JP2004016293A - パチンコ遊技機 - Google Patents

パチンコ遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2004016293A
JP2004016293A JP2002171950A JP2002171950A JP2004016293A JP 2004016293 A JP2004016293 A JP 2004016293A JP 2002171950 A JP2002171950 A JP 2002171950A JP 2002171950 A JP2002171950 A JP 2002171950A JP 2004016293 A JP2004016293 A JP 2004016293A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
game
area
ball
game ball
guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002171950A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3809506B2 (ja
Inventor
Isao Kishi
岸 勇夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maruhon Industry Co Ltd
Original Assignee
Maruhon Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maruhon Industry Co Ltd filed Critical Maruhon Industry Co Ltd
Priority to JP2002171950A priority Critical patent/JP3809506B2/ja
Publication of JP2004016293A publication Critical patent/JP2004016293A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3809506B2 publication Critical patent/JP3809506B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

【課題】多様な遊技形態を実現し得る、遊技球放出機構を提供する。
【解決手段】遊技盤5に、複数のガイドレール27(27a〜27e)を配設して、遊技領域7と、高さ位置の異なる放出口83,84を上端に備える二本の案内通路26a、26bを区画形成すると共に、それぞれの案内通路26a、26bの下端と連通する切換通路80の外側に、遊技球案内作用を有し、傾動可能な可動案内レール81と、該可動案内レール81を変換駆動する切換駆動モータ82とを配設した。そして、該可動案内レール81の駆動制御により、遊技球を、発射通路85から、いずれかの案内通路26a、26bに選択的に案内するようにした。
【選択図】 図10

