JPH09213921A - 増幅型固体撮像素子及び増幅型固体撮像装置 - Google Patents

増幅型固体撮像素子及び増幅型固体撮像装置

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JPH09213921A
JPH09213921A JP8019199A JP1919996A JPH09213921A JP H09213921 A JPH09213921 A JP H09213921A JP 8019199 A JP8019199 A JP 8019199A JP 1919996 A JP1919996 A JP 1919996A JP H09213921 A JPH09213921 A JP H09213921A
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gate electrode
drain
type semiconductor
semiconductor substrate
conductivity type
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JP8019199A
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Hiroaki Kudo
裕章 工藤
Yasushi Watanabe
恭志 渡辺
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Sharp Corp
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    • H01L27/146Imager structures
    • H01L27/14643Photodiode arrays; MOS imagers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高画素密度化及び小型化を一層図ることがで
きるTGMIS型の増幅型固体装置に好適な増幅型固体
撮像素子を実現する。 【解決手段】 P型の半導体基板1の表層部に、N型の
半導体ウェル層4を形成し、その上に第1ゲート電極2
を形成する。ウェル層4の表層部には、N+拡散層から
なるソース5及びドレイン6を形成する。半導体基板1
の上方であって、ウェル層4間に位置する部位には、第
2のゲート電極3を形成する。この第2のゲート電極3
の一側部は、第1のゲート電極2に隣接している。更
に、第2のゲート領域には、第2のゲート電極3による
ポテンシャルバリアが形成される領域をウェル層4との
間に領域長△L≒1.0μmにわたって確保し、ここに
P型低抵抗拡散領域からなるリセットドレイン8を形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、増幅型固体撮像素
子及びこの増幅型固体撮像素子を備えた増幅型固体撮像
装置に関し、より詳しくは、多画素化及び小型化が図れ
る増幅型固体撮像素子及びこの増幅型固体撮像素子を使
用した増幅型固体撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】固体撮像装置としては、現在、電荷結合
素子(CCD)型のものが主流であり、様々な分野に広
く利用されている。CCD型撮像装置では、フォトダイ
オードないしMOSダイオードで入射光を光電変換し、
蓄積された信号電荷を、CCD転送チャネルを介して高
感度の電荷検出部へ導き、そこで電圧信号に変換する構
成としている。そのためS/N比が高く、出力電圧も大
きいという特徴を備えている。
【0003】しかしながら、最近では、撮像装置の小型
化及び多画素化が要請されており、かかる要請に答える
ためには、画素サイズを小さくする必要がある。ところ
で、画素サイズを小さくすると、CCDの転送可能電荷
量は次第に少なくなるため、ダイナミックレンジの低下
が深刻な問題となる。また、CCDでは素子全体を数相
のクロックで駆動するため多画素になるほど消費電力が
急激に大きくなるという問題もある。
【0004】これらの問題に対処するため、最近では、
各画素で発生した信号電荷そのものを読み出さず、画素
内で信号電荷を増幅した後、走査回路により読み出す増
幅型固体撮像装置が提案されている。この増幅型固体撮
像装置によれば、信号電荷が増幅されるため、読み出し
による信号量の制限はなくなり、ダイナミックレンジは
CCDより有利となる。また、駆動は信号読み出し画素
を含む水平、垂直ライン選択スイッチのみの駆動でよ
く、その電圧も低いため、消費電力はCCDより少な
い。
【0005】ここで、画素内での信号電荷の増幅にはト
ランジスタを用いるのが一般的であり、トランジスタの
種類によりSIT型、バイポーラ型及びMOS型に分け
られる。
【0006】ところで、信号読み出しのための走査回路
は、通常MOS型のトランジスタが構造が簡単で、かつ
作製が容易であるため、MOS型が好ましく、画素内で
信号電荷の増幅を行うトランジスタもMOS型にする
と、モノリシックに作製できるため、装置全体の構成上
有利である。更に、MOS型の内、画素内に単一のMO
Sトランジスタのみを含むものが画素密度を高める上で
有利となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このタイプの増幅型固
体撮像装置として、TGMIS(Twin GateM
OS Image Sensor)型のものがあり、そ
の一例として、本願出願人が特願平6−148330号
で先に提案したものがある。図15(a)、(b)はそ
の画素構造、即ち増幅型固体撮像素子の素子構造を示
す。
【0008】図15(b)に示すように、P型の半導体
基板1上には、絶縁膜を介して第1のゲート電極2及び
第2のゲート電極3が形成されている。第1のゲート電
極2の下方に相当する半導体基板1の表面側には、N型
のウェル層4が水平方向に適切な間隔を設けて形成され
ている。各ウェル層4の表層部には、N+拡散層が水平
方向に適切な間隔を設けて形成されている。一方のN+
拡散層は第1のゲート電極2をゲートとするMOS型ト
ランジスタのソース5を構成し、他方のN+拡散層はド
レイン6を構成する。
【0009】このような構成の増幅型固体撮像素子にお
いて、第1のゲート電極2を貫いて入射した光hνは、
光電変換により電子・正孔対を発生するが、電子はドレ
イン6に流出する。一方、正孔はウェル層4の中程に形
成されるポテンシャルバリア及び第2のゲート電極3下
のポテンシャルバリアにより閉じ込められ、ウェル層4
の半導体/絶縁膜界面に蓄積し信号電荷となる。
【0010】ここで、蓄積された信号電荷量に応じてウ
ェル層4のポテンシャルが変化する量をソース5の増幅
された形の電位変化として読み出し、出力信号としてい
る。
【0011】信号電荷の排出は、第2のゲート電極3下
のポテンシャルバリアを引き下げてやれば、図15
(b)に矢印で示す経路により半導体基板1に流れるこ
とにより容易に達成される。即ち、信号電荷として蓄積
された正孔は、ウェル層4の表面から半導体基板1に流
れ込み、これで信号電荷のリセットが行われる。なお、
本明細書では、一旦蓄積された信号電荷を排出すること
をリセット動作と称する。
【0012】次に、図16に従って信号電荷の蓄積時、
信号読み出し時及び信号電荷の排出時の詳細について説
明する。ここで、図16(a)、(b)、(c)の図上
右側は、いずれも第1のゲート電極2下の深さ方向ポテ
ンシャル分布を表し、図上左側は、第2のゲート電極3
下の深さ方向ポテンシャルをそれぞれ表わしている。
【0013】まず、信号電荷蓄積時を図16(a)に従
って説明する。第1のゲート電極2に低めの電圧VGA
(L)を印加し、第2のゲート電極3に中程の電圧VG
B(M)を印加する。これにより、第2のゲート電極3
下には正孔に対して一定値以上のポテンシャルバリア△
φBが形成され、半導体基板1からウェル層4の表面へ
の正孔の流入を防止する。なお、このポテンシャルバリ
ア△φBの値は、半導体基板1がシリコンの場合〜0.
5V(0.5Vより低い近い値)であるが、以下ではシ
リコンの場合に限定して説明する。
【0014】さて、ウェル層4の表面には光電変換によ
り発生した正孔が信号電荷として蓄積し、ウェル層4表
面のポテンシャル分布を(1)の状態から(2)の状態
ヘ引き上げる。ここで、ウェル層4の表面ポテンシャル
と第2のゲート電極3下の表面ポテンシャルとの差△φ
ABが大きい(△φAB>0.5V)間は、信号電荷は
表面に溜まるが、信号電荷が蓄積されると、ポテンシャ
ル分布が更に引き上げられ、(3)で示す蓄積限界状態
になる。この蓄積限界状態では、△φAB<〜0.5V
となり、蓄積された正孔は第2ゲート電極3下のポテン
シャルバリアを超えて半導体基板1へ流出する。これに
より過剰電荷をオーバーフローでき、ブルーミング抑圧
が可能となる。なお、(2)の状態のN型のウェル層ポ
テンシャル深さを△φA(Sto)とする。
【0015】次に、図16(b)に従って信号読み出し
時の詳細を説明する。第1のゲート電極2に高めの電圧
VGA(H)を印加する。これにより、第1のゲート電
極2下のポテンシャル分布はさらに引き上げられ、信号
がゼロのときには(4)の状態、信号蓄積時には(5)
の状態となる。なお、(4)の状態のN型ウェル属ポテ
ンシャル深さを△φA(Det)とする。ここで、VG
A(H)の値は、△φA(Det)>△φA(Sto)
となるように選定される。
【0016】一方、第2のゲート電極3には高めの電圧
VGB(H)が印加され、これにより、第2のゲート電
極3下には信号蓄積時((5)の状態)のウェル層4の
表面ポテンシャルに比べ△φAB(>0.5V)のポテ
ンシャルバリアが形成され、これによりウェル層4表面
から半導体基板1への信号蓄積電荷の流入を防止する。
【0017】VGA(H)の値を、△φA(Det)>
△φA(Sto)の条件を満たすように設定すると、以
下に示す理由により、選択された画素の信号読み出しの
みが行われる。即ち、図15に示すソース端子VSが複
数画素共通に接続されていても、特定のゲートにVGA
(H)が印加され、他のゲートにはVGA(L)が印加
され、かつ△φA(Det)>△φA(Sto)なる関
係が成立する限り、検出されるソース電位はVGA
(H)がゲートに印加されたソース端子の値となるから
である。
【0018】次に、図16(c)に従ってリセット動作
時の詳細について説明する。第1のゲート電極2に高め
の電圧、例えば前記信号読み出し時と同じVGA(H)
を印加する。第2のゲート電極3には中程の電圧、たと
えば前記信号蓄積時と同じVGB(M)を印加する。こ
のとき第2のゲート電極3下のポテンシャルは、信号ゼ
ロ時((4)’の状態)のウェル層4の表面ポテンシャ
ルより十分低い値(−△φAB)となる。このためウェ
ル層4表面の信号電荷、即ち正孔はすべて、第2のゲー
ト電極3下を通り、半導体基板1に排出される。即ち、
リセット動作が行われる。これにより一度画像情報がク
リアされ、次の画像情報の蓄積動作へ移ることが可能と
なる。更に、上記リセット動作を光積分期間の中程で行
えば、それまでの画像情報がクリアされるため、それ以
降の情報のみ蓄積する、いわゆるシャッタ動作をするこ
とができる。
【0019】しかしながら、本願出願人が先に提案した
上記のTGMIS型の増幅型固体撮像装置においては、
画素密度を高めるため、画素面積を小さくしていくと以
下に述べるような問題点が生じる。図17(a)、
(b)に従ってこの問題点を説明する。
【0020】但し、図17(a)は図15(b)同様の
断面図であり、図17(b)は第1のゲート電極2下の
深さ方向ポテンシャル分布及び第2のゲート電極3下の
深さ方向ポテンシャルを表わしている。
【0021】上記のようなTGMIS型の増幅型固体撮
像装置に使用される増幅型固体撮像素子おいて、画素密
度を高め、かつ画素面積を小さくして多画素化、小型化
を更に図らんとすれば、第2のゲート電極3の幅を更に
小さくし、併せて出力信号を検出するソース5とドレイ
ン6との間隔も更に小さくする必要がある。
【0022】しかしながら、ある程度これらの寸法を小
さくしていくと、蓄積電荷が排出される経路にソース5
及びドレイン6に印加されている電位に起因して発生す
る電界によって3次元的なポテンシャルの尾根7が形成
される。このため、第1のゲート電極2下の表面ポテン
シャルより第2のゲート電極3下の表面ポテンシャルバ
リアを低くしたとしても、図17(b)の左側に示すよ
うに、第2のゲート電極3下のポテンシャル分布での表
面(Vsub)と半導体基板1との中程にポテンシャル
の尾根7が形成されるため、蓄積された信号電荷である
正孔の逃げ場所がない。この結果、蓄積電荷が半導体基
板1へ完全に排出されないという問題点が生じる。
【0023】ここで、このポテンシャルの尾根7が形成
されないためには、ソース5及びドレイン6の電位を5
Vとした場合、第2のゲート電極3の幅を、例えば3.
