JPH1119424A - 水質浄化装置 - Google Patents

水質浄化装置

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JPH1119424A
JPH1119424A JP9174756A JP17475697A JPH1119424A JP H1119424 A JPH1119424 A JP H1119424A JP 9174756 A JP9174756 A JP 9174756A JP 17475697 A JP17475697 A JP 17475697A JP H1119424 A JPH1119424 A JP H1119424A
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water
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air compressor
solar cell
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JP9174756A
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Noriaki Ootsuka
典彰 大塚
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Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 天候により太陽電池の発電量が小さい場合で
も空気圧縮機から揚水管内に空気を噴出させて浄化処理
を行うことができ、浄化効率を向上させることができる
水質浄化装置を提供する。 【解決手段】 通過する被処理水を浄化する浄化処理ユ
ニット13に設けられるとともに上下方向に延在する揚
水管28と、該揚水管28内に、高さ方向に位置を異な
らせて複数配置された空気噴出部33,36から空気を
噴出させる空気圧縮機と、該空気圧縮機に電力を供給す
る太陽電池45とを有し、天候が悪く太陽電池45の発
電量が小さい場合には、高さ方向における上側すなわち
水圧の低い位置の空気噴出部36を選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば湖沼、池、
ダム、溜池、貯水池、河川、用水路、堀、運河、水槽等
において水を浄化する水質浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】湖沼、池、ダム、溜池、貯水池、河川、
用水路、堀、運河、水槽等の浄化対象の水域において、
水質汚染対策として水を浄化する水質浄化装置を設置す
ることが行われている。このような水質浄化装置とし
て、通過する被処理水を浄化する浄化処理ユニットと、
該浄化処理ユニットに設けられるとともに上下方向に延
在する上下延在部を有する揚水管と、上下延在部内に配
置された空気噴出部から空気を噴出させることで揚水管
内に水流を生じさせる空気圧縮機と、該空気圧縮機に電
力を供給する太陽電池とを有するものがある。この水質
浄化装置は、太陽電池の電力で空気圧縮機を駆動させ、
揚水管内に水流を生じさせることにより浄化処理ユニッ
トに被処理水を強制的に通過させて浄化を行うものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に太陽電池を使用する場合、該太陽電池の発電量に応じ
て空気圧縮機が駆動されることになるため、発電量が少
ない場合は空気圧縮機の吐出圧力が揚水管の空気噴出部
における水頭圧力より小さくなって該空気噴出部から空
気が吐出されない状態となってしまう。このため、天候
によっては一日の間に浄化処理が行われない状態が長時
間続いて浄化効率が低下してしまうことがあった。した
がって、本発明の目的は、天候により太陽電池の発電量
が小さい場合でも空気圧縮機から揚水管内に空気を噴出
させて浄化処理を行うことができ、浄化効率を向上させ
