JP3732240B2 - 球発射装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、パチンコ球を遊技媒体とするパチンコ機などの遊技機に装備され、ソレノイドの励磁によってプランジャを出没移動させ、該プランジャの先端側を発射位置に待機させたパチンコ球に衝突させて、遊技盤面上に球を打ち出す球発射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のパチンコ機において、ソレノイドを使用して球を打ち出す方式の球発射装置は、一般にはソレノイド本体を遊技盤面の裏側の所定位置に直接固設したり、或はソレノイド本体と遊技盤面の裏側との間にゴムなどの緩衝マウントを介在させて、遊技盤面の裏側の所定位置に固定したりしていた。
【0003】
だが周知のように、前記方式の球発射装置では、ソレノイド本体を直接固設した場合、ソレノイド本体より出没するプランジャが移動する際の振動や、該プランジャの移動に伴ってソレノイド本体に伝わる衝撃力が緩和されることなく、そのまま遊技客の操作するハンドルに伝わってしまい不快感を与えていた。また、ソレノイド本体を緩衝マウントを介在させて固定した場合、プランジャの移動に起因する振動や衝撃を適度に吸収できるが、該緩衝マウントの弾性変形によりソレノイド本体自体がグラつくように振動してしまい、安定した球の打ち出しが困難であった。
【0004】
かかる問題を解決するために、例えば、特開昭62−292184号や、特開平2−80073号において、衝撃力緩和及び振動防止構造を備えた球発射装置が提案されている。これらの球発射装置は、遊技盤面の裏側にガイドピンを打球の発射方向に対しほぼ平行に固定し、該ガイドピンをガイド孔内に挿通してガイドピンに沿い移動可能に設けた取付台にソレノイド本体を取付けると共に、取付台の前後に緩衝部材を当接して構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した衝撃力緩和及び振動防止構造を備えた球発射装置では、ガイドピンを別途ブラケットを介して遊技盤面の裏側に固定したり、ソレノイド本体を取付台に取付けたり、更には取付台に前記ガイドピンに挿通するガイド孔を形成し、取付台をガイドピンにより移動可能に支持させたりと、装置全体の組み付け工数が多く、また部品点数も多いため、コストアップの要因となるという問題点があった。かかる問題点に鑑みて、ソレノイドを用いた球発射装置において、衝撃力緩和及び振動防止構造を如何に低コストで実現するかが、当業者間において重要な課題となっていた。
【0006】
本発明は、このような従来技術が有する問題点に着目してなされたもので、ソレノイドをケース部材に収納し、ケース部材の前後にプランジャがそれぞれ挿通する筒状のフランジ部を形成し、ベースブラケットにフランジ部とケース部材を同一軸心上に支持する前後支持片を設け、同一軸心上に設けられた前後支持片とケース部材の前後のフランジ部間に前部ならびに後部緩衝部材を設けることによって、簡易かつ容易な構成とし、ソレノイドのプランジャの移動に起因する振動を防止できると共に、衝撃を適度に緩和することができ、コストを大幅に低減することができる球発射装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の項に存する。
【0008】
ソレノイド(11)の励磁によってプランジャ(13)を前後方向に出没移動させ、該プランジャ(13)の先端側を発射位置に待機させたパチンコ球に衝突させて、遊技盤面(2a)上に球を打ち出す球発射装置(10)において、
ソレノイド本体(11a)を内装するケース部材(20)と、前記遊技盤面(2a)の裏側に取付けられ、前記ケース部材(20)をプランジャ(13)の移動方向とほぼ平行に前後移動可能に支持するベースブラケット(40)とを有し、
前記ケース部材(20)の前後に前記プランジャ(13)がそれぞれ挿通する筒状のフランジ部(24,26)を形成し、前記ベースブラケット(40)に前記フランジ部(24,26)と前記ケース部材(20)を同一軸心上に支持する前後支持片(41,43)を設け、該同一軸心上に設けられた前記前後支持片(41,43)と前記ケース部材(20)の前後のフランジ部(24,26)間に前部ならびに後部緩衝部材(31,32)を設けたことを特徴とする球発射装置(10)。
