JPH09226622A - ピラーの補強構造 - Google Patents
ピラーの補強構造Info
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- JPH09226622A JPH09226622A JP3609796A JP3609796A JPH09226622A JP H09226622 A JPH09226622 A JP H09226622A JP 3609796 A JP3609796 A JP 3609796A JP 3609796 A JP3609796 A JP 3609796A JP H09226622 A JPH09226622 A JP H09226622A
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Abstract
車室内への侵入を抑制するピラーの補強構造を提供する
こと。 【解決手段】 車体1のピラー2の内部に、車体側面か
らの衝突に対する補強部材12を設けたピラー2の補強
構造であって、補強部材12が、その断面内に少なくと
も一つの略三角形13a,13b,13cを有するよう
に形成されている。
Description
に関し、詳しくは車両の側面からの衝突に対するピラー
の補強構造に関するものである。
ンタピラー、リアピラー等があり、これらは、車体の剛
性を確保するとともに、転覆時の変形を抑えるために強
固に形成されている。特に、センタピラーには、正面衝
突に次いで多いと考えられている側面衝突の衝撃からの
乗員保護のために各種の補強構造が採用されている。
は、図6に示すように、センタピラーアウタ50及びセ
ンタピラーインナ51の内面に断面形状が略コ字型の補
強板としてのアウタリンフォース52及びインナリンフ
ォース53をそれぞれ溶接したものがある。その他の補
強構造としては、特開平7−61368号公報に開示さ
れているように、ドアロアヒンジ取付部とドアアッパヒ
ンジ取付部との間に、側面荷重に対してセンタピラー中
で最初に変形する脆弱部を設けた補強構造が知られてい
る。この補強構造によれば、側面衝突時に強い衝撃力が
センタピラーに加わると、センタピラーの脆弱部が、最
初に変形して衝撃力を吸収する。センタピラーの低い位
置、すなわち、ドアロアヒンジ取付部とドアアッパヒン
ジ取付部との間でセンタピラーが変形するので、センタ
ピラーの車室内への侵入量が減少される。
示す補強構造には、側面衝突時の衝撃によってセンタピ
ラーが潰れて、その位置からセンタピラーが折曲するお
それがあり、折曲したセンタピラーが車室内に侵入する
という問題点がある。また、特開平7−61368号公
報に開示されている補強構造では、センタピラーの低い
位置、すなわち、ドアロアヒンジ取付部とドアアッパヒ
ンジ取付部との間の脆弱部が変形することにより、セン
タピラーの車室内への侵入量の減少を図っている。しか
し、側面衝突時には、衝突による衝撃力が脆弱部に集中
して、センタピラーが脆弱部から車室内に向かって折曲
してしまう。その結果、センタピラーの折曲部が車室内
に侵入するという問題点が発生する。
解決し、ピラーの強度を向上するとともに、ピラーの車
室内への侵入を抑制するピラーの補強構造を提供するこ
とにある。
のピラーの内部に、車体側面からの衝突に対する補強部
材を設けたピラーの補強構造であって、補強部材が、そ
の断面内に少なくとも一つの略三角形を有するように形
成されている構成である。
の補強構造において、補強部材が、ピラーの上下方向に
亘ってピラーの複数箇所に設けられている構成である。
明する。図1において、符号1は車体を示す。車体1の
車両前後方向の略中央には、センタピラー2が配設され
ている。センタピラー2は、その上端がサイドルーフレ
ール3に、その下端がサイドシル4にそれぞれ溶接され
ている。センタピラー2には、図示しないフロントドア
を係止するフロントドアストライカ5と、図示しないリ
アドアを開閉させるリアドアヒンジ6とがそれぞれ設け
られている。
している。同図において、センタピラー2は、センタピ
ラーアウタ10とセンタピラーインナ11と側面衝突に
よる衝撃力に対する補強部材としてのリンフォース12
とから構成されている。リンフォース12は、センタピ
ラーアウタ10とセンタピラーインナ11とによって閉
塞される空間内において、センタピラー2に沿って車両
上下方向に延設されている。リンフォース12は、その
断面に略三角形の三つの空間13a,13b,13cが
