JP6488941B2 - 玉発射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技球を発射する玉発射装置に関する。
遊技球としての玉を発射させて遊技するパチンコ機等の遊技機には、遊技者が操作して玉を発射させる玉発射装置が備えられている。遊技者が遊技機に設けられたハンドルを操作すると、玉発射装置からハンドルの回転量に応じた強さの玉が発射される。遊技者はハンドルの回転を調整することで発射時の玉の強さを調整し、遊技領域における狙いとする所に玉を送って遊技を行う。そのため、玉発射装置には、遊技領域の中央の狙った所に玉を安定して送ることができる発射安定性が要求される。
玉発射装置は、一般的に遊技機下部に設けられた受皿の背面(裏側)に備えられ、受皿背面における中央の他、向かって左側あるいは右側に配置される。近年、遊技機の演出により、遊技機中央に大きな演出ボタンが備えられることがあり、その場合は、必然的に左側あるいは右側に配置される。
また、近年、向かって左側に設置される各台計数機からノズルを介して供給された玉を、向かって右側から発射装置へと供給するように構成された受皿も多い。このような受皿の場合、受皿背面における向かって右側に玉発射装置を配置することで、シンプルな構成とできる。
さらに、近年の遊技機の傾向として、抽選時は遊技領域の中央を狙って玉を送り、大当たり確定後は、遊技領域上部における向かって右側の、右奥へと球を送る演出も増えている。
玉発射装置を、受皿背面における向かって右側に配置すると、右奥までの距離が長くなる。そのため、玉発射装置には、発射安定性と共に、遊技領域の右奥まで玉を到達させることができる発射強度が必要となる。
例えば特許文献1には、直線往復運動型の発射ソレノイドを用いて打球杆を直線往復運動させて玉を叩打する直線方式の玉発射装置が記載されている。直線方式は、発射レールに沿った直線方向の力を玉に加えることができるので、発射安定性は高い。
しかしながら、ソレノイドのプランジャーの出没動作で直に打球杆を往復運動させるため、発射強度が弱い。ソレノイドを大型可することで、発射強度を上げることができるが、その場合、必然的に玉発射装置が大型する。遊技機に搭載される演出装置がますます大型可されるなか、玉発射装置の小型化は必須要件である。
また、例えば特許文献2,3には、発射槌(弾球槌)を搖動回転させて玉を叩打する回転方式の玉発射装置が記載されている。回転方式は、回転中心から玉を叩打する叩打部までの距離に応じて力が増大されるので、玉発射装置の小型化を図りつつ発射強度を上げることができる。
しかしながら、叩打部が回転運動で玉に当たるため、玉と叩打部の接触角度は一定であっても、回転強度に応じて玉の進む方向である発射角度が異なってしまい、狙った所に玉を送ることが難しくなる。これは、強い回転力の時には、一定の位置で接触した玉と叩打部とが所定の回転角度まで回転するよりも前に玉が発射されるためである。回転運動で玉を叩打すると、玉と叩打部との接触開始を一定にしても回転強度により発射角度が異なり、結果として玉の発射角度が安定しない。
ハンドルの回転量は、たとえ遊技者がハンドルを一定位置に保持しているつもりでも微妙に変化する。そのため、回転方式では、この微妙なハンドルの回転量の変化にて、発射槌(弾球槌)の回転強度にばらつきが生じ、それにより、玉の発射角度がばらつき、ひいては遊技領域における到達位置がばらつくこととなる。
このような回転方式の不具合に着目したものとして、例えば特許文献4には、発射レールの下端部に、振子状の玉打撃部材を配設し、該玉打撃部材を介して発射槌(打杆)にて玉を叩打することで、玉を発射レールに沿った直線方向に発射する玉発射装置が記載されている。
また、特許文献5には、反射レールの下端部に、棒状部材と該棒状部材を往復運動可能に支持した円筒部材とを備えた球突き装置を配置し、棒状部材を発射槌(発射杵)にて叩打することで、玉を発射レールに沿った直線方向に発射する玉発射装置が記載されている。
