JPH09253414A - 水質浄化装置 - Google Patents

水質浄化装置

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JPH09253414A
JPH09253414A JP8063459A JP6345996A JPH09253414A JP H09253414 A JPH09253414 A JP H09253414A JP 8063459 A JP8063459 A JP 8063459A JP 6345996 A JP6345996 A JP 6345996A JP H09253414 A JPH09253414 A JP H09253414A
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JP
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water
air
pumping
pump
filter
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JP8063459A
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Hideaki Ikeda
英明 池田
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Tokico Ltd
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Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理部に詰りが生じても適正な流量の水を処
理部に通過させて、必要な浄化能力を確保することがで
きる水質浄化装置を提供する。 【解決手段】 フィルタ13の内部隙間部27に連通さ
れた揚水管28を介して該内部隙間部27から水を汲み
出すことにより処理部26に外側から内部隙間部27側
への水流を発生させるポンプ54と、内部隙間部27内
の圧力を検出する圧力センサ41と、該圧力センサ41
で検出される圧力に応じてポンプ54の汲出力を制御す
る制御手段とを具備することにより、制御手段が、フィ
ルタ13の処理部26の詰りに応じて変化する、圧力セ
ンサ41で検出される圧力に応じて、ポンプ54の汲出
力を制御して、処理部26を通過する水の流量を最適に
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば湖沼、池、
ダム、溜池、貯水池、河川、用水路、堀、運河、水槽等
において水を浄化する水質浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】湖沼、池、ダム、溜池、貯水池、河川、
用水路、堀、運河、水槽等の浄化対象において、水質汚
染対策として水を浄化する水質浄化装置を設置すること
が行われている。このような水質浄化装置として、処理
部と内部隙間部とを有し水面下に配置されるフィルタ
と、該フィルタの内部隙間部に連通された揚水管を介し
て該内部隙間部から水を汲み出すことにより処理部に外
側から内部隙間部側への水流を発生させるポンプとを有
し、ポンプにより生じる水流で水をフィルタの処理部に
強制的に通過させ浄化するものが考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記水質浄
化装置においては、浄化処理の進行に伴ってフィルタの
処理部に徐々に詰りを生じてしまうことになり、これに
よりポンプの吸込み抵抗が大きくなり、一定の汲出力で
は、処理部を通過する水の流量が減少して、必要とする
浄化能力が得られなくなってしまうという問題の発生が
予想された。したがって、本発明の目的は、処理部に詰
りが生じても適正な流量の水を処理部に通過させて、必
要な浄化能力を確保することができる水質浄化装置を提
供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の水質浄化装置は、処理部と
