JPH1170395A - 水質浄化装置 - Google Patents

水質浄化装置

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JPH1170395A
JPH1170395A JP7804298A JP7804298A JPH1170395A JP H1170395 A JPH1170395 A JP H1170395A JP 7804298 A JP7804298 A JP 7804298A JP 7804298 A JP7804298 A JP 7804298A JP H1170395 A JPH1170395 A JP H1170395A
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JP
Japan
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water
air
pipe
ozone gas
ozone
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Application number
JP7804298A
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English (en)
Inventor
Kenji Sugizaki
健司 杉崎
Akihiro Yoshii
昭洋 吉井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Aeration Devices For Treatment Of Activated Polluted Sludge (AREA)
  • Physical Water Treatments (AREA)
  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 浄化対象としての水域の汚染状況が特に悪い
場合等においても、処理部内の好気性微生物の活動の促
進と、被処理水の水質改善とを十分に行うことができる
水質浄化装置を提供する。 【解決手段】 通過する被処理水を担持された好気性微
生物により浄化処理する処理部34を有し、オゾンガス
を発生させるオゾンガス発生手段48を具備することに
より、オゾンガスを水中に噴出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば湖沼、池、
ダム、溜池、貯水池、河川、用水路、堀、運河、水槽等
において水を浄化する水質浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】湖沼、池、ダム、溜池、貯水池、河川、
用水路、堀、運河、水槽等の浄化対象において、水質汚
染対策として水を浄化する水質浄化装置を設置すること
が行われている。このような水質浄化装置として、通過
する被処理水を担持された微生物により浄化処理する処
理部と、空気圧縮機から配管を介して供給された空気を
空気噴出孔から噴出させることにより生じるエアリフト
による水流で処理部に被処理水を通過させるポンプとを
有するものがある。この水質浄化装置では、ポンプとし
て空気を空気噴出孔から水中に噴出させて水流を生じさ
せるエアリフト式のものを用いているため、処理部への
被処理水の通過による浄化は勿論、処理部内の好気性微
生物への空気供給によるその活動の促進と、被処理水へ
の空気供給による水質改善とが、容易な構造で実現でき
るというメリットがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、浄化対
象としての水域の汚染状況が特に悪い場合等において
は、上記エアリフト式のポンプの噴出させる空気だけで
は、処理部内の好気性微生物の活動の促進と、被処理水
の水質改善とが十分ではない場合があり、さらなる改良
が望まれていた。したがって、本発明の目的は、浄化対
象としての水域の汚染状況が特に悪い場合等において
も、処理部内の好気性微生物の活動の促進と、被処理水
の水質改善とを十分に行うことができる水質浄化装置を
提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の水質浄化装置は、通過する
被処理水を担持された好気性微生物により浄化処理する
処理部を有する水質浄化装置において、オゾンガスを発
生させるオゾンガス発生手段を具備することを特徴とし
ている。このように、オゾンガスを発生させるオゾンガ
ス発生手段を具備しているため、該オゾンガス発生手段
で発生させたオゾンガスを被処理水に導入することがで
きる。
【0005】本発明の請求項2記載の水質浄化装置は、
請求項1記載のものに関して、空気圧縮機からリフト用
配管を介して供給された空気をリフト用空気噴出孔から
噴出させることにより生じるエアリフトによる水流で前
記処理部に被処理水を通過させるポンプを有し、前記リ
フト用配管上に前記オゾンガス発生手段を設けてなるこ
とを特徴としている。これにより、ポンプが空気圧縮機
からリフト用配管を介して供給された空気をリフト用空
気噴出孔から噴出させる際に、オゾンガス発生手段でリ
フト用配管内にオゾンガスを導入させることでリフト用
空気噴出孔から空気とともにオゾンガスを水中に噴出さ
せることになる。
【0006】本発明の請求項3記載の水質浄化装置は、
請求項2記載のものに関して、前記空気圧縮機および前
記オゾンガス発生手段に電力を供給可能な太陽電池を有
し、該太陽電池の発電量に応じて前記空気圧縮機および
前記オゾンガス発生手段への電力供給を制御することを
特徴としている。これにより、例えば、太陽電池の発電
量が不足している場合にオゾンガス発生手段への電力供
給を停止させて空気圧縮機のみに該太陽電池の電力を供
給させてポンプによる処理部への被処理水の通過を優先
させる。
【0007】本発明の請求項4記載の水質浄化装置は、
請求項2または3記載のものに関して、前記ポンプは、
エアリフトによる水流を通過させる管体を有し、該管体
内の水を電気分解する電気分解手段を具備すること特徴
としている。これにより、電気分解手段で被処理水を電
気分解することにより、遊離塩素を発生させることがで
きる。
【0008】本発明の請求項5記載の水質浄化装置は、
請求項4記載のものに関して、前記空気圧縮機および前
記電気分解手段に電力を供給可能な太陽電池を有し、該