特開平10−272228号公報(1998年10月13日公開) 特開2009−240356号公報(2009年10月22日公開) 特許第4218881号公報(平成17年1月13日公開) 特開平8−229193号公報(1996年9月10日公開) 特許平8−322986号公報(1996年12月10日公開)
特許文献4,5は、搖動回転する発射槌と玉との間に、玉打撃部材あるいは球突き装置を配置し、これら玉打撃部材あるいは球突き装置を介して玉を叩打することで、発射槌の回転運動を直線運動に変換してから玉に加え、これにより、回転方式の利点である発射強度を確保しつつ、回転方式の課題である発射安定性も確保しようとするものでる。しかしながら、特許文献4,5の構成には、以下のような問題がある。
つまり、特許文献4の構成は、振子状の玉打撃部材にて回転運動を直線運動に変換するものであるが、振子状の玉打撃部材の運動は回転運動に他ならない。そのため、依然として回転強度の違いを起因とした発射安定性に問題がある。
一方、特許文献5の構成は、棒状部材が往復運動するピストン状の球突き装置を用いるので、回転運動を直線運動に確実に変換することができる。しかしながら、棒状部材を元の位置に戻すためのコイルスプリングが、ピストンと同軸上に設けられており、発射槌は玉の発射毎にこのコイルスプリングを圧縮させている。そのため、発射槌が玉を叩打するための力の一部がこのコイルスプリングに吸収されてしまい、その分、発射強度が低下して、電力ロスになる。また、繰り返し発射槌に叩打される棒状部材後端の円板部材に歪がかかり、耐久性に問題もある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたもので、その目的は、小型で発射強度と発射安定性が両立し、かつ、電力ロスも少なく耐久性にも優れる玉発射装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の遊技機用の玉発射装置においては、上下に傾斜して配された発射レールの下端部に保持された玉を、発射槌を回転させて該発射槌の先端部で叩打して前記発射レールに沿って発射させる遊技機用の玉発射装置であって、前記発射槌は、回転自在に軸支され、先端部が前記発射レールの下端部に臨むアームと、前記発射レールの下端部に摺動自在に配置され、前記玉を叩打する叩打部と、前記アームの先端部と前記叩打部とを連結し、前記アームの回転に連動させて前記叩打部を前記発射レールに沿って往復直線運動させるリンク機構と、を有し、前記アームを前記発射レールの下端に向かう方向に回転させることで、前記叩打部にて前記玉を叩打して発射させる構成である。
上記構成によれば、発射槌のアームを発射レールの下端に向かう方向に回転させることで、叩打部が直線運動して玉を叩打し、玉が発射レールに沿って発射される。これは、いわゆる回転方式なので、発射強度を確保することができる。
そして、回転方式には、回転強度によって玉の発射角度が安定しない問題があるが、上記構成によれば、アームの回転による回転運動がリンク機構を介して叩打部に伝えられることで直線運動に変換され、叩打部は直線運動で玉を叩打する。したがって、アームの回転強度の変化にて、玉の発射角度がばらつくことはなく、直線方式の玉発射装置のような発射安定性を得ることができる。
しかも、アームと叩打部とはリンク機構で接続されているので、前述した特許文献5の棒状部材後端の円板部材のように繰り返し発射杵に叩打されて歪が発生する部材は存在せず、耐久性に優れる。
さらに、アームの先端部が玉を叩打するために叩打部に伝える力の殆どが、玉の発射に用いられるので、発射毎にコイルスプリングに玉を叩打する力の一部が吸収される特許文献5の構成よりも、電力ロスを少なくできる。
本発明の遊技機用の玉発射装置においては、さらに、前記アームを前記発射レールの下端に向かう方向に回転させる駆動部と、前記アームを前記発射レールの下端から離す方向に付勢する付勢部材と、を備え、前記駆動部が、内部に固定芯を備え、前記アームに設けられた引き込み部を通電時に吸引するコイル部と、前記アームと対向する側を少なくとも除いて、前記コイル部の周りを囲うように設けられたヨークと、を備え、前記アームが、磁性体にて構成されていてもよい。
