JP2006110112A - パチンコ遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 可変入賞装置の変動態様を多様化し、従来にない面白味のある可変入賞装置を備えたパチンコ遊技機を提供する。
【解決手段】 可変入賞装置20の、遊技領域4の裏側に、入球口22から遊技球wが流入すると、遊技者に利益を供与せずに球戻し口41から遊技領域4に排出する球戻し領域31を配設すると共に、入賞領域30と球戻し領域31の上部を、振分領域32を介して入球口22と連通し、さらに、入球口22から振分領域32に流入した遊技球wを、入賞領域30へ流下させる入賞位置Iと、球戻し領域31へ流下させる球戻し位置IIとに変換する振分部材35を設ける。そして、可変入賞装置20が、入球口22が閉鎖される通常態様と、入球口22が開放し、且つ振分部材35が入賞位置Iに保持される入賞態様と、入球口22が開放し、且つ振分部材35が球戻し位置IIに保持される有利遊技態様とに選択的に変換されるようにした。
【選択図】 図4
【解決手段】 可変入賞装置20の、遊技領域4の裏側に、入球口22から遊技球wが流入すると、遊技者に利益を供与せずに球戻し口41から遊技領域4に排出する球戻し領域31を配設すると共に、入賞領域30と球戻し領域31の上部を、振分領域32を介して入球口22と連通し、さらに、入球口22から振分領域32に流入した遊技球wを、入賞領域30へ流下させる入賞位置Iと、球戻し領域31へ流下させる球戻し位置IIとに変換する振分部材35を設ける。そして、可変入賞装置20が、入球口22が閉鎖される通常態様と、入球口22が開放し、且つ振分部材35が入賞位置Iに保持される入賞態様と、入球口22が開放し、且つ振分部材35が球戻し位置IIに保持される有利遊技態様とに選択的に変換されるようにした。
【選択図】 図4
Description
本発明は、入球口と、該入球口を開閉する開閉扉と、該開閉扉を開閉駆動する扉駆動装置とを具備する可変入賞装置を備えたパチンコ遊技機に関する。
多くのパチンコ遊技機には、遊技球が転動流下する遊技領域に形成される入賞口(入球口)と、遊技領域裏方に形成されて入賞口と連通し、入賞口から遊技球が流入することにより遊技者に利益が供与される入賞領域と、入賞口の下縁に枢支され、入賞口を遮蔽して遊技球の流入不能な閉鎖状態と、前方に傾倒して入賞口を開口して遊技球の流入可能な開放状態とに変換する開閉扉と、該開閉扉を開閉駆動する扉駆動装置とを具備する可変入賞装置が配設されている(例えば特許文献1)。かかる可変入賞装置を備えたものとしては、第一種パチンコ遊技機や第三種パチンコ遊技機がよく知られている。
かかる可変入賞装置は、通常状態では、扉駆動装置により開閉扉は閉鎖状態となっている。そして、所定大当り条件が成立すると、大当り遊技状態となり、開閉扉が開放状態となって遊技球が入賞口に流入可能となる開閉ラウンドが繰り返し実行される。ここで、従来の可変入賞装置は、入賞口から流入した遊技球は、当然全て入賞領域を通過して、遊技機外に排出されると共に、該遊技球が入賞領域に流入する毎に、所定数の賞球が利得として遊技者に払い出されるようになっている。
特開2004−141265号公報
ところで、従来の可変入賞装置は、開閉扉が閉鎖状態となる通常態様と、開閉扉が開放状態となり、遊技球を入賞口から入賞領域に流入可能な入賞態様とのいずれかに変換するだけであり、変化に乏しく、面白味に欠けるものであった。また、可変入賞装置が入賞態様となるのは大当り遊技状態の時だけであるが、一般的に、大当り遊技状態となるのは遊技中の僅かな時間であり、従来の可変入賞装置は、変動する頻度が少なく、有効活用されていなかった。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、可変入賞装置の変動態様を多様化し、従来にない面白味のある可変入賞装置を備えたパチンコ遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、遊技球が転動流下する遊技領域に形成される入球口と、遊技領域裏方に形成されて入球口と連通し、入球口から遊技球が流入することにより遊技者に利益が供与される入賞領域と、入球口の下縁に枢支され、入球口を遮蔽して遊技球の流入不能な閉鎖状態と、前方に傾倒して入球口を開口して遊技球の流入可能な開放状態とに変換する開閉扉と、該開閉扉を開閉駆動する扉駆動装置とを具備する可変入賞装置を備えたパチンコ遊技機において、可変入賞装置は、遊技領域裏方に、入球口から遊技球が流入しても遊技者に利益を供与しない球戻し領域が配設されると共に、入賞領域と球戻し領域の上部が振分領域を介して入球口と連通され、且つ、入球口から振分領域に流入した遊技球を、入賞領域へ流下させる入賞位置と、球戻し領域へ流下させる球戻し位置とに変換する振分部材と、該振分部材を変換駆動して、いずれかの位置に保持する振分駆動装置とを備えてなるものであり、遊技領域には、遊技領域裏方に配設された球戻し領域と連通し、該球戻し領域に流入した遊技球が遊技領域に流出する球戻し口が配設されており、前記可変入賞装置は、扉駆動装置の制御により、開閉扉が閉鎖状態となる通常態様と、扉駆動装置の制御により、開閉扉が開放状態となり、振分駆動装置の制御により、振分部材が入賞位置に保持される入賞態様と、扉駆動装置の制御により、開閉扉が開放状態となり、振分駆動装置の制御により、振分部材が球戻し位置に保持される有利遊技態様とに選択的に変換されるものであることを特徴とするパチンコ遊技機である(請求項1)。
かかる構成では、開閉扉の開放状態で入球口に流入した遊技球は、常に入賞領域に流入するのではなく、振分部材の位置に応じて、振分領域から、入賞領域と球戻し領域のいずれかに流下することとなり、扉駆動装置の制御に加えて、振分駆動装置の制御によって振分部材を変換駆動することで、可変入賞装置を、通常態様、入賞態様、有利遊技態様の三つの態様に選択的に変換可能となる。すなわち、本発明にあっては、可変入賞装置は、開閉扉が閉鎖状態となった態様を通常態様とする。かかる態様では、従来構成同様に、可変入賞装置の入球口に遊技球が流入不能となる。また、可変入賞装置は、開閉扉が開放状態となり、かつ振分部材が入賞位置に保持された態様を入賞態様とする。かかる態様では、入球口に流入した遊技球は、振分領域から入賞領域に流下し、遊技機外に排出されると共に、遊技者に利益(賞球)が供与されることとなる。従って、可変入賞装置を、通常態様から入賞態様に変換することにより、従来構成と同様に、大当り遊技状態の開閉ラウンドを実行することができる。そして、可変入賞装置は、開閉扉が開放状態となり、かつ振分部材が球戻し位置に保持される態様を有利遊技態様とする。かかる態様では、入球口に流入した遊技球は、振分領域から球戻し領域に流下して、球戻し口から遊技領域に排出されることとなり、遊技球が入賞領域へ流下しないため、遊技者に利得が直接供与されることはない。しかし、遊技球が、一旦入球口から流入した後で再び球戻し口から遊技領域へ流出することにより、通常態様および入賞態様とは、異なった遊技球の転動態様を生じさせることが可能となる。したがって、通常態様から有利遊技態様に変換することにより、別の入賞領域へ流入し易い状態を生じさせたり、通常態様では流下不能であった領域に、遊技球を流下可能とするなど、遊技に変化を与えることが可能となる。
