JPH10109096A - 水質浄化装置 - Google Patents

水質浄化装置

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JPH10109096A
JPH10109096A JP8264868A JP26486896A JPH10109096A JP H10109096 A JPH10109096 A JP H10109096A JP 8264868 A JP8264868 A JP 8264868A JP 26486896 A JP26486896 A JP 26486896A JP H10109096 A JPH10109096 A JP H10109096A
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cleaning
filter
air
pump
water
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JP8264868A
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Noriaki Ootsuka
典彰 大塚
Daisuke Tanabe
大輔 田辺
Hideaki Ikeda
英明 池田
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルタの全体にわたって良好に洗浄を行う
ことができる水質浄化装置を提供する。 【解決手段】 コントローラ59が、洗浄処理として、
フィルタ13内に空気を導入して洗浄を行う洗浄装置6
5を運転させるとともに、フィルタ13内に配置された
吸出部29から水を吸出して該フィルタ13の外側から
吸出部29に向け水流を発生させるポンプ64を、洗浄
装置65の運転中に運転させることにより、フィルタ1
3から剥離された微生物の分解物質および浮遊無機物等
のうち、フィルタ13外との距離が大きい吸出部29近
傍の内側部分にある微生物の分解物質および浮遊無機物
等がポンプ64の吸出部29から吸出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば湖沼、池、
ダム、溜池、貯水池、河川、用水路、堀、運河、水槽等
において水を浄化する水質浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】湖沼、池、ダム、溜池、貯水池、河川、
用水路、堀、運河、水槽等の浄化対象の水域において、
水質汚染対策として水を浄化する水質浄化装置を設置す
ることが行われている。このような水質浄化装置とし
て、浄化対象の水域に配置されるフィルタと、該フィル
タ内に配置された吸出部から水を吸出すことにより該フ
ィルタの外側から吸出部に向け水流を発生させるポンプ
と、フィルタ内に空気を導入して洗浄を行う洗浄装置と
を有するものがある。この水質浄化装置は、ポンプでフ
ィルタの外側から吸出部に向け水流を発生させることに
より水をフィルタに通過させて浄化を行う一方、長期間
の浄化処理でフィルタに目詰まりが生じた場合、ポンプ
を停止させた後、洗浄装置によりフィルタ内に空気を導
入しその振動でフィルタから目詰りを生じさせている微
生物の分解物質および浮遊無機物等を剥離等させ空気の
流れによる水流でフィルタの外へ排出させて該フィルタ
を再生させるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、洗浄時にお
いては、上記のようにフィルタ内に空気を導入しその空
気の流れによる水流でフィルタの外へ微生物の分解物質
および浮遊無機物等を排出させることになるが、特にフ
ィルタのポンプの吸出部近傍の内側部分にある微生物の
分解物質および浮遊無機物等は、フィルタ外との距離が
大きいため、フィルタ外に排出されにくいという問題が
あった。したがって、本発明の目的は、フィルタの全体
にわたって良好に洗浄を行うことができる水質浄化装置
を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の水質浄化装置は、浄化対象
の水域に配置されるフィルタと、該フィルタ内に配置さ
れた吸出部から水を吸出すことにより該フィルタの外側
から吸出部に向け水流を発生させるポンプと、前記フィ
ルタ内に空気を導入して洗浄を行う洗浄装置と、を有す
る装置本体と、前記ポンプおよび洗浄装置を制御するコ
ントローラと、を具備し、前記コントローラは、洗浄処
理として、前記洗浄装置を運転させるとともに、該洗浄
装置の運転中に前記ポンプを運転させることを特徴とし
ている。これにより、コントローラが、洗浄処理とし
て、洗浄装置の運転中にポンプを運転させることになる
ため、洗浄装置の運転によりフィルタから剥離された微
生物の分解物質および浮遊無機物等のうち、フィルタ外
との距離が大きいポンプの吸出部近傍の内側部分にある
微生物の分解物質および浮遊無機物等がポンプの吸出部
から吸出されることになる。他方、外部に近いフィルタ
の外側部分にある微生物の分解物質および浮遊無機物等
は、洗浄装置の作動で外部に排出されることになる。
【0005】本発明の請求項2記載の水質浄化装置は、
浄化対象の水域に配置されるフィルタと、該フィルタ内
に配置された吸出部から水を吸出すことにより該フィル
タの外側から吸出部に向け水流を発生させるポンプと、
前記フィルタ内に空気を導入して洗浄を行う洗浄装置
と、を有する装置本体と、前記ポンプおよび洗浄装置を
制御するコントローラと、を具備し、前記コントローラ
は、洗浄処理として、前記洗浄装置の運転と前記ポンプ
の運転とを交互に行わせることを特徴としている。これ
により、コントローラが、洗浄処理として、洗浄装置の
運転とポンプの運転とを交互に行わせるため、洗浄装置
の運転によりフィルタから剥離された微生物の分解物質
