JPH09239853A - 加飾成形品の補修方法 - Google Patents
加飾成形品の補修方法Info
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- JPH09239853A JPH09239853A JP8054504A JP5450496A JPH09239853A JP H09239853 A JPH09239853 A JP H09239853A JP 8054504 A JP8054504 A JP 8054504A JP 5450496 A JP5450496 A JP 5450496A JP H09239853 A JPH09239853 A JP H09239853A
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- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 加飾模様が複雑なものであっても正確に補修
できる加飾成形品の補修方法を提供する。 【解決手段】 熱硬化性成形材料2上に加飾シート1が
積層された加飾成形品における加飾シートの外観不良部
に、その加飾部と同様の加飾が施された補修用シート3
を載せ、その上から熱硬化性樹脂組成物を塗布して補修
用シート3に含浸した後、硬化させて補修用シート3を
一体化させる。
できる加飾成形品の補修方法を提供する。 【解決手段】 熱硬化性成形材料2上に加飾シート1が
積層された加飾成形品における加飾シートの外観不良部
に、その加飾部と同様の加飾が施された補修用シート3
を載せ、その上から熱硬化性樹脂組成物を塗布して補修
用シート3に含浸した後、硬化させて補修用シート3を
一体化させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は加飾シートと熱硬化
性成形材料を積層し加熱加圧成形して得られた加飾成形
品の加飾部に発生する外観不良部の補修方法に関する。
性成形材料を積層し加熱加圧成形して得られた加飾成形
品の加飾部に発生する外観不良部の補修方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、繊維強化プラスチック(FRP)
製バスタブ、バスユニット床等の製造においては、ハン
ドレイアップ成形法、或いは、スプレーアップ成形法が
広く使用されていたが、これらの成形法においては、ー
個の製品を製造するのに多くの時間と工数を必要とする
ため、生産性を改良するものとして、シート・モールデ
ィング・コンパウンド(以下「SMC」と略記する)又
は、バルク・モールディング・コンパウンド(以下「B
MC」と略記する)等の熱硬化性樹脂成形材料が開発さ
れ、これを用いたプレス成形法が広く用いられている。
製バスタブ、バスユニット床等の製造においては、ハン
ドレイアップ成形法、或いは、スプレーアップ成形法が
広く使用されていたが、これらの成形法においては、ー
個の製品を製造するのに多くの時間と工数を必要とする
ため、生産性を改良するものとして、シート・モールデ
ィング・コンパウンド(以下「SMC」と略記する)又
は、バルク・モールディング・コンパウンド(以下「B
MC」と略記する)等の熱硬化性樹脂成形材料が開発さ
れ、これを用いたプレス成形法が広く用いられている。
【0003】しかしながら、このようなSMC、BMC
のプレス成形法により得られた成形品は、全体の色が単
一色に限られ、商品価値の低い欠点を有する。このよう
なFRP成形品を加飾する方法として、ガラスクロス、
ガラスマット、不織布、織布等の基材に模様等を印刷し
た加飾シートをSMCに積層する方法が提案されてい
る。
のプレス成形法により得られた成形品は、全体の色が単
一色に限られ、商品価値の低い欠点を有する。このよう
なFRP成形品を加飾する方法として、ガラスクロス、
ガラスマット、不織布、織布等の基材に模様等を印刷し
た加飾シートをSMCに積層する方法が提案されてい
る。
【0004】又、特開平5−285973号公報には、
印刷したチタン紙に熱硬化性樹脂を含浸させたものをS
MCに積層して成形し、加飾成形品を得る方法が開示さ
れている。
印刷したチタン紙に熱硬化性樹脂を含浸させたものをS
MCに積層して成形し、加飾成形品を得る方法が開示さ
れている。
【0005】このような方法においては、成形時にSM
Cの樹脂が加飾シートと金型との間に流れ込む結果、加
飾シートの端部上にSMCの色が付き、加飾シートの模
様等が損傷され外観不良が発生するという問題が生じて
いる。
Cの樹脂が加飾シートと金型との間に流れ込む結果、加
飾シートの端部上にSMCの色が付き、加飾シートの模
様等が損傷され外観不良が発生するという問題が生じて
いる。
【0006】このようにして加飾シートの模様等が損傷
された場合には、従来は外観不良部分に手作業により着
色ゲルコート等の塗料により塗装して補修し、製品に仕
上げることが行われていた。
された場合には、従来は外観不良部分に手作業により着
色ゲルコート等の塗料により塗装して補修し、製品に仕
上げることが行われていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな補修方法においては、塗装補修作業に煩瑣な工数が
必要であるという欠点があり、又、加飾シートの模様が
複雑である場合には、着色ゲルコート等の塗料により正
確に補修できない欠点があった。
うな補修方法においては、塗装補修作業に煩瑣な工数が
必要であるという欠点があり、又、加飾シートの模様が
複雑である場合には、着色ゲルコート等の塗料により正
確に補修できない欠点があった。
【0008】本発明は、従来のFRP加飾成形品の補修
方法における問題点に着目してなされたものであり、そ
の目的とするところは、従来の加飾成形品の補修方法の
問題点を解消し、加飾模様が複雑なものであっても正確
に補修できる加飾成形品の補修方法を提供することにあ
る。
方法における問題点に着目してなされたものであり、そ
の目的とするところは、従来の加飾成形品の補修方法の
問題点を解消し、加飾模様が複雑なものであっても正確
に補修できる加飾成形品の補修方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の本発明加飾成形品の補修方法は、熱
硬化性成形材料上に加飾シートが積層された加飾成形品
における加飾シートの外観不良部に、その加飾部と同様
の加飾が施された補修用シートを載せ、その上から熱硬
化性樹脂組成物を塗布して補修用シートに含浸させた
後、硬化させて補修用シートを一体化させることを特徴
とするものである。
に、請求項1記載の本発明加飾成形品の補修方法は、熱
硬化性成形材料上に加飾シートが積層された加飾成形品
における加飾シートの外観不良部に、その加飾部と同様
の加飾が施された補修用シートを載せ、その上から熱硬
化性樹脂組成物を塗布して補修用シートに含浸させた
後、硬化させて補修用シートを一体化させることを特徴
とするものである。
【0010】又、請求項2記載の熱硬化性加飾成形品の
補修方法は、FRP成形材料上に加飾シートが積層され
た加飾成形品における加飾シートの外観不良部に、その
加飾部と同様の加飾が施された補修用シートに熱硬化性
樹脂組成物を含浸させたものを載せ、硬化させて補修用
シートを一体化させることを特徴とするものである。
補修方法は、FRP成形材料上に加飾シートが積層され
た加飾成形品における加飾シートの外観不良部に、その
加飾部と同様の加飾が施された補修用シートに熱硬化性
樹脂組成物を含浸させたものを載せ、硬化させて補修用
シートを一体化させることを特徴とするものである。
【0011】本発明において、熱硬化性成形材料の熱硬
化性樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ
アクリレート樹脂、ウレタンアクリレート樹脂等が用い
られ、必要に応じて各種充填材、補強材、添加剤等を加
えることができ、従来公知の方法によりSMC、BMC
等の形態を持つ熱硬化性成形材料とすることができる。
化性樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ
アクリレート樹脂、ウレタンアクリレート樹脂等が用い
られ、必要に応じて各種充填材、補強材、添加剤等を加
えることができ、従来公知の方法によりSMC、BMC
等の形態を持つ熱硬化性成形材料とすることができる。
【0012】不飽和ポリエステル樹脂は、慣用の方法に
より、通常、有機ポリオールと脂肪族不飽和ポリカルボ
ン酸と、更に必要に応じて脂肪族飽和ポリカルボン酸、
芳香族ポリカルボン酸等から製造される。
より、通常、有機ポリオールと脂肪族不飽和ポリカルボ
ン酸と、更に必要に応じて脂肪族飽和ポリカルボン酸、
芳香族ポリカルボン酸等から製造される。
【0013】又、エポキシアクリレート樹脂は、慣用の
方法により、通常、エポキシ樹脂及び(メタ)アクリル
酸等の反応性二重結合を持つモノカルボン酸とから製造
されるものである。
方法により、通常、エポキシ樹脂及び(メタ)アクリル
酸等の反応性二重結合を持つモノカルボン酸とから製造
されるものである。
【0014】又、ウレタンアクリレート樹脂は、通常、
アルキレンジオール、アルキレンジオールエステル、ア
ルキレンジオールエーテル、ポリエーテルポリオール又
はポリエステルポリオール等の有機ポリオールに有機ポ
リイソシアネートを反応させ、更にヒドロキシアルキル
