JP2000087012A - 防湿加工用樹脂組成物及び防湿材 - Google Patents

防湿加工用樹脂組成物及び防湿材

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JP2000087012A
JP2000087012A JP25516098A JP25516098A JP2000087012A JP 2000087012 A JP2000087012 A JP 2000087012A JP 25516098 A JP25516098 A JP 25516098A JP 25516098 A JP25516098 A JP 25516098A JP 2000087012 A JP2000087012 A JP 2000087012A
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JP25516098A
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Chikao Kakinuma
親雄 柿沼
Keiichi Sunaga
圭一 須長
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ポリエチレンラミネ−ト紙並みの高防湿性能を
付与することができ、再生に際し樹脂層と紙との離解性
がよく、耐スベリ性がよく、ワックスの脱落のない防湿
加工用樹脂組成物を提供する 【解決手段】合成樹脂エマルジョンまたは合成ゴムラテ
ックス(1)と融点が45〜65℃のパラフィンワック
ス(2)と平均粒子径が1〜50μmの水酸化アルミニ
ウム(3)とを含んでなり、且つ該パラフィンワックス
(2)が、固形分換算で該合成樹脂エマルジョンまたは
合成ゴムラテックス(1)100重量部に対し0.3〜
150重量部である防湿加工用樹脂組成物及び防湿材に
関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防湿加工用樹脂組
成物に関するものであり、さらに詳しくは、紙または不
織布に塗工または含浸することによって、防湿性の層を
形成させる防湿加工用組成物に関するものであり、特に
故紙や損紙の回収が容易な防湿、防水組成物であり、特
に包装紙の分野に適用されるものである。
【0002】
【従来の技術】従来から防湿紙としては、原紙に塩化ビ
ニリデン樹脂を塗工した防湿コ−ト紙や、ポリエチレン
ラミネ−ト紙などがある。
【0003】これらの防湿紙は、防湿性能の面で良好で
あるため包装紙分野に適用されている。
【0004】近年、資源の有効利用および公害対策の面
から故紙や損紙の回収に際して、紙に再生することが容
易か否かという問題がある。この観点からポリエチレン
ラミネート紙の場合は、樹脂層と紙との解離が困難であ
り、故紙や損紙を回収しても再生し難いという問題があ
る。
【0005】また、塩化ビニリデン樹脂を塗工した場合
は、塗工紙の焼却廃棄処理するときハロゲンの有毒ガス
発生が、最近環境上問題となっている。
【0006】このように、いずれの防湿紙も問題点があ
り、代替防湿紙の開発が強く要求されている。
【0007】この代替技術として、ブタジエン系ラテッ
クス100重量部にワックス5〜200重量部を配合し
塗工することにより防湿紙を得る技術が、特公昭55−
2259号公報の中に提案されている。
【0008】しかし、この技術は、ワックスを使用して
いるため塗工面が滑りやすく、防滑剤などを用いても、
耐スベリ性を満足するものではない。また、塗工面の磨
耗によるワックスの脱落によってかえって防湿性能の低
下がみられる。さらに塗工紙の巻取り時の圧力によって
塗工紙のブロッキングなどの問題が発生する。
【0009】また、代替技術として、アクリル系エマル
ジョンにワックスをブレンドしてダンボ−ルへ塗工し、
防湿紙を製造する技術も提案されている(特公平2−1
671号公報)。
【0010】しかし、この技術で得られる防湿紙は、耐
スベリ性は満足するものであるが、防湿性は、上記塩化
ビニリデン樹脂塗工紙や、ポレエチレンラミネート紙に
較べて劣っている。
【0011】また、パラフィンワックスと特定のマレイ
ン化もしくはフマール化ロジンと多価アルコールとのエ
ステル化物とポリブテン等を含有するワックスエマルジ
ョンを防湿組成物として使用した技術がある(特公平3
