JP3342784B2 - 水質浄化装置 - Google Patents

水質浄化装置

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JP3342784B2
JP3342784B2 JP18445895A JP18445895A JP3342784B2 JP 3342784 B2 JP3342784 B2 JP 3342784B2 JP 18445895 A JP18445895 A JP 18445895A JP 18445895 A JP18445895 A JP 18445895A JP 3342784 B2 JP3342784 B2 JP 3342784B2
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば湖沼、池、
ダム、溜池、貯水池、河川、用水路、堀、運河、水槽等
において水を浄化する水質浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】湖沼、池、ダム、溜池、貯水池、河川、
用水路、堀、運河、水槽等の浄化対象において、水質汚
染対策として水を浄化する水質浄化装置を設置すること
が行われている。このような水質浄化装置として、実部
と内部空間部とを有し水面下に配置されるフィルタと、
該フィルタの内部空間部に連通された揚水管を介して該
内部空間部から水を汲み出すことにより実部に外側から
内部空間部側への水流を発生させるポンプとを有し、ポ
ンプにより生じる水流で水をフィルタの実部に強制的に
通過させ浄化するものが考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記水質浄
化装置においては、長期間浄化処理を行うとフィルタの
実部に詰りを生じてしまうという問題が生じる。このた
め、前記フィルタの実部を洗浄する洗浄手段を設けて、
一定時間毎に該洗浄手段により洗浄を行うことが考えら
れている。しかしながら、浄化対象の汚れの度合いによ
って詰りの進行速度は異なることになるため、一定時間
毎に洗浄を行うのでは、洗浄間隔が短すぎたりあるいは
逆に長すぎたりと、最適な間隔で行うことができないと
いう問題の発生が予想された。したがって、本発明の目
的は、詰りの進行速度に合わせて最適な洗浄間隔を得る
ことができる水質浄化装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の水質浄化装置は、実部と内
部空間部とを有し水面下に配置されるフィルタと、該フ
ィルタの前記内部空間部に連通された揚水管を介して該
内部空間部から水を汲み出すことにより前記実部に外側
から前記内部空間部側への水流を発生させるポンプと、
前記フィルタの実部を洗浄する洗浄手段と、前記揚水管
の内側に配置された圧力センサと、該圧力センサで検出
される圧力が所定値を越えた場合に前記洗浄手段により
前記フィルタの実部を洗浄させる制御手段と、を具備す
ることを特徴としている。これにより、制御手段が、揚
水管の内側に配置された圧力センサで検出される圧力が
所定値を越えた場合に洗浄手段によりフィルタの実部を
洗浄させることになり、よって、フィルタの実部の詰り
具合いに相関する揚水管内側の圧力に応じて洗浄を行う
ことになる。
【0005】本発明の請求項2記載の水質浄化装置は、
請求項1記載のものに関して、前記ポンプは、前記揚水
管が下部を前記フィルタの内部空間部に開口させ上部を
前記フィルタの外部に開口させており、また、該揚水管
内に挿通され該揚水管の中間所定位置に配置された噴出
部から空気を噴出させる空気噴出管を有していて、前記
噴出部から空気を噴出させることにより前記揚水管内に
下部から上部へ向けての水流を発生させてフィルタの前
記内部空間部から水を汲み出すものとされ、前記圧力セ
ンサは、前記揚水管内側の前記噴出部より下側に配置さ
れていることを特徴としている。これにより、ポンプの
空気噴出管が揚水管内で噴出部から空気を噴出させて
