JP3844438B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents
パチンコ遊技機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3844438B2 JP3844438B2 JP2002059957A JP2002059957A JP3844438B2 JP 3844438 B2 JP3844438 B2 JP 3844438B2 JP 2002059957 A JP2002059957 A JP 2002059957A JP 2002059957 A JP2002059957 A JP 2002059957A JP 3844438 B2 JP3844438 B2 JP 3844438B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- notification sound
- opening
- ball
- predetermined
- gain
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Pinball Game Machines (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通常遊技状態にあって、入賞装置内の特定領域を遊技球が通過すると、入賞口を開閉する開閉部材が所定開放態様で開放駆動される特別開放作動を発生させるパチンコ遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
入賞口を開閉する開閉部材を備え、かつ該入賞口により外部と連通する閉鎖作動領域内に一般領域と特定領域とを備えた入賞装置と、遊技球の通過により前記開閉部材を開閉させる始動領域とを備えてなり、該始動領域を遊技球が通過すると、開閉部材が1回若しくは2回の瞬時的な往復開閉駆動を行ない、その開閉時に入賞口から閉鎖作動領域内に流入した遊技球が特定領域を通過した場合に、開閉部材が連続的な往復開閉駆動を行なう特別開放作動を発生させるとともに、該特別開放作動中にあって、開閉部材の開放駆動開始から、開閉部材の所定制限開閉回数の開閉満了、入賞口からの規定個数の入賞満了、又は遊技球の特定領域の通過の何れかの終了条件の成立を契機として開閉部材の開放駆動が終了する開閉ラウンドを、特定領域の球通過を条件として、所定回数継続するようにしたパチンコ遊技機は、いわゆる第二種パチンコ遊技機として良く知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記構成のパチンコ遊技機にあっては、通常遊技時に、始動領域を遊技球が通過すると、例えば「ピコッ」とか「プレーボール」といった告知音が発生するとともに、始動領域の球通過に基づいて開放される閉鎖作動領域内に遊技球が流入すると、再度「ピコッ」とか「ガンバレ」といった告知音が発生し、かかる告知音によって遊技を盛り上げるようにしている。しかしながら、従来の告知音は、常に同じ音であり、しかも遊技者に供与される利得に何ら関係がないものであるため、遊技者に殆ど関心を持たれることがなく、遊技者は専ら閉鎖作動領域内に流入した遊技球が特定領域を通過するか否かに注目して遊技をしているに過ぎないため、遊技が単調で興趣性が低いという問題点があった。
【0004】
本発明は、かかる従来の問題点を解消し得るようにしたパチンコ遊技機を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、入賞口を開閉する開閉部材を備え、かつ該入賞口により外部と連通する閉鎖作動領域内に一般領域と特定領域とを備えた入賞装置と、遊技球の通過により前記開閉部材を開閉させる始動領域とを備えてなり、該始動領域の球通過を駆動契機とする開閉部材の開放駆動により入賞口から閉鎖作動領域内に流入した遊技球が特定領域を通過した場合に、開閉部材が所定開放態様で開放駆動される特別開放作動を発生させるとともに、該特別開放作動中にあって、開閉部材の開放駆動開始から所定終了条件の成立を契機として開閉部材の開放駆動が終了する開閉ラウンドを、特定領域の球通過を条件として、所定回数継続するようにしたパチンコ遊技機において、始動領域の球通過を契機として、複数の告知音態様の中から選定される通過告知音と、始動領域の球通過に基づいて開放される閉鎖作動領域内への球流入を契機として、複数の告知音態様の中から選定される流入告知音との組み合わせが所定の関係となった場合に、遊技者に所定の利得を供与するようにしたことを特徴とするパチンコ遊技機である(請求項1)。
【0006】
ここで、上記複数の告知音態様には無音も含めることができ、この無音以外の告知音態様が選定された場合に、通過告知音が発生することとなる。
【0007】
かかる構成にあって、通常遊技時に、始動領域を遊技球が通過すると複数の告知音態様の中から選定された通過告知音がスピーカから発せられる。また、その始動領域の球通過に基づいて開放される閉鎖作動領域内へ遊技球が流入すると、複数の告知音態様の中から選定される流入告知音がスピーカから発せられる。そして、最初の通過告知音と次の流入告知音の組み合わせが所定の関係となった場合に、遊技者に所定の利得が供与されることにより、遊技者は、特定領域の球通過のみに注目して遊技を行うだけでなく、始動領域を遊技球が通過した時点からどのような告知音が発生するかにも興味を抱いて遊技することとなるため、遊技の単調さが解消され、興趣性が向上する。
【0008】
また、上記構成にあって、通過告知音と、流入告知音とが意味をなす音声であるとともに、両告知音の意味が所定の関係となった場合に、遊技者に所定の利得を供与する構成(請求項2)が提案される。これにより、両告知音が所定の関係であるか否かを遊技者が容易に判断することが可能となる。
【0009】
また、流入告知音を構成する複数の告知音態様の中に、少なくとも頭部に同じ発音を有する音声を含めるようにしてもよい(請求項3)。これにより、通過告知音に続く流入告知音を最後まで聞かなければ、両告知音が所定の関係であるか否かが分からないため、興趣性をより一層向上させることができる。
【0010】
さらに、通過告知音を構成する複数の告知音態様間に、流入告知音との所定の組み合わせに基づいて異なる利得を供与する利得差を設定するようにしてもよい(請求項4)。これにより、通過告知音が差別化され、始動領域の球通過を契機として最初に発せられる通過告知音に基づいて、遊技者に供与する利得を多様化することができる。
【0011】