5μm以上にすればよい。しかしながら、第2のゲート
電極3の幅をこのような寸法にすると、高画素密度化お
よび小型化を図ることが困難になる。このため、本願出
願人が先に提案したTGMISに適用される増幅型固体
撮像素子では、固体撮像装置の高画素密度化および小型
化を図る上で一定の制約があった。
【0024】本発明はこのような現状に鑑みてなされた
ものであり、高画素密度化及び小型化を一層図ることが
できる増幅型固体撮像素子及びこの増幅型固体撮像素子
を備えた増幅型固体撮像装置を提供することを目的とす
る。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の増幅型固体撮像素子は、半導体基体の表面
に形成されたトランジスタへの入射光によって発生した
信号電荷を、該トランジスタ内の該半導体基体の表面近
傍部に蓄積し、該蓄積された信号電荷に応じた電気信号
の変化を出力する増幅型固体撮像素子であって、該信号
電荷を蓄積する該半導体基体表面近傍部と、該半導体基
体表面上に形成された第1ゲート電極とからなる第1ゲ
ート領域と、該半導体基体表面に該半導体基体濃度に比
べて高濃度な不純物層によって形成されたソース及びド
レインとを有するトランジスタと、一部分が該第1ゲー
ト領域に隣接する該半導体基体表面近傍部と、該半導体
基体表面上に絶縁膜を介して形成され、一部分が該第1
ゲート電極に隣接する第2ゲート電極とからなる第2ゲ
ート領域と、該半導体基体表面に該第1ゲート電極と該
第2ゲート電極との隣接部から該半導体基体表面方向に
沿って所定の距離を有する部分に、該半導体基体濃度よ
りも高濃度な不純物層を形成してなる電荷検出用ドレイ
ンとを有する電荷排出部と、を備え、該蓄積信号電荷を
該電荷排出部の該電荷検出用ドレインに排出するように
成しており、そのことにより上記目的が達成される。
【0026】好ましくは、前記半導体基体が、第1導電
型半導体基板と、該第1導電型半導体基板上の表面の一
部に形成された第2導電型半導体ウェル層とから成り、
該第2導電型半導体ウェル層内に第2導電型を有し、該
第2導電型半導体ウェル層よりも高濃度な不純物層より
なる前記ソース及びドレインを形成し、該第2導電型半
導体ウェル層上の該ソースと該ドレインとの間に前記第
1ゲート電極を形成し、該第1導電型半導体基板上であ
って、該第2導電型半導体ウェル層の形成されていない
部分に該第1ゲート電極に隣接して前記第2ゲート電極
を形成し、該第1導電型半導体基板表面に第1導電型高
濃度不純物層より成る電荷検出用ドレインを形成する。
【0027】また、好ましくは、前記半導体基体が第1
導電型半導体基板と、該第1導電型半導体基板上に形成
された第2導電型半導体層とから成り、該第2導電型半
導体層に第2導電型を有する高濃度不純物層よりなる前
記ソース及びドレインを形成し、該ソースと該ドレイン
との間の該第2導電型半導体層上に前記第1ゲート電極
を形成し、該ソースと該ドレインとの間であって、該第
2導電型半導体層表面の前記第1ゲート領域に隣接する
部分に第1導電型半導体ウェル層を形成し、該第1導電
型半導体ウェル層上に該第1ゲート電極に隣接して前記
第2ゲート電極を形成し、該第1導電型半導体ウェル層
表面に前記電荷検出用ドレインを形成する。
【0028】また、好ましくは、前記半導体基体が第1
導電型半導体基板と、該第1導電型半導体基板上に形成
された第2導電型半導体層とから成り、該第2導電型半
導体層に第2導電型を有する高濃度不純物層より成る前
記ソース及びドレインを形成し、該ソースと該ドレイン
との間の該第2導電型半導体層上に前記第1ゲート電極
を形成し、該第2導電型半導体層上に該第1ゲート電極
に隣接して前記第2ゲート電極を形成し、該第2導電型
半導体層表面に前記電荷検出用ドレインを形成する。
【0029】また、好ましくは、前記半導体基体が第1
導電型半導体基板と、該第1導電型半導体基板上に形成
された第2導電型半導体層とから成り、該第2導電型半
導体層に第1導電型を有する高濃度不純物層より成る前
記ソース及びドレインを形成し、該ソースと該ドレイン
との間の、該第2導電型半導体層の表面近傍部に入射光
により発生した信号電荷を蓄積する第1ゲート領域を構
成する前記第1ゲート電極を形成し、該第2導電型半導
体層上に、該第1ゲート電極に隣接して前記第2ゲート
電極を形成し、該第2導電型半導体層表面に第2導電型
不純物層より成る電荷検出用ドレインを形成する。
【0030】また、好ましくは、前記第1及び第2ゲー
ト電極が共にゲート絶縁膜を介して形成され、該第1及
び第2ゲート電極への印加電圧が等しいときに、第1ゲ
ート領域の基体表面ポテンシャルが第2ゲート領域の基
体表面ポテンシャルよりも小さく、かつ該第1ゲート領
域のポテンシャルプロファイル中の最大ポテンシャルが
該第2ゲート領域のポテンシャルプロファイル中の最大
ポテンシャルよりも大きくなるように、前記第2導電型
半導体ウェル層もしくは前記第2導電型半導体層の層
厚、該第2導電型半導体ウェル層もしくは第2導電型半
導体層のキャリア濃度分布又は該ゲート絶縁膜の膜厚の
内の少なくとも一つを、該第1ゲート領域と該第2ゲー
ト領域で異ならせる。
【0031】また、好ましくは、前記半導体基体と前記
電荷検出用ドレインの電位を独立に制御する。
【0032】また、好ましくは、前記第1ゲート領域は
その周囲を、前記ドレイン及び前記第2ゲート領域で囲
まれ、前記ソースはその周囲を前記第1ゲート領域に囲
まれている。
【0033】また、本発明の増幅型固体撮像装置は、前
記第1ゲート電極を第1のクロックラインに接続する一
方、前記第2ゲート電極を第2のクロックラインに接続
し、前記トランジスタ部のドレインを各撮像素子共通に
第1の電源に接続する一方、前記電荷検出用ドレインを
各撮像素子共通に第2の電源に接続し、該トランジスタ
部の前記ソースを信号ラインに接続し、1次元又は2次
元の撮像装置としており、そのことにより上記目的が達
成される。
【0034】好ましくは、請求項8記載の増幅型固体撮
像素子を備えた増幅型固体撮像装置であって、前記ドレ
インと前記第2ゲート領域を信号電荷に対する素子分離
領域とする。
【0035】以下に作用を説明する。
【0036】上記のような電荷検出用ドレインを設ける
と、第2ゲート領域のポテンシャルバリアを引き下げて
やると、ソースとドレインに印加される電位に起因して
第2ゲート領域の半導体基体表面とその深さ方向中程と
の間にポテンシャルの尾根が発生した状況下において
も、基体表面に表面リセットチャネルが形成されるの
で、第1ゲート領域に蓄積された信号電荷を第2ゲート
領域を介して電荷検出用ドレインに排出することができ
る。即ち、かかる構成によれば、リセット動作を確実に
行える。
【0037】また、信号蓄積期間中においても、第2ゲ
ート領域のポテンシャルバリアを適切に設定すれば、過
剰な信号電荷を電荷検出用ドレインに排出できるので、
ブルーミングを確実に抑止できる。
【0038】また、請求項5記載の構成によれば、電子
を信号電荷とするものとなるので、信号電荷が正孔であ
る場合に比べて、光電変換領域を深く取れるので、ダイ
ナミックレンジが大きくなり、増幅型固体撮像素子の特
性を向上できる利点がある。
【0039】また、第1ゲート領域と第2ゲート領域の
ポテンシャル分布を異ならせる場合は、光電変換領域で
ある第1ゲート領域で任意の波長感度特性が得られるよ
うに光電変換領域を大きく取ることが可能になる。ま
た、このことは、ダイナミックレンジを左右する第2の
ゲート領域で蓄積できる信号電荷の量を任意に設定する
ことが可能になるので、適切なダイナミックレンジを容
易に設定することができる。このため、増幅型固体撮像
素子の特性を向上できる利点がある。
【0040】また、半導体基体と電荷検出用ドレインの
電位を独立に制御する構成によれば、電荷蓄積領域であ
る第1ゲート領域と電荷検出用ドレインとの間の電界強
度を任意に設定でき、電界形成により信号電荷をより高
速で電荷検出用ドレインに排出することができるので、
かかる増幅型固体撮像素子を固体撮像装置に使用する
と、1フレーム当たりの信号出力速度を向上できる。こ
のため、高機能の固体撮像装置を実現できる。更には、
オフセット電荷を注入することが可能になるので、固定
パターンノイズ(FPN)を低減できる利点がある。な
お、その詳細については後述の実施形態で説明する。
【0041】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。
【0042】(実施形態1)図1(a)、(b)は、本
発明増幅型固体撮像素子の実施形態1を示す。P型の半
導体基板(基板濃度:約1.0×1015/cm3)1の
表層部には、水平方向に適切な間隔を設けて、N型の半
導体ウェル層(ウェル濃度:約3.0×1015/c
3)4が形成されている。半導体ウェル層4の上に
は、第1のゲート領域となる第1のゲート電極(n+P
oly Si:約60nm、酸化膜厚:約80nm)2
が形成されている。また、ウェル層4の表層部には、N
+拡散層が形成され、このN+拡散層は、第1のゲート
電極2をゲートとするMOS型トランジスタのソース5
及びドレイン6を構成する。半導体基板1の上方であっ
て、ウェル層4間に位置する部位には、第2のゲート領
域となる第2のゲート電極(n+Poly Si:約4
50nm、酸化膜厚:約80nm)3が形成されてい
る。この第2のゲート電極3の一側部は、第1のゲート
電極2に隣接している。
【0043】更に、第2のゲート領域には、第2のゲー
ト電極3によるポテンシャルバリアが形成される領域を
ウェル層4との間に領域長△L≒1.0μmにわたって
確保し、ここにP型低抵抗拡散領域からなるリセットド
レイン8が形成されている。
【0044】なお、リセットドレイン8は、第2のゲー
ト電極3を形成する前に形成される。また、ソース5及