(メタ)アクリレートを反応させて製造されるものであ
る。
アルキレンジオール、アルキレンジオールエステル、ア
ルキレンジオールエーテル、ポリエーテルポリオール又
はポリエステルポリオール等の有機ポリオールに有機ポ
リイソシアネートを反応させ、更にヒドロキシアルキル
(メタ)アクリレートを反応させて製造されるものであ
る。
【0015】不飽和ポリエステル樹脂の製造に用いられ
る有機ポリオールとしては、ジオール、トリオール、テ
トラオール及びそれらの混合物が挙げられるが、主とし
て脂肪族ポリオールと芳香族ポリオールとに分けられ、
このうち脂肪族ポリオールとして代表的なものは、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチル
グリコール、ヘキサメチレングリコール、水素化ビスフ
ェノールA等があり、又、芳香族ポリオールとしては、
ビスフェノールA、ビスフェノールS等がある。
る有機ポリオールとしては、ジオール、トリオール、テ
トラオール及びそれらの混合物が挙げられるが、主とし
て脂肪族ポリオールと芳香族ポリオールとに分けられ、
このうち脂肪族ポリオールとして代表的なものは、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチル
グリコール、ヘキサメチレングリコール、水素化ビスフ
ェノールA等があり、又、芳香族ポリオールとしては、
ビスフェノールA、ビスフェノールS等がある。
【0016】又、不飽和ポリエステル樹脂の製造に用い
られる脂肪族不飽和ポリカルボン酸としては、(無水)
マレイン酸、フマル酸、(無水)イタコン酸等が用いら
れる。又、不飽和ポリエステル樹脂の製造に用いられる
脂肪族飽和ポリカルボン酸としては、セバチン酸、アジ
ピン酸、(無水)コハク酸等が用いられる。
られる脂肪族不飽和ポリカルボン酸としては、(無水)
マレイン酸、フマル酸、(無水)イタコン酸等が用いら
れる。又、不飽和ポリエステル樹脂の製造に用いられる
脂肪族飽和ポリカルボン酸としては、セバチン酸、アジ
ピン酸、(無水)コハク酸等が用いられる。
【0017】又、不飽和ポリエステル樹脂の製造に用い
られる芳香族カルボン酸としては、(無水)フタル酸、
イソフタル酸、テレフタル酸、メチルテトラヒドロ無水
フタル酸、エンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸等
ガ用いられる。
られる芳香族カルボン酸としては、(無水)フタル酸、
イソフタル酸、テレフタル酸、メチルテトラヒドロ無水
フタル酸、エンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸等
ガ用いられる。
【0018】又、エポキシアクリレート樹脂の製造に用
いられるエポキシ樹脂としては、慣用の方法によりエピ
クロルヒドリン及びビスフェノールAから製造されるビ
スフェノールA型エポキシ樹脂、エピクロルヒドリン及
び臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂、フェノール
ノボラック又はオルトクレゾールノボラックをグリシジ
ルエーテル化して製造されるノボラック型エポキシ樹
脂、各種アミンとエピクロルヒドリンを反応させて得ら
れるグリシジルアミン型エポキシ樹脂等が用いられる。
いられるエポキシ樹脂としては、慣用の方法によりエピ
クロルヒドリン及びビスフェノールAから製造されるビ
スフェノールA型エポキシ樹脂、エピクロルヒドリン及
び臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂、フェノール
ノボラック又はオルトクレゾールノボラックをグリシジ
ルエーテル化して製造されるノボラック型エポキシ樹
脂、各種アミンとエピクロルヒドリンを反応させて得ら
れるグリシジルアミン型エポキシ樹脂等が用いられる。
【0019】又、ウレタンアクリレート樹脂の製造に用
いられるポリオールとしては、アルキレンジオールとし
て例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、
ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール等が用いられ、ポリエーテルポリ
オールとしては、ポリオキシメチレン、ポリエチレンオ
キサイド、ポリプロピレンオキサイド等が用いられ、ポ
リエステルポリオールとしては、アルキレンジオール等
の有機ポリオール及びポリカルボン酸の縮合化合物等が
用いられる。
いられるポリオールとしては、アルキレンジオールとし
て例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、
ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール等が用いられ、ポリエーテルポリ
オールとしては、ポリオキシメチレン、ポリエチレンオ
キサイド、ポリプロピレンオキサイド等が用いられ、ポ
リエステルポリオールとしては、アルキレンジオール等
の有機ポリオール及びポリカルボン酸の縮合化合物等が
用いられる。
【0020】又、ウレタンアクリレート樹脂の製造に用
いられるポリイソシアネートとしては、トリレンジイソ
シアネート、イソホロンジイソシアネート、ポリメチレ
ンポリフェニルジイソシアネート等が用いられる。
いられるポリイソシアネートとしては、トリレンジイソ
シアネート、イソホロンジイソシアネート、ポリメチレ
ンポリフェニルジイソシアネート等が用いられる。
【0021】又、ウレタンアクリレート樹脂の製造に用
いられるヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートとし
ては、通常ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒ
ドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブ
チル(メタ)アクリレート等が用いられる。
いられるヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートとし
ては、通常ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒ
ドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブ
チル(メタ)アクリレート等が用いられる。
【0022】又、成形材料には、低収縮剤として、ポリ
酢酸ビニル、ポリメチル(メタ)アクリレート、ポリエ
チレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−ス
チレン共重合体、ポリブタジェン、飽和ポリエステル
類、飽和ポリエーテル類等のような熱可塑性樹脂を必要
に応じて適宜量用いることができる。
酢酸ビニル、ポリメチル(メタ)アクリレート、ポリエ
チレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−ス
チレン共重合体、ポリブタジェン、飽和ポリエステル
類、飽和ポリエーテル類等のような熱可塑性樹脂を必要
に応じて適宜量用いることができる。
【0023】更に、成形材料には、必要に応じて、スチ
レン、アルファメチルスチレン、ジビニルベンゼン、ビ
ニルトリエン、ジアリルフタレート、各種アクリレート
モノマー、各種メタクリレートモノマー等の重合性単量
体を適宜量加えることかできる。中でも、スチレン及び
メチルメタクリレートが価格及び各種性能の点で優れる
為、好適に用いられる。
レン、アルファメチルスチレン、ジビニルベンゼン、ビ
ニルトリエン、ジアリルフタレート、各種アクリレート
モノマー、各種メタクリレートモノマー等の重合性単量
体を適宜量加えることかできる。中でも、スチレン及び
メチルメタクリレートが価格及び各種性能の点で優れる
為、好適に用いられる。
【0024】又、成形材料には、必要に応じて、ラジカ
ル反応開始剤としての有機過酸化物を使用することがで
きる。具体的には、例えば、メチルエチルケトンパーオ
キサイド等のケトンパーオキサイド類、イソブチリルパ
ーオキサイド等のジアシルパーオキサイド類、クメンハ
イドロパーオキサイド等のハイドロパーオキサイド類、
ジクミルパーオキサイド等のジアルキルパーオキサイド
類、ターシャリーブチルパーオキシ−2−エチルヘキサ
ノエート等のアルキルパーエステル類、ターシャリーブ
チルパーオキシイソプロピルカーボネート等のパーカー
ボネート類、1、1−ジブチルパーオキシシクロヘキサ
ン等のパーオキシケタール類等があり、汎用的には、タ
ーシャリーブチルパーオキシベンゾエート、ターシャリ
ーブチルパーオキシイソプロピルカーボネート等が使用
可能である。
ル反応開始剤としての有機過酸化物を使用することがで
きる。具体的には、例えば、メチルエチルケトンパーオ
キサイド等のケトンパーオキサイド類、イソブチリルパ
ーオキサイド等のジアシルパーオキサイド類、クメンハ
イドロパーオキサイド等のハイドロパーオキサイド類、
ジクミルパーオキサイド等のジアルキルパーオキサイド
類、ターシャリーブチルパーオキシ−2−エチルヘキサ
ノエート等のアルキルパーエステル類、ターシャリーブ
チルパーオキシイソプロピルカーボネート等のパーカー
ボネート類、1、1−ジブチルパーオキシシクロヘキサ
ン等のパーオキシケタール類等があり、汎用的には、タ
