JPH09234698A - シート材の順送り加工方法 - Google Patents

シート材の順送り加工方法

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JPH09234698A
JPH09234698A JP38796796A JP38796796A JPH09234698A JP H09234698 A JPH09234698 A JP H09234698A JP 38796796 A JP38796796 A JP 38796796A JP 38796796 A JP38796796 A JP 38796796A JP H09234698 A JPH09234698 A JP H09234698A
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JP
Japan
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sheet material
processing
die
punch
green sheet
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Application number
JP38796796A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Tsuji
裕之 辻
Kazumasa Kitamura
和正 北村
Motoo Noritake
基生 則竹
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】種々のシート材を高精度かつ効率的に加工で
き、しかも、打ち抜き工程全体の簡素化を実現させる。 【解決手段】グリーンシート16の加工に必要な全ての
加工パターンが設けられたダイ20上にグリーンシート
16を載置するシート材載置工程と、グリーンシート1
6の全ての加工パターンを所定回数で加工するように本
数が設定されたパンチ22にてグリーンシート16を加
工するシート材加工工程と、ダイ20とパンチ22の共
働作用下にグリーンシート16に加工を行う単位加工毎
に、ダイ20とパンチ22とを相対的に移動させて、グ
リーンシート16の次なる加工位置をパンチ22に対し
て配置するシート材順送り工程とを有し、前記シート材
加工工程によるグリーンシート16の加工開始前に、ダ
イ20の加工パターンに連通する吸引室26を吸引処理
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイとパンチによ
りシート材を加工する順送り加工方法に関し、一層詳細
には、ヤング率が低く、打抜き力以外の外力が印加され
ると容易に変形するシート材を対象にするシート材の順
送り加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、ワークに穴や開口部等を打ち
抜き加工するために、種々の金型(加工装置)が使用さ
れている。例えば、互いに接離自在なダイとパンチの間
でワークを移動させながら、前記ダイと前記パンチの共
働作用下に前記ワークに順次打ち抜き加工を施す順送式
金型や、ワークの全加工パターンに応じた穴数を有する
ダイと該穴数に相当する数のパンチとを備え、前記ダイ
と前記パンチを介して該ワークに一度で全ての打ち抜き
加工を施す総抜き式金型が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の順送
式金型では、ワークのみを移動させるため、このワーク
に搬送力として外力が付与されている。また、搬送のた
めにワークがダイの表面から離間して配置されており、
パンチによる打ち抜き加工時に前記ワークに外力が作用
する。
【0004】しかしながら、ワークとして厚さの薄い接
着シートや軟質なグリーンシート等のシート材が使用さ
れる際、このシート材には、前記外力により歪みが発生
してしまう。これにより、特に微細なかつ多数穴の打ち
抜きパターンの場合に、寸法精度が著しく低下するとと
もに、シート材の送り精度の劣化が惹起されるという問
題が指摘されている。しかも、歪みや応力が生じたグリ
ーンシートでは、焼成時に新たな歪みが発生し易いとい
う不具合がある。
【0005】また、上記の総抜き式金型では、ワークの
全加工パターンに応じた数のパンチを備えるため、この
全加工パターンが微細なかつ多数穴の打ち抜きパターン
である場合に、細径なかつ多数本のパンチを設ける必要
がある。従って、パンチの製作コストが高騰するととも
に、前記パンチが破損し易くなり、メンテナンスが相当
に煩雑なものになるという問題がある。
【0006】更にまた、図16に示すように、ダイ1と
パンチ2でグリーンシート3(または接着フイルム)を
打ち抜く場合、このグリーンシート3の打ち抜き屑3a
が前記ダイ1の穴1aに堆積してしまう。
【0007】即ち、金属材を打ち抜く場合、この金属材
のヤング率が大きいために、打ち抜き屑3aは、次の打
ち抜き屑3aに押されても塑性変形することがなく、ダ
イ1の穴1aを下方に順次移動して該ダイ1の穴1aか
ら排出される。一方、グリーンシート3は、金属に比べ
てヤング率が小さいために、打ち抜き屑3aが新たな打
ち抜き屑3aに押圧されて塑性変形したり、このグリー
ンシート3の表面に含有されるバインダの粘着力を介し
て前記打ち抜き屑3a同士が密着することにより、該打
ち抜き屑3aがダイ1の穴1aに一体的に密着してしま
う。これによって、ダイ1に応力が付与されてしまい、
このダイ1が破損したり、パンチ2が座屈するという問
題が指摘されている。
【0008】本発明は、この種の問題を解決するもので
あり、種々のシート材を高精度かつ効率的に加工するこ
とができると共に、打ち抜き工程全体の簡素化が可能な
シート材の順送り加工方法を提供することを目的とす
る。
【0009】また、本発明の他の目的は、パンチによる
打ち抜き加工の際に発生する打ち抜き屑を単位加工毎に
効率よく排出することができ、加工精度の向上、信頼性
の向上並びにパンチの長寿命化を図ることができるシー
ト材の順送り加工方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の本発明に係るシート材の順送り加
工方法は、シート材の加工に必要な全ての加工パターン
が設けられたダイ上に前記シート材を載置するシート材
載置工程と、前記シート材の全ての加工パターンを所定
回数で加工するように本数が設定されたパンチにて前記
シート材を加工するシート材加工工程と、前記ダイと前
記パンチの共働作用下に前記シート材に加工を行う単位
加工毎に、前記ダイと前記パンチとを相対的に移動させ
て、前記シート材の次なる加工位置を前記パンチに対し
て配置するシート材順送り工程とを有し、前記シート材
加工工程による前記シート材の加工開始前に、前記ダイ
の加工パターンに連通する吸引室を吸引処理することを
特徴とする。
【0011】これにより、まず、ダイ上にシート材が載
置される。その後、加工ヘッドがダイに対して相対的に
進行し、シート材に加工ヘッドのパンチによって打ち抜
き加工される。ここで、パンチによる1回の打ち抜き加
工を単位加工として定義した場合、搬送機構によって、
