JP2003159407A - パチンコ遊技機 - Google Patents

パチンコ遊技機

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JP2003159407A
JP2003159407A JP2001362597A JP2001362597A JP2003159407A JP 2003159407 A JP2003159407 A JP 2003159407A JP 2001362597 A JP2001362597 A JP 2001362597A JP 2001362597 A JP2001362597 A JP 2001362597A JP 2003159407 A JP2003159407 A JP 2003159407A
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JP2001362597A
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Masayuki Shigeta
正幸 繁田
Masahiro Takagi
正宏 高木
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Maruhon Industry Co Ltd
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Maruhon Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定常遊技状態にあって、入賞装置内の一般領
域を通過した遊技球に関連付けて、遊技者に付与される
利得を選定し得るようにしたパチンコ遊技機を提供す
る。 【解決手段】 始動領域3a,3bの球通過を駆動契機
とする開閉部材4,4の開放駆動により入賞口5,5か
ら閉鎖作動領域10内に流入した遊技球が一般領域22
a,22bを通過した場合に、予め定められた利得内容
の異なる複数の利得態様の中から、何れかを選定する利
得選定手段を備えてなるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入賞装置内の特定
領域を遊技球が通過すると、入賞口を開閉する開閉部材
が所定開放態様で開放駆動される特別開放作動を発生さ
せるパチンコ遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】入賞口を開閉する開閉部材を備え、かつ
該入賞口により外部と連通する閉鎖作動領域内に一般領
域と特定領域とを備えた入賞装置と、遊技球の通過によ
り前記開閉部材を開閉させる始動領域とを備えてなり、
該始動領域を遊技球が通過すると、開閉部材が瞬時的な
往復開閉駆動を行ない、その開閉時に入賞口から閉鎖作
動領域内に流入した遊技球が特定領域を通過した場合
に、開閉部材が連続的な往復開閉駆動を行なう大当りと
しての特別開放作動を発生させるとともに、該特別開放
作動中にあって、開閉部材の開放駆動開始から、開閉部
材の所定制限開閉回数の開閉満了、入賞口からの規定個
数の入賞満了、又は遊技球の特定領域の通過の何れかの
終了条件の成立を契機として開閉部材の開放駆動が終了
する開閉ラウンドを、特定領域の球通過を条件として、
所定回数継続するようにしたパチンコ遊技機は、いわゆ
る第二種パチンコ遊技機として良く知られている。
【0003】この種のパチンコ遊技機にあって、複数の
特別開放作動パターンを実行するようにした機種の場
合、特定領域の球通過率を高くして特別開放作動を発生
させ易くする一方で、特別開放作動で実行する開閉ラウ
ンドの継続可能回数を、例えば2回,7回,15回のよ
うに複数設定し、これらを遊技球が特定領域を通過した
時点で選定して、その選定結果に基づいて遊技者に供与
する利得に差が生ずるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な異なる供与利得を設けたものにあって、該供与利得の
選定は、特定領域の球通過を契機として実行される乱数
抽選によるため、遊技者は特別開放作動で供与される利
得を前もって知ることができないという問題点がある。
また、選定された利得としての開閉ラウンドの継続可能
回数を、その直後に表示装置に表示して遊技者に報知し
ているので、その報知時間を必要とし、このため特別開
放作動の開始が遅れるという問題点もある。さらに、始
動領域の球通過を駆動契機とする開閉部材の開放駆動に
より、入賞口から閉鎖作動領域内に流入した遊技球が惜
しくも特定領域を通過せず、一般領域を通過した場合に
は、所定個数(例えば15個)の賞球が払い出されるのみ
であり、折角、入賞口から閉鎖作動領域内に流入した遊
技球であっても、特定領域を通過しない場合には、その
重要度が極めて低いものとなっている。
【0005】また、始動領域の球通過を駆動契機とする
開閉部材の開放駆動により、入賞口から閉鎖作動領域内
に流入した遊技球の特定領域通過率が一律となっている
ため、遊技球が閉鎖作動領域内に流入する度に遊技者が
抱く大当り発生の期待感も毎回同程度であり、期待感を
高揚させる心理的な演出効果に乏しいという問題点もあ
った。
【0006】本発明は、かかる従来の問題点を解消し得
るようにしたパチンコ遊技機を提供することを目的とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、入賞口を開閉
する開閉部材を備え、かつ該入賞口により外部と連通す
る閉鎖作動領域内に一般領域と特定領域とを備えた入賞
装置と、遊技球の通過により前記開閉部材を開閉させる
始動領域とを備えてなり、該始動領域の球通過を駆動契
機とする開閉部材の開放駆動により入賞口から閉鎖作動
領域内に流入した遊技球が特定領域を通過した場合に、