【0010】
【作用】
球を打ち出す際にソレノイド(11)の励磁により、プランジャ(13)が前方へ突出移動すると、それに伴って、例えばプランジャ(13)の後端側に設けられた弾性ストッパー(17)がソレノイド本体(11a)の後端側に弾撥的に衝突するなどして、ソレノイド本体(11a)に前方への衝撃が加わる。
【0011】
衝撃を受けた際、ソレノイド本体(11a)が振動しようとしても、該ソレノイド本体(11a)を内装したケース部材(20)は、遊技盤面(2a)側に固定されたベースブラケット(40)により移動が規制される。すなわち、ケース部材(20)はそのフランジ部(24,26)がベースブラケット(40)の前後支持片(41,43)により同一軸心上に支持された状態で、該同一軸心方向に前方移動するだけであり、ソレノイド本体(11a)はケース部材(20)ごとプランジャ(13)の移動方向と異なる方向への振動が抑えられる。
【0012】
また、前記ケース部材(20)ごと前方に移動するソレノイド本体(11a)の衝撃力は、前記ベースブラケット(40)の前端側とケース部材(20)の前端側との間に設けた前部緩衝部材(31)によって吸収される。一方、突出したプランジャ(13)は、例えば復帰用付勢部材(30)の付勢力により元の位置へ没入移動し、それに伴いケース部材(20)ごと後方に移動するソレノイド本体(11a)の衝撃力は、前記ベースブラケット(40)の後端側とケース部材(20)の後端側との間に設けた後部緩衝部材(32)によって吸収される。従って、遊技客の操作するハンドルなどに不快に衝撃が伝わらない。
【0013】
以上のように、ソレノイド(11)をケース部材(20)に収納し、ケース部材(20)の前後にプランジャ(13)がそれぞれ挿通する筒状のフランジ部(24,26)を形成し、ベースブラケット(40)にフランジ部(24,26)とケース部材(20)を同一軸心上に支持する前後支持片(41,43)を設け、同一軸心上に設けられた前後支持片(41,43)とケース部材(20)の前後のフランジ部(24,26)間に前部ならびに後部緩衝部材(31,32)を設けることによって、簡易かつ容易な構成とし、ソレノイド(11)のプランジャ(13)の移動に起因するソレノイド本体(11a)の振動を防止することができる。
また、同一軸心上に設けられた前部ならびに後部緩衝部材(31,32)によって、ソレノイド本体(11a)が前後移動する際の衝撃を同一軸心上で受け止めることになり、衝撃の偏りを無くして吸収・緩和することができ、結果として、装置全体の組み付け工数や部品点数を削減し、コストをより低減することができ、しかも、衝撃を吸収・緩和することが可能となる。
【0014】
また、前記プランジャ(13)の前後端側が、ケース部材(20)のフランジ部(24,26)に案内されるため、球の打ち出し時におけるプランジャ(13)のブレを防止することができ、それにより、打球の発射方向が一定に維持される。
【0015】
【実施例】
以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明する。
図1〜図4は本発明の一実施例を示している。
図4に示すように、本実施例に係る球発射装置10は、パチンコ機1の遊技盤面2aが形成された基枠2の裏側に配設され、上皿3に連通した球経路4を通って発射レール5の基端側に送られるパチンコ球を、遊技客のハンドル6の操作に応じて遊技盤面2aの表面上に順次打ち出す装置である。
【0016】
図1に示すように、球発射装置10は、ソレノイド11の励磁によってプランジャ13を前後方向に出没移動させ、該プランジャ13の先端側を発射位置に待機させたパチンコ球に衝突させるように構成されており、ソレノイド11と、ケース部材20と、ベースブラケット40と、前部緩衝部材31と、後部緩衝部材32などを具備して成る。
【0017】
ソレノイド11は、ソレノイド本体11aの内部にプランジャ13を貫通させて、該ソレノイド本体11aに通電し励磁させることで、プランジャ13が前方(図1中で左方向)に突出移動するように構成されている。プランジャ13の前端には、球に直接衝突させる打出部材15が取付けられており、その後側には、プランジャ13が後方へ没入移動した際に、ソレノイド本体11aの前端側に弾撥的に衝突する弾性ストッパー14が設けられている。一方、プランジャ13の後端には、プランジャ13がソレノイド本体11aから抜け出るのを防止するストッパー16が設けられている。
