JP2002102618A - 水質浄化装置 - Google Patents

水質浄化装置

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JP2002102618A
JP2002102618A JP2000300384A JP2000300384A JP2002102618A JP 2002102618 A JP2002102618 A JP 2002102618A JP 2000300384 A JP2000300384 A JP 2000300384A JP 2000300384 A JP2000300384 A JP 2000300384A JP 2002102618 A JP2002102618 A JP 2002102618A
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Japan
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cleaning
pump
solar cell
controller
compressor
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JP2000300384A
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Shoichi Tsuchiya
昭一 土屋
Aya Nishikawa
綾 西川
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Tokico Ltd
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Tokico Ltd
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Publication date
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    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓄電池を使用することなく太陽電池のみでポ
ンプおよび洗浄装置を駆動する際に、洗浄装置が無駄に
駆動されることを防止した上で、太陽電池の発電電力を
有効に使用することができる水質浄化装置の提供。 【解決手段】 浄化対象水域の水面下に配置されるフィ
ルタに通過させるよう水流を発生させるポンプと、フィ
ルタを洗浄する洗浄装置と、これらポンプおよび洗浄装
置に供給する電力を発生させる太陽電池17と、ポンプ
および洗浄装置の駆動を制御するコントローラ50とを
有し、コントローラ50は、ポンプが停止状態にありか
つ洗浄装置が駆動状態にあるとき、太陽電池17の発電
電圧が所定の洗浄電圧を下回ると、洗浄装置を停止状態
としかつポンプを駆動状態とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば湖沼、池、
ダム、溜池、貯水池、河川、用水路、堀、運河、水槽等
において水を浄化する水質浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】湖沼、池、ダム、溜池、貯水池、河川、
用水路、堀、運河、水槽等の浄化対象水域において、水
質汚染対策として、水質浄化装置を設置することが行わ
れている。このような水質浄化装置として、浄化対象と
なる処理水域の水面下に配置されるフィルタと、フィル
タを通過させるよう水流を発生させるポンプと、フィル
タを洗浄する洗浄装置と、ポンプおよび洗浄装置に供給
する電力を発生させる太陽電池と、ポンプおよび洗浄装
置の駆動を制御するコントローラとを有し、ポンプを駆
動してフィルタに浄化対象水域の水を通過させて水を浄
化する浄化処理を行うとともに、必要によりポンプを停
止させ洗浄装置を駆動してフィルタを洗浄し目詰まり等
を解消させて浄化能力を回復させる洗浄処理を行うもの
がある。
【0003】ここで、外部からの商用電源を用いずに太
陽電池の発電電力を用いた上記のような水質浄化装置に
おいても、太陽電池が発生させる電力が十分でない状況
でも設定された時間に所定時間の洗浄処理を行うように
なっており、しかもフィルタの洗浄処理には大きな電力
