棒5a、5aを押棒5、5周りに
回動しながら後方へ折りたたむことができる。
【0131】上記の連結部材60の折曲構造について図
40(a) 及び(b) を参照しながら説明すると、ボタンケ
ース24内にはケース本体61が備えられ、左右の連結
部材60、60は夫々内側部材60aと外側部材60b
の枢設構造からなり、内側部材60aがケース本体61
に固着され、外側部材60bが折曲棒5aに固着され、
内側部材60aと外側部材60bとは枢支ピン60cに
よって略水平方向に折曲自在とされている。
40(a) 及び(b) を参照しながら説明すると、ボタンケ
ース24内にはケース本体61が備えられ、左右の連結
部材60、60は夫々内側部材60aと外側部材60b
の枢設構造からなり、内側部材60aがケース本体61
に固着され、外側部材60bが折曲棒5aに固着され、
内側部材60aと外側部材60bとは枢支ピン60cに
よって略水平方向に折曲自在とされている。
【0132】また、内側部材60aには挿通孔60dが
貫通され、外側部材60bには挿通孔60eが穿設さ
れ、後述する左右のロッド62a、62bがこれらの挿
通孔60d、60e内に夫々同時に挿通可能とされ、左
右夫々のロッド62a、62bが挿通孔60d、60e
に同時に挿通されると、内側部材60aと外側部材60
bとが折曲不可能な状態にロックされる。
貫通され、外側部材60bには挿通孔60eが穿設さ
れ、後述する左右のロッド62a、62bがこれらの挿
通孔60d、60e内に夫々同時に挿通可能とされ、左
右夫々のロッド62a、62bが挿通孔60d、60e
に同時に挿通されると、内側部材60aと外側部材60
bとが折曲不可能な状態にロックされる。
【0133】また、左右夫々のロッド62a、62bが
ケース本体61の中央側へ移動した時、左右夫々の内側
部材60aと外側部材60bとのロック状態が解かれ、
左右夫々の折曲棒5a、5aをボタンケース24に対し
て略水平方向に自由に折り曲げることができる。
ケース本体61の中央側へ移動した時、左右夫々の内側
部材60aと外側部材60bとのロック状態が解かれ、
左右夫々の折曲棒5a、5aをボタンケース24に対し
て略水平方向に自由に折り曲げることができる。
【0134】図40(a) 及び(b) に示すように、ケース
本体61の略中央には縦長孔61a(点線で示す)が穿
設されると共に、このケース本体61の下方には操作ボ
タン22が内部に設けられた圧縮バネ22aにより下方
に弾発力を有して上下移動自在に配設されている。この
操作ボタン22にはピン係止部材63が上方に突設され
ている。
本体61の略中央には縦長孔61a(点線で示す)が穿
設されると共に、このケース本体61の下方には操作ボ
タン22が内部に設けられた圧縮バネ22aにより下方
に弾発力を有して上下移動自在に配設されている。この
操作ボタン22にはピン係止部材63が上方に突設され
ている。
【0135】ケース本体61内には上下の水平軌道に沿
って左右に摺動する二組の案内スライダ64a、64b
が摺動自在に設けられ、案内スライダ64a、64bの
夫々の外端には上記のロッド62a、62bが水平方向
に固設され、各ロッド62a、62bは内側部材60a
の挿通孔60dを貫通して外側部材60bの挿通孔60
eを指向している。
って左右に摺動する二組の案内スライダ64a、64b
が摺動自在に設けられ、案内スライダ64a、64bの
夫々の外端には上記のロッド62a、62bが水平方向
に固設され、各ロッド62a、62bは内側部材60a
の挿通孔60dを貫通して外側部材60bの挿通孔60
eを指向している。
【0136】また、各案内スライダ64a、64bは側
面に沿って夫々の外方へ向けて上昇する傾斜孔65a、
65bを備え、夫々の傾斜孔65a、65bに対して係
合された案内ピン69が本体ケース61の縦長孔61a
に係合されると共に上記のピン係止部材63に係合され
ている。
面に沿って夫々の外方へ向けて上昇する傾斜孔65a、
65bを備え、夫々の傾斜孔65a、65bに対して係
合された案内ピン69が本体ケース61の縦長孔61a
に係合されると共に上記のピン係止部材63に係合され
ている。
【0137】上記の構成により、図40(b) に示すよう
に、操作ボタン22を圧縮バネ22aに抗して押し上げ
ると、ピン係止部材63に掛止された案内ピン69がケ
ース本体61の縦長孔61aに沿って上方に移動し、左
方の案内スライダ64aの傾斜孔65aが案内ピン69
に従動されて左方の案内スライダ64aを右方へと水平
移動させ、また右方の案内スライダ64bの傾斜孔65
bが案内ピン69に従動されて右方の案内スライダ64
bを左方へと水平移動させる結果、左右のロッド62
a、62bが互いに内方へと移動してその先端を左右夫
々の外側部材60bの挿通孔60eから抜去し、左方の
連結部材60を折曲可能とする。
に、操作ボタン22を圧縮バネ22aに抗して押し上げ
ると、ピン係止部材63に掛止された案内ピン69がケ
ース本体61の縦長孔61aに沿って上方に移動し、左
方の案内スライダ64aの傾斜孔65aが案内ピン69
に従動されて左方の案内スライダ64aを右方へと水平
移動させ、また右方の案内スライダ64bの傾斜孔65
bが案内ピン69に従動されて右方の案内スライダ64
bを左方へと水平移動させる結果、左右のロッド62
a、62bが互いに内方へと移動してその先端を左右夫
々の外側部材60bの挿通孔60eから抜去し、左方の
連結部材60を折曲可能とする。
【0138】また、図40(a) 及び(b) に示すように、
右方の案内スライダ64aの端部にはワイヤ23の先端
が固定されたワイヤ係止ピン23aが係止されている。
従って、操作ボタン22が上方へ押し上げられて右方の
案内スライダ64aが上記のように右方へ移動した際に
ワイヤ23が牽引される。
右方の案内スライダ64aの端部にはワイヤ23の先端
が固定されたワイヤ係止ピン23aが係止されている。
従って、操作ボタン22が上方へ押し上げられて右方の
案内スライダ64aが上記のように右方へ移動した際に
ワイヤ23が牽引される。
【0139】このワイヤ23は折曲棒5aと押棒5の内
部に挿通され、後述するスライダ7に導かれて該スライ
ダ7に設けられた回転板20を回動させるもので、操作
ボタン22の押し上げ動作によってワイヤ23が牽引さ
れると同時に左右のロッド62a、62bが内方に同時
に移動して左右の折曲棒5a、5aを図33に示すよう
に折り曲げることができる。
部に挿通され、後述するスライダ7に導かれて該スライ
ダ7に設けられた回転板20を回動させるもので、操作
ボタン22の押し上げ動作によってワイヤ23が牽引さ
れると同時に左右のロッド62a、62bが内方に同時
に移動して左右の折曲棒5a、5aを図33に示すよう
に折り曲げることができる。
【0140】左右の後脚3、3の外周には、図41(a)
〜(d) に示すスライダ7が滑動自在に嵌合されている。
このスライダ7に関して、まず左右のスライダ7、7に
共通する構成について説明すると、図41(a) の斜視図
に示すように、平行且つ左右対称に配置された長方形の
側板7a、7aを具え、これらの側板7a、7aは、図
41(b) に示すように、互いに平行な底板7bと天板7
cとで連結されて後脚3を滑動自在に挿通する断面長方
形の内腔7iを形成している。
〜(d) に示すスライダ7が滑動自在に嵌合されている。
このスライダ7に関して、まず左右のスライダ7、7に
共通する構成について説明すると、図41(a) の斜視図
に示すように、平行且つ左右対称に配置された長方形の
側板7a、7aを具え、これらの側板7a、7aは、図
41(b) に示すように、互いに平行な底板7bと天板7
cとで連結されて後脚3を滑動自在に挿通する断面長方
形の内腔7iを形成している。
【0141】ただし、後脚3を断面長方形の角パイプで
構成しない場合、内腔7iの断面形状も後脚3の断面形
状に応じて形成すればよい。
構成しない場合、内腔7iの断面形状も後脚3の断面形
状に応じて形成すればよい。
【0142】図41(d) に示すように、側板7aの上部
片側には貫通孔32aが設けられ、この貫通孔32aに
よって押棒5を連結するための枢支ピン32が支承され
る(図41(a) 参照)。
片側には貫通孔32aが設けられ、この貫通孔32aに
よって押棒5を連結するための枢支ピン32が支承され
る(図41(a) 参照)。
【0143】また、図41(d) に示すように、底板7b
の下面には支承部7dが突設され、ここに穿設された貫
通孔34aに側棒6の一端をヒンジ結合する枢支ピン3
4が支承される(図41(a) 参照)。
の下面には支承部7dが突設され、ここに穿設された貫
通孔34aに側棒6の一端をヒンジ結合する枢支ピン3
4が支承される(図41(a) 参照)。
【0144】次いで、後述する圧縮スプリング12を有
する片側の後脚3(以下「片側後脚3」と云う)に設け
られたスライダ7に特有の構成について説明すると、上
記の構成に加えて、まず図41(a) に示すように、側板
7aの片側外方にはペダル27が突設され、使用者はス
ライダ7を下方に移動する時、このペダル27に足を掛
けて踏み降ろすことができる。 また、図41(d) に示
すように、底板7bの上端(図41(d) の左方端部)に
は係止片17が固設され、この係止片17には下方側
(図41(d) の右側)に突出部17aが設けられ、ここ
に後述する圧縮スプリング12の上端が挿嵌される。
する片側の後脚3(以下「片側後脚3」と云う)に設け
られたスライダ7に特有の構成について説明すると、上
記の構成に加えて、まず図41(a) に示すように、側板
7aの片側外方にはペダル27が突設され、使用者はス
ライダ7を下方に移動する時、このペダル27に足を掛
けて踏み降ろすことができる。 また、図41(d) に示
すように、底板7bの上端(図41(d) の左方端部)に
は係止片17が固設され、この係止片17には下方側
(図41(d) の右側)に突出部17aが設けられ、ここ
に後述する圧縮スプリング12の上端が挿嵌される。
【0145】さらに、図41(c) に示すように、天板7
cには中央の長手方向に沿って片側後脚3の下方側(図
41(c) の右側)に後述するノックピン16を通過させ
る切欠長孔7eを備え、天板7cの底面には切欠長孔7
eから延長された傾斜溝7fが設けらている。
cには中央の長手方向に沿って片側後脚3の下方側(図
41(c) の右側)に後述するノックピン16を通過させ
る切欠長孔7eを備え、天板7cの底面には切欠長孔7
eから延長された傾斜溝7fが設けらている。
【0146】図41(d) に示すように、この傾斜溝7f
をノックピン16が通過する時、矢印16aで示すよう
に後述する板バネ38の弾性力に抗してノックピン16
を下方に没入させる。さらに天板7cの略中央には切欠
長孔7eの延長上に切抜長孔7gを備え(図41(c) 参
照)、上記のように傾斜溝7fを通過することにより下
方に没入したノックピン16がこの切抜長孔7gに至る
と、板バネ38の弾性力によって上方へ突出される。
をノックピン16が通過する時、矢印16aで示すよう
に後述する板バネ38の弾性力に抗してノックピン16
を下方に没入させる。さらに天板7cの略中央には切欠
長孔7eの延長上に切抜長孔7gを備え(図41(c) 参
照)、上記のように傾斜溝7fを通過することにより下
方に没入したノックピン16がこの切抜長孔7gに至る
と、板バネ38の弾性力によって上方へ突出される。
【0147】また、図41(d) に示すように天板7cの
上面略中央にはワイヤ係止片37が固設され、このワイ
ヤ係止片37には後述するワイヤ23の外管の端部を係
止する貫通孔37aが設けられている(図41(b) 参
照)。また、側板7a、7aには後述する回転板20の
中心軸20aを支承するための穿孔部7j、7jが左右
対称位置に設けられている。
上面略中央にはワイヤ係止片37が固設され、このワイ
ヤ係止片37には後述するワイヤ23の外管の端部を係
止する貫通孔37aが設けられている(図41(b) 参
照)。また、側板7a、7aには後述する回転板20の
中心軸20aを支承するための穿孔部7j、7jが左右
対称位置に設けられている。
【0148】さらに、図41(a) に示すように、両側の
側板7a、7aの上辺は互いに添付板29によって連結
され、この添付板29は側板7a、7aの外側に形成さ
れた支承部7h、7hに対してネジ29a、29aで固
定される。
側板7a、7aの上辺は互いに添付板29によって連結
され、この添付板29は側板7a、7aの外側に形成さ
れた支承部7h、7hに対してネジ29a、29aで固
定される。
【0149】なお、片側後脚3の外周にスライダ7を滑
動自在に挿嵌する際、スライダ7の底板7bには上記の
係止片17が内側に突出させてあるので、図41(b) に
示すように、圧縮スプリング12が設けられた片側の後
脚3には係止片17を内側に突出させて移動できるよう
に、案内長孔19が片側の後脚3の上端近傍から下端ま
で中央に沿って設けられている。
動自在に挿嵌する際、スライダ7の底板7bには上記の
係止片17が内側に突出させてあるので、図41(b) に
示すように、圧縮スプリング12が設けられた片側の後
脚3には係止片17を内側に突出させて移動できるよう
に、案内長孔19が片側の後脚3の上端近傍から下端ま
で中央に沿って設けられている。
【0150】次に、図32に示すように、左右の後脚
3、3の上部の外周に外嵌して上方ストッパ14がネジ
或はピン14a等で固設され、図34に示すように、ス
ライダ7がこの上方ストッパ14に当接した時点で停止
されるスライダ7の上方停止位置を規定する。
3、3の上部の外周に外嵌して上方ストッパ14がネジ
或はピン14a等で固設され、図34に示すように、ス
ライダ7がこの上方ストッパ14に当接した時点で停止
されるスライダ7の上方停止位置を規定する。
【0151】また、図32に示すように、左右の後脚
3、3の下端の外周に外嵌して下方ストッパ15がネジ
或はピン15a等で固定され、図35に示すように、ス
ライダ7がこの下方ストッパ15に当接した時点で停止
されるもので、スライダ7の下方停止位置を規定する。
3、3の下端の外周に外嵌して下方ストッパ15がネジ
或はピン15a等で固定され、図35に示すように、ス
ライダ7がこの下方ストッパ15に当接した時点で停止
されるもので、スライダ7の下方停止位置を規定する。
【0152】図36に示すように、左右の前脚2、2の
各下方には前脚スリーブ43、43がこの定位置で回動
自在に設けられている。即ち、前脚2の下方の所定位置
にはビス又はピン43b(図34参照)が固着され、こ
のビス又はピン43bに対して前脚スリーブ43の周方
向に穿設された案内長孔43aが係合されることによ
り、前脚スリーブ43は案内長孔43aに沿って回動可
能とされている。
各下方には前脚スリーブ43、43がこの定位置で回動
自在に設けられている。即ち、前脚2の下方の所定位置
にはビス又はピン43b(図34参照)が固着され、こ
のビス又はピン43bに対して前脚スリーブ43の周方
向に穿設された案内長孔43aが係合されることによ
り、前脚スリーブ43は案内長孔43aに沿って回動可
能とされている。
【0153】また、左右の前脚スリーブ43、43は前
脚横棒54によって連結されている。この前脚横棒54
は、途中二か所で枢支ピン54c、54cによって連結
された左右の横棒部材54a、54aと中央の横棒部材
54bとの連結構造を成し、左右の前脚スリーブ43、
43が互いに対向方向の後方へ回動することによって、
左右の枢支ピン54c、54cを中心として略水平方向
にコ字形に折れ曲がることができる(図33参照)。
脚横棒54によって連結されている。この前脚横棒54
は、途中二か所で枢支ピン54c、54cによって連結
された左右の横棒部材54a、54aと中央の横棒部材
54bとの連結構造を成し、左右の前脚スリーブ43、
43が互いに対向方向の後方へ回動することによって、
左右の枢支ピン54c、54cを中心として略水平方向
にコ字形に折れ曲がることができる(図33参照)。
【0154】また、これらの前脚スリーブ43、43の
夫々の外周には第一ベベルギア50a、50aが固着さ
れている。その片方について述べると、この第一ベベル
ギア50aに噛合する第二ベベルギア50bが前脚2の
外側に枢支ピン51aで回動自在に枢着され(図34参
照)、第二ベベルギア50bには揺動片51が突出され
ている。
夫々の外周には第一ベベルギア50a、50aが固着さ
れている。その片方について述べると、この第一ベベル
ギア50aに噛合する第二ベベルギア50bが前脚2の
外側に枢支ピン51aで回動自在に枢着され(図34参
照)、第二ベベルギア50bには揺動片51が突出され
ている。
【0155】さらに、図34に示すように、揺動片51
の先端付近に穿設された貫通孔51bと側棒6の途中に
穿設された貫通孔6aに対して連結棒52の両端を折曲
したL字形端部が夫々回動自在に掛止されている。
の先端付近に穿設された貫通孔51bと側棒6の途中に
穿設された貫通孔6aに対して連結棒52の両端を折曲
したL字形端部が夫々回動自在に掛止されている。
【0156】このような構成により、図35に示すよう
に、後述する左右のスライダ7、7が後脚3、3の長手
方向に沿って下方へ移動すると、側棒6と連結棒52と
の支点(貫通孔6aの位置)が下降し、連結棒52を介
して揺動片51が側面に向かって時計方向(図34にお
ける矢印方向)に回動され、これによって図37に示す
ように揺動片51に固定された第一ベベルギア50aが
同方向へ回動するに伴って第二ベベルギア50bを内側
後方へ回動させると、左右の前脚スリーブ43、43が
互いに後方へ回動し、前脚横棒54が左右の枢支ピン5
4c、54c位置でコ字形に折り曲げられることによ
り、ベビーカーの前脚に関する横幅を収束することがで
きる。
に、後述する左右のスライダ7、7が後脚3、3の長手
方向に沿って下方へ移動すると、側棒6と連結棒52と
の支点(貫通孔6aの位置)が下降し、連結棒52を介
して揺動片51が側面に向かって時計方向(図34にお
ける矢印方向)に回動され、これによって図37に示す
ように揺動片51に固定された第一ベベルギア50aが
同方向へ回動するに伴って第二ベベルギア50bを内側
後方へ回動させると、左右の前脚スリーブ43、43が
互いに後方へ回動し、前脚横棒54が左右の枢支ピン5
4c、54c位置でコ字形に折り曲げられることによ
り、ベビーカーの前脚に関する横幅を収束することがで
きる。
【0157】また、図38の背面状況を見ると、左右の
スライダ7、7はスライダ連結リンク56によって連結
されている。このスライダ連結リンク56は、へ字形を
成す折曲棒56a、56aの各折曲部を上方に向けて配
置し、それらの短辺同士を後脚3、3間の中央で対接さ
せ、この対接端部を互いに枢支ピン56bで回動自在に
連結して成り、このようなスライダ連結リンク56が図
39に示すように中央の枢支ピン56bを中心に背面方
向に沿って折曲し得るように、その両端が左右のスライ
ダ7、7に対して夫々枢支ピン56cで回動自在に連結
されたものである。
スライダ7、7はスライダ連結リンク56によって連結
されている。このスライダ連結リンク56は、へ字形を
成す折曲棒56a、56aの各折曲部を上方に向けて配
置し、それらの短辺同士を後脚3、3間の中央で対接さ
せ、この対接端部を互いに枢支ピン56bで回動自在に
連結して成り、このようなスライダ連結リンク56が図
39に示すように中央の枢支ピン56bを中心に背面方
向に沿って折曲し得るように、その両端が左右のスライ
ダ7、7に対して夫々枢支ピン56cで回動自在に連結
されたものである。
【0158】また、左右の後脚3、3がスライダ7、7
の上部にて後脚連結リンク57によって連結されてい
る。この後脚連結リンク57はスライダ連結リンク56
と同様に、左右のへ字形折曲棒57a、57aの対接端
部が互いに枢支ピン57bで連結されたもので、上記し
たように左右の後脚3、3に固定された左右の上方スト
ッパ14、14に対して背面方向に枢支ピン57c、5
7cで連結され、これをスライダ連結リンク56とは逆
向きになるように、左右の折曲棒57a、57aの折曲
部が下方を向くように配置してある。
の上部にて後脚連結リンク57によって連結されてい
る。この後脚連結リンク57はスライダ連結リンク56
と同様に、左右のへ字形折曲棒57a、57aの対接端
部が互いに枢支ピン57bで連結されたもので、上記し
たように左右の後脚3、3に固定された左右の上方スト
ッパ14、14に対して背面方向に枢支ピン57c、5
7cで連結され、これをスライダ連結リンク56とは逆
向きになるように、左右の折曲棒57a、57aの折曲
部が下方を向くように配置してある。
【0159】このようなスライダ連結リンク56と後脚
連結リンク57との配置状況により、これらのリンク5
6、57が互いに左右の折曲部で夫々枢支ピン58、5
8によって上下反対方向に回動するよう結合されてい
る。
連結リンク57との配置状況により、これらのリンク5
6、57が互いに左右の折曲部で夫々枢支ピン58、5
8によって上下反対方向に回動するよう結合されてい
る。
【0160】上記の構成によって、図38に示すような
ベビーカーの横幅を展開した状態では、後述するスライ
