JP7353710B2 - 浴室用椅子 - Google Patents

浴室用椅子 Download PDF

Info

Publication number
JP7353710B2
JP7353710B2 JP2018242876A JP2018242876A JP7353710B2 JP 7353710 B2 JP7353710 B2 JP 7353710B2 JP 2018242876 A JP2018242876 A JP 2018242876A JP 2018242876 A JP2018242876 A JP 2018242876A JP 7353710 B2 JP7353710 B2 JP 7353710B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
frame
bathroom chair
state
leg frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018242876A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020103400A (ja
Inventor
剛 李
健史 土井
楓 岩本
智行 青山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aron Kasei Co Ltd
Original Assignee
Aron Kasei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aron Kasei Co Ltd filed Critical Aron Kasei Co Ltd
Priority to JP2018242876A priority Critical patent/JP7353710B2/ja
Publication of JP2020103400A publication Critical patent/JP2020103400A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7353710B2 publication Critical patent/JP7353710B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Bathtubs, Showers, And Their Attachments (AREA)

Description

本発明は、浴室において使用される折り畳み可能な浴室用椅子に関し、特に付勢手段を座部と該座部が取り付けられている脚フレームとの間に取り付けることにより、半自動的に座部を水平な展開状態から垂直な折り畳み状態へ回動させることができる浴室用椅に関する。
従来より、高齢者や要介護者、身体障害者などは、入浴に際し、立位姿勢で身体を洗ったり、シャワーを浴びたりするのが大変なことから、使用者が腰を掛ける座部と、背中を持たせ掛ける背もたれ部と、これらの部品を支持する脚部とを備えた浴室用椅子が利用されている。そして浴室用椅子は、不使用時、狭い浴室ではスペースを占有して邪魔になることから、近年では、脚部を閉脚する際に座部を上方へ折り畳んでコンパクトにすることができる浴室用椅子が開発されている。
例えば、特開2011-67448号公報(特許文献1)には、脚部と座部が連結されており、脚部を開脚することによって水平状態にした座部の位置を保持するロック装置と、座部のロックを解除するための解除具とを備えており、該解除具によって座部のロックを解除すると、脚部の閉脚アシスト機構により半自動的に脚部が閉脚され、そして座部も上方へ折り畳まれる浴室用椅子が開示されている。そして、特許文献1に記載の閉脚アシスト機構は、前脚と後脚の枢支部を利用して、前脚と後脚の間にねじりコイルバネを取り付けることにより、ロック装置による座部のロックを解除した時、バネの付勢力を前脚と後脚が閉じるように近接させる方向に回動させる力として作用させるものである。
しかしながら、椅子を折り畳み状態にする際に最も力を必要とするのは、座部を垂直に跳ね上げるための力であるのに対して、特許文献1に記載の閉脚アシスト機構ではバネの付勢力が直接的には前脚と後脚にしか伝わらず、座部には間接的にしか伝わらないため、強い付勢力を有するバネを使用しなければ座部をバネの力で跳ね上げることができないという問題があった。また、強い付勢力のバネを使用すると、今度はバネの力により閉脚状態にある浴室用椅子を開脚するために大きな操作力が必要となり、力の弱い高齢者や要介護者、身体障害者などは椅子を容易に開脚できないという問題もあった。
さらに、特許文献1に記載の閉脚アシスト機構は、左右一対の前脚と後脚の枢支部を利用するものであるので、左右一対の前脚と後脚の動きのバランスを取って捻り等が発生しないようにする必要があり、そのため、少なくとも左右一対の前脚と後脚の枢支部(2ヶ所)にバネを取り付けなければならず、構造も複雑となるという問題もあった。
前脚と後脚の間にバネを取り付けるものではない折り畳み椅子としては、浴室用椅子に関するものではないが、例えば実用新案登録第3159270号公報(特許文献2)には、前足フレームと後足フレームおよび前足フレームとシートがそれぞれに回転自在に連結されており、そして着座していた使用者が椅子を離れると、シートが自動的に折り畳み状態になる自動折り畳み椅子が開示されている。特許文献2に記載の椅子のシート自動折り畳み装置(閉脚アシスト機構)は、前足フレームに取り付けられたシートの回転枢軸を利用して、前足フレームとシートの回転枢軸の間に渦形バネを取り付けることにより、使用者が椅子を離れてシートに対する圧力を解除すると、バネによる緊張力が解放されて、シートが回転枢軸を介して自動的に回転するようにしたものである。
しかしながら、特許文献2に記載の自動折り畳み椅子は、バネの一方の端部がシート本体ではなく、該シートの端部の設けた回転枢軸を付勢するものであるため、回転枢軸より遥かに大きなシート本体を回転させるためには、特許文献1と同様に強い付勢力を有するバネを使用しなければならないという問題があった。また、強い付勢力のバネを使用すると、該バネにより折り畳み状態にある椅子のシートを展開するために大きな操作力が必要となり、力の弱い高齢者や要介護者、身体障害者などは椅子のシートを容易に展開できないという問題もあった。
さらに、特許文献2に記載の椅子のシート自動折り畳み装置もシートの左右端部に設けた回転枢軸を利用するものであるので、シートの左右端部の回転のバランスを取って回転ムラや捻り等が生じないようにする必要があり、そのため、少なくともシートの左右端部に設けた回転枢軸(2ヶ所)にバネを取り付けなければならず、構造も複雑となるという問題もあった。
特開2011-67448号公報 実用新案登録第3159270号公報
そこで、本発明は、浴室において使用される折り畳み可能な浴室用椅子に関し、簡単な構造で半自動的に座部を水平な展開状態から垂直な折り畳み状態へ回動させることができ、それでいて、小さな力、小さな操作力で座部を垂直な折り畳み状態から水平な展開状態へ回動させることもできる浴室用椅子を提供することを目的とする。
本発明者等は、折り畳み可能な浴室用椅子の座部を水平な展開状態から垂直な折り畳み状態へ付勢する付勢手段の取付け位置および構造などについて鋭意検討を重ねた結果、座付勢手段を、座部と該座部が取り付けられている脚フレームとの間に取り付けることにより上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明によれば、左右一対の脚部を有する脚フレームと、脚フレームに取り付けられた背もたれ部と、略水平な展開状態と略垂直な折り畳み状態との間で回動自在に脚フレームに取り付けられた座部とからなる浴室用椅子において、座部を略水平な展開状態から略垂直な折り畳み状態へ回動させる方向へ付勢する座部付勢手段が座部と該座部が回動自在に取り付けられている脚フレームとの間に取り付けられていることを特徴とする浴室用椅子が提供される。