太陽電池の発電量に応じて前記空気圧縮機および前記電
気分解手段への電力供給を制御することを特徴としてい
る。これにより、例えば、太陽電池の発電量が不足して
いる場合に電気分解手段への電力供給を停止させて空気
圧縮機のみに該太陽電池の電力を供給させてポンプによ
る処理部への被処理水の通過を優先させる。
【0009】本発明の請求項6記載の水質浄化装置は、
請求項1乃至5のいずれか一項記載のものに関して、空
気圧縮機から洗浄用配管を介して供給された空気を洗浄
用空気噴出孔から前記処理部に噴出させる洗浄装置を有
し、前記洗浄用配管上に前記オゾンガス発生手段を設け
てなることを特徴としている。これにより、洗浄装置が
空気圧縮機から洗浄用配管を介して供給された空気を洗
浄用空気噴出孔から噴出させる際に、オゾンガス発生手
段で洗浄用配管内にオゾンガスを導入させることで洗浄
用空気噴出孔から空気とともにオゾンガスを処理部に噴
出させることになる。
【0010】本発明の請求項7記載の水質浄化装置は、
請求項1乃至6のいずれか一項記載のものに関して、前
記オゾンガス発生手段は、オゾンガスを前記処理部の外
部に噴出させることを特徴としている。これにより、オ
ゾンガス発生手段でオゾンガスを処理部外に噴出させる
ことになる。
【0011】本発明の請求項8記載の水質浄化装置は、
請求項7のものに関して、空気圧縮機から洗浄用配管を
介して供給された空気を洗浄用空気噴出孔から前記処理
部内に噴出させる洗浄装置と、前記処理部の外部のオゾ
ンの濃度を検出するオゾン濃度検出手段を有し、該オゾ
ンガス濃度検出手段で検出されたオゾンの濃度に基づい
て前記洗浄装置を制御することを特徴としている。これ
により、オゾン濃度検出手段で処理部の外部のオゾンの
濃度を検出し、この検出結果に基づいて洗浄装置を制御
するため、過剰な洗浄によりオゾン濃度が必要以上に増
大して処理部内の微生物に悪影響を及ぼすのを防止す
る。
【0012】本発明の請求項9記載の水質浄化装置は、
通過する被処理水を担持された好気性微生物により浄化
処理する処理部と、該処理部に被処理水を通過させるよ
う水流を発生させるポンプとを有するものであって、前
記ポンプは、水流を通過させる管体を有し、該管体内の
水を電気分解する電気分解手段を具備すること特徴とし
ている。これにより、電気分解手段で被処理水を電気分
解することにより、遊離塩素を発生させることができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の水質浄化装置の第1の実
施の形態を図1を参照して以下に説明する。まず、図1
において符号11で示すものが水質浄化装置である。こ
の水質浄化装置11は、池あるいは湖沼等の浄化対象と
しての水域10の水底に固定されて用いられあるいは図
示せぬフロートで水域に浮かされて用いられる浄化処理
ユニット12と、陸側あるいはフロートに設置される駆
動装置13とから構成されている。
【0014】まず、浄化処理ユニット12について説明
する。なお、以下の説明における上下は水域10へ配置
された状態における上下である。浄化処理ユニット12
は、多数の流入孔16が全面に形成されるとともにそれ
ぞれが正方形状をなして環状に連結される四枚の側板部
17と、これら側板部17の下端開口側を閉塞するよう
取り付けられるとともに多数の流入孔18が全面に形成
された正方形状の下板部19と、逆側の上端開口側を閉
塞するよう取り付けられるとともに多数の流入孔20が
全面に形成された正方形状の上板部21とからなる、略
立方体状の外体22を有している。なお、四枚の側板部
17のうちの一つの下部所定位置には、流入孔16より
大きい貫通孔23が形成されている。
【0015】そして、外体22には、該外体22の内側
に配置される第一管部24および第二管部25と、該外
体22の外側に配置される第三管部26とからなる円筒
の集水管体27が設けられている。集水管体27は、第
二管部25が貫通孔23に挿通された状態で外体22に
取り付けられており、この取付状態で、第二管部25
は、外体22の下板部19に平行をなしてその略中心位
置まで延在している。同取付状態で、第一管部24は、
第二管部25の第三管部26に対し反対側から上方に、
外体22の高さ方向の略中心位置まで延在し開口部27
aを上方に向けている。
【0016】集水管体27の開口部27aには、浄化材
としての木炭の侵入を防ぐ目的で、開口部27aを覆う
ように集水体30が取り付けられている。集水体30
は、略円筒状をなすとともに、木炭の径より小径の集水
孔32aが全面に多数、径方向に貫通形成された円筒部
32と、その一端開口部を閉塞するように設けられると
ともに、木炭の径より小径の図示せぬ集水孔31aが全
面に多数、軸線方向に形成された円板部31とからなっ
ている。そして、集水体30は、開口側を集水管体27
の第一管部24の開口部27aに向けて該第一管部24
の外側に嵌められており、この状態で図示せぬホースバ
ンド等で固定される。この固定状態において、集水体3
0の中心位置となる点は、外体22の中心位置となる点
に一致されている。
【0017】外体22の内側の隙間には、流入孔16,
18,20および集水孔31a,32aより径大の浄化
用の担体としての木炭が充填されしかも有機物を分解す
る好気性の微生物が担持されて、処理部34が形成され
ている。なお、浄化用の担体としては木炭以外にも活性
炭等の他の炭素系材、無機質材あるいは高分子材等を用
いることができる。集水管体27の第三管部26は、外
体22への取付状態において第二管部25の外端位置か
ら、該第二管部25に直交して上方に延出しており、そ
の開口部27bを、水面10a下の水面10a近傍かつ
処理部34より上側に開口させている。
【0018】集水管体27の第三管部26には円筒状の
空気用配管(リフト用配管)44がその一側を同軸に挿
通させている。該空気用配管44の下端部は閉塞されて
おり、該下端部近傍の円周側には第三管部26内におい
て図示せぬ空気噴出孔(リフト用空気噴出孔)が複数形
成されている。該空気用配管44の他側は第三管部26
の外側に導かれ、陸側または図示せぬフロートに設置さ
れた駆動装置13に連結されている。
【0019】次に、駆動装置13について説明する。駆
動装置13は、陸側または図示せぬフロートに設置され
る筐体45と、該筐体45内に設けられた空気圧縮機4
6とを有しており、該空気圧縮機46の空気吐出側には
空気用配管44の他側が連結されている。そして、この