びドレイン6用のN+拡散層は、第2のゲート電極3を
形成した後に形成される。
【0045】上記構成において、第1のゲート電極2を
貫いて入射した光hνは、ウェル層4の光電変換領域に
おいて、光電変換により電子・正孔対を発生するが、電
子はドレイン6へ流出する。一方、正孔はウェル層4の
深さ方向の中程に形成されるポテンシャルバリア及び第
2のゲート電極3下のポテンシャルバリアにより閉じ込
められ、第1のゲート領域の半導体/絶縁膜界面に蓄積
し信号電荷となる。
【0046】本実施形態1の増幅型固体撮像素子におい
ても、本願出願人が先に提案したものと同様に、この信
号蓄積電荷量に応じて半導体ウェル層4のポテンシャル
が変化する量を、ソース5の電位変化として読み出し、
出力信号としている。この点については後述する他の実
施形態の固体撮像素子においても同様である。
【0047】信号電荷の排出は、第2のゲート電極3下
のポテンシャルバリアを引き下げてやれば、図1(a)
に矢印で示す経路により、信号電荷がリセットドレイン
8へ向けて流れるので、容易に達成される。なお、リセ
ットドレイン8に流れ込んだ信号電荷は、例えば図示し
ない配線を通って基板外部に排出される。
【0048】このような本実施形態1のTGMIS型固
体撮像装置に使用される増幅型固体撮像素子によれば、
従来の技術の項で説明したポテンシャルの尾根7の影響
を全く受けること無く完全に蓄積電荷を排出するリセッ
ト動作を完遂できる。以下にその理由を説明する。
【0049】図1(b)はリセット時における動作をよ
り詳細に示したものである。なお、蓄積動作及び読み出
し動作については、従来の技術の項で説明したものと同
様であるので、ここでは説明を省略する。
【0050】図1(b)において、図上右側は第1のゲ
ート電極2下の深さ方向ポテンシャル分布を、図上左側
は第2のゲート電極3下のポテンシャルバリアを形成す
る領域の深さ方向ポテンシャル分布及び第2のゲート電
極3下のリセットドレイン8領域の深さ方向ポテンシャ
ル分布をそれぞれ表わしている。
【0051】ここで、リセット動作時には、第1のゲー
ト電極2には高めの電圧、例えば前記信号読み出し時と
同じVGA(H)を印加する。第2のゲート電極3には
中程の電圧、例えば上述の信号蓄積時と同じVGB
(M)を印加する。このとき第2のゲート電極3下の表
面ポテンシャルは、信号ゼロ時((4)’の状態)のウ
ェル層4表面ポテンシャルより十分低い値(−△φA
B)となる。このためウェル層4表面の信号電荷(正
孔)はすべて第2ゲート電極3下のポテンシャルバリア
ゲートを通ってリセットドレイン8へ流れる。即ち、リ
セット動作が達成される。
【0052】今少し説明すると、実施形態1の増幅型固
体撮像素子によれば、従来問題となっていた第2ゲート
電極3下の深さ方向中程に形成されるポテンシャル尾根
7の影響は全く受けることがない。即ち、本実施形態1
では、半導体基板1の表面に、第1ゲート領域に蓄積さ
れた信号電荷である正孔の排出通路となる表面チャネル
が形成されるからである。図1(b)の左側部における
破線は、第2ゲート電極3下のポテンシャルバリアが引
き下げられた様を表している。
【0053】以上のように、本実施形態1によれば、ポ
テンシャルの尾根7の影響を受けないため、第2のゲー
ト電極3の幅等の寸法に制約がなく、2次元的なゲート
等のレイアウトの自由度も上がるので、増幅型固体撮像
装置の作製に効果を有する。上記のリセット動作によ
り、一度画像情報がクリアされ、次の画像情報の蓄積動
作へ移ることが可能となる。更に、上記リセット動作を
光積分期間の中程で行えば、それまでの画像情報がクリ
アされるため、それ以降の情報のみ蓄積される、いわゆ
るシャッター動作をすることができる。
【0054】次に、上記の信号電荷蓄積時、信号読み出
し時、リセット動作時の動作を図2に従い定量的に説明
する。一例として下記条件を考える。但し、半導体基板
1はSiとする。
【0055】 基板濃度:Np≒1.0×1015/cm3 N−層濃度:Nn≒=3.0×1015/cm3 N−層厚:dn≒1.5μm 酸化膜厚:do≒80nm なお、信号電荷密度をNsig(/cm2)とする。
【0056】このときイントリンシックポテンシャルφ
iの分布を考え、基板中性領域のφi(b)=0.0V
とし、第1のゲート電極下の深さ方向に、N層表面ポテ
ンシャルをφi1(S)、N層(ウェル層4)のポテン
シャルの底をφil(M)とする。また第2のゲート電
極3下の半導体表面ポテンシャルをφi2(S)とす
る。なおフラットバンド電圧=−0.85Vとする。
【0057】<信号電荷蓄積時>VGA(L)=−3.
0V、VGB(M)=1.0V(但し、イントリンシッ
クポテンシャルに換算すると1.55Vとなる)とする
と、図2中に数値で示すように、 Nsig=0の時、 φi1(M)=1.72V φi1(S)=−0.93V φi2(S)=1.34V Nsig=5×1011の時、φi1(M)=2.89V φi1(S)=0.83V 即ち、図2(a)に示した△φB、△φABの値は、 △φB=1.34V Nsig=5×1011で △φAB=0.51Vよ
り、信号電荷量が約5×1011までは蓄積し、それ以上
でオーバーフローする。
【0058】<信号読み出し時>VGA(H)=0.0
V、VGB(H)=5.0Vとすると、 Nsig=0の時、 φi1(M)=3.62V φil(S)=1.85V φi2(S)=4.89V Nsig=5×1011の時、 φi1(M)=4.99V φi1(S)=3.63V ここで、ドレイン電圧VD=5.0Vとすると、φi1
(M)換算ではφiD=5.60Vとなるから、Nsi
g=0〜1011間では十分ポテンシャル検出が可能であ
る。また、図2(a)、(b)図に示した△φA(De
t)と△φA(Sto)の差、 △φA(Det)−△φA(Sto)=0.73V となり、非読み出し画素と読み出し画素との電圧マージ
ンは十分確保される。検出信号電圧は、φi1(M)の
信号電荷量の変化、△φi1(M)として検出され、N
sig=5×1011で△φi1(M)=1.37Vが得
られる。
【0059】<リセット動作時>VGA(H)=0.0
V、VGB(M)=1.0Vとすると、 Nsig=0の時、 φi1(M)=3.62V φi1(S)=1.85V φi2(S)=1.34V Nsig=5×1011の時、φi1(M)=4.99V φi1(S)=3.63V 即ち、Nsig=〜5×1011(5×1011よりも小さ
い近い値)でφil(S)>φi2(S)となり、すべ
ての信号電荷が第1のゲート電極2下の半導体表面から
第2のゲート電極3下を通り、リセットドレイン8に排
出される。
【0060】なお、この場合の最大信号量は5×1011
/cm2となるが、例えば画素サイズが5μm角(25
μm2)程度と小さく、第1のゲート電極2の面積が1
0μm2程度とした場合でも、画素あたり信号量は正孔
数で約50000個と十分な値となる。
【0061】以上定量的に説明したように、本発明では
十分な信号量を維持したまま、リセット動作に高い電圧
を必要とすることがない。本実施形態1では、−3V〜
+5Vの電源によりすべての動作が可能である。また、
本発明では、リセット動作により蓄積電荷が残ることな
く完全に排出されることが可能となる。なお、N−層の
濃度、厚さ等の条件を変更すれば、駆動電圧の変更も容
易である。従って、実施条件に即した種々の設計変更が
可能である。
【0062】(実施形態2)図3は、本発明増幅型固体
撮像素子の実施形態2を示す。この実施形態2の増幅型
固体撮像素子は、リセットドレイン8の形成位置が実施
形態1のものと異なる他は、同一の構造になっている。
即ち、本実施形態2においては、リセットドレイン8
は、ウェル層4内のドレイン6に隣接する位置に形成さ
れている。なお、実施形態1のものと対応する部分につ
いては同一の符号を付し、説明は省略する。
【0063】本実施形態2においても、リセットドレイ
ン8が設けられているため、上記実施形態1と同様に蓄
積された信号電荷を確実にリセットできる。
【0064】本実施形態2によれば、リセットドレイン
8を形成する際、第2のリセットゲート(第2のゲート
電極3)のセルフアライン法により形成可能なため、リ
セットドレイン8とリセットゲート、ウェル層4との位
置関係を正確に作製することが可能になるため、リセッ
ト動作及び蓄積動作時の動作点のバラツキを抑えること
ができる。このため、特性の均一性を向上できる。
【0065】(実施形態3)図4は本発明増幅型固体撮
像素子の実施形態3を示す。図4(a)に示すように、
P型の半導体基板(基板濃度:約1.0×1015/cm
3)1上には、N型の半導体ウェル層(ウェル濃度:約
3.0×1015/cm3、厚さ:約1.5μm)4が形
成され、その上に第1のゲート領域となる第1のゲート
電極(n+Poly Si:約60nm、酸化膜厚:約
80nm)2が形成されている。また、ウェル層4の表
層部には、N+拡散層が形成され、このN+拡散層は、
第1のゲート電極2をゲートとするMOS型トランジス
タのソース5及びドレイン6を構成する。
【0066】半導体基板1上の第1のゲート電極2の側
方には、第2のゲート領域となる第2のゲート電極(n
+Poly Si:約450nm、酸化膜厚:約80n
m)3が形成されている。第2のゲート電極3の一側部
は第1のゲート電極2に隣接している。基板表面の第2
のゲート領域となる部分には、P型の半導体ウェル層
(ウェル濃度:約1.0×1015/cm3、厚さ:約
1.0μm)9が形成されており、この半導体ウェル層
4を形成した後に、前記第2のゲート電極3がその上に
形成される。
【0067】更に、第2のゲート領域には、前記第2の
ゲート電極3によりポテンシャルバリアが形成される領
域をN型の半導体ウェル層4との間に領域長△L≒1.