具体的な構成としては、球戻し口の下方に、球戻し口から流出した遊技球を、別の入賞領域へと誘導する球誘導経路が配設されている構成が提案される(請求項2)。ここで、球誘導経路は、遊技釘等の誘導部材によって遊技領域に形成されるものであり、遊技球を必ず別の入賞領域に流入させるものに限らず、所定の確率で流入させるものであればよい。かかる構成にあっては、球戻し口から遊技領域に流出した遊技球が、別の入賞領域に流入し易くなることにより、可変入賞装置を通常態様から有利遊技態様に変換することで、期待利得の高い有利な状態に遊技状態を変化させることができる。特に、殆どのパチンコ遊技機には、大当り遊技状態の発生契機となる始動入賞領域が設けられているが、球戻し口から流出した遊技球を、かかる始動入賞領域へ誘導するように球誘導経路を配設すれば、可変入賞装置を有利遊技態様に変換することにより、大当り遊技状態が発生し易い、すなわち期待利得が極めて高い遊技状態に変化させることが可能となる。
また、遊技領域の、球戻し口の直下位置に、別の入賞領域が配設されている構成も提案される(請求項3)。かかる構成によれば、球戻し口の直下に可変入賞装置に備えられた入賞領域とは別の入賞領域を配設することにより、球戻し口から流出した遊技球を、遊技釘等の誘導部材を用いることなく、高確率で入賞領域に流入させることができる。
なお、本発明の可変入賞装置を通常態様或いは入賞態様から有利遊技態様に変換するタイミングは多様に設定可能であり、設定したタイミングによって、種々の効用を発揮することができる。例えば、第一種パチンコ遊技機において、特別図柄始動記憶の数が「0」である場合に可変入賞装置を有利遊技態様に変換することが提案される。かかる場合には、特別図柄の変動が途切れ、遊技者の大当りへの期待感が小さくなった際に、入賞領域に流入させ易い状態に変化することとなり、遊技者の遊技続行意欲を刺激することができる。また、第一種パチンコ遊技機では、特別図柄始動記憶の数が上限値である場合や、リーチ変動の実行中に、遊技球の発射が停止されがちであるが、かかる場合に可変入賞装置を有利遊技態様に変換すれば、遊技者に遊技球の発射を促すことができ、パチンコ遊技機の稼働率を向上させることが可能となる。
以上に述べたように、本発明のパチンコ遊技機にあっては、可変入賞装置は、遊技領域裏方に、入球口から遊技球が流入しても遊技者に利益を供与しない球戻し領域が配設されると共に、入賞領域と球戻し領域の上部が振分領域を介して入球口と連通され、且つ、入球口から振分領域に流入した遊技球を、入賞領域へ流下させる入賞位置と、球戻し領域へ流下させる球戻し位置とに変換する振分部材と、該振分部材を変換駆動して、いずれかの位置に保持する振分駆動装置とを備えてなるものであり、遊技領域には、遊技領域裏方に配設された球戻し領域と連通し、該球戻し領域に流入した遊技球が遊技領域に流出する球戻し口が配設されており、前記可変入賞装置は、扉駆動装置の制御により、開閉扉が閉鎖状態となる通常態様と、扉駆動装置の制御により、開閉扉が開放状態となり、振分駆動装置の制御により、振分部材が入賞位置に保持される入賞態様と、扉駆動装置の制御により、開閉扉が開放状態となり、振分駆動装置の制御により、振分部材が球戻し位置に保持される有利遊技態様とに選択的に変換されるものであるから(請求項1)、可変入賞装置が、遊技球を入球口に流入不能とする通常態様と、遊技球を入球口から入賞領域に流入させる入賞態様に加えて、入球口に一旦流入した遊技球を球戻し口から遊技領域へ流出させる有利遊技態様に変換可能となり、通常態様と入賞態様にしか変換しない従来の可変入賞装置を備えたパチンコ遊技機よりも、遊技球の転動が多様なものとなり、変化に富んだ遊技を実現できる。
ここで、球戻し口の下方に、球戻し口から流出した遊技球を、別の入賞領域へと誘導する球誘導経路が配設されている場合には(請求項2)、通常態様から有利遊技態様に変換することで、遊技者の期待利得を大きく変化させ、遊技の興趣を盛り上げることができる。また、遊技領域の、球戻し口の直下位置に、別の入賞領域が配設されている場合には(請求項3)、誘導経路を設けることなく、球戻し口と他の入賞領域の配置関係のみによって、球戻し口から流出する遊技球を他の入賞領域に流入し易くすることができる。
以下に、本発明にかかる実施形態例を、図1〜図7に基づいて説明する。この実施形態例は、本発明を第一種パチンコ遊技機に適用した一例を示すものである。
パチンコ遊技機の遊技盤1には、図1に示すように、その遊技盤面2上に略円形を呈する誘導レール3によって遊技領域4が区画形成されており、該遊技領域4の略中央に樹脂製のセンターケース5が配設されている。また、センターケース5には、液晶表示器からなる図柄表示装置6が組み付けられており、該図柄表示装置6の表示画面7には、通常遊技時において、三つの特別図柄A,B,Cが変動表示される。尚、図柄表示装置6は、CRT表示器,ドットマトリックス表示器等の図柄表示器で構成することも可能である。
センターケース5の上部右側には、四個のパイロットランプを備えた特別図柄始動記憶数表示装置8が配設されている。この特別図柄始動記憶数表示装置8は、後述する主制御基板60(図7参照)の記憶装置RAMの一部領域に記憶された特別図柄始動記憶数をパイロットランプの点灯数によって表示する。また、この特別図柄始動記憶数表示装置8の上方には、三個の発光ダイオードを備えた普通図柄表示装置9が配設されている。この三個の発光ダイオードは、後述する普通図柄始動ゲート12,12が具備する普通図柄始動スイッチS2(図7参照)から遊技球検知信号が発生すると順次点滅し、所定時間経過後に停止して種々の組合せの点灯態様を表示する。この三個の発光ダイオードの点灯態様によって普通図柄が構成されている。そして、この普通図柄が所定の当り図柄態様の場合には、後述する普通電動役物13が開放される。また、特別図柄始動記憶数表示装置8の左側には、四個の発光ダイオードを備えた普通図柄始動記憶数表示装置11が設けられており、後述する普通図柄始動スイッチS2(図7参照)からの遊技球検知信号が、所定数を上限として主制御基板60(図7参照)の記憶装置RAMの一部領域に記憶された場合に、その記憶数を発光ダイオードの点灯数によって表示する。
センターケース5の左右側方には、普通図柄始動ゲート(普通図柄始動領域)12,12が配設されており、遊技球の通過により、この普通図柄始動ゲート12,12が具備する普通図柄始動スイッチS2から遊技球検知信号が発生すると、前記普通図柄表示装置9の発光ダイオードの点滅による普通図柄の変動が開始され、所定時間経過後に停止して種々の組み合わせの点灯態様が表示されることとなる。また、普通図柄の変動中にあっては、普通図柄始動スイッチS2からの遊技球検知信号が普通図柄始動記憶として主制御基板60(図7参照)の記憶装置RAMの一部領域に記憶され、当該変動が終了すると、その普通図柄始動記憶によって普通図柄の変動が再び開始される。
また、センターケース5の直下位置には、内部に特別図柄始動入賞領域14を設けるとともに、開閉翼片15,15により入賞口を兼ねた入り口の開口度を変化させるようにした普通電動役物13が配設されている。そして前記普通図柄表示装置9の表示結果が所定の当り図柄態様の場合には、普通電動役物ソレノイド26(図7参照)等の駆動源によって開閉翼片15,15が所定時間(例えば約 0.2秒間)拡開されて、特別図柄始動入賞領域14へ遊技球が入り易い状態となる。特別図柄始動入賞領域14は、特別図柄始動スイッチS1(図7参照)を備えており、該特別図柄始動スイッチS1による遊技球の検知に伴って、前記図柄表示装置6の表示画面7に特別図柄A,B,Cを変動表示する図柄生成行程が実行されることとなる。また、特別図柄A,B,Cの変動中にあっては、特別図柄始動スイッチS1からの遊技球検知信号数が特別図柄始動記憶数として主制御基板60(図7参照)の記憶装置RAMの一部領域に記憶され、当該変動が終了すると、その特別図柄始動記憶数に基づいて特別図柄A,B,Cの変動が再び開始される。