ダ7が上方停止位置にあるため、スライダ連結リンク5
6と後脚連結リンク57とが枢支ピン58、58間の形
状を伸長した状態にする。一方、図39に示すようなベ
ビーカーの横幅を収縮した状態では、後述する左右のス
ライダ7、7が下方停止位置に移動するため、スライダ
連結リンク56と後脚連結リンク57とは左右の枢支ピ
ン58、58で上下反対方向に回動され、夫々中央の枢
支ピン56b、57bで折れ曲がった状態となる。
ベビーカーの横幅を展開した状態では、後述するスライ
ダ7が上方停止位置にあるため、スライダ連結リンク5
6と後脚連結リンク57とが枢支ピン58、58間の形
状を伸長した状態にする。一方、図39に示すようなベ
ビーカーの横幅を収縮した状態では、後述する左右のス
ライダ7、7が下方停止位置に移動するため、スライダ
連結リンク56と後脚連結リンク57とは左右の枢支ピ
ン58、58で上下反対方向に回動され、夫々中央の枢
支ピン56b、57bで折れ曲がった状態となる。
【0161】以下の説明においては、圧縮スプリング1
2が設けられた片側後脚3に着目することにより、本実
施形態の折りたたみ機構について詳細に述べる。なお、
この折りたたみ機構の主動力源は、本実施形態において
は左方の片側後脚3に設けられているが、これは操作上
の便宜を考慮したもので右片側の後脚3に設けることも
可能である。
2が設けられた片側後脚3に着目することにより、本実
施形態の折りたたみ機構について詳細に述べる。なお、
この折りたたみ機構の主動力源は、本実施形態において
は左方の片側後脚3に設けられているが、これは操作上
の便宜を考慮したもので右片側の後脚3に設けることも
可能である。
【0162】図42において、片側後脚3の外周にはス
ライダ7が滑動自在に外嵌され、このスライダ7には上
記した片側後脚3の案内長孔19に沿って係止片17が
内側に突出され、この係止片17には下方へ向けて突出
片17aが設けられ、片側後脚3の下底部に固設された
下方係止18には上方に向けて突出部18aが設けられ
ている。そして、この係止片17と係止片18間には圧
縮スプリング12が夫々の突出部17a、18aに挿嵌
されることにより挟持されている。
ライダ7が滑動自在に外嵌され、このスライダ7には上
記した片側後脚3の案内長孔19に沿って係止片17が
内側に突出され、この係止片17には下方へ向けて突出
片17aが設けられ、片側後脚3の下底部に固設された
下方係止18には上方に向けて突出部18aが設けられ
ている。そして、この係止片17と係止片18間には圧
縮スプリング12が夫々の突出部17a、18aに挿嵌
されることにより挟持されている。
【0163】なお、上記の構成においては、圧縮スプリ
ング12としてはコイルバネを用いてあるが、その他の
弾性部材、例えばガススプリングその他の弾性部材を用
いることもできる。
ング12としてはコイルバネを用いてあるが、その他の
弾性部材、例えばガススプリングその他の弾性部材を用
いることもできる。
【0164】また、上記の構成においては、圧縮スプリ
ング12は片側後脚3の内側に収容してあるが、この圧
縮スプリング12を片側後脚3の外側に設けてもよい。
この場合、図示はしていないが、上記のスライダ7の係
止片17を外側に突出させ、片側後脚3の下端にも係止
片18を外側に設け、これらの間に圧縮スプリング12
またはガススプリングの両端を固定するとよい。
ング12は片側後脚3の内側に収容してあるが、この圧
縮スプリング12を片側後脚3の外側に設けてもよい。
この場合、図示はしていないが、上記のスライダ7の係
止片17を外側に突出させ、片側後脚3の下端にも係止
片18を外側に設け、これらの間に圧縮スプリング12
またはガススプリングの両端を固定するとよい。
【0165】図44はスライダ7が下方ストッパ15に
当接した下方停止状態を示すものであるが、この状態で
片側後脚3の側面にはスライダ7の切抜長孔7gに位置
を合わせた穿孔箇所からノックピン16が突出され、そ
の内側にはバネ室39が設けられ、このバネ室39内に
折曲された板バネ38が収容され、この板バネ38には
ノックピン16が固着されて、該ノックピン16を板バ
ネ38の弾性力に支持された状態で片側後脚3の側面か
ら外方に突出している。
当接した下方停止状態を示すものであるが、この状態で
片側後脚3の側面にはスライダ7の切抜長孔7gに位置
を合わせた穿孔箇所からノックピン16が突出され、そ
の内側にはバネ室39が設けられ、このバネ室39内に
折曲された板バネ38が収容され、この板バネ38には
ノックピン16が固着されて、該ノックピン16を板バ
ネ38の弾性力に支持された状態で片側後脚3の側面か
ら外方に突出している。
【0166】従って、スライダ7が下方ストッパ15に
当接した下方停止位置にあるとき、図44に示すよう
に、ノックピン16がスライダ7の切抜長孔7gに位置
して板バネ38の弾性力により外方へ突出されると、ノ
ックピン16が切抜長孔7gの内端を係止するため、ス
ライダ7は圧縮スプリング12の弾発力に抗してこの位
置でロックされた状態で停止する。
当接した下方停止位置にあるとき、図44に示すよう
に、ノックピン16がスライダ7の切抜長孔7gに位置
して板バネ38の弾性力により外方へ突出されると、ノ
ックピン16が切抜長孔7gの内端を係止するため、ス
ライダ7は圧縮スプリング12の弾発力に抗してこの位
置でロックされた状態で停止する。
【0167】さらに、図42又は図44に示すように、
スライダ7の両側の側板7a、7aに設けられた穿孔部
7j、7jには回転板20の支軸20aが回動且つ不図
示のトーションバーにより復帰自在に設けられ、回転板
20にはワイヤ23の端部の固定されたピン23aが接
続され、このワイヤ23は押棒5の内腔を通過して押棒
5の上部の操作ボタン22の夫々に連繋されている。
スライダ7の両側の側板7a、7aに設けられた穿孔部
7j、7jには回転板20の支軸20aが回動且つ不図
示のトーションバーにより復帰自在に設けられ、回転板
20にはワイヤ23の端部の固定されたピン23aが接
続され、このワイヤ23は押棒5の内腔を通過して押棒
5の上部の操作ボタン22の夫々に連繋されている。
【0168】操作ボタン22の内部構造は省略してある
が、適宜の通常手段により操作ボタン22が押圧される
と、ワイヤ23を介して回転板20が支軸20aを中心
に回動し、回転板20の周端に形成された突出子21を
回動してノックピン16を押圧し、片側後脚3の表面か
ら内側に没入させる。これにより、スライダ7の切抜長
孔7gを係止していたノックピン16のロック解除がな
される。
が、適宜の通常手段により操作ボタン22が押圧される
と、ワイヤ23を介して回転板20が支軸20aを中心
に回動し、回転板20の周端に形成された突出子21を
回動してノックピン16を押圧し、片側後脚3の表面か
ら内側に没入させる。これにより、スライダ7の切抜長
孔7gを係止していたノックピン16のロック解除がな
される。
【0169】このノックピン16のロック解除により、
スライダ7は圧縮スプリング12の弾発力により付勢さ
れ上方ストッパ14の方向へ移動し、この上方ストッパ
14に対する当接位置で停止する。
スライダ7は圧縮スプリング12の弾発力により付勢さ
れ上方ストッパ14の方向へ移動し、この上方ストッパ
14に対する当接位置で停止する。
【0170】以下、上記のように構成された本実施形態
による折りたたみ式ベビーカーの作動について説明す
る。
による折りたたみ式ベビーカーの作動について説明す
る。
【0171】図42は、スライダ7が上方ストッパ14
に当接した上方停止位置にある状態を示す。これは図3
4の開脚状態に相当するもので、側棒6が前脚2を前方
へ押し出して開脚状態にされ、同時に押棒5がスライダ
7に対する枢支ピン32と肘掛部材4の後端に対する枢
支ピン31で二点支持されて後方へ傾倒されたベビーカ
ーの展開姿勢をとる。この状態においては、圧縮スプリ
ング12の余力が存在しても、スライダ7は上方ストッ
パ14によって上方への移動が阻止される。
に当接した上方停止位置にある状態を示す。これは図3
4の開脚状態に相当するもので、側棒6が前脚2を前方
へ押し出して開脚状態にされ、同時に押棒5がスライダ
7に対する枢支ピン32と肘掛部材4の後端に対する枢
支ピン31で二点支持されて後方へ傾倒されたベビーカ
ーの展開姿勢をとる。この状態においては、圧縮スプリ
ング12の余力が存在しても、スライダ7は上方ストッ
パ14によって上方への移動が阻止される。
【0172】また、この展開状態では、図36に示すよ
うに前脚横棒54が伸長した状態にあり、図43に示す
ようにスライダ連結リンク56、後脚連結リンク57の
左右の枢支ピン58、58間もまた同様に伸長した状態
にある。
うに前脚横棒54が伸長した状態にあり、図43に示す
ようにスライダ連結リンク56、後脚連結リンク57の
左右の枢支ピン58、58間もまた同様に伸長した状態
にある。
【0173】次に、図44に示すように、使用者がペダ
ル27を踏み下げることによりスライダ7が片側後脚3
に沿って下方ストッパ15に当接するまで移動すると、
スライダ7の下方停止位置で上記のようにスライダ7は
ノックピン16によって停止ロックされる。
ル27を踏み下げることによりスライダ7が片側後脚3
に沿って下方ストッパ15に当接するまで移動すると、
スライダ7の下方停止位置で上記のようにスライダ7は
ノックピン16によって停止ロックされる。
【0174】なお、スライダ7が上方停止位置から下方
へ移動する際、図41(d) を用いて説明したように、ス
ライダ7の天板7cの内面には傾斜溝7fが設けられて
いるので、ノックピン16は傾斜溝7fによって下方へ
押圧されながら、片側後脚3の表面下に没入してスライ
ダ7を通過させることができる。
へ移動する際、図41(d) を用いて説明したように、ス
ライダ7の天板7cの内面には傾斜溝7fが設けられて
いるので、ノックピン16は傾斜溝7fによって下方へ
押圧されながら、片側後脚3の表面下に没入してスライ
ダ7を通過させることができる。
【0175】この時、図44に示すように、左右のスラ
イダ7には押棒5と側棒6が枢支ピン32と枢支ピン3
4で回動自在にヒンジ結合されているため、図35に示
すように、スライダ7と押棒5とのヒンジ結合位置(枢
支ピン32)が下方へ移動することによって、スライダ
7と押棒5と肘掛部材4との各ヒンジ結合位置(枢支ピ
ン31、32、35)を中心に回動して、押棒5を垂直
方向へ起立すると共に肘掛部材4を垂下方向へ傾倒させ
る。
イダ7には押棒5と側棒6が枢支ピン32と枢支ピン3
4で回動自在にヒンジ結合されているため、図35に示
すように、スライダ7と押棒5とのヒンジ結合位置(枢
支ピン32)が下方へ移動することによって、スライダ
7と押棒5と肘掛部材4との各ヒンジ結合位置(枢支ピ
ン31、32、35)を中心に回動して、押棒5を垂直
方向へ起立すると共に肘掛部材4を垂下方向へ傾倒させ
る。
【0176】また、図35に示すように、スライダ7と
側棒6とのヒンジ結合位置(枢支ピン34)が下方へ移
動すると、側棒6の他端に枢支ピン33でヒンジ結合さ
れた前脚2が後脚3とのヒンジ結合位置(枢支ピン3
0)を中心に回動して、前脚2を後脚3の方向へ折りた
たむ閉脚動作を成して、図35に示すようなベビーカー
の前後幅を折りたたむ収束姿勢となる。
側棒6とのヒンジ結合位置(枢支ピン34)が下方へ移
動すると、側棒6の他端に枢支ピン33でヒンジ結合さ
れた前脚2が後脚3とのヒンジ結合位置(枢支ピン3
0)を中心に回動して、前脚2を後脚3の方向へ折りた
たむ閉脚動作を成して、図35に示すようなベビーカー
の前後幅を折りたたむ収束姿勢となる。
【0177】一方、上記のように左右のスライダ7、7
が下方へ移動するのに従動して、左右の前脚2、2が夫
々の側棒6、6を介して後脚3、3の方向へ折りたたま
れる。これと同時に、図35に示すように、連結棒52
を介して揺動片51が軸位置を中心にその先端を下方へ
回動させるため、揺動片51に固設された第二ベベルギ
ア50bが外方から見て時計回りに回動する。このよう
な左右の第二ベベルギア50b、50bの回動に従動し
て、図37に示すように左右の第一ベベルギア50a、
50aが回動し、これら第一ベベルギア50a、50a
に固設された左右の前脚スリーブ43、43が互いに後
方へ回動すると、これらスリーブ43、43に固設され
た前脚横棒54が左右の枢支ピン54c、54cで折れ
曲がって左右の前脚2、2に関する横幅を収束する。
が下方へ移動するのに従動して、左右の前脚2、2が夫
々の側棒6、6を介して後脚3、3の方向へ折りたたま
れる。これと同時に、図35に示すように、連結棒52
を介して揺動片51が軸位置を中心にその先端を下方へ
回動させるため、揺動片51に固設された第二ベベルギ
ア50bが外方から見て時計回りに回動する。このよう
な左右の第二ベベルギア50b、50bの回動に従動し
て、図37に示すように左右の第一ベベルギア50a、
50aが回動し、これら第一ベベルギア50a、50a
に固設された左右の前脚スリーブ43、43が互いに後
方へ回動すると、これらスリーブ43、43に固設され
た前脚横棒54が左右の枢支ピン54c、54cで折れ
曲がって左右の前脚2、2に関する横幅を収束する。
【0178】このベビーカーの収束動作に従動して、図
45に示すように、両端がスライダ7、7にヒンジ結合
されたスライダ連結リンク56は、これらのスライダ
7、7が下方へ移動することによって、後脚連結リンク
57との左右の枢支ピン58、58を回動中心として夫
々中央の枢支ピン56b、57bで折れ曲がって左右の
後脚3、3に関する横幅を収束する。
45に示すように、両端がスライダ7、7にヒンジ結合
されたスライダ連結リンク56は、これらのスライダ
7、7が下方へ移動することによって、後脚連結リンク
57との左右の枢支ピン58、58を回動中心として夫
々中央の枢支ピン56b、57bで折れ曲がって左右の
後脚3、3に関する横幅を収束する。
【0179】こうして、ベビーカーの骨組全体は、図3
3に示すような前後幅と横幅とを同時に折りたたんだ収
束姿勢を成す。
3に示すような前後幅と横幅とを同時に折りたたんだ収
束姿勢を成す。
【0180】次に、図44において、ワイヤ23が引っ
張られることにより回転子20が回動し、突出子21が
ノックピン16を押圧してスライダ7の停止ロック状態
が解除されると、圧縮スプリング12の弾発力が一気に
発揮され、図42に示すように、スライダ7が片側後脚
3に沿って上方へ付勢移動されて上方ストッパ14に当
接した位置で停止する。
張られることにより回転子20が回動し、突出子21が
ノックピン16を押圧してスライダ7の停止ロック状態
が解除されると、圧縮スプリング12の弾発力が一気に
発揮され、図42に示すように、スライダ7が片側後脚
3に沿って上方へ付勢移動されて上方ストッパ14に当
接した位置で停止する。
【0181】同時に、スライダ7、7の上方移動に伴
い、連結棒52、52を介して第一及び第二ベベルギア
50b、50bを上記の反対方向に回動して前脚横棒5
4を展開状態に強制的に復帰し、これに応じて後脚横棒
55を伸長させる。また、同時にスライダ連結リンク5
6と後脚連結リンク57とが元の伸長状態に復帰され、
こうしてベビーカーの骨組が前後幅と横幅を共に図32
の展開姿勢に復帰する。
い、連結棒52、52を介して第一及び第二ベベルギア
50b、50bを上記の反対方向に回動して前脚横棒5
4を展開状態に強制的に復帰し、これに応じて後脚横棒
55を伸長させる。また、同時にスライダ連結リンク5
6と後脚連結リンク57とが元の伸長状態に復帰され、
こうしてベビーカーの骨組が前後幅と横幅を共に図32
の展開姿勢に復帰する。
【0182】図46及び図47に本実施形態の他の形態
が示してある。これらの図は上記した図42及び図44
に対応する図である。上記の実施形態(図42及び図4
4)においては、圧縮スプリング12がスライダ7の係
止片17と片側後脚3の係止片18間に挟持された状態
で設けられているが、この圧縮スプリング12の代わり
に引張スプリング12aを用い、その両端をスライダ7
の下方に固設された係止片17bと片側後脚3の上方に
固設された係止片14bとの間に係止する構成とし、他
の部分は上記の実施形態と同様の構成としても同様の作
用効果を得ることができる。
が示してある。これらの図は上記した図42及び図44
に対応する図である。上記の実施形態(図42及び図4
4)においては、圧縮スプリング12がスライダ7の係
止片17と片側後脚3の係止片18間に挟持された状態
で設けられているが、この圧縮スプリング12の代わり
に引張スプリング12aを用い、その両端をスライダ7
の下方に固設された係止片17bと片側後脚3の上方に
固設された係止片14bとの間に係止する構成とし、他
の部分は上記の実施形態と同様の構成としても同様の作
用効果を得ることができる。
【0183】ただし、図46及び図47においては、引
張スプリング12aの上端を係止すべき片側後脚3の係
止片14bを上方ストッパ14の内側に設け、この係止
片14bを上記の片側後脚3の案内長孔19から該片側
後脚3の内方に突出させ、これらの係止片17b、14
bに対して引張スプリング12aの両端を係止するよう
にしてある。なお、この引張スプリング12aの両端の
係止方法は、その端部のフック形状を夫々の係止片17
b、14bの穿孔部に掛け止めする等の通常の方法でよ
い。
張スプリング12aの上端を係止すべき片側後脚3の係
止片14bを上方ストッパ14の内側に設け、この係止
片14bを上記の片側後脚3の案内長孔19から該片側
後脚3の内方に突出させ、これらの係止片17b、14
bに対して引張スプリング12aの両端を係止するよう
にしてある。なお、この引張スプリング12aの両端の
係止方法は、その端部のフック形状を夫々の係止片17
b、14bの穿孔部に掛け止めする等の通常の方法でよ
い。
【0184】このような引張スプリング12aの使用に
より、図46に示すようにスライダ7が上方ストッパ1
4に当接した上方停止位置にある状態では、引張スプリ
ング12aが縮小して図34のベビーカーの展開状態を
維持する。また、図47に示すように、ペダル27を踏
み下げることによりスライダ7が片側後脚3に沿って下
方ストッパ15に当接するまで移動されると、スライダ
7はノックピン16によって停止ロックされ、図35に
示したベビーカーの収束状態とされる。この時引張スプ
リング12aは上方への引張力を蓄積した状態となる。
より、図46に示すようにスライダ7が上方ストッパ1
4に当接した上方停止位置にある状態では、引張スプリ
ング12aが縮小して図34のベビーカーの展開状態を
維持する。また、図47に示すように、ペダル27を踏
み下げることによりスライダ7が片側後脚3に沿って下
方ストッパ15に当接するまで移動されると、スライダ
7はノックピン16によって停止ロックされ、図35に
示したベビーカーの収束状態とされる。この時引張スプ
リング12aは上方への引張力を蓄積した状態となる。
【0185】次いで、ノックピン16のロック状態を解
除すると、引張スプリング12aの引張力が作用してス
ライダ7を上方に付勢移動し、図34に示した展開状態
に復帰する。
除すると、引張スプリング12aの引張力が作用してス
ライダ7を上方に付勢移動し、図34に示した展開状態
に復帰する。
【0186】また、この他の実施形態において、引張ス
プリング12aは片側後脚3の内側に収容してあるが、
この引張スプリング12aを片側後脚3の外側に設けて
もよい。この場合、図示はしていないが、上記のスライ
ダ7の係止片17bを外側に突出させ、上方ストッパ1
4の係止片14bを外側に設け、これらの間に引張スプ
リング12またはガススプリングの両端を係止するとよ
い。
プリング12aは片側後脚3の内側に収容してあるが、
この引張スプリング12aを片側後脚3の外側に設けて
もよい。この場合、図示はしていないが、上記のスライ
ダ7の係止片17bを外側に突出させ、上方ストッパ1
4の係止片14bを外側に設け、これらの間に引張スプ
リング12またはガススプリングの両端を係止するとよ
い。
【0187】(実施形態5)以下、この発明の実施形態
5について、図48〜図58を参照しながら説明する。
5について、図48〜図58を参照しながら説明する。
【0188】なお、これらの図においては、図示を明瞭
にするため、座席その他の付属的な部材は省略してあ
る。
にするため、座席その他の付属的な部材は省略してあ
る。
【0189】この折りたたみ式ベビーカーは、図48、
図49に示すように、前脚2と後脚3と肘掛部材4と押
棒5と後支棒5−1と側棒6等を左右共通の側面部材と
して備えるものであるから、まず片側側面の構成につい
て説明する。
図49に示すように、前脚2と後脚3と肘掛部材4と押
棒5と後支棒5−1と側棒6等を左右共通の側面部材と
して備えるものであるから、まず片側側面の構成につい
て説明する。
【0190】図50において、後脚3の上端には連結部
材26が肘掛部材4に回動自在に支承された枢支ピン3
5で固定され、この連結部材26が前脚2の上端に対し
て枢支ピン30で回動自在にヒンジ結合されている。な
お、前脚2と後脚3の夫々には前後の車輪37が設けら
れている。
材26が肘掛部材4に回動自在に支承された枢支ピン3
