JP2003340027A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2003340027A
JP2003340027A JP2002151641A JP2002151641A JP2003340027A JP 2003340027 A JP2003340027 A JP 2003340027A JP 2002151641 A JP2002151641 A JP 2002151641A JP 2002151641 A JP2002151641 A JP 2002151641A JP 2003340027 A JP2003340027 A JP 2003340027A
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JP
Japan
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round
probability
game
ball
low
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JP2002151641A
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English (en)
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Masanori Kinoshita
真紀 木下
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低確率ラウンドにおける遊技者の次回のラウ
ンドへの移行に対する期待感や遊技意欲を効果的に向上
させることが出来るとともに、低確率ラウンドにおいて
次回のラウンドに移行した場合に遊技者に十分な満足感
を与えることが出来る弾球遊技機を提供すること。 【解決手段】 次回のラウンドへ移行する確率が高い高
確率ラウンドと、前記高確率ラウンドに比べて次回のラ
ウンドへ移行する確率が低い低確率ラウンドと、が発生
し得る弾球遊技機において、低確率ラウンド中に、次回
のラウンドの発生の契機となる特定の領域に遊技球が進
入したことに基づいて、少なくとも次回のラウンドを低
確率ラウンドから高確率ラウンドに変更制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技領域に発射さ
れた遊技球が入賞しやすい第1の状態と、入賞しない、
または入賞しがたい第2の状態とに変化可能な可変入賞
装置を備え、遊技領域に設けられた始動領域を遊技球が
通過したことに基づいて所定の始動態様にて可変入賞装
置を第1の状態に制御し、可変入賞装置に入賞した遊技
球が複数の領域のうちの特定の領域に進入したことに基
づいて始動態様より遊技者に有利な特定態様で可変入賞
装置が第1の状態に制御されるラウンドを所定の上限回
数実行可能な特定遊技状態が発生するとともに、ラウン
ド中において可変入賞装置に入賞した遊技球が、特定の
領域に進入したことに基づいて当該ラウンドの終了のあ
とに次回のラウンドに移行可能となる弾球遊技機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】第2種パチンコ遊技機は、始動入賞口へ
遊技球が入賞すると、始動遊技状態となって可変入賞装
置を開放状態にし、可変入賞装置内の特定領域に遊技球
が入賞(V入賞)すると特定遊技状態を発生し、特定遊
技状態では、可変入賞装置を連続開放する。可変入賞装
置の連続開放は、V入賞を条件として所定のラウンド
(開放サイクル)数だけ行われる。また、始動遊技状態
においてV入賞が生じた場合には、内部抽選が行われ、
抽選結果に応じてラウンド数が決定されるように構成さ
れているものがある。
【0003】そして、決定されたラウンド数は、特定遊
技状態において表示器に表示され遊技者に報知される。
V入賞後に行われる抽選の結果は遊技者に付与される遊
技価値の程度(例えば、景品としての遊技球の払出個
数)に反映されるので、遊技者は、抽選結果に大きな期
待感を抱く。
【0004】なお、最終ラウンド以外の各ラウンドにお
いては、所定の条件(例えばV入賞)が成立すると、継
続権が成立したことになって次ラウンドが開始される。
継続権を成立させるための所定の条件がV入賞である場
合に、遊技の興趣を増進させるために、遊技機の内部構
造を変化させてV入賞を生じやすくしたり生じにくくし
たりするものがある。遊技機の内部構造を変化させると
は、例えば、可動部材を動かして特定領域に遊技球を入
賞しやすくしたり入賞しにくくすることである。上記の
ように、遊技者は、特定遊技状態や、特定遊技状態にお
ける継続権をいかにして発生させるかを楽しみつつ遊技
を行う。
【0005】この種のタイプの遊技機において、例えば
前記可変入賞装置内に設けられた可動部材の状態を変化
させることにより、前記特定の領域にパチンコ球が進入
する確率が高い高確率ラウンドと、該高確率ラウンドに
比べて前記特定の領域に遊技球が進入する確率が低い低
確率ラウンドとに制御可能とし、前記始動遊技状態にお
いてV入賞が生じた場合に、特定遊技状態の発生開始か
ら高確率ラウンドを何回継続するか(例えば最大ラウン
ド数が15回の場合において高確率ラウンドを0回、6
回、14回のうちのいずれの回数継続させるか等)を内
部抽選により決定するもの等があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような第2種パチンコ遊技機においては、高確率ラウン
ドの継続が終了してから特定遊技状態の終了ラウンドま
での各ラウンドが低確率ラウンドとされるため、前記内
部抽選により例えば高確率ラウンドの実行回数が0回及
び6回に決定された場合においては、1ラウンド目、あ
るいは7ラウンド目以降のラウンド(低確率ラウンド)
では運良くV入賞すれば継続するという状態となってい
たため、低確率ラウンド中における遊技者のラウンド継
続への期待感が著しく低減し、遊技者の遊技意欲や遊技
の興趣の盛り上がりにかけるといった問題を有してい
た。
【0007】また、前記低確率ラウンドにおいて運良く
V入賞してラウンド継続した場合にあっても、次回のラ
ウンドでも低確率ラウンドが実行されることになり、ラ
ウンド継続の期待感は依然として高まること等はないた
め、遊技者はラウンド継続したとしても十分な満足感を
得られなかった。
【0008】本発明は、このような問題点に着目してな
されたもので、低確率ラウンドにおける遊技者の次回の
ラウンドへの移行に対する期待感や遊技意欲を効果的に
向上させることが出来るとともに、低確率ラウンドにお
いて次回のラウンドに移行した場合に遊技者に十分な満
足感を与えることが出来る弾球遊技機を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の弾球遊技機は、遊技領域に発射された遊技
球が入賞しやすい第1の状態と、入賞しない、または入
賞しがたい第2の状態とに変化可能な可変入賞装置を備
え、前記遊技領域に設けられた始動領域を遊技球が通過
したことに基づいて所定の始動態様にて前記可変入賞装
置を第1の状態に制御し、前記可変入賞装置に入賞した
遊技球が複数の領域のうちの特定の領域に進入したこと
に基づいて前記始動態様より遊技者に有利な特定態様で
前記可変入賞装置が第1の状態に制御されるラウンドを
所定の上限回数実行可能な特定遊技状態が発生するとと
もに、前記ラウンド中において前記可変入賞装置に入賞
した遊技球が、前記特定の領域に進入したことに基づい
て当該ラウンドの終了のあとに次回のラウンドに移行可
能となる弾球遊技機において、前記特定遊技状態中にお
ける前記ラウンド中に前記可変入賞装置に入賞した遊技
球が前記特定の領域に進入しなかった場合には、次回の
ラウンドへ移行させることなく前記特定遊技状態を終了
させるように制御するとともに、次回のラウンドへ移行
する確率が高い高確率ラウンドと、前記高確率ラウンド
に比べて次回のラウンドへ移行する確率が低い低確率ラ
ウンドと、に少なくとも制御可能な遊技制御手段と、前
記特定遊技状態の発生の契機となる前記特定の領域への
遊技球の進入に基づいて、前記特定遊技状態の発生から
いずれのラウンドまでを前記高確率ラウンドに制御する
かを決定する条件決定手段と、可変表示を行ったあとに
前記条件決定手段によるラウンドの決定結果に基づいた
表示結果を導出する可変表示手段と、前記可変入賞装置
内に可動自在に設けられた可動部材を、前記高確率ラウ
ンドにおいて前記特定の領域に遊技球を進入させる確率
を高くする高確率動作態様にて動作制御し、前記低確率
ラウンドにおいて前記高確率ラウンドに比べて前記特定
の領域に遊技球を進入させる確率を低くする低確率動作
態様にて動作制御する可動部材制御手段と、を備え、前
記遊技制御手段は、前記低確率ラウンド中に前記特定の
領域に遊技球が進入したことに基づいて、少なくとも次
回のラウンドを前記低確率ラウンドから前記高確率ラウ