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、案内通路と遊技領域を備えるパチンコ遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ遊技機は、一般的に、その前面に前面枠を備える。この前面枠の中央上部には略方形状の遊技開口が形成され、遊技開口より下方に位置する下部装架領域には二つの球受皿及び、発射ハンドルが配設される。
【0003】
前記遊技開口には、合板製の遊技盤が、遊技開口全体を裏から塞ぐように取り付けられる。該遊技盤面上には、薄い金属帯板等からなるガイドレールを取り付けることにより、種々の遊技部材が配設され、内部に遊技球が転動する遊技領域と、発射装置から発射された遊技球を遊技領域へ案内する案内通路とが区画形成される。かかる構成では、遊技領域の面積は、遊技開口の大きさにより制限されており、従来のパチンコ遊技機にあっては、遊技領域の面積は、各種パチンコ遊技機を通じて略一定である。
【0004】
上述の二つの球受皿は下部装架領域に上下に配設され、それぞれが異なる球出口と連通している。二つの球受皿のうち、上側に配設される発射球受皿は、発射位置に遊技球を案内する発射球案内通路とも連通し、発射球受皿内部に貯留した遊技球を、一球ずつ、滞りなく、発射球案内通路へ排出する。一方、下側に配設される貯留球受皿は、連通する球出口から排出される賞球やファール球等の遊技球を、内部に貯留する。さらに貯留球受皿の底部には、遊技球を機外に排出するための球抜き孔が形成される。一方、機裏に配設される賞球払出装置は、球通路を介して、上述の各球出口と連通している。賞球払出装置から払出された賞球や貸球等の遊技球は、通常は、発射球受皿の球出口から発射球受皿内へ排出されるが、発射球受皿満杯時には、貯留球受皿の球出口から、貯留球受皿内へ排出される。
【0005】
貯留球受皿の横脇に突設した発射ハンドルには、円板状の発射レバーが回動可能に周設されている。また、下部装架領域の裏側には、パチンコ遊技機を打圧発射する発射鎚や、該発射鎚を打圧駆動する発射駆動装置等が配設される。そして、発射ハンドルは、コイルバネを介して発射鎚と機械的に連繋されており、発射レバーの回動角度に応じて、コイルバネの弾性力を変化させることにより、発射鎚の発射強度を調節できる。また、発射鎚は回動軸より上方で遊技球を打圧するように配置されており、その往復回動運動により遊技球を打圧発射する。
【0006】
発射鎚により、発射位置から打圧発射された遊技球は、発射レール上に形成され、基端を発射位置とする発射通路と、内外のガイドレール間に形成される案内通路とを介して、案内通路先端に形成され、遊技領域から案内通路へ遊技球が逆流するのを防止するファール球止め部材を備える放出口から、遊技領域へ放出されることとなる。また、発射された遊技球のうち、発射速度が遅く、遊技領域まで到達できなかったものは、発射レールとガイドレールの間に形成される間隙から落下し、球通路を介して、球出口から球貯留皿へ排出される。
【0007】
一方、複数の選出図柄を変動表示する図柄表示装置と、遊技球通過を検知する第一始動領域とを遊技盤面に備え、始動領域への遊技球通過を契機として、選出図柄を変動させた後に確定表示するようにし、その確定図柄態様が所定の当り図柄態様である場合に、遊技者に利得をもたらす特別遊技作動を発生させるようにしたパチンコ遊技機は、種々提案されている。このようなパチンコ遊技機としては、いわゆる第1種パチンコ遊技機及び第3種パチンコ遊技機が良く知られている。
【0008】
ここで、第1種パチンコ遊技機は、複数の選出図柄を変動表示する図柄表示装置と、遊技球通過を検知しうる始動領域と、始動領域への遊技球通過に起因して各選出図柄を変動表示させた後、停止し、各選出図柄を確定表示する図柄制御手段と、開閉制御される大入賞口とを備え、図柄表示装置に確定表示された各選出図柄の組合せが所定の当り図柄態様である場合に、大入賞口の開放と、大入賞口の所定制限時間の経過又は該所定制限時間内での規定個数の入賞満了による大入賞口の閉鎖とを順次生じてなる開閉ラウンドを複数回繰り返してなる特別遊技作動を実行するようにしたものである。
【0009】
また、第3種パチンコ遊技機は、複数の選出図柄を変動表示する図柄表示装置と、遊技球通過を検知しうる始動領域と、開口を開閉制御してその内部の特別作動領域へ遊技球通過可能な状態と不可能な状態とに変換する普通電動役物と、開閉制御される大入賞口と、遊技球通過に伴って該大入賞口を開放する特定領域への流入制御を行う役物とを備え、始動領域への遊技球通過を契機として、図柄表示装置の選出図柄を変動させた後に確定表示するようにし、その確定図柄態様が所定の当り図柄態様である場合に、普通電動役物を開放制御し、その特別作動領域への遊技球通過に伴って特別遊技作動が実行するようにしたものである。なお、この特別遊技作動は、役物が駆動して特定領域への遊技球通過が可能となり、かつ該遊技球通過ごとに、大入賞口の開放と、閉鎖とを生じてなる開閉ラウンドを複数回繰り返してなるものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従来のパチンコ遊技機において、発射された遊技球を遊技領域へ放出する遊技球放出機構は、発射通路と案内通路の案内作用により、遊技盤左上に固定される単一の放出口から遊技領域上部へ放出するといった単調で、面白みに欠けるものである。また、遊技球放出機構により、遊技領域の構成も限定されるため、従来の遊技球放出機構にあっては、遊技領域構成は変化に乏しいものであるという問題も生じている。
【0011】
一方、本発明者は、単一の球受皿を配設する等により、遊技領域を拡張した構成を提案している。かかる構成では遊技領域が拡張され、遊技球の転動領域面積が増えているため、遊技領域に多様な構成が実現可能である。しかし、従来の遊技球放出機構では、このような多様な遊技領域構成に対応し、興趣に富んだ遊技形態を実現するには不十分であり、斬新な遊技領域構成を生かす、新しい遊技球放出機構が求められている。
【0012】
本発明はかかる問題の解決を試みたものであり、多様な遊技形態を有するパチンコ遊技機を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、遊技盤面上に配設されるガイドレールにより区画形成され、内部に遊技球が転動する遊技領域を備えると共に、発射装置から発射された遊技球を、案内通路を介して、案内通路と遊技領域に連通する放出口から、遊技領域へ放出するパチンコ遊技機において、遊技領域に対して異なった高さ位置の複数の放出口を備え、発射装置から発射された遊技球を、いずれの放出口から放出するかを、選択的に切り換える放出位置切換手段を備えたことを特徴とするパチンコ遊技機(請求項1)である。かかる構成では、各放出口は高さ位置が異なっているため、いずれの放出口から遊技球を放出するかにより、遊技領域における該遊技球の転動領域が、選択的に変化することとなる。これにより、遊技領域における遊技球の転動態様を多様にすることが可能となり、拡張された遊技領域を用いて、興趣に富んだ遊技態様を実現できる。
【0014】
ここで、基端を発射位置とする発射通路と、遊技領域と連通する相互に高さ位置の異なる放出口が上端に配設された複数の案内通路と、該発射通路と複数の案内通路との間に配設されて、遊技球を、発射通路からいずれかの案内通路に選択的に案内する可動案内レールと、該可動案内レールをいずれかの案内位置に切換駆動する切換駆動装置と、該切換駆動装置を駆動制御する切換制御手段とを具備する放出位置切換手段を備えた構成が考えられる(請求項2)。かかる構成では、可動案内レールを切換駆動し、該可動案内レールの遊技球案内方向を変化させることで、複数の案内レールへ選択的に遊技球を案内することとなり、これにより、遊技球を複数の放出位置から選択的に放出することが容易に可能となる。
【0015】
また、遊技領域を、主領域と、該主領域上に連続する特別遊技領域とで構成し、高さの異なる二つの放出口のうち上部の特定放出口を特別遊技領域上に連通し、下部の一般放出口を主領域上に連通すると共に、遊技中に所定条件が成立すると、放出位置切換手段によって特定放出口が選択されて、該特定放出口から遊技球が放出されるようにした構成が提案される(請求項3)。かかる構成では、所定条件の非成立時には、遊技球は一般放出口から放出され、遊技球は主領域のみを転動し、主領域で遊技が実行される。一方、所定条件成立時には、特別遊技領域内で入賞しなかった遊技球は、主領域へ流下するため、遊技球は特定放出口から放出され、特別遊技領域と主領域の両方で遊技が実行されることとなる。