0μmにわたって確保し、ここにP型の低抵抗拡散層よ
りなるリセットドレイン8が形成されている。なお、リ
セットドレイン8は、前記第2のゲート電極3を形成す
る前に形成される。また、ソース5及びドレイン6用の
N+拡散層は、第2のゲート電極3を形成した後に形成
される。
【0068】上記の構成において、第1のゲート電極2
を貫いて入射した光hνは、半導体ウェル層4の光電変
換領域において、光電変換により電子・正孔対を発生す
るが、電子はドレイン6へ流出する。一方、正孔は半導
体ウェル層4の深さ方向中程に形成されるポテンシャル
バリア及び第2のゲート電極3下のポテンシャルバリア
により閉じ込められ、第1のゲート領域の半導体/絶縁
膜界面に蓄積されて信号電荷となる。この信号蓄積電荷
量に応じて半導体ウェル層4のポテンシャルが変化する
量を、ソース5の電位変化として読み出し、出力信号と
する。この動作については上記の実施形態1と同様であ
る。
【0069】第2のゲート電極3下のポテンシャルバリ
アは、上記のように、前記第1のゲート領域の半導体/
絶縁膜界面に蓄積される信号電荷を蓄えるべくポテンシ
ャルバリアとして機能するが、リセット時には引き下げ
られ、図4に矢印で示す経路により信号電荷がリセット
ドレイン8に排出される。このような機能を発揮できる
ものであれば、半導体層の深さ方向でのポテンシャル分
布の変動を有していても構わない。
【0070】図4(b)はリセット時のポテンシャル分
布を示す。図上右側は、第1のゲート電極2下の深さ方
向ポテンシャル分布を、図上左側は、第2のゲート電極
3下のポテンシャルバリアを形成する領域の深さ方向の
ポテンシャル分布及び第2のゲート電極2下の表面低抵
抗リセットチャネル領域の深さ方向ポテンシャル分布を
それぞれ表している。上述したように、半導体ウェル層
(ウェル濃度:5.0×1015/cm3、厚さ=1.0
μm)9を形成することで蓄積、読み出し動作時におい
て、ポテンシャルバリアとして機能し、リセット動作時
には実施形態1同様に第1のゲート電極2には、高めの
電圧VGA(H)を印加し、第2のゲート電極3には中
程の電圧VGB(M)を印加する。このとき、第2のゲ
ート電極3下の表面ポテンシャルが信号ゼロ時の半導体
ウェル層4の表面ポテンシャルより十分低い値(−△φ
AB)が形成されれば、半導体ウェル層4表面の信号電
荷(正孔)はすべて第2ゲート電極3下のポテンシャル
バリアゲートを通りリセットドレイン8へ流れる。即
ち、上記実施形態1同様にリセット動作が達成される。
【0071】本実施形態3によれば、以下の利点を有す
る。即ち、本実施形態3によれば、第2の電極3下にポ
テンシャルバリアを形成するためのP型半導体ウェル層
9を第1のゲート電極2下のN−型半導体層4を形成し
た後に形成することが可能になる。このため、N−半導
体層4をエピタキシャル成長法により形成することも可
能になる。また、マスクの制限もなく半導体基板1全面
にイオン注入法によりN−型半導体層を形成することが
可能になるので、第1のゲート電極2下の光電変換領域
を大きく、即ちN−型半導体層4の厚みを厚くすること
ができる。即ち、イオン注入によってウェルを形成する
場合は、レジストをマスクとして形成する必要があるた
め、レジストの膜厚によるイオン注入阻止能の制限か
ら、必要以上に深く形成できないとう制約があるのに対
し、全面注入の場合はかかる制約がないからである。
【0072】このように、本実施形態によれば、光電変
換領域を大きくできるので、その分、ダイナミックレン
ジを大きくでき、増幅型光電変換素子の特性を向上でき
る利点がある。また、レジストのフォト工程が不要にな
るので、作製プロセスが容易になるという利点もある。
【0073】(実施形態4)図5及び図6は本発明増幅
型固体撮像素子の実施形態4を示す。図5に示すよう
に、P型半導体基板(基板濃度:約1.0×1015/c
3)1上には、N型半導体ウェル層(ウェル濃度:約
3.0×1015/cm3、厚さ:約1.5μm)4が形
成され、その上に、第1のゲート領域となる第1のゲー
ト電極(n+Poly Si:約60nm、酸化膜厚:
約80nm)2が形成されている。また、ウェル層4の
表層部には、N+拡散層が形成され、このN+拡散層
は、第1のゲート電極2をゲートとするMOS型トラン
ジスタのソース5及びドレイン6を構成する。
【0074】第1のゲート電極2の側方には、第2のゲ
ート領域となる第2のゲート電極(n+POly S
i:約450nm、酸化膜厚:約30nm)3が形成さ
れている。第2のゲート電極3の一側部は、第1のゲー
ト電極2に隣接している。第2のゲート領域には、第2
のゲート電極3によりポテンシャルバリアが形成される
領域が、第1のゲート領域とP型低抵抗拡散領域からな
るリセットドレイン8との間に領域長△L≒1.0μm
にわたって確保されている。このリセットドレイン8は
第2のゲート電極3を形成する前に形成される。また、
ソース5及びドレイン6用のN+拡散層は、第2のゲー
ト電極3を形成した後に形成される。
【0075】本実施形態4においても、上記同様にして
信号電荷の蓄積が行われ、信号蓄積電荷量に応じて半導
体ウェル層4のポテンシャルが変化する量を、ソース5
の電位変化として読み出し、出力信号としている。ま
た、信号電荷の排出も第2のゲート電極3下のポテンシ
ャルバリアを引き下げ、図5に矢印で示す経路により、
リセットドレイン8ヘ流れることにより容易に達成され
る。
【0076】次に、図6(a)〜(c)に基づき信号蓄
積時、信号読み出し時及びリセット動作時について説明
する。但し、図6(a)〜(c)の図上右側は、いずれ
も第1のゲート電極2下の深さ方向ポテンシャル分布
を、図上左側は第2のゲート電極3下の深さ方向ポテン
シャルをそれぞれ表わしている。
【0077】まず、信号電荷蓄積時を図6(a)に従っ
て説明する。第1のゲート電極2に低めの電圧VGA
(L)を印加し、第2のゲート電極3に中程の電圧VG
B(M)を印加する。N型の半導体ウェル層4表面には
光電変換により発生した正孔が信号電荷として蓄積し、
ポテンシャル分布を(1)の状態から(2)の状態に引
き上げる。半導体ウェル層4の表面ポテンシャルと第2
の電極3下の表面ポテンシャルとの差△φABが大きい
間は信号電荷は表面に溜まるが、限界値を超える(3)
の状態になると、信号電荷が第2ゲート電極3下のポテ
ンシャルバリアを超えてリセットドレイン8へ流出す
る。これにより過剰電荷をオーバーフローでき、ブルー
ミング抑圧が可能となる。なお、(2)の時のウェル層
4のポテンシャル深さを△φA(Sto)とする。
【0078】次に、信号読み出し時を図6(b)に従っ
て説明する。第1のゲート電極2に高めの電圧VGA
(H)を印加することにより、第1のゲート下のポテン
シャル分布はさらに引き上げられ、信号がゼロのときに
は(4)の状態、信号蓄積時には(5)の状態となる。
また、(4)の時のN型ウェル層ポテンシャル深さを△
φA(Det)とする。VGA(H)の値は、△φA
(Det)>△φA(Sto)となるように選定され
る。この条件は、上記したように、選択された画素の信
号読み出しのみが行われるための条件である。
【0079】一方、第2のゲート電極3には高めの電圧
VGB(H’)が印加されることにより、第2のゲート
電極3下には信号蓄積時((5)の状態)のN型半導体
ウェル層4の表面ポテンシャルに比べ、その差が△φA
Bだけ大きいポテンシャルバリアが形成され、N型の半
導体ウェル層4表面からリセットドレイン8への信号蓄
積電荷の流入を防止する。
【0080】次に、図6(c)に従ってリセット動作時
について説明する。第1のゲート電極2には高めの電
圧、たとえば信号読み出し時と同じVGA(H)を印加
する。第2のゲート電極3には中程の電圧、例えば信号
蓄積時と同じVGB(M)を印加する。このとき第2の
ゲート電極下のポテンシャルは、信号ゼロ時((4)’
の状態)のN型ウェル層表面ポテンシャルより十分低い
値(−△φAB)となる。このためN型ウェル層表面の
信号電荷はすべて、第2のゲート電極3下を通り、リセ
ットドレイン8に排出される。即ち、リセット動作が達
成される。これにより一度画像情報がクリアされ、次の
画像情報の蓄積動作へ移ることが可能となる。更に、上
記リセット動作を光積分期間中程で行えば、それまでの
画像情報がクリアされるため、それ以降の情報のみ蓄積
する、いわゆるシャッタ動作をすることができる。
【0081】本実施形態4では、図6に示すように、第
2の電極3下のポテンシャルプロファイルを光電変換に
より発生した信号電荷を蓄積する第1の電極下のポテン
シャルと同一にし、各ゲートに印加する電圧に応じてポ
テンシャル差を設けることによりポテンシャルバリアを
形成することにより蓄積モード、読み出しモード、リセ
ットモードの動作を可能にしている。
【0082】また、本実施形態の素子構造によれば、N
型の半導体ウェル層4をエピタキシャル成長法により形
成することも可能である。また、マスクの制限もなく半
導体基板1全面にイオン注入法により半導体ウェル層4
を形成することが可能になる。このため、上記実施形態
3同様に、第1のゲート電極2下の光電変換領域を大き
くできるので、その分、ダイナミックレンジを大きくで
き、増幅型光電変換素子の特性を向上できる利点があ
る。また、レジストのフォト工程が不要になるので、作
製プロセスが容易になるという利点もある。
【0083】(実施形態5)図7は、本発明増幅型固体
撮像素子の実施形態5を示す。本実施形態5の素子構造
は上記実施形態4の素子構造と同一である。従って、図
7(a)の内容は、図5と同一内容になっており、対応
する部分には同一の符号を付してある。但し、本実施形
態5では、リセットドレイン8の電位を半導体基板1と
独立に変化させる構成をとっており、これにより、電荷
蓄積領域である第1ゲート領域とリセットドレイン8と
の間の電界強度を任意に設定する構成をとっている。こ
れにより正孔のリセットドレイン8への吸い込み速度を
速くして、リセット動作の高速化を図っている。
【0084】図7(b)に従ってリセット動作時の説明
をする。図上右側は第1のゲート電極2下の深さ方向ポ
テンシャル分布を、図上左側は第2のゲート電極3下の