が必要であることから、その電力を得るために太陽電池
の電力を十分な電力が得られる状況に置いて蓄電してお
く蓄電池を備えていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように蓄電池を用いると、蓄電池は大きく重いことか
ら、水質浄化装置全体が大型化する上に重量が重くなっ
てしまうという問題があった。しかも、蓄電池は、面倒
なメンテナンス作業が頻繁に必要であるという問題があ
った。このため、蓄電池を用いずに太陽電池のみでポン
プおよび洗浄装置を駆動することを考えたが、この場
合、特に、大きな発電電力を要する洗浄装置の駆動時に
太陽電池が十分に発電できない状態であると、洗浄装置
が十分にフィルタの洗浄を行うことができない状態で運
転を設定時間の間継続させることになり、その間は、洗
浄装置が無駄に駆動されることになってしまうという問
題があった。
【0005】したがって、本発明は、蓄電池を使用する
ことなく太陽電池のみでポンプおよび洗浄装置を駆動す
る際に、洗浄装置が無駄に駆動されることを防止した上
で、太陽電池の発電電力を有効に使用することができる
水質浄化装置の提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の水質浄化装置は、処理水域
の水面下に配置されるフィルタと、該フィルタを通過さ
せるよう水流を発生させて処理水を浄化するポンプと、
前記フィルタを洗浄する洗浄装置と、前記ポンプおよび
前記洗浄装置の駆動を制御するコントローラと、前記ポ
ンプ、前記洗浄装置および前記コントローラに供給する
電力を発生させる太陽電池と、を有するものであって、
前記コントローラは、前記洗浄装置が駆動状態にあると
き、前記太陽電池の発電電圧が所定の洗浄電圧を下回る
と、前記洗浄装置を停止状態としかつ前記ポンプを駆動
状態とすることを特徴としている。
【0007】このように、洗浄装置が駆動状態にあると
き、すなわち洗浄装置によりフィルタを洗浄している状
態にあるときに、例えば日射量が減って太陽電池の発電
電圧が所定の洗浄電圧を下回ると、コントローラが、洗
浄装置を停止状態としかつポンプを駆動状態とする。す
なわち、洗浄装置が十分にフィルタの洗浄を行うことが
できない状態になると該洗浄装置の運転を停止させるこ
とにより該洗浄装置が無駄に駆動されることを防止し、
その上で、洗浄装置よりも小さい電力で駆動されてもフ
ィルタへの通水を十分に行うことができるポンプを駆動
することで、太陽電池の発電電力を有効に使用すること
になる。
【0008】本発明の請求項2記載の水質浄化装置は、
請求項1記載のものに関し、前記ポンプはコンプレッサ
から吐出される空気で水流を発生させ、また、前記洗浄
装置は前記コンプレッサから吐出される空気で洗浄を行
い、さらに、前記コントローラは前記コンプレッサの空
気の吐出方向を切換弁により切り換えるものであって、
前記コントローラは、前記切換弁を切り換える際に、前
記コンプレッサを一時停止させることを特徴としてい
る。
【0009】このように、コントローラが、切換弁を切
り換える際に、コンプレッサを一時停止させるため、切
換弁がコンプレッサの空気の吐出方向をポンプ側から洗
浄装置側に切り換える際に、コンプレッサの停止で太陽
電池の発電電圧を高めることになり、よって、切換弁の
駆動のために太陽電池の発電電圧が一時的に低下して所
定の洗浄電圧を下回って切り換えが元の状態に戻ってし
まったり、太陽電池の発電電圧が切換弁を切り換えるの
に十分でなく該切換弁を切り換えられないという状態の
発生を防止できる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態の水質浄化装
置を図面を参照して以下に説明する。
【0011】図1に示すように、一実施形態の水質浄化
装置11は、池あるいは湖沼等の浄化対象としての処理
水域10に浮かせられて使用されるもので、処理水域1
0に浮かせられる複数のフロート12と、これらフロー
ト12同士を連結させるアングル等の連結部材13と、
フロート12にロープ14でつり下げられることにより
水面10aの下に保持される着脱自在のフィルタカート
リッジ(フィルタ)15と、連結部材13上に載置され
る駆動装置16と、連結部材13上に載置される太陽電
池17とを有している。なお、以下の説明における上下