も、圧力センサは、揚水管内側の噴出部の下側で圧力を
検出するため、噴出部から噴出され上方へ向かう空気の
影響を受けない。
【0006】本発明の請求項3記載の水質浄化装置は、
請求項1または2記載のものに関して、前記制御手段
は、前記圧力センサで検出される圧力が所定値を越えた
場合に前記洗浄手段により前記フィルタの実部を一定時
間洗浄させ、該一定時間の経過後に洗浄を停止させるこ
とを特徴としている。これにより、制御手段が、洗浄手
段によりフィルタの実部を洗浄させる際に、一定時間の
経過後に洗浄を停止させるため、制御が容易となる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の水質浄化装置の実施の形
態を図面を参照して以下に説明する。まず、図1におい
て符号11で示すものが水質浄化装置である。この水質
浄化装置11は、池あるいは湖沼等の浄化対象10に浮
遊されて用いられるもので、水に浮せるためのフロート
12と、フロート12の下側に着脱自在に支持されて水
面10a下に配置されるフィルタカートリッジ(フィル
タ)13と、フロート12の上側に固定されて水面10
a上に配置されるコントロールボックス14とを有して
いる。
【0008】フィルタカートリッジ13は、ステンレス
鋼や塩化ビニル等の非腐食性の部材や非腐食処理された
鋼板等にて例えば外径が1.2m、長さが3mの円筒状
に形成されるとともに、多数の集水孔16が全面に形成
された外円筒部13aと、該外円筒部13aと同様の部
材にて例えば直径50〜200mmの円筒状に形成さ
れ、該外円筒部13aの内側に同軸状に配置されるとと
もに例えば10mm程度の径の流入孔17が多数所定間
隔で形成された内円筒部13bとを有しており、また内
円筒部13bより大径の取付孔18が形成されるととも
に外円筒部13aの上端面に固定された有孔円板状の閉
塞部材13cと、外円筒部13aおよび内円筒部13b
の下端面に、これらのすべての下方向の開口を閉塞する
よう固定された円板状の閉塞部材13dと、閉塞部材1
3cの取付孔18に嵌合されて該閉塞部材13cとによ
り外円筒部13aと内円筒部13bとの間の隙間の上方
向の開口を閉塞するとともに、中央に内円筒部13bよ
り小径の嵌合孔19が形成された閉塞部材13eとを有
している。
【0009】そして、閉塞部材13c,13d,13e
で閉塞される外円筒部13aと内円筒部13bとの間の
隙間には、集水孔16および流入孔17より径大の例え
ば10〜50mm程度の木炭等の濾過材21が充填され
しかも有機物を分解する好気性の微生物が担持されて、
処理層(実部)22が形成されている。なお、フィルタ
カートリッジ13は、フロート12で浮かされた状態
で、外円筒部13aおよび内円筒部13bの軸線を鉛直
方向に沿わせるようフロート12に取り付けられてい
る。
【0010】上側の閉塞部材13eの嵌合孔19には、
閉塞部材13d,13eおよび内円筒部13bで画成さ
れる内部空間部23内に延在する塩化ビニル等からなる
円筒状の揚水管25が、内円筒部13bと同軸をなしか
つその外周面が内円筒部13bの内周面と所定の間隔を
あけた状態で嵌合固定されており、これにより、内部空
間部23は処理層22または揚水管25を介する以外で
の外部への連通が不可とされている。
【0011】揚水管25は、閉塞部材13eから内部空
間部23内における閉塞部材13dの若干手前位置まで
延在して下端開口部25aを開口させており、上端開口
部25bを、水質浄化装置11の外部に開口する、フィ
ルタカートリッジ13とフロート12との間の隙間に連
通するよう閉塞部材13eから上方向に開口させてい
る。
【0012】揚水管25には、円筒状の空気噴出管26
が隙間をもって挿通されており、該空気噴出管26は、
下端部が揚水管25内において下端開口部25aより若
干上側の中間所定位置まで延在され上端部が揚水管25
より上方に突出された状態で、取付具27により閉塞部
材13eに同軸状に取り付けられている。なお、空気噴
出管26の下端部にはその内部を外部に連通させる空気