前記ダイと前記加工ヘッドにおけるパンチとの共働作用
下に前記シート材に加工を行う単位加工毎に、該シート
材が載置された前記ダイと前記パンチとが相対的に移動
され、前記シート材の次なる加工位置が前記パンチに対
応して配置される。その後、再びパンチによる単位加工
が開始される。
【0012】つまり、本発明に係るシート材の順送り加
工方法においては、全ての加工パターンが設けられたダ
イにシート材が一旦載置された状態で、前記ダイと加工
ヘッドにおけるパンチの共働作用下に前記シート材に順
次加工が施される。このように、シート材は、常時、ダ
イと一体的に移動するために、加工時や搬送時に前記シ
ート材に打抜き力以外の外力が作用することがなく、特
に、接着フイルムやグリーンシートのような軟質及び/
又は薄肉なシート材、具体的には、ヤング率が25kg
f/mm2 以下のシート材であっても歪みの発生を可及
的に阻止することができる。しかも、パンチの数が有効
に削減されるため、製作コストの低減、メンテナンスの
簡素化が可能になる。
【0013】更に、前記シート材の加工開始前に、ダイ
の加工パターンに連通する吸引室が吸引処理されるた
め、加工(打ち抜き)時にシート材を確実に前記ダイに
吸着させることができ、前記シート材を押圧するシート
固定手段が不要になる。このため、シート材に歪みが発
生することを可及的に阻止することが可能になる。
【0014】そして、前記方法において、前記吸引室が
吸引処理される際に、加工後の加工パターンに対応する
部分を前記吸引室から遮断して前記吸引室を所定の負圧
状態に確保するようにしてもよい(請求項2記載の発
明)。この場合、前記吸引室に対する吸引処理の際に吸
引室内が所定の負圧状態に確保されるため、加工屑の除
去作業も確実かつ効率的に遂行される。
【0015】このように、本発明に係るシート材の順送
り加工方法においては、種々のシート材を高精度かつ効
率的に加工することができると共に、構成の簡素化が可
能となる。
【0016】特に、前記吸引処理においては、前記吸引
室のうち、加工直前の加工パターンに対応する部分を前
記吸引室から遮断して該部分を所定の負圧状態に確保す
ることが望ましい(請求項3記載の発明)。この場合、
加工直前の加工パターンのみが吸引されることになるた
め、シート材のうち、加工が済んでいない部分の全てに
対して不要な吸引動作が作用することがなくなり、前記
不要な吸引による変形を有効に防止することができ、シ
ート材に対する加工寸法精度をより高めることができ
る。
【0017】また、前記方法において、前記吸引処理
を、前記シート加工工程の単位加工周期が所定時間未満
のとき、連続吸引処理とし、前記単位加工周期が所定時
間以上のとき、間欠吸引処理としてもよい(請求項4記
載の発明)。
【0018】前記パンチによる打ち抜き加工において、
その単位加工周期は、シート材を実際にパンチで打ち抜
く実時間と、加工ヘッドを移動させて次の打ち抜き位置
まで搬送する搬送時間とを有する。一般に、実時間は、
搬送時間の長短に拘わらずほぼ一定であるため、単位加
工周期の長さを決定づける要因は搬送時間の長さであ
る。従って、単位加工時間が所定時間以上になること
は、加工ヘッドの搬送時間が長くなることを示す。
【0019】この場合に、吸引室に対する吸引を連続吸
引としたとき、単位加工周期が所定時間以上であれば、
加工ヘッドの搬送時間にわたってシート材が吸引される
ことになるため、加工前の部分がその吸引力によってた
わみ変形し、シート材にしわ等が発生するおそれがあ
る。
【0020】しかし、前記本発明に係るシート材の順送
り加工方法においては、前記単位加工周期が所定時間以
上の場合、間欠吸引としていることから、長い搬送時間
にわたってのシート材に対する吸引動作は行われなくな
り、前記しわの発生等の問題はなくなる。
【0021】また、前記方法において、加工後の前記パ
ンチを前記シート材から離脱させる際に、ストリッパ部
材にて前記シート材を保持するようにしてもよい(請求
項5記載の発明) 通常、パンチによる打ち抜きが終了して、パンチをシー
ト材から離脱させる際、シート材の加工部分が前記パン
チの動きに連動して持ち上がるという現象が生じる。こ
の現象は、シート材へのしわ等の発生を引き起こす。し
かし、この発明では、前記ストリッパ部材にて前記シー
ト材を保持するようにしているため、前記シート材にお
ける加工部分の持ち上がりを阻止することができ、シー
ト材に対して順次規定の間隔で加工パターンを作成する
ことができる。
【0022】また、前記方法において、前記パンチの先
端を、前記シート材の表面よりも上方であって、かつ前
記ストリッパ部材の下面近傍に位置した段階で、前記パ
ンチの移動を所定期間停止させるようにしてもよい(請
求項6記載の発明)。この場合に、少なくとも前記パン
チの移動が所定期間停止している際に、前記ストリッパ
部材の下面とシート材の上面との間に所定厚みの隙間が
形成されるようにしてもよい(請求項7記載の発明)。
【0023】これにより、パンチの先端が、前記シート
材の表面よりも上方であって、かつ前記ストリッパ部材
の下面近傍に位置(上死点よりも下の位置)した段階
で、一定期間停止されることから、この一定期間におい
て前記隙間と吸引室とが連通することとなる。この期間
は、連続吸引や間欠吸引に拘わらず吸引動作が持続され
ている期間である。
【0024】そのため、前記パンチの停止期間にわたっ
てシート材の表面が隙間及び吸引室を通じて吸引され、
シート材の表面に存在している抜き打ち屑や塵埃は、前
記吸引によって吸引室側に除去される。これは、シート
材の表面への抜き打ち屑や塵埃の埋設を防止する上で非
常に効果がある。
【0025】また、前記方法において、前記シート材載
置工程を、前記ダイ上の規定の位置に前記シート材を位
置決め固定するためのシート材位置決め手段を通じて行
うようにしてもよい(請求項8記載の発明)。この場
合、シート材をダイ上に載置する際に、前記シート材位
置決め手段によってシート材をダイに対して規定の位置
に位置決めすることができ、その後のパンチによる打ち
抜き加工の寸法精度を高めることができる。
【0026】なお、本発明にて使用されるシート材は、
ヤング率が25kgf/mm2 以下であることが望まし
く、前記ダイは、その内面の粗度Rmaxが1μm以下
であることが望ましい。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るシート材の順
送り加工方法をグリーンシートの順送り加工装置に適用
した実施の形態例(以下、単に実施の形態に係る順送り
加工装置と記す)を図1〜図15を参照しながら説明す
る。
【0028】本実施の形態に係る順送り加工装置10
は、図1に示すように、固定された下型(基台)12
と、この下型12に対して昇降(矢印A方向)自在な上
型14と、シート材であるグリーンシート16を載置し
て前記下型12上に水平方向(矢印B方向)に移動自在
に配置されるとともに、このグリーンシート16の加工
に必要な全ての加工パターン18が設けられたダイ20
と、前記上型14に設けられ該グリーンシート16の全
加工パターンを所定の回数で加工するように本数が設定
されたパンチ22と、前記ダイ20と前記パンチ22の
共働作用下に前記グリーンシート16に加工を行う毎