本発明は、座部を折り畳み状態へ回動させる方向へ付勢する座部付勢手段を、座部と該座部が回動自在に取り付けられている脚フレームとの間に取り付けているので、座部付勢手段の付勢力は一方が脚フレームへ、他方は座部へ直接的に伝わるため、比較的弱い力の座部付勢手段を使用しても、座部を略水平な展開状態から略垂直な折り畳み状態へ容易且つ半自動的に回動させることができる。その結果、座部付勢手段より折り畳み状態にある座部を展開状態にするための操作力も小さくなり、力の弱い高齢者や要介護者、身体障害者などであっても座部を容易に展開できるようになる。
また、本発明は、脚フレームが左右一対の脚フレームから構成されている場合、該脚フレームの一部として、座部と脚フレームの回動軸と同軸上であって且つ左右一対の脚フレームを連結する座部支持フレームを設けてもよい。この場合、座部付勢手段は、座部と前記座部支持フレームとの間に取り付けることができるので、一つの座部付勢手段で座部を折り畳み状態へ回動させる方向へ付勢することもできれば、一ヶ所の狭小領域に集めた複数の座部付勢手段により座部を折り畳み状態へ回動させる方向へ付勢することも可能となり、閉脚アシスト機構の構造が極めて簡単となって信頼性も向上する。
座部付勢手段は、特に種類や形状等が限定されるものではないが、例えば第1の腕と第2の腕を有する捻りコイルばねを適用することが可能であり、その場合は該捻りコイルばねの中心を上記座部支持フレームの中心と同軸上に配置することが好ましい。
座部付勢手段が、例えば第1の腕と第2の腕を有する捻りコイルばねのような付勢手段であると、該捻りコイルばねの中心開口へ上記座部支持フレームを挿通することにより、座部の裏面等に専用の付勢手段固定用のブラケット等を設けることなく、捻りコイルばねを、その中心が変位することがないように座部支持フレームへ確実に固定することができる。
また、付勢手段として上記捻りコイルばねのような座部付勢手段を用いた場合は、座部支持フレームには回動不能に偏心カムを設けて、捻りコイルばねのような座部付勢手段を座部と該偏心カムとの間に取り付けることが好ましい。
捻りコイルばねのような形状を有する座部付勢手段の場合は、一般に弦巻状のばね本体と第1の腕と第2の腕を有しているので、例えば第1の腕の先端を鉤型形状にして上記偏心カムへ引っ掛けるようにして固定し、第2の腕の先端を弦巻形状にして常に座部の裏面を押し付けるように当接させて配置すれば、座部付勢手段により、簡単に座部を折り畳み状態へ回動させる方向へ付勢することができる。
すなわち、脚フレームの一部を構成する座部支持フレームと、座部支持フレームに固定された偏心カムを利用すれば、捻りコイルばね状の座部付勢手段は、座部と該座部が回動自在に取り付けられている座部支持フレームとの間に簡単に取り付けることができ、そして座部支持フレームおよび偏心カムは脚フレームに対して回動しないので、捻りコイルばね状の座部付勢手段は、常に座部を略水平な展開状態から略垂直な折り畳み状態へ回動させる方向へ付勢するようになる。
本発明の浴室用椅子は、上述したような閉脚アシスト機構を備えている場合、特に脚フレームは前脚フレームと後脚フレームとを含んでおり、前脚フレームと後脚フレームは互いに回動自在に取り付けられており、そして前脚フレームと後脚フレームを互いに離間した開脚状態と互いに近接した閉脚状態との間で開閉させる動きは、座部を略水平な展開状態と略垂直な折り畳み状態との間で回動させる動きと連動するように構成されていることが好ましい。
座部の動きと前脚フレーム及び後脚フレームとの動き互い連動させると、座部が座部付勢手段によって略水平な展開状態から略垂直な折り畳み状態へ回動する際は、それに伴って前脚フレームと後脚フレームが互いに離間した開脚状態から互いに近接した閉脚状態へ移行するので、浴室用椅子を小さな力、小さな操作力で完全に折り畳んだ状態にすることができる。
本発明の浴室用椅子が上述したような閉脚アシスト機構を備えている場合、該浴室用椅子は、脚フレームが左右一対の脚部を連結する補強フレームを備えており座部には座部を補強フレームへ係合させて略水平な展開状態を保持するためのロック手段が設けられており、ロック手段は補強フレームに対してスライド移動可能であり且つ補強フレーム上を横断することで該補強フレームと係合する係合爪を備えており、そして係合爪は補強フレームと接するように係合する摺接面を有しており、該摺接面はスライド方向から、補強フレームから離間する側へ傾いた傾斜面を含んでいることが好ましい。
本発明において、補強フレーム上を横断する係合爪の摺接面は傾斜面を有しているので、補強フレームとの係合を解除する際は、係合爪が補強フレームと完全に干渉しない位置へ後退する前から、補強フレームが係合爪の中心軸(例えばワイヤー)へ相対的に近づく動きを許容することができる。また、本発明の浴室用椅子では、係合爪を備えたロック手段は座部に取り付けられており、補強フレームは前脚フレームに取り付けられているので、補強フレームが係合爪の中心軸へ近づく動きは、座部が前脚フレームから離間する動きを許容することができる。
本発明の浴室用椅子では、背もたれ部に、ロック手段による座部と補強フレームとの係合を解除するためのロック解除手段を設けることが好ましく、そしてロック解除手段は、手を掛けるための折り畳みレバーを有しており、且つ該折り畳みレバーは、その上端部が背もたれ部の上端部分と略面一となるように配置されていることより好ましい。また、浴室用椅子を折り畳んで水平面に自立させた状態においては、背もたれ部の上端部分および折り畳みレバーの上端部は、背もたれ部の表面側から背面側へ向かうにつれて高くなるように傾斜していることがより好ましい。
一般に、折り畳み椅子において、レバーなどの可動部品を背もたれ部の上端部分に設けると、可動部品が背もたれ部の上端部分において背面側へ張り出してしまうために折り畳んだ椅子を壁などに密接させてコンパクトに収容することができなくなるという不都合を生じる。また、ロック解除手段やその操作レバーを背もたれ部へ直接に取り付けると、ワイヤーなどの操作伝達手段を通過させるのに適した脚部などのフレーム部材から離れてしまうため、レバーの動きをロック手段へ伝達するための操作伝達手段の機能を害さず、体裁よく始末することが困難になるという問題があった。
本発明では、背もたれ部の背面に凹部を設けて、該凹部の中でロック解除手段の折り畳みレバーを背もたれ部の背面に沿って上下方向にスライド可能に取り付けることにより、背もたれ部の背面側へ張り出さないようにできることを見出し、上記の問題を解決した。すなわち、本発明の浴室用椅子は、座部を略水平に展開した開脚状態において例えば垂直な壁面に当接させても、折り畳みレバーは背もたれ部の背面側へ張り出しておらず、且つ上下方向にスライド可能であるので、折り畳みレバーと壁面との間に生じた隙間から手の指を差し込んで容易に操作をすることができる。
また、折り畳みレバーの動きをロック手段へ伝達するための操作伝達手段については、折り畳みレバーを背もたれ部の背面に沿って上下方向にスライド可能に取り付け、さらにワイヤーとテコ手段を組み合わせることにより、背もたれ部の背面の凹部内における折り畳みレバーの上下方向の直線運動をテコ手段の略水平方向の回転運動へ変換できることを見出し、上記の問題を解決した。
なお、本発明において「略面一」とは、折り畳みレバーの上端部の面と背もたれ部の上端部分の面との間に殆ど段差がない状態を意味し、厳密な意味において段差がない状態を意味するものではない。本発明では、折り畳みレバーの上端部及び/又は背もたれ部の上端部分は、使用者が、例えば掌により下方向へ押し込んで、折り畳み状態にある浴室用椅子を開脚させるために使用する領域である。このため、「略面一」とは、使用者が、掌で折り畳みレバーの上端部と背もたれ部の上端部分とを同時に押し込んでも段差感を感じることがない程度に、折り畳みレバーの上端部の面と背もたれ部の上端部分の面とが連続的に形成されていればよい。
上述したように、本発明の浴室用椅子は、ロック手段による座部と脚フレームとの係合を解除するためのロック解除手段として、背もたれ部の上端部分よりも上側領域のみにおいて上下方向にスライドする折り畳みレバーを、その上端部が背もたれ部の上端部分と略面一となるように配置することができるので、折り畳みレバーを上方向へ引き上げるワンタッチ操作のみにより、ロック手段による座部と脚フレームとの係合が解除され、そして座部を略水平な展開状態から略垂直な折り畳み状態へ回動して、浴室用椅子を閉脚状態にすることができる。また、折り畳みレバーを引き上げた手を持ち替えることなく、そのまま状態で浴室用椅子を持ち上げて運搬することもできる。
