JP2004065697A - パチンコ遊技機 - Google Patents

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岸 勇夫
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Abstract

【課題】興趣に富んだ遊技形態を有するパチンコ遊技機を提供する。
【解決手段】遊技領域7を、球放出口29を介して誘導通路28と連通する主遊技領域7aと、該主遊技領域7aの下方に位置し、主遊技領域7aと球流入口30aを介して連通する副遊技領域7bとにより構成すると共に、該球流入口30aを開閉する駆動案内部材31を配設し、特定の遊技条件が満たされると、球流入口30aを開放して、遊技球を副遊技領域7bに流入可能とするようにした。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、盤面上に遊技球が転動流下する遊技領域が区画形成された遊技盤を備えてなるパチンコ遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ遊技機は、その前面枠の中央上部に略方形状の遊技開口が形成され、遊技開口より下方に位置する下部装架領域に二つの球受皿及び、発射ハンドルが配設される。この遊技開口には、種々の遊技部材を盤面に具備する遊技盤が、遊技開口全体を裏から塞ぐように取り付けられ、遊技盤面上に、遊技球の転動流下する遊技領域を形成している。かかる構成では、遊技領域の面積は、遊技開口の大きさにより制限されており、従来のパチンコ遊技機にあっては、遊技領域の面積は、各種パチンコ遊技機を通じて略一定である。
【0003】
また、最近のパチンコ遊技機は、遊技性の向上を目的として、図柄表示装置の大型化、入賞装置の多機能化が求められているが、遊技領域の自由度を損なうことのない配置設計に工夫を要するものである。ここで、かかる配置設計を容易とするためには、遊技領域を拡大すればよく、そのために、パチンコ遊技機自体を大きくすることが考えられる。しかるにパチンコ機を設置する島設備的には、パチンコ遊技機のサイズが各メーカーで統一されているので、従来の外枠の大きさを変更すれば、取り付け不能となり、市場で受け入れられるはずもない。このことから、外形寸法を維持しながら遊技領域を拡大する構成が検討される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、本発明者は、上述した、遊技領域上での図柄表示装置の大型化、入賞装置の多機能化に伴い、単一の球受皿を配設する等により、パチンコ機の外形寸法を維持しながら遊技領域を上下方向へ拡張した構成を提案した。そして、これに伴い、拡張された遊技領域に適した、多様で、変化に富んだ遊技形態を有する新しいパチンコ遊技機を実現することが求められる。
【0005】
一方で、一般のパチンコ遊技機においては、遊技盤面上に単一の遊技領域しか形成されておらず、その遊技形態は、完結的であり、変化に乏しいものであるという問題が生じている。
【0006】
このように、本発明は、遊技盤面の上下方向の拡張化を、有効に生かしうる構成を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
遊技盤面上で遊技領域が区画形成され、発射された遊技球が、遊技盤面の右下位置にある発射位置から遊技領域の左上位置の球放出口に至る誘導通路を介して遊技領域に放出されるパチンコ遊技機において、前記遊技領域を、球放出口を介して誘導通路と連通する主遊技領域と、該主遊技領域の下方に位置し、主遊技領域と球流入口を介して連通する副遊技領域とにより構成し、所定条件が満たされると、該球流入口を介して主遊技領域から副遊技領域へ遊技球の流入を可能としたことを特徴とするパチンコ遊技機である(請求項1)。かかる構成では、所定条件が満足されない状態では、主遊技領域内のみで遊技が行われ、所定条件が満たされると、主遊技領域と副遊技領域の二つの領域で遊技が行われるものである。ここで、副遊技領域に、高利得が期待されるような、各種の遊技部品を配設する等すれば、遊技者に、副遊技領域への遊技球流入を待望させることとなり、多様で、興趣に富んだ遊技形態を実現できる。
【0008】
ここで、球流入口の遊技球流入制御機構としては、
球流入口を、主遊技領域と副遊技領域との境界上に形成し、該球流入口に、該球流入口を閉鎖する遮蔽位置と、開放する案内位置とに変換される駆動案内部材を設け、特定の遊技条件が具備されると、駆動案内部材を案内位置として、遊技球を副遊技領域に案内するようにした構成が提案される(請求項2)。かかる構成は、モータ等の駆動手段により、該駆動案内部材を、遮蔽位置と、案内位置とに変換駆動するようにして、制御基板等からなる制御手段により、特定遊技条件に併せて、駆動手段の駆動制御を行うようにしたものである。
【0009】
そして、副遊技領域へ遊技球が流入可能とする遊技条件としては、複数の選出図柄を変動表示する図柄表示装置と、遊技球通過を検知する始動領域とを遊技盤面に備え、始動領域への遊技球通過を契機として、選出図柄を変動させた後に確定表示する図柄生成行程を実行し、その確定図柄態様が所定の当り図柄態様である場合に、遊技者に利得をもたらす特別遊技作動を発生させるようにしたパチンコ遊技機にあって、上記の図柄生成行程において、リーチ作動の実行中に、球流入口を介して主遊技領域から副遊技領域へ遊技球の流入を可能とするような構成が提案される(請求項3)。かかる構成では、第一種パチンコ遊技機等の図柄生成行程においてリーチ作動を実行する図柄表示装置を備えるパチンコ遊技機において、リーチ作動中に、球流入口を介して、副遊技領域へ遊技球が流入可能としたものである。
【0010】
一方で、遊技盤面上で遊技領域が区画形成され、発射された遊技球が、遊技盤面の右下位置にある発射位置から遊技領域の左上位置の球放出口に至る誘導通路を介して遊技領域に放出されるパチンコ遊技機において、前記遊技領域を、球放出口を介して誘導通路と連通する主遊技領域と、該主遊技領域の下方に位置し、主遊技領域と球流入口を介して連通する副遊技領域とにより構成し、主遊技領域を転動する遊技球が流入し、流入した遊技球を複数の球排出口のいずれかから排出する振分部材を備えると共に、該振分部材の所定の球排出口を、副遊技領域と連通する球流入口とした構成も考えられる(請求項4)。
【0011】
かかる構成では、振分部材は、内部に流入した遊技球を、種々の遊技結果と関係付けられた球排出口に分岐誘導するものであり、所定の球排出口に流入した遊技球のみが、副遊技領域へ流入するようにしたものであり、副遊技領域を、遊技者がより多くの利得を獲得し得る領域とする等にして、遊技者に副遊技領域への遊技球流入を期待させることで、該振分部材による振分結果に対する遊技者の興奮を誘起できる。なお、ここでは、特定の遊技条件下で、球流入口に振り分けるように振分部材の制御手段を設けたり、遊技球を振り分ける排出口を周期的に切換えるようにして、振分部材に遊技球が流入したタイミングにより、該遊技球が副遊技領域へ流入するかどうかを決定するなど、種々の遊技球振分機構が適用可能である。
【0012】
また、振分部材が、内部に流入した遊技球を、水平方向に配設した皿部上で転動させ、該皿部に上下方向に形成された複数の球排出口のいずれかより排出するものした構成も提案される(請求項5)。かかる構成では、皿部上での遊技球の微妙な転動態様により、該遊技球が、いずれの球排出口へ流入するかが無作為に決定されるものである。
【0013】
さらに、振分部材の構成としては、振分部材の所定の球排出口を球受皿と連通させ、該球排出口に流入した遊技球を、球受皿へ返却するようにした構成が提案される(請求項6)。かかる構成は、振分部材の球排出口を、球受皿や、球受皿と賞球払出装置から球受皿へ連通する球通路と連通させることにより、該排出口に流入した遊技球を、球受皿へと案内するようにしたものである。
【0014】
振分部材の所定の球排出口へ流入した遊技球を、アウト球として、遊技機裏に排出するようにした構成が提案される(請求項7)。かかる構成は、振分部材の所定の球排出口を流入した遊技球を、直接、球排出口から遊技機裏に排出してもよいし、遊技盤面上に放流して、遊技盤面に形成されたアウト口に案内するようにしてもよい。