センターケース5の上方には、可変入賞装置20が配設されている。この可変入賞装置20には、遊技領域4の裏方に設けられた入賞領域30(図5参照)に連通する入球口22や、該入球口22の下縁に枢支される横長帯板形状の開閉扉21等を具備してなる。ここで、開閉扉21は、入球口22を遮蔽する閉鎖状態と、開口する開放状態とに変換するようになっており、該開閉扉21と連繋する入球口ソレノイド25(図2参照)の駆動により、閉鎖状態と開放状態に変換される。また、可変入賞装置20の直下位置には、後述する球戻し領域31の遊技球が遊技領域4に流出する球戻し口41が配設される。尚、この入球口ソレノイド25が本発明にかかる扉駆動装置である。可変入賞装置20や球戻し口41は、本発明の要部にかかるため、詳しくは後述する。
また、図1,6に示すように、センターケース5の最上部には、球取込口70が形成される。この球取込口70は、前記球戻し口41の直下に形成されており、球戻し口41から流出した遊技球wは、この球取込口70へ流入する。球取込口70は、ケース内部に形成されるワープルート75と連通しており、流入した遊技球wは、ワープルート75を通り、図柄表示装置6の左前方に形成された球送出口71から、液晶表示器6前方に設けられた転動ステージ72上に流出する。転動ステージ72は、前後三段に分割され、後方が上段となっている。そして、遊技球wは、球送出口71からステージ上段に流出し、転動した後、ステージ中段へと転落する。ここで、転動ステージ72中段の中央位置には、球入口73が形成されており、ステージを転動する遊技球wは高確率で球入口73に流入し、センターケース5の下部中央に開口する球出口74から流出する。そして、この球出口74は、前記特別図柄始動入賞領域14の直上に位置しており、球出口74から流出した遊技球wは、特別図柄始動入賞領域14に流入することとなる。なお、球入口73に流入しなかった遊技球wは、ステージ下段に連絡し、その前縁から転落する。このように、本実施形態例にあっては、球戻し口41から流出した遊技球wは、センターケース5の球取込口70に流入し、高確率で特別図柄始動入賞領域14に流入するようになっており、本発明に係る球誘導経路は、球取込口70から特別図柄始動入賞領域14へ到る一連の遊技球誘導経路により構成される。
その他、遊技領域4の所定位置には、内部に一般入賞スイッチS5(図7参照)を備えた複数の一般入賞領域46、風車48等からなる各種遊技装置が配設されており、これらの遊技装置以外の空間部分に図示しない複数の遊技釘が所定配列で植設されている。また、このパチンコ遊技機には、所定の発光態様により発光する発光ダイオードや装飾ランプ等からなる電飾装置や、所定の鳴音を発するスピーカ等も配設されている(図7参照)。また、遊技領域4の最下位置には、アウト口40が設けられている。遊技領域4に打ち出されて、上述した各入賞領域のいずれにも流入しなかった遊技球wは、このアウト口40から遊技機外に排出される。
以下に、図2〜6を参照して、本発明の要部に係る可変入賞装置20の構成について詳述する。開閉扉21は、横長の平板部の左右両側端部から支軸24a,24bを突設してなる。開閉扉21は、該左右支軸24a,24bを介して、遊技盤1の、入球口22の下縁位置に、回動自在に枢支される。また開閉扉21の右側端部であって支軸24bの奥側且つ下方からは、扉駆動軸43が突設される。入球口ソレノイド25は、プランジャ27に遊嵌してなるリンク部材28を介して扉駆動軸43と連繋されており、プランジャ27の進退に伴い開閉扉21が回動し、入球口22を遮蔽して遊技球wを流入不能とする閉鎖状態(図4(イ))と、入球口22を開口して遊技球wが流入可能となる開放状態(図4(ハ),(ロ))に変換する。
また、開閉扉21の左側方には、振分部材35が配設される。振分部材35は、その下部に右方に突出する振分板部37を備え、上端右側面に開口する支軸孔38を、開閉扉21の左側支軸24aに嵌合することにより、開閉扉21に対して振分板部37を傾動自在に軸支される。また、振分部材35の左側面上部には振分部材駆動軸39が突設され、さらに、振分部材35の左側方には、振分部材ソレノイド55が設置される。振分部材ソレノイド55は、プランジャ57に遊嵌してなるリンク部材58を、振分部材駆動軸52と係合させており、プランジャ57の進退に伴って、振分部材35が回動し、振分板部37を後方に保持する入賞位置I(図5(ハ))と、振分板部37を下方に保持する球戻し位置II(図5(ロ))とに変換するようになっている。すなわち、この振分部材ソレノイド55が、本発明に係る振分駆動装置を構成するものである。なお、前記入球口ソレノイド25及び振分部材ソレノイド55は、後述の主制御基板60と接続されており、該主制御基板60からの制御信号に基づいて駆動して、開閉扉21及び振分部材35を変動させる。
入球口22の、遊技領域4の裏方にあたる部分には、球戻し領域31が設けられており、該球戻し領域31のさらに奥側に入賞領域30が設けられる。そして、該入賞領域30と球戻し領域31をそれぞれ上部で入球口22と連通させる振分領域32が設けられている。振分領域32は、入球口22の直ぐ後側に形成されており、その左端部において、入賞領域30と球戻し領域31とを連通する。また、振分領域32の底面は、その右端から中央にかけて左方に下る案内傾斜部34が設けられており、入球口22から振分領域32に入った遊技球wは、全て左方向に案内されて、入賞領域30と球戻し領域31のいずれかに流下するようになっている。なお、振分領域32から入賞領域30への入賞連通口33が、振分領域32の背面に形成されているのに対し、球戻し領域31への球戻し連通口36は、振分領域32の底面に形成されているため、球戻し連通口36が開放されている状態では、入球口22から入った遊技球wは球戻し領域31に流入することとなる。
ここで、上述したように振分部材35は、振分板部37を後方に保持する入賞位置Iと、振分板部37を下方に保持する球戻し位置IIとに変換するようになっている。そして、図3(ハ),図5(ハ)に示すように、その入賞位置Iにおいては、振分板部37により球戻し連通口36を閉塞すると共に、振分板部37の上面により、遊技球wを入賞連通口33に案内するようになっており、入球口22から入った遊技球wは、振分領域32から入賞領域30へ流下するようになっている。
一方、図3(ロ),図5(ロ)に示すように、振分部材35の球戻し位置IIにおいては、振分板部37は下方に退避して、球戻し連通口36は開放されるため、入球口22から入った遊技球wは該球戻し領域31に流入することとなる。
一方、図3(ロ),図5(ロ)に示すように、振分部材35の球戻し位置IIにおいては、振分板部37は下方に退避して、球戻し連通口36は開放されるため、入球口22から入った遊技球wは該球戻し領域31に流入することとなる。
入賞領域30には、その下部において、図示しない特定領域と一般領域とに分かれており、特定領域に特定領域スイッチS3が、一般領域にカウントスイッチS4が配設されている(図7参照)。そして、振分領域32から入賞領域30に流入した遊技球wは、特定領域か一般領域のいずれかに入り、特定領域スイッチS3又はカウントスイッチS4に検知された後、遊技機外に排出されることとなる。この特定領域スイッチS3及びカウントスイッチS4は、後述の主制御基板60に接続されており、両スイッチS3,S4が検知した数に応じた個数の賞球が払い出されるようになっている。
