JP2000042581A - 水質浄化装置 - Google Patents

水質浄化装置

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JP2000042581A
JP2000042581A JP22865698A JP22865698A JP2000042581A JP 2000042581 A JP2000042581 A JP 2000042581A JP 22865698 A JP22865698 A JP 22865698A JP 22865698 A JP22865698 A JP 22865698A JP 2000042581 A JP2000042581 A JP 2000042581A
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water
pipe
air
treated
processing unit
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JP22865698A
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Noriaki Otsuka
典彰 大塚
Daisuke Tanabe
大輔 田辺
Hideaki Ikeda
英明 池田
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Tokico Ltd
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Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 曝気させても完全には解消できなかった微生
物膜と汚泥等による目詰まりを解消し、水質浄化装置の
浄化能力の低下を防止し、もって処理部の寿命を延ば
す。 【解決手段】 処理部の洗浄を行う前に当該処理部中の
被処理水の通過を所定時間停止することにより当該処理
部内に担持されている好気性微生物への栄養供給を絶
ち、または当該微生物を死滅させる気体で曝気すること
により当該微生物を死滅させることによって微生物膜と
汚泥等による目詰まりを取れ易くし、処理部内の洗浄が
容易に行えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水質浄化装置に係わ
り、例えば湖沼、池、ダム、溜池、河川、用水路などの
汚染水域において、好気性微生物を接触濾過材に担持さ
せた処理部を用いて富栄養化を抑制することにより、前
記汚染水域を対象水域ごとに浄化する水質浄化装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】湖沼、池、ダム、溜池、河川、用水路な
どの水域において、水質汚染対策として水を浄化する水
質浄化装置を設置することが行われている。このような
水質浄化装置は、水中に処理部を設置または吊下し、被
処理水を強制的に処理部中に通過させることにより処理
部中の接触濾過材に担持された好気性微生物により浄化
処理対象水域の被処理水の浄化処理を行う。さらに浄化
処理された被処理水は該処理部内に設けられた集水管内
に集水孔を通過して集水される。集水された被処理水
は、該集水管内に設けられた第1の空気噴出手段による
エアリフト作用によって集水管内を上昇し、処理部の上
方に吐出させられることによって浄化水として浄化処理
対象水域に還元される。
【0003】このような浄化処理の繰り返しによって、
処理部内には被処理水とともに水中懸濁物も流入すると
ともに、処理部内に担持される好気性微生物が繁殖する
ため、接触濾過材にはこの水中懸濁物および過大に成長
・繁殖した微生物により目詰まりが生じる。この目詰ま
りにより、該処理部内への被処理水の吸込抵抗が増大し
て処理部の通過水量が減少し、接触濾過材に担持されて
いる好気性微生物による浄化能力を低下させてしまうと
いう問題がある。
【0004】このような問題を解決するために、処理部
底層部に第2の空気噴出手段を設け、前記処理部内を曝
気させて底層部から接触濾過材に空気(気泡)を衝突等
させることにより処理部内の水中懸濁物および過大に成
長・繁殖した微生物に起因する目詰まりを取り除く洗浄
が従来から行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、目詰まりの
原因のうち、接触濾過材に担持されている好気性微生物
の微生物膜が成長して付着し、さらにこの微生物膜に汚
泥などが付着して固まって引き起こされる目詰まりの場
合には、処理部底層部から曝気させても完全には当該目
詰まりが解消できず、水質浄化装置の浄化能力が低下す
るという問題がある。また、この状態が反復継続される
と、次第に処理部の目詰まりが解消できなくなり、処理
部の寿命が短くなってしまうという問題がある。本発明
は、微生物膜と汚泥等による目詰まりを解消し、もって
水質浄化装置の浄化能力の低下を防止し、処理部の寿命
を延ばすことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は、水質浄化装置において、処理部の洗
浄時に接触濾過材に担持された微生物を死滅させる微生
物死滅手段を設けたことを特徴とする。また、前記微生
物死滅手段は、前記ポンプ手段と前記空気噴出手段を両
方とも所定時間停止させることにより前記処理部中への