に、該グリーンシート16が載置された該ダイ20を矢
印B方向に移動させることにより、前記グリーンシート
16の次なる加工位置を前記パンチ22に対応して配置
する搬送機構24と、図2に示すように、前記ダイ20
の内部に設けられ該ダイ20の加工パターン18に連通
する吸引室26と、この吸引室26内が吸引手段(真空
ポンプや吸引ブロア等)28で吸引される際、加工後の
加工パターン18aに対応する部分を前記吸引室26か
ら遮断して該吸引室26内を所定の負圧状態に確保する
ための閉塞手段30とを備える。
【0029】下型12の上部には、4本のメインポスト
32を介して上型14が昇降自在に支持されており、こ
の上型14の下方には、矢印B方向に延在してガイド溝
34が形成される。このガイド溝34に配置されるダイ
20には、加工パターン18の両外方に位置し矢印B方
向に等間隔ずつ離間して位置決め手段36を構成する複
数の位置決め孔部38a、38bが形成される。
【0030】ダイ20は、位置決め孔部38a側に矢印
B方向に延在する溝部40を有する。この溝部40に
は、等間隔ずつ離間して複数の係止ローラ42がそれぞ
れの軸線を水平方向に指向させて回転自在に配設され
る。
【0031】図4及び図5に示すように、下型12に
は、ガイド溝34の下方に位置決めシリンダ44が装着
され、この位置決めシリンダ44から上方に延びるロッ
ド44aがダイ20の一つの位置決め孔部38aに嵌合
する。図1に示すように、下型12上には、搬送機構2
4を構成する第1シリンダ46が固着され、この第1シ
リンダ46から矢印B方向とは逆方向に延びるロッド4
6aに移動台48が連結される。第1シリンダ46と平
行にレール部49が設けられ、このレール部49に移動
台48が載置される。
【0032】移動台48上には、第2シリンダ50が装
着され、この第2シリンダ50から下方に延びるロッド
50a(図4参照)に係合部材52の一端が固定され
る。係合部材52は、水平方向に延在しており、その他
端に下方に突出してダイ20の係止ローラ42間に嵌合
する爪部54が形成される。
【0033】図2に示すように、閉塞手段30は、下型
12に設けられてダイ20の内壁部56と一体的に吸引
室26を形成する隔壁部58を備える。この隔壁部58
は、加工後の加工パターン18aと加工前の加工パター
ン18bとを遮断するために、パンチ22による加工位
置と加工後の加工パターン18aとの間で内壁部56の
上面側に摺接する位置に設定される。隔壁部58と内壁
部56とで形成される吸引室26は、下型12に設けら
れた通路60を介して吸引手段28に連通する。
【0034】閉塞手段30としては、前記図2に示す構
成のほか、図3に示すように、下型12に設けられてダ
イ20の内壁部56と一体的に吸引室26を形成する第
1及び第2の隔壁部58a及び58bを備えるようにし
てもよい。
【0035】第1の隔壁部58aは、図2の隔壁部58
と同様に、加工後の加工パターン18aと加工前の加工
パターン18bとを遮断するために、パンチ22による
加工位置と加工後の加工パターン18aとの間で内壁部
56の上面側に摺接する位置に設定される。
【0036】第2の隔壁部58bは、加工直前の加工パ
ターン18bとそれ以外の加工前の加工パターン18b
とを遮断するために、パンチ22による加工位置と加工
前の加工パターン18bとの間で内壁部56の上面側に
摺接する位置に設定される。第1及び第2の隔壁部58
a、58bと内壁部56とで形成される吸引室26は、
下型12に設けられた通路60を介して吸引手段28に
連通する。
【0037】図4及び図5に示すように、上型14の下
面には、パンチホルダ62を介して複数のパンチ22が
一体的に支持される。パンチホルダ62には、ダイ20
の位置決め孔部38a、38bに選択的に嵌合するそれ
ぞれ2本のサブポスト64a、64bがばね65を介し
て所定の距離だけ昇降可能に保持されるとともに、この
サブポスト64a、64bにストリッパ部材66が保持
される。
【0038】具体的には、例えば、前記ストリッパ部材
66の片側は、上型14に取り付けられた圧縮コイルば
ねによって下方に付勢され、かつパンチホルダ62に設
けられた貫通孔を通じて下方に垂下されたねじによって
固定されている。このねじは、パンチホルダ62の上面
にてそれ以上の下方への移動が阻止されている。また、
ストリッパ部材66の他の片側は、サブポストが挿通さ
れ、該サブポストの上部には、ストリッパ部材66とパ
ンチホルダ62の位置決め及び互いの相対的移動を良好
に行わせるためのボールブッシュが取り付けられてい
る。
【0039】前記構成により、前記ストリッパ部材66
は、通常は、前記ばねのねじに対する付勢力によって下
方に押圧されて、パンチホルダ62に対して所定の離間
幅で位置決めされ、上型14が下方に移動してストリッ
パ部材66がグリーンシート16に接触した段階から、
上型14の下方への移動に伴い、前記ばねの付勢力に抗
してパンチホルダ62と接近する方向に相対移動するこ
とになる。
【0040】また、図6に示すように、ストリッパ部材
66に設けられたパンチガイド用孔68の直径がダイ2
0に設けられた加工パターン18を構成する各加工用孔
69の直径よりも小さく設定される。ストリッパ部材6
6の矢印B方向(図1参照)に交差する両端部には、シ
ム70が一体的に形成される。このシム70は、ストリ
ッパ部材66の下端面66aから下方に所定の厚さT1
だけ突出しており、ダイ20に載置されたグリーンシー
ト16の幅方向外方に位置して、このダイ20の上面に
直接当接する。
【0041】図6において、グリーンシート16の厚さ
Tは、0.2mm以下であり、シム70の厚さT1は、
T1≧Tの関係に設定されている。本実施形態では、グ
リーンシート16の厚さTが0.185mmであり、シ
ム70の厚さT1が0.19mmに設定されている。パ
ンチ22の直径Dは、0.3mm以下であり、各パンチ
22のピッチPは、0.6mm以下であるとともに、前
記グリーンシート16の打ち抜き孔部16a間の最小寸
法Hは、0.3mm以下である。
【0042】このように構成される順送り加工装置10
の基本的動作例について図5〜図8の動作図並びに図9
A及び図9Bのタイミングチャートを参照しながら説明
する。なお、この順送り加工装置10の動作は、シーケ
ンサを用いて制御するようにした。また、この動作は、
簡便的にリレーシーケンスを用いても可能であり、コン
ピュータを用いて制御させることも可能である。
【0043】まず、図5に示すように、上型14が上昇
された状態(パンチ22の先端が上死点にある状態)
で、ダイ20上にグリーンシート16が載置される。そ
の後、図示しない操作卓にあるスタートボタンを操作す
ることにより、グリーンシート16に対する順送り加工
処理が開始される(図9Aのt0時)。
【0044】加工処理の前記開始時点t0から例えば2
秒後のt1時点において、位置決めシリンダ44の駆動
作用下にロッド44aが前記ダイ20の一つの位置決め
孔部38aに嵌合される。これにより、ダイ20の仮位
置決めがなされる。この仮位置決め開始時点t1から約
1.6秒後のt2時点において、図5に示すように、吸
引手段28が駆動され、通路60を介して吸引室26内
が負圧状態に維持される。従って、吸引室26に連通す