噴出孔(噴出部)28が複数形成されている。そして、
この空気噴出管26は、上端部に連結された連結管30
を介してコントロールボックス14に連結されている。
【0013】処理層22の下端位置すなわち外円筒部1
3aと内円筒部13bとの間の閉塞部材13dの上面位
置には、円筒状の空気噴出管32が該上面に沿って設け
られている。この空気噴出管32には、その内部を外部
に連通させる空気噴出孔33が長さ方向に複数形成され
ている。この空気噴出管33は、先端側が閉塞されかつ
基端側が外円筒部13aの外側まで延在されており、該
基端側は、連結管35を介してコントロールボックス1
4に連結されている。また、空気噴出管32を外円筒部
13aと内円筒部13bとの間の閉塞部材13dの上面
位置で一つまたは複数の輪状に形成し、その円周方向に
空気噴出孔33を複数形成するようにしてもよい。
【0014】コントロールボックス14は、外部から水
が侵入しにくいようにブラインド36にて閉塞された通
気孔37を有する筐体38内に、空気を供給するための
二台のコンプレッサ39,40と、これらコンプレッサ
39,40に接続されるとともに電線41を介して岸側
に配置される外部電源42に接続されたコントローラ
(制御手段)43とを配置してなるもので、コントロー
ラ43は、外部電源42からの、各コンプレッサ39,
40へのそれぞれの供給電力の設定および制御を行う。
【0015】そして、一方のコンプレッサ39は、連結
管30に連結されており、コントローラ43からの指令
により空気噴出管26に空気を供給する。ここで、供給
された空気が空気噴出管26の空気噴出孔28から噴出
されると、気泡となって揚水管25内を下から上へ移動
し、この気泡の移動で、該揚水管25内に上方への水流
が生じ、よって揚水管25の内部空間部23側の下端開
口部25aから内部空間部23内の水すなわちすでに処
理層22を通過した水を汲み上げ上部開口部25bから
外部に排出させる。これにより、強制的にフィルタカー
トリッジ13の側部外側の水が処理層22を半径方向内
方に通過して内部空間部23に至り浄化される。なお、
コンプレッサ39から空気噴出管26への空気の供給量
は、例えば、水が処理層22を半径方向内方に0.5〜
4(cm/分)程度の速度で通過するように設定され
る。
【0016】他方のコンプレッサ40は、連結管35に
連結されており、コントローラ43からの指令により空
気噴出管32に空気を供給する。ここで、供給された空
気が空気噴出管32の空気噴出孔33から噴出される
と、該空気は、気泡となって、処理層22内を主として
上方に移動する。この気泡の移動による衝撃等で、処理
層22を構成する濾過材21に振動が生じて付着したゴ
ミが剥離等され、該ゴミは気泡の移動で生じる水流で処
理層22の外部に運搬される。このようにして処理層2
2内に溜まったゴミが除去され、処理層22が洗浄され
る。
【0017】そして、本実施例においては、揚水管25
の下部内側に、下端開口部25aにおける吸込み圧力
(すなわち圧力損失)を測定するための圧力センサ45
が設けられている。この圧力センサ45は、図2に示す
ような略円弧状の固定具46により揚水管25の下部内
側に、水の流れによってもその位置が変動しないように
堅固に固定されている。該圧力センサ45はケーブル4
7を介してコントローラ43に接続されており、測定し
た圧力に応じた測定信号を該コントローラ43に出力す
る。ここで、圧力センサ45は、揚水管25の下部内側
に限らず、揚水管25の内側の他の位置にも固定でき
る。ただし、空気噴出孔28から空気が噴出されるた
め、該空気の影響を排除するよう揚水管25の内側の空
気噴出孔28より下側に配置される。
【0018】なお、上記水質浄化装置11は、風等によ
り移動しないように、岸に図示せぬロープやワイヤ等で
連結されている。また、コントロールボックス14の筐
体38の外面の岸からの目視容易な位置には、コントロ
ーラ43に駆動されて点灯するアラームランプ(報知手