開閉部材が所定開放態様で開放駆動される特別開放作動
を発生させるとともに、該特別開放作動中にあって、開
閉部材の開放駆動開始から所定終了条件の成立を契機と
して開閉部材の開放駆動が終了する開閉ラウンドを、特
定領域の球通過を条件として、所定回数継続するように
したパチンコ遊技機において、前記始動領域の球通過を
駆動契機とする開閉部材の開放駆動により入賞口から閉
鎖作動領域内に流入した遊技球が一般領域を通過した場
合に、予め定められた利得内容の異なる複数の利得態様
の中から、何れかを選定する利得選定手段を備えている
ことを特徴とするパチンコ遊技機である。
【0008】ここで、予め定められた利得内容の異なる
複数の利得態様を、次の特別開放作動の発生で供与され
ることとなる利得に係る態様とする構成が提案され得
る。このような、次の特別開放作動の発生で供与される
こととなる利得に係る態様としては、特別開放作動で実
行される開閉ラウンドの継続可能回数を異ならせる態様
や、開閉ラウンドの継続可能回数を一定にするととも
に、一回の開閉ラウンドにおける開閉部材の連続開閉回
数又は連続開放時間を異ならせる態様や、開閉ラウンド
の継続可能回数と、一回の開閉ラウンドにおける開閉部
材の連続開閉回数又は連続開放時間とを一定にするとと
もに、入賞球1個につき払い出される賞球数を異ならせ
る態様等が挙げられる。また、これらの中で、特別開放
作動での異なる開閉ラウンドの継続可能回数で定められ
る複数の利得態様が、遊技者にとって利得の違いが分か
り易く、現行の第二種パチンコ遊技機における異なる利
得の供与形態にも一致するので最も好適である。
【0009】かかる構成にあって、始動領域の球通過を
駆動契機とする開閉部材の開放駆動により入賞口から閉
鎖作動領域内に流入した遊技球が一般領域を通過した場
合に、利得選定手段によって、利得内容の異なる複数の
利得態様の中から何れかの利得態様が選定されるので、
その選定結果を表示して遊技者に報知することができ
る。これにより、遊技者は、次の特別開放作動の発生で
供与されることとなる利得を前もって知ることが可能と
なる。また、このように、特別開放作動発生時の供与利
得を、該特別開放作動の発生前に表示できるので、その
発生後における報知時間が不要となり、特別開放作動の
開始を迅速に行うことが可能となる。さらに、一般領域
の球通過を契機として利得態様が選定されるので、遊技
球が惜しくも特定領域を通過しなかった場合でも、該遊
技球の重要度を高めることができる。
【0010】前記利得選定手段としては、遊技球の通過
により、高利得態様への更改を生ずる一般領域と、低利
得態様への更改を生じる一般領域とにより構成したもの
が提案され得る。かかる構成にあっては、閉鎖作動領域
に流入した遊技球が何れの一般領域を通過するかで利得
態様を選定することができる。
【0011】また、前記利得選定手段として、一般領域
の遊技球の通過を契機として、利得態様を順に変更する
ように構成したものも提案され得る。かかる構成にあっ
ては、閉鎖作動領域内に複数の一般領域が設けられてい
る場合にあっても、各一般領域が対等の選定機能を有す
るものとなり、何れの一般領域を遊技球が通過しても利
得態様を順に選定することができる。ここで、利得態様
の変更は、一般領域を遊技球が通過する毎に行ってもよ
いし、または、遊技球が二回或いは三回通過する毎のよ
うに所定通過回数毎に一回宛変更するようにしてもよ
い。
【0012】さらに、閉鎖作動領域内で特定領域に至る
流下路に、遊技球の特定領域の通過を容易とする状態
と、困難とする状態を交互に生じるように作動する誘導
部材を配設するとともに、予め定められた利得内容の異
なる複数の利得態様を、前記誘導部材の作動制御を介し
て、次に閉鎖作動領域内に流入する遊技球の特定領域通
過率を異ならせる複数の作動態様により構成するように
してもよい。かかる構成にあっては、一般領域の球通過
を契機として次回球流入時の特定領域通過率を異ならせ
る作動態様が選定されるので、上記と同様に、遊技球が
惜しくも特定領域を通過しなかった場合でも、該遊技球
の重要度を高めることができるとともに、遊技者が抱く
大当り発生の期待感に変化を生じさせることができる。
【0013】また、遊技球の特定領域通過率を異ならせ
る複数の作動態様としては、誘導部材を回転駆動可能に
設けるとともに、該誘導部材が一定速度で回転する通常
回転態様と、誘導部材が遊技球の特定領域の通過を容易
とする位置で緩速回転又は一旦停止する特殊回転態様と
からなるものとする構成が提案され得る。このように、
通常回転態様と、特殊回転態様とからなる二通りの誘導
部材の回転態様を設定し、遊技球が一般領域を通過した
場合に、その何れかの回転態様を選定することにより、
該誘導部材の回転態様に基づいて次回球流入時における
特定領域通過率を変更することができるとともに、特定
領域の球通過を容易とする特殊回転態様状態にあって
は、遊技者が抱く大当り発生の期待感を増大させること
ができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の第一実施例を、添付図面
に基づいて説明する。図1は、第二種パチンコ遊技機と
して構成されたパチンコ遊技機の遊技盤1を示す正面図
であって、該遊技盤1には、その略中央部に入賞装置2
が配設されており、また、該入賞装置2の下方には、始
動領域3aを中央に位置させてその両側に始動領域3
b,3bが横一列状に配設されている。
【0015】前記始動領域3aは、遊技球の通過により
球検知信号を送出する始動スイッチS1(図8参照)を
備えており、該始動スイッチS1 から球検知信号が送出
されると、所定個数(例えば15個)の賞球が払い出され
るとともに、後述する入賞装置2の開閉部材4,4が開
閉駆動され、入賞口5,5の所定時間(例えば0.8秒
間)の開放が2回行われる。また、始動領域3b,3b