および浮遊無機物等のうち、フィルタ外との距離が大き
いポンプの吸出部近傍の内側部分にある微生物の分解物
質および浮遊無機物等がポンプの吸出部から吸出される
ことになる。他方、外部に近いフィルタの外側部分にあ
る微生物の分解物質および浮遊無機物等は、洗浄装置の
作動で外部に排出されることになる。しかも、洗浄装置
の運転とポンプの運転とを交互に行わせるため、洗浄装
置とポンプとが同時に運転されることがなく、よって、
外部に近いフィルタの外側部分にあって洗浄装置の作動
で外部に排出されるべき微生物の分解物質および浮遊無
機物等が、ポンプの吸出しによる水流でフィルタ内に残
留してしまうことを防止できる。
【0006】本発明の請求項3記載の水質浄化装置は、
請求項1または2記載のものに加えて、前記装置本体が
複数設けられており、前記コントローラは、これら装置
本体を、中央のものから外側のものに向かって順に前記
洗浄処理を行わせるとともに、洗浄処理中の装置本体よ
り中央側のものは前記ポンプを停止させ洗浄処理中の装
置本体より外側のものは前記ポンプを運転させることを
特徴としている。これにより、洗浄中の装置本体から外
部に排出された微生物の分解物質および浮遊無機物等が
該洗浄中の装置本体より外側の装置本体に順次吸い込ま
れることになるため、微生物の分解物質および浮遊無機
物等を中央のものから順次外側のものに向かって移動さ
せることができ、最終的にこれら装置本体の全体のさら
に外側に洗浄により排出された微生物の分解物質および
浮遊無機物等を排出させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態の水質
浄化装置を図1〜図7を参照して以下に説明する。ま
ず、図1において符号11で示すものが水質浄化装置で
ある。この水質浄化装置11は、池あるいは湖沼等の浄
化対象の水域10に浮遊されて用いられるもので、水に
浮せるための二つのフロート12と、これらフロート1
2の下側に着脱自在に吊り下げられて水面10a下に配
置されるフィルタカートリッジ(フィルタ)13と、フ
ロート12の上部に水面10aの上側に配置されるよう
固定された駆動装置14とを有している。ここで、二つ
のフロート12は連結金具15を介して互いに連結され
ている。なお、以下の説明における上下は、フロート1
2で浄化対象の水域10に浮かされた状態における上下
である。
【0008】フィルタカートリッジ13について説明す
る。フィルタカートリッジ13は、ステンレス鋼や塩化
ビニル等の非腐食性の部材や非腐食処理された鋼板等に
て、略円筒状に形成されるとともに無数の集水孔16が
全面に形成された外円筒部17aと、その下端開口側を
閉塞する円板状の閉塞部17bと、その上端開口側を閉
塞するよう設けられ、中央に取付孔18が形成された有
孔円板状の閉塞部17cとからなる外体17を有してい
る。
【0009】この外体17の内側には、外体17と同様
の部材にて有底円筒状に形成されるとともに流入孔19
が外周面に多数所定間隔で形成された集水管20が、外
体17と同軸状に配置されかつその開口側が取付孔18
側に配置された状態で取付板21を介して固定されてい
る。なお、取付板21には、その中央に円形の流出孔2
2が貫通形成されている。また、集水管20の底部20
aと外体17の外円筒部17aとの間には、有孔円板状
の底部材23が固定されており、この底部材23には、
板厚方向に貫通する底孔24が多数例えば放射状をなす
よう形成されている。
【0010】そして、外体17の閉塞部17c側と底部
材23と集水管20とで囲まれる環状の隙間には、集水
孔16および流入孔19より径大の木炭等の濾過材が充
填されしかも有機物を分解する好気性の微生物が担持さ
れて、処理部26が形成されている。取付板21には、
取付板21および集水管20で画成される内部隙間部2
7内に延在するよう塩化ビニル等からなる両端開口の略
円筒状の揚水管28が、集水管20と同軸をなしかつそ
の外周面が集水管20の内周面と所定の間隔をあけた状
態で固定されている。この固定状態で、揚水管28は、
集水管20の底部20aの若干上側位置まで延在して下
端開口部(吸出部)29を開口させており、上端開口部
30を取付板21の流出孔22に一致させている。これ
により、内部隙間部27は処理部26または揚水管28
を介する以外でのフィルタカートリッジ13の外部への
連通が不可とされている。
【0011】ここで、フィルタカートリッジ13は、フ
ロート12に吊り下げられた状態でその軸方向が上下方
向に沿わされている。なお、フロート12は、上部が水
面10a上に位置するとともに、吊り下げたフィルタカ
ートリッジ13の処理部26が水面10a下に位置する
ようその浮力が設定されている。
【0012】揚水管28の内側には、円筒状の空気噴出
管32が隙間をもって挿通されており、該空気噴出管3
2は、下端部が揚水管28内において下端開口部29よ
り若干上側の中間所定位置まで延在され上端部が揚水管
28より上方に突出された状態で、図示せぬ取付具によ
り揚水管28に同軸をなして取り付けられている。な
お、空気噴出管32の下端部にはその内部を外部に連通
させる空気噴出孔34が複数形成されている。この空気
噴出管32は、上端部に連結された連結管35を介し
て、フロート12の上側に固定された駆動装置14に連
結されている。
【0013】処理部26の下側であって、外体17の閉
塞部17b側と底部材23と集水管20の底部20aと
で画成される隙間には、円筒状の洗浄ノズル37が挿通
されている。この洗浄ノズル37には、その内部を外部
に連通させる空気噴出孔38がほぼ全長にわたって多数
形成されている。この洗浄ノズル37は、先端側が閉塞
されかつ基端側が外体17の外側まで延在された状態で
該外体17に固定されており、その基端側は、連結管3
9を介して駆動装置14に連結されている。なお、洗浄
ノズル37を前記隙間内で一つまたは複数の輪状に形成