被処理水の流入を一時的に停止させる一時停止手段であ
ることを特徴とする。また、前記微生物死滅手段は、前
記空気噴出手段より前記処理部中に微生物を死滅させる
気体を噴出させる気体噴出手段であることを特徴とす
る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態につい
て図1〜図3を参照して説明する。図1および図2は水
質浄化装置を示す図で、1は水質浄化装置本体である。
この水質浄化装置本体1は、処理水域2の水底11に設
置され被処理水3を浄化処理する浄化処理ユニット4
(図1参照)と、地上に設置される駆動装置6(図2参
照)とから構成されている。
【0008】まず、図1を参照して浄化処理ユニット4
について説明する。この浄化処理ユニット4は、ステン
レス製等の非腐食性の部材や非腐食処理された鋼板等に
て立方体に形成された外体8を有し、この外体8の下面
はフレーム10の上面に固定されている。また外体8の
外周面の全てには、多数の流入孔9が形成されている。
【0009】また、外体8には、集水管15の一端が挿
入されており、集水管15の一端15aには、被処理水
3が流通可能に側面および上面に集水孔18が複数形成
された集水部17が取り付けられている。さらに、集水
管15の集水部17が外体8の中心に位置している。浄
化処理ユニット4は、外体8と集水管15との間に、流
入孔9および集水孔18より大径の粒径の木炭(接触濾
過材)19が充填されており、木炭19には好気性微生
物が担持され、処理部20が形成されている。
【0010】22はリフト管で、このリフト管22の一
端には流出孔13が形成されており、リフト管22の他
端は、集水管15の他の一端15bと接続されている。
また、リフト管22内の下部付近には、先端が閉塞され
た空気噴出管24が挿入されている。そして、この空気
噴出管24の先端付近の円周方向には、空気噴出孔26
が形成されている。空気噴出管24の他の一端は連結管
37(図2参照)に接続されている。尚、本実施の形態
においてはリフト管22、空気噴出管24、空気噴出孔
26およびコンプレッサ33により、処理部20中に被
処理水3を通過させるポンプ手段が形成される。
【0011】さらに、リフト管22において、被処理水
3の流れ方向に対し、前記空気噴出孔26よりも上流側
(すなわち集水管15側)の下部付近には、一端がリフ
ト管22内部と連通するようにチューブ43が取り付け
られており、チューブ43の他端にはリフト管22内の
圧力を検出する圧力センサ34が取り付けられている。
圧力センサ34はケーブル44を介してコントローラ3
5に電気的に接続されている。
【0012】処理部20の下部には洗浄ノズル41が設
けられている。この洗浄ノズル41はフレーム10に固
定支持され、全長に亘り複数の空気噴出孔42が形成さ
れている。また、洗浄ノズル41の一端は連結管39
(図2参照)に接続されている。尚、本実施の形態にお
いては洗浄ノズル41、空気噴出孔42およびコンプレ
ッサ33により、処理部20中に空気を噴出させる空気
噴出手段が形成されている。
【0013】次に、図2を参照して駆動装置6について
説明する。駆動装置6の内部には図2に示すように、空
気を供給するコンプレッサ33、空気供給通路を切り替
える切換弁30が設けられ、それぞれがコントローラ3
5に電気的に接続されている。また、コントローラ35
は太陽電池(図示せず)、バッテリ31に接続されてお
り、この太陽電池からコンプレッサ33への電力供給、
バッテリ31の放充電、および切換弁30の制御を行う
ようになっている。コンプレッサ33から供給される圧
縮空気は連結管36を介して切換弁30により空気供給
通路を連結管37、39のいずれか一方に切り換えられ
る。
【0014】切換弁30によりコンプレッサ33の空気
供給通路が連結管37と連通している場合には、空気は
連結管37が連通している空気噴出管24の空気噴出孔
26から噴出され、リフト管22内を上昇して流出孔1
3から流出する。この空気の上昇によりリフト管22内
の被処理水3が上昇しエアリフトが生じる。このリフト
管22内の被処理水3の流出により、処理水域2の被処
理水3が外体8の流入孔9から処理部20内に流入し
て、集水孔18から集水管15内に集水される。その
際、処理部20内の木炭19に担持された好気性微生物
により、被処理水3中のアオコなどの藻類や有機浮遊物
質、溶解性有機物質などが分解され浄化処理される。そ
して、集水孔18から集水管15内に集水された水(浄
化処理された水)は、エアリフトが生じるリフト管22
内を上昇し、流出孔13を介して処理水域2に再び流出
される。ここで、被処理水3が処理部20内を通過する
流速は、処理部20の厚さ方向に1〜30cm/分程度
となるように、空気噴出管24の空気噴出孔26から噴
出される空気量が制御されている。
【0015】一方、切換弁30により空気供給通路が連
結管39に連通している場合は、空気は連結管39が連
通している洗浄ノズル41の空気噴出孔42から噴出さ
れ、処理部20内を上昇して木炭19に衝突することに
より木炭19の表面から汚泥などが剥離されて処理部2
0の洗浄を行う。
【0016】次に、図3を用いて本発明の第1の実施の
形態の水質浄化装置のコントローラ35が行う制御構成
と、この制御に伴う水質浄化装置の動作について述べ
る。まず、太陽電池から電力がコントローラ35に供給
されると、コントローラ35は連結管36と連結管37
とを連通するように切換弁30に信号を出力し(S