る加工パターン18を介し、グリーンシート16がダイ
20の上面に吸引保持され、このグリーンシート16を
押圧するシート固定手段が不要となり、該グリーンシー
ト16に歪みが発生することを可及的に阻止することが
できる。
【0045】次いで、前記加工開始時点t0から約4秒
後のt3時点において、上型14がメインポスト32に
沿って下降駆動される。この上型14の下降によって、
まず、上型14に設けられたサブポスト64a、64b
がダイ20の位置決め孔部38a、38bに嵌合する。
これにより、ダイ20と上型14の相対的な位置決めが
正確になされる。そして、図6に示すように、ストリッ
パ部材66の両端部に形成されたシム70は、グリーン
シート16を避けた位置でダイ20の上面にばね65を
介して弾発的に当接する。
【0046】図7に示すように、上型14が更に下降す
ることにより、パンチ22を介して打ち抜き加工が施さ
れ、グリーンシート16の所定の位置に複数の孔部16
aが形成される。この段階でパンチ22の先端は下死点
に達する。パンチ22の先端が下死点に達した時点t4
から約1.8秒後(t5時点)まで、前記パンチ22の
先端は下死点の位置を維持される。
【0047】このとき、図7に示すように、吸引室26
内が吸引手段28を介して所定の負圧状態に維持されて
おり、パンチ22を介してグリーンシート16から打ち
抜かれた打ち抜き屑(加工屑)16bは、ダイ20の加
工後の加工パターン18a(図2参照)に残存すること
がなく、吸引室26内に確実に落下する。従って、金属
に比べてヤング率が小さく、粘着性を有するグリーンシ
ート16の打ち抜き屑16bが、ダイ20の加工後の加
工パターン18aに密着してこのダイ20に応力が付与
されることを確実に阻止し、前記ダイ20の破損やパン
チ22の座屈等を回避することが可能になるという効果
が得られる。
【0048】パンチ22によりグリーンシート16の所
定の位置に複数の孔部16aが形成された後、図8に示
すように、前記t5時点から上型14は上昇駆動され
る。このため、パンチ22は、グリーンシート16の孔
部16aに嵌合した状態でこのグリーンシート16を上
方に移動させようとする。その際、ストリッパ部材66
がばね65を介してダイ20側に付勢されており、この
ストリッパ部材66にグリーンシート16が当接して保
持される。これにより、パンチ22がグリーンシート1
6から確実に離脱するとともに、このグリーンシート1
6に応力集中等に起因する損傷が発生することがない。
【0049】そして、位置決めシリンダ44を介してロ
ッド44aが位置決め孔部38aから離脱してパンチ2
2の先端が上死点に達した時点t6で、搬送機構24を
構成する第2シリンダ50が駆動され、ロッド50aと
一体的に係合部材52が下降してその爪部54が係止ロ
ーラ42間に嵌合する。この状態で、第1シリンダ46
が駆動され、ロッド46aを介して移動台48が矢印B
方向(図1及び図2参照)に所定距離だけ移動する。こ
のため、爪部54に係合する係止ローラ42を介してダ
イ20が矢印B方向に所定距離、例えば、1列分だけ移
動する。
【0050】次に、位置決めシリンダ44が駆動されて
ロッド44aが位置決め孔部38aに嵌合する一方、第
2シリンダ50を介して係合部材52が上昇し、更に第
1シリンダ46の作用下に移動台48と一体的に前記係
合部材52が所定の待機位置に戻る。これにより、ダイ
20上のグリーンシート16は、新たな加工位置がパン
チ22に対応して位置決めされ、この時点t7から再び
上型14が下降駆動されて、前記新たな加工位置に対す
る打ち抜き加工が行われる。
【0051】つまり、本実施の形態に係る順送り加工装
置10における打ち抜き加工においては、上型14が上
方に位置し、パンチ22の先端が上死点に位置している
状態から、前記上型14の下降駆動によってグリーンシ
ート16のある加工位置が打ち抜き加工され、その後、
上型14が上昇駆動され、パンチ22の先端が上死点に
到達した段階で、搬送機構24によりダイ20が搬送さ
れて上型14が新たな加工位置に相対的に搬送され、位
置決め手段36によって新たな加工位置に上型14が位
置決めされた段階で、該上型14が前記新たな加工位置
に対して下降駆動されることから、上型14が下降駆動
し始める時点t3から再び上型14が下降駆動し始める
時点t7までを単位加工周期Tとして定義することがで
きる。
【0052】そして、図2に示すように、ダイ20が矢
印B方向に1列分だけ移動すると、閉塞手段30を構成
する隔壁部58は、加工後の加工パターン18aと加工
前の加工パターン18bとの間で内壁部56の上面側に
摺接する。このため、加工後の加工パターン18aは、
隔壁部58と内壁部56とで形成される吸引室26から
遮断される。従って、吸引手段28を介して吸引室26
内を所定の負圧状態に確保することができ、グリーンシ
ート16を確実に位置決め保持することが可能になると
ともに、このグリーンシート16の新たな加工時に発生
する打ち抜き屑16bを吸引室26側に確実に落下させ
ることもできるという利点がある。
【0053】特に、閉塞手段30を、図3に示すよう
に、第1及び第2の隔壁部58a及び58bにて構成す
るようにすれば、加工後の加工パターン18a並びに加
工直前の加工パターンを除く加工前の加工パターン18
bは、第1及び第2の隔壁部58a及び58bと内壁部
56とで形成される吸引室26から遮断される。従っ
て、吸引手段28を介して吸引室26内を所定の負圧状
態に確保することができ、しかも、この場合、加工直前
の加工パターンのみが吸引されることになるため、グリ
ーンシート16のうち、加工が済んでいない部分の全て
に対して不要な吸引動作が作用することがなくなり、不
要な吸引による変形を有効に防止することができ、グリ
ーンシート16に対する加工寸法精度をより高めること
ができる。
【0054】また、本実施の形態においては、シム70
がばね65の付勢作用下にダイ20の上面に直接当接す
る際、ストリッパ部材66の下端面66aがグリーンシ
ート16を必要以上に押圧することがない。これによ
り、グリーンシート16に圧痕や損傷等が発生すること
を確実に阻止することが可能になる。
【0055】この場合、グリーンシート16は、軟質な
ためにストリッパ部材66により比較的強い力で押さえ
られると、変形して寸法精度が低下し易い。しかも、グ
リーンシート16に焼成前に応力が付与されると、焼成
後において歪みが発生し、寸法精度の低下が惹起され
る。
【0056】また、グリーンシート16のシート内の厚
さに関してばらつきが大きい場合、厚さの厚い箇所にス
トリッパ部材66の押付け力が集中的に印加されるた
め、シートが変形し、寸法精度を低下させたり、局部の
高応力により、ダイ20やストリッパ部材66が破壊す
るおそれがある。
【0057】一方、打ち抜き前のグリーンシート16に
打ち抜き屑16bや塵埃が付着した状態で、ストリッパ
部材66が前記グリーンシート16を押圧すると、軟質
なグリーンシート16に前記打ち抜き屑16bや塵埃が
埋設されてしまい、製品不良になるという不都合が生じ
る。
【0058】しかし、本実施の形態に係る順送り加工装
置では、前記ストリッパ部材66によるグリーンシート
16への必要以上の押圧を規制するシム70を設けるよ