ンドに変更制御するラウンド態様変更手段を含むことを
ことを特徴としている。この特徴によれば、低確率ラウ
ンドにて次回のラウンドへの移行が成功した場合には、
少なくとも次回のラウンドで再び高確率ラウンドが提供
されるので、低確率ラウンドにおいてラウンド移行に成
功した場合に遊技者に十分な満足感を与えることが出来
る。
【0010】本発明の弾球遊技機の前記遊技制御手段
は、前記特定の領域に遊技球が進入したことに基づい
て、前記低確率ラウンドを前記高確率ラウンドに変更制
御する変更ラウンド数を選択する変更ラウンド数選択手
段を含むことが好ましい。このようにすれば、低確率ラ
ウンドにおいてラウンド移行に成功した場合において提
供する高確率ラウンド数を変えることで、遊技者の期待
感を効果的に高めることが出来る。
【0011】本発明の弾球遊技機は、前記低確率ラウン
ド中における前記特定の領域への遊技球の進入時期に応
じて、前記変更ラウンド数選択手段が選択する変更ラウ
ンド数が異なることが好ましい。このようにすれば、低
確率ラウンドにおける遊技者が高確率ラウンドを期待す
る時期が変わるため、低確率ラウンド中における遊技の
興趣が向上する。
【0012】本発明の弾球遊技機は、前記低確率ラウン
ド中の所定時期において前記変更ラウンド数選択手段が
選択する変更ラウンド数よりも、その後に前記変更ラウ
ンド数選択手段が選択する変更ラウンド数の方が多いこ
とが好ましい。このようにすれば、低確率ラウンドの終
了が近く、危険性が高い時期においてラウンド移行に成
功すれば、危険性が高い分ラウンド移行の成功により提
供される高確率ラウンド数が多くなるので、ラウンド移
行に成功した場合に遊技者に十分な満足感を与えること
が出来る。
【0013】本発明の弾球遊技機の前記可動部材制御手
段は、前記条件決定手段により決定された前記高確率ラ
ウンドを超えてから前記上限回数までの間の少なくとも
一部の前記低確率ラウンド中における所定タイミングの
みにおいて、前記可動部材を前記高確率動作態様にて動
作制御することが好ましい。このようにすれば、低確率
ラウンドにおいても、遊技球を特定領域に進入させる確
率を高くする高確率動作態様にて可動部材が動作制御さ
れる機会が設けられるため、低確率ラウンドにおける遊
技者の次回のラウンドへの移行及び次回のラウンドが高
確率ラウンドとなることへの期待感を効果的に高めるこ
とが出来るばかりか、所定タイミングを見計らって遊技
球を打ち出すといった遊技者の技術介入が生じるため、
遊技の興趣が向上する。
【0014】本発明の弾球遊技機は、前記所定タイミン
グを遊技者に認識可能に報知するタイミング報知手段を
備えることが好ましい。このようにすれば、遊技者は所
定タイミングに合わせて遊技球が可変入賞装置に入賞さ
せるための遊技球の打ち出しタイミングを計りやすくな
るため、技術介入させやすくすることが出来る。
【0015】本発明の弾球遊技機の前記可動部材制御手
段は、前記低確率ラウンド中における複数態様の前記所
定タイミングのうちから所定の態様を前記低確率ラウン
ド毎に選択して設定するタイミング設定手段を含むこと
が好ましい。このようにすれば、遊技のバリエーション
が増加することにより遊技の興趣が効果的に向上すると
ともに、遊技が単調化するのを回避出来る。
【0016】本発明の弾球遊技機の前記可変表示手段
は、前記条件決定手段により決定された前記高確率ラウ
ンド数に1ラウンドを加算した数分のラウンド数を表示
することが好ましい。このようにすれば、可変表示手段
により表示される数値は実質的に実行されるラウンド数
と近似するため、遊技者に違和感を与えることがない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明が適
用されたパチンコ機の実施例について説明する。まず、
本実施例の第2種パチンコ機(以下パチンコ機と称す)
の全体の構成について説明する。パチンコ機は、遊技領
域が前面に形成された遊技盤30と、遊技盤30が着脱
自在に取付けられる機構板とから構成されており、機構
板は遊技機の外枠に取り付けられている。また、遊技機
の前面には、額縁状に形成された前面枠が設けられ、前
面枠の額縁状の上部開口には、ガラス板を有するガラス
扉枠が、その下部に打球供給皿を有する前面扉板がそれ
ぞれ開閉自在に設けられている。また、前面枠下部の表
面には、前記打球供給皿から溢れた余剰の景品球を貯留
する余剰球受皿が設けられると共に、打球を発射する操
作ハンドルも設けられている。
【0018】次に、本実施例のパチンコ機の遊技盤30
の遊技領域32の構成について図1および図2を参照し
て説明する。図1は、遊技盤30の遊技領域32の正面
図であり、図2は、遊技盤30の背面図である。図1に
おいて、遊技領域32のほぼ中央に第2可変入賞球装置
60が配置されている。この第2可変入賞球装置60
は、一対の球受部材65a、65bと、該球受部材65
a、65bによって受け入れられた入賞球が流下する入
賞空間70と、該入賞空間70の最下方中央に設けられ
る特定入賞領域82を含む複数(3つ)の入賞領域8
2、83a、83b(83a、83bは、図3参照)と
を含んでいる。なお、第2可変入賞球装置60の詳細な
構造は、後に詳述する。
【0019】また、第2可変入賞球装置60の下方に
は、始動遊技状態を生起せしめる1つの第1可変入賞球
装置34と2つの始動口38a、38bとが配置されて
いる。第1可変入賞球装置34は、ソレノイド36(図
7参照)によって開閉駆動される一対の開閉翼片35
a、35bを有し、後述するように、通過ゲート40に
打球が通過して通過ゲートスイッチ41がONすると、
普通図柄表示器500が可変表示を開始した後、この可
変表示の結果が所定の態様であった場合には、遊技者に
とって有利な状態(開放状態)に制御される。また、始
動口38a、38bは、受口形式の入賞口である。そし
て、第1可変入賞球装置34および始動入賞口38a、
38bには、始動球検出スイッチ37、39a、39b
が内蔵されている。そして、左右の始動口38a、38
bに打球が入賞して始動球検出スイッチ39a、39b
をONさせると、第2可変入賞球装置60の球受部材6
5a、65bが比較的短い時間の開放を1回行なう。ま
た、中央の第1可変入賞球装置34に打球が入賞して始
動球検出スイッチ37をONさせると、球受部材65
a、65bが比較的短い時間の開放を2回行なう。ま
た、第1可変入賞球装置34の周囲並びに始動口38
a、38bの前面、第2可変入賞球装置60の前面下部
には、それぞれ報知LED85、86a、86b、87
が内蔵されている。これら報知LED85、86a、8
6b、87は、光の3原色である赤、青、緑の各色を発
光する個別のLED素子を備えるフルカラーLEDであ
り、本実施例では、赤、青、緑、紫、黄、水、白、の7
色を発光可能とされており、主に始動遊技状態(始動入
賞)時や可変入賞状態(第2可変入賞球装置60への入
賞)等において所定の発光態様で表示駆動される。
【0020】なお、本実施例において、第1可変入賞球
装置34は、所定条件が成立したときに、始動入賞時に
おける前記第2可変入賞球装置60への打球の入賞率を
向上させるための手段の一部を構成するものである。こ
れについては、後に詳述する。また、第1可変入賞球装
置34および始動口38a、38bに入賞した入賞球に
よって払い出される景品球数は、他の入賞口または入賞
球装置に入賞した入賞球によって払い出される景品球数
(本実施例では15個)よりも少なく設定(本実施例で
は5個)されており、その入賞球の種類が始動球検出ス
イッチ37、39a、39bによって後述する遊技状態
を制御する基本回路90に入力されるようになってい
る。
【0021】さらに、第1可変入賞球装置34の前面側
には、7セグメント表示器である普通図柄表示器500
が設けられており、通過ゲートスイッチ41が遊技球を
検出すると、普通図柄表示器500の表示部において数
字図柄0〜9が更新表示を開始する。そして、普通図柄
表示器500の更新表示が停止して表示結果が特定の表
示態様(例えば、「7」)となれば、後述するソレノイ
ド36が駆動することにより、第1可変入賞球装置34
が遊技者にとって不利な第2の状態(開閉翼片35a、
35bが閉成状態)から第1の状態(開閉翼片35a、
35bが開放状態)へ変化して所定期間だけ第1の状態
となるのである。
【0022】また、第1可変入賞球装置34の前面側に
は、通過ゲートスイッチ41が検出した遊技球の数を最
大4つまで記憶可能な保留記憶表示器600が設けら
れ、遊技者には、普通図柄表示器500があと何回表示
状態を変化させて表示結果を導出するかが一目で分かる
ようになっている。
【0023】上記した普通図柄表示器500を始動させ
るための条件としての通過ゲート40は、第2可変入賞
球装置60の一側(左側)側方に配置され、内部に通過
ゲートスイッチ41を内蔵している。また、通過ゲート
40の対称位置にも通過口42が配置されるが、この通
