JPH02197399A - プレス加工方法とその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、時計の地板に植設して使用するビン等、胴部
の幅に対して丈の長い部品を被加工対象とし、かつその
ような部品を直立させた状態で加工する場合に好適なプ
レス加工方法とその装置に関する。

［従来の技術］ 例えば、第４図に（ａ）に示すように、胴部ＷＤの幅ｄ
に対して丈１の長い部品Ｗを被加工対象とし、この部品
Ｗの頭部ＷＨを同図（ｂ）に示すように加工する場合を
考えてみる。このような形状の部品Ｗとしては、同図（
ｃ）に示すように、時計の地板Ｇに植設して摺動部材の
ガイド軸や高さ決めピン等に使用されるピンＰ等がある
。

このような部品Ｗの頭部Ｗ＋＋を加工する方法としては
、フライス盤や自動旋盤等を用いて切削する方法がある
。

しかしながら、これらの工作機械は同時に複数の部品を
加工することができないので、多数の部品を加工するに
は繰返し部品を供給する等、多くの作業工数を必要とし
、その結果、作業時間が長くなり、しかもコスト高とな
る欠点を有していた。

そこで、前記のような単純な形状に加工する場合には、
プレス加工装置を用いて複数個の部品Ｗを一括して切欠
加工する方法が好適である。すなわち、プレス加工装置
の下型に複数個の部品Ｗを直立姿勢で配列し、上型に設
けたパンチと下型に設けたダイスによりこれらの部品Ｗ
の頭部ＷＨを切断すれば同時に複数個の部品を加工でき
る。したがって、このようなプレス加工によれば、作業
時間が短縮でき、しかもコストダウンも実現することが
可能となる。

［解決すべき課題］ ところが、従来のプレス加工装置は、上型と下型とがガ
イドボストにより一体化しており、常に下型の上方また
は側方には上型が存在する構造となっていたので、第４
図（ａ）に示したような丈の長い部品Ｗを直立姿勢で下
型に供給するには、上型を上昇させて下型と上型との間
隔を少なくとも部品Ｗの火見だけ開ける必要がある。こ
のように、部品供給に際して常に重量物である上型に長
い距離の昇降動作をさせていた場合、プレス上下運動に
よる垂直度の精度が落ち、上型、下型のクリアランスに
影響を与え、その結果、金型の寿命低下や位置決め不良
による加工ミスの危険が大きかった。併せて、このよう
に」二型の昇降距離が大きい場合、加工速度が遅延する
という問題も有する。

また、上型が」二方を覆う状態での下型への部品供給は
、例えば、ロボットアームで部品を一個づつ吸着して下
型に配置して行われるが、これでは同じ位置での搬出と
供給の２工程を必要とするため一個づつの部品供給の繰
返しに時間がかかり、これによっても加工作業が遅延す
るという問題があった。

本発明はこのような問題点を解決するためになされたも
ので、短い時間で容易に下型への部品供給が行え、しか
も上型に無理な昇降動作をさせることなく円滑にプレス
作業を行えるプレス加工方法とその装置の提供を目的と
する。

［課題の解決手段］ 前記目的を達成するために本発明のプレス加工方法は、
上型または下型のいずれか一方の型をそれぞれが対向す
る位置から移動させる工程と、下型に被加工部品を供給
する工程と、下型または上型のうち前記移動させた方の
型を再び上型と下型とが対向する位置へと移動させる工
程と、前記上型と下型とにより被加工部品をプレス加工
する工程と、前記下型から加工済の部品を搬出する工程
とを含めた方法としである。

また、本発明のプレス加工装置は、上型と下型とが協同
して下型に供給した被加工部品をプレス加工するプレス
加工装置において、前記上型または下型のいずれか一方
の型をそれぞれが対向する位置から移動させる駆動手段
と、両型の対向位置から一方の型が移動した状態で前記
下型に被加工部品を供給する部品供給手段と、前記下型
から加工済の部品を搬出する手段とを備えた構成としで
ある。

［実施例］ 以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する
。

まず、本発明に係るプレス加工装置の実施例について図
面を参照して説明する。

第１図はプレス加工装置の全体構成を示す側面図、第２
図は上型および下型を拡大して示す一部裁断正面図、第
３図は下型の斜視図である。

これらの図面において、１は下型、２は上型、３は下型
１の駆動手段、４は下型１の部品供給手段、５は部品搬
出手段である。下型１にはダイス１０１が、一方、上型
２にはパンチ２０１がそれぞれ設けてあり、（第２図参
照）、下型１に供給された部品Ｗをこれら下型１および
上型２が協同してプレス加工する。

下型１はダイホルダ１０２の上部にダイス１０１を配設
し、その両側方にダイス受１０３を設けた構成となって
いる。ダイス１０１は、第４図に示すような胴部ｗＤの
幅ｄに対して丈１の長い部品Ｗを、複数個−列に並べて
支持できるようになっており、各供給位置に部品Ｗの胴
部ＷＤを挿入する孔１０１ａを有している。ダイス１０
１の上端両側縁には頭部Ｗｌ＋を切欠くための下刃１０
１ｂが形成されている。部品Ｗは、切欠部分を下刃１０
１ｂより外方へ延出した状態で、頭部ＷＤをダイス１０
１の上端面に載置される。

