JPH09248370A - 玉打ち用のソレノイド - Google Patents

玉打ち用のソレノイド

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JPH09248370A
JPH09248370A JP8585096A JP8585096A JPH09248370A JP H09248370 A JPH09248370 A JP H09248370A JP 8585096 A JP8585096 A JP 8585096A JP 8585096 A JP8585096 A JP 8585096A JP H09248370 A JPH09248370 A JP H09248370A
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coil
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技機において,遊技用の玉を遊技面に発射
する際の衝撃音,振動のないソレノイドを提供するこ
と。 【解決手段】 ケース内に電磁プランジャの励磁用のコ
イルを内蔵し,このコイルの中心部空隙に,電磁プラン
ジャを可動自在に支持するとともに,この電磁プランジ
ャの先端に固着された可動軸の先端部を玉に衝突させて
この玉を発射する玉打ち用のソレノイドにおいて,コイ
ルの中心部空隙に,電磁プランジャの軸受部とこの軸受
部に連設した磁性パイプとを配設し,この磁性パイプの
先端部内壁に可動軸の軸受部を配設し,電磁プランジャ
の長さを少なくともコイルの中心部空隙の長さより短く
なるようにしたものである。又,コイルの中心部空隙に
位置している磁性パイプと電磁プランジャの軸受部との
外周を,コイルの中心部空隙の長さに対応する長さを有
する非磁性パイプで包囲するようにしたものである。 【効果】 ソレノイドの部品点数が少なく,衝撃音,振
動も発生することはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,パチンコ機,ピ
ンボールゲーム機等のように,遊技用の玉を使用する遊
技機において,遊技用の玉を遊技面に発射するためのソ
レノイドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来,パチンコ機において,遊技面にパ
チンコ玉を打ち出すためのソレノイドは,図7に示すよ
うに,ケース50内には,コイル50aが内蔵されてお
り,このコイル50aの中心部空隙52には,可動鉄心
(電磁プランジャ51)が可動自在に配設されている。
さらに,この中心部空隙52内の電磁プランジャ51の
進行方向先端部には,プランジャ受け53が固定されて
いる。
【0003】電磁プランジャ51の先端部には,この電
磁プランジャ51より細い可動軸54がピン55でピン
止め固定されている。さらに,電磁プランジャ51の後
端部には,電磁プランジャ51の復帰用のバネ57が巻
回されており,プランジャ受け53から突出する可動軸
54の先端部には,玉を打撃するゴム製のキャップ56
が固定されている。58はバネ57のストッパーで,こ
のストッパー58には,ストッパー用のゴム58aが固
着されている。
【0004】このように構成されているので,コイル5
0aに電流が流れると,電磁プランジャ51は,ケース
50内方向に吸引されて移動し,可動軸54の先端部の
キャップ56によりパチンコ玉を打撃するとともに,電
磁プランジャ51の先端部がプランジャ受け53に衝突
する前に,ストッパー用のゴム58aがケース50に衝
突し,電流が流れなくなると,電磁プランジャ51はバ
ネ57によりもとの位置に復帰する。
【0005】又,図8に示すように,ソレノイド本体6
0の励磁によってプランジャ66を前後方向に出没移動
させ,プランジャ66の先端部をパチンコ玉に衝突させ
て,遊技板面上にパチンコ玉を打ち出す玉発射装置にお
いて,ソレノイド本体60を取り付ける枠体61と,こ
の枠体61を取り付けるベース部材63とを具備し,パ
チンコ玉を打ち出す時の衝撃を緩和させるために,この
