JPH09197184A - 光ファイバコネクタ - Google Patents
光ファイバコネクタInfo
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- JPH09197184A JPH09197184A JP2327396A JP2327396A JPH09197184A JP H09197184 A JPH09197184 A JP H09197184A JP 2327396 A JP2327396 A JP 2327396A JP 2327396 A JP2327396 A JP 2327396A JP H09197184 A JPH09197184 A JP H09197184A
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- Japan
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- optical fiber
- pipe
- ferrule
- hole
- insertion hole
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 作製が容易でコストが安い光ファイバコネク
タを提供する。 【解決手段】 中央側に貫通の開口部1を形成して成る
フェルール3の開口部1に掛け渡して、フェルール3に
両側を支持された金属製のパイプ6をインサート成形に
より設け、パイプ6の穴14とこの穴14に連通するフェル
ール3の連通穴15とにより光ファイバ挿通孔18を形成す
る。先端側の被覆を除去した光ファイバ心線8を光ファ
イバ挿通孔18に挿入し、その先端面13をフェルール3の
接続端面10と一致させた状態で、パイプ6の途中を縮径
方向に変形して変形部21を形成し、光ファイバ心線8を
光ファイバ挿通孔18に固定する。
タを提供する。 【解決手段】 中央側に貫通の開口部1を形成して成る
フェルール3の開口部1に掛け渡して、フェルール3に
両側を支持された金属製のパイプ6をインサート成形に
より設け、パイプ6の穴14とこの穴14に連通するフェル
ール3の連通穴15とにより光ファイバ挿通孔18を形成す
る。先端側の被覆を除去した光ファイバ心線8を光ファ
イバ挿通孔18に挿入し、その先端面13をフェルール3の
接続端面10と一致させた状態で、パイプ6の途中を縮径
方向に変形して変形部21を形成し、光ファイバ心線8を
光ファイバ挿通孔18に固定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信等に用いら
れる光ファイバ心線を接続するための光ファイバコネク
タに関するものである。
れる光ファイバ心線を接続するための光ファイバコネク
タに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ心線(光ファイバ)同士を着
脱自在に接続するために、様々な形態の光ファイバコネ
クタが提案され、実用化されており、特に、光ファイバ
挿通孔を形成して成るフェルールに光ファイバ心線を挿
入し、光ファイバ心線を接着剤により光ファイバ挿通孔
に挿通固定したものが広く用いられている。フェルール
は、一般に、プラスチック(樹脂)や金属等の成形体に
より形成された不透明なハウジングであり、このフェル
ールに光ファイバ心線を固定するための接着剤として
は、例えば熱硬化性の接着剤等が用いられている。
脱自在に接続するために、様々な形態の光ファイバコネ
クタが提案され、実用化されており、特に、光ファイバ
挿通孔を形成して成るフェルールに光ファイバ心線を挿
入し、光ファイバ心線を接着剤により光ファイバ挿通孔
に挿通固定したものが広く用いられている。フェルール
は、一般に、プラスチック(樹脂)や金属等の成形体に
より形成された不透明なハウジングであり、このフェル
ールに光ファイバ心線を固定するための接着剤として
は、例えば熱硬化性の接着剤等が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
如く、例えば熱硬化性の接着剤等を用いて光ファイバ心
線をフェルールに固定するためには、接着剤を加熱硬化
するための長い時間が必要となり、光ファイバコネクタ