ることができる水質浄化装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の水質浄化装置は、通過する
被処理水を浄化する浄化処理ユニットと、該浄化処理ユ
ニットに設けられるとともに上下方向に延在する上下延
在部を有する揚水管と、前記上下延在部内に配置された
空気噴出部から空気を噴出させることで前記揚水管内に
水流を生じさせて浄化処理ユニットに被処理水を通過さ
せる空気圧縮機と、該空気圧縮機に電力を供給する太陽
電池と、を有するものであって、前記揚水管に前記空気
圧縮機の空気噴出部を高さ方向に位置を異ならせて複数
設けるとともに、前記太陽電池の発電量に応じて、空気
を噴出させる空気噴出部を切り換える制御手段を具備す
ることを特徴としている。これにより、天候が悪く太陽
電池の発電量が小さい場合には、制御手段が、高さ方向
における上側すなわち水圧の低い位置の空気噴出部を選
択する。すると、該上側の空気噴出部からであれば吐出
圧力が小さくても空気圧縮機で空気を噴出させることが
でき、揚水管内に十分ではないながらも水流を生じさせ
て浄化処理ユニットに被処理水を通過させ浄化を行うこ
とができる。勿論、天候が良く太陽電池の発電量が大き
く空気圧縮機で十分な吐出圧力が得られる場合には、制
御手段が、高さ方向における下側の空気噴出部から空気
圧縮機で空気を噴出させることで、揚水管内に十分な水
流を生じさせて浄化処理ユニットに被処理水を通過させ
浄化を十分に行うことができる。本発明の請求項2記載
の水質浄化装置は、上記に関し、前記高さ方向に位置の
異なる複数の空気噴出部を、一の揚水管に設けてなるこ
とを特徴としている。このように複数の空気噴出部が一
の揚水管に設けられるため、揚水管の数を最小限にする
ことができ、装置全体が大型化してしまうことを防止で
きる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態の水質
浄化装置を図1〜図4を参照して以下に説明する。ま
ず、図1において符号11で示すものが水質浄化装置で
ある。この水質浄化装置11は、池あるいは湖沼等の浄
化対象の水域10に浮遊されて用いられるもので、水に
浮かせるための二つのフロート12と、これらフロート
12の下側にロープ9で着脱自在に吊り下げられて水面
10a下に配置される浄化処理ユニット13と、二つの
フロート12同士を連結させる連結金具15に固定され
た駆動装置14とを有している。なお、以下の説明にお
ける上下は、フロート12で浄化対象の水域10に浮か
された状態における上下である。
【0006】浄化処理ユニット13について説明する。
浄化処理ユニット13は、略円筒状に形成されるととも
に多数の通水孔16aが全面に形成された外円筒部16
と、その下端開口側を閉塞するよう取り付けられた円板
状の下板部17と、外円筒部16の上端開口側を閉塞す
るよう取り付けられるとともに中央に貫通孔18が形成
された有孔円板状の上板部19と、略円筒状に形成され
るとともに一端側のフランジ部20において上板部19
の下側に、外円筒部16と同軸をなして取り付けられた
集水管21と、集水管21の下部位置であって下板部1
7の上側位置に集水管21の下部開口部を閉塞させるよ
うに下板部17と平行をなして取り付けられた円板状の
底板部22とからなる、鉛直に軸線を配置した外体23
を有している。
【0007】上板部19および底板部22の、集水管2
1より外側部分と、下板部17の全面には、多数の図示
せぬ通水孔が形成されており、また、集水管21には集
水孔21aが多数所定間隔で形成されている。そして、
外体23と上板部19と底板部22と集水管21とで囲
まれる環状の隙間には、上記したすべての通水孔および
集水孔より径大の木炭25が浄化材として充填されしか
も有機物を分解する好気性の微生物が担持されて、処理
部26が形成されている。
【0008】集水管21の内側には、上板部19、底板
部22および集水管21で画成される内部隙間部27内
に延在するよう両端開口の略円筒状の揚水管(上下延在
部)28が、集水管21と同軸をなすよう鉛直延在しか
つその外周面が集水管21の内周面と所定の間隔をあけ
