JPH09247930A - 安定化電源回路 - Google Patents

安定化電源回路

Info

Publication number
JPH09247930A
JPH09247930A JP5043496A JP5043496A JPH09247930A JP H09247930 A JPH09247930 A JP H09247930A JP 5043496 A JP5043496 A JP 5043496A JP 5043496 A JP5043496 A JP 5043496A JP H09247930 A JPH09247930 A JP H09247930A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
voltage
supply circuit
control means
switching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5043496A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Maekawa
秀樹 前川
Nobuyoshi Kobayashi
伸嘉 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP5043496A priority Critical patent/JPH09247930A/ja
Publication of JPH09247930A publication Critical patent/JPH09247930A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の駆動電圧を安定化する場合でも単一の制
御手段で代用できるようにする。 【解決手段】異なる複数の駆動電圧を安定化させて供給
する安定化電源回路である。主電源部12からの電源電
圧がスイッチング素子SWa〜SWcと平滑回路16A
〜16Cで構成された複数の電圧出力部14A〜14C
に並列的に供給される。複数のスイッチング素子を制御
する制御手段60にはマイコンが内蔵され、これより生
成された複数のスイッチングパルスPa〜Pcがスイッ
チング素子のそれぞれに供給される。平滑回路の出力で
ある互いに値の異なる複数の駆動電圧の誤差分Ea〜E
cのそれぞれが制御手段に供給されて、複数の駆動電圧
Va〜Vcが所定値となるようにスイッチング素子のそ
れぞれが互いに独立して制御される。これによって複数
の駆動電圧を安定化する場合であっても1つの制御手段
でコントロールできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、異なる複数の駆
動電圧を出力できるような安定化電源回路に関する。詳
しくは、複数の駆動電圧そのものもしくはその誤差分を
単一の制御手段に供給してそれぞれの駆動電圧が所定値
となるように独立して制御することによって、単一の制
御手段でも値の異なる複数の駆動電圧を安定化できるよ
うにしたものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器の中にはVTRのように対応す
る処理系に対して異なる複数の駆動電圧を供給すると共
に、それらが全て安定化された電圧として供給する必要
があるものが知られている。このような電子機器に使用
されている電源回路10の従来例を図6に示す。
【0003】同図はVTRのような電子機器に使用され
るチョッパ式の安定化電源回路であって、説明の都合
上、図では3種類の異なる駆動電圧(例えば、+9V,
+5V,+3V)を供給し得る例を示す。元となる電源
部12は+12V電源である。電圧安定化手段としては
チョッパ式電源安定化方式が採用されており、3つの電
圧出力部14A〜14Cは電源部12に対して並列接続
される。
【0004】電源部12からの+12V電圧(非安定化
電圧)はスイッチングトランジスタSWa〜SWcを経
て平滑回路16A〜16Cに供給され、このトランジス
タSWa〜SWcをパルス駆動することによって出力端
子17aに所定の値、例えば+9Vに降圧された駆動電
圧Vaが得られる。
【0005】この駆動電圧Vaを安定化させるため、駆
動電圧Vaは安定化回路18A(レギュレータ)に帰還
され、駆動電圧Vaが一定となるように安定化回路18
Aから得られるスイッチングパルス(チョッピングパル
ス)Paのデューティーが制御される。
【0006】他の2つの駆動電圧Vb,Vcを得る電圧
出力部14B,14Cも同様に構成され、対応する駆動
電圧Vb,Vc(+5V,+3V)が得られるようにス
イッチングトランジスタSWb,SWcに与えられるス
イッチングパルスPb,Pcのパルス幅(デューティー
比)が制御される。したがって、駆動電圧Vb,Vcに
応じた基本のデューティーとなるように、それぞれの安