の作製時間が長くなってしまい、光ファイバコネクタの
コストが高くなってしまうといった問題があった。しか
も、接着剤を加熱硬化させるためには、通常、光ファイ
バコネクタごと加熱を行わなければならず、この加熱の
ための大掛かりで持ち運びにくい加熱装置を必要とする
ために、益々光ファイバコネクタのコストを高くしてし
まうといった問題があった。
如く、例えば熱硬化性の接着剤等を用いて光ファイバ心
線をフェルールに固定するためには、接着剤を加熱硬化
するための長い時間が必要となり、光ファイバコネクタ
の作製時間が長くなってしまい、光ファイバコネクタの
コストが高くなってしまうといった問題があった。しか
も、接着剤を加熱硬化させるためには、通常、光ファイ
バコネクタごと加熱を行わなければならず、この加熱の
ための大掛かりで持ち運びにくい加熱装置を必要とする
ために、益々光ファイバコネクタのコストを高くしてし
まうといった問題があった。
【0004】さらに、接着剤は、加熱硬化する過程で一
時的に粘度が低下するために、この接着剤が光ファイバ
心線の外周面と光ファイバ挿通孔の内面との間の隙間を
流れてフェルールの接続端面まで流れ出し、表面張力に
よってフェルールの接続端面に付着したまま硬化してし
まう。そこで、このフェルールの接続端面に付着硬化し
た接着剤を鏡面に研磨しなければならないため、この鏡
面研磨のための大きくて持ち運びにくい研磨機が必要と
なり、かつ、この研磨機によってフェルールの接続端面
を研磨するために長い時間が必要となった。そのため、
光ファイバコネクタの作製時間が益々長くかかり、光フ
ァイバコネクタ作製に必要な治工具類も多くなり、光フ
ァイバコネクタが益々コストアップしてしまうといった
問題が生じていた。
時的に粘度が低下するために、この接着剤が光ファイバ
心線の外周面と光ファイバ挿通孔の内面との間の隙間を
流れてフェルールの接続端面まで流れ出し、表面張力に
よってフェルールの接続端面に付着したまま硬化してし
まう。そこで、このフェルールの接続端面に付着硬化し
た接着剤を鏡面に研磨しなければならないため、この鏡
面研磨のための大きくて持ち運びにくい研磨機が必要と
なり、かつ、この研磨機によってフェルールの接続端面
を研磨するために長い時間が必要となった。そのため、
光ファイバコネクタの作製時間が益々長くかかり、光フ
ァイバコネクタ作製に必要な治工具類も多くなり、光フ
ァイバコネクタが益々コストアップしてしまうといった
問題が生じていた。
【0005】本発明は上記従来の課題を解決するために
なされたものであり、その目的は、光ファイバコネクタ
の作製時に大掛かりな治工具類を必要とせず、短時間で
容易に作製することが可能であり、コストが安い光ファ
イバコネクタを提供することにある。
なされたものであり、その目的は、光ファイバコネクタ
の作製時に大掛かりな治工具類を必要とせず、短時間で
容易に作製することが可能であり、コストが安い光ファ
イバコネクタを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成により課題を解決するため
の手段としている。すなわち、本発明は、中央側に貫通
の開口部が形成されて成るフェルールを有し、該フェル
ールの開口部に掛け渡して該フェルールに両側を支持さ
れたパイプが設けられており、このフェルールには該パ
イプの両側支持部にパイプの穴と連通した貫通の連通穴
が形成されてこの連通穴とパイプの穴とにより光ファイ
バ挿通孔が形成されており、該光ファイバ挿通孔には光
ファイバ心線がその先端側の被覆を除去されて挿入され
ており、前記パイプの途中が縮径方向に変形されて光フ
ァイバ心線が光ファイバ挿通孔に固定され、該光ファイ
バ心線の被覆が除去された光ファイバ先端面が前記フェ
ルールの接続端面と略一致していることを特徴として構
成されている。
に、本発明は次のような構成により課題を解決するため
の手段としている。すなわち、本発明は、中央側に貫通
の開口部が形成されて成るフェルールを有し、該フェル
ールの開口部に掛け渡して該フェルールに両側を支持さ
れたパイプが設けられており、このフェルールには該パ
イプの両側支持部にパイプの穴と連通した貫通の連通穴
が形成されてこの連通穴とパイプの穴とにより光ファイ
バ挿通孔が形成されており、該光ファイバ挿通孔には光
