JPH08169966A - 加飾成形品用シート及び加飾成形品の製造方法 - Google Patents

加飾成形品用シート及び加飾成形品の製造方法

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JPH08169966A
JPH08169966A JP31458094A JP31458094A JPH08169966A JP H08169966 A JPH08169966 A JP H08169966A JP 31458094 A JP31458094 A JP 31458094A JP 31458094 A JP31458094 A JP 31458094A JP H08169966 A JPH08169966 A JP H08169966A
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sheet
molding
resin
weight
molded product
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JP31458094A
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English (en)
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Natsuki Morishita
夏樹 森下
Toshimitsu Tsuji
敏充 辻
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自在な模様、色等の意匠を有する、加飾成形
品を成形するに際し、耐熱水性の良好な加飾成形品を得
ることのできる加飾加飾成形品の製造方法、及びそれに
用いることのできる加飾成形品用シートを提供する。 【構成】 加飾成形品用シートは、多官能アクリルモノ
マーを含有する熱硬化性樹脂組成物を、加飾されたシー
ト基材に含浸させてなる。多官能アクリルモノマーは、
前記熱硬化性樹脂の架橋剤として作用するものであり、
例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート等
である。製造方法は、上記シートを、金型と熱硬化性成
形材料との間に介在させた状態で加熱加圧成形して積層
一体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成形型内において熱硬
化性成形材料を加熱加圧成形して成形品を製造する方法
に関し、特に、成形品に加飾成形用シートを積層して各
種意匠を発現できる加飾成形品の製造方法、及びそれに
用いることのできる加飾成形品用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】歴史的に、FRP(繊維強化プラスチッ
ク)の分野、特にFRP製バスタブ、バスユニット等の
生産においては、ハンドレイアップ成形法、或いはスプ
レーアップ成形法と言われる方式が広く用いられてきた
が、これらの方法においては1個の製品を生産するのに
時間と工数を多く必要とするため、これらの生産性を格
段に改良するものとして、シート・モールディング・コ
ンパウンド(以下、SMCと略す)又はバルク・モール
ディング・コンパウンド(以下、BMCと略す)等の熱
硬化性成形材料が開発され、これを用いたプレス成形法
が非常に広く用いられている。
【0003】しかしながら、この様なSMC或いはBM
Cのプレス成形方法により得られた成形品は、成形品全
体の色が単一色に限られ、例えば赤なら成形品全体が赤
色のものしか生産できず、デザインの自由度が非常に狭
いという欠点を有する。勿論、印刷、塗装等の後加工を
行えば、適宜意匠を付加する事は可能であるが、この場
合には非常に複雑な後加工の工程を要し、非常に生産性
の劣るものとなる。
【0004】そこで、これらのFRP製品に加飾する方
法として、加飾成形用シートをインサート成形する方法
が提案されている。例えば、特開平5−285973号
公報には、印刷したチタン紙に熱硬化性樹脂を含浸させ
たものをSMCに積層して成形し、加飾成形品を得る方
法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
な方法により得られる成形品は、耐熱水性が充分とは言
い難く、そのため、熱水に長時間曝された場合には加飾
成形用シート部に、膨れ・変色等の不良が発生する場合
があった。
【0006】本発明の目的は、上記欠点を改良し、自在
な模様、色等の意匠を有する、加飾成形品を成形するに
際し、耐熱水性の良好な加飾成形品を得ることのできる
加飾加飾成形品の製造方法、及びそれに用いることので
きる加飾成形品用シートを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の加飾成形品用シ
ートは、多官能アクリルモノマーを含有する熱硬化性樹
脂組成物を、加飾されたシート基材に含浸させてなるも
のである。本発明の加飾成形品の製造方法は、上記の加
飾成形品用シートを、金型と熱硬化性成形材料との間に
介在させた状態で加熱加圧成形して積層一体化すること
を特徴とするものである。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おける加飾成形品用シートを得るに際して用いる熱硬化
性樹脂組成物は、多官能アクリルモノマーを含有するも
のである。ここで、多官能アクリルモノマーとは、前記
熱硬化性樹脂の架橋剤として作用するものであって、分
子内に複数の(メタ)アクリロイル基を有する化合物で
あり、有機ポリオールに(メタ)アクリル酸をエステル
化反応させて得られる。具体的には、例えば、エチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコー
ルジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ
(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ
(メタ)アクリレート、2,2−ビス[4−((メタ)
アクリルオキシ・ジエトキシ)フェニル]プロパン、
2,2−ビス[4−((メタ)アクリルオキシ・ポリエ
トキシ)フェニル]プロパン、トリメチロールプロパン
トリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテ
トラ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0009】多官能アクリルモノマーの量は、シート基
材に含浸させる熱硬化性樹脂組成物の全樹脂分(熱硬化
性樹脂、共重合性モノマー、熱可塑性樹脂の総量)のう
ち0.1〜70重量%が好適であり、より好適には0.
