JP2003210740A - パチンコ遊技機 - Google Patents

パチンコ遊技機

Info

Publication number
JP2003210740A
JP2003210740A JP2002017148A JP2002017148A JP2003210740A JP 2003210740 A JP2003210740 A JP 2003210740A JP 2002017148 A JP2002017148 A JP 2002017148A JP 2002017148 A JP2002017148 A JP 2002017148A JP 2003210740 A JP2003210740 A JP 2003210740A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
closing
area
predetermined
additional gain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002017148A
Other languages
English (en)
Inventor
Masafumi Mineno
雅史 峰野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maruhon Industry Co Ltd
Original Assignee
Maruhon Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maruhon Industry Co Ltd filed Critical Maruhon Industry Co Ltd
Priority to JP2002017148A priority Critical patent/JP2003210740A/ja
Publication of JP2003210740A publication Critical patent/JP2003210740A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 閉鎖作動領域内に同時流入した複数の遊技球
の何れもが特定領域を通過しなかった場合に、所定の条
件下で付加利得を供与することによって遊技者の失望感
を和らげるとともに、遊技の興趣性を向上し得るように
したパチンコ遊技機を提供する。 【解決手段】 入賞装置2の閉鎖作動領域10内に複数
の付加利得条件領域16a,16b,16cを設け、始
動領域3a,3bの球通過を駆動契機とする開閉部材
4,4の開放駆動により入賞口5,5から閉鎖作動領域
10内に同時流入した所定個数の遊技球が、所定の付加
利得条件領域16a,16b,16cを通過した場合
に、遊技者に所定の付加利得を供与するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入賞装置内の特定
領域を遊技球が通過すると、入賞口を開閉する開閉部材
が所定開放態様で開放駆動される特別開放作動を発生さ
せるパチンコ遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】入賞口を開閉する開閉部材を備え、かつ
該入賞口により外部と連通する閉鎖作動領域内に一般領
域と特定領域とを備えた入賞装置と、遊技球の通過によ
り前記開閉部材を開閉させる始動領域とを備えてなり、
該始動領域を遊技球が通過すると、開閉部材が1回若し
くは2回の瞬時的な往復開閉駆動を行ない、その開閉時
に入賞口から閉鎖作動領域内に流入した遊技球が特定領
域を通過した場合に、開閉部材が連続的な往復開閉駆動
を行なう特別開放作動を発生させるとともに、該特別開
放作動中にあって、開閉部材の開放駆動開始から、開閉
部材の所定制限開閉回数の開閉満了、入賞口からの規定
個数の入賞満了、又は遊技球の特定領域の通過の何れか
の終了条件の成立を契機として開閉部材の開放駆動が終
了する開閉ラウンドを、特定領域の球通過を条件とし
て、所定回数継続するようにしたパチンコ遊技機は、い
わゆる第二種パチンコ遊技機として良く知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成の
パチンコ遊技機にあっては、始動領域の球通過を駆動契
機とする開閉部材の開放駆動時に、入賞口から閉鎖作動
領域内に流入する遊技球の数が多ければ多いほど、特定
領域を通過する可能性が高くなるのであるが、始動領域
の球通過を駆動契機とする開閉部材の開放駆動は極めて
短時間であるため、その開放駆動時に複数の遊技球が同
時流入するのは極めて希である。従って、運良く複数の
遊技球が同時流入した場合には、特定領域の球通過によ
る大当りとしての特別開放作動の発生に対する遊技者の
期待感は倍増するが、その分、特定領域を複数の遊技球
の何れもが通過しなかった場合の失望感は大きなものと
なってしまう。
【0004】本発明は、かかる従来の実状に鑑みてその
改善を試みたものであって、閉鎖作動領域内に同時流入
した複数の遊技球の何れもが特定領域を通過しなかった
場合に、所定の条件下で付加利得を供与することによっ
て遊技者の失望感を和らげるとともに、遊技の興趣性を
向上し得るようにしたパチンコ遊技機の提供を目的とす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、入賞口を開閉
する開閉部材を備え、かつ該入賞口により外部と連通す
る閉鎖作動領域内に一般領域と特定領域とを備えた入賞
装置と、遊技球の通過により前記開閉部材を開閉させる
始動領域とを備えてなり、該始動領域の球通過を駆動契
機とする開閉部材の開放駆動により入賞口から閉鎖作動
領域内に流入した遊技球が特定領域を通過した場合に、
開閉部材が所定開放態様で開放駆動される特別開放作動
を発生させるとともに、該特別開放作動中にあって、開
閉部材の開放駆動開始から所定終了条件の成立を契機と
して開閉部材の開放駆動が終了する開閉ラウンドを、特
定領域の球通過を条件として、所定回数継続するように
したパチンコ遊技機において、閉鎖作動領域内に複数の
付加利得条件領域を設け、始動領域の球通過を駆動契機
とする開閉部材の開放駆動により入賞口から閉鎖作動領
域内に同時流入した所定個数の遊技球が、所定の付加利
得条件領域を通過した場合に、遊技者に所定の付加利得
を供与するようにしたことを特徴とするパチンコ遊技機
である(請求項1)。
【0006】かかる構成にあって、同時流入した所定個
数の遊技球が、所定の付加利得条件領域を通過した場合
とは、例えば、三つの付加利得条件領域の中で予め定め
た二つの付加利得条件領域を、同時流入した二個の遊技
球が夫々通過した場合や、三つの付加利得条件領域の中
で予め定めた一つの付加利得条件領域を、同時流入した