過口42には、スイッチが設けられておらず、単に打球
を通過させるだけである。更に、遊技領域32には、入
賞口43a、43b、入賞口45a、45bが設けられ
ている。入賞口43a、43bは、第2可変入賞球装置
60の下方部左右側方に配置され、その下部に肩下ラン
プ44a、44bが内蔵されている。入賞口45a、4
5bは、前記入賞口43a、43bの下方に配置され、
その下部にランプ付き風車が付設され、そのランプは、
袖ランプ46a、46bと言われる。また、遊技領域3
2の左右両端部には、サイドランプ47a、47bが配
置され、遊技領域32の最下方には、入賞しなかった打
球を回収するアウト口49が設けられ、遊技領域32の
入口部分には、打球の逆流を防止する逆流防止部材48
が設けられている。上記した肩下ランプ44a、44
b、袖ランプ46a、46b、サイドランプ47a、4
7bは、前記始動遊技状態(始動入賞)時や前記大当り
遊技状態時(特定遊技状態時)に所定の態様で表示駆動
される。
【0024】ここで、上記した第1可変入賞球装置34
および始動口38a、38bに打球が入賞した始動遊技
状態(始動入賞)において、第2可変入賞球装置60の
1回または2回の開閉動作中に受け入れられた入賞球が
特定入賞領域82に誘導されたときの第2可変入賞球装
置60の動作について説明する。まず、始動遊技状態に
おいて受け入れられた入賞球が特定入賞領域82に入賞
すると、特定遊技状態(以下、大当り遊技状態という)
になる。
【0025】大当り遊技状態になると、球受部材65
a、65bが所定時間(本実施例では28秒)内に所定
回数(本実施例では18回)の開閉動作を行なうか、又
はその所定回数の開閉動作中に所定個数(本実施例では
10個)の入賞球が発生するまでの開閉動作を行なうよ
うになっている(以下ラウンドという)。このようなラ
ウンドが実行されているときに受け入れられた入賞球が
特定入賞領域(以下V領域という)82に誘導されたと
きには、直ちにその回のラウンドを停止して次のラウン
ドに移行すべく継続される。
【0026】そして、その継続回数は、ラウンド中に入
賞球がV領域82に入賞することを条件として、所定回
数(本実施例では最大15回)行なわれるようになって
いる。すなわち、所定回数のラウンドが終了した場合に
は、次に第2可変入賞球装置60内に受け入れられた入
賞球がV領域82にV入賞してもその入賞球を無効とし
て取扱い、その後においてはラウンドの継続を不能とす
るようになっている。
【0027】上述のように、大当り遊技状態となると、
短時間に多量の入賞球を発生させることができるので、
この種の弾球遊技機においては、大当り遊技状態となる
前提である始動遊技状態に遊技者の注意が集中する。
【0028】一方、遊技盤30の裏面には、図2に示す
ように、前記した各種の入賞口や入賞球装置に入賞した
入賞球を所定の経路に沿って誘導する誘導経路が形成さ
れた入賞球誘導カバー50が固着されている。また、前
記アウト口49の裏面側には、アウト球を下方に誘導す
る通路溝49aが刻設されるが、この通路溝49aの上
端部にアウト球誘導部材51が固着される場合と、固着
されない場合とがある。これらの選択は、パチンコ機の
裏面に開閉自在に設けられる機構板の種類に応じて選択
されるものである。
【0029】次に、図3〜図6を参照して、本実施例の
第2可変入賞球装置60の構成について説明する。第2
可変入賞球装置60は、前記遊技盤1の表面に取付けら
れる取付基板61を有し、その取付基板61のほぼ中央
に入賞球が落下する入賞空間70が後方に凹状に形成さ
れている。そして、この入賞空間70には、後述する球
受部材65a、65bが開放したときだけに、遊技領域
32を落下する打球が受け入れられて入賞球となる。
【0030】また、取付基板61の前面上部には、前記
入賞空間70の上縁および左右縁に沿って打球の侵入を
阻止する障害枠63が突設され、該障害枠63の上辺の
後方には、入賞口62が形成され、打球を入賞球として
取り込むようになっている。また、障害枠63の下方空
間後面には、各種の情報を表示する表示装置64が設け
られている。この表示装置64は、ドットマトリックス
LEDによって構成されており、電源投入時に「力士」
という文字が右から左に所定の速度でスクロール表示さ
れ、始動入賞時には、「ノコッタ」という文字が所定の
速さで点滅する。また、特定遊技状態となった場合にお
いて、球受部材65a、65bが開放する前には、「ゴ
ッツァンデス」という文字が所定の速度でスクロール表
示され、最後の開閉サイクルの継続中及び終了後には、
「千秋楽」という文字が所定の速度でスクロール表示さ
れ、開閉サイクルの継続回数が「初日」「2日」・・・
と所定の周期で点滅され、特定遊技状態の1回目の終了
時に、特定遊技状態が短い間隔であと1回発生する旨を
「アト1回」という文字で表示し、異常発生時に異常に
応じた「E1」「E2」という文字が点灯され、開閉サ
イクル中の入賞個数が「1コ」・・・という文字によっ
て点灯表示される。
【0031】前記障害枠63の下部両側には、一対の球
受部材65a、65bが開閉自在に設けられており、遊
技領域32を流下する打球を第2可変入賞球装置60内
に受け入れるようになっている。球受部材65a、65
bは、リンク機構を介してソレノイド66によって開閉
駆動されるようになっている。
【0032】また、球受部材65a、65bによって受
け止められた打球は、上部球転動板67によって後方に
導かれ左右に形成された球入口68a、68b(図6に
68aのみを表示)に入り、入賞空間70の上部左右に
形成された球出口69a、69bから入賞空間70に放
出される。なお、球入口68a、68bと球出口69
a、69bとの間の通路には、開閉サイクル中における
入賞球数を検出する10カウントスイッチ71a、71
bが設けられている。
【0033】また、前記球出口69a、69bの下方に
は、水平方向と下り傾斜方向とに可変する可動片72
a、72bが設けられ、この可動片72a、72bがソ
レノイド73によって水平方向に駆動されたときに、球
出口69a、69bから放出された打球が入賞空間70
の中央に設けられるキャラクター部材74の盃75に導
かれ、下り傾斜状態となっているときには、入賞空間7
0をそのまま下方に落下する。入賞空間70の中央に設
けられるキャラクター部材74は、相撲取りの意匠が付
与されており、優勝した相撲取りが盃75を持って美酒
を飲む動作を行なうようになっている。
【0034】上記した盃75は、モータ77の駆動によ
り持ち上げられて盃75に貯留された打球を球流出口か
ら流出させるが、モータ77が駆動されることにより、
キャラクター部材74に形成される口76が開放して、
盃75から流出する打球を受け入れるようになってい
る。受け入れられた打球は、そのまま下方に導かれてキ
ャラクター部材74の足の間から下部球転動板80の中
央に放出される。
【0035】ただし、その放出部の直前に球を一時的に
停止させる一時停止板78が設けられ、口76から入っ
た先頭の球を一時停止板78で貯留し、後続の球は、一
時停止板78によって貯留される先頭の球に衝突して左
右に振り分けられるため、下部球転動板80の中央に放
出される球は、1個となる。なお、一時停止板78は、
ソレノイド79によって駆動され、ソレノイド79がO
Nしたときに貯留されていた1個の球を放出するもので
あり、また、盃75及び口76を駆動するモータ77の
動作を制御するために2つのフォトセンサが設けられて
いる。
【0036】上記した下部球転動板80は、入賞空間7
0の底面を構成するもので、入賞空間70の後方から前
方に向けて下り傾斜状に形成され、その前端縁に特定入
賞領域82と通常入賞領域83a、83bとが形成され
ている。特定入賞領域82は、中央に1つ形成され、通
常入賞領域83a、83bは、左右に2つ形成されてい
る。また、特定入賞領域82には、特定球検出スイッチ
84が設けられ、この特定球検出スイッチ84がONす
ることにより、特定遊技状態となったり、あるいはラウ
ンドが継続するように制御されるものである。
【0037】ところで、下部球転動板80には、前記特
定入賞領域82の横幅に相当する間隔で中央通路形成片
81が突設されているため、前記一時停止板78によっ
て開放された1個の打球であってキャラクター部材74
の足の中央から放出されて下部球転動板80の中央を転
動する打球は、中央通路形成片81によってほぼ確実に
特定入賞領域82に誘導される。逆に、下部球転動板8
0の左右通路を流下する打球は、中央通路形成片81に
よって特定入賞領域82への誘導を阻止され、多くの確
率で通常入賞領域83a、83bに導かれるということ
である。
【0038】つまり、上記した第2可変入賞球装置60
においては、球受部材65a、65bに受け止められて
内部に誘導された打球のうち、可動片72a、72bに
よって盃75に誘導された打球は、ほぼ確実に特定入賞
領域82に導かれることになるため、本実施例におい
て、可動片72a、72bは、所定条件が成立したとき