た状態で、上端のフランジ部29において上板部19の
下側に固定されている。この固定状態で、揚水管28
は、底板部22の若干上側位置に下端開口部28aを開
口させており、上端開口部28bを上板部19の貫通孔
18に一致させている。これにより、内部隙間部27は
処理部26または揚水管28を介する以外での浄化処理
ユニット13の外部への連通が不可とされている。
【0009】そして、この実施の形態においては、図1
および図2に示すように、複数具体的には二本の空気導
入管31,32がそれぞれの上端側を上板部19に支持
された状態で揚水管28と集水管21との間に挿通され
ている。一方の空気導入管31は、揚水管28の下端開
口部28aより若干上側まで鉛直延在しており下端に揚
水管28の方向に延出して該揚水管28に嵌合挿入され
る空気噴出ノズル(空気噴出部)33が設けられてい
て、該空気噴出ノズル33の揚水管28内に配置された
部分には、内外を連通させる空気噴出孔34が複数形成
されている。そして、この空気導入管31は、上端部に
連結された連結管35を介して、フロート12側に固定
された駆動装置14に連結されている。
【0010】他方の空気導入管32は、空気噴出ノズル
33より上側であって揚水管28の上下方向における略
中間位置まで鉛直延在しており下端に揚水管28の方向
に延出して該揚水管28に嵌合挿入される空気噴出ノズ
ル(空気噴出部)36が設けられていて、該空気噴出ノ
ズル36の揚水管28内に配置された部分には、内外を
連通させる空気噴出孔37が複数形成されている。この
空気導入管32も、上端部に連結された連結管38を介
して、フロート12側に固定された駆動装置14に連結
されている。
【0011】処理部26の下側であって、外体23の下
板部17と底板部22とで画成される隙間には、円筒状
の洗浄ノズル40が挿通されている。この洗浄ノズル4
0には、その内部を外部に連通させる空気噴出孔41が
ほぼ全長にわたって多数形成されている。この洗浄ノズ
ル40は、先端側が閉塞されかつ基端側が外体23の外
側まで延在された状態で該外体23に固定されており、
その基端側は、連結管42を介して駆動装置14に連結
されている。なお、洗浄ノズル40を前記隙間内で一つ
または複数の輪状に形成し、その円周方向に空気噴出孔
を複数形成するようにしてもよい。
【0012】次に、駆動装置14について図3を主に参
照して説明する。駆動装置14は、フロート12側に固
定された筐体44と、該筐体44の上側に取り付けられ
た太陽電池45と、筐体44内に設けられた、空気を供
給するための空気圧縮機46、三方切換式の電磁弁4
7,48およびコントローラ(制御手段)49とを有し
ている。コントローラ49は太陽電池45の発電力で空
気圧縮機46を駆動し、電磁弁47,48を切り換え
る。
【0013】一方の電磁弁47は、空気圧縮機46の吐
出側と洗浄ノズル40側の連結管42と筐体44の内部
の連結管51とに連結されており、空気圧縮機46の吐
出側を連結管51に連通させることなく連結管42に連
通させる状態と、空気圧縮機46の吐出側を連結管42
に連通させることなく連結管51に連通させる状態とに
切り換えられる。他方の電磁弁48は、連結管51と空
気噴出ノズル33側の連結管35と空気噴出ノズル36
側の連結管38とに連結されており、連結管51を連結
管38に連通させることなく連結管35に連通させる状
態と、連結管51を連結管35に連通させることなく連
結管38に連通させる状態とに切り換えられる。また、
連結管51内の中央部には空気圧縮機46の吐出圧力を
測定するための吐出圧力測定手段としての圧力センサ5
2が取り付けられており、該圧力センサ52はコントロ
ーラ49に接続されている。
【0014】次に、上記した第1の実施の形態の水質浄
化装置11の浄化処理時の作動を図4に示すフローチャ
ートを主に参照して以下に説明する。太陽電池45で発
電が開始されると、コントローラ49の駆動が開始され
(ステップSA1)、すると、コントローラ49は電磁
弁47を浄化側すなわち空気圧縮機46の吐出側が連結