二個の遊技球の何れもが通過した場合、或いは三つの付
加利得条件領域を、同時流入した三個の遊技球が夫々通
過した場合等、種々の態様が提案される。そして、この
ように、同時流入した所定個数の遊技球が、所定の付加
利得条件領域を通過した場合に、所定の付加利得が供与
されることにより、遊技者は、特定領域の球通過のみに
注目して遊技を行うだけでなく、どの付加利得条件領域
を遊技球が通過するかにも興味を抱いて遊技することと
なるため、遊技の興趣性が向上するとともに、たとえ閉
鎖作動領域内に同時流入した複数の遊技球の何れもが特
定領域を通過しなかった場合であっても、所定の付加利
得が供与される場合があるので特定領域を複数の遊技球
の何れもが通過しなかった場合の失望感を和らげること
ができる。
【0007】ここで、遊技者に供与される所定の付加利
得を、特別開放作動における開閉ラウンドに係る利得と
する構成が提案され得る(請求項2)。この場合には、
特定領域の球通過がなくても、特別開放作動が実行さ
れ、開閉ラウンド中の入賞球に基づいて賞球が払い出さ
れる直接的な付加利得が供与されることとなる。
【0008】さらに、このような特別開放作動における
開閉ラウンドに係る利得としては、開閉ラウンドの継続
可能回数及び/又は一回の開閉ラウンド中における入賞
球数で定められる利得態様が好適な利得態様として提案
される(請求項3)。この場合には、付加利得として遊
技者に供与される、特別開放作動における開閉ラウンド
に係る利得を、通常の特定領域の球通過に基づく利得と
同等のものとしたり、それより少ない利得としたりして
差別化することができる。
【0009】また、遊技者に供与される所定の付加利得
を、次回の特別開放作動の発生を容易とする利得として
もよい(請求項4)。この場合には、以降の遊技が有利
となり、次回の特別開放作動が発生し易い間接的な付加
利得を供与することができる。
【0010】かかる次回の特別開放作動の発生を容易と
する利得としては、閉鎖作動領域内で特定領域に至る流
下路に配設されて、遊技球の特定領域の通過を容易とす
る状態と、困難とする状態を可変的に生じるように作動
する誘導部材を、特定領域の球通過を容易とする状態に
作動制御する利得態様や、始動領域の球通過を駆動契機
とする開閉部材の開放時間を延長する利得態様が好適な
利得態様として提案される(請求項5)。これにより、
閉鎖作動領域内への球流入率や、特定領域の球通過率を
高めることができ、次回の特別開放作動の発生を容易と
することが可能となる。
【0011】また、遊技球の通過により付加利得を供与
する所定の付加利得条件領域を、所定条件に基づいて選
定する領域選定手段を具備させる構成が提案される(請
求項6)。ここで該領域選定手段は、例えば一分間等の
所定時間経過毎や始動領域の球通過毎等の所定条件に基
づいて実行される乱数抽選手段によって構成することが
できる。そしてこのように、遊技球の通過により付加利
得を供与する所定の付加利得条件領域を領域選定手段で
可変的に選定することにより、閉鎖作動領域内に所定個
数の遊技球が同時流入する度に、当該付加利得条件領域
の選定位置を概ね変化させることができる。
【0012】さらに、前記領域選定手段により選定され
た付加利得条件領域を報知する報知手段を具備させるよ
うにしてもよい(請求項7)。これにより、遊技球の通
過により付加利得を供与する所定の付加利得条件領域が
明確となり、当該付加利得条件領域を遊技球が通過する
か否かを演出することが可能となる。
【0013】また、所定の付加利得条件領域の球通過を
報知する報知手段を具備させるようにしてもよい(請求
項8)。これにより、付加利得を供与する所定の付加利
得条件領域を、遊技球が通過したか否かを明確に報知す
ることが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の第一実施例を、添付図面
に基づいて説明する。図1は、第二種パチンコ遊技機と
して構成されたパチンコ遊技機の遊技盤1を示す正面図
であって、該遊技盤1には、その略中央部に入賞装置2
が配設されており、また、該入賞装置2の下方には、始
動領域3aを中央に位置させてその両側に始動領域3
b,3bが横一列状に配設されている。
【0015】前記始動領域3aは、遊技球の通過により
球検知信号を送出する始動スイッチS1(図9参照)を
備えており、該始動スイッチS1 から球検知信号が送出
されると、所定個数(例えば15個)の賞球が払い出され
るとともに、後述する入賞装置2の開閉部材4,4が開
閉駆動され、入賞口5,5の所定時間(例えば0.8秒
間)の開放が2回行われる。また、始動領域3b,3b
は、遊技球の通過により球検知信号を送出する始動スイ
ッチS2(図9参照)を夫々備えており、該始動スイッ
チS2 から球検知信号が送出されると、所定個数(例え
ば15個)の賞球が払い出されるとともに、開閉部材4,
4が開閉駆動されて、入賞口5,5の所定時間(例えば
0.5秒間)の開放が1回行われる。
【0016】その他、遊技盤1には、種々の一般入賞口
6a,6b,風車7a,7b等の遊技装置や、電飾装置
8a,8bが所定位置に配設されている。また、入賞装
置2の上部には、ドットマトリックス表示器等の表示装
置23が配設されており、該表示装置23には、後述す
る特別開放作動での開閉ラウンドの継続可能回数やその
他の所要情報が表示される。
【0017】前記入賞装置2には、図2,図3に示すよ
うに、外郭を構成する入賞ケース9の略中央位置に、矩
形状に開口された奥に深い閉鎖作動領域10が形成され
ている。該閉鎖作動領域10は、左右両側に側壁部1
1,11を備え、かつ上部及び下部に天蓋部14と底壁
部13とを備えている。また、天蓋部14と底壁部13
間の中段位置には棚壁部12が配設されており、該棚壁
部12と天蓋部14間の左右両側に閉鎖作動領域10を
外部と連通させる入賞口5,5が設けられている。該入
賞口5,5には、駆動軸15,15により下端部が軸支
された翼片からなる開閉部材4,4が配設されており、
該開閉部材4,4を駆動軸15,15に連繋した図示し
ない入賞口開閉ソレノイド32(図9参照)等からなる
駆動手段によって往復回動駆動することにより、略起立
状態で入賞口5,5を塞ぐ閉鎖位置と、図2に示すよう
に略倒ハ字形に外側方に拡開して入賞口5,5を開放す
る開放位置とに変換制御し得るようになっている。
【0018】前記棚壁部12の上面は、半球状の複数の
小突起17を備え、かつ若干の勾配で後方傾斜した傾斜
案内面12aとなっており、入賞口5,5から流入して
該傾斜案内面12a上に落下した遊技球を、前記小突起
17によって方向を変えて後方に流下させ得るようにな
っている。また、該棚壁部12の後方には、遊技球が通
過する三つの付加利得条件領域16a,16b,16c