ポテンシャルバリアを形成する領域の深さ方向のポテン
シャル分布及び第2のゲート電極3下のリセットドレイ
ン8領域の深さ方向ポテンシャル分布をそれぞれ表して
いる。
【0085】リセット動作時には上記実施形態4と同様
に第1のゲート電極2には、高めの電圧VGA(H)を
印加し、第2のゲート電極3には中程の電圧VGB
(M)を印加する。このとき、第2のゲ一ト電極3下の
表面ポテンシャルが信号ゼロ時((4)’の状態)のN
型半導体ウェル層4の表面ポテンシャルより十分低い値
(−△φAB)が形成されれば、半導体ウェル層4表面
の信号電荷(正孔)はすべて第2ゲート電極3下のポテ
ンシャルバリアゲートを通りP型のリセットドレイン8
へ流れる。即ち、リセット動作が達成される。
【0086】ここで、本実施形態5では、図7(b)中
に(A)で示すレベルだけ、リセットドレイン8の電位
を独立して変化させることが可能になっている。この変
化は、例えばリセットドレイン8に電圧調整用の制御端
子VRD(図14参照)を接続する構成により達成され
る。
【0087】このような構成によれば、上記のようにリ
セット動作の高速化を図ることができるので、固体撮像
装置に使用した場合に、1フレーム当たりの信号出力速
度を向上できる。従って、高機能の増幅型固体撮像装置
の実現に寄与できる。
【0088】また、本実施形態5においては、信号蓄積
動作時において、第1のゲート電極2に信号蓄積時の電
圧VGA(L)よりやや高い電圧VGA(L’)を印加
し、信号電荷がゼロの時のN層表面ポテンシャルが、後
に印加する表面リセットドレインポテンシャルVRD
(M)より△φINだけ低くなるようにする。一方、第
2のゲート電極3には第1のゲート電極2に印加したV
GA(L’)より低い電圧VGB(L)を印加し、リセ
ットゲートバリア△φABを消失させる。この時点でリ
セットドレイン8に前記VRD(M)を印加し、その結
果、N層表面ポテンシャルがリセットドレイン8のポテ
ンシャルと一致するまで、リセットドレイン8からN層
表面へ正孔が流入する。即ち、オフセット電荷Qoが注
入されることになる。この状態を暗状態とした後、信号
蓄積状態に移る。即ち、第2のゲート電極3の電圧を中
程の値、たとえばVGB(M’)に設定し、第2のゲー
ト電極3下にバリア△φB’を形成する。第1のゲート
電極2下には光電変換により発生した正孔による信号電
荷QがQoに加算され、Qo+Qだけ蓄積した状態とな
る。これを明状態とすれば、このときのN層表面ポテン
シャルと第2の電極3下の表面ポテンシャルとの差△φ
AB’が大きい間は信号電荷は表面に溜まるが、限界値
を超えると第2のゲート電極下のポテンシャルバリアを
越えてリセットドレイン8ヘ流出する。これにより過剰
電荷をオーバーフローでき、ブルーミング抑圧が可能と
なる。
【0089】信号読み出しは、上述の各実施形態の信号
読み出し動作と同様である。但し、本実施形態5では信
号電荷量がQoからQo+Qへ変化するから、その差と
して読み出す必要がある。ここで述べたオフセット電荷
注入モードでは、N層表面が常に信号亀荷により覆われ
るため空乏化することがなく、暗電流を抑えることがで
きる。また信号電荷に対するN層チャネルポテンシャル
の変化は、1次元的には比例するが、実際には2次元効
果により必ずしも比例しない。これが画素ごとにバラつ
き易く、固定パターンノイズ(FPN)の主要因とな
る。しかし、この2次元効果は小さい信号量の場合に顕
著であり、信号量をアップすればその影響を排除でき
る。従って、オフセット電荷を注入する本実施形態によ
れば、この2次元効果を抑止できるので、FPNを大幅
に低減できる効果を奏することができる。
【0090】(実施形態6)図8及び図9は本発明増幅
型固体撮像素子の実施形態6を示す。この実施形態6に
おいては、後述するように、第1のゲート領域と第2の
ゲート領域でのポテンシャル分布をわざと異ならせてい
る。
【0091】P型の半導体基板(基板濃度:約1.0×
1015/cm3)1上には、N型の半導体ウェル層(ウ
ェル濃度:約3.0×1015/cm3、厚さ:約1.5
μm)4が形成され、その上に第1のゲート領域となる
第1のゲート電極(n+Poly Si:約60nm、
酸化膜厚:約80nm)3が形成されている。また、半
導体ウェル層4の表層部には、N+拡散層が形成され、
このN+拡散層は、第1のゲート電極2をゲートとする
MOS型トランジスタのソース5及びドレイン6を構成
する。
【0092】第1のゲート領域の側方に位置する半導体
基板1の表層部には、N型半導体ウェル層(ウエル濃
度:約5.0×1014/cm3、厚さ:約0.8μm)
10が形成され、その上に第2のゲート領域となる第2
のゲート電極(n+PolySi:約450nm、酸化
膜厚:約30nm)3が形成されている。この第2のゲ
ート電極3の一側部は第1のゲート電極2に隣接してい
る。
【0093】更に、第2のゲート領域には、第2のゲー
ト電極3によりポテンシャルバリアが形成される領域
を、第1のゲート領域とその側方のN型半導体ウェル層
10の表層部に形成されたP型の低抵抗拡散層からなる
リセットドレイン8との間に領域長△L=1.0μmに
わたって確保してある。このリセットドレイン8は第2
のゲート電極3を形成する前に形成される。また、ソー
ス5及びドレイン6用のn+拡散層は第2のゲート電極
3を形成した後に形成される。
【0094】本実施形態6においても、上記実施形態同
様に信号電荷の蓄積が行われ、この信号蓄積電荷に応じ
て半導体ウエル層4のポテンシャルが変化する量をソー
ス5の電位変化として読み出し、出力信号としている。
【0095】同様に、信号電荷の排出は第2のゲート電
極3下のポテンシャルバリアを引き下げると、図8に矢
印で示す経路により、リセットドレイン8ヘ流れること
により容易に達成される。
【0096】次に、図9(a)〜(c)に従ってリセッ
ト動作を説明する。図上右側は、第1のゲート電極2下
の深さ方向ポテンシャル分布及び第2のゲート電極3下
の深さ方向ポテンシャルをそれぞれ表わしている。ま
た、図上左側は第2のゲート電極3下のリセットドレイ
ン8の深さ方向ポテンシャルを表わしている。
【0097】まず、信号電荷蓄積時を図8(a)に示
す。第1のゲート電極2に低めの電圧VGA(L)を印
加し、第2のゲート電極3に中程の電圧VGB(M)を
印加する。N型ウェル層4の表面には光電変換により発
生した正孔が信号電荷として蓄積し、ポテンシャル分布
を(1)の状態から(2)の状態ヘ引き上げる。本実施
形態においても、上記実施形態同様に、N型ウェル層4
の表面ポテンシャルと第2の電極3下の表面ポテンシャ
ルとの差△φABが大きい間は信号電荷は表面に溜まる
が、限界値を超えると、第2ゲート電極3下のポテンシ
ャルバリアを超えてリセットドレイン8へ流出する。こ
れにより過剰電荷をオーバーフローでき、ブルーミング
抑圧が可能となる。なお、(1)の状態のN型ウェル層
ポテンシャル深さを△φA(Sto)とする。
【0098】次に、図9(b)に従って信号読み出し動
作を説明する。第1のゲート電極2に高めの電圧VGA
(H)を印加し、これにより、第1のゲート電極2下の
ポテンシャル分布を更に引き上げる。信号がゼロのとき
には(4)の状態、信号蓄積時には(5)の状態とな
る。また、(4)の場合のN型ウェル層ポテンシャル深
さを△φA(Det)とする。VGA(H)の値は、△
φA(Det)>ΔφA(Sto)となるように選定さ
れる。その理由は上記した通りである。
【0099】一方、第2のゲート電極3には高めの電圧
VGB(H)が印加されることにより、第2のゲート電
極3下には信号蓄積時((5)の状態)のN型ウェル層
4の表面ポテンシャルに比べ△φABのポテンシャルバ
リアが形成され、N層表面からリセットドレイン8への
信号蓄積電荷の流入を防止する。
【0100】次に、図9(c)に従い信号電荷を排出す
るリセット動作について説明する。第1のゲート電極2
には高めの電圧、例えば信号読み出し時と同じVGA
(H)を印加する。第2のゲート電極3には中程の電
圧、例えば信号蓄積時と同じVGB(M)を印加する。
このとき第2のゲート電極3下のポテンシャルは、信号
ゼロ時((4)’の状態)のN型ウェル用表面ポテンシ
ャルより十分低い値(−△φAB)となる。このためN
型ウェル層4表面の信号電荷(正孔)はすべて、第2の
ゲート電極3下を通り、リセットドレイン8に排出さ
れ、リセット動作が達成される。本実施形態において
も、リセット動作を光積分期間中程で行えば、それまで
の画像情報がクリアされるため、それ以降の情報のみ蓄
積する、いわゆるシャッタ動作をすることができる。
【0101】図9からわかるように、本実施形態6にお
いては、第1のゲート領域と第2のゲート領域でのポテ
ンシャル分布をわざと異ならせている。このため、光電
変換領域となる第1のゲート領域で、任意の波長感度特
性が得られるように光電変換領域を大きく取ることが可
能となり、また、ダイナミックレンジを左右する第2の
ゲート領域で、光電変換キャリアを蓄積できる容量を任
意に設定することが可能となる。また、一定の駆動電圧
領域内においても動作可能なように第2のゲート領域の
ポテンシャルバリアを設定することも可能となる。
【0102】(実施形態7)図10及び図11は、本発
明増幅型固体撮像素子の実施形態7を示す。本実施形態
7では、電子を信号電荷としている。
【0103】P型の半導体基板(基板濃度:約1.0×
1015×cm3)1上には、N型の半導体ウェル層(ウ
ェル濃度:約3.0×1015/cm3、厚さ:約0.8
μm)4が形成され、その上に第1のゲート領域となる
第1のゲート電極(n+Poly Si:約60nm、
酸化膜厚:約80nm)2が形成されている。また、ウ
ェル層4の表層部には、P+拡散層が形成され、このP
+拡散層は、第1のゲート電極2をゲートとするMOS
型トランジスタのソース5及びドレイン6を構成する。
【0104】半導体基板1上の第1のゲート電極2の側
方には、第2のゲート領域となる第2のゲート電極(N
+Poly Si:約450nm、酸化膜厚:約80n
m)3を第1のゲート領域に隣接して形成してある。更
に、第2のゲート領域には、第2のゲート電極3により