定化回路18B,18Cで予め設定される。
【0007】安定化回路18A〜18CはいずれもIC
化されており、互いに独立している。すなわち、駆動電
圧ごとに設けられた専用の安定化回路が使用される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように従来では1
つの電子機器内の信号処理系などに供給する駆動電圧が
それぞれ異なり、しかもその電圧を安定化させなければ
ならないときには、図6に示すような安定化電源回路1
0が使用されるている。
【0009】それぞれの駆動電圧を安定化させるため、
従来では互いに独立した複数の安定化回路18A〜18
Cが設けられているので、図6のように1つの電子機器
で使用される駆動電圧の種類が多いとそれだけ、安定化
回路を必要とするため安定化電源回路10の構成が複雑
化してしまう。したがって出力電圧系統数が増えるほど
スペース効率の悪化、コストアップなどの弊害をもたら
すことになる。
【0010】また、カムコーダなどのビデオカメラやポ
ータブルVTRなどの可搬型電子機器では、消費電力削
減のために機器の動作状態に応じてそれぞれの電源系統
を細かく制御する必要がある。図6に示す従来構成では
これらの制御は個々の安定化回路18A〜18Cの性能
に負うことになる。そのため電源系統ごとにオンオフ制
御したり、アイドリング状態にするなどの細かな制御を
行うには安定化回路の負担が過度になることが多く、こ
れを補うべく大規模な外付け回路が必要になるなどの問
題を惹起している。
【0011】もちろん、駆動電圧の調整や電圧変更を行
うためには安定化回路自体のハード的な改造が必要にな
り、このことは他のシステムへの転用を考える際のデメ
リットとなるなどの問題を有している。
【0012】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、マイコンを搭載した制御手段
によって複数の電圧出力部を時分割制御することで、こ
の電圧出力部から出力される駆動電圧を安定化できるよ
うにしたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、この発明においては、異なる複数の駆動電圧を安定
化させて供給する安定化電源回路であって、主電源部か
らの電源電圧がスイッチング素子と平滑回路で構成され
た複数の電圧出力部に並列的に供給されると共に、上記
複数のスイッチング素子を制御する制御手段が設けら
れ、この制御手段にはマイコンが内蔵され、これより生
成された複数のスイッチングパルスが上記スイッチング
素子のそれぞれに供給され、上記平滑回路の出力である
互いに値の異なる複数の駆動電圧の誤差分のそれぞれが
上記制御手段に供給されて、上記複数の駆動電圧が所定
値となるように上記スイッチング素子のそれぞれが互い
に独立して制御されるようになされたことを特徴とす
る。
【0014】この発明ではマイコンを内蔵した制御手段
を有し、この制御手段で異なる駆動電圧を得るに必要な
スイッチングパルス(チョッピングパルス)が生成さ
れ、この複数のスイッチングパルスに基づいて複数のス
イッチング素子が独立に制御されてそれぞれの端子より
値の異なる複数の駆動電圧が得られる。
【0015】そして、それぞれの駆動電圧に対する基準
電圧に対する誤差電圧が制御手段に帰還されてそれぞれ
の駆動電圧が対応する所定値となるようにスイッチング
制御されて、それぞれの出力電圧が安定化された駆動電
圧となされる。
【0016】異なる駆動電圧を得るための電圧出力部が
複数あったとしても、所定の駆動電圧を得、しかもそれ
ぞれを安定化するための安定化手段としては単一の制御
手段だけでよい。制御手段は電圧出力部の数とは関係な
く単一でよく、しかもコンピュータ制御であるためシス
テムコントローラからのモード信号に対応して電圧出力
部をコントロールできるので、回路規模を増大すること
なく複雑な出力制御動作を実現できる。
【0017】
【発明の実施の形態】続いて、この発明に係る安定化電
源回路の一実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
この発明では単一の駆動電源で構成される電子機器に適
用できるはもちろんであるが、この発明は特に値の異な
る複数の駆動電源を必要とする回路系を有した電子機器
に適用して好適である。このような電子機器としてこの
例ではポータブルVTRを例示する。
【0018】図5に示すこのVTR20において、端子
21に供給されたアナログのビデオ信号はA/D変換器
22でディジタル化され、その後ビットリダクション用
エンコーダ24においてデータ圧縮処理などが行われ
る。その後エンコーダ26で誤り訂正符号の付加などが
行なわれると共に、記録に適したデータ形式に変換され
たあとアンプ28を経て記録ヘッド30に供給されるこ