また、遊技者に供与する所定の利得としては、閉鎖作動領域内で特定領域に至る流下路に配設されて、遊技球の特定領域の通過を容易とする状態と、困難とする状態を可変的に生じるように作動する誘導部材を、特定領域の球通過を容易とする状態に作動制御する利得態様とする構成(請求項5)が提案される。これにより特別開放作動の発生率を高めることができ、特別開放作動が発生し易い直接的な利得が供与されることとなる。
【0012】
また、遊技者に供与する他の利得としては、特別開放作動における開閉ラウンドの継続可能回数及び/又は一回の開閉ラウンド中における入賞球数で定められる利得態様とする構成(請求項6)が提案される。この場合には、特別開放作動発生時に払い出される賞球の総数を規定する間接的な利得を供与することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の第一実施例を、添付図面に基づいて説明する。
図1は、第二種パチンコ遊技機として構成されたパチンコ遊技機の遊技盤1を示す正面図であって、該遊技盤1には、その略中央部に入賞装置2が配設されており、また、該入賞装置2の下方には、始動領域3aを中央に位置させてその両側に始動領域3b,3bが横一列状に配設されている。
【0014】
前記始動領域3aは、遊技球の通過により球検知信号を送出する始動スイッチS1(図9参照)を備えており、該始動スイッチS1 から球検知信号が送出されると、所定個数(例えば15個)の賞球が払い出されるとともに、後述する入賞装置2の開閉部材4,4が開閉駆動され、入賞口5,5の所定時間(例えば0.8秒間)の開放が2回行われる。また、該始動領域3aの球通過により、始動スイッチS1 から球検知信号が送出されることを契機として、後述する通過告知音選定手段によって複数の告知音態様の中から選定される通過告知音がスピーカ(図9参照)から発せられる。一方、始動領域3b,3bは、遊技球の通過により球検知信号を送出する始動スイッチS2(図9参照)を夫々備えており、該始動スイッチS2 ,S2 の何れかから球検知信号が送出されると、所定個数(例えば15個)の賞球が払い出されるとともに、開閉部材4,4が開閉駆動されて、入賞口5,5の所定時間(例えば0.5秒間)の開放が1回行われる。また、該始動領域3b,3bの何れかの球通過により、始動スイッチS2 ,S2 の何れかから球検知信号が送出されることを契機として、後述する通過告知音選定手段によって複数の告知音態様の中から選定される通過告知音がスピーカ(図9参照)から発せられる。
【0015】
その他、遊技盤1には、種々の一般入賞口6a,6b,風車7a,7b等の遊技装置や、電飾装置8a,8bが所定位置に配設されている。また、入賞装置2の上部には、ドットマトリックス表示器等の表示装置23が配設されており、該表示装置23には、後述する特別開放作動での異なる開閉ラウンドの継続可能回数やその他の所要情報が表示される。
【0016】
前記入賞装置2には、図2,図3に示すように、外郭を構成する入賞ケース9の略中央位置に、矩形状に開口された奥に深い閉鎖作動領域10が形成されている。該閉鎖作動領域10は、左右両側に側壁部11,11を備え、かつ上部及び下部に天蓋部14と底壁部13とを備えている。また、天蓋部14と底壁部13間の中段位置には棚壁部12が配設されており、該棚壁部12と天蓋部14間の左右両側に閉鎖作動領域10を外部と連通させる入賞口5,5が設けられている。該入賞口5,5には、駆動軸15,15により下端部が軸支された翼片からなる開閉部材4,4が配設されており、該開閉部材4,4を駆動軸15,15に連繋した図示しない入賞口開閉ソレノイド32(図9参照)等からなる駆動手段によって往復回動駆動することにより、略起立状態で入賞口5,5を塞ぐ閉鎖位置と、図2に示すように略倒ハ字形に外側方に拡開して入賞口5,5を開放する開放位置とに変換制御し得るようになっている。
【0017】
前記棚壁部12の上面は、半球状の複数の小突起17を備え、かつ適宜の勾配で後方傾斜した傾斜案内面12aとなっており、入賞口5,5から流入して該傾斜案内面12a上に落下した遊技球を、前記小突起17によって方向を変えて後方に流下させ得るようになっている。また、該棚壁部12の後方には、遊技球が通過し得る三つの検知領域16a,16b,16cが横一列状に区画形成されており、各検知領域16a,16b,16cには遊技球の通過により球検知信号を送出する流入検知スイッチS3(図9参照)が夫々配設されている。そして、前記始動領域3a,3b,3bの何れかの球通過に基づいて開放される入賞口5,5から閉鎖作動領域10内へ流入した遊技球が、流入検知スイッチS3,S3,S3 の何れかを通過すると、閉鎖作動領域10への球流入が検知され、当該流入検知スイッチS3 から球検知信号が送出されることを契機として、後述する流入告知音選定手段によって複数の告知音態様の中から選定される流入告知音がスピーカ(図9参照)から発せられる。尚、該流入検知スイッチS3,S3,S3 は、後述する特別開放作動時における開閉ラウンド中に、入賞口5,5から閉鎖作動領域10に流入した遊技球を検知するカウントスイッチとしての機能も備えている。
【0018】
前記検知領域16a,16b,16cの何れかを通過した遊技球は、図4イ,ロに示すように、各検知領域16a,16b,16cの下方に夫々連成された球通路18a,18b,18cを流下して、閉鎖作動領域10の後壁部19に開口された球出口20から閉鎖作動領域10の底壁部13上に放出される。ここで、閉鎖作動領域10の底壁部13の上面は適宜の勾配で前方傾斜しており、前記球出口20から放出された遊技球を前方に流下させ得るようになっている。底壁部13の前縁部には、図3に示すように、中央に特定領域21が、また、その左右両側に一般領域22a,22bが区画形成されている。特定領域21は、遊技球の通過により球検知信号を送出する特定領域スイッチS4(図9参照)を備えており、該特定領域スイッチS4 から球検知信号が送出されると、所定個数(例えば15個)の賞球が払い出されるとともに、開閉部材4,4が所定開放態様で開放駆動される特別開放作動が実行され、また、該特別開放作動中にあっては、所定回数を上限とする開閉ラウンドを継続させるようになっている。ここで、該特別開放作動での開閉ラウンドの継続可能回数は、例えば 1回,7回,15回のように複数設定されており、特定領域スイッチS4 からの球検知信号の送出を契機として実行される乱数抽選によって、その継続可能回数が選定されるようになっている。一方、一般領域22a, 22bは一般領域スイッチS5(図9参照)を夫々備えており、遊技球の通過により各一般領域スイッチS5,S5 から球検知信号が送出されると、所定個数(例えば15個)の賞球が払い出される。
【0019】