段)48が設けられている。さらに、上記コンプレッサ
39、連結管30、空気噴出管26および揚水管25
が、エアリフト式のポンプ50を構成しており、コンプ
レッサ40、連結管35および空気噴出管32が洗浄装
置(洗浄手段)51を構成している。
【0019】次に、上記水質浄化装置11の作動をコン
トローラ43の制御内容を中心に、図3および図4に示
すフローチャートを参照して以下に説明する。まず、通
常の浄化処理運転時においては、外部電源42からコン
トロールボックス14内の図示せぬ電源装置に供給され
た電力を、該電源装置を介して予め設定された所定量の
みポンプ50のコンプレッサ39に供給し該コンプレッ
サ39のみを運転する(ステップS1)。
【0020】これにより、コンプレッサ39が空気噴出
管26に予め設定された所定量の空気を供給する。する
と、供給された空気が空気噴出管26の空気噴出孔28
から噴出され、気泡となって、揚水管25内で下から上
への移動し、よって、揚水管25内に上方への水流が生
じて、揚水管25の下端開口部25aから内部空間部2
3内の水が汲み上げられ上部開口部25bから外部に排
出される。これにより、強制的にフィルタカートリッジ
13の側部外側の水すなわち特にアオコ等の藻類を多く
含む水面10a近傍の水が、外円筒部13aの集水孔1
6から処理層22に至り該処理層22を半径方向内方に
通過して内円筒部13bの流入孔17から内部空間部2
3に至る。そして、上記処理層22通過時に、処理層2
2を構成する濾過材21に、アオコ等の藻類や有機質浮
遊物質、溶解性有機物質等が吸着されることで水が浄化
される。ここで、濾過材21に吸着された上記物質等
は、該濾過材21に担持された好気性微生物により分解
される。このようにして、処理層22で浄化された水が
揚水管25から外部に再び排出され、このような水の環
流で浄化対象10が浄化される。
【0021】そして、コンプレッサ43の運転開始後に
カウンタのリセット(ステップS2)と、タイマのリセ
ット(ステップS3)とを行い、タイマの計時時間tか
ら、予め設定された圧力測定時間間隔t1が経過したか
否かを判定する(ステップS4)。圧力測定時間間隔t
1が経過していない場合、経過するまで計時を続け、圧
力測定時間間隔t1が経過した場合、圧力センサ45の
測定信号から吸込み圧力−PSを測定する(ステップS
5)。そして、この吸込み圧力−PSが、予め設定され
た限界吸込み圧力−PS0より大きいか否かを判定する
(ステップS6)。すなわち、長期間浄化処理を行う等
すると、処理層22に担持された好気性微生物が増殖し
または好気性微生物が分解した後のフンが処理層22内
に溜まって、処理層22に詰りを生じ、該処理層22の
詰り具合により、吸込み圧力−PSが大きくなるので、
これを監視して処理層22の詰り具合を監視するのであ
る。
【0022】ここで、上記限界吸込み圧力−PS0は、例
えば以下のように設定される。コンプレッサ39による
空気流量Vが、浄化処理運転時において採用される所定
量V0のときの、揚水管25の下部における吸込み圧力
−PSと揚水量Qとの関係を求めておく。これらの関係
は、図5に示すように、吸込み圧力−PSが増大すると
ほぼ直線的に揚水量Qが減少していく。次に、浄化に必
要な最低限の揚水量Q0を設定し、V=V0,Q=Q0
条件における揚水管25の下部の吸込み圧力−PS0を上
記関係から求め、これを限界吸込み圧力とする。
【0023】そして、上記ステップS6において、吸込
み圧力−PS>限界吸込み圧力−PS0の関係が満足され
ない場合には、処理層22の詰りが軽微であると判定し
て、ステップS3に戻ってそのまま通常の浄化処理運転
状態を維持し、他方、吸込み圧力−PS>限界吸込み圧
力−PS0の関係が満足されると、処理層22の詰りが大
となったと判定して、タイマのリセットを行う(ステッ
プS7)とともに、ポンプ50のコンプレッサ39の運
転を停止させて浄化処理運転を停止させ、洗浄装置51
のコンプレッサ40を運転して洗浄処理運転を開始させ