一方、球戻し領域31は、図5に示すように、その下部において、遊技領域4に形成された球戻し口41と、球流出路42を介して連通している。これにより、球戻し領域31に流入した遊技球wは、該球流出路42を流下して球戻し口41から再び遊技領域4に流出する。
上述したように、本実施形態例の可変入賞装置20は、開放状態と閉鎖状態に変換する開閉扉21と、入賞位置Iと球戻し位置IIとに変換される振分部材35を備えると共に、入球口ソレノイド25と振分部材ソレノイド55により、夫々を変換させることで、通常態様と有利遊技態様と入賞態様の三つの状態に選択的に変換可能となっている。
可変入賞装置20の通常態様では、図3(イ)〜図5(イ)に示すように、開閉扉21が閉鎖状態となる。かかる状態では、入球口22に遊技球wが流入不能となり、可変入賞装置20の上方から流下した遊技球wは、可変入賞装置20の前面を素通りする。なお、かかる通常態様では、入球口22に遊技球wが流入しないため、振分部材35は入賞位置Iと球戻し位置IIのどちらに保持されていても構わない。
可変入賞装置20の有利遊技態様では、図3(ロ)〜図5(ロ)に示すように、開閉扉21が開放状態となり、振分部材35は球戻し位置IIに保持される。かかる状態では、遊技球wが入球口22に流入可能となると共に、流入した遊技球wが、開放された球戻し連通口36から球戻し領域31に流下して、下方の球戻し口41から遊技領域4に流れ出ることとなる。なお、上述したように、球戻し口41の下方には、特別図柄始動入賞領域14へ遊技球wを誘導する球誘導経路がセンターケース5によって形成されており(図6参照)、球戻し口41から流出した遊技球wは、高い確率で、特別図柄始動入賞領域14へ流入することとなる。
そして、可変入賞装置20の入賞態様では、図3(ハ)〜図5(ハ)に示すように、開閉扉21が開放状態となり、振分部材35は入賞位置Iに保持される。かかる状態では、遊技球wが入球口22に流入可能となると共に、流入した遊技球wが、球戻し連通口36を閉塞する振分板部37の上を通り、入賞連通口33から入賞領域30へと流入して、遊技機外に排出されると共に、特定領域か一般領域のいずれかに入り、スイッチS3,S4に検知された後、遊技機外に排出されることとなる。
このように、本実施形態例のパチンコ遊技機は、可変入賞装置20が、開閉扉が閉鎖状態となる通常態様と、遊技球を入球口22から入賞領域30に流入させる入賞態様に加えて、入球口22を開放して、流入した遊技球を特別図柄始動入賞領域14へ流入し易くする有利遊技態様に変換することができる。従って、通常態様と入賞態様にしか変換しない従来の可変入賞装置を備えたパチンコ遊技機と比べ、有利遊技態様に変換できる分だけ、遊技球の転動が多様なものとなり、変化に富んだ遊技を行うことができる。
図7は、上述のパチンコ遊技機の遊技制御手段を構成する制御回路を示すものである。
マイクロコンピュータにより構成される主制御基板60には、パチンコ遊技機の遊技作動等を制御するための基板回路が設けられており、この基板回路上には主制御用中央制御装置CPUが配設されている。この主制御用中央制御装置CPUは、遊技に関する統括的な制御を処理実行するものである。
マイクロコンピュータにより構成される主制御基板60には、パチンコ遊技機の遊技作動等を制御するための基板回路が設けられており、この基板回路上には主制御用中央制御装置CPUが配設されている。この主制御用中央制御装置CPUは、遊技に関する統括的な制御を処理実行するものである。
主制御用中央制御装置CPUには、演算処理に用いる動作プログラムを格納する記憶装置ROMと、必要なデータを随時読み書き可能な記憶装置RAMとが、データを読み書きするアドレスを指定する情報を一方的に伝えるアドレスバス(図示省略)と、データのやり取りを行うデータバス(図示省略)とを介して接続され、主制御基板60の基板回路を構成している。記憶装置ROMには、制御プログラム、大当り特別乱数テーブルk、大当り図柄乱数テーブルl、ハズレ図柄乱数テーブルm 、リーチ乱数テーブルn、リーチ図柄乱数テーブルp、リーチ態様乱数テーブルq、普通当り乱数テーブルu、普通当り図柄乱数テーブルv等の固定データが格納されている。そして、特別図柄A,B,Cの図柄始動条件が成立すると主制御用中央制御装置CPUによって所要乱数テーブルの乱数値の抽選が行われ、大当り特別乱数値K、大当り図柄乱数値L、ハズレ図柄乱数値Ma,Mb,Mc、リーチ乱数値N、リーチ図柄乱数値P、リーチ態様乱数値Q等が選出される。また、普通図柄の図柄始動条件が成立すると主制御用中央制御装置CPUによって所要乱数テーブルから普通当り乱数値U、普通当り図柄乱数値V等が選出される。また、前記記憶装置ROMには、各駆動源の駆動パターンデータやその動作プログラムが記憶されている。一方、記憶装置RAMには、特別図柄始動スイッチS1,普通図柄始動スイッチS2,特定領域スイッチS3,カウントスイッチS4,一般入賞スイッチS5からの球検知信号数等が一時的に記憶される記憶エリア、ソフトタイマを構成するレジスタ領域及びワークエリア等が設けられている。
さらに、上記主制御基板60の基板回路には、所定のクロックパルスを出力するクロック装置(図示省略)が設けられ、主制御用中央制御装置CPUに接続されている。そして主制御用中央制御装置CPUは一定間隔のクロックパルスによって、時系列的に演算処理を行い、一連の処理作動を順次実行する。また、このクロック装置により出力されたクロックパルスをカウントして、時間を計測するタイマーTMも接続されている。
また、上記主制御基板60の基板回路には、主制御用中央制御装置CPUが周辺機器とデータ通信を行う入力ポート(図示省略)及び出力ポート(図示省略)が設けられており、該出力ポートを介して主制御基板60からの制御指令信号が、後述する図柄表示制御基板62,音源制御基板63,光源制御基板64,払出制御基板65の各入力ポートに向けて発信されるようになっている。また、主制御基板60の入力ポートには、特別図柄始動スイッチS1が接続されるとともに、盤面中継基板61を介して、普通図柄始動スイッチS2,特定領域スイッチS3,カウントスイッチS4,一般入賞スイッチS5が接続されている。そして、主制御基板60は所定時間毎(例えば2ms毎)に上記各スイッチS1〜S5による遊技球検知状態を調べ、信号入力があるとその信号が波形整形回路により波形整形されて主制御用中央制御装置CPUに入力され、その情報を記憶装置RAMに記憶する。また、主制御基板60の出力ポートには、盤面中継基板61を介して普通図柄表示装置9,普通電動役物ソレノイド26等の各駆動源が接続されており、主制御用中央制御装置CPUが生成する制御指令信号に基づいて、これら装置が作動する。また、上述したように、可変入賞装置20に設けられた入球口ソレノイド25と振分部材ソレノイド55も、盤面中継基板61を介して主制御基板60の出力ポートに接続されており、主制御基板60からの制御指令信号に基づいて、各ソレノイド25,55が作動することにより、可変入賞装置20は、通常態様、有利遊技態様、入賞態様のいずれかに選択的に変換し、保持される。
また、主制御用中央制御装置CPU及び上記各制御基板62,63,64,65に設置されている各中央制御装置CPUは、所定のデータの処理を行う演算ユニット(ALU)を連成した演算装置と、この演算装置に入出力するデータや読み込んだ命令を保管しておくレジスタと、命令を解読するデコーダ等によって構成されている。尚、前記演算ユニットの連成数によって、各中央制御装置CPUの演算処理能力が決まる。そして、主制御用中央制御装置CPUは、所定の形式で生成した制御指令信号を各制御基板62,63,64,65に夫々送信し、各制御基板62,63,64,65の中央制御装置CPUがこの制御指令信号に従って所定の制御を処理実行することとなる。