ベース部材63の後方には,ベース部材63を保持する
ストッパー64と,ベース部材63の前方に配設したブ
ラケット65と,ベース部材63の前側に設け,ブラケ
ット65と協動してプランジャ66の突出移動に伴って
ソレノイド本体60と共に前方に移動する枠体61への
衝撃力を吸収する緩衝手段67とを具備してベース部材
63を遊技面の裏側に枢軸62を介して揺動可能に枢し
たものがある(特開平8−19641号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図7に示す前者の形式
のものは,ストッパー58の電磁プランジャ51側にゴ
ム58aが固着されているから,電磁プランジャ51が
パチンコ玉を打撃する毎に,このゴム58aがケ−ス5
0に衝突する。しかしながら,この衝突する際の衝撃音
や衝突時の振動が大きいため,パチンコ玉の打撃用のソ
レノイドとしては使いものにならなかった。
【0007】一方,図8に示す後者の形式のものは,振
動のみを除去することは出来るが,ソレノイド自体が大
型となるとともに,構造も複雑となり,それだけ部品点
数も多くなり,コストがかさむ等の問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は,ケース内に
電磁プランジャの励磁用のコイルを内蔵し,このコイル
の中心部空隙に,電磁プランジャを可動自在に支持する
とともに,この電磁プランジャの先端に固着された可動
軸の先端部を玉に衝突させてこの玉を発射する玉打ち用
のソレノイドにおいて,コイルの中心部空隙に,電磁プ
ランジャの軸受部とこの軸受部に連設した磁性パイプと
を配設し,さらに,この磁性パイプの先端部内壁に可動
軸の軸受部とを配設し,電磁プランジャの長さを少なく
ともコイルの中心部空隙の長さより短くしたものであ
る。
【0009】さらに,この発明は,コイルの中心部空隙
に,電磁プランジャの軸受部とこの軸受部に連設した磁
性パイプとを配設する代わりに,コイルの中心部空隙に
は,電磁プランジャの軸受部を配設するとともに,この
軸受部に連設して磁性パイプを中心部空隙から突出した
状態で配設するようにしたものである。
【0010】さらに,この発明は,コイルの中心部空隙
に,電磁プランジャの軸受部とこの軸受部に連設した磁
性パイプとを配設する代わりに,コイルの中心部空隙に
は,電磁プランジャの軸受部を配設するとともに,この
軸受部の両端にそれぞれ磁性パイプを連設するようにし
たものであり,さらに,この発明は,電磁プランジャの
後端方向から中心部空隙をフィルタで閉鎖するようにし
たものである。
【0011】さらに,この発明は,コイルの中心部空隙
には,電磁プランジャの軸受部を配設するとともに,こ
の軸受部に連設して磁性パイプを中心部空隙から突出し
た状態で配設する代わりに,コイルの中心部空隙には,
電磁プランジャの軸受部を配設するとともに,この軸受
部の両端に連設してそれぞれ磁性パイプを中心部空隙か
ら突出した状態で配設するようにしたものであり,さら
に,この発明は,電磁プランジャの後端方向から磁性パ
イプをフィルタで閉鎖するようにしたものである。
【0012】さらに,この発明は,コイルの中心部空隙
に位置している磁性パイプと電磁プランジャの軸受部と
の外周を,コイルの中心部空隙の長さに対応する長さを
有する非磁性パイプで包囲するようにしたものである。
【0013】さらに,この発明は,可動軸にバネを巻回
するとともに,このバネを電磁プランジャの先端と可動
軸の軸受部とに保持させて電磁プランジャの復帰手段と
するようにしたものである。
【0014】さらに,この発明は,ケースの外部に突出
する電磁プランジャの後端に,復帰用のバネとバネ受け
とを設けて電磁プランジャの復帰手段とするようにした
ものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
【実施例1】この発明の第1の実施例を,図1〜図2に
基づいて詳細に説明する。図1はこの発明の第1の実施
例を示す断面図,図2はプランジャギャップ(電磁プラ
ンジャ51の先端位置とケース1の先端との距離)と吸