管42に連通されることなく連結管51に連通される状
態に切り換え(ステップSA2)、太陽電池45の略全
発電力を空気圧縮機46に供給させて該空気圧縮機46
を駆動させる(ステップSA3)。ここで、このとき空
気圧縮機46で吐出された空気は、その時点の電磁弁4
8の状態で連結管35、空気導入管31および空気噴出
ノズル33、あるいは、連結管38、空気導入管32お
よび空気噴出ノズル36のいずれかに送られる。
【0015】続いて、空気圧縮機46の吐出の空気圧P
xを連結管51内に配置された圧力センサ52の検出値
に基づき計測する(ステップSA4)。そして、空気圧
Pxが予め設定されたノズル切換圧力Paより大きいか
否かを判定し(ステップSA5)、Pa<Pxであれ
ば、天候が良く太陽電池45の発電量が大きくて空気圧
縮機46で十分な吐出圧力が得られていると判定して、
高さ方向における下側すなわち深い空気噴出ノズル33
の空気噴出孔34から空気圧縮機46で空気を噴出させ
るよう電磁弁48で連結管51を連結管35に連通させ
る状態とする(ステップSA6)。
【0016】すると、空気圧縮機46で発生させた圧縮
空気が連結管51,35、空気導入管31および空気噴
出ノズル33を介して該空気噴出ノズル33の深い位置
にある空気噴出孔34から噴出させられ、気泡となっ
て、揚水管28内で下から上へ移動し、よって、揚水管
28内に上方へ十分な水流が生じて、揚水管28の下端
開口部28aから内部隙間部27内の水が十分に汲み上
げられ上部開口部28bから外部に排出される。
【0017】これにより、強制的に浄化処理ユニット1
3の外側の水すなわち特にアオコ等の藻類を多く含む水
面10a近傍の水が、外円筒部16の通水孔16a、上
板部19の図示せぬ通水孔、下板部17の図示せぬ通水
孔および底板部22の図示せぬ通水孔から処理部26に
至り該処理部26を内方に向け通過移動して集水管21
の集水孔21aから内部隙間部27に至る。そして、上
記処理部26の通過時に、処理部26を構成する木炭2
5に担持された好気性微生物により、アオコ等の藻類や
有機質浮遊物質、溶解性有機物質等が分解されることで
水が浄化される。このようにして、処理部26で浄化さ
れた水が揚水管28から外部に再び排出され、このよう
な水の環流で浄化対象の水域10が浄化されることにな
る。
【0018】他方、ステップSA5において、Pa≧P
xであれば、天候が悪く太陽電池45の発電量が小さく
て空気圧縮機46で十分な吐出圧力が得られていないと
判定して、高さ方向における上側すなわち浅い空気噴出
ノズル36の空気噴出孔37から空気圧縮機46で空気
を噴出させるよう電磁弁48で連結管51を連結管38
に連通させる状態とする(ステップSA7)。
【0019】すると、該上側の空気噴出ノズル36の空
気噴出孔37からであれば水圧が低いため吐出圧力が小
さくても空気圧縮機46で空気を噴出させることがで
き、よって、空気圧縮機46で発生させた圧縮空気が連
結管51,38、空気導入管32および空気噴出ノズル
36を介して該空気噴出ノズル36の浅い位置にある空
気噴出孔37から噴出させられる。すると、噴出された
空気が、気泡となって、揚水管28内で下から上へ移動
し、よって、揚水管28内に上方へ十分ではないながら
も水流が生じて、揚水管28の下端開口部28aから内
部隙間部27内の水が十分ではないながらも汲み上げら
れ上部開口部28bから外部に排出される。
【0020】これにより、上記と同様に、強制的に浄化
処理ユニット13の外側の水が、外円筒部16の通水孔
16a、上板部19の図示せぬ通水孔、下板部17の図
示せぬ通水孔および底板部22の図示せぬ通水孔から処
理部26に至り該処理部26を内方に通過移動して集水
管21の集水孔21aから内部隙間部27に至って浄化
される。そして、ステップSA6,SA7の後は、ステ
ップSA4に戻る。
【0021】一方、浄化処理中に適宜の洗浄タイミング
となると、コントローラ49は電磁弁47を洗浄側すな
わち空気圧縮機46の吐出側が連結管51に連通される
ことなく連結管42に連通される状態に切り換える。す
ると、供給された空気が洗浄ノズル40の空気噴出孔4