上記図柄表示制御基板62には、図柄表示装置6の表示画面7に表示される図柄表示態様を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、図柄表示態様を制御処理する図柄制御用中央制御装置CPUに、演出プログラムが格納されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとを備えてなる。この記憶装置ROMには、上述した特別図柄A,B,Cの図柄形態及び表示パターンが記憶され、さらに当りパターン,リーチ態様パターン等の固定データやその動作プログラムが記憶されている。
また、図柄表示制御基板62は、主制御基板60からの制御指令信号を受信すると、図柄制御用中央制御装置CPUにおいて演算処理し、所定の図柄変動を演出する特別図柄A,B,Cの変動パターンデータを、出力ポートを介して表示用ドライバに夫々送信する。該表示用ドライバは前記変動パターンデータに従って、図柄表示装置6の表示画面7に所定の変動パターンで特別図柄A,B,Cを変動表示させる。そして、この表示用ドライバ及び図柄表示制御基板62と前記主制御基板60とによって、変動開始から図柄確定に至る一連の図柄生成行程を選定し、その選定された図柄生成行程を図柄表示装置6の表示画面7に表示する図柄制御手段が構成されている。
一方、上記音源制御基板63には、スピーカから発生する効果音等を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、音響を制御する音源制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムや音響発生パターン等の固定データが記憶されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとを備えてなる。この音源制御基板63は、賞球払い出し時や大当り遊技状態の時に、上記の主制御基板60より入力ポートを介して受信した制御指令信号を音源制御用中央制御装置CPUで演算処理し、所定の音データをサウンドジェネレータに送信して、スピーカから所定の効果音を出力させる。
また、上記光源制御基板64には、パチンコ遊技機に備えられた発光ダイオードや装飾ランプ等の電飾装置を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、電飾装置の点灯,点滅等を制御する光源制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムや、発光ダイオード,装飾ランプによる電飾パターン等の固定データが記憶されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとを備えてなる。この光源制御基板64は、賞球払い出し時や大当り遊技状態の時に、上記の主制御基板60より入力ポートを介して受信した制御指令信号を光源制御用中央制御装置CPUで演算処理し、所定の光演出データを光源作動基板に送信し、装飾ランプ等の電飾装置を所定の演出態様で点灯,点滅させる。また、光源制御基板64には光源作動基板を介して特別図柄始動記憶数表示装置8と普通図柄始動記憶数表示装置11とが接続されており、これらが具備するパイロットランプや発光ダイオードが主制御基板60からの制御指令信号に基づいて点灯,点滅される。
さらに、上記払出制御基板65には、遊技球の貸球や賞球等を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、貸球ユニットや賞球ユニット等が具備する各種ソレノイドを作動して、所定の貸球や賞球の供給を制御する払出制御用中央制御装置CPUに、動作プログラム,貸球や賞球の球数パターン等の固定データが記憶されている記憶装置ROMと、球数カウントデータ等の必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとを備えてなる。この払出制御基板65は、入力ポートを介して主制御基板60から制御指令信号を受信し、該制御指令信号に従い、払出制御用中央制御装置CPUで演算処理し、所定のデータを払出中継基板に送信し、このデータにより貸球ユニットや賞球ユニット等が具備する図示しない各種ソレノイドを作動させて、所定の貸球や賞球の払い出しを実行する。また、払出制御基板65は、プリペイド金額を記憶したプリペイドカードの読み込み・書き込みを行うプリペイドカードユニットと、プリペイドカードのデータ処理を中継するCR接続基板を介して接続されており、プリペイド金額の残額データ等を送受する。
次に、図7に示した制御回路による制御態様をパチンコ遊技機の作動に従って説明する。
遊技球が図示しない発射装置より遊技盤1の遊技領域4に発射され、この遊技球が特別図柄始動入賞領域14を通過し、特別図柄始動スイッチS1がON作動すると、その信号を主制御基板60が認識する。この信号により、主制御基板60の主制御用中央制御装置CPUは、記憶装置ROMに記憶されている各乱数テーブルから抽選によって、大当り特別乱数値K、大当り図柄乱数値L、ハズレ図柄乱数値Ma,Mb,Mc、リーチ乱数値N、リーチ図柄乱数値P、リーチ態様乱数値Q等を夫々選出し、これらの各乱数値を一旦、記憶装置RAMに格納する。尚、遊技球が特別図柄始動入賞領域14を連続的に通過した場合には、特別図柄始動スイッチS1のON作動に基づいて抽選される上記各乱数値が、発生順に主制御基板60の記憶装置RAMに記憶されるとともに、特別図柄始動スイッチS1による遊技球検出数が特別図柄始動記憶数として主制御基板60の記憶装置RAMに記憶され、上述したように特別図柄始動記憶数表示装置8のパイロットランプがその始動記憶数に応じて順次点灯されて、特別図柄始動記憶数を最高4個まで表示する。このパイロットランプは表示画面7の特別図柄A,B,Cが変動開始する度に消灯されて、始動記憶数が減少する。尚、始動記憶数が満杯(4個)となっている場合には、特別図柄始動入賞領域14を遊技球が通過しても無効となる。
遊技球が図示しない発射装置より遊技盤1の遊技領域4に発射され、この遊技球が特別図柄始動入賞領域14を通過し、特別図柄始動スイッチS1がON作動すると、その信号を主制御基板60が認識する。この信号により、主制御基板60の主制御用中央制御装置CPUは、記憶装置ROMに記憶されている各乱数テーブルから抽選によって、大当り特別乱数値K、大当り図柄乱数値L、ハズレ図柄乱数値Ma,Mb,Mc、リーチ乱数値N、リーチ図柄乱数値P、リーチ態様乱数値Q等を夫々選出し、これらの各乱数値を一旦、記憶装置RAMに格納する。尚、遊技球が特別図柄始動入賞領域14を連続的に通過した場合には、特別図柄始動スイッチS1のON作動に基づいて抽選される上記各乱数値が、発生順に主制御基板60の記憶装置RAMに記憶されるとともに、特別図柄始動スイッチS1による遊技球検出数が特別図柄始動記憶数として主制御基板60の記憶装置RAMに記憶され、上述したように特別図柄始動記憶数表示装置8のパイロットランプがその始動記憶数に応じて順次点灯されて、特別図柄始動記憶数を最高4個まで表示する。このパイロットランプは表示画面7の特別図柄A,B,Cが変動開始する度に消灯されて、始動記憶数が減少する。尚、始動記憶数が満杯(4個)となっている場合には、特別図柄始動入賞領域14を遊技球が通過しても無効となる。