し、その円周方向に空気噴出孔38を複数形成するよう
にしてもよい。
【0014】次に、駆動装置14について説明する。駆
動装置14は、フロート12の上部に固定された筐体5
0内に、空気を供給するための空気圧縮機58と、空気
圧縮機58に接続されるとともにケーブルを介して岸側
に配置される外部電源56(図2参照)に接続されるコ
ントローラ59とが設けられ、また空気圧縮機58の吐
出側の空気供給通路60を、空気噴出管32側の連結管
35および洗浄ノズル37側の連結管39のいずれか一
方に選択的に切り換える切換弁63が設けられている。
ここで、水質浄化装置11は、コントローラ59と、そ
れ以外の装置本体62とで構成されている。
【0015】コントローラ59は、切換弁63の切り換
えおよび空気圧縮機58の駆動・停止を制御する。そし
て、コントローラ59が切換弁63により空気圧縮機5
8と空気噴出管32側の連結管35とを連通させると、
空気が空気噴出管32に供給される。すると、供給され
た空気が空気噴出管32の空気噴出孔34から噴出さ
れ、気泡となって揚水管28内を下から上へ移動し、こ
の気泡の移動で、該揚水管28内に上方への水流すなわ
ちエアリフトが生じ、よって揚水管28の内部隙間部2
7側の下端開口部29から内部隙間部27内の水すなわ
ちすでに処理部26を通過した水を汲み上げ上部開口部
30から外部に排出させる。
【0016】これにより、強制的にフィルタカートリッ
ジ13の側部外側の水すなわち特にアオコ等の藻類を多
く含む水面10a近傍の水が、外体の集水孔16から処
理部26に至り該処理部26を半径方向内方に通過して
集水管20の流入孔19から内部隙間部27に至る。そ
して、上記処理部26の通過時に、処理部26を構成す
る濾過材に担持された好気性微生物により、アオコ等の
藻類や有機質浮遊物質、溶解性有機物質等が分解される
ことで水が浄化される。このようにして、処理部26で
浄化された水が揚水管28から外部に再び排出され、こ
のような水の環流で浄化対象の水域10が浄化されるこ
とになる。
【0017】他方、コントローラ59が切換弁63によ
り空気圧縮機58と洗浄ノズル37側の連結管39とを
連通させると、供給された空気が洗浄ノズル37の空気
噴出孔38から噴出される。すると、該空気は、気泡と
なって、処理部26内を主として上方に移動する。この
気泡の移動による衝撃等で、処理部26を構成する濾過
材に振動が生じて、付着した微生物の分解後の微生物の
分解物質および浮遊無機物等が、剥離等され気泡の移動
で生じる水流で処理部26の外部に運搬される。このよ
うにして処理部26内に溜まった微生物の分解物質およ
び浮遊無機物等が除去され、処理部26が洗浄される。
【0018】ここで、水質浄化装置11は、風等により
移動しないように、岸に図示せぬロープやワイヤ等でフ
ロート12が連結されている。なお、上記空気圧縮機5
8、空気供給通路60、連結管35、空気噴出管32お
よび揚水管28が、エアリフトポンプ(ポンプ)64を
構成しており、空気圧縮機58、空気供給通路60、連
結管39および洗浄ノズル37が洗浄装置65を構成し
ている。
【0019】次に、上記した第1の実施の形態の水質浄
化装置11の作動をコントローラ59の制御内容を中心
に図3に示すフローチャートを参照して以下に説明す
る。コントローラ59は、外部電源56から電力が供給
されると、制御をスタートさせ、該制御のスタートと同
時に、切換弁63を空気圧縮機58の吐出側を連結管3
5すなわちエアリフトポンプ64の空気噴出管32に連
通させるよう浄化側に切り換え、空気圧縮機58を駆動
する。
【0020】これにより、空気噴出管32に空気が供給
される。すると、上述したように、供給された空気が空
気噴出管32の空気噴出孔34から噴出され、気泡とな
って、揚水管28内で下から上への移動し、よって、揚
水管28内に上方への水流が生じて、揚水管28の下端
開口部29から内部隙間部27内の水が汲み上げられ上
部開口部30から外部に排出される。これにより、強制
的にフィルタカートリッジ13の側部外側の水が処理部
26を半径方向内方に通過し内部隙間部27に至って浄
化され、再び浄化対象の水域10に流出される。
【0021】ここで、コントローラ59は、制御のスタ
ート後に、処理部26の状態等から処理部26の洗浄処
理を行うか否かの判断を行う(ステップSA1)。な
お、洗浄処理を行うか否かの判断は、例えば、今回の浄
化処理の累積時間が所定時間に達した場合に洗浄処理を
行うと判断したり、フロート12の水面10aに対する
高さを検出するセンサを設けて該センサでフロート12
の水面10aに対する高さが所定値以下となったことが
検出された場合に処理部26の重量が所定値より大きく
なったので洗浄処理を行うと判断したり、揚水管28の
吸込み圧力を検出するセンサを設け該センサで揚水管2
8の吸込み圧力が所定値を越えたことが検出された場合
に揚水量が所定値より少なくなったので洗浄処理を行う
と判断したり等の種々の判断を採用することができる。
【0022】そして、ステップSA1で洗浄処理を行う
と判定した場合、以下のステップSA2〜SA18の洗
浄処理を実行する。まず、洗浄回数Nをリセットして
(ステップSA2)、空気圧縮機58を停止させ(ステ
ップSA3)、さらに、切換弁63を空気圧縮機58と
洗浄ノズル37側の連結管39とを連通させる洗浄側に
切り換えて(ステップSA4)、空気圧縮機58を駆動
させるとともに(ステップSA5)、洗浄回数Nを1加
算し(ステップSA6)、あらかじめ設定された所定の
洗浄空気流量v1の空気を、あらかじめ設定された所定
の洗浄時間t1の間洗浄ノズル37に供給させる(ステ
ップSA7)。そして、その後、空気圧縮機58を停止
させる(ステップSA8)。ここで、上記のように洗浄
ノズル37に空気を供給させている状態においては、供
給された空気が、洗浄ノズル37の空気噴出孔38から