ーシャリーブチルパーオキシベンゾエート、ターシャリ
ーブチルパーオキシイソプロピルカーボネート等が使用
可能である。
【0025】又、熱可塑性樹脂を使用する場合には、そ
の量としては、樹脂分のうち0.1〜30重量%程度が
好適であり、より好適には0.3〜20重量%程度であ
る。使用量が過多の場合には、FRP成形材料の粘度が
高くなるため、成形時に充分な収縮改良効果が得難い恐
れがある。尚、樹脂分とは、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹
脂の他に、共重合モノマー等のように化学反応して樹脂
となり得る成分の総量を意味する。
の量としては、樹脂分のうち0.1〜30重量%程度が
好適であり、より好適には0.3〜20重量%程度であ
る。使用量が過多の場合には、FRP成形材料の粘度が
高くなるため、成形時に充分な収縮改良効果が得難い恐
れがある。尚、樹脂分とは、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹
脂の他に、共重合モノマー等のように化学反応して樹脂
となり得る成分の総量を意味する。
【0026】又、各種共重合性単量体を使用する場合に
は、その量として、樹脂分のうち1〜70重量%程度で
あることが好ましく、望ましくは3〜50重量%程度で
ある。使用量が過少の場合には、FRP成形材料の粘度
が高くなるため、成形時に充分な流動性が得難い恐れが
ある。又、使用量が過多の場合には、収縮率が過多とな
り、寸法安定性が低下する恐れがある。
は、その量として、樹脂分のうち1〜70重量%程度で
あることが好ましく、望ましくは3〜50重量%程度で
ある。使用量が過少の場合には、FRP成形材料の粘度
が高くなるため、成形時に充分な流動性が得難い恐れが
ある。又、使用量が過多の場合には、収縮率が過多とな
り、寸法安定性が低下する恐れがある。
【0027】又、過酸化物を使用する場合には、その量
としては、反応性不飽和結合を持つ熱硬化性樹脂及び共
重合性モノマーの和100重量部に対し0.3〜5重量
部程度が好ましく、望ましくは0.5〜3重量部程度で
ある。使用量が過少の場合には、FRP成形材料の硬化
速度が遅くなり易く、過多の場合には、FRP成形材料
が硬化時に黄変し易くなる恐れがある。
としては、反応性不飽和結合を持つ熱硬化性樹脂及び共
重合性モノマーの和100重量部に対し0.3〜5重量
部程度が好ましく、望ましくは0.5〜3重量部程度で
ある。使用量が過少の場合には、FRP成形材料の硬化
速度が遅くなり易く、過多の場合には、FRP成形材料
が硬化時に黄変し易くなる恐れがある。
【0028】又、成形材料には、目的及び用途に応じ
て、適宜量の無機充填材を加えることができる。無機充
填材としては、グラファイト、ダイヤモンド等の元素鉱
物、岩塩、カリ岩塩等のハロゲン化鉱物、炭酸カルシウ
ム等の炭酸塩鉱物、藍鉱物等の燐酸塩鉱物、カルノー石
等のバナジン酸塩鉱物、重晶石(硫酸バリウム)、石膏
(硫酸カルシウム)等の硫酸塩鉱物、ほう砂等のほう酸
塩鉱物、灰チタン石等のチタン酸塩鉱物、雲母、タルク
(滑石)、葉ろう石、カオリン、石英、長石等のけい酸
塩鉱物、酸化チタン、鋼玉(酸化アルミニウム)、水酸
化アルミニウム等の金属(水)酸化物、(中空)ガラス
球等のガラス製品等を中心とした天然又は人工の鉱物又
はそれを処理、精製或いは加工したもの、及びそれらの
混合物が使用できる。
て、適宜量の無機充填材を加えることができる。無機充
填材としては、グラファイト、ダイヤモンド等の元素鉱
物、岩塩、カリ岩塩等のハロゲン化鉱物、炭酸カルシウ
ム等の炭酸塩鉱物、藍鉱物等の燐酸塩鉱物、カルノー石
等のバナジン酸塩鉱物、重晶石(硫酸バリウム)、石膏
(硫酸カルシウム)等の硫酸塩鉱物、ほう砂等のほう酸
塩鉱物、灰チタン石等のチタン酸塩鉱物、雲母、タルク
(滑石)、葉ろう石、カオリン、石英、長石等のけい酸
塩鉱物、酸化チタン、鋼玉(酸化アルミニウム)、水酸
化アルミニウム等の金属(水)酸化物、(中空)ガラス
球等のガラス製品等を中心とした天然又は人工の鉱物又
はそれを処理、精製或いは加工したもの、及びそれらの
混合物が使用できる。
【0029】又、成形材料には、必要に応じて着色顔料
を適宜量使用することができる。この着色顔料として
は、従来使用されているものがそのまま使用でき、例え
ば、酸化チタン、ベンジンイエロー、アンスラキノンイ
エロー、チタンイエロー、ハンザイエロー、モリブデー
トオレンジ、黄鉛、ジスアゾイエロー、ベンジンオレン
ジ、キナクリドンレッド、キナクリドンマゼンダ、ナフ
トールバイオレット、クロムグリーン、フタロシアニン
グリーン、アルカリブルー、コバルトブルー、フタロシ
アニンブルー、酸化鉄(ベンガラ)、銅アゾブラウン、
アニリンブラック、カーボンブラック、鉄黒、アルミフ
レーク、ニッケル粉、金粉、銀粉等各種のものが使用で
きる。中でも、酸化チタン、チタンイエロー、キナクリ
ドンレッド、キナクリドンマゼンダ、フタロシアニンブ
ルー、酸化鉄(ベンガラ)、カーボンブラック、鉄黒、
アルミフレーク等がFRP成形材料の硬化性等への影響
が少ない為好適に使用できる。
を適宜量使用することができる。この着色顔料として
は、従来使用されているものがそのまま使用でき、例え
ば、酸化チタン、ベンジンイエロー、アンスラキノンイ
エロー、チタンイエロー、ハンザイエロー、モリブデー
トオレンジ、黄鉛、ジスアゾイエロー、ベンジンオレン
ジ、キナクリドンレッド、キナクリドンマゼンダ、ナフ
トールバイオレット、クロムグリーン、フタロシアニン
グリーン、アルカリブルー、コバルトブルー、フタロシ
アニンブルー、酸化鉄(ベンガラ)、銅アゾブラウン、
アニリンブラック、カーボンブラック、鉄黒、アルミフ
レーク、ニッケル粉、金粉、銀粉等各種のものが使用で
きる。中でも、酸化チタン、チタンイエロー、キナクリ
ドンレッド、キナクリドンマゼンダ、フタロシアニンブ
ルー、酸化鉄(ベンガラ)、カーボンブラック、鉄黒、
アルミフレーク等がFRP成形材料の硬化性等への影響
が少ない為好適に使用できる。
【0030】ここで、成形材料に使用する着色顔料の添
加量としては樹脂分100重量部に対して1〜100重
量部とすることが好ましく、望ましくは3〜50重量部
である。又、無機充填材の添加量としては、樹脂分10
0重量部に対して、0〜300重量部とすることが好ま
しく、望ましくは0〜250重量部である。又、着色顔
料、無機充填材の総量として、30〜320重量部添加
されるのが好ましく、望ましくは40〜200重量部で
ある。着色顔料、無機充填材の添加量が過少である場合
には、充分な隠蔽性が得られ難い恐れがあり、逆に過多
の場合にはFRP成形材料の粘度が高くなるため、成形
時に型内における充分な流動性が得られ難い恐れがあ
る。
加量としては樹脂分100重量部に対して1〜100重
量部とすることが好ましく、望ましくは3〜50重量部
である。又、無機充填材の添加量としては、樹脂分10
0重量部に対して、0〜300重量部とすることが好ま
しく、望ましくは0〜250重量部である。又、着色顔
料、無機充填材の総量として、30〜320重量部添加
されるのが好ましく、望ましくは40〜200重量部で
ある。着色顔料、無機充填材の添加量が過少である場合
には、充分な隠蔽性が得られ難い恐れがあり、逆に過多
の場合にはFRP成形材料の粘度が高くなるため、成形
時に型内における充分な流動性が得られ難い恐れがあ
る。
【0031】又、成形材料には、補強材として、各種補
強繊維、即ちガラス繊維、炭素繊維等を必要に応じて適
宜量加えることができる。成形材料に補強繊維を加える
場合には、その使用量としては、樹脂分に対して、1〜
250重量部とすることが好ましく、望ましくは3〜2
00重量部である。補強繊維が過少の場合には、充分な
補強効果が得難く、逆に過多の場合には、成形材料の粘
度が高くなるため成形時に型内における充分な流動性が
得られ難い恐れがある。
強繊維、即ちガラス繊維、炭素繊維等を必要に応じて適
宜量加えることができる。成形材料に補強繊維を加える
場合には、その使用量としては、樹脂分に対して、1〜
250重量部とすることが好ましく、望ましくは3〜2
00重量部である。補強繊維が過少の場合には、充分な
補強効果が得難く、逆に過多の場合には、成形材料の粘
度が高くなるため成形時に型内における充分な流動性が
得られ難い恐れがある。
【0032】又、更に成形材料には、必要に応じてジメ
チルアニリン、ナフテン酸コバルト等の硬化促進剤、パ
ラベンゾキノン等の重合禁止剤、アゾ系染料やアントラ
キノン系、インジゴイド系、スチルベン系等の染料、カ
ーボンブラック等の導電性付与剤、乳化剤、ステアリン
酸亜鉛等の金属石鹸類、脂肪族燐酸塩、レシチン等の離
型剤等を用途、目的に応じて適宜量加えることができ
る。
チルアニリン、ナフテン酸コバルト等の硬化促進剤、パ
ラベンゾキノン等の重合禁止剤、アゾ系染料やアントラ
キノン系、インジゴイド系、スチルベン系等の染料、カ
ーボンブラック等の導電性付与剤、乳化剤、ステアリン
酸亜鉛等の金属石鹸類、脂肪族燐酸塩、レシチン等の離
型剤等を用途、目的に応じて適宜量加えることができ
る。
【0033】従って、成形材料として、具体的には、例
えば、不飽和ポリエステル樹脂液(スチレン濃度30〜
70%)60〜100重量部にポリスチレン樹脂等のス
チレン溶液(スチレン濃度30〜70%)0〜40部を
加えて100重量部とし、炭酸カルシウム、水酸化アル
ミニウム、ガラス粉末等の充填剤30〜300部、酸化