【0015】
そして、副遊技領域内の構成としては、副遊技領域内に、始動領域を設けた構成が提案される(請求項8)。かかる構成では、副遊技領域内の始動領域の遊技球通過により、図柄変動や、入賞装置の開放駆動等を発生させ、遊技を有利な状態とすることにより、間接的に利得を供与するようにしたものであり、副遊技領域を期待利得の高い領域とすることができる。
【0016】
一方、副遊技領域内に、入賞口を設けることも提案される(請求項9)。かかる構成では、副遊技領域内の入賞口により、遊技者に直接利得を供与するようにしたものであり、副遊技領域を期待利得の高い領域とすることが可能となる。
【0017】
かかる構成は、遊技領域へ装着する部品点数が多くなり、従来に比して、遊技領域を拡張する必要がある。そこで、前後方向に回動可能に軸支され、遊技球を前方へ打圧する発射鎚と、該発射鎚を打圧駆動する発射駆動装置と、パチンコ遊技機前面に突設された発射ハンドルと、発射ハンドルに回動可能に軸支され、その回動角度により発射鎚の打圧強度を調節する発射レバーとを具備したパチンコ遊技機にあって、前面枠の下部装架領域に単一の球受皿を配設すると共に、該球受皿が、賞球や貸球等の遊技球を排出する球出口と、発射球案内通路とに連通する発射球受皿である構成(請求項10)が提案される。かかる構成では、下部装架領域が従来構成より簡潔であるため、遊技開口を下方に拡大でき、該遊技開口により規定される遊技領域の拡張が可能となる。これにより、該遊技領域に装着される図柄表示装置を大きくしても、充分な遊技球の転動領域を確保することができるため、興趣溢れる遊技形態の実現が可能となる。
【0018】
そして、遊技開口の縦幅が45〜60cmである構成が用いられ得るものである(請求項11)。この範囲であれば、パチンコ遊技機を従来と同じ高さとすることが可能となり、既存の遊技場で、レイアウトを変更する必要がなく、本発明のパチンコ遊技機が適用可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に説明する二つの実施例は、いわゆる第一種パチンコ遊技機に本発明を適用したものであり、縦方向に拡張した遊技盤面に、二つの領域7a,7bに区画された遊技領域7を備えたものである。
まず、本発明の第一実施例について、図面を参照して説明する。
本実施例におけるパチンコ遊技機は、図1に示す様に、遊技島設備に固定される長方形状の外枠16と、この外枠16の前面開口部分を覆う遊技機本体1とから構成され、これらがヒンジ部材17を介して開閉可能に枢着されている。
【0020】
前記遊技機本体1は、図1、図2に示す様に、板状の前面枠2を備え、この前面枠2が前記ヒンジ部材17を介して外枠16に枢着されている。そして、前面枠2の中央上部には長方形状の遊技開口20が形成され、遊技開口20より下方に下部装架領域21が形成されている。
【0021】
上述の遊技開口20には、合板製の遊技盤5が裏側から着脱可能に取り付けられ、遊技盤5の前方にはヒンジ部材(図示せず)を介して遊技扉3が開閉可能に取り付けられている。また、下部装架領域21には、単一の球受皿(発射球受皿47)が開閉可能に配設され、発射球受皿47の右脇には発射ハンドル74が突設されている。
【0022】
なお、後述するように、本実施例の前面枠2においては、下部装架領域21は、従来構成より、縦方向に4割程縮小している。そして、下部装架領域21の縮小に伴い、遊技開口20が下方に拡大している。また、この拡大した遊技開口20に合わせて、遊技盤5も、従来構成より、縦方向に10cmほど延出され、これにより該遊技盤5の縦寸法は54cmとなっている。
【0023】
また、機裏には、図3に示すように、所要電子回路を組み込まれた種々の基板が配設されている。機裏の右部には、賞球や貸球等の遊技球を払い出す賞球払出装置82が配設されおり、さらに、左下部には、発射鎚92(図6参照)を打圧駆動する発射駆動装置として、ロータリーソレノイド71が配設されている。
【0024】
上述の賞球払出装置82は、賞球を払出す賞球ユニット83や貸球を払出す貸球ユニット84等により構成される。また、後述するように、賞球払出装置82は、払出制御基板65からの電気信号に従い遊技球の払出しを実行する。そして、賞球払出装置82から払出された遊技球は、機裏に配設される球通路(図示せず)を介して、球出口85から発射球受皿47へ排出される。
【0025】
上述の発射ハンドル74にはタッチセンサ73が設けられており、遊技者が発射ハンドル74に素手で触れて操作しなければ、ロータリーソレノイド71は作動しないようになっている。そして、遊技者が発射ハンドル74を握り、発射ハンドル74に周設された発射レバー75を時計方向に回動操作すると、ロータリーソレノイド71が作動し、ローター軸(図示せず)に固定された発射鎚92を往復回動駆動させ、発射鎚の打圧により遊技球を発射する。そして、発射された遊技球は、発射レール48及び、外側ガイドレール27aの案内作用により遊技領域7へ案内される(図6参照)。
【0026】
次に遊技開口20を拡張するための構成につき説明する。
下部装架領域21の前面全体には、図4、図5に示すように、板状の開閉パネル19が配設される。該開閉パネル19は、その前面に発射球受皿47と発射ハンドル74を備え、前面枠2に対して開閉可能となるように左端の枢支部39を軸支される。また、開閉パネル19の後方には、右下端に発射位置90を有する発射レール48が配設され、該発射レール48の右側には、先端部が、該発射位置90を臨むようにして、発射鎚92が配設される(図6参照)。
【0027】
また、発射球受皿47は、図4、5に示すように、開閉パネル19の前面に配設されており、球出口85と発射球案内通路86とに連通している。この発射球受皿47の内部には、賞球払出装置82や外部から供給される遊技球が貯留される。そして、ロータリーソレノイド71が駆動し、遊技球が打圧発射されている間は、発射球受皿47に貯留された遊技球は、発射球案内通路86へ、順次、排出される。
【0028】
さらに、発射球受皿47の底部には、該発射球受皿47に貯留した遊技球を機外に排出するための球抜き孔93が形成されている。球抜き孔93は開閉可能に取り付けられたシャッタ板94により通常は閉ざされているが、遊技者は、発射球受皿47の前面に配設される球抜きレバー95の操作により、球抜き孔93を開放することが可能である。これにより、遊技者は、随時、発射球受皿47に貯留した遊技球を、球抜き孔93を介して、機外へと排出することができる。
【0029】
このような単一の球受皿47を、下部装架領域21に配設することにより、下部装架領域21を簡潔にでき、遊技開口20を下方に拡大することが可能となる。これにより、遊技領域7を拡張することができ、遊技球の転動領域を不足させることがなく、遊技盤面上で多様な遊技態様を実行することが可能となる。
【0030】
また、図6に示すように、ロータリーソレノイド71及び発射鎚92は発射位置90の上方に配設され、発射鎚92を回動軸から下方に垂持した状態で、発射位置90に臨むようにしてある。このような構成にすることで、遊技球の発射位置90及び発射レール48をより下方に配設することができる。このため、発射レール48の上方に形成される遊技領域7を下方に拡張することが可能となる。
【0031】
そして、発射ハンドル74には、発射レバー75の回動角度を検知する角度検知センサ72(図9参照)が備えられている。角度検知センサ72は、発射制御基板70と接続しており、発射レバー75の回動角度を、角度検知信号として、発射制御基板70へと送信する。そして、発射制御基板70は該角度検知信号に応じて、ロータリーソレノイド71を駆動させる電流量を調節し、発射鎚92の打圧強度を調節する。かかる構成では、発射ハンドル74は、発射駆動装置であるロータリーソレノイド71とは、発射制御基板70を介して電気的に接続しているだけであるため、発射駆動装置の配設位置により制約を受けることなく、発射ハンドル74の配設位置を決めることができる。このため本実施例のよう、に発射球供給皿47の横脇に発射ハンドル74を配設でき、下部装架領域21を縮小することが可能となる。
