JP2002239648A - 光通信用パッケージ部品とその製造方法及び製造装置 - Google Patents

光通信用パッケージ部品とその製造方法及び製造装置

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JP2002239648A
JP2002239648A JP2001037315A JP2001037315A JP2002239648A JP 2002239648 A JP2002239648 A JP 2002239648A JP 2001037315 A JP2001037315 A JP 2001037315A JP 2001037315 A JP2001037315 A JP 2001037315A JP 2002239648 A JP2002239648 A JP 2002239648A
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Yu Nakajima
祐 中嶋
Kenji Shinohara
憲二 篠原
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NORITSU KIKAI SEISAKUSHO KK
HMY Ltd
Proterial Ltd
Original Assignee
NORITSU KIKAI SEISAKUSHO KK
Hitachi Metals Ltd
HMY Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 角断面中空パイプ部材の対向する両側の壁に
切欠きが設けられた形状を有する光パッケージ部材を安
価に製造する。 【解決手段】 中空角パイプ材の壁の外側にダイス22
が配設され、該壁の内側にパンチ32が配設された剪断
機10、10´において、プレスシリンダ15によりパ
ンチ32を矢印X方向に駆動し内側から剪断してパイプ
材の壁に切欠きを形成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信用パッケー
ジ部品に使用される角断面中空パイプ部材の対向する両
側の壁に切欠きが設けられた形状を有する部材及びその
製造方法と装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような形状の光通信用パッ
ケージ部品は、角パイプなどを切断鋸刃や切断砥石を用
いて切断した素材から、機械加工により切欠きを削りだ
して成形する方法により製造された。しかし、このよう
な機械的な切断や削りだし加工は、工数がかかり、生産
性が低く、コスト高となる。
【0003】そこで、上記の切欠きを削りだしでなく剪
断により成形して、生産コストを低減する剪断加工が検
討された。このような剪断加工を行うには、通常パイプ
の外側にパンチをおいて外側から剪断する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
図4に示す光通信用パッケージ部品のように切欠きの部
分の幅L1が壁の長さLに近い切欠きを有する部品の場
合には、図のようにダイス5をパイプ内に配設すると、
ダイス5の耳の5aの部分の肉厚が薄くなる。このため
にダイスが破損するので、この方法では剪断することは
できない。
【0005】また、外側から剪断するとバリが内側に生
成するので、その除去のためにバレル研磨などの追加工
を施す必要がある。しかし、これによっても角パイプの
内側に近いバリを完全に除去することは困難であり、さ
らに手作業の追加工に頼らざるを得ないために多大な工
数を要する。さらに、光通信用パッケージとして組み立
てられた後に、このバリが残存、脱落した場合、内部の
部品である半導体レーザなどに悪影響を与えてしまうと
いう問題点がある。
【0006】そこで本発明は、上記問題点を解決して、
工数を低減して安価な光通信用パッケージ部品とその製
造方法及び装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の光通信用パッケージ部品は、角断面中空パ
イプ部材の対向する両側の壁に切欠きが設けられた形状
を有し、該切欠きは該壁の内側から剪断により成形され
てなることを特徴とするものである。ここで、壁の内側