−10759号公報)。
【0012】しかし、この防湿組成物を基材に塗布して
得られる防湿紙は、塗工面の摩耗によってワックスが脱
落し防湿性が低下するという問題がある。
【0013】また、紙支持体上の少なくとも片面にワッ
クス及び合成樹脂ラテックスを含む防湿層を形成してな
る防湿性紙において、該防湿層がアスペクト比5以上で
粒子径が5〜50μmの平板状顔料を含有し、しかもn
−パラフイン成分率が防湿層全体に対し0.5〜5.0
重量%である防湿性紙(特開平9−111696号公
報)に関する技術がある。
【0014】しかし、この技術は組成物を製造するとき
の顔料分散性、顔料配合での増粘により、低粘度化が難
しく低粘度を必要とする塗工機での塗工適性に問題があ
る。また、塗工紙の光沢性(白色度)と摩擦係数におい
ても十分満足の行く性能が得られないという問題があ
る。
【0015】そこで現在、紙業界、加工剤メ−カ−各社
でポリエチレンラミネ−ト紙に匹敵する防湿性を付与で
きると共に、故紙と損紙の回収が可能なエマルジョン系
の防湿加工用樹脂組成物の開発が望まれている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明はポリエチレン
ラミネ−ト紙並みの高防湿性能(JIS Z−020
8)を付与することができ、再生に際し樹脂層と紙との
離解性がよく、耐スベリ性がよく、ワックスの脱落のな
い防湿加工用樹脂組成物を提供することを目的とするも
のである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意研究を行なった結果、パラフィンワ
ックスエマルジョンと水酸化アルミニウムを特定割合で
ブレンドした組成物を使用した樹脂組成物を紙に塗工す
ることにより、ポリエチレンラミネ−ト並みの高い防湿
性能を発揮し、且つ故紙と損紙の回収が容易で、また耐
ブロッキング性に優れるものが得られることを発見し、
本発明を完成させるに到った。
【0018】すなわち[I]本発明は、合成樹脂エマル
ジョンまたは合成樹脂ラテックス(1)と融点が45〜
70℃のパラフィンワックス(2)と平均粒子径が1〜
50μmの水酸化アルミニウム(3)とを含んでなり、
且つ該パラフィンワックス(2)が、固形分換算で該合
成樹脂エマルジョンまたは合成ゴムラテックス(1)1
00重量部に対し0.3〜150重量部であることを特
徴とする防湿加工用樹脂組成物を提供するものであり、
【0019】また[II]本発明は、合成樹脂エマルジョ
ンまたは合成ゴムラテツクスの樹脂(1)が、Tg5〜
30℃の樹脂である上記[I]記載の組成物であり、
[III]本発明は、パラフインワックス(2)が、ノル
マルパラフィンワックスを90重量%以上含むものであ
る上記[I]又は[II]記載の組成物を提供するもので
あり、
【0020】さらに[IV]本発明は、水酸化アルミニウ
ム(3)が、固形分換算で合成樹脂エマルジョンまたは
合成ゴムラテックス(1)100重量部に対し5〜25
0重量部である上記[II]又は[III]記載の組成物を
提供するものであり、本発明は、上記[I]〜[IV]の
いずれか記載の防湿加工用樹脂組成物を基材に10〜5
0g/m2の厚さで塗布してなる防湿材を提供するもの
である。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明のパラフィンワックスは、
石油から分離され、精製された結晶性パラフィンであ
る。主としてノルマルパラフィン、イソパラフィン、シ
クロパラフィン等の構造のものがあるが、ノルマルパラ
フィンを90重量%以上含み、イソパラフィンとシクロ
パラフィンは10重量%以下であることが防湿性におい
て好ましい。また炭素原子数は、特に制限はないが、2
0〜35のものが好ましい。また融点は、通常40〜7
0℃の範囲で変化するが、本発明の目的である防湿性を
維持するには、45〜65℃であることが必要である。
45℃に満たないと、本発明組成物を基材に塗布後乾燥
工程において、基材にしみ込み防湿性を発揮せず、また
65℃を越えるとワックスが塗膜の表面にでないため防
湿性を発揮せず、好ましくない。さらに分子量は、特に
制限がないが、数平均分子量で330〜480あること
が防湿性を発揮する上で好ましい。
【0022】またパラフィンワックスの使用量は、0.