形成されるように、鋼板からなる複数のサブリンフォー
ス12a〜12eを互いに溶接して構成されている。
のレイアウト上、略三角形の空間13bの頂点が、内
側、すなわち、センタピラーインナ11側を向いている
が、各空間13a,13b,13cは、側面衝突時の衝
撃力に対する強度を向上するために、頂点が外側、すな
わち、センタピラーアウタ10側を向くように配設する
ことが好ましい。
明する。図3(a)において、サブリンフォース12a
とサブリンフォース12bとがA部の位置で互いにスポ
ット溶接装置20により溶接される。次に、図3(b)
に示すように、サブリンフォース12bとサブリンフォ
ース12cとがB部の位置で互いにスポット溶接20に
より溶接される。サブリンフォース12cがサブリンフ
ォース12bに溶接されることによって、一つ目の略三
角形の空間13aが形成される。サブリンフォース12
cの溶接される端部と反対側の端部には、サブリンフォ
ース12dのサブリンフォース12cからの離脱を防止
する折曲部14が設けられており、この折曲部14に
は、熱可塑性の防振材15が設けられている。
に、サブリンフォース12aとサブリンフォース12c
との溶接は行わず、サブリンフォース12aとサブリン
フォース12cとの間に隙間を持たせてあるが、サブリ
ンフォース12aとサブリンフォース12cとをアーク
溶接によって溶接しても良い。
2dの一端部がサブリンフォース12bに当接されると
ともに、他端部がサブリンフォース12cの折曲部14
の防振材15に当接される。サブリンフォース12d
は、その両端がサブリンフォース12b,12cにそれ
ぞれ当接された状態で一時的に作業者によって保持され
る。サブリンフォース12dがサブリンフォース12c
に当接されることによって、二つ目の略三角形の空間1
3bが形成される。なお、防振材15を使用せずに、サ
ブリンフォース12cの折曲部14とサブリンフォース
12dとを互いにアーク溶接により溶接しても良い。
2eの一端部がサブリンフォース12aに当接されると
ともに、他端部がサブリンフォース12dの一端部とサ
ブリンフォース12bの自由端部と共にC部の位置でス
ポット溶接装置20により溶接される。サブリンフォー
ス12eがサブリンフォース12b,12dに溶接され
ることによって、三つ目の略三角形の空間13cが形成
される。このように、サブリンフォース12a〜12e
によってリンフォース12が構成される。このリンフォ
ース12が、図2に示すように、センタピラーアウタ1
0とセンタピラーインナ11との間に配設される。リン
フォース12の両端部が、D,E部の位置でセンタピラ
ーインナ11とリンフォース12との両端部にそれぞれ
スポット溶接装置20により溶接されて、センタピラー
アウタ10とセンタピラーインナ11とリンフォース1
2とが一体的に結合される。
に加えられる熱により、防振材15が発泡してサブリン
フォース12cの折曲部15とサブリンフォース12d
との間を埋める。サブリンフォース12cとサブリンフ
ォース12dとは、防振材15を介して一体的に結合さ
れる。サブリンフォース12cとサブリンフォース12
dとの間に防振材15を介在させることにより、サブリ
ンフォース12dの他端部の振動が防止される。
作について説明する。側面衝突時には、図2に矢印Fで
示すように、センタピラー2に衝突による衝撃力が作用
する。この衝撃力によって、センタピラー2及びリンフ
ォース12は変形するが、衝撃力が、図中、矢印fで示
すように、各サブリンフォース12a〜12eに分散さ
れて伝わる。サブリンフォース12c,12dは、衝撃
力によってサブリンフォース12aに当接し、その衝撃
力をサブリンフォース12aに伝える。このとき、サブ
リンフォース12dの他端部は、サブリンフォース12
cの折曲部14によって、サブリンフォース12cから
の離脱が防止される。衝撃力は各サブリンフォース12
a〜12eに分散されるので、センタピラー2及びリン
フォース12の変形は最小限に留められ、センタピラー
2の折曲を抑制することができ、センタピラー2の車室
内への侵入量も減少することができる。また、仮りに衝
突のよる衝撃力によってリンフォース12が座屈して、
センタピラー2が折曲したとしても、リンフォース12
が衝撃力を吸収しながら座屈変形するので、センタピラ
ー12の車室内への侵入速度及び侵入量を低減すること
ができる。
タピラーについて説明したが、車両右側のセンタピラー
も同様に構成されていることは勿論である。前述の実施
例で説明したリンフォースをフロントピラーやリアピラ