が横一列状に区画形成されており、各付加利得条件領域
16a,16b,16cには遊技球の通過により球検知
信号を送出する付加利得条件スイッチS3,S4,S5
(図9参照)が配設されている。尚、該付加利得条件ス
イッチS3,S4,S5 は、後述する特別開放作動時にお
ける開閉ラウンド中に、入賞口5,5から閉鎖作動領域
10に流入した遊技球を検知するカウントスイッチとし
ての機能も備えている。
【0019】また、棚壁部12の後縁部には、変色発光
するLED表示器を備えた三個の領域表示装置33a,
33b,33cが配設されており、該領域表示装置33
a,33b,33cによって、後述する領域選定手段に
より選定される所定の付加利得条件領域16a,16
b,16cを報知する報知手段が構成されている。該領
域表示装置33a,33b,33cは、各付加利得条件
領域16a,16b,16cに夫々対応する位置に設け
られており、後述するように遊技球の通過により付加利
得を供与する所定の付加利得条件領域16a,16b,
16cが領域選定手段によって選定されると、緑色で点
灯してその選定位置を可変的に報知し得るようになって
いる。また、この緑色で点灯した領域表示装置33a,
33b,33cで指示される所定の付加利得条件領域1
6a,16b,16cを遊技球が通過すると赤色の点灯
状態に変わるようになっており、これによって所定の付
加利得条件領域16a,16b,16cの球通過を報知
する報知手段としても機能し得るようになっている。
【0020】前記付加利得条件領域16a,16b,1
6cの何れかを通過した遊技球は、図4イ,ロに示すよ
うに、各付加利得条件領域16a,16b,16cの下
方に夫々連成された球通路18a,18b,18cを流
下して、閉鎖作動領域10の後壁部19に開口された球
出口20から閉鎖作動領域10の底壁部13上に放出さ
れる。ここで、閉鎖作動領域10の底壁部13の上面は
若干の勾配で前方傾斜しており、前記球出口20から放
出された遊技球を前方に流下させ得るようになってい
る。底壁部13の前縁部には、図3に示すように、中央
に特定領域21が、また、その左右両側に一般領域22
a,22bが区画形成されている。特定領域21は、遊
技球の通過により球検知信号を送出する特定領域スイッ
チS6(図9参照)を備えており、該特定領域スイッチ
S6 から球検知信号が送出されると、所定個数(例えば
15個)の賞球が払い出されるとともに、開閉部材4,4
が所定開放態様で開放駆動される特別開放作動が実行さ
れ、また、該特別開放作動中にあっては、所定回数を上
限とする開閉ラウンドを継続させるようになっている。
一方、一般領域22a, 22bは一般領域スイッチS7
(図9参照)を夫々備えており、遊技球の通過により各
一般領域スイッチS7 から球検知信号が送出されると、
所定個数(例えば15個)の賞球が払い出される。
【0021】前記閉鎖作動領域10の底壁部13上に
は、特定領域21に至る遊技球の流下路内に位置させ
て、重量挙げの人形を模した誘導部材24が配設されて
おり、該人形の股の間に遊技球を後方から前方に通過さ
せ得る球通路25が形成されている。該誘導部材24
は、図5に示すように、下部に配設された駆動モータ2
6により、定常遊技時には、所定時間(例えば 5秒間)
で一回転する一定速度で一方向に回転駆動されている。
そして、その回転過程において、図6イに示すように、
人形が正面(又は背面)を向いた状態であると、遊技球
が球通路25を通って、概ね特定領域21に流入し、ま
た、図6ロに示すように、人形が側面を向いた状態であ
ると、遊技球が人形の足によって直進を阻止され、左右
に迂回して概ね一般領域22a,22bの何れかに流入
することとなる。このような誘導部材24の作動態様に
より、遊技球の特定領域21の通過を容易とする状態
と、困難とする状態とが可変的に生じるようになってい
る。
【0022】また、図7イ,ロに示すように、誘導部材
24と特定領域21との間には、遊技球の保持部材27
が底壁部13から出没するように配設されている。該保
持部材27は、図8イ,ロに示すように、リンク機構2
8を介して昇降駆動ソレノイド29のプランジャ30に
連繋されており、該昇降駆動ソレノイド29のON状態
でプランジャ30が下方に進出作動すると、図8イに示
すように、支軸31を支点として回動するリンク機構2
8を介して保持部材27が上昇し、また、昇降駆動ソレ
ノイド29のOFF状態でプランジャ30が上方に後退
作動すると、図8ロに示すように、支軸31を支点とし
て回動するリンク機構28を介して保持部材27が降下
するようになっている。ここで、該保持部材27の昇降
駆動は、特別開放作動中に実行され、定常遊技時には、
底壁部13の上面と略面一となる状態で底壁部13の下
部に収納されている。
【0023】上述のパチンコ遊技機の作動制御を、図9
に示す制御回路に基づいて説明する。主制御基板60に
は、パチンコ遊技機の遊技作動等を制御するための基板
回路が設けられており、この基板回路上には主制御用中
央制御装置CPUが配設されている。この主制御用中央
制御装置CPUは、遊技に関する統括的な制御を処理実
行するものであって、該主制御用中央制御装置CPUに
は、演算処理に用いる動作プログラムを格納する記憶装
置ROMと、必要なデータを随時読み書き可能な記憶装
置RAMとが、データを読み書きするアドレスを指定す
る情報を一方的に伝えるアドレスバス(図示省略)と、
データのやり取りを行なうデータバス(図示省略)を介
して接続され、該主制御基板60の基板回路を構成して
いる。この記憶装置ROMには、制御プログラム、付加
利得条件領域16a,16b,16cの組合せパター
ン、特別開放作動での異なる開閉ラウンドの継続可能回
数パターン、一回の開閉ラウンド中における入賞球数パ
ターン、誘導部材24の回転態様パターン、乱数テーブ
ル等の固定データが記憶されている。また、乱数テーブ
ルには、所定の付加利得条件領域16a,16b,16
cを選定する領域選定乱数Rが格納されている。一方、
記憶装置RAMには、始動スイッチS1 ,S2、付加利
得条件スイッチ(カウントスイッチ)S3,S4,S5 、
特定領域スイッチS6 及び一般領域スイッチS7 から送
出された球検知信号等の情報が一時的に記憶される記憶
エリア、ソフトタイマを構成するレジスタ領域及びワー
クエリア等が設けられている。
【0024】この主制御基板60の基板回路には、所定
のクロックパルスを出力するクロック装置(図示省略)
が設けられ、主制御用中央制御装置CPUに接続されて
いる。そして主制御用中央制御装置CPUは一定間隔の
クロックパルスによって、時系列的に演算処理を行い、
一連の処理作動を順次実行する。また、このクロック装
置により出力されたクロックパルスをカウントして、時