【0032】
また、打圧強度が弱く、ファール球として、外側ガイドレール27aと発射レール48の間から落下した遊技球は、ファール球排出通路49を通って、遊技機裏から機外へと排出される。また、ファール球排出通路49には、ファール球の通過を検出するファール球検出子として、ファール球検出スイッチ50(図3参照)が配設されている。また、図12に示すように、ファール球検出スイッチ50は、盤面中継基板61を介して主制御基板60と接続されている。そして、主制御基板60は、ファール球検出スイッチ50のファール球検出状態を調べ、ファール球の検出があると、払出制御基板65へ制御指令信号を送信し、検出したファール球と同数の遊技球を、賞球払出装置82から発射球受皿47へ払出させる。このように、ファール球を賞球払出装置82から間接的に返却することにより、下部装架領域21におけるファール球返却機構の構造配置に余裕ができる。このため、発射位置90をより下方に配設することができ、遊技開口20を一層下方へ拡大することができる。
【0033】
本発明はかかる遊技開口20の拡大に基づき、遊技盤5面上で多様な遊技形態を実現し得るようにしたものである。かかる構成を説明する。
図7は遊技盤5の正面図である。遊技盤5面上には、長尺状の金属片からなる外側ガイドレール27aと、内側ガイドレール27bとを固定することにより、誘導通路28と、遊技領域7が区画形成される。前記の外側ガイドレール27aは、誘導通路28の外側と、遊技領域7の上縁を区画し、内側ガイドレール27bは、遊技領域7の右縁から下縁及び、遊技領域7と誘導通路28との境界を区画する。また、内側ガイドレール27bの左上端部位には球放出口29が形成される。
【0034】
そして、前記遊技領域7は、上部に位置し、球放出口29を介して誘導通路28と連通する円形の主遊技領域7aと、該主遊技領域7aの右下部に突出するように形成される副遊技領域7bとの二つの領域によって構成されており、二つの遊技領域7a,7bの境界には、長尺な金属帯板からなる区画レール26が取り付けられる。また、主遊技領域7aの下底部にはアウト口34aが、副遊技領域7bの下底部にはアウト口34bが夫々設けられる。尚、本実施例では、主遊技領域7aと、副遊技領域7bとを、金属板の区画レール26を用いて区画したが、該区画レール26の代わりに、釘列等を用いることもできる。
【0035】
前記区画レール26は、主遊技領域7aと副遊技領域7bの境界の、左端から中央部にかけてを区画するように配設され、両遊技領域7a,7bの境界の右側部には、主遊技領域7aから副遊技領域7bへ遊技球が流入する球流入口30aが形成される。
【0036】
そして、遊技盤5裏面には、切換駆動モータ32が配設されており、該切換駆動モータ32の駆動軸33が、遊技盤を貫通し、球流入口30aの左部に突出している。そして、球流入口30aを開閉する駆動案内部材31が、その下端部を該駆動軸33に軸支されており、該駆動軸33を中心として左右に回動し、その上端は、球流入口30aを閉鎖する遮蔽位置と、球流入口30aを開放する案内位置との間を変動する。
【0037】
また、切換駆動モータ32は、盤面中継基板61を介して主制御基板60と接続されており、該主制御基板60からの制御指令信号により、その駆動方向を制御される(図9参照)。そして、図7に示すように、切換駆動モータ82が右方向に駆動すると、該駆動案内部材31は駆動軸32を中心に、右方向に回動し、その上端を球流入口30aを遮蔽する遮蔽位置とする。一方、切換駆動モータ82が左方向に駆動すると、図8のように、該駆動案内部材31は駆動軸32を中心に、左方向に回動し、その上端を球流入口30aを開放する案内位置とする。
【0038】
本実施例では、主遊技領域7a内で、第一種パチンコ遊技機の遊技形態(以下、第一種パチンコ遊技形態)が実行され、一方、副遊技領域7bでは、第一種パチンコ遊技形態のリーチ作動中に、遊技球が流入可能となり、該副遊技領域7bへの遊技球流入により、遊技者が付加利得を獲得し得るものである。なお、上述した遊技開口20及び遊技盤5の拡大に伴い、主遊技領域7aは、従来の第一種パチンコ遊技機の遊技領域と同程度の面積のものであり、遊技性を損なうことなく、第一種パチンコ遊技形態を実行し得るものである。
【0039】
以下に、主遊技領域7a及び副遊技領域7bの構成につき説明する。
主遊技領域7aの中央には、液晶表示装置等からなる図柄表示領域Fを有する図柄表示装置6が配設されている。この図柄表示装置6は、液晶表示器、CRT表示器、ドットマトリックス、又は7セグメント指示器等からなり、その図柄表示領域Fには三つの特別図柄(選出図柄)A,B,Cが表示される。この特別図柄A,B,Cは、「0」〜「11」の12個の数字等からなる。
【0040】
図柄表示装置6の下方部には、四個のパイロットランプからなる特別図柄始動記憶数表示装置8が設けられる。この特別図柄始動記憶数表示装置8は、後述する主制御基板60(図9参照)の記憶装置RAMの一部領域に記憶された始動記憶数を表示する。さらに、図柄表示装置6の上方部には、三個の発光ダイオードLEDからなり、普通図柄を表示する普通図柄表示装置10が配設される。この三個の発光ダイオードLEDは順次点滅して、種々の組合せの点灯態様を表示する。そして、この点灯態様が所定の当り態様の場合には、後述する普通電動役物15を開放する。
【0041】
さらに、普通図柄表示装置10の上方には、四個のパイロットランプからなる普通図柄始動記憶数表示装置12が設けられ、後述の普通図柄始動スイッチS2(図9参照)からの遊技球検出信号が、所定数を上限として主制御基板60の記憶装置RAMの一部領域に記憶された場合に、その記憶数を表示する。
【0042】
一方、図柄表示装置6の左右両側には、普通図柄作動ゲート(普通始動領域)13,13が設けられ、遊技球の通過によりこの普通図柄作動ゲート13,13に内蔵された普通図柄始動スイッチS2から遊技球検出信号が発生すると、普通図柄表示装置10が図柄変動する。
【0043】
また、図柄表示装置6の直下位置には、内部を特別図柄始動領域14として、開閉翼片により始動領域(入賞口兼用)の開口度を変化させるようにした普通電動役物15が配設されている。そして普通図柄表示装置10の表示結果が、上述したような所定の当り状態の場合には、開閉翼片が約0.5秒拡開して、特別図柄始動領域14の開口度を拡開させ、遊技球が入り易い状態となる。普通電動役物15内には、リミットスイッチからなる特別図柄始動スイッチS1(図9参照)が備えられ、この特別図柄始動スイッチS1による遊技球通過検知に伴って、図柄表示領域Fに生成される特別図柄が変動開始し、集合図柄生成行程が実行されることとなる。
【0044】
そして、普通電動役物15のさらに下方には、内部に特定領域と一般領域とを有する大入賞口23が配設され、開閉片24を大入賞口ソレノイド(図9参照)により開閉制御することにより大入賞口23を開放状態又は閉鎖状態のいずれかに変換する可変入賞装置22が配設されている。そして、図柄生成行程で特別図柄が所定の組合せで表示され、当りとなると、開閉片24が開いて、その開放状態で開閉片24の上面が案内作用を生じ、大入賞口23へ遊技球を案内するとともに、特定領域に遊技球が流入すると、次の開閉ラウンドへ移行可能となり、連続開放作動を生じて、遊技者に所定の利得が供される。この可変入賞装置22は、特別遊技作動を実行するものであって、その内部には、図5で示すように、特定領域に入った遊技球を検知する特定領域スイッチS3と、当り中の入賞個数を計数するカウントスイッチS4とが設けられている。ここで特定領域スイッチS3にも、特定領域に入った遊技球を計数するカウントスイッチとしての機能が備えられている。
【0045】
一方、副遊技領域7bには、三つの入賞口51a,51b,51cが配設される。この入賞口51a,51b,51cはそれぞれ遊技球の入賞によって、遊技者に払出す賞球数が異なっており(例えば15個、5個、2個)、球流入口30aの開放時に、副遊技領域7b内に流入した遊技球は、三つの入賞口51a,51b,51c又は、アウト口34bのいずれかに流入することとなる。かかる構成では、該副遊技領域7bは、遊技球の流入によって、主遊技領域7a内を転動するよりも、より多くの利得の期待できる領域となっており(特別遊技作動中を除く)、リーチ作動中は、球流入口30aの開放により、副遊技領域7b内に遊技球を流入させることにより、より期待利得の高い遊技が実行可能となる。