ポテンシャルバリアが形成される領域を領域長ΔL=
1.0μmにわたって確保し、ここにN型の低抵抗拡散
層からなるリセットドレイン8を形成してある。このリ
セットドレイン8は第2のゲート電極3を形成する前に
形成される。また、第2のゲート電極3を形成した後に
ソース5及びドレイン6用のP+拡散層が形成される。
【0105】上記構成において、第1のゲート電極2を
貫いて入射した光hνは、半導体ウエル層4の光電変換
領域において、光電変換により電子・正孔対を発生する
が、正孔はドレイン6へ流出する。一方、電子は半導体
ウェル層4の表面に形成されるポテンシャルバリア及び
第2のゲート電極3下のポテンシャルバリアにより閉じ
込められ、第1のゲート領域の埋め込みチャネル部に蓄
積されて信号電荷となる。この信号蓄積電荷に応じてN
型の半導体ウェル層4の表面ポテンシャルが変化するの
を、ソース5の電位変化として読み出し、出力信号とし
ている。
【0106】信号電荷の排出は第2のゲート電極3下の
ポテンシャルバリアを引き下げ、図10に矢印で示す経
路により、リセットドレイン8へ流れることにより容易
に達成される。
【0107】次に、図11(a)〜(c)に従って信号
蓄積時、信号読み出し時、リセット動作時について今少
し詳しく説明する。但し、図上右側は、第1のゲート電
極2下の深さ方向ポテンシャル分布を、図上左側は第2
のゲート電極3下の深さ方向ポテンシャルをそれぞれ表
わしている。
【0108】まず、図11(a)に従い信号電荷蓄積時
について説明する。第1のゲート電極2に高めの電圧V
GA(H)を印加し、第2のゲート電極3に中程の電圧
VGB(M)を印加する。N型のウェル層4には光電変
換により発生した電子が信号電荷として蓄積し、ポテン
シャル分布を(1)の状態から(2)の状態ヘ引き下げ
る。ここで、ウェル層4のボトムポテンシャルと第2の
電極3下のボトムポテンシャルとの差ΔφABが大きい
間は、信号電荷はウェル層4に溜まるが、その差ΔφA
Bが限界値を超えると、信号電荷は第2ゲート電極3下
のポテンシャルバリアを超えてリセットドレイン8へ流
出する。これにより過剰電荷をオーバーフローでき、ブ
ルーミング抑圧が可能となる。なお、(2)の状態の時
のリセットドレイン8の表面ポテンシャルを△φA(S
to)とする。
【0109】次に、図11(b)に従い信号読み出し時
について説明する。第1のゲート電極2に低めの電圧V
GA(L)を印加する。これにより、第1のゲート電極
2下のポテンシャル分布はさらに引き下げられる。この
ため、信号がゼロのときには(4)の状態になり、信号
蓄積時には(5)の状態となる。ここで、(4)の状態
時の表面ポテンシャルを△φA(Det)とする。VG
A(H)及びVGA(L)の値は、ΔφA(Det)<
ΔφA(Sto)となるように選定される。その理由
は、上記のように選択された画素の信号読み出しのみを
可能にするためである。
【0110】一方、第2のゲート電極3には低めの電圧
VGB(L)が印加される。このため、第2のゲート電
極3下には信号蓄積時((5)の状態)のウェル層4の
ボトムポテンシャルに比べその差がΔφABだけ高いポ
テンシャルバリアが形成されるので、ウェル層4表面か
らリセットドレイン8への信号蓄積電荷の流入が防止さ
れる。
【0111】次に、図11(c)に従ってリセット動作
時について説明する。第1のゲート電極2には低めの電
圧、例えば信号読み出し時と同じVCA(L)を印加す
る。一方、第2のゲート電極には高めの電圧VGB
(H)を印加する。このとき第2のゲート電極下のボト
ムポテンシャルは、信号ゼロ時((4)’の状態)のウ
ェル層4のボトムポテンシャルより十分低い値(−△φ
AB)となる。このため、ウェル層の信号電荷はすべ
て、第2のゲート電極下3を通り、リセットドレイン8
に排出される。この時、リセットドレイン8にVRDの
正電圧を印加しておき、これにより、電子を吸い込んで
リセット動作を達成する。
【0112】従って、本実施形態においても、このリセ
ット動作により、一度画像情報がクリアされ、次の画像
情報の蓄積動作へ移ることが可能となる。更に、上記リ
ッセト動作を光積分期間中程で行えば、それまでの画像
情報がクリアされるため、上記同様にいわゆるシャッタ
動作をすることができる。
【0113】上記のように本実施形態7では、電子を信
号電荷とし、そのための素子構造を採用しているため、
以下の効果を奏することができる。即ち、正孔を信号電
荷とする場合は、正孔はウェル層4の表面側のみに蓄積
されるのに対し、電子の場合はウェル層の深くにも蓄積
され、しかも読み出し後この電子をリセットドレイン8
へ排出することができるので、結局、光電変換領域を深
く取ることができる。このため、その分、ダイナミック
レンジを大きくでき、増幅型光電変換素子の特性を向上
できる利点がある。また、その素子構造により、上記実
施形態4のものと同様に、N型の半導体ウェル層4をエ
ピタキシャル成長法により形成することが可能となる。
また、マスクの制限もなく半導体基板1の全面にイオン
注入法によりN型半導体ウェル層4を形成することがで
きるので、レジストのフォト工程が不要になり、作製プ
ロセスも容易になるという利点がある。
【0114】(実施形態8)図12及び図13は、本発
明増幅型固体撮像素子の実施形態8を示す。本実施形態
8では、図12(b)、(c)からも明らかなように、
P型の半導体基板1上に画素領域全体を覆うN層4を形
成してある。以下にその詳細を説明する。
【0115】図12(a)に示すように、第1のゲート
電極2は水平方向に共通に、VGA(i)、VGA(i
+1)等と標記したクロックラインに接続される。な
お、第2のゲート電極3は第1のゲート電極2の下側に
形成され、水平方向の画素分離も兼ねている。ドレイン
6は、各水平画素列(図12(a)では、2×2=4画
素分表示されている )の間のハッチングで示すよう
に、上下方向でホールに対する画素分離を兼ねて形成さ
れ、周辺部よりドレイン電圧VDDが与えられる。ドッ
トで示した領域は、P+層からなるリセットドレイン8
である。リセットドレイン8には、周辺部よりリセット
チャネル電圧VLLが与えられる。ソース5は各画素ご
とに、第1のゲート電極2の長さ方向の中程に形成さ
れ、垂直方向に共通に、VGS(j)、VGS(j+
1)等と標記した信号ラインに接続されている。各信号
ラインVGS(j)、VGS(j+1)には、各画素で
第1のゲート電極下のN層ポテンシャル変化がソース電
位の変化として検出される。
【0116】この動作を図13に従い説明する。図13
(a)は、信号蓄積時と信号読み出し時の第1のゲート
電極2下および第2のゲート電極3下のポテンシャル分
布を示す。信号蓄積時には第1のゲート電極2には電圧
VA(L)が、第2のゲート電極3には、電圧VB
(L)が各々印加される。なお、図中にドレイン電圧V
DD及びリセットドレイン電圧VLLのレベルを示して
ある。第1のゲート電極2下のポテンシャルは信号電荷
(正孔)が無い場合は(1)の状態、信号電荷が最大の
場合は(2)の状態になる。また、第2のゲート電極下
3のポテンシャルは(3)の状態になる。
【0117】これより明らかなように、第1のゲート電
極2下の表面ポテンシャルはリセットチャネルレベルに
対して、第2のゲート電極3下の表面ポテンシャルがバ
リアとなるため信号電荷が最大となるまで流出しない。
信号電荷が最大以上となると、バリアΔφAB(L)
(〜0.5Vに設定する)を超えて電荷が流出し初め、
過剰電荷をオーバーフローする。
【0118】信号読み出し時には、第1のゲート電極2
には電圧VA(H)が、第2のゲート電極3には電圧V
B(H)が各々印加される。第1のゲート電極2下の表
面ポテンシャルは信号電荷が無い場合(4)の状態とな
り、信号電荷が最大の場合は(5)の状態になる。ま
た、第2のゲート電極3下の表面ポテンシャルは(6)
の状態となる。これより明らかなように、第1のゲート
電極2下の表面ポテンシャルはリセットチャネルレベル
に対して、第2のゲート電極3下の表面ポテンシャルが
ΔφAB(H)(>0.5Vに設定する)以上のバリア
となるため流出しない。
【0119】なお、(2)の状態と(5)の状態を比較
してみれば明かなように、第1のゲート領域のウェル層
4のチャネルポテンシャルは、信号蓄積時に比べ信号読
み出し時は十分大きな値となるため、信号ラインに定電
流源を負荷すると、信号読み出し時におけるウェル層4
のチャネルポテンシャル値が信号線上に得られる。
【0120】リセット動作時には、第2のゲート電極3
に対する印加電圧がVB(L)に変更される。このため
第1のゲート領域の表面ポテンシャルはリセットチャネ
ルレベルに対してバリアが消失するので、全信号電荷が
リセットドレイン8ヘ排出される。
【0121】以上の動作において、第2のゲート電極2
により形成された水平方向の画素分離領域の機能も同様
に説明される。即ち、信号蓄積時及び信号読み出し時に
おいては、第1のゲート電極2下の表面ポテンシャルに
対し第2のゲート電極3下表面ポテンシャルがバリアと
なるため、水平方向の画素間で信号の移動が妨げられ画
素分離される。リセット時はバリアが消失するが、信号
はリセットドレイン8へ消失するので、画素分離の必要
が無い。よって、本実施形態によれば、画素分離が確実
に行われるので、読み出し精度の向上が図れる。
【0122】以下に上記の動作を図13(b)、(c)
を適宜参照しつつ説明する。なお、各部の濃度および寸
法は以下の通りである。
【0123】(条件1) P型基板濃度 Np≒1.0×1015/cm3 N−層濃度 Nn≒3.0×1015/cm3 N−層厚 dn≒1.5μm ゲート絶縁膜厚 do≒80nm ドレイン電圧 VDD=5.0V リセットドレイン電圧 VLL=0.0V に設定した場合を考える。このとき、イントリンシック
ポテンシャルφiの分布を考え、P型半導体基板1の中
性領域のポテンシャルφi(b)=0.0Vとする。ま
た、第1のゲート電極2下のN層表面ポテンシャルをφ
i1(s)、N層チャネルポテンシャルをφi1(m)
とし、第2のゲート電極3下のN層表面ポテンシャルを
φi1(s)、N層チャネルポテンシャルをφi2
(m)とする。なおフラットバンド電圧VFB=−0.
