JPS5923370Y2 - 直流ソレノイド - Google Patents

直流ソレノイド

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Publication number
JPS5923370Y2
JPS5923370Y2 JP1979176461U JP17646179U JPS5923370Y2 JP S5923370 Y2 JPS5923370 Y2 JP S5923370Y2 JP 1979176461 U JP1979176461 U JP 1979176461U JP 17646179 U JP17646179 U JP 17646179U JP S5923370 Y2 JPS5923370 Y2 JP S5923370Y2
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JP
Japan
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plunger
yoke
return
iron core
force
Prior art date
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Expired
Application number
JP1979176461U
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JPS5694012U (ja
Inventor
尚孝 神谷
Original Assignee
神谷電子工業株式会社
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Publication date
Application filed by 神谷電子工業株式会社 filed Critical 神谷電子工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は復帰スプリングのかわりに永久磁石を用い、
永久磁石の力でプランジャを復帰させるようにした直流
ソレノイドに関する。
直流ソレノイドは、一般にコの字型断面のヨークと、ヨ
ークの中に設けた励磁コイルと、励磁コイルの中に設け
た固定鉄心、プランジャ(可動鉄心)と、復帰スプリン
グ等より構成されており、励磁コイルに直流電流を通す
と、プランジャは固定鉄心側へ引き寄せられて吸引され
、また電流を断つと、復帰スプリングの弾性力により元
の位置(前進位置)へ復帰する。
前記復帰スプリングは、ヨークの外部か若しくはヨーク
の内部に取付けられており、前述の如くその弾性エネル
ギーによってプランジャを復帰させる。
而して、復帰スプリングを使用する場合には、復帰力を
適宜に選定できると共にコストも安く、好都合である。
然し乍ら、復帰スプリングには、長年の繰返し使用によ
って材料疲労を起すという基本的な欠点があり、ソレノ
イドの耐用年数を大幅に延伸するが困難である。
本考案は、復帰スプリングを使用した直流ソレノイドに
於ける上述の如き問題の解決を課題とするものであり、
復帰スプリングのかわりに永久磁石を使って、プランジ
ャの復帰を行なうことを基本とするものである。
即ち、本考案に係る直流ソレノイドは、断面コの字型の
ヨークと;ヨークの前端にプランジャの移動方向に対し
て垂直の方向に異極が夫々対向するように設けた2個以
上の永久磁石と;ヨークの中に設けた励磁コイルと;励
磁コイルの中にあってヨークの後端内側に取付けた固定
鉄心と;先き細り状の先端部と、前記永久磁石と固定鉄
心間の距離よりも短かい長さの円柱部とを有し、その先
端部をヨークの前端側に位置せしめて前記励磁コイル中
に進退自在に配設したプランジャとを基本構成とするも
のであり、永久磁石の磁力によって吸引位置にあるプラ
ンジャを元の位置へ復帰させるものである。
尚、励磁コイルに通電してプランジャを吸引する点は、
従前の直流ソレノイドと全く同じである。
以下、図面に示す本考案の一実施例に基づき、本考案の
構成、作用及び効果を詳述する。
第1図は本考案の実施例に係る直流ソレノイドの復帰時
の横断面図である。
第2図は同じものの吸引時の横断面図である。
第3図は第1図のIII−III断面図である。
直流ソレノイドは、ヨーク1、永久磁石2、励磁コイル
3、プランジャ4、固定鉄心5等より構成されている。
ヨーク1は断面コの字型の磁性体で、ケースとなってい
る。
2個の永久磁石2a、2bは、ヨーク1の前端に位置し
、且つプランジャ4の移動方向に対し垂直の方向に異極
が夫々向き合うように固定されている。
励磁コイル3はボビン6に巻線を施したものべ、ヨーク
1の中に設けられており、ボビン6の内方には、非磁性
体の金属か合成樹脂製のスリーブ7が差込まれている。
前記スリーブ7の中には、プランジャ4が進退自在に差
込まれており、プランジャ4の後方には、磁性体の固定
鉄心5が設けられる。
尚、固定鉄心5はヨーク1の後端内側に固着されており
、その材質は鉄に限らず、磁性のあるステンレス鋼等で
も良い。
前記プランジャ4は円柱状の磁性体で作られており、先
き細り状の先端部12と円柱部16とを有する形態に形
成されている。
そして、プランジャ4の円柱部16の長さLは、第1図
及び第2図に示す如く、永久磁石2aと固定鉄心5間の