【0046】
図9は、本発明にかかるパチンコ遊技機1の遊技作動を制御する制御回路を示すものである。
主制御基板60には、パチンコ遊技機の遊技作動等を制御するための基板回路が設けられており、この基板回路上には主制御用中央制御装置CPUが配設されている。この主制御用中央制御装置CPUは、遊技に関する統括的な制御を処理実行するものであって、この主制御用中央制御装置CPUには、演算処理に用いる動作プログラムを格納する記憶装置ROMと、必要なデータを随時読み書き可能な記憶装置RAMとが、データを読み書きするアドレスを指定する情報を一方的に伝えるアドレスバス(図示せず)と、データのやり取りを行うデータバス(図示せず)を介して接続され、主制御基板60の基板回路を構成している。この記憶装置ROMには、制御プログラム、乱数テーブル等の固定データが記憶されている。また、記憶装置RAMには、特別図柄始動スイッチS1、普通図柄始動スイッチS2のON作動による記憶数等が一時的に記憶される記憶エリア、ソフトタイマを構成するレジスタ領域及びワークエリア等が設けられている。
【0047】
この主制御基板60の基板回路には、所定のクロックパルスを出力するクロック装置(図示せず)が設けられ、主制御用中央制御装置CPUに接続されている。そして主制御用中央制御装置CPUは一定間隔のクロックパルスによって、時系列的に演算処理を行い、一連の処理作動を順次実行する。
【0048】
また、この主制御基板60の基板回路には、主制御用中央制御装置CPUが周辺機器とデータ通信を行う入力ポート(図示せず)及び出力ポート(図示せず)が設けられており、この出力ポートを介して主制御基板60からの制御指令が、図柄表示制御基板62、音源制御基板63、光源制御基板64、及び払出制御基板65の各入力ポートに向け、一方向に発信されるように接続されている。また、主制御基板60の入力ポートには盤面中継基板61を介して上述した特別図柄始動スイッチS1、普通図柄始動スイッチS2、特定領域スイッチS3、カウントスイッチS4が接続され、主制御基板60が2ms毎に各スイッチS1〜S4の遊技球検出状態を調べ、遊技球検出があるとその信号が波形整形回路により波形整形されて主制御用中央制御装置CPUに入力され、その情報を記憶装置RAMに記憶する。また、主制御基板60の出力ポートには、盤面中継基板61を介して普通電動役物15のソレノイドや、切換駆動モータ32、大入賞口23のソレノイド等が接続され、主制御用中央制御装置CPUが所定の条件を選出した場合に作動される。さらに、後述するように、主制御基板60の入力ポートには、盤面中継基板61を介して満杯検出スイッチ81とファール球検出スイッチ50が接続されている。なお、主制御基板60は、図柄制御装置6において、リーチ作動が実行されている間、切換駆動モータ32を介して、駆動案内部材31を案内位置へと位置変換させる制御手段を構成するものである。
【0049】
ここで主制御用中央制御装置CPU及び後述する各制御基板に設置されている各中央制御装置CPUは、所定のデータの処理を行う演算ユニット(ALU)を連成した演算装置と、この演算装置に入出力するデータや読み込んだ命令を保管しておくレジスタと、命令を解読するデコーダ等によって構成されている。なお、この演算ユニットの連成数によって、中央制御装置CPUの演算処理能力が決まる。そして、この主制御用中央制御装置CPUは、所定の形式で生成した制御指令信号を各制御基板に夫々送信し、各制御基板の中央制御装置CPUがこの制御指令信号に従って所定の制御を処理実行することとなる。
【0050】
上記の図柄表示制御基板62には、図柄表示装置6の図柄表示領域F上で表出される図柄表示態様を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、図柄表示態様を制御処理する図柄制御用中央制御装置CPUに、演出プログラムが格納されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きできる記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この記憶装置ROMには、動作プログラム、特別図柄の図柄形態パターン及び変動方向パターン、当り遊技パターン、リーチ態様パターン等の図柄変動態様を行う固定データも記憶されている。
【0051】
また、図柄表示制御基板62は、主制御基板60から入力ポートを介して受信した制御指令信号を図柄制御用中央制御装置CPUにおいて演算処理し、所定の図柄表示態様を演出する図柄データを、出力ポートを介して表示用ドライバに送信する。そして、この表示用ドライバは前記図柄データに従って、図柄表示装置6の図柄表示領域Fに所定の図柄を表出させる。なお、この図柄表示制御基板62は、図柄表示装置6の図柄制御手段を構成するものである。
【0052】
上記の音源制御基板63には、スピーカから発生する効果音等を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、音響を制御する音源制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムや音響発生パターン等の固定データが記憶されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この音源制御基板63は、上記の主制御基板60より入力ポートを介して受信した制御指令信号を音源制御用中央制御装置CPUで演算処理し、所定の音データを出力ポートを介してサウンドジェネレータに発信して、この音データを受けてスピーカに出力させる。
【0053】
上記の光源制御基板64には、パチンコ遊技機に備えられた発光ダイオードLEDや装飾ランプといった電飾装置を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、電飾装置の点灯、点滅等を制御する光源制御用中央制御基板CPUに、動作プログラムや、発光ダイオードLED,装飾ランプ等を電飾するための電飾パターン等の固定データが記憶されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この光源制御基板64は、光源制御用中央制御装置CPUで、上記の主制御基板60から入力ポートを介して受信した制御指令信号を演算処理し、所定の光データを出力ポートを介して、発光ダイオードLEDや装飾ランプ等を発光作動するドライバを配した光源作動基板に送信し、所定の発光ダイオードLEDや装飾ランプ等を点灯、点滅させる。
【0054】
上記の払出制御基板65には、貸球や賞球等の遊技球の払出を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、払出中継基板66を介して、貸球ユニット84や賞球ユニット83のソレノイド等を作動し、所定の貸球や賞球の供給を制御する払出制御用中央制御装置CPUに、動作プログラム、賞球や貸球の球数パターン等の固定データが記憶されている記憶装置ROMと、球数カウントデータ等の必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この払出制御基板65は、主制御基板60から受信した制御指令信号に従い、払出制御用中央制御装置CPUで演算処理し、所定のデータを出力ポートを介して払出中継基板66に送信し、このデータにより貸球ユニット84や賞球ユニット83のソレノイド等を作動し、所定の貸球や賞球の払い出しを実行する。後述するように、この払出制御基板65は、主制御基板60等と共に、発射球受皿47の満杯具合に応じて遊技球の払出を制御する、払出制御手段を構成するものである。また、払出制御基板65は、遊技球の貸球を記憶したプリペイドカードの読み込み書き込みを行うプリペイドカードユニット96と、このプリペイドカードのデータ処理を中継するCR接続基板を介して接続され、遊技球の残球等のデータをやり取りする。
