JPH0924134A - パチンコ機 - Google Patents

パチンコ機

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JPH0924134A
JPH0924134A JP17306995A JP17306995A JPH0924134A JP H0924134 A JPH0924134 A JP H0924134A JP 17306995 A JP17306995 A JP 17306995A JP 17306995 A JP17306995 A JP 17306995A JP H0924134 A JPH0924134 A JP H0924134A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技盤面の下方への拡大を容易にする。 【解決手段】 遊技盤11の左側下方に、パチンコ球を
発射するための発射レール40がほぼ垂直(正確にはフ
ァール球の逆戻りを避けるために上方側をやや左側に傾
斜させた状態)に取り付けられている。遊技盤11の下
方には、数百個程度若しくはそれ以上のパチンコ球を貯
留できるように大容量化された球受皿25が1皿のみ設
けられている。この球受皿25内に貸し球と賞球を受け
入れてその球を1個ずつ発射レール40の下端の発射位
置41へ送る。更に、ガイドレール16を伝って逆戻り
してくるファール球が、発射レール40の上部左側に隣
接して設けられたファール球回収口48内に落下し、フ
ァール球回収通路50を通って球受皿25内に回収され
る。この構成では、球受皿25の1皿化と発射レール4
0の縦型配置により、遊技盤11の盤面を下方へ拡大す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ球の発射
方式と球受皿を改良することで、遊技盤の盤面拡大を容
易にするパチンコ機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的なパチンコ機は、図5に示
すように、パチンコ機の下部に上皿1と下皿2という2
つの球受皿を設け、上皿1に貸し球と賞球を受け入れ、
上皿1が賞球で満杯になったときに下皿2内へ賞球を流
すようになっている。更に、遊技盤3の下方に、パチン
コ球を右側下部から左側斜め上方に向けて発射する発射
レール4を設け、発射レール4側へ逆戻りしてくるファ
ール球を下皿2内に回収するようになっている。
【0003】近年のパチンコ機は、ゲーム内容が益々多
様化する傾向にあり、それに伴って遊技盤3に設ける各
種の役物・入賞装置の大型化や表示器・イルミネーショ
ンの増加等、遊技盤3の盤面構成にも様々な工夫が凝ら
されるようになってきている。盤面構成上は、遊技盤3
の盤面が大きくなるほど、盤面構成の設計の自由度も大
きくなり、盤面構成の多様化・ゲーム性向上に好都合で
ある。従来より、パチンコ機の外形寸法は一定サイズに
規定されているので、遊技盤13の盤面を拡大するとし
たら、遊技盤3の盤面を下方に拡大することになるが、
上述したように、遊技盤3の下方には、発射レール4と
上下2つの球受皿1,2を設けるスペースが必要となる
ため、実際には遊技盤13の盤面を下方に拡大すること
は不可能であった。
【0004】そこで、本発明者は、特開平1−2143
83号公報に示すように、発射レールを遊技盤の右側下
方部にほぼ垂直に設け、パチンコ球を遊技盤の右側下方
部からほぼ垂直上方に打ち上げるようにしたパチンコ機
を提案している。このパチンコ機では、遊技盤の下方を
発射レールが横切らないため、その分、遊技盤面を下方
へ拡大することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
開公報のパチンコ機でも、図5のパチンコ機と同じく、
上下2つのの球受皿が必要となる。つまり、貸し球と賞
球を受け入れる上皿と下方へ逆戻りしてくるファール球
を受け入れる下皿とが必要となるため、遊技盤面の下方
への拡大が上下2つの球受皿によって制限されてしま
い、遊技盤面を少量拡大できるに過ぎない。
【0006】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、遊技盤面の下方への
