JPH0923302A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH0923302A
JPH0923302A JP7171008A JP17100895A JPH0923302A JP H0923302 A JPH0923302 A JP H0923302A JP 7171008 A JP7171008 A JP 7171008A JP 17100895 A JP17100895 A JP 17100895A JP H0923302 A JPH0923302 A JP H0923302A
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喜章 波多野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 停止時における操作を軽減し、所望する停止
タイミングでジョブを停止し、かつ、他の稼働中ジョブ
の動作に与える影響を可能な限り軽減する。 【構成】 停止レベル設定部204において、ジョブの
種類および各種パラメータを設定するとともに、そのジ
ョブの停止レベルを設定した後、スタートボタンを押下
する。処理受付部201は、ジョブを受け付けると、管
理テーブル202に各種パラメータを書き込む。ジョブ
スケジューリング部203は、管理テーブル202に基
づいて、入力処理制御部212を起動して入力処理を行
わせるとともに、出力処理制御部213を起動して出力
処理を行わせる。ジョブ稼働中に、停止指示があると、
停止レベルに基づいて、停止可能なジョブを停止する。
また、変動条件設定部206で設定された変動条件に基
づいて、各ジョブの停止レベルを変動させることによ
り、ジョブの稼働状況に応じた停止を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数のジョブを
並列動作させることが可能な画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えばプリンタや、複写機、
FAXなどの複数の機能を有する画像処理装置では、ネ
ットワークを介して、複数のホストコンピュータから供
給されるページ単位の印字データ(文字コード、図形、
イメージ、および印字位置や大きさ指定等)をビットマ
ップ情報に展開し、それぞれの出力形式に応じて、該ビ
ットマップ情報を出力するものが知られている。
【0003】このような画像処理装置においては、例え
ば、コピージョブ、プリントジョブ、ファクシミリ送受
信ジョブ、ファイリングジョブのような複数のジョブモ
ードが動作可能であり、入出力部を始めとして、システ
ム内部の処理部、例えば、画像処理部、記憶処理部等の
共有化が計られている。また、最近では、処理の効率化
および高速化を目的として、複数の処理を独立かつ並列
に処理可能にしたり、同等の機能を有する処理部を複数
搭載させることが提案されている。
【0004】ところで、上述した画像処理装置では、稼
働中のジョブを停止させる場合、操作者の指示によるも
のと、画像処理装置自体の判断によるものとに大きく分
けられる。前者は、例えばジョブを継続する必要がなく
なった場合、あるいは出力結果を調べることにより、所
望した画質もしくは処理内容と異なっていることが判明
した場合に、操作者が停止ボタンを直ちに押下すること
によって停止処理を要求する。また、稼働中のジョブに
対し割り込みをかける場合に、操作者が割り込みボタン
を押下することによって割り込み処理の一環として稼働
中ジョブの停止処理を要求する。後者は、画像処理装置
内で稼働中ジョブに不都合な影響を与える異常が検知さ
れた場合、あるいは稼働中ジョブと他の待ち状態ジョブ
とが優先度もしくは動作比率等の条件に基づいてジョブ
切り換えを行う場合などに、画像処理装置自体が稼働中
ジョブの停止処理を要求する。
【0005】このように、画像処理装置における稼働中
ジョブの停止処理は、単独機能として、あるいは他の機
能の一部分として、操作者の指示により、もしくは画像
処理装置自体の指示により、実施されるものである。特
に、操作者の指示により停止処理が実施される場合、ジ
ョブの特定および停止処理の実施タイミングの決定は、
操作性の面からも重要な事柄である。
【0006】特に、記憶手段を内蔵するとともに、入出
力部を独立して稼働させることにより、複数のジョブの
並列処理を可能にしたデジタル複写機においては、従来
の1ジョブ完結型の複写機にならっていたため、ジョブ
を特定する手段が存在せず、操作者が所望するジョブの
停止を指定し難いという問題があった。そのため、プリ
ンタもしくはファクシミリ装置のように、コピージョブ
においてもジョブを特定するための番号を割り付けるよ
うにした方式、特開平3−183259号公報で開示さ
れている画像処理装置のように、入力部と出力部とに停
止指定手段を設けることによって、少なくとも入力部の
停止か、出力部の停止かを区別できるようにした方式、
あるいは一旦、全ての稼働中のジョブを停止させてお
き、その後、所望のジョブを指定するような方式等が提
案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、ジョブを特定するための番号を割り付けるよ
うにした、従来の画像処理装置では、操作者が所望のジ
ョブに対して、停止操作もしくは割り込み操作を行う場
合には、割り付けた番号を覚えておくか、もしくは所望
のジョブを検索した後に、そのジョブに割り付けられた
番号を入力して指定しなければならず、緊急を要する場
合の操作としては、操作性が悪く、その結果、実際に停
止処理が実現されるのは、操作者が所望するタイミング
よりも遅れてしまうといった問題があった。
【0008】なお、画像処理装置によっては、ジョブの
停止および割り込みタイミングは、例えば、部数の区切
り目のように設定することが可能なものもあるが、これ
は画像処理装置にとって都合のよいタイミングであり、
操作者の所望するタイミングとは必ずしも一致していな
かった。
【0009】また、入力部と出力部の部分的な停止に着
目している特開平3−183259号公報では、複数の
稼働中ジョブに対する停止処理を可能としているが、複
数のジョブが出力動作を行っている場合について考慮さ
れていないため、結局、ジョブの特定は不可能であり、
前述した従来の画像処理装置と同じ問題が生じていた。
【0010】さらに、一旦、全ての稼働中ジョブを停止
させておき、その後、所望するジョブを指定する方式に
おいては、ジョブの特定および停止タイミングについて
は要求を満足するが、他の稼働中ジョブについての考慮
がなされていないため、停止する必要がない緊急のジョ
ブ等の処理終了時間が遅れてしまうという問題があっ
た。
【0011】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
もので、停止時における操作を軽減できるとともに、操