前記閉鎖作動領域10の底壁部13上には、特定領域21に至る遊技球の流下路内に位置させて、重量挙げの人形を模した誘導部材24が配設されており、該人形の股の間に遊技球を後方から前方に通過させ得る球通路25が形成されている。該誘導部材24は、図5に示すように、下部に配設された駆動モータ26により、通常遊技時には、所定時間(例えば 5秒間)で一回転する一定速度で一方向に回転駆動されている。そして、その回転過程において、図6イに示すように、人形が正面(又は背面)を向いた状態であると、遊技球が球通路25を通って、概ね特定領域21に流入し、また、図6ロに示すように、人形が側面を向いた状態であると、遊技球が人形の足によって直進を阻止され、左右に迂回して概ね一般領域22a,22bの何れかに流入することとなる。このような誘導部材24の作動態様により、遊技球の特定領域21の通過を容易とする状態と、困難とする状態とが可変的に生じるようになっている。
【0020】
また、図7イ,ロに示すように、誘導部材24と特定領域21との間には、遊技球の保持部材27が底壁部13から出没するように配設されている。該保持部材27は、図8イ,ロに示すように、リンク機構28を介して昇降駆動ソレノイド29のプランジャ30に連繋されており、該昇降駆動ソレノイド29のON状態でプランジャ30が下方に進出作動すると、図8イに示すように、支軸31を支点として回動するリンク機構28を介して保持部材27が上昇し、また、昇降駆動ソレノイド29のOFF状態でプランジャ30が上方に後退作動すると、図8ロに示すように、支軸31を支点として回動するリンク機構28を介して保持部材27が降下するようになっている。ここで、該保持部材27の昇降駆動は、特別開放作動中に実行され、通常遊技時には、底壁部13の上面と略面一となる状態で底壁部13の下部に収納されている。
【0021】
上述のパチンコ遊技機の作動制御を、図9に示す制御回路に基づいて説明する。
主制御基板60には、パチンコ遊技機の遊技作動等を制御するための基板回路が設けられており、この基板回路上には主制御用中央制御装置CPUが配設されている。この主制御用中央制御装置CPUは、遊技に関する統括的な制御を処理実行するものであって、該主制御用中央制御装置CPUには、演算処理に用いる動作プログラムを格納する記憶装置ROMと、必要なデータを随時読み書き可能な記憶装置RAMとが、データを読み書きするアドレスを指定する情報を一方的に伝えるアドレスバス(図示省略)と、データのやり取りを行なうデータバス(図示省略)を介して接続され、該主制御基板60の基板回路を構成している。この記憶装置ROMには、制御プログラム、告知音パターン、特別開放作動での異なる開閉ラウンドの継続可能回数パターン、一回の開閉ラウンド中における入賞球数パターン、誘導部材24の回転態様パターン、乱数テーブル等の固定データが記憶されている。また、乱数テーブルには、通過告知音選定乱数Rと流入告知音選定乱数Kが格納されている。さらに後述する第二実施例にあっては、記憶装置ROMに利得供与確率パターンが記憶され、乱数テーブルに通過告知音選定乱数Rと流入告知音選定乱数K1,K2 が格納されている。一方、記憶装置RAMには、始動スイッチS1 ,S2 ,S2 、流入検知スイッチ(カウントスイッチ)S3,S3,S3 、特定領域スイッチS4 及び一般領域スイッチS5 ,S5 から送出された球検知信号等の情報が一時的に記憶される記憶エリア、ソフトタイマを構成するレジスタ領域及びワークエリア等が設けられている。
【0022】
この主制御基板60の基板回路には、所定のクロックパルスを出力するクロック装置(図示省略)が設けられ、主制御用中央制御装置CPUに接続されている。そして主制御用中央制御装置CPUは一定間隔のクロックパルスによって、時系列的に演算処理を行い、一連の処理作動を順次実行する。また、このクロック装置により出力されたクロックパルスをカウントして、時間を計測するタイマーも接続されている。
【0023】
また、主制御基板60の基板回路には、主制御用中央制御装置CPUが周辺機器とデータ通信を行う入力ポート(図示省略)及び出力ポート(図示省略)が設けられている。該入力ポートには、盤面中継基板61を介して上述した始動スイッチS1 ,S2,S2 、流入検知スイッチ(カウントスイッチ)S3,S3,S3 、特定領域スイッチS4 及び一般領域スイッチS5 が接続されており、主制御基板60が2ms毎に各スイッチS1 〜S5 の遊技球検出状態を調べ、遊技球検出があるとその信号が波形整形回路により波形整形されて主制御用中央制御装置CPUに入力され、その情報が記憶装置RAMに記憶される。一方、主制御基板60の出力ポートには、盤面中継基板61を介してラウンド回数等の表示装置23、入賞口開閉ソレノイド32、誘導部材24の駆動モータ26、保持部材27の昇降駆動ソレノイド29等が接続されており、これらが主制御用中央制御装置CPUの制御指令信号に従って作動される。また、主制御基板60の出力ポートを介して主制御用中央制御装置CPUの制御指令信号が、音源制御基板63、光源制御基板64、及び払出制御基板65の各入力ポートに向けて一方向に発信されるようになっている。
【0024】
ここで、主制御用中央制御装置CPU及び上記各制御基板63,64,65に設置されている各中央制御装置CPUは、所定のデータの処理を行う演算ユニット(ALU)を連成した演算装置と、この演算装置に入出力するデータや読み込んだ命令を保管しておくレジスタと、命令を解読するデコーダ等によって構成されている。尚、該演算ユニットの連成数によって、中央制御装置CPUの演算処理能力が決まる。そして、主制御用中央制御装置CPUは、所定の形式で生成した制御指令信号を各制御基板63,64,65に夫々送信し、各制御基板63,64,65の中央制御装置CPUが該制御指令信号に従って所定の制御を処理実行することとなる。
【0025】
上記音源制御基板63には、スピーカから発生する通過告知音と流入告知音、及びその他の効果音等を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、音響を制御する音源制御用中央制御装置CPUに、動作プログラム、告知音パターンや音響発生パターン等の固定データが記憶されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとを備えてなる。この音源制御基板63は、上記の主制御基板60より入力ポートを介して受信した制御指令信号を音源制御用中央制御装置CPUで演算処理し、所定の音データを出力ポートを介してサウンドジェネレータに送信して、スピーカから所定の告知音及び効果音を出力させる。
【0026】