は、遊技球の通過により球検知信号を送出する始動スイ
ッチS2(図8参照)を夫々備えており、該始動スイッ
チS2 から球検知信号が送出されると、所定個数(例え
ば15個)の賞球が払い出されるとともに、開閉部材4,
4が開閉駆動されて、入賞口5,5の所定時間(例えば
0.3秒間)の開放が1回行われる。
【0016】その他、遊技盤1には、種々の一般入賞口
6a,6b,風車7a,7b等の遊技装置や、電飾装置
8a,8bが所定位置に配設されている。また、入賞装
置2の上部には、ドットマトリックス表示器等の表示装
置23が配設されており、該表示装置23には、後述す
る特別開放作動での異なる開閉ラウンドの継続可能回数
やその他の所要情報が表示される。
【0017】前記入賞装置2には、図2,図3に示すよ
うに、外郭を構成する入賞ケース9の略中央位置に、矩
形状に開口された奥に深い閉鎖作動領域10が形成され
ている。該閉鎖作動領域10は、左右両側に側壁部1
1,11を備え、かつ上部及び下部に天蓋部14と底壁
部13とを備えている。また、天蓋部14と底壁部13
間の中段位置には棚壁部12が配設されており、該棚壁
部12と天蓋部14間の左右両側に閉鎖作動領域10を
外部と連通させる入賞口5,5が設けられている。該入
賞口5,5には、駆動軸15,15により下端部が軸支
された翼片からなる開閉部材4,4が配設されており、
該開閉部材4,4を駆動軸15,15に連繋した図示し
ない入賞口開閉ソレノイド32(図8参照)等からなる
開閉駆動手段によって往復回動駆動することにより、略
起立状態で入賞口5,5を塞ぐ閉鎖位置と、略倒ハ字形
に外側方に拡開して入賞口5,5を開放する開放位置と
に変換制御し得るようになっている。
【0018】前記棚壁部12の上面は、半球状の複数の
小突起17を備え、かつ若干の勾配で後方傾斜した傾斜
案内面12aとなっており、入賞口5,5から流入して
該傾斜案内面12a上に落下した遊技球を、前記小突起
17によって方向を変えて後方に流下させ得るようにな
っている。また、該棚壁部12の後方には、遊技球が通
過する3つの通過領域16a,16b,16cが横一列
状に区画形成されており、各通過領域16a,16b,
16cには遊技球の通過を検知するカウントスイッチS
3 (図8参照)が夫々配設されている。
【0019】前記通過領域16a,16b,16cの何
れかを通過した遊技球は、図示しない球通路を流下し
て、閉鎖作動領域10の後壁部19に開口された球出口
20から閉鎖作動領域10内に放出される。ここで、閉
鎖作動領域10の底壁部13の上面は若干の勾配で前方
傾斜しており、前記球出口20から放出された遊技球を
前方に流下させ得るようになっている。底壁部13の前
縁部には、中央に特定領域21が、また、その左右両側
に一般領域22a,22bが区画形成されている。特定
領域21は、遊技球の通過により球検知信号を送出する
特定領域スイッチS4 (図8参照)を備えており、該特
定領域スイッチS4 から球検知信号が送出されると、所
定個数(例えば15個)の賞球が払い出されるとともに、
開閉部材4,4が所定開放態様で開放駆動される大当り
としての特別開放作動が実行され、また、該特別開放作
動中にあっては、所定回数を上限とする開閉ラウンドを
継続させるようになっている。一方、一般領域22aは
一般領域スイッチS5 (図8参照)を備え、一般領域2
2bは一般領域スイッチS6(図8参照)を備えてお
り、遊技球の通過により該一般領域スイッチS5 ,S6
から球検知信号が送出されると、所定個数(例えば15
個)の賞球が払い出される。また、該一般領域スイッチ
S5 ,S6 によって、後述する利得選定手段が構成され
ている。
【0020】前記閉鎖作動領域10の底壁部13上に
は、特定領域21に至る遊技球の流下路内に位置させ
て、重量挙げの人形を模した誘導部材24が配設されて
おり、該人形の股の間に遊技球を後方から前方に通過さ
せ得る球通路25が形成されている。該誘導部材24
は、図4に示すように、下部に配設された駆動モータ2
6により、定常遊技時には、 5秒で一回転する一定速度
で一方向に回転駆動されている。そして、その回転過程
において、図5イに示すように、人形が正面(又は背
面)を向いた状態であると、遊技球が球通路25を通っ
て、概ね特定領域21に流入し、また、図5ロに示すよ
うに、人形が側面を向いた状態であると、遊技球が人形
の足によって直進を阻止され、左右に迂回して概ね一般
領域22a,22bの何れかに流入することとなる。こ
のような誘導部材24の作動態様により、遊技球の特定
領域21の通過を容易とする状態と、困難とする状態と
が交互に生じるようになっている。
【0021】また、図6イ,ロに示すように、誘導部材
24と特定領域21との間には、遊技球の保持部材27
が底壁部13から出没するように配設されている。該保
持部材27は、図7イ,ロに示すように、リンク機構2
8を介して昇降駆動ソレノイド29のプランジャ30に
連繋されており、該昇降駆動ソレノイド29のOFF状
態でプランジャ30が上方に後退作動すると、図7イに
示すように、支軸31を支点として回動するリンク機構
28を介して保持部材27が降下し、また、昇降駆動ソ
レノイド29のON状態でプランジャ30が下方に進出
作動すると、図7ロに示すように、支軸31を支点とし
て回動するリンク機構28を介して保持部材27が上昇
するようになっている。ここで、該保持部材27の昇降
駆動は、大当りとしての特別開放作動中に実行され、定
常遊技時には、底壁部13の上面と略面一となる状態で
底壁部13の下部に収納されている。
【0022】上述のパチンコ遊技機の作動制御を、図8
に示す制御回路に基づいて説明する。主制御基板60に
は、パチンコ遊技機の遊技作動等を制御するための基板
回路が設けられており、この基板回路上には主制御用中
央制御装置CPUが配設されている。この主制御用中央