5で固定され、この連結部材26が前脚2の上端に対し
て枢支ピン30で回動自在にヒンジ結合されている。な
お、前脚2と後脚3の夫々には前後の車輪37が設けら
れている。
【0191】本実施形態においては、前脚2は丸パイプ
その他の部材で構成することができるが、後述する雄ネ
ジ棒9が設けられる側の後脚3はその内部を中空にする
必要があるため、例えば断面楕円形のパイプ部材で構成
するのが好ましい。
その他の部材で構成することができるが、後述する雄ネ
ジ棒9が設けられる側の後脚3はその内部を中空にする
必要があるため、例えば断面楕円形のパイプ部材で構成
するのが好ましい。
【0192】肘掛部材4の後端は、後支棒5−1の上端
に固定された押棒スリーブ25に対して、枢支ピン31
によって回動自在にヒンジ結合されている。後支棒5−
1の下端は、後述するように枢支ピン32によってスラ
イダ7に連結される。この後支棒5−1は丸パイプ等か
ら成るもので、肘掛部材4の枢支ピン30と枢支ピン3
1の間隔によって所望する後方への傾倒角度を得ること
ができる。
に固定された押棒スリーブ25に対して、枢支ピン31
によって回動自在にヒンジ結合されている。後支棒5−
1の下端は、後述するように枢支ピン32によってスラ
イダ7に連結される。この後支棒5−1は丸パイプ等か
ら成るもので、肘掛部材4の枢支ピン30と枢支ピン3
1の間隔によって所望する後方への傾倒角度を得ること
ができる。
【0193】一対の後支棒5−1の両外側には、押棒5
が位置する。押棒5の下端は、前記後支棒5−1の下端
とともに、枢支ピン32によってスライダ7に連結さ
れ、枢支ピン32の回りに回動可能となる。そして押棒
5の長手方向途中には、チェンジフック5−2が設けら
れる。チェンジフック5−2には、押棒5の回動方向の
両方に各フック5−21、5−22(図4〜図6参照)
が設けられ、それぞれ枢支ピン30または枢支ピン31
が外側に延長された端部をフックピンとして、係止す
る。枢支ピン30に係止すれば対面状態となる。枢支ピ
ン31に係止すれば後押し状態となる。
が位置する。押棒5の下端は、前記後支棒5−1の下端
とともに、枢支ピン32によってスライダ7に連結さ
れ、枢支ピン32の回りに回動可能となる。そして押棒
5の長手方向途中には、チェンジフック5−2が設けら
れる。チェンジフック5−2には、押棒5の回動方向の
両方に各フック5−21、5−22(図4〜図6参照)
が設けられ、それぞれ枢支ピン30または枢支ピン31
が外側に延長された端部をフックピンとして、係止す
る。枢支ピン30に係止すれば対面状態となる。枢支ピ
ン31に係止すれば後押し状態となる。
【0194】チェンジフック5−2は、図示しないバネ
によって下向きに付勢されることで、下向きに開口して
いる各フック5−21、5−22が枢支ピン30または
枢支ピン31であるフックピンに係止する形状となって
いる。また、このチェンジフック5−2は、押棒5に設
けられた操作ボタン(後述する22a,22b)を操作
することでワイヤを介して持ち上げられ、前記係止が外
れる構成にすることができる。もっとも、ワイヤを介さ
ずに直接に持ち上げるものとしても良い。また、各フッ
ク5−21、5−22は、押棒5の回動に伴って、枢支
ピン30または枢支ピン31に接触すると、その接触圧
によって押し上げられる力を受ける形状となっている。
そして押し上げられた後に、バネによって再び前記係止
が行われる形状になっている(図4〜図6参照)。
によって下向きに付勢されることで、下向きに開口して
いる各フック5−21、5−22が枢支ピン30または
枢支ピン31であるフックピンに係止する形状となって
いる。また、このチェンジフック5−2は、押棒5に設
けられた操作ボタン(後述する22a,22b)を操作
することでワイヤを介して持ち上げられ、前記係止が外
れる構成にすることができる。もっとも、ワイヤを介さ
ずに直接に持ち上げるものとしても良い。また、各フッ
ク5−21、5−22は、押棒5の回動に伴って、枢支
ピン30または枢支ピン31に接触すると、その接触圧
によって押し上げられる力を受ける形状となっている。
そして押し上げられた後に、バネによって再び前記係止
が行われる形状になっている(図4〜図6参照)。
【0195】また、押棒5の上端にはスリーブ5bが設
けられ、折曲棒5aとの連結を成している。スリーブ5
bは押棒5の上端に固定され、スリーブ5bの外周には
長孔5cが穿設され、折曲棒5aの外側から突設された
ビス又はピン5dの頭部がこの長孔5c内に係合される
ことにより、折曲棒5aが押棒5に対して周方向に回動
可能にされている。
けられ、折曲棒5aとの連結を成している。スリーブ5
bは押棒5の上端に固定され、スリーブ5bの外周には
長孔5cが穿設され、折曲棒5aの外側から突設された
ビス又はピン5dの頭部がこの長孔5c内に係合される
ことにより、折曲棒5aが押棒5に対して周方向に回動
可能にされている。
【0196】図52に示すように、このような押棒5と
折曲押棒5aとが骨組の左右に設けられ、これら左右の
折曲押棒5a、5aの上部中央に設けられたボタンケー
ス24の左右に設けられた連結部材60、60が枢支ピ
ン60c、60cによってヒンジ結合されることによ
り、図49に示すように、左右の折曲棒5a、5aを押
棒5、5周りに回動しながら後方へ折りたたむことがで
きる。
折曲押棒5aとが骨組の左右に設けられ、これら左右の
折曲押棒5a、5aの上部中央に設けられたボタンケー
ス24の左右に設けられた連結部材60、60が枢支ピ
ン60c、60cによってヒンジ結合されることによ
り、図49に示すように、左右の折曲棒5a、5aを押
棒5、5周りに回動しながら後方へ折りたたむことがで
きる。
【0197】上記の連結部材60の折曲構造について図
56(a) 及び(b) を参照しながら説明すると、ボタンケ
ース24内にはケース本体61が備えられ、左右の連結
部材60、60は夫々内側部材60aと外側部材60b
の枢設構造からなり、内側部材60aがケース本体61
に固着され、外側部材60bが折曲棒5aに固着され、
内側部材60aと外側部材60bとは枢支ピン60cに
よって略水平方向に折曲自在とされている。
56(a) 及び(b) を参照しながら説明すると、ボタンケ
ース24内にはケース本体61が備えられ、左右の連結
部材60、60は夫々内側部材60aと外側部材60b
の枢設構造からなり、内側部材60aがケース本体61
に固着され、外側部材60bが折曲棒5aに固着され、
内側部材60aと外側部材60bとは枢支ピン60cに
よって略水平方向に折曲自在とされている。
【0198】また、内側部材60aには挿通孔60dが
貫通され、外側部材60bには挿通孔60eが穿設さ
れ、後述する左右のロッド62a、62bがこれらの挿
通孔60d、60e内に夫々同時に挿通可能とされ、左
右夫々のロッド62a、62bが挿通孔60d、60e
に同時に挿通されると、内側部材60aと外側部材60
bとが折曲不可能な状態にロックされる。
貫通され、外側部材60bには挿通孔60eが穿設さ
れ、後述する左右のロッド62a、62bがこれらの挿
通孔60d、60e内に夫々同時に挿通可能とされ、左
右夫々のロッド62a、62bが挿通孔60d、60e
に同時に挿通されると、内側部材60aと外側部材60
bとが折曲不可能な状態にロックされる。
【0199】また、左右夫々のロッド62a、62bが
ケース本体61の中央側へ移動した時、左右夫々の内側
部材60aと外側部材60bとのロック状態が解かれ、
左右夫々の折曲棒5a、5aをボタンケース24に対し
て略水平方向に自由に折り曲げることができる。
ケース本体61の中央側へ移動した時、左右夫々の内側
部材60aと外側部材60bとのロック状態が解かれ、
左右夫々の折曲棒5a、5aをボタンケース24に対し
て略水平方向に自由に折り曲げることができる。
【0200】図56(a) 及び(b) に示すように、ケース
本体61の略中央には縦長孔61a(点線で示す)が穿
設されると共に、このケース本体61の下方には操作ボ
タン22が内部に設けられた圧縮バネ22aにより下方
に弾発力を有して上下移動自在に配列されている。この
操作ボタン22にはピン係止部材63が上方に突設され
ている。
本体61の略中央には縦長孔61a(点線で示す)が穿
設されると共に、このケース本体61の下方には操作ボ
タン22が内部に設けられた圧縮バネ22aにより下方
に弾発力を有して上下移動自在に配列されている。この
操作ボタン22にはピン係止部材63が上方に突設され
ている。
【0201】ケース本体61内には上下の水平軌道に沿
って左右に摺動する二組の案内スライダ64a、64b
が摺動自在に設けられ、案内スライダ64a、64bの
夫々の外端には上記のロッド62a、62bが水平方向
に固設され、各ロッド62a、62bは内側部材60a
の挿通孔60dを貫通して外側部材60bの挿通孔60
eを指向している。
って左右に摺動する二組の案内スライダ64a、64b
が摺動自在に設けられ、案内スライダ64a、64bの
夫々の外端には上記のロッド62a、62bが水平方向
に固設され、各ロッド62a、62bは内側部材60a
の挿通孔60dを貫通して外側部材60bの挿通孔60
eを指向している。
【0202】また、各案内スライダ64a、64bは側
面に沿って夫々の外方へ向けて上昇する傾斜孔65a、
65bを備え、夫々の傾斜孔65a、65bに対して係
合された案内ピン69が本体ケース61の縦長孔61a
に係合されると共に上記のピン係止部材63に係合され
ている。
面に沿って夫々の外方へ向けて上昇する傾斜孔65a、
65bを備え、夫々の傾斜孔65a、65bに対して係
合された案内ピン69が本体ケース61の縦長孔61a
に係合されると共に上記のピン係止部材63に係合され
ている。
【0203】上記の構成により、図56(b) に示すよう
に、操作ボタン22を圧縮バネ22aに抗して押し上げ
ると、ピン係止部材63に掛止された案内ピン69がケ
ース本体61の縦長孔61aに沿って上方に移動し、左
方の案内スライダ64aの傾斜孔64aが案内ピン69
に従動されて左方の案内スライダ64aを右方へと水平
移動させる。また、右方の案内スライダ64bの傾斜孔
65bが案内ピン69に従動さて右方の案内スライダ6
4bを左方へと水平移動させる結果、左右のロッド62
a、62bが夫々内方へと移動してその先端を左右夫々
の外側部材60bの挿通孔60eから抜去し、左方の連
結部材60を折曲可能とする。
に、操作ボタン22を圧縮バネ22aに抗して押し上げ
ると、ピン係止部材63に掛止された案内ピン69がケ
ース本体61の縦長孔61aに沿って上方に移動し、左
方の案内スライダ64aの傾斜孔64aが案内ピン69
に従動されて左方の案内スライダ64aを右方へと水平
移動させる。また、右方の案内スライダ64bの傾斜孔
65bが案内ピン69に従動さて右方の案内スライダ6
4bを左方へと水平移動させる結果、左右のロッド62
a、62bが夫々内方へと移動してその先端を左右夫々
の外側部材60bの挿通孔60eから抜去し、左方の連
結部材60を折曲可能とする。
【0204】また、図56(a) 及び(b) に示すように、
ケース本体61の上部にはスイッチ23が設けられてい
る。このスイッチ23はリード線(不図示)が折曲棒5
aと押棒5の内部に挿通され、後述する電動モータ13
に接続され、該モータ13の正逆回転のスイッチングを
行うことができる。
ケース本体61の上部にはスイッチ23が設けられてい
る。このスイッチ23はリード線(不図示)が折曲棒5
aと押棒5の内部に挿通され、後述する電動モータ13
に接続され、該モータ13の正逆回転のスイッチングを
行うことができる。
【0205】図52に示すように、左右の前脚2、2の
各下方には前脚スリーブ43、43がこの定位置で回動
自在に設けられている。即ち、前脚2の下方の所定位置
にはビス又はピン43b(図50参照)が固着され、こ
のビス又はピン43bに対して前脚スリーブ43の周方
向に穿設された長孔43aが係合されることにより、前
脚スリーブ43は長孔43aに沿って回動可能とされて
いる。
各下方には前脚スリーブ43、43がこの定位置で回動
自在に設けられている。即ち、前脚2の下方の所定位置
にはビス又はピン43b(図50参照)が固着され、こ
のビス又はピン43bに対して前脚スリーブ43の周方
向に穿設された長孔43aが係合されることにより、前
脚スリーブ43は長孔43aに沿って回動可能とされて
いる。
【0206】また、左右の前脚スリーブ43、43は前
脚横棒54によって連結されている。この前脚横棒54
は、途中二か所で枢支ピン54c、54cによって連結
された左右の横棒部材54a、54aと中央の横棒部材
54bとの連結構造を成し、左右の前脚スリーブ43、
43が互いに対向方向の後方へ回動することによって、
左右の枢支ピン54c、54cを中心として略水平方向
にコ字形に折れ曲がることができる(図49参照)。
脚横棒54によって連結されている。この前脚横棒54
は、途中二か所で枢支ピン54c、54cによって連結
された左右の横棒部材54a、54aと中央の横棒部材
54bとの連結構造を成し、左右の前脚スリーブ43、
43が互いに対向方向の後方へ回動することによって、
左右の枢支ピン54c、54cを中心として略水平方向
にコ字形に折れ曲がることができる(図49参照)。
【0207】また、これらの前脚スリーブ43、43の
夫々の外周には第一ベベルギア50a、50aが固着さ
れている。その片方について述べると、この第一ベベル
ギア50aに噛合する第二ベベルギア50bが前脚2の
外側に枢支ピン51aで回動自在に枢着され(図50参
照)、第二ベベルギア50bには揺動片51が突出され
ている。さらに、図50に示すように、揺動片51の先
端付近に穿設された貫通孔51bと側棒6の貫通孔6a
に対して連結棒52の両端が夫々回動自在に掛止されて
いる。
夫々の外周には第一ベベルギア50a、50aが固着さ
れている。その片方について述べると、この第一ベベル
ギア50aに噛合する第二ベベルギア50bが前脚2の
外側に枢支ピン51aで回動自在に枢着され(図50参
照)、第二ベベルギア50bには揺動片51が突出され
ている。さらに、図50に示すように、揺動片51の先
端付近に穿設された貫通孔51bと側棒6の貫通孔6a
に対して連結棒52の両端が夫々回動自在に掛止されて
いる。
【0208】このような構成により、図51に示すよう
に、後述する左右のスライダ7、7が後脚3、3の長手
方向に沿って下方へ移動すると、側棒6と連結棒52と
の貫通孔6aを下降し、連結棒52を介して揺動片51
が側面に向かって時計方向(図50における矢印方向)
に回動され、これによって図53に示すように揺動片5
1に固定された第二ベベルギア50b同方向へ回動する
に伴って第一ベベルギア50aを内側後方へ回動させる
と、左右の前脚スリーブ43、43が互いに後方へ回動
し、前脚横棒54が左右の枢支ピン54c、54c位置
でコ字形に折り曲げられることにより、ベビーカーの前
脚に関する横幅を収束することができる。
に、後述する左右のスライダ7、7が後脚3、3の長手
方向に沿って下方へ移動すると、側棒6と連結棒52と
の貫通孔6aを下降し、連結棒52を介して揺動片51
が側面に向かって時計方向(図50における矢印方向)
に回動され、これによって図53に示すように揺動片5
1に固定された第二ベベルギア50b同方向へ回動する
に伴って第一ベベルギア50aを内側後方へ回動させる
と、左右の前脚スリーブ43、43が互いに後方へ回動
し、前脚横棒54が左右の枢支ピン54c、54c位置
でコ字形に折り曲げられることにより、ベビーカーの前
脚に関する横幅を収束することができる。
【0209】また、図54の背面状況を見ると、左右の
スライダ7、7はスライダ連結リンク56によって連結
されている。このスライダ連結リンク56は、へ字形を
成す折曲棒56a、56aの各折曲部を上方に向けて配
置し、それらの短辺同士を後脚3、3間の中央で対接さ
せ、この対接端部を互いに枢支ピン56b(図55参
照)で回動自在に連結して成り、このようなスライダ連
結リンク56が図55に示すように中央の枢支ピン56
bを中心に背面方向に沿って折曲し得るように、その両
端が左右のスライダ7、7に対して夫々枢支ピン56c
で回動自在に連結されたものである。
スライダ7、7はスライダ連結リンク56によって連結
されている。このスライダ連結リンク56は、へ字形を
成す折曲棒56a、56aの各折曲部を上方に向けて配
置し、それらの短辺同士を後脚3、3間の中央で対接さ
せ、この対接端部を互いに枢支ピン56b(図55参
照)で回動自在に連結して成り、このようなスライダ連
結リンク56が図55に示すように中央の枢支ピン56
bを中心に背面方向に沿って折曲し得るように、その両
端が左右のスライダ7、7に対して夫々枢支ピン56c
で回動自在に連結されたものである。
【0210】また、左右の後脚3、3がスライダ7、7
の上部にて後脚連結リンク57によって連結されてい
る。この後脚連結リンク57はスライダ連結リンク56
と同様に、左右のへ字形折曲棒57a、57aの対接端
部が互いに枢支ピン57bで連結されたもので、上記し
たように片側後脚3に固定された後述するストッパ収納
室26bと他方の後脚3の上部にピン21aで固定され
た上方ストッパ21(図48参照)に対して背面方向に
枢支ピン57c、57cで連結され、これをスライダ連
結リンク56とは逆向きになるように、左右の折曲棒5
7a、57aの折曲部が下方を向くように配置してあ
る。
の上部にて後脚連結リンク57によって連結されてい
る。この後脚連結リンク57はスライダ連結リンク56
と同様に、左右のへ字形折曲棒57a、57aの対接端
部が互いに枢支ピン57bで連結されたもので、上記し
たように片側後脚3に固定された後述するストッパ収納
室26bと他方の後脚3の上部にピン21aで固定され
た上方ストッパ21(図48参照)に対して背面方向に
枢支ピン57c、57cで連結され、これをスライダ連
結リンク56とは逆向きになるように、左右の折曲棒5
7a、57aの折曲部が下方を向くように配置してあ
る。
【0211】このようなスライダ連結リンク56と後脚
連結リンク57とが互いに左右の折曲部で夫々枢支ピン
58、58によって上下反対方向に回動するよう結合さ
れている。
連結リンク57とが互いに左右の折曲部で夫々枢支ピン
58、58によって上下反対方向に回動するよう結合さ
れている。
【0212】上記の構成によって、図54に示すような
ベビーカーの横幅を展開した状態では、後述するスライ
ダ7が上方停止位置にあるため、スライダ連結リンク5
6と後脚連結リンク57とが枢支ピン58、58間の形
状を伸長した状態にする。一方、図55に示すようなベ
ビーカーの横幅を収縮した状態では、後述する左右のス
ライダ7、7が下方停止位置に移動するため、スライダ
連結リンク56と後脚連結リンク57とは左右の枢支ピ
ン58、58で上下反対方向に回動され、夫々中央の枢
支ピン56b、57bで折れ曲がった状態となる。
ベビーカーの横幅を展開した状態では、後述するスライ
ダ7が上方停止位置にあるため、スライダ連結リンク5
6と後脚連結リンク57とが枢支ピン58、58間の形
状を伸長した状態にする。一方、図55に示すようなベ
ビーカーの横幅を収縮した状態では、後述する左右のス
ライダ7、7が下方停止位置に移動するため、スライダ
連結リンク56と後脚連結リンク57とは左右の枢支ピ
ン58、58で上下反対方向に回動され、夫々中央の枢
支ピン56b、57bで折れ曲がった状態となる。
【0213】左右の後脚3、3には、スライダ7が左右
の後脚3、3の外周に対して滑動自在に嵌合されてい
る。
の後脚3、3の外周に対して滑動自在に嵌合されてい
る。
【0214】このスライダ7は、図58(a) 〜図58
(c) に示すように、断面形状が略楕円形に形成された片
側後脚3の外周形状に対応した内周形状を有する筒部7
aを備え、この筒部7aの左右の側面には突出片7b、
7bが並列に固定され、これらの突出片7b、7bには
貫通孔32a、32aが設けられ、この貫通孔32a、
32aに対して夫々の押棒5をスライダ7にヒンジ結合
するための枢支ピン32が挿通される。
(c) に示すように、断面形状が略楕円形に形成された片
側後脚3の外周形状に対応した内周形状を有する筒部7
aを備え、この筒部7aの左右の側面には突出片7b、
7bが並列に固定され、これらの突出片7b、7bには
貫通孔32a、32aが設けられ、この貫通孔32a、
32aに対して夫々の押棒5をスライダ7にヒンジ結合
するための枢支ピン32が挿通される。
【0215】また、上記の突出片7b、7bが突出され
た反対側の側面には支承部7cが固設され、この支承部
7cに設けらた貫通孔34aに対して側棒6の一端をヒ
ンジ結合するための枢支ピン34が挿通される。
た反対側の側面には支承部7cが固設され、この支承部
7cに設けらた貫通孔34aに対して側棒6の一端をヒ
ンジ結合するための枢支ピン34が挿通される。
【0216】上記が左右の後脚3、3に対して設けられ
た左右のスライダ7、7の共通な構成であるが、後述す
る雄ネジ棒9が設けられた側の後脚(以下、「片側後脚
3」と云う)に外嵌されたスライダ7は、さらに以下の
構成が設けられている。 図58(c) に示すように、ス