【0018】
ストッパー16の前側には、プランジャ13が前方へ突出移動した際に、ソレノイド本体11aの後端側に弾撥的に衝突する弾性ストッパー17がプランジャ13の後端に外嵌するように設けられている。弾性ストッパー14,17はゴムや軟質樹脂などにより成形したものであるが、バネ材を用いてもよい。また、ストッパー16とソレノイド本体11aの後端面との間には、突出移動したプランジャ13を元の位置へ戻すよう没入移動させる復帰用付勢部材30がプランジャ13の後端側に巻き付くように設けられている。復帰用付勢部材30はコイルスプリングから成るが、ゴムや軟質樹脂などにより成形してもよい。
【0019】
ケース部材20は、前記ソレノイド本体11aを内装する箱状の枠体であり、2分割された前後のケース半体21,22を互いにネジ止めして構成されている。かかるケース半体21,22同士を合せる際、その内部空間にソレノイド11を内装するようにして組み立てられている。なお、ケース部材20の内壁とソレノイド本体11aの外壁との隙間には、ゴムシートなどの緩衝材が介装されており、ソレノイド本体11aはケース部材20内に固定された状態で内装されている。
【0020】
また、ケース部材20の前端面部23には、プランジャ13の前端側を挿通させる筒状の前フランジ部24が形成されており、同様にケース部材20の後端面部2にも、プランジャ13の後端側を挿通させる筒状の後フランジ部26が形成されている。図1に示すように、前フランジ部24の内径は、プランジャ13の前端側に取付けられている打出部材15よりも大きく形成されており、一方、後フランジ部26の内径は、前フランジ部24の内径に比して大きく、プランジャ13の後端側に設けられているストッパー16よりも大きく形成されている。
【0021】
図1及び図2に示すように、前記ケース部材20はベースブラケット40によって、該ケース部材20に内装されているソレノイド11のプランジャ13の出没移動方向とほぼ平行に移動可能に支持されている。ベースブラケット40の前端側には、前記ケース部材20の前フランジ部24を支持する前支持片41が設けられており、かかる前支持片41の略中央には、前フランジ部24がその軸心方向に沿って前後移動可能に嵌合する挿通孔42が穿設されている。
【0022】
一方、ベースブラケット40の後端側には、前記ケース部材20の後フランジ部26を支持する後支持片43が設けられており、かかる後支持片43の略中央には、後フランジ部26がその軸心方向に沿って前後移動可能に嵌合する挿通孔44が穿設されている。このようなベースブラケット40の構成により、その前支持片41と後支持片43との間に支持されたケース部材は、上下方向や両側方向にはガタつくことなく、前後方向に、すなわちプランジャ13の移動方向と平行に移動するように設定されている。
【0023】
ベースブラケット40の前支持片41とケース部材20の前端面部23との間には、前部緩衝部材31が前フランジ部24の外周に巻き付くように設けられている。前部緩衝部材31は、前記プランジャ13の前方への突出移動に伴い前方移動するソレノイド本体11a及びケース部材20の衝撃力を吸収・緩和するものである。
【0024】
また、ベースブラケット40の後支持片43とケース部材20の後端面部25との間には、後部緩衝部材32が後フランジ部26の外周に巻き付くように設けられている。後部緩衝部材31は、前記プランジャ13の後方への没入移動に伴い後方移動するソレノイド本体11a及びケース部材20の衝撃力を吸収・緩和するものである。なお、本実施例において前部緩衝部材31及び後部緩衝部材32は、共にコイルスプリングから成るが、ゴムや軟質樹脂などにより成形してもよい。
【0025】
図3に示すように、ケース部材20は、ベースブラケット40を介して基枠2の裏側に取付けられている。かかるケース部材20は、その内部にあるソレノイド11のプランジャ13が突出した際に、発射レール5の発射位置を臨むように配されている。また、球発射装置10の傍らには、プランジャ13の出没移動に連動して、上皿3(図4参照)から球経路4に供給される球を発射レール5の発射位置に順次送り出すための球送出し装置60が配設されている。
【0026】