とによってディジタルビデオ信号がテープ32に記録さ
れる。
【0019】テープ32に記録されたディジタルビデオ
信号は再生ヘッド40で再生されたのち、イコライザ4
2で再生周波数特性が補正され、その後デコーダ44で
誤り訂正処理を伴った復号処理が行なわれ、次にビット
リダクション用デコーダ46でデータ伸長処理が行われ
る。その後D/A変換器48によってアナログビデオ信
号に戻される。
【0020】一方、アナログオーディオ信号は端子を経
てA/D変換器34で所定ビット数のディジタル信号に
変換されたのち上述したエンコーダ26に供給されてビ
デオ信号と同じ処理が施され、ビデオ信号と共にテープ
32に記録される。
【0021】ビデオ信号と同時に再生されたディジタル
オーディオ信号は上述のデコーダ44でビデオ信号と同
じように誤り訂正処理などが施され、その後D/A変換
器50でアナログのオーディオ信号に戻される。
【0022】このように構成されたVTR20におい
て、それぞれの信号処理に用いられた回路系はその回路
特有な電源電圧(駆動電圧)を用いて信号処理される。
例えば、オーディオ信号に関するA/D変換器34とD
/A変換器50はともに+9Vの駆動電圧が使用される
のに対し、ビデオ信号用のA/D変換器22とD/A変
換器48は+5V電源である。
【0023】ビットリダクション用のエンコーダ24と
デコーダ46および誤り訂正処理などを行うエンコーダ
26とデコーダ44はともに+3V電源である。その他
の回路(ビデオアンプなど)は通常+3Vないし+5V
の電源が使用される。したがって電源回路としては+9
V,+5Vおよび+3Vの安定化された駆動電圧を出力
させることができるものが使用される。
【0024】この安定化電源回路としてこの発明では図
1以下に示す構成のものが使用される。図1はその基本
構成を示すものであり、安定化されていない主電源部1
2を有し、ここから供給される電圧(この例では+12
V)は電圧出力部14Aを構成するスイッチング素子S
Waに与えられる。スイッチング素子SWaにはスイッ
チングパルスPaが供給され、これで入力電圧がチョッ
ピングされる。したがってこの安定化電源回路10はチ
ョッパ式スイッチングレギュレータを構成することにな
る。
【0025】チョッピングされた電圧は後段の平滑回路
16Aで平滑化されて所望とする駆動電圧が出力され
る。スイッチングパルスPaはマイコンを搭載した制御
手段60によって生成され、帰還された駆動電圧の誤差
分に基づいてそのパルス幅(デューティー)若しくはそ
の周波数が制御されて出力端子には安定化された駆動電
圧Vaが得られる。制御手段60に設けられたCPU6
2にはメモリとしてROM66が設けられ、ここに所定
のスイッチングパルスを生成するために必要なパルス情
報が格納される。RAM68は誤差電圧などが一時的に
蓄えられる。
【0026】スイッチングパルスPaのパルス幅や周波
数を変えるとそれに応じて得られる駆動電圧Vaの値が
異なってくるから、求めようとする駆動電圧に応じて予
めその電圧出力部14Aに加えるべきスイッチングパル
スPaの基準パルス幅や基準周波数が決定される。
【0027】制御手段60はマイコン構成、特に1チッ
プマイコンで構成できると共に、マイコンを使用するこ
とによって、制御手段60に接続される複数の電圧出力
部をほぼ同時に、独立して制御することができる。その
具体例を図2に示す。
【0028】図2は図5のVTR20に適用した場合で
あって、1チップマイコンを使用した制御手段60の一
実施態様を示す。この制御手段60によって制御される
この例では3つの電圧出力部14A,14B,14Cが
設けられ、それぞれから対応する駆動電圧Va,Vb,
Vc(+9V,+5V,+3V)が安定化されて出力さ
れる。これら3つの電圧出力部14A〜14Cは図5に
示す信号記録系に対するものであって、実際にはその再
生系に対する電圧出力部も存在するが、これに関しては
その構成は省略する。
【0029】主電源部12には3つの電圧出力部14A
〜14Cが並列接続される。電圧出力部14A〜14C
はそれぞれ同一構成であるので、+9Vの駆動電圧Va
を出力するようになされた電圧出力部14Aについての
みその具体例を説明する。
【0030】主電源部12から得られた非安定化電圧
(例えば+12V)は電圧出力部14Aを構成するスイ
ッチング素子SWaに供給される。スイッチング素子S
Waはバイポーラトランジスタや電界効果トランジスタ
(FET)などを使用することができる。図はFETを
例示する。
【0031】入力電圧はこのスイッチング素子SWaで
スイッチングされてパルス電圧に変換され、このパルス
電圧が後段の平滑回路16Aに供給される。平滑回路1
6Aとしてこの例ではπ型LC回路が使用される。この
平滑回路16Aはその電源路に対して直列接続された一
対のコイルLa,Lbと、これらに対して並列接続され