3〜150重量部であることが必要である。0.3重量
%未満では所期の防湿性能を得ることができず、又15
0重量部を越えると耐スベリ性の面で好ましくない。
【0023】パラフィンワックスの形態としては、固形
状またはこの固形状のものを乳化分散したエマルジョン
状のものが挙げられ、いずれの形態も使用することがで
きるが、合成樹脂エマルジョン等との相溶性の点でエマ
ルジョン状のものが好ましい。
【0024】乳化分散の際、乳化剤を使用することがで
きる。乳化剤としては、一般に市販されている陰イオン
性界面活性剤、非イオン界面活性剤、陽イオン界面活性
剤、両イオン界面活性剤などを使用することができる。
【0025】パラフィンワックスの市販品としては、た
とえば、115、120、125、130、135、1
40、150、EMUSTER0135、0136、0
384、[日本精蝋(株)製]が挙げられる。
【0026】パラフィンワックスと併用する本発明の必
須成分は水酸化アルミニウムである。水酸化アルミニウ
ムの平均粒子径は1μmから50μmのものであり、好
ましくは 粒子径が3μmから30μmのものである。
粒子径が1μm未満の場合には、耐ブロッキング性の点
で好ましくなく、又50μmを越えると造膜性、透湿性
及び工表面状態の点において好ましくない。
【0027】本発明はパラフィンワックスと水酸化アル
ミニウムを併用することによって、これを基材に塗布し
製造した防湿材において、透湿性、造膜性及び耐すべり
性を同時に満足するものが得られる。
【0028】また水酸化アルミニウムの使用量は、合成
樹脂エマルジョンまたは合成ゴムラテックスの固形分換
算で100重量部に対し5〜250重量部が好ましい。
水酸化アルミニウムが5重量部未満では耐ブロッキング
性の面で好ましくなく、又250重量部を越えると皮膜
形成において好ましくない。より好ましくは10〜15
0重量部である。
【0029】合成樹脂エマルジョンまたは合成ゴムラテ
ックスは、その種類は特に限定されるものではないが、
耐ブロッキング性、造膜性に起因する防湿性の点で、T
gが5〜30℃の合成樹脂エマルジョンまたは合成ゴム
ラテツクスが好ましい。
【0030】合成ゴムラテックス、又は合成樹脂エマル
ジョンは、以下に示すエチレン性不飽和単量体をそれぞ
れ単量重合体又は複数組み合わせて共重合体として製造
される。エチレン性不飽和単量体としては例えば、アク
リル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、メタクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、メタル
クル酸プロピル、アクリル酸ブチル、メタルリル酸ブチ
ル、アクリル酸ヘキシル、メタアクリル酸ヘキシル、ア
クリル酸ヘプチル、メタクリル酸ヘプチル、アクリル酸
オクチル、メタクリル酸オクチル、アクリル酸オクタデ
シル、メタクリル酸オクタデシル、などで例示されるア
クリル酸アルキルエステルおよびメタクリル酸アルキル
エステル;1,2ブタジェン、1,3ブタジェン、イソ
プレン、クロロプレン等の脂肪族共役ジエン単量体;ス
チレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、クロル
スチレン2、4―ジブロモスチレン等で示されるエチレ
ン性不飽和芳香 族単量体;アクリロニトリル、メタク
ロニトリル等の不飽和ニトリル;アクリル酸、メタクリ
ル酸、クロトン酸、マレイン酸およびその無水物、フマ
ル酸、イタコン酸並びに、不飽和ジカルボン酸モノアク
キルエステル例えば、マレイン酸モノメチル、フマル酸
モノエチル、イタコン酸モノノルマルブチル等のエチレ
ン性不飽和カルボン酸;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル等の如きビニルエステル;塩化ビニリデン臭化ビニリ
デン等の如き、ビニリデンハライド;アクリル酸−2−