5〜30重量%である。多官能アクリルモノマー量が
0.1重量%よりも少なすぎる場合には、充分な耐熱水
性改良効果が得にくく、逆に70重量%よりも多すぎる
場合には、樹脂組成物の粘度が低くなりすぎるため、加
飾成形品用シートがべとついて取り扱いにくくなるとい
う欠点を有する。
【0010】本発明の加飾成形用シートを構成するシー
ト基材としては、紙、布、不織布、ガラスマット、ガラ
スクロス等の繊維集合体、多孔質合成樹脂シート等が使
用可能であり、これらは印刷或いは着色によって加飾さ
れて用いられる。
【0011】上記紙としては、従来公知の各種のものが
用いられる。具体的には、薄様紙、チタン紙、新聞巻き
取り紙、上質紙、中質紙、更紙、グラビア用紙、アート
紙、コート紙、筆記用紙、図画用紙、等が使用可能であ
る。また、その印刷方法としても従来公知の各種方法で
可能であり、具体的には、グラビア印刷方式、グラビア
・オフセット印刷方式、シルクスクリーン印刷方式、凸
版印刷方式、オフセット印刷方式等がある。
【0012】また、着色方法としても従来公知の各種方
法が可能であり、具体的には抄造時に顔料等を混ぜ込む
方法、抄造後にインク等を染み込ませる方法、絵の具や
塗料を塗布する方法等がある。
【0013】上記布としては、従来公知の各種のものが
用いられる。具体的には、絹、麻、木綿等の天然繊維、
レーヨン等の再生繊維、ポリエステル、ナイロン、アク
リル等の合成繊維等を織成してなるものが使用可能であ
る。また、その印刷方法としても従来公知の各種方法で
可能であり、具体的には、グラビア印刷方式、グラビア
・オフセット印刷方式、シルクスクリーン印刷方式、凸
版印刷方式、オフセット印刷方式等がある。
【0014】また、着色方法としても従来公知の各種方
法が可能であり、具体的には繊維を染料にて着色したも
のを用いる方法、織成後にインク等を染み込ませる方
法、絵の具や塗料を塗布する方法等がある。
【0015】上記不織布としては、従来公知の各種のも
のが用いられる。具体的には、絹、麻、木綿、羊毛等の
天然繊維、レーヨン等の再生繊維、ポリエステル、ナイ
ロン、アクリル等の合成繊維等を化学的もしくは熱的に
接着したり、或いは繊維同士の溶着等を利用して布状と
したものが使用可能である。また、その印刷方法として
も従来公知の各種方法で可能であり、具体的には、グラ
ビア印刷方式、グラビア・オフセット印刷方式、シルク
スクリーン印刷方式、凸版印刷方式、オフセット印刷方
式等がある。
【0016】また、着色方法としても従来公知の各種方
法が可能であり、具体的には繊維を染料にて着色したも
のを用いる方法、布状とした後にインク等を染み込ませ
る方法、絵の具や塗料を塗布する方法等がある。
【0017】上記ガラスクロスとしては、ガラス繊維を
織成してなる従来公知のものが使用可能である。また、
その印刷方法としても従来公知の各種方法で可能であ
り、具体的には、グラビア印刷方式、グラビア・オフセ
ット印刷方式、シルクスクリーン印刷方式、凸版印刷方
式、オフセット印刷方式等がある。
【0018】また、着色方法としても従来公知の各種方
法が可能であり、具体的には繊維を染料にて着色したも
のを用いる方法、織成後にインク等を染み込ませる方
法、絵の具や塗料を塗布する方法等がある。
【0019】上記ガラスマットとしては、ガラス繊維に
接着剤(バインダー)を用いて化学的に接着させて布状
としたものが使用可能である。また、その印刷方法とし
ても従来公知の各種方法で可能であり、具体的には、グ
ラビア印刷方式、グラビア・オフセット印刷方式、シル
クスクリーン印刷方式、凸版印刷方式、オフセット印刷
方式等がある。
【0020】また、着色方法としても従来公知の各種方
法が可能であり、具体的には繊維を染料にて着色したも
のを用いる方法、織成後にインク等を染み込ませる方
法、絵の具や塗料を塗布する方法等がある。
【0021】ここで、着色又は印刷の態様としては、単
一色に彩色しても構わないし、複数色を用いて模様等図
柄を形成させても構わない。即ち、目的に応じて、自在
な意匠を適用することが可能である。
【0022】本発明において、上記のシート基材に含浸
させる熱硬化性樹脂組成物としては、不飽和ポリエステ
ル樹脂、エポキシアクリレート樹脂、ウレタンアクリレ
ート樹脂、ジアリルフタレート樹脂等の各種熱硬化性樹
脂からなる組成物が使用可能である。
【0023】上記不飽和ポリエステル樹脂は、公知慣用