また、上記光源制御基板64には、発光ダイオードや装飾ランプ等の発光源を備えた電飾装置8a,8bを制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、電飾装置8a,8bの点灯,点滅等を制御する光源制御用中央制御装置CPUに、動作プログラム、発光ダイオードや装飾ランプの点灯作動パターン等の固定データが記憶されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとを備えてなる。この光源制御基板64は、上記の主制御基板60から入力ポートを介して受信した制御指令信号を光源制御用中央制御装置CPUで演算処理し、所定の光データを出力ポートを介して、発光ダイオードや装飾ランプ等を点灯作動するドライバを配した光源作動基板に送信して、所定の発光ダイオードや装飾ランプを所定の演出態様で点灯,点滅させる。
【0027】
また、上記払出制御基板65には、遊技球の貸球や賞球等を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、賞球ユニットや貸球ユニットに内蔵されている各種ソレノイドを作動して、所定の賞球や貸球の供給を制御する払出制御用中央制御装置CPUに、動作プログラム、賞球や貸球の球数パターン等の固定データが記憶されている記憶装置ROMと、球数カウントデータ等の必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとを備えてなる。この払出制御基板65は、主制御基板60から受信した制御指令信号に従って払出制御用中央制御装置CPUで演算処理し、所定のデータを出力ポートを介して払出中継基板に送信し、このデータにより貸球ユニットや賞球ユニット内の各種ソレノイドを作動させて、所定の賞球や貸球の払い出しを実行する。また、払出制御基板65には、プリペイド金額を記憶したプリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニットが、該プリペイドカードのデータ処理を中継するCR接続基板を介して接続されており、プリペイド金額の残額データ等が送受される。
【0028】
次に、図9に示した制御回路の作動制御によるパチンコ遊技機の作動について説明する。
遊技球が図示しない発射装置から遊技盤1に打ち出され、この遊技球が始動領域3a,3b,3bの何れかを通過すると、入賞装置2の開閉部材4,4が瞬時的に1回または2回開閉駆動される。即ち、始動領域3aを遊技球が通過した場合には、始動スイッチS1 から送出される球検知信号に基づいて入賞口開閉ソレノイド32が作動して、開閉部材4,4の所定時間(例えば0.8秒間)の開放駆動が2回行われる。また、始動領域3b,3bの何れかを遊技球が通過した場合には、始動スイッチS2 ,S2 の一方から送出される球検知信号に基づいて入賞口開閉ソレノイド32が作動して、開閉部材4,4の所定時間(例えば0.5秒間)の開放駆動が1回行われる。そして、この開閉部材4,4の開放駆動中に、遊技球が入賞口5,5から閉鎖作動領域10内に流入すると、該遊技球は、棚壁部12の傾斜案内面12a上に落下し、検知領域16a,16b,16cの何れかを通過して、閉鎖作動領域10の後壁部19の球出口20から底壁部13上に放出され、一方向に回転駆動されている誘導部材24の障害を経て、特定領域21及び一般領域22a,22bの何れかに流入する。ここで、遊技球が特定領域21に流入すると、特定領域スイッチS4 により特定領域21の球通過が検知され、その球検知信号に基づいて開閉部材4,4が所定開放態様で開放駆動される特別開放作動が実行される。
【0029】
この特別開放作動により、入賞口開閉ソレノイド32が作動して、開閉部材4,4を所定制限開閉回数(例えば18回)開閉させ、かつ一回の開閉毎に所定時間(例えば0.8 秒間)の開放状態を生じさせる開閉ラウンドが開始される。
【0030】
一回の開閉ラウンドは、所定制限開閉回数(例えば18回)の開閉が満了するか、該所定制限開閉回数内でカウントスイッチを兼ねた流入検知スイッチS3,S3,S3 により所定個数(例えば10個)の遊技球の入賞検知がなされるか、またはその入賞した遊技球が特定領域21の特定領域スイッチS4 を通過するかの何れかによる所定終了条件の成立を契機として終了する。そして、この開閉ラウンド中または開閉ラウンド終了後の所定有効時間(例えば2.3秒間)以内に、特定領域スイッチS4 によって特定領域21の球通過が検知されていると、次の開閉ラウンドへ進む条件が充足され、開閉ラウンドが再開される。この開閉ラウンドが上述したように特別開放作動の実行開始時に乱数抽選で選定される、例えば 1回,7回,15回の何れかの所定継続可能回数を上限として継続されると、特別開放作動が終了する。尚、この特別開放作動中にあって、閉鎖作動領域10内への球流入により、カウントスイッチを兼ねた流入検知スイッチS3,S3,S3 の何れかから球検知信号が送出される度に所定個数(例えば15個)の賞球が払い出される。
【0031】
また、前記開閉ラウンド中にあっては、図7イに示すように、誘導部材24の回転駆動が停止されて、人形が正面を向いた状態で静止するとともに、保持部材27が上昇駆動されて、底壁部13から突き出た状態となる。これにより、入賞口5,5から流入して、球出口20から底壁部13上に放出される遊技球は、まず、誘導部材24の球通路25を通過して保持部材27で保持され、次の遊技球は球通路25内に保持される。それ以降に球出口20から放出される遊技球は、誘導部材24を左右に迂回して一般領域22a,22bの何れかに流入する。そして、上述した所定終了条件の成立を契機として開閉ラウンドが終了すると、図7ロに示すように、保持部材27が降下駆動されて、底壁部13の上面と略面一となり、保持されていた遊技球が特定領域21に流入することとなる。これにより、開閉ラウンドが継続し易いようになっている。
【0032】
次に本発明の要部について説明する。
本発明にかかるパチンコ遊技機は、始動領域3a,3b,3bの球通過を契機として、複数の告知音態様の中から選定される通過告知音と、始動領域3a,3b,3bの球通過に基づいて開放される閉鎖作動領域10内への球流入を契機として、複数の告知音態様の中から選定される流入告知音との組み合わせが所定の関係となった場合に、遊技者に所定の利得が供与される。
【0033】