1)、切換弁30はその信号を受けて連結管36と連結
管37とを連通させる。次に、コントローラ35はコン
プレッサ33を駆動するよう信号を出力し(S2)、そ
の信号を受けてコンプレッサ33は駆動を開始し、圧縮
空気を連通管36に供給する。これにより、コンプレッ
サ33から連結管36を介して連結管37に供給された
圧縮空気は、空気噴出管24の空気噴出孔26から噴出
され、この噴出された空気によりリフト管22内の水が
上昇するエアリフトが生じ、そのエアリフトにより集水
部18に吸い込み圧力が発生し、集水孔19から水が吸
い込まれることによって被処理水3が処理部20内を通
過することにより浄化処理が行われる。
【0017】次にコントローラ35は、圧力センサ34
により検出したリフト管22下部における圧力P(実際
の圧力値)を予め設定した圧力値P1(処理部20が洗
浄が必要とされる程目詰まりを起こしている状態におけ
る圧力値)と比較し、処理部20が目詰まりを起こして
いるかどうかを判断する(S3)。即ち、処理部20の
目詰まりが進行するにつれてリフト管22下部における
実際の圧力値Pが低下することを利用し、この圧力値
が、上述の圧力値P1に低下した場合(P<P1)に処
理部20が洗浄が必要な程目詰まりを起こしていると判
断する。ここで予め設定した値P1とは、処理部20が
目詰まりを起こしている際におけるリフト管22内の圧
力値のことを示し、この設定圧力値P1は、実験等によ
り予め求めた値である。
【0018】上記S3において目詰まりと判断された場
合、コントローラ35はコンプレッサ33を停止するよ
う信号を出力し(S4)、その信号を受けてコンプレッ
サ33は停止する。これにより処理部20内への被処理
水の流入が停止する。その後、コントローラ35は連結
管36と連結管39とを連通するよう切換弁30に信号
を出力し(S5)、切換弁30はその信号を受けて連結
管36と連結管37との連通を遮断するとともに、連結
管36と連結管39とを連通させる。
【0019】次に、上記S5の処理を行ったコントロー
ラ35は、その内部に有するタイマー(図示せず)のカ
ウントを開始し(S6)、予め定められた所定時間T1
にタイマーのカウント値が達したか否かを判断し(S
7)、達したと判断した場合には後述のS8の処理を行
い、また、タイマーのカウント値がT1に達していない
と判断した場合にはS7を繰り返す。ここで所定時間T
1は処理部20内への被処理水3の流入を停止してから
処理部20内の木炭19に担持された微生物に栄養が行
き届かず死滅する迄に要する時間であり、この時間T1
には実験等で予め定められた時間が採用されている。
尚、この時間T1は、コントローラ35が有する記憶部
(図示せず)に記憶されている。
【0020】次に、前述のS7において、所定時間T1
にタイマーのカウント値が達したと判断した場合には、
コントローラ35はコンプレッサ33を駆動するよう信
号を出力し(S8)、その信号を受けてコンプレッサ3
3は駆動し、圧縮空気を連結管36に供給する。これに
より、コンプレッサ33から連結管36を介して連結管
39に供給された圧縮空気は、洗浄ノズル41の空気噴
出孔42から噴出され、この噴出された空気により処理
部20内が曝気されて木炭19に気泡を衝突等させるこ
とにより処理部20内の目詰まりを取り除く洗浄が開始
される。
【0021】上記S8においてコンプレッサ33を駆動
する信号を出力した後、コントローラ35はタイマーの
カウントを開始し(S9)、S9においてタイマーカウ
ントを開始してから処理部20内の洗浄が完了するのに
充分な時間T2が経過したか否かを判断し(S10)、
時間T2が経過するまで、このS10の処理を繰り返
す。そして、S10において時間T2が経過したと判断
した場合には、コントローラ35は連結管36と連結管
37とが連通するよう切換弁30に信号を出力し(S1
1)、切換弁30はその信号を受けて連結管36と連結
管37とを連通させ、圧縮空気は空気噴出管24の空気
噴出孔26から噴出し、エアリフトにより集水孔19か
ら水が吸い込まれることによって被処理水3が処理部2
0内を通過することにより、ふたたび浄化処理が行われ
る。
【0022】以上の様に、本実施例の形態による水質浄
化装置は、前記ポンプ手段と前記空気噴出手段を両方と
も所定時間停止させることにより処理部20中への被処
理水の流入を一時的に停止させる一時停止手段を有する
ので、処理部20の洗浄時に接触濾過材(木炭)19に
担持された微生物を効果的に死滅させることができ、処
理部20の洗浄効率が増大する。
【0023】次に、前述の第1の実施の形態の水質浄化
装置のコントローラの制御構成の変形例(コントローラ
35’)を図4のフローチャートを用いて水質浄化装置
の動作とともに説明する。太陽電池から電力がコントロ
ーラ35’に供給され、水質浄化装置が浄化処理を行
い、コントローラ35’が処理部20が目詰まりを起こ
しているかどうかを判断するまでの処理(S’1〜S’
3)は前述したコントローラ35の処理(S1〜S3)
と同様であるので、その説明は省略する。
【0024】S’3において目詰まりと判断された場
合、コントローラ35’はコンプレッサ33を停止する
よう信号を出力し(S’4)、その信号を受けてコンプ
レッサ33が停止することにより処理部20内への被処
理水の流入が停止する。コンプレッサ33が停止する
と、コントローラ35’内部のタイマー(図示せず)の
カウントを開始する(S’5)。そしてS’5の処理を
