JPH0921094A - 防湿性紙 - Google Patents
防湿性紙Info
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- JPH0921094A JPH0921094A JP18651495A JP18651495A JPH0921094A JP H0921094 A JPH0921094 A JP H0921094A JP 18651495 A JP18651495 A JP 18651495A JP 18651495 A JP18651495 A JP 18651495A JP H0921094 A JPH0921094 A JP H0921094A
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Abstract
なく、かつ古紙として回収可能な防湿性紙を提供する。 【構成】 合成ゴムラテックスとワックス系エマルジョ
ンとを配合してなる水性エマルジョン組成物を原紙上に
塗工し、乾燥させることにより形成される防湿層を有す
る防湿性紙において、合成ゴムラテックスがアルカリ可
溶性重合体の中和物の存在下に、共役ジエン化合物及び
これと共重合可能なその他の化合物からなる単量体を乳
化重合することによって得られる合成ゴムラテックスで
あることを特徴とする防湿性紙。
Description
ある。さらに詳しくは、本発明は防湿性に優れ、ブロッ
キングを生じることがなく、また、古紙として回収可能
な防湿性紙に関するものである。
する防湿層を有する防湿性紙は知られている(特公昭5
5−22597号公報)。かかる防湿性紙は合成ゴムラ
テックスとワックス系エマルジョンを配合してなる水性
エマルジョン組成物を原紙表面に塗工し、乾燥すること
により得られる。この合成ゴムラテックスとしては、一
般的に、ラウリル硫酸ナトリウムやドデシル硫酸ナトリ
ウムなどの低分子量の乳化剤の存在下に乳化重合するこ
とによって得られる重合体ラテックスが用いられてい
た。しかしながら、このような重合体ラテックスを用い
て得られる防湿性紙は、保存時に防湿性紙同士がブロッ
キングを生じたり、包装時に内容物と防湿性紙がブロッ
キングを生じるなどの問題があった。また、ブロッキン
グを回避するために重合体ラテックスTgを高くすると
防湿性に劣り、特に紙の折り曲げ等により防湿性が低下
するといった問題もあった。
廃棄物の低減などの面から、焼却時に有害ガスを発生し
ない無公害のもので、古紙回収可能な防湿性紙が強く要
求されている。古紙として回収が可能なものとは、紙層
を形成するパルプが単繊維に十分に離解するものであ
る。防湿性を高める目的で、ポリエチレンやポリプロピ
レン等のオレフィン系重合体、塩化ビニルや塩化ビリニ
デンなどをコモノマーとして得られる塩素含有共重合体
などの高分子化合物を原紙上に塗工して得た防湿性紙
は、パルプが単繊維に十分に離解せず、束繊維状フロッ
クのままで回収紙料中に存在したり、皮膜の小片が残存
したりして、古紙回収や再生利用の大きな障害となって
いた。
性に優れ、ブロッキングを生じることがなく、かつ古紙
回収や再生利用における前記問題を生じないような防湿
性紙を提供することにある。本発明者らは、この目的を
達成すべく鋭意研究を重ねた結果、アルカリ可溶性重合
体の中和物の存在下に乳化重合して得られる特定の合成
ゴムラテックスと、ワックス系エマルジョンとを配合し
てなる水性エマルジョン組成物を原紙上に塗工すること
により、上記目的を達成できることを見出し、この知見
に基づいて本発明を完成するに至った。
ば、合成ゴムラテックスとワックス系エマルジョンとを
配合してなる水性エマルジョン組成物を原紙上に塗工
し、乾燥させることにより形成される防湿層を有する防
湿性紙において、合成ゴムラテックスがアルカリ可溶性
重合体の中和物の存在下に共役ジエン化合物及びこれと
共重合可能なその他の化合物からなる単量体を乳化重合
することによって得られる合成ゴムラテックスであるこ
とを特徴とする防湿性紙が提供される。
るものであり、該防湿層は合成ゴムラテックスとワック
ス系エマルジョンとを配合してなる水性エマルジョン組
成物を原紙上に塗工し、乾燥することにより形成される
ものである。本発明においては合成ゴムラテックスとし
て、アルカリ可溶性重合体の中和物の存在下に共役ジエ