の方法により、通常、有機ポリオールと脂肪族不飽和ポ
リカルボン酸と、さらに必要に応じて脂肪族飽和ポリカ
ルボン酸および/又は芳香族ポリカルボン酸等から製造
される。他方上記エポキシアクリレート(ビニルエステ
ル)樹脂は、これもまた公知慣用の方法により、通常、
エポキシ樹脂および(メタ)アクリル酸等の反応性二重
結合を持つモノカルボン酸とから製造される。上記ウレ
タンアクリレート樹脂は、通常、アルキレンジオール、
アルキレンジオールエステル、アルキレンジオールエー
テル、ポリエーテルポリオール又はポリエステルポリオ
ール等の有機ポリオールに有機ポリイソシアネートを反
応させ、さらにヒドロキシアルキル(メタ)アクリレー
トを反応させて製造される。上記ジアリルフタレート樹
脂は、ジアリルフタレートモノマーを過酸化ベンゾイル
の様な過酸化物触媒の存在下で加熱、重合させてプレポ
リマー化させすることによって得られる。
【0024】ここで、上記各種熱硬化性樹脂組成物に
は、必要に応じて、溶剤、或いはモノマー等が添加され
る。例えば、粘度の高い樹脂においては含浸性を改良す
るために溶剤等を加えて粘度を低下させる。また、反応
性の低い樹脂においては、モノマー等を添加して反応性
を改良することができる。なお、粘度を低下させるため
に溶剤を用いる場合には、これが残存する場合には成形
時に気泡等の不良の原因となりやすいので、樹脂含浸後
に、溶剤を揮発乾燥させる工程が必要になる。
【0025】また、上記各種熱硬化性樹脂組成物には、
必要に応じて、各種充填材、添加剤等を用いても良い。
具体的には、炭酸カルシウム等の充填剤、有機過酸化物
等の開始剤、パラベンゾキノン等の禁止剤、ステアリン
酸亜鉛等の内部離型剤、防かび剤、防腐剤等を適当量添
加できる。
【0026】ここで、含浸後の加飾成形品用シートの基
材量としては、紙、布、不織布等有機系のシート基材を
用いた場合には、おおよそ、シートの全体の重量に対し
て25〜70重量%となるように配合されることが好ま
しく、より好適には35〜60重量%である。またシー
ト基材として、ガラスクロス、ガラスマット等無機系の
ものを用いた場合には、おおよそ、含浸後の加飾成形品
用シート全体の重量に対して10〜50重量%となるよ
うに配合されることが好ましく、より好適には20〜4
0重量%である。
【0027】シート基材への熱硬化性樹脂含浸は、従来
公知の方法により行うことができる。例えば、樹脂の入
った槽にシート基材を浸漬して含浸し、ロール等でしご
いて余分な樹脂を落とし、必要に応じて乾燥炉において
乾燥する方法、或いは、ベルトの上でシート基材を流し
ていく上に樹脂を乗せ、ロール又はブレード等でしごい
て行く方法等がある。
【0028】本発明の加飾成形品用シートは、通常は、
熱硬化性材料と共に加熱加圧成形し、積層一体化して加
飾成形品を得る為のものであるが、場合によっては加飾
成形品用シートそのものを単独で加熱加圧成形して加飾
成形品としてもよい。
【0029】本発明において、熱硬化性成形材料、とし
て用いる材料としては、SMC、BMC等の各種熱硬化
性成形材料が使用可能である。具体的に例えば、熱硬化
性樹脂として不飽和ポリエステル樹脂、エポキシアクリ
レート樹脂、ウレタンアクリレート樹脂等が用いられ、
必要に応じて各種充填材、補強材、添加剤等を加えるこ
とができ、従来公知の方法により、SMC或はBMC等
の形態を持つ熱硬化性樹脂組成物として、用いることが
できる。
【0030】上記不飽和ポリエステル樹脂に用いられる
有機ポリオールとしては、ジオール、トリオール、テト
ラオールおよびそれらの混合物が挙げられるが、主とし
て脂肪族ポリオールと芳香族ポリオールとに分類され
る。このうち脂肪族ポリオールとして代表的なものに
は、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプ
ロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、ネオペンチルグリコール、ジブロムネオ
ペンチルグリコール、ヘキサメチレングリコール、トリ
メチレングリコール、トリメチロールプロパン、グリセ
リン、ペンタエリスリットジアリルエーテル、水素化ビ
スフェノールA等がある。
【0031】また芳香族ポリオールとして代表的なもの
としてはビスフェノールA又はビスフェノールS或はこ