に、始動入賞時における特定入賞領域82への打球の誘
導率を向上させるための手段の一部を構成するものであ
る。これについては、後に詳述する。なお、第2可変入
賞球装置60には、上記した構成以外に役物ランプや飾
りLED、報知LED87、等が設けられており、所定
の動作時に点灯または点滅して装飾効果を盛り上げるよ
うになっている。
【0039】以上、第2可変入賞球装置60を含むパチ
ンコ機の遊技盤30の構成について説明してきたが、そ
れらの遊技装置は、図7に示す遊技制御回路によって制
御される。
【0040】図7は、遊技制御回路をブロック構成で示
す回路図であり、CPU、ROM、RAM、入出力回路
を含む基本回路90によって制御される。この基本回路
90が搭載された遊技制御基板により遊技制御手段が構
成されている。そして、基本回路90は、スイッチ回路
91を介して、始動球検出スイッチ37、始動球検出ス
イッチ39a、39b、通過ゲートスイッチ(通過ゲー
トスイッチ)41、10カウントスイッチ71a、71
b、特定球検出スイッチ(Vカウントスイッチ)84、
および、フォトセンサ(符号なし)の検出信号が入力さ
れ、アドレスデコード回路92から基本回路90にチッ
プセレクト信号が与えられる。また、電源投入時に初期
リセット回路93から基本回路90にリセット信号が与
えられる。
【0041】一方、基本回路90からは、以下の装置、
回路および基本回路90が搭載された遊技制御基板以外
の他の制御基板に制御信号(以下コマンドという)が出
力される。そして、基本回路90からコマンドを受けた
各種の制御基板では、そのコマンドに従った制御を行な
うことになる。また、基本回路90からのコマンドそれ
ぞれを受けて、モータ回路95は、モータ77に駆動信
号を与えてモータ77を駆動し、音回制御基板96は、
スピーカに音声信号を与えて音声を発生させることにな
る。
【0042】また、基本回路90から出力されたコマン
ドを受けたランプ制御基板97は、コマンドに応じて表
示器(表示装置)64を制御するとともに、第2可変入
賞球装置60に設けられる飾りLED(符号なし)も制
御する。更に、基本回路90から出力されたコマンドを
受けたランプ制御基板97は、報知LED85、86
a、86b、87、レール飾りランプ33、肩下ランプ
44a、44b、袖ランプ46a、46b、サイドラン
プ47a、47b、普通図柄表示器500、保留記憶表
示器600および第2可変入賞球装置60に設けられる
役物ランプ(符号なし)をそれぞれの状態に応じて駆動
制御を行なうのである。また、基本回路90のコマンド
に従って、ソレノイド回路99を介してソレノイド3
6、66、73、79に駆動信号が与えられている。
【0043】また、基本回路90からは賞球信号出力回
路101から賞球数情報を出力し、情報出力回路102
に大当り情報や有効始動情報等を出力している。なお、
上記した装置、回路および基本回路が搭載された遊技制
御基板以外の基板には、電源基板(図示せず)から各種
の電圧を有する電力が供給されている。
【0044】次に、前述した大当たり遊技状態(特定遊
技状態)に関して、図8〜図13に基づいて説明する。
【0045】開閉サイクルの継続回数は、最高15回
(15ラウンド:本例では、始動検出にもとづく大入賞
口の開放動作はラウンド遊技に含まれないため、始動動
作にもとづく遊技が実行されてもラウンド数にはカウン
トされない。)まで許容されるようになっている。ま
た、このような特定遊技状態において、表示器64は、
球受部材65a、65bの継続回数(ラウンド回数)を
ラウンドが移行する毎に表示するとともに、各ラウンド
中においては入賞個数を表示する。大当たり遊技状態が
発生したときには、表示器64に識別情報が可変表示さ
れ、内部抽選結果に応じた識別情報が停止表示される。
そして、停止識別情報に応じた継続ラウンド数(平均継
続ラウンド数、以下、継続ラウンド数という。)を報知
する。
【0046】ここで、実質的な継続ラウンド数の決定、
および決定した継続ラウンド数を報知するための表示器
64の表示について説明する。始動入賞に基づいて第2
可変入賞球装置60(球受部材65a、65b)が開放
する。その後、所定時間の特定玉有効期間中にVカウン
トスイッチ84がオン(V入賞の検出)となり、V入賞
が発生すると、条件決定手段(遊技制御手段に含まれ
る)は、内部抽選を行う。例えば、所定の乱数を発生さ
せ、乱数値に応じて実質的な継続ラウンド数が決定され
る。本実施例においては、後述する高確率ラウンド数が
0ラウンド、6ラウンド、14ラウンド、すなわち、実
質的な継続ラウンド数が1ラウンド、7ラウンド、15
ラウンドのうちのいずれか(この例では、第2可変入賞
球装置60が連続して作動する回数のうちの初回の作動
(特定遊技状態を発生させるときの作動)は1ラウンド
目としてカウントされない。)に決定される場合を考え
る。また、遊技制御手段は、ランプ制御基板97に対し
て表示制御コマンドを出力することによって、表示器6
4に所定期間、識別情報としての数字(1、7、15)
を可変表示させ、所定期間経過後に、内部抽選の結果に
応じた数字を停止表示させる。例えば、高確率ラウンド
数が0ラウンド(継続ラウンド数が1ラウンド)に決定
されている場合には実質的な継続ラウンド数である
「1」を停止表示させ、高確率ラウンド数が6ラウンド
(継続ラウンド数が7ラウンド)に決定されている場合
には実質的な継続ラウンド数である「7」を停止表示さ
せ、高確率ラウンド数が14ラウンド(継続ラウンド数
が15ラウンド)決定されている場合には実質的な継続
ラウンド数である「15」を停止表示させる。遊技者
は、表示器64の表示結果を視認することで、継続ラウ
ンド数が1ラウンド、7ラウンド、15ラウンドのいず
れかであるのかを知ることができる。
【0047】本例では、条件決定手段により決定された
高確率ラウンド(継続ラウンド数の1つ前までのラウン
ド)においては、第2可変入賞球装置60の内部構造が
V領域82に遊技球が入賞しやすく、Vカウントスイッ
チ84で検出されやすい高確率状態(特定領域に入賞し
やすい状態)となるように制御され、条件決定手段によ
り決定された高確率ラウンド(継続ラウンド数の1つ前
までのラウンド)以降のラウンドにおいては、第2可変
入賞球装置60の内部構造がV領域82に遊技球が入賞
しがたく、Vカウントスイッチ84で検出されがたい低
確率状態(特定領域に入賞しがたい状態)となるように
制御される。なお、条件決定手段により決定された高確
率ラウンド数が0(継続ラウンド数が1ラウンド)であ
る場合には、特定遊技状態が終了するまでの全てのラウ
ンドにおいて基本的に低確率状態となるように制御され
る。
【0048】例えば、図8に示すように、高確率ラウン
ド数が6ラウンドに決定された場合(継続ラウンド数が
7ラウンドに決定された場合)には、6ラウンドまでは
継続権の発生しやすい高確率状態とされ、7ラウンド以
降は継続権の発生しがたい低確率状態とされる。低確率
状態では、上述したように、遊技制御手段が、可動片7
2a、72bを下り傾斜状態にしたままにして盃75に
導かれにくくし(図11(d)の状態)、V領域82に
遊技球が入賞しがたい状態とされるが、V領域に遊技球
が入賞して継続権が発生する場合もある。
【0049】また、高確率状態では、図9に示されるよ
うに、まず大当たり遊技状態が発生してから球受部材6
5a、65bが8回連続開閉動作を行うまでのA期間で
は、遊技制御手段が、可動片72a、72bを水平状態
にて所定時間(例えば2秒)停止した後、一旦下り傾斜
状態にし、再度水平状態に戻して所定時間停止といった
一連の動作態様を繰り返し、遊技球が盃75に導かれや
すくして遊技球を盃75に停留されやすい状態とする。
すなわち、このA期間において実行される可動片72
a、72bの動作態様は、V領域82へ遊技球を進入さ
せる確率を高くする高確率態様となっている。
【0050】以後、球受部材65a、65bの連続開閉
動作が18回に達するか、あるいは10個の入賞球が発
生するまでの期間Bでは、可動片72a、72bを下り
傾斜状態にて停止させて、盃75上に遊技球が貯留され
た状態が保持されるようにする。すなわち、その後に停
留を解除された遊技球がV領域82に入賞しやすい状態
とされる。
【0051】そして球受部材65a、65bの連続開閉
動作が18回に達するか、あるいは10個の入賞球が発
生した時点で、盃75を上方に移動させて、盃75上に
停留された遊技球をV領域82に導く動作を実行する。
これら一連の動作によりほぼ確実に継続権が発生して次
回のラウンドに移行することになるが、上記A、Bの期
間において盃75に遊技球が1つも停留せずに、まれに
V領域82に遊技球が入賞することなく継続権が発生し
ない場合もある。
【0052】このように、本実施例では、決定された継
続ラウンドに達しないラウンド数で大当り状態が終了す
る場合も、決定された継続ラウンド数を超えて大当り状
態が継続する場合もある。なお、図8において、「低」