作者の所望する停止タイミングでジョブを停止でき、か
つ、他の稼働中ジョブの動作に与える影響を可能な限り
軽減できる画像処理装置を提供することを目的としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために、請求項1記載の発明では、複数の機能を備
え、複数のジョブを動作させることが可能な画像処理シ
ステムにおいて、ジョブ毎に動作停止レベルを設定する
停止レベル設定手段と、ジョブ動作の停止指示を受ける
と、前記停止レベル設定手段によって設定された動作停
止レベルに基づいて、ジョブの停止を制御するジョブ停
止制御手段とを具備することを特徴とする。
【0013】また、請求項2記載の発明では、請求項1
記載の画像処理装置において、停止レベルを変動させる
際のジョブの動作条件を設定する停止レベル変動条件設
定手段と、前記停止レベル変動条件設定手段によって設
定された動作条件に基づいて、ジョブの停止レベルを動
的に変動させる停止レベル変動手段とを具備することを
特徴とする。
【0014】この発明によれば、停止レベル設定手段
は、操作者の指示に従って、ジョブ毎に動作停止レベル
を設定する。ジョブ停止制御手段は、ジョブ稼働中に、
操作者からジョブ動作の停止指示を受けると、上記停止
レベル設定手段によって設定された動作停止レベルに基
づいてジョブの停止を制御する。この結果、停止させて
も差し支えのない全てのジョブが停止する。その中から
所望するジョブが指定されると、他の停止していたジョ
ブは再起動する。また、停止レベル変動条件設定手段に
より、動的変動条件を予め設定しておけば、停止レベル
変動手段は、各ジョブの稼働状況を監視し、該稼働状況
に応じて停止レベルを変動させる。ジョブ停止制御手段
は、ジョブの稼働状況に応じて変動する停止レベルに基
づいて、ジョブの停止を制御する。したがって、停止時
における操作を軽減することが可能となり、操作者の所
望する停止タイミングでジョブを停止し、かつ、他の稼
働中ジョブの動作に与える影響を可能な限り軽減するこ
とが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に図面を参照してこの発明の一
実施形態について説明する。なお、本実施形態では、画
像処理システムとして複合機を例に挙げて説明する。 A.実施形態の構成 A−1.画像処理システムの略構成 図1は、本発明の実施形態による画像処理システムの構
成を示す概略図である。図において、複合機1は、画像
処理制御を行う画像処理装置2を介して画像入出力サー
バ3に接続されている。また、画像入出力サーバ3は、
他の複合機10、複写機(図示せず)、ファクシミリ装
置9、プリンタ(図示せず)、ファイリング装置6,7
等の入出力装置、もしくはワークステーション、パーソ
ナルコンピュータ4,5等の端末装置と同様に、所定の
区域に敷設されたネット上、例えば、ローカルネットワ
ーク8(以下、LANと呼ぶ)および公衆回線11等に
接続されている。複合機1は、これらのネットを介し
て、他の入出力装置および端末装置とデータの授受を行
うことが可能である。
【0016】上述したシステム構成において、複合機1
が有する入出力機能としては、例えば、コピージョブ、
プリントジョブ、スキャン&ファイリングジョブ、ファ
クシミリ送受信ジョブ等がある。コピージョブは、複合
機1に備えられたスキャナから原稿を読み取り、複合機
1の画像形成部によって記録紙に印字する処理であり、
プリントジョブは、端末装置4,5から送出されたコー
ドデータを複合機1の画像形成部によって記録紙に印字
する処理である。また、スキャナ&ファイリングジョブ
は、複合機1のスキャナから原稿を読み取り、ネットを
介してファイリング装置6,7等へ送出する処理であ
り、ファクシミリ送受信ジョブは、公衆回線を介して画
像データを他のファクシミリ装置9,10へ送出した
り、あるいは他のファクシミリ装置9、複合機10等か
ら受信し、複合機1の画像形成部によって記録紙に印字
する処理である。
【0017】なお、操作者は、複合機1のユーザーイン
ターフェースもしくはクライアント4,5から、一斉に
複合機1に対して上述した要求を発行する場合が考えら
れるため、システム制御部は、複数のジョブを受け付け
られるように制御されており、さらに生産性を向上させ
るために、異なるジョブ間で同一の処理が衝突しない限
り、並列かつ独立に処理が可能なように制御されてい
る。
【0018】A−2.複合機の概略構成 次に、図2は、本発明が適用される複合機の概略構成を
示す断面図である。複合機1は、大きく分けて、原稿画
像に対応したトナー像を記録紙上に形成してコピーを形
成する画像形成部M1と、画像形成部M1の原稿載置面
に対して原稿を自動的に送り込む自動原稿送り部M2
と、画像形成部M1から排出された記録紙に対してソー
ティング、ステイプル止め等の後処理を行う後処理部M
3とからなる。複合機1には、取り込んだ画像データに
対して、圧縮/伸長、編集等の処理を施す画像処理装置
2が接続され、さらに、この画像処理装置2には、複合
機1および画像処理装置2を制御するためのサーバ3が
接続されている。また、サーバ3は、LAN8や公衆回
線11等のネットを介して画像データの送受信を行う機
能、および操作者が装置に対して操作内容を指示する機
能を備えている。
【0019】画像形成部M1の内部には、上側から、原
稿載置面であるプラテンガラスM4上に載置された原稿
を走査して原稿画像を読み込む画像読み取り部M5と、
この画像読み取り部M5により得られた画像情報、もし
くはLAN上の端末装置または公衆回線から送信された
画像情報に基づいて、記録紙上に原稿画像に対応したト
ナー像を形成する印字部M6と、この印字部M6に対し
て記録紙を供給する給紙部M7とが配設されている。
【0020】上記自動原稿送り部M2は、複合機1の上
部に設けられたプラテンガラスM4を開閉自在に覆うよ
うに設けられており、原稿載置トレイM8に積載された
原稿を、送りローラ(図示せず)および搬送ベルトM9
により1枚ずつ順次プラテンガラスM4上に搬送する。
プラテンガラスM4上の原稿は、原稿画像の読み取りが
行われた後、搬送ベルトM9および排出ローラ(図示せ
ず)により原稿排紙トレイM10に排出される。
【0021】画像読み取り部M5は、光学系として、露
光ランプM11、複数の反射ミラーM12、レンズM1
3、イメージセンサM14等を備えており、露光ランプ
M11、反射ミラーM12をプラテンガラスM4に沿っ
て移動させ、原稿からの反射光をイメージセンサM14
に収束させ、原稿の画像の濃淡を電気的な画像信号に変
換する。この画像信号は、画像読み取り部M5の内部に
電気系として設けられているA/D変換回路等により、
デジタル形態の画像データに変換される。この画像デー
タは、後述する処理部に供給され、所定の信号処理が施
された後、印字部M6、もしくはネットワーク上の端末
装置、または電話回線により通信装置等に供給される。