引力(∞打撃力)との関係を示すグラフで,一点鎖線で
示す曲線は,従来のソレノイドで,図7に示すよう
に,復帰用のバネ57がケ−ス50の外部に配設されて
いる場合を示している。
【0016】さらに,図2において,点線で示す曲線
は,従来の開放型のソレノイド(図示せず)で,コイル
の中心部空隙の長さと電磁プランジャの長さとが同じ場
合,実線で示す曲線は,この発明によるソレノイド
で,中心部空隙52の長さより電磁プランジャ51の長
さが短い場合を示している。
【0017】なお,中心部空隙52の長さは,電磁プラ
ンジャ51の挿脱に関係なく,コイル3の中心部空隙5
2の長さ(ほぼケース1の長さに等しい)を示してい
る。さらに,従来と同一のものは,同一名称および同一
番号を付し,その説明を省略する。
【0018】図1において,1はケース,2はケース蓋
で,いずれも冷間圧延鋼(SPCC)等で形成されてい
る。3はケース1内に内蔵されているコイルで,このコ
イル3の中心部空隙52に可動自在に支持されている電
磁プランジャ51を構成する可動鉄心の励磁用である。
なお,この実施例及び後述する各実施例において,電磁
プランジャ51の移動方向のケース1の長さは,ほぼコ
イル3の中心部空隙52の長さと等しい。4はコイル3
のボビンである。なお,電磁プランジャ51は,SUM
11,S10C等の部材が用いられている。
【0019】5は電磁プランジャ51の軸受部で,非磁
性部材で円筒状に形成されており,コイル3の中心部空
隙52に配設されている。この電磁プランジャ51の長
さ(可動鉄心の長さに等しい)Aとコイル3の中心部空
隙52の長さBとの関係は,少なくともA<Bとなるよ
うに形成されている。
【0020】6は磁性パイプで,鉄,ニッケル,クロム
およびそれらの合金からなる磁性部材で,軸受部5の径
より僅かに大きい径を有する円筒状に形成されており,
一方の端部は軸受部5の先端部に連設されてコイル3の
中心部空隙52に配設されており,他方の端部はケース
1に固定されている。従って,この実施例の場合には,
軸受部5の長さと磁性パイプ6の長さとを合計した長さ
と,コイル3の中心部空隙52の長さとはほぼ等しい長
さに形成されている。
【0021】7は電磁プランジャ51の先端部に固定さ
れている可動軸54の軸受部で,磁性パイプ6の先端部
内壁に配設されている。なお,電磁プランジャ51の軸
受部5および可動軸54の軸受部7とは,アセタール樹
脂,テフロン材等の低摩耗性,低摩擦性のある同一部材
で形成されている。
【0022】8は非磁性部材で形成されている非磁性パ
イプで,コイル3の中心部空隙52(ほぼケース1の長
さに相当する)の長さを有し,軸受部5と磁性パイプ6
とを包囲可能な円筒状に形成されており,軸受部5と磁
性パイプ6との外周とボビン4との間に嵌挿されてい
る。この非磁性パイプ8は電磁プランジャ51が移動す
るコイル3の中心部空隙52の直線性をよくすることが
出来るとともに,強度的にも補強することが出来る。
【0023】9はパチンコ等の玉の玉打ち用のキャップ
で,ゴム等の弾性のある部材で形成されており,電磁プ
ランジャ51が復帰用のバネ57により元の位置に復帰
する際のストッパーとしての働きもある。
【0024】なお,この実施例の場合には,可動軸54
の形状は,丸棒であるが,この形状に限定されることな
く,例えば,断面四角形あるいは断面三角形等の矩形状
に形成しても良い。この場合には,軸受部7の形状をこ
の可動軸の形状に合わせて形成すれば良い。このよう
に,可動軸を矩形状に形成した場合には,電磁プランジ
ャ51の移動に伴う回転をなくすことが出来るから,そ
れだけ,正確に玉を打撃することが出来る。
【0025】次に,この実施例によるソレノイドの組み
立て方法について説明する。まず,軸受部5が非磁性パ
イプ8の先端部方向から挿入される。一方,可動軸54
の軸受部7が磁性パイプ6に挿入され固定されるととも
に,これを非磁性パイプ8に挿入する。さらに,軸受部
5,7,磁性パイプ6が挿入された非磁性パイプ8が,
ケース1の中心部に挿入された後,ケース1と非磁性パ