は処理水域10へ配置された状態における上下である。
【0012】フィルタカートリッジ15は、軸線方向を
上下に沿わせて配置される円筒状の外周円筒部21と、
該外周円筒部21の下部開口部側を閉塞させるように取
り付けられる円板状の下板部22と、外周円筒部21の
上部開口部側を閉塞させるように取り付けられる円板状
の上板部23と、外周円筒部21の内側にこれと同軸に
配置される内周円筒部24とを有する容器体25を備え
ており、上板部23には、内周円筒部24より小径の貫
通孔26が中心に形成されている。ここで、容器体25
には、上板部23および下板部22の内周円筒部24よ
りも内側部分を除く部分の全面に多数の通水孔28が形
成されており、全面が通水可能とされている。
【0013】容器体25の外周円筒部21と内周円筒部
24との間の隙間には、通水孔28より径大の木炭等の
図示せぬ処理材が多数充填されており、しかも有機物を
分解する好気性の微生物が担持されて処理部33が形成
されている。
【0014】そして、上板部23の貫通孔26には、上
板部23、下板部22および内周円筒部24で囲まれる
内部隙間部27内に延在する円筒状の揚水管体31が、
内周円筒部24と同軸をなしかつその外周面が内周円筒
部22の内周面と所定の間隔をあけた状態で固定されて
いる。その結果、この内部隙間部27は、揚水管体31
または処理部33を介する以外での外部への連通が不可
とされている。
【0015】揚水管体31は、内部隙間部27における
下板部22の若干上側位置に下端開口部31aを開口さ
せており、上端開口部31bを上板部23の若干上側位
置すなわちフィルタカートリッジ15とフロート12と
の隙間に開口させている。
【0016】揚水管体31には空気噴出管38が隙間を
もって挿通されている。該空気噴出管38には、揚水管
体31内の下端開口部31aよりも若干上側に配置され
る下端部に図示せぬ空気噴出孔が複数形成されている。
該空気噴出管38の上側は揚水管体31の外側に導か
れ、連結管39を介して駆動装置16に連結されてい
る。
【0017】容器体25の下側には、下板部22に沿っ
た状態で、洗浄ノズル41が固定されている。この洗浄
ノズル41は、下板部22に平行に配置される円筒状の
幹管43と、幹管43から多数分岐して下板部22に平
行に配置される円筒状の枝管44とを有しており、枝管
44には内外を貫通する図示せぬ空気噴出孔がそれぞれ
全長にわたって所定の間隔で多数形成されている。
【0018】洗浄ノズル41の幹管43は、容器体25
の側方で連結管45に連結されており、該連結管45を
介して駆動装置16に連結されている。なお、洗浄ノズ
ル41を外周円筒部21と内周円筒部24との間で一つ
または複数の輪状に形成し、その円周方向に空気噴出孔
を複数形成するようにしてもよい。
【0019】駆動装置16は、複数のフロート12を連
結させる連結部材13に載置される筐体47を有してお
り、図2に示すように、空気噴出管38側の連結管39
および洗浄ノズル41側の連結管45は、筐体47内で
電磁式の三方の切換弁48に連結されている。該切換弁
48は、筐体47内に配置されたコンプレッサ49の空
気吐出側にも連結されている。
【0020】切換弁48は、コンプレッサ49の吐出側
を、連結管45に連通させることなく連結管39に連通
させる状態と、連結管39に連通させることなく連結管
45に連通させる状態とに切り換わるようになってい
る。
【0021】ここで、処理水域10の被処理水を浄化処
理する際には、コンプレッサ49を駆動状態とするとと
もに、切換弁48を、コンプレッサ49の吐出側を連結
管45に連通させることなく連結管39に連通させる浄
化処理運転モードとする。すると、コンプレッサ49か
ら連結管39を介して空気噴出管38に向け圧縮空気が
供給され、該圧縮空気が空気噴出管38の図示せぬ空気
噴出孔から噴出され揚水管体31内で気泡となって下か
ら上へ移動し、この気泡の移動で、該揚水管体31内に
上方への水流すなわちエアリフトが生じる。その結果、
処理部33の内側円筒部24内の内部隙間部27の水が
揚水管体31の下部開口部31aで吸い込まれ、上部開
口部31bから処理水域10に排出される。
【0022】そして、このようにして揚水管体31で内
部隙間部27の被処理水を吸い込むことで、強制的に処
理部33の外側の水すなわち特にアオコ等の藻類を多く
