JPH09326303A - チップ部品 - Google Patents

チップ部品

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JPH09326303A
JPH09326303A JP14046196A JP14046196A JPH09326303A JP H09326303 A JPH09326303 A JP H09326303A JP 14046196 A JP14046196 A JP 14046196A JP 14046196 A JP14046196 A JP 14046196A JP H09326303 A JPH09326303 A JP H09326303A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chip
resistance value
opposing
chip component
thermistor
Prior art date
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Pending
Application number
JP14046196A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Fukai
徹也 深井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Soshin Electric Co Ltd
Original Assignee
Soshin Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Soshin Electric Co Ltd filed Critical Soshin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】容積、抵抗値精度が従来と変わらず、低抵抗の
負の温度係数を有するチップ型サーミスタを提供する。 【解決手段】チップ型サーミスタ(チップ部品)21を
構成する対向電極22、23の対向辺22a、23aを
斜めに平行に対向させる構成とする。このため、チップ
部品21の大きさを変えずに対向長Lを長くすることが
できる。対向電極22、23間の抵抗値をRとしたと
き、その抵抗値Rは、基本的には、セラミック基体24
の固有抵抗をρ[Ω/m]とし、対向長をL、対向間隔
をdとしたとき、R=ρ・d/Lで表すことができるの
で、対向長Lを長くした場合には、反比例的に抵抗値R
を小さくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、負抵抗
温度特性を有する積層チップ型サーミスタに適用して好
適なチップ部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば、増幅回路の利得また
は発振器の発振周波数の温度補償用または温度検知用の
電子部品としてサーミスタが採用されている。そして、
最近の携帯電話等の電子機器の小型化、薄型化の進展に
伴い、サーミスタも表面実装用のチップ部品(チップ型
サーミスタとも呼ばれる。)として提供されるようにな
ってきている。
【0003】この種の従来技術に係るチップ型サーミス
タとして、例えば、特開平4−130702号公報に公
表されたものがある。
【0004】このチップ型サーミスタは、その製造方法
を概略的に説明すると、図6に示すように、グリーンシ
ート1上に対向電極となる導体パターン2、3を印刷塗
布し、その導体パターン2、3の塗布面上にグリーンシ
ート4を積層圧着し、グリーンシート積層体チップ5
(図7参照)を作成する。
【0005】つぎに、このグリーンシート積層体チップ
5の両端に図示していない電極材料ペーストを付けて焼
成することで、その長さ方向の縦断面を図8に示す積層
チップ型サーミスタ8が完成する。図8において、符号
6、7は、電極材料ペーストが焼成された外部電極、符
号11は、グリーンシート1とグリーンシート4とが焼
成され一体化されたセラミック基体、符号12、13
は、印刷塗布された導体パターンが焼成された内部電極
をそれぞれ表す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電子機器の
小型化および薄型化を達成するためには、通常、低消費
電力化が必要条件とされ、電力は電流値の自乗と抵抗値
との積になることから、低消費電力化のためには、サー
ミスタもより抵抗値が低いことが好ましい。また、低抵
抗値であれば、自己発熱による抵抗値の変動も最小限に
抑制することができ、温度補償の回路設計も簡単にな
る。
【0007】抵抗値を数100Ω以下、好ましくは、数
10Ω以下にするためには、図7および図8に示す積層
チップ型サーミスタ8を構成する矩形状の内部電極1
2、13の対向間隔dを狭くする必要がある。
【0008】しかしながら、対向間隔dを狭くすると、
前記導体パターン(対向電極)2、3の印刷塗布には、
一定の印刷精度があるため、これを原因として積層チッ
プ型サーミスタ8の抵抗値のばらつきが相対的に増加
し、このばらつきを補償するための回路構成が複雑にな
る(例えば、ばらつき補償用の可変抵抗器が必要となる
等)という新たな問題が発生する。
【0009】なお、上述の特開平4−130702号公
報には、図9に示すように、セラミック基体15上に矩
形電極16、17を互い違いに形成する構成も公表され
ているが、この構成では、チップ部品の横幅が広くなっ
てしまい、小型化の要請に反するという問題がある。
【0010】チップ部品は、そのサイズが、開発当初の