球送出し装置60は、下端をプランジャ13の後端にあるストッパー16に当接させた状態にて、枢軸61aを介して揺動可能に基枠2に枢支された連動部材61と、該連動部材61の上端に一端が屈曲可能に連結されたリンク部材62と、枢軸63aを介して回動可能に基枠2に枢支され、かつ前記リンク部材62の他端に押引き可能に連結された係脱部材63と、該係脱部材63の回動に伴い1歯分ずつ回転するように配されたスプロケット66とから構成されている。
【0027】
スプロケット66は、その外周の歯が球経路4の途中の開口部から球経路4内を臨む位置に枢支されている。係脱部材63は、スプロケット66の歯に対し交互に係合し該スプロケット66の回転を規制する2つの爪部64,65を有している。このような球送出し装置60は、プランジャ13が1回出没移動する度に、球を発射レール5の球待機位置に1個ずつ送り出すものであり、詳しい動作については後述する。
【0028】
次に球発射装置10の作用について説明する。
図4に示すハンドル6の操作に基づき、図1においてソレノイド11に通電するとソレノイド本体11aが励磁し、図中想像線で示す如くプランジャ13が前方へ突出移動して、打出部材15が発射位置にある球Pを打ち出す。このようなプランジャ13の突出移動に伴って、プランジャ13の後端側に設けた弾性ストッパー17が、ソレノイド本体11aの後端面に弾撥的に衝突するため、ソレノイド本体11aに前方への衝撃が加わる。
【0029】
かかる衝撃を受けることで、ソレノイド本体11aが振動しようとしても、該ソレノイド本体11aを内装したケース部材20は、基枠2に固定されたベースブラケット40により移動が規制される。すなわち、ケース部材20の前後のフランジ部24,26が、ベースブラケット40の前後の支持片41,43に穿設された挿通孔42,44に嵌合しているため、ケース部材20及びソレノイド本体11aは、プランジャ13の突出方向と一致する前方への移動のみが可能である。従って、ソレノイド本体11aはケース部材20ごとプランジャ13の移動方向と異なる上下方向や両側方向への振動が抑えられる。
【0030】
前記ケース部材20ごと前方に移動するソレノイド本体11aの衝撃力は、ベースブラケット40の前支持片41とケース部材20の前端面部23との間に設けた前部緩衝部材31によって吸収・緩和される。それにより、球Pの打ち出し時において、遊技客の操作するハンドル6などに不快に衝撃が伝わることはない。また、前記プランジャ13の前後端側が、ケース部材20のフランジ部24,26に案内されるため、球Pの打ち出し時におけるプランジャ13のブレを防止することができ、それにより、打球の発射方向が一定に維持される。
【0031】
一方、ソレノイド本体11aが失磁すると、プランジャ13は復帰用付勢部材30の付勢力により元の位置へ没入移動する。この時、図1に示すようにプランジャ13の前端側に設けた弾性ストッパー14が、ソレノイド本体11aの前端面に弾撥的に衝突するため、ソレノイド本体11aに後方への衝撃が加わる。かかる衝撃を受けても、前述したようにソレノイド本体11aはケース部材20ごとベースブラケット40により移動が規制され、プランジャ13の没入方向と一致する後方への移動のみが可能であり、上下方向や両側方向への振動は抑えられる。
【0032】
また、プランジャ13の没入移動に伴って、ケース部材20ごと後方に移動するソレノイド本体11aの衝撃力は、ベースブラケット40の後支持片43とケース部材20の後端面部25との間に設けた後部緩衝部材32によって吸収される。それにより、球の打ち出し終了時においても、遊技客の操作するハンドル6などに不快に衝撃が伝わることはない。
【0033】
以上のように、ケース部材20のフランジ部24,26を、ベースブラケット40のフランジ部24,26に前後移動可能に嵌合させるという簡易かつ容易な構成により、ソレノイド11のプランジャ13の移動に起因するソレノイド本体11aの振動を防止できる。また、前部緩衝部材31や後部緩衝部材32によって、ソレノイド本体11a及びケース部材20が前後移動する際の衝撃を適度に緩和することができる。更に、プランジャ13の前後端側が、ケース部材20のフランジ部24,26に案内されるため、球の打ち出し時におけるプランジャ13のブレを防止することができ、打球の発射方向が一定に維持される。
【0034】
図3に基づき、球発射装置10に連動する球送出し装置60の動作について説明する。