含む水面10a近傍の水が、外周円筒部21、上板部2
3および下板部22の通水孔28から、処理部33内に
導入され、処理部33を中心軸線方向に向け移動して内
部隙間部27に至る。その際に、処理部33内の木炭に
担持された好気性微生物に、アオコ等の藻類や有機質浮
遊物質、溶解性有機物質等が分解される。
【0023】そして、このように浄化処理された水が揚
水管体31内に吸引され、該揚水管体31内を移動して
処理水域10に排出される。このような水の環流で処理
水域10が浄化される。なお、このときの切換弁48の
切換位置を浄化側とする。
【0024】上記のような浄化処理を継続して行うと、
処理部33内の処理材の隙間に土砂や微生物の排出した
フン等が堆積し、いわゆる目詰まり状態となり、正常な
浄化性能が得られなくなる。このような目詰まり状態が
発生した場合には、コンプレッサ49を駆動状態とする
とともに、切換弁48を、コンプレッサ49の吐出側を
連結管39に連通させることなく連結管45に連通させ
る洗浄処理運転モードとする。すると、コンプレッサ4
9から連結管45に空気が供給され、該空気が連結管4
5に連通された洗浄ノズル41の図示せぬ空気噴出孔か
ら噴出させられ、該洗浄ノズル41の上側の下板部22
の図示せぬ通水孔から処理部33内に入り、処理部33
の全体を通って上方に移動する。この空気の移動で、処
理材の表面と空気が接触し、処理材の表面から土砂やフ
ン等が剥離される。さらに、処理部33内の空気の上昇
により、処理部33内で主として下板部22から上板部
23に向かう水の流れが生じ、この流れにより、処理部
33内で堆積された土砂やフン等が、処理部33から外
に排出される。このようにして処理部33が洗浄され
る。なお、このときの切換弁48の切換位置を洗浄側と
する。
【0025】ここで、上記浄化処理時に使用されるコン
プレッサ49、切換弁48、連結管39、空気噴出管3
8および揚水管体31が、コンプレッサ49から吐出さ
れる空気によって、処理部33の内側から該処理部33
で浄化処理された被処理水を吸引し処理水域10に吐出
することにより該処理部33に外側から内側への水流を
強制的に発生させるエアリフト式のポンプ54を構成し
ている。また、上記洗浄処理時に使用されるコンプレッ
サ49、切換弁48、連結管45および洗浄ノズル41
が、コンプレッサ49から吐出される空気で処理部33
を洗浄する洗浄装置55を構成している。なお、ポンプ
54および洗浄装置55は共用のコンプレッサ49の吐
出方向を切換弁48で切り換えるものであるから、これ
らポンプ54および洗浄装置55は、いずれか一方のみ
が駆動状態とされ、同時に駆動状態となることはない。
【0026】駆動装置16は、その筐体47に、上記し
た太陽電池17が太陽光により発電した電力を、ポンプ
54および洗浄装置55で共用のコンプレッサ49に供
給する駆動回路57を有している。ここで、コンプレッ
サ49は、太陽電池17の発電量にほぼ比例する量の空
気を単位時間当たりに吐出させるものが用いられてお
り、その結果、このコンプレッサ49が空気噴出管38
に連通されてポンプ54の一部を構成するとき、ポンプ
54は、太陽電池17の発電量にほぼ比例する単位時間
当たりの水量を揚水管体31で汲み出し、その結果、太
陽電池17の発電量にほぼ比例する単位時間当たりの通
水量でフィルタカートリッジ15の処理部33を水流が
通過することになる。
【0027】また、コンプレッサ49が洗浄ノズル41
に連通されて洗浄装置55の一部を構成するとき、洗浄
装置55は、太陽電池17の発電量にほぼ比例する量の
空気を単位時間当たりに洗浄ノズル41から噴出させる
ことになるため、太陽電池17の発電量に応じた洗浄力
でフィルタカートリッジ15の処理部33を洗浄するこ
とになる。
【0028】駆動装置16は、その筐体47に、切換弁
48の切り換えを制御する結果、ポンプ54および洗浄
装置55の駆動を制御するコントローラ50を有してい
る。コントローラ50は、太陽電池17の発電電圧を一
定電圧に変換するDC−DCコンバータ56を電源とし
ており、太陽電池17が発電しているときのみ駆動され
る。ここで、コントローラ50を駆動するために太陽電
池17の電力を蓄える蓄電池は設けられていない。
【0029】なお、洗浄処理運転には浄化処理運転に比
して多量の空気が必要であり、発電量が多くなければな
