JPH0923516A - ガス絶縁開閉装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コストダウンを図るとともに変電設備の据付
面積を縮小することが可能なガス絶縁開閉装置を得る。 【構成】 二重化された両主母線１１ａ、１１ｂの長手
方向に送電線ユニット２、母線連絡ユニット４、変圧器
ユニット３および母線ＰＴユニット１２がそれぞれ配置
され両主母線１１ａ、１１ｂにそれぞれ接続されたガス
絶縁開閉装置において、両主母線１１ａ、１１ｂを上下
方向に配置するとともに、母線ＰＴユニット１２を母線
連絡ユニット４と両主母線１１ａ、１１ｂを横切る方向
一直線上に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、二重化された両主母
線の長手方向に各ユニットが配置されたガス絶縁開閉装
置のユニット構成に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図４は一般的な二重母線方式の変電所の
一部の構成を示す単線接続図、図５は図４における構成
を例えば実開昭６１−７２００８号公報に示される従来
のガス絶縁開閉装置により配置した構成を示す平面図、
図６は図５における線ＶＩ−ＶＩに沿う断面を示す断面
図、図７は図５における線ＶＩＩ−ＶＩＩに沿う断面を
示す断面図である。

【０００３】図において、１ａ、１ｂは二重化して横二
列に水平配置された主母線、２はこれら主母線１ａ、１
ｂからそれぞれ分岐され、遮断器、断路器、接地開閉器
等の機器が接続されて構成される送電線ユニット、３は
両主母線１ａ、１ｂからそれぞれ分岐され、遮断器、断
路器、接地開閉器等の機器が接続されて構成される変圧
器ユニット、４は両主母線１ａ、１ｂ間を接続し、遮断
器４ａ、断路器、接地開閉器等の機器が接続されて構成
される母線連絡ユニット、５は両主母線１ａ、１ｂにそ
れぞれ設置され、母線ＰＴ５ａおよび主母線用接地開閉
器５ｂで構成される母線ＰＴユニットである。

【０００４】次に、上記のように構成された従来のガス
絶縁開閉装置の動作について説明する。まず、送電線ユ
ニット２から変電所内に取り込まれた電力は、主母線１
ａ、１ｂのうちのいずれか一方、例えば主母線１ｂを経
由して変圧器ユニット３に送られ、その先に接続された
変圧器（図示せず）に送り出される。

【０００５】そして、仮に、変電所内の一部の機器に故
障が発生すると、母線連絡ユニット４の遮断器４ａが両
主母線１ａ、１ｂ間の接続または切り離しの操作を行っ
て、一部の機器の故障による電力の供給停止を防止す
る。又、母線ＰＴユニット５の母線ＰＴ５は、各主母線
１ａ、１ｂの電圧を降圧して、変電所の保護、制御に使
用される計器類に供給している。さらに又、主母線用設
置開閉器５ｂは、両主母線１ａ、１ｂの点検時における
保安接地をとるために設置されている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】従来のガス絶縁開閉装
置は各ユニット２〜５が以上のように構成され、両主母
線１ａ、１ｂが横二列に水平に配置されているので、各
ユニット２〜５は主母線１ａ、１ｂの一方向にしか分岐
させることができず、又、各ユニット２〜５は主母線１
ａ、１ｂの長手方向に配置されているので、多数のユニ
ットを必要とする規模の大きな変電設備の場合、主母線
１ａ、１ｂを延長させて各ユニットを接続しなければな
らないため、各ユニット２〜５の一方向の広がりおよび
主母線１ａ、１ｂの長手方向への広がりが、それぞれ大
きくなる分広い敷地を確保しなければならず、又、主母
線１ａ、１ｂの延長に伴いコストアップになるという問
題点があった。

【０００７】この発明は上記のような問題点を解消する
ために成されたもので、主母線の長さを短く構成するこ
とで機器のコストダウンを図るとともに、主母線と直角
方向のユニット長さを所定の長さ以下に抑えつつ主母線
の広がりを極力抑制することにより、変電設備の据付面
積を縮小することが可能なガス絶縁開閉装置を得ること
を目的とするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この発明の請求項１に係
るガス絶縁開閉装置は、二重化された両主母線の長手方
向に送電線ユニット、母線連絡ユニット、変圧器ユニッ
トおよび母線ＰＴユニットがそれぞれ配置され両主母線
にそれぞれ接続されたガス絶縁開閉装置において、両主
母線を上下方向に配置したものである。

【０００９】又、この発明の請求項２に係るガス絶縁開
閉装置は、請求項１において、母線ＰＴユニットを他の
ユニットのいずれかと両主母線を横切る方向一直線上に
配置したものである。

【００１０】又、この発明の請求項３に係るガス絶縁開
閉装置は、請求項２において、母線ＰＴユニットおよび
母線連絡ユニットを一直線上に配置したものである。

【００１１】

【作用】この発明の請求項１におけるガス絶縁開閉装置
の両主母線は、上下方向に配置されることにより、両方
向へのユニットの分岐を可能にする。

【００１２】又、この発明の請求項２におけるガス絶縁
開閉装置の母線ＰＴユニットは、他のユニットのいずれ
かと両主母線を横切る方向一直線上に配置されることに
より、主母線の延長を防止する。

【００１３】又、この発明の請求項３におけるガス絶縁
開閉装置の母線ＰＴユニットは、母線連絡ユニットと両
主母線を横切る方向一直線上に配置されることにより、
主母線の延長を防止する。

【００１４】

【実施例】

実施例１．以下、この発明の実施例を図に基づいて説明
する。図１はこの発明が適用された二重母線方式の変電
所の一部の構成を示す単線接続図、図２は図１における
構成をこの発明の実施例１におけるガス絶縁開閉装置に
より配置した構成を示す平面図、図３は図２における線
ＩＩＩ−ＩＩＩに沿う断面を示す断面図である。