ー等の他のピラーに用いても同様の効果を得ることがで
きる。
cとサブリンフォース12dとを複数用いることで、略
三角形の空間を増設することができる。略三角形の空間
が多いほど側面衝突時の衝撃力に対する強度が向上す
る。前述の実施例では、リンフォース12の断面に三つ
の略三角形の空間を形成したが、略三角形の空間は一つ
でも良い。
ンタピラー2の全長に亘って配設していたが、リンフォ
ース12をセンタピラー2に対して部分的に配設しても
良い。例えば、側面衝突時の衝撃力が集中する部分に
は、略三角形の空間が多い高剛性のリンフォース12を
配置し、センタピラー2の中でも比較的強度が強い部
分、すなわち、フロントドアストライカ部5やリアドア
ヒンジ部6が設けられているセンタピラー2の下部に
は、略三角形の空間が少ないリンフォース12を配置す
る。また、略三角形の空間を少ないリンフォース12を
センタピラー2に設けることにより、側面衝突時に衝撃
力が集中する部分を故意的に設けることも可能である。
ラー2に対して部分的に配設することや、リンフォース
12の内部の略三角形の空間の数を増減することによっ
て、側面衝突時にセンタピラー2を故意的に変形させて
衝撃吸収を行う部位や、センタピラー2の折曲を抑制す
る部位を任意に設けることができ、ピラーの車室内への
侵入量及び侵入速度を調整することができる。
す。同図において、図2に示す部材と同様の部材は、図
2で用いた符号と同一符号を付すにとどめてその説明を
省略し相違する点について説明する。予め三角柱状に形
成されている三つのサブリンフォース17a,17b,
17cを互いに溶接して、一つのリンフォース17を構
成する。このリンフォース17をセンタピラーインナ1
1に溶接して、その後、センタピラーアウタ10の内面
に防振材18を設けて、センタピラーアウタ10とセン
タピラーインナ11とを互いに溶接する。後工程である
塗装工程時にセンタピラー2に加えられる熱により、防
振材18が発泡してリンフォース17とセンタピラーア
ウタ10との間を埋める。このように、予め三角柱状に
形成されているサブリンフォース17a,17b,17
cを用いても、前述の実施例と同様な作用効果を得るこ
とができる。
よれば、車体のピラーの内部に配設される補強部材が、
その断面内に少なくとも一つの略三角形を有するように
形成されているので、ピラーの剛性が向上する。したが
って、側面衝突時の衝撃が補強部材の略三角形断面によ
って分散されてピラーの折曲が抑制され、ピラーの車室
内への侵入を最小限に抑えることができる。
ーの上下方向に亘ってピラーの複数箇所に設けられてい
るので、側面衝突時にピラーを故意的に変形させて衝撃
吸収を行う部位や、ピラーの折曲を抑制する部位を任意
に設けることができ、ピラーの車室内への侵入量及び侵
入速度を調整することができる。
である。
る。
示し、(a)〜(d)はサブリンフォースの横断面図で
ある。
のセンタピラーの横断面図である。
用いたときのセンタピラーの横断面図である。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】車体のピラーの内部に、車体側面からの衝
突に対する補強部材を設けたピラーの補強構造であっ
て、 上記補強部材が、上記ピラーの閉断面内に少なくとも一
つの略三角形断面を形成することを特徴とするピラーの
補強構造。 - 【請求項2】上記補強部材が、上記ピラーの上下方向に
亘って上記ピラーの複数箇所に設けられていることを特
徴とする請求項1記載のピラーの補強構造。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP03609796A JP3580934B2 (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | ピラーの補強構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
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-
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- 1996-02-23 JP JP03609796A patent/JP3580934B2/ja not_active Expired - Fee Related
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