らないため、発電量が良好な洗浄処理運転を行い得る値
に対し不足する場合には、浄化処理運転から洗浄処理運
転への切り換えは行わず、必要発電量に達するまで浄化
運転を続けるようにする。つまり、発電量が少ないとき
に、浄化処理運転と洗浄処理運転とを切り換えることは
なく、その結果、発電量が少ないときにコントローラ5
0が働く必要はない。しかし、前回洗浄処理後の浄化処
理運転の継続時間が所定時間に達した場合に運転切り換
えを行うようにする場合や設定日時に運転切り換えを行
うようにする場合には、発電量がない夜間でも継続して
時間を計測する必要がある。
【0030】そこで、本実施形態では、コントローラ5
0に、時計58とメモリ59とを接続させるとともに、
これら時計58およびメモリ59に、上記太陽電池17
とは別の、化学反応式の一次電池であるリチウム電池
(電池)60をこれらに駆動電力を供給するように接続
させている。これにより、時計58が太陽電池17の発
電とは無関係に常に時間を計測することになる。そし
て、メモリ59には、洗浄装置55の駆動実行の判断基
準となる基準時間(一回の浄化処理運転の継続時間また
は設定日時。この場合は設定日時)と、洗浄装置55の
一回の洗浄処理運転の駆動中における所定の洗浄処理運
転可能レベル(洗浄電圧)以上の時間の積算値と等を記
憶することで、夜間等に太陽電池17の発電量がなくな
っても、発電を再開したときに、時間の経過を無視する
ことなく運転を継続させる。
【0031】次に、一実施形態の水質浄化装置11の動
作について図3および図4を主に参照して説明する。
【0032】太陽電池17の発電電圧と水質浄化装置1
1の動作との関係は、図3に示すようになっている。な
お、日射量と太陽電池17の発電電圧とは比例関係にあ
る。そして、太陽電池17の発電電圧=第1しきい値V
1が浄化処理運転可能レベルであり、太陽電池17の発
電電圧=第2しきい値V2(V2>V1)がコントロー
ラ動作開始レベルであり、太陽電池17の発電電圧=第
3しきい値(洗浄電圧)V3(V3>V2)が洗浄処理
運転可能レベルである。
【0033】メモリ59は、メモリA、メモリB、メモ
リCおよびメモリDを有しており、メモリAには洗浄処
理運転実行周期の設定値、メモリBには次回の洗浄運転
の設定日時、メモリCには洗浄装置の一の洗浄処理の運
転駆動中において太陽電池17の発電電圧が第3しきい
値以上である時間の積算時間、メモリDには洗浄処理運
転時間の設定値が格納される。
【0034】現在、切換弁48が浄化側に切り換えられ
た状態にあり、日の出とともに太陽電池17の発電量が
上昇しつつあるとすると、まず、発電電圧が上昇し第1
しきい値V1すなわち浄化処理運転可能レベルに達する
と、コンプレッサ49が自動的に運転を開始し、コンプ
レッサ49から吐出される空気が空気噴出管38から噴
出され、ポンプ54が処理部33に水を通水させて浄化
処理を行う。なお、この状態が、ポンプ54が駆動状態
にありかつ洗浄装置55が停止状態にある浄化処理運転
モードとなる。
【0035】そして、発電電圧が第2しきい値V2すな
わちコントローラ動作開始レベルに達するとコントロー
ラ50が運転を開始する。コントローラ50は、ONす
るとまず、メモリBを読みにいき(ステップS1)、メ
モリBに記載された次回の洗浄日時を読み込む。
【0036】次に、コントローラ50は、時計58から
現在の日時を読み(ステップS2)、これをメモリBか
ら読み込んだ次回の洗浄日時と比較して、洗浄時期に達
したか否かを判定する(ステップS3)。
【0037】コントローラ50は、ステップS3におい
て、現在の日時が、洗浄日時でなく、かつ洗浄日時を過
ぎてもいなければ、洗浄時期に達していないと判断し、
ステップS1に戻る。これにより、浄化処理運転が継続
される。一方、ステップS3において、現在の日時が、
洗浄日時であるか、あるいは洗浄日時を過ぎていたな
ら、洗浄時期に達したと判定し、太陽電池17の発電電
圧を計測して、これが第3しきい値V3に達しているか
否かを判定する(ステップS4)。
【0038】コントローラ50は、ステップS4におい
て、太陽電池17の発電電圧が第3しきい値V3に達し
ていないと判定した場合にはステップS1に戻る。これ
により、洗浄時期であっても、太陽電池17の発電電圧
が十分でない場合は、浄化処理運転が継続される。一
方、ステップS4において、太陽電池17の発電電圧が