3216タイプ(長さ3.2mm×幅1.6mmのタイ
プを意味する。以下同じ)、2012タイプから最近で
は、1608タイプ、1005タイプのものも提供され
るようになってきており、このような大きさで所望の抵
抗値精度を有する低抵抗のチップサーミスタを作成する
ことは極めて困難である。
【0011】この発明はこのような課題を考慮してなさ
れたものであり、抵抗値精度は、従来と同等であるが、
小型で低抵抗のチップ部品を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、例えば、図
1に示すように、セラミック基体上に導体パターンによ
り対向電極が形成されるチップ部品において、対向電極
22、23の対向辺22a、23aを斜めに平行に対向
させて、対向長Lを長くした部分を有することを特徴と
する。
【0013】この発明によれば、対向電極の対向辺を斜
めに平行に対向させる構成としているので、チップ部品
の大きさを変えずに対向長を長くすることができる。対
向電極間の抵抗値をRとしたとき、その抵抗値Rは、基
本的には、セラミック基体の固有抵抗をρ[Ω/m]と
し、対向長をL、対向間隔をdとしたとき、次の(1)
式で表すことができるので、対向長Lを長くした場合に
は、反比例的に抵抗値Rを小さくすることができる。
【0014】R=ρ・d/L …(1) この場合、セラミック基体24を負の抵抗温度係数を有
する材料とすることで、チップ部品として負の温度係数
を有するチップ型サーミスタを得ることができる。
【0015】なお、斜め対向電極が形成されたセラミッ
ク基体を積層構造とし、外部電極を用いて各層の対向電
極を並列的に接続することにより、厚みは増加するが、
抵抗値Rを一層低い値とすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。
【0017】まず、この発明の一実施の形態のチップ型
サーミスタの製造方法について説明する。なお、一般的
なチップ型サーミスタの製造方法は、上述の特開平4−
130702号公報、あるいは特公平5−54681号
公報等により公知であるので簡単に説明する。 Mn、Co、Ni、Cu、Biの酸化物をを混合し
て仮焼し、仮焼したものを粉砕して、PVBよりなるバ
インダと混合してスラリーを作成する。作成したスラリ
ーをドクターブレード法によるテープ成型器にかけてサ
ーミスタのグリーンシートを得る。 サーミスタのグリーンシートにスクリーン印刷法に
より、銀粉、ガラス粉、有機質バインダよりなる電極材
料を、いわゆる多数個取りマスクを介して印刷塗布し電
極パターン(この発明に固有の電極パターンの形状につ
いては後述する。)を複数形成する。 電極パターンが塗布形成されたグリーンシートの方
向を所定方向に合わせ所定枚数積層して圧着し、個別の
チップ部品の形状に切断した後、バインダーを焼失させ
てから焼結させる(焼成させる)。 焼成後のチップ部品の両端を電極材料ペーストに浸
漬させてから再度焼成することでチップ部品であるチッ
プ型サーミスタ(積層させた場合には、積層チップ型サ
ーミスタ)を得ることができる。その後、必要に応じ
て、電極のめっき処理、チップ型サーミスタの樹脂コー
ティング処理を行う。
【0018】図1Aは、上述の方法で製造された完成品
としてのチップ部品であるチップ型サーミスタ21の長
さ方向の縦断面構成を示している。
【0019】図1Bは、そのチップ型サーミスタ(チッ
プ部品ともいう。)21の導体パターンで形成されてい
る電極(セラミック基体24の内部に配置されているの
で内部電極ともいう。また対向電極ともいう。)22、
23を含む部分の平面を透視的に見た構成を示してい
る。なお、図1Bにおいて、点を施した部分はセラミッ
ク基体24である。図1Bでは、外部電極25、26は
省略して描いている。
【0020】図1Bから分かるように、対向電極22、
23の対向辺22a、23aを斜めに平行に対向する構
成としているので、チップ部品21の大きさを変えず
に、対向長Lを長くすることができる。なお、対向電極
22、23の形状は、楔状的形状に見えるともいえる。
【0021】チップ部品21の抵抗値Rは、対向電極2
2、23間の抵抗値Rである。対向電極22、23間の
抵抗値Rは、基本的には、セラミック基体24の固有抵
抗をρ[Ω/m]とし、対向長をL、対向間隔をdとし
たとき、次の(1)式で表すことができるので、対向長
Lが長くなった分だけ、反比例的に抵抗値Rを小さくす
ることができる。
【0022】R=ρ・d/L …(1) なお、対向間隔dは、従来技術と同等であるので、印刷
のずれを原因とする抵抗値精度(ばらつき)は従来技術
と同等である。
【0023】製造したチップ型サーミスタ21のサイズ
は、1608タイプ(厚み0.8t以下)、1005タ
イプ(厚み0.5t以下)の2タイプである。
【0024】上述の材料を使用して製作したこれら2タ
イプのチップ型サーミスタ21は、負の温度係数を有
し、かつ抵抗値Rを、数10Ω程度以下の値にすること
ができた。
【0025】その上、対向長Lは電極幅であり、その電
極幅が図6に示した従来技術に係る矩形形状の対向電極
2、3に比較して幅広であるので、セラミック基体24
中を流れる電流の通路が広くなり、図6に比較して電流
密度がチップ部品21内で均一となることから発熱が均
一となり、自己発熱を原因とする抵抗値の変化特性の線
形性の悪化を抑制することができるという効果も得られ
る。発熱による抵抗値変化が従来技術と同程度で良い場
合には電流容量を大きく採ることができる。
【0026】内部電極22、23は、図2に示すよう
に、内部積層2層構成として外部電極25、26で一端
を電気的に並列に接続することで、さらに低抵抗のチッ