ライダ7の支承部7cにはその中央の筒部7a側に保持
片7dが固設され、この保持片7dには筒部7aの内側
に突出する案内片7eが固設され、さらにこの案内片7
eにはスライド部材8が固設されている。
た左右のスライダ7、7の共通な構成であるが、後述す
る雄ネジ棒9が設けられた側の後脚(以下、「片側後脚
3」と云う)に外嵌されたスライダ7は、さらに以下の
構成が設けられている。 図58(c) に示すように、ス
ライダ7の支承部7cにはその中央の筒部7a側に保持
片7dが固設され、この保持片7dには筒部7aの内側
に突出する案内片7eが固設され、さらにこの案内片7
eにはスライド部材8が固設されている。
【0217】上記の案内片7eは、片側後脚3の外側に
設けられたスライダ7と内側に設けられたスライド部材
8とを連結するものであり、この案内片7eの直進通路
として片側後脚3の長手方向に沿って案内長孔16が設
けられている(図57(a) 又は(b) 参照)。
設けられたスライダ7と内側に設けられたスライド部材
8とを連結するものであり、この案内片7eの直進通路
として片側後脚3の長手方向に沿って案内長孔16が設
けられている(図57(a) 又は(b) 参照)。
【0218】スライド部材8は、図58(c) に示すよう
に、スライダ7の筒部7aの内側に収容されたもので
(図57(a) 又は(b) 参照)、片側後脚3の長手方向に
沿って雌ネジ8aが刻設され、雄ネジ棒9が螺入されて
いる。
に、スライダ7の筒部7aの内側に収容されたもので
(図57(a) 又は(b) 参照)、片側後脚3の長手方向に
沿って雌ネジ8aが刻設され、雄ネジ棒9が螺入されて
いる。
【0219】雄ネジ棒9は、図57(a) 又は図57(b)
に示すように、片側後脚3内の長手方向に沿って設けら
れ、その上方と下端とが片側後脚3内に付設されたベア
リング14、14によって回動自在に支持されている。
この雄ネジ棒9の上端は電動モータ13の回転軸13a
に対してスリーブ15により連結固定されている。
に示すように、片側後脚3内の長手方向に沿って設けら
れ、その上方と下端とが片側後脚3内に付設されたベア
リング14、14によって回動自在に支持されている。
この雄ネジ棒9の上端は電動モータ13の回転軸13a
に対してスリーブ15により連結固定されている。
【0220】上記したように片側後脚3の上端には連結
部材26(図49参照)が固設され、この連結部材26
は下方にモータ収容スペース26aを備え、ここに電動
モータ13がネジ等で固定されている。電動モータ13
には減速機構13bが設けられ適度の回転速度に変速さ
れて回転軸13aに伝達される。この電動モータ13の
電源とはバッテリや乾電池等が使用でき、このための乾
電池ケース20が押棒5の側部に固設され、押棒5の内
部に挿通されたリード線(不図示)が電動モータ13に
接続されている。
部材26(図49参照)が固設され、この連結部材26
は下方にモータ収容スペース26aを備え、ここに電動
モータ13がネジ等で固定されている。電動モータ13
には減速機構13bが設けられ適度の回転速度に変速さ
れて回転軸13aに伝達される。この電動モータ13の
電源とはバッテリや乾電池等が使用でき、このための乾
電池ケース20が押棒5の側部に固設され、押棒5の内
部に挿通されたリード線(不図示)が電動モータ13に
接続されている。
【0221】また、押棒5の上部に固設されたケース2
4にはスイッチ23が設けられ、ボタン23に接続され
たリード線(不図示)は押棒5の内部に挿通されてい
る。なお、このスイッチ23は電動モータ13を正転又
は逆転させるスイッチングを可能とした構成が望まし
い。
4にはスイッチ23が設けられ、ボタン23に接続され
たリード線(不図示)は押棒5の内部に挿通されてい
る。なお、このスイッチ23は電動モータ13を正転又
は逆転させるスイッチングを可能とした構成が望まし
い。
【0222】上記の構成により、電動モータ13が駆動
されて雄ネジ棒9が回転されると、スライド部材8内の
雌ネジ8aがこれに従動し、スライダ7の案内片7eが
片側後脚3の案内長孔16に案内されて直進移動される
ことにより、スライダ7は片側後脚3の長手方向に沿っ
て移動される。電動モータ13は正転及び逆転可能とさ
れているため、このスライダ7はスイッチ23の切り替
えによって片側後脚3の長手方向に沿って上下いずれの
方向にも移動することができる。
されて雄ネジ棒9が回転されると、スライド部材8内の
雌ネジ8aがこれに従動し、スライダ7の案内片7eが
片側後脚3の案内長孔16に案内されて直進移動される
ことにより、スライダ7は片側後脚3の長手方向に沿っ
て移動される。電動モータ13は正転及び逆転可能とさ
れているため、このスライダ7はスイッチ23の切り替
えによって片側後脚3の長手方向に沿って上下いずれの
方向にも移動することができる。
【0223】次に、図57(a) 又は(b) に示すように、
連結部材26の下方にはストッパ収納室26bがピン3
6、36で固設され、このストッパ収納室26b内には
スライダ7の上方移動を停止する上方のストッパ手段1
7が設けられている。このストッパ手段17としては、
図58(a) 又は(b) に示すように、リミットスイッチ1
7が用いられ、さらにリミットスイッチ17の起動をよ
り確実にするため往復片19が設けられている。
連結部材26の下方にはストッパ収納室26bがピン3
6、36で固設され、このストッパ収納室26b内には
スライダ7の上方移動を停止する上方のストッパ手段1
7が設けられている。このストッパ手段17としては、
図58(a) 又は(b) に示すように、リミットスイッチ1
7が用いられ、さらにリミットスイッチ17の起動をよ
り確実にするため往復片19が設けられている。
【0224】往復片19は、図58(b) に示すように、
二個の長孔19a、19aが直線上に離間して穿設さ
れ、さらにこの直線延長上には突起状傾斜面19bが設
けられ、往復片19の側部には掛止孔19cが穿設され
た突出片19dが設けられている。ストッパ収納室26
bには、図58(a) に示すように、二個のピン27、2
7がスライダ7の移動方向に沿って離間して固設され、
これらのピン27、27が往復片19の長孔19a、1
9aの夫々に係合されることによって、往復片19がス
ライダ7側に移動した時、その下端がストッパ収納室2
6bの端部から突出し得るようにされている。 また、
ストッパ収納室26bにはスライダ7側にピン28aが
固設され、このピン28aと往復片19の掛止孔19c
とに引張バネ28の両端が掛け止めされている。
二個の長孔19a、19aが直線上に離間して穿設さ
れ、さらにこの直線延長上には突起状傾斜面19bが設
けられ、往復片19の側部には掛止孔19cが穿設され
た突出片19dが設けられている。ストッパ収納室26
bには、図58(a) に示すように、二個のピン27、2
7がスライダ7の移動方向に沿って離間して固設され、
これらのピン27、27が往復片19の長孔19a、1
9aの夫々に係合されることによって、往復片19がス
ライダ7側に移動した時、その下端がストッパ収納室2
6bの端部から突出し得るようにされている。 また、
ストッパ収納室26bにはスライダ7側にピン28aが
固設され、このピン28aと往復片19の掛止孔19c
とに引張バネ28の両端が掛け止めされている。
【0225】このような構成によって、往復片19はピ
ン27、27に案内され、引張バネ28の引張力が付勢
された状態では、往復片19の下端がストッパ収納室2
6bの端部から突出し、スライダ7が上方へ移動して該
スライダ7の端部7f(図58(a) 参照)が往復片19
の下端を押し上げると、この往復片19は引張バネ28
の引張力に抗して上方へ移動する。そして、再びスライ
ダ7が下方へ移動すると、引張バネ28の引張力によっ
て往復片19の下端をスライダ7側へ突出した元の状態
に復帰される。
ン27、27に案内され、引張バネ28の引張力が付勢
された状態では、往復片19の下端がストッパ収納室2
6bの端部から突出し、スライダ7が上方へ移動して該
スライダ7の端部7f(図58(a) 参照)が往復片19
の下端を押し上げると、この往復片19は引張バネ28
の引張力に抗して上方へ移動する。そして、再びスライ
ダ7が下方へ移動すると、引張バネ28の引張力によっ
て往復片19の下端をスライダ7側へ突出した元の状態
に復帰される。
【0226】以下、上記のように構成された本実施形態
による折りたたみ式ベビーカーの作動について説明す
る。
による折りたたみ式ベビーカーの作動について説明す
る。
【0227】図57(a) は、スライダ7が片側後脚7の
長手方向に沿って上方へ移動し、上方停止位置で停止し
た状態を示すものである。この時、スライダ7の端部7
fが往復片19の下端に当接して、この往復片19が上
方へ押し上げられた結果、リミットスイッチ17が閉じ
られ、電動モータ13が停止された状態にある。
長手方向に沿って上方へ移動し、上方停止位置で停止し
た状態を示すものである。この時、スライダ7の端部7
fが往復片19の下端に当接して、この往復片19が上
方へ押し上げられた結果、リミットスイッチ17が閉じ
られ、電動モータ13が停止された状態にある。
【0228】また、これは図50の開脚状態に相当する
もので、側棒6が前脚2を前方へ押し出して開脚状態に
され、同時に押棒5がスライダ7に対する枢支ピン32
と肘掛部材4の後端に対する枢支ピン31で二点支持さ
れて後方へ傾倒されたベビーカーの展開姿勢をとる。こ
の時、前脚横棒54とスライダ連結リンク56と後脚連
結リンク57とが伸長した状態にあってベビーカーの横
幅も展開姿勢をとる。次に、電動モータ13を起動する
と、図57(b) に示すように、雄ネジ棒9が回転して、
スライド部材8が下方へ移動すると共に、スライダ7が
片側後脚3の長手方向に沿って下方へ移動し、下方停止
位置で下方のリミットスイッチ18が閉じられることに
より電動モータ13が停止する。
もので、側棒6が前脚2を前方へ押し出して開脚状態に
され、同時に押棒5がスライダ7に対する枢支ピン32
と肘掛部材4の後端に対する枢支ピン31で二点支持さ
れて後方へ傾倒されたベビーカーの展開姿勢をとる。こ
の時、前脚横棒54とスライダ連結リンク56と後脚連
結リンク57とが伸長した状態にあってベビーカーの横
幅も展開姿勢をとる。次に、電動モータ13を起動する
と、図57(b) に示すように、雄ネジ棒9が回転して、
スライド部材8が下方へ移動すると共に、スライダ7が
片側後脚3の長手方向に沿って下方へ移動し、下方停止
位置で下方のリミットスイッチ18が閉じられることに
より電動モータ13が停止する。
【0229】このようにスライダ7が下方へ移動する
と、スライダ7と側棒6とのヒンジ結合位置(枢支ピン
34)が下方へ移動し、側棒6の他端に枢支ピン33で
ヒンジ結合された前脚2が後脚3とのヒンジ結合位置
(枢支ピン30)を中心に回動して、前脚2を後脚3の
方向へ折りたたむ閉脚動作を成して、図51に示すよう
なベビーカーの前後幅を折りたたむ収束姿勢となる。
と、スライダ7と側棒6とのヒンジ結合位置(枢支ピン
34)が下方へ移動し、側棒6の他端に枢支ピン33で
ヒンジ結合された前脚2が後脚3とのヒンジ結合位置
(枢支ピン30)を中心に回動して、前脚2を後脚3の
方向へ折りたたむ閉脚動作を成して、図51に示すよう
なベビーカーの前後幅を折りたたむ収束姿勢となる。
【0230】一方、上記のように左右のスライダ7、7
が下方へ移動するのに従動して、左右の前脚2、2が夫
々の側棒6、6を介して後脚3、3の方向へ折りたたま
れる。これと同時に、図51に示すように、連結棒52
を介して揺動片51が軸位置を中心にその先端を下方へ
回動させるため、揺動片51に固設された第二ベベルギ
ア50bが外方から見て時計回りに回動する。このよう
な左右の第二ベベルギア50b、50bの回動に従動し
て、左右の第一ベベルギア50a、50aが回動し、こ
れら第二ベベルギア50a、50aに固設された左右の
前脚スリーブ43、43が互いに後方へ回動すると、こ
れらスリーブ43、43に固設された前脚横棒54が左
右の枢支ピン54c、54cで折れ曲がって左右の前脚
2、2に関する横幅を収束する。
が下方へ移動するのに従動して、左右の前脚2、2が夫
々の側棒6、6を介して後脚3、3の方向へ折りたたま
れる。これと同時に、図51に示すように、連結棒52
を介して揺動片51が軸位置を中心にその先端を下方へ
回動させるため、揺動片51に固設された第二ベベルギ
ア50bが外方から見て時計回りに回動する。このよう
な左右の第二ベベルギア50b、50bの回動に従動し
て、左右の第一ベベルギア50a、50aが回動し、こ
れら第二ベベルギア50a、50aに固設された左右の
前脚スリーブ43、43が互いに後方へ回動すると、こ
れらスリーブ43、43に固設された前脚横棒54が左
右の枢支ピン54c、54cで折れ曲がって左右の前脚
2、2に関する横幅を収束する。
【0231】このベビーカーの収束動作に従動して、図
55に示すように、両端がスライダ7、7にヒンジ結合
されたスライダ連結リンク56は、これらのスライダ
7、7が下方へ移動することによって、後脚連結リンク
57との左右の枢支ピン58、58を回動中心として夫
々中央の枢支ピン56b、57bで折れ曲がって左右の
後脚3、3に関する横幅を収束する。
55に示すように、両端がスライダ7、7にヒンジ結合
されたスライダ連結リンク56は、これらのスライダ
7、7が下方へ移動することによって、後脚連結リンク
57との左右の枢支ピン58、58を回動中心として夫
々中央の枢支ピン56b、57bで折れ曲がって左右の
後脚3、3に関する横幅を収束する。
【0232】こうして、ベビーカーの骨組全体は、図4
9に示すような前後幅と横幅とを同時に折りたたんだ収
束姿勢を成す。
9に示すような前後幅と横幅とを同時に折りたたんだ収
束姿勢を成す。
【0233】次に、電動モータ13が逆転方向に駆動さ
れると、雄ネジ棒9がスライダ7の下降の場合とは反対
方向に回転して、スライド部材8が上方へ移動されるに
伴ってスライダ7も上方へ移動し、図57(a) の上方停
止位置に到達することによって上記と同様に往復片19
がスライダ7の端部7fに当接して上方へ押し上げられ
ると、リミットスイッチ17が閉じられ電動モータ13
は停止する。
れると、雄ネジ棒9がスライダ7の下降の場合とは反対
方向に回転して、スライド部材8が上方へ移動されるに
伴ってスライダ7も上方へ移動し、図57(a) の上方停
止位置に到達することによって上記と同様に往復片19
がスライダ7の端部7fに当接して上方へ押し上げられ
ると、リミットスイッチ17が閉じられ電動モータ13
は停止する。
【0234】このようなスライダ7の上方移動に伴っ
て、スライダ7に対する押棒5と側棒6とのヒンジ結合
位置(枢支ピン32、34)が上方へ移動するので、上
記の収束動作とは逆の動作によって、押棒5が後方への
傾倒動作を成すと共に、肘掛部材4を水平状態に復帰さ
せ、また前脚2を元の開脚方向に押出し、こうしてベビ
ーカー全体は図50に示す展開姿勢にされる。
て、スライダ7に対する押棒5と側棒6とのヒンジ結合
位置(枢支ピン32、34)が上方へ移動するので、上
記の収束動作とは逆の動作によって、押棒5が後方への
傾倒動作を成すと共に、肘掛部材4を水平状態に復帰さ
せ、また前脚2を元の開脚方向に押出し、こうしてベビ
ーカー全体は図50に示す展開姿勢にされる。
【0235】さらに、このスライダ7、7の上方移動に
伴い、連結棒52、52を介して第一及び第二ベベルギ
ア50a、50bを上記の反対方向に回動して前脚横棒
54を展開状態に強制的に復帰し、これに応じて後脚横
棒55を伸長させる。また同時にスライダ連結リンク5
6と後脚連結リンク57とが元の伸長状態に復帰され、
こうしてベビーカーの骨組が前後幅と横幅を共に図48
の展開姿勢に復帰する。
伴い、連結棒52、52を介して第一及び第二ベベルギ
ア50a、50bを上記の反対方向に回動して前脚横棒
54を展開状態に強制的に復帰し、これに応じて後脚横
棒55を伸長させる。また同時にスライダ連結リンク5
6と後脚連結リンク57とが元の伸長状態に復帰され、
こうしてベビーカーの骨組が前後幅と横幅を共に図48
の展開姿勢に復帰する。
【0236】以上の実施形態においては、スライダ7を
上下方向へ移動させる電動モータ13、雄ネジ棒9、ス
ライド部材8、ストッパ手段17、18等を片側後脚3
だけに設けてあるが、本実施形態はこれに限定されず、
これらのスライダ7の上昇及び下降のための駆動源を左
右の後脚3、3に同様に設けた構成とすることもでき
る。
上下方向へ移動させる電動モータ13、雄ネジ棒9、ス
ライド部材8、ストッパ手段17、18等を片側後脚3
だけに設けてあるが、本実施形態はこれに限定されず、
これらのスライダ7の上昇及び下降のための駆動源を左
右の後脚3、3に同様に設けた構成とすることもでき
る。
【0237】(実施形態6)以下、この発明の実施形態
6について、図59〜図68を参照しながら説明する。
但し、実施形態3の図13〜図21の内容は本実施形態
において共通なので、図示および説明を省略する。
6について、図59〜図68を参照しながら説明する。
但し、実施形態3の図13〜図21の内容は本実施形態
において共通なので、図示および説明を省略する。
【0238】図21のワイヤ23a、23bは、折曲棒
5aと押棒5の内部に挿通され、図61に示すスライダ
7に導かれて該スライダ7に設けられた二枚の回転板2
0、21を別個に回動させるもので、操作ボタン22
a、22bの押し上げ動作によってワイヤ23a、23
bが牽引され、また上記したように操作ボタン22a、
22bのいずれを押し上げても左右のロッド62a、6
2bが内方に同時に移動されるため、左右の折曲棒5
a、5aを図14に示すように折り曲げることができ
る。
5aと押棒5の内部に挿通され、図61に示すスライダ
7に導かれて該スライダ7に設けられた二枚の回転板2
0、21を別個に回動させるもので、操作ボタン22
a、22bの押し上げ動作によってワイヤ23a、23
bが牽引され、また上記したように操作ボタン22a、
22bのいずれを押し上げても左右のロッド62a、6
2bが内方に同時に移動されるため、左右の折曲棒5
a、5aを図14に示すように折り曲げることができ
る。
【0239】スライダ7は、左右の後脚3、3の上方外
周に滑動自在に嵌合されたもので、まず左右のスライダ
7、7に共通した構成について説明すると、図60(e)
の斜視図に示すように、平行且つ左右対称形状に配列さ
れた側板7a、7aを具え、これらの側板7a、7a
は、図60(b) に示すように、互いに平行な底板7bと
天板7cとで連結されて後脚3を滑動自在に挿通する断
面長方形の内腔70が形成されている。
周に滑動自在に嵌合されたもので、まず左右のスライダ
7、7に共通した構成について説明すると、図60(e)
の斜視図に示すように、平行且つ左右対称形状に配列さ
れた側板7a、7aを具え、これらの側板7a、7a
は、図60(b) に示すように、互いに平行な底板7bと
天板7cとで連結されて後脚3を滑動自在に挿通する断
面長方形の内腔70が形成されている。
【0240】ただし、後脚3を断面長方形の角パイプで
構成しない場合、スライダ7の側板7a、7aと底板7
bと天板7cとから成る内腔70の断面形状も後脚3の
断面形状に応じて形成すればよい。
構成しない場合、スライダ7の側板7a、7aと底板7
bと天板7cとから成る内腔70の断面形状も後脚3の
断面形状に応じて形成すればよい。
【0241】側板7aは、図60(c) に示すように、底
板7b側の角部に傾斜辺7eを有する長方形状の切欠部
7fが形成され、切欠部7fの反対側角部に長方形状に
切欠かれた残部から成る延長片7gと、天板7cの長さ
を持って該天板7cの上方に向かってテーパ形状に傾斜
した突出片7hが形成され、突出片7hと延長片7gと
の間は凹部側縁7kとされている。
板7b側の角部に傾斜辺7eを有する長方形状の切欠部
7fが形成され、切欠部7fの反対側角部に長方形状に
切欠かれた残部から成る延長片7gと、天板7cの長さ
を持って該天板7cの上方に向かってテーパ形状に傾斜
した突出片7hが形成され、突出片7hと延長片7gと
の間は凹部側縁7kとされている。
【0242】突出片7hの上部には貫通孔32aが設け
られ、この貫通孔32aによって押棒5を連結するため
の枢支ピン32が支承される。
られ、この貫通孔32aによって押棒5を連結するため
の枢支ピン32が支承される。
【0243】また、図60(e) に示すように、両側の突
出片7h、7hの上辺は互いに添付板72によって連結
され、この添付板72は突出片7h、7hの外側に形成
された支承部7i、7iに対してネジ72a、72aで
固定される。
出片7h、7hの上辺は互いに添付板72によって連結
され、この添付板72は突出片7h、7hの外側に形成
された支承部7i、7iに対してネジ72a、72aで
固定される。
【0244】また、図60(d) に示すように、添付板7
2の内側には二個のワイヤ係止片75、75が固設され
ている。このワイヤ係止片75は、後述する二本のワイ
ヤ23a、23bの端部を保持するために設けられたも
ので、ワイヤ23a、23bの外管を係止する係止孔7
5aが設けられ、この係止孔75aにはワイヤ内部の金