ン化合物及びこれと共重合可能なその他の化合物からな
る単量体を乳化重合することによって得られるものを用
いることを特徴とする。共役ジエン化合物としては、
1,3−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−
1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエンなどが例示
され、これらのなかでも、1,3−ブタジエンが好まし
い。
化合物としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニ
ルトルエン、p−t−ブチルスチレン、クロロスチレン
などの芳香族ビニル化合物;(メタ)アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プ
ロピル、(メタ)アクリル酸n−アミル、(メタ)アク
リル酸イソアミル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、
(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アク
リル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキ
シエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピルなど
の(メタ)アクリル酸エステル;(メタ)アクリロニト
リルなどのシアノ基含有エチレン性不飽和化合物;アク
リル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジルなどのエチ
レン性不飽和酸のグリシジルエステル;アリルグリシジ
ルエーテルなどの不飽和アルコールのグリシジルエーテ
ル;(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)
アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリル
アミドなどの(メタ)アクリルアミド系化合物などが例
示される。上記の化合物は一種類又は二種類を用いるこ
とができる。これらの中でも、芳香族ビニル化合物が好
ましい。
されるが、通常、共役ジエン化合物20〜60重量%、
好ましくは25〜50重量%、共役ジエン化合物と共重
合可能なその他の化合物40〜80重量%、好ましくは
50〜75重量%である。
リ可溶性重合体をアルカリで中和度を70%以上、好ま
しくは90%以上にして得られるものである。アルカリ
可溶性重合体は、エチレン性不飽和カルボン酸及びこれ
と共重合可能なその他の化合物からなる単量体を重合し
て得られるものである。エチレン性不飽和カルボン酸と
しては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸などの
不飽和モノカルボン酸;フマル酸、マレイン酸、イタコ
ン酸、ブテントリカルボン酸などの不飽和多価カルボン
酸;マレイン酸モノエチル、イタコン酸モノメチルなど
のエチレン性不飽和多価カルボン酸の部分エステル化物
などが用いられる。
常、アルカリ可溶性重合体を得るために用いる全単量体
の10〜80重量%である。
なその他の化合物としては、スチレン、α−メチルスチ
レン、ビニルトルエン、p−t−ブチルスチレン、クロ
ロスチレンなどの芳香族ビニル単量体;(メタ)アクリ
ル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アク
リル酸プロピル、(メタ)アクリル酸n−アミル、(メ
タ)アクリル酸イソアミル、(メタ)アクリル酸n−ヘ
キシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メ
タ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸2−
ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロ
ピルなどの(メタ)アクリル酸エステル;(メタ)アク
リロニトリルなどのシアノ基含有エチレン性不飽和化合
物;アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジルな
どのエチレン性不飽和酸のグリシジルエステル;アリル
グリシジルエーテルなどの不飽和アルコールのグリシジ
ルエーテル;(メタ)アクリルアミド、N−メチロール
(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)
アクリルアミドなどの(メタ)アクリルアミド系化合物
などが用いられる。上記の化合物は一種類又は二種類を
用いることができる。
その重量平均分子量が、通常、2,000〜20,00
0、好ましくは2,000〜15,000である。
重合、乳化重合、分散重合などの公知の重合方法で製造
できる。
カリとしては、アンモニア;メチルアミン、エチルアミ
ン、イソプロピルアミン、ジメチルアミン、N,N−ジ
メチルエタノールアミン、ジイソプロピルアミン、トリ
メチルアミン、トリエタノールアミンなどのアミン;水
酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属の
水酸化物などが挙げられる。これらの中でも、水溶性か
つ揮発性のものが好ましく、特にアンモニアが好適であ
る。
合体の中和物は、それ自体が室温以上の温度下で成膜性
を有することが好ましい。また、アルカリ可溶性重合体
の中和物のガラス転移温度は、50℃以上、100℃以
下であることが好ましい。50℃未満の場合は、防湿性
紙の耐ブロッキング性が不十分となり、100℃を超え
る場合は、防湿性紙の折り曲げなどによる防湿性の低下
が大きくなることがある。
は、共役ジエン化合物及びこれと共重合可能なその他の
化合物からなる単量体100重量部に対して、5〜10
0重量部、好ましくは10〜80重量部である。アルカ
リ可溶性重合体の中和物の使用量が5重量部未満である
場合は、防湿性紙の耐ブロッキング性及び離解性が低下
し、100重量部を超える場合は、防湿性紙の防湿性が
劣り、特に折り曲げなどによる防湿性が大きく低下す
る。
可溶性重合体の中和物の存在下に共役ジエン化合物及び
これと共重合可能なその他の化合物からなる単量体を乳
化重合することによって得られる。乳化重合に使用する
重合開始剤は、特に限定されず、例えば、過硫酸カリウ
ム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウムなどの過硫
酸塩;過酸化水素、過酸化ベンゾイル、ジ−t−ブチル
パーオキサイドなどの過酸化物;2,2−アゾビス−
2,4−ジメチルバレロニトリル、アゾイソブチロニト
リルなどのアゾ化合物;過酸化物を重亜硫酸ナトリウム
などの還元剤と組み合わせたレドックス開始剤などを使
用することができる。なお、乳化重合の際に、pH調整
剤、連鎖移動剤、消泡剤などを適宜添加することができ
る。
単量体、アルカリ可溶性重合体の中和物及び水を混合し
て単量体を含む乳化物を調製し、その乳化物を反応器に
連続的あるいは回分的に添加する方法や、単量体とアル
カリ可溶性重合体の中和物を別々に連続的あるいは回分
的に添加する方法などが例示される。
スは、ラテックス中の重合体のガラス転移温度が、通
常、−10℃以上、+30℃以下である。好ましくは、
−5℃以上、+20℃以下のものである。ガラス転移温
度が−10℃未満である場合は、防湿性紙の耐プロッキ
ング性及び離解性に劣り、+30℃を超える場合は、防
湿性紙の防湿性に劣り、特に折り曲げなどによる防湿性
が大きく低下することがある。
ゴムラテックスとワックス系エマルジョンとを配合して
なる水性エマルジョン組成物を用いて原紙上に防湿層を
形成させる。ワックス系エマルジョンはワックスを乳化
したものであり、ワックスとしては、例えば、パラフィ
ンワックス、キャンデリラワックス、カルナバワック
ス、ライスワックス、モンタンワックス、セレシンワッ
クス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラクタ
ム、フィシャー・トリブッシュワックス、ポリエチレン
ワックス、モンタンワックス及びその誘導体、マイクロ
クリスタリンワックス及びその誘導体、硬化ひまし油、
流動パラフィン、ステアリン酸アミドなどが用いられ
る。これらのなかでも、パラフィンワックスが好まし
い。ワックス系エマルジョンを調製する方法は公知の方
法でよく、例えば、ワックス、樹脂及び流動化剤を共有