内部隙間部とを有し水面下に配置されるフィルタと、該
フィルタの前記内部隙間部に連通された揚水管を介して
該内部隙間部から水を汲み出すことにより前記処理部に
外側から前記内部隙間部側への水流を発生させるポンプ
と、前記内部隙間部内の圧力を検出する圧力センサと、
該圧力センサで検出される圧力に応じて前記ポンプの汲
出力を制御する制御手段と、を具備することを特徴とし
ている。これにより、制御手段が、フィルタの処理部の
詰りに応じて変化する、圧力センサで検出される圧力に
応じて、ポンプの汲出力を制御することにより、処理部
を通過する水の流量を最適にできる。
【0005】本発明の請求項2記載の水質浄化装置は、
請求項1記載のものに関して、前記ポンプは、前記揚水
管が下部を前記フィルタの内部隙間部に開口させ上部を
前記フィルタの外部に開口させており、また、該揚水管
内に挿通され該揚水管の中間所定位置に配置された噴出
部から空気を噴出させる空気噴出管を有していて、前記
噴出部から空気を噴出させることにより前記揚水管内に
下部から上部へ向けての水流を発生させてフィルタの前
記内部隙間部から水を汲み出すものとされ、前記制御手
段は、前記圧力センサで検出される圧力に応じて前記噴
出部からの噴出空気量を制御することを特徴としてい
る。これにより、制御手段が、フィルタの処理部の詰り
に応じて変化する、圧力センサで検出される圧力に応じ
て、噴出部からの噴出空気量を制御することにより、処
理部を通過する水の流量を最適にできる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の水質浄化装置の一の実施
の形態を図面を参照して以下に説明する。まず、図1に
おいて符号11で示すものが水質浄化装置である。この
水質浄化装置11は、池あるいは湖沼等の浄化対象10
に浮遊されて用いられるもので、水に浮せるためのフロ
ート12と、フロート12の下側に着脱自在に支持され
て水面10aの下側に保持されるフィルタカートリッジ
(フィルタ)13と、フロート12の上部に水面10a
の上側に配置されるよう固定された駆動装置14とを有
している。なお、以下の説明における上下は、フロート
12で浄化対象10に浮かされた状態における上下を示
す。
【0007】まず、フィルタカートリッジ13について
説明する。フィルタカートリッジ13は、ステンレス鋼
や塩化ビニル等の非腐食性の部材や非腐食処理された鋼
板等にて、例えば外径が1.4m、長さが1.2mの略
円筒状に形成されるとともに無数の集水孔16が全面に
形成された外円筒部17aと、その下端開口側を閉塞す
る円板状の閉塞部17bと、その上端開口側を閉塞する
よう設けられ、中央に取付孔18が形成された有孔円板
状の閉塞部17cとからなる外体17を有している。
【0008】この外体17の内側には、外体17と同様
の部材にて例えば直径50〜200mmの有底円筒状に
形成されるとともに例えば10mm程度の径の流入孔1
9が外周面に多数所定間隔で形成された集水管20が、
外体17と同軸状に配置されかつその開口側が取付孔1
8側に配置された状態で取付板21を介して固定されて
いる。なお、取付板21には、その中央に円形の流出孔
22が貫通形成されている。また、集水管20の底部2
0aと外体17の外円筒部17aとの間には、有孔円板
状の底部材23が固定されており、この底部材23に
は、板厚方向に貫通する底孔24が多数例えば放射状を
なすよう形成されている。
【0009】そして、外体17の閉塞部17c側と底部
材23と集水管20とで囲まれる環状の隙間には、集水
孔16および流入孔19より径大の例えば10〜50m
m程度の木炭等の濾過材が充填されしかも有機物を分解
する好気性の微生物が担持されて、処理部26が形成さ
れている。取付板21には、取付板21および集水管2
0で画成される内部隙間部27内に延在するよう塩化ビ
ニル等からなる両端開口の略円筒状の揚水管28が、集
水管20と同軸をなしかつその外周面が集水管20の内
周面と所定の間隔をあけた状態で固定されている。この
固定状態で、揚水管28は、集水管20の底部20aの