うにしているため、グリーンシート16への不要な応力
の付与、局部的な高い応力によるダイ20やストリッパ
部材66の破壊、グリーンシート16への塵埃等の埋設
現象を防止することができ、グリーンシート16を用い
た製品の歩留まりの向上を図ることが可能となる。
【0059】このように、本実施の形態に係る順送り加
工装置10においては、グリーンシート16の加工に必
要な全ての加工パターン18が設けられたダイ20上
に、前記グリーンシート16が一旦載置された状態で、
上記の手順に従って単位加工が順次繰り返されることに
よって、搬送機構24を介して前記ダイ20と前記グリ
ーンシート16が一体的に矢印B方向に間欠搬送され、
該ダイ20と上型14におけるパンチ22の共働作用下
に前記グリーンシート16に順次加工が施される。
【0060】そして、グリーンシート16に所定の孔部
16aが順次形成されて、最終的にグリーンシート16
に対して全ての加工パターン18が形成(転写)される
と、パンチ22の先端が上死点に到達した時点t8にお
いて、吸引室26に対する真空ポンプ28による吸引動
作が停止され、前記t8時点から約0.4秒後のt9時
点において吸引室26は大気圧に戻される。その後、グ
リーンシート16がダイ20から取り出されてグリーン
シート16に対する順送り加工が終了する。
【0061】この場合、グリーンシート16は、常時ダ
イ20に密着して一体的に移動するために、加工時に前
記グリーンシート16に外力が作用することがなく、軟
質でかつ薄肉なシート材であるグリーンシート16であ
っても、歪みの発生を可及的に阻止することができる。
従って、微細打ち抜きパターンである加工パターン18
の寸法精度を有効に維持することが可能になり、高精度
な孔部16aを効率的に打ち抜くことができるという効
果が得られる。
【0062】しかも、グリーンシート16に歪みや応力
が発生することがないため、このグリーンシート16を
焼成する際に、新たな歪みが惹起することを阻止でき、
高品質な焼成体を得ることが可能になる。
【0063】このグリーンシート16では、ストリッパ
部材66に設けられたパンチガイド用孔68の孔径がダ
イ20に設けられた加工パターン18の各加工用孔69
の孔径よりも小さく設定されることにより、このグリー
ンシート16に前記ダイ20側に向かって拡径するテー
パ状孔部(図7中、孔部16a参照)を形成することが
できる。従って、微細な孔部16aを互いに可及的に近
接して形成することができ、微細かつ多数孔部の打ち抜
きパターンを容易に、しかも効率的に形成することが可
能になるという効果がある。
【0064】ここで、本実施の形態に係る順送り加工装
置10の単位加工周期における動作例の詳細について図
10のタイミングチャート及び図11A〜図11Cの動
作図を参照しながら説明する。なお、図10において、
パンチ22の先端の動作軌跡を実線で示し、ストリッパ
部材66の下面の動作軌跡を破線で示す。また、図11
A〜図11Cの動作図に示すパンチ22は、パンチ22
の先端が下死点に達したとき、該先端がダイ20の加工
用孔69を通じて吸引室26側に突出する程度の長さを
有する。具体的には、下死点でのパンチ先端の位置は、
吸引室26の壁面もしくは該壁面から0.1mm以下の
範囲で突き出す位置にしてある。これは、加工屑16b
を確実に吸引室26側に押圧移動するためのものであ
る。
【0065】まず、図10の区間aで示す初期状態にお
いては、図11Aに示すように、パンチ22の先端は、
ストリッパ部材66の下面よりも上方に位置し、パンチ
22がストリッパ部材66内に埋もれた状態となってい
る。このときのパンチ22の先端とストリッパ部材66
の下面との間隔(引込み量)αは約0.4mmである。
【0066】次の区間bで示す段階は、前記パンチ22
とストリッパ部材66が下降を行ってパンチ22の先端
がグリーンシート16に接触するまでの段階を示す。具
体的には、この区間bの開始時点t3において、前記パ
ンチ22とストリッパ部材66は、前記位置関係をほぼ
維持しながら下降し始め、区間bの終了時点t12より
も前の時点t11においてシム70の下端がダイ20に
接触し、これによってストリッパ部材66の下降移動が
停止する。
【0067】なお、次に説明する図11Bにおいては、
ストリッパ部材66の下面がグリーンシート16の上面
に接触した形で記載してあるが、シム70の高さ寸法に
よってはストリッパ部材66の下面とグリーンシート1
6の上面との間には僅かな隙間が形成される場合もあ
る。
【0068】次の区間cで示す段階は、パンチ22によ
るグリーンシート16の打ち抜き段階を示す。即ち、前
記パンチ22は、前記区間bでの下降速度とほぼ同じ下
降速度でもってグリーンシート16を打ち抜く。このと
きのパンチ22のストロークβは、図11Bに示すよう
に、グリーンシート16のシート厚d(=約0.185
mm)とダイ切刃厚d2(=約2mm)とダイ20の下
面からのパンチ22の突出量d3(=約0.1mm)を
合計した量であり、この場合、約2.285mmであ
る。この区間cの終了時点t4において、パンチ22の
先端は下死点に到達する。
【0069】次の区間dで示す段階は、パンチ22の先
端が下死点を保持する段階であり、この例では、0.5
secである。このとき、図7に示すように、吸引室2
6内が吸引手段28を介して所定の負圧状態に維持され
ており、パンチ22を介してグリーンシート16から打
ち抜かれた加工屑16bは、ダイ20の加工後の加工パ
ターン18a(図2参照)に残存することがなく、吸引
室26内に確実に落下する。
【0070】次の区間eで示す段階は、上型14が上昇
して、パンチ22の先端が所定位置に到達するまでの段
階を示す。このときの上昇速度は約10mm/sであ
る。具体的には、パンチ22は、区間dの終了時点t5
から上昇し始め、t13時点からその先端がグリーンシ
ート16より離脱し、前記上昇速度を維持しながら更に
上方へ移動する。このとき、パンチ22の先端は、スト
リッパ部材66内に入り込む形になり、パンチ22の先
端とストリッパ部材66の下面との間隔、即ち、前記引
込み量αが約0.4mmとなった時点t14でストリッ
パ部材66もパンチ22と共に上方に移動する。このと
きのストリッパ部材66の上昇速度はパンチ22と同じ
で約10mm/sである。
【0071】ストリッパ部材66の下面とグリーンシー
ト16の上面との間隔(隙間寸法)γが約0.1mmに
なった時点t15でパンチ22とストリッパ部材66の
上昇移動が停止し、この停止時間は、区間fで示す時間
であり、この例では約1secとしている。この区間f
においては、図11Cに示すように、ストリッパ部材6
6の下面とグリーンシート16の表面との間に形成され
た隙間72と吸引室26とが連通することとなる。
【0072】これにより、前記パンチ22の停止期間
(区間f)にわたってグリーンシート16の表面が隙間
72及び吸引室26を通じて吸引され、グリーンシート
16の表面に存在している加工屑16bや塵埃は、前記
吸引によって吸引室26側に効率よく除去される。
【0073】次の区間gで示す段階は、上型14が再び
上昇して初期状態に戻る段階を示し、このときのパンチ
22の上昇速度は約150mm/sである。そして、こ