1から噴出され、該空気は、気泡となって、処理部26
内を主として上方に移動する。この気泡の移動による摩
擦等で、処理部26を構成する木炭25に付着した微生
物により分解された物質および被処理水内に含まれる浮
遊無機物が、木炭25から剥離され気泡の移動で生じる
水流で処理部26の外部に運搬される。このようにして
処理部26内に溜まった物質が除去され、処理部26が
洗浄される。
【0022】なお、上記空気圧縮機46、連結管51,
35,38、空気導入管31,32、空気噴出ノズル3
3,36および揚水管28が、エアリフト式のポンプ5
4を構成しており、空気圧縮機46、連結管42および
洗浄ノズル40が洗浄装置55を構成している。
【0023】以上に述べた第1の実施の形態の水質浄化
装置11によれば、空気圧縮機46の吐出圧力を検出す
る圧力センサ52の検出値に基づいて、天候が良く太陽
電池45の発電量が大きいことが検出された場合には、
空気圧縮機46の空気噴出先を高さ方向における下側の
空気噴出ノズル33の空気噴出孔34に切り換える一
方、天候が悪く太陽電池45の発電量が小さいことが検
出された場合には、空気圧縮機46の空気噴出先を高さ
方向における上側すなわち水圧の低い位置の空気噴出ノ
ズル36の空気噴出孔37に切り換える。このように、
天候が悪く太陽電池45の発電量が小さいことが検出さ
れた場合に、空気圧縮機46の空気噴出先を高さ方向に
おける上側の空気噴出ノズル36の空気噴出孔37とす
ることで、該上側の空気噴出孔37からであれば吐出圧
力が小さくても空気圧縮機46で空気を噴出させること
ができ、揚水管28内に十分ではないながらも水流を生
じさせて処理部26に被処理水を通過させ浄化を行うこ
とができる。
【0024】したがって、天候により太陽電池45の発
電量が小さい場合でも空気圧縮機46から揚水管28内
に空気を噴出させて浄化処理を行うことができ、一日の
処理水量も増加し、一日当りの浄化効率を向上させるこ
とができる。また、一日におけるポンプ54の運転時間
が伸びることにより、溶存酸素量を増加させることがで
きるため、処理部26に付着した微生物が活性化し浄化
処理能力が向上する。加えて、高さ方向に位置の異なる
複数の空気噴出ノズル33,36を、一の揚水管28に
設けてなるため、揚水管28の数を一本という最小限の
数にすることができ、装置全体が大型化してしまうこと
を防止できる。
【0025】次に、本発明の第2の実施の形態の水質浄
化装置を主に図5および図6を参照して、第1の実施の
形態との相違部分を中心に以下に説明する。なお、第1
の実施の形態と同様の部分には同一の符号を付しその説
明は略す。第2の実施の形態においては、連結管51内
の中央部に圧力センサ52に代えて、連結管51内の空
気流量を検出する空気流量測定手段としての流量センサ
57が取り付けられている。
【0026】上記した第2の実施の形態の水質浄化装置
11では、浄化処理時に、第1の実施の形態のステップ
SA4に代えて設けられたステップSB4において、空
気圧縮機46の吐出の空気流量Wxを連結管51内に配
置された流量センサ57の検出値に基づき計測する。そ
して、ステップSA5に代えて設けられたステップSB
5において、空気流量Wxが予め設定されたノズル切換
空気流量Waより大きいか否かを判定し、Wa<Wxで
あれば、天候が良く太陽電池45の発電量が大きくて空
気圧縮機46で十分な空気流量(言い換えれば吐出圧
力)が得られていると判定して、ステップSA6を実行
し、高さ方向における下側すなわち深い空気噴出ノズル
33の空気噴出孔34から空気圧縮機46で空気を噴出
させるよう電磁弁48で連結管51を連結管35に連通
させる状態とする。
【0027】他方、ステップSB5において、Wa≧W
xであれば、天候が悪く太陽電池45の発電量が小さく
て空気圧縮機46で十分な空気流量が得られていないと
判定して、ステップS7を実行して、高さ方向における
上側すなわち浅い空気噴出ノズル36の空気噴出孔37
から空気圧縮機46で空気を噴出させるよう電磁弁48
で連結管51を連結管38に連通させる状態とする。