行ったコントローラ35’は、S’5においてカウント
を開始したタイマーのカウント値がその内部の記憶部
(図示せず)に記憶された時間T’1(微生物死滅時
間)に達したか否かを判断する(S’6)。
【0025】そしてS’6において時間T’1に達して
いないと判断した場合は時間T’1に達するまでS’6
の判断を繰り返し行う。ここで所定時間T’1は処理部
20内への被処理水3の流入を停止してから処理部20
内の木炭19に担持された微生物に栄養が行き届かず死
滅する迄に要する時間であり、この時間T’1には実験
等で予め定められた時間が採用されている。従って、所
定時間T’1が経過するまでは、処理部20内への被処
理水3の流入は停止した状態となり、この状態において
は、処理部20内の被処理水3に含まれる木炭19に生
息する微生物にとっての栄養分が、微生物自体により消
費されることにより、減少し続ける。これにより、処理
部20内の被処理水3中の栄養分が不足して、微生物が
死滅することになる。
【0026】次に、前述のS’6において、所定時間
T’1(微生物死滅時間)にタイマー(図示せず)のカ
ウント値が達したと判断すると、コントローラ35’は
コンプレッサ33を駆動するよう信号を出力する(S’
7)ことによりコンプレッサ33を駆動し、タイマーの
カウントを開始した後(S’8)、このカウント値T’
が、予め定められた所定時間T’2(圧力安定時間)に
達したか否かを判断し(S’9)、カウント値T’が上
記所定時間T’2に達するまでこのS’9の処理を繰り
返す。ここで所定時間T’2は、コンプレッサ33の駆
動を開始させ圧縮空気が空気噴出管24の空気噴出孔2
6から噴出しエアリフトを生じさせてから、リフト管2
2内に生じる圧力P’が安定するまでの時間であり、こ
の所定時間T’2はコントローラ35’内の図示せぬ記
憶部に記憶されている。
【0027】次に上記S’9において所定時間T’2
(圧力安定時間)が経過したと判断すると、コントロー
ラ35’は圧力センサ34により検出されたリフト管2
2下部に生じる圧力P(実際の圧力値)を、目詰まりと
判断したときの圧力P’1(微生物死滅時の圧力値)と
比較することにより集水部17付近の微生物膜が剥離し
やすくなっているかどうかを判断する(S’10)。こ
こで、圧力P’1は処理部20内の微生物が、前述の第
1の実施の形態のコントローラ35のS3において用い
られる圧力値P1(処理部20が洗浄が必要とされてい
る程目詰まりを起こしている状態における圧力値)より
も、わずかに高い圧力とされている。即ち、圧力値P1
と圧力値P’1との圧力差は、処理部20内に生息する
微生物がその圧力差分死滅したことを示している。よっ
て、コントローラ35’は、S’10において圧力P
(実際の圧力値)が、上述の圧力値P’1よりも高いと
判断した場合には、処理部20内の微生物がある程度死
滅し、微生物膜が剥離しやすくなっている(洗浄開始時
期)と判断し、連結管36と連結管39とを連通するよ
う切換弁30に信号を出力し(S’11)、この信号を
受けて切換弁30は連結管36と連結管39とを連通す
る。これにより、圧縮空気が連結管36及び連結管39
を通して洗浄ノズル41の空気噴出孔42から噴出さ
れ、この噴出された空気により処理部20内が曝気され
て木炭19に気泡が衝突等することにより処理部20内
の目詰まりを取り除く洗浄が開始される。
【0028】尚、S’10において、圧力P(実際の圧
力値)が上述の圧力値P’1よりも高くなっていないと
判断した場合には、処理部20内の微生物があまり死滅
していないとして更にこの微生物を死滅させるために前
述のS’4の処理に移行する。
【0029】次に、S’11の処理を終えたコントロー
ラ35’は、その内部に有するタイマー(図示せず)の
カウントを開始させ(S’12)、このタイマーのカウ
ント値T’が処理部20内の洗浄が完了するのに充分な
時間T’3(洗浄時間)に達したか否かを判断し(S’
13)、達していない場合には時間T’3に達するまで
このS’13の処理を繰り返し、カウント値が時間T’
3に達したと判断した場合には連結管36と連結管37
とを連通するよう切換弁30に信号を出力し(S’1
4)、切換弁30はその信号を受けて連結管36と連結
管37とを連通させ、圧縮空気は空気噴出管24の空気
噴出孔26から噴出され、エアリフトにより集水孔19
から水が吸い込まれることによって被処理水3が処理部
20内を通過し、ふたたび浄化処理が行われる。
【0030】以上の様に、本変形例の形態による水質浄
化装置は、前記ポンプ手段と前記空気噴出手段を両方と
も所定時間停止させることにより処理部20中への被処
理水の流入を一時的に停止させる一時停止手段による微
生物死滅手段を有し、かつ圧力センサ34を用いて処理
部20内への被処理水の流入の一時停止による処理部2
0内の微生物の死滅の度合いを測定し、微生物がある程
度死滅したことを確認した後に洗浄手段による洗浄を行
うので、処理部20内の洗浄を効率良く行うことができ
る。
【0031】尚、本変形例の形態においては、処理部2
0内の微生物がある程度死滅したか否かを、圧力センサ
34により検出された圧力値を用いて検出しているが、
上記時期は他の方法により検出しても良い。具体的には
処理部20内の被処理水3中の酸素濃度を検出するDO
センサを処理部20内に設け、このDOセンサにより検
出された酸素濃度が、好気性微生物が生存できないとさ
れる所定の酸素濃度以下となった場合に処理部20内の