若干上側位置まで延在して下端開口部29を開口させて
おり、上端開口部30を取付板21の流出孔22に一致
させている。これにより、内部隙間部27は処理部26
または揚水管28を介する以外でのフィルタカートリッ
ジ13の外部への連通が不可とされている。
【0010】揚水管28の内側には、円筒状の空気噴出
管32が隙間をもって挿通されており、該空気噴出管3
2は、下端部が揚水管28内において下端開口部29よ
り若干上側の中間所定位置まで延在され上端部が揚水管
28より上方に突出された状態で、取付具33により揚
水管28に同軸をなして取り付けられている。なお、空
気噴出管32の下端部にはその内部を外部に連通させる
空気噴出孔(噴出部)34が複数形成されている。この
空気噴出管32は、上端部に連結された連結管35を介
して、フロート12の上側に固定された駆動装置14に
連結されている。
【0011】処理部26の下側であって、外体17の閉
塞部17b側と底部材23と集水管20の底部20aと
で画成される隙間には、円筒状の洗浄ノズル37が挿通
されている。この洗浄ノズル37には、その内部を外部
に連通させる空気噴出孔38がほぼ全長にわたって多数
形成されている。この洗浄ノズル37は、先端側が閉塞
されかつ基端側が外体17の外側まで延在された状態で
該外体17に固定されており、その基端側は、連結管3
9を介して駆動装置14に連結されている。なお、洗浄
ノズル37を前記隙間内で一つまたは複数の輪状に形成
し、その円周方向に空気噴出孔38を複数形成するよう
にしてもよい。
【0012】そして、この実施の形態においては、揚水
管28の下部内側に、下端開口部29における吸込み圧
力を測定するための圧力センサ41が設けられている。
この圧力センサ41は、図2に示すような略円弧状の固
定具42により揚水管28の下部内側に、水の流れによ
ってもその位置が変動しないように堅固に固定されてい
る。該圧力センサ41はケーブル43を介して駆動装置
14に接続されている。ここで、圧力センサ41は、揚
水管28の下部内側に限らず、内部隙間部27内すなわ
ち集水管20内の圧力を検出することができる位置であ
れば、空気噴出孔38から噴出される空気の影響を受け
ない揚水管28の内側の他の位置、あるいは集水管20
の下部壁面等、上記以外の位置に設けることができる。
【0013】次に、駆動装置14について説明する。駆
動装置14は、その外殻を構成する筐体45がフロート
12の上に固定されており、この筐体45内に、図3に
示すように、空気を供給するためのコンプレッサ46
と、コンプレッサ46に接続されるとともにケーブル4
7を介して岸側に配置される外部電源48に接続される
コントローラ(制御手段)49とが設けられ、またコン
プレッサ46の吐出側の空気供給通路50aを、空気噴
出管32側の連結管35に連結された空気供給通路50
bおよび洗浄ノズル37側の連結管39に連結された空
気供給通路50cのいずれか一方に選択的に切り換える
切換弁51と、空気供給通路50bに設けられてコンプ
レッサ46から切換弁51を介して供給される空気の流
量を制御する流量調整弁52と、空気供給通路50bの
流量調整弁52と連結管35との間に設けられて流量調
整弁52から空気噴出管32へ供給される空気の流量を
測定する流量計53とが設けられている。
【0014】ここで、コントローラ49は、圧力センサ
41にケーブル43を介して電気的に接続されており、
さらに流量計53にも電気的に接続されていて、これら
から出力される検出信号に基づいて、切換弁51および
流量調整弁52を制御する。
【0015】そして、コントローラ49が切換弁51に
よりコンプレッサ46と空気噴出管32側の連結管35
とを連通させると、流量調整弁52で制御された流量で
空気が空気噴出管32に供給される。すると、供給され
た空気が空気噴出管32の空気噴出孔34から噴出さ
れ、気泡となって揚水管28内を下から上へ移動し、こ
の気泡の移動で、該揚水管28内に上方への水流すなわ
ちエアリフトが生じ、よって揚水管28の内部隙間部2
7側の下端開口部29から内部隙間部27内の水すなわ