とは角断面中空パイプ部材の中空部側である。
【0008】前記角断面中空パイプ部材は、Fe−Ni
系又はFe−Ni−Co系合金の場合にも適用できる。
【0009】また、本発明の角断面中空パイプ部材の対
向する両側の壁に切欠きが設けられた形状を有する光通
信用パッケージ部品の製造方法は、角断面中空パイプ部
材の壁の外側に配設したダイスと該壁の内側に配設した
パンチとにより、該壁に内側から剪断により切欠きを成
形することを特徴とするものである。
【0010】即ち、このように中空パイプ部材の中空部
にパンチを配設し、壁の外側にダイスを配設して、切欠
きを内側から剪断して成形すれば、ダイスの形状が自由
になりダイスが破損することがなく剪断できる。また、
剪断によるバリは外側に出るので、バレル研磨などによ
り容易に除去することができ、内側にバリができる従来
方法に比してコスト低減できる。
【0011】光通信用パッケージ部品には、Fe−Ni
系又はFe−Ni−Co系合金が使用されるが、このよ
うな合金は剪断の際にバリが出やすいので、本発明の効
果が大きい。
【0012】また、前記角断面中空パイプ部材は、角パ
イプ素材を固定刃側の切り残し部と可動刃側の切り落と
し部に、それぞれ該パイプ素材の中空部にほぼ充実する
固定心金と可動心金を挿入し、両心金の先端を切断線に
合わせて、該心金を挿入したまま剪断して切断すること
により製造されることが望ましい。
【0013】このような方法により角断面中空パイプ部
材を製作すれば、従来の角パイプ素材を切断鋸刃や切断
砥石を用いて切断する方法に比して、材料歩留まりを向
上し、生産性を増してコスト低減することができる。本
発明は発明者等が、特願2000−329392号にお
いて提案したものである。
【0014】また、本発明の角断面中空パイプ部材の対
向する両側の壁に切欠きが設けられた形状を有する光通
信用パッケージ部品の製造装置は、角断面中空パイプ部
材の壁の外側に配設されたダイスと、該壁の内側に配設
されたパンチとにより剪断して、該パイプ部材の壁に切
欠きを成形する2台以上の剪断機と、一つの剪断機によ
り、前記パイプ部材の一つの壁に切欠きを成形した後、
次の剪断機により他の一つの壁に切欠きを成形するよう
に該パイプ部材を挿入・抽出・搬送する搬送手段とを備
えたことを特徴とするものである。
【0015】あるいは、本発明の角断面中空パイプ部材
の対向する両側の壁に切欠きが設けられた形状を有する
光通信用パッケージ部品の製造装置は、角断面中空パイ
プ部材の対向する両側の壁の外側に配設されたダイス
と、該パイプ部材の壁の内側に配設され前記壁の両外側
のダイスに対応する切刃を有するパンチとを備え、該パ
ンチを一方のダイス側に移動させて前記パイプ部材の一
方の壁に切欠きを成形した後、該パンチを他方のダイス
側に移動させて他方の壁に切欠きを成形するように、パ
ンチを移動させる駆動手段と、該パイプ部材を挿入・抽
出・搬送する搬送手段とを備えたことを特徴とするもの
である。
【0016】上記の構成によれば、角断面中空パイプ部
材の対向する両側の壁に切欠きが設けられた形状を有す
る光通信用パッケージ部品の生産性の向上とコスト低減
が可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の1実施形態
により具体的に説明する。まず、光通信用パッケージ部
品の角断面中空パイプ部材の素材の製造について説明す
る。本方法は、角パイプを切削加工でなく剪断により切
断して製造するものである。図6は角パイプ素材を剪断
により切断して部品素材の製造を説明する図である。
【0018】図6において、部品の素材となる角パイプ
材の中空部の切り残し部W1に、中空部にほぼ充実する
固定心金41を挿入し、切り落とし部W2に同様の可動
心金42を挿入する。そして、両心金の先端を切断線に
合わせて、両心金を挿入したまま、切断機の可動刃52
と固定刃51を摺動させて角パイプ材を剪断する。こう
すれば効率良く切断できるとともに、剪断の際にパイプ
の形状を中空部に挿入した心金が支えるのでパイプ材の
変形を防止して切断できる。
【0019】なお、可動刃52と固定刃51とによりパ
イプ材が切断される際に、パイプ材は可動刃52と固定
刃51の刃先の間だけでなく、可動刃52の刃先52a