微生物がある程度死滅したと判断する様にしても良い。
【0032】次に、本発明の第2の実施の形態につい
て、図5〜図9を参照して説明する。図5および図6は
水質浄化装置本体101を示す縦断面図および横断面図
である。この水質浄化装置本体101は、処理水域10
2の水底111に設置され、被処理水103を浄化処理
する浄化処理ユニット104(図1参照)と、地上に設
置される駆動装置106(図7参照)とから構成されて
いる。
【0033】まず、浄化処理ユニット104について図
5および図6を用いて説明する。浄化処理ユニット10
4は、ステンレス製等の非腐食性の部材や非腐食処理さ
れた鋼板にて立方体に形成された外体108を有し、外
体108の上面108aおよび底面108bには多数の
流入孔109が形成され、側面108c、108d、1
08e、108fは上記流入孔109の無い状態とされ
ている。この外体108はフレーム110の上に固定さ
れている。
【0034】また、外体108には、L字状の集水管1
15が挿入されており、集水管115の一端115aに
は、集水部117が接続されている。集水部117は、
主管117aと、主管117aに一端が接続された多数
の枝管117bとから構成されており、枝管117bに
は被処理水103が流通可能に上面および下面に集水孔
118が複数形成されている(図6参照)。尚、この集
水部117の主管117aの両端は、外体108の側面
108d、108fの内側にそれぞれ当接することによ
り閉塞されており、枝管117bの他端は側面108c
または側面108eに当接することにより閉塞されてい
る。
【0035】ここで、各枝管117bに設けられている
各集水孔118それぞれの開口面積は、主管117aと
の距離が遠くなるにしたがって大きくなるように(流体
抵抗が小さくなるように)設定されており、これにより
各枝管117bから均等に被処理水3を集水可能とされ
ている。
【0036】122はリフト管で、このリフト管122
の一端には流出孔113が形成されており、リフト管1
22の他端は、集水管115の他の一端115bと内部
が連通するように接続されている。リフト管122内の
下部付近には、先端が閉塞された空気噴出管124が取
り付けられている。そして、この空気噴出管124の先
端付近の円周方向には、空気噴出孔126が複数形成さ
れている。空気噴出管124の他の一端は後述の浄化用
配管154(図7参照)に接続されている。リフト管1
22、空気噴出管124、空気噴出孔126および後述
のコンプレッサ134により、処理部120内に被処理
水103を通過させるポンプ手段が形成されている。
【0037】さらに、リフト管122において、リフト
管122に流入する浄化された浄化水の流れ方向に対
し、前記空気噴出孔126よりも上流側に位置する下部
付近には、一端がこのリフト管122内部と連通するよ
うにチューブ143が取り付けられており、チューブ1
43の他端にはリフト管122内の圧力を検出する圧力
センサ144が取り付けられている。圧力センサ144
はケーブル145(電線)を介してコントローラ135
に電気的に接続されている。
【0038】浄化処理ユニット104には、外体108
と集水部117との間に、流入孔109および集水孔1
18より大径の粒径の木炭(接触濾過材)119が充填
されている。木炭119には好気性微生物が担持されて
おり、外体108と木炭119により処理部120が形
成されている。
【0039】処理部120の下部には、洗浄ノズル14
1が設けられている。この洗浄ノズル141はフレーム
110に固定支持され、全長にわたって複数の空気噴出
孔142が形成されている。また、洗浄ノズルの一端は
後述の洗浄用配管156(図7参照)に接続されてい
る。
【0040】一方、駆動装置106の内部には、図7に
示すように、空気を供給するコンプレッサ133、13
4、オゾンガス(微生物を死滅させる気体)を発生する
オゾン発生器136、空気供給通路を切り換える第1の
切換弁130、第2の切換弁131が設けられ、それぞ
れがコントローラ135に電気的に接続されている。ま
た、コントローラ135は外部電源(図示せず)に接続
されており、この外部電源からの電力供給および制御を
行うようになっている。
【0041】第1の切換弁130は、二つの流入口と一
つの流出口とを有し、二つの流入口のいずれか一方と流
出口とを連通可能に切り換える三方電磁弁が使用されて
おり、上記二つの流入口それぞれには、コンプレッサ1
33からの圧縮空気を供給する圧縮空気供給管152
と、コンプレッサ134よりオゾン発生器136を介し
て供給されるオゾンを含んだ圧縮空気(オゾンガス)を
供給するオゾンガス供給管153とが接続されている。
また、第1の切換弁130の流出口には共通配管155
が接続されている。
【0042】また、第2の切換弁131は一つの流入口
と二つの流出口を有し、二つの流出口のうち、いずれか
一方の流出口と流入口とを連通可能に切り換える三方電
磁弁が使用されており、流出口には前述の共通配管15
5が接続されており、二つの流出口それぞれには、浄化
用配管154と洗浄用配管156とが、それぞれ接続さ
れている。
【0043】従って、コントローラ135により、第1
の切換弁130がオゾンガス供給管153と共通配管1
55とを連通するように切り換えられ、かつ、第2の切
換弁131が共通配管155と浄化用配管154とを連
通するように切り換えられている場合には、オゾン発生