実施の形態においては、筐体45内に、この空気用配管
44の途中位置に連結された状態でオゾンガスを発生さ
せるオゾンガス発生装置(オゾンガス発生手段)48が
設けられている。当然のことながら、このオゾンガス発
生装置48は発生させたオゾンガスを空気用配管44内
に導入するようになっている。ここで、空気圧縮機46
およびオゾンガス発生装置48は外部電源49により駆
動され運転されるようになっている。
【0020】空気圧縮機46およびオゾンガス発生装置
48を外部電源49からの給電で運転状態とすると、空
気圧縮機46から空気用配管44に向け圧縮空気が供給
され該空気用配管44の途中でオゾンガス発生装置48
からオゾンガスが導入されて、空気とオゾンガスとの混
合気体が生成される。そして、該混合気体は該空気用配
管44の図示せぬ空気噴出孔から集水管体27の第三管
部26内に噴出され気泡となって下から上へ移動し、こ
の気泡の移動で、該集水管体27の第三管部26内に上
方への水流すなわちエアリフトが生じて、集水体30か
ら処理部34の中心近傍の水を吸い込み、集水管体27
を通じて開口部27bから処理部34の外部に排出させ
る。
【0021】これにより、強制的に処理部34の外側の
水が、側板部17の流入孔16、下板部19の流入孔1
8および上板部21の流入孔20から、処理部34内に
導入され、処理部34を中心に向け移動して中心の集水
体30に至り、その際に、処理部34を構成する木炭に
担持された好気性微生物に、アオコ等の藻類や有機質浮
遊物質、溶解性有機物質等が分解されることで水が浄化
される。そして、このように浄化処理された水が集水体
30から集水管体27内に吸引され、該集水管体27内
を移動して外方に突出する開口部27bから水域10に
排出される。このような水の環流で水域10が浄化され
る。
【0022】なお、空気圧縮機46、空気用配管44、
集水管体27および集水体30が、処理部34の内側か
ら水を吸い込むことにより該処理部34に外側から内側
への水流を発生させるエアリフト式のポンプ50を構成
している。
【0023】以上に述べた第1の実施の形態によれば、
ポンプ50が空気圧縮機46から空気用配管44を介し
て供給された空気を空気噴出孔から噴出させる際に、オ
ゾンガス発生装置48で空気用配管44内にオゾンガス
を導入させることで空気噴出孔から空気とともにオゾン
ガスが水中に噴出されることになる。したがって、ポン
プ50の本来の作用である処理部34への被処理水の通
過による浄化は勿論、浄化対象としての水域10の汚染
状況が特に悪い場合等においても、処理部34内の好気
性微生物への空気およびオゾンガス供給でその活動の促
進が図れ、被処理水への空気およびオゾンガス供給でそ
の水質改善が図れることになる。
【0024】しかも、ポンプ50の空気圧縮機46と空
気噴出孔とを繋ぐ空気用配管44上にオゾンガス発生装
置48を設けているため、オゾンガス発生装置48で発
生させたオゾンガスを水中に導くためだけの空気圧縮機
および配管等が不要となる。したがって、コスト増を最
小限に抑えることができる上、ランニングコストをも低
く抑えることができ、経済的である。なお、空気圧縮機
46から吐出される圧縮空気の一部をオゾンガス発生装
置48を経由することなく直接空気噴出孔に導くように
してもよい。
【0025】次に、本発明の水質浄化装置の第2の実施
の形態を図2および図3を参照して、第1の実施の形態
との相違部分を中心に以下に説明する。なお、第1の実
施の形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は
略す。第2の実施の形態は、第1の実施の形態に対し、
太陽電池52を具備しており、駆動装置13の筐体45
内には、太陽電池52で発電された電力を空気圧縮機4
6に常時供給するとともに、オゾンガス発生装置48に
はその供給の有無を選択的に切り換えるコントローラ
(制御手段)53が設けられている。
【0026】すなわち、コントローラ53は、太陽電池
52で発電された電力を空気圧縮機46に常時供給する
一方で、図3のフローチャートに示すように、太陽電池
52の発電量xを検出し(ステップS1)、この発電量
xが予め設定された所定値aより大きければ、発電量が
十分であるとして、オゾンガス発生装置48にも太陽電
池52の電力を供給させて該オゾンガス発生装置48を
運転させる一方(ステップS2)、この発電量xが予め
設定された所定値a以下であれば、発電量が十分でない
として、オゾンガス発生装置48への太陽電池52の電
力供給を停止させ該オゾンガス発生装置48の運転を停
止させる(ステップS3)。
【0027】以上に述べた第2の実施の形態によれば、
太陽電池52の発電量が不足している場合にオゾンガス
発生装置48への電力供給を停止させて空気圧縮機46
のみに該太陽電池52の電力を供給させてポンプ50に
よる処理部34への被処理水の通過を優先させる。した
がって、浄化処理の効率低下を防止することができる。
【0028】次に、本発明の水質浄化装置の第3の実施
の形態を図4および図5を参照して第1の実施の形態と
の相違部分を中心に以下に説明する。第3の実施の形態
の水質浄化装置111は、池あるいは湖沼等の浄化対象
の水域10に浮遊されて用いられるもので、水に浮かせ
るためのフロート112と、フロート112の下側にロ
ープ等で着脱自在に吊り下げられて水面10a下に配置
される浄化処理ユニット113と、フロート112に固
定された駆動装置114とを有している。
【0029】浄化処理ユニット113について説明す
る。浄化処理ユニット113は、略円筒状に形成される
とともに多数の通水孔116aが全面に形成された外円
筒部116と、外円筒部116の内側にこれと同軸をな
して配置されるとともに多数の通水孔121aが全面に
形成された内円筒部121と、外円筒部116の下端開
口側を閉塞するよう取り付けられるとともに多数の通水
孔117aが全面に形成された円板状の下板部117
と、外円筒部116の上端開口側を閉塞するよう取り付
けられるとともに多数の通水孔119aが形成された上
板部119とからなる、鉛直に軸線を配置した外体12
3を有している。
【0030】そして、外体123には、その外円筒部1
16と内円筒部121と上板部119と下板部117と
で囲まれる環状の隙間に、上記したすべての通水孔より
径大の図示せぬ木炭が浄化用の担体として充填されしか