この第一実施例では、上述した主制御基板60の記憶装置ROMに、始動領域3a,3b,3bの球通過を契機にして選定される通過告知音の告知音態様として、図10イに示すように、意味をなす音声で構成される例えば「開け〜」と、「無音」の二パターンからなる告知音パターンが記憶されており、これらの中から何れかが、主制御基板60の記憶装置ROMに格納されている通過告知音選定乱数Rの抽選による通過告知音選定手段によって選定される。ここで、該通過告知音選定乱数Rの抽選は、始動領域3a,3b,3bの何れかを遊技球が通過することにより、始動スイッチS1 または始動スイッチS2 ,S2 から送出される球検知信号が、主制御基板60の主制御用中央制御装置CPUに入力されることを契機として、該主制御用中央制御装置CPUで実行される。該通過告知音選定乱数Rは1〜2の2コマからなり、R=1で「開け〜」の告知音態様、R=2で「無音」の告知音態様が選定されることとなる。そして、かかる通過告知音選定乱数Rの抽選により告知音態様が選定されると、その選定された告知音態様が主制御用中央制御装置CPUの記憶装置RAMに記憶されるとともに、選定された告知音態様が「無音」以外の場合には、該主制御用中央制御装置CPUから送信される制御指令信号に従って、その告知音態様がスピーカから音声による通過告知音として発せられる。
【0034】
また、主制御基板60の記憶装置ROMには、閉鎖作動領域10内への球流入を契機にして選定される流入告知音の告知音態様として、図10ロに示すように、例えば「ゴマ」,「マメ」,「ゴミ」の三パターンからなる意味をなす音声で構成される告知音パターンが記憶されている。ここで、該告知音態様の中には「ゴマ」,「ゴミ」のように、少なくとも頭部に同じ発音を有する音声を含めるようにしている。そして、これらの中から何れかが、主制御基板60の記憶装置ROMに格納されている流入告知音選定乱数Kの抽選による流入告知音選定手段によって選定される。該流入告知音選定乱数Kの抽選は、閉鎖作動領域10内の検知領域16a,16b,16cの何れかを遊技球が通過することにより、流入検知スイッチS3,S3,S3 から送出される球検知信号が、主制御基板60の主制御用中央制御装置CPUに入力されることを契機として、該主制御用中央制御装置CPUで実行される。該流入告知音選定乱数Kは1〜3の3コマからなり、K=1で「ゴマ」の告知音態様、K=2で「マメ」の告知音態様、K=3で「ゴミ」の告知音態様が選定される。そして、かかる流入告知音選定乱数Kの抽選により告知音態様が選定されると、その選定された告知音態様が主制御用中央制御装置CPUの記憶装置RAMに記憶されるとともに、該主制御用中央制御装置CPUから送信される制御指令信号に従って、選定された告知音態様がスピーカから音声による流入告知音として発せられる。
【0035】
また、これと同期して、主制御用中央制御装置CPUの記憶装置RAMに記憶された最初の告知音態様と次の告知音態様の組み合わせが判定され、その組み合わせが所定の関係である場合、即ち、通過告知音が「開け〜」であり、流入告知音が「ゴマ」であって、両告知音の意味が所定の関係となった場合には、前記誘導部材24を、特定領域21の球通過を容易とする状態に作動制御する利得態様が所定の利得として遊技者に供与される。
【0036】
上述した主制御基板60の記憶装置ROMには、誘導部材24が一定速度で回転する通常回転態様と、誘導部材24が遊技球の特定領域21の通過を容易とする状態で回転する特殊回転態様とからなる回転態様パターンが記憶されている。通常回転態様では、上述したように、駆動モータ26によって誘導部材24が所定時間(例えば 5秒間)で一回転する一定速度で一方向に回転駆動される。また、特殊回転態様では、回転速度及び回転方向は同じであるが、連続回転ではなく、誘導部材24が正面を向き、遊技球が球通路25を後方から前方に通過し得る位置となる毎に、所定時間(例えば0.5秒間)停止するように作動制御される。
【0037】
そして、このように誘導部材24が、正面を向く毎に所定時間(例えば0.5秒間)停止する特殊回転態様で作動制御されることにより、検知領域16a,16b,16cの何れかを通過して球出口20から底壁部13上に放出される遊技球が特定領域21に流入し易くなり、これによって特別開放作動の発生率が高められることとなる。尚、通過告知音と流入告知音との組み合わせが「開け〜」と「ゴマ」の組み合わせ以外の場合には、かかる利得の供与は行われない。また、主制御用中央制御装置CPUの記憶装置RAMに記憶される最初の告知音態様と次の告知音態様は、その組み合わせの判定が行われた後、零化される。
【0038】
かかる構成にあって、通常遊技時に、始動領域3a,3b,3bの球通過を契機として発せられる通過告知音と、始動領域3a,3b,3bの球通過に基づいて開放される閉鎖作動領域10内への球流入を契機として発せられる流入告知音との組み合わせが上述したように所定の関係となった場合に、誘導部材24を、特定領域21の球通過を容易とする状態に作動制御して、特別開放作動を発生させ易くする利得が供与されることにより、遊技者は、特定領域21の球通過のみに注目して遊技を行うだけでなく、始動領域3a,3b,3bを遊技球が通過した時点からどのような告知音が発生するかにも興味を抱いて遊技することとなるため、遊技の単調さが解消され、興趣性を向上させることができる。
【0039】
また、通過告知音と、流入告知音とを、意味をなす音声とするとともに、両告知音の意味が所定の関係となった場合に、遊技者に所定の利得を供与するようにしていることにより、両告知音が所定の関係であるか否かを遊技者が耳で聞いて容易に判断することができる。
【0040】
さらに、流入告知音を構成する複数の告知音態様の中に、少なくとも頭部に同じ発音を有する音声を含めるようにしていることにより、通過告知音に続く流入告知音を最後まで聞かなければ、両告知音が所定の関係であるか否かが分からないため、興趣性をより一層向上させることができる。
【0041】
尚、上述した第一実施例では、通過告知音と、流入告知音との組み合わせが所定の関係となった場合に、遊技者に供与する利得を、特定領域21の球通過を容易とする状態に誘導部材24を作動制御する利得態様としたが、これに代えて、閉鎖作動領域10内へ流入した遊技球が特定領域21を通過した場合に実行される開閉ラウンドの継続可能回数を定める利得態様としてもよい。この場合、例えば 1回,7回,15回のように複数設定されている開閉ラウンドの継続可能回数の内で最も多い15回の継続可能回数で開閉ラウンドを実行させたり、或いは継続可能回数 7回の利得を最低回数として供与し、この 7回の継続可能回数と、特定領域21の球通過時に乱数抽選で選定される継続可能回数との何れか多い方を実行させるようにしてもよい。また、特定領域21の球通過を容易とする状態に誘導部材24を作動制御する利得態様と、開閉ラウンドの継続可能回数を定める利得態様の何れか一方のみでなく、両利得態様を同時に供与してもよい。
【0042】