の区間gの終了時点t6において、パンチ22の先端は
上死点に到達することとなる。
【0074】一方、吸引手段28による吸引動作は、図
9Aに示すように、前記単位加工周期Tが5sec未満
のとき、連続吸引し(図9B参照)、図12Aに示すよ
うに、前記単位加工周期Tが5sec以上のとき、間欠
吸引するようにしている(図12B参照)。
【0075】この場合の連続吸引とは、上型14が最初
に下降し始める時点t3の直前(図9Aにおける時点t
2)において吸引手段28の駆動を開始し、グリーンシ
ート16に全ての加工パターンを形成した時点t8にお
いて吸引手段28の駆動を停止するまで前記吸引室26
を連続的に吸引する動作を示す。
【0076】一方、間欠吸引とは、図12Aに示すよう
に、上型14が下降し始める時点t3の直前(図12A
における時点t2)において吸引手段28の駆動を開始
し、グリーンシート16に一つの加工パターンを形成し
た時点で吸引手段28の駆動を停止するというサイクル
を単位加工周期Tごとに間欠的に繰り返す動作を示す。
この場合、各単位加工周期Tにおけるダイ20の搬送過
程のほぼ全部において、吸引手段28による吸引動作は
停止状態とされる。
【0077】前記パンチ22による打ち抜き加工におい
て、その単位加工周期Tは、グリーンシート16を実際
にパンチ22で打ち抜く実時間と、ダイ20を移動して
上型14を次の打ち抜き位置まで相対的に搬送する搬送
時間とを有する。図9A及び図12Aに示すように、実
時間は、搬送時間の長短に拘わらずほぼ一定であるた
め、単位加工周期Tの長さを決定づける要因は搬送時間
の長さである。従って、単位加工時間Tが5sec以上
になることは、上型14の搬送時間が長くなることを示
す。
【0078】この場合に、吸引室26に対する吸引を連
続吸引としたとき、単位加工周期Tが5sec以上であ
れば、上型14の搬送時間にわたってグリーンシート1
6が吸引されることになるため、加工前の部分がその吸
引力によってたわみ変形し、グリーンシート16にしわ
等が発生するおそれがある。
【0079】しかし、本実施の形態に係る順送り加工装
置10においては、前記単位加工周期Tが5sec以上
の場合、間欠吸引としていることから、長い搬送時間に
わたってのグリーンシート16に対する吸引動作は行わ
れなくなり、前記しわの発生等の問題はなくなる。
【0080】また、連続吸引において、吸引手段28に
よる吸引の開始時点t2をあまりに早く設定(例えば時
点t1前に設定)したり、吸引手段28による吸引の終
了時点をあまりに遅く設定(時点t8から例えば3秒経
過後の時点に設定)すると、吸引開始から実際のパンチ
22による加工が開始されるまでの時間や、全ての加工
パターンの形成が終了してから吸引動作が終了するまで
の時間が長くなり、この場合も、グリーンシート16に
しわ等が発生するという問題がある。しかし、本実施の
形態に係る順送り加工装置10においては、図9A及び
図9Bの例で示すと、吸引手段28による吸引の開始時
点t2を上型14の最初の下降開始時点t3の約0.4
秒前に設定し、吸引手段28による吸引の終了時点を全
ての加工パターンの形成(最終的にパンチ22の先端が
上死点に戻った時点t8)とほぼ同じ時点に設定してい
るため、前記のような不都合は生じず、加工パターンの
寸法精度を高めることができる。
【0081】なお、グリーンシート16に含有されてい
る最大粒子径が5μmであることから、パンチガイド用
孔68の孔径をパンチ22の直径Dに10μmを加えた
値とし、ダイ20の孔径を前記パンチ22の直径Dに2
0μmを加えた値に設定する。これにより、金型クリア
ランスを可及的に小さくすることができるとともに、グ
リーンシート16の粒子を剪断することがなく、順送り
加工装置10全体の高寿命化が容易に図られる。
【0082】また、本実施の形態に係る順送り加工装置
10においては、パンチ22の数が有効に削減されるた
め、順送り加工装置10全体の製作コストの低減及びこ
のパンチ22の破損時や寿命によるメンテナンスの簡素
化が可能になる。しかも、孔部16aの打ち抜き精度が
パンチ22自体の寸法精度に依存しているため、このパ
ンチ22の数が削減されることにより前記打ち抜き精度
のばらつきを有効に低減することができる。
【0083】更に、加工パターン18が微細かつ多数孔
部の打ち抜きパターンの場合、パンチ22の作成には研
削加工が用いられる一方、この加工パターン18の作成
には放電加工が採用されることがある。このため、ダイ
20は、加工変質層の生成によりダイ寿命が短くなり易
いが、パンチ22の使用頻度が大きいために該パンチ2
2と前記ダイ20のメンテナンス時期が略一致すること
になり、該メンテナンスが合理的に遂行される。
【0084】なお、本実施の形態に係る順送り加工装置
10では、搬送機構24として第1及び第2シリンダ4
6、50により移動される係合部材52を用いて説明し
たが、これに限定されるものではない。例えば、コンピ
ュータ数値制御(CNC)装置を搬送機構24として採
用することができる。その際、下型12とダイ20の相
対的な位置決め誤差を考慮して、このダイ20とCNC
駆動部とが、所定の範囲内で相対変位可能に構成される
ことが好ましい。
【0085】本実施の形態においては、ダイ20の移動
方向を矢印Bの一軸方向とし、上型14とダイ20の位
置合わせはサブポスト64で行うようにしているが、ダ
イ20の移動方向を、矢印Bとそれと直交する方向の二
軸方向とし、ダイ20の移動をNCで制御させ、前記サ
ブポスト64をなくした構造を採用してもよい。この場
合、上型14とダイ20の位置合わせ精度は、ダイ20
のNC位置精度で決定される。この構造でもグリーンシ
ート16に不要な外力が印加されないという効果は達成
される。
【0086】また、本実施の形態に係る順送り加工装置
10では、シム70がストリッパ部材66に一体的に設
けられているが、これに限定されるものではなく、この
シム70をダイ20側に設けることができる。更に、グ
リーンシート16に代替して、例えば、薄肉な接着シー
ト等の種々のシート体に適用することも可能である。
【0087】更にまた、グリーンシート16が軟質であ
るため、加工パターン18に対応するダイ20の厚さL
(図6参照)を相当に薄くしても、このダイ20の剛性
を確保することができる。従って、パンチ径がかなり小
さくなったとしても、穿孔時にパンチ22がダイ20の
加工用孔69を貫通し得るように該ダイ20の厚さLを
設定することが可能であり、これによりグリーンシート
16の穿孔時に発生する打ち抜き屑16bが加工用孔6
9に詰まることを確実に阻止することができる。
【0088】そして、本実施の形態に係る順送り加工装
置10において、上型14に設けられる複数のパンチ2
2を一体的に形成するようにしてもよい。図13に本実
施の形態に係る順送り加工装置10の上型14に設けら
れる多数のパンチ22が一体構成されたパンチ匣体80
の例を示す。
【0089】一般に、パンチ22を製作する場合、研削
加工によって行われる。この研削加工は、後述するワイ
ヤカット放電加工と比較すると、(1) 加工変質層が小さ
い、(2) 表面粗さが小さい、(3) 加工速度が速い、(4)
技術的に実績がある、という利点を有する。
【0090】そのため、一体では研削できない形状(例