と固定心金41の刃先41a、及び可動心金42の刃先
42aと固定刃51の刃先51aの間でも剪断されるの
で、パイプの変形がなく綺麗な切断面が得られる。
【0020】この切り落とし部W2を、以下の工程にお
ける角断面中空パイプ部品として使用する。このように
パイプ素材を切削加工でなく剪断により切断するので、
高速切断が可能で生産性が良く、切り代もないので材料
歩留まりが高くなる。
【0021】次に、前記パイプ部品素材から、角断面中
空パイプ部材の対向する両側の壁に切欠きが設けられた
形状を有する光通信用パッケージ部品の製造方法につい
て説明する。
【0022】[実施例1]図1は本発明実施例1の2台
の剪断機を配列した装置の側面断面図、図2は図1の上
面図、図3は被加工角断面中空パイプ部材(以下ワーク
という)を抽出する抽出部材の説明図、図4は本実施例
の光通信用パッケージ部品の斜視図、図5はダイスとパ
ンチの斜視図である。
【0023】本実施例の光通信用パッケージ部品(以下
ワークという)1は、図4に示すように、角断面中空パ
イプの長辺の対向する両側の壁に切欠き2が設けられた
形状をなしている。その寸法は、長さL=21mm、幅
T=13mm、高さH=7mmの角断面中空パイプをな
しており、対向する両側の壁に長さL1=18mm、高
さh=4mmの切欠き2が設けられている。材質はFe
−Ni−Co合金である。
【0024】この合金の上記形状寸法の角パイプ素材
を、前記の方法の剪断により所定の長さに切断して素材
を製造し、この素材を以下の方法により剪断加工して切
欠き2を成形した。以下、切欠き2の剪断加工について
説明する。
【0025】図1、図2は第1剪断機10と第2剪断機
10´を配列した図である。第1、第2剪断機10、1
0´は、同じ構造の剪断機が互いに反対勝手に配置され
たものであるので、第1剪断機10について構成を説明
する。
【0026】図1、2において、ベースプレート11と
上プレート12は4本の支柱14により連結固定され、
両プレートを床面に垂直にして置かれる。ベースプレー
ト11と上プレート12の間に、支柱14に摺動して移
動する移動プレート13が配設される。そして、移動プ
レート13は上プレート12に固定されたプレスシリン
ダ15により、移動駆動される。
【0027】ベースプレート11には、ダイス支持台2
1が図示しないボルトにより固定され、このダイス支持
台21にダイス22が嵌装されている。図5はダイス2
2とパンチ32を図1の下側(裏側)から見た斜視図で
ある。ダイス22の外形は円形をなし、この円形部がダ
イス支持台21に圧入されて固定される。ダイス22に
は中央にワーク1が滑入できるワーク1の外形とほぼ同
じ寸法の角貫通孔23が設けられ、この角貫通孔23に
直交して図4のワーク1の切欠き2に対応する寸法の切
欠き溝24が設けられている。
【0028】ワーク1は角貫通孔23に挿入されたと
き、後述する角貫通孔23に侵入する抽出プレート35
の先端35aに支持されるので、切欠き溝24の深さh
1は、図4のワーク1の切欠き2の深さhより、抽出プ
レート35が侵入する量だけ深くされている。すなわ
ち、切欠き溝24の深さh1は、角貫通孔23に挿入さ
れたワーク1の下端が角貫通孔23に侵入した抽出プレ
ートの先端35aに支持されたとき、ワーク1の切欠き
が深さhになるような寸法にされている。そしてこの角
貫通孔23と切欠き溝24の交線24a,24bが切刃
となり、ワーク1の内側に配設されるパンチ32の切刃
32a,32bと協同してワーク1の切欠き2を剪断す
る。切欠き溝24は角貫通孔23の片側に設けても良い
が、図5のように角貫通孔23の両側に渡って設ける
と、ダイスの切刃24a,24bが摩耗したときダイス
の向きを回すことにより角貫通孔23の反対側の交線を
切刃にすることができる。
【0029】移動プレート13にパンチ支持台31が図
示しないボルトにより固定され、パンチ支持台31にパ
ンチ32がボルト33により固定されている。図5に示
す切刃32a,32bを有するパンチ32は、待機時に
ダイス22の貫通孔23内に位置し、切断時に切刃32
a,32bがダイス22の切刃24a,24bと所定の
クリアランスをもって接するようにして、ボルト33に
よりパンチ支持台31に固定されている。これにより、