ファイバ心線がその先端側の被覆を除去されて挿入され
ており、前記パイプの途中が縮径方向に変形されて光フ
ァイバ心線が光ファイバ挿通孔に固定され、該光ファイ
バ心線の被覆が除去された光ファイバ先端面が前記フェ
ルールの接続端面と略一致していることを特徴として構
成されている。
【0007】また、前記パイプはフェルールにインサー
ト成形された金属により形成されていること、前記パイ
プの内面には弾性部材がコーティングされていること、
前記パイプは金属製パイプの内側に弾性部材のパイプが
挿入された多重パイプと成していることも本発明の特徴
的な構成とされている。
ト成形された金属により形成されていること、前記パイ
プの内面には弾性部材がコーティングされていること、
前記パイプは金属製パイプの内側に弾性部材のパイプが
挿入された多重パイプと成していることも本発明の特徴
的な構成とされている。
【0008】上記構成の本発明において、フェルールの
開口部に掛け渡して設けられたパイプの穴と、このパイ
プの穴に連通したフェルールの連通穴とにより光ファイ
バ挿通孔が形成され、光ファイバ心線はこの光ファイバ
挿通孔に挿入されており、パイプの途中が縮径方向に変
形されて光ファイバ心線が光ファイバ挿通孔に固定され
ているために、本発明においては、光ファイバ心線を光
ファイバ挿通孔に固定するために接着剤を用いていた従
来の光ファイバコネクタと異なり、接着剤を加熱硬化す
るための装置や加熱硬化させるための時間は不要とな
る。
開口部に掛け渡して設けられたパイプの穴と、このパイ
プの穴に連通したフェルールの連通穴とにより光ファイ
バ挿通孔が形成され、光ファイバ心線はこの光ファイバ
挿通孔に挿入されており、パイプの途中が縮径方向に変
形されて光ファイバ心線が光ファイバ挿通孔に固定され
ているために、本発明においては、光ファイバ心線を光
ファイバ挿通孔に固定するために接着剤を用いていた従
来の光ファイバコネクタと異なり、接着剤を加熱硬化す
るための装置や加熱硬化させるための時間は不要とな
る。
【0009】また、本発明においては、前記の如く、接
着剤を用いずに光ファイバ心線を光ファイバ挿通孔に固
定するために、接着剤がフェルールの接続端面側に付着
することはなく、フェルールの接続端面に付着した状態
で硬化した接着剤をフェルールの接続端面の研磨により
除く必要はなく、フェルールの接続端面の研磨のための
時間や研磨機も不要となる。したがって、本発明の光フ
ァイバコネクタは、短時間で容易に作製することが可能
となり、コストが安い光ファイバコネクタとなり、上記
課題が解決される。
着剤を用いずに光ファイバ心線を光ファイバ挿通孔に固
定するために、接着剤がフェルールの接続端面側に付着
することはなく、フェルールの接続端面に付着した状態
で硬化した接着剤をフェルールの接続端面の研磨により
除く必要はなく、フェルールの接続端面の研磨のための
時間や研磨機も不要となる。したがって、本発明の光フ
ァイバコネクタは、短時間で容易に作製することが可能
となり、コストが安い光ファイバコネクタとなり、上記
課題が解決される。
【0010】また、本発明の光ファイバコネクタは、光
ファイバ挿通孔に挿入された光ファイバ心線の被覆が除
去された光ファイバ先端面がフェルールの接続端面と略
一致しており、光ファイバコネクタ同士の着脱自在の接
続によって、光ファイバ心線同士の光接続が容易に、か
つ、精度良く行われる。
ファイバ挿通孔に挿入された光ファイバ心線の被覆が除
去された光ファイバ先端面がフェルールの接続端面と略
一致しており、光ファイバコネクタ同士の着脱自在の接
続によって、光ファイバ心線同士の光接続が容易に、か
つ、精度良く行われる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1には、本発明に係る光ファイ
バコネクタの一実施形態例の要部構成が斜視図によって
示されており、図2には、この光ファイバコネクタの平
面図が示されている。また、図3には、図2のA−A′
断面図が示されており、図4には、図2のB−B′断面
図が基準コネクタ4と共に示されている。これらの図に
示されるように、本実施形態例の光ファイバコネクタ5
は、中央側に貫通の開口部1が形成されて成るフェルー