た一対のコンデンサCa,Cbとで構成される。ダイオ
ードDは転流用のダイオードである。そして平滑回路1
6Aの出力端子17aから所望とする駆動電圧Va(+
9V)が得られる。
【0032】そして接続点qに得られる駆動電圧Vaが
誤差電圧検出回路54Aに供給される。誤差電圧検出回
路54Aは一対の抵抗器で構成された分圧回路55を有
し、分圧された駆動電圧が誤差増幅器56で基準電圧V
rと比較される。基準電圧Vrは前もって設定された駆
動電圧Vaとするためのもので、駆動電圧Vaの変動に
応じた誤差電圧Eaが出力される。誤差電圧Eaは制御
手段60に帰還されスイッチングパルスを制御するため
の信号として利用される。
【0033】上述したスイッチング素子SWaは制御手
段60で生成されたスイッチングパルスPaによって制
御される。本例ではスイッチング素子SWaの導通角を
制御することによって駆動電圧Vaを安定化するように
した例である。
【0034】制御手段60内にはマイコンの基本構成要
素であるCPU62を始めとしてROM66やRAM6
8などの他に、スイッチングパルスを生成するため複
数、本例では3つのパルス幅変調手段(PWM変調手
段)70A〜70Cが設けられる。
【0035】ROM66には複数のスイッチング素子S
Wa〜SWcに与えるべきスイッチングパルスPa〜P
cを生成するための情報(パルス幅を決めるデューティ
ー比など)がメモリされている。帰還された駆動電圧に
関する誤差電圧Ea〜Ecに基づいてこれを安定化する
ための制御信号などはワーキング用のRAMを使用して
生成することができる。
【0036】外部に設けられた基準発振器72からの基
準クロック(その周波数としては例えば20MHz)は
タイミング発生器74に供給され、制御手段60の各部
を動作させるに必要な各種のタイミング信号が生成され
る。
【0037】PWM変調手段70Aからは対応する電圧
出力部14Aに与えるべきスイッチングパルスPaが生
成される他、上述した誤差電圧Eaに基づいてそのパル
ス幅(デューティー)が制御される。このPWM変調手
段70Aでは例えば図3に示すような処理が行われる。
【0038】このPWM変調手段70Aにはタイマが内
蔵され、図3Aに示すようなのこぎり波信号が生成さ
れ、ROM66からのデューティー情報に基づいて作成
されたスライスレベルSaで、のこぎり波信号がスライ
スされる。この処理でPWM変調手段70Aからは図3
Bに示すようなスイッチングパルスPaが得られる。
【0039】一方、上述した誤差電圧Eaは制御手段6
0内に設けられたマルチプレクサ76にて選択され、そ
の後A/D変換器78でディジタル化される。ディジタ
ル化された誤差電圧Eaがスライスレベル補正信号とな
ってPWM変調手段70Aに供給される。
【0040】例えば駆動電圧Vaが規定の値より高いと
きは、スライスレベル補正信号によってスライスレベル
Saが基準値よりも高くなる(図3鎖線参照)。これで
スイッチングパルスPaのパルス幅が規定値よりも狭く
なる結果、スイッチング素子SWaの導通角が狭くなっ
てその分駆動電圧が下がる。このような帰還処理を行っ
て駆動電圧は所定値Va(この例では+9V)に安定す
る。
【0041】他の電圧出力部14B,14Cに関しても
対応するスイッチング素子SWb,SWcが設けられ、
PWM変調手段70B,70Cから対応するパルス幅を
もったスイッチングパルスPb,Pcが与えられる。ス
イッチングパルスPa〜Pcの一例を図4A〜Cに示
す。同図Aは+9Vの駆動電圧Vaを得るためのパルス
Paであり、同図Bは+5Vの、同図Cは+3Vの駆動
電圧Vb,Vcをそれぞれ得るためのパルスPb,Pc
であって、それぞれ駆動電圧に応じたパルス幅を持って
いる。
【0042】それぞれの電圧出力部14B,14Cから
得られる駆動電圧Vb,Vcは対応する検出回路54
B,54Cで誤差電圧Eb,Ecが検出され、それらは
マルチプレクサ76に供給されて誤差電圧が順次選択さ
れる。選択された誤差電圧Eb,Ecによってそれぞれ
のPWM変調手段70B,70Cに与えるスライスレベ
ル補正信号が生成される。これらのPWM変調手段70
B,70Cにおいても誤差電圧Eb,Ecがゼロとなる
ような制御が行われるため、それぞれの出力端子17
b,17cからは安定化された駆動電圧Vb,Vc(こ
の例では、+5Vと+3V)が得られる。
【0043】ここで、スイッチングパルスの基本周波数
は通常の場合数10KHz以内であるのに対して基準ク
ロックの周波数は20MHz程度と十分早いので、誤差
電圧をマルチプレクスしながら順次PWM変調手段70
A〜70Cを制御しても、マルチプレクスすることによ
る制御の遅れなどは発生しない。
【0044】駆動電圧として例えば上例の他に、負電圧
を取り扱うような場合があったとしても、電圧出力部の
数は図2の場合の3倍程度と考えられる。そのような数