イプ8との間にコイル3が挿入され,ケース蓋2が圧入
される。
【0026】次いで,電磁プランジャ51の先端に可動
軸54が固定され,この可動軸54にバネ57が巻回さ
れた後,これは軸受部5方向から挿入され,次いで,軸
受部7から突出する可動軸54の先端部に,玉打ち用の
ゴム性のキャップ9が固定され,ソレノイドが組み立て
られる。
【0027】次に,作用動作について説明する。コイル
3に通電すると,コイル3の中心部空隙52に磁界が発
生する。従って,電磁プランジャ51は,磁性パイプ6
方向に吸引されて移動する。この際,電磁プランジャ5
1の先端位置とケース1の先端との距離を示すプランジ
ャギャップと吸引力との関係は,図2に示すような関係
にある。
【0028】図2において,曲線は,図7に示す従来
の形状のソレノイドの場合,曲線は,コイル3の中心
部空隙52の長さと電磁プランジャ51の長さとが同じ
に形成されている従来の開放型の場合で,電磁プランジ
ャ51が中心部空隙52と並行になった位置で吸引力は
0になる。そして,その直前でピーク値が現れており,
プランジャギャップがP1の時,吸引力は0となるとと
もに,さらに,慣性力により電磁プランジャ51が前方
に移動すると,電磁ブレーキが加わる。
【0029】一方,曲線は,本願発明によるソレノイ
ドの場合で,この実施例の場合には,磁性パイプ6の長
さだけ電磁プランジャ51の長さが短く形成されてい
る。この電磁プランジャ51の先端位置が,軸受部5と
磁性パイプ6の境界部直前位置でひとつのピーク値が現
れ,電磁プランジャ51の後端位置がケース蓋2の位置
にある時,吸引力は0になり,さらに,慣性力により電
磁プランジャ51が前進すると,電磁ブレーキが加わ
る。
【0030】なお,実際に玉を打ち出すための電磁プラ
ンジャ51の打撃力は,電磁プランジャ51の移動速度
と吸引力との関係で決まるが,実際の設計段階では,キ
ャップ9が玉に当接してこの玉を遊技面に打ち出すため
に必要な打撃力が得られるように,電磁プランジャ51
の移動距離,コイル3に流す電流,電磁プランジャ51
を構成する可動鉄心の電気的な特性等,吸引力に関係す
る各種の要素から決定される。
【0031】ここで,可動鉄心の長さ(電磁プランジャ
51の長さ)が,磁性パイプ6からケース蓋2までの長
さ(軸受部5の長さに等しい)とすると,図2において
上記したように,電磁プランジャ51の先端位置が,軸
受部5と磁性パイプ6の境界部直前位置で電磁プランジ
ャ51に加わる吸引力は,吸引力は最大(ピーク値)と
なる。
【0032】そこで,さらに,コイル3に電流が流れ続
けると,このピーク値近傍において,電磁プランジャ5
1には,慣性により前進しようとする力と反対に引き戻
そうとする力(電磁ブレーキがかかる位置)とが加わ
り,電磁プランジャ51は,可動軸54に巻回されてい
る復帰用のバネ57による復帰力を考慮しない場合に
は,この両者の力が釣り合った位置で停止し,P2で示
す吸引力0の位置に戻そうとする。なお,玉は,電磁プ
ランジャ51の前進時にキャップ9により打ち出され
る。
【0033】電流をこの停止した位置で切ると,可動軸
54には復帰用のバネ57が巻回されているから,電磁
プランジャ51は,バネ57の復帰力によりもとの位置
に戻され,キャップ9が軸受部7に当接した位置で静止
する。このような運動は,一定周期のパルス電流がコイ
ル3に通電されている限り繰り返され,玉は遊技面に次
々と打ち出される。
【0034】
【実施例2】図3は,この発明の第2の実施例で,ソレ
ノイドの形状を小型化することが出来るもので,電磁プ
ランジャ51,軸受部5,可動軸54等は,実施例1と
同じ形状であるが,コイル3の中心部空隙の長さ(ほぼ
ケース1の長さに等しい)が短く形成されている。従っ
て,このケース1の長さを短く形成した分,磁性パイプ
6の先端部は,ケース1の端部(コイル3の中心部空隙
の端部)から突出した状態で配設される。
【0035】このように構成したので,組み当て方およ
び作用動作は,上記実施例1と同様であるが,ケース1
を小型化することが出来るので,遊技機内におけるソレ
ノイドの収納場所が小さい場合には,この構造のものを