【0028】以上に述べた第2の実施の形態の水質浄化
装置11によれば、空気圧縮機46の空気流量を検出す
る流量センサ57の検出値に基づいて、天候が良く太陽
電池45の発電量が大きいことが検出された場合には、
空気圧縮機46の空気噴出先を高さ方向における下側の
空気噴出ノズル33の空気噴出孔34に切り換える一
方、天候が悪く太陽電池45の発電量が小さいことが検
出された場合には、空気圧縮機46の空気噴出先を高さ
方向における上側すなわち水圧の低い位置の空気噴出ノ
ズル36の空気噴出孔37に切り換える。したがって、
第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0029】次に、本発明の第3の実施の形態の水質浄
化装置を主に図7および図8を参照して、第1の実施の
形態との相違部分を中心に以下に説明する。なお、第1
の実施の形態と同様の部分には同一の符号を付しその説
明は略す。第3の実施の形態においては、連結管51内
に圧力センサ等を設けておらず、コントローラ49によ
り太陽電池45の電圧を検出するようになっている。
【0030】上記した第3の実施の形態の水質浄化装置
11では、浄化処理時の作動が、第1の実施の形態のス
テップSA4に代えて設けられたステップSC4におい
て、太陽電池電圧Exを計測する。そして、ステップS
A5に代えて設けられたステップSC5において、太陽
電池電圧Exが予め設定されたノズル切換電圧Eaより
大きいか否かを判定し、Ea<Exであれば、天候が良
く太陽電池45の発電量(言い換えれば空気圧縮機46
の吐出圧力)が大きいと判定して、ステップSA6を実
行し、高さ方向における下側すなわち深い空気噴出ノズ
ル33の空気噴出孔34から空気圧縮機46で空気を噴
出させるよう電磁弁48で連結管51を連結管35に連
通させる状態とする。
【0031】他方、ステップSC5において、Ea≧E
xであれば、天候が悪く太陽電池45の発電量が小さい
と判定して、ステップS7を実行して、高さ方向におけ
る上側すなわち浅い空気噴出ノズル36の空気噴出孔3
7から空気圧縮機46で空気を噴出させるよう電磁弁4
8で連結管51を連結管38に連通させる状態とする。
なお、太陽電池電圧ではなく太陽電池電流を検出しこれ
が予め定められたノズル切換電流より大きいか否かを判
定して、太陽電池電流がノズル切換電流より大きければ
天候が良く太陽電池45の発電量が大きいと判定し、太
陽電池電流がノズル切換電流以下であれば天候が悪く太
陽電池45の発電量が小さいと判定して上記と同様に切
り換えてもよい。
【0032】以上に述べた第3の実施の形態の水質浄化
装置11によれば、太陽電池電圧を検出する太陽電池電
圧検出手段としてのコントローラ49の検出値に基づい
て、天候が良く太陽電池45の発電量が大きいことが検
出された場合には、空気圧縮機46の空気噴出先を高さ
方向における下側の空気噴出ノズル33の空気噴出孔3
4に切り換える一方、天候が悪く太陽電池45の発電量
が小さいことが検出された場合には、空気圧縮機46の
空気噴出先を高さ方向における上側すなわち水圧の低い
位置の空気噴出ノズル36の空気噴出孔37に切り換え
る。したがって、第1の実施の形態と同様の効果を奏す
ることができる。
【0033】次に、本発明の第4の実施の形態の水質浄
化装置を主に図9を参照して、第1の実施の形態との相
違部分を中心に以下に説明する。なお、第1の実施の形
態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
第1の実施の形態においては、高さ方向に位置の異なる
複数の空気噴出ノズル33,36を、一の揚水管28に
設けて、揚水管28の数を最小限とし装置全体をコンパ
クト化しているが、第4の実施の形態においては、空気
噴出ノズル毎に揚水管を設けている。
【0034】すなわち、第4の実施の形態は、図9に示
すように、内部空間部27内に複数、具体的には三本の
長さの異なる揚水管28A,28B,28Cが挿入され
ている。そして、揚水管28A,28B,28Cは、そ