拡大が容易で、盤面構成の設計の自由度を大きくするこ
とができるパチンコ機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1のパチンコ機は、遊技盤の一側下
方部に、パチンコ球を該遊技盤へ向ってほぼ垂直上方に
打ち上げる発射装置を設けると共に、前記遊技盤の下方
に設ける球受皿を1皿のみとし、この球受皿内に貸し球
と賞球を受け入れてその球を1個ずつ前記発射装置へ供
給すると共に、前記遊技盤の下方へ逆戻りしてくるファ
ール球を前記球受皿に戻すファール球回収通路を設けた
構成としたものである。
【0008】この構成では、パチンコ球を遊技盤の一側
下方部からほぼ垂直上方に打ち上げるため、遊技盤の下
方をパチンコ球の発射通路が左右に横切らずに済み、遊
技盤面の下方への拡大に発射通路が障害とならない。し
かも、貸し球と賞球が受け入れられる球受皿に、発射レ
ール側へ逆戻りしてくるファール球がファール球回収通
路を通って回収される。これにより、1つの球受皿で貸
し球と賞球及びファール球を全て処理することができる
ようになるため、従来の“下皿”が不要となり、遊技盤
の下方に設ける球受皿が1皿のみで良くなる。この球受
皿の1皿化により、球受皿の位置を従来の上皿の位置よ
りも低くすることができ、その分、遊技盤面の下方への
拡大量を大きくすることができる。
【0009】ところで、球受皿の1皿化に伴い、球受皿
の容量をある程度大きくする必要があるが、球受皿の容
量を大きくするに従って、球受皿内で下流側のパチンコ
球に加わる背圧(背後のパチンコ球から受ける荷重)が
大きくなり、その背圧によってパチンコ球がブリッジを
組んで球流れが悪くなってしまうおそれがある。
【0010】そこで、請求項2では、球受皿を、数百個
程度若しくはそれ以上のパチンコ球を貯留できるように
大容量化すると共に、その底面の少なくとも一部を上下
方向に傾動可能な可動底板により構成し、この可動底板
を弾性支持手段により弾性支持させる。この球受皿は、
パチンコ球の貯留量が多くなるに従ってその重量により
可動底板が弾性支持手段の反発力に抗して押し下げら
れ、その下り勾配が小さくなる(ここで「下り勾配が小
さくなる」とは下り勾配が0°に近付くことと0°以下
になることのいずれかを意味する)。この構成により、
球受皿内のパチンコ球の貯留量が従来よりも多くなって
も、パチンコ球1個当りの背圧が小さくなって、下流側
のパチンコ球に加わる背圧が適正レベルに抑えられ、下
流側でパチンコ球がブリッジを組んで球流れが悪くなる
ことが未然に防止される。
【0011】その後、パチンコ球の貯留量が少なくなる
に従って、可動底板に加わるパチンコ球の重量が小さく
なって、可動底板が弾性支持手段により上方へ押し戻さ
れ、可動底板の下り勾配が大きくなる。これにより、下
流側のパチンコ球に加わる背圧が常に適正レベルに自動
調整されて、スムーズな球流れが確保される。
【0012】ところで、前述した特開平1−21438
3号公報に示されているパチンコ機は、パチンコ球の発
射位置を遊技盤の右側下方部(操作ハンドルの近傍)に
設定し、遊技盤の右側下方部からパチンコ球をほぼ垂直
上方に打ち上げるようにしているため、遊技盤上部への
パチンコ球の跳び出し方向が反時計回り方向(従来の一
般的なパチンコ機と反対)となり、従来機種でゲームし
なれた遊技者が違和感を感じることがあった。
【0013】そこで、請求項3では、発射装置で打ち上
げるパチンコ球を遊技盤へ向ってほぼ垂直上方に案内す
る発射レールを遊技盤の左側下方部に設け、遊技盤の左
側下方部からパチンコ球をほぼ垂直上方に打ち上げるよ
うにしている。これにより、遊技盤上部へのパチンコ球
の跳び出し方向が従来の一般的なパチンコ機と同じ時計
回り方向となり、従来機種でゲームしなれた遊技者でも
違和感を感じることがない。
【0014】また、遊技盤の盤面拡大に伴って球受皿の
位置を低くすれば、それに伴なって発射位置への球流れ
を確保するために発射位置を低くする必要がある。そし
て、発射位置が低くなれば、発射装置の上下方向の設置
スペースが制約され、狭いスペースで正確な発射動作を
行わせる必要がある。