使用することが出来る。
【0036】
【実施例3】図4は,この発明の第3の実施例を示すも
ので,実施例1〜実施例2のものは,磁性パイプ6が軸
受部5の先端部に連設されているのに対して,この実施
例では,電磁プランジャ51の軸受部25の両端に,磁
性パイプ26(26a,26b)がそれぞれ連設された
形式のもので,電磁プランジャ51は,中心部空隙52
内に完全に収納された状態で,軸受部25に沿って前後
方向に移動するように構成されている。26cは磁性パ
イプ26(26b)を電磁プランジャ51の後端方向か
ら閉鎖するフィルタである。従って,電磁プランジャ5
1の前進後進運動により,磁性パイプ26bの内部に進
入するごみを除去することが出来る。
【0037】このように構成されているので,電磁プラ
ンジャ51は,その前進後進運動においてどこにも衝突
することなく,その上,中心部空隙52から外部に突出
することもないから,衝撃音,振動のいずれも除去され
る。その上,磁性パイプ26(26b)はフィルタ26
cにより閉鎖されているので,内部にごみが進入するこ
ともない。従って,電磁プランジャ51を円滑に動作さ
せることが出来る。
【0038】
【実施例4】図5は,この発明の第4の実施例を示すも
ので,上記実施例3と同様に,電磁プランジャ51の軸
受部25の両端に,磁性パイプ36(36a,36b)
がそれぞれ連設された形式のもので,電磁プランジャ5
1は,中心部空隙52内に収納された状態で,軸受部2
5に沿って前後方向に移動するように構成されている。
【0039】但し,この実施例の場合には,磁性パイプ
36(36a,36b)は,いずれも中心部空隙52
(ケース1)から前後方向に突出した状態で配設されて
いるが,少なくとも一方が中心部空隙52から突出した
状態であればよい。36cは磁性パイプ36(36b)
の端部を閉鎖するフィルタである。
【0040】このように構成されているので,上記実施
例3と同様な作用効果が得られるとともに,さらに,ケ
ース1自体の大きさを実施例3のものより小さくするこ
とが出来る。
【0041】
【実施例5】図6は,この発明の第5の実施例を示すも
ので,実施例1〜実施例2のものは,可動軸54にバネ
57を巻回するとともに,このバネ57を電磁プランジ
ャ51の先端位置と可動軸54の軸受部7とに保持させ
て,電磁プランジャ51の復帰手段としているのに対し
て,この実施例では,電磁プランジャ51の復帰手段と
しては,ケ−ス1から突出する電磁プランジャ51の後
端に,非磁性部材で形成されたバネ軸57aを連設する
とともに,このバネ軸57aの後端にはバネ受け58が
一体的に形成されている。さらに,復帰用のバネ57
が,電磁プランジャ51の後端部分からバネ軸57aへ
と巻回されているとともに,バネ受け58で保持されて
おり,電磁プランジャ51を復帰させるように構成され
ている。
【0042】このように構成されているので,電磁プラ
ンジャ51の作用は上記実施例1と同様であるが,この
実施例の場合には,電磁プランジャ51の復帰用のバネ
57がケ−ス1から突出している電磁プランジャ51の
後端からバネ軸57aへと巻回されており,電磁プラン
ジャ51の前進によりバネ受け58がケ−ス1に直接衝
突することはない。
【0043】
【発明の効果】この発明は,ケース内に電磁プランジャ
の励磁用のコイルを内蔵し,このコイルの中心部空隙
に,電磁プランジャを可動自在に支持するとともに,こ
の電磁プランジャの先端に固着された可動軸の先端部を
玉に衝突させてこの玉を発射する玉打ち用のソレノイド
において,コイルの中心部空隙に,電磁プランジャの軸
受部とこの軸受部に連設した磁性パイプとを配設し,さ
らに,この磁性パイプの先端部内壁に可動軸の軸受部と
を配設し,電磁プランジャの長さを少なくともコイルの
中心部空隙の長さより短くしたので,動作時において電
磁プランジャの移動によりこの電磁プランジャが衝突す
る箇所がないため,従来のような衝撃音が発生すること
もなく,衝撃にともなう振動も発生することはない。そ
の上,ソレノイドの部品点数が少なくなる。