チタン、酸化鉄、カーボンブラック、チタンイエロー等
の着色顔料5〜20部、ターシャリーブチルパーオキシ
ベンゾエート等の有機過酸化物0.5〜3部、酸化マグ
ネシウム等の増粘剤0.5〜3部、ステアリン酸亜鉛等
の離型剤0.5〜5部程度を混練し、ガラス繊維等の補
強材5〜180部に含浸してSMC、或いはBMCの形
態としたものが好適に使用できる。
えば、不飽和ポリエステル樹脂液(スチレン濃度30〜
70%)60〜100重量部にポリスチレン樹脂等のス
チレン溶液(スチレン濃度30〜70%)0〜40部を
加えて100重量部とし、炭酸カルシウム、水酸化アル
ミニウム、ガラス粉末等の充填剤30〜300部、酸化
チタン、酸化鉄、カーボンブラック、チタンイエロー等
の着色顔料5〜20部、ターシャリーブチルパーオキシ
ベンゾエート等の有機過酸化物0.5〜3部、酸化マグ
ネシウム等の増粘剤0.5〜3部、ステアリン酸亜鉛等
の離型剤0.5〜5部程度を混練し、ガラス繊維等の補
強材5〜180部に含浸してSMC、或いはBMCの形
態としたものが好適に使用できる。
【0034】加飾成形品に使用する加飾シートとは、
紙、布、不織布、ガラスマット、ガラスクロス等の基材
に着色又は印刷したものであり、この加飾シートには、
適宜、熱硬化性樹脂組成物を含浸させることができる。
熱硬化性樹脂組成物を含浸させた場合には、型内にてこ
れが硬化し、硬質で耐久性に優れた加飾表面を得ること
ができる。
紙、布、不織布、ガラスマット、ガラスクロス等の基材
に着色又は印刷したものであり、この加飾シートには、
適宜、熱硬化性樹脂組成物を含浸させることができる。
熱硬化性樹脂組成物を含浸させた場合には、型内にてこ
れが硬化し、硬質で耐久性に優れた加飾表面を得ること
ができる。
【0035】尚、紙としては、従来使用されているもの
が使用でき、具体的には、薄葉紙、オーバーレイ紙、チ
タン紙、新聞巻き取り紙、上質紙、中質紙、更紙、グラ
ビア用紙、アート紙、コート紙、筆記用紙、図画用紙等
が使用できる。又、その印刷方法としても従来公知の各
種方法が使用でき、具体的には、グラビア印刷、グラビ
ア・オフセット印刷、シルクスクリーン印刷、凸版印
刷、オフセット印刷等がある。又、着色方法としても従
来の各種方法が採用可能であり、具体的には抄造時に顔
料等を混入する方法、抄造後にインク等を染め込ませる
方法、絵の具や塗料を塗布する方法等が採用できる。
が使用でき、具体的には、薄葉紙、オーバーレイ紙、チ
タン紙、新聞巻き取り紙、上質紙、中質紙、更紙、グラ
ビア用紙、アート紙、コート紙、筆記用紙、図画用紙等
が使用できる。又、その印刷方法としても従来公知の各
種方法が使用でき、具体的には、グラビア印刷、グラビ
ア・オフセット印刷、シルクスクリーン印刷、凸版印
刷、オフセット印刷等がある。又、着色方法としても従
来の各種方法が採用可能であり、具体的には抄造時に顔
料等を混入する方法、抄造後にインク等を染め込ませる
方法、絵の具や塗料を塗布する方法等が採用できる。
【0036】又、布としては、従来知られている各種の
ものが使用でき、例えば、絹、麻、木綿等の天然繊維、
レーヨン等の再生繊維、ポリエステル、ナイロン、アク
リル等の合成繊維等を織成してなるものが使用できる。
又、その印刷方法、着色方法は叙上の紙の場合と同様の
方法が使用できる。
ものが使用でき、例えば、絹、麻、木綿等の天然繊維、
レーヨン等の再生繊維、ポリエステル、ナイロン、アク
リル等の合成繊維等を織成してなるものが使用できる。
又、その印刷方法、着色方法は叙上の紙の場合と同様の
方法が使用できる。
【0037】又、不織布としては、従来知られているも
のが使用でき、具体的には、絹、麻、木綿、羊毛等の天
然繊維、レーヨン等の再生繊維、ポリエステル、ナイロ
ン、アクリル等の合成繊維等を化学的、熱的に、接着或
いは繊維同士の溶着等を利用して布状としたものが使用
できる。又、その印刷方法、着色方法は叙上の紙の場合
と同様の方法が使用できる。
のが使用でき、具体的には、絹、麻、木綿、羊毛等の天
然繊維、レーヨン等の再生繊維、ポリエステル、ナイロ
ン、アクリル等の合成繊維等を化学的、熱的に、接着或
いは繊維同士の溶着等を利用して布状としたものが使用
できる。又、その印刷方法、着色方法は叙上の紙の場合
と同様の方法が使用できる。
【0038】又、ガラスクロスとしては、従来のガラス
繊維を織成してなるものが使用でき、その印刷方法、着
色方法は叙上の紙の場合と同様の方法が使用できる。
繊維を織成してなるものが使用でき、その印刷方法、着
色方法は叙上の紙の場合と同様の方法が使用できる。
【0039】又、ガラスマットとしては、ガラス繊維自
身の融着力により、又は、接着剤(バインダー)を使用
して化学的に接着させて布状としたものが使用できる。
又、その印刷方法、着色方法は叙上の紙の場合と同様の
方法が使用できる。
身の融着力により、又は、接着剤(バインダー)を使用
して化学的に接着させて布状としたものが使用できる。
又、その印刷方法、着色方法は叙上の紙の場合と同様の
方法が使用できる。
【0040】ここで、着色又は印刷の態様としては、単
一色に彩色してもよく、複数色を使用して模様等図柄を
形成させてもよく、目的により適宜選択できる。
一色に彩色してもよく、複数色を使用して模様等図柄を
形成させてもよく、目的により適宜選択できる。
【0041】又、加飾シートの厚さとしては、30〜5
00μmが好適であり、望ましくは50〜300μmで
ある。加飾シートの厚さが過大である場合には、成形時
の型の凹凸を充分に転写し難い恐れがあり、又、逆に過
少の場合には、成形時に破損する恐れがある。
00μmが好適であり、望ましくは50〜300μmで
ある。加飾シートの厚さが過大である場合には、成形時
の型の凹凸を充分に転写し難い恐れがあり、又、逆に過
少の場合には、成形時に破損する恐れがある。
【0042】本発明において、加飾シートに含浸させる
熱硬化性樹脂組成物としては、不飽和ポリエステル樹
脂、エポキシアクリレート樹脂、ウレタンアクリレート
樹脂、ジアリルフタレート樹脂、メラミン樹脂、フェノ
ール樹脂等の各種熱硬化性樹脂からなる組成物が使用で
き、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシアクリレート樹
脂、ウレタンアクリレート樹脂は、成形材料と同様のも
のが使用できる。
熱硬化性樹脂組成物としては、不飽和ポリエステル樹
脂、エポキシアクリレート樹脂、ウレタンアクリレート
樹脂、ジアリルフタレート樹脂、メラミン樹脂、フェノ
ール樹脂等の各種熱硬化性樹脂からなる組成物が使用で
き、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシアクリレート樹
脂、ウレタンアクリレート樹脂は、成形材料と同様のも
のが使用できる。
【0043】ここに、ジアリルフタレート樹脂として
は、ジアリルフタレートモノマーを過酸化ベンゾイルの
ような過酸化物触媒の存在下で加熱、重合させてプレポ
リマー化させることにより得られる。
は、ジアリルフタレートモノマーを過酸化ベンゾイルの
ような過酸化物触媒の存在下で加熱、重合させてプレポ
リマー化させることにより得られる。
【0044】又、メラミン樹脂は、メラミンとホルムア
ルデヒド樹脂を縮合させることによって得られる。又、
フェノール樹脂は、フェノールアルコール類と、ホルマ
リンを反応させて得られ、フェノールに対してホルムア
ルデヒドを過剰にして、アルカリ触媒で反応させたレゾ
ールタイプ、及びホルムアルデヒドを過剰にして、酸触
媒にて反応させたノボラックタイプの2種類が汎用的で
ある。
ルデヒド樹脂を縮合させることによって得られる。又、
フェノール樹脂は、フェノールアルコール類と、ホルマ
リンを反応させて得られ、フェノールに対してホルムア
ルデヒドを過剰にして、アルカリ触媒で反応させたレゾ
ールタイプ、及びホルムアルデヒドを過剰にして、酸触
媒にて反応させたノボラックタイプの2種類が汎用的で
ある。
【0045】ここで、熱硬化性樹脂組成物には、必要に
応じて、溶剤、或いは、モノマー等が添加される。例え
ば、粘度の高い熱硬化性樹脂においては、含浸性を改良
するために溶剤等を加えて粘度を低下させるとよい。
又、反応性の低い熱硬化性樹脂においては、モノマー等
を添加して反応性を改良することができる。尚、粘度を
低下させるために溶剤を使用する場合には、これが残存
する場合には、成形時に気泡等の不良の原因となり易い
ので、樹脂含浸後に、溶剤を揮発乾燥させる工程が必要
になる。
応じて、溶剤、或いは、モノマー等が添加される。例え
ば、粘度の高い熱硬化性樹脂においては、含浸性を改良
するために溶剤等を加えて粘度を低下させるとよい。
又、反応性の低い熱硬化性樹脂においては、モノマー等
を添加して反応性を改良することができる。尚、粘度を
低下させるために溶剤を使用する場合には、これが残存
する場合には、成形時に気泡等の不良の原因となり易い
ので、樹脂含浸後に、溶剤を揮発乾燥させる工程が必要
になる。
【0046】又、熱硬化性樹脂組成物には、必要に応じ
て各種充填材、添加剤等を使用してもよく、具体的に
は、炭酸カルシウム等の充填材、有機過酸化物等の開始
剤、パラベンゾキノン等の禁止剤、ステアリン酸亜鉛等
の内部離型剤、防かび剤、防腐剤等が適宜量添加でき
る。
て各種充填材、添加剤等を使用してもよく、具体的に
は、炭酸カルシウム等の充填材、有機過酸化物等の開始
剤、パラベンゾキノン等の禁止剤、ステアリン酸亜鉛等
の内部離型剤、防かび剤、防腐剤等が適宜量添加でき