さらに、折り畳みレバーを下方向へ押し込むワンタッチ操作のみにより、座部を略垂直な折り畳み状態から略水平な展開状態へ回動して、浴室用椅子を開脚状態にすることもできる。特に本発明の浴室用椅子の場合は、浴室用椅子を折り畳んで水平面に自立させた状態において、背もたれ部の上端部分および折り畳みレバーの上端部は、背もたれ部の表面側から背面側へ向かうにつれて高くなるように傾斜しているので、この傾斜によって、背もたれ部の上端部分や折り畳みレバーの上端部を押し付けることにより、後脚部および後脚フレームへ力が伝わり易くなる結果、浴室用椅子の展開が容易になる。
本発明によれば、座部を折り畳み状態へ回動させる方向へ付勢する座部付勢手段を、座部と該座部が回動自在に取り付けられている脚フレームとの間に取り付けているので、座部付勢手段の付勢力は一方が脚フレームへ、他方は座部へ直接的に伝わるため、比較的弱い力の座部付勢手段を使用しても、座部を略水平な展開状態から略垂直な折り畳み状態へ容易且つ半自動的に回動させることができる。その結果、座部付勢手段より折り畳み状態にある座部を展開状態にするための操作力も小さくなり、力の弱い高齢者や要介護者、身体障害者などであっても座部を容易に展開できるようになる。
また、本発明によれば、脚フレームが左右一対の脚フレームから構成されている場合、該脚フレームの一部として、座部と脚フレームの回動軸と同軸上であって且つ左右一対の脚フレームを連結する座部支持フレームを設けることができる。この場合、座部付勢手段は、座部と前記座部支持フレームとの間に取り付けることができるので、一つの座部付勢手段で座部を折り畳み状態へ回動させる方向へ付勢することもできれば、一ヶ所の狭小領域に集めた複数の座部付勢手段により座部を折り畳み状態へ回動させる方向へ付勢することも可能となり、閉脚アシスト機構の構造が極めて簡単となって信頼性も向上する。
本発明によれば、ロック手段による座部と脚フレームとの係合を解除するためのロック解除手段として、背もたれ部の上端部分よりも上側領域のみにおいて上下方向にスライドする折り畳みレバーを、その上端部が背もたれ部の上端部分と略面一となるように配置することができるので、この場合、折り畳みレバーを上方向へ引き上げるワンタッチ操作のみにより、ロック手段による座部と脚フレームとの係合を解除し、そして座部を略水平な展開状態から略垂直な折り畳み状態へ回動して、浴室用椅子を閉脚状態にすることができる。また、折り畳みレバーを引き上げた手を持ち替えることなく、そのまま状態で浴室用椅子を持ち上げて運搬することもできる。
さらに、折り畳みレバーを下方向へ押し込むワンタッチ操作のみにより、座部を略垂直な折り畳み状態から略水平な展開状態へ回動して、浴室用椅子を開脚状態にすることもできる。
本発明の一実施形態に係る浴室用椅子を上から見た斜視図である。 図1に示される浴室用椅子を下から見た斜視図である。 図1に示される浴室用椅子の正面図である。 図1に示される浴室用椅子の背面図である。 図1に示される浴室用椅子の平面図である。 図1に示される浴室用椅子を開脚して、座部を略水平に展開した状態を示す左側面図である。 図1に示される浴室用椅子を閉脚して、座部を略垂直に折り畳んだ状態を示す左側面図である。 図1に示される浴室用椅子のロック手段の動作を示すためにロック手段を部分的に拡大した概要図であり、(a)は係合爪がロック状態にある位置を示し、(b)は係合爪がロック解除状態にある位置を示している。 図8に示される浴室用椅子のロック手段の動作を示すロック手段のB-B断面図であり、(a)は係合爪がロック状態にある位置を示し、(b)は係合爪がロック解除状態にある位置を示しており、そして(c)は係合爪の部分的拡大図を示している。 図1に示される浴室用椅子の背もたれ部の分解した状態を示す斜視図である。 図1に示される浴室用椅子のロック解除手段の動作を示す背もたれ部の概要図であり、(a)は折り畳みレバーがロック状態にある位置を示し、(b)は折り畳みレバーがロック解除状態にある位置を示している。 図4に示される浴室用椅子のロック解除手段の動作を示す背もたれ部のA-A断面図であり、実線は折り畳みレバーがロック状態にある位置を示し、破線は折り畳みレバーがロック解除状態にある位置を示している。 図1に示される浴室用椅子の座部付勢手段を示すために折り畳んだ状態の浴室用椅子を裏側から見た斜視図およびその部分的拡大図である。 図13に示される浴室用椅子の座部付勢手段の動作を示す概要図であり、(a)は浴室用椅子を開脚した状態を示し、(b)は浴室用椅子を閉脚した状態を示している。
以下、本発明の一実施形態に係る浴室用椅子について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示される実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で各種の変更が可能である。
1.浴室用椅子の全体構成
図1には、本発明の一実施形態に係る浴室用椅子1を上から見た斜視図が示されており、図2には、図1に示される浴室用椅子1を下から見た斜視図が示されている。また、図3,4,5には、図1に示される浴室用椅子1の正面図、背面図、平面図が示されている。また、図6には、図1に示される浴室用椅子1を開脚して、座部6を略水平に展開した状態を示す左側面図が示されており、図7には、図1に示される浴室用椅子を閉脚して、座部を略垂直に折り畳んだ状態を示す左側面図が示されている。なお、本願明細書では、特に断りがなければ、浴室用椅子1の背もたれ部5の表面側を「前」、背もたれ部5の背面側を「後」、浴室用椅子1へ腰を掛けた状態において左手が在る側を「左」、右手が在る側を「右」と呼んでいる。
図1~5に示されているように、本実施形態の浴室用椅子1の脚フレーム2は、前脚部30と、前脚部30から上方に延びて、背もたれ部5を取り付けるための支持部31とからなる左右一対の前脚フレーム3を含んでいる。前脚フレーム3において、左右一対の支持部31はそれぞれの上部において水平部分を有しており、正面視において下向きコの字型を形成するように互いに連結されている。また、本実施形態の浴室用椅子1の脚フレーム2は、後脚部40を備えた後脚フレーム4を含んでおり、前脚フレーム3に回動自在に取り付けられている。前脚フレーム3および後脚フレーム4は、いずれも金属製の中空パイプから形成されているが、材料はこれに限定されるものではない。
また、図2,3に示されているように、前脚フレーム3は、補強を兼ねて、左右一対の前脚部30を連結する第1の補強フレーム32と、第1の補強フレーム32よりも前側に配置されている第2の補強フレーム33とを有している。第1の補強フレーム32は、後述するロック手段8の係合爪80と係合することにより、座部6を第1の補強フレーム32へ回動不能に固定することができる。さらに、第2の補強フレーム33には、略水平な展開状態と略垂直な折り畳み状態との間で回動する座部6の動きを、互いに離間した開脚状態と互いに近接した閉脚状態との間で開閉する前脚フレーム3および後脚フレーム4の動きと連動させるために、座部6の裏面に設けられた一対の第2のブラケット62と連結される一対のリンク63が回動自在に取り付けられている。
後脚フレーム3は、図2,4に示されているように、補強を兼ねて、左右一対の後脚部40(後脚フレーム4)を連結する座部支持フレーム41と、座部支持フレーム41よりも後側に配置されている補強フレーム42とを有している。座部支持フレーム41は、左右一対の後脚部40に対して回動不能に取り付けられており、座部6は、座部6の裏面に設けられた一対の第1のブラケット61を介して座部支持フレーム41へ回動自在に取り付けられている。