えば、丸パンチが等ピッチで並んでいるパターンや、既
存の砥石幅より小さい間隔で配置されているパターン
等)の場合は、単体パンチの組合せで構成するしか方法
がない。
【0091】この場合、微細形状であるため、パンチ2
2の機械的強度及び耐摩耗性が要求される。これを満足
するパンチ用材料としては、硬度と靱性を兼ね備えた超
微粒超硬材料が用いられる。最も硬度が高い金属材料は
超硬合金であるが、靱性が低く衝撃力等で欠けやすいと
いう欠点がある。ところが、前記超微粒超硬材料はワイ
ヤカット放電加工すると、その熱衝撃によりクラックが
入り、パンチを製作できないという新たな問題が出てき
た。
【0092】そこで、多数のパンチ22が一体構成され
たパンチ匣体80を用いることにより、以下のような利
点を得ることができる。
【0093】即ち、グリーンシート16の打ち抜き寸法
は、パンチ寸法が転写されるため、複数のパンチ22を
一体構造とすることでパンチ22の配列ピッチpを狭く
することができ、かつピッチ精度を高めることができ
る。また、微細パターンとなるため、パンチ22の位置
を決定する微細加工が施されたストリッパ部材66への
偏荷重が軽減され、欠損防止につながる。
【0094】また、微細なパンチ22を一体構造とする
ことにより、パンチ剛性が向上し、パンチ折れやパンチ
22の倒れを防止することができる。また、図14に示
すように、多数のパンチ22にて打ち抜かれたグリーン
シート16の桟82が一部破断して倒れやすいが、多数
のパンチ22が一体構造とされたパンチ匣体80にて打
ち抜きした場合、グリーンシート16に均等に力が加わ
ることから、桟82の一部破断及び桟82の倒れを防止
することができる。
【0095】また、パンチ22の配列ピッチpが狭い場
合、単品構造を組み合わせた構成の場合は、パンチ破損
時のメンテナンスや金型組み付け作業が面倒で工数増加
を招いていたが、一体構造とすることにより、前記メン
テナンス及び組み付け作業が容易になり、工数の低減を
有効に図ることができる。
【0096】一方、グリーンシート16は、軟質なシー
ト材であるため、パンチ22の機械的特性として、靱性
は特に高い必要はなく、パンチ22を一般的な超硬合金
材料でワイヤカット放電加工により作製しても十分な精
度でグリーンシート16を打ち抜くことができるという
利点がある。
【0097】前記本実施の形態に係る順送り加工装置1
0は、グリーンシート16を打ち抜き加工する場合に適
用した例を示したが、その他、打ち抜き加工するシート
材としては、ヤング率が25kgf/mm2 以下のもの
であればいずれも適用可能である。
【0098】また、ダイ20の加工用孔69の表面粗さ
としては、最大高さRmaxが1μm以下であることが
望ましい。この場合、加工屑16bの表面と加工用孔6
9の内壁との接触に伴う摩擦が少なくなるため、前記加
工屑をスムーズに吸引室26側へ吸引排出させることが
できる。
【0099】また、ダイ20上の規定の位置に、グリー
ンシート16を位置決め固定するためのシート材位置決
め手段を設けるようにしてもよい。この場合、シート材
位置決め手段としては、例えばグリーンシート16のコ
ーナー部に設けられた位置決め用孔(図示せず)と、ダ
イ20に設けられ、かつ前記位置決め用孔に挿通される
位置決めピン(図示せず)を有して構成してもよい。
【0100】これにより、グリーンシート16をダイ2
0上に載置する場合、グリーンシート16に設けられた
複数の位置決め用孔にダイ20に設けられた位置決めピ
ンを挿通させることで簡単にグリーンシート16をダイ
20上の規定の位置に位置決めすることができる。その
ため、その後のパンチ22による打ち抜き加工の寸法精
度を高めることができる。
【0101】前記シート材位置決め手段としては、図1
5に示すように、位置決めピン84を、ダイ20に載置
されたグリーンシート16に形成されている位置決め用
孔86に対して進退自在に設けるようにしてもよい。具
体的には、このシート材位置決め手段は、ダイ20の所
定箇所に位置決めピン84が挿通される貫通孔88を設
け、位置決めピン84をグリーンシート16の位置決め
用孔86に対して進退自在とするエアシリンダ90を設
けて構成することができる。
【0102】この例では、位置決めピン84は、径が前
記貫通孔88の径よりも僅かに小とされたピン本体84
aと、該ピン本体84aの下端に一体に設けられ、断面
積がピン本体84aの断面積よりも大とされた操作部8
4bを有する。この操作部84bの上面とダイ20の下
面間には、位置決めピン84を初期状態(ピン本体84
aの先端が例えば貫通孔88内に入り込んだ状態)に復
帰させるための圧縮コイルばね92が設けられている。
【0103】更に、位置決めピン84における操作部8
4bの下端部をテーパ面94とし、エアシリンダ90に
よって往復駆動されるピストンロッド96の先端部もテ
ーパ面98として、これらテーパ面94及び98同士を
接触・離間させることにより、位置決めピン84をグリ
ーンシート16の位置決め用孔86に対して進退自在と
することができる。
【0104】そして、グリーンシート16をダイ20上
に載置する場合は、エアシリンダ90を駆動してピスト
ンロッド96を正方向(位置決めピン84側)に移動さ
せることにより、位置決めピン84におけるのピン本体
84aの上部をダイ20の上面より突出させる。これに
よって、グリーンシート16に設けられた位置決め用孔
86に前記突出された位置決めピン84のピン本体84
aを挿通させながらグリーンシート16を載置すること
によって、グリーンシート16は簡単にダイ20上の規
定の位置に位置決めされる。
【0105】グリーンシート16に対する全ての打ち抜
き加工が終了して、グリーンシート16をダイ20から
取り外す場合は、エアシリンダ90を駆動してピストン
ロッド96を負方向に移動させる。このとき、位置決め
ピン84の操作部84bが圧縮コイルばね92の付勢力
によって下方に押圧されることから、結果的に位置決め
ピン84は、前記位置決め用孔86に対して後退する。
通常、位置決め用孔86に位置決めピン84が挿通され
たグリーンシート16をダイ20から取り外す場合は、
人間の手でその位置決め用孔86の周辺部分をつかんで
上方に持ち上げることで行われるが、このグリーンシー
ト16を位置決めピン84から抜く際に、グリーンシー
ト16に必要以上の力が加わり、寸法精度の劣化をもた
らすおそれがある。
【0106】しかし、本実施の形態に係る順送り加工装
置10においては、グリーンシート16をダイ20から
取り外す前に、位置決めピン84を位置決め用孔86に
対して後退させて該位置決めピン84を自動的に抜くよ
うにしているため、グリーンシート16をダイ20に載
置した状態で、グリーンシート16のダイ20に対する
位置決め固定を解除することができ、グリーンシート1
6を取り外す際に、グリーンシート16に必要以上の力
が加わるという不都合を回避することができる。しか
も、グリーンシート16のダイ20への載置処理及び取
り外し処理を自動化できるため、グリーンシート16に
対する打ち抜き加工処理の全自動化を達成させることが
可能となる。
【0107】
【発明の効果】本発明に係る順送り加工方法では、シー
ト材が常時ダイと一体的に移動するために、加工時に前