【0055】
さらに、この払出制御基板65には発射制御基板70が接続される。この発射制御基板70は、ロータリーソレノイド71を駆動制御すると共に、上述のタッチセンサ73からの信号が入力される。また、発射制御基板70には、上述した、角度検知センサ72からの信号も入力される。
【0056】
次に、図9に示した制御回路の作動制御によるパチンコ遊技機の作動について説明する。
まず、主遊技領域7aで実行される、第一種パチンコ遊技形態の遊技作動につき説明する。遊技球が発射装置より遊技盤5に発射され、遊技球が特別図柄始動領域14を通過し、始動スイッチS1がオン作動すると、この信号を盤面中継基板61を介して主制御基板60が認識する。この信号により、主制御基板60の主制御用中央制御装置CPUは、記憶装置ROMに記憶されている当り特別乱数テーブルK(当落判定テーブル)、当り図柄乱数テーブルL、ハズレ図柄乱数テーブルMa ,Mb ,Mc 、リーチ乱数テーブルN、リーチ図柄乱数テーブルP、リーチ態様乱数テーブルQ等から乱数値を抽出し、各抽出値を一旦、記憶装置RAMに格納する。さらには、始動スイッチS1のオン信号に基づき、主制御用中央制御装置CPUで演算処理して、賞球指令信号を払出制御基板65に発信すると共に、賞球作動に連動する賞球音の発生指令信号を音源制御基板63に、賞球ランプ等の発生指令信号を光源制御基板64に夫々発信する。
【0057】
主制御基板60から賞球指令信号を受信した払出制御基板65は、記憶装置ROMや記憶装置RAMの記憶データを用いて払出制御用中央制御装置CPUで演算処理を行い、その結果に従って賞球ユニットのソレノイドを作動させて所定数量の賞球を払い出す。
【0058】
これと同期して、賞球音の発生指令信号を受けた音源制御基板63は、記憶装置ROMや記憶装置RAMの記憶データを用いて音源制御用中央制御装置CPUで演算処理を行い、その結果に従ってスピーカより所定の賞球音を上記賞球の払出時に合わせて出力する。
【0059】
同時に光源制御基板64でも、受信した賞球ランプ等の発生指令信号に従って光源制御用中央制御装置CPUが記憶装置ROMや記憶装置RAMの記憶データを用いて演算処理を行い、その結果に従って所定のパイロットランプ等を点灯、点滅させる。
【0060】
なお、遊技球が特別図柄始動領域14に連続的に通過した場合には、図柄変動中の特別図柄始動スイッチS1による遊技球検出が主制御基板60の記憶装置RAMに記憶され、その記憶に基づいて上述したように特別図柄始動記憶数表示装置8の発光ダイオードLEDが4個を限度として点灯する。そして、この発光ダイオードLEDは、図柄変動する都度消灯されることにより、記憶数の減少を遊技者に報知する。
【0061】
また、特別図柄始動スイッチS1のオン作動もしくは、特別図柄始動記憶数表示装置8に表示される通過記憶数が消化されることにより、特別図柄A,B,Cが変動開始される。さらに詳しく述べると、遊技球が、図柄停止中に特別図柄始動領域14へ通過した場合は、かかる特別図柄始動スイッチS1のオン作動により、特別図柄A,B,Cを変動開始する。また、遊技球が、図柄変動中に特別図柄始動領域14へ通過した場合は、現在進行中の図柄生成行程終了後に通過記憶数が消化されることにより、特別図柄A,B,Cを変動開始する。
【0062】
図柄変動契機となる特別図柄始動スイッチS1のオン作動、もしくは通過記憶がある場合の、主制御用中央制御装置CPUの制御内容を説明する。かかる契機により図柄変動が開始されると、主制御用中央制御装置CPUは、当り特別乱数テーブルK(当落判定テーブル)から抽出された乱数値(当落判定値)について当りかハズレかを判定し、当り図柄乱数テーブルL、ハズレ図柄乱数テーブルMa ,Mb ,Mc のいずれかを有効とする。また、リーチ乱数テーブルNから抽出された乱数値の内容に従ってリーチとするかどうかを判定し、リーチの場合にはリーチ図柄乱数テーブルP、リーチ態様乱数テーブルQを有効とする。そして、これらから抽出された乱数値に基づき図柄生成行程で描出される特別図柄A,B,Cの態様、及び演出態様を選定し、これに従って、図柄表示装置6で実行される図柄表示態様を制御するための図柄制御指令信号を図柄表示制御基板62に送信する。
【0063】
前記の図柄制御指令信号を受けた図柄表示制御基板62の図柄制御用中央制御装置CPUは、図柄制御指令信号に従って、記憶装置ROMに記憶されている所定の表示プログラムを用いて、図柄表示装置6で演出する特別図柄A,B,Cの各図柄表示態様を決定する。そして、この図柄表示態様に従って特別図柄A,B,Cを順次停止し、特別図柄A,B,Cを確定表示する。
【0064】
また、主制御基板60の主制御用中央制御装置CPUは、音響作動と発光作動を前記図柄表示態様に連動させるため、音響制御指令信号を音源制御基板63に発信すると共に、電飾制御指令信号を光源制御基板64に発信する。音響制御指令を受けた音源制御基板63は、記憶装置ROMに記憶されている動作プログラム等を用いて音源制御用中央制御装置CPUで演算処理を行い、得られた音データをサウンドジェネレータを介してスピーカより出力する。また前記光源制御基板64では、電飾制御指令信号に従って、記憶装置ROMに記憶されている動作プログラム等を用いて光源制御用中央制御装置CPUで演算処理を行い、得られた光データを、光源作動基板を介して、所定の発光ダイオードLEDもしくはパイロットランプ等を点灯、点滅させる。
【0065】
ここで、主制御用中央制御装置CPUが、当り特別乱数テーブルKからの乱数値により当りと判定した場合には、当り図柄乱数テーブルL、リーチ態様乱数テーブルQを有効とし、その抽選された乱数値に基づき、主制御基板60は図柄表示制御基板62に所定の制御指令信号を伝達する。そして、図柄表示制御基板62は、上述の制御指令信号に従って、特別図柄A,B,Cを所定の当り図柄態様で確定表示する。同時に光源制御制御基板64及び音源制御基板63が所定の照光と効果音を発生させる。
【0066】
さらに、主制御基板60は、盤面中継基板61を介して大入賞口ソレノイドを駆動して、大入賞口23を開放する。そして、大入賞口23に遊技球が流入し、この大入賞口23内の特定領域スイッチS3やカウントスイッチS4がオン作動されると、その信号を盤面中継基板61を介して主制御基板60が確認し、必要に応じて、図柄表示制御基板62や払出制御基板65に制御指令を発信して、一連の特別遊技作動が実行される。
【0067】
すなわち、サウンドジェネレータがファンファーレを発すると共に、大入賞口ソレノイドが駆動し、開閉片24が前方に傾動して大入賞口23が開放され、開閉ラウンドが実行される。この開閉ラウンドは、所定制限時間(30秒)が経過するか、この所定制限時間内で、特定領域スイッチS3とカウントスイッチS4とにより検出される遊技球が合計10個となるまで継続される。また上述したように、大入賞口23の特定領域に遊技球が流入し、特定領域スイッチS3がオン作動した時は、次の開閉ラウンドへの移行条件が充足され、一旦開閉片24が閉鎖駆動して、一ラウンドが終了する。そして、その動作終了後に再び大入賞口23が開放して、次の開閉ラウンドへ移行する。このように開閉ラウンドが最大15回繰り返されて、大入賞口23の連続開放作動を生じ、遊技者に所定の利得が供される。
【0068】
一方、主制御用中央制御装置CPUが、当り特別乱数テーブルKからの乱数値をハズレであると判定した場合には、当該当り特別乱数テーブルKに対応するハズレ図柄乱数テーブルMa ,Mb ,Mcを有効とする。そして、リーチ乱数テーブルNを判定し、このリーチ乱数テーブルNによりリーチ作動を実行する場合にあっては、リーチ図柄乱数テーブルPとリーチ態様乱数テーブルQとを有効とする。そしてし、その抽選された乱数値に基づき、制御指令を主制御基板60から図柄表示制御基板62に発信し、この図柄表示制御基板62はこの制御指令に従って、特別図柄A,B,Cをハズレ図柄態様で確定表示する。
【0069】
次に、図柄表示装置6の図柄制御について、詳細に説明する。