属線を挿通する貫通孔75bが設けられている。
2の内側には二個のワイヤ係止片75、75が固設され
ている。このワイヤ係止片75は、後述する二本のワイ
ヤ23a、23bの端部を保持するために設けられたも
ので、ワイヤ23a、23bの外管を係止する係止孔7
5aが設けられ、この係止孔75aにはワイヤ内部の金
属線を挿通する貫通孔75bが設けられている。
【0245】さらに、底板7bの下側面には突出部7j
が形成され、この突出部7jに枢支ピン34を支承する
ための貫通孔34aが穿設され、図15に示すように、
前脚2の上方付近に枢支ピン33でヒンジ結合された側
棒6の後端が突出部7jの枢支ピン34に連結されるこ
とにより、側棒6は前脚2と後脚3の開脚を支持すると
共に、スライダ7が後脚3の長手方向に沿って移動する
ことにより、前脚2に対して折りたたみ動作を与えるも
のである。
が形成され、この突出部7jに枢支ピン34を支承する
ための貫通孔34aが穿設され、図15に示すように、
前脚2の上方付近に枢支ピン33でヒンジ結合された側
棒6の後端が突出部7jの枢支ピン34に連結されるこ
とにより、側棒6は前脚2と後脚3の開脚を支持すると
共に、スライダ7が後脚3の長手方向に沿って移動する
ことにより、前脚2に対して折りたたみ動作を与えるも
のである。
【0246】次に、後述するペダル枠9を有する片側の
後脚3(以下「片側後脚3」と云う)に設けられたスラ
イダ7に特有の構成について説明すると、図60(a) 又
は図60(e) に示すように、スライダ7の両側の延長片
7g、7gの端部上面に架設された補助板17bの中央
内面に沿って係止片17が固設され、該係止片17の側
部には外側から穿設された切込17aが穿設されてい
る。この切込17aに対して後述する第2の引張スプリ
ング13の片側のフック13aを掛止することができ
る。
後脚3(以下「片側後脚3」と云う)に設けられたスラ
イダ7に特有の構成について説明すると、図60(a) 又
は図60(e) に示すように、スライダ7の両側の延長片
7g、7gの端部上面に架設された補助板17bの中央
内面に沿って係止片17が固設され、該係止片17の側
部には外側から穿設された切込17aが穿設されてい
る。この切込17aに対して後述する第2の引張スプリ
ング13の片側のフック13aを掛止することができ
る。
【0247】また、天板7cの端部中央には片側後脚3
の挿通方向に長孔73が穿設され、さらにこの天板7c
の内面には、図60(d) に示す傾斜溝74が穿設されて
いる。この傾斜溝74は長孔73の延長上に設けられ、
長孔73の反対側端部に向かってその傾斜面を徐々に高
くし、天板7cの端部では、後述する上方ノックピン1
6aの最高突出高さと同等かそれ以上の高さを有するよ
うに穿設されたもので、スライダ7が片側後脚3に沿っ
て上方へ移動する際、上方ノックピン16aがまず傾斜
溝74を通過しつつ片側後脚3の面内に押し込まれ、長
孔73に至った時点で片側後脚3の面上に突出され、長
孔73の奥縁で係止されてスライダ7の下方への移動規
制を行うものである(図61参照)。
の挿通方向に長孔73が穿設され、さらにこの天板7c
の内面には、図60(d) に示す傾斜溝74が穿設されて
いる。この傾斜溝74は長孔73の延長上に設けられ、
長孔73の反対側端部に向かってその傾斜面を徐々に高
くし、天板7cの端部では、後述する上方ノックピン1
6aの最高突出高さと同等かそれ以上の高さを有するよ
うに穿設されたもので、スライダ7が片側後脚3に沿っ
て上方へ移動する際、上方ノックピン16aがまず傾斜
溝74を通過しつつ片側後脚3の面内に押し込まれ、長
孔73に至った時点で片側後脚3の面上に突出され、長
孔73の奥縁で係止されてスライダ7の下方への移動規
制を行うものである(図61参照)。
【0248】また、左右の後脚3、3の下端には、図5
9に示すように、車輪11の車軸を支承するための軸受
47が固定され、この軸受47の上縁に当接した位置に
は、下方ストッパ15がネジ或はピン15aで固定され
ている。
9に示すように、車輪11の車軸を支承するための軸受
47が固定され、この軸受47の上縁に当接した位置に
は、下方ストッパ15がネジ或はピン15aで固定され
ている。
【0249】図17又は図18に示すように、左右の前
脚2、2の各下方には前脚スリーブ43、43がこの定
位置で回動自在に設けられている。即ち、前脚2の下方
の所定位置にはピン又はビス43b(図18参照)が頭
部を突出して固着され、このビス43bの頭部に対して
前脚スリーブ43の周方向に穿設された案内長孔43a
が係合されることにより、前脚スリーブ43は案内長孔
43aの長さ範囲内で回動可能とされている。
脚2、2の各下方には前脚スリーブ43、43がこの定
位置で回動自在に設けられている。即ち、前脚2の下方
の所定位置にはピン又はビス43b(図18参照)が頭
部を突出して固着され、このビス43bの頭部に対して
前脚スリーブ43の周方向に穿設された案内長孔43a
が係合されることにより、前脚スリーブ43は案内長孔
43aの長さ範囲内で回動可能とされている。
【0250】また、図17に示すように、左右の前脚ス
リーブ43、43は前脚横棒54によって連結されてい
る。この前脚横棒54は、途中二か所で枢支ピン54
c、54cによって連結された左右の横棒部材54a、
54aと中央の横棒部材54bとの連結構造を成し、左
右の前脚スリーブ43、43が互いに対向方向の後方へ
回動することによって、左右の枢支ピン54c、54c
を中心として略水平方向にコ字形に折れ曲がることがで
きる(図14参照)。
リーブ43、43は前脚横棒54によって連結されてい
る。この前脚横棒54は、途中二か所で枢支ピン54
c、54cによって連結された左右の横棒部材54a、
54aと中央の横棒部材54bとの連結構造を成し、左
右の前脚スリーブ43、43が互いに対向方向の後方へ
回動することによって、左右の枢支ピン54c、54c
を中心として略水平方向にコ字形に折れ曲がることがで
きる(図14参照)。
【0251】これらの前脚スリーブ43、43の夫々の
外周には第1ベベルギア50a、50aが固着されてい
る。その片方について述べると、この第1ベベルギア5
0aに噛合する第2ベベルギア50bが、図15に示す
ように前脚2の外側に枢支ピン51aで回動自在に軸着
され、第2ベベルギア50bには揺動片51が突出され
ている。
外周には第1ベベルギア50a、50aが固着されてい
る。その片方について述べると、この第1ベベルギア5
0aに噛合する第2ベベルギア50bが、図15に示す
ように前脚2の外側に枢支ピン51aで回動自在に軸着
され、第2ベベルギア50bには揺動片51が突出され
ている。
【0252】さらに、図15に示すように、揺動片51
の先端付近に穿設された貫通孔51bと側棒6の途中に
穿設された貫通孔6bに対して連結棒52の両端を折曲
したL字形端部が夫々回動自在に掛止されている。
の先端付近に穿設された貫通孔51bと側棒6の途中に
穿設された貫通孔6bに対して連結棒52の両端を折曲
したL字形端部が夫々回動自在に掛止されている。
【0253】このような構成により、図16に示すよう
に、左右のスライダ7、7が後脚3、3の長手方向に沿
って下方へ移動すると、連結棒52を介して揺動片51
が側面に向かって時計方向(図15における矢印方向)
に回動し、図16に示すように、第1ベベルギア50a
が第2ベベルギア50bを内側後方へ回動させると、左
右の前脚スリーブ43、43が互いに後方へ回動し、こ
れにより前脚横棒54が左右の枢支ピン54c、54c
位置でコ字形に折り曲げられることにより、ベビーカー
の横幅を収束することができる。
に、左右のスライダ7、7が後脚3、3の長手方向に沿
って下方へ移動すると、連結棒52を介して揺動片51
が側面に向かって時計方向(図15における矢印方向)
に回動し、図16に示すように、第1ベベルギア50a
が第2ベベルギア50bを内側後方へ回動させると、左
右の前脚スリーブ43、43が互いに後方へ回動し、こ
れにより前脚横棒54が左右の枢支ピン54c、54c
位置でコ字形に折り曲げられることにより、ベビーカー
の横幅を収束することができる。
【0254】また、図19(図19は背面図)に示すよ
うに、左右の後脚3、3は後脚横棒55によって連結さ
れている。この後脚部材55は、左右の横棒部材55
a、55aの中央端部を枢支ピン55bによって背面方
向に折れ曲げ自在に連結したもので、その両端が後脚
3、3の下方に固着された左右の下方ストッパ15、1
5に対して枢支ピン55c、55cによって回動自在に
連結されている。
うに、左右の後脚3、3は後脚横棒55によって連結さ
れている。この後脚部材55は、左右の横棒部材55
a、55aの中央端部を枢支ピン55bによって背面方
向に折れ曲げ自在に連結したもので、その両端が後脚
3、3の下方に固着された左右の下方ストッパ15、1
5に対して枢支ピン55c、55cによって回動自在に
連結されている。
【0255】さらに、図19に示すように、左右のスラ
イダ7、7はスライダ連結リンク56によって連結され
ている。このスライダ連結リンク56は、く字形を成す
折曲棒56a、56aの各折曲部を上方に向けて配置
し、それらの端部を後脚3、3間の中央で対接させて互
いに枢支ピン56bで回動自在に連結して成り、このス
ライダ連結リンク56が図20に示すように背面方向に
沿って折曲するように、その両端が左右のスライダ7、
7に対して夫々枢支ピン56c、56cで回動自在に連
結されている。
イダ7、7はスライダ連結リンク56によって連結され
ている。このスライダ連結リンク56は、く字形を成す
折曲棒56a、56aの各折曲部を上方に向けて配置
し、それらの端部を後脚3、3間の中央で対接させて互
いに枢支ピン56bで回動自在に連結して成り、このス
ライダ連結リンク56が図20に示すように背面方向に
沿って折曲するように、その両端が左右のスライダ7、
7に対して夫々枢支ピン56c、56cで回動自在に連
結されている。
【0256】また、図19に示すように、左右の後脚
3、3がスライダ7、7の上部にて後脚連結リンク57
によって連結されている。この後脚連結リンク57はス
ライダ連結リンク56と同様に、左右のく字形折曲棒5
7a、57aの対接端部が互いに枢支ピン57bで連結
されたもので、後脚3、3に固定された左右の上方スト
ッパ14、14に対して背面方向に枢支ピン57c、5
7cで連結され、これをスライダ連結リンク56とは逆
向きになるように、左右の折曲棒57a、57aが上方
傾斜方向を向くように配置してある。
3、3がスライダ7、7の上部にて後脚連結リンク57
によって連結されている。この後脚連結リンク57はス
ライダ連結リンク56と同様に、左右のく字形折曲棒5
7a、57aの対接端部が互いに枢支ピン57bで連結
されたもので、後脚3、3に固定された左右の上方スト
ッパ14、14に対して背面方向に枢支ピン57c、5
7cで連結され、これをスライダ連結リンク56とは逆
向きになるように、左右の折曲棒57a、57aが上方
傾斜方向を向くように配置してある。
【0257】このようなスライダ連結リンク56と後脚
連結リンク57との配置状況により、これらのリンク5
6、57が互いに左右の折曲部で夫々枢支ピン58、5
8によって上下反対方向に回動するよう結合されてい
る。
連結リンク57との配置状況により、これらのリンク5
6、57が互いに左右の折曲部で夫々枢支ピン58、5
8によって上下反対方向に回動するよう結合されてい
る。
【0258】上記の構成によって、図19に示すような
ベビーカーの横幅を展開した状態では、左右のスライダ
7、7が上方停止位置にあるため、スライダ連結リンク
56と後脚連結リンク57とが枢支ピン58、58間の
形状を伸長した状態にする。一方、図20に示すような
ベビーカーの横幅を収縮した状態では、左右のスライダ
7、7が下方停止位置に移動するため、スライダ連結リ
ンク56と後脚連結リンク57とは左右の枢支ピン5
8、58で上下反対方向に回動され、夫々中央の枢支ピ
ン56b、57bで折れ曲がった状態となる。
ベビーカーの横幅を展開した状態では、左右のスライダ
7、7が上方停止位置にあるため、スライダ連結リンク
56と後脚連結リンク57とが枢支ピン58、58間の
形状を伸長した状態にする。一方、図20に示すような
ベビーカーの横幅を収縮した状態では、左右のスライダ
7、7が下方停止位置に移動するため、スライダ連結リ
ンク56と後脚連結リンク57とは左右の枢支ピン5
8、58で上下反対方向に回動され、夫々中央の枢支ピ
ン56b、57bで折れ曲がった状態となる。
【0259】以下の説明においては、ペダル枠9が設け
られた片側後脚3に着目することにより、本実施形態の
折りたたみ機構について詳細に述べる。
られた片側後脚3に着目することにより、本実施形態の
折りたたみ機構について詳細に述べる。
【0260】図59に示すように、片側後脚3の長手方
向に沿って滑動するペダル枠9がスライダ7の下側に配
設されている。このペダル枠9にはスライダ7の傾斜辺
7e、7eに対応した傾斜辺9b、9bを成す突出片9
a、9aが形成され、ペダル枠9を片側後脚3に沿って
上方へ移動したとき、ペダル枠9の傾斜辺9b、9bが
スライダ7の傾斜辺7e、7eに対して互いの形状を合
致して停止される。
向に沿って滑動するペダル枠9がスライダ7の下側に配
設されている。このペダル枠9にはスライダ7の傾斜辺
7e、7eに対応した傾斜辺9b、9bを成す突出片9
a、9aが形成され、ペダル枠9を片側後脚3に沿って
上方へ移動したとき、ペダル枠9の傾斜辺9b、9bが
スライダ7の傾斜辺7e、7eに対して互いの形状を合
致して停止される。
【0261】また、ペダル枠9が片側後脚3に沿って下
方へ移動した時、このペダル枠9の下端が片側後脚3の
下部に固設された下方ストッパ15の上端に当接するこ
とにより停止される。ペダル枠9の外側面にはペダル9
cが突設してあり、ペダル枠9の全体を下方に移動する
時、使用者がこのペダル9cに足をかけて踏み降ろすこ
とができる。
方へ移動した時、このペダル枠9の下端が片側後脚3の
下部に固設された下方ストッパ15の上端に当接するこ
とにより停止される。ペダル枠9の外側面にはペダル9
cが突設してあり、ペダル枠9の全体を下方に移動する
時、使用者がこのペダル9cに足をかけて踏み降ろすこ
とができる。
【0262】片側後脚3の前面には長手方向の上端から
下端に亙って略中央に沿って案内長孔10が設けられて
いる。
下端に亙って略中央に沿って案内長孔10が設けられて
いる。
【0263】図59(a) 、(b) に示すように、ペダル枠
9の底面中央に沿って片側後脚3の内方へ突設された係
止片19には、内側に二つの切込19a、19bが離間
して設けられている。また、片側後脚3の上端には係止
部材18が固設され、該係止部材18には上端側に切込
18aが穿設されている。一方、前述した通り、スライ
ダ7の係止片17には切込17aが穿設されている(図
60(d) 参照)。
9の底面中央に沿って片側後脚3の内方へ突設された係
止片19には、内側に二つの切込19a、19bが離間
して設けられている。また、片側後脚3の上端には係止
部材18が固設され、該係止部材18には上端側に切込
18aが穿設されている。一方、前述した通り、スライ
ダ7の係止片17には切込17aが穿設されている(図
60(d) 参照)。
【0264】そして、図61に示すように、第1の引張
スプリング12の上側フック12aが片側後脚3の上端
の係止部材18の切込18aに掛止されると共に、この
第1の引張スプリング12の下側フック12bがペダル
枠9の係止片19の切込19aに掛止されている。
スプリング12の上側フック12aが片側後脚3の上端
の係止部材18の切込18aに掛止されると共に、この
第1の引張スプリング12の下側フック12bがペダル
枠9の係止片19の切込19aに掛止されている。
【0265】さらに、第1の引張スプリング12に並列
して、それより短尺の第2の引張スプリング13の上側
フック13aがスライダ7の係止片17の切込17aに
係止されると共に、この第2の引張スプリング13の下
側フック13bがペダル枠9の係止片19の切込19b
に掛止されている。
して、それより短尺の第2の引張スプリング13の上側
フック13aがスライダ7の係止片17の切込17aに
係止されると共に、この第2の引張スプリング13の下
側フック13bがペダル枠9の係止片19の切込19b
に掛止されている。
【0266】かくして第1の引張スプリング12と第2
の引張スプリング13は片側後脚3内に並列された構成
とされ、後述するように、スライダ7とペダル枠9の動
作によって夫々の引張力を作用させることができる。
の引張スプリング13は片側後脚3内に並列された構成
とされ、後述するように、スライダ7とペダル枠9の動
作によって夫々の引張力を作用させることができる。
【0267】なお、上記の構成においては、第1の引張
スプリング12と第2の引張スプリング13にはコイル
バネを用いてあるが、その他の弾性部材を用いることも
できる。
スプリング12と第2の引張スプリング13にはコイル
バネを用いてあるが、その他の弾性部材を用いることも
できる。
【0268】また、上記の構成においては、第1の引張
スプリング12と第2の引張スプリング13とは片側後
脚3の内側に収容してあるが、両方又は片方のスプリン
グを片側後脚3の外側に設けるように構成してもよい。
スプリング12と第2の引張スプリング13とは片側後
脚3の内側に収容してあるが、両方又は片方のスプリン
グを片側後脚3の外側に設けるように構成してもよい。
【0269】図61に示すように、スライダ7が上方ス
トッパ14に当接した上方停止位置において、スライダ
7の天板7cの長孔73の奥端部に相当する片側後脚3
の側面には穿孔3a(図62(c) 参照)が設けられ、そ
の内側にはバネ室44aが設けられ、このバネ室44a
内に板バネ45aが折曲状に収容され、この板バネ45
aには図62(b) に示すように上方ノックピン16aが
固着されて、穿孔3aから片側後脚3の面上に突出して
いる。
トッパ14に当接した上方停止位置において、スライダ
7の天板7cの長孔73の奥端部に相当する片側後脚3
の側面には穿孔3a(図62(c) 参照)が設けられ、そ
の内側にはバネ室44aが設けられ、このバネ室44a
内に板バネ45aが折曲状に収容され、この板バネ45
aには図62(b) に示すように上方ノックピン16aが
固着されて、穿孔3aから片側後脚3の面上に突出して
いる。
【0270】また、図61に示すように、ペダル枠9が
下方ストッパ15に当接した下方停止位置において、ペ
ダル枠9の上縁に位置する片側後脚3の側面には穿孔3
b(図62(c) 参照)が設けられ、上記と同様にバネ室
44bとこのバネ室44b内にて折曲された板バネ45
bが設けられ、この板バネ45bに対して図62(b)に
示すごとく固着された下方ノックピン16bが、図62
(c) に示すように穿孔3bから板バネ45aの弾性力に
支持された状態で突出している。
下方ストッパ15に当接した下方停止位置において、ペ
ダル枠9の上縁に位置する片側後脚3の側面には穿孔3
b(図62(c) 参照)が設けられ、上記と同様にバネ室
44bとこのバネ室44b内にて折曲された板バネ45
bが設けられ、この板バネ45bに対して図62(b)に
示すごとく固着された下方ノックピン16bが、図62
(c) に示すように穿孔3bから板バネ45aの弾性力に
支持された状態で突出している。
【0271】さらに、図62(a) に示すように、スライ
ダ7の両側の突出片7h、7hには支軸78に支承され
た二枚の回転板20、21が夫々独立的に回動且つコイ
ルバネ(不図示)により復帰自在に設けられている。こ
れらの回転板20、21の夫々には外周溝20b、21
bが形成され、この外周溝20b、21bの夫々にワイ
ヤ23a、23bが逆回転方向に周設されると共に、ワ
イヤ23a、23bの先端に固着したピン25a、25
bが回転板20、21の各周部に係合してある。また、
回転板20、21の夫々には突出子20a、21aが形
成されている(図61参照)。
ダ7の両側の突出片7h、7hには支軸78に支承され
た二枚の回転板20、21が夫々独立的に回動且つコイ
ルバネ(不図示)により復帰自在に設けられている。こ
れらの回転板20、21の夫々には外周溝20b、21
bが形成され、この外周溝20b、21bの夫々にワイ
ヤ23a、23bが逆回転方向に周設されると共に、ワ
イヤ23a、23bの先端に固着したピン25a、25
bが回転板20、21の各周部に係合してある。また、
回転板20、21の夫々には突出子20a、21aが形
成されている(図61参照)。
【0272】ワイヤ23a、23bは、上述のように押
棒5の上部の二個の操作ボタン22a、22bに連繋さ
れたもので、操作ボタン22a、22bの片方が押圧さ
れると、ワイヤ23a、23bが引っ張られて押圧され
た側の回転板20又は21が支軸78を中心に回動し、
回転板20、21の各突出子20a、21aの一方が回
動し、対応する上方ノックピン16a又は下方ノックピ
ン16bの一方を押圧して片側後脚3の表面から没入さ
せる。なお、図61に示すように、スライダ7が下方へ
移動した状態(図61において二点鎖線で示す)から再