間を計測するタイマーも接続されている。
【0025】また、主制御基板60の基板回路には、主
制御用中央制御装置CPUが周辺機器とデータ通信を行
う入力ポート(図示省略)及び出力ポート(図示省略)
が設けられている。該入力ポートには、盤面中継基板6
1を介して上述した始動スイッチS1 ,S2、付加利得
条件スイッチ(カウントスイッチ)S3,S4,S5 、特
定領域スイッチS6 及び一般領域スイッチS7 が接続さ
れており、主制御基板60が2ms毎に各スイッチS1
〜S7 の遊技球検出状態を調べ、遊技球検出があるとそ
の信号が波形整形回路により波形整形されて主制御用中
央制御装置CPUに入力され、その情報が記憶装置RA
Mに記憶される。一方、主制御基板60の出力ポートに
は、盤面中継基板61を介して領域表示装置33a,3
3b,33c、ラウンド回数等の表示装置23、入賞口
開閉ソレノイド32、誘導部材24の駆動モータ26、
保持部材27の昇降駆動ソレノイド29等が接続されて
おり、これらが主制御用中央制御装置CPUの制御指令
信号に従って作動される。また、主制御基板60の出力
ポートを介して主制御用中央制御装置CPUの制御指令
信号が、音源制御基板63、光源制御基板64、及び払
出制御基板65の各入力ポートに向けて一方向に発信さ
れるようになっている。
【0026】ここで、主制御用中央制御装置CPU及び
上記各制御基板63,64,65に設置されている各中
央制御装置CPUは、所定のデータの処理を行う演算ユ
ニット(ALU)を連成した演算装置と、この演算装置
に入出力するデータや読み込んだ命令を保管しておくレ
ジスタと、命令を解読するデコーダ等によって構成され
ている。尚、該演算ユニットの連成数によって、中央制
御装置CPUの演算処理能力が決まる。そして、主制御
用中央制御装置CPUは、所定の形式で生成した制御指
令信号を各制御基板63,64,65に夫々送信し、各
制御基板63,64,65の中央制御装置CPUが該制
御指令信号に従って所定の制御を処理実行することとな
る。
【0027】上記音源制御基板63には、スピーカから
発生する効果音等を制御するための基板回路が設けられ
ている。この基板回路は、音響を制御する音源制御用中
央制御装置CPUに、動作プログラムや音響発生パター
ン等の固定データが記憶されている記憶装置ROMと、
必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポ
ート及び出力ポートとを備えてなる。この音源制御基板
63は、上記の主制御基板60より入力ポートを介して
受信した制御指令信号を音源制御用中央制御装置CPU
で演算処理し、所定の音データを出力ポートを介してサ
ウンドジェネレータに送信して、スピーカから所定の効
果音を出力させる。
【0028】また、上記光源制御基板64には、パチン
コ遊技機に備えられた発光ダイオードや装飾ランプとい
った電飾装置8a,8bを制御するための基板回路が設
けられている。この基板回路は、電飾装置8a,8bの
点灯,点滅等を制御する光源制御用中央制御装置CPU
に、動作プログラムや、発光ダイオード,装飾ランプ等
を電飾するための電飾パターン等の固定データが記憶さ
れている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きす
る記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとを備
えてなる。この光源制御基板64は、上記の主制御基板
60から入力ポートを介して受信した制御指令信号を光
源制御用中央制御装置CPUで演算処理し、所定の光デ
ータを出力ポートを介して、発光ダイオードや装飾ラン
プ等を発光作動するドライバを配した光源作動基板に送
信して、所定の発光ダイオードや装飾ランプ等を所定の
演出態様で点灯,点滅させる。
【0029】また、上記払出制御基板65には、遊技球
の貸球や賞球等を制御するための基板回路が設けられて
いる。この基板回路は、賞球ユニットや貸球ユニット等
に内蔵されている各種ソレノイドを作動して、所定の賞
球や貸球の供給を制御する払出制御用中央制御装置CP
Uに、動作プログラム、賞球や貸球の球数パターン等の
固定データが記憶されている記憶装置ROMと、球数カ
ウントデータ等の必要なデータを読み書きする記憶装置
RAMと、入力ポート及び出力ポートとを備えてなる。
この払出制御基板65は、主制御基板60から受信した
制御指令信号に従って払出制御用中央制御装置CPUで
演算処理し、所定のデータを出力ポートを介して払出中
継基板に送信し、このデータにより貸球ユニットや賞球
ユニット内の各種ソレノイドを作動させて、所定の賞球
や貸球の払い出しを実行する。また、払出制御基板65
には、プリペイド金額を記憶したプリペイドカードの読
み書きを行うプリペイドカードユニットが、該プリペイ
ドカードのデータ処理を中継するCR接続基板を介して
接続されており、プリペイド金額の残額データ等が送受
される。
【0030】次に、図9に示した制御回路の作動制御に
よるパチンコ遊技機の作動について説明する。遊技球が
図示しない発射装置から遊技盤1に打ち出され、この遊
技球が始動領域3a,3b,3bの何れかを通過する
と、入賞装置2の開閉部材4,4が瞬時的に1回または
2回開閉駆動される。即ち、始動領域3aを遊技球が通
過した場合には、始動スイッチS1 から送出される球検
知信号に基づいて入賞口開閉ソレノイド32が作動し
て、開閉部材4,4が所定時間(例えば0.8秒間)、2
回開放駆動される。また、始動領域3b,3bの何れか
を遊技球が通過した場合には、始動スイッチS2 から送
出される球検知信号に基づいて入賞口開閉ソレノイド3
2が作動して、開閉部材4,4が所定時間(例えば0.5
秒間)に亘って1回開放駆動される。そして、この開閉
部材4,4の開放駆動中に、仮に一個の遊技球が入賞口
5,5から閉鎖作動領域10内に流入したとすると、該
遊技球は、棚壁部12の傾斜案内面12a上に落下し、
付加利得条件領域16a,16b,16cの何れかを通
過して、閉鎖作動領域10の後壁部19の球出口20か
ら底壁部13上に放出され、一方向に回転駆動されてい
る誘導部材24の障害を経て、特定領域21及び一般領
域22a,22bの何れかに流入する。ここで、遊技球
が特定領域21に流入すると、特定領域スイッチS6 に
より特定領域21の球通過が検知され、その球検知信号
に基づいて開閉部材4,4が所定開放態様で開放駆動さ
れる特別開放作動が実行される。
【0031】この特別開放作動により、入賞口開閉ソレ
ノイド32が作動して、開閉部材4,4を所定制限開閉
回数(例えば18回)開閉させ、かつ一回の開閉毎に所定
時間(例えば0.8 秒間)の開放状態を生じさせる開閉ラ
ウンドが開始される。