移動プレート13がプレスシリンダ15により駆動され
て移動すると、ダイス22の角貫通孔23に挿入された
ワーク1に切欠き2が剪断加工されて形成される。
【0030】パンチ32を挟んで図3に示す上向きコ字
形の抽出プレート35が設けられ、抽出プレート35は
抽出シリンダ36により上下動されるようになってい
る。そして、抽出プレート35のコ字形の足の先端35
aが、切断時にはダイス22の角貫通孔23にわずかに
挿入されてワーク1の下端を支持し、ワーク1を深さh
の切欠き2が形成される位置に保持し、剪断後は搬送樋
44の底の上面に位置するように上昇してワーク1を抽
出するように抽出シリンダ36により駆動される。
【0031】ダイスの上方に設けられた門形ブラケット
46に挿入シリンダ47が固定され、挿入ブロック48
を上下移動駆動する。挿入ブロック48は、ダイス22
の角貫通孔23に滑入できる相似の形状を有し、後述す
る搬送樋44上のワーク1を角貫通孔23に挿入し、ワ
ーク1の切欠き2を剪断するときブロック43と抽出プ
レート35の先端35aとの間でワーク1を圧接して保
持する位置に移動する。
【0032】上記構成の第1剪断機10とこれと反対勝
手の第2剪断機10´の2台の剪断機を、図1、図2に
示すように、ダイス22の角貫通孔23の長辺に直角の
軸を一列にして配列し、第1、第2剪断機のダイス22
の角貫通孔23の間に搬送樋44を配設する。搬送樋4
4は溝の内面幅がワーク1の長辺外周長さよりやや大き
いコ字形断面のチャンネル材からなり、第1、第2剪断
機のダイス22の角貫通孔23の位置に該角貫通孔に貫
通するほぼ同寸法の角孔45が設けられている。
【0033】以下、上記構成の剪断装置の動作について
図を用いて説明する。まず図1、図2の装入位置Aでワ
ーク1をその長辺を軸方向に直交させて搬送樋44の上
に載置し、図示しないプッシャなどの搬送手段により矢
印X方向に送る。ワーク1が第1剪断機10のダイス2
2の位置に来ると、ワーク1は搬送樋44の角孔45を
通ってダイス22の角貫通孔23に落下し、ワーク1の
下部が抽出プレート35の先端35aに支持される。挿
入ブロック48を下降させてワーク1の上面に圧接し、
ワーク1を抽出プレート35の先端35aとの間で保持
する。
【0034】この状態でプレスシリンダ15により移動
プレート13を矢印X方向に駆動する。すると、パンチ
32が移動し、その切刃32a,32bとダイス22の
切刃24a,24bが協同してワーク1の図の右側の切
欠き2を剪断する。
【0035】剪断が完了すると、パンチ32が矢印Xの
反対方向に移動して復帰し、挿入ブロック48が挿入シ
リンダ47により上昇する。そして、抽出プレート35
が抽出シリンダ36により上昇し、ワーク1をその下面
が搬送樋44の底表面の位置になるまで押し上げる。
【0036】片側の切欠きが剪断されたワーク1が搬送
樋44の位置まで上がると、A位置のプッシャが新しい
ワーク1を送り出し、剪断されたワーク1はワーク1個
分だけX方向に移動し、新しいワーク1がダイス22の
角貫通孔23に落下して挿入される。
【0037】上記動作が繰り返されて、第1剪断機10
によりワーク1の図の右側の壁に切欠き2が剪断形成さ
れたワーク1が、次々とX方向に移動され、第2剪断機
10´のダイス22のC位置に来ると、ワーク1は第2
剪断機10´のダイス22の角貫通孔23に落下して挿
入される。そして、パンチの動きは逆方向であるが第1
剪断機10と同様の動作が繰り返されて、第2剪断機1
0´によりワーク1の図の左側の壁に切欠き2が剪断形
成される。第1剪断機10と同様に剪断を終えて両側の
壁に切欠きが形成されたワーク1は搬送樋44に戻さ
れ、排出のD位置に搬送されて排出される。
【0038】[実施例2]図7〜9は実施例2の剪断機
を説明する図である。図7は実施例2のダイスとパンチ
の関係を示す断面図、図8はその上面図、図9は図7の
F−F断面図である。これらの図に基づいて実施例2に
ついて説明する。基本的構成は実施例1と同様であるの
で、実施例1と同一の部分は同一の記号を使用して説明
する。
【0039】これらの図において、実施例1と同じ形状
のダイス22はベースプレートに固定されたダイス支持
台21に保持される。パンチ62はパンチ支持台61に