ヒドロキシエチレル、アクリル酸−2−ヒドロキシプロ
ピル、メタクリル酸−2−ヒドロキルエチル等の如きエ
チレン性不飽和カルボン酸のヒドロキシアルキルエステ
ル;アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル等
の如きエチレン性不飽和カルボン酸のグリシジルエステ
ルおよび、アクリルアミド、メタクリルアミド、Nーメ
チロールアクリルアミド、N−メチロ−ルメタクリルア
ミド、N−ブトキシメチルアクリルアミド、ジアセトン
アクリルミド等のラジカル重合可能な単量体が挙げられ
る。
【0031】本発明で用いる合成ゴムラテックス、又は
合成樹脂エマルジョンは、上記のエチレン性不飽和単量
体を乳化重合することによって得られる。この際使用す
る乳化剤としては、一般に市販されている陰イオン性界
面活性剤、非イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、
両イオン界面活性剤などを使用することができる。これ
らのうち、防湿性をより高めるためには反応性乳化剤を
用いることが好ましい。この反応性乳化剤を用いること
によりソープフリー型のエマルジョンが得られる。 反
応性乳化剤としては、例えばスチレンスルホン酸ソー
ダ、ビニルスルホン酸ソーダ、ビニルスルホン酸ソ−
ダ、各種エチレン性不飽和基を有する乳化剤などを挙げ
ることができる。この中でも、特開昭58−20396
0号公報で示される下記の構造式を有する化合物が最も
好ましい。
【0032】
【化1】 (式中、Rは炭素数12のアルキル基、又は水素原子の
1つがフッ素原子で置換された炭素数18のアルキル基
を表し、MはNa、又はNH4表す。) また乳化剤を使用せず、合成ゴムラテックス、又は合成
樹脂エマルジョンの樹脂にカルボキシル基等の陰イオン
性基、第4級アンモニウム塩基等の陽イオン性基、エチ
レンオキサイド鎖等の非イオン性の官能基を含ませた自
己乳化型のソープフリーのエマルジョンを使用すること
もできる。
【0033】またワックスエマルジョンとの相溶性の点
から、乳化剤のイオン性、非イオン性を一致させること
が好ましい。例えばワックスエマルジョンに陰イオン性
界面活性剤を使用すれば合成樹脂エマルジョンも陰イオ
ン性界面活性剤を使用したものが好ましい。
【0034】乳化剤の使用量としては、合成ゴムラテッ
クス、又は合成樹脂エマルジョンの固形分換算で100
重量部に対して、0.1〜3重量部用いるのが好まし
い。乳化剤を3重量部を越えて用いた合成ゴムラテック
ス又は合成樹脂エマルジョンを本発明の水酸化アルミニ
ウムと組合せて用いても高い防湿性の発現は困難にな
る。
【0035】本発明の合成ゴムラテックスは、高い防湿
性能を得るためには、スチレンブタジエンゴム(SB
R)、メチルメタクリレートブタジエンゴム(MBR)
の水分散体が好ましい。
【0036】また、本発明の合成樹脂エマルジョンは、
上記エチレン性不飽和単量体を乳化重合したものである
が、高い防湿性能を得るためには、これらのエチレン性
不飽和単量体の中でも2−エチルヘキシルアクリレ−ト
を使用することが好ましい。
【0037】本発明の合成ゴムラテックス又は合成樹脂
エマルジョンを製造するに際しては、前記した単量体混
合物を、フリ−ラジカル発生触媒の存在下で、40℃〜
80℃で重合を行なえばよい。フリ−ラジカル発生触媒
としては、例えば過硫酸カリウム(K228)、過硫
酸アンモニウム[(NH4228]、過酸化水素等の
水性触媒、tert−ブチルハイドパ−オキサイド、クメン
ハイドロパ−オキサイド等の油性触媒が挙げられる。
【0038】またラジカル重合に通常用いられる添加
剤、例えば連鎖移動剤、エチレンジアミン四酢酸、pH
調整のためのアルカリ物質を必要に応じて使用すること
ができる。
【0039】本発明の合成ゴムラテッス又は合成樹脂エ
マルジョンは、未反応モノマーの臭気を低減する等のた
め、例えばストリッピング等の方法によって必要とされ