なお、図1,2に示されているように、前脚部30および後脚部40の外周にはスリーブ状の前脚可動部300および後脚可動部400がスライド可能に取り付けられており、前脚可動部300および後脚可動部400の挿入長さを調整することで、前脚部30および後脚部40に対する前脚部30および後脚部40の長さ(座部6の高さ)を調整できるようになっている。また、前脚可動部300および後脚可動部400には、長手方向に沿って複数の係合孔301,401が設けられており、該係合孔301,401を、前脚部30および後脚部40に設けられたピン(図示せず)と整列させ、嵌合させることにより、前脚部30および後脚部40に対する前脚可動部300および後脚可動部400の挿入長さを調整することができる。
また、後脚可動部400の先端には、床への傷付け防止や滑り防止のために樹脂製のキャップ402が装着されており、前脚可動部300には、床への傷付け防止や滑り防止の他、閉脚状態にある浴室用椅子1の開脚および閉脚の容易化を兼ねて接地面とローラとを備えた樹脂製のキャップ302が装着されている(図2参照)。
背もたれ部5は樹脂材料から形成されており、その前面には発泡樹脂製の背もたれクッション50が取り付けられている。また、背もたれ部5は、前脚フレーム3の上部で左右一対の支持部31を連結している水平部分へ取付金具を介してビス止めされている(図4参照)。
左右一対の肘掛け7は樹脂材料から形成されており、前脚フレーム3の上部で左右一対の支持部31へ回動自在に取り付けられている(図1参照)。
座部6は樹脂材料から形成されており、その表面には発泡樹脂製の座面クッション60が取り付けられている。図2,3,6,7に示されているように、座部6の裏面には一対の第1のブラケット61が設けられており、該第1のブラケット61の貫通孔へ、スリーブ(図示せず)を介して座部支持フレーム41を挿通することにより、左右一対の後脚部40(後脚フレーム4)へ回動自在に取り付けられている。
さらに、座部6の裏面には、一対の第1のブラケット61よりも前側に一対の第2のブラケット62が設けられており、一対のリンク63の一方の端部が該第2のブラケット61の貫通孔へ回動自在に取り付けられている。また、一対のリンク63の他の端部は、左右一対の前脚部30を連結する第2の補強フレーム33をクランプするように回動自在に取り付けられている。このため、本実施形態の浴室用椅子1は、座部6を略水平な展開状態(図6)と略垂直な折り畳み状態(図7)との間で回動させると、該座部6の動きに連動して、前脚フレーム3と後脚フレーム4が互いに離間した開脚状態(図6)と互いに近接した閉脚状態(図7)との間で開閉する。
なお、図示しないが、座部6は必ずしも後脚フレーム4に回動自在に取り付けられている必要がなく、前脚フレーム3へ回動自在に取り付けられていてもよい。この場合、例えば左右一対の前脚部30(前脚フレーム3)に座部支持フレームを設けることで、上述した後脚フレーム4と同様に、座部6を簡単に前脚フレーム3へ回動自在に取り付けることができる。
2.ロック手段
図8には、本実施形態の浴室用椅子1のロック手段8の動作を示すためにロック手段8を部分的に拡大した概要図が示されており、(a)は、係合爪80が前脚フレーム3の第1の補強フレームと係合して32ロック状態にある位置を示しており、(b)は、係合爪80が前脚フレーム3の第1の補強フレームから離間してロック解除状態にある位置を示している。また、図9には、図8に示される浴室用椅子1のロック手段8の動作を示すロック手段8のB-B断面図が示されており、(a)は、係合爪80が前脚フレーム3の第1の補強フレームと係合して32ロック状態にある位置を示しており、(b)は、係合爪80が前脚フレーム3の第1の補強フレームから離間してロック解除状態にある位置を示しており、そして(c)は、係合爪80の部分的拡大図を示している。
本実施形態の浴室用椅子1において、ロック手段8は、係合爪80と、係合爪80を前脚フレーム3の第1の補強フレーム32と係合する方向に付勢する弦巻ばね状の爪付勢手段81と、係合爪80および爪付勢手段81を収容するハウジング82とを備えており、そしてハウジング82を介して座部6の裏面にネジ止めされている。
係合爪80は、前脚フレーム3の第1の補強フレーム32と係合および係合解除ができるように、座部6の裏面に対して斜め下方向へスライド可能にハウジング82の中に収容されており、そして、係合爪80の後端には、後述するロック解除手段9の折り畳みレバー90による操作を伝達するためのワイヤー92が連結されている。
ハウジング82は、その先端に係合爪80をスライド可能に前進および後退させるための開口部820と、ワイヤー92をスライド可能に収容するシース920の先端部および爪付勢手段81とを固定するための固定壁821を有している。そして、ワイヤー92と連結された係合爪80の後端と固定壁821との間には弦巻ばね状の爪付勢手段81が配置され、係合爪80を前脚フレーム3の第1の補強フレームと係合する方向に付勢する。
係合爪80は、前脚フレーム3の第1の補強フレーム32と接するように係合する摺接面800を有しており、該摺接面800はスライド方向から、第1の補強フレーム32から離間する側へ傾いた傾斜面801を含んでいる(図9(c)参照)。
係合爪80は、図8(a)および図9(a)に示されるように、第1の補強フレーム32上を横断することにより該第1の補強フレーム32と係合し、座部6を第1の補強フレーム32へ固定して略水平な展開状態に保持する。また、係合爪80は、図8(b)および図9(b)に示されるように、第1の補強フレーム32上から完全に後退することにより該第1の補強フレーム32との係合を解除し、座部6を第1の補強フレーム32から離して略垂直な折り畳み状態にすることを許容する。
本実施形態において、係合爪80は摺接面800が上述のような傾斜面800を有しているので(図9(c))、第1の補強フレーム32との係合を解除する際は、係合爪80が第1の補強フレーム32と干渉しない位置(図8(b)及び図9(b)に示される非横断位置)へ完全に後退する前から、第1の補強フレーム32が係合爪80の中心軸(例えばワイヤー92)へ相対的に近づく動きを許容する。また、本実施形態では、係合爪80を備えたロック手段8は座部6に取り付けられており、第1の補強フレーム32は前脚フレーム3に取り付けられているので、第1の補強フレーム32が係合爪80の中心軸へ近づく動きは、座部6が前脚フレーム3から離間する動きを許容する。
本実施形態において、係合爪80は摺接面800が上述のような傾斜面801を有しているので(図9(c))、第1の補強フレーム32との係合を解除する際は、係合爪80が第1の補強フレーム32と干渉しない位置(図9(c)中の第1の補強フレーム32が符号cの相対位置にある態様)へ完全に後退する前から、第1の補強フレーム32が係合爪80の中心軸(例えばワイヤー92)へ相対的に近づく動き(図9(c)中の第1の補強フレーム32が符号aからbの相対位置へ動く態様)を許容する。また、本実施形態では、係合爪80を備えたロック手段8は座部6に取り付けられており、第1の補強フレーム32は前脚フレーム3に取り付けられているので、第1の補強フレーム32が係合爪80の中心軸へ近づく動きは、座部6が前脚フレーム3から離間する動きを許容する。
すなわち、本実施形態の浴室用椅子1では、座部6と前脚フレーム3とのロックを解除する際、係合爪80による座部6の第1の補強フレーム32への係合が完全に解除される直前の段階から、座部6を略水平な展開状態から略垂直な折り畳み状態へ円滑に移行することが可能となり、それに伴い、前脚フレーム3と後脚フレーム4が互いに離間した開脚状態から互いに近接した閉脚状態へ円滑に移行することも可能になる。
特に本実施形態では、係合爪80と係合する前脚フレーム3の第1の補強フレーム32は円形の断面を有する丸棒から出来ているので、係合爪80は、第1の補強フレーム32との係合を解除する際は、係合爪80を第1の補強フレーム32の外周面に沿わせることにより、第1の補強フレーム32が係合爪80の中心軸へ相対的に近づく動きを増長し、座部6が前脚フレーム3から離間する動きも増長する。その結果、座部6を略水平な展開状態から略垂直な折り畳み状態へ移行することがより一層円滑となり、それに伴い、前脚フレーム3と後脚フレーム4が互いに離間した開脚状態から互いに近接した閉脚状態へ移行することもより一層円滑になる。