も有機物を分解する好気性の微生物が担持されて、処理
部126が形成されている。
【0031】外体123の上板部119の中央には貫通
孔118が形成されており、この貫通孔118には、上
板部119、下板部117および内円筒部121で画成
される内部隙間部127内に延在するよう揚水管128
が、その下部の第1管部134において内円筒部121
と同軸をなした状態で嵌合固定されている。この揚水管
128は、外体123の外において、第1管部134の
上端部から第2管部135が側方に延出しさらに該第2
管部135の第1管部134に対し反対側の第3管部1
36が鉛直上方に延出するようにフロート112に固定
されている。この固定状態で、揚水管128は、下板部
117の若干上側位置に下端開口部128aを開口させ
ており、上端開口部128bをほぼ水面位置に開口させ
ている。これにより、内部隙間部127は処理部126
または揚水管128を介する以外での浄化処理ユニット
113の外部への連通が不可とされている。
【0032】そして、揚水管128の第1管部134の
内側に空気導入管(リフト用配管)131が挿通されて
いる。この空気導入管131は、その上端部が三方の切
換弁137に連結されており、該切換弁137に連結さ
れた連結管138を介してフロート112側の駆動装置
114に連結されている。この空気導入管131は、揚
水管128の下端開口部128aより若干上側まで延在
しており、下端に揚水管128の方向に延出して該揚水
管128に嵌合挿入される空気噴出部133が設けられ
ている。この空気噴出部133には、内外を連通させる
図示せぬ空気噴出孔(リフト用空気噴出孔)が複数形成
されている。
【0033】切換弁137には、内円筒部121の内側
に沿って下方に延在する空気導入管(洗浄用配管)13
2が連結されている。この空気導入管132は、下端部
が下板部117の直上位置まで延在しており、該下端部
には、下板部117に沿って放射状に延出するように複
数の洗浄ノズル(洗浄用配管)140が連結されてい
る。
【0034】これら洗浄ノズル140は、外円筒部11
6の内側まで延出しており、その外円筒部116と内円
筒部121との間に位置する部分には、その内部を外部
に連通させる図示せぬ空気噴出孔(洗浄用空気噴出孔)
がほぼ全長にわたって多数形成されている。なお、この
洗浄ノズル140の数は、処理部126の大きさ等によ
り適宜設定される。また、洗浄ノズル140を外円筒部
116と内円筒部121との間で一つまたは複数の同心
の輪状に形成し、その円周方向に空気噴出孔を複数形成
するようにしてもよい。
【0035】そして、第3の実施の形態においては、オ
ゾン導入管142が外円筒部116の外側に沿って上下
に配置されている。このオゾン導入管142は、フロー
ト112側に固定された駆動装置114から下方に、外
円筒部116の下端位置まで延在しており、このオゾン
導入管142の下端部は、図5(a)に示すように、外
円筒部116の外周部近傍にこれとほぼ同軸をなして配
置された環状管143に連結されている。そして、この
環状管143には、外側に放射状に延出する複数のオゾ
ン噴出管144が連結されており、これらオゾン噴出管
144には、内外を連通させる図示せぬオゾン噴出孔が
複数形成されている。なお、このオゾン噴出管144の
数は、処理部126の大きさ等により適宜設定される。
また、図5(b)に示すように、オゾン噴出管140を
外円筒部116の外側で一つまたは複数の同心の輪状に
形成し、その円周方向にオゾン噴出孔を複数形成するよ
うにしてもよい。
【0036】加えて、浄化処理ユニット113の上部の
外周部近傍の外側位置には、水中のオゾン濃度を検出す
るオゾン濃度計あるいはORP(酸化還元電極)等のオ
ゾン濃度検出センサ(オゾン濃度検出手段)145が設
けられている。
【0037】次に、駆動装置114について説明する。
駆動装置114は、フロート112側に固定された筐体
146と、該筐体146内に設けられた空気を供給する
ための空気圧縮機147と、オゾンガスを発生させるオ
ゾンガス発生装置148と、これらを駆動制御するコン
トローラ149とを有している。ここで、コントローラ
149には、オゾン濃度検出センサ145が接続されて
おり、また切換弁137が接続されている。
【0038】コントローラ149は図示せぬ外部電源か
らの電力で空気圧縮機147を駆動し、また切換弁13
7を切り換える。ここで、切換弁137は、連結管13
8を空気導入管132に連通させることなく空気導入管
131に連通させる状態と、連結管138を空気導入管
131に連通させることなく空気導入管132に連通さ
せる状態とに切り換えられる。
【0039】次に、上記した第3の実施の形態の水質浄
化装置111の浄化処理時の作動を以下に説明する。コ
ントローラ149は切換弁137を、連結管138を空
気導入管132に連通させることなく空気導入管131
に連通させる状態とするとともに、空気圧縮機147を
駆動させる。
【0040】すると、空気圧縮機147で発生させた圧
縮空気が連結管138および空気導入管131を介して
空気噴出部133の図示せぬ空気噴出孔から噴出させら
れ、気泡となって、揚水管128内で下から上へ移動
し、よって、揚水管128内に上方へ十分な水流が生じ
て、揚水管128の下端開口部128aから内部隙間部
127内の水が汲み上げられ上部開口部128bから外
部に排出される。
【0041】これにより、強制的に浄化処理ユニット1
13の外側の水すなわち特にアオコ等の藻類を多く含む
水面10a近傍の水が、外円筒部116の通水孔116
a、上板部119の通水孔119aおよび下板部117
の通水孔117aから処理部126に至り該処理部12
6を内方に向け通過移動して内円筒部121の通水孔1
21aから内部隙間部127に至る。そして、上記処理
部126の通過時に、処理部126を構成する木炭に担
持された好気性微生物により、アオコ等の藻類や有機質
浮遊物質、溶解性有機物質等が分解されることで水が浄
化される。このようにして、処理部126で浄化された
水が揚水管128から外部に再び排出され、このような
水の環流で浄化対象の水域10が浄化されることにな
る。なお、空気圧縮機147、連結管138、空気導入
管131、空気噴出部133および揚水管128が、処
理部126の内側から水を吸い込むことにより該処理部
126に外側から内側への水流を発生させるエアリフト
式のポンプ150を構成している。