制御装置CPUは、遊技に関する統括的な制御を処理実
行するものであって、該主制御用中央制御装置CPUに
は、演算処理に用いる動作プログラムを格納する記憶装
置ROMと、必要なデータを随時読み書き可能な記憶装
置RAMとが、データを読み書きするアドレスを指定す
る情報を一方的に伝えるアドレスバス(図示省略)と、
データのやり取りを行なうデータバス(図示省略)を介
して接続され、該主制御基板60の基板回路を構成して
いる。この記憶装置ROMには、制御プログラム、特別
開放作動での異なる開閉ラウンドの継続可能回数パター
ン、誘導部材24の回転態様パターン等の固定データが
記憶されている。また、記憶装置RAMには、始動スイ
ッチS1 ,S2、カウントスイッチS3 、特定領域スイ
ッチS4 及び一般領域スイッチS5 ,S6 から送出され
た球検知信号等の情報が一時的に記憶される記憶エリ
ア、ソフトタイマを構成するレジスタ領域及びワークエ
リア等が設けられている。
【0023】この主制御基板60の基板回路には、所定
のクロックパルスを出力するクロック装置(図示省略)
が設けられ、主制御用中央制御装置CPUに接続されて
いる。そして主制御用中央制御装置CPUは一定間隔の
クロックパルスによって、時系列的に演算処理を行い、
一連の処理作動を順次実行する。また、このクロック装
置により出力されたクロックパルスをカウントして、時
間を計測するタイマーも接続されている。
【0024】また、この主制御基板60の基板回路に
は、主制御用中央制御装置CPUが周辺機器とデータ通
信を行う入力ポート(図示省略)及び出力ポート(図示
省略)が設けられている。該入力ポートには、盤面中継
基板61を介して上述した始動スイッチS1 ,S2、カ
ウントスイッチS3 、特定領域スイッチS4 及び一般領
域スイッチS5 ,S6 が接続されており、主制御基板6
0が2ms毎に各スイッチS1 〜S6 の遊技球検出状態
を調べ、遊技球検出があるとその信号が波形整形回路に
より波形整形されて主制御用中央制御装置CPUに入力
され、その情報を記憶装置RAMに記憶する。一方、主
制御基板60の出力ポートには、盤面中継基板61を介
して入賞口開閉ソレノイド32、誘導部材24の駆動モ
ータ26、保持部材27の昇降駆動ソレノイド29、ラ
ウンド回数等の表示装置23等が接続されており、これ
らが主制御用中央制御装置CPUの制御指令信号に従っ
て作動される。また、主制御基板60の出力ポートを介
して主制御用中央制御装置CPUの制御指令信号が、音
源制御基板63、光源制御基板64、及び払出制御基板
65の各入力ポートに向けて一方向に発信されるように
なっている。
【0025】ここで、主制御用中央制御装置CPU及び
上記各制御基板63,64,65に設置されている各中
央制御装置CPUは、所定のデータの処理を行う演算ユ
ニット(ALU)を連成した演算装置と、この演算装置
に入出力するデータや読み込んだ命令を保管しておくレ
ジスタと、命令を解読するデコーダ等によって構成され
ている。なお、該演算ユニットの連成数によって、中央
制御装置CPUの演算処理能力が決まる。そして、主制
御用中央制御装置CPUは、所定の形式で生成した制御
指令信号を各制御基板63,64,65に夫々送信し、
各制御基板63,64,65の中央制御装置CPUが該
制御指令信号に従って所定の制御を処理実行することと
なる。
【0026】上記音源制御基板63には、スピーカから
発生する効果音等を制御するための基板回路が設けられ
ている。この基板回路は、音響を制御する音源制御用中
央制御装置CPUに、動作プログラムや音響発生パター
ン等の固定データが記憶されている記憶装置ROMと、
必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポ
ート及び出力ポートとを備えてなる。この音源制御基板
63は、上記の主制御基板60より入力ポートを介して
受信した制御指令信号を音源制御用中央制御装置CPU
で演算処理し、所定の音データを出力ポートを介してサ
ウンドジェネレータに送信して、スピーカから所定の効
果音を出力させる。
【0027】また、上記光源制御基板64には、パチン
コ遊技機に備えられた発光ダイオードや装飾ランプとい
った電飾装置8を制御するための基板回路が設けられて
いる。この基板回路は、電飾装置8の点灯,点滅等を制
御する光源制御用中央制御装置CPUに、動作プログラ
ムや、発光ダイオード,装飾ランプ等を電飾するための
電飾パターン等の固定データが記憶されている記憶装置
ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAM
と、入力ポート及び出力ポートとを備えてなる。この光
源制御基板64は、光源制御用中央制御装置CPUで、
上記の主制御基板60から入力ポートを介して受信した
制御指令信号を演算処理し、所定の光データを出力ポー
トを介して、発光ダイオードLEDや装飾ランプ等を発
光作動するドライバを配した光源作動基板に送信し、所
定の発光ダイオードや装飾ランプ等を所定の演出態様で
点灯,点滅させる。
【0028】また、上記払出制御基板65には、遊技球
の貸球や賞球等を制御するための基板回路が設けられて
いる。この基板回路は、貸球ユニットや賞球ユニット等
の各種ソレノイドを作動して、所定の貸球や賞球の供給
を制御する払出制御用中央制御装置CPUに、動作プロ
グラム、賞球や貸球の球数パターン等の固定データが記
憶されている記憶装置ROMと、球数カウントデータ等
の必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力
ポート及び出力ポートとを備えてなる。この払出制御基
板65は、主制御基板60から受信した制御指令信号に
従い、払出制御用中央制御装置CPUで演算処理し、所
定のデータを出力ポートを介して払出中継基板に送信