【0016】
ここで、複数の選出図柄を変動表示する図柄表示装置と、遊技球通過を検知する始動領域とを遊技盤面に備え、始動領域への遊技球通過を契機として、選出図柄を変動させた後に確定表示するようにし、その確定図柄態様が所定の当り図柄態様である場合に、遊技者に利得をもたらす特別遊技作動を発生させるようにしたパチンコ遊技機にあって、常時開放状態にある大入賞口を特別遊技領域に配設すると共に、特別遊技作動中にのみ特別遊技領域へ遊技球を放出するようにしてもよい(請求項4)。かかる構成では、遊技球放出位置の切換により、大入賞口への遊技球流入を制御できるため、大入賞口に開閉機構を具備しなくても、遊技性を損なうことがない。
【0017】
また、前後方向に回動可能に軸支され、遊技球を前方へ打圧する発射鎚と、該発射鎚を打圧駆動する発射駆動装置と、前面枠に突設された発射ハンドルと、発射ハンドルに回動可能に軸支され、その回動角度により発射鎚の打圧強度を調節する発射レバーとを具備したパチンコ遊技機において、前面枠の下部装架領域に単一の球受皿を配設すると共に、該球受皿が、賞球や貸球等の遊技球を排出する球出口と、発射球案内通路とに連通する発射球受皿である構成(請求項5)が提案される。かかる構成では、下部装架領域が従来構成より簡潔であるため、遊技開口を下方に拡大でき、該遊技開口により規定される遊技領域の拡張が可能となる。これにより、多様な遊技形態を実現できることとなる。
【0018】
そして、遊技開口の縦幅が45〜60cmである構成が用いられ得るものである(請求項6)。この範囲であれば、パチンコ遊技機を従来と同じ高さとすることが可能となり、既存の遊技場で、レイアウトを変更する必要が無く、本発明のパチンコ遊技機が適用可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例について、図面を参照して説明する。
本実施例は、いわゆる第一種パチンコ遊技機に本発明を適用したものである。図1に示す様に、本パチンコ遊技機は遊技島設備に固定される長方形状の外枠16と、この外枠16の前面開口部分を覆う遊技機本体1とから構成され、これらがヒンジ部材17を介して開閉可能に枢着されている。
【0020】
前記遊技機本体1は、図1、図2に示すように、板状の前面枠2を備え、この前面枠2が前記ヒンジ部材17を介して外枠16に枢着されている。そして、前面枠2の中央上部には長方形状の遊技開口20が形成され、遊技開口20より下方には下部装架領域21が形成されている。
【0021】
上述の遊技開口20には、合板製の遊技盤5が裏側から着脱可能に取り付けられ、遊技盤5の前方にはヒンジ部材(図示せず)を介して遊技扉3が開閉可能に取り付けられている。また、下部装架領域21には、単一の球受皿(発射球受皿28)が開閉可能に配設され、発射球受皿28の右脇には発射ハンドル36が突設されている。
【0022】
なお、後述するように、本実施例の前面枠2においては、下部装架領域21は、従来構成より、縦方向に4割程縮小している。そして、下部装架領域21の縮小に伴い、遊技開口20が下方に拡大している。また、この拡大した遊技開口20に合わせて、遊技盤5も、従来構成より、縦方向に2割程拡張したものが取り付けられている。
【0023】
機裏には、図3に示すように、所要電子回路を組み込まれた種々の基板が配設されている。機裏の右部には、賞球や貸球等の遊技球を払い出す賞球払出装置32が配設されおり、さらに、左下部には、発射鎚42(図8参照)を打圧駆動するロータリーソレノイド71が配設されている。
【0024】
上述の賞球払出装置32は、賞球を払出す賞球ユニット33や貸球を払出す貸球ユニット34等により構成される。また、後述するように、賞球払出装置32は、払出制御基板65からの電気信号に従い遊技球の払出しを実行する。そして、賞球払出装置32から払出された遊技球は、機裏に配設される球通路(図示せず)を介して、球出口29から発射球受皿28へ排出される。
【0025】
上述の発射ハンドル36にはタッチセンサ73が設けられており、遊技者が発射ハンドル36に素手で触れて操作しなければ、ロータリーソレノイド71は作動しないようになっている。そして、遊技者が発射ハンドル36を握り、発射ハンドル36に周設された発射レバー37を時計方向に回動操作すると、ロータリーソレノイド71が作動し、ローター軸(図示せず)に固定された発射鎚42を往復回動駆動させ、発射鎚42の打圧により遊技球を発射する。
【0026】
図4は遊技盤5の正面図である。後述するように、遊技盤面5上には、複数のガイドレール27(27a〜27e)を配設することにより、遊技領域7と、二つの案内通路26a、26bとが区画形成される。
【0027】
前記遊技領域7は、上述した遊技開口20及び遊技盤5の拡大に伴い、縦方向に長大な楕円形状をしており、従来構成より広い遊技領域7が実現されている。後述するように、本実施例においては、遊技領域7は、上部に位置する特別遊技領域87と、中央から下部に位置する主領域86との二つの連続する領域により構成される。そして、特別遊技領域87には大入賞口23が配設され、主領域86には、大入賞口23以外の主な遊技部材が配設される。
【0028】
主領域86の中央上部にはセンターケース4が配設される。ここでセンターケース4内には液晶表示器、CRT表示器、ドットマトリックスまたは7セグメント指示器等からなる図柄表示装置6が設けられる。この図柄表示装置6の図柄表示領域Fには、三つの特別図柄A,B,Cが表示され、この特別図柄A,B,Cは、「0」〜「13」からなる14の数字からなる図柄が表示される。そして、図柄始動条件が成立すると、この特別図柄A,B,Cが変動開始し、停止する一連の図柄生成行程が実行表示される。なお、添付図面中、図柄表示領域Fにおける「↓」はこの特別図柄A,B,Cが変動中であることを示す。
【0029】
図柄表示装置6の右上方には、四個のパイロットランプからなる特別図柄始動記憶数表示装置8が設けられる。この特別図柄始動記憶数表示装置8は、後述する主制御基板60(図5参照)の記憶装置RAMの一部領域に記憶された始動記憶数を表示する。さらに、センターケース4の上部には、三個の発光ダイオードLEDからなり、普通図柄を表示する普通図柄表示装置10が配設される。この三個の発光ダイオードLEDは順次点滅して、種々の組合せの点灯態様を表示する。そして、この点灯態様が所定の当り態様の場合には、特別遊技作動が行われる。
【0030】
さらに、図柄表示装置6の左上方には、四個のパイロットランプからなる普通図柄始動記憶数表示装置12が設けられ、後述の普通図柄始動スイッチS2(図5参照)からの遊技球検出信号が、所定数を上限として主制御基板60の記憶装置RAMの一部領域に記憶された場合に、その記憶数を表示する。
【0031】
図柄表示装置6の下方には、7セグメント指示器からなる未払出記憶表示装置18が配設される。この未払出記憶表示装置18は、後述するように、未払出遊技球数を遊技者に報知するものである。
【0032】
センターケース4の下方両側には、普通図柄作動ゲート(普通図柄始動領域)13,13が設けられ、遊技球の通過によりこの普通図柄作動ゲート13,13に内蔵された普通始動スイッチS2から遊技球検出信号が発生すると、普通図柄表示装置10が図柄変動する。
【0033】
また、未払出記憶表示装置18の直下位置には、内部を特別図柄始動領域14として、開閉翼片により始動領域(入賞口兼用)の開口度を変化させるようにした普通電動役物15が配設されている。そして普通図柄表示装置10の表示結果が、上述したような所定の当り状態の場合には、開閉翼片が約0.2秒拡開して、特別図柄始動領域14の開口度を拡開させ、遊技球が入り易い状態となる。普通電動役物15内には、リミットスイッチからなる特別図柄始動スイッチS1(図5参照)が備えられ、この特別図柄始動スイッチS1による遊技球通過検知に伴って、図柄表示領域Fに生成される特別図柄が変動開始し、集合図柄生成行程が実行されることとなる。
【0034】
上述の大入賞口23は内部に特定領域と一般領域を有する。そして、後述するように、特別遊技作動時に、該特定領域へ遊技球が流入すると、次の入賞ラウンドへ移行可能となり、遊技者に所定の利得が供されるものである。そして、大入賞口の内部には、図5で示すように、特定領域に入った遊技球を検知する特定領域スイッチS3と、当り中の入賞個数を計数するカウントスイッチS4とが設けられている。ここで特定領域スイッチS3にも、特定領域に入った遊技球を計数するカウントスイッチとしての機能が備えられている。