【0044】さらに,構造が簡単であるとともに,その
組み立ても容易であるから,ソレノイドとしてのコスト
を大幅に軽減することが出来る。その上,電磁プランジ
ャの軸受部に連設して磁性パイプをコイルの中心部空隙
に挿入したので,電磁プランジャの打撃力が大となる。
そのため,同じ打撃力では,従来のものに比べてコイル
に通電する電流を少なくすることができるから,それだ
けコイルも小さくすることが可能となる。従って,ケー
スが小型化され,ソレノイド自体を小型化することが出
来る。
【0045】さらに,この発明は,コイルの中心部空隙
に,電磁プランジャの軸受部とこの軸受部に連設した磁
性パイプとを配設する代わりに,コイルの中心部空隙に
は,電磁プランジャの軸受部を配設するとともに,この
軸受部に連設して磁性パイプを中心部空隙から突出した
状態で配設するようにしたので,ケースの形状を小型化
することが出来る。
【0046】さらに,この発明は,コイルの中心部空隙
に,電磁プランジャの軸受部とこの軸受部に連設した磁
性パイプとを配設する代わりに,コイルの中心部空隙に
は,電磁プランジャの軸受部を配設するとともに,この
軸受部の両端にそれぞれ磁性パイプを連設するようにし
たもので,電磁プランジャの動作状態において,電磁プ
ランジャはどこにも衝突することがないから,衝撃音,
振動とも完全に除去することが出来るとともに,電磁プ
ランジャがケースの外に飛び出ることもなく,安全であ
る。
【0047】さらに,この発明は,電磁プランジャの後
端方向から磁性パイプをフィルタで閉鎖するようにした
ので,磁性パイプの内部にごみが進入することもない。
従って,電磁プランジャ51を円滑に動作させることが
出来る。
【0048】さらに,この発明は,コイルの中心部空隙
には,電磁プランジャの軸受部を配設するとともに,こ
の軸受部の両端に連設してそれぞれ磁性パイプを中心部
空隙から少なくとも一方が突出した状態で配設するよう
にしたので,上記と同様な作用効果があるとともに,ケ
ースをさらに小型化することが出来る。
【0049】さらに,この発明は,電磁プランジャの後
端方向から磁性パイプをフィルタで閉鎖するようにした
ので,上記と同様に磁性パイプ内部にごみが進入するこ
ともない。
【0050】さらに,この発明は,コイルの中心部空隙
に位置している磁性パイプと電磁プランジャの軸受部と
の外周を,コイルの中心部空隙の長さに対応する長さを
有する非磁性パイプで包囲するようにしたので,電磁プ
ランジャの移動するコイルの中心部空隙の直線性をよく
することが出来るとともに,強度的にも補強することが
出来る。
【0051】さらに,この発明は,可動軸にバネを巻回
するとともに,このバネを電磁プランジャの先端と可動
軸の軸受部とに保持させて電磁プランジャの復帰手段と
したり,さらに,この発明は,ケ−スの外部に突出する
電磁プランジャの後端に,復帰用のバネとバネ受けとを
設けて電磁プランジャの復帰手段とするようにしたの
で,遊技機の形状の対応して各種の復帰手段を採用する
ことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す要部断面図であ
る。
【図2】プランジャギャップと吸引力との関係を示す図
である。
【図3】この発明の第2の実施例を示す要部断面図であ
る。
【図4】この発明の第3の実施例を示す要部断面図であ
る。
【図5】この発明の第4の実施例を示す要部断面図であ
る。
【図6】この発明の第5の実施例を示す要部断面図であ
る。
【図7】従来例を示す断面図である。
【図8】従来例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 ケース 2 ケース蓋 3 コイル 4 ボビン 5,25 電磁プランジャ51の軸受部 6,26,36 磁性パイプ 7 可動軸54の軸受部 8 非磁性パイプ 9 キャップ 26c 磁性パイプ26のフィルタ 36c 磁性パイプ36のフィルタ 51 電磁プランジャ 52 コイル3の中心部空隙 54 可動軸 57 復帰用のバネ 57a バネ軸 58 バネ受け