【0032】一回の開閉ラウンドは、所定制限開閉回数
(例えば18回)の開閉が満了するか、該所定制限開閉回
数内でカウントスイッチを兼ねた付加利得条件スイッチ
S3,S4,S5 により所定個数(例えば10個)の遊技球
の入賞検知がなされるか、またはその入賞した遊技球が
特定領域21の特定領域スイッチS6 を通過するかの何
れかによる所定終了条件の成立を契機として終了する。
そして、この開閉ラウンド中または開閉ラウンド終了後
の所定有効時間(例えば2.3秒間)以内に、特定領域ス
イッチS6 によって特定領域21の球通過が検知されて
いると、次の開閉ラウンドへ進む条件が充足され、開閉
ラウンドが再開される。この開閉ラウンドが所定継続可
能回数(例えば15回)を上限として継続されると、特別
開放作動が終了する。尚、この特別開放作動中にあっ
て、特定領域21または一般領域22a,22bの球通
過により、特定領域スイッチS6 または一般領域スイッ
チS7 から球検知信号が送出される度に所定個数(例え
ば15個)の賞球が払い出される。
【0033】また、前記開閉ラウンド中にあっては、図
7イに示すように、誘導部材24の回転駆動が停止され
て、人形が正面を向いた状態で静止するとともに、保持
部材27が上昇駆動されて、底壁部13から突き出た状
態となる。これにより、入賞口5,5から流入して、球
出口20から底壁部13上に放出される遊技球は、ま
ず、誘導部材24の球通路25を通過して保持部材27
で保持され、次の遊技球は球通路25内に保持される。
それ以降に球出口20から放出される遊技球は、誘導部
材24を左右に迂回して一般領域22a,22bの何れ
かに流入する。そして、上述した所定終了条件の成立を
契機として開閉ラウンドが終了すると、図7ロに示すよ
うに、保持部材27が降下駆動されて、底壁部13の上
面と略面一となり、保持されていた遊技球が特定領域2
1に流入することとなる。これにより、開閉ラウンドが
継続し易いようになっている。
【0034】次に本発明の要部について説明する。本発
明にかかるパチンコ遊技機は、始動領域3a,3b,3
bの球通過を駆動契機とする開閉部材4,4の開放駆動
により入賞口5,5から閉鎖作動領域10内に同時流入
した所定個数の遊技球が、所定の付加利得条件領域16
a,16b,16cを通過した場合に、遊技者に所定の
付加利得が供与される。この第一実施例では、遊技者に
供与する所定の付加利得を、特別開放作動における開閉
ラウンドに係る利得としており、さらにこの特別開放作
動における開閉ラウンドに係る利得が、開閉ラウンドの
所定継続可能回数(例えば15回)で定められる利得態様
となっている。
【0035】上述した主制御基板60の記憶装置ROM
には、三つの付加利得条件領域16a,16b,16c
の何れか二つを異なる形態で組合わせた複数の組合せパ
ターンが予め記憶されており、これらの組合せパターン
の中から何れかが、主制御基板60の記憶装置ROMに
格納されている領域選定乱数Rの抽選による領域選定手
段で選定される。ここで、該領域選定乱数Rの抽選は、
始動領域3a,3b,3bの何れかを遊技球が通過する
ことにより、始動スイッチS1 または始動スイッチS2
,S2 から送出される球検知信号が、主制御基板60
の主制御用中央制御装置CPUに入力されることを契機
として、該主制御用中央制御装置CPUで実行される。
【0036】また、上記のように、領域選定手段で付加
利得条件領域16a,16b,16cの何れか二つが選
定されると、当該付加利得条件領域16a,16b,1
6cに対応する位置に設けられている領域表示装置33
a,33b,33cの何れか二つが緑色で点灯する。即
ち、例えば、左側の付加利得条件領域16aと右側の付
加利得条件領域16cとが選定されたとすると、該付加
利得条件領域16a,16cに夫々対応する左側の領域
表示装置33aと右側の領域表示装置33cが緑色で点
灯して、付加利得を供与する所定の付加利得条件領域1
6a,16cであることを報知することとなる。
【0037】この状態において、始動領域3a,3b,
3bの何れかの球通過を駆動契機とする開閉部材4,4
の開放駆動時に、入賞口5,5から閉鎖作動領域10内
に例えば二個の遊技球が同時流入し、各遊技球が、選定
されている左側の付加利得条件領域16aと右側の付加
利得条件領域16cを夫々通過することにより、付加利
得条件スイッチS3,S5 から送出される球検知信号が
主制御基板60の主制御用中央制御装置CPUに入力さ
れると、開閉ラウンドの所定継続可能回数を例えば15回
とする特別開放作動を発生させる付加利得が供与され
る。また、上記のように領域表示装置33a,33cが
緑色で点灯している所定の付加利得条件領域16a,1
6cを遊技球が通過すると、該領域表示装置33a,3
3cが赤色の点灯状態に変わり、遊技球が通過したこと
を報知する。
【0038】そして、所定の付加利得条件領域16a,
16cを通過した二個の遊技球は、閉鎖作動領域10の
後壁部19の球出口20から底壁部13上に放出される
のであるが、この二個の遊技球が何れも特定領域21を
通過しなかった場合であっても、既に供与されている付
加利得として、開閉ラウンドの所定継続可能回数を例え
ば15回とする特別開放作動が実行されることとなる。ま
た、この二個の遊技球の内、少なくとも一個が特定領域
21を通過した場合には、当然乍ら、開閉ラウンドの所
定継続可能回数を例えば15回とする特別開放作動が実行
される。尚、選定されている所定の付加利得条件領域1
6a,16cの内、一方でも遊技球が通過しなかった場
合には、特別開放作動を発生させる付加利得は供与され
ず、特定領域21を遊技球が通過しない限り特別開放作
動は実行されない。
【0039】かかる構成にあって、始動領域3a,3
b,3bの球通過を駆動契機とする開閉部材4,4の開
放駆動時に、入賞口5,5から閉鎖作動領域10内に同
時流入した二個の遊技球が、所定の付加利得条件領域1
6a,16cを通過した場合に、特別開放作動を発生さ
せる付加利得が供与されることにより、遊技者は、特定
領域21の球通過のみに注目して遊技を行うだけでな
く、所定の付加利得条件領域16a,16cを遊技球が
通過するか否かにも興味を抱いて遊技することとなるた
め、遊技の興趣性が向上するとともに、たとえ閉鎖作動
領域10内に同時流入した二個の遊技球の何れもが特定
領域21を通過しなかった場合であっても、領域選定手
段で選定された所定の付加利得条件領域16a,16c
を二個の遊技球が夫々通過していれば特別開放作動が実
行されるため、特定領域21を二個の遊技球の何れもが
通過しなかった場合でも失望感が生じない。
【0040】尚、上記第一実施例では、遊技者に供与す
る所定の付加利得を、特別開放作動における開閉ラウン
ドに係る利得とし、さらにこの特別開放作動における開