し、このデータにより貸球ユニットや賞球ユニット等の
各種ソレノイドを作動させて、所定の貸球や賞球の払い
出しを実行する。また、払出制御基板65は、プリペイ
ド金額を記憶したプリペイドカードの読み書きを行うプ
リペイドカードユニットと、該プリペイドカードのデー
タ処理を中継するCR接続基板を介して接続されてお
り、プリペイド金額の残額データ等を送受する。
【0029】次に、図8に示した制御回路の作動制御に
よるパチンコ遊技機の作動について説明する。遊技球が
図示しない発射装置から遊技盤1に打ち出され、この遊
技球が始動領域3a,3b,3bの何れかを通過する
と、入賞装置2の開閉部材4,4が瞬時的に1回または
2回開閉駆動される。即ち、始動領域3aを遊技球が通
過した場合には、始動スイッチS1 から送出される球検
知信号に基づいて入賞口開閉ソレノイド32が作動し
て、開閉部材4,4が所定時間(例えば0.8秒間)、2
回開放駆動される。また、始動領域3b,3bの何れか
を遊技球が通過した場合には、始動スイッチS2 から送
出される球検知信号に基づいて入賞口開閉ソレノイド3
2が作動して、開閉部材4,4が所定時間(例えば0.3
秒間)に亘って1回開放駆動される。そして、この開閉
部材4,4の開放駆動中に入賞口5,5から遊技球が流
入すると、該遊技球は、棚壁部12の傾斜案内面12a
上に落下し、通過領域16a,16b,16cの何れか
を通過して、閉鎖作動領域10の後壁部19の球出口2
0から閉鎖作動領域10内に放出され、一方向に回転駆
動されている誘導部材24の障害を経て、特定領域21
及び一般領域22a,22bの何れかに流入する。ここ
で、遊技球が特定領域21に流入すると、特定領域スイ
ッチS4 により特定領域21の球通過が検知され、その
球検知信号に基づいて開閉部材4,4が所定開放態様で
開放駆動される大当りとしての特別開放作動が実行され
る。
【0030】この特別開放作動により、入賞口開閉ソレ
ノイド32が作動して、開閉部材4,4を所定制限開閉
回数(例えば18回)開閉させ、かつ一回の開閉毎に所定
時間(例えば0.8 秒間)の開放状態を生じさせる開閉ラ
ウンドが開始される。
【0031】一回の開閉ラウンドは、所定制限開閉回数
(例えば18回)の開閉が満了するか、該所定制限開閉回
数内でカウントスイッチS3 により規定個数(例えば10
個)の遊技球の入賞検知がなされるか、またはその入賞
した遊技球が特定領域21の特定領域スイッチS4 を通
過するかの何れかによる所定終了条件の成立を契機とし
て終了する。そして、この開閉ラウンド中または開閉ラ
ウンド終了後の所定有効時間(例えば2.3秒間)以内
に、特定領域スイッチS4 によって特定領域21の球通
過が検知されると、次の開閉ラウンドへ進む条件が充足
され、開閉ラウンドが再開される。この開閉ラウンド
が、後述する利得選定手段で選定される継続可能回数
(例えば2回,7回,15回)を上限として継続されると、
特別開放作動が終了する。尚、この特別開放作動中にあ
って、特定領域21または一般領域22a,22bの球
通過により、特定領域スイッチS4または一般領域スイ
ッチS5 ,S6 から球検知信号が送出される度に所定個
数(例えば15個)の賞球が払い出される。
【0032】また、前記開閉ラウンド中にあっては、図
6イに示すように、誘導部材24の回転駆動が停止され
て、人形が正面を向いた状態で静止するとともに、保持
部材27が上昇駆動されて、底壁部13から突き出た状
態となる。これにより、入賞口5,5から流入し、通過
領域16a,16b,16cを経て、球出口20から閉
鎖作動領域10内に放出される遊技球は、まず、誘導部
材24の球通路25を通過して保持部材27で保持さ
れ、次の遊技球は球通路25内に保持される。それ以降
に球出口20から放出される遊技球は、誘導部材24を
左右に迂回して一般領域22a,22bの何れかに流入
する。そして、上述した所定終了条件の成立を契機とし
て開閉ラウンドが終了すると、図6ロに示すように、保
持部材27が降下駆動されて、底壁部13の上面と略面
一となり、保持されていた遊技球が特定領域21に流入
することとなる。これにより、開閉ラウンドが継続し易
いようになっている。
【0033】次に本発明の要部について説明する。本発
明にかかるパチンコ遊技機は、始動領域3a,3b,3
bの球通過を駆動契機とする開閉部材4,4の開放駆動
により入賞口5,5から閉鎖作動領域10内に流入した
遊技球が一般領域22a,22bを通過した場合に、予
め定められた利得内容の異なる複数の利得態様の中か
ら、何れかを選定する利得選定手段を備えている。この
第一実施例では、予め定められた利得内容の異なる複数
の利得態様を、次の特別開放作動の発生で供与されるこ
ととなる利得に係る態様としており、該利得態様が特別
開放作動での異なる開閉ラウンドの継続可能回数で定め
られている。
【0034】上述した主制御基板60の記憶装置ROM
には、利得内容の異なる複数の利得態様として、例えば
2回,7回,15回の三態様からなる開閉ラウンドの継続
可能回数が記憶されており、これらの利得態様の中から
何れかが利得選定手段によって選定される。ここで、電
源投入時または特別開放作動の終了時には、継続可能回
数 7回の利得が主制御基板60の主制御用中央制御装置
CPUによって自動的に選定され、その回数が入賞装置
2の表示装置23に表示される。この状態で、始動領域
3a,3b,3bの球通過を駆動契機とする開閉部材
4,4の開放駆動により入賞口5,5から閉鎖作動領域
10内に流入した遊技球が特定領域21を通過し、その
球検知信号が主制御基板60の主制御用中央制御装置C
PUに入力されると、開閉ラウンドの継続可能回数を 7
回とする特別開放作動が実行される。
【0035】上記三態様の利得態様の中から何れかを選
定する利得選定手段は、一般領域22a,22bによっ