噴出され、気泡となって、処理部26内を主として上方
に移動し、処理部26を構成する濾過材に振動を生じさ
せて、付着した微生物の分解後の微生物の分解物質およ
び浮遊無機物等を、剥離等させるとともに主として外円
筒部17aの集水孔16から処理部26の外に運搬す
る。
【0023】次に、切換弁63を空気圧縮機58と空気
噴出管38側の連結管35とを連通させる浄化側に切り
換えて(ステップSA9)、空気圧縮機58を駆動させ
る(ステップSA10)。このとき、あらかじめ設定さ
れた所定の吸出空気流量v2の空気を、あらかじめ設定
された所定の吸出時間t2の間、空気噴出管32に供給
させる(ステップSA11)。
【0024】この状態においては、上述したように、供
給された空気が空気噴出管32の空気噴出孔34から噴
出され、気泡となって、揚水管28内で下から上へ移動
し、よって、揚水管28内に上方への水流が生じて、揚
水管28の下端開口部29から内部隙間部27内の水が
汲み上げられ上部開口部30から外部に排出される。す
ると、フィルタカートリッジ13の処理部26内の水が
内部隙間部27に至って揚水管28からフィルタカート
リッジ13の外に排出されることになり、これにより、
上記洗浄ノズル37からの空気噴出で、処理部26を構
成する濾過材から剥離等されていた微生物の分解物質お
よび浮遊無機物等のうち、外円筒部17aの集水孔16
との距離が大きい内部隙間部27側に存在していたもの
が内部隙間部27から揚水管28で吸い出される。
【0025】そして、処理部26の状態等から処理部2
6の洗浄処理を終了するか否かの判断を行う(ステップ
SA12)。そして、洗浄を続けるときは、ステップS
A3に戻る。ここで、処理部26の洗浄処理を終了する
か否かの判断は、例えば、今回の洗浄処理の累積時間が
所定時間に達した場合に洗浄処理を終了すると判断した
り、フロート12の水面10aに対する高さを検出する
センサを設けて該センサでフロート12の水面10aに
対する高さが所定値を越えたことが検出された場合に処
理部26の重量が所定値より小さくなったので洗浄処理
を終了すると判断したり、揚水管28の吸込み圧力を検
出するセンサを設け該センサで揚水管28の吸込み圧力
が所定値以下となったことが検出された場合に揚水量が
所定値より多くなったので洗浄処理を終了すると判断し
たり等の種々の判断を採用することができる。
【0026】なお、ステップSA6においてカウントさ
れる洗浄回数Nに応じて、図4〜図7に示すように、洗
浄時間t1、吸出時間t2、洗浄空気流量v1および吸
出空気流量v2を制御することができる。すなわち、洗
浄時間t1については、洗浄回数Nが多くなるにしたが
って、比例的に小さくなるパターン(図4(a))、比
例的に大きくなるパターン(図4(b))、あるいは一
定のパターン(図4(c))のいずれかで制御し、ま
た、吸出時間t2についても、同様に、洗浄回数Nが多
くなるにしたがって、比例的に小さくなるパターン(図
5(a))、比例的に大きくなるパターン(図5
(b))、あるいは一定のパターン(図5(c))のい
ずれかで制御し、さらに、洗浄空気流量v1について
も、洗浄回数Nが多くなるにしたがって、比例的に小さ
くなるパターン(図6(a))、比例的に大きくなるパ
ターン(図6(b))、あるいは一定のパターン(図6
(c))のいずれかで制御し、同様に、吸出空気流量v
2についても、洗浄回数Nが多くなるにしたがって、比
例的に小さくなるパターン(図7(a))、比例的に大
きくなるパターン(図7(b))、あるいは一定のパタ
ーン(図7(c))のいずれかで制御する。また、その
ときの洗浄時間t1と吸出時間t2との関係を、t1=
t2,t1>t2,t1<t2のいずれかに設定する。
【0027】ステップSA12で洗浄処理を完了すると
判断すると、空気圧縮機58を停止させ(ステップSA
13)、その後、切換弁63を空気圧縮機58と洗浄ノ
ズル37側の連結管39とを連通させる洗浄側に切り換
えて(ステップSA14)、空気圧縮機58を駆動させ
(ステップSA15)、あらかじめ設定された所定の洗
浄空気流量v1の空気を、あらかじめ設定された所定の
洗浄時間t1の間洗浄ノズル37に供給させる(ステッ
プSA16)。そして、その後、空気圧縮機58を停止
させ(ステップSA17)、この停止状態をあらかじめ
設定された所定時間t3の間維持する(ステップSA1
8)。これにより、洗浄処理が完了する。以上のように
して、処理部26内に溜まった微生物の分解物質および
浮遊無機物等が除去され、処理部26が洗浄される。そ
の後、浄化処理を再開する。
【0028】以上に述べた第1の実施の形態の水質浄化
装置11によれば、コントローラ59が、洗浄処理とし
て、洗浄装置65の運転とエアリフトポンプ64の運転
とを交互に、しかも必要に応じて繰り返し行うことにな
るため、洗浄装置65の運転でフィルタカートリッジ1
3の外周側部分にある、該洗浄装置65の運転により処
理部26から剥離された微生物の分解物質および浮遊無
機物等が外部に排出され、他方、エアリフトポンプ64
の運転で、処理部26から剥離された微生物の分解物質
および浮遊無機物等のうち、フィルタカートリッジ13
の外部との距離が大きい内周側部分すなわち内部隙間部
27側にある微生物の分解物質および浮遊無機物等が揚
水管28から吸出されることになる。したがって、フィ
ルタカートリッジ13の全体にわたって良好に洗浄を行
うことができる。
【0029】しかも、洗浄処理中に、洗浄装置65の運
転とエアリフトポンプ65の運転とを交互に行わせるた
め、洗浄装置65とエアリフトポンプ64とが同時に運
転されることがなく、よって、処理部26の外周側部分
にあって洗浄装置65の作動で外部に排出されるべき微
生物の分解物質および浮遊無機物等が、エアリフトポン
プ64の吸出しによる水流で処理部26内に残留してし
まうことを防止できる。したがって、より確実に、フィ