記シート材に外力が作用することがなく、特に軟質及び
/又は薄肉なグリーンシートや接着シートであっても、
歪みの発生を可及的に阻止することができる。しかも、
パンチの数が有効に削減されるため、製作コストの低減
及びメンテナンスの簡素化が可能になる。
【0108】更に、ダイの加工パターンに連通する吸引
室が負圧状態に維持されるため、加工(打ち抜き)時に
シート材を確実に前記ダイに吸引することができ、前記
シート材を押圧するシート固定手段が不要になる。この
ため、シート材に歪みが発生することを可及的に阻止す
ることが可能になる。
【0109】その際、吸引室内が所定の負圧状態に確保
されるため、加工屑の除去作業も確実かつ効率的に遂行
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート材の順送り加工方法をグリ
ーンシートの順送り加工装置に適用した実施の形態例
(以下、単に実施の形態に係る順送り加工装置と記す)
の構成を示す概略斜視図である。
【図2】本実施の形態に係る順送り加工装置の縦断正面
図である。
【図3】本実施の形態に係る順送り加工装置における閉
塞手段の他の例を示す縦断正面図である。
【図4】本実施の形態に係る順送り加工装置の概略側面
図である。
【図5】本実施の形態に係る順送り加工装置の型開き時
の縦断面図である。
【図6】本実施の形態に係る順送り加工装置の型閉じ時
の一部拡大縦断面図である。
【図7】本実施の形態に係る順送り加工装置による孔部
形成状態の一部拡大図である。
【図8】本実施の形態に係る順送り加工装置を構成する
パンチを上昇させる際の一部拡大図である。
【図9】図9Aは本実施の形態に係る順送り加工装置に
おけるパンチ先端の移動軌跡(単位加工周期T<5se
cの場合の移動軌跡)を示すタイミングチャートであ
り、図9Bは吸引手段による真空吸引(連続吸引)のタ
イミングを示すタイミングチャートである。
【図10】本実施の形態に係る順送り加工装置の単位加
工周期におけるパンチ先端とストリッパ部材下面の移動
軌跡を示すタイミングチャートである。
【図11】図11A〜図11Cは本実施の形態に係る順
送り加工装置におけるパンチ及びストリッパ部材の動作
例、特に図10のタイミングチャートに基づく動作例を
示す説明図である。
【図12】図12Aは本実施の形態に係る順送り加工装
置におけるパンチ先端の移動軌跡(単位加工周期T≧5
secの場合の移動軌跡)を示すタイミングチャートで
あり、図12Bは吸引手段による真空吸引(間欠吸引)
のタイミングを示すタイミングチャートである。
【図13】多数のパンチを一体構造にて構成させたパン
チ匣体の構成を示す一部省略正面図である。
【図14】多数のパンチにてグリーンシートを打ち抜き
加工した後の加工パターンの一例を示す一部省略平面図
である。
【図15】シート材位置決め手段の具体的構成例を示す
説明図である。
【図16】従来の打ち抜き加工の説明図である。
【符号の説明】
10…順送り加工装置 12…下型 14…上型 16…グリーン
シート 16a…打ち抜き孔部 16b…打ち抜
き屑 18、18a、18b…加工パターン 20…ダイ 22…パンチ 24…搬送機構 26…吸収室 28…吸引手段 30…閉塞手段 36…位置決め
手段 38a、38b…位置決め孔部 42…係止ロー
ラ 52…係合部材 56…内壁部 58、58a、58b…隔壁部 64、64a、
64b…サブポスト 66…ストリッパ部材 70…シム 80…パンチ匣体 84…位置決め
ピン 86…位置決め用孔 90…エアシリ
ンダ 96…ピストンロッド

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート材の加工に必要な全ての加工パター
    ンが設けられたダイ上に前記シート材を載置するシート
    材載置工程と、 前記シート材の全ての加工パターンを所定回数で加工す
    るように本数が設定されたパンチにて前記シート材を加
    工するシート材加工工程と、 前記ダイと前記パンチの共働作用下に前記シート材に加
    工を行う単位加工毎に、前記ダイと前記パンチとを相対
    的に移動させて、前記シート材の次なる加工位置を前記
    パンチに対して配置するシート材順送り工程とを有し、 前記シート材加工工程による前記シート材の加工開始前
    に、前記ダイの加工パターンに連通する吸引室を吸引処
    理することを特徴とするシート材の順送り加工方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のシート材の順送り加工方法
    において、 前記吸引室が吸引処理される際に、加工後の加工パター
    ンに対応する部分を前記吸引室から遮断して前記吸引室
    を所定の負圧状態に確保することを特徴とするシート材
    の順送り加工方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載のシート材の順送り加工方法
    において、 前記吸引室が吸引処理される際に、前記吸引室のうち、
    加工直前の加工パターンに対応する部分を前記吸引室か
    ら遮断して該部分を所定の負圧状態に確保することを特
    徴とするシート材の順送り加工方法。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項に記載のシー
    ト材の順送り加工方法において、 前記吸引処理は、前記シート加工工程の単位加工周期が
    所定時間未満のとき、連続吸引処理であり、前記単位加
    工周期が所定時間以上のとき、間欠吸引処理であること
    を特徴とするシート材の順送り加工方法。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1項に記載のシー
    ト材の順送り加工方法において、 加工後の前記パンチを前記シート材から離脱させる際
    に、ストリッパ部材にて前記シート材を保持することを
    特徴とするシート材の順送り加工方法。
  6. 【請求項6】請求項5記載のシート材の順送り加工方法
    において、 前記パンチの先端が、前記シート材の表面よりも上方で
    あって、かつ前記ストリッパ部材の下面近傍に位置した
    段階で、前記パンチの移動を所定期間停止させることを
    特徴とするシート材の順送り加工方法。
  7. 【請求項7】請求項6記載のシート材の順送り加工方法
    において、 少なくとも前記パンチの移動が所定期間停止している際
    に、前記ストリッパ部材の下面とシート材の上面との間
    に所定厚みの隙間が形成されることを特徴とするシート
    材の順送り加工方法。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれか1項に記載のシー
    ト材の順送り加工方法において、 前記シート材載置工程は、前記ダイ上の規定の位置に前
    記シート材を位置決め固定するためのシート材位置決め
    手段を通じて行うことを特徴とするシート材の順送り加
    工方法。
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