【0015】そこで、請求項4では、発射装置は、打球
槌を上下方向に揺動させてパチンコ球を打ち上げる構成
となっている。この構成では、打球槌がほぼ水平方向に
取り付けられるので、上下方向に狭いスペースでも、十
分な長さの打球槌を配置することが可能となり、上下方
向に安定した発射動作を行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
乃至図4に基づいて説明する。パチンコ機の機枠10に
遊技盤11が取り付けられ、この遊技盤11の盤面に
は、例えば複数の表示器12を組み合わせた大型センタ
ー役物、各種の入賞口13、大型センター役物を始動さ
せるための始動口14、大型センター役物の動作結果に
よって開放時間・開放回数が可変される可変入賞装置1
5等が設けられている。また、遊技盤11の左側部に
は、後述するように遊技盤11の左側下方部からほぼ垂
直上方に打ち上げられたパチンコ球を遊技盤11の上部
中央へ案内するガイドレール16が設けられている。
【0017】また、機枠10の前面下部には前板17が
設けられ、この前板17には、操作ハンドル18と、数
百個程度若しくはそれ以上のパチンコ球を貯留できるよ
うに大容量化された球受皿25が1皿のみ設けられてい
る。以下、この球受皿25の構成を図3(縦断右側面
図)及び図4(縦断正面図)に基づいて説明する。この
球受皿25は、機枠10の前面に設けられた賞球流入口
30から流入したパチンコ球(賞球)を受け溜め、この
パチンコ球を球受皿25の前部に設けられた流出口31
に向けて前方へ流すようになっている。この球受皿25
は、底面を可動底板26により構成し、この可動底板2
6の前端部を軸27を介して球受皿25の側壁に支持さ
せることで、その軸27を支点にして可動底板26を上
下方向に傾動可能に支持させている。
【0018】この可動底板26の後部側は、下方から弾
性支持手段であるバネ28により受け支えられ、パチン
コ球の貯留量が少ないときには、可動底板26の後部側
がバネ28の反発力により押し上げられて、可動底板2
6の下り勾配が大きくなる。この可動底板26の最大勾
配は、可動底板26の上流側端部(後端部)に設けられ
た突片26aが、球受皿25の後壁に形成されたストッ
パ部29に突き当たることで規制される。そして、球受
皿25内のパチンコ球の貯留量が多くなるに従って、そ
の重量により可動底板26がバネ28の反発力に抗して
図3に二点鎖線で示すように押し下げられてその下り勾
配が小さくなる(この実施形態では、最終的には下り勾
配が0°以下になる)。
【0019】この実施形態では、可動底板26の下流側
の1辺部を除く他の3辺部に、立上り壁26bが一体に
形成され、この立上り壁26bでパチンコ球を受けるこ
とによって球受皿25の内側面とパチンコ球との接触抵
抗を少なくして、可動底板26の上下動をスムーズに行
わせるようになっている。更に、この可動底板26は左
右両側部から中央部の流出口31側に向けて自然に球流
れするように、左右両側部から中央部に向けて下り傾斜
がつけられている。
【0020】一方、可動底板26から流出口31へ流出
したパチンコ球は、球受皿25の前部に設けられた整流
路32(図4参照)に流れ込み、この整流路32内で一
列に整列されながら左側方へ流れて、球受皿25の左側
部に設けられた整流器(図示せず)に導かれる。上記整
流路32の途中部の上壁面には、パチンコ球の流れを一
列にならす球ならし板34がスプリング35により下方
に付勢された状態で設けられている。また、整流路32
の上流部には球抜き口36が設けられ、この球抜き口3
6を球抜き部材37によって開閉できるようになってい
る。この球抜き部材37は、通常はスプリング38の弾
発力により球抜き口36を閉鎖する位置に保持され、遊
技客が球抜き部材37のレバー39(図3参照)を右方
向にスライド操作することによって球抜き口36が開放
される。
【0021】次に、図2に基づいてパチンコ球の発射方
式を説明する。遊技盤11の左側下方に、パチンコ球を
発射するための発射レール40がほぼ垂直(正確にはフ
ァール球の逆戻りを避けるために上方側をやや左側に傾
斜させた状態)に取り付けられている。この発射レール
40の下端部をL字形に屈曲することにより形成された