れぞれの上端開口部28Ab,28Bb,28Cbを、
高さ位置を合わせた状態で外体23から外部に開口させ
ており、よって、それぞれの下端開口部28Aa,28
Ba,28Caの高さ位置を異ならせている。そして、
最も短い揚水管28A内には、その下端開口部28Aa
の若干上側に空気噴出孔(空気噴出部)34Aを配置し
て空気導入管32Aが挿入されており、また、長さが中
間の揚水管28B内には、その下端開口部28Baの若
干上側であって空気噴出孔34Aより低い位置に空気噴
出孔(空気噴出部)34Bを配置して空気導入管32B
が挿入されていて、さらに、最も長い揚水管28C内に
は、その下端開口部28Caの若干上側であって空気噴
出孔34Bより低い位置に空気噴出孔(空気噴出部)3
4Cを配置して空気導入管32Cが挿入されている。
【0035】それぞれの空気導入管32A〜32Cは、
一の電磁式の切換弁60に導入され、該切換弁60が連
結管51に連結されている。そして、切換弁60は、連
結管51を空気導入管32A〜32Cのいずれか一つに
選択的に連通させるようコントローラ49で切り換えら
れる。そして、コントローラ49は、天候が良く太陽電
池45の発電量が大きいことが検出された場合には、切
換弁60で空気圧縮機46の空気噴出先を高さ方向にお
ける下側の空気噴出孔34Cに切り換え、天候が悪く太
陽電池45の発電量が小さいことが検出された場合に
は、切換弁60で空気圧縮機46の空気噴出先を高さ方
向における上側すなわち水圧の低い位置の空気噴出孔3
4Aに切り換え、さらに、太陽電池45の発電量がこれ
らの中間である場合には、切換弁60で空気圧縮機46
の空気噴出先を中間高さの空気噴出孔34Bに切り換え
ることになる。
【0036】なお、以上の第1〜第4の実施の形態にお
いては、空気噴出ノズル33,36から揚水管28内の
下部近傍に空気を噴出するエアリフト式のポンプ54を
用いるため、処理部26への水の通過による浄化は勿
論、処理部26内への好気性微生物への空気供給と、処
理水域10の溶存酸素の維持による魚等生態系の維持と
が、容易な構造で実現でき、よって、設備コストおよび
運転コストを低減させることができ、浄化処理を容易か
つ安価に実施できる。加えて、処理部26がパッケージ
化された浄化処理ユニット13として着脱自在に設けら
れているため、その製造性が向上でき、量産化が容易に
実現できるとともに、水質浄化装置11の保守管理が容
易となる。
【0037】さらに、処理部26の浄化材に木炭25を
用いており、該木炭25は、気孔率および比表面積が極
めて大きく、また、好気性微生物の生化学反応に必要な
ナトリウム(Na)、カリウム(K)、カルシウム(C
a)、マグネシウム(Mg)、鉄(Fe)、銅(C
u)、亜鉛(Zn)等の元素を含有しているため、木炭
25の単位重量当りの好気性微生物の担持量が増大し、
好気性微生物を良好に担持でき、よって、浄化処理効率
を向上することができる。
【0038】また、木炭25は、気孔径が活性炭より大
きいため、担持される好気性微生物により気孔が閉塞さ
れることを抑制することができるとともに、活性炭に担
持可能なバクテリアやプランクトン等の微生物の他に、
微小動物等の好気性微生物も担持でき、浄化処理効率を
向上することができる。加えて、好気性微生物が分解不
可な無機農薬や十分処理されていない工場排水等が、水
域10に誤って流入することがあっても、木炭に吸着す
ることができ、水域10の生態系を良好に維持すること
ができる。
【0039】なお、第1〜第4の実施の形態において
は、円筒状の浄化処理ユニット13を用いているが、立
方体状あるいは直方体状の箱型の浄化処理ユニットを用
いることも可能である。また、高さ方向に空気噴出孔の
位置が異なる二本の空気噴出ノズル33,36を用いて
いるが、三本以上としても良好な効果が得られる。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載の水質浄化装置によれば、天候が悪く太陽電池の発
電量が小さい場合には、制御手段が、高さ方向における
上側すなわち水圧の低い位置の空気噴出部を選択する。