85Vとする。以下では各動作状態毎にポテンシャルφ
i1、φi2の値を計算する。このとき、P型半導体基
板1のフェルミレベルはイントリンシツクレベルから
0.29Vシフトしているから、基板電圧VSUB=
0.29Vとなる。また、ドレインおよびリセットドレ
イン部のイントリンシックレベルはそれぞれ5.85
V、−0.27Vとなる。
【0124】(信号蓄積時) VA(L)−VSUB=−3.0V、 VB(L)−VSUB=−0.5Vとすると、 Nsig=0の時、 φi1(s)=−0.93V、 φi1(m)=+1.72Vであり、 Nsig=5×1011の時、 φi1(s)=+0.83V、 φi1(m)=+2.89Vとなる。
【0125】 また、φi2(s)=1.36V、 φi2(m)=3.30Vとなる。
【0126】従って、この時のバリアΔφAB(L)=
φi2(s)−φi1(s)(Nsig=5×1011
時のφi1(s))=1.36V−0.83V=0.5
3Vとなり(図12(b)参照)、Nsig〜5×10
11以上(5×1011に近い値でそれ以上)でオーバーフ
ローする。
【0127】(信号読み出し時) VA(H)−VSUB=0.0V VB(H)−VSUB=2.5Vとすると、 Nsig=0の時、 φi1(s)=1.85V φi1(m)=3.62Vであり、 Nsig=5×1011の時、 φi1(s)=3.63V φi1(m)=4.99Vとなる。
【0128】また、φi2(s)=4.20V φi2(m)=5.62Vとなる。
【0129】従って、この時のバリアΔφAB(L)=
φi2(s)−φi1(s)(Nsig=5×1011
時のφi1(s))=4.20V−3.63V=0.5
7Vとなり(図12(b)参照)、Nsig〜5×10
11以下(5×1011に近い値でそれ以下)ではオーバー
フローしない。
【0130】更に、ウェル層4のチャネルポテンシャル
は最小でも、信号蓄積時の最大より0.73V高く(N
sig=0の時のφi1(m)−Nsig=5×1011
の時のφi1(m)=3.62−2.89V=0.73
V)十分検出可能である(図13(c)参照)。従っ
て、例えば、信号ラインをイントリンシックレベルが
3.0Vとなる電圧源に低電流負荷を介して接続すれ
ば、信号蓄積動作のゲートではドレイン/信号ライン間
がオフ状態となり、信号読み出し動作のゲートのみオン
状態となって、このゲートのウェル層4のチャネルポテ
ンシャルが信号線に検出される。
【0131】(実施形態9)図14は、上記実施形態1
の増幅型固体撮像素子を備えた2次元イメージセンサの
一例を示す。ここで、第1のゲート領域は水平方向に共
通に、VGA(i)、VGA(i+1)等と標記したク
ロックラインに接続される。第2のゲート領域も水平方
向に共通に、VGB(i)、VGB(i+1)等と標記
したクロックラインに接続される。なお、第2のゲート
電極3は第1のゲート電極2の下側に形成される。ソー
ス5は各画素で第1のゲート領域の中程に形成され、垂
直方向に共通にVS(j)、VS(j+1)等と標記し
た信号ラインに接統される。ドレイン6は各画素周辺に
周辺部より電圧VDが与えられる。従って、このイメー
ジセンサにおいて、固体撮像素子の第1ゲート領域は画
素単位で3方向を前記ドレイン6で囲まれ、ドレイン6
から離れた位置にソース5が形成されている。このよう
な配置形態によれば、画素を囲む領域の一部領域のみに
第2ゲート領域を形成するだけで、リセットが可能にな
る利点がある。
【0132】なお、リセットドレイン8は第2のゲート
電極3の下方に形成されている。また、本実施形態9で
は、第2ゲート電極3及びリセットドレイン8は点線で
示すように、画素の境界部において水平方向の全長にわ
たって形成されているが、その一部に形成することにし
てもよい。要するに、表面リセットチャネルが確保でき
る寸法であれば、その形状、長さは問わない。
【0133】本実施形態9の2次元イメージセンサによ
れば、上記固体撮像素子が有する効果を享受できる。即
ち、電力消費量の少ない、小型かつ高画素の2次元イメ
ージセンサを実現できる。なお、第2ゲート電極3の一
部はリセットドレイン8を示すため省略してある。
【0134】(実施形態10)図14(b)は、実施形
態1の増幅型固体撮像素子を備えた2次元イメージセン
サの他の実施形態を示したものである。ここで第1のゲ
ート領域は水平方向に共通に、VGA(i)、VGA
(i+1)等と標記したクロックラインに接続される。
第2のゲート領域も水平方向に共通に、VGB(i)、
VGB(i+1)等と標記したクロックラインに接統さ
れる。
【0135】本実施形態10では、第2のゲート電極3
は櫛形上に形成され、第2のゲート電極3下にリセット
ドレイン8が形成される。ソース領域5は各画素で第1
のゲート領域と第2のゲート領域で囲まれた領域に形成
され、垂直方向に共通にVS(j)、VS(j+1)等
と標記した信号ラインに接続される。ドレイン領域6は
各画素周辺に周辺部より電圧VDが与えられる。なお、
本実施形態9においても、上記同様に、第2ゲート電極
3の一部はリセットドレイン8を示すため省略してあ
る。
【0136】本実施形態10の2次元イメージセンサに
おいても、上記実施形態9の2次元イメージセンサ同様
の効果を奏することができる。
【0137】(その他の実施形態)上記各実施形態で
は、第1ゲート領域にMOSトランジスタを配設してい
るが、これの代わりに接合型のトランジスタを配設する
構成をとることも可能である。また、半導体基板とリセ
ットドレインの電位を独立に設定する構成は、上記実施
形態5のものに限られず、他の実施形態のものについて
も同様に適用できる。また、第1のゲート領域と第2の
ゲート領域でポテンシャル分布を異ならせる構成は、上
記実施形態6のものに限らず、他の実施形態のものにつ
いても同様に適用できる。
【0138】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の増幅型固体
撮像素子によれば、電荷検出用ドレインを設けてあるた
め、ポテンシャルの尾根が発生した状況下においても、
信号電荷を電荷検出用ドレインに確実に排出することが
できるので、多画素化及び小型化を図る上での制約がな
くなる。このため、低い駆動電圧を享受できるTGMI
S型の増幅型固体撮像装置の多画素化及び小型化を図る
ことができる。
【0139】また、信号蓄積期間中においても第2ゲー
ト領域のポテンシャルバリアを適切に設定することによ
り、過剰な信号電荷を電荷検出用ドレインへ排出するブ
ルーミング抑圧機能や、光積分期間中の特定期間だけ全
信号電荷を排出するシャッター動作機能を、持たせるこ
とができる。
【0140】また、本発明の増幅型固体撮像素子によれ
ば、素子構造を適切に選択すれば、エピタキシャル成長
法により半導体層を形成することが可能になり、またマ
スクの制限もなく、全面イオン注入法により作製するこ
とが可能になるので、光電変換領域を大きくとれる、作
製プロセスが容易になる、といった効果を奏することが
できる。
【0141】また、特に請求項5記載の増幅型固体撮像
素子によれば、光電変換領域を深くできる。このため、
高機能の増幅型固体撮像装置の実現に寄与できる。
【0142】また、特に請求項6記載の増幅型固体撮像
素子によれば、第1ゲート領域と第2ゲート領域のポテ
ンシャル分布を異ならせているため、光電変換領域を大
きくできるので、高機能の増幅型固体撮像装置の実現に
寄与できる。
【0143】また、特に請求項7記載の増幅型固体撮像
素子によれば、半導体基体と電荷検出用ドレインの電位
を独立に制御する構成をとっているので、例えば第1ゲ
ート領域の電位を電荷検出用ドレインの電位より低い適
当な値に設定すれば、リセット動作後、前記第2のゲー
ト領域のポテンシャルバリアを無くすことにより、信号
蓄積領域へ一定の電荷(オフセット電荷)を注入するこ
とができ、FPNの主要成分である画素ごとのゲインの
バラツキは一般に低信号量で大きいが、オフセット電荷
の追加により緩和されるので、FPN改善効果を持たす
ことができる。また、このような構成によれば、電界に
より信号電荷をリセットドレインに吸い込むことがで
き、リセット動作の高速化が図れるので、高機能の固体
撮像装置を実現に寄与できる。
【0144】加えて、本発明によれば、一般のMOSプ
ロセスにより容易に製造可能であるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明増幅型固体撮像素子の実施形態1を示
す、(a)は素子断面図、(b)はリセット時の動作を
説明するための深さ方向ポテンシャル分布図。
【図2】(a)は信号蓄積動作を、(b)は信号読み出
し動作を、(c)はリセット動作をそれぞれ示す、実施
形態1の増幅型固体撮像素子における動作説明図。
【図3】本発明増幅型固体撮像素子の実施形態2を示
す、(a)は素子断面図、(b)はリセット時の動作を
説明するための深さ方向ポテンシャル分布図。
【図4】本発明増幅型固体撮像素子の実施形態3を示
す、(a)は素子断面図、(b)はリセット時の動作を
説明するための深さ方向ポテンシャル分布図。
【図5】本発明増幅型固体撮像素子の実施形態4を示す
素子断面図。
【図6】(a)は信号蓄積動作を、(b)は信号読み出
し動作を、(c)はリセット動作をそれぞれ示す、実施
形態4の増幅型固体撮像素子における動作説明図。
【図7】本発明増幅型固体撮像素子の実施形態5を示
す、(a)は素子断面図、(b)はリセット時の動作を
説明するための深さ方向ポテンシャル分布図。
【図8】本発明による増幅型固体撮像素子の実施形態6
を示す素子断面図。
【図9】(a)は信号蓄積動作を、(b)は信号読み出
し動作を、(c)はリセット動作をそれぞれ示す、実施
形態6の増幅型固体撮像素子における動作説明図。
【図10】本発明による増幅型固体撮像素子の実施形態
7を示す素子断面図。
【図11】(a)は信号蓄積動作を、(b)は信号読み
出し動作を、(c)はリセット動作をそれぞれ示す、実
施形態7の増幅型固体撮像素子における動作説明図。
【図12】本発明増幅型固体撮像素子の実施形態8を示
す、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線による
断面図、(c)は(a)のB−B線による断面図。
【図13】(a)はポテンシャル分布、(b)は表面ポ
テンシャル(V)と信号電荷との関係、(c)はチャネ
ルポテンシャル(V)と信号電荷との関係をそれぞれ示
す、実施形態8の増幅型固体撮像素子の動作説明図。
【図14】(a)は実施形態1の増幅型固体撮像素子を
使用したイメージセンサを示す平面図、(b)は実施形
態1の増幅型固体撮像素子を使用したイメージセンサの
他の実施形態を示す平面図。
【図15】本願出願人が先に提案したTGMIS型の増
幅型固体撮像装置を示す、(a)は4画素分の素子を示
す平面図、(b)は(a)のA−A線による断面図。
【図16】(a)は信号蓄積動作を、(b)は信号読み
出し動作を、(c)はリセット動作をそれぞれ示す、本
願出願人が先に提案したTGMIS型の増幅型固体撮像
装置の動作説明図。
【図17】本願出願人が先に提案したTGMIS型の増
幅型固体撮像装置の問題点を説明する、(a)は素子断
面図、(b)はリセット動作時のポテンシャル分布図。
【符号の説明】
1 P型の半導体基板 2 第1のゲート電極 3 第2のゲート電極 4 半導体ウェル層 5 ソース 6 ドレイン 7 ポテンシャルの尾根 8 リセットドレイン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年2月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の増幅型固体撮像素子は、半導体基体の表面
に形成されたトランジスタへの入射光によって発生した
信号電荷を、該トランジスタ内の該半導体基体の表面近
傍部に蓄積し、該蓄積された信号電荷に応じた電気信号
の変化を出力する増幅型固体撮像素子であって、該信号
電荷を蓄積する該半導体基体表面近傍部と、該半導体基
体表面上に形成された第1ゲート電極とからなる第1ゲ
ート領域と、該半導体基体表面に該半導体基体濃度に比
べて高濃度な不純物層によって形成されたソース及びド
レインとを有するトランジスタと、一部分が該第1ゲー
ト領域に隣接する該半導体基体表面近傍部と、該半導体
基体表面上に絶縁膜を介して形成され、一部分が該第1
ゲート電極に隣接する第2ゲート電極とからなる第2ゲ
ート領域と、該半導体基体表面に該第1ゲート電極と該
第2ゲート電極との隣接部から該半導体基体表面方向に
沿って所定の距離を有する部分に、該半導体基体濃度よ
りも高濃度な不純物層を形成してなる電荷出用ドレイ
ンとを有する電荷排出部と、を備え、該蓄積信号電荷を
該電荷排出部の該電荷出用ドレインに排出するように
成しており、そのことにより上記目的が達成される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】好ましくは、前記半導体基体が、第1導電
型半導体基板と、該第1導電型半導体基板上の表面の一
部に形成された第2導電型半導体ウェル層とから成り、
該第2導電型半導体ウェル層内に第2導電型を有し、該
第2導電型半導体ウェル層よりも高濃度な不純物層より
なる前記ソース及びドレインを形成し、該第2導電型半
導体ウェル層上の該ソースと該ドレインとの間に前記第
1ゲート電極を形成し、該第1導電型半導体基板上であ
って、該第2導電型半導体ウェル層の形成されていない
部分に該第1ゲート電極に隣接して前記第2ゲート電極
を形成し、該第1導電型半導体基板表面に第1導電型高