る固形分含量に濃縮されて使用することが好ましい。
【0040】合成ゴムラテックス又は合成樹脂エマルジ
ョンの最低造膜温度(MFT)としては、特に制限はな
いが、皮膜形成性を考慮すれば50℃以下が好ましい。
【0041】パラフィンワックスと水酸化アルミニウム
との混合物、合成ゴムラテックス又は合成樹脂エマルジ
ョンとの組み合わせ方法としては、この混合物を該合成
ゴムラテックス又は合成樹脂エマルジョンに混合しても
よいし、該混合物の存在下で合成ゴムラテックス又は合
成樹脂エマルジョン用単量体混合物を乳化重合してもよ
い。
【0042】本発明の防湿加工用樹脂組成物は、必要に
応じて、上記本発明組成物の成分の他に、界面活性剤、
多価アルコ−ル、水酸化アルミニウム以外の無機系物
質、増粘剤等を添加することができる。
【0043】界面活性剤及び多価アルコールは、塗工紙
を再生する場合の離解性を向上させるために使用するも
のである。この界面活性剤としては、例えば市販品とし
て、エマルゲン105、108、109P、120、1
23P、705、707、709、エマ−ル、エマ−ル
2F、ネオペレックスF25[花王(株)製]、ノイゲ
ンEA−80、120、140、142、160、17
0、190D、ネオコ−ルYSK、P[第一工業製薬
(株)]等が挙げられる。
【0044】また多価アルコ−ルとしては、エチレング
リコ−ル、ジエチレングリコ−ル、プロピレングリコ−
ル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル等が挙げられる。
【0045】水酸化アルミニウム以外の無機系物質とし
ては、例えば炭酸カルシウム、タルク、カオリン、酸化
チタン、酸化亜鉛、シリカ等が挙げられる。
【0046】増粘剤としては、例えばポリビニ−ルアル
コ−ル、ポリアクリル酸ソ−ダ塩、及びアンモニウム
塩、ポリエチレン系増粘剤等が挙げられる。
【0047】本発明の防湿加工用樹脂組成物を、基材に
塗布又は含浸させることにより、防湿紙等の防湿材が得
られる。
【0048】基材としては、紙、板紙、不織布、繊維基
材、木材などが挙げられる。基材に塗布し又は含浸する
方法としては、各種コ−タ−による塗工、含浸機による
含浸加工、又はサイズプレスによる加工等多種多様な加
工方法を用いることができる。
【0049】基材への塗工量としては、できるだけ低塗
工量がコスト面や故紙や損紙の回収面から、10〜50
g/m2となるよう塗工するのが好ましい。10g/m2
未満では高防湿性発現が困難であり、50g/m2を越
えると乾燥性が遅くなる。より好ましい塗工量は20〜
30g/m2である。
【0050】
【実施例】以下に合成例及び実施例をあげて本発明を説
明する。なお、例中の部および%はすべて重量基準とす
る。
【0051】合成例1 攪拌装置を備えた耐圧重合容器に水120部、水酸化ナ
トリウム0.1部、反応性乳化剤S−180[不飽和ア
ルキル硫酸塩、花王(株)製]を0.5部、エチレンジア
ミン四酢酸0.1部、スチレン30部、ブタジエン25
部、メチルメタクリレ−ト40部、アクリル酸5.0、
t−ドデシルメルカプタン0.1部を仕込み、攪拌を開
始し、反応温度60℃に昇温し、重合容器内温度が60
℃に達したとき、過硫酸アンモニウム0.1部を添加
し、反応を開始させた。7時間後、重合率が98%に達
したとき冷却を行なった。得られたラテックスは、重合
率98.6%であった。次いで、25%アンモニア水で
ラテックスのpHを9.0に調整し、その後水蒸気蒸留
によって乳化剤の含有量が1%以下の固形分50.1%
のSBRラテックス(以下LX−Aという)を得た。
【0052】合成例2 攪拌装置を備えた耐圧重合容器に水120部、水酸化ナ
トリウム0.1部、乳化剤ネオペレックスF−25[ア
ルキルベンゼンスルホン酸ソ−ダ塩、花王(株)製]を
0.5部、エチレンジアミン四酢酸0.1部、スチレン
30部、ブタジエン25部、メチルメタクリレ−ト40
部、アクリル酸5.0、t−ドデシルメルカプタン0.