次に、本発明の第二実施例について説明する。この第二実施例は、通過告知音を構成する複数の告知音態様間に、流入告知音との所定の組み合わせに基づいて異なる利得を供与する利得差を設定したものである。
【0043】
上述した主制御基板60の記憶装置ROMには、始動領域3a,3b,3bの球通過を契機にして選定される通過告知音の告知音態様として、図11イに示すように、例えば「投げました〜」と「打ちました〜」の二パターンからなる意味をなす音声で構成される告知音パターンが記憶されている。ここで、「投げました〜」の告知音態様は、特定領域21の球通過を容易とする状態に誘導部材24を作動制御する利得態様に関わるものとなっており、「打ちました〜」の告知音態様は、遊技球が特定領域21を通過した場合に実行される開閉ラウンドの継続可能回数を定める利得態様に関わるものとなっている。そして、これらの中から何れかが、通過告知音選定乱数Rの抽選による通過告知音選定手段によって選定される。該通過告知音選定乱数Rは1〜2の2コマからなり、R=1で「投げました〜」の告知音態様、R=2で「打ちました〜」の告知音態様が選定される。この通過告知音選定乱数Rの抽選は、第一実施例と同様に、始動領域3a,3b,3bの何れかを遊技球が通過することにより、始動スイッチS1 または始動スイッチS2 ,S2 から送出される球検知信号が、主制御基板60の主制御用中央制御装置CPUに入力されることを契機として、該主制御用中央制御装置CPUで実行され、かかる通過告知音選定乱数Rの抽選により告知音態様が選定されると、その選定された告知音態様が主制御用中央制御装置CPUの記憶装置RAMに記憶されるとともに、該主制御用中央制御装置CPUから送信される制御指令信号に従って、その選定された告知音態様がスピーカから音声による通過告知音として発せられる。
【0044】
また、主制御基板60の記憶装置ROMには、閉鎖作動領域10内への球流入を契機にして選定される流入告知音の告知音態様として、図11ロに示すように、例えば「三振」,「ストライク」,「ボール」の三パターンからなる意味をなす音声で構成される第一の告知音パターンと、図11ハに示すように、「ホームラン」,「ヒット」,「アウト」の三パターンからなる意味をなす音声で構成される第二の告知音パターンとが記憶されている。ここで、前記通過告知音選定乱数Rが1の場合には、第一の告知音パターンの中から何れかの告知音態様が流入告知音選定乱数K1 の抽選による流入告知音選定手段によって選定され、また、前記通過告知音選定乱数Rが2の場合には、第二の告知音パターンの中から何れかの告知音態様が流入告知音選定乱数K2 の抽選による流入告知音選定手段によって選定される。即ち、流入告知音選定乱数K1 は1〜3の3コマからなり、K1 =1で「三振」の告知音態様、K1 =2で「ストライク」の告知音態様、K1 =3で「ボール」の告知音態様が選定される。一方、流入告知音選定乱数K2 は1〜3の3コマからなり、K2 =1で「ホームラン」の告知音態様、K2 =2で「ヒット」の告知音態様、K2 =3で「アウト」の告知音態様が選定されることとなる。この流入告知音選定乱数K1,K2 の抽選は、第一実施例と同様に、閉鎖作動領域10内の検知領域16a,16b,16cの何れかを遊技球が通過することにより、流入検知スイッチS3,S3,S3 から送出される球検知信号が、主制御基板60の主制御用中央制御装置CPUに入力されることを契機として、該主制御用中央制御装置CPUで実行され、かかる流入告知音選定乱数K1またはK2 の抽選により告知音態様が選定されると、その選定された告知音態様が主制御用中央制御装置CPUの記憶装置RAMに記憶されるとともに、該主制御用中央制御装置CPUから送信される制御指令信号に従って、選定された告知音態様がスピーカから音声による流入告知音として発せられる。
【0045】
また、これと同期して、主制御用中央制御装置CPUの記憶装置RAMに記憶された最初の告知音態様と次の告知音態様の組み合わせが判定され、その組み合わせが所定の関係である場合に、遊技者に所定の利得が供与される。
【0046】
この遊技者に供与する利得として、主制御基板60の記憶装置ROMには、誘導部材24の回転態様パターンと、特別開放作動発生時に15回の開閉ラウンドの継続可能回数を供与する確率を定めた利得供与確率パターンとが記憶されている。ここで、回転態様パターンは、検知領域16a,16b,16cの何れかを遊技球が通過した時点から誘導部材24が正面を向いた状態で所定時間(例えば 3秒間)完全停止するように作動制御される利得態様と、一方向に回転している誘導部材24が正面を向き、遊技球が球通路25を後方から前方に通過し得る位置となる毎に所定時間(例えば0.5秒間)一旦停止するように作動制御される利得態様と、誘導部材24が一方向に一定速度で回転する変化のない作動態様とで構成されており、通過告知音と流入告知音の組み合わせが「投げました〜」と「三振」の場合には、誘導部材24が上記のように完全停止する利得態様が供与され、「投げました〜」と「ストライク」の組み合わせの場合には、誘導部材24が正面を向いた状態で一旦停止する利得態様が供与され、「投げました〜」と「ボール」の組み合わせの場合には、誘導部材24は変化しない。
【0047】
また、特別開放作動発生時に15回の開閉ラウンドの継続可能回数を供与する確率を定めた利得供与確率パターンは、例えば、10/10,6/10の二パターンからなる利得態様で構成されており、通過告知音と流入告知音の組み合わせが「打ちました〜」と「ホームラン」の場合には、10/10の確率で継続可能回数を15回とする利得態様が供与され、「打ちました〜」と「ヒット」の組み合わせの場合には、6/10の確率で継続可能回数を15回とする利得態様が供与され、「打ちました〜」と「アウト」の組み合わせの場合には、継続可能回数を15回とする利得態様は供与されない。
【0048】
このように、第二実施例では、通過告知音を構成する複数の告知音態様間に、流入告知音との所定の組み合わせに基づいて異なる利得を供与する利得差が設けられており、両告知音の意味が所定の関係となった場合、即ち、通過告知音が野球の投手側の動作を表す「投げました〜」の時に、流入告知音が投手側の勝ちを意味する「三振」であると、誘導部材24が完全停止し、また、流入告知音が投手側に優勢な「ストライク」であると、誘導部材24が一旦停止する利得態様が供与されるので、この場合には特別開放作動を略確実に発生させたり、或いは特別開放作動を発生させ易くする直接的な利得とすることができる。一方、通過告知音が打者側の動作を表す「打ちました〜」の時に、流入告知音が打者側の勝ちを意味する「ホームラン」であると、特別開放作動発生時に10/10の確率で開閉ラウンドの継続可能回数を15回とする利得態様が供与され、また、流入告知音が打者側に優勢な「ヒット」であると、6/10の確率で継続可能回数を15回とする利得態様が供与されるので、この場合には特別開放作動発生時に、入賞球数に基づいて払い出される賞球数を規定する間接的な利得となる。これにより、通過告知音が差別化され、始動領域3a,3b,3bの球通過を契機として最初に発せられる通過告知音に基づいて、利得供与形態を多様化することができるとともに、興趣性をさらに高めることができる。