このため、摺接面800は曲面により構成されていることが好ましく、また摺接面800の曲率半径は係合爪の根元端付近の曲率半径r1よりも先端付近の曲率半径r2の方が小さいことが好ましい(図9(c)参照)。さらに、摺接面800は曲面のみならず、平面および曲面の組み合わせにより構成されていてもよい。
また、本実施形態では、浴室用椅子1の開脚をアシストするために、座部6を略水平な展開状態から略垂直な折り畳み状態へ回動させる方向へ付勢する捻りコイルばね状の座部付勢手段43が、座部6と該座部6が回動自在に取り付けられている座部支持フレーム41との間に取り付けられているので(図13参照)、座部付勢手段43は、係合爪80による第1の補強フレーム32との係合が解除される際は、第1の補強フレーム32が係合爪80の中心軸(例えばワイヤー92)へ近づくように円滑な動きをアシストする。その結果、座部6を略水平な展開状態から略垂直な折り畳み状態へ移行するための力が軽減され、それに伴い、前脚フレーム3と後脚フレーム4が互いに離間した開脚状態から互いに近接した閉脚状態へ移行するための力も軽減され、脚フレーム3,4の動きもより一層円滑になる。
なお、図示しないが、係合爪80は必ずしも前脚フレーム3または前脚フレーム3の補強フレームと係合する必要はなく、後脚フレーム4または後脚フレーム4の補強フレームと係合することにより、座部6を後脚フレーム4または後脚フレーム4の補強フレームへ固定して略水平な展開状態に保持することもできる。
3.ロック解除手段
図10には、本実施形態の浴室用椅子1のロック解除手段9の概要を示すために浴室用椅子1の背もたれ部5の分解した状態を示す斜視図が示されている。また、図11には、本実施形態の浴室用椅子1のロック解除手段9の動作を示すための背もたれ部の概要図が示されており、(a)は折り畳みレバー90がロック状態にある位置を示しており、(b)は折り畳みレバー90がロック解除状態にある位置を示している。また、図12には、図4に示される浴室用椅子1のロック解除手段9の動作を示す背もたれ部5のA-A断面図が示されており、実線は折り畳みレバー90がロック状態にある位置を示しており、破線は折り畳みレバー90がロック解除状態にある位置を示している。
本実施形態の浴室用椅子1において、ロック解除手段9は、手を掛けるための折り畳みレバー90と、折り畳みレバー90に回動自在に連結されるテコ手段91と、テコ手段91に連結されるワイヤー92とを備えており、そして折り畳みレバー90およびテコ手段91を覆うカバー93を介して背もたれ部5の背面にネジ止めされている。
図1,2,12によく示されているように、本実施形態では、折り畳みレバー90は、その上端部が背もたれ部5の上端部分51と略面一となるように配置されている。また、本実施形態では、浴室用椅子1を折り畳んで水平面に自立させた状態において、背もたれ部5の上端部分51および折り畳みレバー90の上端部は、背もたれ部5の表面側から背面側へ向かうにつれて高くなるように傾斜している(図7)。
折り畳みレバー90の上端部を背もたれ部5の上端部分51と略面一となるように配置すると、折り畳みレバー90が背もたれ部5の上端部分51において背面側へ張り出してしまうことから、本実施形態では、折り畳みレバー90は背もたれ部5の背面に凹部52を設けて、該凹部52の中で折り畳みレバー90が背もたれ部5の背面に沿って上下方向にスライドできるようにすることにより、背もたれ部5の背面側へ張り出さないように取り付けられている。このため、本実施形態では、折り畳みレバー90は、折り畳みレバー90と壁面との間に生じた隙間から手の指を差し込んで容易に操作をすることができる。
また、ロック解除手段9は、折り畳みレバー90のスライド量を規制するために、折り畳みレバー90に設けられたスライド規制長穴913と、該スライド規制長穴914に挿通される、カバー93に設けられたスライド規制突起930からなるスライド規制手段913を備えており、スライド規制突起930は背もたれ部5の背面に設けてもよい。さらに、図示しないが、スライド規制手段913はスライド規制長穴をカバー93又は背もたれ部5の背面に設け、スライド規制突起を折り畳みレバー90に設けてもよい。本実施形態では、ロック解除手段9にスライド規制手段913を設けることにより、折り畳みレバー90をスライド限界まで引き上げた後は、引き手を離すことなく、そのまま続けて浴室用椅子1を持ち上げて持ち運びができるようになる。
なお、「略面一」とは、折り畳みレバー90の上端部の面と背もたれ部5の上端部分51の面との間に殆ど段差がない状態を意味し、厳密な意味において段差がない状態を意味するものではない。本実施形態では、折り畳みレバー90の上端部及び/又は背もたれ部5の上端部分51は、使用者が、例えば掌により下方向へ押し込んで、折り畳み状態にある浴室用椅子1を開脚させるために使用する領域である。このため、「略面一」とは、使用者が、掌で折り畳みレバー90の上端部と背もたれ部5の上端部分51とを同時に押し込んでも段差感を感じることがない程度に、折り畳みレバー90の上端部の面と背もたれ部5の上端部分51の面とが連続的に形成されていればよい。
本実施形態では、ロック解除手段9は、第1のアーム910と第2のアーム911を有しており、背もたれ部5の凹部52中に設けられた回転軸912の周りに回転可能に取り付けられたテコ手段91を備えている。そして、テコ手段91の第1のアーム910は、第1のアーム910に設けられた長穴を、折り畳みレバー90の下端部付近に設けた円柱形の突起900に嵌合させることにより折り畳みレバー90と回動自在に連結されている。また、テコ手段91の第2のアーム911には、折り畳みレバー90による操作(テコ手段91の回転)をロック手段8へ伝達するためのワイヤー92が取り付けられている。
また、本実施形態の浴室用椅子1は、上述したように前脚フレーム3と座部6とを連結するリンク63を設けているので、前脚フレーム3と後脚フレーム4を、互いに離間した開脚状態と互いに近接した閉脚状態との間で開閉させる動きは、座部6を、略水平な展開状態と略垂直な折り畳み状態との間で回動させる動きと連動するように構成されている。
このため、本実施形態の浴室用椅子1では、折り畳みレバー90を上方向へ引き上げると(図11(b),図12の破線部)、ロック手段8による座部6と前脚フレーム3との係合が解除されて、座部6が略水平に展開した開脚状態から座部6が略垂直に折り畳まれた閉脚状態へ移行する一方、折り畳みレバー90を下方向へ押し込むと(図11(a),図12の実線部)、閉脚状態にある浴室用椅子1が開脚状態に移行する。このように、本実施形態では、折り畳みレバー90の上端部を背もたれ部5の上端部分51よりも上側へスライドするが、背もたれ部5の上端部分51よりも下側にはスライドしないようにしたので(図11(a),(b)および図12)、上述の引き上げ操作による浴室用椅子1の閉脚および座部6の折り畳みと、押し込み操作による浴室用椅子1の開脚および座部6の展開を容易且つ確実に行えるようになる。
図11(a),(b)および図12に示されているように、本実施形態では折り畳みレバー90は、その上端部が背もたれ部5の上端部分51よりも上側領域のみにおいてスライドできるように取り付けられており、さらに、折り畳みレバー90は背もたれ部5の背面に対して回動不可能に取り付けられている。
折り畳みレバー90は、その引き上げ操作により、開脚状態にある浴室用椅子1を座部6が略垂直に折り畳まれた状態にし、そしてその押し込み操作により、閉脚状態にある浴室用椅子1を座部6が略水平に展開した状態開脚状態にするために使用するものである。このため、折り畳みレバー90が回動可能であると、引き上げ操作および押し込み操作に際して折り畳みレバー90の角度が変化してしまい操作性が低下すると共に、折り畳みレバー90を引き上げた後は、引き手を離すことなく、そのまま続けて浴室用椅子1を持ち上げて持ち運びができるという本実施形態特有の機能を失うことになるからである。