ここで、主制御基板60の記憶装置ROMには、例えば0〜599の600コマからなる大当り特別乱数テーブルkが格納されており、この大当り特別乱数テーブルkから選出される大当り特別乱数値Kに従って当り/ハズレを決定する。この大当り特別乱数値Kが、K=7,457の場合に当りであり、これ以外の場合はハズレとなる。即ち、大当り確率は2/600=1/300である。また、記憶装置ROMには、上述したように大当り図柄乱数テーブルlが格納されている。ここで大当り図柄乱数テーブルlは、「0」〜「9」の大当り図柄の何れかを選出し、上記大当り特別乱数値Kが当りの場合に特別図柄A,B,Cの当り図柄態様を決定するものである。即ち、例えば大当り図柄乱数値Lが「0」の場合には、特別図柄A,B,Cが「0,0,0」の当り図柄態様で最終的に確定表示されることとなる。
一方、特別図柄始動スイッチS1のON信号に基づき、主制御基板60は、主制御用中央制御装置CPUで演算処理して賞球指令信号を払出制御基板65に送信するとともに、賞球作動に連動する賞球音の発生指令信号を音源制御基板63に、賞球ランプ等の発生指令信号を光源制御基板64に夫々送信する。主制御基板60から賞球指令信号を受信した払出制御基板65は、記憶装置ROMや記憶装置RAMの記憶データを用いて払出制御用中央制御装置CPUにて演算処理を行い、その結果に従って賞球ユニットの図示しないソレノイドを作動させて所定数量の賞球を払い出す。これと同期して、賞球音の発生指令信号を受けた音源制御基板63は、記憶装置ROMや記憶装置RAMの記憶データを用いて音源制御用中央制御装置CPUにて演算処理を行い、その結果に従ってスピーカより所定の賞球払出音を上記賞球の払出時に合わせて出力する。同時に光源制御基板64でも、受信した賞球ランプの発生指令信号に従って光源制御用中央制御装置CPUが記憶装置ROMや記憶装置RAMの記憶データを用いて演算処理を行い、その結果に従って所定の発光ダイオードや装飾ランプ等からなる電飾装置を点灯、点滅させる。
そして、特別図柄始動スイッチS1のON作動、若しくは特別図柄始動記憶数の消化の何れかによる図柄始動条件の成立を契機として特別図柄A,B,Cの図柄変動が開始されると、主制御用中央制御装置CPUは、大当り特別乱数値Kを判定し、大当り図柄乱数値Lとハズレ図柄乱数値Ma,Mb,Mc の何れか一方を有効とするとともに、リーチ乱数値Nに従ってリーチとするか否かを判定する。そして、これらの結果に基づき、図柄表示装置6で実行される図柄表示態様を制御するための図柄制御指令信号を図柄表示制御基板62に送信する。
上記図柄制御指令信号を受けた図柄表示制御基板62の図柄制御用中央制御装置CPUは、該図柄制御指令信号に従って、記憶装置ROMに記憶されている所定の動作プログラムを用いて、表示画面7で演出する図柄表示態様を決定する。そして、該図柄表示態様に従って特別図柄A,B,Cを順次停止し、特別図柄A,B,Cを確定表示する図柄生成行程を実行する。
また、主制御基板60の主制御用中央制御装置CPUは、音響作動と発光作動を上記図柄表示態様に連動させるため、音響制御指令信号を音源制御基板63に送信するとともに、電飾制御指令信号を光源制御基板64に送信する。音響制御指令を受けた音源制御基板63は、記憶装置ROMに記憶されている動作プログラム等を用いて音源制御用中央制御装置CPUで演算処理を行い、得られた所定の音データを、サウンドジェネレータを介してスピーカより出力する。また前記光源制御基板64では、電飾制御指令信号に従って、記憶装置ROMに記憶されている動作プログラム等を用いて光源制御用中央制御装置CPUで演算処理を行い、得られた所定の光演出データに基づいて、光源作動基板を介して、発光ダイオード若しくは装飾ランプを点灯、点滅させる。
上述の大当り特別乱数値Kが所定の当り乱数値でない場合には、主制御基板60は、上述のハズレ図柄乱数値Ma,Mb,Mcに基づく制御指令信号を図柄表示制御基板62に送信し、該図柄表示制御基板62は、この制御指令信号に従って、特別図柄A,B,Cをハズレ図柄態様で表示する。ここで、ハズレ図柄乱数値Ma,Mb,Mc が当り図柄態様を選出していた場合には、再びハズレ図柄乱数テーブルmでハズレ図柄乱数値Ma,Mb,Mcを選出して、ハズレ図柄態様を表示する。また、リーチ乱数値Nによりリーチ作動を実行する場合にあっては、リーチ図柄乱数値Pに従って、特別図柄をA=Cで一旦表示し、リーチ態様乱数値Qに従って、所定のリーチ変動態様によるリーチ作動を発生させるようにした後、ハズレ図柄態様を確定表示する。
一方、大当り特別乱数値Kが所定の当り乱数値である場合、主制御基板60は、大当り図柄乱数値Lを有効とするとともに、リーチ図柄乱数値P,リーチ態様乱数値Qを有効とし、図柄表示制御基板62に所定の制御指令信号を送信する。そして、図柄表示制御基板62は、リーチ図柄乱数値Pに従い特別図柄をA=Cで停止して、リーチ態様乱数値Qに従い所定のリーチ変動態様によるリーチ作動を実行した後、大当り図柄乱数値Lに従って、所定の当り図柄態様の特別図柄A,B,Cを確定表示する。この時、同時に光源制御基板64及び音源制御基板63が所定の電飾演出と効果音を発生させる。
そして、所定の当り図柄態様が確定表示されると、主制御基板60は、遊技状態を大当り遊技状態とし、遊技球wを、入球口22から入賞領域30に流入可能とする開閉ラウンドを実行する。 即ち、サウンドジェネレータがファンファーレを発するとともに、入球口ソレノイド25及び振分部材ソレノイド55を駆動して、可変入賞装置20を入賞態様に変換し、開閉ラウンドが開始される。この開閉ラウンドは、所定制限時間(例えば30秒間)が経過するか、この所定制限時間内で、入賞領域30に配設されたカウントスイッチS4 と特定領域スイッチS3 とにより所定個数(例えば10個)の遊技球の入賞検知がなされるまで継続される。また、特定領域スイッチS3がON作動した時は、次の開閉ラウンドへの移行条件が充足され、一旦、可変入賞装置20が通常態様となり、一ラウンドが終了した後、所定インターバルをおいて、再び可変入賞装置20が入賞態様に変換されて次の開閉ラウンドへ移行する。このような開閉ラウンドが所定制限回数(例えば15回)繰り返されると、大当り遊技状態から通常遊技状態に復帰する。このように、本実施形態例のパチンコ遊技機にあっては、大当り遊技状態では、可変入賞装置20が通常態様から入賞態様に変換されることにより、従来の第一種パチンコ遊技機同様の開閉ラウンドが実行される。
また、一方で本実施形態例のパチンコ機は、通常遊技状態で、特別図柄始動記憶数が「0」であることを条件として、所定時間、可変入賞装置20を有利遊技態様とする。すなわち、図柄生成行程が実行されて、特別図柄がハズレ図柄態様で確定表示されると、主制御用中央制御装置CPUは特別図柄始動記憶数が「0」であるか否かを判定し、「0」となっている場合には、その時点を基準時点としてタイマをスタートさせると共に、入球口ソレノイド25と振分部材ソレノイド55を作動させて、可変入賞装置20を有利遊技態様とする。そして、有利遊技態様に変換してから所定時間(例えば3秒間)経過後に、図柄生成行程を実行中であるか否かを判定し、実行中であれば可変入賞装置20を通常態様に復帰させる。図柄生成行程中でない場合には、可変入賞装置20を有利遊技態様のままとして、さらに所定時間(例えば5秒間)が経過する度に、図柄生成行程中であるか否かを判断し、図柄生成行程中であれば、タイマをリセットして、可変入賞装置20を通常態様に復帰させる。また、図柄生成行程中でない場合であっても、タイマが60秒となった時は、タイマをリセットして、可変入賞装置20を通常態様に復帰させる。尚、主制御用中央制御装置CPUは、タイマがスタートした後、2ms毎に特別図柄始動記憶数を監視し、該記憶数が「0」でなくなった場合にも、タイマをリセットして、可変入賞装置20を通常態様に復帰させる。