第3しきい値V3すなわち洗浄処理運転可能レベルに達
していると判定した場合には、まず、コンプレッサ49
を停止させ(ステップS5)、その後、切換弁48を洗
浄側に切り換え(ステップS6)、さらにその後、コン
プレッサ49の駆動を再開させる(ステップS7)。こ
れにより、コンプレッサ49からの空気が洗浄ノズル4
1から吐出され、処理部33の洗浄処理を行う。なお、
この状態が、ポンプ54が停止状態にありかつ洗浄装置
55が駆動状態にある洗浄処理運転モードとなる。
【0039】コントローラ50は、ステップS7でコン
プレッサ49の駆動を再開させると、内部のカウンタで
洗浄時間のカウントを0から開始する(ステップS
8)。
【0040】また、コントローラ50は、ステップS7
でコンプレッサ49の駆動を再開させると、太陽電池1
7の発電電圧を計測し、これが第3しきい値V3すなわ
ち洗浄処理運転可能レベルに達しているか否かを判定す
る(ステップS9)。そして、太陽電池17の発電電圧
が第3しきい値V3に達していると判定した場合、コン
トローラ50は、ステップS8でカウントを開始した内
部カウンタのカウント値すなわち太陽電池17の発電電
圧が第3しきい値以上である時間の積算時間をメモリC
に更新記憶させる(ステップS10)。
【0041】ステップS10の後、メモリCに更新記憶
させた内部カウンタのカウント値すなわち洗浄時間が、
予め設定されてメモリDに記憶された洗浄処理運転時間
の設定値に達したか否かを判定し(ステップS11)、
カウント値すなわち洗浄時間が予め設定された設定値に
達していない場合、ステップS9に戻る。
【0042】以上のステップS8〜S11によって、コ
ントローラ50は、洗浄装置55が第3しきい値以上の
電圧を維持した状態で駆動された時間が所定時間となる
まで、該洗浄装置55の駆動状態を維持することにな
る。
【0043】ステップS11で、メモリCに更新記憶さ
せた内部カウンタのカウント値が、予め設定されてメモ
リDに記憶された洗浄処理運転時間の設定値に達してい
た場合、コントローラ50は、内部カウンタのカウント
値すなわち洗浄時間をクリアし、0にする(ステップS
12)。
【0044】次に、コントローラ50は、メモリBに記
憶された洗浄運転の設定日時すなわち今回の洗浄処理が
行われた日時に、メモリAに記憶された洗浄処理運転実
行周期の設定値を加えた値すなわち次回の洗浄運転の設
定日時をメモリBに更新記憶させる(ステップS1
3)。なお、次回の洗浄運転の設定日時は、今回の洗浄
処理が終わった日時とは無関係であり、今回の洗浄処理
が開始された日時に予め設定された日数だけ足した日時
である。これにより、設定された一定周期で洗浄処理を
行うことになる。
【0045】上記したステップS13の後、コントロー
ラ50は、まず、コンプレッサ49を停止させ(ステッ
プS14)、その後、切換弁48を浄化側に切り換え
(ステップS15)、さらにその後、コンプレッサ49
の駆動を再開させ(ステップS16)、浄化処理運転モ
ードに移行する。これにより、コンプレッサ49から吐
出される空気が空気噴出管38から噴出され、ポンプ5
4が処理部33に水を通水させて浄化処理を行う。
【0046】そして、本実施の形態では、ステップS9
で太陽電池17の発電電圧が第3しきい値V3に達して
いないと判定した場合、コントローラ50は、洗浄装置
55により十分な洗浄を行うことができない状態にある
ため、ステップS14に進み、まず、コンプレッサ49
を停止させ、その後、ステップS15で切換弁48を浄
化側に切り換え、さらにその後、ステップS16でコン
プレッサ49の駆動を再開させ、浄化処理運転モードと
する。これにより、コンプレッサ49から吐出される空
気が空気噴出管38から噴出され、ポンプ54が処理部
33に水を通水させて浄化処理を行う。なお、このと
き、ステップS10を通らないため、ステップS8で開
始されたカウント時間が洗浄時間として記憶されること
はない。
【0047】以上に述べた本実施形態の水質浄化装置1
1によれば、切換弁48が洗浄側に切り換えられた洗浄
処理運転モード(ポンプ54が停止状態にありかつ洗浄
装置55が駆動状態にあるモード)にあるとき、すなわ
ち洗浄装置55によりフィルタカートリッジ15を洗浄
している状態にあるときに、例えば曇天時等、日射量が