【００１５】図において、図４に示す従来装置と同様な
部分は同一符号を付して説明を省略する。１１ａ、１１
ｂは二重化して上下方向に配置された主母線、１２はこ
れら両主母線１１ａ、１１ｂにそれぞれ設置され、母線
ＰＴ１２ａおよび主母線用接地開閉器１２ｂで構成され
る母線ＰＴユニットで、母線連絡ユニット４と両主母線
１１ａ、１１ｂを横切る方向一直線上に配置されてい
る。

【００１６】次に、上記のように構成された実施例１に
おけるガス絶縁開閉装置の動作について説明する。ま
ず、従来装置と同様に送電線ユニット２から変電所内に
取り込まれた電力は、主母線１１ａ、１１ｂのうちのい
ずれか一方、例えば主母線１１ｂを経由して変圧器ユニ
ット３に送られ、その先に接続された変圧器（図示せ
ず）に送り出される。そして、仮に、変電所内の一部の
機器に故障が発生すると、母線連絡ユニット４の遮断器
４ａが両主母線１１ａ、１１ｂ間の接続または切り離し
の操作を行って、一部の機器の故障による電力の供給停
止を防止する。

【００１７】このように上記実施例１によれば、両主母
線１１ａ、１１ｂを上下方向に配置するとともに、母線
ＰＴユニット１２が電気的に主母線１１ａ、１１ｂ上ど
の位置に接続されても問題の無い点を活用して、且つ主
母線１１ａ、１１ｂの一方側に何も接続されていない母
線連絡ユニット４と、主母線１１ａ、１１ｂを横切る方
向一直線上に配置したので、主母線１１ａ、１１ｂと直
角方向のユニット長さを所定の長さ以下に抑えつつ、主
母線１１ａ、１１ｂの広がりを極力抑制することができ
るため、コストダウンを図るとともに、変電設備の据付
面積を縮小することが可能になる。

【００１８】実施例２．尚、上記実施例１では、母線Ｐ
Ｔユニット１２を母線連絡ユニット４と、主母線１１
ａ、１１ｂを横切る方向一直線上に配置した場合につい
て説明したが、他のユニット、例えば送電線ユニット
２、変圧器ユニット３と一直線上に配置しても良くこの
場合は、両主母線１１ａ、１１ｂの広がりを抑制してコ
ストダウンを図ることが可能になる。

【００１９】実施例３．又、上記実施例１では、母線Ｐ
Ｔユニット１２の母線ＰＴ１２ａを図３に示すように縦
方向に接続したが、主母線１１ａ、１１ｂを横切る方向
の長さが一番長い送電線ユニット２よりも短く収めるこ
とができれば、横方向に接続しても良いことは言うまで
もない。

【００２０】

【発明の効果】この発明の請求項１によれば、二重化さ
れた両主母線の長手方向に送電線ユニット、母線連絡ユ
ニット、変圧器ユニットおよび母線ＰＴユニットがそれ
ぞれ配置され両主母線にそれぞれ接続されたガス絶縁開
閉装置において、両主母線を上下方向に配置したので、
各ユニットを主母線の両方向から分岐させることができ
るようになり、各ユニットの一方向の広がりを抑制して
変電設備の据付面積を縮小することが可能なガス絶縁開
閉装置を提供することができる。

【００２１】又、この発明の請求項２によれば、請求項
１において、母線ＰＴユニットを他のユニットのいずれ
かと両主母線を横切る方向一直線上に配置したので、コ
ストダウンを図るとともに変電設備の据付面積を縮小す
ることが可能なガス絶縁開閉装置を提供することができ
る。

【００２２】又、この発明の請求項３によれば、請求項
２において、母線ＰＴユニットおよび母線連絡ユニット
を一直線上に配置したので、コストダウンを図るととも
に変電設備の据付面積を縮小することが可能なガス絶縁
開閉装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明が適用された二重母線方式の変電所
の一部の構成を示す単線接続図である。

【図２】 図１における構成をこの発明の実施例１にお
けるガス絶縁開閉装置により配置した構成を示す平面図
である。

【図３】 図２における線ＩＩＩ−ＩＩＩに沿う断面を
示す断面図である。

【図４】 一般的な二重母線方式の変電所の一部の構成
を示す単線接続図である。

【図５】 図４における構成を従来のガス絶縁開閉装置
により配置した構成を示す平面図である。

【図６】 図５における線ＶＩ−ＶＩに沿う断面を示す
断面図である。

【図７】 図５における線ＶＩＩ−ＶＩＩに沿う断面を
示す断面図である。

【符号の説明】

２ 送電線ユニット、３ 変圧器ユニット、４ 母線連
絡ユニット、１１ａ，１１ｂ 主母線、１２ 母線ＰＴ
ユニット、１２ａ 母線ＰＴ、１２ｂ 主母線用接地開
閉器。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 二重化された両主母線の長手方向に送電
   線ユニット、母線連絡ユニット、変圧器ユニットおよび
   母線ＰＴユニットがそれぞれ配置され上記両主母線にそ
   れぞれ接続されたガス絶縁開閉装置において、上記両主
   母線を上下方向に配置したことを特徴とするガス絶縁開
   閉装置。
2. 【請求項２】 母線ＰＴユニットを他のユニットのいず
   れかと両主母線を横切る方向一直線上に配置したことを
   特徴する請求項１記載のガス絶縁開閉装置。
3. 【請求項３】 母線ＰＴユニットおよび母線連絡ユニッ
   トを一直線上に配置したことを特徴とする請求項２記載
   のガス絶縁開閉装置。