【0035】
図5は、本発明にかかるパチンコ遊技機の遊技作動を制御する制御回路を示すものである。
主制御基板60には、パチンコ遊技機の遊技作動等を制御するための基板回路が設けられており、この基板回路上には主制御用中央制御装置CPUが配設されている。この主制御用中央制御装置CPUは、遊技に関する統括的な制御を処理実行するものであって、この主制御用中央制御装置CPUには、演算処理に用いる動作プログラムを格納する記憶装置ROMと、必要なデータを随時読み書き可能な記憶装置RAMとが、データを読み書きするアドレスを指定する情報を一方的に伝えるアドレスバス(図示せず)と、データのやり取りを行うデータバス(図示せず)を介して接続され、主制御基板60の基板回路を構成している。この記憶装置ROMには、制御プログラム、乱数テーブル等の固定データが記憶されている。乱数テーブルには大当り特別乱数テーブルK、ハズレ図柄乱数テーブルMa ,Mb ,Mc 、リーチ乱数テーブルN、リーチ図柄乱数テーブルP、リーチ態様乱数テーブルQ、普通当り乱数テーブルU、当り普通図柄乱数テーブルV等が格納される。そして所定の要件が充足されると主制御用中央制御装置CPUにて上述の各乱数テーブルより乱数値の抽選が行われる。また、記憶装置RAMには、特別図柄始動スイッチS1、普通図柄始動スイッチS2のON作動による記憶数等が一時的に記憶される記憶エリア、ソフトタイマを構成するレジスタ領域及びワークエリア等が設けられている。
【0036】
この主制御基板60の基板回路には、所定のクロックパルスを出力するクロック装置(図示せず)が設けられ、主制御用中央制御装置CPUに接続されている。そして主制御用中央制御装置CPUは一定間隔のクロックパルスによって、時系列的に演算処理を行い、一連の処理作動を順次実行する。
【0037】
また、この主制御基板60の基板回路には、主制御用中央制御装置CPUが周辺機器とデータ通信を行う入力ポート(図示せず)及び出力ポート(図示せず)が設けられており、この出力ポートを介して主制御基板60からの制御指令が、図柄表示制御基板62、音源制御基板63、光源制御基板64、及び払出制御基板65の各入力ポートに向け、一方向に発信されるように接続されている。また、主制御基板60の入力ポートには盤面中継基板61を介して上述した特別図柄始動スイッチS1、普通図柄始動スイッチS2、特定領域スイッチS3、カウントスイッチS4が接続され、主制御基板60が2ms毎に各スイッチS1〜S4の遊技球検出状態を調べ、遊技球検出があるとその信号が波形整形回路により波形整形されて主制御用中央制御装置CPUに入力され、その情報を記憶装置RAMに記憶する。また、主制御基板60の出力ポートには、盤面中継基板61を介して普通電動役物15のソレノイドや、切換駆動モータ82が接続され、主制御用中央制御装置CPUが所定の条件を選出した場合に作動される。さらに、後述するように、主制御基板60の入力ポートには、盤面中継基板61を介して満杯検出スイッチ31とファール球検出スイッチ50が接続されている。また、主制御基板60の入力ポートは、払出制御基板65の出力ポートとも接続している。なお、後述するように、主制御基板60は、切換駆動装置である切換駆動モータ82の駆動制御を行う切換制御手段を構成するものである。
【0038】
ここで主制御用中央制御装置CPU及び後述する各制御基板に設置されている各中央制御装置CPUは、所定のデータの処理を行う演算ユニット(ALU)を連成した演算装置と、この演算装置に入出力するデータや読み込んだ命令を保管しておくレジスタと、命令を解読するデコーダ等によって構成されている。なお、この演算ユニットの連成数によって、中央制御装置CPUの演算処理能力が決まる。そして、この主制御用中央制御装置CPUは、所定の形式で生成した制御指令信号を各制御基板に夫々送信し、各制御基板の中央制御装置CPUがこの制御指令信号に従って所定の制御を処理実行することとなる。
【0039】
上記の図柄表示制御基板62には、図柄表示装置6の図柄表示領域F上で表出される図柄表示態様を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、図柄表示態様を制御処理する図柄制御用中央制御装置CPUに、演出プログラムが格納されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きできる記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この記憶装置ROMには、動作プログラム、特別図柄の図柄形態パターン及び変動方向パターン、当り遊技パターン、リーチ態様パターン等の図柄変動態様を行う固定データも記憶されている。
【0040】
また、図柄表示制御基板62は、主制御基板60から入力ポートを介して受信した制御指令信号を図柄制御用中央制御装置CPUにおいて演算処理し、所定の図柄表示態様を演出する図柄データを、出力ポートを介して表示用ドライバに送信する。そして、この表示用ドライバは前記図柄データに従って、図柄表示装置6の図柄表示領域に所定の図柄を表出させる。なお、この図柄表示制御基板62は、図柄表示装置6の図柄制御手段を構成するものである。さらに、後述するように、図柄表示利基板62には表示用ドライバを介して未払出記憶表示装置18も接続されている。
【0041】
上記の音源制御基板63には、スピーカから発生する効果音等を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、音響を制御する音源制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムや音響発生パターン等の固定データが記憶されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この音源制御基板63は、上記の主制御基板60より入力ポートを介して受信した制御指令信号を音源制御用中央制御装置CPUで演算処理し、所定の音データを出力ポートを介してサウンドジェネレータに発信して、この音データを受けてスピーカに出力させる。
【0042】
上記の光源制御基板64には、パチンコ遊技機に備えられた発光ダイオードLEDや装飾ランプといった電飾装置を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、電飾装置の点灯、点滅等を制御する光源制御用中央制御基板CPUに、動作プログラムや、発光ダイオードLED,装飾ランプ等を電飾するための電飾パターン等の固定データが記憶されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この光源制御基板64は、光源制御用中央制御装置CPUで、上記の主制御基板60から入力ポートを介して受信した制御指令信号を演算処理し、所定の光データを出力ポートを介して、発光ダイオードLEDや装飾ランプ等を発光作動するドライバを配した光源作動基板に送信し、所定の発光ダイオードLEDや装飾ランプ等を点灯、点滅させる。
【0043】
上記の払出制御基板65には、貸球や賞球等の遊技球の払出を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、払出中継基板66を介して、貸球ユニット34や賞球ユニット33のソレノイドを作動し、所定の貸球や賞球の供給を制御する払出制御用中央制御装置CPUに、動作プログラム、賞球や貸球の球数パターン等の固定データが記憶されている記憶装置ROMと、球数カウントデータ等の必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この払出制御基板65は、主制御基板60から受信した制御指令信号に従い、払出制御用中央制御装置CPUで演算処理し、所定のデータを出力ポートを介して払出中継基板66に送信し、このデータにより貸球ユニット34や賞球ユニット33のソレノイドを作動し、所定の貸球や賞球の払い出しを実行する。また、払出制御基板65は、遊技球の貸球数を記憶したプリペイドカードの読み込み書き込みを行うプリペイドカードユニット46と、このプリペイドカードのデータ処理を中継するCR接続基板を介して接続され、遊技球の残球等のデータをやり取りする。