上述の主制御基板60の記憶装置ROMには、0〜314の315コマからなる当り特別乱数テーブルKが格納されている。ここで、特別図柄A,B,Cの表示内容により、次回に当り図柄となる確率が向上する高確率状態(確率変動状態)、又は当り図柄となる確率が変化しない通常確率状態のいずれかが発生する。通常確率時では、当り特別乱数テーブルKがK=7の場合に当りとなる。すなわち当り確率は1/315である。また、高確率時ではK=7,67,127,187,217の場合に当りとなる。すなわち当り確率は5/315=1/63である。そしてそれ以外はハズレとなる。また、記憶装置ROMには、上述したように当り図柄乱数テーブルLが格納されている。ここで当り図柄乱数テーブルLは、「0」〜「11」の当り図柄を備えており、当りの場合に当り図柄態様を決定するものである。そして、この当り図柄乱数テーブルLからの乱数値が特定図柄となった場合には、当該当り終了後、次の当りが発生するまで、当り図柄となる確率が向上する前記の高確率状態となる。
【0070】
このような高確率状態となる確率変動作動時には、図柄表示装置6に変動表示される特別図柄A,B,Cの変動時間を、通常の変動時間よりも短縮した時短作動が実行される。すなわち、特別図柄A,B,Cの図柄生成行程に要する平均変動時間(図柄変動の開始から停止までに要する平均時間)が通常10秒であるものが5秒に短縮されることとなる。
【0071】
また、当り特別乱数テーブルKからの乱数値が当りの場合、もしくはハズレであり、かつリーチ乱数テーブルNからの乱数値によりリーチ作動が実行される場合には、リーチ態様乱数テーブルQからの乱数値に従って非リーチ状態のときと異なるリーチ変動態様が実行される。このリーチ変動態様としては、例えば、ロングリーチ、低速スクロール、逆走行、低速走行からの加速的停止、図柄の反転等の種々の変動態様がある。
【0072】
このような図柄生成行程にあっては、通常では、図柄表示装置6が駆動し、特別図柄A,B,Cが所定の図柄順列に従って変動することにより開始され、約6.5秒以上経過すると、所定の順番で図柄変動が停止し、上述の各乱数テーブルからの乱数値に従って特別図柄A,B,Cが所定の図柄で確定表示することにより終了する。
【0073】
次に普通図柄作動につき説明する。
遊技球が普通図柄始動ゲート13を通過すると、この遊技球は普通始動スイッチS2で検出される。この普通始動スイッチS2で遊技球検出されると、普通図柄表示装置10の普通図柄が変動する。この普通図柄は、左赤色,中緑色,右赤色の三個の発光ダイオードLEDで構成される。この普通図柄表示装置10が変動中、又は普通電動役物15が開放中のときに、普通始動スイッチS2で遊技球検出されると、主制御基板60の記憶装置RAMにその遊技球検出が記憶され、記憶数の消化に伴って普通図柄始動記憶数表示装置12の発光ダイオードLEDが点灯し、普通図柄が変動開始になる都度消灯されて、記憶個数が表示される。なお、普通図柄始動記憶数表示装置12の最大記憶数は四個であり、それ以上は無効とされる。
【0074】
この普通図柄表示装置10の変動停止後、又は普通電動役物15の開放動作終了後に、普通図柄始動記憶数表示装置12に表示された始動記憶に基づいて普通図柄表示装置10は再び変動開始する。普通図柄表示装置10が変動開始後、約30秒以上経過すると変動が停止し、左右いずれかの発光ダイオードLEDが一個でも点灯した状態であれば当りとなり、普通電動役物15が約0.5秒間開放される。
【0075】
ここで、普通図柄表示装置10が変動を停止したときに表示する図柄態様は、主制御基板60の記憶装置ROMに格納されている、0〜54までの55コマからなる当り普通乱数テーブルUにより決定される。遊技球通過により、普通始動スイッチS2がオン作動すると、主制御基板60は記憶装置ROMから当り普通乱数テーブルU、及び当り普通図柄乱数テーブルVから乱数値を抽出し、その内容を一旦記憶装置RAMに記憶し、普通図柄表示装置10が変動開始すると同時に、記憶した内容を調べ、その当り普通乱数テーブルUから乱数値に対応する当りハズレを決定する。そして当りの場合は、当り普通図柄乱数テーブルVにより停止態様を決定し、左赤色,右赤色のいずれか少なくとも一つが点灯した状態となる。ハズレの場合は、中緑色の発光ダイオードLEDのみが点灯した状態となる。
【0076】
また、上述した特別図柄A,B,Cの変動時間を短縮する時短作動及び高確率状態となる確率変動作動の実行中においては、普通図柄表示装置10の変動時間も、常態の約30秒から短縮され、約6秒経過すると変動が停止し、かつ普通図柄の当りが出やすい高確率状態となる。さらにこれとともに、普通電動役物15の開放時間が約0.5秒間から約3秒間に延長される。
【0077】
本実施例においては、リーチ作動中に、駆動案内部材31が案内位置へと変換することで、球流入口30aが開放され、主遊技領域7aから副遊技領域7bへ遊技球流入が可能となるものである。以下に、かかる駆動案内部材31の位置変換機構及び、副遊技領域7bの遊技作動について説明する。
【0078】
上述したように、特別図柄始動スイッチS1のオン作動もしくは、特別図柄始動記憶数表示装置8に表示される通過記憶数が消化されることにより、特別図柄A,B,Cが変動開始されると、主制御用中央制御装置CPUは、各乱数テーブルから抽出された乱数値に基づき、複数用意された図柄変動態様のいずれかを選択し、各基板に制御指令信号を送信することにより実行する。ここで、実行される図柄変動態様のうち、いくつかの図柄変動態様においてはリーチ作動を伴うものであり、また、リーチ作動を伴う各図柄変動態様のリーチ作動の期間は、それぞれ異なったものである。
【0079】
主制御用中央制御装置CPUは、乱数値に基づいて選択した図柄変動態様が、リーチ作動を伴うものであった場合には、記憶装置ROMに記憶されている動作プログラムを用いて、該図柄変動態様のリーチ作動期間に応じて、切換駆動モータ32を駆動し、駆動案内部材31を案内位置へ位置変換することにより、球流入口30aを開放する。
【0080】
駆動案内部材31が案内位置に変換され、球流入口30aが開放されると、該駆動案内部材31の案内作用により、副遊技領域7bへ容易に遊技球を流入可能となる。そして、該副遊技領域7bに流入した遊技球は、賞球数の異なる三つの入賞口51a,51b,51c又は、アウト口34bのいずれかに流入することとなる。なお、かかる遊技形態は、期待利得の高いものに設定することにより、リーチ作動中に、遊技者に利得を付与するようにしたものである。
【0081】
かかる構成のように、入賞口51a,51b,51cの配設された、期待利得の高い副遊技領域7bを設け、該遊技領域7bへの遊技球の流入制御を行うことによって、変化に富んだ、斬新な遊技が実現できる。また、従来構成においては、リーチ作動中は、特別図柄始動記憶数の限度超過や、リーチ作動の結果確認のため、遊技者は、遊技球の発射を停止し、遊技が停滞しがちであったが、本構成のように、リーチ作動中に、期待利得の高い副遊技領域7bへ遊技球流入可能とすることにより、遊技者はリーチ作動中も遊技を楽しむことができると共に、パチンコ遊技機の稼働率の上昇にもつながる。
【0082】
なお、本実施例においては、球流入口30aの開放条件をリーチ作動中として、該リーチ作動中に、副遊技領域7bの入賞口51a,51b,51cへ入賞可能とすることで、遊技者により期待利得の高い遊技を実行可能としたものであるが、球流入口30aの開放条件としては、他にも確率変動遊技の実行中、特別遊技作動中等、種々の遊技条件で実行可能である。例えば、球流入口30aの開放条件を確率変動遊技中とした場合には、副遊技領域7b内に、遊技球の通過が容易な特別図柄始動領域14を別途設け、特別図柄の変動頻度を増加させることなどが提案される。
【0083】
次に、本発明の第二実施例について図面を参照して説明する。
本実施例は、縦方向に拡張した遊技盤5上に、主遊技領域7aと、副遊技領域7bとからなる遊技領域7を区画形成し、副遊技領域7bに、入賞口兼用の特別図柄始動領域14と、大入賞口23を設け、主遊技領域7aと、副遊技領域7bの境界に形成した間隙に配設した振分部材40に、副遊技領域7bと連通する球排出口(球流入口)42aを形成し、該球排出口42aに流入した遊技球のみが、副遊技領域7b内の特別図柄始動領域14を通過可能としたものである。なお、本実施例の遊技開口20の形状や、下部装架領域21は第一実施例と同じ構成であり、また本実施例における、第一種パチンコ遊技形態等も第一実施例と同様のものであるため、重複する部分については、同一符番を付して、説明を省略する。