発射位置41には、パチンコ球の発射毎に前記整流器か
らパチンコ球が1個ずつ送られてくる。
【0022】この発射位置41の近傍には、前記操作ハ
ンドル18によって操作される発射装置42が設けられ
ている。この発射装置42は、モータ43で風車型のカ
ム44を回転させ、そのカム44によりカム従動レバー
45を軸46を中心に右方向に回動させることで、該軸
46に固定された打球槌47を上下方向に揺動させる構
成となっている。この場合、打球槌47はほぼ水平方向
に取り付けられて、その先端の打撃部47aが発射位置
41の下方に位置し、操作ハンドル18の回動操作量で
引張力が調整されるスプリング(図示せず)によって打
球槌47が上方(反時計回り方向)に付勢されている。
【0023】そして、モータ43で回転されるカム44
がカム従動レバー45を右方向に押して回動させる毎
に、打球槌47が上記スプリングに抗して下方に回動さ
れ、カム44がカム従動レバー45から外れた瞬間に打
球槌47が上記スプリングにより上方に瞬間的に回動さ
れ、打撃部47aが発射位置41上のパチンコ球を発射
レール40に沿ってほぼ垂直上方に打ち上げる。発射レ
ール40の上方には、遊技盤11に設けられたガイドレ
ール16が位置し、発射レール40から上方に飛び出し
たパチンコ球がガイドレール16に沿って遊技盤11の
上部中央へ案内される。
【0024】一方、ガイドレール16を下方に逆戻りし
てくるパチンコ球(ファール球)を球受皿25に回収す
るために、発射レール40の上部左側に隣接してファー
ル球回収口48が設けられ、このファール球回収口48
と球受皿25に設けられたファール球流入口49との間
がファール球回収通路50によって連通されている。こ
のファール球回収通路50は、ファール球流入口49に
向かって下り勾配となるように形成され、ファール球回
収口48内に落下したファール球が重力により自然にフ
ァール球回収通路50を流れてファール球流入口49か
ら球受皿25内に流れ込むようになっている。
【0025】この場合、発射レール40をやや左側に傾
斜させることで、ガイドレール16の中間膨らみ部分
(図1参照)から垂直に落下するファール球が発射レー
ル40内に落下しないようになっており、ガイドレール
16の中間膨らみ部分の垂直下方(つまりファール球の
落下方向)にファール球回収口48が位置して、ファー
ル球がファール球回収口48内に回収されやすい構造と
なっている。また、ファール球回収口48と発射レール
40との境界部分にはファール球受片51が設けられ、
このファール球受片51に落下したファール球がファー
ル球回収口48内に転がり込むようになっている。
【0026】以上説明した実施形態によれば、パチンコ
球を遊技盤11の一側下方部からほぼ垂直上方に打ち上
げるため、遊技盤11の下方を発射レール40が左右に
横切らず、遊技盤11の盤面を下方に拡大するのに発射
レール40が障害とならない。しかも、貸し球と賞球が
受け入れられる球受皿25に、発射レール40側へ逆戻
りしてくるファール球がファール球回収通路50を通っ
て回収されるので、1つの球受皿25で貸し球と賞球及
びファール球を全て処理することができて、従来の“下
皿”が不要となり、遊技盤11の下方に設ける球受皿2
5が1皿のみで良くなる。
【0027】この球受皿25の1皿化により、球受皿2
5の位置を従来の上皿の位置よりも低くすることがで
き、その分、遊技盤11の盤面の下方への拡大量を大き
くすることができる。これにより、盤面構成の設計に余
裕ができ、遊技盤11に設ける各種の役物・入賞装置の
大型化や表示器・イルミネーションの増加等を容易に実
現することができて、従来構造のものでは実現できない
多様な入賞形態の盤面構成も可能となり、ゲーム性向上
の要求も満たすことができる。しかも、従来では下皿に
流れ込んでいたファール球も貸し球と賞球と一緒に1つ
の球受皿25に受け溜めることができるので、ゲーム中
に遊技客がゲームを中断して下皿からパチンコ球を上皿
へ移し替える作業を行う必要が無く、遊技客の手間を省
くことができると共に、遊技客はパチンコ球に手を触れ
ずにゲームすることができて、清潔である。
【0028】ところで、球受皿25の1皿化に伴い、球