【0044】
さらに、この払出制御基板65には発射制御基板70が接続される。この発射制御基板70は、ロータリーソレノイド71を駆動制御すると共に、上述のタッチセンサ73からの信号が入力される。また、後述するように、発射制御基板70には発射レバー38の回動角度を検知する角度検知センサ72からの信号も入力される。
【0045】
次に、遊技開口20を拡張するための構成について説明する。
上述したように、下部装架領域21には、単一の球受皿28(以下、発射球受皿28)が配設されている。この発射球受皿28は、図6、図7に示すように、球出口29と発射球案内通路35とに連通しており、該発射球受皿28の内部には、賞球払出装置32や外部から供給される遊技球が貯留される。そして、ロータリーソレノイド71が駆動し、遊技球が打圧発射されている間は、発射球受皿28に貯留された遊技球は、発射球案内通路35へ、順次、排出される。
【0046】
さらに、発射球受皿28の底部には、該発射球受皿28に貯留した遊技球を機外に排出するための球抜き孔43が形成されている。球抜き孔43は開閉可能に取り付けられたシャッタ板44により通常は閉ざされているが、遊技者は、発射球受皿28の前面に配設される球抜きレバー45の操作により、球抜き孔43を開放することが可能である。これにより、遊技者は、随時、発射球受皿28に貯留した遊技球を、球抜き孔43を介して、機外へと排出することができる。
【0047】
このような単一の球受皿28を、下部装架領域21に配設することにより、下部装架領域21を簡潔にでき、遊技開口20を下方に拡大することができる。これにより、遊技領域7を拡張し、遊技領域7内に多様な構成を実現することが可能となる。
【0048】
また、図8に示すように、球出口29には、発射球受皿28の満杯を検知する満杯検出スイッチ31が配設されている。また、満杯検出スイッチ31は、図5に示すように、盤面中継基板61を介して主制御基板60と接続されており、そして、主制御基板60が、満杯検出スイッチ31の満杯検出状態を調べ、満杯検知があると、主制御基板60の出力ポートから払出制御基板65の入力ポートへ、発射球受皿28の満杯を報知する満杯信号を送信する。
【0049】
払出制御基板65の払出制御用中央制御装置CPUは、所定の遊技球数を払出すよう、主制御基板60から制御指令信号を受信すると、まず、前記満杯信号の有無を調べ、発射球受皿28の満杯状態を確認する。そして、発射球受皿28の非満杯時には賞球ユニット33や貸球ユニット34を作動して、制御指令信号の指令通りに遊技球を払出す。一方、発射球受皿28の満杯時には、発射球受皿28から遊技球が溢れるのを防止するため、遊技球の払出は実行せず、その代わりに、該制御指令信号により払出すように要求された遊技球数を、払出制御基板65上の記憶装置RAMの一部領域に記憶された、未払出遊技球数に加算する。前記未払出遊技球数とは、主制御基板60等から払出を要求された遊技球数のうち、払出が実行されていない未払出遊技球の数である。
【0050】
そして、発射球受皿28の非満杯時に、未払出遊技球が存在する場合には、払出制御基板65は、記憶装置RAMに賞球ユニット33や貸球ユニット34を作動させ、遊技球を払出し、払出した遊技球の数だけ、記憶装置RAMに記憶された未払出遊技球数を減らす。
【0051】
また、払出制御基板65上の記憶装置RAMに記憶された未払出遊技球数の情報は主制御基板60へ送信される。そして、主制御基板60は未払出遊技球数に応じて、図柄表示制御基板62に制御指令信号を送信し、未払出記憶表示装置18の7セグメント指示器に未払出遊技球数を表示させる。
【0052】
かかる構成にすることにより、大当り時に多量の遊技球を払出す必要がある時でも、発射球受皿28から遊技球が溢れることはなく、正常に遊技を続けることができる。また、未払出遊技球の数は遊技者に報知されるため、遊技者は遊技球が払出されなくても、自分の獲得遊技球数を理解でき、安心して遊技を続行できる。
【0053】
また、図8に示すように、ロータリーソレノイド71及び発射鎚42は発射位置40の上方に配設され、発射鎚42を回動軸から下方に垂持した状態で、発射位置40に臨むようにしてある。このような構成にすることで、遊技球の発射位置40及び発射レール48をより下方に配設することができる。このため、発射レール48の上方に形成される遊技領域7を下方に拡張することが可能となる。
【0054】
また、発射ハンドル36には、発射レバー37の回動角度を検知する角度検知センサ72が備えられている。図5に示すように、角度検知センサ72は、発射制御基板70と接続しており、発射レバー37の回動角度を、角度検知信号として、発射制御基板70へと送信する。そして、発射制御基板70は該角度検知信号に応じて、ロータリーソレノイド71を駆動させる電流量を調節し、発射鎚42の打圧強度を調節する。かかる構成では、発射ハンドル36は、発射駆動装置であるロータリーソレノイド71とは、発射制御基板70を介して電気的に接続しているだけであるため、発射駆動装置の配設位置により制約を受けることなく、発射ハンドル36の配設位置を決めることができる。このため本実施例のよう、に発射球供給皿28の横脇に発射ハンドル36を配設でき、下部装架領域21を縮小することが可能となる。
【0055】
また、図8に示すように、打圧強度が弱く、ファール球として、ガイドレール27eと発射レール48の間から落下した遊技球は、ファール球排出通路49を通って、機裏から機外へと排出される。また、ファール球排出通路49には、ファール球の通過を検出するファール球検出スイッチ50(図3参照)が配設されている。また、図5に示すように、ファール球検出スイッチ50は、盤面中継基板61を介して主制御基板60と接続されている。そして、主制御基板60は、ファール球検出スイッチ50のファール球検出状態を調べ、ファール球の検出があると、払出制御基板65へ制御指令信号を送信し、検出したファール球と同数の遊技球を、賞球払出装置32から発射球受皿28へ払出させる。このように、ファール球を賞球払出装置32から間接的に返却することにより、下部装架領域21におけるファール球返却機構の構造配置に余裕ができる。このため、発射位置40をより下方に配設することができ、遊技開口20を一層下方へ拡大することができる。
【0056】
次に本発明の要部について説明する。
図9に示すように、遊技盤5の盤面上には金属帯片からなる五つのガイドレール27(27a〜27e)を配設することにより、遊技領域7と、上端を特定放出口84とする外側案内通路26aと、上端を一般放出口83とする内側案内通路26bとが区画形成されている。また外側案内通路26aと、内側案内通路26bの入口は共通路を介して連通し、これを外縁に可動案内レール81を具備する切換通路80としている。
【0057】
遊技領域7は、特別遊技領域87と、主領域86との上下に連続する二つの領域により構成される。ここで特別遊技領域87は、遊技領域7の上部に位置し、特定放出口84を介し外側案内通路26aと連通する。また主領域86は、遊技領域7の中央から下部に位置し、一般放出口83を介して、内側案内通路26bと連通する。さらに、特別遊技領域87には、特定放出口84から打ち込まれた遊技球のみが転動し、一方、主領域86には、一般放出口83から打ち込まれた遊技球と、特定放出口84から打ち込まれ、上方の特別遊技領域87から流下してきた遊技球とが転動する。また、特別遊技領域87には、開閉駆動機構をもたない、常に開放している大入賞口23が配設されており、特定放出口84から放出される遊技球のみが、大入賞口23へ入賞できるようになっている。
【0058】
遊技盤5左下部に形成される切換通路80は、上端を内外二つの案内通路26a、26bと連通し、下端を発射通路85と連通する。また、切換通路80の外縁には、金属板片からなる可動案内レール81が配設される。該可動案内レール81は、その下端をガイドレール27eと微間隙を置いて支軸89により軸支されており、該支軸89を中心として左右に傾動し、その上端は、外側案内通路26aの外縁を形成するガイドレール27aと接続する特別案内位置(図10参照)と、内側案内通路26bの外縁を形成するガイドレール27cと接続する定常案内位置(図9参照)との間を変動する。そして、可動案内レール81の左側には、可動案内レール81を変換駆動する切換駆動装置として、駆動軸に押圧部材88の基端が固着された切換駆動モータ82が配設される。上述したように、切換駆動モータ82は、盤面中継基板61を介して切換制御手段を構成する主制御基板60と接続されており、該主制御基板60からの制御指令信号により、その作動を制御される。