【0022】次に、印字部M6は、処理部からのデジタ
ル画像データに従って、周知の電子写真法により記録用
紙上にトナー像を形成するものであり、帯電装置M15
により均一に帯電された感光体ドラムM16の表面を、
レーザ露光装置M17からのレーザ光により露光して静
電潜像を形成する。
【0023】レーザ露光装置M17は、画像読み取り部
M5からの画像データに基づいて駆動電流が変調される
半導体レーザ等のレーザ素子(図示せず)、レーザ素子
からのレーザ光を、感光体ドラムM16の表面の移動方
向と直交する方向に周期的に偏向する回転多面鏡M1
8、反射ミラーM19等から構成されている。
【0024】感光体ドラムM16上の静電潜像は、現像
器M20あるいはM21により現像されて感光体ドラム
M16上に所望色のトナー像として形成され、このトナ
ー像は、転写部M22により給紙部M7の複数のトレイ
M7a〜M7eのいずれかから経路Aに沿って送られて
きた記録紙に転写される。なお、トレイM7a〜M7c
は、それぞれサイズの異なった用紙が収納される給紙ト
レイ、トレイM7dは、数百枚の記録紙を収納する大容
量トレイである。転写後に感光体ドラムM16の表面に
残った残留トナーは、クリーニング部M28により除去
される。
【0025】転写後の記録紙は、剥離部M24により感
光体ドラムM16から剥離され、コンベアM25で定着
部M26に搬送され、定着処理が施される。定着後の用
紙の経路は、切り換えゲートM27により、後処理部M
3に進む経路Bと、両面複写のために反転部M28を介
して中間トレイM7dに進む経路Cとのいずれかに切り
換えられる。両面複写の場合には、反転部M28で記録
紙の表裏が反転され、中間トレイM7dを経由し、経路
Aに沿って、再度、印字部M6に供給され、今度は、記
録紙の裏面にトナー像が形成された後、後処理部M3に
送られる。
【0026】印字部M6から後処理部M3に排出された
記録紙は、切り換えゲートM29により、経路Dと経路
Eのいずれかに切り換えられる。経路Dに進んだ記録紙
は、そのまま画像面を上にして経路Fに送られ、経路E
に進んだ記録紙は、反転部M30で表裏が反転されて経
路Fに送られる。
【0027】経路Fを進む記録紙は、切り換えゲートM
31により、頂部トレイM32に向かう経路Gと、各種
の後処理が施される経路Hとに振り分けれる。経路Hに
進んだ記録紙は、垂直搬送ベルトM33により経路Iに
沿って下方に向かって搬送され、切り換えゲートM34
により、ステイプル止めの処理が施される経路Jと、そ
のままソータビンM35に向かう経路Kとに振り分けら
れる。経路Jに進んだ記録紙は、保持トレイM36の中
に排出され、必要枚数の記録紙が溜まったら、ステイプ
ラM37によりステイプル止めされる。ステイプル止め
された記録紙は、再度、垂直搬送ベルトM33により下
方に向かって搬送され、ソータビンM35の中の所定の
位置に排出される。
【0028】A−3.画像処理装置のブロック構成 次に、図3は、本発明に係わる画像処理装置の一例の構
成を示すブロック図である。図において、画像処理装置
(Electronic Sub-System:ESS)2は、バスインターフ
ェースB3を介してサーバ3と連結され、IITインタ
ーフェースB1を介して画像読み取り部(IIT/IP
S)M5と連結され、IOTインターフェースB8を介
して画像形成部(IOT)M1と連結されている。さら
に、画像読み取り部M5は自動原稿送り部(ADF)M
2と連結され、画像形成部M1は後処理部(FINIS
HER)M3と連結されている。画像処理装置2は、上
記IITインターフェースB1、IOTインターフェー
スB8、およびバスインターフェースB3の他に、画像
データを変換するための画像処理部B2、画像データを
格納するためのページバッファB6、画像データおよび
制御データが伝送される内部バスB4、画像処理装置2
に内蔵され、画像データを一時的に格納しておくための
ハードディスクB7、およびハードディスクB7を制御
するためのディスクコントローラB5から構成されてい
る。各処理部B1〜B8は、全てサーバ3が以下に示す
手順によって制御することによって画像データを処理し
ている。
【0029】(1)コピージョブ まず、画像読み取り部M5から入力し、画像形成部M1
へ出力する場合、すなわち、コピージョブの場合の画像
データの処理手順について説明する。自動原稿送り部M
2、もしくは画像読み取り部M5のプラテン上に原稿を
セットし、サーバ3上のウィンドウパネルU1(後述)
によってジョブ動作を設定した後、スタートボタンを押
下すると、画像読み取り部M5は、光電変換により原稿
の画像情報を読み取り、デジタル画像データへの変換お
よび画像処理を施しながら、IITインターフェースB
1を介して入力された画像データを、ページバッファB
6に順次格納する。
【0030】出力を同時に行う場合は、IOTインター
フェースB8を介してページバッファB6から画像形成
部M1へ画像データを転送し、後処理部M3で後処理を
実行すると同時に、ディスクB7に書き込みを開始す
る。一方、出力を同時に行わない場合には、ハードディ
スクB7への書き込み開始のみを行う。出力は、ページ
バッファB6からのみ行われる。これに対して、ページ
バッファB6への画像データ格納は、画像読み取り部M
5からの入力、およびハードディスクB7からの読み出
しの2通りある。基本的には、1部目は画像読み取り部
M5からの入力画像データを直接出力し、2部目以降は
ハードディスクB7から読み出した画像データを出力す
る。また、画像処理を施す場合には、基本的には、ペー
ジバッファB6から画像処理部B2へ画像データを転送
し、処理を施した後、再び、ページバッファB6へ戻
す。
【0031】また、IOTインターフェースB8へ出力
された画像データは、画像形成部M1において、画像デ
ータから生成された2値データに基づいて、レーザ光の
オン/オフを各画素毎に制御して、網点により中間調画
像を再現することにより像形成される。
【0032】(2)プリントジョブあるいはファクシミ
リ受信ジョブ 次に、画像読み取り部M5からの画像データ入力に代わ
り、ネットワークあるいはファクシミリ装置に接続され
た外部機器からの画像データ入力についても同様に動作
する。ネットワークあるいはファクシミリ装置に接続さ
れたサーバ3からの画像データ入力の場合、すなわち、
プリントジョブあるいはファクシミリ受信ジョブの場合
には、バスインターフェースB3を介してページバッフ
ァB6に格納された後、前述したコピーモードにおける
出力動作と同様にして画像形成部M1に出力される。
【0033】(3)スキャン&ファイリングジョブある
いはファクシミリ送信ジョブ また、画像形成部M1への画像データ出力に代わり、ネ
ットワークあるいはファクシミリ装置に接続された外部
機器への画像データ出力についても同様に動作する。画
像読み取り部M5から入力された画像データをネットワ