プ型サーミスタ30を構成することもできる。内部を3
層以上の積層構成とした並列接続構成とすることもでき
る。
【0027】また、他の実施の形態として、図3に示す
ように、対向電極22′、23′をセラミック基体24
の表面側に配置した並列接続のチップ型サーミスタ31
の構成としてもよい。
【0028】さらに、図4に示すように、図2例、図3
例に示す積層形のチップ型サーミスタ30、31におい
て、上下の対向電極22、23を180°回転させて配
置するようにしたチップ型サーミスタ32としてもよ
い。3層以上の構成の場合には、0°と180°回転と
を交互に配置するようにしてもよい。
【0029】図5は、他の実施の形態のチップ型サーミ
スタ33の対向電極35、36を含む部分の構成を示し
ている。
【0030】この図5例においても、対向電極35、3
6の対向辺35a、36aと対向辺35b、36bをそ
れぞれ斜めに平行に対向する構成としているので、チッ
プ部品の大きさを変えずに、対向長を長くすることがで
きる。この場合、対向電極35、36の形状は、鋸歯状
的形状に見えるともいえる。
【0031】なお、この発明は上述の実施の形態に限ら
ず、チップ部品としては、チップ型サーミスタに限定さ
れることなく、チップ抵抗器、チップコンデンサ等の他
のチップ部品にも適用することができる等、この発明の
要旨を逸脱することなく種々の構成を採り得ることはも
ちろんである。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、対向電極の対向辺を斜めに平行に対向させる構成と
しているので、チップ部品の大きさを変えずに対向電極
の対向長を長くすることができる。この場合、例えば、
抵抗値は対向長に反比例して小さくなるので、抵抗値の
小さいチップ部品を製作することができるという効果が
達成される。
【0033】矩形状の対向電極を有する従来の技術によ
るチップ部品において、同じ大きさ(同一サイズ)でよ
り低抵抗のチップ部品を作成する場合には、対向電極間
隔を狭くせざるを得ないので、対向電極を形成する際の
印刷スクリーンによる印刷精度を原因とする抵抗値の誤
差が相対的に大きくなってしまうという問題があった
が、この発明によれば、容積が同一で、かつ抵抗値の精
度が同一であって、より低抵抗のチップ部品を製作する
ことができるという効果が達成される。
【0034】また、電極対向長が増加するので、チップ
部品の基体としての、例えば、抵抗体を流れる電流密度
が小さくなり、チップ部品内での発熱が均一になり、自
己発熱による抵抗値の変化特性の線形性をより保持でき
るという効果も達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態の構成を示す図であっ
て、図1Aはチップ型サーミスタの長さ方向の縦断面
図、図1Bは内部電極の構成を示す平面図である。
【図2】2層構造の内部対向電極を有するチップ型サー
ミスタの断面図である。
【図3】表面と裏面に対向電極を有するチップ型サーミ
スタの断面図である。
【図4】斜め平行対向電極を有するチップ型サーミスタ
の他の実施の形態の電極配置構成を示す平面図である。
【図5】斜め平行対向電極を有するチップ型サーミスタ
のさらに他の実施の形態の電極形状を示す平面図であ
る。
【図6】矩形電極を有する従来の技術によるチップ型サ
ーミスタの分解斜視図である。
【図7】図6例のチップ型サーミスタの構成を示す斜視
図である。
【図8】従来の技術によるチップ型サーミスタの縦断面
図である。
【図9】従来の技術による他の構成のチップ型サーミス
タの電極構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
21、30、31、32、33…チップ型サーミスタ 22、23、35、36…対向電極 22a、23a、35a、35b、36a、36b…対
向辺 24…セラミック基体 25、26…外部電極

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミック基体上に導体パターンにより対
    向電極が形成されるチップ部品において、 前記対向電極の対向辺を斜めに平行に対向させて、対向
    長を長くした部分を有することを特徴とするチップ部
    品。
  2. 【請求項2】前記セラミック基体が負の抵抗温度特性を
    有することを特徴とする請求項1記載のチップ部品。
  3. 【請求項3】前記斜め対向電極が形成されたセラミック
    基体を少なくとも1層有することを特徴とする請求項1
    または2に記載のチップ部品。
JP14046196A 1996-06-03 1996-06-03 チップ部品 Pending JPH09326303A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013114293A1 (en) * 2012-01-30 2013-08-08 Pst Sensors (Proprietary) Limited Large area temperature sensor
JP2019523545A (ja) * 2016-05-10 2019-08-22 テーデーカー エレクトロニクス アーゲー 多層素子及び多層素子を製造するための方法

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CN104204751A (zh) * 2012-01-30 2014-12-10 Pst传感器(私人)有限公司 大面积温度传感器
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