ルタカートリッジ13の全体にわたって良好に洗浄を行
うことができる。
【0030】次に、本発明の第2の実施の形態の水質浄
化装置を図8および図9を参照して、第1の実施の形態
との相違部分を中心に以下に説明する。第2の実施の形
態の水質浄化装置11においては、図8に示すように、
第1の実施の形態の切換弁63を有しておらず、空気噴
出管32側の連結管35にその吐出側が直接連結される
浄化用空気圧縮機58Aと、洗浄ノズル37側の連結管
39にその吐出側が直接連結される洗浄用空気圧縮機5
8Bとをそれぞれ別々に駆動装置14に設け、コントロ
ーラ59が、これらの駆動・停止をそれぞれ別々に制御
するようになっている。なお、この場合、浄化用空気圧
縮機58A、連結管35、空気噴出管32および揚水管
28が、エアリフトポンプ(ポンプ)64を構成してお
り、洗浄用空気圧縮機58B、連結管39および洗浄ノ
ズル37が洗浄装置65を構成している。
【0031】この第2の実施の形態の水質浄化装置11
の作動をコントローラ59の制御内容を中心に図9に示
すフローチャートを参照して以下に説明する。コントロ
ーラ59は、第1の実施の形態と同様、外部電源56か
ら電力が供給されると、制御をスタートさせ、該制御の
スタートと同時に、浄化用空気圧縮機58Aすなわちエ
アリフトポンプ64を駆動して空気噴出管32から空気
を噴出させて浄化処理を実行させる。このとき、洗浄用
空気圧縮機58Bは、停止状態とする。
【0032】ここで、コントローラ59は、制御のスタ
ート後に、第1の実施の形態と同様の判断基準で、処理
部26の状態等から処理部26の洗浄処理を行うか否か
の判断を行う(ステップSB1)。そして、ステップS
B1で洗浄処理を行うと判定した場合、以下のステップ
SB2〜SB8の洗浄処理を実行する。
【0033】まず、洗浄回数Nをリセットして(ステッ
プSB2)、洗浄ノズル37側の連結管39に連結され
た洗浄用空気圧縮機58Bすなわち洗浄装置65を駆動
させる(ステップSB3)。このとき、あらかじめ設定
された所定の洗浄空気流量v1の空気を、あらかじめ設
定された所定の洗浄時間t1の間、洗浄ノズル37に供
給させ、これと同じ間、浄化処理状態から運転状態が維
持されているエアリフトポンプ64の浄化用空気圧縮機
58Aからあらかじめ設定された所定の洗浄空気流量v
2の空気を空気噴出管32に供給させる(ステップSB
4)。そして、洗浄回数Nを1加算し(ステップSB
5)、洗浄時間t1の経過後、洗浄用空気圧縮機58B
のみを停止させる(ステップSB6)。
【0034】ここで、上記のように洗浄ノズル37に空
気を供給させている状態においては、供給された空気
が、洗浄ノズル37の空気噴出孔38から噴出され、気
泡となって、処理部26内を主として上方に移動し、処
理部26を構成する濾過材に振動を生じさせて、付着し
た微生物の分解後の微生物の分解物質および浮遊無機物
等を、剥離等させるとともに主として外円筒部17aの
集水孔16から処理部26の外部に運搬する。また、こ
のとき、エアリフトポンプ64も駆動中であるため、フ
ィルタカートリッジ13の処理部26内の水が内部隙間
部27に至って揚水管28からフィルタカートリッジ1
3の外部に排出されることになり、これにより、上記洗
浄ノズル37からの空気噴出で処理部26を構成する濾
過材から剥離等される微生物の分解物質および浮遊無機
物等のうち、外円筒部17aの集水孔16との距離が大
きい内部隙間部27側に存在しているものが内部隙間部
27から揚水管28で吸い出される。
【0035】次に、洗浄用空気圧縮機58Bの停止状態
を、あらかじめ設定された所定時間t3の間維持する
(ステップSB7)。その後、処理部26の状態等から
処理部26の洗浄処理を終了するか否かの判断を、第1
の実施の形態と同様の判断基準により行う(ステップS
B8)。そして、洗浄処理を続けるときは、ステップS
B3に戻って、洗浄用空気圧縮機58Bを駆動させる。
洗浄処理を完了すると判断すると、その後、浄化処理を
再開する。
【0036】なお、ステップSB5においてカウントさ
れる洗浄回数Nに応じて、洗浄時間t1については、洗
浄回数Nが多くなるにしたがって、比例的に小さくなる
パターン、比例的に大きくなるパターン、あるいは一定
のパターンのいずれかで制御し、また、待機時間t3に
ついても、同様に、洗浄回数Nが多くなるにしたがっ
て、比例的に小さくなるパターン、比例的に大きくなる
パターン、あるいは一定のパターンのいずれかで制御
し、さらに、洗浄空気流量v1についても、洗浄回数N
が多くなるにしたがって、比例的に小さくなるパター
ン、比例的に大きくなるパターン、あるいは一定のパタ
ーンのいずれかで制御し、同様に、吸出空気流量v2に
ついても、洗浄回数Nが多くなるにしたがって、比例的
に小さくなるパターン、比例的に大きくなるパターン、
あるいは一定のパターンのいずれかで制御する。
【0037】このような構成の第2の実施の形態の水質
浄化装置11によれば、コントローラ59が、洗浄処理
として、洗浄装置65を必要に応じて断続運転させると
ともに、該洗浄装置65の運転中にエアリフトポンプ6
4を常時運転させることになるため、洗浄装置65の運
転でフィルタカートリッジ13の外周側部分にある、処
理部26から剥離された微生物の分解物質および浮遊無
機物等が外部に排出され、他方、エアリフトポンプ64
の運転で、処理部26から剥離された微生物の分解物質
および浮遊無機物等のうち、フィルタカートリッジ13
の外部との距離が大きい内周側部分にある微生物の分解
物質および浮遊無機物等が揚水管28から吸出されるこ
とになる。したがって、第1の実施の形態と同様、フィ
ルタカートリッジ13の全体にわたって良好に洗浄を行
うことができる。
【0038】次に、本発明の第3の実施の形態の水質浄
化装置を図10および図11を参照して、第1,第2の