上記構成によれば、駆動部が、アームを発射レールの下端に向かう方向に回転させる一方、アームは付勢部材にて発射レールの下端から離す方向に付勢されている。したがって、アームはコイル部の通電時、発射レールの下端に向かう方向に回転し、通電が解除されることで、付勢部材の復元力で、元の位置に復帰する。
そして、引き込み部の吸引に必要なコイル部を利用し、該コイル部の周囲を磁性体で構成したヨークとアームとで囲うことで磁力を増幅させるので、玉発射装置を大型可することなく、アームを備えた発射槌の回転強度を上げることができる。
本発明の遊技機用の玉発射装置においては、さらに、前記引き込み部が、前記アームにおける回転支点と先端部との間に設けられている構成とすることもできる。
上記構成によれば、アームは、回転支点と先端部との間に力が加えられて回転するので、回転支点を超えた方向にアームを延設し、この延設された部分に力を加えて回転させる構成よりも、玉発射装置を小型化できる。
本発明の遊技機用の玉発射装置においては、さらに、往復直線運動する前記叩打部の上部をガイドする上ガイド部が設けられている構成とすることもできる。
叩打部は、発射レールに沿って摺動するため、もともと安定した往復直線運動を行うが、上ガイド部が設けられることで、衝撃や振動によって叩打部に上方へ移動させる力が加わったとしても、上方への移動が規制され、より安定した往復直線運動が可能になる。
また、本発明は、上記した玉発射装置を備えた遊技機も発明の範疇としている。
本発明によれば、小型で発射強度と発射安定性が両立し、かつ、電力ロスも少なく耐久性にも優れる玉発射装置を提供することができるという効果を奏する。
本実施の形態の玉発射装置を備えた遊技機であるパチンコ機を示す斜視図であり、(a)は前扉が閉じた状態を示し、(b)は前扉が開いた状態を示す。 上記玉発射装置の斜視図である。 玉発射装置の待機様態を示す正面図である。 待機状態にある上記玉発射装置の要部の正面図である。 上記玉発射装置における叩打部とその周囲を、発射レールの下流側より見た図である。 叩打部が玉と接触した時の玉発射装置10の状態を示す正面図である。 玉6を発射した直後の玉発射装置10の状態を示す正面図である。
本発明の実施の一形態を、図面に基づいて以下に説明する。図1は、本実施の形態の玉発射装置10を備えたパチンコ機1を示す斜視図であり、(a)は前扉が閉じた状態を示し、(b)は前扉が開いた状態を示す。
図1の(a)(b)に示すように、玉発射装置10は、パチンコ機1における前扉2の内側に備えられている。玉発射装置10は、玉6(図2参照)を遊技領域7に向かって発射するものである。遊技領域7には案内レール8が設けられている。玉発射装置10内部に備えられた後述する発射レール11(図2参照)から発射された玉6は、この案内レール8を通って遊技領域7へと送られる。
前扉2の正面の下部には受皿3が設けられ、その向かって右側に、遊技者が玉の発射強度を調整しながら遊技を行うハンドル4が設けられている。また、前扉2の裏面の下部には、受皿3にある玉を玉発射装置10へ1個ずつ供給する玉供給装置5が設けられている。
図2は、玉発射装置10の斜視図である。図3は、玉発射装置の待機様態を示す正面図である。図2、図3に示すように、玉発射装置10は、非磁性の金属などからなるベース板13を有している。このベース板13には、発射レール11、発射槌30、駆動部31、上ガイド部(上ガイド部材)19、玉留部20、上部ストッパ21、下部ストッパ22、復帰ばね(付勢部材)23およびコネクタ24などが、ネジなどの固定部材を用いて固定されている。なお、便宜上、各部品をベース板13に固定する固定部材の説明については省略する。
発射レール11は、玉供給装置5(図1の(b)参照)から供給された玉6を受け取って保持し、保持した玉が発射槌30に叩打されると、これを遊技領域7の案内レール8(図1の(a)(b)参照)へと案内する。発射レール11は、発射槌30が設けられている側が下方となるように、上下に傾斜して配設されている。
発射レール11の下端部には、玉留部20が発射レール11と所定の距離を隔てて配置されている。玉留部20は、角部20aに玉供給装置5から発射レール11上に供給された玉6を当接させて、発射レール11上の発射位置Pに安定して保持する。玉6は、角部20aより一部が発射レール11の端部側に迫り出した状態で保持される。