このように、本実施形態の浴室用椅子1では、ロック手段8による座部6と前脚フレーム3との係合を解除するためのロック解除手段9として、背もたれ部5の上端部分51よりも上側領域のみにおいて上下方向にスライドする折り畳みレバー90を、その上端部が背もたれ部5の上端部分51と略面一となるように配置したので、折り畳みレバー90を上方向へ引き上げるワンタッチ操作のみにより、ロック手段8による座部6と前脚フレーム3との係合が解除され、そして座部6を略水平な展開状態から略垂直な折り畳み状態へ回動して、浴室用椅子1を閉脚状態にすることができる(図7)。また、折り畳みレバー90を引き上げた手を持ち替えることなく、そのまま状態で浴室用椅子1を持ち上げて運搬することもできる。
さらに、折り畳みレバー90を下方向へ押し込むワンタッチ操作のみにより、座部6を略垂直な折り畳み状態から略水平な展開状態へ回動して、浴室用椅子1を開脚状態にすることもできる(図6)。特に本実施形態の場合は、浴室用椅子1を折り畳んで水平面に自立させた状態において、背もたれ部5の上端部分51および折り畳みレバー90の上端部は、背もたれ部5の表面側から背面側へ向かうにつれて高くなるように傾斜しているので、この傾斜によって、背もたれ部5の上端部分51や折り畳みレバー90の上端部を押し付けることにより、後脚部30および後脚フレーム5へ力が伝わり易くなる結果、浴室用椅子1の展開が容易になる。
本実施形態において、折り畳みレバー90を、第1のアーム910と第2のアーム911を備えたテコ手段91のいずれか一方のアームに連結に連結すると、折り畳みレバー90による背もたれ部5の背面に沿った上下方向の直線運動は、背もたれ部5の任意の位置において、テコ手段91の他方のアームによる背もたれ部5の背面に沿った任意の方向に向けた円弧上の往復運動として取り出すことができるようになる。このため、折り畳みレバー90による操作をロック手段8へ伝達するためのワイヤー92をテコ手段91の他方のアームへ連結すれば、該ワイヤー92は極端な屈曲などによりその動きが阻害されることなく、体裁よく背もたれ部の中や外へ自由に配設することができるようになる。
また、テコ手段91の第1のアーム910の長さ(より正確には、第1のアーム910中の折り畳みレバー90との連結点から回転軸912までの距離)および第2のアーム911の長さ(第2のアーム911中のワイヤー92との連結点(取付け点)から回転軸912までの距離)をそれぞれに任意に設定および調節することもできるし、テコ手段91の回転軸(突起900)に対するそれぞれの取り付け角度を任意に設定および調節することもできる。別言すれば、第1のアーム910および第2のアーム911は、それぞれの長さ(連結点から回転軸までの距離)を互いに等しくすることもできれば、異なる長さにすることもできる。また、第1のアーム910および第2のアーム911は、テコ手段91の回転軸(突起900)に対してそれぞれを直線状に整列させることもできれば、異なる角度に取り付けて直線状に整列しないように配置することもできる。
この結果、折り畳みレバー90による上下方向のストロークおよびその操作力は、テコ手段91を介して、テコ手段91の他方のアームによる円弧上のストロークおよびその操作力として自由に増大させこともできれば、減少させることもできる。
4.閉脚アシスト機構
図13には、本実施形態の浴室用椅子1の捻りコイルばね状の座部付勢手段43を示すために折り畳んだ状態の浴室用椅子1を裏側から見た斜視図およびその部分的拡大図が示されている。また、図14には、図13に示される浴室用椅子1の座部付勢手段43の動作を示す概要図が示されており、(a)は浴室用椅子1を開脚した状態を示しており、(b)は浴室用椅子1を閉脚した状態を示している。
本実施形態では、上述したように座部6は、その裏面に一対の第1のブラケット61が設け、該第1のブラケット61の貫通孔へ、スリーブ(図示せず)を介して座部支持フレーム41を挿通することにより、左右一対の後脚部40(後脚フレーム4)へ回動自在に取り付けられている(図2,3,6,7参照)。また、座部支持フレーム41には、左右一対の偏心カム44が該座部支持フレーム41に対して回動不能に固定されており、捻りコイルばね状の座部付勢手段43が座部6と偏心カム44との間に取り付けられている(図13)。なお、本実施形態では、座部付勢手段43は捻りコイルばねに限定されるものではなく、形状等が適合すれば、板ばねなどの一般の付勢手段も使用することができる。
具体的には、座部付勢手段43は、第1の腕430と第2の腕431を有する捻りコイルばねであり、該捻りコイルばね43の中心開口へ座部支持フレーム41を挿通することにより、捻りコイルばね43の中心と座部支持フレーム41の中心とが同軸となるように配置される。このため、捻りコイルばね状の座部付勢手段43は、専用の付勢手段固定用のブラケット等を設けることなく、座部支持フレーム41にその中心を変位させることがないように確実に固定される。
また、捻りコイルばね43の第1の腕430の先端は鉤型形状を有しており、座部支持フレーム41に固定された偏心カム44に固定され、一方、捻りコイルばね43の第2の腕431の先端は弦巻形状を有しており、常に座部6の裏面を押し付けるように当接させて配置される。すなわち、捻りコイルばね状の座部付勢手段43は座部6と該座部6が回動自在に取り付けられている後脚フレーム4または後脚フレーム4の座部支持フレーム41との間に取り付けられており、座部支持フレーム41および偏心カム44は後脚部40(後脚フレーム4)に対して回動しないので、捻りコイルばね43は常に座部6を略水平な展開状態(図14(a))から略垂直な折り畳み状態(図14(b))へ回動させる方向へ付勢する。
なお、図示しないが、座部付勢手段43は必ずしも座部6と該座部6が回動自在に取り付けられている後脚フレーム4または後脚フレーム4の座部支持フレーム41との間に取り付けられている必要はなく、例えば座部6が前脚フレーム2に回動自在に取り付けられている場合は、前脚フレーム2または前脚フレーム2の座部支持フレームとの間に取り付けられていてもよい。
本実施形態の浴室用椅子1は、上述したように前脚フレーム3と座部6とを連結するリンク63を設けることにより、前脚フレーム3と後脚フレーム4を、互いに離間した開脚状態と互いに近接した閉脚状態との間で開閉させる動きは、座部6を、略水平な展開状態と略垂直な折り畳み状態との間で回動させる動きと連動するように構成されている。
このため、本実施形態の浴室用椅子1では、ロック解除手段9により、ロック手段8による座部6と前脚フレーム3との係合を解除すれば、座部6は自動的に又は外部から殆ど力を加えることなく、略水平な展開状態から略垂直な折り畳み状態へ回動して、浴室用椅子1が閉脚状態になる(図7)。また、捻りコイルばね状の座部付勢手段43の付勢力に抗して、折り畳みレバー90を下方向へ押し込むと、座部6は略垂直な折り畳み状態から略水平な展開状態へ回動して、浴室用椅子1が開脚状態になる(図6)。
1・・・・・浴室用椅子
2・・・・・脚フレーム
3・・・・・前脚フレーム
30・・・・前脚部(脚部)
300・・・前脚可動部
301・・・係合孔
302・・・キャップ
31・・・・支持部
32・・・・第1の補強フレーム
33・・・・第2の補強フレーム
4・・・・・後脚フレーム
40・・・・後脚部(脚部)
400・・・後脚可動部
401・・・係合孔
402・・・キャップ
41・・・・座部支持フレーム(座部と後脚フレームの回動軸)
42・・・・補強フレーム
43・・・・座部付勢手段(捻りコイルばね)
430・・・第1の腕
431・・・第2の腕
44・・・・偏心カム
5・・・・・背もたれ部
50・・・・背もたれクッション
51・・・・上端部分
52・・・・凹部
6・・・・・座部
60・・・・座面クッション
61・・・・第1のブラケット
62・・・・第2のブラケット
63・・・・リンク
7・・・・・肘掛け
8・・・・・ロック手段
80・・・・係合爪
800・・・摺接面
801・・・傾斜面
r1・・・・根元端付近の曲率半径
r2・・・・先端付近の曲率半径
81・・・・爪付勢手段(弦巻ばね)
82・・・・ハウジング
820・・・開口部
821・・・固定壁
9・・・・・ロック解除手段
90・・・・折り畳みレバー
900・・・突起
91・・・・テコ手段
910・・・第1のアーム
911・・・第2のアーム
912・・・回転軸
913・・・スライド規制手段
914・・・スライド規制長穴
92・・・・ワイヤー
920・・・シース
93・・・・カバー
930・・・スライド規制突起