の電圧出力部を制御する場合であったとしても、上述し
たような周波数関係に選んであるときには、制御時間の
遅れは殆ど問題とはならない。
【0045】上述したPWM変調手段70A〜70Cに
供給されるスライスレベルSa〜Scを変更すれば、得
られるスイッチングパルスPa〜Pcのパルス幅を任意
に可変でき、それに伴って安定化されるべき駆動電圧V
a〜Vcの値も変えることができる。したがってROM
66のデューティー情報を書き換えるだけで求めようと
する駆動電圧を簡単に得ることができる。そのようなこ
とも考慮するならば、このROM66は1チップ化する
のではなく、外付け部品として構成した方が得策であ
る。
【0046】さらにPWM変調手段の数を予め多めに用
意しておけば、この安定化電源回路を専用の電源回路と
してではなく汎用の電源回路として提供でき、用途に応
じた電源回路として柔軟に対処できる。
【0047】制御手段60にはさらにVTRに対するシ
ステムコントローラ(シスコン)80が接続されてお
り、このシスコン80からのモード制御信号(記録/再
生/スタンバイなどの各モードに対する制御信号)がイ
ンタフェース(パラレルI/OもしくはシリアルI/
O)82を介して制御用CPU62に取り込まれる。こ
のモード信号によってスイッチングパルスPa〜Pcの
出力状態が制御されて駆動電圧の供給状態(電源のオン
オフ)が制御される。
【0048】例えば、記録モードのときには再生系に対
する処理回路は動作させておく必要がないので、このモ
ードのときには再生系の電源を切り、記録系のみその動
作電源が供給されるように制御される。
【0049】対応する処理回路に対する駆動電圧の供給
を遮断するには、最も簡単な方法はスイッチング素子S
Wa〜SWcをオフ状態に制御すればよい。そのために
はPWM変調手段70A〜70Cの出力であるスイッチ
ングパルスPa〜Pcがローレベルとなるように制御す
ればよい。CPU62ではこのモード制御信号を判断し
て対応する電圧出力部14A〜14Cに関するPWM変
調手段70A〜70Cが制御される。
【0050】実際にはスタンバイモードなど細かな動作
モードに対応して関連する電圧出力部が制御されること
になる。このような電源制御によって消費電力を大幅に
削減できるから、この発明に係る安定化電源回路はポー
タブル機器に好適な電源制御と言える。
【0051】駆動電圧を安定化させるため上述した例で
はスイッチングパルスPa〜Pcのパルス幅を制御して
スイッチング素子SWa〜SWcの導通角をコントロー
ルするようにしたPWM変調方式を例示したが、導通角
を一定にしてスイッチングパルスPa〜Pcの周波数を
誤差電圧に応じてコントロールしても同様の作用が得ら
れる。したがってこの場合には、PWM変調手段70A
〜70Cの代わりにスイッチングパルスの周波数可変手
段が使用されることになる。
【0052】図2において、誤差電圧検出回路54A〜
54Cを使用しないで直接駆動電圧を帰還することもで
きる。誤差増幅器を使用する場合では取り扱う電圧範囲
が狭くなるので、それだけ後段のA/D変換器の分解能
を高めることができる。
【0053】上述した駆動電圧の値、その極性、使用す
る駆動電圧の数などはあくまでも一例であり、適用でき
る電子機器もポータブルVTRなどに限られないことは
容易に理解できる。
【0054】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る安定化電
源回路では、複数のスイッチング素子を制御するマイコ
ンを内蔵した制御手段が設けられ、この制御手段より生
成された互いに異なるデューティーの複数のスイッチン
グパルスを対応するスイッチング素子のそれぞれに供給
することによって、それぞれの電圧出力部から安定化さ
れた値の異なる複数の駆動電圧が得られるようにしたも
のである。
【0055】これによれば、電圧出力部が多数存在して
も1つの制御手段を使用してすべての電圧出力部をコン
トロールできるから、回路規模を増大させることなく複
数種の安定化電圧を得ることができる。
【0056】ROMに書き込まれているスイッチングパ
ルスに関する制御情報を変更するだけで、安定化すべき
駆動電圧そのものも簡単に変更できるから、任意の駆動
電圧を安定化することができ、それだけ汎用性のある電
源回路を提供できる。
【0057】シスコンから得られるモード制御信号に基
づいてスイッチングパルスの出力状態を制御して対応す
る駆動電圧の出力を遮断するように構成する場合には、
不必要な回路系への電源供給を制御できるから、それだ
け消費電力を節約できるようになる。したがってこの発
明はポータブルな電子機器の電源回路などに適用して極
めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る安定化電源回路の概要を示す系
統図である。