る。
【0047】熱硬化性樹脂組成物としては、より具体的
には、例えば、不飽和ポリエステル樹脂液又はジアリル
フタレート樹脂液(スチレン濃度30〜70%)100
重量部に、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、ガラ
ス粉末等の充填材0〜80部、酸化チタン、酸化鉄、カ
ーボンブラック、チタンイエロー等の着色顔料0〜15
部、ターシャリーブチルパーオキシベンゾエート、ベン
ゾイルパーオキサイド等の有機過酸化物0.5〜3部程
度を混練したものが好適に使用できる。
には、例えば、不飽和ポリエステル樹脂液又はジアリル
フタレート樹脂液(スチレン濃度30〜70%)100
重量部に、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、ガラ
ス粉末等の充填材0〜80部、酸化チタン、酸化鉄、カ
ーボンブラック、チタンイエロー等の着色顔料0〜15
部、ターシャリーブチルパーオキシベンゾエート、ベン
ゾイルパーオキサイド等の有機過酸化物0.5〜3部程
度を混練したものが好適に使用できる。
【0048】ここで、加飾シート基材への、熱硬化性樹
脂の含浸量としては、基材として、紙、布、不織布等有
機系のものを使用した場合には、含浸した加飾シートの
乾燥後の全体の重量に対して20〜70重量%程度とな
るように配合されることが好ましく、望ましくは30〜
60重量%である。
脂の含浸量としては、基材として、紙、布、不織布等有
機系のものを使用した場合には、含浸した加飾シートの
乾燥後の全体の重量に対して20〜70重量%程度とな
るように配合されることが好ましく、望ましくは30〜
60重量%である。
【0049】又、ここで、基材として、ガラスクロス、
ガラスマット等の無機系のものを使用した場合には、含
浸した加飾シートの乾燥後の全体の重量に対して10〜
50重量%程度となるように配合されることが好まし
く、望ましくは20〜40重量%である。
ガラスマット等の無機系のものを使用した場合には、含
浸した加飾シートの乾燥後の全体の重量に対して10〜
50重量%程度となるように配合されることが好まし
く、望ましくは20〜40重量%である。
【0050】シート基材への、熱硬化性樹脂の含浸は、
従来の方法により行うことかできる。即ち、例えば、熱
硬化性樹脂の入った槽にシート基材を浸漬して含浸し、
ロール等でしごいて余分な熱硬化性樹脂を落とし、必要
に応じて乾燥炉において乾燥する方法、或いは、ベルト
の上で移送する加飾シート基材の上に熱硬化性樹脂を載
せ、ロール又はブレード等でしごいて行く方法等があ
る。
従来の方法により行うことかできる。即ち、例えば、熱
硬化性樹脂の入った槽にシート基材を浸漬して含浸し、
ロール等でしごいて余分な熱硬化性樹脂を落とし、必要
に応じて乾燥炉において乾燥する方法、或いは、ベルト
の上で移送する加飾シート基材の上に熱硬化性樹脂を載
せ、ロール又はブレード等でしごいて行く方法等があ
る。
【0051】次に、加飾成形品の成形方法について説明
する。加飾成形品の成形に使用する成形機としては、従
来使用されているプレス機が使用できる。又、型として
は、従来使用されている金型、鋳物型等が使用できる。
する。加飾成形品の成形に使用する成形機としては、従
来使用されているプレス機が使用できる。又、型として
は、従来使用されている金型、鋳物型等が使用できる。
【0052】又、型の形式としては、一般的に上下型が
好ましく、この場合、通常は上型を可動型、下型を固定
型として使用する。
好ましく、この場合、通常は上型を可動型、下型を固定
型として使用する。
【0053】成形機に型を取付け、加熱した後に、型を
開いた状態で型内に加飾シート及び成形材料を所望の位
置に積層載置する。
開いた状態で型内に加飾シート及び成形材料を所望の位
置に積層載置する。
【0054】ここで型の温度としては、70〜170℃
程度であることが好適であり、望ましくは85〜155
℃である。特に、汎用のSMC、BMCのような高温用
の成形材料を使用する場合には100〜155℃程度と
することが好適であり、又、所謂低温SMCと呼ばれる
低温成形用の成形材料を使用する場合には、85〜10
0℃程度とすることか好適である。型の温度が低過ぎる
場合には、成形材料が充分硬化しない恐れがあり、逆に
高過ぎる場合には、成形材料の充分な流動性が得られ難
い恐れがある。
程度であることが好適であり、望ましくは85〜155
℃である。特に、汎用のSMC、BMCのような高温用
の成形材料を使用する場合には100〜155℃程度と
することが好適であり、又、所謂低温SMCと呼ばれる
低温成形用の成形材料を使用する場合には、85〜10
0℃程度とすることか好適である。型の温度が低過ぎる
場合には、成形材料が充分硬化しない恐れがあり、逆に
高過ぎる場合には、成形材料の充分な流動性が得られ難
い恐れがある。
【0055】金型の上下関係としては、製品面側の型を
下型とするのが好ましい。即ち、加飾シートを先ず下型
上に載置し、その上に成形材料を載置するのが、加飾シ
ートの位置ずれが少ない。ただ、加飾シートの位置ずれ
があまり問題にならない場合には、必要に応じて、製品
面側の型を上型とし、成形材料を下型に載置して上型に
加飾シートを入れてもよい。
下型とするのが好ましい。即ち、加飾シートを先ず下型
上に載置し、その上に成形材料を載置するのが、加飾シ
ートの位置ずれが少ない。ただ、加飾シートの位置ずれ
があまり問題にならない場合には、必要に応じて、製品
面側の型を上型とし、成形材料を下型に載置して上型に
加飾シートを入れてもよい。
【0056】加飾シートを載置する向きとしては、金型
側即ち製品面側を印刷或いは着色した面とするのが普通
であるが、必要に応じて、成形材料側を印刷或いは着色
した面としてもよい。
側即ち製品面側を印刷或いは着色した面とするのが普通
であるが、必要に応じて、成形材料側を印刷或いは着色
した面としてもよい。
【0057】加飾シートの大きさとしては、成形品表面
全面を覆うものであってもよく、成形品表面のうちの一
部を覆うものであってもよい。即ち、所望の加飾意匠に
応じて任意の大きさ、形状が使用できる。
全面を覆うものであってもよく、成形品表面のうちの一
部を覆うものであってもよい。即ち、所望の加飾意匠に
応じて任意の大きさ、形状が使用できる。
【0058】型閉め後、適宜の成形圧力で30秒〜15
分間程度加圧成形し、硬化させた後、型を開き、製品を
離型すれば、積層された加飾成形品が得られる。
分間程度加圧成形し、硬化させた後、型を開き、製品を
離型すれば、積層された加飾成形品が得られる。
【0059】成形圧力は5〜150kg/cm2 程度で
あることが好ましく、望ましくは10〜120kg/c
m2 程度である。特に、汎用のSMC或いはBMCのよ
うな成形材料を使用した場合には、50〜120kg/
cm2 とすることが好ましく、又、所謂低圧SMCと呼
ばれる低圧成形用の成形材料を使用する場合には10〜
40kg/cm2 とすることが好ましい。成形圧力か過
少の場合には、成形材料に充分な流動性が得られ難い恐
れがあり、又、逆に過大の場合には量産時の型の劣化が
進行する恐れがある。
あることが好ましく、望ましくは10〜120kg/c
m2 程度である。特に、汎用のSMC或いはBMCのよ
うな成形材料を使用した場合には、50〜120kg/
cm2 とすることが好ましく、又、所謂低圧SMCと呼
ばれる低圧成形用の成形材料を使用する場合には10〜
40kg/cm2 とすることが好ましい。成形圧力か過
少の場合には、成形材料に充分な流動性が得られ難い恐
れがあり、又、逆に過大の場合には量産時の型の劣化が
進行する恐れがある。
【0060】このようにして得られた加飾成形品におい
ては、ある程度の確率で、成形材料の熱硬化性樹脂が加
飾シートの表面まで流れ込んだ外観不良のものが発生す
る。このような不良品の発生率は、形状等により差異が
あるが、10〜数10%、特に形状の複雑な成形品の場
合にはほぼ100%にも達する場合がある。
ては、ある程度の確率で、成形材料の熱硬化性樹脂が加
飾シートの表面まで流れ込んだ外観不良のものが発生す
る。このような不良品の発生率は、形状等により差異が
あるが、10〜数10%、特に形状の複雑な成形品の場
合にはほぼ100%にも達する場合がある。
【0061】このような成形時にSMCの熱硬化性樹脂
が加飾シートと金型との間に流れ込み、加飾シートの端
部にSMCの色が付き、加飾シートの模様等が消されて
しまうという不良が発生した場合の補修には、本発明は
特に有効であるが、その他、ひび割れや、皺等の多種の
不良による外観不良部位に使用しても有効である。
が加飾シートと金型との間に流れ込み、加飾シートの端
部にSMCの色が付き、加飾シートの模様等が消されて
しまうという不良が発生した場合の補修には、本発明は
特に有効であるが、その他、ひび割れや、皺等の多種の
不良による外観不良部位に使用しても有効である。
【0062】又、本発明はプレス成形品のみならず、ハ
ンドレイアップ、スプレーアップによる成形品等の外観
不良部位に使用してもよい。
ンドレイアップ、スプレーアップによる成形品等の外観
不良部位に使用してもよい。
【0063】補修シートとしては、紙、布、不織布、ガ
ラスマット、ガラスクロス等の基材に着色又は印刷した
ものが使用できる。補修シートと加飾シートと異種のも
のを使用してもよいが、同種のものを使用するのが効率
的である。即ち、加飾シートとして製造されたものの一