【0059】
そして、図9に示すように、切換駆動モータ82の作動時には、切換駆動モータ82は、押圧部材88を右方向に回動変位し、可動案内レール81を、外周から押し出して、支軸89を中心として右上方へ傾動させ、その上端を、定常案内位置としている。かかる場合は、発射位置40から発射された遊技球は、可動案内レール81の案内作用により、内側案内通路26bへ案内され、一般放出口83から主領域86へ放出される。
【0060】
一方、切換駆動モータ82の停止時には、図10に示すように、可動案内レール81は自重により左傾しており、その上端を、特別案内位置としている。かかる場合は、発射された遊技球は、可動案内レール81の案内作用により、外側案内通路26aへ案内され、特定放出口84から特別遊技領域87へ放出される。
【0061】
かかる構成では、一般放出口83と特定放出口84とで高さ位置が異なるため、各放出口83,84から遊技球を選択的に放出することで、遊技球に異なる転動態様をさせることができ、拡張された遊技領域7に、変化に富んだ、斬新な遊技形態を実現できる。また、特別遊技領域87内で入賞しなかった遊技球は、主領域86へ流下するため、本パチンコ遊技機では、特定放出口84から遊技球が放出され、特別遊技領域87と主領域86の両方で遊技が実行される形態と、一般放出口83から遊技球が放出され、主領域86のみで遊技が実行される形態とを有する。そして、この二つの形態を選択的に実行することにより、遊技に新しい可能性が生まれることとなる。
【0062】
次に、本実施例における遊技球放出位置の切換制御態様等について、パチンコ遊技機の遊技作動に従って説明する。
本実施例の遊技形態においては、特別遊技作動時のみ、特別遊技領域87へ遊技球を放出するようにしたものである。そのため、特別遊技作動時以外の通常遊技時には、切換駆動モータ82は常に作動状態にあり、遊技球は一般放出口83から主領域86へ放出される。そして、通常遊技時に、特別図柄が変動し、大当りとなると、主制御基板60は、切換駆動モータ82へ制御指令信号を送り、その作動を停止させる。これにより、可動案内レール81の上端は定常案内位置から特別案内位置に切り換わり、遊技球は、大入賞口23の配設される特別遊技領域87へ放出されることとなる。そして、大入賞口23に遊技球が流入し、この大入賞口23内の特定領域スイッチS3やカウントスイッチS4がON作動されると、その信号を盤面中継基板61を介して主制御基板60が確認し、必要に応じて、図柄表示制御基板62や払出制御基板65に制御指令を発信し、而して、一連の特別遊技作動が実行される。
【0063】
すなわち、サウンドジェネレータがファンファーレを発すると共に、切換駆動モータ82が停止し、可動案内レール81が左傾して、特定放出口84から、大入賞口23の配設される特別遊技領域87へ、遊技球の打ち込みが可能となる入賞ラウンドが実行される。この入賞ラウンドは、所定制限時間(30秒)が経過するか、この所定制限時間内で、カウントスイッチS4により10個の遊技球の入賞検知がなされるまで継続される。また上述したように、大入賞口23の特定領域に遊技球が流入し、特定領域スイッチS3がON作動した時は、次の入賞ラウンドへの移行条件が充足され、一旦切換駆動モータ82が駆動して、一ラウンドが終了する。そして、その動作終了後に再び切換駆動モータ82が停止して、次の入賞ラウンドへ移行する。このように入賞ラウンドが最大16回繰り返されて、遊技者に所定の利得が供される。かかる遊技形態ににあっては、第一種パチンコ遊技機の遊技性を損なうことなく、大入賞口23を簡素なものとできる。
【0064】
以上のように、実施例を説明した。
なお、本実施例では第一種パチンコ遊技機に本発明を適用しているが、本発明の遊技球放出機構は、第三種パチンコ遊技機や、様々な遊技形態に適用可能である。また、遊技領域が多数の遊技領域に区画される場合には、三つ以上の放出口を備えたり、可動案内レールを複数配設してもよい。
【0065】
【発明の効果】
本発明は、遊技領域に対して異なった高さ位置の複数の放出口を備え、発射装置から発射された遊技球を、いずれの放出口から放出するかを、選択的に切り換えるようにした(請求項1)から、各放出口に対応して遊技領域内の遊技球の通過領域に変化を生じて多様な遊技球の転動態様を選択的に発生することができ、これにより拡張された遊技領域を用いた場合にあって、興趣に富んだ遊技態様を実現できる。
【0066】
遊技領域と連通する相互に高さ位置の異なる放出口が上端に配設された複数の案内通路と、発射通路との間に可動案内レールを配設し、該可動案内レールの駆動制御により、遊技球を、発射通路から、いずれかの案内通路に選択的に案内するようにしたから(請求項2)、該可動案内レールの駆動制御のみにより、多様な遊技球の転動態様を選択的に発生することができ、簡素な機構で、遊技球の放出位置を選択的に切り換えることが容易に可能となる。
【0067】
また、遊技領域を、主領域と、該主領域上に連続する特別遊技領域とで構成し、高さの異なる二つの放出口のうち上部の特定放出口を特別遊技領域上に連通し、下部の一般放出口を主領域上に連通すると共に、遊技中に所定条件が成立すると、特定放出口から遊技球が放出されるようにした構成(請求項3)にあっては、所定条件の非成立時には、遊技球は一般放出口から放出され、主領域のみで遊技が実行され、所定条件成立時には、特別遊技領域内で入賞しなかった遊技球は、主領域へ流下するため、遊技球は特定放出口から放出され、特別遊技領域と主領域の両方で遊技が実行されることとなって、多様で興趣に富んだ新しい遊技形態を実現できる。
【0068】
ここで、複数の選出図柄を変動表示する図柄表示装置と、遊技球通過を検知する始動領域とを遊技盤面に備え、始動領域への遊技球通過を契機として、選出図柄を変動させた後に確定表示するようにし、その確定図柄態様が所定の当り図柄態様である場合に、遊技者に利得をもたらす特別遊技作動を発生させるようにしたパチンコ遊技機にあって、常時開放状態にある大入賞口を特別遊技領域に配設すると共に、特別遊技作動中にのみ特別遊技領域へ遊技球を放出するようにした構成(請求項4)にあっては、遊技性を損なうことなく、大入賞口の構造を簡素にできるため、大入賞口周囲の遊技領域を有効活用できる。
【0069】
一方、前面枠の下部装架領域に単一の球受皿を配設すると共に、該球受皿が、賞球や貸球等の遊技球を排出する球出口と、発射球案内通路とに連通する発射球受皿である構成(請求項5)では、下部装架領域が従来構成より簡潔であるため、遊技開口を下方に拡大でき、遊技開口を拡張することが可能となる。これにより、遊技領域を上下方向へ拡張することが可能となって、遊技領域に対して異なった高さ位置の複数の放出口を配設することが容易となり、上述の各構成を適用することにより、興趣に溢れる斬新な遊技形態が実現できる。
【0070】
そして、単一の球受皿を配設するにあたって、遊技開口の縦幅が45〜60cmである構成(請求項6)にあっては、既存のパチンコ遊技機の全体の高さを変化させることのない、調和の取れた形態を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のパチンコ遊技機の斜視図である。
【図2】本実施例のパチンコ遊技機の正面図である。
【図3】本実施例のパチンコ遊技機の背面図である。
【図4】遊技盤5の正面図である。
【図5】本実施例のパチンコ遊技機の制御回路を示すブロック図である。
【図6】下部装架領域21の斜視図である。
【図7】28の上面図である。
【図8】発射球受皿28の裏側を示す正面図である。
【図9】通常遊技時における、遊技球放出機構を示すパチンコ遊技機の正面図である。
【図10】特別遊技作動時における、遊技球放出機構を示すパチンコ遊技機の正面図である。
【符号の説明】
7 遊技領域
20 遊技開口
21 下部装架領域
23 大入賞口
26a 外側案内通路
26b 内側案内通路
27a,27b,27c,27d,27e ガイドレール
28 発射球受皿
31 満杯検出スイッチ
51 ファール球止め部材
60 主制御基板
70 発射制御基板
80 切換通路
81 可動案内レール
82 切換駆動モータ
83 一般放出口
84 特定放出口
85 発射通路
86 主遊技領域
87 特別遊技領域
88 押圧部材
89 支軸