器136により生成されたオゾンガスはオゾンガス供給
管153、共通配管155、浄化用配管154を介して
空気噴出管124の空気噴出孔126から噴出され、リ
フト管122内を上昇して流出孔113から流出する。
この空気の上昇によりリフト管122内の被処理水10
3が上昇するエアリフトが生じる。
【0044】ここで、空気噴出管124から噴出される
空気にはオゾンガスが付加されているため、被処理水1
03中の非溶解性有機物(藻類等)の一部が溶解性有機
物に変化して、被処理水103の生分解性が向上し、処
理部120内において生物処理し易くできる。このた
め、浄化能力が向上する。
【0045】このリフト管122内の被処理水103の
流出により、図5に矢印で示すように、処理水域102
の被処理水103が外体108の上面108aおよび底
面108bの流入孔109から処理部120を通過し
て、集水部117の集水孔118から集水管115内に
集水される。その際、処理部120を構成する木炭11
9に担持された好気性微生物により、被処理水103中
のアオコなどの藻類や有機質浮遊物質、溶解性有機物な
どが分解され浄化処理される。そして、浄化処理された
水は、エアリフトが生じるリフト管122内を上昇し、
流出孔113を介して処理水域102に再び流出され、
処理水域102の被処理水103が還流されて次々に浄
化処理される。
【0046】ここで、集水部117は外体108の側面
108c、108d、108e、108fの内側に当接
するように設けられており、被処理水103が外体10
8の上面108aおよび底面108bから流入し、処理
部120内の断面積変化がないまま集水部117に到達
するため、処理部120内全体における被処理水103
の流速をほぼ一定に保つことができる。また、被処理水
103が処理部120内を通過する流速は、処理部12
0の厚さ方向に1〜30cm/分程度となるように、空
気噴出管124の空気噴出孔126から噴出される空気
量が制御されている。
【0047】一方、コントローラ135により第1の切
換弁130が圧縮空気供給管152と共通配管155と
を連通するように切り換えられ、かつ、第2の切換弁1
31が共通配管155と洗浄用配管156とを連通する
ように切り換えられている場合には、コンプレッサ13
3により生成された圧縮空気は、圧縮空気供給管15
2、共通配管155、洗浄用配管156を介して洗浄ノ
ズル141の空気噴出孔142から噴出され、処理部1
20内を上昇して木炭119の表面と空気が接触するこ
とにより木炭119表面から汚泥等が付着した生物膜が
剥離され、処理部120の洗浄が行われる。
【0048】ここで、処理部120は上面108aと底
面108bにのみ流入孔109が形成されており、側面
108c、108d、108e、108fには流入孔1
09が形成されていないので、処理部120内の空気
は、側面から処理水域102に出ることなく上昇するた
め、図8に矢印で示すように、処理部120内を通過す
る水の流れが生じ、この流れにより、処理部120内で
剥離された汚泥等が付着した生物膜は処理部120外に
放出され、処理部120の洗浄がより確実に行われる。
【0049】また、コントローラ135により第1の切
換弁130がオゾンガス供給管153と共通配管155
とを連通するように切り換えられ、かつ、第2の切換弁
131が共通配管155と洗浄用配管156とを連通す
るように切り換えられている場合には、オゾン発生器1
36で生成されたオゾンガスはオゾンガス供給管15
3、共通配管155、洗浄用配管156を介して洗浄ノ
ズル141から噴出されるので、このオゾンガスにより
処理部120内の微生物の一部が死滅して、生物膜が分
散し易くなり、洗浄ノズル141から単に空気を噴出さ
せて処理部120を洗浄するのに比べて少ない空気で、
かつ、短時間に処理部120の洗浄を行うことができ
る。
【0050】次に、図9を用いて本発明の第2の実施の
形態の水質浄化装置のコントローラ135が行う制御構
成と、この制御に伴う水質浄化装置の動作について述べ
る。まず、太陽電池(図示せず)から電力がコントロー
ラ135に供給されると、コントローラ135はオゾン
ガス供給管153と浄化用配管154とを連通するよう
に第1の切換弁130および第2の切換弁131に信号
を出力し(S”1)、第1の切換弁130および第2の
切換弁131はその信号を受けてオゾンガス供給管15
3と浄化用配管154とを連通させる。
【0051】次に、コントローラ135はコンプレッサ
134、オゾン発生器136を駆動するよう信号を出力
し(S”2)、その信号を受けてコンプレッサ134、
オゾン発生器136は駆動を開始し、オゾンガスをオゾ
ンガス供給管153に供給する。このオゾンガスは、空
気噴出管124の空気噴出孔126から噴出され、この
噴出されたオゾンガスによりリフト管122内の水が上
昇するエアリフトが生じ、そのエアリフトにより集水部
117に吸い込み圧力が発生し、外体108の上面10
8aおよび下面108bに設けられた集水孔118から
被処理水103が吸い込まれ、処理部120内で被処理
水103が浄化される。
【0052】次にコントローラ135は、圧力センサ1
44により検出したリフト管122下部における圧力P
(実際の圧力)を予め設定した圧力値P1と比較し、処
理部120の洗浄が必要な程目詰まりを起こしているか
どうかを判断し(S”3)、目詰まりを起こしていると
判断するまでは、このS”3の処理を繰り返す。尚、こ