部を、補修用シートとして使用すれば2種のものを製造
しなくてよいので経済的である。
ラスマット、ガラスクロス等の基材に着色又は印刷した
ものが使用できる。補修シートと加飾シートと異種のも
のを使用してもよいが、同種のものを使用するのが効率
的である。即ち、加飾シートとして製造されたものの一
部を、補修用シートとして使用すれば2種のものを製造
しなくてよいので経済的である。
【0064】補修シートの基材として使用する紙、布、
不織布、ガラスマット、ガラスクロス等は加飾シートの
基材として使用するものと同様のものが使用できる。
又、補修シートに施す着色又は印刷の態様としては、加
飾シートに施す着色又は印刷意匠と似たものであること
が望ましい。
不織布、ガラスマット、ガラスクロス等は加飾シートの
基材として使用するものと同様のものが使用できる。
又、補修シートに施す着色又は印刷の態様としては、加
飾シートに施す着色又は印刷意匠と似たものであること
が望ましい。
【0065】補修シートの基材の厚さとしては、10〜
300μm程度が好適であり、望ましくは20〜250
μmである。補修シートの基材の厚さが過大である場合
には、補修後に補修部とその周囲との間に段差が生じる
恐れがあり、又、逆に過小の場合には取扱時に損傷する
恐れがある。
300μm程度が好適であり、望ましくは20〜250
μmである。補修シートの基材の厚さが過大である場合
には、補修後に補修部とその周囲との間に段差が生じる
恐れがあり、又、逆に過小の場合には取扱時に損傷する
恐れがある。
【0066】補修シートに含浸させる熱硬化性樹脂組成
物としては、成形材料に使用したものと同一の熱硬化性
樹脂からなる組成物が使用できる。従って、補修シート
に含浸させる熱硬化性樹脂組成物として、具体的には、
例えば、不飽和ポリエステル樹脂液(スチレン濃度30
〜70%)100重量部に、炭酸カルシウム、水酸化ア
ルミニウム、ガラス粉末等の充填材0〜80部、酸化チ
タン、酸化鉄、カーボンブラック、チタンイエロー等の
着色顔料0〜15部、ターシャリーブチルパーオキシベ
ンゾエート、ベンゾイルパーオキサイド等の有機過酸化
物0.5〜3部程度を混練したものが、好適に使用でき
る。
物としては、成形材料に使用したものと同一の熱硬化性
樹脂からなる組成物が使用できる。従って、補修シート
に含浸させる熱硬化性樹脂組成物として、具体的には、
例えば、不飽和ポリエステル樹脂液(スチレン濃度30
〜70%)100重量部に、炭酸カルシウム、水酸化ア
ルミニウム、ガラス粉末等の充填材0〜80部、酸化チ
タン、酸化鉄、カーボンブラック、チタンイエロー等の
着色顔料0〜15部、ターシャリーブチルパーオキシベ
ンゾエート、ベンゾイルパーオキサイド等の有機過酸化
物0.5〜3部程度を混練したものが、好適に使用でき
る。
【0067】補修シート基材への熱硬化性樹脂組成物の
含浸量としては、基材として、紙、布、不織布等有機系
のものを使用した場合には、含浸した補修シートの乾燥
後の全体の重量に対して20〜70重量%となるように
配合されることが好ましく、望ましくは30〜60重量
%である。
含浸量としては、基材として、紙、布、不織布等有機系
のものを使用した場合には、含浸した補修シートの乾燥
後の全体の重量に対して20〜70重量%となるように
配合されることが好ましく、望ましくは30〜60重量
%である。
【0068】又、基材として、ガラスクロス、ガラスマ
ット等無機系のものを使用した場合には、含浸した補修
シートの乾燥後の全体の重量に対して10〜50重量%
となるように配合さることか好ましく、望ましくは20
〜40重量%である。又、補修シート基材への熱硬化性
樹脂含浸、及び乾燥等は加飾シートと同様な方法により
行うことかできる。
ット等無機系のものを使用した場合には、含浸した補修
シートの乾燥後の全体の重量に対して10〜50重量%
となるように配合さることか好ましく、望ましくは20
〜40重量%である。又、補修シート基材への熱硬化性
樹脂含浸、及び乾燥等は加飾シートと同様な方法により
行うことかできる。
【0069】補修シートに含浸させる熱硬化性樹脂組成
物には、必要に応じて、溶剤、或いは、モノマー等が添
加される。例えば、粘度の高い熱硬化性樹脂において
は、含浸性を改良するために溶剤等を加えて粘度を低下
させるとよい。又、反応性の低い熱硬化性樹脂において
は、モノマー等を添加して反応性を改良することができ
る。尚、粘度を低下させるために溶剤を使用する場合に
は、これが残存する場合には、成形時に気泡等の不良の
原因となり易いので、樹脂含浸後に、溶剤を揮発乾燥さ
せる工程が必要になる。
物には、必要に応じて、溶剤、或いは、モノマー等が添
加される。例えば、粘度の高い熱硬化性樹脂において
は、含浸性を改良するために溶剤等を加えて粘度を低下
させるとよい。又、反応性の低い熱硬化性樹脂において
は、モノマー等を添加して反応性を改良することができ
る。尚、粘度を低下させるために溶剤を使用する場合に
は、これが残存する場合には、成形時に気泡等の不良の
原因となり易いので、樹脂含浸後に、溶剤を揮発乾燥さ
せる工程が必要になる。
【0070】又、補修シートに含浸させる熱硬化性樹脂
組成物には、必要に応じて各種充填剤、添加剤等を使用
してもよく、具体的には、炭酸カルシウム等の充填剤、
有機過酸化物等の開始剤、パラベンゾキノン等の禁止
剤、ステアリン酸亜鉛等の内部離型剤、防かび剤、防腐
剤等が適宜量添加できる。
組成物には、必要に応じて各種充填剤、添加剤等を使用
してもよく、具体的には、炭酸カルシウム等の充填剤、
有機過酸化物等の開始剤、パラベンゾキノン等の禁止
剤、ステアリン酸亜鉛等の内部離型剤、防かび剤、防腐
剤等が適宜量添加できる。
【0071】補修シートに含浸させる熱硬化性樹脂組成
物としては、より具体的には、例えば、不飽和ポリエス
テル樹脂液又はジアリルフタレート樹脂液(スチレン濃
度30〜70%)100重量部に、炭酸カルシウム、水
酸化アルミニウム、ガラス粉末等の充填材0〜80部、
酸化チタン、酸化鉄、カーボンブラック、チタンイエロ
ー等の着色顔料0〜15部、ターシャリーブチルパーオ
キシベンゾエート、ベンゾイルパーオキサイド等の有機
過酸化物0.5〜3部程度を混練したものが好適に使用
できる。
物としては、より具体的には、例えば、不飽和ポリエス
テル樹脂液又はジアリルフタレート樹脂液(スチレン濃
度30〜70%)100重量部に、炭酸カルシウム、水
酸化アルミニウム、ガラス粉末等の充填材0〜80部、
酸化チタン、酸化鉄、カーボンブラック、チタンイエロ
ー等の着色顔料0〜15部、ターシャリーブチルパーオ
キシベンゾエート、ベンゾイルパーオキサイド等の有機
過酸化物0.5〜3部程度を混練したものが好適に使用
できる。
【0072】補修作業は、不良品に直接行ってもよい
が、予め不良部位に前処理を施すことが密着性等の点で
有効である。前処理方法としては、ナイフ、紙やすり等
で不良部を削る、酢酸エチル、アセトン、クロロホルム
等で脱脂する等の方法が採用できる。
が、予め不良部位に前処理を施すことが密着性等の点で
有効である。前処理方法としては、ナイフ、紙やすり等
で不良部を削る、酢酸エチル、アセトン、クロロホルム
等で脱脂する等の方法が採用できる。
【0073】請求項1記載の発明において、外観不良部
位に載置された補修用シートに熱硬化性樹脂組成物を塗
布する手段としては、刷毛を使用してもよく、スプレー
を使用してもよい。
位に載置された補修用シートに熱硬化性樹脂組成物を塗
布する手段としては、刷毛を使用してもよく、スプレー
を使用してもよい。
【0074】〔作用〕請求項1、2記載の本発明補修方
法においては、予め加飾された補修用シートを使用する
ものであるため、多数色の着色ゲルコートを使用して手
作業により塗装作業により補修する従来方法に比べ、工
数を省略することができる。又、予め印刷等された補修
用シートを使用するため、複雑な加飾模様の部位におい
ても容易に模様の再現ができる。
法においては、予め加飾された補修用シートを使用する
ものであるため、多数色の着色ゲルコートを使用して手
作業により塗装作業により補修する従来方法に比べ、工
数を省略することができる。又、予め印刷等された補修
用シートを使用するため、複雑な加飾模様の部位におい
ても容易に模様の再現ができる。
【0075】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
説明する。成形機として、川崎油工社製の300トンプ
レス成形機を使用し、この成形機に取付ける金型として
は30×30cmの正方形平板を成形する可動上型、固
定下型からなる金型を使用し、上型、下型共に電気ヒー
タ及び冷却水配管が埋め込まれている。
説明する。成形機として、川崎油工社製の300トンプ
レス成形機を使用し、この成形機に取付ける金型として
は30×30cmの正方形平板を成形する可動上型、固
定下型からなる金型を使用し、上型、下型共に電気ヒー
タ及び冷却水配管が埋め込まれている。
【0076】加飾シートの基材は以下のものを使用し
た。基材1として、チタン紙(厚さ0.1mm、80g
/m2 、商品名「PM11P」:興人社製)に白、黒、
グレーの3色からなる石目柄を印刷したものを作成し
た。
た。基材1として、チタン紙(厚さ0.1mm、80g
/m2 、商品名「PM11P」:興人社製)に白、黒、
グレーの3色からなる石目柄を印刷したものを作成し
た。
【0077】基材2として、布(ナイロン製、厚さ0.