【図2】安定化電源回路の一実施態様を示す要部の系統
図である。
【図3】スイッチングパルス生成の一例を示す波形図で
ある。
【図4】種類の異なる複数のスイッチングパルスの一例
を示す波形図である。
【図5】ポータブルVTRの一例を示す要部の系統図で
ある。
【図6】従来の安定化電源回路の系統図である。
【符号の説明】
14A〜14E・・・電圧出力部、16A〜16E・・
・平滑回路、18A〜18E・・・安定化回路、20・
・・ポータブルVTR、22,24,46・・・ビット
リダクション回路、26・・・エンコーダ、28・・・
ビデオアンプ、30・・・記録ヘッド、32・・・テー
プ、34・・・A/D変換器、40・・・再生ヘッド、
42・・・イコライザ、44・・・デコーダ、48,5
0・・・D/A変換器、62・・・CPU、66・・・
ROM、68・・・RAM、70A〜70C・・・PW
M変調器、76・・・マルチプレクサ、Pa〜Pc・・
・スイッチングパルス、SWa〜SWc・・・スイッチ
ング素子、Va〜Vc・・・駆動電圧

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる複数の駆動電圧を安定化させて供
    給する安定化電源回路であって、 主電源部からの電源電圧がスイッチング素子と平滑回路
    で構成された複数の電圧出力部に並列的に供給されると
    共に、 上記複数のスイッチング素子を制御する制御手段が設け
    られ、 この制御手段にはマイコンが内蔵され、これより生成さ
    れた複数のスイッチングパルスが上記スイッチング素子
    のそれぞれに供給され、 上記平滑回路の出力である互いに値の異なる複数の駆動
    電圧の誤差分のそれぞれが上記制御手段に供給されて、
    上記複数の駆動電圧が所定値となるように上記スイッチ
    ング素子のそれぞれが互いに独立して制御されるように
    なされたことを特徴とする安定化電源回路。
  2. 【請求項2】 上記電圧の安定化はチョッパ式安定化方
    式であって、上記スイッチング素子の導通角を制御する
    ことによって上記駆動電圧が所定値となるように上記ス
    イッチングパルスがPWM変調されるようになされたこ
    とを特徴とする請求項1記載の安定化電源回路。
  3. 【請求項3】 上記スイッチングパルスの周波数を上記
    誤差分に応じて制御することによって安定化された駆動
    電圧が得られるようになされたことを特徴とする請求項
    1記載の安定化電源回路。
  4. 【請求項4】 上記制御手段には機器の動作を管理制御
    するシステムコントローラが接続され、 このシステムコントローラから得られるモード信号で上
    記電圧出力部の動作状態が制御されるようになされたこ
    とを特徴とする請求項1記載の安定化電源回路。
  5. 【請求項5】 上記モード信号に応じて上記電圧出力部
    が停止状態に制御されることによって上記駆動電圧の供
    給が停止するようになされたことを特徴とする請求項4
    記載の安定化電源回路。
JP5043496A 1996-03-07 1996-03-07 安定化電源回路 Pending JPH09247930A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5043496A JPH09247930A (ja) 1996-03-07 1996-03-07 安定化電源回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5043496A JPH09247930A (ja) 1996-03-07 1996-03-07 安定化電源回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09247930A true JPH09247930A (ja) 1997-09-19

Family

ID=12858767

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5043496A Pending JPH09247930A (ja) 1996-03-07 1996-03-07 安定化電源回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09247930A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003284334A (ja) * 2002-03-20 2003-10-03 Sanyo Electric Co Ltd 基準電圧発生回路およびそれを用いたバッテリ充電回路
JP2009017604A (ja) * 2001-08-01 2009-01-22 Sanyo Electric Co Ltd 画像信号処理装置