【0042】一方、浄化処理中に適宜の洗浄タイミング
となると、コントローラ149は切換弁137を連結管
138を空気導入管131に連通させることなく空気導
入管132に連通させる状態とする。すると、供給され
た空気が洗浄ノズル140の図示せぬ空気噴出孔から噴
出され、該空気は、気泡となって、処理部126内を移
動する。この気泡の移動による摩擦等で、処理部126
を構成する木炭に付着した微生物により分解された物質
および被処理水内に含まれる浮遊無機物が、木炭から剥
離され気泡の移動で生じる水流で主に処理部126の外
円筒部116の通水孔116aおよび上板部119の通
水孔119aから外部に排出される。このようにして処
理部126内に溜まった物質が除去され、処理部126
が洗浄される。なお、空気圧縮機147、連結管13
8、空気導入管132および洗浄ノズル140が、供給
された空気を処理部126に噴出させる洗浄装置151
を構成している。
【0043】ここで、洗浄処理で浄化処理ユニット11
3の外部には、浄化処理ユニット113内に残存してい
た生物処理しにくい有機物も排出されることになる。こ
のため、洗浄処理中に、コントローラ149はオゾン濃
度検出センサ145の検出結果をモニタし、浄化処理ユ
ニット113の外周部近傍におけるオゾン濃度が予め定
められた所定値以下であった場合には、オゾンガス発生
装置148を駆動してオゾンガスをオゾン導入管142
および環状管143を介して多数のオゾン噴出管144
のオゾン噴出孔から噴出させる。すると、浄化処理ユニ
ット113の外側の下部からオゾンガスが浄化処理ユニ
ット113の外周部に沿って上昇する。すると、このオ
ゾンガスが有機物に接触し、生物処理しにくい固定等の
有機物を、生物処理しやすい形態の有機物に改質させる
ことができる。これにより、このように改質された有機
物を洗浄処理後の再度の浄化処理で良好に分解すること
ができ、浄化処理を効果的に行うことができる。
【0044】他方、洗浄処理中に、オゾン濃度検出セン
サ145の検出結果から、浄化処理ユニット113の外
周部近傍におけるオゾン濃度が予め定められた所定値を
越えた場合には、コントローラ149は、オゾンガス発
生装置148の駆動を停止させるとともに、洗浄処理を
終了し浄化処理を再開させるよう、切換弁137を、連
結管138を空気導入管132に連結させることなく空
気導入管131に連結させる状態とする。
【0045】これにより、オゾン濃度検出センサ145
で浄化処理ユニット113の外部の被処理水のオゾンの
濃度を検出し、この検出結果でオゾン濃度が予め定めら
れた所定値を越えると、洗浄処理の終了と判断して、洗
浄装置151による洗浄時間を終了させるため、過剰な
洗浄によりオゾン濃度が必要以上に増大して処理部12
6内の微生物に悪影響を及ぼすのを防止する。したがっ
て、処理部126内の木炭の表面に形成された生物膜中
の微生物を保護することができるため、浄化能力の極端
な低下を防止でき安定した浄化性能が得られる。
【0046】次に、本発明の第4の実施の形態の水質浄
化装置を主に図6を参照して、第1の実施の形態との相
違部分を中心に以下に説明する。なお、第1の実施の形
態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
第4の実施の形態では、空気用配管44にオゾンガス発
生装置48は設けられておらず、他方、集水管体27内
の被処理水を電気分解する電気分解装置(電気分解手
段)60が設けられている。
【0047】この電気分解装置60は、集水管体27の
第三管部26の内面に貼付された導電性材からなる電極
部61と、第三管部26の内側に該第三管部26より短
くかつ該第三管部26に同心配置された導電性材からな
る内側管体62と、筐体45内に配置されるとともにこ
れら電極部61および内側管体62に接続された電源6
3とで構成されている。ここで、上記した導電性材とし
ては、鉄を主成分とする合金、他の金属材料、導電性の
良い素材を表面に施した素材、カーボン等が用いられ
る。なお、電極部61および内側管体62は、いずれか
一方が陰極とされ他方が陽極とされることになれば、ど
ちらが陽極(あるいは陰極)であってもよい。
【0048】このような構成の第4の実施の形態によれ
ば、電気分解装置60が、電源63からの電力で電極部
61と内側管体62とで集水管体27内の被処理水を電
気分解することになり、このように電気分解を行うと、
被処理水内に遊離塩素を発生させることができる。した
がって、この遊離塩素で藻類等を殺傷できるため、水質
を改善することができ、効率的な水質浄化を行うことが
できる。
【0049】次に、本発明の第5の実施の形態の水質浄
化装置を主に図7を参照して、第4の実施の形態との相
違部分を中心に以下に説明する。なお、第4の実施の形
態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
第5の実施の形態では、空気用配管44にオゾンガス発
生装置48が連結されている。このオゾンガス発生装置
48は、空気用配管44に連結された連結管65と、こ
の連結管65に設けられたオゾン発生用空気圧縮機66
と、該オゾン発生用空気圧縮機66で発生された空気を
オゾン化するオゾン化装置67と、外部電源68とで構
成されており、発生させたオゾンガスを空気用配管44
に導入する。
【0050】このような構成の第5の実施の形態によれ
ば、電気分解装置60が、電源63からの電力で電極部
61と内側管体62とで集水管体27内の被処理水を電
気分解することになり、このように電気分解を行うと、
被処理水内に遊離塩素を発生させることができる。これ
に加えて、オゾンガス発生装置48で発生させたオゾン
ガスを含む空気を空気用配管44から集水管体27内に
噴出させることができる。これにより、遊離塩素とオゾ
ンガスとで被処理水の水質改善を十分に行うことができ
る。
【0051】次に、本発明の第6の実施の形態の水質浄
化装置を主に図8および図9を参照して、第5の実施の
形態との相違部分を中心に以下に説明する。なお、第5
の実施の形態と同様の部分には同一の符号を付しその説
明は略す。第6の実施の形態は、第5の実施の形態に対
し、第2の実施の形態と同様の太陽電池52を具備して
おり、駆動装置13の筐体45内には、太陽電池52で
発電された電力を空気圧縮機46に常時供給するととも
に、オゾンガス発生装置48および電気分解装置60に