実施の形態との相違部分を中心に以下に説明する。第3
の実施の形態においては、図10に示すように、処理水
域10に多数(具体的には21台)の装置本体62a〜
62uが設けられており、これらの装置本体62a〜6
2uのそれぞれに設けられたコントローラ59はすべて
電気的に接続され電気的に一つのものとされている。
【0039】装置本体62a〜62uは、水域1に格子
の交点をなすように配置されており、制御上、その中心
に位置する装置本体62aをマスタとし、該マスタの装
置本体62aから最も距離が短い四台の装置本体62b
〜62eをスレイブAとし、これらスレイブAの装置本
体62b〜62eの外側にあってこれらから最も距離が
短い八台の装置本体62f〜62mをスレイブBとし、
さらに、これらスレイブBの装置本体62f〜62mの
外側にある残りの八台の装置本体62n〜62uをスレ
イブCとして、マスタ、スレイブA、スレイブBおよび
スレイブCの四種類に区分している。
【0040】この第3の実施の形態の水質浄化装置11
の作動をコントローラ59の制御内容を中心に図11に
示すフローチャートを参照して以下に説明する。コント
ローラ59は、第1,第2の実施の形態と同様、外部電
源56から電力が供給されると、制御をスタートさせ、
該制御のスタートと同時に、空気噴出管32から空気を
噴出させて浄化処理を実行させる。
【0041】ここで、コントローラ59は、制御のスタ
ート後に、第1,第2の実施の形態と同様の判断基準
で、処理部26の状態等から処理部26の洗浄処理を行
うか否かの判断を行う。なお、第3の実施の形態では、
装置本体62a〜62uが多数あるため、例えば、すべ
ての装置本体62a〜62uに対し判断を行うとともに
いずれか所定台数(一台〜全台)のものが洗浄処理を行
うと判断された場合、あるいは、マスタである装置本体
62a等あらかじめ定められた所定のものについてのみ
判断を行い、これが洗浄処理を行うと判断された場合等
の条件下において、以下のステップSC1〜SC27の
洗浄処理を実行する。
【0042】まず、マスタの装置本体62aについて、
浄化処理動作を開始させるとともに、それ以外のスレイ
ブA,B,Cの装置本体62b〜62uについては、浄
化処理の状態すなわち空気噴出管32に空気を供給する
状態を維持する(ステップSC1)。マスタの装置本体
62aについて、洗浄回数Nを1加算し(ステップSC
2)、あらかじめ設定された所定の洗浄空気流量v1の
空気を、あらかじめ設定された所定の洗浄時間t1の
間、洗浄ノズル37に供給させ洗浄処理を行う(ステッ
プSC3)。そして、洗浄時間t1の経過後、マスタの
装置本体62aについて、エアリフトポンプ64の空気
噴出管38に空気を供給させる状態とし(ステップSC
4)、あらかじめ設定された所定の吸出空気流量v2
を、あらかじめ設定された所定の吸出時間t2の間、空
気噴出管32に供給させる(ステップSC5)。
【0043】その後、マスタの装置本体62aについ
て、処理部26の状態等から処理部26の洗浄処理を終
了するか否かの判断を、第1,第2の実施の形態と同様
の判断基準により行う(ステップSC6)。そして、洗
浄処理を続けるときは、ステップSC1に戻る。
【0044】一方、マスタの装置本体62aについて、
洗浄処理を完了すると判断すると、洗浄処理動作を完了
させ、洗浄処理も浄化処理も停止させた状態、すなわち
空気噴出管32にも洗浄ノズル37にも空気が供給され
ない状態とし、スレイブAのすべての装置本体62b〜
62eについて、浄化処理動作を開始させるとともに、
それ以外のスレイブB,Cの装置本体62f〜62uに
ついては、浄化処理の状態すなわち空気噴出管32に空
気を供給する状態を維持する(ステップSC7)。
【0045】スレイブAのすべての装置本体62b〜6
2eについて、洗浄回数Nを1加算し(ステップSC
8)、あらかじめ設定された所定の洗浄空気流量v1の
空気を、あらかじめ設定された所定の洗浄時間t1の
間、洗浄ノズル37に供給させ洗浄処理を行う(ステッ
プSC9)。そして、洗浄時間t1の経過後、スレイブ
Aのすべての装置本体62b〜62eについて、エアリ
フトポンプ64の空気噴出管38に空気を供給させる状
態とし(ステップSC10)、あらかじめ設定された所
定の吸出空気流量v2を、あらかじめ設定された所定の
吸出時間t2の間、空気噴出管32に供給させる(ステ
ップSC11)。
【0046】その後、スレイブAのすべての装置本体6
2b〜62eについて、処理部26の状態等から処理部
26の洗浄処理を終了するか否かの判断を、第1,第2
の実施の形態と同様の判断基準により行う(ステップS
C12)。そして、洗浄処理を続けるときは、ステップ
SC7に戻る。
【0047】一方、スレイブAのすべての装置本体62
b〜62eについて、洗浄処理を完了すると判断する
と、これらすべてについて洗浄処理動作を完了させ、マ
スタの装置本体62aとともに、洗浄処理も浄化処理も
停止させた状態、すなわち空気噴出管32にも洗浄ノズ
ル37にも空気が供給されない状態とし、スレイブBの
すべての装置本体62f〜62mについて、浄化処理動
作を開始させるとともに、スレイブCの装置本体62n
〜62uについては、浄化処理の状態すなわち空気噴出
管32に空気を供給する状態を維持する(ステップSC
13)。
【0048】スレイブBのすべての装置本体62f〜6
2mについて、洗浄回数Nを1加算し(ステップSC1
4)、あらかじめ設定された所定の洗浄空気流量v1の
空気を、あらかじめ設定された所定の洗浄時間t1の
間、洗浄ノズル37に供給させ洗浄処理を行う(ステッ
プSC15)。そして、洗浄時間t1の経過後、スレイ
ブBのすべての装置本体62f〜62mについて、エア
リフトポンプ64の空気噴出管32に空気を供給させる
状態とし(ステップSC16)、あらかじめ設定された
所定の吸出空気流量v2を、あらかじめ設定された所定