閉ラウンドに係る利得が、開閉ラウンドの所定継続可能
回数(例えば15回)で定められる利得態様として説明し
たが、これ以外に、特定領域21の球通過で実行される
通常の開閉ラウンドの所定継続可能回数(例えば15回)
より少ない開閉ラウンドの継続可能回数(例えば 2回,
7回等)としたり、或いは一回の開閉ラウンド中におけ
る所定入賞球数(例えば10個)より少ない入賞球数(例
えば 5個)で定められる利得態様とすることもできる。
【0041】また、上記第一実施例では、始動領域3
a,3b,3bの球通過を契機として、領域選定乱数R
の抽選による領域選定手段で所定の付加利得条件領域を
選定するようにしているが、これに代えて、所定時間
(例えば一分間)経過する毎に、領域選定乱数Rの抽選
を行って、所定の付加利得条件領域を選定するようにし
てもよい。
【0042】次に本発明の第二実施例について説明す
る。この実施例は、始動領域3a,3b,3bの球通過
を駆動契機とする開閉部材4,4の開放駆動により入賞
口5,5から閉鎖作動領域10内に同時流入した所定個
数の遊技球が、所定の付加利得条件領域16a,16
b,16cを通過した場合に、遊技者に供与する所定の
付加利得を、次回の特別開放作動の発生を容易とする利
得としたものであり、この次回の特別開放作動の発生を
容易とする利得が、上述した誘導部材24を、特定領域
21の球通過を容易とする状態に作動制御する利得態様
となっている。
【0043】上述した主制御基板60の記憶装置ROM
には、誘導部材24が一定速度で回転する通常回転態様
と、誘導部材24が遊技球の特定領域21の通過を容易
とする状態で回転する特殊回転態様とからなる回転態様
パターンが記憶されている。
【0044】ここで、通常回転態様では、上述したよう
に、駆動モータ26によって誘導部材24が所定時間
(例えば 5秒間)で一回転する一定速度で一方向に回転
駆動される。また、特殊回転態様では、回転速度及び回
転方向は同じであるが、連続回転ではなく、誘導部材2
4が正面を向き、遊技球が球通路25を後方から前方に
通過し得る位置となる毎に、所定時間(例えば0.5秒
間)停止するように作動制御される。
【0045】この誘導部材24の特殊回転態様からなる
付加利得は、第一実施例と同様に、所定個数の遊技球
が、所定の付加利得条件領域16a,16b,16cを
通過した場合に供与される。即ち、例えば、左側の領域
表示装置33aと右側の領域表示装置33cが緑色で点
灯して、付加利得を供与する所定の付加利得条件領域1
6a,16cが選定されている状態において、始動領域
3a,3b,3bの何れかの球通過を駆動契機とする開
閉部材4,4の開放駆動時に、入賞口5,5から閉鎖作
動領域10内に二個の遊技球が同時流入し、各遊技球
が、選定されている付加利得条件領域16a,16cを
夫々通過することにより、付加利得条件スイッチS3,
S5 から送出される球検知信号が主制御基板60の主制
御用中央制御装置CPUに入力されると、誘導部材24
を特殊回転態様で回転制御する付加利得が供与される。
また、このように領域表示装置33a,33cが緑色で
点灯している所定の付加利得条件領域16a,16cを
遊技球が通過すると、該領域表示装置33a,33cが
赤色の点灯状態に変わり、遊技球が通過したことを報知
する。
【0046】そして、所定の付加利得条件領域16a,
16cを通過した後、閉鎖作動領域10の後壁部19の
球出口20から底壁部13上に放出される二個の遊技球
が、何れも特定領域21を通過しなかった場合には、一
定速度で回転する誘導部材24が正面を向く毎に、所定
時間(例えば0.5秒間)停止する特殊回転態様からなる
作動制御が実行される。これにより、次回の閉鎖作動領
域10内への球流入時に特定領域21の球通過による特
別開放作動が発生し易い状態が生じることとなる。尚、
所定の付加利得条件領域16a,16cを通過した二個
の遊技球の内、少なくとも一個が特定領域21を通過し
た場合には、当然乍ら、開閉ラウンドの所定継続可能回
数を例えば15回とする特別開放作動が実行されるが、こ
の場合には、特定領域スイッチS6 から送出される球検
知信号に基づいて、誘導部材24を特殊回転態様で作動
制御する付加利得の供与を無効とする処理が行われる。
また、このような無効処理を行うことなく、該特別開放
作動の終了後に、誘導部材24を特殊回転態様で作動制
御して付加利得を供与するようにしてもよい。
【0047】上記誘導部材24の特殊回転態様による作
動制御は、始動領域3a,3b,3bの何れかの球通過
により始動スイッチS1 ,S2 ,S2から球検知信号が
1回若しくは所定回数(例えば5回)送出されると終了
するようになっている。また、始動スイッチS1 ,S2
,S2による所定回数(例えば5回)の球検知がなくて
も、始動領域3a,3b,3bの球通過を駆動契機とす
る開閉部材4,4の開放駆動により入賞口5,5から閉
鎖作動領域10内に流入した遊技球が、特定領域21を
通過すると終了する。
【0048】かかる構成にあっては、始動領域3a,3
b,3bの球通過を駆動契機とする開閉部材4,4の開
放駆動時に、入賞口5,5から閉鎖作動領域10内に同
時流入した二個の遊技球が、所定の付加利得条件領域1
6a,16cを通過した場合に、誘導部材24が特殊回
転態様で作動制御されて、次回の特別開放作動の発生を
容易とする付加利得が供与されることにより、遊技者
は、特定領域21の球通過のみに注目して遊技を行うだ
けでなく、所定の付加利得条件領域16a,16cを遊
技球が通過するか否かにも興味を抱いて遊技することと
なるため、遊技の興趣性が向上するとともに、たとえ閉
鎖作動領域10内に同時流入した二個の遊技球の何れも
が特定領域21を通過しなかった場合であっても、所定
の付加利得条件領域16a,16cを二個の遊技球が夫
々通過していれば誘導部材24の特殊回転態様からなる
作動制御が実行されるため、特定領域21を二個の遊技
球の何れもが通過しなかった場合の失望感を和らげるこ
とができる。
【0049】尚、上記第二実施例では、次回の特別開放
作動の発生を容易とする利得を、特定領域21の球通過
を容易とする状態に誘導部材24を特殊回転態様で作動
制御する利得態様として説明したが、これに代えて、始
動領域3a,3b,3bの何れかの球通過により始動ス
イッチS1 ,S2 ,S2から球検知信号が1回若しくは
所定回数(例えば5回)送出されるまで、始動領域3
b,3bの球通過を駆動契機とする開閉部材4,4の開
放時間を例えば0.5秒間から0.8秒間に延長する利得態様
としたり、或いは始動領域3b,3bの球通過を駆動契
機とする開閉部材4,4の開放時間を例えば0.5秒間か
ら0.8秒間に延長するとともに、始動領域3aの球通過
を駆動契機とする開閉部材4,4の開放時間を例えば0.