Claims (9)

  1. 互いに回動自在に取り付けられた前脚フレームと後脚フレームと
    脚フレームに取り付けられた背もたれ部と、
    略水平な展開状態と略垂直な折り畳み状態との間で回動自在に脚フレームに取り付けられた座部とからなる浴室用椅子において、
    前脚フレームと後脚フレームを、互いに離間した開脚状態と互いに近接した閉脚状態との間で開閉させる動きは、座部を、略水平な展開状態と、座部の表面が前を向いた略垂直な折り畳み状態との間で回動させる動きと連動しており、そして
    直接に座部を、略水平な展開状態から略垂直な折り畳み状態へ回動させる方向へ付勢する座部付勢手段が、座部と該座部が回動自在に取り付けられている脚フレームとの間に取り付けられていることを特徴とする浴室用椅子。
  2. 脚フレームは、座部と脚フレームの回動軸と同軸上に、且つ左右一対の脚部を連結する座部支持フレームを備えており、座部付勢手段は座部と該座部支持フレームとの間に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の浴室用椅子。
  3. 座部付勢手段は、第1の腕と第2の腕を有する捻りコイルばねであり、該捻りコイルばねの中心は座部支持フレームの中心と同軸上に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の浴室用椅子。
  4. 座部支持フレームは、該座部支持フレームに固定された偏心カムを備えており、座部付勢手段は座部と該偏心カムとの間に取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載の浴室用椅子。
  5. 捻りコイルばねの第1の腕は、座部の裏面に固定されており、そして第2の腕は、偏心カムに固定されていることを特徴とする請求項4に記載の浴室用椅子。
  6. 脚フレームは、左右一対の脚部を連結する補強フレームを備えており
    座部には、座部を補強フレームへ係合させて略水平な展開状態を保持するためのロック手段が設けられており、
    ロック手段は、補強フレームに対してスライド移動可能であり、且つ補強フレーム上を横断することで該補強フレームと係合する係合爪を備えており、そして
    係合爪は、補強フレームと接するように係合する摺接面を有しており、該摺接面はスライド方向から、補強フレームから離間する側へ傾いた傾斜面を含んでいることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の浴室用椅子。
  7. 背もたれ部には、ロック手段による座部と補強フレームとの係合を解除するためのロック解除手段が設けられており、そしてロック解除手段は手を掛けるための折り畳みレバーを有しており、且つ該折り畳みレバーは、その上端部が背もたれ部の上端部分と略面一となるように配置されていることを請求項6に特徴とする浴室用椅子。
  8. 折り畳みレバーを上方向へ引き上げるワンタッチ操作のみにより、ロック手段による座部と補強フレームとの係合が解除され、そして座部は、略水平な展開状態から略垂直な折り畳み状態へ回動することを特徴とする請求項7に記載の浴室用椅子。
  9. 折り畳みレバーを下方向へ押し込むワンタッチ操作のみにより、座部は、略垂直な折り畳み状態から略水平な展開状態へ回動することを特徴とする請求項7又は8に記載の浴室用椅子。
JP2018242876A 2018-12-26 2018-12-26 浴室用椅子 Active JP7353710B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018242876A JP7353710B2 (ja) 2018-12-26 2018-12-26 浴室用椅子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018242876A JP7353710B2 (ja) 2018-12-26 2018-12-26 浴室用椅子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020103400A JP2020103400A (ja) 2020-07-09
JP7353710B2 true JP7353710B2 (ja) 2023-10-02