加熱するか又は混合後加熱することにより溶融させる。
樹脂としては、例えば、ロジン、マレイン化ロジンやフ
マル化ロジンなどのロジンのエステル化物、ポリブテ
ン、石油樹脂などが用いられ、なかでも、ロジン、ロジ
ンのエステル化物、ポリブテンなどが賞用される。流動
化剤としては、例えば、多価アルコール、多価アルコー
ルのエステル化物などが用いられる。溶融後は、有機ア
ミン、アンモニア、界面活性剤、スチレン−マレイン酸
共重合体などを添加して乳化させることによりワックス
系エマルジョンが得られる。
クスとワックス系エマルジョンとを混合することにより
調製される。合成ゴムラテックスとワックス系エマルジ
ョンの使用量は、固形分換算で、合成ゴムラテックス1
00重量部に対し、ワックス系エマルジョンが1重量部
以上、50重量部以下である。ワックス系エマルジョン
の使用量(固形分換算)が1重量部未満である場合は、
十分な防湿性が得られなくなり、防湿性紙の離解性が不
十分となる。一方、50重量部を超えると、折り曲げ等
に対する抵抗が劣り目的の防湿性紙が得られない。
するものであり、該防湿層は合成ゴムラテックスとワッ
クス系エマルジョンとを配合してなる水性エマルジョン
組成物を原紙上に塗工し、乾燥させることにより形成さ
れる。本発明においては、表面サイズ等で表面を処理し
た原紙も用いることができる。
工量(固形分換算)は、通常、1g/m2 以上、30g
/m2 以下であり、好ましくは3g/m2 以上、25g
/m2 以下である。塗工量が1g/m2 未満である場合
は、塗料による原紙の表面繊維の被覆が不十分となるた
め、ピンホール、繊維の毛羽立ちが生じ、十分な防湿効
果を得ることができない。一方、30g/m2 を超える
場合は、古紙回収の際の離解性が劣る。
る方法は常法に従い行われる。例えば、ロールコーティ
ング、エアナイフコーティング、バーコーティング、ブ
レードコーティングなどの方法で行われる。塗工後は、
乾燥することにより原紙上に防湿層が形成され防湿性紙
が得られる。乾燥の温度は、通常、50℃以上である。
層が形成されていない側の原紙面に防滑層を設けること
ができる。防滑層には、ポリスチレン粉末、コロイダル
シリカ、水酸化アルミニウム、軽質炭酸カルシウム、酸
化チタン、酸化亜鉛、変性ロジン樹脂乳化物などの各種
の顔料を用いることができる。
的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。なお、これらの例中の部及び%は、特に断りのな
い限り重量基準である。
のとおりである。 (ガラス転移温度)アルカリ可溶性重合体の中和物の水
溶液又は合成ゴムラテックスを枠付きガラス板に流延
し、20℃で48時間乾燥してフィルムを得、このフィ
ルムについて走査示差熱量計(セイコー電子社製、モデ
ルRDC220)を用いて、初期温度−100℃,昇温
速度10℃/分の条件で測定した。
の水溶液を枠付きガラス板に流延し、20℃で48時間
乾燥してフィルムを得、このフィルムをテトラヒドロフ
ランに溶解し、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ
ーを用いてポリスチレン換算の重量平均分子量として求
めた。
る。 (透湿度) 1.平判透湿度;JIS Z 0280(カップ法)B
法に従い、防湿性紙の防湿層面を外側にして測定した。 2.折り目透湿度;防湿性紙をまず二つ折にし、線圧5
0kg/cm2 としたカレンダーロール間を通過せしめ
た。次いで、防湿性紙を開き、十字の折れ目になるよう
に再度二つ折にし、線圧50kg/cm2 としたカレン
ダーロール間を通過せしめ、十字の折れ目のついた試験
片を得た。この試験片を平判透湿度と同様に測定して折
り目透湿度とした。 評価の基準;透湿度として100g以下/m2 /24時
間であると実用性があり、50g以下/m2 /24時間
であるとさらに実用性が向上する。
の防湿性紙の防湿層面と非塗工面を合わせて接触させ、
温度50℃、圧力12kg/cm2 で30分間圧着した
のち取り出し、その二枚の紙片の接着状態の様子を判断
した。 評価の基準;△以上であればよい。 圧着面が軽く容易に剥がれる場合 〇 圧着面がバリバリと音はするが剥がれる場合 △ 防湿層あるいは原紙層が剥がれずに破壊する場合 ×
1cmに裁断した防湿性紙8gを投入し、濃度が1.6