び上方へ移動する際、スライダ7の天板7cの内面に設
けられた傾斜溝74が上方ノックピン16aを下方へ押
し下げながら片側後脚3の表面下に没入させるため、ス
ライダ7の上方移動が上方ノックピン16aに妨げられ
ることがない。
棒5の上部の二個の操作ボタン22a、22bに連繋さ
れたもので、操作ボタン22a、22bの片方が押圧さ
れると、ワイヤ23a、23bが引っ張られて押圧され
た側の回転板20又は21が支軸78を中心に回動し、
回転板20、21の各突出子20a、21aの一方が回
動し、対応する上方ノックピン16a又は下方ノックピ
ン16bの一方を押圧して片側後脚3の表面から没入さ
せる。なお、図61に示すように、スライダ7が下方へ
移動した状態(図61において二点鎖線で示す)から再
び上方へ移動する際、スライダ7の天板7cの内面に設
けられた傾斜溝74が上方ノックピン16aを下方へ押
し下げながら片側後脚3の表面下に没入させるため、ス
ライダ7の上方移動が上方ノックピン16aに妨げられ
ることがない。
【0273】以下、上記のように構成された本実施形態
による四面折りベビーカーの作動について説明する。
による四面折りベビーカーの作動について説明する。
【0274】図63は、スライダ7とペダル枠9が上方
停止位置にある状態を示す。この状態は図13の展開状
態に相当するもので、側棒6が前脚2を前方へ押し出し
て開脚状態にされ、同時に押棒5が肘掛部材4の後端の
枢支ピン31を支点として後方へ傾倒されたベビーカー
の展開姿勢をとる。
停止位置にある状態を示す。この状態は図13の展開状
態に相当するもので、側棒6が前脚2を前方へ押し出し
て開脚状態にされ、同時に押棒5が肘掛部材4の後端の
枢支ピン31を支点として後方へ傾倒されたベビーカー
の展開姿勢をとる。
【0275】また、この展開状態では、図17に示すよ
うに前脚横棒54が伸長した状態にあり、後脚横棒5
5、スライダ連結リンク56、後脚連結リンク57の左
右の枢支ピン58、58間もまた同様に図64に示すよ
うに伸長した状態にある。 この展開状態においては、
図63に示すように、スライダ7は上方ストッパ14に
よって上方への移動が阻止されると共に、上方ノックピ
ン16aがスライダ7の長孔73内にあって突出した状
態で長孔73の奥端部に当接することにより、スライダ
7は下方への移動が阻止された停止ロック状態とされ
る。
うに前脚横棒54が伸長した状態にあり、後脚横棒5
5、スライダ連結リンク56、後脚連結リンク57の左
右の枢支ピン58、58間もまた同様に図64に示すよ
うに伸長した状態にある。 この展開状態においては、
図63に示すように、スライダ7は上方ストッパ14に
よって上方への移動が阻止されると共に、上方ノックピ
ン16aがスライダ7の長孔73内にあって突出した状
態で長孔73の奥端部に当接することにより、スライダ
7は下方への移動が阻止された停止ロック状態とされ
る。
【0276】なお、図63において、ペダル枠9が上方
停止位置にある状態では、下方ノックピン16bはペダ
ル枠9の内壁面によって押し下げられた状態にあるの
で、下方ノックピン16bがペダル枠9を下方へ移動す
る際の妨げとはならない。 次に、図65に示すよう
に、ペダル枠9を片側後脚3に沿って下方ストッパ15
に当接するまで踏み下げると、ペダル枠9の上縁が押圧
を解除されて板バネ45bの弾性力によって外方へ突出
した下方ノックピン16bに係止され、このとき、ペダ
ル枠9は上方への移動が阻止された停止ロック状態とさ
れる。
停止位置にある状態では、下方ノックピン16bはペダ
ル枠9の内壁面によって押し下げられた状態にあるの
で、下方ノックピン16bがペダル枠9を下方へ移動す
る際の妨げとはならない。 次に、図65に示すよう
に、ペダル枠9を片側後脚3に沿って下方ストッパ15
に当接するまで踏み下げると、ペダル枠9の上縁が押圧
を解除されて板バネ45bの弾性力によって外方へ突出
した下方ノックピン16bに係止され、このとき、ペダ
ル枠9は上方への移動が阻止された停止ロック状態とさ
れる。
【0277】この状態においては、第1の引張スプリン
グ12と第2の引張スプリング13とが下方へ引き伸ば
される。このとき、第1の引張スプリング12と第2の
引張スプリング13は、双方の弾性エネルギを蓄積した
状態にされ、第1の引張スプリング12によってペダル
枠9を上方へ引き上げる引張力と、第2の引張スプリン
グ13によってスライダ7を下方へ引き下ろす引張力と
を有するが、ペダル枠9は下方ノックピン16bによっ
て上方への移動が阻止され、スライダ7は上方ノックピ
ン16aによって下方への移動が阻止された停止状態を
維持する。
グ12と第2の引張スプリング13とが下方へ引き伸ば
される。このとき、第1の引張スプリング12と第2の
引張スプリング13は、双方の弾性エネルギを蓄積した
状態にされ、第1の引張スプリング12によってペダル
枠9を上方へ引き上げる引張力と、第2の引張スプリン
グ13によってスライダ7を下方へ引き下ろす引張力と
を有するが、ペダル枠9は下方ノックピン16bによっ
て上方への移動が阻止され、スライダ7は上方ノックピ
ン16aによって下方への移動が阻止された停止状態を
維持する。
【0278】またこの状態では、スライダ7が移動した
のではないから、図66に示すように、後脚横棒55、
スライダ連結リンク56及び後脚連結リンク57は図6
4と同様に伸長したままの状態を保つ。
のではないから、図66に示すように、後脚横棒55、
スライダ連結リンク56及び後脚連結リンク57は図6
4と同様に伸長したままの状態を保つ。
【0279】そこで、図65に示すように、操作ボタン
22a、22bの一方を押圧することにより回転子20
が回動すると、この回転子20の突出子20aが上方ノ
ックピン16aを押圧することにより、スライダ7の停
止ロック状態が解除される。このとき、第2の引張スプ
リング13の引張力が一気に発揮され、図67に示すよ
うに、スライダ7が片側後脚3に沿って下方へ付勢移動
され、スライダ7がペダル枠9に当接した位置で停止す
る。
22a、22bの一方を押圧することにより回転子20
が回動すると、この回転子20の突出子20aが上方ノ
ックピン16aを押圧することにより、スライダ7の停
止ロック状態が解除される。このとき、第2の引張スプ
リング13の引張力が一気に発揮され、図67に示すよ
うに、スライダ7が片側後脚3に沿って下方へ付勢移動
され、スライダ7がペダル枠9に当接した位置で停止す
る。
【0280】このような片側後脚3側のスライダ7が下
方へ移動するのに従動して、図68に示すように、スラ
イダ連結リンク56と後脚連結リンク57とが左右の枢
支ピン58、58を中心に回動しながら夫々の中央の枢
支ピン56b、57bを上下反対方向へ折れ曲げる対称
的な変形を行い、これに伴って他方のスライダ7も下方
へ付勢移動されて左右の後脚幅を縮小する。また、この
動作に伴って後脚横棒55も途中の枢支ピン55bで折
り曲げられることによって、後脚3、3に関する横幅が
収束される。
方へ移動するのに従動して、図68に示すように、スラ
イダ連結リンク56と後脚連結リンク57とが左右の枢
支ピン58、58を中心に回動しながら夫々の中央の枢
支ピン56b、57bを上下反対方向へ折れ曲げる対称
的な変形を行い、これに伴って他方のスライダ7も下方
へ付勢移動されて左右の後脚幅を縮小する。また、この
動作に伴って後脚横棒55も途中の枢支ピン55bで折
り曲げられることによって、後脚3、3に関する横幅が
収束される。
【0281】さらに、上記のように左右のスライダ7、
7が下方へ移動するのに従動して、図16に示すよう
に、左右の前脚2、2が夫々の側棒6、6を介して後脚
3、3の方向へ折りたたまれる。これと同時に、連結棒
52を介して揺動片51が軸位置を中心にその先端を下
方へ回動させるため、揺動片51に固設された第2ベベ
ルギア50bが外方から見て時計回りに回動する。この
ような左右の第2ベベルギア50b、50bの回動に従
動して、図18に示すように左右の第1ベベルギア50
a、50aが回動し、これら第1ベベルギア50a、5
0aに固設された左右の前脚スリーブ43、43が対向
した後方へ回動すると、これらスリーブ43、43に固
設された前脚横棒54が左右の枢支ピン54c、54c
で折れ曲がって左右の前脚2、2に関する横幅を収束す
る。
7が下方へ移動するのに従動して、図16に示すよう
に、左右の前脚2、2が夫々の側棒6、6を介して後脚
3、3の方向へ折りたたまれる。これと同時に、連結棒
52を介して揺動片51が軸位置を中心にその先端を下
方へ回動させるため、揺動片51に固設された第2ベベ
ルギア50bが外方から見て時計回りに回動する。この
ような左右の第2ベベルギア50b、50bの回動に従
動して、図18に示すように左右の第1ベベルギア50
a、50aが回動し、これら第1ベベルギア50a、5
0aに固設された左右の前脚スリーブ43、43が対向
した後方へ回動すると、これらスリーブ43、43に固
設された前脚横棒54が左右の枢支ピン54c、54c
で折れ曲がって左右の前脚2、2に関する横幅を収束す
る。
【0282】また、上記のように左右のスライダ7、7
が下方へ移動するのに従動して、図14に示すように、
左右の前脚2、2が夫々の側棒6、6を介して後脚3、
3の方向へ折りたたまれ、ベビーカーの前後幅に関する
収束が行われる。
が下方へ移動するのに従動して、図14に示すように、
左右の前脚2、2が夫々の側棒6、6を介して後脚3、
3の方向へ折りたたまれ、ベビーカーの前後幅に関する
収束が行われる。
【0283】こうして、左右のスライダ7、7の下方移
動に連動してベビーカーの左右の前脚2、2と後脚3、
3の横幅が収束すると共に、ベビーカーの前後幅も同時
に収束され、ベビーカーの骨組全体は、図14に示すよ
うな前後幅と横幅とを同時に折りたたんだ収束姿勢を成
す。
動に連動してベビーカーの左右の前脚2、2と後脚3、
3の横幅が収束すると共に、ベビーカーの前後幅も同時
に収束され、ベビーカーの骨組全体は、図14に示すよ
うな前後幅と横幅とを同時に折りたたんだ収束姿勢を成
す。
【0284】次に、図67において、操作ボタン22
a、22bの片方を押圧することにより回転子21が回
動すると、突出子21aが下方ノックピン16bを押圧
してペダル枠9の停止ロック状態が解除される。この
時、第1の引張スプリング12の引張力が発揮されてペ
ダル枠9が上方へ付勢移動されると同時に、このペダル
枠9がスライダ7を押し上げて、図63に示すように、
上方ストッパ14の当接位置まで復帰して停止する。こ
のとき再び上方ノックピン16aがスライダ7の下方へ
の移動を阻止する。
a、22bの片方を押圧することにより回転子21が回
動すると、突出子21aが下方ノックピン16bを押圧
してペダル枠9の停止ロック状態が解除される。この
時、第1の引張スプリング12の引張力が発揮されてペ
ダル枠9が上方へ付勢移動されると同時に、このペダル
枠9がスライダ7を押し上げて、図63に示すように、
上方ストッパ14の当接位置まで復帰して停止する。こ
のとき再び上方ノックピン16aがスライダ7の下方へ
の移動を阻止する。
【0285】また、スライダ7とペダル枠9の上方移動
に従動してスライダ連結リンク56と後脚連結リンク5
7が元の伸長状態に復帰され、後脚横棒55が伸長する
と共に、左右の側棒6、6が前脚3、3に対するヒンジ
結合位置(枢支ピン33、33)を中心に回動して前脚
2、2を前方へ押し出す。これと同時に、左右の肘掛部
材4、4と左右の押棒5、5は、上記の収束動作とは反
対の動作をして、左右の前脚2、2と肘掛部材4、4と
押棒5、5とが図13に示すような展開状態に復帰す
る。
に従動してスライダ連結リンク56と後脚連結リンク5
7が元の伸長状態に復帰され、後脚横棒55が伸長する
と共に、左右の側棒6、6が前脚3、3に対するヒンジ
結合位置(枢支ピン33、33)を中心に回動して前脚
2、2を前方へ押し出す。これと同時に、左右の肘掛部
材4、4と左右の押棒5、5は、上記の収束動作とは反
対の動作をして、左右の前脚2、2と肘掛部材4、4と
押棒5、5とが図13に示すような展開状態に復帰す
る。
【0286】また同時に、左右の側棒6、6に対してヒ
ンジ結合された左右の連結棒52、52を介して左右の
揺動片51、51が上記の反対方向に回動し、これによ
り左右の第2ベベルギア50bを復帰方向へ回動し、同
時に左右の第1ベベルギア50aを回動して前脚横棒5
4を元の伸長状態に復帰させる。
ンジ結合された左右の連結棒52、52を介して左右の
揺動片51、51が上記の反対方向に回動し、これによ
り左右の第2ベベルギア50bを復帰方向へ回動し、同
時に左右の第1ベベルギア50aを回動して前脚横棒5
4を元の伸長状態に復帰させる。
【0287】こうしてベビーカーの前後幅と横幅とを、
同時に、図13の元の展開姿勢に復帰させる。
同時に、図13の元の展開姿勢に復帰させる。
【0288】なお、上記の構成において、第2の引張ス
プリング13を除去しておくと、ペダル枠9が下方停止
位置まで移動された状態であっても、スライダ7には下
方への引張力が作用しないから、骨組は収束動作しない
が、この収束を手動で行うようにすれば、第2の引張ス
プリング13を不要とした構成が得られる。
プリング13を除去しておくと、ペダル枠9が下方停止
位置まで移動された状態であっても、スライダ7には下
方への引張力が作用しないから、骨組は収束動作しない
が、この収束を手動で行うようにすれば、第2の引張ス
プリング13を不要とした構成が得られる。
【0289】また、上記の構成において、第1の引張ス
プリング12を除去しておくと、ペダル枠9が下方停止
位置まで移動された後に、この停止ロック状態を解除し
ても、ペダル枠9には上方への引張力が作用しないか
ら、スライダ7の上方移動は成されず、骨組は展開動作
しないが、この展開を手動で行うようにすれば、第1の
引張スプリング12を不要とした構成が得られる。
プリング12を除去しておくと、ペダル枠9が下方停止
位置まで移動された後に、この停止ロック状態を解除し
ても、ペダル枠9には上方への引張力が作用しないか
ら、スライダ7の上方移動は成されず、骨組は展開動作
しないが、この展開を手動で行うようにすれば、第1の
引張スプリング12を不要とした構成が得られる。
【0290】(線図の異なる変形例)次に、この発明が
実施可能なベビーカーの基本的な骨組みを単純な線で表
したもの(これを線図という)を、図69〜図72に示
す。各図において、(A)は展開姿勢を示し、(B)は
収束姿勢を示す。
実施可能なベビーカーの基本的な骨組みを単純な線で表
したもの(これを線図という)を、図69〜図72に示
す。各図において、(A)は展開姿勢を示し、(B)は
収束姿勢を示す。
【0291】そして、上記実施形態の線図は図69また
は71に属する。しかし、この発明が実施できるベビー
カーの線図は、上記実施形態のものに限らない。すなわ
ち、前脚2と後脚3の各上端が肘掛部材4に対してヒン
ジ結合され、該肘掛部材4の後端が後支棒5−1にヒン
ジ結合され、後支棒5−1および押棒5の下端が前記後
脚3の長手方向に沿って移動するスライダ7にヒンジ結
合され、該スライダ7に対して一端がヒンジ結合された
側棒6の他端が前記前脚2にヒンジ結合されて成る骨組
を備えるものであればよい。
は71に属する。しかし、この発明が実施できるベビー
カーの線図は、上記実施形態のものに限らない。すなわ
ち、前脚2と後脚3の各上端が肘掛部材4に対してヒン
ジ結合され、該肘掛部材4の後端が後支棒5−1にヒン
ジ結合され、後支棒5−1および押棒5の下端が前記後
脚3の長手方向に沿って移動するスライダ7にヒンジ結
合され、該スライダ7に対して一端がヒンジ結合された
側棒6の他端が前記前脚2にヒンジ結合されて成る骨組
を備えるものであればよい。
【0292】このとき、前脚2と後脚3の各上端は共通
の枢支ピンによって肘掛部材4に対してヒンジ結合され
るもの(図69)に限らず、前脚2と後脚3の各上端が
交差した後に、別々の枢支ピンによって肘掛部材4に対
してヒンジ結合されるものであってもよい(図70)。
また、前脚2と後脚3の各上端は、交差せずに別々の枢
支ピンによって肘掛部材4に対してヒンジ結合されるも
の(図71)であっても良い。さらに、前脚2の上端が
後脚3の上端近傍にある枢支ピンによってヒンジ結合さ
れ、後脚3の最上端が別の枢支ピンによって肘掛部材4
に対してヒンジ結合されるもの(図72)であっても良
い。いずれの場合(図69〜図72)も、前脚2と後脚
3の概略各上端が肘掛部材4に対してヒンジ結合されて
いるものといえる。
の枢支ピンによって肘掛部材4に対してヒンジ結合され
るもの(図69)に限らず、前脚2と後脚3の各上端が
交差した後に、別々の枢支ピンによって肘掛部材4に対
してヒンジ結合されるものであってもよい(図70)。
また、前脚2と後脚3の各上端は、交差せずに別々の枢
支ピンによって肘掛部材4に対してヒンジ結合されるも
の(図71)であっても良い。さらに、前脚2の上端が
後脚3の上端近傍にある枢支ピンによってヒンジ結合さ
れ、後脚3の最上端が別の枢支ピンによって肘掛部材4
に対してヒンジ結合されるもの(図72)であっても良
い。いずれの場合(図69〜図72)も、前脚2と後脚
3の概略各上端が肘掛部材4に対してヒンジ結合されて
いるものといえる。
【0293】(用途の異なる変形例)上記実施形態は、
ベビーカーとして用いられる着座装置であったが、この
発明の着座装置の用途はベビーカーに限らない。すなわ
ち、前脚2と後脚3の各上端が肘掛部材4に対してヒン
ジ結合され、該肘掛部材4の後端が後支棒5−1にヒン
ジ結合され、後支棒5−1および押棒5の下端が前記後
脚3の長手方向に沿って移動するスライダ7にヒンジ結
合され、該スライダ7に対して一端がヒンジ結合された
側棒6の他端が前記前脚2にヒンジ結合されて成る骨組
を備える着座装置であれば、用途はどのようなものでも
良い。
ベビーカーとして用いられる着座装置であったが、この
発明の着座装置の用途はベビーカーに限らない。すなわ
ち、前脚2と後脚3の各上端が肘掛部材4に対してヒン
ジ結合され、該肘掛部材4の後端が後支棒5−1にヒン
ジ結合され、後支棒5−1および押棒5の下端が前記後
脚3の長手方向に沿って移動するスライダ7にヒンジ結
合され、該スライダ7に対して一端がヒンジ結合された
側棒6の他端が前記前脚2にヒンジ結合されて成る骨組
を備える着座装置であれば、用途はどのようなものでも
良い。
【0294】例えば、病人や体の不自由な人が着座し、
看護人などが押して移動させる車椅子として用いるもの
であっても良い。また、電動モータにより自走する車椅
子として用いるものでも良い。さらに、体の弱い老人な
どが歩行の際に、杖の代わりに手押し車としても用いる
老人車でも良い。この様な老人車には、歩行に疲れを覚
えた老人などが、着座するための座席が設けられ、また
荷物を入れるための空間を内部に備えているのが一般的
である。
看護人などが押して移動させる車椅子として用いるもの
であっても良い。また、電動モータにより自走する車椅
子として用いるものでも良い。さらに、体の弱い老人な
どが歩行の際に、杖の代わりに手押し車としても用いる
老人車でも良い。この様な老人車には、歩行に疲れを覚
えた老人などが、着座するための座席が設けられ、また
荷物を入れるための空間を内部に備えているのが一般的
である。
【0295】(その他の変形例)また、以上の実施形態
においては、スライダを移動させる移動方式が、スプリ
ングによるもの(実施形態3、4、6)、電動モータに
よるもの(実施形態1、5)であった。しかし、他の実
施形態では、他の移動方式を採用しても良い。例えば、
走行する車輪の回転力を利用するもの、エアシリンダを
利用するもの、手動によるもの等であっても良い。 ま
た、以上の実施形態においては、スライダを移動させる
移動方式が展開と収束ともにスプリングによるもの(実
施形態3、実施形態6)、収束が手動(踏み下げる力)
により展開がスプリングによるもの(実施形態4)、展
開と収束ともに電動モータによるもの(実施形態1、
5)であった。しかし、他の実施形態では、展開と収束
の移動方式の組み合わせに、他の組み合わせを採用して
も良い。 例えば、展開がスプリングにより収束が手動
によるもの、展開がスプリングにより収束が電動モータ
によるもの、展開が電動モータにより収束がスプリング
によるもの、展開が電動モータにより収束が手動による
もの、展開が手動により収束が電動モータによるもの、
などである。
においては、スライダを移動させる移動方式が、スプリ
ングによるもの(実施形態3、4、6)、電動モータに
よるもの(実施形態1、5)であった。しかし、他の実
施形態では、他の移動方式を採用しても良い。例えば、
走行する車輪の回転力を利用するもの、エアシリンダを
利用するもの、手動によるもの等であっても良い。 ま
た、以上の実施形態においては、スライダを移動させる
移動方式が展開と収束ともにスプリングによるもの(実
施形態3、実施形態6)、収束が手動(踏み下げる力)
により展開がスプリングによるもの(実施形態4)、展
開と収束ともに電動モータによるもの(実施形態1、
5)であった。しかし、他の実施形態では、展開と収束
の移動方式の組み合わせに、他の組み合わせを採用して