て構成されている。ここで、一方の一般領域22aは、
遊技球の通過により、高利得態様への更改を生ずる選定
領域として作用し、他方の一般領域22bは、低利得態
様への更改を生ずる選定領域として作用する。即ち、始
動領域3a,3b,3bの球通過を駆動契機とする開閉
部材4,4の開放駆動により入賞口5,5から閉鎖作動
領域10内に流入した遊技球が、高利得態様への更改を
生ずる一般領域22aを通過することによって、一般領
域スイッチS5からの球検知信号が主制御基板60の主
制御用中央制御装置CPUに入力されると、初期設定さ
れている次の特別開放作動における開閉ラウンドの継続
可能回数7回の利得が15回に更改され、その回数が表示
装置23に表示される。尚、この状態で、次の遊技球が
再び一般領域22aを通過すると、再度継続可能回数15
回の利得に更改される。また、この状態で、低利得態様
への更改を生ずる一般領域22bを遊技球が通過して、
一般領域スイッチS6 からの球検知信号が主制御基板6
0の主制御用中央制御装置CPUに入力されると、継続
可能回数15回の利得が 7回に更改され、その回数が表示
装置23に表示される。さらに、次の遊技球が再び一般
領域22bを通過すると、継続可能回数 7回の利得が 2
回に更改され、その回数が表示装置23に表示される。
尚、この状態で、次の遊技球が一般領域22aを通過し
た場合には、再度継続可能回数 2回の利得に更改される
こととなる。
【0036】かかる構成にあって、始動領域3a,3
b,3bの球通過を駆動契機とする開閉部材4,4の開
放駆動により入賞口5,5から閉鎖作動領域10に流入
した遊技球が、一般領域22a,22bの何れを通過す
るかで、複数の利得態様としての、例えば 2回,7回,1
5回の三態様からなる開閉ラウンドの継続可能回数を選
定することができる。そして、このように、利得内容の
異なる複数の利得態様の中から何れかの利得態様が選定
されるので、その選定結果を表示装置23に表示して遊
技者に報知することができる。これにより、遊技者は、
次の特別開放作動の発生で供与されることとなる利得を
前もって知ることが可能となる。また、このように、特
別開放作動発生時の供与利得を、該特別開放作動の発生
前に表示できるので、その発生後における報知時間が不
要となり、特別開放作動の開始を迅速に行うことが可能
となる。さらに、一般領域22a,22bの球通過を契
機として利得態様が選定されるので、遊技球が惜しくも
特定領域21を通過しなかった場合でも、該遊技球の重
要度を高めることができる。
【0037】次に、上記第一実施例の変形実施例につい
て説明する。第一実施例では、利得選定手段を、高利得
態様への更改を生ずる一般領域22aと、低利得態様へ
の更改を生ずる一般領域22bとによって構成していた
のに対して、この実施例は、利得選定手段が、一般領域
22aまたは一般領域22bを遊技球が通過する毎に、
利得態様を順に変更するように構成される。即ち、一般
領域22aまたは一般領域22bを遊技球が通過するこ
とによって、一般領域スイッチS5 ,S6 の何れかから
の球検知信号が主制御基板60の主制御用中央制御装置
CPUに入力される度に、次の特別開放作動における開
閉ラウンドの継続可能回数が、「 7回→15回→ 7回→ 2
回→ 7回→15回」のように順次変更されるようになって
おり、その回数が表示装置23に表示される。また、こ
のような「 2回,7回,15回」間を折り返して往復する
ような変更順序に代えて、「 7回→15回→ 2回→ 7回→
15回→ 2回」のように「 2回,7回,15回」をその順序
で繰り返す変更順序としてもよい。
【0038】かかる構成にあっては、閉鎖作動領域10
内に複数の一般領域22a,22bが設けられていて
も、各一般領域22a,22bが対等の選定機能を有す
るものとなり、何れの一般領域22a,22bを遊技球
が通過しても利得態様を順に選定することができる。
【0039】尚、上記変形実施例では、利得態様の変更
を、一般領域を遊技球が通過する毎に行うようにしてい
るが、これに代えて、遊技球が一般領域を二回或いは三
回通過する毎のように所定通過回数毎に一回宛利得態様
を順に変更するようにしてもよい。
【0040】また、上記第一実施例及び変形実施例で
は、次の特別開放作動の発生で供与されることとなる利
得に係る態様を、特別開放作動で実行される開閉ラウン
ドの継続可能回数を異ならせる態様として説明したが、
これ以外に、開閉ラウンドの継続可能回数を一定(例え
ば15回)にするとともに、一回の開閉ラウンドにおける
開閉部材4,4の連続開閉回数を例えば 4回, 9回,18
回のように異ならせたり、又は開閉部材4,4の連続開
放時間を例えば 2秒,7秒,14秒のように異ならせる態
様や、開閉ラウンドの継続可能回数(例えば15回)と、
一回の開閉ラウンドにおける開閉部材4,4の連続開閉
回数(例えば18回)又は連続開放時間(例えば14秒)と
を一定にするとともに、入賞球1個につき払い出される
賞球数を例えば 2個,7個,15個のように異ならせる態
様であってもよい。
【0041】次に、第二実施例について説明する。この
実施例は、予め定められた利得内容の異なる複数の利得
態様が、次に閉鎖作動領域10内に流入する遊技球の特
定領域通過率を異ならせる誘導部材24の複数の作動態
様により構成されている。
【0042】上述した主制御基板60の記憶装置ROM
には、利得内容の異なる複数の利得態様として、誘導部
材24が一定速度で回転する通常回転態様と、誘導部材
24が遊技球の特定領域21の通過を容易とする状態で
回転する特殊回転態様とからなる回転態様パターンが記
憶されている。
【0043】ここで、通常回転態様では、上述したよう
に、駆動モータ26によって誘導部材24が 5秒で一回
転する一定速度で一方向に回転駆動される。また、特殊