8秒間から1.1秒間に延長する利得態様としてもよい。ま
た、誘導部材24を特殊回転態様で作動制御する利得態
様と、開閉部材4,4の開放時間を延長する利得態様の
何れか一方のみでなく、両利得態様を同時に供与しても
よい。
【0050】また、上記第一実施例及び第二実施例で
は、三つの付加利得条件領域16a,16b,16cの
内の二つの領域を選定し、入賞口5,5から閉鎖作動領
域10内に二個の遊技球が同時流入した場合について説
明したが、始動領域3a,3b,3bの球通過を駆動契
機とする開閉部材4,4の一回若しくは二回の開放駆動
時に、三個以上の遊技球が同時流入する場合もあり得
る。このように閉鎖作動領域10内に同時流入する遊技
球の数が多ければ多いほど、選定されている二つの領域
を遊技球が通過する確率が高くなる。従ってこれを防止
するため、最初の二個の球通過により付加利得条件スイ
ッチS3,S4,S5 の何れかから送出される球検知信号
のみを有効とし、残りを無効として処理するようにして
もよい。また、このような無効処理を行うことなく、全
ての球検知信号を有効にすれば、多数個の遊技球の同時
流入時に、特別開放作動の発生率が高いパチンコ遊技機
とすることができる。
【0051】また、上記第一実施例及び第二実施例で
は、三つの付加利得条件領域16a,16b,16cの
中から選定された二つの付加利得条件領域を、同時流入
した二個の遊技球が夫々通過した場合に付加利得を供与
するようにしたが、これに代えて、三つの付加利得条件
領域16a,16b,16cの中から一つの付加利得条
件領域を選定し、該領域を同時流入した二個の遊技球の
何れもが通過した場合、或いは三つの付加利得条件領域
16a,16b,16cを、同時流入した三個の遊技球
が夫々通過した場合等に、上述した所定の付加利得を供
与するようにしてもよい。
【0052】さらに、上記第一実施例及び第二実施例で
は、閉鎖作動領域10内の中段位置に配設された棚壁部
12の後方に、三つの付加利得条件領域16a,16
b,16cを区画形成する例を示したが、このように付
加利得条件領域16a,16b,16cを別途形成する
ことなく、第二種パチンコ遊技機として閉鎖作動領域1
0内に通常設けられている一般領域22a,22bによ
って付加利得条件領域を構成するようにしてもよい。こ
の場合には、始動領域3a,3b,3bの球通過を駆動
契機とする開閉部材4,4の開放駆動により入賞口5,
5から閉鎖作動領域10内に同時流入した所定個数の遊
技球が、一般領域22a,22bによって構成される複
数の付加利得条件領域を夫々通過した場合や、或いは同
じ付加利得条件領域のみを所定個数の遊技球が全て通過
した場合等に、上述した所定の付加利得を供与するよう
に構成することができる。
【0053】
【発明の効果】本発明は、上述したように、閉鎖作動領
域内に複数の付加利得条件領域を設け、始動領域の球通
過を駆動契機とする開閉部材の開放駆動により入賞口か
ら閉鎖作動領域内に同時流入した所定個数の遊技球が、
所定の付加利得条件領域を通過した場合に、遊技者に所
定の付加利得を供与するようにした(請求項1)から、
遊技者は、特定領域の球通過のみに注目して遊技を行う
だけでなく、どの付加利得条件領域を遊技球が通過する
かにも興味を抱いて遊技することとなるため、遊技の興
趣性が向上するとともに、たとえ閉鎖作動領域内に同時
流入した複数の遊技球の何れもが特定領域を通過しなか
った場合であっても、所定の付加利得が供与される場合
があるので特定領域を複数の遊技球の何れもが通過しな
かった場合の失望感を和らげることができる。
【0054】ここで、遊技者に供与される所定の付加利
得を、特別開放作動における開閉ラウンドに係る利得と
することにより(請求項2)、特定領域の球通過がなく
ても、特別開放作動が実行され、開閉ラウンド中の入賞
球に基づいて賞球が払い出される直接的な付加利得を供
与することができる。
【0055】さらに、このような特別開放作動における
開閉ラウンドに係る利得を、開閉ラウンドの継続可能回
数及び/又は一回の開閉ラウンド中における入賞球数で
定められる利得態様とすれば(請求項3)、付加利得と
して遊技者に供与される、特別開放作動における開閉ラ
ウンドに係る利得を、通常の特定領域の球通過に基づく
利得と同等のものとしたり、それより少ない利得とした
りして差別化することができる。
【0056】また、遊技者に供与される所定の付加利得
を、次回の特別開放作動の発生を容易とする利得として
もよい(請求項4)。この場合には、以降の遊技が有利
となり、次回の特別開放作動が発生し易い間接的な付加
利得を供与することができる。
【0057】かかる次回の特別開放作動の発生を容易と
する利得としては、閉鎖作動領域内で特定領域に至る流
下路に配設されて、遊技球の特定領域の通過を容易とす
る状態と、困難とする状態を可変的に生じるように作動
する誘導部材を、特定領域の球通過を容易とする状態に
作動制御する利得態様や、始動領域の球通過を駆動契機
とする開閉部材の開放時間を延長する利得態様によって
構成することができる(請求項5)。これにより、閉鎖
作動領域内への球流入率や、特定領域の球通過率を高め
ることができ、次回の特別開放作動の発生を容易とする
ことが可能となる。
【0058】また、遊技球の通過により付加利得を供与
する所定の付加利得条件領域を、所定条件に基づいて選
定する領域選定手段を具備させ(請求項6)、該領域選
定手段で所定の付加利得条件領域を可変的に選定するこ
とにより、閉鎖作動領域内に所定個数の遊技球が同時流
入する度に、当該付加利得条件領域の選定位置を概ね変
化させることができる。
【0059】さらに、前記領域選定手段により選定され
た付加利得条件領域を報知する報知手段を具備させるこ
とにより(請求項7)、遊技球の通過により付加利得を
供与する所定の付加利得条件領域が明確となり、当該付
加利得条件領域を遊技球が通過するか否かを演出するこ
とが可能となる。
【0060】また、所定の付加利得条件領域の球通過を
報知する報知手段を具備させることにより(請求項
8)、付加利得を供与する所定の付加利得条件領域を、
遊技球が通過したか否かを明確に報知することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるパチンコ遊技機の遊技盤を示す
正面図である。
【図2】遊技盤に配設される入賞装置の拡大正面図であ
る。
【図3】入賞装置の内部構造を示す斜視図である。
【図4】イは付加利得条件領域の縦断背面図、ロは付加
利得条件領域の縦断側面図である。
【図5】誘導部材とその駆動モータを示す斜視図であ
る。
【図6】イは誘導部材が遊技球の特定領域の通過を容易
とする状態、ロは困難とする状態を夫々示す作用説明図
である。
【図7】イは保持部材の上昇状態、ロは降下状態を示す
作用説明図である。
【図8】イは上昇状態、ロは降下状態を示す保持部材の
駆動機構の斜視図である。
【図9】遊技を制御する制御回路のブロック回路図であ
る。
【符号の説明】
2 入賞装置 3a,3b 始動領域 4 開閉部材 5 入賞口 10 閉鎖作動領域 21 特定領域 22a,22b 一般領域 24 誘導部材 16a,16b,16c 付加利得条件領域 33a,33b,33c 領域表示装置(報知手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入賞口を開閉する開閉部材を備え、かつ該