は、その供給の有無を選択的に切り換える第2の実施の
形態と同様のコントローラ53が設けられている。
【0052】すなわち、コントローラ53は、図9のフ
ローチャートに示すように、太陽電池52で発電された
電力を無条件に空気圧縮機46に供給し運転を開始させ
る(ステップSA1)一方で、太陽電池52の発電量x
を検出し、この発電量xが予め設定された所定値a1よ
り大きいか否かを判定する(ステップSA2)。発電量
xが予め設定された所定値a1より大きければ、発電量
が十分であるとして、電気分解装置60およびオゾンガ
ス発生装置48にも電力を供給して電気分解装置60の
電解を開始させるとともにオゾンガス発生装置48の運
転を開始させる(ステップSA3)。
【0053】他方、ステップSA2で太陽電池52の発
電量xが予め設定された所定値a1以下である場合、太
陽電池52の発電量xが予め設定された所定値a2(a
1>a2)より大きいか否かを判定する(ステップSA
4)。発電量xが予め設定された所定値a2より大きけ
れば、発電量が十分でないとして、オゾンガス発生装置
48には電力を供給することなく電気分解装置60に電
力を供給して、オゾンガス発生装置48は停止状態で電
気分解装置60の電解を開始させる(ステップSA
5)。
【0054】加えて、ステップSA4で太陽電池52の
発電量xが予め設定された所定値a2以下である場合、
発電量が完全に不足しているとして、オゾンガス発生装
置48および電気分解装置60への太陽電池52の電力
供給を共に停止させ、電気分解装置60の電解を停止さ
せるとともにオゾンガス発生装置48の運転を停止させ
る(ステップSA6)。
【0055】以上に述べた第6の実施の形態によれば、
太陽電池52の発電量が完全に不足している場合にオゾ
ンガス発生装置48および電気分解装置60への電力供
給を停止させて空気圧縮機46のみに該太陽電池52の
電力を供給させてポンプ50による処理部34への被処
理水の通過を優先させる。しかも、太陽電池52の発電
量がやや不足している場合にはオゾンガス発生装置48
への電力供給のみを停止させて電気分解装置60および
空気圧縮機46に該太陽電池52の電力を供給させて電
気分解装置60により電気分解を行わせるとともにポン
プ50により処理部34へ被処理水を通過させる。した
がって、浄化処理の効率低下を防止した上で、発電量に
余力があれば電気分解を行わせることができ、発電量に
十分な余力があれば電気分解およびオゾンガスの発生を
実行させることができる。
【0056】次に、本発明の第7の実施の形態の水質浄
化装置を主に図10を参照して、第6の実施の形態との
相違部分を中心に以下に説明する。なお、第6の実施の
形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略
す。第7の実施の形態は、第6の実施の形態に対し、コ
ントローラ53の制御内容が一部相違している。すなわ
ち、ステップSA2で太陽電池52の発電量xが予め設
定された所定値a1以下である場合、太陽電池52の発
電量xが予め設定された所定値a3(a1>a3>a
2)より大きいか否かを判定する(ステップSA
2’)。発電量xが予め設定された所定値a3より大き
ければ、発電量が若干不足しているとして、電気分解装
置60には電力を供給することなくオゾンガス発生装置
48に電力を供給して、電気分解装置60は停止状態で
オゾンガス発生装置48の運転を開始させる(ステップ
SA3’)。そして、ステップSA2’で太陽電池52
の発電量xが予め設定された所定値a3以下である場
合、ステップSA4に進む。
【0057】以上に述べた第7の実施の形態によれば、
太陽電池52の発電量が完全に不足している場合にオゾ
ンガス発生装置48および電気分解装置60への電力供
給を停止させて空気圧縮機46のみに該太陽電池52の
電力を供給させてポンプ50による処理部34への被処
理水の通過を優先させる。しかも、太陽電池52の発電
量が若干不足している場合には、電気分解装置60への
電力供給のみを停止させて、オゾンガス発生装置48お
よび空気圧縮機46に該太陽電池52の電力を供給させ
てオゾンガス発生装置48によりオゾンガスを発生させ
るとともにポンプ50により処理部34へ被処理水を通
過させる。他方、太陽電池52の発電量がさらに不足し
ている場合には、電気分解装置60より消費電力が大き
いオゾンガス発生装置48への電力供給のみを停止させ
て電気分解装置60および空気圧縮機46に該太陽電池
52の電力を供給させて電気分解装置60により電気分
解を行わせるとともにポンプ50により処理部34へ被
処理水を通過させる。したがって、浄化処理の効率低下
を防止した上で、発電量に余力があれば電気分解のみを
行わせ、さらに余力があればオゾンガスを発生させるの
みを行わせることができ、十分に余力があれば電気分解
およびオゾンガスの発生を実行させることができる。
【0058】次に、本発明の第8の実施の形態の水質浄
化装置を主に図11〜図14を参照して、第3の実施の
形態との相違部分を中心に以下に説明する。なお、第3
の実施の形態と同様の部分には同一の符号を付しその説
明は略す。第8の実施の形態は、第3の実施の形態に対
し連結管138と空気導入管131と空気導入管132
とが切換弁ではなく三方の継手部材160で連結されて
おり、空気導入管132の途中位置に三方の継手部材1
61が設けられていて、この三方の継手部材161にオ
ゾン導入管142が連結されている。すなわち、オゾン
導入管142は、空気導入管(洗浄用配管)132およ
び洗浄ノズル(洗浄用配管)140に連結されている。
そして、第3の実施の形態のような環状管およびオゾン
噴出管は設けられておらず、またオゾン濃度検出センサ
も設けられていない。
【0059】代って、オゾン導入管142にはその開閉
を切り換える切換弁162が、空気導入管132にはそ
の開閉を切り換える切換弁163が設けられている。そ
して、浄化処理ユニット113の上側近傍の水域には、
水の濁り度合いである濁度を検出する濁度検出センサ1
64が設けられている。そして、これら切換弁162,
163および濁度検出センサ164はコントローラ14
9に接続されている。
【0060】次に、上記した第8の実施の形態の水質浄
化装置111の浄化処理時の作動を以下に説明する。コ
ントローラ149は、まず、切換弁162,163を共
に閉状態として、空気圧縮機147を駆動させる。する