1部を仕込み、攪拌を開始し、反応温度60℃に昇温
し、重合容器内温度が60℃に達したとき、過硫酸アン
モニウム0.1部を添加し、反応を開始させた。7時間
後、重合率が98%に達したとき冷却を行なった。得ら
れたラテックスは、重合率98.6%であった。次い
で、25%アンモニア水でラテックスのpHを9.0に
調整し、その後水蒸気蒸留によって乳化剤の含有量が1
%以下の固形分50.1%のSBRラテックス(以下L
X−Bという)を得た。
【0053】合成例3 攪拌装置を備えた重合容器に水120部、水酸化ナトリ
ウム0.1部、反応性乳化剤S−180[不飽和アルキ
ル硫酸塩、花王(株)製]を0.5部、エチレンジアミン
四酢酸0.1部、スチレン30部、2エチルヘキシルア
クリレート25部、メチルメタクリレート40部、アク
リル酸5.0、t−ドデシルメルカプタン0.1部を仕
込み、攪拌を開始し、反応温度70℃に昇温し、重合容
器内温度が70℃に達したとき、過硫酸アンモニウム
0.1部を添加し、反応を開始させた。7時間後、重合
率が98%に達したとき、冷却を行なった。得られたエ
マルジョンは、重合率98.6%であった。次いで、2
5%アンモニア水でエマルジョンのpHを9.0に調整
し、その後水蒸気蒸留によって乳化剤の含有量が1%以
下の固形分50.5%の共重合体合成樹脂エマルジョン
(以下EM−Aという)を得た。
【0054】実施例1〜8 攪拌装置を備えた耐圧重合容器に、パラフィンワックス
(軟化点60℃)と水酸化アルミニウム(平均粒子径1
μmから50μm)と、LX−A、LX−B及びEM−
Aをそれぞれ表1に示すとおり配合した。
【0055】合成例4 攪拌装置を備えた耐圧重合容器に水120部、パラフィ
ンワックス(軟化点60℃)を表1示す量で、水酸化ナ
トリウムを0.1部、反応性乳化剤S−180[不飽和
アルキル硫酸塩、花王(株)製]を0.5部、エチレンジ
アミン四酢酸を0.1部、スチレンを30部、ブタジエ
ンを25部、メチルメタクリレートを40部、アクリル
酸を5・0部、t−ドデシルメルカプタン0.1部を仕
込み攪拌を開始し、反応温度を60℃に昇温した重合容
器内温度が60℃に達したとき、過硫酸アンモニウム
0.1部を添加し、反応を開始させた。7時間後、重合
率が98%に達したとき冷却を行なった。得られたラテ
ックスは重合率98.6%であった。次いで、25%ア
ンモニア水でラテックスのpHを9.0に調整し、その
後水蒸気蒸留し、乳化剤の含有量が1%以下で、該エス
テル化合物の配合された固形物がそれぞれ49.9%と
50.1%のSBRラテックス(以下LX−1という)
を得た。
【0056】実施例9 パラフィンワックス、水酸化アルミニウムを表1のとお
り、配合し、本発明の防湿加工用組成物を得た。
【0057】比較例1〜6 パラフィンワックス、水酸化アルミニウム、雲母等を表
2のとおり、配合し、防湿加工用組成物を得た。
【0058】応用例1〜9 合成例で得られたSBRラテックスと合成樹脂エマルジ
ョンを用いて、実施例1〜9の防湿加工用組成物を市販
の上質紙(坪量70m2)に対して、マイヤ−ロットに
より塗工量約25g/m2を塗工し、熱風乾燥機にて1
20℃、1分間乾燥し、防湿塗工紙を加工した。
【0059】比較応用例1〜6 合成例で得られたラテックスと及びパラフィンワックス
を用いて、比較例1〜6の組成物を市販の上質紙(坪量
70g/m2)に対してマイヤ−ロットにより塗工量約
15g/m2を塗工して熱風乾燥機中120℃、1分間
乾燥した。又比較例6として、比較用に市販ポリエチレ
ンラミネ−ト紙を測定に入れた。
【0060】このようにして得られた加工紙について、
下記の試験方法により塗工量とJISZ0208に準じ
た透湿度(恒温恒湿条件下、40℃、90%湿度でのカ
ップ法)等を測定した。表3と表4に測定の結果を示
す。
【0061】この表4から比較例1〜5のラテックスの
防湿値は実施例1〜9で得られた値よりいずれも高く、
防湿性の点でポリエチレンラミネ−ト紙の代替防湿紙に
はなり得ないことがわかる。
【0062】表3、4の各物性は以下の試験方法により
測定し評価した。 <測定方法及び評価基準> 透湿度(g/m2、24hr);JIS 0208に準
じた恒温恒湿条件下、40℃、90%RHでのカップ法
で測定した。
【0063】磨耗後の透湿度(g/m2、24hr);
防湿塗工紙の塗工面と非塗工面を合わせ、荷重10Kg