減って、ステップS9において太陽電池17の発電電圧
が第3しきい値V3を下回ると、コントローラ50は、
ステップS14において、切換弁48を浄化側に切り換
え浄化処理運転モード(ポンプ54が駆動状態にありか
つ洗浄装置55が停止状態にあるモード)とする。すな
わち、洗浄装置55が十分にフィルタカートリッジ15
の洗浄を行うことができない状態になると該洗浄装置5
5の運転を停止させることにより該洗浄装置55が無駄
に駆動されることを防止し、その上で、洗浄装置55よ
りも小さい電力で駆動されてもフィルタカートリッジ1
5への通水を十分に行うことができるポンプ54を駆動
し浄化処理運転を行うことで、太陽電池17の発電電力
を有効に使用することになる。
【0048】したがって、蓄電池を使用することなく太
陽電池17のみでポンプ54および洗浄装置55を駆動
する際に、洗浄装置55が長時間無駄に駆動されること
を防止した上で、太陽電池17の発電電力を有効に使用
することができる。
【0049】また、コントローラ50が、例えば浄化処
理運転モードから洗浄処理運転モードに移行すべく切換
弁48を切り換える際に、ステップS5でコンプレッサ
49を一時停止させ、ステップS6における切り換え後
に、ステップS7でコンプレッサ49の駆動を再開させ
るため、切換弁48がコンプレッサ49の空気の吐出方
向をポンプ54側から洗浄装置55側に切り換える際
に、コンプレッサ49の停止で太陽電池17の発電電圧
を高めることになり、よって、切換弁48の駆動のため
に太陽電池17の発電電圧が一時的に低下して後のステ
ップS9の判断で所定の洗浄電圧を下回って浄化処理運
転モードに戻ってしまったり、太陽電池17の発電電圧
が切換弁48を切り換えるのに十分でなく該切換弁48
を切り換えられないという状態の発生を防止できる。
【0050】また、太陽電池17とは別のリチウム電池
60を有しており該リチウム電池60により時計58を
太陽電池17の発電とは無関係に駆動できるため、蓄電
池を使用しないことによりコントローラ50が太陽電池
17の発電が可能な状況においてのみ駆動される構成と
しても、コントローラ50は、駆動状態になると、太陽
電池17とは別のリチウム電池60で太陽電池17の発
電とは無関係に常に駆動されている時計58の時間と、
メモリ59に記憶された洗浄装置55の駆動実行の判断
基準となる基準時間(日時)とを比較して、時計58の
時間が基準時間になると洗浄装置55の駆動を実行する
ことになる。
【0051】したがって、蓄電池を使用することなく、
設定した時間に自動的に洗浄処理を行うことができる。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載の水質浄化装置によれば、洗浄装置が駆動状態にあ
るとき、すなわち洗浄装置によりフィルタを洗浄してい
る状態にあるときに、例えば日射量が減って太陽電池の
発電電圧が所定の洗浄電圧を下回ると、コントローラ
が、洗浄装置を停止状態としかつポンプを駆動状態とす
る。すなわち、洗浄装置が十分にフィルタの洗浄を行う
ことができない状態になると該洗浄装置の運転を停止さ
せることにより該洗浄装置が無駄に駆動されることを防
止し、その上で、洗浄装置よりも小さい電力で駆動され
てもフィルタへの通水を十分に行うことができるポンプ
を駆動することで、太陽電池の発電電力を有効に使用す
ることになる。
【0053】したがって、蓄電池を使用することなく太
陽電池のみでポンプおよび洗浄装置を駆動する際に、洗
浄装置が無駄に駆動されることを防止した上で、太陽電
池の発電電力を有効に使用することができる。
【0054】本発明の請求項2記載の水質浄化装置によ
れば、コントローラが、切換弁を切り換える際に、コン
プレッサを一時停止させるため、切換弁がコンプレッサ
の空気の吐出方向をポンプ側から洗浄装置側に切り換え
る際に、コンプレッサの停止で太陽電池の発電電圧を高
めることになり、よって、切換弁の駆動のために太陽電
池の発電電圧が一時的に低下して所定の洗浄電圧を下回
って切り換えが元の状態に戻ってしまったり、太陽電池
の発電電圧が切換弁を切り換えるのに十分でなく該切換
弁を切り換えられないという状態の発生を防止できる。
【0055】したがって、切換弁の切り換えを適正に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の水質浄化装置を示す一