れらのビスフェノールA又はビスフェノールSにエチレ
ンオキシド、プロピレンオキシドもしくはブチレンオキ
シドのような脂肪族オキシラン化合物を、一分子中に平
均1〜20個の範囲で付加させて得られるポリオキシア
ルキレンビスフェノールA又はポリオキシアルキレンビ
スフェノールS等がある。
【0032】上記不飽和ポリエステル樹脂に用いられる
脂肪族不飽和ポリカルボン酸としては、(無水)マレイ
ン酸、フマル酸、(無水)イタコン酸等が挙げられる。
上記不飽和ポリエステル樹脂に用いられる脂肪族飽和ポ
リカルボン酸としては、セバチン酸、アジピン酸、(無
水)コハク酸等が挙げられる。
【0033】上記不飽和ポリエステル樹脂に用いられる
芳香族ポリカルボン酸としては、(無水)フタル酸、イ
ソフタル酸、テレフタル酸、メチルテトラヒドロ無水フ
タル酸、エンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸等が
挙げられる。
【0034】また、前記エポキシアクリレート(ビニル
エステル)樹脂に用いられるエポキシ樹脂としては、こ
れもまた公知慣用の方法によりエピクロルヒドリンおよ
びビスフェノールAから製造されるビスフェノールA型
エポキシ樹脂、エピクロルヒドリンおよび臭素化ビスフ
ェノールAから製造される臭素化ビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂、フェノールノボラック又はオルトクレゾー
ルノボラックをグリシジルエーテル化して製造されるノ
ボラック型エポキシ樹脂、各種アミンとエピクロルヒド
リンを反応させて得られるグリシジルアミン型エポキシ
樹脂(テトラグリシジルメタキシレンジアミン、テトラ
グリシジル- 1, 3- ビスアミノメチルシクロヘキサ
ン、テトラグリシジルジアミノジフェニルメタン、トリ
グリシジル- p- アミノフェノール、トリグリシジル-
m- アミノフェノール、ジグリシジルアニリン、ジグリ
シジルオルトトルイジン等)等が挙げられる。
【0035】また、上記ウレタンアクリレート樹脂に用
いられるポリオールとしては、アルキレンジオールとし
て例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、
ジエチレングリコール、ジイソプロピレングリコール、
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、
ブタンジオール等、ポリエーテルポリオールとしてはポ
リオキシメチレン、ポリエチレンオキサイド、ポリプロ
ピレンオキサイド等、ポリエステルポリオールとしては
アルキレンジオール等の有機ポリオールおよびポリカル
ボン酸の縮合化合物等、が汎用的に用いられる。
【0036】また、上記ウレタンアクリレート樹脂に用
いられるポリイソシアネートとしては、トリレンジイソ
シアネート、イソホロンジイソシアネート、ポリメチレ
ンポリフェニルジイソシアネート等が挙げられる。
【0037】また、前記ウレタンアクリレート樹脂に用
いられるヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートとし
ては、通常ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒ
ドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブ
チル(メタ)アクリレート等が用いられ、ヒドロキシル
基は通常アルキル基のベータ位の炭素に結合している。
アルキル基は通常8個までの炭素原子を含むことができ
る。
【0038】また、本発明において成形材料には、低収
縮剤として、ポリ酢酸ビニル、ポリメチル(メタ)アク
リレート、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合
体、酢酸ビニルースチレン共重合体、ポリブタジエン、
飽和ポリエステル類、飽和ポリエーテル類等のような熱
可塑性樹脂を必要に応じて適当量加えることができる。
【0039】このような熱可塑性樹脂を用いる場合に
は、その量としては、樹脂分のうち0.1〜30重量%
であることが好適であり、より好適には0.3〜20重
量%である。用いる量が30重量%よりも多すぎる場合
には、成形材料の粘度が高くなるため、成形時に充分な
流動性が得られにくいという欠点を有し、また逆に0.