ークあるいはファクシミリ装置に接続されたサーバ3へ
出力する場合、すなわち、スキャン&ファイリングジョ
ブあるいはファクシミリ送信ジョブの場合には、ページ
バッファB6に画像データが格納されると、バスインタ
ーフェースB3を介してサーバ3へ出力される。なお、
ページバッファB6と各処理部とのアクセスは、内部バ
スB4のバスアービドレーションによって同時に行われ
る。また、ページバッファB6と各処理部は時分割で処
理を行い、入力処理と出力処理は並列に処理される。
【0034】A−4.操作例および表示例 次に、図4は、本発明に係わる操作例および表示例を示
す模式図である。本画像処理システムにおける操作およ
び表示は、サーバ3もしくは各クライアント4,5上の
ウィンドウパネルU1によって行われ、操作/表示制御
部(図示せず)によって制御される。サーバ3上のウィ
ンドウパネルU1における設定は、コピージョブおよび
ファクシミリ送信ジョブ実行時に行われ、クライアント
4,5上のウィンドウパネルU1における設定は、プリ
ントジョブおよびスキャン&ファイリングジョブ実行時
に行われる。但し、スキャン&ファイリングジョブは、
一旦、必ずサーバ3の所まで行って原稿を画像データ入
出力装置1にセットする必要があるため、サーバ3上の
ウィンドウパネルU1での設定も可能になっている。
【0035】操作者がジョブの停止レベルの設定を行う
場合は、ジョブの設定時に行われる。図4に示すウィン
ドウパネルU1上のパラメータ設定部D1には、図5に
示す表示画面のように、ジョブを設定するための表示が
なされる。図5に示す表示画面の例では、同一画面上
に、緊急ボタン(ボタン名:緊急)、出力チェック不必
要ボタン(ボタン名:NO−CHK)、任意の停止レベ
ルを設定するためのボタン(ボタン名:レベル設定)、
および停止レベルを表示する部分(図例では、「3」が
表示されている)が存在する。また、図示の例では、ジ
ョブとして、通常コピー、N−UPコピー、シグニチ
ャ、FAX送信がある。通常コピーは、取り込んだ原稿
画像を所定部数だけ出力するジョブである。また、N−
UPコピーは、複数の取り込んだ原稿画像を1ページに
配置して出力するジョブであり、シグニチャは、製本に
おける折り丁(1ページに複数ページが印刷されたも
の)を出力するもので、折り込まれた際に、ページが正
しい順序になるように並べ変えて出力するジョブであ
る。また、FAX送信は、取り込んだ原稿画像を、通信
回線を用いて、ファクシミリ送信するジョブである。
【0036】操作者は、倍率や用紙トレイを選択するな
ど、ジョブのパラメータを設定するとともに、上述した
ボタンの中から必要とするボタンを押下することができ
る。例えば、緊急ボタンを押下すると、停止レベルは、
最高レベルに設定され、他の操作者が停止指示を出力し
たとしても、停止できないようにすることができる。ま
た、NO−CHKボタンを押下した場合も、停止レベル
は高く設定され、他の操作者により停止させ難くするこ
とができる。さらに、任意の停止レベルを設定すること
ができ、これによって停止レベルの値を上記規定値と異
なるようにした場合には、ジョブ特有の停止レベルを設
定することができ、ジョブID的な役割を担わせること
も可能である。
【0037】基本的に、ジョブIDは、画像処理装置に
よって自動的に割り付けられるが、停止レベルは、任意
に設定できるため、例えば、同一の操作者が要求した複
数のジョブを一括停止させることができ、従来のジョブ
ID割り付けよりも使い勝手が向上する。また、上述し
た以外の場合、すなわち、他の操作者によって停止させ
られたとしても、さほど影響を及ぼさない場合には、上
述したような停止レベルの設定を行う必要はない。操作
者により停止レベルが設定されない場合には、自動的に
デフォルト値を設定する。また、後述する停止レベル変
動部によって変動要因に応じた停止レベルが動的に設定
されるようになっている。
【0038】停止指示を行う場合には、図4に示すウィ
ンドウパネルU1上の「STOP」ボタンを押下する。
この場合、予め定められた要求停止レベル以下の停止レ
ベルを持つジョブを全て停止する。また、ウィンドウパ
ネルU1上のテンキーにより要求停止レベルを選択した
後に、「STOP」ボタンを押下した場合には、選択さ
れた要求停止レベル以下の停止レベルを持つジョブを全
て停止する。このとき、停止したジョブは、全てパラメ
ータ設定画面D1上に表示され、操作者は、その中から
所望のジョブを選択する(図示せず)。ジョブの表示方
法は、停止すべきジョブを特定できる情報が表示される
ものであれば何でもよく、例えば、ジョブ名およびジョ
ブ属性、ジョブ受け付け時間、初期ページの縮小画像等
が挙げられる。所望のジョブが選択されると、選択され
なかった他の停止したジョブは直ちに再起動されるよう
になっている。
【0039】また、割り込み指示を行う場合も、停止指
示の場合と同様にして、図4に示すウィンドウパネルU
1上の「INTR」ボタンを押下する。この場合、予め
定められた要求停止レベル以下の停止レベルを持つジョ
ブを全て停止する。また、ウィンドウパネルU1上のテ
ンキーにより要求停止レベルを選択した後に、「INT
R」ボタンを押下した場合には、選択された要求停止レ
ベル以下の停止レベルを持つジョブを全て停止する。そ
の後、操作者は割り込み処理を施し、割り込み処理が終
了すると、停止した全てのジョブが直ちに再起動される
ようになっている。
【0040】なお、要求停止レベルは、停止指示用と割
り込み指示用のように、複数用意することも可能であ
る。これにより、停止処理を含む各処理に対応した停止
レベルを設定することができる。
【0041】A−5.機能構成 次に、図6は、上述した画像処理装置の制御部の(機
能)構成を示すブロック図である。図において、制御部
は、処理受付部201とジョブスケジューリング部20
3とに分けられ、両者は、管理テーブル202を介して
処理要求の授受を行うようになっている。停止レベル設
定部204は、操作者が図4に示すウィンドウパネルU
1からの指示により、あるいは停止レベル変動部205
で参照される内部テーブルによって選択/設定するため
のモジュールである。また、変動条件設定部206は、
システム管理者がシステム設置時に予め設定しておくシ
ステムコンフィグレーション設定の中で設定するための
モジュールである。また、ジョブ設定部207は、ジョ
ブ書類およびジョブパラメータ等、その他のジョブ設定
を行うモジュールであり、上記停止レベル設定部204
と同時に作動する。設定が終了すると、処理受付部20
1は、報告された処理設定内容に基づいて、ジョブチケ
ットと呼ばれるテーブルに設定結果を格納し、ジョブキ
ューにキューイングする。
【0042】要求取出制御部208は、ジョブキューの
中から優先順位の高い順にジョブチケットを取り出し、
処理が実行可能かどうかを判断するモジュールである。
実行可能であれば、画像データの入出力処理を開始す
る。処理切換え部209は、現在、後述する入力処理制