このように、本実施形態例では、特別図柄始動記憶数が「0」である場合に、可変入賞装置20が有利遊技態様に変換する。可変入賞装置20が有利遊技態様である場合には、上述したように、入球口22に流入した遊技球wは、球戻し口41から流出して、特別図柄始動入賞領域14へと誘導されるため、かかる状態にあっては、発射された遊技球が、特別図柄始動入賞領域14へ流入し易い遊技状態となる。すなわち、本実施形態例では、特別図柄の変動が途切れた場合に、特別図柄始動入賞領域14に遊技球が流入し易くなるため、特別図柄の変動が途切れている時間を短縮することが可能となり、遊技者を飽きさせ難い。
次に、上記実施形態例の変形例を図8,図9を参照して説明する。
変形例のパチンコ遊技機の遊技盤1aは、図8に示すように、可変入賞装置20aが、センターケース5の下方に設けられる。この可変入賞装置20aは、上記実施形態例の可変入賞装置20と同じ構造であり、設置位置のみが異なるものである。球戻し口41aは可変入賞装置20aの左下方位置に形成されており、可変入賞装置20aの有利遊技態様では、入球口22に流入した遊技球wが、この球戻し口41aから流出する。球戻し口41aの直下位置には、内部を第一特別図柄始動入賞領域14aとする普通電動役物13aが配設される。この普通電動役物13aは、第一特別図柄始動入賞領域14aと連通する始動入賞口81と、該始動入賞口81を開口する前方位置と遮蔽する後方位置とに傾動変換する開閉板部80と、該開閉板部80を変換駆動する駆動装置(図示省略)とを具備してなり、駆動装置の作動により、始動入賞口81が開口されて、遊技球を第一特別図柄始動入賞領域14aに流入可能とする開放状態と、始動入賞口81が閉鎖されて、遊技球を第一特別図柄始動入賞領域14aに流入不能とする閉鎖状態とに変動する。かかる普通電動役物13aは、通常は、閉鎖状態となるように制御されており、通常遊技状態において、普通図柄表示装置9の表示結果が所定の当り図柄態様となると、所定時間(例えば約1秒間)開放状態となるように制御される。また、普通電動役物13aは、後述する開閉ラウンド時間中の中断時間にも開放状態に変換する。ここで、普通電動役物13aは球戻し口41aの直下位置に配設されるため、普通電動役物13aの開放状態にあっては、球戻し口41aから流出する遊技球wは、始動入賞口81から第一特別図柄始動入賞領域14aに流入可能となる。すなわち、図9(ニ)に示すように、可変入賞装置20aが有利遊技態様であり、かつ普通電動役物13aが開放状態である場合には、遊技球wが、始動入賞口81に直接流入するだけでなく、可変入賞装置20aを介しても流入することとなり、可変入賞装置20aが閉鎖態様である場合に比べて、多くの遊技球を第一特別図柄始動入賞領域14aに流入させることが可能となる。また、普通電動役物13aの左上方には、第二特別図柄始動入賞領域14bが配設される。この第二特別図柄始動入賞領域14bは、常に遊技球wが流入可能な状態となっており、普通電動役物13aの始動入賞口81が閉鎖した状態にあっても、この第二特別図柄始動入賞領域14bに遊技球wを流入させることで、図柄生成行程を開始可能となっている。なお、ここで述べた、可変入賞装置20aや普通電動役物13a以外の構成は、上記実施形態例と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
変形例のパチンコ遊技機の遊技盤1aは、図8に示すように、可変入賞装置20aが、センターケース5の下方に設けられる。この可変入賞装置20aは、上記実施形態例の可変入賞装置20と同じ構造であり、設置位置のみが異なるものである。球戻し口41aは可変入賞装置20aの左下方位置に形成されており、可変入賞装置20aの有利遊技態様では、入球口22に流入した遊技球wが、この球戻し口41aから流出する。球戻し口41aの直下位置には、内部を第一特別図柄始動入賞領域14aとする普通電動役物13aが配設される。この普通電動役物13aは、第一特別図柄始動入賞領域14aと連通する始動入賞口81と、該始動入賞口81を開口する前方位置と遮蔽する後方位置とに傾動変換する開閉板部80と、該開閉板部80を変換駆動する駆動装置(図示省略)とを具備してなり、駆動装置の作動により、始動入賞口81が開口されて、遊技球を第一特別図柄始動入賞領域14aに流入可能とする開放状態と、始動入賞口81が閉鎖されて、遊技球を第一特別図柄始動入賞領域14aに流入不能とする閉鎖状態とに変動する。かかる普通電動役物13aは、通常は、閉鎖状態となるように制御されており、通常遊技状態において、普通図柄表示装置9の表示結果が所定の当り図柄態様となると、所定時間(例えば約1秒間)開放状態となるように制御される。また、普通電動役物13aは、後述する開閉ラウンド時間中の中断時間にも開放状態に変換する。ここで、普通電動役物13aは球戻し口41aの直下位置に配設されるため、普通電動役物13aの開放状態にあっては、球戻し口41aから流出する遊技球wは、始動入賞口81から第一特別図柄始動入賞領域14aに流入可能となる。すなわち、図9(ニ)に示すように、可変入賞装置20aが有利遊技態様であり、かつ普通電動役物13aが開放状態である場合には、遊技球wが、始動入賞口81に直接流入するだけでなく、可変入賞装置20aを介しても流入することとなり、可変入賞装置20aが閉鎖態様である場合に比べて、多くの遊技球を第一特別図柄始動入賞領域14aに流入させることが可能となる。また、普通電動役物13aの左上方には、第二特別図柄始動入賞領域14bが配設される。この第二特別図柄始動入賞領域14bは、常に遊技球wが流入可能な状態となっており、普通電動役物13aの始動入賞口81が閉鎖した状態にあっても、この第二特別図柄始動入賞領域14bに遊技球wを流入させることで、図柄生成行程を開始可能となっている。なお、ここで述べた、可変入賞装置20aや普通電動役物13a以外の構成は、上記実施形態例と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
次に、本変形例における、可変入賞装置20aおよび普通電動役物13aの変換態様を説明する。本変形例では、通常遊技状態においては、可変入賞装置20aは常に通常態様であり、普通電動役物13aも常態では閉鎖状態となっている(図9(イ))。ここで、通常遊技状態において、普通図柄表示装置9の表示結果が所定の当り図柄態様となると、普通電動役物13aは、所定時間(例えば約 1秒間)開放状態となる(図9(ロ))。また、上記実施形態例と同様に、本変形例にあっても、図柄生成行程の結果、所定の当り図柄態様が確定表示されると、大当り遊技状態となり、可変入賞装置20aが入賞態様に変換し、開閉ラウンドが実行される(図9(ハ))。ここで、本変形例では、開閉ラウンド時間中に、所定時間(例えば5秒)の中断時間が設定されている。この中断時間には、可変入賞装置20aが有利遊技態様に変換すると共に、普通電動役物13aが開放状態に変換し、第一特別図柄始動入賞領域14aに多量の遊技球を流入可能となる(図9(ニ))。