固定される。パンチ62の形状は実施例1のパンチ32
に類似するが、先端の切刃62a,62bが両側に設け
られている。抽出プレート35は実施例1と同様であ
る。
【0040】実施例2の剪断機の動作について説明す
る。まず、実施例1と同様に、ワーク1がダイス22の
上方から挿入され、抽出プレート35の先端と装入ブロ
ック(図7〜9には図示しない)とで挟んで保持され
る。この状態で、まずパンチ支持台61が図示しないプ
レスにより図7のX方向に移動される。すると、ワーク
1の同図の角貫通孔23の右側の壁に切欠きが剪断され
る。
【0041】続いて、パンチ保持部材61が図示しない
プレスにより図7のY方向に移動され、ワーク1の右側
の壁に切欠きが剪断される。
【0042】ワーク1の両側の壁に切欠きが形成される
と抽出プレート35が上昇してワーク1を抽出し、新し
いワーク1がダイスに挿入される。これにより、1台の
剪断機でワーク1の両側の壁に切欠きを形成させること
ができる。
【0043】以上述べたように、本発明の角断面中空パ
イプ部材の対向する両側の壁に切欠きが設けられた形状
を有する光通信用パッケージ部品の製造方法と装置によ
れば、角断面中空パイプ部材の外側に配設したダイスと
中空部に配設したパンチとにより、ワーク1の壁に内側
から剪断により切欠きを成形するので、ダイスをパイプ
の外側に置くことができ、ダイスの外形を自由に選択で
きる。これにより、切欠きの形状にかかわらずダイスの
破損がなく剪断成形することができる。これにより、切
欠きを切削加工する従来法に比して大幅な原価低減がで
きる。
【0044】また、剪断によるバリは外側に出るので、
バレル研磨などにより容易に除去することができ、内側
にバリができる従来方法に比してコスト低減できる。
【0045】また、角断面中空パイプ部品の素材は、角
パイプ素材の切り残し部と切り落とし部の中空部に挿入
した固定心金と可動心金の先端を切断線に合わせて、該
心金を挿入したまま剪断して製造するので、従来の角パ
イプを切削加工などにより切断する方法に比して、材料
歩留まりが向上し、生産性を増してコストが低減でき
る。
【0046】また、角パイプ素材の外側にダイスを配設
し、中空部内側にパンチを配設した剪断機を2台以上配
設し、搬送手段によりワーク1を挿入・抽出・搬送し
て、一つの剪断機により、角パイプの一つの壁に切欠き
を成形した後、次の剪断機により他の一つの壁に切欠き
を形成させるので、生産性が良く、角断面中空パイプ部
材の対向する両側の壁に切欠きが設けられた形状を有す
る光通信用パッケージ部品の量産とコスト低減が可能に
なる。
【0047】本発明の方法と装置は、光通信用パッケー
ジ部品に使用される剪断の際にバリが出やすいFe−N
i系又はFe−Ni−Co系合金において効果が大き
い。この合金は、切削性が悪いので切削加工の場合工数
がかかり、かつ軟らかいので変形しやすい。本発明の方
法と装置によれば、加工時間が短く、綺麗に剪断加工が
できるので、コスト低減が可能になる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の角断面中
空パイプ部材の対向する両側の壁に切欠きが設けられた
形状を有する光通信用パッケージ部品と製造方法及び装
置は、材料歩留まりが良く、加工工数が低減でき、生産
性が高いので、量産が可能で該当部品のコストを低減で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明実施例1の光通信用パッケージ部品の
製造装置の横断面図である。
【図2】 図1の上面図である。
【図3】 ワークの挿入、抽出を説明する図である。
【図4】 本発明実施例1の光通信用パッケージ部品の
斜視図である。
【図5】 本発明実施例1のパンチとダイスの形状を示
す斜視図である。
【図6】 本発明のワーク素材を剪断切断により製造す
る方法を示す図である。
【図7】 本発明実施例2のパンチとダイスの構成を示
す断面図である。
【図8】 図7の上面図である。
【図9】 図7のF−F断面図である。
【符号の説明】
1 ワーク(光通信用パッケージ部品)、2 切欠き、
5 ダイス、6 パンチ、10 第1剪断機、10´
第2剪断機、11 ベースプレート、12 上プレー
ト、13、移動プレート、14 支柱、15 プレスシ