【0049】
尚、上述した第二実施例では、一方の通過告知音(「投げました〜」)に誘導部材24を作動制御する利得態様を関係付け、他方の通過告知音(「打ちました〜」)に開閉ラウンドの継続可能回数を定める利得態様を関係付けるようにしたが、これに代えて、一方の通過告知音(「投げました〜」)には誘導部材24を作動制御する利得態様と、開閉ラウンドの継続可能回数を定める利得態様とを夫々関係付けるようにしてもよい。即ち、例えば、通過告知音が「投げました〜」の時に、流入告知音が「三振」であると、誘導部材24が完全停止する利得態様と、特別開放作動発生時に10/10の確率で開閉ラウンドの継続可能回数を15回とする利得態様を両方供与し、また、通過告知音が「投げました〜」の時に、流入告知音が「ストライク」であると、誘導部材24が一旦停止する利得態様と、特別開放作動発生時に 6/10の確率で開閉ラウンドの継続可能回数を15回とする利得態様を両方供与するようにしてもよい。これにより、通過告知音をさらに差別化することができる。
【0050】
また、上述した第二実施例では、他方の通過告知音(「打ちました〜」)に関係付ける利得態様を、開閉ラウンドの継続可能回数を定める利得態様としたが、これに以外に、一回の開閉ラウンド中における入賞球数で定められる利得態様としてもよい。即ち、例えば、通過告知音が「打ちました〜」の時に、流入告知音が「ホームラン」であれば、特別開放作動発生時の開閉ラウンドの継続可能回数を15回とし、かつ一回の開閉ラウンド中における入賞球数を所定数(例えば10個)とする一方、通過告知音が「打ちました〜」の時に、流入告知音が「ヒット」であれば、特別開放作動発生時の開閉ラウンドの継続可能回数を同じく15回とし、かつ一回の開閉ラウンド中における入賞球数を所定数より少ない入賞球数(例えば 5個)とする利得態様とすることも可能である。
【0051】
【発明の効果】
本発明は、上述したように、始動領域の球通過を契機として、複数の告知音態様の中から選定される通過告知音と、始動領域の球通過に基づいて開放される閉鎖作動領域内への球流入を契機として、複数の告知音態様の中から選定される流入告知音との組み合わせが所定の関係となった場合に、遊技者に所定の利得を供与するようにした(請求項1)から、最初の通過告知音と次の流入告知音の組み合わせが所定の関係となった場合に、遊技者に所定の利得が供与されることにより、遊技者は、特定領域の球通過のみに注目して遊技を行うだけでなく、始動領域を遊技球が通過した時点からどのような告知音が発生するかにも興味を抱いて遊技することとなるため、遊技の単調さが解消され、興趣性が向上する。
【0052】
また、通過告知音と、流入告知音とが意味をなす音声であるとともに、両告知音の意味が所定の関係となった場合に、遊技者に所定の利得を供与するようにした(請求項2)ことにより、両告知音が所定の関係であるか否かを遊技者が容易に判断することが可能となる。
【0053】
また、流入告知音を構成する複数の告知音態様の中に、少なくとも頭部に同じ発音を有する音声を含めるようにすれば(請求項3)、通過告知音に続く流入告知音を最後まで聞かなければ、両告知音が所定の関係であるか否かが分からないため、興趣性をより一層向上させることができる。
【0054】
さらに、通過告知音を構成する複数の告知音態様間に、流入告知音との所定の組み合わせに基づいて異なる利得を供与する利得差を設定すれば(請求項4)、通過告知音が差別化され、始動領域の球通過を契機として最初に発せられる通過告知音に基づいて、遊技者に供与する利得を多様化することができる。
【0055】
また、遊技者に供与する所定の利得を、閉鎖作動領域内で特定領域に至る流下路に配設されて、遊技球の特定領域の通過を容易とする状態と、困難とする状態を可変的に生じるように作動する誘導部材を、特定領域の球通過を容易とする状態に作動制御する利得態様とした場合(請求項5)には、特別開放作動の発生率を高めることができ、特別開放作動が発生し易い直接的な利得を供与することができる。
【0056】
また、遊技者に供与する他の利得を、特別開放作動における開閉ラウンドの継続可能回数及び/又は一回の開閉ラウンド中における入賞球数で定められる利得態様とした場合(請求項6)には、特別開放作動発生時に払い出される賞球の総数を規定する間接的な利得を供与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるパチンコ遊技機の遊技盤を示す正面図である。
【図2】遊技盤に配設される入賞装置の拡大正面図である。
【図3】入賞装置の内部構造を示す斜視図である。
【図4】イは検知領域の縦断背面図、ロは検知領域の縦断側面図である。
【図5】誘導部材とその駆動モータを示す斜視図である。
【図6】イは誘導部材が遊技球の特定領域の通過を容易とする状態、ロは困難とする状態を夫々示す作用説明図である。
【図7】イは保持部材の上昇状態、ロは降下状態を示す作用説明図である。
【図8】イは上昇状態、ロは降下状態を示す保持部材の駆動機構の斜視図である。
【図9】遊技を制御する制御回路のブロック回路図である。
【図10】第一実施例における乱数テーブルの説明図である。
【図11】第二実施例における乱数テーブルの説明図である。
【符号の説明】
2 入賞装置
3a,3b 始動領域
4 開閉部材
5 入賞口
10 閉鎖作動領域
21 特定領域
22a,22b 一般領域
24 誘導部材
16a,16b,16c 検知領域
Claims (6)
- 入賞口を開閉する開閉部材を備え、かつ該入賞口により外部と連通する閉鎖作動領域内に一般領域と特定領域とを備えた入賞装置と、遊技球の通過により前記開閉部材を開閉させる始動領域とを備えてなり、該始動領域の球通過を駆動契機とする開閉部材の開放駆動により入賞口から閉鎖作動領域内に流入した遊技球が特定領域を通過した場合に、開閉部材が所定開放態様で開放駆動される特別開放作動を発生させるとともに、該特別開放作動中にあって、開閉部材の開放駆動開始から所定終了条件の成立を契機として開閉部材の開放駆動が終了する開閉ラウンドを、特定領域の球通過を条件として、所定回数継続するようにしたパチンコ遊技機において、