発射槌30は、アーム12、叩打部18およびリンク機構17を備えている。発射槌30は、アーム12を、発射レール11の下端に向かう方向に回転させることで、叩打部18にて発射位置Pに保持された玉6を叩打し、発射レール11に沿って発射させる。発射槌30の詳細については後述する。以下、アーム12が発射レール11の下端に向かう方向を、叩打方向と称する。
駆動部31は、コイル14、固定芯15およびヨーク16を備えている。駆動部31は、玉6の発射時に、発射槌30のアーム12を、叩打方向に回転させる。駆動部31の詳細についても後述する。
復帰ばね23は、発射槌30のアーム12を発射レール11の下端から離す方向に付勢する。復帰ばね23は、玉6を発射させるために、駆動部31にて、アーム12が発射レール11の下端に向かう方向に回転された発射槌30を、復元力で元の位置に復帰させる。以下、アーム12を発射レール11の下端から離す方向を、復帰方向と称する。
上部ストッパ21は、叩打方向に回転される発射槌30に当接して、叩打方向へのさらなる回転を規制する。下部ストッパ22は、復帰方向に回転される発射槌30に当接して、復帰方向へのさらなる回転を規制する。
上ガイド部19は、叩打部18の上部をガイドして、叩打部18の発射レール11に沿った往復直線運動をより安定して行わせる。上ガイド部19の詳細についても後述する。
コネクタ24は、駆動部31における後述するコイル14に電流を供給するために、パチンコ機1から延びる図示しないハーネスと接続される。コネクタ24を介して、ハンドル4(図1の(a)参照)の回転量に応じて調整された電流が、コイル14へと供給される。
図4は、待機状態の玉発射装置10の要部の正面図である。発射槌30は、上述したように、アーム12、叩打部18およびリンク機構17を備えている。アーム12は、回転自在に軸支され、先端部が発射レール11の下端部に臨むように配設されている。なお、図4では、長さの異なる第1部材12aと第2部材12bの2つの部材が連結して固定されたアーム12を例示しているが、アームは1つの部材から構成してもよい。
アーム12の中部から下部を構成する第1部材12aの下端部が、駆動部31を構成する後述するU字状のヨーク16に設けられた軸26に回転自在に軸支されている。また、この第1部材12aに上述した復帰ばね23の一端が固定されると共に、この第1部材12aが上述した下部ストッパ22に当接するようになっている。
さらに、この第1部材12aにおける、下部ストッパ22と当接する側とは反対側の、駆動部31と対向する側には、引き込み部12cが突出して設けられている。引き込み部12cは、駆動部31における後述するコイル14の通電時にコイル14内部に吸引される、ソレノイドのプランジャー様の部材である。引き込み部12cがコイル14内部に吸引されることで、アーム12が叩打方向に回転する。
叩打部18は、アーム12の上部を構成する第2部材12bに、リンク機構17を介して連結されている。叩打部18は、発射位置Pに保持された玉6を叩打して発射させるもので、発射レール11の下端部に摺動自在に配置されている。叩打部18における玉6と接触する先端部には、叩打時の衝撃による玉6の損傷を防ぐための衝撃吸収パッド25が取り付けられている。
リンク機構17は、アーム12の先端側に相当する第2部材12bと叩打部18とを連結するもので、アーム12の回転に連動させて叩打部18を発射レール11に沿って往復直線運動させる。第2部材12bおよび叩打部18はそれぞれ、リンク機構17に設けられた軸27、軸28に回転自在に軸支されている。
また、第2部材12bは、リンク機構17が設けられている位置よりも上に延設されており、該延設部分が上述した上部ストッパ21と当接するようになっている。
そして、アーム12を構成する第1部材12aおよび第2部材12bは、例えば複数枚の電磁鋼板が積層された構成であり、つまり、アーム12は磁性体からなる。なお、アーム12を構成する磁性体としては、電磁鋼板に限るものではない。