る(ステップS8)。これにより、処理層22の下端部
に設けられた空気噴出管32の空気噴出孔33から空気
が噴出されることになり、該空気は、気泡となって、処
理層22内を主として上方に移動する。この気泡の移動
による衝撃等で、処理層22を構成する濾過材21に振
動が生じて付着したゴミが剥離等され、該ゴミが気泡の
移動で生じる水流で処理層22の外部に運搬される。こ
のようにして処理層22内に溜まったゴミが除去され、
処理層22が洗浄される。
【0024】次に、タイマの計時時間tから、洗浄処理
運転開始後、予め設定された一回分の洗浄時間t0が経
過したか否か判定し(ステップS9)、該洗浄時間t0
が経過していない場合、上記洗浄処理運転状態を維持
し、該洗浄時間t0が経過した場合、洗浄装置51のコ
ンプレッサ40の運転を停止させて洗浄処理運転を停止
させるとともに、ポンプ50のコンプレッサ39を運転
して浄化処理運転を開始させる(ステップS10)。
【0025】そして、さらに、圧力センサ45の測定信
号から吸込み圧力−PSを測定し(ステップS11)、
この吸込み圧力−PSを、予め設定された設定吸込み圧
力−PS1(但し、−PS0>−PS1)と比較する(ステッ
プS12)。吸込み圧力−PS<設定吸込み圧力−PS1
を満足した場合には、処理層22の詰りが解消され洗浄
が完了したと判定して、ステップS2に戻る。他方、吸
込み圧力−PS<設定吸込み圧力−PS1が満足されなか
った場合には、洗浄回数を計数するカウンタnに1を加
算した後(ステップS13)、該カウンタnを予め設定
された最大洗浄回数nmaxと比較する(ステップS1
4)。そして、カウンタnの値が最大洗浄回数nmax
達していない場合、ステップS7に戻って、タイマのリ
セットの後に、コンプレッサ39を停止させ浄化処理運
転を停止させるとともに、コンプレッサ40により洗浄
処理運転を開始させる。他方、カウンタnの値が最大洗
浄回数nmaxに達した場合、コンプレッサ39を停止さ
せ浄化処理運転を停止させるとともに(ステップS1
5)、異常を報知させるべくアラームランプ48を点灯
させる(ステップS16)。
【0026】以上により、最大洗浄回数nmax回だけ洗
浄処理運転を行っても処理層22の詰りが解消しない、
言い換えれば該処理層22の浄化能力が回復しない場合
を除いて、処理層22を通過する水の流量を常に浄化に
必要な最低限の値以上に維持することができる。
【0027】以上に述べた水質浄化装置11によれば、
空気噴出管26の下部近傍の空気噴出孔28から揚水管
25内の下部近傍に空気を噴出するエアリフト式のポン
プ50を用いるため、処理層22への水の通過による浄
化は勿論、処理層22内への好気性微生物への空気供給
と、浄化対象10の溶存酸素の維持による魚等生態系の
維持とが、容易な構造で実現でき、よって、設備コスト
および運転コストを低減させることができ、浄化処理を
容易かつ安価に実施できる。
【0028】また、フロート12にて浄化対象10に浮
かせるのみで、浄化対象10外の岸等に別途設置スペー
スを必要とせず、施工性を向上できるとともに、浄化対
象10外への装置の設置による美観の損傷をも防止でき
る。さらに、フロート12にて浄化対象10に浮かせる
ので、水面10a近傍に特に多く発生するアオコ等の藻
類を効率よく除去でき、清澄度を向上できるとともに、
浄化対象10の水の環流により、アオコに大量に含まれ
た酸素を浄化対象10の全体に環流でき、浄化対象10
の自浄作用も活性化できる。加えて、処理層22がパッ
ケージ化されたフィルタカートリッジ13として着脱自
在に設けられているため、その製造性が向上でき、量産
化が容易に実現できるとともに、水質浄化装置11の保
守管理が容易となる。
【0029】さらに、処理層22の濾過材21に木炭を
用いており、該木炭は、気孔率および比表面積が極めて
大きく、また、好気性微生物の生化学反応に必要なナト
リウム(Na)、カリウム(K)、カルシウム(C
a)、マグネシウム(Mg)、鉄(Fe)、銅(C
u)、亜鉛(Zn)等の元素を含有しているため、木炭