回転態様では、一回転の周期( 5秒)は同じであるが、
一定速度ではなく、図9イに示すように、誘導部材24
が正面を向き、遊技球が球通路25を後方から前方に通
過し得る位置で 1秒間停止し、続く 1.5秒で例えば左へ
180度定速回転して、図9ロに示すように、誘導部材2
4が背面を向いた位置で再び 1秒間停止し、続く 1.5秒
で左へさらに 180度定速回転して正面を向くように回転
駆動される。
【0044】前記誘導部材24の通常回転態様と特殊回
転態様との利得選定手段は、第一実施例と同様に、一般
領域22a,22bによって構成されている。即ち、一
方の一般領域22aは、遊技球の通過により、誘導部材
24を特殊回転態様に選定する選定領域として作用し、
他方の一般領域22bは誘導部材24を通常回転態様に
選定する選定領域として作用する。そして、始動領域3
a,3b,3bの球通過を駆動契機とする開閉部材4,
4の開放駆動により入賞口5,5から閉鎖作動領域10
内に流入した遊技球が、一般領域22aを通過すること
により、一般領域スイッチS5 からの球検知信号が主制
御基板60の主制御用中央制御装置CPUに入力される
と、初期設定されている通常回転態様から特殊回転態様
となり、またこの状態で、次の遊技球が一般領域22b
を通過して、一般領域スイッチS6 からの球検知信号が
主制御基板60の主制御用中央制御装置CPUに入力さ
れると、通常回転態様に戻る。
【0045】かかる構成にあっては、定常遊技状態にお
いて、遊技球が一般領域22a,22bの何れかを通過
すると、誘導部材24の通常回転態様と特殊回転態様と
の何れかの回転態様が選定されるので、該誘導部材24
の回転態様に基づいて次回球流入時における特定領域通
過率を変更することができる。これにより、遊技球が惜
しくも特定領域21を通過しなかった場合でも、該遊技
球の重要度を高めることができるとともに、遊技者が抱
く大当り発生の期待感に変化を生じさせることができ
る。また、特定領域21の球通過を容易とする特殊回転
態様状態にあっては、遊技者が抱く大当り発生の期待感
を増大させることができる。
【0046】尚、上記第二実施例では、一般領域22a
を特殊回転態様の選定領域とする一方、一般領域22b
を通常回転態様の選定領域としているが、これに代え
て、一般領域22a,22bに対等の選定機能を持た
せ、一般領域22a,22bの何れかを遊技球が通過す
る度に、通常回転態様と特殊回転態様を交互に選定する
ようにしてもよい。
【0047】また、特殊回転態様にあって、上記実施例
では、誘導部材24が特定領域21の球通過を容易とす
る位置で一旦停止するようにしているが、これに代え
て、誘導部材24を、特定領域21の球通過を容易とす
る位置で緩速回転させることも可能である。
【0048】
【発明の効果】本発明は、上述したように、前記始動領
域の球通過を駆動契機とする開閉部材の開放駆動により
入賞口から閉鎖作動領域内に流入した遊技球が一般領域
を通過した場合に、予め定められた利得内容の異なる複
数の利得態様の中から、何れかを選定する利得選定手段
を備えてなるものであり、予め定められた利得内容の異
なる複数の利得態様を、次の特別開放作動の発生で供与
されることとなる開閉ラウンドの継続可能回数等の利得
に係る態様としたから、始動領域の球通過を駆動契機と
する開閉部材の開放駆動により入賞口から閉鎖作動領域
内に流入した遊技球が一般領域を通過した場合に、利得
選定手段によって、利得内容の異なる複数の利得態様の
中から何れかの利得態様が選定されるので、その選定結
果を表示して遊技者に報知することができる。これによ
り、遊技者は、次の特別開放作動の発生で供与されるこ
ととなる利得を前もって知ることが可能となる。また、
このように、特別開放作動発生時の供与利得を、該特別
開放作動の発生前に表示できるので、その発生後におけ
る報知時間が不要となり、特別開放作動の開始を迅速に
行うことが可能となる。さらに、一般領域の球通過を契
機として利得態様が選定されるので、遊技球が惜しくも
特定領域を通過しなかった場合でも、該遊技球の重要度
を高めることができる。
【0049】ここで、前記利得選定手段を、遊技球の通
過により、高利得態様への更改を生ずる一般領域と、低
利得態様への更改を生じる一般領域とによって構成すれ
ば、閉鎖作動領域に流入した遊技球が何れの一般領域を
通過するかで利得態様を選定することができる。
【0050】また、前記利得選定手段を、一般領域の遊
技球の通過を契機として、利得態様を順に変更するよう
に構成することもでき、この場合には、閉鎖作動領域内
に複数の一般領域が設けられている場合にあっても、各
一般領域が対等の選定機能を有するものとなり、何れの
一般領域を遊技球が通過しても利得態様を順に選定する
ことができる。
【0051】さらに、閉鎖作動領域内で特定領域に至る
流下路に、遊技球の特定領域の通過を容易とする状態
と、困難とする状態を交互に生じるように作動する誘導
部材を配設するとともに、予め定められた利得内容の異
なる複数の利得態様を、前記誘導部材の作動制御を介し
て、次に閉鎖作動領域内に流入する遊技球の特定領域通
過率を異ならせる複数の作動態様により構成すれば、一
般領域の球通過を契機として次回球流入時の特定領域通
過率を異ならせる作動態様が選定されるので、上記と同
様に、遊技球が惜しくも特定領域を通過しなかった場合
でも、該遊技球の重要度を高めることができるととも
に、遊技者が抱く大当り発生の期待感に変化を生じさせ
ることができる。
【0052】また、遊技球の特定領域通過率を異ならせ
る複数の作動態様を、誘導部材を回転駆動可能に設ける
とともに、該誘導部材が一定速度で回転する通常回転態
様と、誘導部材が遊技球の特定領域の通過を容易とする
位置で緩速回転又は一旦停止する特殊回転態様とによっ
て構成すれば、遊技球が一般領域を通過した場合に、誘