ル3を有しており、このフェルール3の開口部1に掛け
渡してフェルール3に両側を支持されたパイプ6が設け
られている。このパイプ6はフェルール3にインサート
成形された金属により形成されており、このパイプ6の
内面には、弾性部材7がコーティングされている。
に基づいて説明する。図1には、本発明に係る光ファイ
バコネクタの一実施形態例の要部構成が斜視図によって
示されており、図2には、この光ファイバコネクタの平
面図が示されている。また、図3には、図2のA−A′
断面図が示されており、図4には、図2のB−B′断面
図が基準コネクタ4と共に示されている。これらの図に
示されるように、本実施形態例の光ファイバコネクタ5
は、中央側に貫通の開口部1が形成されて成るフェルー
ル3を有しており、このフェルール3の開口部1に掛け
渡してフェルール3に両側を支持されたパイプ6が設け
られている。このパイプ6はフェルール3にインサート
成形された金属により形成されており、このパイプ6の
内面には、弾性部材7がコーティングされている。
【0012】フェルール3には、パイプ6の両側支持部
に、パイプ6の穴14と連通した貫通の連通穴15が形成さ
れており、この連通穴15とパイプ6の穴14とにより光フ
ァイバ挿通孔18が形成されている。この光ファイバ挿通
孔18はフェルール3の接続端面10側の連通穴15がテーパ
部19を介して縮径した穴と成していることから、フェル
ール3の接続端面10側が縮径した穴と成しており、光フ
ァイバ挿通孔18には、光ファイバ心線8がその先端側の
被覆20を例えば2〜3mm除去されて、裸光ファイバ2が
露出された状態で挿入されている。
に、パイプ6の穴14と連通した貫通の連通穴15が形成さ
れており、この連通穴15とパイプ6の穴14とにより光フ
ァイバ挿通孔18が形成されている。この光ファイバ挿通
孔18はフェルール3の接続端面10側の連通穴15がテーパ
部19を介して縮径した穴と成していることから、フェル
ール3の接続端面10側が縮径した穴と成しており、光フ
ァイバ挿通孔18には、光ファイバ心線8がその先端側の
被覆20を例えば2〜3mm除去されて、裸光ファイバ2が
露出された状態で挿入されている。
【0013】パイプ6はその途中がカシメダイス等によ
ってカシメられて縮径方向に塑性変形されており、この
変形によって変形部21が形成され、光ファイバ心線8が
光ファイバ挿通孔18に固定されている。この光ファイバ
心線8の被覆20が除去された光ファイバ先端面13側で
は、予め鏡面に切断された状態で光ファイバ心線8が光
ファイバ挿通孔18に挿通されており、この先端面13はフ
ェルール3の接続端面10と一致しているか、あるいは5
〜10μm程度突き出した状態になっている。
ってカシメられて縮径方向に塑性変形されており、この
変形によって変形部21が形成され、光ファイバ心線8が
光ファイバ挿通孔18に固定されている。この光ファイバ
心線8の被覆20が除去された光ファイバ先端面13側で
は、予め鏡面に切断された状態で光ファイバ心線8が光
ファイバ挿通孔18に挿通されており、この先端面13はフ
ェルール3の接続端面10と一致しているか、あるいは5
〜10μm程度突き出した状態になっている。
【0014】フェルール3には、この光ファイバコネク
タ5を接続相手側の光ファイバコネクタと着脱自在に接
続するために用いられる位置決め嵌合ピン16(図1)を
嵌合する貫通のピン嵌合穴25が、光ファイバ挿通孔18を
両側から挟む態様で設けられており、このピン嵌合穴25
は、位置決め嵌合ピン16をがたつきなく嵌合できる大き
さ形状に形成されている。
タ5を接続相手側の光ファイバコネクタと着脱自在に接
続するために用いられる位置決め嵌合ピン16(図1)を
嵌合する貫通のピン嵌合穴25が、光ファイバ挿通孔18を
両側から挟む態様で設けられており、このピン嵌合穴25
は、位置決め嵌合ピン16をがたつきなく嵌合できる大き
さ形状に形成されている。
【0015】本実施形態例は以上のように構成されてお
り、本実施形態例の光ファイバコネクタ5を作製すると
きには、その内面に弾性部材7をコーティングした金属
製のパイプ6を、その長手方向が光ファイバ心線8の光
軸(コア軸)と一致する方向に形成されるように、フェ
ルール3にインサート成形して形成し、図4,5に示さ