    入賞口により外部と連通する閉鎖作動領域内に一般領域
    と特定領域とを備えた入賞装置と、遊技球の通過により
    前記開閉部材を開閉させる始動領域とを備えてなり、該
    始動領域の球通過を駆動契機とする開閉部材の開放駆動
    により入賞口から閉鎖作動領域内に流入した遊技球が特
    定領域を通過した場合に、開閉部材が所定開放態様で開
    放駆動される特別開放作動を発生させるとともに、該特
    別開放作動中にあって、開閉部材の開放駆動開始から所
    定終了条件の成立を契機として開閉部材の開放駆動が終
    了する開閉ラウンドを、特定領域の球通過を条件とし
    て、所定回数継続するようにしたパチンコ遊技機におい
    て、 閉鎖作動領域内に複数の付加利得条件領域を設け、始動
    領域の球通過を駆動契機とする開閉部材の開放駆動によ
    り入賞口から閉鎖作動領域内に同時流入した所定個数の
    遊技球が、所定の付加利得条件領域を通過した場合に、
    遊技者に所定の付加利得を供与するようにしたことを特
    徴とするパチンコ遊技機。
  2. 【請求項2】遊技者に供与される所定の付加利得が、特
    別開放作動における開閉ラウンドに係る利得であること
    を特徴とする請求項1に記載したパチンコ遊技機。
  3. 【請求項3】特別開放作動における開閉ラウンドに係る
    利得が、開閉ラウンドの継続可能回数及び/又は一回の
    開閉ラウンド中における入賞球数で定められる利得態様
    であることを特徴とする請求項2に記載したパチンコ遊
    技機。
  4. 【請求項4】遊技者に供与される所定の付加利得が、次
    回の特別開放作動の発生を容易とする利得であることを
    特徴とする請求項1に記載したパチンコ遊技機。
  5. 【請求項5】次回の特別開放作動の発生を容易とする利
    得が、閉鎖作動領域内で特定領域に至る流下路に配設さ
    れて、遊技球の特定領域の通過を容易とする状態と、困
    難とする状態を可変的に生じるように作動する誘導部材
    を、特定領域の球通過を容易とする状態に作動制御する
    利得態様及び/又は始動領域の球通過を駆動契機とする
    開閉部材の開放時間を延長する利得態様であることを特
    徴とする請求項4に記載したパチンコ遊技機。
  6. 【請求項6】遊技球の通過により付加利得を供与する所
    定の付加利得条件領域を、所定条件に基づいて選定する
    領域選定手段を備えていることを特徴とする請求項1乃
    至請求項5の何れかに記載したパチンコ遊技機。
  7. 【請求項7】領域選定手段により選定された付加利得条
    件領域を報知する報知手段を備えていることを特徴とす
    る請求項6に記載したパチンコ遊技機。
  8. 【請求項8】所定の付加利得条件領域の球通過を報知す
    る報知手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至
    請求項7の何れかに記載したパチンコ遊技機。
JP2002017148A 2002-01-25 2002-01-25 パチンコ遊技機 Withdrawn JP2003210740A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002017148A JP2003210740A (ja) 2002-01-25 2002-01-25 パチンコ遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002017148A JP2003210740A (ja) 2002-01-25 2002-01-25 パチンコ遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003210740A true JP2003210740A (ja) 2003-07-29

Family

ID=27652943

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002017148A Withdrawn JP2003210740A (ja) 2002-01-25 2002-01-25 パチンコ遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003210740A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006006794A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Heiwa Corp パチンコ機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006006794A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Heiwa Corp パチンコ機
JP4582692B2 (ja) * 2004-06-29 2010-11-17 株式会社平和 パチンコ機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003299795A (ja) パチンコ遊技機
JP4748647B2 (ja) 弾球遊技機
JP2003010445A (ja) パチンコ遊技機
JP2003181009A (ja) パチンコ遊技機
JP2003010444A (ja) パチンコ遊技機
JP3809506B2 (ja) パチンコ遊技機
JP3935109B2 (ja) 遊技機
JP2004283279A (ja) 遊技機
JP2003159407A (ja) パチンコ遊技機
JP2003210740A (ja) パチンコ遊技機
JP2004065692A (ja) パチンコ遊技機
JP2003225424A (ja) パチンコ遊技機
JP2003070993A (ja) パチンコ遊技機
JP3844438B2 (ja) パチンコ遊技機
JP2003070994A (ja) パチンコ遊技機
JP2003071012A (ja) パチンコ遊技機
JP3877289B2 (ja) パチンコ遊技機
JP2003164603A (ja) パチンコ遊技機
JP3472753B2 (ja) パチンコ機
JP2002136718A (ja) 遊技機
JP2005237564A (ja) 弾球遊技機
JP2003236124A (ja) パチンコ遊技機
JP2003340028A (ja) 弾球遊技機
JP2003062234A (ja) パチンコ遊技機
JP2003340027A (ja) 弾球遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060921

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060927

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20061115

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070305

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20070308