は、そのラウンドがラウンド終了までに継続権が発生し
にくい低確率ラウンドであることを示し、「高」は、そ
のラウンドがラウンド終了までに継続権が発生やすい高
確率ラウンドであることを示す。
【0053】また、本実施例においては、連続作動回数
の上限回数である最終の15ラウンド目は全ての継続ラ
ウンド数パターンにおいて低確率ラウンドとされている
が、いずれにしてもV領域82に遊技球が入賞(進入)
しても次回のラウンドに移行することはないため、15
ラウンド目を高確率ラウンドとして設定するようにして
もよい。
【0054】また、本実施例のパチンコ機にあっては、
前述したようにそのラウンドがラウンド終了までに継続
権が発生しにくい低確率ラウンド中の所定タイミング
(時期)において、後述するように、一時的に継続権が
発生しやすい状況(チャンスタイム)が提供されるよう
になっているとともに、その継続権が発生しやすい状況
において遊技球がV領域82に入賞して、継続権を発生
させることが出来た場合、次回以降に予定されていた低
確率ラウンドが高確率ラウンドに変更され、遊技者に有
利な状況が提供されるようになっている。
【0055】以下、より詳しく説明すると、まず低確率
ラウンド中において、継続権が発生しやすい状況となる
タイミング(以下チャンスタイムと呼ぶ)の発生態様
は、図10の表図に示されるようになっている。1回の
低確率ラウンド中においてチャンスタイムが提供される
時期は、大当り遊技状態が発生した時点において抽選に
て決定される継続ラウンド数(1or7or15)の態
様毎に異なっている。具体的に言うと、継続ラウンド数
が「1」の場合、第2可変入賞球装置60の連続作動回
数、すなわち、1ラウンド目から6ラウンド目までは、
球受部材65a、65bの開閉が5/10/15回目そ
れぞれにおいてチャンスタイムが提供され、継続ラウン
ド数が「1」または「7」の場合、7ラウンド目から1
0ラウンド目までは、球受部材65a、65bの開閉が
11/18回目それぞれにおいてチャンスタイムが提供
され、さらに11ラウンド目から14ラウンド目まで
は、球受部材65a、65bの開閉が18回目において
チャンスタイムが提供されるようになっている。
【0056】言うまでもなく、継続ラウンド数が「7」
の場合の1〜6ラウンド目までと、継続ラウンド数が
「15」の場合の1〜14ラウンド目までは高確率ラウ
ンドであるため、チャンスタイムの提供はない。また、
15ラウンド目は全ての継続ラウンド数パターンにおい
ても低確率ラウンドであるが、チャンスタイムを提供し
ても次回のラウンドに継続するはあり得ないため、提供
しないように設定しているが、ラウンド移行がないこと
を前提として設定するようにしても良い。
【0057】次に、チャンスタイムの内容を図11〜図
13に基づいて説明する。チャンスタイムとは、低確率
ラウンド中の所定タイミング(時期)において一時的に
提供される継続権が発生しやすい状況である。この継続
権が発生しやすい状況は、V領域82への遊技球の進入
を左右する可動片72a、72bの動作態様を、低確率
ラウンド中の所定タイミングのみにおいて、前述したよ
うな高確率ラウンドにて実行する動作態様、すなわち、
V領域82へ遊技球を進入させる確率を高くする高確率
態様とすることにより作り出されるようになっている。
【0058】また、ここで言う可動片72a、72bの
高確率動作態様は、本実施例においては図11(a)〜
(c)に示されるような複数(本実施例では3つ)の動
作態様がある。具体的には、図11(a)〜(c)の動
作態様は、それぞれ可動片72a、72bが下り傾斜状
態(図中2点鎖線で示される状態)となる位置を基準と
し、軸を支点にして上方に回動した後、それぞれ異なる
回動上限位置で所定時間(ここでは2秒)停止した後、
前記下り傾斜状態となる位置に戻り、さらに所定時間
(ここでは0.5秒)経過後に上記ストロークを繰り返
すようになっている。
【0059】なお、これらの動作態様のうち、図11
(a)の動作態様のストローク量が最も小さく、図11
(c)のストローク量が最も大きくなっているため、そ
れぞれの回動上限位置は、図11(a)が最も低く、図
11(c)が最も高くなる。
【0060】また、図11(a)〜(c)に示される可
動片72a、72bがそれぞれの回動上限位置にて停止
した状態において、球出口69a、69bから排出され
た遊技球は、可動片72a、72b上を流下する勢い、
及びタイミングが合えば可動片72a、72bが上方に
回動することによる付勢力にて盃75に乗り上がるよう
になっているが、図から見てわかるように、これら高確
率動作態様にて動作制御される可動片72a、72bを
介して遊技球が盃75に乗り上がって停留される確率
は、図11(d)に示される状態、すなわち、低確率ラ
ウンド中におけるチャンスタイム以外にて実施される、
可動片72a、72bが最下限位置である下り傾斜状態
にて停止した態様(低確率動作態様)よりも高いが、図
11(a)〜(c)に示される高確率動作態様のなかで
も、図11(c)に示される高確率動作態様にて動作制
御される場合が、可動片72a、72bを介して遊技球
が盃75に乗り上がって停留される確率が最も高い。
【0061】これは、図11(a)、(b)中実線で示
されるように、可動片72a、72bがそれぞれの回動
上限位置にて停止した状態においては、盃75の上端と
可動片72a、72bの先端との間に上下方向の段差が
生じているが、図11(c)中実線で示されるように、
可動片72a、72bがそれぞれの回動上限位置にて停
止した状態においては、盃75の上端と可動片72a、
72bの先端との間に上下方向の段差がほとんど生じる
ことがないので、可動片72a、72bの上方向への付
勢力等の作用をほとんど受けることなく、遊技球は完全
に停止した状態の可動片72a、72b上を流下するだ
けで盃75上に乗り上がるからである。
【0062】そして本実施例においては、球受部材65
a、65bの連続動作回数が5回目に提供されるチャン
スタイムでは、図11(a)に示される高確率動作態様
が実施され、球受部材65a、65bの連続動作回数が
10、11回目に提供されるチャンスタイムでは、図1
1(b)に示される高確率動作態様が実施され、球受部
材65a、65bの連続動作回数が15、18回目に提
供されるチャンスタイムでは、図11(c)に示される
高確率動作態様が実施されるようになっている。
【0063】このように、図10のチャンスタイム実行
時期を示す表を見てわかるように、例えば継続ラウンド
数が「1」の継続ラウンド数パターンにおいては、1〜
6ラウンド目までと、7〜10ラウンド目までと、11
〜14ラウンド目までと、において、提供されるチャン
スタイムの実行数、及び実行時期が異なるように設定さ
れていることにより、各低確率ラウンドにおいて遊技者
がチャンスタイムに挑むタイミングが変わってくるの
で、遊技のバリエーションが増加することにより遊技の
興趣が効果的に向上するとともに、遊技が単調化するの
を回避出来る。
【0064】また、この場合、遊技者が低確率ラウンド
の前半のチャンスタイム(例えば連続動作回数が5回目
のチャンスタイム)を狙えば、図11(a)に示される
高確率動作態様なので次回のラウンドへの移行の可能性
は低いものの、そのチャンスタイムでのラウンド移行に
失敗しても、その後のチャンスタイムでのラウンド移行
に期待することが出来る。
【0065】逆に遊技者が低確率ラウンドの後半のチャ
ンスタイム(例えば連続動作回数が18回目のチャンス
タイム)を狙えば、図11(c)に示される高確率動作
態様なので次回のラウンドへの移行の可能性は高いもの
の、そのチャンスタイムでのラウンド移行に失敗した時
点で、最大回数である18回連続開放したことで大当り
遊技状態が終了してしまうとともに、そのチャンスタイ
ムが訪れるまでに10個の遊技球が入賞して、次回のラ
ウンドに移行することなく大当り遊技状態が終了してし
まう可能性が著しく高くなり、ラウンド移行への可能性
が著しく低減するといった危険性が生じることになる。
よって、遊技者はどのチャンスタイムを狙うか考慮しな
がら遊技することが出来ることになるので、バランスの
とれた遊技を提供することが出来、遊技者の遊技意欲を
効果的に煽ることが出来る。
【0066】また、このように可動片72a、72bが
高確率動作態様となるチャンスタイムの実行時期は、タ
イミング報知手段としての報知LED85〜87の点灯
と、スピーカ177からカウントダウン音声を出力する
ことにより、遊技者に認識可能に報知されるようになっ
ている。
【0067】そして、このチャンスタイムにおいて、V
領域82に遊技球が進入してラウンド移行に成功した場
合、次回以降に移行した低確率ラウンドを高確率ラウン
ドに変更制御するようになっている。これにより、チャ
ンスタイムにおいて遊技者はラウンドの移行に加えて、
ラウンド移行(継続)により高確率ラウンドが提供され
ることを期待するようになるため、遊技者の期待感がよ