距離りより短かく選定されており、且つ先き細り状の先
端部12は、円柱の先端部を所謂テーパ加工することに
より形成されている。
また、プランジャ4の後端は順次縮径する傾斜面する突
部10に形成されており、これに対応するように、固定
鉄心5の前端には傾斜面を有する凹部11か゛形成され
ている。
尚、第1図及び第2図に於いて、8はプランジャ4の後
端に固着した非磁性体製のガイド棒であり、固定鉄心5
の通し穴9の中を摺動することにより、プランジャ4の
軸方向運動を正確に規定する。
又、13はプランジャ4の先き細り状の先端部12に形
成した雌螺条であり、非磁性体製のロッド等を連結する
ためのものである。
プランジャ4の先端部12を前述の如く先き細り状の形
態とするのは、復帰時に永久磁石2a、2bの引力の及
ぶ範囲を拡大する為のものであり、こういう形状にする
ことにより、磁気吸引力が増強されることになる。
又、プランジャ4の後端と固定鉄心5の前端を前述の如
き凹凸の組合せとするのは、励磁コイル3に通電した時
のプランジャ4と固定鉄心5の間に働く引力の到達距離
を拡大するためで゛あり、プランジャ4と固定鉄心5の
凹凸関係を逆にする事も可能である。
前記ヨーク1の前端は、非磁性材製の蓋板14で閉され
ており、ヨーク1の端部をかしめることによって蓋板1
4が固着されている。
又、棒状の永久磁石2a、2bとプランジャ4との間の
空隙を少なくするために、第3図に示す如く、一対の磁
性体製の継鉄15,15が設けられている。
次に、プランジャ4の復帰時の作用を説明する。
永久磁石2a、2bは異極が夫々対向するように配設さ
れているため、磁石2aから出た磁束は継鉄15を経て
プランジャ4内へ入り、プランジャ4を出た磁束は継鉄
15を経て他方の永久磁石2bに入る。
そして、永久磁石2bを抜けた磁束はヨーク1のコの字
型部分を通って、大きく迂回し、最初の磁石2aへ戻っ
てくる。
つまり、磁石2a→継鉄15→プランジャ4→継鉄15
→磁石2b→ヨーク1→磁石2aの閉磁路を形成する。
固定鉄心5は閉磁造の中にあって分極磁荷を生ずるが、
N極とS極とが同量凹部11の傾斜面に現われるから、
プランジャ4を吸引する力にはならない。
従って、2つの永久磁石2a、2bを結ぶ線上にプラン
ジャ4の円柱部16即ちプランジャ4の大径部があれば
、エネルギー的に最も低くて安定した状態となる。
尚、プランジャ4の円柱部の長さLを永久磁石2 a
、2 bと固定鉄心5までの距離りよりも短かくしであ
るため、プランジャ4は固定鉄心5より離れた位置で停
止する。
これが復帰状態である。一方、吸引状態は第2図に示す
ようにプランジャ4が後退し、固定鉄心5に当接してい
る状態である。
吸引時には励磁コイル3に通電しているので、固定鉄心
5、プランジャ4が励磁される。
磁束の流れは通常の直流ソレノイドと全く同様になり、
プランジャ4、固定鉄心5を通った磁束は2つに分れて
ヨーク1内を通り、永久磁石2 a 、2 b及び空気
中を通ってプランジャ4に戻る。
尚、吸引時には永久磁石による復帰力が吸引力に対して
逆向きに作用するが、励磁コイルの吸引力が永久磁石2
a、2bによる復帰力に勝るから、プランジャ4は固定
鉄心5に吸引された状態となる。
励磁電流を切ると、固定鉄心5及びプランジャ4は磁化
を失ない、永久磁石2 a 、2 bがプランジャ4の
前端を引き寄せるので、プランジャ4は前進して元の位
置へ復帰する。
復帰と吸引の2動作が行なわれるためには、プランジャ
4の円柱部16の長さLが、永久磁石2a、2bと固定
鉄心5(プランジャ4の円柱部16の当る部位の)との
距離りより小さければ良いのであって、前述したように
先き細り状の先端部12を必ずしも設ける必要はなく、
第4図に示す如くプランジャ4の前端が平坦面の場合の
方が、先き細り状の場合よりも復帰力が大きくなる。
しかし、前端が平坦面であると復帰ストロークを大きく
とることが困難であり、第1図及び第2図のようにプラ
ンジャ4の先端部を先き細り状に形成して復帰ストロー
クを長くする方が、実用上好都合である。
また第5図に示すように、2つの永久磁石2a。
2bとプランジャ4を結ぶ継鉄15,15は、台形に近
い形状の方がより磁束をプランジャ4に集中でき、それ
だけ復帰力が強くなる。
更に、永久磁石2a、2bの数は2個以上であってもよ
く、例えば第6図のように4個の磁石を用いて、異極を
向い合わせに置くことも可能である。
こうすれば実質的に2個の永久磁石が、異極を対向させ
た状態で配設されたことになるからである。
本考案は、従来スプリング力によっていたものを永久磁
石で置換えたものであるが、弾性力と磁気力との違いか
ら、復帰力の距離依存性が夫々異なったものとなる。
復帰時を基点(第1図のX。
点)とし、吸引側へ向ってプランジャの変位置をXとす
ると、スプリングの場合の復帰力F1は、F1= k(
x + c )で表わせる。
但しkはスプリングの弾性係数である。この式に於いて
、1(xcは復帰時の残留力を示し、これは、復帰時に
プランジャ4がストッパーにあたって止まり、スプリン
グがのび切っていない事に対応する。
一方、本考案の永久磁石によるものは、第7図に示す如
く復帰力F2に増大部Qと減少部Rが表われる。
尚、第7図に変位Xに対して、復帰力F、(スプリング
)、F2(磁石)の変動を示すグラフであり、Xoは復
帰位置(第1図のX。
の位置)に、またXlは吸着位置(第1図のXlの位置
)に夫々相当する点である。
磁力による復帰力F2の増大部Qは、プランジャ4の円
柱部16が永久磁石2a、2bの対向面を通過する長さ
に相当する。
また復帰力の減少部Rは永久磁石2a、2bから円柱部
16が離隔してゆく過程に対応する。
磁力は距離の2乗に逆比例して減少するからである。
本考案によれば、上述の通リプランジャの復帰にスプリ
ングを使わないので、スプリングの疲労、切損等の欠陥
が顕われない。
また復帰時に、復帰力F2がX=Oで0に落ちるから衝
撃が少なく、負荷に幾分の抵抗力があれば復帰時の停止
は緩やかに行われ、機械的ショックは殆んどない。
更に、プランジャの前端を先き細り状の形状としている
ため、復帰ストロークを比較的長くすることができる。
こいように極めて有用な考案である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の実施例に係る直流ソレノイドのプラ
ンジャの復帰時に於ける横断面図である。 第2図はプランジャの吸引時に於ける横断面図である。 第3図は第1図中のIII −III断面図である。 第4図は他の実施例を示す磁石近傍の断面図である。 第5図は他の継鉄の例を示す断面図である。 第6図は4個の磁石を配置した場合を示す配置例図であ
る。 第7図はスプリングによる復帰力F1と、磁石力による
復帰力F2の変位置Xに対する変化を示すグラフである
。 1・・・・・・ヨーク、2 a 、2 b・・・・・・
永久磁石、3・・・・・・励磁コイル、4・・・・・・
プランジャ、5・・・・・・固定鉄心、6・・・・・・
ボビン、7・・・・・・スリーブ、12・・・・・・プ
ランジャの先き細り状先端部、15・・・・・・継鉄、
16・・・・・・プランジャの円柱部、17・・・・・
・非磁性材のスペーサ、L・・・・・・プランジャの円
柱部の長さ、D・・・・・・磁石の前端と固定鉄心(プ
ランジャ大径部が吸引時に当る部位)間の距離、X・・
・・・・復帰点を原点とし、吸引側へ向けて測ったプラ
ンジャの変位。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 断面コの字型のヨーク1と;ヨーク1の前端に、プラン
    ジャー4の移動方向に対して垂直の方向に異極が夫々対
    向するように設けた2個以上の永久磁石2 a 、2
    b・・・・・・と;ヨーク1の中に設けた励磁コイル3
    と;励磁コイル3の中にあってヨーク1の後端内側に取
    付けた固定鉄心5と;先き細り状の先端部12と、前記
    永久磁石2aと固定鉄心5間の距離りよりも短かい長さ
    Lの円柱部16とを有し、その先端部12をヨーク1の
    前端側に位置せしめて前記励磁コイル3中に進退自在に
    配設したプランジャ4とより構成した直流ソレノイド。
JP1979176461U 1979-12-19 1979-12-19 直流ソレノイド Expired JPS5923370Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1979176461U JPS5923370Y2 (ja) 1979-12-19 1979-12-19 直流ソレノイド

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JP1979176461U JPS5923370Y2 (ja) 1979-12-19 1979-12-19 直流ソレノイド

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Publication Number Publication Date
JPS5694012U JPS5694012U (ja) 1981-07-25
JPS5923370Y2 true JPS5923370Y2 (ja) 1984-07-12

Family

ID=29687091

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1979176461U Expired JPS5923370Y2 (ja) 1979-12-19 1979-12-19 直流ソレノイド

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Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60153508U (ja) * 1984-03-22 1985-10-12 松下電工株式会社 単安定型ソレノイド

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5214926A (en) * 1975-07-25 1977-02-04 Kogyosha Tsushin Kiki Seisak Solenoid valve

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JPS5214926A (en) * 1975-07-25 1977-02-04 Kogyosha Tsushin Kiki Seisak Solenoid valve

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