れるように、フェルール3の接続端面10側に基準コネク
タ4を対向配置する。この基準コネクタ4は、フェルー
ル3とほぼ同様の大きさを有し、少なくともその接続端
面12側には光ファイバ挿通孔が形成されていない構成と
し、フェルール3と同様のピン嵌合穴25を有するコネク
タとする。そして、図5に示すように、この基準コネク
タ4およびフェルール3のピン嵌合穴25に共通の位置決
め嵌合ピン16を挿入嵌合し、金属板ばね11によってフェ
ルール3と基準コネクタ4とを着脱自在に接続する。
り、本実施形態例の光ファイバコネクタ5を作製すると
きには、その内面に弾性部材7をコーティングした金属
製のパイプ6を、その長手方向が光ファイバ心線8の光
軸(コア軸)と一致する方向に形成されるように、フェ
ルール3にインサート成形して形成し、図4,5に示さ
れるように、フェルール3の接続端面10側に基準コネク
タ4を対向配置する。この基準コネクタ4は、フェルー
ル3とほぼ同様の大きさを有し、少なくともその接続端
面12側には光ファイバ挿通孔が形成されていない構成と
し、フェルール3と同様のピン嵌合穴25を有するコネク
タとする。そして、図5に示すように、この基準コネク
タ4およびフェルール3のピン嵌合穴25に共通の位置決
め嵌合ピン16を挿入嵌合し、金属板ばね11によってフェ
ルール3と基準コネクタ4とを着脱自在に接続する。
【0016】一方、光ファイバ心線8は、その先端側の
被覆20を除去して裸光ファイバ2を露出させ、その先端
面13を鏡面にカットする。そして、この光ファイバ心線
8を、フェルール3にインサート成形されているパイプ
6に挿入し、裸光ファイバ2の先端面13が基準コネクタ
4の接続端面12(裸光ファイバ2の先端面13の基準面と
なる)に突き当たるようにする。この状態で、例えばカ
シメダイス等をフェルール3の開口部1にセットし、パ
イプ6を光ファイバ心線8に対して垂直な方向からカシ
メてパイプ6の途中を縮径方向に塑性変形させると、光
ファイバ心線8はパイプ6の穴14に固定され、光ファイ
バ挿通孔18に固定される。また、光ファイバ心線8は、
その先端側の裸光ファイバ2の先端面13が基準コネクタ
4の接続端面12に突き当たったところで光ファイバ挿通
孔18に固定されるために、裸光ファイバ2の先端面13は
フェルール3の接続端面10と一致することになる。
被覆20を除去して裸光ファイバ2を露出させ、その先端
面13を鏡面にカットする。そして、この光ファイバ心線
8を、フェルール3にインサート成形されているパイプ
6に挿入し、裸光ファイバ2の先端面13が基準コネクタ
4の接続端面12(裸光ファイバ2の先端面13の基準面と
なる)に突き当たるようにする。この状態で、例えばカ
シメダイス等をフェルール3の開口部1にセットし、パ
イプ6を光ファイバ心線8に対して垂直な方向からカシ
メてパイプ6の途中を縮径方向に塑性変形させると、光
ファイバ心線8はパイプ6の穴14に固定され、光ファイ
バ挿通孔18に固定される。また、光ファイバ心線8は、
その先端側の裸光ファイバ2の先端面13が基準コネクタ
4の接続端面12に突き当たったところで光ファイバ挿通
孔18に固定されるために、裸光ファイバ2の先端面13は
フェルール3の接続端面10と一致することになる。
【0017】そして、前記金属板ばね11および位置決め
嵌合ピン16を外して基準コネクタ4とフェルール3との
接続状態を解除すれば、本実施形態例の光ファイバコネ
クタ5が作製される。
嵌合ピン16を外して基準コネクタ4とフェルール3との
接続状態を解除すれば、本実施形態例の光ファイバコネ
クタ5が作製される。
【0018】本実施形態例は以上のようにして作製さ
れ、パイプ6をカシメダイス等でカシメるだけの容易な
操作により、接着剤を用いることなく光ファイバ心線8
を光ファイバ挿通孔18に固定することができる。そのた
め、接着剤を用いて光ファイバ心線8を光ファイバ挿通
孔18に固定していた従来の光ファイバコネクタと異な
り、接着剤を硬化させるための加熱装置等を必要とせ
ず、また、接着剤を加熱硬化させるために必要な長い時
間も不要となる。したがって、本実施形態例によれば、
接着剤の加熱硬化のための大掛かりな治工具類を省略す
ることができ、光ファイバコネクタ作製時間も大幅に短