御部212、出力処理制御部213において稼働中のジ
ョブと、待ち状態のジョブとを切り替えるためのモジュ
ールであり、ここで実際に稼働中のジョブを停止させた
り、停止しているジョブに起動をかけたりする。停止制
御部210は、停止指示が発行された時、どのジョブを
停止させるかを選択するためのモジュールであり、その
結果を処理切換え部209に通知する。また、変動要因
監視部211は、停止レベルを変動させるための処理中
の情報を収集するモジュールであり、この結果は随時、
停止レベル変動部205に通知される。入力処理制御部
212、および出力処理制御部213は、それぞれ入力
処理および出力処理を実施するための入出力制御を行う
モジュールであり、他のモジュールとは独立して動作す
る。
【0043】B.実施形態の動作 次に、上述した実施形態の動作について説明する。ま
ず、上述した画像処理システムの動作について図7ない
し図12に示すフローチャートを参照して説明する。
【0044】B−1.メイン処理 図7は、ジョブの要求から入出力処理までの基本的なメ
イン処理を説明するためのフローチャートである。操作
者からコピージョブ、ファクシミリ送信ジョブ、スキャ
ン&ファイリングジョブ、ファクシミリ受信ジョブ、プ
リントジョブ等のジョブ要求を受信すると、図7に示す
ステップS1に進み、ジョブ要求に対して要求停止レベ
ルを設定したり、ジョブチケットを生成し、ジョブキュ
ーイングを行う処理受付処理を実行した後(詳細は後述
する)、ステップS2へ進む。ステップS2では、ジョ
ブ要求情報が格納されているジョブチケットが、ジョブ
キューにキューイングされているか否かを判断する。そ
して、ジョブチケットが、ジョブキューにキューイング
されている場合には、ステップS2における判断結果は
「YES」となり、ステップS3へ進む。
【0045】ステップS3では、停止レベルに基づい
て、ジョブ起動、ジョブ停止を行うジョブスケジューリ
ング処理を実行した後(詳細は後述する)、ステップS
2へ戻る。以下、ジョブキューにキューイングされてい
るジョブチケットがなくなるまで、ステップS2,S3
を繰り返し実行して、受け付けたジョブ要求に対して、
ジョブスケジューリング処理を行う。一方、ジョブキュ
ーにキューイングされているジョブチケットがなくなる
と、ステップS1へ戻り、再び、ジョブ要求を待つ。
【0046】B−2.処理受付処理 次に、図8は、上述した処理受付処理を説明するための
フローチャートである。まず、ステップS4において、
図4に示すジョブ選択画面(U1)を表示する。次に、
ステップS5において、ジョブ選択画面上のボタンとし
て、ジョブ要求のためのボタン、すなわちジョブ選択画
面上のボタンか、もしくは用紙サイズ/倍率設定等のボ
タン、稼働中のジョブに対する処理要求ボタン、すなわ
ち停止/割込ボタン、もしくは停止したジョブから所望
のジョブを選択するためのボタンが押下されたか否かを
判断する。
【0047】そして、ジョブ要求のためのボタンが押下
された場合には、ステップS5からステップS6へ進
む。ステップS6では、押下されたボタンに応じて、倍
率や部数等をジョブパラメータとしてデータをセットす
る。なお、停止レベル設定によるもの、すなわち緊急ボ
タン、NO−CHKボタン、停止レベル設定ボタンのい
ずれかが押下された場合にも、同様に、ステップS6に
おいて、停止レベルデータがセットされる。次に、ステ
ップS7へ進み、ジョブ要求に対する全ての設定が終了
したか否かを判断する。そして、全てのパラメータが設
定されていなければ、ステップS7における判断結果は
「NO」となり、ステップS5へ戻る。以下、全てのパ
ラメータが設定されるまで、ステップS5〜S7を繰り
返し実行する。一方、全てのパラメータが設定される
と、ステップS7における判断結果は「YES」とな
り、後述するステップS12へ進む。
【0048】ステップS12では、ジョブチケットを生
成する。次に、ステップS13において、上述したステ
ップS6,S10で設定されたデータをジョブチケット
に格納する。そして、ステップS14へ進み、ジョブチ
ケットをジョブキューにキューイングし、当該処理受付
処理を終了し、前述したメイン処理へ戻る。
【0049】一方、停止および割り込みに関するボタン
が押下された場合には、ステップS5からステップS8
へ進む。ステップS8では、押下されたボタンが停止/
割込の要求ボタンであるか、既に停止した複数のジョブ
から所望するジョブを選択するボタンであるかを判断す
る。そして、停止/割込の要求ボタンであれば、ステッ
プS8からステップS9へ進む。ステップS9では、ジ
ョブ選択画面から停止した複数のジョブを表示させるた
めの停止画面に切り換える。次に、ステップS10へ進
み、停止/割込の要求ボタンが押下される前に、テンキ
ーが押下されていれば、その値を要求停止レベルとして
セットし、テンキーが押下されていなければ、デフォル
ト値を要求停止レベルとしてセットする。
【0050】次に、上述したステップS12み、ジョブ
チケットを生成する。次に、ステップS13において、
上述したステップS6,S10で設定されたデータをジ
ョブチケットに格納した後、ステップS14において、
ジョブチケットをジョブキューにキューイングし、当該
処理受付処理を終了し、前述したメイン処理へ戻る。ジ
ョブチケットは、このようにジョブ要求の場合のみなら
ず、稼働中のジョブに対する処理の要求時にも利用され
る。
【0051】一方、上述した停止/割込要求により、後
述するジョブスケジューリング処理において、要求停止
レベル以下の複数のジョブを停止するとともに、停止し
たジョブチケット内の停止フラグをONにし、その後、
停止した複数のジョブが表示されるといった処理がなさ
れると、操作者はその中から実際に停止させたいジョブ
を選択することになる。操作者が停止ジョブを選択する
と、ステップS8からステップS11へ進む。ステップ
S11では、選択したジョブ以外の他の停止したジョブ
における停止フラグをOFFにすることにより再起動を
許可する。そして、当該処理を終了する。なお、停止フ
ラグのON/OFF情報は後述するジョブスケジューリ
ング処理において参照される。
【0052】B−3.ジョブスケジューリング処理 次に、図9および図10は、上述したジョブスケジュー
リング処理を説明するためのフローチャートである。こ
のジョブスケジューリング処理は、ジョブスケジューリ
ング部203で実行される。まず、ジョブスケジューリ
ング部203は、ジョブキューにジョブチケットが存在
するとことを検知すると、ステップS15において、ジ
ョブキューの先頭からジョブチケットを取り出す。次
に、ステップS16において、ジョブチケットの要求内
容がジョブの起動または再起動であるか、ジョブの停止
/割込要求であるかを判断する。
【0053】そして、停止/割込要求である場合には、
ステップS16からステップS17へ進む。ステップS