の単位重量当りの好気性微生物の担持量が増大し、好気
性微生物を良好に担持でき、よって、浄化処理効率を向
上することができる。また、木炭は、気孔径が活性炭よ
り大きいため、担持される好気性微生物により気孔が閉
塞されることを抑制することができるとともに、活性炭
に担持可能なバクテリアやプランクトン等の微生物の他
に、微小動物等の好気性微生物も担持でき、浄化処理効
率を向上することができる。加えて、好気性微生物が分
解不可な無機農薬や十分処理されていない工場排水等
が、浄化対象10に誤って流入することがあっても、木
炭に吸着することができ、浄化対象10の生態系を良好
に維持することができる。
【0030】また、上記に加えて、以下に示す、特徴的
な効果が得られる。コントローラ43が、揚水管25の
内側に配置された圧力センサ45で検出される吸込み圧
力−PSが予め設定された限界吸込み圧力−PS0を越え
た場合に、洗浄装置51のコンプレッサ40を駆動し空
気噴出管32により空気を噴出させて処理層22を洗浄
させることになり、よって、処理層22の詰り具合いに
相関する揚水管25の内側の吸込み圧力に応じて洗浄の
タイミングを決定し該洗浄を行うことになる。したがっ
て、浄化対象10の汚れがひどく処理層22の詰りの進
行速度が速い場合は短く、浄化対象10の汚れが軽微で
処理層22の詰りの進行速度が遅い場合は長くと、詰り
の進行速度すなわち浄化対象10の汚れの度合いに合わ
せて最適な洗浄間隔を得ることができ、その結果、長期
間にわたって安定した浄化性能を得ることができる。し
かも、圧力センサ45を用いるため、簡易な構造および
制御で実現できる。
【0031】また、上記のようにエアリフト式のポンプ
50を採用し、空気噴出管26が揚水管25内で空気噴
出孔28から空気を噴出させても、圧力センサ45は揚
水管25の内側の空気噴出孔28の下側で圧力を検出す
るため、空気噴出孔28から噴出され上方へ向かう空気
の影響を受けない。したがって、ポンプ50が揚水管2
5内で空気噴出孔28から空気を噴出させても、圧力検
出の精度を維持することができる。
【0032】さらに、コントローラ43は、洗浄装置5
1のコンプレッサ40を駆動し空気噴出管32により空
気を噴出させて処理層22を洗浄させる際に、一定の洗
浄時間t0の経過後に洗浄を停止させるため、制御が容
易となる。したがって、コストを低減することができ
る。
【0033】加えて、コントローラ43は、洗浄装置5
1のコンプレッサ40を駆動し処理層22を洗浄させた
後、洗浄を停止させた際に、圧力センサ45で検出され
る吸込み圧力−PSが、予め設定された設定吸込み圧力
−PS1以上の場合に、繰り返し洗浄装置51により処理
層22を一定の洗浄時間t0洗浄することになるため、
詰りの状態に応じた回数だけ洗浄が行われ、よって、無
駄な洗浄が行われることがない。また、洗浄の繰り返し
の回数が最大洗浄回数nmaxに達した場合には、コンプ
レッサ40を停止させ洗浄処理運転を停止させるため、
洗浄処理運転による効果が得られない場合に、無駄な洗
浄処理運転の繰り返しを防止する。したがって、洗浄処
理運転を効率よく行うことができる。しかも、アラーム
ランプ48の点灯により外部に異常を報知するため、異
常検知が容易となり、異常状態で長時間放置されてしま
うこと等が防止され、速やかに異常対策を施すことがで
きる。
【0034】また、洗浄装置51が、処理層22の下部
近傍に空気を噴出させることで、該処理層22の洗浄を
行うことになるため、比較的容易な構造で洗浄すること
ができるとともに、処理層22に担持された好気性微生
物への空気供給も行うことができる。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載の水質浄化装置によれば、制御手段が、揚水管の内
側に配置された圧力センサで検出される圧力が所定値を
越えた場合に洗浄手段によりフィルタの実部を洗浄させ
ることになり、よって、フィルタの実部の詰り具合いに
相関する揚水管内側の圧力に応じて洗浄を行うことにな