Claims (6)

  1. 遊技盤面上に配設されるガイドレールにより区画形成され、内部に遊技球が転動する遊技領域を備えると共に、発射装置から発射された遊技球を、案内通路を介して、案内通路と遊技領域に連通する放出口から、遊技領域へ放出するパチンコ遊技機において、
    遊技領域に対して異なった高さ位置の複数の放出口を備え、発射装置から発射された遊技球を、いずれの放出口から放出するかを、選択的に切り換える放出位置切換手段を備えたことを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 基端を発射位置とする発射通路と、遊技領域と連通する相互に高さ位置の異なる放出口が上端に配設された複数の案内通路と、該発射通路と複数の案内通路との間に配設されて、遊技球を、発射通路からいずれかの案内通路に選択的に案内する可動案内レールと、該可動案内レールをいずれかの案内位置に切換駆動する切換駆動装置と、該切換駆動装置を駆動制御する切換制御手段とを具備する放出位置切換手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。
  3. 遊技領域を、主領域と、該主領域上に連続する特別遊技領域とで構成し、高さの異なる二つの放出口のうち上部の特定放出口を特別遊技領域上に連通し、下部の一般放出口を主領域上に連通すると共に、遊技中に所定条件が成立すると、放出位置切換手段によって特定放出口が選択されて、該特定放出口から遊技球が放出されるようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパチンコ遊技機。
  4. 複数の選出図柄を変動表示する図柄表示装置と、遊技球通過を検知する始動領域とを遊技盤面に備え、始動領域への遊技球通過を契機として、選出図柄を変動させた後に確定表示するようにし、その確定図柄態様が所定の当り図柄態様である場合に、遊技者に利得をもたらす特別遊技作動を発生させるようにしたパチンコ遊技機にあって、
    常時開放状態にある大入賞口を特別遊技領域に配設すると共に、特別遊技作動中にのみ特別遊技領域へ遊技球を放出するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
  5. 前後方向に回動可能に軸支され、遊技球を前方へ打圧する発射鎚と、該発射鎚を打圧駆動する発射駆動装置と、前面枠に突設された発射ハンドルと、発射ハンドルに回動可能に軸支され、その回動角度により発射鎚の打圧強度を調節する発射レバーとを具備したパチンコ遊技機であって、
    前面枠の下部装架領域に単一の球受皿を配設すると共に、該球受皿が、賞球や貸球等の遊技球を排出する球出口と、発射球案内通路とに連通する発射球受皿であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
  6. 前面枠に縦幅が45〜60cmの遊技開口を形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
JP2002171950A 2002-06-12 2002-06-12 パチンコ遊技機 Expired - Fee Related JP3809506B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002171950A JP3809506B2 (ja) 2002-06-12 2002-06-12 パチンコ遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002171950A JP3809506B2 (ja) 2002-06-12 2002-06-12 パチンコ遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004016293A true JP2004016293A (ja) 2004-01-22
JP3809506B2 JP3809506B2 (ja) 2006-08-16