り向上することになる。
【0068】また、低確率ラウンドから高確率ラウンド
に変更制御する変更ラウンド数は、図13に示されるよ
うに、1ラウンドから最大3ラウンドまでとされてお
り、その変更ラウンド数は、図13に示されるように、
それぞれのチャンスタイムの実行時期に応じて定められ
ており、変更ラウンド数の数値は、ラウンドの移行に成
功した時期が低確率ラウンドの後半に近いほど多くなる
ように設定される。このように変更ラウンド数を設定す
ることで、低確率ラウンドにおける遊技者が高確率ラウ
ンドを期待する時期が変わるため、低確率ラウンド中に
おける遊技の興趣が向上するとともに、低確率ラウンド
の終了が近く、危険性が高い時期においてラウンド移行
に成功すれば、危険性が高い分ラウンド移行の成功によ
り提供される高確率ラウンド数が多くなるので、ラウン
ド移行に成功した場合に遊技者に十分な満足感を与える
ことが出来る。
【0069】ここで、低確率ラウンド(大当り遊技状
態)中の状況の一例を、図12のタイミングチャートに
基づいて説明する。なお、ここでは大当り遊技状態の発
生時において、条件決定手段による抽選により継続ラウ
ンド数が「1」の継続ラウンドパターン(図8参照)が
決定された後、該継続ラウンドパターンの1ラウンド目
(低確率ラウンド)が開始されたものとして説明してい
く。
【0070】まず、球受部材65a、65bの1回目の
開放が開始された時点で、球受部材65a、65bの5
回目の開放動作時に実行されるチャンスタイムの実行時
期を遊技者に報知するためのカウントダウン報知が実行
される。ここでは、スピーカ177から「3、2、1、
打て!」の音声と、報知LED85〜87の点灯が、図
のように球受部材65a、65bの開放に合わせて出力
される。このようにチャンスタイムの実行時期を遊技者
に認識させるための報知が実行時期の前の所定時期から
実施されることで、遊技者はチャンスタイムの実行時期
に合わせて遊技球が第2可変入賞球装置60に入賞させ
るための遊技球の打ち出しタイミングを計りやすくなる
ため、技術介入させやすくすることが出来る。
【0071】本実施例の第2可変入賞球装置60にあっ
ては、チャンスタイム実行時期となる5回目の球受部材
65a、65bの開放タイミングにおいて遊技球を入賞
させるためには、その1つ前の4回目の開閉時あたりに
遊技球を打ち出せば一番確率が高くなるように構成され
ているため、4回目の球受部材65a、65bの開放タ
イミングに照準を合わせてカウントダウン報知を実施し
て、実際に遊技者が打ち出せばよいタイミングを報知し
ている。よって、遊技者はそのカウントダウン報知のタ
イミングに従って遊技球を打ち出せれば、チャンスタイ
ムとなる5回目の開放時に遊技球を高確率で入賞させる
ことが可能となる。
【0072】なお、本実施例においては、遊技者が実際
に遊技球を打ち出せばよい、4回目の球受部材65a、
65bの開放タイミングに照準を合わせてカウントダウ
ン報知しているが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、実際のチャンスタイムの実行開始時期となる5回
目の球受部材65a、65bの開放タイミングに照準を
合わせてカウントダウン報知を実施してもよい。
【0073】さらに、このようなカウントダウン報知を
することは、遊技者が実際に打ち出すタイミングまでに
打ち出しの準備や調整が出来ることが好ましいが、カウ
ントダウン報知でなくても、例えば遊技者が実際に遊技
球を打ち出せばよい4回目の球受部材65a、65bの
開放時においてのみ、「打て!!」の音声を出力した
り、報知LED85〜87を発光させても良い。
【0074】また、このような報知手段は、スピーカ等
の音出力手段やLED等の発光手段に限定されるもので
はなく、液晶表示器等の表示手段や、可動自在に設けら
れた機械的構造物(役物)等を適用することも可能であ
る。
【0075】そして、この5回目の球受部材65a、6
5bの開放動作の開始とともに、それまで下り傾斜状態
となる下限位置にて停止していた可動片72a、72b
が図11(a)中実線で示される態様(高確率動作態
様)となるまで回動し、その状態で所定時間(ここでは
2秒)停止する。その後、可動片72a、72bは再び
図11(d)に示される低確率動作態様に戻るととも
に、盃75が一旦上方に移動した後、下降して元に戻
る。
【0076】このようにチャンスタイムにおいては、低
確率ラウンド中における所定タイミング(時期)におい
て、可動部材としての可動片72a、72b及び盃75
が、遊技球をV領域82に進入させる確率を高くする高
確率動作態様にて動作制御されるため、この5回目の球
受部材65a、65bの開放タイミングにて遊技球を第
2可変入賞球装置60内に入賞させれば、入賞した遊技
球は可動片72a、72bにより高確率で盃75に導か
れ、さらにその後の盃75の上方への移動動作によりV
領域82に進入(入賞)することになるが、ここでは遊
技球は第2可変入賞球装置60内に入賞しなかったもの
として説明を続ける。
【0077】次いで、球受部材65a、65bの6回目
の開放が開始された時点で、球受部材65a、65bの
10回目の開放動作時に実行される2回目のチャンスタ
イムの実行時期を遊技者に報知するためのカウントダウ
ン報知が実行され、この10回目の球受部材65a、6
5bの開放動作の開始とともに、それまで下り傾斜状態
となる下限位置にて停止していた可動片72a、72b
が図11(b)中実線で示される態様(高確率動作態
様)となるまで回動し、その状態で所定時間(ここでは
2秒)停止する。その後、可動片72a、72bは再び
図11(d)に示される低確率動作態様に戻るととも
に、盃75が一旦上方に移動した後、下降して元に戻
る。ここでも遊技球は第2可変入賞球装置60内に入賞
しなかったものとしてさらに説明を続ける。
【0078】そして、球受部材65a、65bの11回
目の開放が開始された時点で、球受部材65a、65b
の15回目の開放動作時に実行される3回目のチャンス
タイムの実行時期を遊技者に報知するためのカウントダ
ウン報知が実行され、この15回目の球受部材65a、
65bの開放動作の開始とともに、それまで下り傾斜状
態となる下限位置にて停止していた可動片72a、72
bが図11(c)中実線で示される態様(高確率動作態
様)となるまで回動し、その状態で所定時間(ここでは
2秒)停止する。
【0079】この球受部材65a、65bの15回目の
開放時において、第2可変入賞球装置60内に遊技球が
入賞したものとすると、入賞した遊技球は、図11のう
ち盃75に遊技球を導く確率が最も高い図11(c)に
示される高確率態様にて停止している可動片72a、7
2bにて盃75に導かれて盃75上に停留する。そし
て、その後盃75が上方に移動することによりV領域8
2に確実に導かれ、V領域82に進入してVカウントス
イッチ84にて検出されることになる。
【0080】このVカウントスイッチ84により遊技球
が検出されたことに基づいて、変更ラウンド数選択手段
及びラウンド態様変更手段である遊技制御手段は、図1
3に示される変更回数決定テーブルに基づいて、次回以
降に移行するラウンドのうち、2ラウンド目から4ラウ
ンド目まで(3ラウンド分)の低確率ラウンドを高確率
ラウンドへの変更、及び2ラウンド目への移行処理を実
施する。
【0081】また、Vカウントスイッチ84により遊技
球が検出された時点で、このV検出時点以降に実施され
る予定となる球受部材65a、65bの17、18回目
の開放処理を終了することになる。
【0082】以上説明したように、本実施例におけるパ
チンコ機にあっては、低確率ラウンドにおいても、遊技
球を特定の領域であるV領域82に進入させる確率を高
くする高確率動作態様にて可動部材である可動片72
a、72bが動作制御される機会が設けられるため、低
確率ラウンドにおける遊技者の次回のラウンドへの移行
に対する期待感を効果的に高めることが出来るばかり
か、所定タイミングを見計らって遊技球を打ち出すとい
った遊技者の技術介入が生じるため、遊技の興趣が向上
する。
【0083】また、図11に示されるように、高確率動
作態様に複数のバリエーションを持たせることで、所定
のチャンスタイム(タイミング)における遊技球のV領
域82への進入確率が常に一定となって遊技性が単調化
するのを効果的に回避することが出来る。なお、高確率
ラウンドにおいては、図11に示される複数の高確率動
作態様のうち、少なくとも遊技球をV領域82に進入さ
せる確率を最も高くする図11(c)の態様が実施され
るため、ほぼ確実に次回のラウンドへ移行することにな
るため、高確率ラウンドに対する遊技者の期待感の低下
が防止される。
【0084】また、低確率ラウンドにて次回のラウンド
への移行が成功した場合には、少なくとも次回のラウン
ドで再び高確率ラウンドが提供されるので、低確率ラウ
ンドにおいてラウンド移行に成功した場合に遊技者に十
分な満足感を与えることが出来る。