くすることが可能となり、コストの安い光ファイバコネ
クタとすることができる。
れ、パイプ6をカシメダイス等でカシメるだけの容易な
操作により、接着剤を用いることなく光ファイバ心線8
を光ファイバ挿通孔18に固定することができる。そのた
め、接着剤を用いて光ファイバ心線8を光ファイバ挿通
孔18に固定していた従来の光ファイバコネクタと異な
り、接着剤を硬化させるための加熱装置等を必要とせ
ず、また、接着剤を加熱硬化させるために必要な長い時
間も不要となる。したがって、本実施形態例によれば、
接着剤の加熱硬化のための大掛かりな治工具類を省略す
ることができ、光ファイバコネクタ作製時間も大幅に短
くすることが可能となり、コストの安い光ファイバコネ
クタとすることができる。
【0019】また、本実施形態例によれば、前記の如
く、光ファイバ挿通孔に光ファイバ心線を固定するため
に接着剤を用いないために、従来の光ファイバコネクタ
のように、接着剤が光ファイバ心線8の外周面と光ファ
イバ挿通孔18の内面との隙間から光ファイバコネクタの
接続端面側にはみ出し、付着硬化することはなく、この
付着した接着剤を取り除くための研磨も必要ない。その
ため、研磨機等の大掛かりな治工具類を必要とせず、研
磨のための時間も不要となり、より一層光ファイバコネ
クタの作製装置の簡略化および作製時間の短縮化を図る
ことが可能となり、光ファイバコネクタ5をより一層コ
ストの安いものとすることができる。
く、光ファイバ挿通孔に光ファイバ心線を固定するため
に接着剤を用いないために、従来の光ファイバコネクタ
のように、接着剤が光ファイバ心線8の外周面と光ファ
イバ挿通孔18の内面との隙間から光ファイバコネクタの
接続端面側にはみ出し、付着硬化することはなく、この
付着した接着剤を取り除くための研磨も必要ない。その
ため、研磨機等の大掛かりな治工具類を必要とせず、研
磨のための時間も不要となり、より一層光ファイバコネ
クタの作製装置の簡略化および作製時間の短縮化を図る
ことが可能となり、光ファイバコネクタ5をより一層コ
ストの安いものとすることができる。
【0020】さらに、本実施形態例によれば、光ファイ
バ心線8の裸光ファイバ2の先端面13は鏡面にカットさ
れており、先端面13はフェルール3の接続端面10と一致
しているために、この光ファイバコネクタ5をピン嵌合
穴25に挿入される位置決め嵌合ピン16を用いて接続相手
側の光ファイバコネクタと接続したときに、接続端面間
での接続損失の小さい光接続を行うことできる。
バ心線8の裸光ファイバ2の先端面13は鏡面にカットさ
れており、先端面13はフェルール3の接続端面10と一致
しているために、この光ファイバコネクタ5をピン嵌合
穴25に挿入される位置決め嵌合ピン16を用いて接続相手
側の光ファイバコネクタと接続したときに、接続端面間
での接続損失の小さい光接続を行うことできる。
【0021】さらに、本実施形態例によれば、パイプ6
は、その内側に弾性部材7をコーティングして形成され
ているために、パイプ6を縮径方向に変形させて光ファ
イバ心線8を光ファイバ挿通孔18に固定するときに、パ
イプ6の変形によって光ファイバ心線8側に加えられる
押圧力を緩和することが可能となり、たとえカシメダイ
ス等によるパイプ6の変形の力が多少大きな力だったと
しても、光ファイバ心線8にダメージを全く与えること
なく光ファイバ心線8を光ファイバ挿通孔18に固定する
ことができる。
は、その内側に弾性部材7をコーティングして形成され
ているために、パイプ6を縮径方向に変形させて光ファ
イバ心線8を光ファイバ挿通孔18に固定するときに、パ
イプ6の変形によって光ファイバ心線8側に加えられる
押圧力を緩和することが可能となり、たとえカシメダイ
ス等によるパイプ6の変形の力が多少大きな力だったと
しても、光ファイバ心線8にダメージを全く与えること
なく光ファイバ心線8を光ファイバ挿通孔18に固定する
ことができる。
【0022】なお、本発明は上記実施形態例に限定され
ることはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、
上記実施形態例では、金属製のパイプ6の内面に弾性部
材7がコーティングされていたが、パイプ6は金属製パ
イプの内側に弾性部材7のパイプが挿入された多重パイ