17では、要求停止レベル以下の稼働中のジョブに対し
停止要求を発行する。次に、ステップS18へ進み、入
力/出力処理の停止完了を待ち、ステップS19におい
て、処理の停止が完了したか否かを判断する。そして、
停止が完了していなければ、ステップS19における判
断結果は「NO」となり、ステップS18へ戻る。以
下、停止が完了するまで、ステップS18,S19を繰
り返し実行する。そして、要求停止レベル以下の稼働中
のジョブが全て停止すると、ステップS20へ進む。
【0054】ステップS20では、停止したジョブにお
けるジョブチケット内の停止フラグをONにし、停止状
態を保持する。その後、ステップS21へ進み、ジョブ
チケットの要求が停止要求であるか、割り込み要求であ
るかを判断する。そして、停止要求である場合には、ス
テップS21における判断結果は「YES」となり、ス
テップS22へ進む。ステップS22では、停止したジ
ョブを全て表示させ、図10に示すステップS33へ進
む。ステップS33では、ジョブチケットを削除し、当
該処理を終了する。一方、割り込み要求である場合に
は、ステップS21における判断結果は「NO」とな
り、ステップS23へ進む。ステップS23では、割り
込みジョブの設定/実行を促すための表示を行う。そし
て、上記ステップS33へ進み、ジョブチケットを削除
し、当該処理を終了する。
【0055】なお、停止ジョブの表示は、操作者が実際
に停止させたいジョブを選択するためであり、ジョブス
ケジューリング部203では表示によって停止要求の処
理を終了しているが、その後、操作者により、選択のた
めの操作が行われることを期待しており、選択操作にお
ける処理、すなわち実際に停止させたいジョブ以外の停
止したジョブに再起動をかける処理を終了して、初めて
一連の停止処理が完了することになる。
【0056】一方、ステップS16において、ジョブチ
ケットの要求内容がジョブの起動または再起動である場
合には、ステップS24へ進む。ステップS24では、
ジョブチケット内の停止フラグを参照し、ONである
か、OFFであるかを判断する。そして、停止フラグが
ONであれば、すなわち、停止中のジョブである場合に
は、ステップS24からステップS15へ戻り、次のジ
ョブチケットを再度取り出す。一方、停止フラグがOF
Fであれば、すなわち、新たに要求された新規のジョブ
か、もしくは一旦停止したが再起動をかけられたジョブ
である場合には、ステップS25へ進む。ステップS2
5では、実行可否を判断し、ステップS26において、
実行可であるか否かを判断する。そして、実行不可能で
あれば、ステップS26における判断結果は「NO」と
なり、そのまま当該処理を終了する。
【0057】一方、実行可能であれば、ステップS26
における判断結果が「YES」となり、図10に示すス
テップS27へ進む。ステップS27では、入力が終了
しているか否かを判断する。そして、入力が終了してい
なければ、ステップS27における判断結果は「NO」
となり、ステップS28へ進む。ステップS28では、
入力処理を起動する。一方、入力処理が終了していれ
ば、ステップS27における判断結果は「YES」とな
り、ステップS29へ進み、出力処理を起動する。な
お、入力処理の終了時に出力処理が起動されていなけれ
ば、ステップS28における入力処理終了後、直ちに、
ステップS28において出力処理を起動する。
【0058】入出力処理を起動した後は、ステップS3
0において、入出力処理の終了を待ち、ステップS31
において、入出力処理が終了したか否かを判断する。そ
して、入出力処理が終了していなければ、ステップS3
1における判断結果は「NO」となり、ステップS30
へ戻り、処理が終了するまで、ステップS30,S31
を繰り返し実行する。一方、入出力処理が終了すると、
ステップS31における判断結果は「YES」となり、
ステップS32へ進む。ステップS32では、ジョブの
全ての処理が完了したか否かを判断する。そして、ジョ
ブが完了していれば、ステップS32における判断結果
は「YES」となり、ステップS33へ進み、ジョブチ
ケットを削除した後、当該処理を終了する。一方、ジョ
ブが完了していなければ、ステップS32における判断
結果は「NO」となり、そのまま当該処理を終了する。
【0059】なお、処理が完了していない場合とは、入
出力処理内で処理を継続不可能な事象が発生し、自動的
に停止させた状態を指している。例えば、エラー発生、
メモリオーバー、出力部での用紙切れ等が継続不可能な
事象に相当する。通常、このような場合、動作不良とし
てシステム管理下で復旧がなされるのを待つため、全ジ
ョブが停止してしまうが、装置内部での自動的な停止の
場合にも停止フラグを活用することにより、動作不可能
なジョブのみを停止させ、他のジョブは続行させるとい
った制御が容易に実現できる。
【0060】B−4.入力処理 次に、図11は、上述したジョブスケジューリング処理
において起動される入力処理を説明するためのフローチ
ャートである。入力処理部は、まず、ステップS34に
おいて、要求内容(コマンド)を調べる。そして、コマ
ンドが停止要求を示す「STOP」であれば、ステップ
S35へ進み、処理を停止し、当該処理を終了する。一
方、コマンドが起動要求を示す「JOB−START」
であれば、ステップS36へ進む。ステップS36で
は、画像データを格納するためのページバッファ領域を
確保する。次に、ステップS37において、画像の入力
を開始する。ステップS38では、画像の入力と同時に
出力が可能であるか否かを判断する。そして、同時出力
可能であれば、ステップS38における判断結果は「Y
ES」となり、ステップS39へ進む。ステップS39
では、後述する出力処理を起動すべく、起動要求を発行
する。
【0061】一方、同時出力をしない場合には、ステッ
プS38における判断結果は「NO」となり、ステップ
S40へ進む。ステップS40は、ページバッファB6
に格納された画像データを保存するためにディスクへ書
き込むべく、ディスク書き込み処理を起動する。次に、
ステップS41において、最終ページに達したり、「S
TOP」ボタンが押下されて停止要求が発生するか、ま
たはエラー発生などにより、入力処理が終了であるか否
かを判断する。そして、終了でなければ、ステップS4
1からステップS36へ戻る。以下、入力処理が終了す
るまで、ステップS36〜S41を繰り返し実行し、入
力画像分、例えばスキャナからの入力であれば、原稿枚
数分、入力を繰り返す。一方、「STOP」ボタンが押
下されて停止要求が発生するか、またはエラーなどが発
生すると、ステップS41からステップS42へ進み、
処理を行っていたジョブの停止フラグをONにした後、
当該処理を終了し、停止解除を待つ。一方、最終ページ
に達した場合(LAST−PAGE)には、そのまま当
該入力処理を終了する。
【0062】B−5.出力処理 次に、図12は、上述したジョブスケジューリング処理