る。したがって、詰りの進行速度に合わせて最適な洗浄
間隔を得ることができ、その結果、長期間にわたって安
定した浄化性能を得ることができる。しかも、圧力セン
サを用いるため、簡易な構造および制御で実現できる。
【0036】本発明の請求項2記載の水質浄化装置によ
れば、ポンプの空気噴出管が揚水管内で噴出部から空気
を噴出させても、圧力センサは、揚水管内側の噴出部の
下側で圧力を検出するため、噴出部から噴出され上方へ
向かう空気の影響を受けない。したがって、ポンプが揚
水管内で噴出部から空気を噴出させても、圧力検出の精
度を維持することができる。
【0037】本発明の請求項3記載の水質浄化装置によ
れば、制御手段が、洗浄手段によりフィルタの実部を洗
浄させる際に、一定時間の経過後に洗浄を停止させるた
め、制御が容易となる。したがって、コストを低減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水質浄化装置の実施の形態を示す側断
面図である。
【図2】本発明の水質浄化装置の実施の形態の圧力セン
サ取付部分を示すものであって、(a)は側断面図、
(b)は(a)における下方から見た図である。
【図3】本発明の水質浄化装置の実施の形態のコントロ
ーラの制御内容の一部を示すフローチャートである。
【図4】本発明の水質浄化装置の実施の形態のコントロ
ーラの制御内容の他の一部を示すフローチャートであ
る。
【図5】本発明の水質浄化装置の実施の形態の揚水管下
部における吸込み圧力(横軸)に対する揚水量(縦軸)
の関係を示す特性線図である。
【符号の説明】
10a 水面 13 フィルタカートリッジ(フィルタ) 22 処理層(実部) 23 内部空間部 25 揚水管 26 空気噴出管 28 空気噴出孔(噴出部) 43 コントローラ 45 圧力センサ 48 アラームランプ(報知手段) 50 ポンプ 51 洗浄装置(洗浄手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 35/027 C02F 3/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実部と内部空間部とを有し水面下に配置
    されるフィルタと、 該フィルタの前記内部空間部に連通された揚水管を介し
    て該内部空間部から水を汲み出すことにより前記実部に
    外側から前記内部空間部側への水流を発生させるポンプ
    と、 前記フィルタの実部を洗浄する洗浄手段と、 前記揚水管の内側に配置された圧力センサと、 該圧力センサで検出される圧力が所定値を越えた場合に
    前記洗浄手段により前記フィルタの実部を洗浄させる制
    御手段と、を具備することを特徴とする水質浄化装置。
  2. 【請求項2】 前記ポンプは、前記揚水管が下部を前記
    フィルタの内部空間部に開口させ上部を前記フィルタの
    外部に開口させており、また、該揚水管内に挿通され該
    揚水管の中間所定位置に配置された噴出部から空気を噴
    出させる空気噴出管を有していて、前記噴出部から空気
    を噴出させることにより前記揚水管内に下部から上部へ
    向けての水流を発生させてフィルタの前記内部空間部か
    ら水を汲み出すものとされ、 前記圧力センサは、前記揚水管内側の前記噴出部より下
    側に配置されていることを特徴とする請求項1記載の水
    質浄化装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記圧力センサで検出
    される圧力が所定値を越えた場合に前記洗浄手段により
    前記フィルタの実部を一定時間洗浄させ、該一定時間の
    経過後に洗浄を停止させることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の水質浄化装置。
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