1重量%よりも少なすぎる場合には、充分な収縮改良効
果が得られにくいという欠点を有する。ここで、上記樹
脂分とは、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂の他に、共重合
性モノマー等の様に化学反応して樹脂となり得る成分の
総量を意味する。
【0040】またさらに成形材料には、必要に応じて、
スチレン、アルファメチルスチレン、ジビニルベンゼ
ン、ビニルトルエン、ジアリルフタレート、各種アクリ
レートモノマー、各種メタクリレートモノマー等の重合
性単量体を適当量加えることができる。これらのうち、
スチレン及びメチルメタクリレートが、価格及び各種性
能の点で優れるため好適に用いられる。
【0041】このような各種共重合性単量体を用いる場
合には、その量としては、樹脂分のうち1〜70重量%
であることが好適であり、より好適には3〜50重量%
である。用いる量が1重量%よりも少なすぎる場合に
は、成形材料の粘度が高くなるため、成形時に充分な流
動性が得られないという欠点を有する。また逆に70重
量%よりも多すぎる場合には、密着性が低下しやすいと
いう欠点を有する。
【0042】また、成形材料には、必要に応じて、ラジ
カル反応開始剤としての有機過酸化物を用いることがで
きる。具体的には例えば、メチルエチルケトンパーオキ
サイド等のケトンパーオキサイド類、イソブチリルパー
オキサイド等のジアシルパーオキサイド類、クメンハイ
ドロパーオキサイド等のハイドロパーオキサイド類、ジ
クミルパーオキサイド等のジアルキルパーオキサイド
類、ターシャリーブチルパーオキシ- 2- エチルヘキサ
ノエート等のアルキルパーエステル類、ターシャリーブ
チルパーオキシイソプロピルカーボネート等のパーカー
ボネート類、1,1- ジブチルパーオキシシクロヘキサ
ン等のパーオキシケタール類等があり、汎用的には、タ
ーシャリーブチルパーオキシベンゾエート、ターシャリ
ーブチルパーオキシイソプロピルカーボネート等が使用
可能である。
【0043】このような有機過酸化物を用いる場合に
は、その量としては、反応性不飽和結合を持つ熱硬化性
樹脂及び共重合性モノマーの和100重量部に対し0.
3〜5重量部が好適であり、より好適には0.5〜3重
量部である。用いる量が0.3重量部よりも少ない場合
には、成形材料の硬化速度が遅くなり易く、また逆に5
重量部よりも多すぎる場合には、成形材料が硬化時に黄
変しやすくなるという欠点を有する。
【0044】さらに成形材料には、目的及び用途に応じ
て、適当量の無機充填材を加えることができる。使用可
能な無機充填材としては、以下のようなものがある。す
なわち、グラファイト、ダイヤモンド等の元素鉱物、岩
塩、カリ岩塩等のハロゲン化鉱物、炭酸カルシウム等の
炭酸塩鉱物、藍鉄鉱等のりん酸塩鉱物、カルノー石等の
バナジン酸塩鉱物、重晶石(硫酸バリウム)、石膏(硫
酸カルシウム)等の硫酸塩鉱物、ほう砂等のほう酸塩鉱
物、灰チタン石等のチタン酸塩鉱物、雲母、タルク(滑
石)、葉ろう石、カオリン、石英、長石等のけい酸塩鉱
物、酸化チタン、鋼玉(酸化アルミニウム)、水酸化ア
ルミニウム等の金属(水)酸化物、(中空)ガラス球等
のガラス製品、等を中心とした天然又は人工の鉱物又は
それを処理、精製或は加工したもの、およびそれらの混
合物が用いられる。
【0045】また、成形材料には必要に応じて着色顔料
を適当量加えることができる。この着色顔料としては、
従来公知のものが用いられる。例えば、酸化チタン、ベ
ンジンイエロー、アンスラキノンイエロー、チタンイエ
ロー、ハンザイエロー、モリブデートオレンジ、黄鉛、
ジスアゾイエロー、ベンジンオレンジ、キナクリドンレ
ッド、、キナクリドンマゼンダ、ナフトールバイオレッ
ト、クロムグリーン、フタロシアニングリーン、アルカ
リブルー、コバルトブルー、フタロシアニンブルー、酸
化鉄(ベンガラ)、銅アゾブラウン、アニリンブラッ
ク、カーボンブラック、鉄黒、アルミフレーク、ニッケ
ル粉、金粉、銀粉等各種の公知慣用のものが用いられ
る。これらのうち、酸化チタン、チタンイエロー、キナ
クリドンレッド、キナクリドンマゼンダ、フタロシアニ
ンブルー、酸化鉄(ベンガラ)、カーボンブラック、鉄
黒、アルミフレーク等が、成形材料の硬化性等への影響
が少ないため好適に用いられる。
【0046】ここで、成形材料に用いる着色顔料の添加
量としては樹脂分100重量部に対して、1〜100重
量部とすることが好ましく、より好ましくは3〜50重
量部である。また、無機充填材の添加量としては、樹脂
分100重量部に対して、0〜300重量部とすること
が好ましく、より好ましくは0〜250重量部である。