も良い。 例えば、展開がスプリングにより収束が手動
によるもの、展開がスプリングにより収束が電動モータ
によるもの、展開が電動モータにより収束がスプリング
によるもの、展開が電動モータにより収束が手動による
もの、展開が手動により収束が電動モータによるもの、
などである。
【0296】また、以上の実施形態においては、移動方
式が展開と収束ともにスプリングによるものにおいて、
展開が圧縮スプリングを使用し収束が引っ張りスプリン
グを使用するもの(実施形態3)、展開と収束ともに引
っ張りスプリングを使用するもの(実施形態6)であっ
たが、他の実施形態においては、展開が引っ張りスプリ
ングを使用し収束が圧縮スプリングを使用するものであ
っても良いし、展開と収束ともに圧縮スプリングを使用
するものであっても良い。この時、これらの圧縮スプリ
ングまたは引っ張りスプリングとして、捩じりバネやぜ
んまいバネを使用することも可能である。
式が展開と収束ともにスプリングによるものにおいて、
展開が圧縮スプリングを使用し収束が引っ張りスプリン
グを使用するもの(実施形態3)、展開と収束ともに引
っ張りスプリングを使用するもの(実施形態6)であっ
たが、他の実施形態においては、展開が引っ張りスプリ
ングを使用し収束が圧縮スプリングを使用するものであ
っても良いし、展開と収束ともに圧縮スプリングを使用
するものであっても良い。この時、これらの圧縮スプリ
ングまたは引っ張りスプリングとして、捩じりバネやぜ
んまいバネを使用することも可能である。
【0297】また、以上の実施形態においては、実施形
態3、6の展開姿勢を維持する第一維持手段は上方ノッ
クピン16aであり、収束姿勢を維持する第二維持手段
は下方ノックピン16bである。実施形態4の第一維持
手段はノックピン16であり、第二維持手段は収束に用
いられる圧縮スプリング12である。実施形態5の第一
維持手段および第二維持手段は、展開と収束に用いられ
る電動モータ13である。しかし、第一維持手段および
第二維持手段は、これらのものに限らず、スライダ7を
展開状態または収束状態に維持するためのものであれ
ば、どのような機構のものであっても良い。
態3、6の展開姿勢を維持する第一維持手段は上方ノッ
クピン16aであり、収束姿勢を維持する第二維持手段
は下方ノックピン16bである。実施形態4の第一維持
手段はノックピン16であり、第二維持手段は収束に用
いられる圧縮スプリング12である。実施形態5の第一
維持手段および第二維持手段は、展開と収束に用いられ
る電動モータ13である。しかし、第一維持手段および
第二維持手段は、これらのものに限らず、スライダ7を
展開状態または収束状態に維持するためのものであれ
ば、どのような機構のものであっても良い。
【0298】また、以上の実施形態において、展開を手
動により収束をスプリングによる実施形態4では、収束
姿勢を維持する第二維持手段は収束に用いられるスプリ
ング12が兼ねたが、展開をスプリングにより収束を手
動による他の実施形態では、展開姿勢を維持する第一維
持手段は展開に用いられるスプリングが兼ねることがで
きる。
動により収束をスプリングによる実施形態4では、収束
姿勢を維持する第二維持手段は収束に用いられるスプリ
ング12が兼ねたが、展開をスプリングにより収束を手
動による他の実施形態では、展開姿勢を維持する第一維
持手段は展開に用いられるスプリングが兼ねることがで
きる。
【0299】また、以上の実施形態においては、収束の
ためにスライダを下方に付勢するスプリング(収束スプ
リングという)、およびスライダを上方に付勢するスプ
リング(展開スプリングという)に付勢力を蓄積する蓄
積手段は、手動(踏み下げの力)によって蓄積を行う方
式であった(実施形態3、実施形態6)。しかし、他の
実施形態では他の方式を採用する事も可能である。例え
ば、電動モータにより蓄積を行う方式、走行する車輪の
回転によって蓄積を行う方式などが採用できる。
ためにスライダを下方に付勢するスプリング(収束スプ
リングという)、およびスライダを上方に付勢するスプ
リング(展開スプリングという)に付勢力を蓄積する蓄
積手段は、手動(踏み下げの力)によって蓄積を行う方
式であった(実施形態3、実施形態6)。しかし、他の
実施形態では他の方式を採用する事も可能である。例え
ば、電動モータにより蓄積を行う方式、走行する車輪の
回転によって蓄積を行う方式などが採用できる。
【0300】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、2、
3、4、5、または6の発明では、スライダを下方に移
動すると、着座装置は収束姿勢をとり、この収束姿勢は
第二の維持手段により維持される。逆に、スライダを上
方に移動すると、前記着座装置の展開姿勢をとる。この
展開姿勢は第一の維持手段により維持される。このよう
に、従来のような回動式のブラケットを廃し、新規なス
ライド方式を採用することになる。スライド方式なの
で、従来のようなブラケットの回動運動に伴う死点が存
在せず、着座装置の展開と収束を行う操作に巧拙が問わ
れない。つまりスライド方式の採用により、簡単な操作
で骨組みの展開と収束を行える着座装置を提供できる。
3、4、5、または6の発明では、スライダを下方に移
動すると、着座装置は収束姿勢をとり、この収束姿勢は
第二の維持手段により維持される。逆に、スライダを上
方に移動すると、前記着座装置の展開姿勢をとる。この
展開姿勢は第一の維持手段により維持される。このよう
に、従来のような回動式のブラケットを廃し、新規なス
ライド方式を採用することになる。スライド方式なの
で、従来のようなブラケットの回動運動に伴う死点が存
在せず、着座装置の展開と収束を行う操作に巧拙が問わ
れない。つまりスライド方式の採用により、簡単な操作
で骨組みの展開と収束を行える着座装置を提供できる。
【0301】請求項2の発明では、さらに、展開姿勢か
ら第一の維持手段が解除されると、収束スプリングによ
りスライダは下方に移動され、自動的に着座装置の収束
姿勢をとり、この収束姿勢は収束スプリングにより維持
される。さらに、収束姿勢から第二の維持手段が解除さ
れると、展開スプリングによりスライダは上方に移動さ
れ、自動的に着座装置の展開姿勢をとり、この展開姿勢
は展開スプリングにより維持される。このように、自動
的な収束、展開動作が可能となる。
ら第一の維持手段が解除されると、収束スプリングによ
りスライダは下方に移動され、自動的に着座装置の収束
姿勢をとり、この収束姿勢は収束スプリングにより維持
される。さらに、収束姿勢から第二の維持手段が解除さ
れると、展開スプリングによりスライダは上方に移動さ
れ、自動的に着座装置の展開姿勢をとり、この展開姿勢
は展開スプリングにより維持される。このように、自動
的な収束、展開動作が可能となる。
【0302】請求項3または4の発明では、さらに、蓄
積手段により、収束スプリングと展開スプリングとに、
別々に付勢力を蓄積した後に、解放手段により、収束ス
プリングの蓄積した付勢力を解放し、自動的に収束を行
う。また、解放手段により、展開スプリングの蓄積した
付勢力を解放し、自動的に展開を行う。このように、自
動的な展開動作および収束動作が可能となる。
積手段により、収束スプリングと展開スプリングとに、
別々に付勢力を蓄積した後に、解放手段により、収束ス
プリングの蓄積した付勢力を解放し、自動的に収束を行
う。また、解放手段により、展開スプリングの蓄積した
付勢力を解放し、自動的に展開を行う。このように、自
動的な展開動作および収束動作が可能となる。
【0303】請求項4の発明では、さらに、人力によ
り、収束スプリングと展開スプリングを撓ませて付勢力
を蓄積ので、人力による蓄積動作が容易となる。
り、収束スプリングと展開スプリングを撓ませて付勢力
を蓄積ので、人力による蓄積動作が容易となる。
【0304】請求項5の発明では、さらに、電動モータ
により、スライダの移動を行い、この電動モータが停止
した状態で、着座装置の展開姿勢または収束姿勢を維持
できるので、スプリングを用いる場合に比べて付勢力を
蓄積する操作が不要となり、便利である。
により、スライダの移動を行い、この電動モータが停止
した状態で、着座装置の展開姿勢または収束姿勢を維持
できるので、スプリングを用いる場合に比べて付勢力を
蓄積する操作が不要となり、便利である。
【0305】請求項7〜13の発明では、片側後脚に設
けられたペダルを下方停止位置に押し下げる動作に次い
でスライダのロック解除を行うだけで、片側後脚に設け
られた引張スプリングと圧縮スプリングの弾性力によっ
てスライダが片側後脚の長手方向へ沿って移動し、この
動作に従動して左右の前脚と後脚と肘掛部材と押棒等が
収束動作を行う。
けられたペダルを下方停止位置に押し下げる動作に次い
でスライダのロック解除を行うだけで、片側後脚に設け
られた引張スプリングと圧縮スプリングの弾性力によっ
てスライダが片側後脚の長手方向へ沿って移動し、この
動作に従動して左右の前脚と後脚と肘掛部材と押棒等が
収束動作を行う。
【0306】また、このような収束状態にあるベビーカ
ーを展開するには、ぺダル枠のロック解除を行うだけ
で、圧縮スプリングの弾発力によって下方停止位置にあ
ったペダルが上方へ付勢されると同時にスライダが上方
へ押し上げられ、このスライダの上方移動に従動して左
右の前脚と後脚と肘掛部材と押棒等が展開動作を行う。
このような折りたたみ式ベビーカーにおいて、スライダ
のロック解除とペダル枠のロック解除を押棒の上部に設
けられた操作ボタンで行うようにすると、使用者は上記
のペダルの踏み下げ操作と操作ボタンの押圧動作によっ
てベビーカーを簡単に折りたたむことができ、次いで操
作ボタンの押圧動作のみによってベビーカーを展開する
ことができる。
ーを展開するには、ぺダル枠のロック解除を行うだけ
で、圧縮スプリングの弾発力によって下方停止位置にあ
ったペダルが上方へ付勢されると同時にスライダが上方
へ押し上げられ、このスライダの上方移動に従動して左
右の前脚と後脚と肘掛部材と押棒等が展開動作を行う。
このような折りたたみ式ベビーカーにおいて、スライダ
のロック解除とペダル枠のロック解除を押棒の上部に設
けられた操作ボタンで行うようにすると、使用者は上記
のペダルの踏み下げ操作と操作ボタンの押圧動作によっ
てベビーカーを簡単に折りたたむことができ、次いで操
作ボタンの押圧動作のみによってベビーカーを展開する
ことができる。
【0307】請求項14〜19の発明によれば、片側後
脚に設けられたペダルの踏み下げ動作によってスライダ
が片側後脚の長手方向へ沿って下方へ移動すると、この
動作に従動して左右の前脚と後脚と肘掛部材と押棒とが
収束動作を行う。
脚に設けられたペダルの踏み下げ動作によってスライダ
が片側後脚の長手方向へ沿って下方へ移動すると、この
動作に従動して左右の前脚と後脚と肘掛部材と押棒とが
収束動作を行う。
【0308】また、このような収束状態にあるベビーカ
ーを展開するには、スライダのロック解除を行うだけ
で、下方停止位置にあったスライダが圧縮スプリングの
弾発力(又は引っ張りスプリングの引っ張り力)によっ
て上方へ移動され、これに従動して左右の前脚と後脚と
肘掛部材と押棒とが展開動作を行う。
ーを展開するには、スライダのロック解除を行うだけ
で、下方停止位置にあったスライダが圧縮スプリングの
弾発力(又は引っ張りスプリングの引っ張り力)によっ
て上方へ移動され、これに従動して左右の前脚と後脚と
肘掛部材と押棒とが展開動作を行う。
【0309】このような折りたたみ式ベビーカーにおい
て、スライダのロック解除を押棒の上部に設けられた操
作ボタンで行うようにすると、使用者は上記のペダルの
踏み下げ操作によってベビーカーを簡単に折りたたむこ
とができ、次いで操作ボタンの押圧動作のみによってベ
ビーカーを展開することができる。
て、スライダのロック解除を押棒の上部に設けられた操
作ボタンで行うようにすると、使用者は上記のペダルの
踏み下げ操作によってベビーカーを簡単に折りたたむこ
とができ、次いで操作ボタンの押圧動作のみによってベ
ビーカーを展開することができる。
【0310】請求項20〜24の発明によれば、後脚に
設けられた雄ネジ棒を電動モータで正転又は逆転駆動す
ることにより、スライダを後脚の長手方向に沿って上方
又は下方へ移動させることができ、このスライダの上方
移動又は下方移動により、該スライダにヒンジ結合され
た側棒と押棒のヒンジ結合位置が後脚の長手方向に沿っ
て上方又は下方に移動する結果、前脚を後脚側に引き寄
せ又は押し出して前脚と後脚の開脚又は閉脚を行い、同
時に肘掛部材を後部下方に傾倒し又は復帰させ、さらに
押棒を前方に起立させ又は後方に傾倒させるベビーカー
の前後幅に関する収束と展開とを行うことができる。
設けられた雄ネジ棒を電動モータで正転又は逆転駆動す
ることにより、スライダを後脚の長手方向に沿って上方
又は下方へ移動させることができ、このスライダの上方
移動又は下方移動により、該スライダにヒンジ結合され
た側棒と押棒のヒンジ結合位置が後脚の長手方向に沿っ
て上方又は下方に移動する結果、前脚を後脚側に引き寄
せ又は押し出して前脚と後脚の開脚又は閉脚を行い、同
時に肘掛部材を後部下方に傾倒し又は復帰させ、さらに
押棒を前方に起立させ又は後方に傾倒させるベビーカー
の前後幅に関する収束と展開とを行うことができる。
【0311】請求項25〜28の発明によれば、第1の
引張スプリングと第2の引張スプリングの引張力によっ
て、スライダを後脚に沿って移動するようにしたスライ
ド方式を構成することができる。
引張スプリングと第2の引張スプリングの引張力によっ
て、スライダを後脚に沿って移動するようにしたスライ
ド方式を構成することができる。
【0312】そして、片側後脚に設けられたペダルの押
下動作に次いでスライダをロック解除するだけで、片側
後脚に設けられた第2の引張スプリングの引張力によ
り、スライダが片側後脚の長手方向に沿って下方へ移動
し、この動作に従動して左右の前脚と後脚と肘掛部材と
押棒とが収束動作を行う。
下動作に次いでスライダをロック解除するだけで、片側
後脚に設けられた第2の引張スプリングの引張力によ
り、スライダが片側後脚の長手方向に沿って下方へ移動
し、この動作に従動して左右の前脚と後脚と肘掛部材と
押棒とが収束動作を行う。
【0313】また、収束状態においてペダル枠のロック
解除を行うだけで、第一の引っ張りスプリングの引っ張
り力によって下方停止位置にあったペダルが上方へ付勢
され、同時にスライダが上方に押し上げられ、このスラ
イダの上方移動に追従して展開動作を行う。
解除を行うだけで、第一の引っ張りスプリングの引っ張
り力によって下方停止位置にあったペダルが上方へ付勢
され、同時にスライダが上方に押し上げられ、このスラ
イダの上方移動に追従して展開動作を行う。
【0314】上記のように、本発明の折りたたみ式ベビ
ーカーは、従来の回動式のブラケットをまったく使用せ
ず、スライダが後脚に沿って上方又は下方に移動するス
ライド方式を採用したため、使用者は、従来のようなコ
ツを要する面倒な操作を行うことなく、ベビーカーを展
開し収束することが可能となる。
ーカーは、従来の回動式のブラケットをまったく使用せ
ず、スライダが後脚に沿って上方又は下方に移動するス
ライド方式を採用したため、使用者は、従来のようなコ
ツを要する面倒な操作を行うことなく、ベビーカーを展
開し収束することが可能となる。
【図1】本発明の実施形態1による折りたたみ式ベビー
カーを展開し対面状態にして示す側面図である。
カーを展開し対面状態にして示す側面図である。
【図2】図1の後押し状態の側面図である。
【図3】図2の収束状態の側面図である。
【図4】図1の折りたたみ式ベビーカーに用いられるチ
ェンジフックの正面図である。
ェンジフックの正面図である。
【図5】図4の背面図である。
【図6】図4の平面図である。
【図7】本発明の実施形態2による折りたたみ式ベビー
カーを展開し後押し状態にして示す側面図である。
カーを展開し後押し状態にして示す側面図である。
【図8】図7の対面状態の側面図である。
【図9】図7の要部拡大図である。
【図10】図9の動作を示す図である。
【図11】従来の折りたたみ式ベビーカーを展開し後押
し状態にして示す側面図である。
し状態にして示す側面図である。
【図12】図11の対面状態を示す側面図である。
【図13】本発明の実施形態3による折りたたみ式ベビ
ーカーの斜視図である。
ーカーの斜視図である。
【図14】図13の折りたたみ式ベビーカーを収束した
斜視図である。
斜視図である。
【図15】図13の折りたたみ式ベビーカーを展開した
側面構造を示す図である。
側面構造を示す図である。
【図16】図13の折りたたみ式ベビーカーを収束した
側面構造を示す図である。
側面構造を示す図である。
【図17】図13の折りたたみ式ベビーカーの展開状態
を示す正面図である。
を示す正面図である。
【図18】図13の折りたたみ式ベビーカーの収束状態
を示す正面図である。
を示す正面図である。
【図19】図13の折りたたみ式ベビーカーの展開状態
を示す背面図である。
を示す背面図である。
【図20】図13の折りたたみ式ベビーカーの収束状態
を示す背面図である。
を示す背面図である。
【図21】(a) 及び(b) は押棒の上部に設けたケースと
連結部材の構造を示す側面図であり、(c) は押棒の上部
に設けた連結部材の折れ曲がり状況を示す平面図であ
り、(d) 及び(e) は押棒の上部に設けたケース内のワイ
ヤ牽引手段の構造を示す側面図である。
連結部材の構造を示す側面図であり、(c) は押棒の上部
に設けた連結部材の折れ曲がり状況を示す平面図であ
り、(d) 及び(e) は押棒の上部に設けたケース内のワイ
ヤ牽引手段の構造を示す側面図である。
【図22】(a) はスライダの上面図(ただし添付板を除
去してある)、(b)はスライダの側面図、(c) はスライ
ダの正面図、(d) は(a) のC−C矢示線に沿った断面
図、(e) はスライダの斜視図である。
去してある)、(b)はスライダの側面図、(c) はスライ
ダの正面図、(d) は(a) のC−C矢示線に沿った断面
図、(e) はスライダの斜視図である。
【図23】(a) はペダル枠を設けた片側後脚の斜視図で
あり、 (b)は(a) をD−D線方向に見たペダル枠の側面
図である。
あり、 (b)は(a) をD−D線方向に見たペダル枠の側面
図である。
【図24】 (a)はペダル枠を設けた片側後脚の長手方向
に沿う中央縦断面図であり、(b) は (a)のE−E線に沿
ってスライダ内部の二枚の回転板を見下げた断面図であ
り、(c) は板バネと上方又は下方ノックピンの結合状態
を示す斜視図であり、(d) は片側後脚の部分斜視図であ
り、該片側後脚の面内に穿設された穿孔と該穿孔から突
出した上方又は下方ノックピンを示す。
に沿う中央縦断面図であり、(b) は (a)のE−E線に沿
ってスライダ内部の二枚の回転板を見下げた断面図であ
り、(c) は板バネと上方又は下方ノックピンの結合状態
を示す斜視図であり、(d) は片側後脚の部分斜視図であ
り、該片側後脚の面内に穿設された穿孔と該穿孔から突
出した上方又は下方ノックピンを示す。
【図25】ペダル枠を設けた片側後脚の案内長孔を有す
る前面を示す平面図である。
る前面を示す平面図である。
【図26】片側後脚に沿ってスライダとペダル枠を上方
停止位置に移動した構造を示す図である。
停止位置に移動した構造を示す図である。
【図27】図26の状態に対応するスライダ連結リンク
と後脚横棒の状況を示す背面図である。
と後脚横棒の状況を示す背面図である。
【図28】片側後脚に沿ってスライダを上方停止位置に
停止したまま、ペダル枠を下方停止位置まで移動した構
造を示す図である。
停止したまま、ペダル枠を下方停止位置まで移動した構
造を示す図である。
【図29】図28の状態に対応するスライダ連結リンク
と後脚横棒の状況を示す背面図である。
と後脚横棒の状況を示す背面図である。
【図30】片側後脚に沿ってスライダとペダル枠を下方
停止位置まで移動した構造を示す図である。
停止位置まで移動した構造を示す図である。
【図31】図30の状態に対応するスライダ連結リンク
と後脚横棒の状況を示す背面図である。
と後脚横棒の状況を示す背面図である。
【図32】本発明の実施形態4による折りたたみ式ベビ
ーカーの斜視図である。
ーカーの斜視図である。
【図33】図32の折りたたみ式ベビーカーを収束した
斜視図である。
斜視図である。
【図34】図32の折りたたみ式ベビーカーを展開した
片側の構造を示す図である。
片側の構造を示す図である。
【図35】図32の折りたたみ式ベビーカーを収束した
片側の構造を示す図である。
片側の構造を示す図である。
【図36】図32の折りたたみ式ベビーカーの展開状態
を示す正面図である。
を示す正面図である。
【図37】図32の折りたたみ式ベビーカーの収束状態
を示す正面図である。
を示す正面図である。
【図38】図32の折りたたみ式ベビーカーの展開状態
を示す背面図である。
を示す背面図である。
【図39】図32の折りたたみ式ベビーカーの収束状態
を示す背面図である。
を示す背面図である。
【図40】(a) 及び(b) は押棒の上部に設けたケースと
連結部材の構造を示す側面図である。
連結部材の構造を示す側面図である。
【図41】(a) 〜(d) はスライダとその周辺を示す図で