と、第3の実施の形態と同様に、空気圧縮機147で発
生させた圧縮空気が連結管138および空気導入管13
1を介して空気噴出部133の図示せぬ空気噴出孔(洗
浄用空気噴出孔)から噴出させられて、浄化処理が行わ
れる。
【0061】一方、浄化処理中に適宜の洗浄タイミング
となると、図12に示す洗浄処理を実行する。すなわ
ち、まず、コントローラ149は切換弁162,163
をともに開状態とする(ステップSB1)。すると、空
気導入管132を介して空気圧縮機147から送り出さ
れた空気にオゾンガス発生装置148で発生させたオゾ
ンガスが導入され、これによりオゾンガスを含む空気が
洗浄ノズル140の図示せぬ空気噴出孔から噴出され、
該空気は、気泡となって、処理部126内を移動する。
この気泡の移動による摩擦等で、処理部126を構成す
る木炭に付着した微生物により分解された物質および被
処理水内に含まれる浮遊無機物が、木炭から剥離され気
泡の移動で生じる水流で処理部126の主に外円筒部1
16の通水孔116aおよび上板部119の通水孔11
9aから外部に排出される。このようにして処理部12
6内に溜まった物質が除去され、処理部126が洗浄さ
れる。このとき、木炭から剥離した物質には生物処理し
にくい有機物も含まれることになるが、この有機物にオ
ゾンガスが接触すると、これを生物処理しやすい形態の
有機物に改質させることができる。これにより、このよ
うに改質された有機物を、洗浄処理後の再度の浄化処理
で良好に分解することができ、浄化処理を効果的に行う
ことができる。
【0062】なお、この洗浄処理中においては、空気圧
縮機147からの空気が空気導入管131にも一部供給
されポンプ150は駆動状態が維持されるため、処理部
126の内側の木炭から剥離した物質等は、ポンプ15
0で吸引されて浄化処理ユニット113の外に排出され
る。
【0063】ところで、被処理水中のオゾン濃度が必要
以上に増大すると処理部126内の微生物に悪影響を及
ぼすことになるため、以下の制御を行う。すなわち、洗
浄処理を開始すると、図13に示すように、濁度が時間
とともに増大しその後に減少するように変化することに
なるため、ステップSB1の後、コントローラ149は
濁度検出センサ164の検出結果をモニタして、浄化処
理ユニット113の外周部近傍における濁度の最大値A
を検出したか否かを判定する(ステップSB2)。そし
て、濁度の最大値Aを検出した場合には、その後、濁度
が最大値Aから20%減少したか否かすなわち0.8A
になったか否かを判定して(ステップSB3)、濁度が
最大値Aから20%減少した場合には(この時点をT1
とする)、浄化処理ユニット113の処理部126の木
炭から剥離する物質はほぼ無くなったものとして、切換
弁162を閉状態として(ステップSB4)、空気導入
管132へのオゾンガスの導入を停止させ、洗浄ノズル
140から空気のみを予め定められた所定時間(T3−
T1)だけさらに噴出させて(ステップSB5)、残存
物質を処理部126から十分に排出させた後、切換弁1
63を閉じて(ステップSB6)、洗浄処理を終了す
る。
【0064】これにより、木炭の表面に形成されている
生物膜とオゾンガスとの接触時間を最小限に押さえるこ
とができるため、生物膜中の微生物を保護することがで
き、よって、浄化能力の極端な低下を防止でき、安定し
た浄化性能が得られる。
【0065】なお、第8の実施の形態においては、フロ
ート112で水域10に浮かされる場合を例にとり説明
したが、水域10が浅い場合(例えば1m以下)には、
例えば図14に示すように水底10bに穴166を掘っ
て、この穴166の底166bに設置台167を設置
し、この設置台167の上に浄化処理ユニット113を
設置させてもよい。この場合、フロート112が不要に
なり、また駆動装置114を水域10外の陸地に設置す
ることになる。図14に示す例では、すべての洗浄ノズ
ル140を外体123から突出させて穴166の側壁1
66c近傍まで延出させるとともに、この延出部分にも
図示せぬ空気噴出孔を設けており、これにより、洗浄処
理で浄化処理ユニット113から排出された物質をほぼ
すべて穴166から排出させることができるため、この
ような物質が穴166の内側に推積し浄化処理ユニット
113を閉塞してしまうのを防止することができる。
【0066】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載の水質浄化装置によれば、オゾンガスを発生させる
オゾンガス発生手段を具備しているため、該オゾンガス
発生手段で発生させたオゾンガスを被処理水に導入する
ことができる。したがって、処理部への被処理水の通過
による浄化は勿論、オゾンガスを被処理水に導入するこ
とで、浄化対象としての水域の汚染状況が特に悪い場合
等においても、処理部内の好気性微生物の活動の促進
と、被処理水の水質改善とを十分に行うことができる。
【0067】本発明の請求項2記載の水質浄化装置によ
れば、ポンプが空気圧縮機からリフト用配管を介して供
給された空気をリフト用空気噴出孔から噴出させる際
に、オゾンガス発生手段でリフト用配管内にオゾンガス
を導入させることでリフト用空気噴出孔から空気ととも
にオゾンガスを水中に噴出させることになる。したがっ
て、オゾンガス発生手段で発生させたオゾンガスを水中
に導くためだけの空気圧縮機および配管が不要となる。
【0068】本発明の請求項3記載の水質浄化装置によ
れば、例えば、太陽電池の発電量が不足している場合に
オゾンガス発生手段への電力供給を停止させて空気圧縮
機のみに該太陽電池の電力を供給させてポンプによる処
理部への被処理水の通過を優先させる。したがって、浄
化処理の効率低下を防止すること等が可能となる。
【0069】本発明の請求項4記載の水質浄化装置によ
れば、電気分解手段で被処理水を電気分解することによ
り、遊離塩素を発生させることができる。したがって、
この遊離塩素で藻類等を殺傷できるため、水質を改善す
ることができ、効率的な水質浄化を行うことができる。
【0070】本発明の請求項5記載の水質浄化装置によ
れば、例えば、太陽電池の発電量が不足している場合に
電気分解手段への電力供給を停止させて空気圧縮機のみ
に該太陽電池の電力を供給させてポンプによる処理部へ
の被処理水の通過を優先させる。したがって、浄化処理
の効率低下を防止すること等が可能となる。
【0071】本発明の請求項6記載の水質浄化装置によ
れば、洗浄装置が空気圧縮機から洗浄用配管を介して供