において起動される出力処理を説明するためのフローチ
ャートである。出力処理部は、まず、ステップS43に
おいて、要求内容(コマンド)を調べる。そして、コマ
ンドが停止要求を示す「STOP」であれば、ステップ
S44へ進み、出力処理を停止し、当該処理を終了す
る。一方、コマンドが起動要求を示す「JOB−STA
RT」であれば、ステップS45へ進む。ステップS4
5では、ディスクに格納された画像データを読み出すべ
く、ディスク読み出し処理を起動する。次に、ステップ
S46において、画像データを出力部へ転送する。
【0063】次に、ステップS47において、最終ペー
ジに達したり、「STOP」ボタンが押下されて停止要
求が発生するか、またはエラー発生などにより、入力処
理が終了であるか否かを判断する。そして、終了でなけ
れば、ステップS47からステップS45へ戻る。以
下、出力処理が終了するまで、ステップS45〜S47
を繰り返し実行し、出力画像分、繰り返す。一方、「S
TOP」ボタンが押下されて停止要求が発生するか、ま
たはエラーなどが発生すると、ステップS48へ進み、
停止フラグをONにした後、当該出力処理を終了する。
また、全てのページを出力し、最終ページに達した場合
には、ステップS49へ進み、ディスクに書き込んでい
た画像データを消去する。
【0064】なお、実際の制御部は、上述した以外にも
エラー解除処理、通信処理等が存在するが、本発明とは
関係がないので省略している。
【0065】C.停止レベルを動的に変動させる際の動
作 次に、ジョブの動作状況に応じて、停止レベルを動的に
変動させる際の動作について図13および図14を参照
して具体的に説明する。なお、以下の説明では、3つの
コピージョブが一定の出力比率で出力している場合の停
止レベル変動を例にとって説明する。また、各々の出力
比率は、ジョブA:ジョブB:ジョブC=3:1:2と
している。図13では、以下に述べる入力および出力の
タイミングを示している。入力は、まず、ジョブAの要
求を受け付け、2ページ分の入力中に(In1,In
2)、ジョブBの要求を受け付け、ジョブAの入力終了
後、ジョブBの3ページ分の入力が開始され(In1,
In2,In3)、その後、ジョブCの要求を受け付
け、該ジョブCの2ページ分の入力を行う(In1,I
n2)。
【0066】出力は、ジョブAの入力と並列に行われ、
ジョブBの受け付けにより、出力比率は、3:1とな
り、ジョブAが3ページ出力後(Out1,Out2,
Out3)、ジョブBが1ページ出力し(Out1)、
再度、ジョブAに出力が切り替わる(Out2,Out
1,Out2)。ここで、ジョブCの要求受け付けがあ
り、出力比率は、3:1:2になり、ジョブAの3ペー
ジ出力(Out2,Out1,Out2)、ジョブBの
1ページ出力(Out2)、ジョブCの2ページ出力
(Out1,Out2)が順に実施される。
【0067】次に、上述したコピージョブ動作におい
て、処理ページによる変動、時間による変動、ジ
ョブ受け付け順による変動、ジョブの排紙による変動
の各々の停止レベル変動について図14を参照して説明
する。
【0068】処理ページによる変動 処理ページによる変動では、図14(a)に示すよう
に、各ジョブにおいて、出力ページ枚数が増加する毎に
停止レベルを段階的に(ステップ状に)アップさせる。
これは、操作者が停止指示を出すタイミングは、出力ペ
ージの初期段階で多くなるという事実に基づいている。
したがって、出力ページ枚数が最後の方になったジョブ
ほど、他の操作者による停止指示に影響されにくくな
る。なお、入力時は、ページに関係なく、いつでも停止
可能なように停止レベルを抑えている。
【0069】時間による変動 時間による変動では、図14(b)に示すように、各ジ
ョブにおいて、受け付け開始とともに、時間を計数して
おき、時間が長引くにつれて停止レベルをアップさせ
る。これは、操作者が停止指示を出すタイミングは、ジ
ョブの受け付け後の早い時間帯ほど、多くなるという事
実に基づいている。したがって、処理に時間を費やして
いるジョブほど、他の操作者による停止指示に影響され
にくくなる。
【0070】ジョブ受け付け順による変動 ジョブ受け付け順による変動では、図14(c)に示す
ように、ジョブが受け付けられる毎に、およびジョブが
終了する毎に、停止レベルをアップさせる。これは、操
作者が停止指示を出すタイミングは、後から受け付けた
ジョブほど、多くなるという事実に基づいている。した
がって、先に受け付けられたジョブほど、他の操作者に
よる停止指示に影響されにくくなる。
【0071】ジョブの排紙による変動 ジョブの排紙による変動では、図14(d)に示すよう
に、ジョブが記録紙を排出する間だけ、停止レベルを低
くし、他のジョブが排出している間の停止レベルは高く
しておく。これは、操作者が停止指示を出すタイミング
は、排紙状態を確認しながらの場合が多いという事実に
基づいている。したがって、複数のジョブが出力比率に
従って並列に出力しているような場合、排紙中でないジ
ョブは、他の操作者による停止指示に影響されにくくな
る。
【0072】本実施形態においては、停止レベルの変動
条件として、上述した4点を例に挙げているが、変動条
件は、他の操作者の停止指示に影響を与えないような効
果を生むものならば、どのようなものでもよく、必ずし
も単調増加にならなくてもよいことは言うまでもない。
また、上述した効果の他にも、停止レベルを変動させる
ことによって効果が得られるものならば、変動条件とし
て付け加えても何ら差し支えない。例えば、用紙サイズ
の異なるページを挿入するために、敢えて、所定の位置
で停止指示を出したい場合、停止させたいページ部分の
停止レベルだけ低く抑えるとともに、要求停止レベル
を、抑えた停止レベルより大きく、デフォルト停止レベ
ルより小さい値で停止指示することによって可能とな
る。
【0073】また、とりあえず1部のみを出力し、チェ
ックした後に、残りの部数を出力したい場合は、2部目
以降の停止レベルを低く抑えるとともに、要求停止レベ
ルを、抑えた停止レベルより大きく、デフォルト停止レ
ベルより小さい値で停止指示することによって可能とな
る。
【0074】なお、上述した実施形態においては、コピ
ージョブのように、操作者がジョブを特定することが不
可能な場合のジョブが複数、並列に稼働している状況に
ついて説明しているが、上述した実施形態における複合
機では、プリントジョブ、ファクシミリ受信ジョブ、リ
モートファクシミリ送信ジョブ等、遠隔操作を行うジョ
ブも存在する。遠隔操作を行うジョブにおいては、操作
部のアドレスを利用することによってジョブの要求と停
止指示とが一意に特定できるため、他のジョブに影響を
与えずに停止指示を発行することができる。このような
ジョブにおいて、本発明を適用するには、遠隔操作に
よってのみ停止指示を許可する場合と、本画像処理装
置の操作部による停止指示も許可する場合の2通りの方
法がある。
【0075】の場合には、そのジョブの停止レベルを
