JPH09205004A - チップ抵抗器及びその製造方法 - Google Patents
チップ抵抗器及びその製造方法Info
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- JPH09205004A JPH09205004A JP8032711A JP3271196A JPH09205004A JP H09205004 A JPH09205004 A JP H09205004A JP 8032711 A JP8032711 A JP 8032711A JP 3271196 A JP3271196 A JP 3271196A JP H09205004 A JPH09205004 A JP H09205004A
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Abstract
ン以上蛇行している抵抗体を、印刷技法、トリミング加
工あるいはこれらの併用により形成してなるチップ抵抗
器及びその製造方法とすることにより、抵抗体の長さを
長くしえて、サージ特性を良好にし、また、トリミング
溝の形成が、抵抗値を兼ねているため、抵抗値精度を高
くしうる。 【解決手段】 基板11の両端に電極ペーストを印刷、
焼成して一対の電極12を形成し、次いで、電極12間
に3ターン蛇行して接続するように、抵抗ペーストをス
クリーン印刷、焼成して抵抗体13を形成することによ
り、チップ抵抗器10を製造する。
Description
るサージ特性に優れたチップ抵抗器及びその製造方法に
関するものである。
抗素子としてはチップ抵抗器が多く使用されており、ま
た、面実装化に伴いリード付き炭素被膜抵抗器からの置
き換えも盛んであり、サージ特性など新たな特性の要求
も増加している。一般的に、チップ抵抗器は、静電気や
電源ノイズ等の影響で発生するサージ電圧が印加された
場合に、その抵抗値が変化し易いという欠点があり、こ
の抵抗値変化は、抵抗体の長さが長いほど、また、抵抗
体の幅が広いほど、改善されることが知られている。し
かし、従来のチップ抵抗器1は、抵抗値修正の際に、図
6に示すように、レーザートリミング法で加工したトリ
ミング溝2により矩形状の抵抗体3の幅を減少させてい
るために、サージ電圧による抵抗値変化は、トリミング
することによりさらに大きくなる。
は、上述したとおり、抵抗値修正の際にトリミング溝で
抵抗体の幅を減少させているため、サージ特性をさらに
悪くしているなどの問題を生じている。そこで、本発明
は、基板の両端に設けた一対の電極間に、3ターン以上
蛇行している抵抗体を、印刷技法、トリミング加工、あ
るいは、これらの併用により形成してなるチップ抵抗器
及びその製造方法とすることにより、チップ抵抗器のサ
ージ特性を、容易に、従来より良好にすることを目的と
する。
解決するために創作されたものであって、第一には、チ
ップ抵抗器において、一対の電極間に3ターン以上蛇行
している抵抗体を有することを特徴とするものである。
この第一の構成のチップ抵抗器において、一対の電極間
を抵抗体が3ターン以上の蛇行している。従って、抵抗
体の長さが長くなり、サージ特性が従来よりも良好とな
る。また、第二には、第一の構成のチップ抵抗器であっ
て、抵抗体が、印刷技法とトリミング加工とにより形成
してなることを特徴とするものである。この第二の構成
のチップ抵抗器において、抵抗体が、スクリーン印刷等
とレーザートリミング等の技法により、一対の電極間を
3ターン以上蛇行状に形成される。従って、抵抗体の長
さが長くなり、サージ特性が従来よりも良好となる。
であって、基板の両端に一対の電極を形成し、次いで、
該電極間に3ターン以上蛇行している抵抗体を印刷技法
により形成してなることを特徴とするものである。この
第三のチップ抵抗器の製造方法において、スクリーン印
刷等の技法のみによる簡略な製造工程で抵抗体を形成
し、3ターン以上蛇行させて長さを長くできて、容易に
サージ特性を良好にすることができる。また、第四に
は、チップ抵抗器の製造方法であって、基板の両端に一
対の電極を形成し、次いで、該電極間に印刷技法により
矩形状の抵抗体を形成した後、トリミング加工により抵
抗値の修正をなし、かつ、3ターン以上蛇行している抵
抗体を形成してなることを特徴とするものである。この
第四のチップ抵抗器の製造方法において、レーザートリ
ミング等の技法により、トリミング溝を多く形成できる
ため、抵抗体を3ターン以上蛇行させて長さを長くで
き、抵抗値を矩形状の抵抗体に比べて数倍から20倍程
度まで増加させることができる。従って、一層サージ特