リンダ、21 ダイス支持台、22 ダイス、23 角
貫通孔、24 切欠き溝、31 パンチ支持台、32
パンチ、33 ボルト、35 抽出プレート、36 抽
出シリンダ、41 固定心金、42 可動心金、44
搬送樋、45 角孔、46 門形ブラケット、47 挿
入シリンダ、48 挿入ブロック、51 固定刃、52
可動刃、61 パンチ支持台、62 パンチ、W1
切り残し部、W2 切り落とし部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中嶋 祐 島根県安来市恵乃島町114番地1 株式会 社安来製作所安来精密内 (72)発明者 篠原 憲二 東京都江戸川区東小松川4丁目57番10号 株式会社能率機械製作所内 Fターム(参考) 3C039 AA02 AA25 DA12 4E048 KA01 KA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角断面中空パイプ部材の対向する両側の
    壁に切欠きが設けられた形状を有し、該切欠きは該壁の
    内側から剪断により成形されてなることを特徴とする光
    通信用パッケージ部品。
  2. 【請求項2】 前記角断面中空パイプ部材は、Fe−N
    i系又はFe−Ni−Co系合金であることを特徴とす
    る請求項1に記載の光通信用パッケージ部品。
  3. 【請求項3】 角断面中空パイプ部材の壁の外側に配設
    したダイスと該壁の内側に配設したパンチとにより、該
    壁に内側から剪断により切欠きを成形することを特徴と
    する角断面中空パイプ部材の対向する両側の壁に切欠き
    が設けられた形状を有する光通信用パッケージ部品の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 前記角断面中空パイプ部材は、角パイプ
    素材を固定刃側の切り残し部と可動刃側の切り落とし部
    に、それぞれ該パイプ素材の中空部にほぼ充実する固定
    心金と可動心金を挿入し、両心金の先端を切断線に合わ
    せて、該心金を挿入したまま剪断して切断することによ
    り製造されることを特徴とする請求項3に記載の角断面
    中空パイプ部材の対向する両側の壁に切欠きが設けられ
    た形状を有する光通信用パッケージ部品の製造方法。
  5. 【請求項5】 角断面中空パイプ部材の壁の外側に配設
    されたダイスと、該壁の内側に配設されたパンチとによ
    り剪断して、該パイプ部材の壁に切欠きを成形する2台
    以上の剪断機と、一つの剪断機により、前記パイプ部材
    の一つの壁に切欠きを成形した後、次の剪断機により他
    の一つの壁に切欠きを成形するように該パイプ部材を挿
    入・抽出・搬送する搬送手段とを備えたことを特徴とす
    る角断面中空パイプ部材の対向する両側の壁に切欠きが
    設けられた形状を有する光通信用パッケージ部品の製造
    装置。
  6. 【請求項6】 角断面中空パイプ部材の対向する両側の
    壁の外側に配設されたダイスと、該パイプ部材の壁の内
    側に配設され前記壁の両外側のダイスに対応する切刃を
    有するパンチとを備え、該パンチを一方のダイス側に移
    動させて前記パイプ部材の一方の壁に切欠きを成形した
    後、該パンチを他方のダイス側に移動させて他方の壁に
    切欠きを成形するように、パンチを移動させる駆動手段
    と、該パイプ部材を挿入・抽出・搬送する搬送手段とを
    備えたことを特徴とする角断面中空パイプ部材の対向す
    る両側の壁に切欠きが設けられた形状を有する光通信用
    パッケージ部品の製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012157959A (ja) * 2011-02-02 2012-08-23 Mizuho Techno Kk 筒体切断機、筒体切断システム、および筒体切断方法
CN107971389A (zh) * 2017-12-28 2018-05-01 重庆米纳橡塑有限公司 一种钻孔装置

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