このように、本変形例では、開閉ラウンド時間中に中断時間を設け、該中断時間においては、遊技球wを第一特別図柄始動入賞領域14aに流入し易くすることにより、十分余裕を持って設定されているラウンド時間を目一杯活用することが可能となる。また、開閉ラウンドの終了後の残余時間で規定個数の残り分を入賞させなければならない緊張感を遊技者に与えることができる。また、球戻し口41aの直下位置に、第一特別図柄始動入賞領域14aが設けられるため、球戻し口41から流出した遊技球を、誘導部材を用いることなく、第一特別図柄始動入賞領域14aに流入させることができる。
上述した実施形態は、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜変更可能である。例えば、実施形態例では、球戻し口41から流出した遊技球を特別図柄始動入賞領域14に誘導しているが、一般入賞領域46に誘導しても構わない。また、可変入賞装置20にあっても、入賞領域30を後側に、球戻し領域31を前側に配設しているが、両領域の配置は逆にしても構わない。
また、上記実施形態例では、特別図柄始動記憶数が「0」である場合や、大当り遊技状態の開閉ラウンド中に、可変入賞装置20を有利遊技態様としているが、可変入賞装置20を有利遊技態様とする遊技条件は様々に設定可能である。例えば、特定のリーチ変動が実行されるタイミングで有利遊技態様に変換するものでもよい。かかる場合には、遊技者が遊技球の発射を停止しがちなリーチ中に、特別図柄始動入賞領域へ高確率で流入し易くなるため、遊技者に、リーチ中における遊技球の発射を促し、パチンコ遊技機の稼働率を向上させることができる。
さらに、上記実施形態例は、第一種パチンコ遊技機に本発明を適用したものであるが、本発明は、第一種パチンコ遊技機に限らず、第三種パチンコ遊技機など、類似の可変入賞装置を備えるパチンコ遊技機にも適用可能である。
1,1a 遊技盤
4 遊技領域
5 センターケース
13,13a 普通電動役物
14,14a,14b 特別図柄始動入賞領域
20,20a 可変入賞装置
21 開閉扉
22 入球口
24a,24b 支軸
25 入球口ソレノイド(扉駆動装置)
30 入賞領域
31 球戻し領域
32 振分領域
35 振分部材
41,41a 球戻し口
55 振分部材ソレノイド(振分駆動装置)
w 遊技球
I 入賞位置
II 球戻し位置
4 遊技領域
5 センターケース
13,13a 普通電動役物
14,14a,14b 特別図柄始動入賞領域
20,20a 可変入賞装置
21 開閉扉
22 入球口
24a,24b 支軸
25 入球口ソレノイド(扉駆動装置)
30 入賞領域
31 球戻し領域
32 振分領域
35 振分部材
41,41a 球戻し口
55 振分部材ソレノイド(振分駆動装置)
w 遊技球
I 入賞位置
II 球戻し位置
Claims (3)
- 遊技球が転動流下する遊技領域に形成される入球口と、
遊技領域裏方に形成されて入球口と連通し、入球口から遊技球が流入することにより遊技者に利益が供与される入賞領域と、
入球口の下縁に枢支され、入球口を遮蔽して遊技球の流入不能な閉鎖状態と、前方に傾倒して入球口を開口して遊技球の流入可能な開放状態とに変換する開閉扉と、
該開閉扉を開閉駆動する扉駆動装置と
を具備する可変入賞装置を備えたパチンコ遊技機において、
可変入賞装置は、
遊技領域裏方に、入球口から遊技球が流入しても遊技者に利益を供与しない球戻し領域が配設されると共に、入賞領域と球戻し領域の上部が振分領域を介して入球口と連通され、
且つ、入球口から振分領域に流入した遊技球を、入賞領域へ流下させる入賞位置と、球戻し領域へ流下させる球戻し位置とに変換する振分部材と、
該振分部材を変換駆動して、いずれかの位置に保持する振分駆動装置と
を備えてなるものであり、
遊技領域には、
遊技領域裏方に配設された球戻し領域と連通し、該球戻し領域に流入した遊技球が遊技領域に流出する球戻し口が配設されており、
前記可変入賞装置は、
扉駆動装置の制御により、開閉扉が閉鎖状態となる通常態様と、
扉駆動装置の制御により、開閉扉が開放状態となり、振分駆動装置の制御により、振分部材が入賞位置に保持される入賞態様と、
扉駆動装置の制御により、開閉扉が開放状態となり、振分駆動装置の制御により、振分部材が球戻し位置に保持される有利遊技態様とに選択的に変換される
ものであることを特徴とするパチンコ遊技機。 - 球戻し口の下方に、球戻し口から流出した遊技球を、別の入賞領域へと誘導する球誘導経路が配設されていることを特徴とする請求項1記載のパチンコ遊技機。
- 遊技領域の、球戻し口の直下位置に、別の入賞領域が配設されていることを特徴とする請求項1記載のパチンコ遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004300930A JP2006110112A (ja) | 2004-10-15 | 2004-10-15 | パチンコ遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004300930A JP2006110112A (ja) | 2004-10-15 | 2004-10-15 | パチンコ遊技機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006110112A true JP2006110112A (ja) | 2006-04-27 |
Family
ID=36379118
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004300930A Pending JP2006110112A (ja) | 2004-10-15 | 2004-10-15 | パチンコ遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006110112A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009119100A (ja) * | 2007-11-16 | 2009-06-04 | Sanyo Product Co Ltd | 遊技機 |
JP2010172628A (ja) * | 2009-01-30 | 2010-08-12 | Sankyo Co Ltd | 遊技機 |
JP2014230812A (ja) * | 2014-07-30 | 2014-12-11 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP2016153098A (ja) * | 2016-06-03 | 2016-08-25 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP2016172138A (ja) * | 2016-07-06 | 2016-09-29 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
-
2004
- 2004-10-15 JP JP2004300930A patent/JP2006110112A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009119100A (ja) * | 2007-11-16 | 2009-06-04 | Sanyo Product Co Ltd | 遊技機 |
JP2010172628A (ja) * | 2009-01-30 | 2010-08-12 | Sankyo Co Ltd | 遊技機 |
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