のS”3の処理は、前述の第1の実施の形態におけるS
3の処理と同様であるので、ここでの詳述は省略する。
【0053】上記S”3において、目詰まりと判断され
た場合、コントローラ135はオゾンガス供給管153
と洗浄用配管156とを連通するよう第1の切換弁13
0および第2の切換弁131に信号を出力し(S”
4)、第1の切換弁130および第2の切換弁131は
その信号を受けてオゾンガス供給管153と洗浄用配管
156とを連通させる。コントローラ135はタイマー
S(図示せず)をリセットし、経過時間T”のカウント
を開始する(S”5)。これによりオゾンガスは、オゾ
ンガス供給管153、洗浄用配管156を通って洗浄ノ
ズル141の空気噴出孔142から噴出され、処理部1
20内を上昇して木炭119に衝突することにより、木
炭119の表面から汚泥等が剥離されるとともに、オゾ
ンガス自体が有している殺菌力により、処理部120内
の微生物が死滅させられる。
【0054】次に、コントローラ135は、前述のS”
5においてカウントを開始したタイマーのカウント値が
予め定められた所定時間T”1(微生物死滅時間)に達
したか否かを判断し(S”6)、このS”6において達
したと判断するまでこのS”6の処理を繰り返す。ここ
で所定時間T”1は、オゾンガスが空気噴出孔142か
ら噴出され、処理部120内の微生物の一部が死滅し
て、生物膜が分散し易くなるのに要する時間であり、こ
の時間T”1には実験等で予め定められた時間が採用さ
れている。尚、この時間T”1は、コントローラ135
が有する記憶部(図示せず)に記憶されている。
【0055】次に、前述のS”6において、所定時間
T”1(微生物死滅時間)にタイマーのカウント値が達
したと判断した場合には、コントローラ135はコンプ
レッサ134、オゾン発生器136を停止するよう信号
を出力し(S”7)、それによりコンプレッサ134、
オゾン発生器136が停止する。
【0056】次に、コントローラ135は圧縮空気供給
管152と共通配管155とを連通するように第1の切
換弁130に信号を出力し(S”8)、第1の切換弁1
30はその信号を受けて圧縮空気供給管152と共通配
管155とを連通させることにより、圧縮空気供給管1
52と洗浄用配管156とが連通する。次にS”8の処
理を終えたコントローラ135はコンプレッサ133を
駆動するよう信号を出力し(S”9)、その信号を受け
てコンプレッサ133は駆動を開始し、圧縮空気を供給
する。圧縮空気は、圧縮空気供給管152、共通配管1
55、洗浄用配管156を通って洗浄ノズル141の空
気噴出孔142から噴出され、処理部120内を上昇し
て木炭119に衝突することによって、木炭119に付
着した汚泥および前述のS”4からS”6の処理で行わ
れたオゾンガスの供給により剥離しやすくなった微生物
膜が木炭119から剥離することにより、処理部120
の洗浄が行われる。
【0057】次に、前述のS”9の処理を終えたコント
ローラ135は、予め定められた所定時間T”2(洗浄
時間)にタイマーのカウント値Tが達したか否かを判断
し(S”10)、達していないと判断した場合には達す
るまでS”10の処理を繰り返し、達したと判断した場
合にはコンプレッサ133を停止するよう信号を出力し
て(S”11)、コンプレッサ133を停止させ、図9
の制御フローのS”1に戻る。これにより、処理部12
0の洗浄が終了し、再び浄化処理が行われる。
【0058】なお、本発明の第1の実施の形態の例およ
びその変形例では、微生物死滅手段はポンプ手段と空気
噴出手段を両方とも所定時間停止させることにより処理
部中への被処理水の流入を一時的に停止させる一時停止
手段としているが、これに限るものではなく、たとえば
集水管内部に弁を設けて所定時間当該弁を閉じることに
より処理部中への被処理水の流入を一時的に停止させて
もよく、また外体をシャッター等で所定時間覆うことに
より処理部への被処理水の流入を一時的に停止させても
よい。
【0059】また、本発明の第2の実施の形態の例では
微生物を死滅させる気体としてオゾンガスを用いている
が、これに限るものではなく、たとえば塩素ガス等を用
いてもよい。
【0060】また、本発明の実施例では接触濾過材とし
て全て木炭を用いているが、たとえばセラミックス等を
用いてもよい。また、本発明の実施の形態の例では、全
てポンプ手段としてリフト管内のエアリフト作用による
もの(エアリフトポンプ)を用いているが、たとえばス
クリュー等によるポンプを用いてもよい。また、空気噴
出手段として全てコンプレッサによるものを用いている
が、たとえば送風機等を用いてもよい。
【0061】また、洗浄開始時期の判定として全て圧力
センサによる吸込圧力から判定する方法を用いている
が、たとえばタイマー等を用いて予め設定した期間浄化
処理運転を行ったら洗浄開始時期と判定する方法を用い
ても良く、また処理部を水面から吊下する方式の場合に
は浮子を用いて処理部の重量変化を感知して洗浄開始時
期を判定するようにしても良い。
【0062】本発明の第1の実施の形態の例とその変形
例によれば、微生物を死滅させる手段としてポンプ手段
と空気噴出手段を両方とも所定時間停止させることによ
り処理部20への被処理水の流入を停止させることを採
用したので、新たな装置を付加することなく発明を実施
できるので、水質浄化装置のコストを上げずに本発明を
実施することができる。
【0063】本発明の第2の実施の形態の例によれば、
処理部120の洗浄時に初期的に一定時間オゾンガスが