すると、該上側の空気噴出部からであれば吐出圧力が小
さくても空気圧縮機で空気を噴出させることができ、揚
水管内に十分ではないながらも水流を生じさせて浄化処
理ユニットに被処理水を通過させ浄化を行うことができ
る。したがって、天候により太陽電池の発電量が小さい
場合でも空気圧縮機から揚水管内に空気を噴出させて浄
化処理を行うことができ、浄化効率を向上させることが
できる。勿論、天候が良く太陽電池の発電量が大きく空
気圧縮機で十分な吐出圧力が得られる場合には、制御手
段が、高さ方向における下側の空気噴出部から空気圧縮
機で空気を噴出させることで、揚水管内に十分な水流を
生じさせて浄化処理ユニットに被処理水を通過させ浄化
を十分に行うことができる。
【0041】本発明の請求項2記載の水質浄化装置によ
れば、高さ方向に位置の異なる複数の空気噴出部を、一
の揚水管に設けてなるため、揚水管の数を最小限にする
ことができ、装置全体が大型化してしまうことを防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の水質浄化装置を
示す側断面図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態の水質浄化装置の
要部を示す側断面図である。
【図3】 本発明の第1の実施の形態の水質浄化装置の
駆動装置の構成を示すブロック図である。
【図4】 本発明の第1の実施の形態の水質浄化装置の
浄化処理時の制御内容を示すフローチャートである。
【図5】 本発明の第2の実施の形態の水質浄化装置の
駆動装置の構成を示すブロック図である。
【図6】 本発明の第2の実施の形態の水質浄化装置の
浄化処理時の制御内容を示すフローチャートである。
【図7】 本発明の第3の実施の形態の水質浄化装置の
駆動装置の構成を示すブロック図である。
【図8】 本発明の第3の実施の形態の水質浄化装置の
浄化処理時の制御内容を示すフローチャートである。
【図9】 本発明の第4の実施の形態の水質浄化装置を
示す側断面図である。
【符号の説明】
13 浄化処理ユニット 28 揚水管(上下延在部) 33,36 空気噴出ノズル(空気噴出部) 45 太陽電池 46 空気圧縮機 49 コントローラ(制御手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通過する被処理水を浄化する浄化処理ユ
    ニットと、該浄化処理ユニットに設けられるとともに上
    下方向に延在する上下延在部を有する揚水管と、前記上
    下延在部内に配置された空気噴出部から空気を噴出させ
    ることで前記揚水管内に水流を生じさせて浄化処理ユニ
    ットに被処理水を通過させる空気圧縮機と、該空気圧縮
    機に電力を供給する太陽電池と、を有する水質浄化装置
    において、 前記揚水管に前記空気圧縮機の空気噴出部を高さ方向に
    位置を異ならせて複数設けるとともに、 前記太陽電池の発電量に応じて、空気を噴出させる空気
    噴出部を切り換える制御手段を具備することを特徴とす
    る水質浄化装置。
  2. 【請求項2】 前記高さ方向に位置の異なる複数の空気
    噴出部を、一の揚水管に設けてなることを特徴とする請
    求項1記載の水質浄化装置。
JP9174756A 1997-06-30 1997-06-30 水質浄化装置 Withdrawn JPH1119424A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9740003B2 (en) 2012-10-12 2017-08-22 Thorlabs, Inc. Compact, low dispersion, and low aberration adaptive optics scanning system and method

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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