ちすでに処理部26を通過した水を汲み上げ上部開口部
30から外部に排出させる。
【0016】これにより、強制的にフィルタカートリッ
ジ13の側部外側の水すなわち特にアオコ等の藻類を多
く含む水面10a近傍の水が、外体の集水孔16から処
理部26に至り該処理部26を半径方向内方に通過して
集水管20の流入孔19から内部隙間部27に至る。そ
して、上記処理部26の通過時に、処理部26を構成す
る濾過材に担持された好気性微生物により、アオコ等の
藻類や有機質浮遊物質、溶解性有機物質等が分解される
ことで水が浄化される。このようにして、処理部26で
浄化された水が揚水管28から外部に再び排出され、こ
のような水の環流で浄化対象10が浄化されることにな
る。なお、コンプレッサ46から空気噴出管32への空
気の供給量は、例えば、水が処理部26を半径方向内方
に0.5〜4(cm/分)程度の速度で通過するように
設定される。
【0017】他方、コントローラ49が切換弁51によ
りコンプレッサ46と洗浄ノズル37側の連結管39と
を連通させると、供給された空気が洗浄ノズル37の空
気噴出孔38から噴出される。すると、該空気は、気泡
となって、処理部26内を主として上方に移動する。こ
の気泡の移動による衝撃等で、処理部26を構成する濾
過材に振動が生じて、付着した微生物の分解後のフン等
のゴミが剥離等され、該ゴミは気泡の移動で生じる水流
で処理部26の外部に運搬される。このようにして処理
部26内に溜まったゴミが除去され、処理部26が洗浄
される。
【0018】ここで、上記水質浄化装置11は、風等に
より移動しないように、岸に図示せぬロープやワイヤ等
で連結されている。なお、上記コンプレッサ46、空気
供給通路50a,50b、連結管35、空気噴出管32
および揚水管28が、エアリフト式のポンプ54を構成
しており、コンプレッサ46、空気供給通路50a,5
0c、連結管39および洗浄ノズル37が洗浄装置55
を構成している。
【0019】次に、上記水質浄化装置11の作動をコン
トローラ49の制御内容を中心に以下に説明する。ま
ず、空気噴出管32から噴出される空気流量VがV1
4(V1<V2<V3<V4)の場合のそれぞれについ
て、揚水管28の下部開口部29に設けられた圧力セン
サ41で検出される該下部開口部29における吸込み圧
力PSと、揚水管28からの揚水量Qとの関係は、図4
に示すようになっている。すなわち、空気噴出管32か
ら噴出される空気流量Vが一定であれば、揚水量Qは吸
込み圧力PSが増大すると、ほぼ直線的に減少する特性
がある。
【0020】コントローラ49は、外部電源48から電
力が供給されると、まず、切換弁51によりコンプレッ
サ46の吐出側をポンプ54の空気噴出管32に連通さ
せる状態とし(ステップS1)、流量調整弁52がその
流路を全開とする状態として(ステップS2)、コンプ
レッサ46を駆動する(ステップS3)。
【0021】これにより、コンプレッサ46が空気噴出
管32に最大流量の空気を供給する。すると、上述した
ように、供給された空気が空気噴出管32の空気噴出孔
34から噴出され、気泡となって、揚水管28内で下か
ら上への移動し、よって、揚水管28内に上方への水流
が生じて、揚水管28の下端開口部29から内部隙間部
27内の水が汲み上げられ上部開口部30から外部に排
出される。これにより、強制的にフィルタカートリッジ
13の側部外側の水が処理部26を半径方向内方に通過
し内部隙間部27に至って浄化され、再び浄化対象10
に流出される。
【0022】次に、コントローラ49は、流量計53お
よび圧力センサ41の出力信号から空気噴出管32から
噴出される空気流量Vと揚水管28の吸込み圧力PS
を検出し、図4に示す特性等に基づいてあらかじめ設定
されているデータから、このとき検出された空気流量V
と吸込み圧力PSに対する揚水量Qを算出する(ステッ
プS4)。なお、この時、流量調整弁52は全開となっ
ており、処理部26の目詰りもないとすると、空気流量
V、吸込み圧力PSおよび揚水量Qは、図5中、点Aの
状態にある。