の吸出時間t2の間、空気噴出管32に供給させる(ス
テップSC17)。
【0049】その後、スレイブBのすべての装置本体6
2f〜62mについて、処理部26の状態等から処理部
26の洗浄処理を終了するか否かの判断を、第1,第2
の実施の形態と同様の判断基準により行う(ステップS
C18)。そして、洗浄処理を続けるときは、ステップ
SC13に戻る。
【0050】一方、スレイブBのすべての装置本体62
f〜62mについて、洗浄処理を完了すると判断する
と、これらすべてについて洗浄処理動作を完了させ、マ
スタおよびスレイブAの装置本体62a〜62eととも
に、洗浄処理も浄化処理も停止させた状態、すなわち空
気噴出管32にも洗浄ノズル37にも空気が供給されな
い状態とし、スレイブCのすべての装置本体62n〜6
2uについて、浄化処理動作を開始させる(ステップS
C19)。
【0051】スレイブCのすべての装置本体62n〜6
2uについて、洗浄回数Nを1加算し(ステップSC2
0)、あらかじめ設定された所定の洗浄空気流量v1の
空気を、あらかじめ設定された所定の洗浄時間t1の
間、洗浄ノズル37に供給させ洗浄処理を行う(ステッ
プSC21)。そして、洗浄時間t1の経過後、スレイ
ブCのすべての装置本体62n〜62uについて、エア
リフトポンプ64の空気噴出管32に空気を供給させる
状態とし(ステップSC22)、あらかじめ設定された
所定の吸出空気流量v2を、あらかじめ設定された所定
の吸出時間t2の間、空気噴出管32に供給させる(ス
テップSC23)。
【0052】その後、スレイブCのすべての装置本体6
2n〜62uについて、処理部26の状態等から処理部
26の洗浄処理を終了するか否かの判断を、第1,第2
の実施の形態と同様の判断基準により行う(ステップS
C24)。そして、洗浄処理を続けるときは、ステップ
SC19に戻る。
【0053】一方、スレイブCのすべての装置本体62
n〜62uについて、洗浄処理を完了すると判断する
と、これらすべてについて洗浄処理動作を完了させ、マ
スタ、スレイブAおよびスレイブBの装置本体62a〜
62mとともに、洗浄処理も浄化処理も停止させた状
態、すなわち空気噴出管32にも洗浄ノズル37にも空
気が供給されない状態とし(ステップSC25)、この
停止状態をあらかじめ設定された所定時間t3の間維持
する(ステップSC26)。これにより、洗浄処理が完
了する。以上のようにして、すべての装置本体62a〜
62uの処理部26内に溜まった微生物の分解物質およ
び浮遊無機物等が除去され、処理部26が洗浄される。
その後、マスタ、スレイブA、スレイブBおよびスレイ
ブCのすべての装置本体62a〜62uに対する洗浄回
数Nをリセットして(ステップSC27)、浄化処理を
再開する。
【0054】なお、第3の実施の形態において、装置本
体62a〜62uについては、第1,第2のいずれの実
施の形態のものを採用することもでき、第1の実施の形
態のものを採用した場合、個々の装置本体62a〜62
uについての洗浄処理動作も第1の実施の形態の洗浄処
理動作が採用されることになり、第2の実施の形態のも
のを採用した場合、個々の装置本体62a〜62uにつ
いての洗浄処理動作も第2の実施の形態の洗浄処理動作
が採用されることになる。
【0055】このような構成の第3の実施の形態の水質
浄化装置11によれば、複数の装置本体62a〜62u
が設けられている場合に、これら装置本体62a〜62
uを、中央のものから外側のものに向かって順に洗浄処
理を行わせるとともに、洗浄処理中のものより中央側の
ものはエアリフトポンプ64を停止させ洗浄処理中のも
のより外側のものはエアリフトポンプ64を運転させる
ことになるため、洗浄中のものから外部に排出された微
生物の分解物質および浮遊無機物等が該洗浄中のものよ
り外側のものに順次吸い込まれることになり、よって、
微生物の分解物質および浮遊無機物等を中央のものから
順次外側のものに向かって移動させることができ、最終
的にこれら全体のさらに外側に洗浄により排出された微
生物の分解物質および浮遊無機物等を排出させることが
できる。
【0056】加えて、以上の第1〜第3の実施の形態に
おいては、空気噴出管32から揚水管28内の下部近傍
に空気を噴出するエアリフトポンプ64を用いるため、
処理部26への水の通過による浄化は勿論、処理部26
内への好気性微生物への空気供給と、処理水域10の溶
存酸素の維持による魚等生態系の維持とが、容易な構造
で実現でき、よって、設備コストおよび運転コストを低
減させることができ、浄化処理を容易かつ安価に実施で
きる。加えて、処理部26がパッケージ化されたフィル
タカートリッジ13として着脱自在に設けられているた
め、その製造性が向上でき、量産化が容易に実現できる
とともに、水質浄化装置11の保守管理が容易となる。
【0057】さらに、処理部26の濾過材に木炭を用い
ており、該木炭は、気孔率および比表面積が極めて大き
く、また、好気性微生物の生化学反応に必要なナトリウ
ム(Na)、カリウム(K)、カルシウム(Ca)、マ
グネシウム(Mg)、鉄(Fe)、銅(Cu)、亜鉛
(Zn)等の元素を含有しているため、木炭の単位重量
当りの好気性微生物の担持量が増大し、好気性微生物を
良好に担持でき、よって、浄化処理効率を向上すること
ができる。また、木炭は、気孔径が活性炭より大きいた
め、担持される好気性微生物により気孔が閉塞されるこ
とを抑制することができるとともに、活性炭に担持可能
なバクテリアやプランクトン等の微生物の他に、微小動
物等の好気性微生物も担持でき、浄化処理効率を向上す
ることができる。加えて、好気性微生物が分解不可な無
機農薬や十分処理されていない工場排水等が、水域10
に誤って流入することがあっても、木炭に吸着すること
ができ、水域10の生態系を良好に維持することができ
る。