【0085】さらに、低確率ラウンドから高確率ラウン
ドへ変更する変更ラウンド数は、低確率ラウンド中の後
半に近くなるほど変更ラウンド数の数値が高くなるよう
にすることで、低確率ラウンドの終了が近いといった危
険性が高い時期においてラウンド移行に成功するほど提
供される高確率ラウンド数が多くなるので、ラウンド移
行に成功した場合に遊技者に十分な満足感を与えること
が出来る。
【0086】前記各実施例における各要素は、本発明に
対して以下のように対応している。
【0087】本発明の請求項1は、遊技領域に発射され
た遊技球が入賞しやすい第1の状態(開放状態)と、入
賞しない、または入賞しがたい第2の状態(閉状態)と
に変化可能な可変入賞装置(第2可変入賞球装置60)
を備え、前記遊技領域に設けられた始動領域(第1可変
入賞球装置34および始動口38a、38b)を遊技球
が通過したことに基づいて所定の始動態様にて前記可変
入賞装置を第1の状態に制御し、前記可変入賞装置に入
賞した遊技球が複数の領域(特定入賞領域82、通常入
賞領域83a、83b)のうちの特定の領域(V領域8
2)に進入したことに基づいて前記始動態様より遊技者
に有利な特定態様で前記可変入賞装置が第1の状態に制
御されるラウンドを所定の上限回数実行可能な特定遊技
状態(大当り遊技状態)が発生するとともに、前記ラウ
ンド中において前記可変入賞装置に入賞した遊技球が、
前記特定の領域に進入したことに基づいて当該ラウンド
の終了のあとに次回のラウンドに移行可能となる弾球遊
技機において、前記特定遊技状態中における前記ラウン
ド中に前記可変入賞装置に入賞した遊技球が前記特定の
領域に進入しなかった場合には、次回のラウンドへ移行
させることなく前記特定遊技状態を終了させるように制
御するとともに、次回のラウンドへ移行する確率が高い
高確率ラウンドと、前記高確率ラウンドに比べて次回の
ラウンドへ移行する確率が低い低確率ラウンドと、に少
なくとも制御可能な遊技制御手段(基本回路90が行う
ラウンド設定制御)と、前記特定遊技状態の発生の契機
となる前記特定の領域への遊技球の進入に基づいて、前
記特定遊技状態の発生からいずれのラウンドまでを前記
高確率ラウンドに制御するかを決定する条件決定手段
(基本回路90が行う継続ラウンド数設定制御)と、可
変表示を行ったあとに前記条件決定手段によるラウンド
の決定結果に基づいた表示結果を導出する可変表示手段
(表示器64)と、前記可変入賞装置内に可動自在に設
けられた可動部材(可動片72a、72b/盃75)
を、前記高確率ラウンドにおいて前記特定の領域に遊技
球を進入させる確率を高くする高確率動作態様(図11
(a)〜(c)の動作態様)にて動作制御し、前記低確
率ラウンドにおいて前記高確率ラウンドに比べて前記特
定の領域に遊技球を進入させる確率を低くする低確率動
作態様(図11(d)の動作態様)にて動作制御する可
動部材制御手段(基本回路90による可動片72a、7
2b/盃75の高確率動作態様での動作制御)と、を備
え、前記遊技制御手段は、前記低確率ラウンド中に前記
特定の領域に遊技球が進入したことに基づいて、少なく
とも次回のラウンドを前記低確率ラウンドから前記高確
率ラウンドに変更制御するラウンド態様変更手段(基本
回路90が行う低確率ラウンドから高確率ラウンドへの
設定変更制御)を含む。
【0088】本発明の請求項2は、前記遊技制御手段
(基本回路90が行うラウンド設定制御)は、前記特定
の領域(特定入賞領域82)に遊技球が進入したことに
基づいて、前記低確率ラウンドを前記高確率ラウンドに
変更制御する変更ラウンド数を選択する変更ラウンド数
選択手段(基本回路90が行う低確率ラウンドから高確
率ラウンドへ変更する変更ラウンド数の設定制御)を含
む。
【0089】本発明の請求項3は、前記低確率ラウンド
中における前記特定の領域(特定入賞領域82)への遊
技球の進入時期に応じて、前記変更ラウンド数選択手段
(基本回路90が行う低確率ラウンドから高確率ラウン
ドへ変更する変更ラウンド数の設定制御)が選択する変
更ラウンド数が異なる。
【0090】本発明の請求項4は、前記低確率ラウンド
中の所定時期(低確率ラウンドの前半)において前記変
更ラウンド数選択手段(基本回路90が行う低確率ラウ
ンドから高確率ラウンドへ変更する変更ラウンド数の設
定制御)が選択する変更ラウンド数よりも、その後(低
確率ラウンドの後半)に前記変更ラウンド数選択手段が
選択する変更ラウンド数の方が多い。
【0091】本発明の請求項5は、前記可動部材制御手
段(基本回路90による可動片72a、72b/盃75
の高確率動作態様での動作制御)は、前記条件決定手段
(基本回路90が行う継続ラウンド数設定制御)により
決定された前記高確率ラウンドを超えてから前記上限回
数までの間の少なくとも一部の前記低確率ラウンド中に
おける所定タイミング(チャンスタイム)のみにおい
て、前記可動部材(可動片72a、72b/盃75)を
前記高確率動作態様(図11(a)〜(c)の動作態
様)にて動作制御する。
【0092】本発明の請求項6は、前記所定タイミング
(チャンスタイム)を遊技者に認識可能に報知するタイ
ミング報知手段(スピーカ177、報知LED85〜8
7)を備える。
【0093】本発明の請求項7は、前記可動部材制御手
段(基本回路90による可動片72a、72b/盃75
の高確率動作態様への動作制御)は、前記低確率ラウン
ド中における複数態様の前記所定タイミング(チャンス
タイム)のうちから所定の態様を前記低確率ラウンド毎
に選択して設定するタイミング設定手段(基本回路90
が行うチャンスタイム実行時期の設定制御)を含む。
【0094】本発明の請求項8は、前記可変表示手段
(表示器64)は、前記条件決定手段(基本回路90が
行う継続ラウンド数設定制御)により決定された前記高
確率ラウンド数に1ラウンドを加算した数分のラウンド
数を表示する。
【0095】以上、本発明の実施例を図面により説明し
てきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更
や追加があっても本発明に含まれる。
【0096】例えば、第2可変入賞球装置60、特に可
動部材としての可動片72a、72bや盃75の形状や
構造に関しては、上記実施例に記載のものに限定される
ものではなく、可動部材を、高確率ラウンドにおいて特
定の領域に遊技球を進入させる確率を高くする高確率動
作態様と、低確率ラウンドにおいて高確率ラウンドに比
べて特定の領域に遊技球を進入させる確率を低くする低
確率動作態様と、の間で状態を変化することが出来るよ
うに構成されていれば種々に変形可能である。
【0097】また、本発明請求項中に記載の「所定タイ
ミング」は、上記実施例においては球受部材65a、6
5bの5/10/11/15/18回目のいずれかの回
数目の開放時(チャンスタイム)に設定されていたが、
各低確率ラウンドが発生してから終了するまでの間であ
れば、上記以外の開放回数目であってもよい。また、そ
の実行時期及び実行回数は、各低確率ラウンド毎、及び
全体のラウンドにおける任意の時期であってもよい。
【0098】また、上記実施例においては、いずれかの
チャンスタイムが発生した時点から所定期間が経過する
までの間において遊技球がV領域82内に進入すれば、
次回のラウンドに移行するとともに、次回以降に移行し
たラウンドが低確率ラウンドが高確率ラウンドに変更さ
れるようになっていたが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、低確率ラウンド中のチャンスタイム以外に
遊技球がV領域82内に進入してラウンド移行した場合
にあっても、次回以降に移行したラウンドが低確率ラウ
ンドが高確率ラウンドに変更されるようになっていても
よい。
【0099】また、上記実施例においては、低確率ラウ
ンドから高確率ラウンドに変更する変更ラウンド数は予
め設定されていたが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、例えば変更ラウンド数を抽選により決定して高
確率で選択されるようにしてもよい。
【0100】
【発明の効果】本発明は以下の効果を奏する。
【0101】(a)請求項1項の発明によれば、低確率
ラウンドにて次回のラウンドへの移行が成功した場合に
は、少なくとも次回のラウンドで再び高確率ラウンドが
提供されるので、低確率ラウンドにおいてラウンド移行
に成功した場合に遊技者に十分な満足感を与えることが
出来る。
【0102】(b)請求項2項の発明によれば、低確率
ラウンドにおいてラウンド移行に成功した場合において
提供する高確率ラウンド数を変えることで、遊技者の期
待感を効果的に高めることが出来る。
【0103】(c)請求項3項の発明によれば、低確率
ラウンドにおける遊技者が高確率ラウンドを期待する時
期が変わるため、低確率ラウンド中における遊技の興趣
が向上する。
【0104】(d)請求項4項の発明によれば、低確率
ラウンドの終了が近く、危険性が高い時期においてラウ