【0023】そして、この算出された揚水量Qと、あら
かじめ設定された、処理部26を通過する際の水の最適
速度を得るために必要な最適揚水量Q0に微小量ΔQを
加えた値Q0+ΔQとを比較し(ステップS5)、算出
した現在の揚水量Qが値Q0+ΔQ以上の場合には、流
量調整弁52をその流路が狭まる閉方向にあらかじめ定
められた微小量駆動する(ステップS6)。そして、算
出した現在の揚水量QがQ0+ΔQより小さくなるま
で、上記のステップS4〜S6を繰り返し行い、空気流
量Vすなわちポンプ54の揚水力(汲出力)を制御する
(図5中、点A→点Bの状態)。
【0024】ステップS5で算出した現在の揚水量Q
が、Q0+ΔQより小さくなると(図5中、点Bの状
態)、コントローラ49はタイマTをリセットし(T=
0)、タイマTのカウントを開始する(ステップS
7)。そして、タイマTがあらかじめ設定された値T0
(例えばT0=1日)以上となるまで時間待ちをし(ス
テップS8)、タイマTがT0以上になると、コントロ
ーラ49は流量計53および圧力センサ41の出力信号
から空気流量V、吸込み圧力PSを検出し、上記と同様
に、あらかじめ設定されたデータより揚水量Qを算出す
る(ステップS9)。
【0025】次に、コントローラ49は、検出した吸込
み圧力PSと、あらかじめ設定された限界吸込み圧力P
S0とを比較し(ステップS10)、吸込み圧力PSが限
界吸込み圧力PS0以下であれば、ステップS9で算出し
た揚水量Qと、あらかじめ設定された最適揚水量Q0
を比較する(ステップS11)。そして、揚水量Qが最
適揚水量Q0より大きければ、ステップS7に戻り、算
出した現在の揚水量QがQ0以下になるまで、上記のス
テップS7〜S11を繰り返す。この間、常に浄化処理
が行われているため、処理部26は徐々に目詰りを起こ
し、吸込み圧力PSが徐々に増大し、その結果、揚水量
Qが徐々に減少することになる(図5中、点B→点Cの
状態)。
【0026】そして、上記のステップS11で現在の揚
水量Qが最適揚水量Q0以下になると(図5中、点Cの
状態)、コントローラ49は、流量調整弁52を流路が
拡大する開方向にあらかじめ定められた微小量だけ駆動
する(ステップS12)。そして、算出した現在の揚水
量QがQ0以上になるまで、上記のステップS9〜S1
2を繰り返し行い、空気流量Vを制御する(図5中、点
C→点B’の状態)。
【0027】このように、コントローラ49は繰り返し
空気流量を制御し、その間の揚水量Qの変化は、図5に
示す点B→点C→点B’→点C’…のようになり、最適
揚水量Q0を中心にしたのこぎり刃状になる。これによ
り、結果として、コントローラ49は、フィルタカート
リッジ13の処理部26の詰りが大きくなり圧力センサ
41で検出される圧力が高くなりその時点での空気流量
Vすなわちポンプ54の揚水力では不足した場合に、空
気流量Vを多くすることによりポンプ54の揚水力を大
きくして、揚水量Qを常に最適揚水量Q0付近に保つこ
とになるため、処理部26を通過する水の流量を確保す
ることができる。したがって、処理部26に詰りが生じ
ても適正な流量の水を処理部26に通過させて、必要な
浄化能力を確保することができる。
【0028】ここで、長期間浄化処理を行うことで、処
理部26の目詰りがさらに進行して、上記のステップS
10における現在の吸込み圧力PSがあらかじめ設定さ
れた限界吸込み圧力PS0より大きくなると(図5中、点
Dの状態)、コントローラ49は、コンプレッサ46は
駆動状態のまま該コンプレッサ46の空気吐出側が洗浄
装置55の洗浄ノズル37に連通するよう切換弁51を
駆動する(ステップS13)。これにより、処理部26
の下側に設けられた洗浄ノズル37の空気噴出孔38か
ら空気が噴出されることになる。すると、上述したよう
に、該空気が気泡となって、処理部26内を主として上
方に移動し、処理部26を構成する濾過材に振動を生じ
させて付着したゴミを剥離させ、処理部26を洗浄す
る。
【0029】この一方で、コントローラ49は、洗浄タ
イマtをリセットし(t=0)、洗浄タイマのカウント
を開始する(ステップS14)。そして、洗浄タイマt