導部材の回転態様に基づいて次回球流入時における特定
領域通過率を変更することができるとともに、特定領域
の球通過を容易とする特殊回転態様状態にあっては、遊
技者が抱く大当り発生の期待感を増大させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるパチンコ遊技機の遊技盤を示す
正面図である。
【図2】遊技盤に配設される入賞装置の拡大正面図であ
る。
【図3】入賞装置の内部構造を示す斜視図である。
【図4】誘導部材とその駆動モータを示す斜視図であ
る。
【図5】イは誘導部材が遊技球の特定領域の通過を容易
とする状態、ロは困難とする状態を夫々示す作用説明図
である。
【図6】イは保持部材の上昇状態、ロは降下状態を示す
作用説明図である。
【図7】イは降下状態、ロは上昇状態を示す保持部材の
駆動機構の斜視図である。
【図8】遊技を制御する制御回路のブロック回路図であ
る。
【図9】イは誘導部材(人形)が正面を向いた状態、ロ
は背面を向いた状態を示す作用説明図である。
【符号の説明】
2 入賞装置 3a,3b 始動領域 4 開閉部材 5 入賞口 10 閉鎖作動領域 21 特定領域 22a,22b 一般領域 24 誘導部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年3月1日(2002.3.1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるパチンコ遊技機の遊技盤を示す
正面図である。
【図2】遊技盤に配設される入賞装置の拡大正面図であ
る。
【図3】入賞装置の内部構造を示す斜視図である。
【図4】誘導部材とその駆動モータを示す斜視図であ
る。
【図5】イは誘導部材が遊技球の特定領域の通過を容易
とする状態、ロは困難とする状態を夫々示す作用説明図
である。
【図6】イは保持部材の上昇状態、ロは降下状態を示す
作用説明図である。
【図7】イは上昇状態、ロは降下状態を示す保持部材の
駆動機構の斜視図である。
【図8】遊技を制御する制御回路のブロック回路図であ
る。
【図9】イは誘導部材(人形)が正面を向いた状態、ロ
は背面を向いた状態を示す作用説明図である。
【符号の説明】 2 入賞装置 3a,3b 始動領域 4 開閉部材 5 入賞口 10 閉鎖作動領域 21 特定領域 22a,22b 一般領域 24 誘導部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入賞口を開閉する開閉部材を備え、かつ該
    入賞口により外部と連通する閉鎖作動領域内に一般領域
    と特定領域とを備えた入賞装置と、遊技球の通過により
    前記開閉部材を開閉させる始動領域とを備えてなり、該
    始動領域の球通過を駆動契機とする開閉部材の開放駆動
    により入賞口から閉鎖作動領域内に流入した遊技球が特
    定領域を通過した場合に、開閉部材が所定開放態様で開
    放駆動される特別開放作動を発生させるとともに、該特
    別開放作動中にあって、開閉部材の開放駆動開始から所
    定終了条件の成立を契機として開閉部材の開放駆動が終
    了する開閉ラウンドを、特定領域の球通過を条件とし
    て、所定回数継続するようにしたパチンコ遊技機におい
    て、 前記始動領域の球通過を駆動契機とする開閉部材の開放
    駆動により入賞口から閉鎖作動領域内に流入した遊技球
    が一般領域を通過した場合に、予め定められた利得内容
    の異なる複数の利得態様の中から、何れかを選定する利
    得選定手段を備えていることを特徴とするパチンコ遊技
    機。
  2. 【請求項2】予め定められた利得内容の異なる複数の利
    得態様が、次の特別開放作動の発生で供与されることと
    なる利得に係る態様であることを特徴とする請求項1に
    記載したパチンコ遊技機。
  3. 【請求項3】次の特別開放作動の発生で供与されること
    となる利得に係る態様が、特別開放作動での異なる開閉
    ラウンドの継続可能回数で定められていることを特徴と
    する請求項2に記載したパチンコ遊技機。
  4. 【請求項4】利得選定手段が、遊技球の通過により、高
    利得態様への更改を生ずる一般領域と、低利得態様への
    更改を生じる一般領域とにより構成されていることを特
    徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載したパチ
    ンコ遊技機。
  5. 【請求項5】利得選定手段が、一般領域の遊技球の通過
    を契機として、利得態様を順に変更するように構成され
    ていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか
    に記載したパチンコ遊技機。
  6. 【請求項6】閉鎖作動領域内で特定領域に至る流下路
    に、遊技球の特定領域の通過を容易とする状態と、困難
    とする状態を交互に生じるように作動する誘導部材を配
    設するとともに、予め定められた利得内容の異なる複数
    の利得態様を、前記誘導部材の作動制御を介して、次に
    閉鎖作動領域内に流入する遊技球の特定領域通過率を異
    ならせる複数の作動態様により構成したことを特徴とす
    る請求項1に記載したパチンコ遊技機。
  7. 【請求項7】複数の作動態様が、誘導部材を回転駆動可
    能に設けるとともに、該誘導部材が一定速度で回転する
    通常回転態様と、誘導部材が遊技球の特定領域の通過を
    容易とする位置で緩速回転又は一旦停止する特殊回転態
    様とからなることを特徴とする請求項6に記載したパチ
    ンコ遊技機。
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