をかけ、振盪機を用いて2分間左右に振とうを行い、塗
工面を磨耗した後、透湿度をJIS0208に準じて測
定した。
【0064】摩擦係数;摩擦係数試験法 JIS−P8
147 ( 水平法)に準じて測定した。 離解性;家庭用ミキサ−ポット中に535mlの温水4
0℃に25%水酸化ナトリウム0.8ml加え、3cm
角にカットした塗工紙1gを入れ、3分間離解を行い、
樹脂と紙の離解性を目視で判定した。
【0065】○: 離解性あり、 △: 離解性一部な
し、 ×: 理解性なし ブロッキング性;小型プレス機のプレス温度40℃に塗
工紙10×10cmの塗工面と黒画用紙を合わせ、プレ
ス圧10kg/cm2にて15分間プレスを行い、黒画
用紙塗工面に転写した状態を目視で判定した。
【0066】○:ブロッキングなし、 △:ブロッキン
グややあり、 ×:ブロッキングあり 光沢性(白色度);JIS−P8138(紙の不透明度
試験方法)に準じ測定した。
【0067】顔料分散性;防湿加工組成物をアプリケー
ター(バーコーター)にてガラス板上に塗工し、顔料の
分散状態を目視で判定した。
【0068】○:均一に分散 △:均一だが、分散
不十分 ×:塊があり分散していない 表面状態;塗工紙の塗工面に着色した溶剤を塗り、溶剤
が塗工紙の裏面に浸透していないか、指触と目視で判定
した。
【0069】○:浸透しない △:少し滲みあり
×:完全に浸透
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】
【0072】
【表3】
【0073】
【表4】
【0074】
【発明の効果】本発明の防湿加工用組成物を用いてなる
防湿材、特に防湿紙は、従来のポリマ−を用いた防湿塗
工紙に比べて防湿性能に優れているとともに摩耗後ワッ
クスの脱落が少なく、防湿性能の低下が極めて少ない。
また塗工紙の再パルプ化が容易である。更に、摩擦係数
と耐ブロキング性においても極めて優れており防湿加工
紙として大変有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D21H 5/00 Z Fターム(参考) 4H020 BA06 4J002 AC04W AC05W AC06W AC09W AE03X BC02W BC08W BC09W BC11W BD10W BD11W BF01W BF02W BG01W BG04W BG05W BG06W BG07W BG10W BG11W BG13W BH02W CD19W DE146 GG00 GK00 HA07 4L033 AC03 AC15 BA01 BA48 CA18 CA68 DA07 4L055 AG17 AG51 AG52 AG63 AG71 AG76 AG97 AH02 AH37 AJ04 BE08 EA14 EA16 EA20 EA32 FA30 GA05 GA47

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂エマルジョンまたは合成ゴムラテ
    ックス(1)と融点が45〜65℃のパラフィンワック
    ス(2)と平均粒子径が1〜50μmの水酸化アルミニ
    ウム(3)とを含んでなり、且つ該パラフィンワックス
    (2)が、固形分換算で該合成樹脂エマルジョンまたは
    合成ゴムラテックス(1)100重量部に対し0.3〜
    150重量部であることを特徴とする防湿加工用樹脂組
    成物。
  2. 【請求項2】合成樹脂エマルジョンまたは合成ゴムラテ
    ツクスの樹脂(1)のTgが5〜30℃である請求項1
    記載の組成物。
  3. 【請求項3】パラフインワックス(2)が、ノルマルパ
    ラフィンワックスを90重量%以上含むものである請求
    項1又は2記載の組成物。
  4. 【請求項4】水酸化アルミニウム(3)が、固形分換算
    で合成樹脂エマルジョンまたは合成ゴムラテックス
    (1)100重量部に対し5〜250重量部である請求
    項1〜3のいずれか1項記載の組成物。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1項記載の防湿加
    工用樹脂組成物を基材に10〜50g/m2の厚さで塗
    布してなる防湿材。
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