先ず、図示したようにソレノイド11のプランジャ13が没入位置にある時、連動部材61の下端がプランジャ13の後端のストッパー16により後方へ押出され、連動部材61は枢軸61aを支点として揺動する。これに伴いリンク部材62は前方へ押出され、係脱部材63が枢軸63aを中心として反時計方向に回動する。それにより、係脱部材63の一の爪部64がスプロケット66の一つの歯に係合するため、スプロケット66は回転不能に拘束されて、球経路4内の球の流下を阻止する。
【0035】
次に、ソレノイド11が励磁してプランジャ13が突出移動すると、連動部材61がプランジャ13の押し付けから解放されるため、バネ67の付勢力によりリンク部材62は後方へ移動し、係脱部材63が枢軸63aを中心として時計方向に回動する。それにより、係脱部材63の一の爪部64がスプロケット66の一つの歯から離脱すると同時に、他の爪部65が次の歯に係合し、直ちにスプロケット66の回転を止めて歯の間の凹部に保持した球の送り出しをここで一旦止めることになる。
【0036】
続いて、プランジャ13が球Pを打ち出した後に没入移動すると、再び連動部材61の下端がプランジャ13により後方へ押出され、それに伴い前方へ押出されるリンク部材62によって、係脱部材63が反時計方向に回動する。それにより、係脱部材63の他の爪部65がスプロケット66の一つの歯から離脱し、一の爪部65が再び次の歯に係合してスプロケット66の回転を止めるが、この間に球経路4内にて保持されていた1個の球が発射レール5の待機位置まで送り出される。
【0037】
なお、前記実施例に係る球発射装置の具体的な形状は、図示したものに限定されるものではない。
【0038】
【発明の効果】
本発明に係る球発射装置によれば、ケース部材の前後にプランジャがそれぞれ挿通する筒状のフランジ部を形成し、ベースブラケットにフランジ部とケース部材を同一軸心上に支持する前後支持片を設け、同一軸心上に設けられた前後支持片とケース部材の前後のフランジ部間に前部ならびに後部緩衝部材を設けることによって、簡易かつ容易な構成とし、ソレノイドのプランジャの移動に起因するソレノイド本体の振動を防止することができ、また、同一軸心上に設けられた前部ならびに後部緩衝部材によって、ソレノイド本体が前後移動する際の衝撃を同一軸心上で受け止めることにより、衝撃の偏りを無くして吸収・緩和することができ、結果として、装置全体の組み付け工数や部品点数を削減し、コストをより低減することができ、しかも、衝撃を吸収・緩和することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る球発射装置を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施例に係る球発射装置を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施例に係る球発射装置を基枠に取付けた状態を示す正面図である。
【図4】本発明の一実施例に係る球発射装置を装備したパチンコ機を示す背面図である。
【符号の説明】
10…球発射装置
11…ソレノイド
11a…ソレノイド本体
13…プランジャ
17…弾性ストッパー
20…ケース部材
23…前端面部
24…前フランジ部
25…後端面部
26…後フランジ部
30…復帰用付勢部材
31…前部緩衝部材
32…後部緩衝部材
40…ベースブラケット
41…前支持片
43…後支持片
Claims (1)
- ソレノイドの励磁によってプランジャを前後方向に出没移動させ、該プランジャの先端側を発射位置に待機させたパチンコ球に衝突させて、遊技盤面上に球を打ち出す球発射装置において、
ソレノイド本体を内装するケース部材と、前記遊技盤面の裏側に取付けられ、前記ケース部材をプランジャの移動方向とほぼ平行に前後移動可能に支持するベースブラケットとを有し、
前記ケース部材の前後に前記プランジャがそれぞれ挿通する筒状のフランジ部を形成し、前記ベースブラケットに前記フランジ部と前記ケース部材を同一軸心上に支持する前後支持片を設け、該同一軸心上に設けられた前記前後支持片と前記ケース部材の前後のフランジ部間に前部ならびに後部緩衝部材を設けたことを特徴とする球発射装置。
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