1mm、90g/m2 、東洋紡績社製)に白、黒、グレ
ーの3色からなる石目柄を印刷したものを作成した。基
材3として、不織布(ポリエステル製、厚さ0.36m
m、40.7g/m 2 、商品名「ソンタラ#800
0」:東レ・デュポン社製)に白、黒、グレーの3色か
らなる石目柄を印刷したものを作成した。基材4とし
て、ガラスクロス(厚さ0.25mm、200g/
m2 、平織り、商品名「WF230100BS6」:日
東紡績社製)に白、黒、グレーの3色からなる石目柄を
印刷したものを作成した。基材5として、ガラスマット
(厚さ0.41mm、60g/m2 、商品名「SM36
03E」:旭ファイバーグラス社製)に白、黒、グレー
の3色からなる石目柄を印刷したものを作成した。基材
6として、オーバーレイ紙(厚さ0.12mm、85g
/m2 、商品名「PAN−3A」:興人社製)に白、
黒、グレーの3色からなる石目柄を印刷したものを作成
した。
1mm、90g/m2 、東洋紡績社製)に白、黒、グレ
ーの3色からなる石目柄を印刷したものを作成した。基
材3として、不織布(ポリエステル製、厚さ0.36m
m、40.7g/m 2 、商品名「ソンタラ#800
0」:東レ・デュポン社製)に白、黒、グレーの3色か
らなる石目柄を印刷したものを作成した。基材4とし
て、ガラスクロス(厚さ0.25mm、200g/
m2 、平織り、商品名「WF230100BS6」:日
東紡績社製)に白、黒、グレーの3色からなる石目柄を
印刷したものを作成した。基材5として、ガラスマット
(厚さ0.41mm、60g/m2 、商品名「SM36
03E」:旭ファイバーグラス社製)に白、黒、グレー
の3色からなる石目柄を印刷したものを作成した。基材
6として、オーバーレイ紙(厚さ0.12mm、85g
/m2 、商品名「PAN−3A」:興人社製)に白、
黒、グレーの3色からなる石目柄を印刷したものを作成
した。
【0078】加飾シートに含浸する熱硬化性樹脂組成物
として、不飽和ポリエステル樹脂液(イソフタル酸系の
不飽和ポリエステル樹脂、数平均分子量2000をアセ
トンに溶解したもの、アセトン濃度40重量%)50重
量部、ジアリルフタレート樹脂液(ジアリルフタレート
樹脂、数平均分子量700をアセトンに溶解したもの、
アセトン濃度45重量%)50重量部、硬化剤(ターシ
ャリーブチルパーオキシベンゾエート)1部を混合攪拌
し、含浸用樹脂液1とした。
として、不飽和ポリエステル樹脂液(イソフタル酸系の
不飽和ポリエステル樹脂、数平均分子量2000をアセ
トンに溶解したもの、アセトン濃度40重量%)50重
量部、ジアリルフタレート樹脂液(ジアリルフタレート
樹脂、数平均分子量700をアセトンに溶解したもの、
アセトン濃度45重量%)50重量部、硬化剤(ターシ
ャリーブチルパーオキシベンゾエート)1部を混合攪拌
し、含浸用樹脂液1とした。
【0079】加飾シート1〜6として、叙上の基材1〜
6を20×20cmの大きさに切り、叙上の樹脂液に浸
漬して含浸させた後、ロールで余分な樹脂をしごいて除
去し、80℃のオーブンにより30分乾燥し、含浸シー
トを得た。得られた加飾シートの基材含有率を表1に示
す。
6を20×20cmの大きさに切り、叙上の樹脂液に浸
漬して含浸させた後、ロールで余分な樹脂をしごいて除
去し、80℃のオーブンにより30分乾燥し、含浸シー
トを得た。得られた加飾シートの基材含有率を表1に示
す。
【0080】補修用シートとしては、加飾シートに使用
した基材1〜6をそのまま使用した。補修用シートに含
浸する樹脂液としては、不飽和ポリエステル樹脂液(イ
ソフタル酸系の不飽和ポリエステル樹脂、数平均分子量
約2000をアセトンに溶解したもの、アセトン濃度4
0重量%)100重量部、硬化剤(メチルエチルケトン
パーオキサイド)1重量部を混合攪拌し、補修シート用
含浸樹脂液1とした。ジアリルフタレート樹脂液(ジア
リルフタレート樹脂、数平均分子量700をアセトンに
溶解したもの、アセトン濃度45重量%)100重量
部、硬化剤(メチルエチルケトンパーオキサイド)1重
量部を混合、攪拌し、補修シート用含浸樹脂液2とし
た。
した基材1〜6をそのまま使用した。補修用シートに含
浸する樹脂液としては、不飽和ポリエステル樹脂液(イ
ソフタル酸系の不飽和ポリエステル樹脂、数平均分子量
約2000をアセトンに溶解したもの、アセトン濃度4
0重量%)100重量部、硬化剤(メチルエチルケトン
パーオキサイド)1重量部を混合攪拌し、補修シート用
含浸樹脂液1とした。ジアリルフタレート樹脂液(ジア
リルフタレート樹脂、数平均分子量700をアセトンに
溶解したもの、アセトン濃度45重量%)100重量
部、硬化剤(メチルエチルケトンパーオキサイド)1重
量部を混合、攪拌し、補修シート用含浸樹脂液2とし
た。
【0081】上記基材1〜6を20×20cmの大きさ
に切り、補修用シート1〜6とした。上記基材1を20
×20cmの大きさに切り、上記補修シート用含浸樹脂
液2中に浸漬して樹脂を含浸させた後、ロールで余分な
樹脂をしごいて除去し、80℃のオーブンにより30分
乾燥して補修用シート7を得た。補修用シート7の基材
含有率を表1に示す。
に切り、補修用シート1〜6とした。上記基材1を20
×20cmの大きさに切り、上記補修シート用含浸樹脂
液2中に浸漬して樹脂を含浸させた後、ロールで余分な
樹脂をしごいて除去し、80℃のオーブンにより30分
乾燥して補修用シート7を得た。補修用シート7の基材
含有率を表1に示す。
【0082】補修用シート7と同様にして表1に示すよ
うに基材1〜6を使用して補修用シート8〜14を作成
した。補修用シート8〜14の基材含有率を表1に示
す。塗布用樹脂液としては、上記含浸用樹脂液1、2を
夫々塗布用樹脂液1、2として使用した。
うに基材1〜6を使用して補修用シート8〜14を作成
した。補修用シート8〜14の基材含有率を表1に示
す。塗布用樹脂液としては、上記含浸用樹脂液1、2を
夫々塗布用樹脂液1、2として使用した。
【0083】補修用塗料としては以下のように作成し
た。上記塗布用樹脂液1の100重量部に、炭酸カルシ
ウム粉末(商品名「NS−100」:日東粉化社製)3
0部、及び白色着色顔料(酸化チタン粉末、商品名「S
R−1」:堺化学工業社製)6部を加えて充分に攪拌
し、白色塗料とした。
た。上記塗布用樹脂液1の100重量部に、炭酸カルシ
ウム粉末(商品名「NS−100」:日東粉化社製)3
0部、及び白色着色顔料(酸化チタン粉末、商品名「S
R−1」:堺化学工業社製)6部を加えて充分に攪拌
し、白色塗料とした。
【0084】上記塗布用樹脂液1の100重量部に、炭
酸カルシウム粉末(商品名「NS−100」:日東粉化
社製)30部、及び白色着色顔料(酸化チタン粉末、商
品名「SR−1」:堺化学工業社製)3部、黒色顔料
(チタンブラック粉末、商品名「ダイピロキサイドブラ
ック#9510」:大日精化社製)2部を加えて充分に
攪拌し、グレー色塗料とした。
酸カルシウム粉末(商品名「NS−100」:日東粉化
社製)30部、及び白色着色顔料(酸化チタン粉末、商
品名「SR−1」:堺化学工業社製)3部、黒色顔料
(チタンブラック粉末、商品名「ダイピロキサイドブラ
ック#9510」:大日精化社製)2部を加えて充分に
攪拌し、グレー色塗料とした。
【0085】上記塗布用樹脂液1の100重量部に、炭
酸カルシウム粉末(商品名「NS−100」:日東粉化
社製)30部、及び黒色顔料(チタンブラック粉末、商
品名「ダイピロキサイドブラック#9510」:大日精
化社製)5部を加えて充分に攪拌し、グレー色塗料とし
た。
酸カルシウム粉末(商品名「NS−100」:日東粉化
社製)30部、及び黒色顔料(チタンブラック粉末、商
品名「ダイピロキサイドブラック#9510」:大日精
化社製)5部を加えて充分に攪拌し、グレー色塗料とし
た。
【0086】成形材料としては以下のものを使用した。 (1)不飽和ポリエステル樹脂(イソフタル酸系の不飽和
ポリエステル樹脂、数平均分子量約2000をスチレン
に溶解したもの、スチレン濃度40重量%)70重量部 (2)ポリスチレン樹脂液(重量平均分子量約95000
のポリスチレン樹脂を、スチレンに溶解したもの、スチ
レン濃度65重量%)30部 (3)硬化剤(ターシャリーブチルパーオキシベンゾエー
ト)1部 (4)炭酸カルシウム粉末(商品名「NS−100」:日
東粉化社製)120部 (5)白色顔料(酸化チタン粉末、商品名「SR−1」:
堺化学工業社製)6部 (6)黄色顔料(チタンイエロー粉末、商品名「ダイピロ
キサイドイエロー#9110」:大日精化社製)3部 (7)増粘剤(酸化マグネシウム粉末、商品名「キョーワ
マグ150」:協和化学工業社製)1部 (8)内部離型剤(ステアリン酸亜鉛:堺化学工業社製)
3部 (9)ガラス繊維(旭ファイバーグラス社製のロービン
グ:商品名「ER4630LBD166W」を長さ25
mmに切断したもの)70部
ポリエステル樹脂、数平均分子量約2000をスチレン
に溶解したもの、スチレン濃度40重量%)70重量部 (2)ポリスチレン樹脂液(重量平均分子量約95000