受皿25の容量をある程度大きくする必要があるが、球
受皿25の容量を大きくするに従って、球受皿25内で
下流側のパチンコ球に加わる背圧(背後のパチンコ球か
ら受ける荷重)が大きくなり、その背圧によってパチン
コ球がブリッジを組んで球流れが悪くなってしまうおそ
れがある。
【0029】この問題を解消するため、上記実施形態で
は、球受皿25の大容量化・1皿化に際して、球受皿2
5の底面を可動底板26で構成し、パチンコ球の貯留量
が多くなるに従って、その重量により可動底板26がバ
ネ28の反発力に抗して押し下げられてその下り勾配が
小さくなるように構成している。これにより、球受皿2
5内のパチンコ球の貯留量が従来よりも多くなっても、
パチンコ球1個当りの背圧を小さくすることができて、
流出口31周辺のパチンコ球に加わる背圧を適正レベル
に抑えることができ、流出口31周辺でパチンコ球がブ
リッジを組んで球流れが悪くなることを未然に防止する
ことができる。そして、球受皿25内のパチンコ球の貯
留量が減少するに従って、可動底板26に加わるパチン
コ球の重量が小さくなって、可動底板26がバネ28に
より上方に押し戻され、可動底板26の下り勾配が大き
くなって、パチンコ球が下流側へ流れ易い状態になる。
これにより、流下口31周辺のパチンコ球に加わる背圧
を常に適正レベルに自動調整することができて、スムー
ズな球流れを確保することができる。このため、球流れ
を悪くすることなく、球受皿25の容量を十分に大きく
することが可能となる。
【0030】ところで、前述した特開平1−21438
3号公報に示されているパチンコ機は、パチンコ球の発
射位置を遊技盤の右側下方部(操作ハンドルの近傍)に
設定し、遊技盤の右側下方部からパチンコ球をほぼ垂直
上方に打ち上げるようにしているので、遊技盤上部への
パチンコ球の跳び出し方向が反時計回り方向(従来の一
般的なパチンコ機と反対)となり、従来機種でゲームし
なれた遊技者が違和感を感じることがあった。
【0031】そこで、上記実施形態では、発射レール4
0を遊技盤11の左側下方部に設け、遊技盤11の左側
下方部からパチンコ球をほぼ垂直上方に打ち上げるよう
にしている。これにより、遊技盤11上部へのパチンコ
球の跳び出し方向が従来の一般的なパチンコ機と同じ時
計回り方向となり、従来機種でゲームしなれた遊技者で
も違和感を感じることがない。但し、本発明は、発射レ
ールを遊技盤11の右側下方部に設けた構成としても良
く、この場合でも、本発明の所期の目的(遊技盤11の
盤面拡大)を十分に達成することができる。
【0032】また、遊技盤11の盤面拡大に伴って球受
皿25の位置を低くすれば、それに伴なって発射位置4
1への球流れを確保するために発射位置41を低くする
必要がある。そして、発射位置41が低くなれば、発射
装置42の上下方向の設置スペースが制約され、狭いス
ペースで正確な発射動作を行わせる必要がある。
【0033】そこで、上記実施形態では、発射装置42
の打球槌47を上下方向に揺動させてパチンコ球を打ち
上げる構成とし、打球槌47をほぼ水平方向に取り付け
ているので、上下方向に狭いスペースでも、十分な長さ
の打球槌47を配置することができて、上下方向に安定
した発射動作を行うことができ、パチンコ球の跳び具合
も安定させることができる。
【0034】尚、上記実施形態では、可動底板26の前
端部を下流側にして軸支させるようにしたが、例えば、
可動底板の左端部又は右端部を下流側にして軸支させ、
この可動底板の側方に流出口を形成するようにしても良
い等、可動底板の軸支箇所,流出口の位置を適宜変更し
て実施することができる。
【0035】その他、本発明は、球受皿25内に賞球を
導く賞球通路の途中に、球受皿25内の賞球貯留量が満
杯になったか否かを検出する手段を設け、満杯になった
ときにその旨を表示又は音で報知する報知手段を設ける
ようにしても良い等、要旨を逸脱しない範囲内で種々変
更して実施できることは言うまでもない。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項1のパチンコ機は、遊技盤の一側下方部に、パ
チンコ球をほぼ垂直上方に向けて打ち上げる発射装置を