あり、(a) はスライダの斜視図、(b) はスライダの側面
図、(c) はスライダの上面図、(d) は(c) のC−C線に
沿う縦断面図であり、片側後脚の内部の状況を模式的に
示してある。
あり、(a) はスライダの斜視図、(b) はスライダの側面
図、(c) はスライダの上面図、(d) は(c) のC−C線に
沿う縦断面図であり、片側後脚の内部の状況を模式的に
示してある。
【図42】片側後脚に沿ってスライダを上方停止位置に
移動した構造を示す図である。
移動した構造を示す図である。
【図43】図42に対応する部分背面図である。
【図44】片側後脚に沿ってスライダを下方停止位置ま
で移動した構造を示す図である。
で移動した構造を示す図である。
【図45】図44に対応する部分背面図である。
【図46】圧縮スプリングの代わりに引張スプリングを
用いた他の実施例を示し、片側後脚に沿ってスライダを
上方停止位置に移動した構造を示す図である。
用いた他の実施例を示し、片側後脚に沿ってスライダを
上方停止位置に移動した構造を示す図である。
【図47】圧縮スプリングの代わりに引張スプリングを
用いた他の実施例を示し、片側後脚に沿ってスライダを
下方停止位置に移動した構造を示す図である。
用いた他の実施例を示し、片側後脚に沿ってスライダを
下方停止位置に移動した構造を示す図である。
【図48】本発明の実施形態5による折りたたみ式ベビ
ーカーの斜視図である。
ーカーの斜視図である。
【図49】図48の折りたたみ式ベビーカーの収束状態
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図50】図48の折りたたみ式ベビーカーを展開した
片側の構造を示す図である。
片側の構造を示す図である。
【図51】図48の折りたたみ式ベビーカーを収束した
片側の構造を示す図である。
片側の構造を示す図である。
【図52】図48の折りたたみ式ベビーカーの展開状態
を示す正面図である。
を示す正面図である。
【図53】図48の折りたたみ式ベビーカーの収束状態
を示す正面図である。
を示す正面図である。
【図54】図48の折りたたみ式ベビーカーの展開状態
を示す背面図である。
を示す背面図である。
【図55】図48の折りたたみ式ベビーカーの収束状態
を示す背面図である。
を示す背面図である。
【図56】(a) 及び(b) は押棒の上部に設けたケースと
連結部材の構造を示す側面図である。
連結部材の構造を示す側面図である。
【図57】(a) は片側後脚に沿ってスライダを上方停止
位置に移動した構造を示す図であり、(b) は片側後脚に
沿ってスライダを下方停止位置に移動した構造を示す図
である。
位置に移動した構造を示す図であり、(b) は片側後脚に
沿ってスライダを下方停止位置に移動した構造を示す図
である。
【図58】(a) は片側後脚に沿ってスライダが上方停止
位置に移動した部分拡大図であり、(b) は片側後脚に沿
ってスライダ(ただし、スライダは図示していない)が
下方停止位置に移動した部分拡大図であり、(c) は(a)
のC−C線に沿う横断面図である。
位置に移動した部分拡大図であり、(b) は片側後脚に沿
ってスライダ(ただし、スライダは図示していない)が
下方停止位置に移動した部分拡大図であり、(c) は(a)
のC−C線に沿う横断面図である。
【図59】実施形態6を示すもので、(a) はスライダと
ペダル枠が設けられた片側後脚の斜視図であり、(b) は
(a) のD−D矢示線に沿った断面図である。
ペダル枠が設けられた片側後脚の斜視図であり、(b) は
(a) のD−D矢示線に沿った断面図である。
【図60】実施形態6を示すもので、(a) はスライダの
上面図(ただし添付板を除去してある)、(b) はスライ
ダの側面図、(c) はスライダの正面図、(d)は(a) のC
−C矢示線に沿った断面図、(e) はスライダの斜視図で
ある。
上面図(ただし添付板を除去してある)、(b) はスライ
ダの側面図、(c) はスライダの正面図、(d)は(a) のC
−C矢示線に沿った断面図、(e) はスライダの斜視図で
ある。
【図61】実施形態6を示すもので、スライダとペダル
枠を設けた片側後脚の部分斜視図である。
枠を設けた片側後脚の部分斜視図である。
【図62】(a) は図61のE−E線に沿ってスライダ内
部の二枚の回転板を見下げた断面図であり、(b) は板バ
ネと上方又は下方ノックピンの結合状態を示す斜視図で
あり、(c) は片側後脚の部分斜視図であり、該片側後脚
の面内に穿設された穿孔と該穿孔から突出した上方又は
下方ノックピンを示す。
部の二枚の回転板を見下げた断面図であり、(b) は板バ
ネと上方又は下方ノックピンの結合状態を示す斜視図で
あり、(c) は片側後脚の部分斜視図であり、該片側後脚
の面内に穿設された穿孔と該穿孔から突出した上方又は
下方ノックピンを示す。
【図63】片側後脚に沿ってスライダとペダル枠を上方
停止位置に移動した構造を示す図である。
停止位置に移動した構造を示す図である。
【図64】図63の状態に対応するスライダ連結リンク
と後脚連結リンクとの結合状況及び後脚横棒の状況を示
す背面図である。
と後脚連結リンクとの結合状況及び後脚横棒の状況を示
す背面図である。
【図65】片側後脚に沿ってスライダを上方停止位置に
停止したまま、ペダル枠を下方停止位置まで移動した構
造を示す図である。
停止したまま、ペダル枠を下方停止位置まで移動した構
造を示す図である。
【図66】図65の状態に対応するスライダ連結リンク
と後脚連結リンクとの結合状況及び後脚横棒の状況を示
す背面図である。
と後脚連結リンクとの結合状況及び後脚横棒の状況を示
す背面図である。
【図67】片側後脚に沿ってスライダとペダル枠を下方
停止位置まで移動した構造を示す図である。
停止位置まで移動した構造を示す図である。
【図68】図67の状態に対応するスライダ連結リンク
と後脚連結リンクとの結合状況及び後脚横棒の状況を示
す背面図である。
と後脚連結リンクとの結合状況及び後脚横棒の状況を示
す背面図である。
【図69】この発明が実施可能な着座装置のおおよその
骨組を示す線図であり、(A)は展開姿勢の線図、
(B)は収束姿勢の線図である。
骨組を示す線図であり、(A)は展開姿勢の線図、
(B)は収束姿勢の線図である。
【図70】この発明が実施可能な着座装置のおおよその
骨組を示す線図の変形例であり、(A)は展開姿勢の線
図、(B)は収束姿勢の線図である。
骨組を示す線図の変形例であり、(A)は展開姿勢の線
図、(B)は収束姿勢の線図である。
【図71】この発明が実施可能な着座装置のおおよその
骨組を示す線図の他の変形例であり、(A)は展開姿勢
の線図、(B)は収束姿勢の線図である。
骨組を示す線図の他の変形例であり、(A)は展開姿勢
の線図、(B)は収束姿勢の線図である。
【図72】この発明が実施可能な着座装置のおおよその
骨組を示す線図のさらに他の変形例であり、(A)は展
開姿勢の線図、(B)は収束姿勢の線図である。
骨組を示す線図のさらに他の変形例であり、(A)は展
開姿勢の線図、(B)は収束姿勢の線図である。
2…前脚、3…後脚、3a、3b…穿孔、3c…後脚の
下底部、4…肘掛部材、5…押棒、6…側棒、7…スラ
イダ、9…ペダル枠、10…案内長孔、11…車輪、1
2…引張スプリング、13…圧縮スプリング、14…上
方ストッパ、15…下方ストッパ、16a…上方ノック
ピン、16b…下方ノックピン、17…スライダの係止
片、19…ペダル枠の係止片、20、22…回転板、2
0a、21a…回転板の突出子、22a、22b…操作
ボタン、23a、23b…ワイヤ、43…前脚スリー
ブ、50a…第一ベベルギア、50b…第二ベベルギ
ア、51…揺動片、52…連結棒、54…前脚横棒、5
5…後脚横棒、56…スライダ連結リンク、57…後脚
連結リンク、60…連結部材。
下底部、4…肘掛部材、5…押棒、6…側棒、7…スラ
イダ、9…ペダル枠、10…案内長孔、11…車輪、1
2…引張スプリング、13…圧縮スプリング、14…上
方ストッパ、15…下方ストッパ、16a…上方ノック
ピン、16b…下方ノックピン、17…スライダの係止
片、19…ペダル枠の係止片、20、22…回転板、2
0a、21a…回転板の突出子、22a、22b…操作
ボタン、23a、23b…ワイヤ、43…前脚スリー
ブ、50a…第一ベベルギア、50b…第二ベベルギ
ア、51…揺動片、52…連結棒、54…前脚横棒、5
5…後脚横棒、56…スライダ連結リンク、57…後脚
連結リンク、60…連結部材。
Claims (28)
- 【請求項1】後支棒にヒンジ結合された押棒の下端が、
後脚の長手方向に沿って移動するスライダにヒンジ結合
され、スライダが後脚の上方に位置したとき着座装置の
展開姿勢を第一の維持手段が維持し、スライダが後脚の
下方に位置したとき着座装置の収束姿勢を第二の維持手
段が維持するように構成された事を特徴とする折り畳み
構造を有する着座装置。 - 【請求項2】前記第一維持手段として上方に付勢する展
開スプリングが設けられ、若しくは、前記第二維持手段
として下方に付勢する収束スプリングが設けられ、又は
上記の展開スプリング及び収束スプリングが同時に設け
られた事を特徴とする請求項1記載の折り畳み構造を有
する着座装置。 - 【請求項3】前記展開スプリング又は収束スプリングの
各付勢力を蓄積する蓄積手段と、その付勢力を別々に開
放しスライダに伝達する開放手段とを設けた事を特徴と
する請求項2記載の折り畳み構造を有する着座装置。 - 【請求項4】前記蓄積手段は、人力により各スプリング
を引っ張り又は撓ませる事により蓄積する事を特徴とす
る請求項3記載の折り畳み構造を有する着座装置。 - 【請求項5】スライダの下方または/及び上方への移動
を行う電動モーターを設け、この電動モーターが前記第
一及び第二の維持手段を兼ねた事を特徴とすることを特
徴とする請求項1記載の折り畳み構造を有する着座装
置。 - 【請求項6】着座装置は、ベビーカー、車椅子、幼児用
椅子又は老人車である事を特徴とすることを特徴とする
請求項1〜5記載の折り畳み構造を有する着座装置。 - 【請求項7】後支棒にヒンジ結合された押棒の下端が後
脚の長手方向に沿って移動するスライダにヒンジ結合さ
れ、片側後脚には、前記スライダの下側に前記片側後脚
の長手方向に沿って滑動するペダル枠が設けられ、前記
片側後脚の長手方向には引張スプリングと圧縮スプリン
グが設けられ、前記引張スプリングの上端は前記スライ
ダの係止片に固定され、下端は前記ペダル枠の係止片に
固定され、前記圧縮スプリングは前記ペダル枠の係止片
と前記片側後脚の下底部との間に挾持され、前記片側後
脚の上部には前記スライダの上方への移動を停止する上
方ストッパが固設されると共に、前記スライダが前記ス
トッパによって停止された位置で前記スライダの下方へ
の移動を係止する上方ノックピンが解除可能に設けら
れ、前記片側後脚の下部には前記ペダル枠の下方への移
動を停止する下方ストッパが固設されると共に、前記ペ
ダル枠が前記ストッパによって停止された位置で前記ス
ライダの上方への移動を係止する下方ノックピンが解除
可能に設けられた事を特徴とする折り畳み構造を有する
着座装置。 - 【請求項8】前記スライダの係止片と前記ペダル枠の係
止片とが、前記片側後脚の長手方向に穿設された案内長
孔に沿って前記片側後脚の内側に突出された事を特徴と
する請求項7記載の折り畳み構造を有する着座装置。 - 【請求項9】前記上方ノックピンと前記下方ノックピン
とは夫々弾性部材に支持されて、前記片側後脚の上下部
の側面に穿設された穿孔から突出され、前記スライダに
同軸にて回動自在に設けられ且つ弾性復帰する二枚の回
転板の夫々が前記押棒の上端に設けられた二個の操作ボ
タンの夫々にワイヤを介して連繋されると共に、各操作
ボタンの押圧操作によって前記各回転板が回動すること
によって前記上方ノックピン又は前記下方ノックピンが
前記回転板に夫々形成された突出子の押圧作用によって
前記片側後脚の面内に没入されるようにした事を特徴と
する請求項7記載の折り畳み構造を有する着座装置。 - 【請求項10】前記引張スプリングと圧縮スプリング
が、前記片側後脚の内側又は外側に設けられた事を特徴
とする請求項7記載の折り畳み構造を有する着座装置。 - 【請求項11】前記引張スプリングと圧縮スプリング
は、コイルバネである事を特徴とする請求項7記載の折
り畳み構造を有する着座装置。 - 【請求項12】前記引張スプリングと圧縮スプリング
は、ガススプリングである事を特徴とする請求項7記載
の折り畳み構造を有する着座装置。 - 【請求項13】前記引張スプリング若しくは圧縮スプリ
ング、又は両方のスプリングを除去する事により、折り
畳み動作を手動により行う事を特徴とする請求項7記載
の折り畳み構造を有する着座装置。 - 【請求項14】後支棒にヒンジ結合された押棒の下端が
後脚の長手方向に沿って移動するスライダにヒンジ結合
され、片側後脚には、前記スライダの外側に突出するペ
ダル枠が設けられ、前記片側後脚の長手方向には圧縮ス
プリングが設けられ、前記圧縮スプリングは前記スライ
ダに固設された係止片と前記片側後脚の下方に固設され
た係止片との間に挾持され、前記片側後脚の下部には前
記スライダの下方への移動を停止する下方ストッパが固
設されると共に、前記スライダが前記ストッパによって
停止された位置で前記スライダの上方への移動を係止す
るノックピンが解除可能に設けられた事を特徴とする折
り畳み構造を有する着座装置。 - 【請求項15】前記圧縮スプリングは、ガススプリング
である事を特徴とする請求項14記載の折り畳み構造を
有する着座装置。 - 【請求項16】前記ノックピンは弾性部材に支持され
て、前記片側後脚の上下部の側面に穿設された穿孔から
突出され、前記スライダに同軸にて回動自在に設けられ
且つ弾性復帰する回転板が前記押棒の上端に設けられた
操作ボタンにワイヤを介して連繋されると共に、操作ボ
タンの押圧操作によって前記回転板が回動することによ
って前記ノックピンが前記回転板に形成された突出子の
押圧作用によって前記片側後脚の面内に没入されるよう
にした事を特徴とする請求項14記載の折り畳み構造を
有する着座装置。 - 【請求項17】前記片側後脚の長手方向に沿って設けら
れた引張スプリングが、前記スライダに固設された係止
片と、前記片側後脚の上方に固設された係止片との間に
挾持された事を特徴とする請求項14記載の折り畳み構
造を有する着座装置。 - 【請求項18】前記圧縮スプリング又は引張スプリング
が、前記片側後脚の内側若しくは外側に設けられた事を
特徴とする請求項14又は17記載の折り畳み構造を有
する着座装置。 - 【請求項19】前記圧縮スプリング又は引張スプリング
が、コイルバネである事を特徴とする請求項14又は1
7記載の折り畳み構造を有する着座装置。 - 【請求項20】後支棒にヒンジ結合された押棒の下端が
後脚の長手方向に沿って移動するスライダにヒンジ結合
され、片側又は両方の後脚には、正転及び逆転可能な電
動モーターが設けられ、該モーターの回転軸に連結され
た雄ネジ棒が前記後脚の長手方向に沿って設けられ、前
記雄ネジ棒が螺入された雌ネジを備えるスライド部材が
前記スライダに固設され且つ前記後脚の長手方向に沿っ
て移動可能に設けられた事を特徴とする折り畳み構造を
有する着座装置。 - 【請求項21】前記スライド部材が前記後脚の外周に沿
って設けられたスライダに固設されると共に、前記スラ
イド部材が前記後脚の長手方向に設けられた案内長孔に
沿って前記後脚の内側に突出され、前記後脚の内側にて
上下部を滑動自在に支持された事を特徴とする請求項2
0記載の折り畳み構造を有する着座装置。 - 【請求項22】前記雄ネジ棒が前記後脚の外側に設けら
れたことを特徴とする請求項20記載の折り畳み構造を
有する着座装置。 - 【請求項23】前記後脚の上部と下部に前記スライダの
上方移動と下方移動を所定位置で停止するストッパ手段
が設けられたことを特徴とする請求項20記載の折り畳
み構造を有する着座装置。 - 【請求項24】前記電動モータの始動又は停止を行うス
イッチが前記押棒の上部に設けられたことを特徴とする
請求項20記載の折り畳み構造を有する着座装置。 - 【請求項25】後支棒にヒンジ結合された押棒の下端が
後脚の長手方向に沿って移動するスライダにヒンジ結合
され、片側後脚には、前記スライダの下側に前記片側後
脚の長手方向に沿って滑動するペダル枠が設けられ、前
記片側後脚の長手方向には第一の引張スプリングと第二
の引張スプリングが設けられ、前記第一の引張スプリン
グの上端は前記片側後脚の上端の係止部材に固定され、
その下端が前記ペダル枠の係止片に固定され、前記第二
の引張スプリングの上端が前記スライダの係止片に固定
され、その下端が前記ペダル枠の係止片に固定され、前
記片側後脚の上部には前記スライダの上方への移動を停
止する上方ストッパが固設されると共に、前記スライダ
が前記上方ストッパによって停止された位置で前記スラ
イダの下方への移動を係止する上方ノックピンが解除可
能に設けられ、前記片側後脚の下部には前記ペダル枠の
下方への移動を停止する下方ストッパが固設されると共
に、前記ペダル枠が前記ストッパによって停止された位
置で該ペダル枠の上方への移動を係止する下方ノックピ
ンが解除可能に設けられた事を特徴とする折り畳み構造
を有する着座装置。 - 【請求項26】前記上方ノックピンと前記下方ノックピ
ンとは夫々弾性部材に支持されて、前記片側後脚の上下
部の側面に穿設された穿孔から突出され、前記スライダ
に同軸にて回動自在に設けられ且つ弾性復帰する二枚の
回転板の夫々が前記押棒の上端に設けられた二個の操作
ボタンの夫々にワイヤを介して連繋されると共に、各操
作ボタンの押圧操作によって前記各回転板が回動するこ
とによって前記上方ノックピン又は前記下方ノックピン
が前記回転板に夫々形成された突出子の押圧作用によっ
て前記片側後脚の面内に没入されるようにした事を特徴
とする請求項25記載の折り畳み構造を有する着座装
置。 - 【請求項27】前記第一引張スプリングと前記第二引張
スプリングは、コイルバネである事を特徴とする請求項
25記載の折り畳み構造を有する着座装置。 - 【請求項28】前記第一引張スプリングの除去又は前記
第二引張スプリングの除去により、夫々展開動作又は収
束動作を手動で行う事を特徴とする請求項25記載の折
り畳み構造を有する着座装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7581796A JPH09263246A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 折り畳み構造を有する着座装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7581796A JPH09263246A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 折り畳み構造を有する着座装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09263246A true JPH09263246A (ja) | 1997-10-07 |
Family
ID=13587125
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7581796A Pending JPH09263246A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 折り畳み構造を有する着座装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09263246A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006029468A1 (en) * | 2004-09-15 | 2006-03-23 | Igc (Australia) Pty Ltd | Folding mechanism for a hand-propelled vehicle |
CN104085433A (zh) * | 2013-04-01 | 2014-10-08 | 明门香港股份有限公司 | 收合定位机构及具有该机构的婴儿车 |
CN104442983A (zh) * | 2014-11-28 | 2015-03-25 | 常德益翔实业有限公司 | 一种快速折叠的童车车架 |
CN107042839A (zh) * | 2016-12-06 | 2017-08-15 | 好孩子儿童用品有限公司 | 双人儿童推车 |
CN114449985A (zh) * | 2019-08-01 | 2022-05-06 | 意大利乔治亚罗设计公司 | 机动化的个人运输机 |
-
1996
- 1996-03-29 JP JP7581796A patent/JPH09263246A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114449985B (zh) * | 2019-08-01 | 2023-09-19 | 意大利乔治亚罗设计公司 | 机动化的个人运输机 |
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