Family

ID=31171679

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002171950A Expired - Fee Related JP3809506B2 (ja) 2002-06-12 2002-06-12 パチンコ遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3809506B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005287587A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Okumura Yu-Ki Co Ltd 遊技機
JP2006087803A (ja) * 2004-09-27 2006-04-06 Daikoku Denki Co Ltd パチンコ遊技機
JP2006263124A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2009219629A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Daikoku Denki Co Ltd パチンコ遊技機
JP2010063924A (ja) * 2009-12-22 2010-03-25 Okumura Yu-Ki Co Ltd 遊技機
JP2016140536A (ja) * 2015-01-31 2016-08-08 株式会社三洋物産 遊技機

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005287587A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Okumura Yu-Ki Co Ltd 遊技機
JP2006087803A (ja) * 2004-09-27 2006-04-06 Daikoku Denki Co Ltd パチンコ遊技機
JP2006263124A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Sophia Co Ltd 遊技機
JP4632827B2 (ja) * 2005-03-24 2011-02-16 株式会社ソフイア 遊技機
JP2009219629A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Daikoku Denki Co Ltd パチンコ遊技機
JP2010063924A (ja) * 2009-12-22 2010-03-25 Okumura Yu-Ki Co Ltd 遊技機
JP4505609B2 (ja) * 2009-12-22 2010-07-21 奥村遊機株式会社 遊技機
JP2016140536A (ja) * 2015-01-31 2016-08-08 株式会社三洋物産 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP3809506B2 (ja) 2006-08-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3877305B2 (ja) パチンコ遊技機
JP3770501B2 (ja) 遊技機
JP2001321499A (ja) 弾球遊技機
JP3809506B2 (ja) パチンコ遊技機
JP2009072464A (ja) 遊技機
JP2004065692A (ja) パチンコ遊技機
JP2004065697A (ja) パチンコ遊技機
JP4987437B2 (ja) 遊技機
JP3935109B2 (ja) 遊技機
JP4247322B2 (ja) 弾球遊技機
JP3877304B2 (ja) パチンコ遊技機
JP2006334081A (ja) 遊技機
JP2014104188A (ja) 遊技機
JP2004283279A (ja) 遊技機
JP2000167136A (ja) パチンコ遊技機
JP2002210113A (ja) 弾球遊技機
JP2004065690A (ja) パチンコ遊技機
JP3824977B2 (ja) パチンコ遊技機
JP2003071012A (ja) パチンコ遊技機
JP7224615B2 (ja) 遊技機
JP3844438B2 (ja) パチンコ遊技機
JP2003038753A (ja) 遊技機
JP2004016298A (ja) パチンコ遊技機
JP2017035168A (ja) 遊技機
JP2000197745A (ja) パチンコ遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060420

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060424

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120602

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160602

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160602

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160602

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160602

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees