JPH076985Y2 - 金型装置 - Google Patents

金型装置

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JPH076985Y2
JPH076985Y2 JP1990041690U JP4169090U JPH076985Y2 JP H076985 Y2 JPH076985 Y2 JP H076985Y2 JP 1990041690 U JP1990041690 U JP 1990041690U JP 4169090 U JP4169090 U JP 4169090U JP H076985 Y2 JPH076985 Y2 JP H076985Y2
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JP
Japan
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punch
die
mold
punching
head
Prior art date
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JP1990041690U
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JPH04427U (ja
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達夫 三浦
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Mitsui High Tech Inc
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Mitsui High Tech Inc
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、たとえば半導体装置用のリードフレーム等を
製作する金型装置に関する。
〔従来の技術〕
リードフレームの打抜き加工に使用される金型装置は、
たとえば第3図に示すものがその典型である。この金型
装置は、下型50と可動式の上型51を組み合わせたもので
あり、下型50の上面にダイ52を備え上型51にはダイ52の
打抜き孔52aに合わせてパンチ53が組み込まれている。
また、上型51の下面には打抜き後にパンチ53が上昇する
ときに材料を押さえてその浮き上がり等を防ぐためのス
トリッパ54を備えている。
材料の加工は、材料を下型50と上型51の間に搬送して位
置決めした後、上型51を下降させて第4図のようにパン
チ53を打抜き孔52aに差し込むようにして材料を打ち抜
く。このとき、リードフレーム等の微細な打抜きパター
ンでは、材料のカスが多量に発生する。これらのカスは
ダイ52の打抜き孔52aから排除されないままパンチ53の
上昇に伴って浮上し(以下、「カス上がり」という)、
製品に付着してしまう。
このカス上がりは、パンチ53の表面に付着したスタンピ
ングオイルの粘度によってカスがパンチ53に貼り付くこ
とが一つの原因である。また、パンチ53が上昇するとき
にカスとパンチ53の下面の打抜き孔52aの内部が負圧に
なるため、上に吸い上げられることも要因である。そし
て、このようなカス上がりを生じると、製品の表面に付
着したカスがストリッパ54に押されて製品の表面に傷を
付け、不良率が高くなってしまう。
カス上がりを防ぐための手段として、たとえば特開昭61
-30300号公報に記載されているように、カス上がりを検
出してプレス運転を停止させるものがある。また、この
方法に代えて、特開昭63-217650号公報に記載のよう
に、プレス機のラムが下死点に達した時に打抜き孔52a
に連通したホッパの内部を高真空状態にしてカスを吸引
するというものもある。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、前者の方法はカス自体を積極的に除去するも
のではないため、カス上がりを完全に防ぐことは困難で
ある。また、プレス運転の中断が必要なので、生産性の
低下という新たな問題を起こしてしまう。更に、後者の
真空吸引方式では、カスの除去は比較的良好に行われる
ので、製品の不良率の低下が期待される。しかし、真空
発生設備や下型50に設ける真空引き構造はかなり複雑と
なり、設備が大型化すると共に保守点検の頻度も高くな
るという問題がある。
更に、別のカス上がり対策として、下型50の内部でカス
に側圧を与えて打抜き孔52aの中に保持するものもあ
る。しかし、この場合ではカスが打抜き孔52a又は下型5
0の内部に詰まってしまい、パンチ53を破損する原因と
なる。
そこで、本考案は、簡単な設備で確実にカス上がりを防
止できるようにし、製品の不良率の低下と生産性の向上
を図ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、下型及び上型の少なくとも一方を可動型とす
ると共に、これらの型の一方にダイを設け且つ他方に該
ダイの打抜き孔に嵌まり込むパンチを設けた金型装置で
あって、前記パンチの基端をフランジ状に大きくしたヘ
ッドを収納し且つ前記パンチの軸線方向の移動を自由と
するチャンバを前記下型又は上型に設け、前記チャンバ
は前記ヘッドに突き当たって軸線方向の動きを規制する
拘束壁を上下に備え、前記ヘッドの基端側の端面を受け
る側の拘束壁に前記パンチを打抜き方向に付勢する弾性
体を備え、前記パンチの打抜き工程での反力により前記
ヘッドを前記弾性体の付勢力に抗して前記拘束壁に突き
当て可能としてなることを特徴とする。
〔作用〕
パンチを上型に配置し下型にダイを組み込むとき、パン
チの基端は上型に設けたチャンバの弾性体によって下型
方向へ付勢される。このため、上型が下降して材料を打
ち抜くとき、材料から受ける反力によって弾性体は収縮
しパンチと上型は剛的に一体となり上型の圧下力によっ
てパンチが材料を打ち抜く。この打抜きの後パンチには
材料からの負荷がなくなるので、弾性体が瞬時に元の状
態に戻ってパンチを下型方向へ押し出すので、このとき
の作用力によって材料の打抜き片やカスを下型から排除
する。このように、上型と下型による打抜き加工と同時
にカスの排出が行え、真空引き等の設備が不要となる。
〔実施例〕
第1図は本考案のパンチ構造を示す要部の縦断面図であ
る。
図において、下型1の上面に設けたダイ2に打抜き孔2a
を開け、下型1にはこの打抜き孔2aに連通するカスの排
出路1aが形成されている。上型3には打抜き孔2aに対応
するパンチ4がその上下方向に移動可能に組み込まれ、
更に材料Aを押さえるストリッパ5を上下に昇降可能に
備えている。
上型3の下部にはパンチ4をその軸線方向に移動可能に
保持するチャンバ3aが形成され、このチャンバ3aの内周
壁がパンチ4の上端に設けたヘッド4aの外周面を摺動自
在に保持している。また、チャンバ3aの上端部には弾性
体としてスプリング6が組み込まれ、ヘッド4aの上端を
圧下してパンチ4を下型1方向へ付勢している。
なお、チャンバ3aの上下端にはヘッド4aを受ける第1拘
束壁3b及び第2拘束壁3cを形成し、これらの拘束壁3b,3
cの間でパンチ4をストローク動作可能としている。そ
して、パンチ3に対する上向きの負荷が零のときには、
第1図(c)のようにスプリング6によってヘッド4aの
下端が第2拘束壁3cに衝き当たる。
以上の構成において、第1図(a)のように材料Aをダ
イ2の上に位置決めした後に上型3を下降させると、図
示のようにパンチ4の下端が材料Aの上面に衝き当た
る。これにより、上型3の下降に伴ってパンチ4が材料
Aから上向きの負荷を受けるので、スプリング6が収縮
変形する。そして、更に上型3を下降させると、第1図
(b)のようにパンチ4がチャンバ3aの中に深く入り込
みヘッド4aの上端面が第1拘束壁3bに衝き当たる。これ
により、パンチ4は上型3と剛的に一体となり、圧下力
によって材料Aを打ち抜く。この打ち抜きの後には材料
Aからカスaが分離されるので、パンチ4への上向きの
負荷は零となり、パンチはスプリング6の付勢力によっ
て第1図(c)のように下に瞬時に移動する。したがっ
て、打ち抜かれたカスaはパンチ8の瞬間的な動作によ
って打抜き孔2aから強制的に排出路1aに排出される。
なお、第2図は別の例の概略図であり、これは隣接する
パンチ4の間隔が短くしかも細い場合に対応させるた
め、パンチ3を2本に分けて1個のチャンバ3aに収納し
てスプリング6によって付勢する構造としたものであ
る。
このように、実際に材料Aを打ち抜くときにはパンチ4
を上型3と剛的に一体化するので、通常の金型装置と同
様な圧下力で材料Aの打抜き加工が可能である。そし
て、パンチ4は材料Aの打抜き後にスプリング6を利用
してカスaの排出までも行うので、カスaがパンチ4に
付着して材料Aに付着することが防止される。したがっ
て、従来のように打抜き孔2aから下型1の排出路1aに真
空引きするような構造は不要となり、簡単な設備でカス
aの除去が行える。また、打抜きと同時にカスaの排出
が行われるので、カスaの抜き取りのためのサイクルは
工程から無くなり、生産性の低下を招くこともない。
なお、実施例では、上型3にパンチ4を設け下型1には
ダイ2を組み込んでいるが、これとは逆に上型3にダイ
2を設け下型1にパンチ4を備えるようにしてもよい。
また、弾性体としてスプリング6を利用しているが、こ
れに代えて適切な板バネ等を利用することもできる。
〔考案の効果〕 本考案では、打抜き時のパンチの動作を利用して打抜き
直後のカスを排出することができる。このため、従来の
ように真空引き等の大掛かりな設備としたりカスを検知
したときに稼動を停止させたりする必要がない。したが
って、カス上がりを防止して製品の不良率を下げること
ができ、生産性の向上も可能となる。
また、上型又は下型のチャンバにパンチのヘッド及び弾
性体を組み込み、拘束壁によってパンチのストロークを
規制するだけなので、組立てが簡単になるほか小型化が
可能となり、微小製品の打抜き加工に最適利用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のパンチ構造の要部を打抜き工程順に示
す要部の縦断面図、第2図は他の例の縦断面図、第3図
は金型装置の概略図、第4図は従来のパンチ構造の概略
図である。 1:下型、1a:排出路 2:ダイ、2a:打抜き孔 3:上型、3a:チャンバ 3b:第1拘束壁、3c:第2拘束壁 4:パンチ、5:ストリッパ 6:スプリング(弾性体)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】下型及び上型の少なくとも一方を可動型と
    すると共に、これらの型の一方にダイを設け且つ他方に
    該ダイの打抜き孔に嵌まり込むパンチを設けた金型装置
    であって、 前記パンチの基端をフランジ状に大きくしたヘッドを収
    納し且つ前記パンチの軸線方向の移動を自由とするチャ
    ンバを前記下型又は上型に設け、 前記チャンバは前記ヘッドに突き当たって軸線方向の動
    きを規制する拘束壁を上下に備え、 前記ヘッドの基端側の端面を受ける側の拘束壁に前記パ
    ンチを打抜き方向に付勢する弾性体を備え、 前記パンチの打抜き工程での反力により前記ヘッドを前
    記弾性体の付勢力に抗して前記拘束壁に突き当て可能と
    してなる金型装置。
JP1990041690U 1990-04-18 1990-04-18 金型装置 Expired - Lifetime JPH076985Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1990041690U JPH076985Y2 (ja) 1990-04-18 1990-04-18 金型装置

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JP1990041690U JPH076985Y2 (ja) 1990-04-18 1990-04-18 金型装置

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JPH04427U JPH04427U (ja) 1992-01-06
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JP2543833Y2 (ja) * 1991-02-28 1997-08-13 株式会社アマダ パンチング金型

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JPS6246128U (ja) * 1985-09-09 1987-03-20

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JPH04427U (ja) 1992-01-06

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