【0058】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載の水質浄化装置によれば、コントローラが、洗浄処
理として、洗浄装置の運転中にポンプを運転させること
になるため、洗浄装置の運転によりフィルタから剥離さ
れた微生物の分解物質および浮遊無機物等のうち、フィ
ルタ外との距離が大きいポンプの吸出部近傍の内側部分
にある微生物の分解物質および浮遊無機物等がポンプの
吸出部から吸出されることになる。他方、外部に近いフ
ィルタの外側部分にある微生物の分解物質および浮遊無
機物等は、洗浄装置の作動で外部に排出されることにな
る。したがって、フィルタの全体にわたって良好に洗浄
を行うことができる。
【0059】本発明の請求項2記載の水質浄化装置によ
れば、コントローラが、洗浄処理として、洗浄装置の運
転とポンプの運転とを交互に行わせるため、洗浄装置の
運転によりフィルタから剥離された微生物の分解物質お
よび浮遊無機物等のうち、フィルタ外との距離が大きい
ポンプの吸出部近傍の内側部分にある微生物の分解物質
および浮遊無機物等がポンプの吸出部から吸出されるこ
とになる。他方、外部に近いフィルタの外側部分にある
微生物の分解物質および浮遊無機物等は、洗浄装置の作
動で外部に排出されることになる。しかも、洗浄装置の
運転とポンプの運転とを交互に行わせるため、洗浄装置
とポンプとが同時に運転されることがなく、よって、外
部に近いフィルタの外側部分にあって洗浄装置の作動で
外部に排出されるべき微生物の分解物質および浮遊無機
物等が、ポンプの吸出しによる水流でフィルタ内に残留
してしまうことを防止できる。したがって、より確実に
フィルタの全体にわたって良好に洗浄を行うことができ
る。
【0060】本発明の請求項3記載の水質浄化装置によ
れば、装置本体が複数設けられている場合に、洗浄中の
装置本体から外部に排出された微生物の分解物質および
浮遊無機物等が該洗浄中の装置本体より外側の装置本体
に順次吸い込まれることになるため、微生物の分解物質
および浮遊無機物等を中央のものから順次外側のものに
向かって移動させることができ、最終的にこれら装置本
体の全体のさらに外側に洗浄により排出された微生物の
分解物質および浮遊無機物等を排出させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の水質浄化装置を
示す側断面図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態の水質浄化装置の
駆動装置の構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の第1の実施の形態の水質浄化装置の
コントローラの制御内容を示すフローチャートである。
【図4】 本発明の第1の実施の形態の水質浄化装置の
洗浄回数Nに対する洗浄時間t1の関係を示す、3つの
パターンのグラフである。
【図5】 本発明の第1の実施の形態の水質浄化装置の
洗浄回数Nに対する吸出時間t2の関係を示す、3つの
パターンのグラフである。
【図6】 本発明の第1の実施の形態の水質浄化装置の
洗浄回数Nに対する洗浄空気流量v1の関係を示す、3
つのパターンのグラフである。
【図7】 本発明の第1の実施の形態の水質浄化装置の
洗浄回数Nに対する吸出空気流量v2の関係を示す、3
つのパターンのグラフである。
【図8】 本発明の第2の実施の形態の水質浄化装置の
駆動装置の構成を示すブロック図である。
【図9】 本発明の第2の実施の形態の水質浄化装置の
コントローラの制御内容を示すフローチャートである。
【図10】 本発明の第3の実施の形態の水質浄化装置
の装置本体の配置を示す平面図である。
【図11】 本発明の第3の実施の形態の水質浄化装置
のコントローラの制御内容を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10 水域 10a 水面 13 フィルタカートリッジ(フィルタ) 29 下端開口部(吸出部) 59 コントローラ(制御手段) 62 装置本体 64 エアリフトポンプ(ポンプ) 65 洗浄装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浄化対象の水域に配置されるフィルタ
    と、該フィルタ内に配置された吸出部から水を吸出すこ
    とにより該フィルタの外側から吸出部に向け水流を発生
    させるポンプと、前記フィルタ内に空気を導入して洗浄
    を行う洗浄装置と、を有する装置本体と、 前記ポンプおよび洗浄装置を制御するコントローラと、
    を具備し、 前記コントローラは、洗浄処理として、前記洗浄装置を
    運転させるとともに、該洗浄装置の運転中に前記ポンプ
    を運転させることを特徴とする水質浄化装置。
  2. 【請求項2】 浄化対象の水域に配置されるフィルタ
    と、該フィルタ内に配置された吸出部から水を吸出すこ
    とにより該フィルタの外側から吸出部に向け水流を発生
    させるポンプと、前記フィルタ内に空気を導入して洗浄
    を行う洗浄装置と、を有する装置本体と、 前記ポンプおよび洗浄装置を制御するコントローラと、
    を具備し、 前記コントローラは、洗浄処理として、前記洗浄装置の
    運転と前記ポンプの運転とを交互に行わせることを特徴
    とする水質浄化装置。
  3. 【請求項3】 前記装置本体が複数設けられており、前
    記コントローラは、これら装置本体を、中央のものから
    外側のものに向かって順に前記洗浄処理を行わせるとと
    もに、洗浄処理中の装置本体より中央側のものは前記ポ
    ンプを停止させ洗浄処理中の装置本体より外側のものは
    前記ポンプを運転させることを特徴とする請求項1また
    は2記載の水質浄化装置。
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