付加された空気を噴出することにより、処理部120内
の微生物の一部が死滅し微生物膜が分散し易くなるの
で、短時間に処理部120の洗浄を行うことができ、水
質浄化装置の稼働率が向上する。
【0064】
【発明の効果】本発明の水質浄化装置によれば、以下の
効果がある。 (1)処理部の洗浄時に接触濾過材に担持された微生物
を死滅させる微生物死滅手段を設けたことにより、従来
の洗浄方法では取れにくかった処理部の目詰まりを解消
し、水質浄化装置の浄化性能が長期間維持できる。ま
た、処理部の浄化性能が長期間維持できるので、処理部
の交換時期が延び、水質浄化装置のランニングコストが
下がる。 (2)請求項2の発明によれば、微生物死滅手段として
ポンプ手段と空気噴出手段を両方とも所定時間停止させ
ることにより処理部中への被処理水の流入を一時的に停
止させる一時停止手段を採用したことにより、別途新た
な装置を必要とせず、水質浄化装置のコストを上げずに
効率良く処理部の洗浄を行える。 (3)請求項3の発明によれば、微生物死滅手段として
処理部中に前記空気噴出手段より微生物を死滅させる気
体を噴出させる気体噴出手段を採用したことにより微生
物を積極的に死滅させるので、短時間に処理部の洗浄を
効率よく行うことができ、水質浄化装置の稼働率が向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の水質浄化装置の
浄化処理ユニット4を示す縦断面図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態の駆動装置6の形
態を示す構成図である。
【図3】 本発明の第1の実施の形態のコントローラ3
5の制御構成を示すフローチャートである。
【図4】 本発明の第1の実施の形態の変形例のコント
ローラ35’の制御構成を示すフローチャートである。
【図5】 本発明の第2の実施の形態の水質浄化装置の
浄化処理ユニット104を示す縦断面図である。
【図6】 本発明の第2の実施の形態の水質浄化装置の
浄化処理ユニット104を示す横断面図である。
【図7】 本発明の第2の実施の形態の駆動装置106
の形態を示す構成図である。
【図8】 本発明の第2の実施の形態の水質浄化装置の
浄化処理ユニット104の洗浄動作を示す縦断面図であ
る。
【図9】 本発明の第2の実施の形態のコントローラ1
35の制御構成を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 水質浄化装置本体 2 処理水域 3 被処理水 4 浄化処理ユニット 6 駆動装置 15 集水管 15a 集水管の一端 15b 集水管の他の一端 17 集水部 18 集水孔 19 木炭(接触濾過材) 20 処理部 22 リフト管(ポンプ手段) 24 空気噴出管(ポンプ手段) 26 空気噴出孔(ポンプ手段) 30 切換弁 33 コンプレッサ 34 圧力センサ 35 コントローラ 36 連結管 37 連結管 39 連結管 41 洗浄ノズル(空気噴出手段) 42 空気噴出孔(空気噴出手段) 43 チューブ 44 ケーブル 101 水質浄化装置 102 処理水域 103 被処理水 104 浄化処理ユニット 106 駆動装置 115 集水管 115a 集水管の一端 115b 集水管の他の一端 117 集水部 117a 集水部主管 117b 集水部枝管 118 集水孔 119 木炭(接触濾過材) 120 処理部 122 リフト管(ポンプ手段) 124 空気噴出管(ポンプ手段) 126 空気噴出孔(ポンプ手段) 130 第1の切換弁 131 第2の切換弁 133、134 コンプレッサ 135 コントローラ 136 オゾン発生器(微生物死滅気体生成手段) 141 洗浄ノズル(空気噴出手段) 142 空気噴出孔(空気噴出手段) 152 圧縮空気供給管 153 オゾンガス供給管 154 浄化用配管 155 共通配管 156 洗浄用配管
フロントページの続き (72)発明者 池田 英明 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内 Fターム(参考) 4D003 AA01 BA07 DA21 DA29 DA30 EA01 EA06 EA24 EA25 FA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理水中に配置され、内部に接触濾過
    材が収容された処理部と、この処理部中に被処理水を通
    過させるポンプ手段と、前記処理部中に空気を噴出させ
    る空気噴出手段とからなり、空気噴出手段より噴出され
    る空気により前記処理部を洗浄する水質浄化装置におい
    て、前記処理部の洗浄時に接触濾過材に担持された微生
    物を死滅させる微生物死滅手段を設けたことを特徴とす
    る水質浄化装置。
  2. 【請求項2】 前記微生物死滅手段は、前記ポンプ手段
    と前記空気噴出手段を両方とも所定時間停止させること
    により前記処理部中への被処理水の流入を一時的に停止
    させる一時停止手段であることを特徴とする請求項1記
    載の水質浄化装置。
  3. 【請求項3】 前記微生物死滅手段は、前記空気噴出手
    段より前記処理部中に微生物を死滅させる気体を噴出さ
    せる気体噴出手段であることを特徴とする請求項1記載
    の水質浄化装置。
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