また、着色顔料、無機充填材の総量として、30〜32
0重量部添加されるのが好ましく、より好ましくは40
〜200重量部となる様に調節される。無機充填材、着
色顔料の添加量が、少なすぎる場合には充分な隠ぺい性
が得られにくいという欠点を有し、逆に多すぎる場合に
は、組成物の粘度が高くなるため、成形時に型内におけ
る充分な流動性が得られにくいという欠点を有する。
【0047】また、成形材料には、補強材として、各種
補強繊維、すなわちガラス繊維、炭素繊維等を必要に応
じて適当量加えることができる。ここで、成形材料に補
強繊維を用いる場合には、その使用量としては樹脂分に
対して、1〜100重量部とすることが好ましく、より
好ましくは3〜90重量部である。含有量が1重量部よ
りも少なすぎる場合には、充分な補強効果が得られにく
いという欠点を有し、逆に多すぎる場合には、組成物の
粘度が高くなるため、成形時に型内における充分な流動
性が得られにくいという欠点を有する。
【0048】またさらに成形材料には、必要に応じて、
ジメチルアニリン、ナフテン酸コバルト等の公知の硬化
促進剤、パラベンゾキノン等の重合禁止剤、アゾ系染料
やアントラキノン系、インジゴイド系、スチルベン系等
の染料、カーボンブラック等の導電性付与剤、乳化剤、
ステアリン酸亜鉛等の金属石鹸類、脂肪族燐酸塩、レシ
チン等の離型剤等を用途、目的に応じて適当量加えるこ
とができる。
【0049】ここで、熱硬化性成形材料として具体的に
は例えば、エポキシアクリレート樹脂、不飽和ポリエス
テル樹脂、ウレタンアクリレート樹脂のスチレン溶液
(スチレン濃度40〜70重量%)60〜100部、ポ
リメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニ
ル等の熱可塑性樹脂のスチレン溶液(スチレン濃度40
〜70重量%)0〜40部を加えて100部とし、これ
に、ターシャリーブチルパーオキシベンゾエート等の有
機過酸化物0.7〜2.5部、酸化マグネシウム等の増
粘剤0.5〜3部、ステアリン酸亜鉛等の離型剤0.5
〜5部、酸化チタン、酸化鉄、カーボンブラック、チタ
ンイエロー等の着色顔料5〜20部、炭酸カルシウム、
水酸化アルミニウム等の充填材粉末60〜160部から
なる無機成分合計70〜180部を加えたものを混練し
てコンパウンドとし、ガラス繊維等の補強材5〜80部
に含浸させてSMC或いはBMCの形態にしたものが、
好適に用いられる。
【0050】本発明の製造方法は、上記の様な材料を用
いて行われるが、そのプロセスとしては、以下の様にな
る。
【0051】本発明に用いる成形機としては、従来公知
の、プレス成形機が使用可能である。また、型として
は、従来公知の、金型、鋳物型等が使用可能である。ま
た、成形型の形式としては、一般的には上下型が好まし
く用いられる。この場合、通常は上型を可動型、下型を
固定型として用いる。
【0052】上記の成形機に、上記型を取り付け、80
〜180℃に加熱した後、型内に、加飾成形用シートを
その目的の位置に載置する。
【0053】そして、加飾成形品用シートの上に熱硬化
性成形材料を積ね置き、型を締め、10〜120kg/
cm2 の圧力で30秒〜15分間加圧成形し、硬化させ
た後、型を開け、製品を脱型すれば、積層された加飾成
形品が得られる。
【0054】逆に、型上に熱硬化性成形材料を載置しそ
の上に加飾成形品用シートを載置して成形しても構わな
いが、この場合は加飾シートの位置が加熱加圧成形中に
ずれることがあるので注意を要する。
【0055】ここで、加飾成形品用シートを載置する向
きとしては、金型側即ち製品面側を印刷或いは着色した
面とするのが普通であるが、必要に応じて、成形材料側
を印刷或いは着色した面としても構わない。
【0056】また、加飾成形品用シートと成形材料の間
に必要に応じてガラスクロスやガラスマット等の中間シ
ートをはさみ込んでも構わない。
【0057】ここで、加飾成形品用シートの大きさとし
ては、成形品表面全面をこれにて加飾する大きいもので
あっても構わないし(図1参照)、成形品表面のうち一
部のみを加飾する小さいものであっても構わない(図2
および3参照)。即ち、求める意匠に応じて、任意の大
きさ、形が用いられる。
【0058】
【作用】本発明の加飾成形品用シート及びこれを用いた
製造方法においては、加飾成形品用シートに多官能アク
リルモノマーが含有されているので、加飾成形品用シー
ト中の熱硬化性樹脂の架橋密度が増大し、そのため、熱
水に曝されても、水分子が加飾成形品用シート中に浸入
しにくくなり、熱水による変色、膨れ等の不良が発生し
なくなる。
【0059】