Family

ID=71449880

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018242876A Active JP7353710B2 (ja) 2018-12-26 2018-12-26 浴室用椅子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7353710B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112914288B (zh) * 2021-01-21 2024-03-29 福建欧莱德家具有限公司 一种折叠椅及其生产工艺

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000300387A (ja) 1999-02-17 2000-10-31 Kazuyoshi Wakabayashi 折り畳み椅子及びこの椅子が配された歩道
JP2002293176A (ja) 2001-03-30 2002-10-09 Nippon Plast Co Ltd チャイルドシート
JP2005087394A (ja) 2003-09-16 2005-04-07 Aron Kasei Co Ltd シャワー用折畳み椅子
JP2008259807A (ja) 2007-03-16 2008-10-30 Aron Kasei Co Ltd 折り畳み椅子
JP2011067448A (ja) 2009-09-25 2011-04-07 Panasonic Electric Works Life Tech Co Ltd 浴室用椅子
JP2016088482A (ja) 2014-11-11 2016-05-23 テイ・エス テック株式会社 車両用シート

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6206462B1 (en) * 2000-04-17 2001-03-27 Ming-Tai Huang Pinch preventing mechanism for a collapsible chair

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000300387A (ja) 1999-02-17 2000-10-31 Kazuyoshi Wakabayashi 折り畳み椅子及びこの椅子が配された歩道
JP2002293176A (ja) 2001-03-30 2002-10-09 Nippon Plast Co Ltd チャイルドシート
JP2005087394A (ja) 2003-09-16 2005-04-07 Aron Kasei Co Ltd シャワー用折畳み椅子
JP2008259807A (ja) 2007-03-16 2008-10-30 Aron Kasei Co Ltd 折り畳み椅子
JP2011067448A (ja) 2009-09-25 2011-04-07 Panasonic Electric Works Life Tech Co Ltd 浴室用椅子
JP2016088482A (ja) 2014-11-11 2016-05-23 テイ・エス テック株式会社 車両用シート

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020103400A (ja) 2020-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5607908B2 (ja) 浴室用椅子
CN105361489B (zh) 座椅
JP4937473B2 (ja) ベビーカーの折り畳み操作装置
JP2002225721A (ja) 折畳み式ベビーカー
JP2018537165A (ja) ヘッドレストフォールディング装置
JP5177353B2 (ja) 移動家具、天板付き家具及び椅子
US8360514B2 (en) High chair folding device and high chair thereof
JP2003094994A (ja) チャイルドシートのサポートレッグ装置
JP5905928B2 (ja) 浴室用椅子
JP7353710B2 (ja) 浴室用椅子
JP5239503B2 (ja) アームレスト支持構造
JP6228251B2 (ja) 浴室用椅子
JP7313819B2 (ja) 浴室用椅子
JP7248434B2 (ja) 浴室用椅子
WO2004032686A1 (en) Chair backrest
JP7049237B2 (ja) 浴室用椅子
JP6997268B1 (ja) 浴室用椅子
KR200306817Y1 (ko) 의자 높이조절 장치
KR101172138B1 (ko) 콘솔 암레스트 구조
JPH09263246A (ja) 折り畳み構造を有する着座装置
JP6382402B1 (ja) 折りたたみ式椅子型簡易便器
JP2005118144A (ja) 折り畳み式車椅子
JP4149880B2 (ja) 家具収納椅子
JP4341963B2 (ja) 補助便具および和式便器用の便器椅子
KR200382336Y1 (ko) 원터치 펼침 다리받침이 구비된 사무용 의자

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210510

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220405

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221004

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230328

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230525

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230919

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230919

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7353710

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150