設けると共に、遊技盤の下方に設ける球受皿を1皿のみ
とし、この球受皿内に貸し球、賞球及びファール球を受
け入れるようにしたので、遊技盤面の下方への拡大が容
易となり、遊技盤に設ける各種の役物・入賞装置の大型
化や表示器・イルミネーションの増加等を容易に実現す
ることができて、盤面構成の多様化やゲーム性向上の要
求を満たすことができる。しかも、ゲーム中に遊技客が
下皿からパチンコ球を上皿へ移し替える作業を行う必要
が無く、遊技客の手間を省くことができると共に、遊技
客はパチンコ球に手を触れずにゲームすることができ
て、清潔である。
【0037】更に、請求項2の構成では、球受皿内のパ
チンコ球の貯留量が多くなるに従って、その重量により
可動底板が弾性支持手段の反発力に抗して押し下げられ
てその下り勾配が小さくなるように構成されているの
で、パチンコ球の貯留量が従来よりも多くなっても、パ
チンコ球1個当りの背圧を小さくすることができて、下
流側のパチンコ球に加わる背圧を適正レベルに抑えるこ
とができ、下流側でパチンコ球がブリッジを組んで球流
れが悪くなることを未然に防止することができ、球受皿
の大容量化が可能となる。
【0038】また、請求項3では、発射レールを遊技盤
の左側下方部に設け、遊技盤の左側下方部からパチンコ
球をほぼ垂直上方に打ち上げるようにしているので、遊
技盤上部へのパチンコ球の跳び出し方向が従来の一般的
なパチンコ機と同じ時計回り方向となり、従来機種でゲ
ームしなれた遊技者でも違和感を感じることがない。
【0039】また、請求項4では、打球槌を上下方向に
揺動させてパチンコ球を打ち上げる構成となっているの
で、上下方向に狭いスペースでも、十分な長さの打球槌
を配置することができて、パチンコ球の跳び具合を安定
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すパチンコ機全体の正
面図
【図2】発射装置及び発射レール周辺の構造を説明する
正面図
【図3】球受皿の縦断右側面図
【図4】図3のA−A線に沿って示す球受皿の縦断正面
【図5】従来のパチンコ機を示す正面図
【符号の説明】
10…機枠、11…遊技盤、16…ガイドレール、18
…操作ハンドル、25…球受皿、26…可動底板、28
…バネ(弾性支持手段)、30…賞球流入口、31…流
出口、32…整流路、36…球抜き口、37…球抜き部
材、40…発射レール、41…発射位置、42…発射装
置、43…モータ、44…カム、45…カム従動レバ
ー、47…打球槌、48…ファール球回収口、49…フ
ァール球流入口、50…ファール球回収通路、51…フ
ァール球受片。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤の一側下方部に、パチンコ球を該
    遊技盤へ向ってほぼ垂直上方に打ち上げる発射装置を設
    けると共に、前記遊技盤の下方に設ける球受皿を1皿の
    みとし、この球受皿内に貸し球と賞球を受け入れてその
    球を1個ずつ前記発射装置へ供給すると共に、前記遊技
    盤の下方へ逆戻りしてくるファール球を前記球受皿に戻
    すファール球回収通路を設けたことを特徴とするパチン
    コ機。
  2. 【請求項2】 前記球受皿は、数百個程度若しくはそれ
    以上のパチンコ球を貯留できるように大容量化されてい
    ると共に、その底面の少なくとも一部が上下方向に傾動
    可能な可動底板により構成され、この可動底板が弾性支
    持手段により弾性支持されていることを特徴とする請求
    項1に記載のパチンコ機。
  3. 【請求項3】 前記発射装置で打ち上げるパチンコ球を
    前記遊技盤へ向ってほぼ垂直上方に案内する発射レール
    を、遊技盤の左側下部に設けたことを特徴とする請求項
    1又は2に記載のパチンコ機。
  4. 【請求項4】 前記発射装置は、打球槌を上下方向に揺
    動させてパチンコ球を打ち上げることを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれかに記載のパチンコ機。
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