濃度不純物層より成る電荷出用ドレインを形成する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】また、好ましくは、前記半導体基体が第1
導電型半導体基板と、該第1導電型半導体基板上に形成
された第2導電型半導体層とから成り、該第2導電型半
導体層に第2導電型を有する高濃度不純物層よりなる前
記ソース及びドレインを形成し、該ソースと該ドレイン
との間の該第2導電型半導体層上に前記第1ゲート電極
を形成し、該ソースと該ドレインとの間であって、該第
2導電型半導体層表面の前記第1ゲート領域に隣接する
部分に第1導電型半導体ウェル層を形成し、該第1導電
型半導体ウェル層上に該第1ゲート電極に隣接して前記
第2ゲート電極を形成し、該第1導電型半導体ウェル層
表面に前記電荷出用ドレインを形成する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】また、好ましくは、前記半導体基体が第1
導電型半導体基板と、該第1導電型半導体基板上に形成
された第2導電型半導体層とから成り、該第2導電型半
導体層に第2導電型を有する高濃度不純物層より成る前
記ソース及びドレインを形成し、該ソースと該ドレイン
との間の該第2導電型半導体層上に前記第1ゲート電極
を形成し、該第2導電型半導体層上に該第1ゲート電極
に隣接して前記第2ゲート電極を形成し、該第2導電型
半導体層表面に前記電荷出用ドレインを形成する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】また、好ましくは、前記半導体基体が第1
導電型半導体基板と、該第1導電型半導体基板上に形成
された第2導電型半導体層とから成り、該第2導電型半
導体層に第1導電型を有する高濃度不純物層より成る前
記ソース及びドレインを形成し、該ソースと該ドレイン
との間の、該第2導電型半導体層の表面近傍部に入射光
により発生した信号電荷を蓄積する第1ゲート領域を構
成する前記第1ゲート電極を形成し、該第2導電型半導
体層上に、該第1ゲート電極に隣接して前記第2ゲート
電極を形成し、該第2導電型半導体層表面に第2導電型
不純物層より成る電荷出用ドレインを形成する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】また、好ましくは、前記半導体基体と前記
電荷出用ドレインの電位を独立に制御する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】また、本発明の増幅型固体撮像装置は、前
記第1ゲート電極を第1のクロックラインに接続する一
方、前記第2ゲート電極を第2のクロックラインに接続
し、前記トランジスタ部のドレインを各撮像素子共通に
第1の電源に接続する一方、前記電荷出用ドレインを
各撮像素子共通に第2の電源に接続し、該トランジスタ
部の前記ソースを信号ラインに接続し、1次元又は2次
元の撮像装置としており、そのことにより上記目的が達
成される。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】上記のような電荷出用ドレインを設ける
と、第2ゲート領域のポテンシャルバリアを引き下げて
やると、ソースとドレインに印加される電位に起因して
第2ゲート領域の半導体基体表面とその深さ方向中程と
の間にポテンシャルの尾根が発生した状況下において
も、基体表面に表面リセットチャネルが形成されるの
で、第1ゲート領域に蓄積された信号電荷を第2ゲート
領域を介して電荷出用ドレインに排出することができ
る。即ち、かかる構成によれば、リセット動作を確実に
行える。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】また、信号蓄積期間中においても、第2ゲ
ート領域のポテンシャルバリアを適切に設定すれば、過
剰な信号電荷を電荷出用ドレインに排出できるので、
ブルーミングを確実に抑止できる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】また、半導体基体と電荷出用ドレインの
電位を独立に制御する構成によれば、電荷蓄積領域であ
る第1ゲート領域と電荷出用ドレインとの間の電界強
度を任意に設定でき、電界形成により信号電荷をより高
速で電荷出用ドレインに排出することができるので、
かかる増幅型固体撮像素子を固体撮像装置に使用する
と、1フレーム当たりの信号出力速度を向上できる。こ
のため、高機能の固体撮像装置を実現できる。更には、
オフセット電荷を注入することが可能になるので、固定
パターンノイズ(FPN)を低減できる利点がある。な
お、その詳細については後述の実施形態で説明する。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0138
【補正方法】変更
【補正内容】
【0138】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の増幅型固体
撮像素子によれば、電荷出用ドレインを設けてあるた
め、ポテンシャルの尾根が発生した状況下においても、
信号電荷を電荷出用ドレインに確実に排出することが
できるので、多画素化及び小型化を図る上での制約がな
くなる。このため、低い駆動電圧を享受できるTGMI
S型の増幅型固体撮像装置の多画素化及び小型化を図る
ことができる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0139
【補正方法】変更
【補正内容】
【0139】また、信号蓄積期間中においても第2ゲー
ト領域のポテンシャルバリアを適切に設定することによ
り、過剰な信号電荷を電荷出用ドレインへ排出するブ
ルーミング抑圧機能や、光積分期間中の特定期間だけ全
信号電荷を排出するシャッター動作機能を、持たせるこ
とができる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0143
【補正方法】変更
【補正内容】
【0143】また、特に請求項7記載の増幅型固体撮像
素子によれば、半導体基体と電荷出用ドレインの電位
を独立に制御する構成をとっているので、例えば第1ゲ
ート領域の電位を電荷出用ドレインの電位より低い適
当な値に設定すれば、リセット動作後、前記第2のゲー
ト領域のポテンシャルバリアを無くすことにより、信号
蓄積領域へ一定の電荷(オフセット電荷)を注入するこ
とができ、FPNの主要成分である画素ごとのゲインの
バラツキは一般に低信号量で大きいが、オフセット電荷
の追加により緩和されるので、FPN改善効果を持たす
ことができる。また、このような構成によれば、電界に
より信号電荷を電荷排出用ドレインに吸い込むことがで
き、リセット動作の高速化が図れるので、高機能の固体
撮像装置を実現に寄与できる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基体の表面に形成されたトランジ
    スタへの入射光によって発生した信号電荷を、該トラン
    ジスタ内の該半導体基体の表面近傍部に蓄積し、該蓄積
    された信号電荷に応じた電気信号の変化を出力する増幅
    型固体撮像素子であって、 該信号電荷を蓄積する該半導体基体表面近傍部と、該半
    導体基体表面上に形成された第1ゲート電極とからなる
    第1ゲート領域と、該半導体基体表面に該半導体基体濃
    度に比べて高濃度な不純物層によって形成されたソース
    及びドレインとを有するトランジスタと、 一部分が該第1ゲート領域に隣接する該半導体基体表面
    近傍部と、該半導体基体表面上に絶縁膜を介して形成さ
    れ、一部分が該第1ゲート電極に隣接する第2ゲート電
    極とからなる第2ゲート領域と、該半導体基体表面に該
    第1ゲート電極と該第2ゲート電極との隣接部から該半
    導体基体表面方向に沿って所定の距離を有する部分に、
    該半導体基体濃度よりも高濃度な不純物層を形成してな
    る電荷検出用ドレインとを有する電荷排出部と、 を備え、該蓄積信号電荷を該電荷排出部の該電荷検出用
    ドレインに排出するように成した、増幅型固体撮像素
    子。
  2. 【請求項2】 前記半導体基体が、第1導電型半導体基
    板と、該第1導電型半導体基板上の表面の一部に形成さ
    れた第2導電型半導体ウェル層とから成り、該第2導電
    型半導体ウェル層内に第2導電型を有し、該第2導電型
    半導体ウェル層よりも高濃度な不純物層よりなる前記ソ
    ース及びドレインを形成し、該第2導電型半導体ウェル
    層上の該ソースと該ドレインとの間に前記第1ゲート電
    極を形成し、該第1導電型半導体基板上であって、該第
    2導電型半導体ウェル層の形成されていない部分に該第
    1ゲート電極に隣接して前記第2ゲート電極を形成し、
    該第1導電型半導体基板表面に第1導電型高濃度不純物
    層より成る電荷検出用ドレインを形成した請求項1記載
    の増幅型固体撮像素子。
  3. 【請求項3】 前記半導体基体が第1導電型半導体基板
    と、該第1導電型半導体基板上に形成された第2導電型
    半導体層とから成り、該第2導電型半導体層に第2導電
    型を有する高濃度不純物層よりなる前記ソース及びドレ
    インを形成し、該ソースと該ドレインとの間の該第2導
    電型半導体層上に前記第1ゲート電極を形成し、該ソー
    スと該ドレインとの間であって、該第2導電型半導体層
    表面の前記第1ゲート領域に隣接する部分に第1導電型
    半導体ウェル層を形成し、該第1導電型半導体ウェル層
    上に該第1ゲート電極に隣接して前記第2ゲート電極を
    形成し、該第1導電型半導体ウェル層表面に前記電荷検
    出用ドレインを形成した請求項1記載の増幅型固体撮像
    素子。
  4. 【請求項4】 前記半導体基体が第1導電型半導体基板
    と、該第1導電型半導体基板上に形成された第2導電型
    半導体層とから成り、該第2導電型半導体層に第2導電
    型を有する高濃度不純物層より成る前記ソース及びドレ
    インを形成し、該ソースと該ドレインとの間の該第2導
    電型半導体層上に前記第1ゲート電極を形成し、該第2
    導電型半導体層上に該第1ゲート電極に隣接して前記第
    2ゲート電極を形成し、該第2導電型半導体層表面に前
    記電荷検出用ドレインを形成した請求項1記載の増幅型
    固体撮像素子。
  5. 【請求項5】 前記半導体基体が第1導電型半導体基板
    と、該第1導電型半導体基板上に形成された第2導電型
    半導体層とから成り、該第2導電型半導体層に第1導電
    型を有する高濃度不純物層より成る前記ソース及びドレ
    インを形成し、該ソースと該ドレインとの間の、該第2
    導電型半導体層の表面近傍部に入射光により発生した信
    号電荷を蓄積する第1ゲート領域を構成する前記第1ゲ
    ート電極を形成し、該第2導電型半導体層上に、該第1
    ゲート電極に隣接して前記第2ゲート電極を形成し、該
    第2導電型半導体層表面に第2導電型不純物層より成る
    電荷検出用ドレインを形成した請求項1記載の増幅型固
    体撮像素子。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2ゲート電極が共にゲー
    ト絶縁膜を介して形成され、該第1及び第2ゲート電極
    への印加電圧が等しいときに、第1ゲート領域の基体表
    面ポテンシャルが第2ゲート領域の基体表面ポテンシャ
    ルよりも小さく、かつ該第1ゲート領域のポテンシャル
    プロファイル中の最大ポテンシャルが該第2ゲート領域
    のポテンシャルプロファイル中の最大ポテンシャルより
    も大きくなるように、前記第2導電型半導体ウェル層も
    しくは前記第2導電型半導体層の層厚、該第2導電型半
    導体ウェル層もしくは第2導電型半導体層のキャリア濃
    度分布又は該ゲート絶縁膜の膜厚の内の少なくとも一つ
    を、該第1ゲート領域と該第2ゲート領域で異ならせた
    請求項1〜5記載の増幅型固体撮像素子。
  7. 【請求項7】 前記半導体基体と前記電荷検出用ドレイ
    ンの電位を独立に制御する請求項1〜6記載の増幅型固
    体撮像素子。
  8. 【請求項8】 前記第1ゲート領域はその周囲を、前記
    ドレイン及び前記第2ゲート領域で囲まれ、前記ソース
    はその周囲を前記第1ゲート領域に囲まれて成る請求項
    1〜7記載の増幅型固体撮像素子。
  9. 【請求項9】 請求項1〜請求項8記載の増幅型固体撮
    像素子を備えた増幅型固体撮像装置であって、 前記第1ゲート電極を第1のクロックラインに接続する
    一方、前記第2ゲート電極を第2のクロックラインに接
    続し、前記トランジスタ部のドレインを各撮像素子共通
    に第1の電源に接続する一方、前記電荷検出用ドレイン
    を各撮像素子共通に第2の電源に接続し、該トランジス
    タ部の前記ソースを信号ラインに接続し、1次元又は2
    次元の撮像装置とした増幅型固体撮像装置。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の増幅型固体撮像素子を
    備えた増幅型固体撮像装置であって、 前記ドレインと前記第2ゲート領域が信号電荷に対する
    素子分離領域となっている増幅型固体撮像装置。
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