部を断面とした側面図である。
【図2】 本発明の一実施形態の水質浄化装置の駆動装
置等を示すブロック図である。
【図3】 本発明の一実施形態の水質浄化装置の太陽電
池発電電圧の各しきい値を説明するための線図である。
【図4】 本発明の一実施形態の水質浄化装置のコント
ローラの制御内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 浄化対象水域 10a 水面 15 フィルタカートリッジ(フィルタ) 17 太陽電池 48 切換弁 49 コンプレッサ 50 コントローラ 54 ポンプ 55 洗浄装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D003 AA06 BA02 BA07 CA02 DA07 DA22 EA01 EA14 EA25 4D064 DC07 4D066 BB05 EA03 EA06 EA14

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理水域の水面下に配置されるフィルタ
    と、 該フィルタを通過させるよう水流を発生させて処理水を
    浄化するポンプと、 前記フィルタを洗浄する洗浄装置と、 前記ポンプおよび前記洗浄装置の駆動を制御するコント
    ローラと、 前記ポンプ、前記洗浄装置および前記コントローラに供
    給する電力を発生させる太陽電池と、を有する水質浄化
    装置において、 前記コントローラは、前記洗浄装置が駆動状態にあると
    き、前記太陽電池の発電電圧が所定の洗浄電圧を下回る
    と、前記洗浄装置を停止状態としかつ前記ポンプを駆動
    状態とすることを特徴とする水質浄化装置。
  2. 【請求項2】 前記ポンプはコンプレッサから吐出され
    る空気で水流を発生させ、また、前記洗浄装置は前記コ
    ンプレッサから吐出される空気で洗浄を行い、さらに、
    前記コントローラは前記コンプレッサの空気の吐出方向
    を切換弁により切り換えるものであって、 前記コントローラは、前記切換弁を切り換える際に、前
    記コンプレッサを一時停止させることを特徴とする請求
    項1記載の水質浄化装置。
JP2000300384A 2000-09-29 2000-09-29 水質浄化装置 Withdrawn JP2002102618A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007038894A1 (de) * 2005-10-04 2007-04-12 Trunz Water Systems Ag Standortunabhängige wasseraufbaubereitungsanlage
RU2453659C1 (ru) * 2010-12-27 2012-06-20 Государственное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Вологодский государственный технический университет" (ВоГТУ) Установка для забора и очистки воды из поверхностных водоисточников

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007038894A1 (de) * 2005-10-04 2007-04-12 Trunz Water Systems Ag Standortunabhängige wasseraufbaubereitungsanlage
RU2453659C1 (ru) * 2010-12-27 2012-06-20 Государственное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Вологодский государственный технический университет" (ВоГТУ) Установка для забора и очистки воды из поверхностных водоисточников

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