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース内に電磁プランジャの励磁用のコ
    イルを内蔵し,このコイルの中心部空隙に,前記電磁プ
    ランジャを可動自在に支持するとともに,この電磁プラ
    ンジャの先端に固着された可動軸の先端部を玉に衝突さ
    せてこの玉を発射する玉打ち用のソレノイドにおいて,
    前記コイルの中心部空隙に,前記電磁プランジャの軸受
    部とこの軸受部に連設した磁性パイプとを配設し,この
    磁性パイプの先端部内壁に,前記可動軸の軸受部を配設
    し,前記電磁プランジャの長さを少なくとも前記コイル
    の中心部空隙の長さより短くしたことを特徴とする玉打
    ち用のソレノイド。
  2. 【請求項2】 前記コイルの中心部空隙に,前記電磁プ
    ランジャの軸受部とこの軸受部に連設した磁性パイプと
    を配設する代わりに,前記コイルの中心部空隙には,前
    記電磁プランジャの軸受部を配設するとともに,この軸
    受部に連設して前記磁性パイプを前記中心部空隙から突
    出した状態に配設したことを特徴とする請求項1に記載
    の玉打ち用のソレノイド。
  3. 【請求項3】 前記コイルの中心部空隙に,前記電磁プ
    ランジャの軸受部とこの軸受部に連設した磁性パイプと
    を配設する代わりに,前記コイルの中心部空隙には,前
    記電磁プランジャの軸受部を配設するとともに,この軸
    受部の両端にそれぞれ前記磁性パイプを連設したことを
    特徴とする請求項1に記載の玉打ち用のソレノイド。
  4. 【請求項4】 前記電磁プランジャの後端方向から前記
    中心部空隙をフィルタで閉鎖したことを特徴とする請求
    項3に記載の玉打ち用のソレノイド。
  5. 【請求項5】 前記コイルの中心部空隙には,前記電磁
    プランジャの軸受部を配設するとともに,この軸受部に
    連設して前記磁性パイプを前記中心部空隙から突出した
    状態で配設する代わりに,前記コイルの中心部空隙に
    は,前記電磁プランジャの軸受部を配設するとともに,
    この軸受部の両端に連設してそれぞれ前記磁性パイプを
    前記中心部空隙から少なくとも一方が突出した状態に配
    設したことを特徴とする請求項2に記載の玉打ち用のソ
    レノイド。
  6. 【請求項6】 前記電磁プランジャの後端方向から前記
    磁性パイプをフィルタで閉鎖したことを特徴とする請求
    項5に記載の玉打ち用のソレノイド。
  7. 【請求項7】 前記コイルの中心部空隙に位置している
    前記磁性パイプと前記電磁プランジャの前記軸受部との
    外周を,前記コイルの中心部空隙の長さに対応する長さ
    を有する非磁性パイプで包囲したことを特徴とする請求
    項1〜請求項6のそれぞれに記載の玉打ち用のソレノイ
    ド。
  8. 【請求項8】 前記可動軸にバネを巻回するとともに,
    このバネを前記電磁プランジャの先端と前記可動軸の前
    記軸受部とに保持させて前記電磁プランジャの復帰手段
    としたことを特徴とする請求項1〜請求項7のそれぞれ
    に記載の玉打ち用のソレノイド。
  9. 【請求項9】 前記ケースの外部に突出する前記電磁プ
    ランジャの後端に,復帰用のバネとバネ受けとを設けて
    前記電磁プランジャの復帰手段としたことを特徴とする
    請求項1〜請求項7のそれぞれに記載の玉打ち用のソレ
    ノイド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009277747A (ja) * 2008-05-13 2009-11-26 Rundec Corp 電磁ソレノイド
EP3261103A4 (en) * 2015-02-18 2018-10-31 Mikuni Corporation Electromagnetic solenoid

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