最大値とし、他の操作者による停止を完全に阻止するよ
うにし、ジョブを要求した遠隔操作部のアドレスと停止
指示を発行した遠隔操作部のアドレスとを比較して一致
した場合にのみ停止させるようにする。
【0076】の場合には、コピージョブと同様な停止
レベル設定を行うが、ジョブを要求した遠隔操作部のア
ドレスと停止指示を発行した遠隔操作部のアドレスとを
比較して一致した場合には停止させるようにする。
【0077】このように、上述した2通りのうち、いず
れか一方を適宜選択することによって、コピージョブの
ように操作者がジョブを特定することが不可能なジョブ
と、遠隔操作部のアドレスを利用して一意に特定できる
ジョブが混在した、いわゆる複合機に対して本発明を適
用することができる。したがって、本実施形態で挙げて
いる複合機の他にも、複数のジョブを受け付けることが
可能な画像処理装置であれば、複写機、プリンタ装置、
ファクシミリ装置等、どのような画像処理装置であって
も何ら問題はない。
【0078】さらに、本実施形態では、操作性を目的と
しているため、操作者による停止/割込指示に関しての
停止レベル設定について記述しているが、画像処理装置
内での停止指示に対して停止レベルを利用しても一向に
差し支えない。
【0079】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明によれ
ば、停止レベル設定手段によって、ジョブ毎に、動作停
止レベルを設定しておき、ジョブ稼働中に、操作者から
ジョブ動作の停止指示を受けると、ジョブ停止制御手段
によって、上記動作停止レベルに基づいてジョブの停止
を制御したり、各ジョブの稼働状況を監視し、該稼働状
況に応じて停止レベルを変動させ、該稼働状況に応じて
変動する停止レベルに基づいて、ジョブの停止を制御す
るようにしたので、停止時における操作を軽減できると
ともに、操作者の所望する停止タイミングで停止でき、
かつ、他の稼働中ジョブの動作に与える影響を可能な限
り軽減できるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態による画像処理システムの
構成を示す概略図である。
【図2】 本実施形態による複合機の概略構成を示す断
面図である。
【図3】 本実施形態による画像処理装置の一例の構成
を示すブロック図である。
【図4】 本実施形態による操作例および表示例を説明
するための模式図である。
【図5】 本実施形態による操作例および表示例におけ
る表示画面を説明するための模式図である。
【図6】 本実施形態による画像処理装置の制御部の
(機能)構成を示すブロック図である。
【図7】 本実施形態において、ジョブの要求から入出
力処理までの基本的なメイン処理を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図8】 本実施形態において、処理受付処理を説明す
るためのフローチャートである。
【図9】 本実施形態において、ジョブスケジューリン
グ処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】 本実施形態において、ジョブスケジューリ
ング処理を説明するためのフローチャートである。
【図11】 本実施形態において、ジョブスケジューリ
ング処理において起動される入力処理を説明するための
フローチャートである。
【図12】 本実施形態において、ジョブスケジューリ
ング処理において起動される出力処理を説明するための
フローチャートである。
【図13】 本実施形態の具体例として3つのジョブを
処理する際のタイミングチャートである。
【図14】 本実施形態の停止レベル変動の動作を説明
するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 複合機 2 画像処理装置 3 画像入出力サーバ 4,5 端末装置 6,7 ファイリング装置 8 ローカルネットワーク 9 ファクシミリ装置 10 複合機 11 公衆回線 M1 画像形成部 M2 自動原稿送り部 M3 後処理部 M4 プラテンガラス M5 画像読み取り部 M6 印字部 M7 給紙部 M7a〜M7e トレイ M8 原稿載置トレイ M9 搬送ベルト M10 原稿排紙トレイ M11 露光ランプ M12 複数の反射ミラー M13 レンズ M14 イメージセンサ M15 帯電装置 M16 感光体ドラム M17 レーザ露光装置 M18 回転多面鏡 M19 反射ミラー M20,M21 現像器 M22 転写部 M24 剥離部 M25 コンベア M27 切り換えゲート M28 クリーニング部 A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K 経路 M28 反転部 M30 反転部 M31 切り換えゲート M32 頂部トレイ M33 垂直搬送ベルト M34 切り換えゲート M35 ソータビン M36 保持トレイ M37 ステイプラ B1 IITインターフェース B2 画像処理部 B3 バスインターフェース B4 内部バス B5 ディスクコントローラ B6 ページバッファ B7 ハードディスク B8 IOTインターフェース U1 ウィンドウパネル 201 処理受付部 202 管理テーブル 203 ジョブスケジューリング部 204 停止レベル設定部(停止レベル設定手段) 205 停止レベル変動部(停止レベル変動手段) 206 変動条件設定部(停止レベル変動条件設定手
段) 207 ジョブ設定部 208 要求取出制御部 209 処理切換え部(ジョブ停止制御手段) 210 停止制御部(ジョブ停止制御手段) 211 変動要因監視部 212 入力処理制御部 213 出力処理制御部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の機能を備え、複数のジョブを動作
    させることが可能な画像処理システムにおいて、 ジョブ毎に動作停止レベルを設定する停止レベル設定手
    段と、 ジョブ動作の停止指示を受けると、前記停止レベル設定
    手段によって設定された動作停止レベルに基づいて、ジ
    ョブの停止を制御するジョブ停止制御手段とを具備する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 停止レベルを変動させる際のジョブの動
    作条件を設定する停止レベル変動条件設定手段と、 前記停止レベル変動条件設定手段によって設定された動
    作条件に基づいて、ジョブの停止レベルを動的に変動さ
    せる停止レベル変動手段とを具備することを特徴とする
    画像処理装置。
JP17100895A 1995-07-06 1995-07-06 画像処理装置 Expired - Fee Related JP3612802B2 (ja)

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