JP2009022053A (ja) * 2001-07-27 2009-01-29 Sanyo Electric Co Ltd 撮像装置
JP2009038831A (ja) * 2001-08-01 2009-02-19 Sanyo Electric Co Ltd 画像信号処理装置
US8144144B2 (en) 2002-10-21 2012-03-27 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device
JP2015109785A (ja) * 2013-09-04 2015-06-11 日東電工株式会社 携帯機器、充電システム、及び、電源回路基板等

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009022053A (ja) * 2001-07-27 2009-01-29 Sanyo Electric Co Ltd 撮像装置
JP2009017604A (ja) * 2001-08-01 2009-01-22 Sanyo Electric Co Ltd 画像信号処理装置
JP2009038831A (ja) * 2001-08-01 2009-02-19 Sanyo Electric Co Ltd 画像信号処理装置
JP2003284334A (ja) * 2002-03-20 2003-10-03 Sanyo Electric Co Ltd 基準電圧発生回路およびそれを用いたバッテリ充電回路
US8144144B2 (en) 2002-10-21 2012-03-27 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device
JP2015109785A (ja) * 2013-09-04 2015-06-11 日東電工株式会社 携帯機器、充電システム、及び、電源回路基板等
US10218223B2 (en) 2013-09-04 2019-02-26 Nitto Denko Corporation Portable device, charging system, and power source circuit substrate
US11056920B2 (en) 2013-09-04 2021-07-06 Nitto Denko Corporation Portable device, charging system, and power source circuit substrate

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6175272B1 (en) Pulse—width modulation system
US20110109398A1 (en) Fixed-frequency control circuit and method for pulse width modulation
CN107645233A (zh) 用于产生脉宽调制信号的方法及电路
JPH09247930A (ja) 安定化電源回路
JPH03154911A (ja) 並列運転電源制御方式
US6433502B2 (en) Spindle motor driver circuit
US6967527B2 (en) Pulse width modulation amplifier
US20060114057A1 (en) Power multiplier system and method
JP2737452B2 (ja) 電源システム
JP2003204267A (ja) Da変換器およびデータ再生装置
JP3282218B2 (ja) 記録再生装置
JP2564787Y2 (ja) 電力増幅装置
JPS6395886A (ja) パルス幅変調信号による負荷駆動回路
JP3231979B2 (ja) トラッキング式のスイッチング電源装置
US7054360B2 (en) Method and apparatus for generating pulse width modulated waveforms
JP4154739B2 (ja) Pwm制御装置およびpwm制御方法
JPH0117333B2 (ja)
JPH0127400Y2 (ja)
JP2638178B2 (ja) 並列運転電源制御方式
JP3714651B2 (ja) ビデオ機器のコントロール信号再生回路
JPH05308792A (ja) モータサーボ装置
JP2000078844A (ja) 安定化電源装置
KR900002605B1 (ko) 브이.티.알의 음성신호 처리용 기록, 재생, 뮤트모우드로직 조절회로
JP2001042956A (ja) 誘導性負荷駆動回路
KR0185933B1 (ko) Pwm제어에 의한 캡스턴모터의 속도제어장치