始動領域の球通過を契機として、複数の告知音態様の中から選定される通過告知音と、始動領域の球通過に基づいて開放される閉鎖作動領域内への球流入を契機として、複数の告知音態様の中から選定される流入告知音との組み合わせが所定の関係となった場合に、遊技者に所定の利得を供与するようにしたことを特徴とするパチンコ遊技機。 - 通過告知音と、流入告知音とが意味をなす音声であるとともに、両告知音の意味が所定の関係となった場合に、遊技者に所定の利得を供与するようにしたことを特徴とする請求項1に記載したパチンコ遊技機。
- 流入告知音を構成する複数の告知音態様の中に、少なくとも頭部に同じ発音を有する音声が含まれていることを特徴とする請求項2に記載したパチンコ遊技機。
- 通過告知音を構成する複数の告知音態様間に、流入告知音との所定の組み合わせに基づいて異なる利得を供与する利得差が設定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載したパチンコ遊技機。
- 遊技者に供与される所定の利得が、閉鎖作動領域内で特定領域に至る流下路に配設されて、遊技球の特定領域の通過を容易とする状態と、困難とする状態を可変的に生じるように作動する誘導部材を、特定領域の球通過を容易とする状態に作動制御する利得態様であることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載したパチンコ遊技機。
- 遊技者に供与される所定の利得が、特別開放作動における開閉ラウンドの継続可能回数及び/又は一回の開閉ラウンド中における入賞球数で定められる利得態様であることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載したパチンコ遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002059957A JP3844438B2 (ja) | 2002-03-06 | 2002-03-06 | パチンコ遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002059957A JP3844438B2 (ja) | 2002-03-06 | 2002-03-06 | パチンコ遊技機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003251000A JP2003251000A (ja) | 2003-09-09 |
JP3844438B2 true JP3844438B2 (ja) | 2006-11-15 |
Family
ID=28669464
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002059957A Expired - Fee Related JP3844438B2 (ja) | 2002-03-06 | 2002-03-06 | パチンコ遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3844438B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018034043A (ja) * | 2017-12-08 | 2018-03-08 | 株式会社サンセイアールアンドディ | 遊技機 |
-
2002
- 2002-03-06 JP JP2002059957A patent/JP3844438B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003251000A (ja) | 2003-09-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2017196113A (ja) | 遊技機 | |
JP2017176445A (ja) | 遊技機 | |
JP2006263095A (ja) | 弾球遊技機 | |
JP2001161907A (ja) | 遊技機 | |
JP6376584B2 (ja) | スロットマシン | |
JP2009050547A (ja) | 遊技機 | |
JP2003181009A (ja) | パチンコ遊技機 | |
JP2003019296A (ja) | 遊技機 | |
JP2003010444A (ja) | パチンコ遊技機 | |
JP2004135999A (ja) | パチンコ遊技機 | |
JP3844438B2 (ja) | パチンコ遊技機 | |
JP2017176446A (ja) | 遊技機 | |
JP2004065692A (ja) | パチンコ遊技機 | |
JP2001046732A (ja) | ゲーム機 | |
JP2004016293A (ja) | パチンコ遊技機 | |
JP2004283279A (ja) | 遊技機 | |
JP2003159407A (ja) | パチンコ遊技機 | |
JP3877304B2 (ja) | パチンコ遊技機 | |
JP3824977B2 (ja) | パチンコ遊技機 | |
JP2006174995A (ja) | 弾球遊技機、弾球遊技機用プログラム及び弾球遊技機を成すコンピュータにより読み取り可能な弾球遊技機用プログラムを記録した情報記録媒体 | |
JP6835760B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2003071012A (ja) | パチンコ遊技機 | |
JPH11114169A (ja) | パチンコ機 | |
JP2001340577A (ja) | 遊技機 | |
JP2003210740A (ja) | パチンコ遊技機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060718 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060809 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060815 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120825 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120825 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160825 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |