JP2564989B2 - 電磁石 - Google Patents

電磁石

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JP2564989B2
JP2564989B2 JP2295538A JP29553890A JP2564989B2 JP 2564989 B2 JP2564989 B2 JP 2564989B2 JP 2295538 A JP2295538 A JP 2295538A JP 29553890 A JP29553890 A JP 29553890A JP 2564989 B2 JP2564989 B2 JP 2564989B2
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magnetic pole
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pole
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常男 上津原
襄 國廣
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電磁石に関し、さらに詳しくは、電磁石と
永久磁石の反発力を利用する電磁石に関する。
〔従来の技術〕
従来の電磁石は主として固定片と可動片の間に作用す
る電磁吸引力を利用していたので、吸引動作開始時に
は、固定片と可動片との動作間隙を介して磁路を励磁す
る必要があり、周知のように動作間隙が大きい程、固定
片と可動片の間に作用する吸引力は指数関数的に減少す
る。
従って、動作間隙が大きい時、吸引動作開始時に所定
の吸引力を得るためには励磁電力が大きく、大型の電磁
石を採用せざるを得なかった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、従来の主として吸引力を用いる電磁石の問
題点を解決して、動作初期に大きな作用力を得ることの
できる、反発力を利用した電磁石を提供することを課題
とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上述の問題点を解決するもので、 ヨークと、ヨークの端部に固設された固定片と、固定
片に端面が吸着する可動片と、固定片に巻回されたコイ
ルを備えた電磁石に適用され、次の技術手段を採った。
すなわち、 該可動片は軸方向に磁化された円筒形永久磁石で構成
し、該ヨーク端部に鍔部の一端を固設すると共に該永久
磁石を囲繞して該永久磁石の移動を案内する鍔付円筒体
からなる補助磁極を備え、該コイルに通電することによ
り該永久磁石に吸着する側の固定片には該吸着剤の永久
磁石の磁極と同一極性の磁極を発生させると共に該鍔付
円筒体の円筒体側端部には該吸着剤の永久磁石と反対の
磁極を発生させることを特徴とする電磁石である。
〔作用〕
例えば、コイルに通電されていないとき、固定片は永
久磁石の一磁極面Ｎ極と吸着しており、固定片の磁極面
にはＳ極が、また、補助磁極の永久磁石のＳ極と対向す
る面にはＮ極が発生している。
この状態で、コイルに通電して、固定片および補助磁
極に、それぞれＮ極およびＳ極を発生させるので、それ
ぞれの反発力によって永久磁石を固定片から離間させる
ことができる。このとき固定片と永久磁石は動作間隙が
殆ど零であるので、従来例のように動作間隙を励磁する
必要なく、従って、動作開始時には瞬時に大きな反発力
を発生することができる。
〔実施例〕
第１図は、第１の発明の実施例の示す。第１図（ａ）
は１つの安定位置を示し、円筒形ヨーク１に固設された
円筒形固定片１と軸方向に磁化された永久磁石３（可動
片）のＮ極面が吸着している状体を示している。なお、
４はコイル、６は非磁性体棒、７は非磁性体のブラケッ
トである。５は鍔付円筒体の補助磁極であり、ヨーク１
の端部に鍔部の一端を固設すると共に永久磁石３を囲繞
して永久磁石３の移動を案内するように構成されてい
る。
この時、第１図（ｂ）に示すようにコイル４に通電す
ると、Ｎ極面が当接する固定片２にはＮ極が発生し、ま
た、補助磁極５の永久磁石３のＳ極に対向する面にはＳ
極が発生する。
従って、固定片２のＮ極と永久磁石３のＮ極および補
助磁極５のＳ極と永久磁石３のＳ極それぞれの反発力に
より、永久磁石３は固定片２から離間し他の安定位置に
移動する。
第１図（ｂ）の状態から第１図（ａ）に戻すには手動
で非磁性体棒６を押圧してやればよい。
〔発明の効果〕
本発明は次のような優れた効果を奏する。
動作初期に可動片（永久磁石）に大きな作用力を得る
ことができる。
通電によって、吸引力から反発力に瞬時に反転するこ
とができる。
電磁弁などの弁と弁座間のシール圧を得るためのスプ
リングが不要となり、構造が単純化される。
従って、ガス用電磁弁、接地継電器、過電流引き外し
装置などに好適である。
【図面の簡単な説明】
第１図は本発明の実施例の説明図であり、第１図（ａ）
は１つの安定位置、第１図（ｂ）は他安定位置を示す。 １……ヨーク ２……固定片 ３……永久磁石（可動片） ４……コイル ５……補助磁極 ６……非磁性体棒 ７……非磁性体ブラケット

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】ヨークと、該ヨークの端部に固設された固
    定片と、該固定片に端面が吸着する可動片と、該固定片
    に巻回されたコイルを備えた電磁石において、 該可動片は軸方向に磁化された円筒形永久磁石で構成
    し、該ヨーク端部に鍔部の一端を固設すると共に該永久
    磁石の外周を囲繞して該永久磁石の円筒軸方向移動を案
    内する鍔付円筒体からなる補助磁極を備え、該コイルに
    通電することにより該永久磁石に吸着する側の固定片に
    は該吸着側の永久磁石の磁極と同一極性の磁極を発生さ
    せると共に該鍔付円筒体の円筒体側端部には該吸着剤の
    永久磁石と反対の磁極を発生させることを特徴とする電
    磁石。
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