駆動部31は、上述したように、コイル14、固定芯15およびヨーク16を備えている。コイル14は、コネクタ24を介して、ハンドル4(図1の(a)参照)の回転量に応じて調整された電流が供給されると、その電流量に応じた磁界を発生させる。
固定芯15は、コイル14内部に設けられており、コイル14に磁界が発生すると、上述した発射槌30のアーム12に設けられた引き込み部12cを引き寄せる。固定芯15と引き込み部12cとは、固定芯15の凹部15aに引き込み部12cが嵌合するような向かい合う形状を有している。コイル14と固定芯15とで、コイル部が構成される。
また、ヨーク16は、発射槌30のアーム12と対向する側を少なくとも除いて、コイル14の周りを囲うように設けられている。図4では、ヨーク16はU字状をなし、U字の底部中央で、固定芯15と接続されている構成を例示しているが、ヨーク16と固定芯15とは接続されていなくてもよい。
そして、アーム12と同様に、ヨーク16も、複数枚の電磁鋼板が積層されて構成された磁性体からなる。ヨーク16を構成する磁性体も、電磁鋼板に限るものではない。
このように、コイル14の周囲を電磁鋼板などの磁性体で構成したヨーク16とアーム12とで囲うことで磁力を増幅して、玉発射装置10を大型可することなく、アーム12を備えた発射槌30の回転強度を上げることができる。
図5は、玉発射装置10における叩打部18とその周囲を、発射レール11の下流側より見た図である。図5に示すように、叩打部18は、略円柱状の部材であり、外周面の一部である下円筒面18bが断面V字状の発射レール11を摺動し、外周面の一部である上円筒面18aが上述した上ガイド部19を摺動する。上ガイド部19は、上円筒面18aとほぼ同じ曲率を有するガイド面19aを有している。
叩打部18は、発射レール11に沿って摺動することで、もともと安定した往復直線運動を行うが、上ガイド部19が設けられることで、衝撃や振動によって叩打部18に上方へ移動させる力が加わったとしても、上方への移動が規制され、より安定した往復直線運動が可能になる。
次に、上記のように構成された玉発射装置10の動作を、図3、図6、図7を用いて説明する。図3は、上述したように、玉発射装置が待機位置にある状態を示している。図6は、叩打部18が玉6と接触した時の玉発射装置10の状態を示し、図7は、玉6を発射した直後の玉発射装置10の状態を示す。
ハンドル4が回転操作されると、ハンドル4の回転量に応じた電流がコイル14に流れ、コイル14の周囲に磁界が発生する。これにより、固定芯15およびヨーク16が、アーム12を吸引し、アーム12を備えた発射槌30が、図3の待機状態から叩打方向に回転する。
アーム12が叩打方向に回転すると、図6に示すように、叩打部18が発射レール11および上ガイド部19に沿って直線運動して前進し、発射位置Pに保持された玉6に接触する。叩打部18は、そこからさらに前進して、玉6を叩打して発射させる。図7に示すように、玉6を発射させた直後、叩打部18の先端部(衝撃吸収パッド25の有る部分)は、玉留部20の角部20aの真下に達する。
玉6が発射されると、コイル14への通電が一旦停止し、固定芯15およびヨーク16は、アーム12の吸引を解除する。これにより、アーム12を備えた発射槌30が、復帰ばね23の復元力で、復帰方向に回転し、図7の位置から、図3に示す待機状態の位置にまで復帰する。
アーム12が復帰方向に回転すると、叩打部18が発射レール11に沿って直線運動して発射位置Pから後退する。
発射槌30が待機状態の位置に戻ると、玉供給装置5から次の玉6が発射レール11上に供給され、次の玉6を発射するために、再びコイル14にハンドル4の回転量に応じた電流が流れ、発射槌30が玉6を叩打方向に回転する。
以上のように、上記構成によれば、発射槌30が回転して玉を叩打して発射させるいわゆる回転方式であるため、発射強度を確保することができる。また、回転方式には、回転強度によって玉6の発射角度が安定しない問題があるが、上記構成によれば、アーム12の回転による回転運動がリンク機構17を介して叩打部18に伝えられることで直線運動に変換され、叩打部18は、直線運動で玉を叩打する。したがって、アーム12の回転強度の変化にて、玉の発射角度がばらつくことはなく、直線方式の玉発射装置のような発射安定性を得ることができる。