上型２は、第２図に示すように、矩形状のパンチホルダ
２０２の四隅をガイドボス）２０３により上下動自在に
支持されており、このパンチホルダ２０２の下面中央に
パンチ２０１を固定し、そのパンチ２０１の両側縁にパ
ンチプレート２０４を配設した構成となっている。パン
チホルダ２０２は、ジヨイント２０２ａを介して駆動源
（図示せず）から駆動力を得て上下に昇降する。

パンチ２０１の中央部にはダイス１０１の上端面形状と
対応した溝２０１ａが設けてあり、溝２０１の開口縁に
上刃２０１ｂを形成しである。

２０５はノックアウトで、ダイス１０１の部品供給位置
（孔１０１ａの穿設位置）に対応して複数本設けられて
いる。すなわち、ノックアウト２０５は、パンチ２０１
の上部から孔２０１Ｃおよび溝２０１ａを通して軸方向
に移動可能に設けてあり、しかも上端を押圧ばね２０６
により付勢されている。ノックアウト２０５の下端はパ
ンチ２０１の下面よりわずかに下方に突出しており、し
たがってパンチ２０１より先に部品Ｗの頭部ＷＨと当接
する。

２０７は下型１と上型２との間の位置決めピンで、パン
チプレート２０４に設けた穴２０４ａに摺動自在に挿入
されており、油圧シリンダ等の駆動機構（図示せず）に
より上下方向に駆動され、ダイス受１０３に設けた位置
決め孔１０３ａに係合する。なお、本実施例においては
、ダイス１０１とパンチ２０１が長手方向の正確な位置
決めを必要とせず（第３図参照）、シかも横方向は後述
する下型１の駆動手段３により高精度に位置決めされる
ので、上記位置決めビン２０７は必ずしも必要でないが
、下刃１０１ｂと上刃２０１ｂとのクリアランスを保持
することと合わせて、金型メンテを容易にさせ寸法誤差
の少ない加工を実現するためには設置しておくことが好
ましい。

下型１の駆動手段３は、リニアモータ３０１とこのりニ
アモータ３０１上に滑動自在に取り付けられたリニアモ
ータスライダ３０２で構成しである。下型１はリニアモ
ータスライダ３０２の上面に固定されている。リニアモ
ータ３０１は、周知のごとく直進する磁場を利用した駆
動手段で、上型２の下方を通り直線的に延在している。

ここで、リニアモータ３０１の先端から上型２の下方位
置までの長さ、および後端から上型２の下方位置までの
長さは、それぞれリニアモータスライダ３０２の全長以
上に設定しである。リニアモータスライダ３０２は、リ
ニアモータ３０１との間に形成された磁場の作用により
、リニアモータ３０１に沿って滑動する。

部品供給手段４は、リニアモータ３０１の先端から上型
２の下方位置に至る前までの沿線上に設けてあり、空気
輸送されてきた部品Ｗをシュート４０１の先端から一個
づつ排出する。シュート４０１の先端はリニアモータス
ライダ３０２の滑動に伴ない下型ｌにおけるダイス１０
１の孔１０１ａが移動する経路の上方に設置してあり、
リニアモータ３０１の制御により各孔１０１ａを順次シ
ュート４０１の下方に配置して部品Ｗを供給していく。

部品搬出手段５は、リニアモータ３０１の後端から上型
２の下方位置に至る前までの沿線上に設けてあり、ここ
に移送されてきたダイス１０１に並べて配置されている
部品Ｗを、順次吸着ノズル５０１により吸着して搬出す
る。

次に、上記のような構成のプレス加工装置を使用して行
なうプレス加工方法について説明する。

まず、リニアモータ３０１を制御することにより、リニ
アモータスライダ３０２を第１図の左方向に駆動し、リ
ニアモータスライダ３０２の」二面に固定された下型１
を部品供給手段４による部品供給位置まで移動する。そ
して、ダイス１０１に形成された孔１０１ａを右端のも
のから順次シュート４０１の下方に配置するようにリニ
アモータスライダ３０２を第１図右方向へ間欠的に移動
するとともに、シュート４０１から孔１０１ａへと部品
Ｗを自然落下させて供給する。

これにより部品Ｗは、胴部ＷＯが孔１０１ａに入り込み
、頭部Ｗ）１をダイス１０１の上端面に載置した状態で
支持される。

ダイス１０１に形成したすべての孔１０１ａに部品Ｗが
供給されると、リニアモータスライダ３０２が第１図右
方向へ移動して、下型ｌを上型２と対向する位置に配置
する。次いで、位置決めピン２０７が下降してダイス受
１０３に設けた位置決め孔１０３ａに係合し、下型１と
」二型２を位置決めする。

下型１と上型２の位置決め終了後、図示しない駆動源か
らの駆動力により上型２のパンチホルダ２０２とともに
パンチ２０１．ノックアウト２０５およびパンチプレー
ト２０４が下降する。

すると、まずノックアウト２０５の下端がダイス１０１
に供給された各部品Ｗの頭部Ｗ　＋１に当接して部品Ｗ
が固定され、さらにパンチ２０１が下降してきてダイス
１０１と協同して部品Ｗの頭部ＷＨを切欠く。切欠かれ
た頭部ＷＨはパンチ２０１の溝２０１ａの内に入り込む
。その後、パンチホルダ２０２とともにパンチ２０１お
よびパンチプレート２０４が」二昇する。ノ・ンクアウ
ト２０５は、部品Ｗの頭部ＷＨに当接後は押圧ばね２０
６の付勢力によって静止している。したがって、パンチ
２０１の」二昇時に溝２０１ａ内の部品頭部ＷＨを押し
出す。このようにして、ダイス１０１に供給した複数個
の部品が同時にプレス加工される。

プレス加工後は、位置決めピン２０７が上昇して位置決
め孔１０３ａとの係合状態を解除し、次いでリニアモー
タスライダ３０２が第１図右方向に移動して下型１を部
品搬出手段５による部品搬出位置に配置する。そして、
部品搬出手段５の吸着ノズル５０１がダイス１０１に載
置されている部品Ｗを一個づつ吸着して図示しない収納
ケースあるいは次工程に搬出する。

加工済部品の搬出作業が終了した後は、リニアモータス
ライダ３０２が第１図左方向に移動して下型１を部品供
給位置に配置し、再び部品供給が行われる。

なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではな
く、要旨の範囲内で種々変形例を含むものである。

例えば、上記実施例は下型１を移動させる構成であった
が、本発明は逆に下型を固定して上型を移動させる構成
にしてもよい。この１場合におｌ、）ても上型が上方を
覆う状態での部品供給に比べ、はるかに容易かつ迅速に
部品供給を行える。

また、上記実施例では所定位置に固定したシュー）４０
１に対し下型ｌが間欠的に移動して部品供給を行ってい
たが、本発明は、シュート４０１を間欠的に移動して下
型１への部品供給を行なうようにすることもでき、さら
に、シュート４０１に代えて部品搬出手段と同様の吸着
ノズルを使用して部品供給を行なうことも可能である。

なお、部品供給は、同時に複数個を行なうこともでき、
また、部品搬出と同時に行なうこともできる。

さらにまた、上記実施例では部品供給手段４と部品搬出
手段５とを上型２を中心として反対方向の位置に形成し
たが、これら手段を同方向に形成してもよく、このよう
にすると部品搬出手段から部品供給手段への下型１の移
送距離を短縮できる。

下型（」二型）を駆動する手段はりニアモータに限定さ
れず、公知の種々駆動手段を使用できる。

また、被加工部品としては、第４図（ａ）に示した形状
のものに限定されることはなく、プレス加工後の形状も
同図（ｂ）に示したものに限らず、種々の形状をした部
品に適用できる。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明のプレス加工方法とその装置
によれば、上型または下型のいずれか一方の型をそれぞ
れが対向する位置から移動させた状態で部品供給を行う
ので、上型が障害となるおそれがなく、容易かつ迅速に
部品供給を行なえ、しかも上型に無理な昇降動作をさせ
ることなく円滑にプレス作業を行えるという効果がある
。

【図面の簡単な説明】 第１図〜第３図は本発明装置の実施例を示すもので、第
１図はプレス加工装置の全体構成を示す側面図、第２図
は上型および下型を拡大して示す一部裁断正面図、第３
図は下型の斜視図、第４図（ａ）は被加工部品の例を示
す斜視図、同図（ｂ）は加工後の部品の例を示す斜視図
、同図（ｃ）は同部品の使用状態を示す断面図である。 １：下型　　　　　　　　２二上型 ３：駆動手段　　　　　４：部品供給手段５：部品搬出
手段　　　１０１：ダイス１０２：ダイホルダ　　１０
３：ダイス受２ｏ１：バンチ　　　　２ｏ２：パンチホ
ルダ２０３ニガイドポスト ２０４コバンチプレート ２０５：ノックアウト ２０７：位置決めピン ３０１：リニアモータ ３０２：リニアモータスライダ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）上型または下型のいずれか一方の型をそれぞれが
   対向する位置から移動させる工程と、下型あるいは上型
   に被加工部品を供給する工程と、下型または上型のうち
   前記移動させた方の型を再び上型と下型とが対向する位
   置へと移動させる工程と、前記上型と下型とにより被加
   工部品をプレス加工する工程と、前記下型から加工済の
   部品を搬出する工程とを含むプレス加工方法。
2. （２）上型と下型とが協同して下型に供給した被加工部
   品をプレス加工するプレス加工装置において、前記上型
   または下型のいずれか一方の型をそれぞれが対向する位
   置から移動させる駆動手段と、両型の対向位置から一方
   の型が移動した状態で前記下型に被加工部品を供給する
   部品供給手段と、前記下型から加工済の部品を搬出する
   手段とを備えたことを特徴とするプレス加工装置。