のポリスチレン樹脂を、スチレンに溶解したもの、スチ
レン濃度65重量%)30部 (3)硬化剤(ターシャリーブチルパーオキシベンゾエー
ト)1部 (4)炭酸カルシウム粉末(商品名「NS−100」:日
東粉化社製)120部 (5)白色顔料(酸化チタン粉末、商品名「SR−1」:
堺化学工業社製)6部 (6)黄色顔料(チタンイエロー粉末、商品名「ダイピロ
キサイドイエロー#9110」:大日精化社製)3部 (7)増粘剤(酸化マグネシウム粉末、商品名「キョーワ
マグ150」:協和化学工業社製)1部 (8)内部離型剤(ステアリン酸亜鉛:堺化学工業社製)
3部 (9)ガラス繊維(旭ファイバーグラス社製のロービン
グ:商品名「ER4630LBD166W」を長さ25
mmに切断したもの)70部
【0087】上記配合材料のうち(1)〜(7)の配合材料を
混合し、充分に攪拌した後、SMC製造装置により(8)
のガラス繊維に含浸させ、40℃の温度で24時間熟成
して、厚さ2mmの白色成形材料を得た。
混合し、充分に攪拌した後、SMC製造装置により(8)
のガラス繊維に含浸させ、40℃の温度で24時間熟成
して、厚さ2mmの白色成形材料を得た。
【0088】〔実施例1〕上型を140℃、下型を15
0℃に加熱した後、下型上に20×20cmの大きさの
加飾シート1を載せ、その上に成形材料を28×28c
mの大きさに切ったものを2枚チャージし、型を閉じて
100kg/cm2 の圧力で240秒間加圧成形した。
その後、型を開いて離型し加飾成形品を得た。このよう
な方法を繰り返し、SMCの加飾部への樹脂流れ込みに
よる外観不良がある成形品を成形した。
0℃に加熱した後、下型上に20×20cmの大きさの
加飾シート1を載せ、その上に成形材料を28×28c
mの大きさに切ったものを2枚チャージし、型を閉じて
100kg/cm2 の圧力で240秒間加圧成形した。
その後、型を開いて離型し加飾成形品を得た。このよう
な方法を繰り返し、SMCの加飾部への樹脂流れ込みに
よる外観不良がある成形品を成形した。
【0089】成形品の外観不良部位(約5×20mm)
を、酢酸エチルをしみ込ませたガーゼで拭いて脱脂し
た。補修用シート1を約7×25mmの大きさに切り、
不良部位上に載置した。その上から塗布用樹脂液1を刷
毛により塗布し、成形品の表面まで浸透させた。その
後、成形品をオーブンにより80℃の温度で2時間加熱
し、補修部位を完全硬化させた。
を、酢酸エチルをしみ込ませたガーゼで拭いて脱脂し
た。補修用シート1を約7×25mmの大きさに切り、
不良部位上に載置した。その上から塗布用樹脂液1を刷
毛により塗布し、成形品の表面まで浸透させた。その
後、成形品をオーブンにより80℃の温度で2時間加熱
し、補修部位を完全硬化させた。
【0090】〔実施例2〜8〕表1に示すように、加飾
シート、補修用シートを使用した以外は実施例1と同様
に補修した。
シート、補修用シートを使用した以外は実施例1と同様
に補修した。
【0091】〔実施例9〕成形品の外観不良部位(約5
×20mm)を、酢酸エチルをしみ込ませたガーゼで拭
いて脱脂した。補修用シート8を約7×25mmの大き
さに切り、不良部位上に載置した。その上から塗布用樹
脂液1を刷毛により塗布し、成形品の表面まで浸透させ
た。その後、成形品をオーブンにより80℃の温度で2
時間加熱し、補修部位を完全硬化させた。
×20mm)を、酢酸エチルをしみ込ませたガーゼで拭
いて脱脂した。補修用シート8を約7×25mmの大き
さに切り、不良部位上に載置した。その上から塗布用樹
脂液1を刷毛により塗布し、成形品の表面まで浸透させ
た。その後、成形品をオーブンにより80℃の温度で2
時間加熱し、補修部位を完全硬化させた。
【0092】〔実施例10〜16〕表2に示すように、
加飾シート、補修用シートを使用した以外は実施例9と
同様に補修した。
加飾シート、補修用シートを使用した以外は実施例9と
同様に補修した。
【0093】〔比較例〕加飾シート1を使用して実施例
1と同様に成形した。得られた成形品の外観不良部位
(約5×20mm)を、酢酸エチルをしみ込ませたガー
ゼで拭いて脱脂した。不良部位の全面に白色塗料を刷毛
を使用して塗装した。その上にグレー色塗料、次に黒色
塗料を使用して、小さな刷毛により塗装し、元の加飾シ
ートの石目模様を再現した。その後、成形品をそのまま
オーブンにより80℃の温度で2時間加熱し、補修部位
を完全硬化させた。
1と同様に成形した。得られた成形品の外観不良部位
(約5×20mm)を、酢酸エチルをしみ込ませたガー
ゼで拭いて脱脂した。不良部位の全面に白色塗料を刷毛
を使用して塗装した。その上にグレー色塗料、次に黒色
塗料を使用して、小さな刷毛により塗装し、元の加飾シ
ートの石目模様を再現した。その後、成形品をそのまま
オーブンにより80℃の温度で2時間加熱し、補修部位
を完全硬化させた。
【0094】〔評価〕補修作業に要した時間、即ち、補
修作業を開始してからオーブンに入れるまでの作業時間
を測定した。又、このようにして補修した成形品につい
て外観を評価した。その結果を表1〜3に示す。表1、
2に示すように、実施例においては、作業時間において
良好であり、又、外観が優れていた。これに反し、比較
例においては、表3に示すように、作業時間は長く、外
観において劣るものであった。
修作業を開始してからオーブンに入れるまでの作業時間
を測定した。又、このようにして補修した成形品につい
て外観を評価した。その結果を表1〜3に示す。表1、
2に示すように、実施例においては、作業時間において
良好であり、又、外観が優れていた。これに反し、比較
例においては、表3に示すように、作業時間は長く、外
観において劣るものであった。
【0095】
【表1】
【0096】
【表2】
【0097】
【表3】
【0098】
【発明の効果】本発明方法においては、加飾成形品の補
修作業を短時間で行え、且つ、外観の優れたものとな
る。
修作業を短時間で行え、且つ、外観の優れたものとな
る。
【図1】本発明方法により得られる成形品の一例を示す
断面図。
断面図。
【符号の説明】 1 加飾シート 2 成形材料 3 補修用シート
Claims (2)
- 【請求項1】 熱硬化性成形材料上に加飾シートが積層
された加飾成形品における加飾シートの外観不良部に、
その加飾部と同様の加飾が施された補修用シートを載
せ、その上から熱硬化性樹脂組成物を塗布して補修用シ
ートに含浸させた後、硬化させて補修用シートを一体化
させることを特徴とする加飾成形品の補修方法。 - 【請求項2】 熱硬化性成形材料上に加飾シートが積層
された加飾成形品における加飾シートの外観不良部に、
その加飾部と同様の加飾が施された補修用シートに熱硬
化性樹脂組成物を含浸させたものを載せ、硬化させて補
修用シートを一体化させることを特徴とする加飾成形品
の補修方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8054504A JPH09239853A (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | 加飾成形品の補修方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8054504A JPH09239853A (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | 加飾成形品の補修方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09239853A true JPH09239853A (ja) | 1997-09-16 |
Family
ID=12972470
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8054504A Pending JPH09239853A (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | 加飾成形品の補修方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09239853A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012121981A (ja) * | 2010-12-08 | 2012-06-28 | Kenji Muto | 補修材 |
-
1996
- 1996-03-12 JP JP8054504A patent/JPH09239853A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012121981A (ja) * | 2010-12-08 | 2012-06-28 | Kenji Muto | 補修材 |
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