しかも、アーム12と叩打部18とはリンク機構17で接続されているので、前述した特許文献5の棒状部材後端の円板部材のように繰り返し発射槌に叩打されて歪が発生する部材は存在せず、耐久性に優れる。
さらに、アーム12の先端部が玉6を叩打するために叩打部18に伝える力の殆どが、玉6の発射に用いられるので、発射毎にコイルスプリングに玉を叩打する力の一部が吸収される特許文献5の構成よりも、電力ロスを少なくできる。
しかも、引き込み部12cの吸引に必要なコイル14を利用し、該コイル14の周囲を電磁鋼板などの磁性体で構成したヨーク16とアーム12とで囲うことで磁力を増幅させるので、玉発射装置10を大型可することなく、アーム12を備えた発射槌30の回転強度を上げることができる。
さらに、上記構成によれば、アーム12は、回転支点と先端部との間に力が加えられて回転するので、回転支点を超えた方向にアーム12を延設し、この延設された部分に力を加えて回転させる構成よりも、玉発射装置10を小型化できる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 パチンコ機(遊技機)
2 前扉
3 受皿
4 ハンドル
5 玉供給装置
6 玉
7 遊技領域
8 案内レール
10 玉発射装置
11 発射レール
12 アーム
12a 第1部材
12b 第2部材
12c 引き込み部
13 ベース板
14 コイル(コイル部)
15 固定芯
16 ヨーク
17 リンク機構
18 叩打部
19 上ガイド部
20 玉留部
21 上部ストッパ
22 下部ストッパ
23 復帰ばね(付勢部材)
24 コネクタ
25 衝撃吸収パッド
30 発射槌
31 駆動部

Claims (5)

  1. 上下に傾斜して配された発射レールの下端部に保持された玉を、発射槌を回転させて該発射槌の先端部で叩打して前記発射レールに沿って発射させる遊技機用の玉発射装置であって、
    前記発射槌は、
    回転自在に軸支され、先端部が前記発射レールの下端部に臨むアームと、
    前記発射レールの下端部に摺動自在に配置され、前記玉を叩打する叩打部と、
    前記アームの先端部と前記叩打部とを連結し、前記アームの回転に連動させて前記叩打部を前記発射レールに沿って往復直線運動させるリンク機構と、を有し、
    前記アームを前記発射レールの下端に向かう方向に回転させることで、前記叩打部にて前記玉を叩打して発射させるものであって、
    前記アームは、先端側に該アームの回転方向に突出した部分を有し、該突出した部分に前記リンク機構を介して前記叩打部が接続され、玉を叩打した状態で、前記叩打部と共に前記突出した部分が前記発射レールの下端部から前記発射レール内に入り込むことを特徴とする遊技機用の玉発射装置。
  2. 前記アームを前記発射レールの下端に向かう方向に回転させる駆動部と、
    前記アームを前記発射レールの下端から離す方向に付勢する付勢部材と、を備え、
    前記駆動部が、
    内部に固定芯を備え、前記アームに設けられた引き込み部を通電時に吸引するコイル部と、
    前記アームと対向する側を少なくとも除いて、前記コイル部の周りを囲うように設けられたヨークと、を備え、
    前記アームが、磁性体にて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機用の玉発射装置。
  3. 前記引き込み部が、前記アームにおける回転支点と先端部との間に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の遊技機用の玉発射装置。
  4. 往復直線運動する前記叩打部の上部をガイドする上ガイド部が設けられていることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の遊技機用の玉発射装置。
  5. 請求項1から4の何れか1項に記載された玉発射装置を備えたことを特徴とする遊技機。
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