%のスラリーを得た。このスラリーを家庭用のミキサー
に入れ2分間攪拌後、スラリーを取り出し手抄きして一
枚のパルプシートを得た後120℃で乾燥した。そのシ
ート中に散見される樹脂状半透明斑点の大きさについて
観察した。 評価の基準;△以上であれば良い 斑点の大きさが1ミリ未満である場合 〇 斑点の大きさが1ミリ以上5ミリ未満である場合 △ 斑点の大きさが5ミリ以上である場合 ×
和物(a)の合成 メチルメタクリレート51部、エチルアクリレート26
部、メタクリル酸23部、チオグリコール酸オクチル8
部、重合性界面活性剤(アクアロンHS10、第一工業
製薬(株)製)0.3部及び軟水50部を混合分散し単
量体エマルジョンを得た。一方、攪拌機付き反応器の内
部を窒素置換した後、軟水200部を仕込み80℃に加
熱し、5%過硫酸カリウム水溶液17部を反応器に添加
後、80℃に維持したまま前記単量体エマルジョンを1
時間かけて連続添加して反応させた。 単量体エマルジ
ョン添加終了後、更に1時間80℃に保持してアルカリ
可溶性重合体を得た。これに28%のアンモニア水14
部を加えて30分間攪拌を続けたのち室温まで冷却し
て、固形分濃度25%のアルカリ可溶性重合体の中和物
水溶液を得た。このアルカリ可溶性重合体の中和物
(a)の性状を表1に示した。
和物(b)の合成 攪拌機付き反応器の内部を窒素置換した後、イソプロピ
ルアルコール100部を仕込み85℃に加熱し、メチル
メタクリレート60部、エチルアクリレート15部、メ
タクリル酸25部及び重合開始剤として2,2−アゾビ
ス−2,4−ジメチルバレロニトリル4部/トルエン1
2.5部の溶液を、各々4時間かけて85℃に保持され
た反応器に連続添加して反応させた。添加終了後、反応
を更に2時間行った後、20℃に冷却して反応を終了し
た。次に28%アンモニア水14部と軟水400部を添
加して中和した後、95℃に加熱し、イソプロピルアル
コール、トルエン及び過剰の水を留去して、固形分濃度
25%のアルカリ可溶性重合体の中和物(b)の水溶液
を得た。このアルカリ可溶性重合体の中和物(b)の性
状は表1に示した。
和物(c)及び(d)の合成 単量体を表2に示す組成に変えた他は参考例1−1と同
様にして、アルカリ可溶性重合体の中和物(c)及び
(d)を得た。これらのアルカリ可溶性重合体の性状を
表1に示した。
和物(e)の合成 単量体を表1に示す組成に変え、中和に用いたアルカリ
性物質をジメチルアミンに変えた以外は、参考例1−1
と同様にして、アルカリ可溶性重合体の中和物(e)を
得た。このアルカリ可溶性重合体の中和物(e)の性状
を表1に示した。
の合成 窒素置換した攪拌機付オートクレーブに、スチレン57
部、ブタジエン40部、グリシジルメタクリレート3部
からなる単量体混合物と、軟水86部、t−ドデシルメ
ルカプタン0.4部及び、アルカリ可溶性重合体の中和
物(a)20部を添加混合して、単量体を含むプレエマ
ルジョンを得た。別の窒素置換した攪拌機付オートクレ
ーブに軟水98部及び過硫酸カリウム0.5部を仕込
み、70℃に保持して、前記プレエマルジョンを3時間
かけて滴下したのち更に4時間反応させた。反応後、未
反応の単量体を除去し合成ゴムラテックス(A)を得
た。得られた合成ゴムラテックス(A)の性状を表2に
示す。
〜(K)の合成 アルカリ可溶性重合体の中和物並びに単量体混合物を含
むプレエマルジョンの構成を表2に示す構成とした以外
は参考例2−1と同様にして、合成ゴムラテックス
(B)〜(K)を得た。得られた合成ゴムラテックス
(B)〜(K)の性状を表2に示す。
の合成 窒素置換した攪拌機付タンクに、軟水25部、ラウリル
硫酸ナトリウム0.1部、重炭酸ナトリウム0.2部、
スチレン48部、イタコン酸1部、アクリルアミド1部
を仕込んで混合し、第一段階用プレエマルジョンを得
た。別の窒素置換した攪拌機付タンクに、軟水25部、
ラウリル硫酸ナトリウム0.1部、重炭酸ナトリウム
0.2部、t−ドデシルメルカプタン0.2部、スチレ
ン18部、ブタジエン25部、メチルメタクリレート5
部、イタコン酸1部、アクリルアミド1部を仕込んで混
合し、第二段階用プレエマルジョンを得た。一方、窒素
置換した攪拌機付オートクレーブに軟水34部及びエチ
レンジアミンテトラ酢酸四ナトリウム塩0.05部、ラ
ウリル硫酸ナトリウム0.1部及び過硫酸カリウム0.