【0084】
図10に示すように、遊技盤5面上には、外側ガイドレール27aと内側ガイドレール27bが取り付けられることにより、誘導通路28と、遊技領域7が区画形成されている。該遊技領域7は、二つの区画レール26,26により、球放出口29と連通する円形の主遊技領域7aと、該主遊技領域の右下に連接する副遊技領域7bとに区画される。そして、主遊技領域7aと、副遊技領域7bとの境界には、二箇所の欠部が形成されており、一方、主遊技領域7aの下縁に位置する欠部には、球流入口42aを有する振分部材40が配設され、一方、遊技領域7の右上部に位置する欠部には、主遊技領域7aから副遊技領域7bへの球流入口30bが形成される。
【0085】
主遊技領域7aの中央には、液晶表示装置等からなる図柄表示領域Fを有する図柄表示装置6が配設されている。この図柄表示装置6は、液晶表示器、CRT表示器、ドットマトリックス、又は7セグメント指示器等からなり、その図柄表示領域Fには三つの特別図柄(選出図柄)A,B,Cが表示される。この特別図柄A,B,Cは、「0」〜「11」の12個の数字等からなる。そして、図柄表示装置6の下方部には、四個のパイロットランプからなる特別図柄始動記憶数表示装置8が設けられる。
【0086】
一方、副始動領域7bは、下底部にアウト口34cを備え、後述する振分部材40内の球流入口30cを通過した遊技球が転動する左方の領域と、球流入口30bを通過した遊技球が転動する右方の領域とで構成される。左方領域には、入賞口を兼用した特別図柄始動領域14が配設され、該特別図柄始動領域14の遊技球通過に伴い、図柄表示領域Fに生成される特別図柄が変動開始し、図柄生成行程が実行される。
【0087】
一方、右方領域には、内部に大入賞口23を有する可変入賞装置22が配設されており、図柄生成行程の結果、所定の確定図柄態様で大当りとなり、特別遊技作動が実行されると、該可変入賞装置22の開閉片24が開放駆動し、大入賞口23へ遊技球の流入が可能となる。
【0088】
また、特別図柄始動領域14と、可変入賞装置22との間には、後述する球通路43bと連通する球出口45が形成される。該球出口45から排出された遊技球は、内側ガイドレール27bに沿って、アウト口34cへと流下するようになっている。
【0089】
主遊技領域7aと副遊技領域7bの境界に配設される振分部材40は、図11に拡大して示すように、底部に三つの球排出口42a,42b,42cを有する円形の皿部41を備える。該球排出口42a,42b,42cは、夫々異なる球通路43a,43b,43cと連通しており、三つの球排出口42a,42b,42cのうち、中央手前に形成される球排出口42aは、球通路43aを介して、副遊技領域7bと連通する球流入口を構成し、該球排出口(球流入口)42aに流入した遊技球は、副遊技領域7b内の特別図柄始動領域14の上方で放流される。また、左奥に形成される球排出口42bは連通する球通路43bを介して、発射球受皿47と連通し、右奥に形成される球排出口42cは、球通路43cを介して、上述の球出口45と連通するものである。そして、主遊技領域7aから、振分部材40へ流入した遊技球は、該皿部41上で暫時転動した後に、微妙な転動態様の差異により、該球排出口42a,42b,42cのいずれかに流入し、各球通路43a,43b,43cの連通先へと案内され排出されることとなる。
【0090】
次に本実施例のパチンコ遊技機の作動について説明する。
第一種パチンコ遊技形態において、通常遊技状態(特別遊技作動でない状態)の時には、大入賞口23は開閉片24により閉鎖されているため、強い発射強度で発射され、主遊技領域7aの上部を通過し、球流入口30bから副遊技領域7bの右方領域へ流入した遊技球は、全てアウト口34cから排出される。
【0091】
一方、主遊技領域7a内を流下転動する遊技球は、全て振分部材40に流入し、皿部41上を転動後、いずれかの球排出口42a,42b,42cより排出される。
【0092】
そして、球排出口42aへ流入した遊技球は、球通路43aを介して、副遊技領域7bの特別図柄始動領域14上方で放流される。そして、該遊技球が、特別図柄始動領域14を通過すると、図柄表示装置6の図柄表示領域Fで、特別図柄A,B,Cが変動開始し、図柄生成行程が実行される。
【0093】
また、球排出口42bへ流入した遊技球は、球通路43bを介して球出口81から発射球受皿47へと排出され、再び遊技領域7へ発射可能となる。さらに、球排出口42cへ流入した遊技球は、球通路43cを介して、球出口45から副遊技領域7b上へ排出され、アウト口34cから機裏へ排出される。
【0094】
このように、通常遊技状態においては、遊技球を振分部材40に流入させ、専ら特別図柄作動領域14への遊技球通過を目指すこととなる。
【0095】
そして、遊技球が特別図柄始動領域14を通過し、図柄表示領域Fで図柄生成行程が実行された結果、所定の確定図柄態様で大当りとなり、特別遊技作動が実行されると、開閉片24が前方に傾動して大入賞口23が開放され、所定の連続開放作動が実行される。この間、遊技者は遊技球を強い発射強度で打ち込み、球流入口30bから副遊技領域7bの右方の領域へ遊技球を流入させ、大入賞口23へ遊技球を入賞させことで、所定の利得を獲得できる。
【0096】
一方、特別遊技作動中においても、主遊技領域7a内を転動流下し、振分部材40に流入した遊技球は、三つの球排出口42a,42b,42cのいずれかに流入し、各球通路43a,43b,43cを介して、それぞれの連通先へ排出されるが、特別遊技作動中においては、特別図柄始動領域14を遊技球が通過しても、図柄生成行程は実行されないため、特別遊技作動中においては、遊技球は専ら球流入口30bを介して、副遊技領域7bの右方領域へと打ち込み、大入賞口23への入賞を目指すこととなる。
【0097】
かかる構成のように、内部に、特別図柄始動領域14や大入賞口23を有する、期待利得の高い副遊技領域7bを設け、振分部材40により、該副遊技領域7bへの遊技球流入の可否を無作為に決定することによって、多様でダイナミックな遊技形態を実現できる。また、振分部材40に流入した遊技球を、皿部41上で転動させ、その微妙な転動態様の差異により、遊技結果の異なる球排出口42a,42b,42cのいずれかに振り分けるようにしたから、遊技者は、皿部41上の遊技球の転動態様に一喜一憂することとなり、遊技を盛り上げることが可能となる。
【0098】
尚、以上で説明した二つの実施例は、第一種パチンコ遊技形態に本発明を適用したものであるが、同様にして、第二種パチンコ遊技機や、第三種パチンコ遊技機の遊技形態にも、本発明は適用可能である。
【0099】
【発明の効果】
遊技領域を主遊技領域と、副遊技領域とで構成し、所定条件が満たされると、主遊技領域から副遊技領域へ遊技球の流入が可能となるようにした(請求項1)から、主遊技領域内のみで遊技が行われる遊技状態と、所定条件が満たされると主遊技領域と副遊技領域の二つの領域で遊技が行われる遊技状態とを、種々の条件により切換えることが可能となり、多様で、変化に富んだ遊技形態を実現できる。
【0100】
ここで、球流入口を、主遊技領域と副遊技領域との境界上に形成し、該球流入口に、該球流入口を閉鎖する遮蔽位置と、開放する案内位置とに変換される駆動案内部材を設け、特定の遊技条件が具備されると、駆動案内部材を案内位置として、遊技球を副遊技領域に案内するようにした場合(請求項2)には、該駆動案内部材の位置変換により、球流入口を開閉することができ、簡素な機構で、主遊技領域から副遊技領域への遊技球流入を制御できる。
【0101】
また、図柄生成行程において、リーチ作動が実行されている間に、球流入口を開放するようにした場合(請求項3)には、従来構成においては、リーチ作動中は、特別図柄始動記憶数の限度超過や、リーチ作動の結果確認のため、遊技者は、遊技球の発射を停止し、遊技が停滞しがちであったが、本発明のように、リーチ作動中に、期待利得の高い副遊技領域7bへ遊技球流入可能とすることにより、遊技者はリーチ作動中も遊技球を発射し、その転動態様を楽しむことができると共に、遊技機の稼働率を上昇させることも可能となる。