【実施例】以下に本発明の実施例について説明する。以
下、特に断らない限り、部とは重量部を意味する。
【0060】1.成形機及び金型の準備 成形機としては、川崎油工社製、300トンプレス成形
機を用いた。
【0061】金型としては30cm×30cmの正方形
平板を成形する金型を準備し、上型、下型共に電気ヒー
ター及び冷却水配管を埋め込んだ。この金型を上記プレ
ス成形機に取り付けた。上型を可動型とし、下型を固定
型とした。
【0062】2.加飾成形品用シートの調製 加飾成形品用シートとしては、以下のものを用いた。 1)含浸用樹脂液の調製 含浸用樹脂液1: (1)不飽和ポリエステル樹脂液(イソフタル酸系の不
飽和ポリエステル樹脂、数平均分子量約2000をスチ
レンに溶解したもの、スチレン濃度40重量%)100
重量部 (2)硬化剤(ターシャリーブチルパーオキシベンゾエ
ート)1部 (3)架橋剤(エチレングリコールジメタクリレート)
1部 上記(1)〜(3)を混合、撹拌し、含浸用樹脂液1と
した。 含浸用樹脂液2: (1)ジアリルフタレート樹脂液(ジアリルフタレート
樹脂、数平均分子量約700をジアリルフタレートモノ
マーに溶解したもの、ジアリルフタレートモノマー濃度
45重量%)100重量部 (2)硬化剤(ターシャリーブチルパーオキシベンゾエ
ート)1部 (3)架橋剤(エチレングリコールジメタクリレート)
7部 上記(1)〜(3)を混合、撹拌し、含浸用樹脂液2と
した。 含浸用樹脂液3: (1)不飽和ポリエステル樹脂液(イソフタル酸系の不
飽和ポリエステル樹脂、数平均分子量約2000をスチ
レンに溶解したもの、スチレン濃度40重量%)100
重量部 (2)硬化剤(ターシャリーブチルパーオキシベンゾエ
ート)1部 (3)架橋剤(トリメチロールプロパントリメタクリレ
ート)3部 上記(1)〜(3)を混合、撹拌し、含浸用樹脂液3と
した。 含浸用樹脂液4: (1)不飽和ポリエステル樹脂液(イソフタル酸系の不
飽和ポリエステル樹脂、数平均分子量約2000をスチ
レンに溶解したもの、スチレン濃度40重量%)100
重量部 (2)硬化剤(ターシャリーブチルパーオキシベンゾエ
ート)1部 上記(1)〜(2)を混合、撹拌し、含浸用樹脂液4と
した。 含浸用樹脂液5: (1)ジアリルフタレート樹脂液(ジアリルフタレート
樹脂、数平均分子量約700をジアリルフタレートモノ
マーに溶解したもの、ジアリルフタレートモノマー濃度
45重量%)100重量部 (2)硬化剤(ターシャリーブチルパーオキシベンゾエ
ート)1部 上記(1)〜(2)を混合、撹拌し、含浸用樹脂液5と
した。
【0063】2)シート基材の調製 シート基材としては以下のものを用いた。 シート基材1:チタン紙(厚さ0.1mm、80g/m
2 、PM11P:興人社製)に石目柄をグラビア印刷し
たもの。 シート基材2:布(ナイロン製、厚さ0.1mm、90
g/m2 、東洋紡績社製)に石目柄を印刷したもの。 シート基材3:不飾布(ポリエステル製、厚さ0.36
mm、40.7g/m 2 、ソンタラ#8000:東レ・
デュポン社製)に石目柄を印刷したもの。 シート基材4:ガラスクロス(厚さ0.25mm、20
0g/m2 、平織り、WF230100BS6:日東紡
績社製)に石目柄を印刷したもの。 シート基材5:ガラスマット(厚さ0.41mm、60
g/m2 、SM3603E:旭ファイバーグラス社製)
に石目柄を印刷したもの。
【0064】3)加飾成形品用シートの調製 加飾シート1:上記シート基材1を20cm×20cm
の大きさに切り、上記含浸用樹脂液1中に浸漬して樹脂
を含浸させた後、ロールで余分な樹脂をしごいて含浸シ
ートを得た。得られた加飾シート1のシート基材(紙)
含有率は、45重量%であった。 加飾シート2〜12:表1及び表2に示すようにシート
基材及び含浸用樹脂を用いた以外は、加飾シート1と同
様に作成した。得られた加飾シート2〜12のシート基
材含有率を表1及び表2に示す。
【0065】3.成形材料の調製 成形材料としては以下のものを用いた。 (1)不飽和ポリエステル樹脂液(イソフタル酸系の不飽和ポリエステル樹脂、 数平均分子量約2000をスチレンに溶解したもの、スチレン濃度40重量%) ………………………………………………………………………………70重量部 (2)ポリスチレン樹脂液(重量平均分子量約95000のポリスチレン樹脂を スチレンに溶解したもの、スチレン濃度65重量%)……………………30部 (3)硬化剤(ターシャリーブチルパーオキシベンゾエート)……………1部 (4)炭酸カルシウム粉末(NS−100:日東粉化社製)…………120部 (5)着色顔料(酸化チタン粉末、SR−1:堺化学工業社製)…………6部 (6)増粘剤(酸化マグネシウム粉末、キョーワマグ150:協和化学工業社製 )………………………………………………………………………………………1部 (7)内部離型剤(ステアリン酸亜鉛:堺化学工業社製)…………………3部 (8)ガラス繊維(旭ファイバーグラス社製のロービング:ER4630LBD 166Wを長さ25mmに切断したもの)……………………………………70部 上記配合材料のうち(1)〜(7)の配合材料を混合、