2部を仕込み、80℃に加熱して、前記第一段階用プレ
エマルジョンのうち10%をオートクレーブに添加し、
1時間反応させた。その後過硫酸カリウム0.8部及び
軟水20部を添加し、残りの第一段階用プレエマルジョ
ンを2時間かけて連続的に添加した。引き続き80℃に
保持して、第二段階用プレエマルジョンを2時間かけて
連続的に添加した。第二段階用プレエマルジョン添加終
了後、更に4時間80℃を保持した後、未反応の単量体
を除去し、5%の水酸化ナトリウム水溶液でpHを8に
調整して、コアシェル構造のカルボキシ変性スチレン−
ブタジエン系ラテックス(L)(ガラス転移点20℃)
を得た。合成ゴムラテックス(L)の性状を表3に示
す。
の合成 窒素置換した攪拌機付タンクに、軟水50部、ラウリル
硫酸ナトリウム0.2部、重炭酸ナトリウム0.4部、
t−ドデシルメルカプタン0.3部、スチレン58部、
ブタジエン33部、メチルメタクリレート5部、イタコ
ン酸2部、アクリルアミド2部を仕込んで混合し、プレ
エマルジョンを得た。一方、窒素置換した攪拌機付オー
トクレーブに軟水34部及びエチレンジアミンテトラ酢
酸四ナトリウム塩0.05部、ラウリル硫酸ナトリウム
0.1部及び過硫酸カリウム0.2部を仕込み、80℃
に加熱して、前記プレエマルジョンのうち5%をオート
クレーブに添加し、1時間反応させた。その後過硫酸カ
リウム0.8部及び軟水20部を添加し、残りのプレエ
マルジョンを4時間かけて連続的に添加した。プレエマ
ルジョン添加終了後、更に4時間80℃を保持した後、
未反応の単量体を除去し、5%の水酸化ナトリウム水溶
液でpHを8に調整して、均質な粒子構造を有するカル
ボキシ変性スチレン−ブタジエン系ラテックス(M)
(ガラス転移温度10℃)を得た。合成ゴムラテックス
(M)の性状を表3に示す。
00部に対してワックスエマルジョン(中京油脂(株)
製 ハイドリンP7)を固形分換算で15部添加して固
形分濃度35%の水性エマルジョン組成物を得た。この
水性エマルジョン組成物を米坪75g/m2 のクラフト
紙の片面にメイヤーバーを用いて固形分で15g/m2
塗工し110℃で0.5分乾燥して防湿性紙を作成し
た。
性紙の作成方法に従って防湿性紙を作成し、透湿度、耐
ブロッキング性、離解性を測定した。
ンの固形分を2部又は45部とすること以外は、上記の
防湿性紙の作製方法に従って防湿性紙を作成し、透湿
度、耐ブロッキング性、離解性を測定した。
マルジョン(荒川化学(株)製 OKW−40 パラフ
ィンワックス含有量30%)を30部(固形分換算で9
部)添加して固形分濃度35%の水性エマルジョン組成
物を得た。この水性エマルジョン組成物を用いて上記と
同様にして防湿製紙を作成し、透湿度、耐ブロッキング
性、離解性を測定した。
性紙の作成方法に従って防湿性紙を作成し、透湿度、耐
ブロッキング性、離解性を測定した。
/m2 ;ラミネート量15μm)を用い、透湿度、耐ブ
ロッキング性、離解性を実施例に準じて測定した。
れ、特に紙の折り曲げなどによって防湿性が損なわれる
ことがなく、巻き取りあるいは包装時にブロッキングを
生じることのない防湿性紙を得ることができる。さらに
本発明によれば、古紙として回収した後、再生利用可能
な防湿性紙を得ることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 合成ゴムラテックスとワックス系エマル
ジョンとを配合してなる水性エマルジョン組成物を原紙
上に塗工し、乾燥させることにより形成される防湿層を
有する防湿性紙において、合成ゴムラテックスがアルカ
リ可溶性重合体の中和物の存在下に、共役ジエン化合物
及びこれと共重合可能なその他の化合物からなる単量体
を乳化重合することによって得られる合成ゴムラテック
スであることを特徴とする防湿性紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18651495A JP3481359B2 (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 防湿性紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18651495A JP3481359B2 (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 防湿性紙 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0921094A true JPH0921094A (ja) | 1997-01-21 |
JP3481359B2 JP3481359B2 (ja) | 2003-12-22 |
Family
ID=16189837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18651495A Expired - Fee Related JP3481359B2 (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 防湿性紙 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3481359B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US5968853A (en) * | 1997-03-10 | 1999-10-19 | The Procter & Gamble Company | Tissue with a moisture barrier |
JP2002060675A (ja) * | 2000-08-23 | 2002-02-26 | Asahi Kasei Corp | 紙塗工用防湿性ラテックス系組成物 |
WO2002070820A1 (fr) * | 2001-03-07 | 2002-09-12 | Nissin Shokuhin Kabushiki Kaisha | Materiau d'emballage et receptacle |
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1995
- 1995-06-30 JP JP18651495A patent/JP3481359B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US6132803A (en) * | 1997-03-10 | 2000-10-17 | The Procter & Gamble Company | Tissue with a moisture barrier |
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JP3481359B2 (ja) | 2003-12-22 |
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