給された空気を洗浄用空気噴出孔から噴出させる際に、
オゾンガス発生手段で洗浄用配管内にオゾンガスを導入
させることで洗浄用空気噴出孔から空気とともにオゾン
ガスを処理部に噴出させることになる。したがって、オ
ゾンガス発生手段で発生させたオゾンガスを水中に導く
ためだけの空気圧縮機および配管が不要となる。
【0072】本発明の請求項7記載の水質浄化装置によ
れば、オゾンガス発生手段でオゾンガスを処理部外に噴
出させることになる。したがって、処理部外にある生物
処理しにくい有機物を生物処理しやすい有機物に改質さ
せることができ、浄化処理を効果的に行うことができ
る。
【0073】本発明の請求項8記載の水質浄化装置によ
れば、オゾン濃度検出手段で処理部の外部のオゾンの濃
度を検出し、この検出結果に基づいて洗浄装置を制御す
るため、過剰な洗浄によりオゾン濃度が必要以上に増大
して処理部内の微生物に悪影響を及ぼすのを防止する。
したがって、処理部内の微生物を保護することができる
ため、浄化処理能力の極端な低下を防止して安定した浄
化性能が得られる。
【0074】本発明の請求項9記載の水質浄化装置によ
れば、電気分解手段で被処理水を電気分解することによ
り、遊離塩素を発生させることができる。したがって、
この遊離塩素で藻類等を殺傷できるため、水質を改善す
ることができ、効率的な水質浄化を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の水質浄化装置の第1の実施の形態を
示す側断面図である。
【図2】 本発明の水質浄化装置の第2の実施の形態を
示す側断面図である。
【図3】 本発明の水質浄化装置の第2の実施の形態の
コントローラの制御内容を示すフローチャートである。
【図4】 本発明の水質浄化装置の第3の実施の形態を
示す側断面図である。
【図5】 本発明の水質浄化装置の第3の実施の形態を
示す平断面図であって、(a)はオゾン噴出管の一例
を、(b)はオゾン噴出管の他の一例をそれぞれ示すも
のである。
【図6】 本発明の水質浄化装置の第4の実施の形態を
示す側断面図である。
【図7】 本発明の水質浄化装置の第5の実施の形態を
示す側断面図である。
【図8】 本発明の水質浄化装置の第6の実施の形態を
示す側断面図である。
【図9】 本発明の水質浄化装置の第6の実施の形態の
コントローラの制御内容を示すフローチャートである。
【図10】 本発明の水質浄化装置の第7の実施の形態
のコントローラの制御内容を示すフローチャートであ
る。
【図11】 本発明の水質浄化装置の第8の実施の形態
を示す側断面図である。
【図12】 本発明の水質浄化装置の第8の実施の形態
のコントローラの制御内容を示すフローチャートであ
る。
【図13】 洗浄処理時における洗浄処理経過時間に対
する濁度の関係を示す特性線図である。
【図14】 本発明の水質浄化装置の第8の実施の形態
の変形例を示す側断面図である。
【符号の説明】
27 集水管体(管体) 34,126 処理部 44,131 空気用配管(リフト用配管) 46,147 空気圧縮機 48,148 オゾンガス発生装置(オゾンガス発生手
段) 50,120 ポンプ 52 太陽電池 53 コントローラ(制御手段) 60 電気分解装置(電気分解手段) 145 オゾン濃度検出センサ(オゾン濃度検出手段)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通過する被処理水を担持された好気性微
    生物により浄化処理する処理部を有する水質浄化装置に
    おいて、 オゾンガスを発生させるオゾンガス発生手段を具備する
    ことを特徴とする水質浄化装置。
  2. 【請求項2】 空気圧縮機からリフト用配管を介して供
    給された空気をリフト用空気噴出孔から噴出させること
    により生じるエアリフトによる水流で前記処理部に被処
    理水を通過させるポンプを有し、 前記リフト用配管上に前記オゾンガス発生手段を設けて
    なることを特徴とする請求項1記載の水質浄化装置。
  3. 【請求項3】 前記空気圧縮機および前記オゾンガス発
    生手段に電力を供給可能な太陽電池を有し、 該太陽電池の発電量に応じて前記空気圧縮機および前記
    オゾンガス発生手段への電力供給を制御することを特徴
    とする請求項2記載の水質浄化装置。
  4. 【請求項4】 前記ポンプは、エアリフトによる水流を
    通過させる管体を有し、該管体内の水を電気分解する電
    気分解手段を具備すること特徴とする請求項2または3
    記載の水質浄化装置。
  5. 【請求項5】 前記空気圧縮機および前記電気分解手段
    に電力を供給可能な太陽電池を有し、 該太陽電池の発電量に応じて前記空気圧縮機および前記
    電気分解手段への電力供給を制御することを特徴とする
    請求項4記載の水質浄化装置。
  6. 【請求項6】 空気圧縮機から洗浄用配管を介して供給
    された空気を洗浄用空気噴出孔から前記処理部に噴出さ
    せる洗浄装置を有し、 前記洗浄用配管上に前記オゾンガス発生手段を設けてな
    ることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項記載
    の水質浄化装置。
  7. 【請求項7】 前記オゾンガス発生手段は、オゾンガス
    を前記処理部の外部に噴出させることを特徴とする請求
    項1乃至6のいずれか一項記載の水質浄化装置。
  8. 【請求項8】 空気圧縮機から洗浄用配管を介して供給
    された空気を洗浄用空気噴出孔から前記処理部内に噴出
    させる洗浄装置と、前記処理部の外部のオゾンの濃度を
    検出するオゾン濃度検出手段を有し、 該オゾンガス濃度検出手段で検出されたオゾンの濃度に
    基づいて前記洗浄装置を制御することを特徴とする請求
    項7記載の水質浄化装置。
  9. 【請求項9】 通過する被処理水を担持された好気性微
    生物により浄化処理する処理部と、該処理部に被処理水
    を通過させるよう水流を発生させるポンプとを有する水
    質浄化装置において、 前記ポンプは、水流を通過させる管体を有し、該管体内
    の水を電気分解する電気分解手段を具備すること特徴と
    する水質浄化装置。
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