充分に混練を行った後、SMC製造装置により(8)の
ガラス繊維に含浸させ、40℃にて24時間熟成して、
厚み約2mmの白色SMCを得た。
【0066】4.成形方法 この様にして得られた加飾成形品用シート及び成形材料
を、以下のように成形した。
【0067】(実施例1)上型を140℃、下型を15
0℃に加熱した後、下型上に20cm×20cmの大き
さに切った上記加飾シート1を載せ、さらにその上に上
記SMCを20cm×20cmの大きさに切って2枚チ
ャージし、型を締めて100kg/cm2の圧力で24
0秒間加圧成形した。その後型を開いて脱型し、加飾成
形品を得た。
【0068】(実施例2〜6)加飾シートを表1に記す
ように変更した以外は、実施例1と同様に成形を行い、
加飾成形品を得た。
【0069】(比較例1〜6)加飾シートを表2に記す
ように変更した以外は、実施例1と同様に成形を行い、
加飾成形品を得た。
【0070】5.成形品の評価 この様にして得られた成形品についてまず、JIS−K
−5400「塗料一般試験方法」6.7「60度鏡面光
沢度」に従い、光沢値を光沢計(堀場製作所製、グロス
チェッカIG−300)にて測定した。また、成形品か
ら10cm×10cmの試験片を取り出し、60℃の熱
水に300時間浸漬した後取り出し、目視にて外観を評
価した。また、上記と同様に、熱水浸漬後の光沢を評価
した。以上の結果を表1および表2に示す。
【0071】
【表1】
【0072】
【表2】
【0073】表1より、実施例1〜6により得られた成
形品はいずれも、初期光沢値と熱水浸漬後の光沢値に大
きな変化がなく、また、熱水浸漬後の外観も異常がなか
った。このように、実施例1〜6の成形品はいずれも、
耐熱水性に非常に優れるものであった。一方、比較例1
〜6により得られた成形品はいずれも、初期光沢値と熱
水浸漬後の光沢値にかなりの変化があり、また、熱水浸
漬後の外観も異常があり、耐熱水性に劣るものであっ
た。
【0074】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、上述のよう
に構成された加飾成形品用シートを用いるので、耐熱水
性が非常に良好であるプレス加飾成形品を容易に得るこ
とができる。また、本発明の加飾成形品用シートは、上
記製造方法に好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明により得られる成形品の断面構成の一
例を示す模式図である。
【図2】 本発明により得られる成形品の断面構成の他
の例を示す模式図である。
【図3】 本発明により得られる成形品の断面構成の更
に他の例を示す模式図である。
【符号の説明】
(1) …加飾成形品用シート (2) …成形材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 33/00 9349−4F B44C 3/02 Z // B29K 101:10 105:06 B29L 9:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多官能アクリルモノマーを含有する熱硬
    化性樹脂組成物を、加飾されたシート基材に含浸させて
    なる、加飾成形品用シート。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の加飾成形品用シートを、
    金型と熱硬化性成形材料との間に介在させた状態で加熱
    加圧成形して積層一体化することを特徴とする、加飾成
    形品の製造方法。
JP31458094A 1994-12-19 1994-12-19 加飾成形品用シート及び加飾成形品の製造方法 Pending JPH08169966A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016150569A (ja) * 2015-02-19 2016-08-22 ユニチカ株式会社 加飾樹脂成型体

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