【0102】
一方、主遊技領域の遊技球が、前記遊技領域を、球放出口を介して誘導通路と連通する主遊技領域と、該主遊技領域の下方に位置し、主遊技領域と球流入口を介して連通する副遊技領域とにより構成し、主遊技領域を転動する遊技球が流入し、流入した遊技球を複数の球排出口のいずれかから排出する振分部材を備えると共に、該振分部材の所定の球排出口を、副遊技領域と連通する球流入口とした構成(請求項4)にあっては、振分部材を介して、遊技球を、種々の遊技結果と関係付けられた球排出口に分岐誘導するものであるから、その選択結果に対する遊技者の期待感と興奮とを誘起できると共に、主遊技領域から副遊技領域への遊技球の流入頻度を変化に富んだものとすることができて、興趣溢れる遊技形態が実現可能となる。
【0103】
ここで、振分部材が、内部に流入した遊技球を、水平方向に配設した皿部上で転動させ、該皿部に上下方向に形成された複数の球排出口のいずれかより排出するようにすれば(請求項5)、簡素な構成により、振分部材に流入した遊技球を、いずれの球排出口に流入させるかを無作為に決定することが可能となる。また、遊技球の振分過程において、皿部上で該遊技球を転動させることにより、遊技者の関心を引くことができ、遊技を盛り上げることが可能となる。
【0104】
そして、振分部材に流入した遊技球を、球受皿に返却したり(請求項6)、アウト球として機裏に排出するようにした場合(請求項7)には、振分部材による流路振分に伴う遊技結果を、変化に富んだ、多様なものとすることができる。
【0105】
また、副遊技領域内に、始動領域(請求項8)や、入賞口(請求項9)を設けた場合には、副遊技領域を高い利得が期待される領域にして、遊技者に、副遊技領域への遊技球流入を期待させること等により、興趣溢れる遊技形態が実現可能となる。
【0106】
一方、前面枠の下部装架領域に単一の球受皿を配設すると共に、該球受皿が、賞球や貸球等の遊技球を排出する球出口と、発射球案内通路とに連通する発射球受皿である構成(請求項10)では、下部装架領域が従来構成より簡潔であるため、遊技開口を下方に拡大でき、該遊技開口により規定される遊技領域の拡張が可能となる。これにより、主遊技領域と副遊技領域とを配設しても、充分な遊技球の転動領域を確保することができるため、興趣溢れる遊技形態の実現が可能となる。
【0107】
そして、単一の球受皿を配設するにあたって、遊技開口の縦幅が45〜60cmである構成(請求項11)にあっては、既存のパチンコ遊技機の全体の高さを変化させることのない、調和のとれた形態を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例のパチンコ遊技機の斜視図である。
【図2】第一実施例のパチンコ遊技機の正面図である。
【図3】第一実施例のパチンコ遊技機の背面図である。
【図4】下部装架領域21の斜視図である。
【図5】開閉パネル19の上面図である。
【図6】開閉パネル19の裏側を示す正面図である。
【図7】リーチ作動の実行されていない、第一実施例の遊技盤5の正面図である。
【図8】リーチ作動中の、第一実施例の遊技盤5の正面図である。
【図9】第一実施例のパチンコ遊技機の制御回路を示すブロック図である。
【図10】第二実施例の遊技盤5の正面図である。
【図11】振分部材40の拡大図である。
【符号の説明】
5 遊技盤
7a 主遊技領域
7b 副遊技領域
14 特別図柄始動領域
23 大入賞口
26 区画レール
27a 外側ガイドレール
27b 内側ガイドレール
30a,30b 球流入口
31 駆動案内部材
32 切換駆動モータ
40 振分部材
41 皿部
42a,42b,42c 球排出口
43a,43b,43c 球通路

Claims (11)

  1. 遊技盤面上で遊技領域が区画形成され、発射された遊技球が、遊技盤面の右下位置にある発射位置から遊技領域の左上位置の球放出口に至る誘導通路を介して遊技領域に放出されるパチンコ遊技機において、
    前記遊技領域を、球放出口を介して誘導通路と連通する主遊技領域と、該主遊技領域の下方に位置し、主遊技領域と球流入口を介して連通する副遊技領域とにより構成し、所定条件が満たされると、該球流入口を介して主遊技領域から副遊技領域へ遊技球の流入を可能としたことを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 球流入口を、主遊技領域と副遊技領域との境界上に形成し、該球流入口に、該球流入口を閉鎖する遮蔽位置と、開放する案内位置とに変換される駆動案内部材を設け、特定の遊技条件が具備されると、駆動案内部材を案内位置として、遊技球を副遊技領域に案内するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。
  3. 複数の選出図柄を変動表示する図柄表示装置と、遊技球通過を検知する始動領域とを遊技盤面に備え、始動領域への遊技球通過を契機として、選出図柄を変動させた後に確定表示する図柄生成行程を実行し、その確定図柄態様が所定の当り図柄態様である場合に、遊技者に利得をもたらす特別遊技作動を発生させるようにしたパチンコ遊技機にあって、
    上記の図柄生成行程において、リーチ作動の実行中に、球流入口を介して主遊技領域から副遊技領域へ遊技球の流入を可能としたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパチンコ遊技機。
  4. 遊技盤面上で遊技領域が区画形成され、発射された遊技球が、遊技盤面の右下位置にある発射位置から遊技領域の左上位置の球放出口に至る誘導通路を介して遊技領域に放出されるパチンコ遊技機において、
    前記遊技領域を、球放出口を介して誘導通路と連通する主遊技領域と、該主遊技領域の下方に位置し、主遊技領域と球流入口を介して連通する副遊技領域とにより構成し、主遊技領域を転動する遊技球が流入し、流入した遊技球を複数の球排出口のいずれかから排出する振分部材を備えると共に、該振分部材の所定の球排出口を、副遊技領域と連通する球流入口としたことを特徴とするパチンコ遊技機。
  5. 振分部材が、内部に流入した遊技球を、水平方向に配設した皿部上で転動させ、該皿部に上下方向に形成された複数の球排出口のいずれかより排出するものであることを特徴とする請求項4に記載のパチンコ遊技機。
  6. 振分部材の所定の球排出口を球受皿と連通させ、該球排出口に流入した遊技球を、球受皿へ返却するようにしたことを特徴とする請求項4又は請求項5記載のパチンコ遊技機。
  7. 振分部材の所定の球排出口へ流入した遊技球を、アウト球として、遊技機裏に排出するようにしたことを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
  8. 副遊技領域内に、始動領域を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
  9. 副遊技領域内に、入賞口を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
  10. 前後方向に回動可能に軸支され、遊技球を前方へ打圧する発射鎚と、該発射鎚を打圧駆動する発射駆動装置と、パチンコ遊技機前面に突設された発射ハンドルと、発射ハンドルに回動可能に軸支され、その回動角度により発射鎚の打圧強度を調節する発射レバーとを具備したパチンコ遊技機であって、前面枠の下部装架領域に単一の球受皿を配設すると共に、該球受皿が、賞球や貸球等の遊技球を排出する球出口と、発射球案内通路とに連通する発射球受皿であることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
  11. 遊技開口の縦幅が45〜60cmである請求項1乃至請求項10のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
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