性を良好にすることができ、また、トリミング溝の形成
が、抵抗値の修正を兼ねているため、抵抗値精度の高い
チップ抵抗器を供給することができる。
法であって、基板の両端に一対の電極を形成し、次い
で、該電極間に印刷技法により1ターン以上蛇行してい
る抵抗体を形成した後、トリミング加工により抵抗値の
修正をなし、かつ、3ターン以上蛇行している抵抗体を
形成してなることを特徴とするものである。この第五の
チップ抵抗器の製造方法において、スクリーン印刷等と
レーザートリミング等の技法を併用することにより、ま
ず印刷技法により抵抗体を1ターン以上蛇行させるの
で、その後のトリミング加工によるトリミング溝の形成
は、印刷技法により蛇行している抵抗体を形成しない場
合に比べ少なくて済み、効率よく抵抗体を3ターン以上
蛇行させて長さを長くできる。従って、一層サージ特性
を良好にすることができ、また、トリミング溝の形成
が、抵抗値の修正を兼ねているため、抵抗値精度の高い
チップ抵抗器を供給することができる。
体例を図面を利用して説明する。図1を利用して第一具
体例を説明する。本発明に基づくチップ抵抗器10は、
直方体状の基板11と、該基板11の両端に印刷、焼成
した一対の電極12と、該電極12間にスクリーン印刷
の技法により3ターン蛇行して焼成した抵抗体13とよ
りなる。
の製造方法について説明する。まず、基板11の両端に
電極ペーストを印刷、焼成して一対の電極12を形成
し、次いで、該電極12間に3ターン蛇行して接続する
ように、抵抗ペーストをスクリーン印刷、焼成して抵抗
体13を形成する。従って、抵抗体13が3ターン蛇行
しているため、長さが十分長くなり、サージ特性を良好
なものとすることができる。また、スクリーン印刷のみ
の簡略な製造工程で上記チップ抵抗器を製造することが
できる。
発明に基づくチップ抵抗器20は、直方体状の基板21
と、該基板21の両端に印刷して焼成した一対の電極2
2と、該電極22間に矩形の抵抗体23をスクリーン印
刷、焼成した後、レーザートリミング法により5本のト
リミング溝24を形成した抵抗体23とよりなる。
の製造方法について説明する。まず、基板21の両端に
電極ペーストを印刷、焼成して一対の電極22を形成
し、次いで、該電極22間を接続するように矩形の抵抗
体23をスクリーン印刷により焼成した後、レーザート
リミング法により抵抗値の修正をなし、かつ、5本のト
リミング溝24を形成し、抵抗体23を5ターン分蛇行
させる。従って、抵抗体23がトリミング溝24が形成
されて5ターン蛇行しているため、長さが非常に長くな
り、抵抗値が矩形の抵抗体に対比して増加し、サージ特
性をより一層良好なものとすることができ、また、トリ
ミング溝の形成が、抵抗値の修正を兼ねているため、抵
抗値精度の高いチップ抵抗器を供給することができる。
発明に基づくチップ抵抗器30は、直方体状の基板31
と、該基板31の両端に印刷して焼成した一対の電極3
2と、該電極32間にスクリーン印刷により2ターン蛇
行して焼成した後、レーザートリミング法により1本の
トリミング溝34を形成した抵抗体33とよりなる。
の製造方法について説明する。まず、基板31の両端に
電極ペーストを印刷、焼成して一対の電極32を形成
し、次いで、該電極32間に2ターン蛇行して接続する
ように、抵抗ペーストをスクリーン印刷、焼成して抵抗
体33を形成した後、レーザートリミング法により抵抗
値の修正をなし、かつ、1本のトリミング溝34を形成
し、抵抗体33を3ターン分蛇行させる。従って、スク
リーン印刷等とレーザートリミング等の技法の併用によ
り、トリミング加工によるトリミング溝の形成は少なく
て済み、効率よく製造ができ、抵抗体33が3ターン蛇
行しているため、長さが十分に長くなり、サージ特性を
良好なものとすることができ、また、トリミング溝の形
成が、抵抗値の修正を兼ねているため、抵抗値精度の高
いチップ抵抗器を供給することができる。
する。本発明に基づくチップ抵抗器40は、直方体状の
基板41と、該基板41の両端に印刷して焼成した一対
の電極42と、該電極42間にスクリーン印刷により2
ターン蛇行して焼成した後、レーザートリミング法によ
り2本のトリミング溝44を形成した抵抗体43とより
なる。
の製造方法について説明する。まず、基板41の両端に
電極ペーストを印刷、焼成して一対の電極42を形成
し、次いで、該電極42間に2ターン蛇行して接続する
ように、抵抗ペーストをスクリーン印刷、焼成して抵抗
体43を形成した後、レーザートリミング法により抵抗
値の修正をなし、かつ、2本のトリミング溝44を形成
し、抵抗体43を4ターン分蛇行させる。従って、抵抗