があらかじめ設定された値t0(例えばt0=60分)以
上になるまで時間待ちをし(ステップS15)、洗浄タ
イマtがt0以上となると、コントローラ49は、コン
プレッサ46の空気吐出側がポンプ54の空気噴出管3
2に連通するよう切換弁51を駆動し(ステップS1
6)、ステップS4に戻って、再び浄化処理を開始させ
ることになる。
【0030】そして、このステップS4に戻った時点で
は、洗浄により処理部26は目詰りが解消されており、
その結果、吸込み圧力PSは低減され、空気流量V、吸
込み圧力PSおよび揚水量Qは、図5中の点Eの状態と
なる。コントローラ49は再び算出した現在の揚水量Q
がQ0+ΔQより小さくなるまで、上述と同様、ステッ
プS4〜S6を繰り返し空気流量Vすなわちポンプ54
の揚水力を制御する(図5中、点E→点Bの状態)。
【0031】これにより、結果として、コントローラ4
9は、フィルタカートリッジ13の処理部26の詰りが
なくなり圧力センサ41で検出される圧力が低くなって
その時点での空気流量Vすなわちポンプ54の揚水力で
は過剰となった場合に、空気流量Vを少なくすることに
よりポンプ54の揚水力を小さくして、揚水量Qを最適
揚水量Q0付近に保つことになるため、処理部26を通
過する水の流量が過剰になって十分に浄化されないで通
過してしまうことを防止できる。
【0032】以上のように、この実施の形態の水質浄化
装置11によれば、吸込み圧力と、ポンプ54の揚水力
の代用としての空気流量とを測定し、あらかじめ求めら
れているこれら吸込み圧力および空気流量とポンプ54
の揚水量との関係から、浄化に最適な揚水量が得られる
ように空気流量すなわちポンプ54の揚水力を制御する
ことにより、処理部26が目詰りを起こしても、常に微
生物が浄化を行うために最適な揚水量が得られ、効率良
く浄化処理を行うことができる。また、吸込み圧力を測
定し、その変化によって、ポンプ54の揚水力の増大で
は対応できない状態に処理部26の目詰りがなった時点
で、自動的に洗浄処理を行うため、様々な浄化対象に対
応でき、メンテナンスの必要がなくなる。
【0033】さらに、空気噴出管32から揚水管28内
の下部近傍に空気を噴出するエアリフト式のポンプ54
を用いるため、処理部26への水の通過による浄化は勿
論、処理部26内への好気性微生物への空気供給と、浄
化対象10の溶存酸素の維持による魚等生態系の維持と
が、容易な構造で実現でき、よって、設備コストおよび
運転コストを低減させることができ、浄化処理を容易か
つ安価に実施できる。
【0034】加えて、フロート12にて浄化対象10に
浮かせるのみで、浄化対象10外の岸等に別途設置スペ
ースを必要とせず、施工性を向上できるとともに、浄化
対象10外への装置の設置による美観の損傷をも防止で
きる。さらに、フロート12にて浄化対象10に浮かせ
るので、水面10a近傍に特に多く発生するアオコ等の
藻類を効率よく除去でき、清澄度を向上できるととも
に、浄化対象10の水の環流により、アオコに大量に含
まれた酸素を浄化対象10の全体に環流でき、浄化対象
10の自浄作用も活性化できる。加えて、処理部26が
パッケージ化されたフィルタカートリッジ13として着
脱自在に設けられているため、その製造性が向上でき、
量産化が容易に実現できるとともに、水質浄化装置11
の保守管理が容易となる。
【0035】さらに、処理部26の濾過材に木炭を用い
ており、該木炭は、気孔率および比表面積が極めて大き
く、また、好気性微生物の生化学反応に必要なナトリウ
ム(Na)、カリウム(K)、カルシウム(Ca)、マ
グネシウム(Mg)、鉄(Fe)、銅(Cu)、亜鉛
(Zn)等の元素を含有しているため、木炭の単位重量
当りの好気性微生物の担持量が増大し、好気性微生物を
良好に担持でき、よって、浄化処理効率を向上すること
ができる。また、木炭は、気孔径が活性炭より大きいた
め、担持される好気性微生物により気孔が閉塞されるこ
とを抑制することができるとともに、活性炭に担持可能
なバクテリアやプランクトン等の微生物の他に、微小動
物等の好気性微生物も担持でき、浄化処理効率を向上す