ンド移行に成功すれば、危険性が高い分ラウンド移行の
成功により提供される高確率ラウンド数が多くなるの
で、ラウンド移行に成功した場合に遊技者に十分な満足
感を与えることが出来る。
【0105】(e)請求項5項の発明によれば、低確率
ラウンドにおいても、遊技球を特定領域に進入させる確
率を高くする高確率動作態様にて可動部材が動作制御さ
れる機会が設けられるため、低確率ラウンドにおける遊
技者の次回のラウンドへの移行及び次回のラウンドが高
確率ラウンドとなることへの期待感を効果的に高めるこ
とが出来るばかりか、所定タイミングを見計らって遊技
球を打ち出すといった遊技者の技術介入が生じるため、
遊技の興趣が向上する。
【0106】(f)請求項6項の発明によれば、遊技者
は所定タイミングに合わせて遊技球が可変入賞装置に入
賞させるための遊技球の打ち出しタイミングを計りやす
くなるため、技術介入させやすくすることが出来る。
【0107】(g)請求項7項の発明によれば、遊技の
バリエーションが増加することにより遊技の興趣が効果
的に向上するとともに、遊技が単調化するのを回避出来
る。
【0108】(h)請求項8項の発明によれば、可変表
示手段により表示される数値は実質的に実行されるラウ
ンド数と近似するため、遊技者に違和感を与えることが
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る遊技機の一例としてのパチン
コ機の遊技盤の正面図である。
【図2】遊技盤の背面図である。
【図3】遊技盤に設けられた第2可変入賞球装置の正面
図である。
【図4】第2可変入賞球装置の断面図である。
【図5】第2可変入賞球装置の一部を破断した斜視図で
ある。
【図6】第2可変入賞球装置の一部の斜視図である。
【図7】遊技状態を制御する制御回路のブロック図であ
る。
【図8】継続ラウンドパターンを示す表図である。
【図9】高確率ラウンド中の可動部材の動作態様を示す
概略図である。
【図10】チャンスタイムの発生時期を示す表図であ
る。
【図11】低確率ラウンド中における可動部材の動作態
様を図である。
【図12】低確率ラウンド中の状況の一例を示すタイミ
ングチャートである。
【図13】変更回数決定用テーブルを示す図である。
【符号の説明】
30 遊技盤 32 遊技領域 33 ランプ 34 第1可変入賞球装置 35a、35b 開閉翼片 36 ソレノイド 37 始動球検出スイッチ 38a、38b 始動入賞口 39a、39b 始動球検出スイッチ 40 通過ゲート 41 通過ゲートスイッチ 42 通過口 43a、43b 入賞口 44a、44b 肩下ランプ 45a、45b 入賞口 46a、46b 袖ランプ 47a、47b サイドランプ 48 逆流防止部材 49 アウト口 49a、49b 通路溝 50 入賞球誘導カバー 51 アウト球誘導部材 60 第2可変入賞球装置 61 取付基板 62 入賞口 63 障害枠 64 表示器 65a、65b 球受部材 66 ソレノイド 67 上部球転動板 68a、68b 球入口 69a、69b 球出口 70 入賞空間 71a、72b カウントスイッチ 72a、72b 可動片 73 ソレノイド 74 キャラクター部材 75 盃 76 口 77 モータ 78 一時停止板 79 ソレノイド 80 下部球転動板 81 中央通路形成片 82 特定入賞領域 83a、83b 通常入賞領域 84 Vカウントスイッチ 85 報知LED 86a、86b 報知LED 87 報知LED 90 基本回路 91 スイッチ回路 92 アドレスデコード回路 93 初期リセット回路 95 モータ回路 96 音回制御基板 97 ランプ制御基板 99 ソレノイド回路 101 賞球信号出力回路 102 情報出力回路 177 スピーカ 500 普通図柄表示器 600 保留記憶表示器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技領域に発射された遊技球が入賞しや
    すい第1の状態と、入賞しない、または入賞しがたい第
    2の状態とに変化可能な可変入賞装置を備え、前記遊技
    領域に設けられた始動領域を遊技球が通過したことに基
    づいて所定の始動態様にて前記可変入賞装置を第1の状
    態に制御し、前記可変入賞装置に入賞した遊技球が複数
    の領域のうちの特定の領域に進入したことに基づいて前
    記始動態様より遊技者に有利な特定態様で前記可変入賞
    装置が第1の状態に制御されるラウンドを所定の上限回
    数実行可能な特定遊技状態が発生するとともに、前記ラ
    ウンド中において前記可変入賞装置に入賞した遊技球
    が、前記特定の領域に進入したことに基づいて当該ラウ
    ンドの終了のあとに次回のラウンドに移行可能となる弾
    球遊技機において、前記特定遊技状態中における前記ラ
    ウンド中に前記可変入賞装置に入賞した遊技球が前記特
    定の領域に進入しなかった場合には、次回のラウンドへ
    移行させることなく前記特定遊技状態を終了させるよう
    に制御するとともに、次回のラウンドへ移行する確率が
    高い高確率ラウンドと、前記高確率ラウンドに比べて次
    回のラウンドへ移行する確率が低い低確率ラウンドと、
    に少なくとも制御可能な遊技制御手段と、前記特定遊技
    状態の発生の契機となる前記特定の領域への遊技球の進
    入に基づいて、前記特定遊技状態の発生からいずれのラ
    ウンドまでを前記高確率ラウンドに制御するかを決定す
    る条件決定手段と、可変表示を行ったあとに前記条件決
    定手段によるラウンドの決定結果に基づいた表示結果を
    導出する可変表示手段と、前記可変入賞装置内に可動自
    在に設けられた可動部材を、前記高確率ラウンドにおい
    て前記特定の領域に遊技球を進入させる確率を高くする
    高確率動作態様にて動作制御し、前記低確率ラウンドに
    おいて前記高確率ラウンドに比べて前記特定の領域に遊
    技球を進入させる確率を低くする低確率動作態様にて動
    作制御する可動部材制御手段と、を備え、前記遊技制御
    手段は、前記低確率ラウンド中に前記特定の領域に遊技
    球が進入したことに基づいて、少なくとも次回のラウン
    ドを前記低確率ラウンドから前記高確率ラウンドに変更
    制御するラウンド態様変更手段を含むことを特徴とする
    弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 前記遊技制御手段は、前記特定の領域に
    遊技球が進入したことに基づいて、前記低確率ラウンド
    を前記高確率ラウンドに変更制御する変更ラウンド数を
    選択する変更ラウンド数選択手段を含む請求項1に記載
    の弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 前記低確率ラウンド中における前記特定
    の領域への遊技球の進入時期に応じて、前記変更ラウン
    ド数選択手段が選択する変更ラウンド数が異なる請求項
    2に記載の弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 前記低確率ラウンド中の所定時期におい
    て前記変更ラウンド数選択手段が選択する変更ラウンド
    数よりも、その後に前記変更ラウンド数選択手段が選択
    する変更ラウンド数の方が多い請求項3に記載の弾球遊
    技機。
  5. 【請求項5】 前記可動部材制御手段は、前記条件決定
    手段により決定された前記高確率ラウンドを超えてから
    前記上限回数までの間の少なくとも一部の前記低確率ラ
    ウンド中における所定タイミングのみにおいて、前記可
    動部材を前記高確率動作態様にて動作制御する請求項1
    〜4のいずれかに記載の弾球遊技機。
  6. 【請求項6】 前記所定タイミングを遊技者に認識可能
    に報知するタイミング報知手段を備える請求項5に記載
    の弾球遊技機。
  7. 【請求項7】 前記可動部材制御手段は、前記低確率ラ
    ウンド中における複数態様の前記所定タイミングのうち
    から所定の態様を前記低確率ラウンド毎に選択して設定
    するタイミング設定手段を含む請求項5または6に記載
    の弾球遊技機。
  8. 【請求項8】 前記可変表示手段は、前記条件決定手段
    により決定された前記高確率ラウンド数に1ラウンドを
    加算した数分のラウンド数を表示する請求項5〜7のい
    ずれかに記載の弾球遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2010284397A (ja) * 2009-06-15 2010-12-24 Sanyo Product Co Ltd 遊技機

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