体43が4ターン蛇行しているため、長さが大変長くな
り、サージ特性をより良好なものとすることができ、ま
た、トリミング溝の形成が、抵抗値の修正を兼ねている
ため、抵抗値精度の高いチップ抵抗器を供給することが
できる。
要素の形状、大きさ、材質形成方法等は、前記した課
題、解決手段及び後記する発明の効果が達成される範囲
内においてそれぞれ任意に定められてよく、これらの変
更はいずれも本発明の要旨を何ら変更するものでないこ
とは申すまでもない。
チップ抵抗器によれば、サージ特性が従来よりも良好と
なる。また、本発明に基づく請求項3に記載のチップ抵
抗器の製造方法によれば、スクリーン印刷等の技法のみ
による簡略な製造工程で抵抗体を形成することができ、
かつ、抵抗体が3ターン以上蛇行して長さが十分に長く
なり、容易にサージ特性を良好にすることができる。ま
た、本発明に基づく請求項4に記載のチップ抵抗器の製
造方法によれば、抵抗体が3ターン以上蛇行して長さが
十分に長くなり、抵抗値が矩形状の抵抗体に比べて数倍
から20倍程度まで増加可能となり、一層サージ特性を
良好にし、また、トリミング溝の形成が、抵抗値の修正
を兼ねているため、抵抗値精度が高くなる効果がある。
チップ抵抗器の製造方法によれば、スクリーン印刷等と
レーザートリミング等の技法を併用するため、トリミン
グ加工によるトリミング溝の形成は印刷技法を使用しな
い場合に比し少なくて済み、抵抗体が3ターン以上蛇行
して長さが十分に長くなり、一層サージ特性を良好に
し、また、トリミング溝の形成が、抵抗値の修正を兼ね
ているため、抵抗値精度が高くなる効果がある。以上説
明したように、本発明は、従来にない独特の効果を奏
し、まことに実用的で優れた発明である。
Claims (5)
- 【請求項1】 チップ抵抗器において、一対の電極間に
3ターン以上蛇行している抵抗体を有することを特徴と
するチップ抵抗器 - 【請求項2】 抵抗体が、印刷技法とトリミング加工と
により形成してなることを特徴とする請求項1記載のチ
ップ抵抗器 - 【請求項3】 基板の両端に一対の電極を形成し、次い
で、該電極間に3ターン以上蛇行している抵抗体を印刷
技法により形成してなることを特徴とするチップ抵抗器
の製造方法。 - 【請求項4】 基板の両端に一対の電極を形成し、次い
で、該電極間に印刷技法により矩形状の抵抗体を形成し
た後、トリミング加工により抵抗値の修正をなし、か
つ、3ターン以上蛇行している抵抗体を形成してなるこ
とを特徴とするチップ抵抗器の製造方法。 - 【請求項5】 基板の両端に一対の電極を形成し、次い
で、該電極間に印刷技法により1ターン以上蛇行してい
る抵抗体を形成した後、トリミング加工により抵抗値の
修正をなし、かつ、3ターン以上蛇行している抵抗体を
形成してなることを特徴とするチップ抵抗器の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08032711A JP3138631B2 (ja) | 1996-01-26 | 1996-01-26 | チップ抵抗器及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08032711A JP3138631B2 (ja) | 1996-01-26 | 1996-01-26 | チップ抵抗器及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09205004A true JPH09205004A (ja) | 1997-08-05 |
JP3138631B2 JP3138631B2 (ja) | 2001-02-26 |
Family
ID=12366432
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08032711A Expired - Lifetime JP3138631B2 (ja) | 1996-01-26 | 1996-01-26 | チップ抵抗器及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3138631B2 (ja) |
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-
1996
- 1996-01-26 JP JP08032711A patent/JP3138631B2/ja not_active Expired - Lifetime
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