ることができる。加えて、好気性微生物が分解不可な無
機農薬や十分処理されていない工場排水等が、浄化対象
10に誤って流入することがあっても、木炭に吸着する
ことができ、浄化対象10の生態系を良好に維持するこ
とができる。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載の水質浄化装置によれば、制御手段が、フィルタの
処理部の詰りに応じて変化する、圧力センサで検出され
る圧力に応じて、ポンプの汲出力を制御することによ
り、処理部を通過する水の流量を最適にできる。したが
って、処理部に詰りが生じても適正な流量の水を処理部
に通過させて、必要な浄化能力を確保することができ
る。
【0037】また、本発明の請求項2記載の水質浄化装
置は、制御手段が、フィルタの処理部の詰りに応じて変
化する、圧力センサで検出される圧力に応じて、噴出部
からの噴出空気量を制御することにより、処理部を通過
する水の流量を最適にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水質浄化装置の一の実施の形態を示す
側断面図である。
【図2】本発明の水質浄化装置の一の実施の形態の圧力
センサ取付部分を示すものであって、(a)は側断面
図、(b)は(a)における下方から見た図である。
【図3】本発明の水質浄化装置の一の実施の形態の駆動
装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の水質浄化装置の一の実施の形態の空気
噴出管から噴出される空気流量V1〜V4の場合のそれぞ
れについて、圧力センサで検出される吸込み圧力P
S(横軸)と、揚水管からの揚水量Q(縦軸)との関係
を示した特性線図である。
【図5】本発明の水質浄化装置の一の実施の形態の制御
時の各状態における圧力センサで検出される吸込み圧力
S(横軸)と、揚水管からの揚水量Q(縦軸)との関
係を示した特性線図である。
【図6】本発明の水質浄化装置の一の実施の形態のコン
トローラの制御内容の一部を示すフローチャートであ
る。
【図7】本発明の水質浄化装置の実施の形態のコントロ
ーラの制御内容の他の一部を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10a 水面 13 フィルタカートリッジ(フィルタ) 26 処理部 27 内部隙間部 28 揚水管 34 空気噴出孔(噴出部) 41 圧力センサ 49 コントローラ 54 ポンプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理部と内部隙間部とを有し水面下に配
    置されるフィルタと、 該フィルタの前記内部隙間部に連通された揚水管を介し
    て該内部隙間部から水を汲み出すことにより前記処理部
    に外側から前記内部隙間部側への水流を発生させるポン
    プと、 前記内部隙間部内の圧力を検出する圧力センサと、 該圧力センサで検出される圧力に応じて前記ポンプの汲
    出力を制御する制御手段と、を具備することを特徴とす
    る水質浄化装置。
  2. 【請求項2】 前記ポンプは、前記揚水管が下部を前記
    フィルタの内部隙間部に開口させ上部を前記フィルタの
    外部に開口させており、また、該揚水管内に挿通され該
    揚水管の中間所定位置に配置された噴出部から空気を噴
    出させる空気噴出管を有していて、前記噴出部から空気
    を噴出させることにより前記揚水管内に下部から上部へ
    向けての水流を発生させてフィルタの前記内部隙間部か
    ら水を汲み出すものとされ、 前記制御手段は、前記圧力センサで検出される圧力に応
    じて前記噴出部からの噴出空気量を制御することを特徴
    とする請求項1記載の水質浄化装置。
JP8063459A 1996-03-19 1996-03-19 水質浄化装置 Withdrawn JPH09253414A (ja)

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