プとしてもよい。この多重パイプを形成するときに、例
えば弾性部材7のパイプは一重でもよいし、二重、三重
といった複数のパイプを重ね合わせて形成してもよい。
ることはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、
上記実施形態例では、金属製のパイプ6の内面に弾性部
材7がコーティングされていたが、パイプ6は金属製パ
イプの内側に弾性部材7のパイプが挿入された多重パイ
プとしてもよい。この多重パイプを形成するときに、例
えば弾性部材7のパイプは一重でもよいし、二重、三重
といった複数のパイプを重ね合わせて形成してもよい。
【0023】また、パイプ6は必ずしも金属製パイプの
内側に弾性部材7を設けたパイプとするとは限らず、パ
イプ6はフェルール3にインサート成形された金属によ
り形成し、その内面に金属面が露出していてもよい。た
だし、パイプ6の内面に弾性部材7を設けると、パイプ
6の縮径方向への変形の力による光ファイバ心線8側へ
の押圧力を緩和することができるために、パイプ6の内
面には弾性部材を設けることが好ましい。
内側に弾性部材7を設けたパイプとするとは限らず、パ
イプ6はフェルール3にインサート成形された金属によ
り形成し、その内面に金属面が露出していてもよい。た
だし、パイプ6の内面に弾性部材7を設けると、パイプ
6の縮径方向への変形の力による光ファイバ心線8側へ
の押圧力を緩和することができるために、パイプ6の内
面には弾性部材を設けることが好ましい。
【0024】さらに、パイプ6は必ずしも金属製パイプ
とするとは限らず、開口部1を利用して縮径方向に変形
することができるものであればよく、例えばプラスチッ
ク(樹脂)等によって形成してもよい。パイプ6をプラ
スチック等により形成した場合には、例えば、熱収縮に
よってパイプ6の途中を縮径方向に変形して変形部21を
形成することもできる。
とするとは限らず、開口部1を利用して縮径方向に変形
することができるものであればよく、例えばプラスチッ
ク(樹脂)等によって形成してもよい。パイプ6をプラ
スチック等により形成した場合には、例えば、熱収縮に
よってパイプ6の途中を縮径方向に変形して変形部21を
形成することもできる。
【0025】さらに、上記実施形態例では、フェルール
3に2本の貫通のピン嵌合穴25を設けたが、ピン嵌合穴
25は必ずしも貫通の穴とするとは限らず、フェルール3
の接続端面10側にのみ設けられていてもよい。また、ピ
ン嵌合穴25は必ずしも設けるとは限らず、光ファイバコ
ネクタ5を接続相手側の光部品と接続可能な接続手段を
ピン嵌合穴25の代わりに設けてもよい。
3に2本の貫通のピン嵌合穴25を設けたが、ピン嵌合穴
25は必ずしも貫通の穴とするとは限らず、フェルール3
の接続端面10側にのみ設けられていてもよい。また、ピ
ン嵌合穴25は必ずしも設けるとは限らず、光ファイバコ
ネクタ5を接続相手側の光部品と接続可能な接続手段を
ピン嵌合穴25の代わりに設けてもよい。
【0026】さらに、上記実施形態例では、1本の金属
パイプ6をフェルール3にインサート成形して光ファイ
バコネクタ5を形成したが、複数のパイプ6をフェルー
ル3にインサート成形して光ファイバコネクタ5を形成
することもできる。このようにした場合には、複数の光
ファイバ心線8をまとめて接続できる多心光ファイバコ
ネクタとすることができる。
パイプ6をフェルール3にインサート成形して光ファイ
バコネクタ5を形成したが、複数のパイプ6をフェルー
ル3にインサート成形して光ファイバコネクタ5を形成
することもできる。このようにした場合には、複数の光
ファイバ心線8をまとめて接続できる多心光ファイバコ
ネクタとすることができる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、フェルールの中央側に
貫通の開口部を形成し、この開口部に掛け渡して設けた
パイプの穴と連通した連通穴とにより光ファイバ挿通孔
を形成し、この光ファイバ挿通孔に挿入された光ファイ
バ心線を、パイプの途中を縮径方向に変形することによ
り固定したものであるから、従来の光ファイバコネクタ
と異なり、接着剤を用いずに光ファイバ心線を光ファイ
バ挿通孔に固定することができる。
貫通の開口部を形成し、この開口部に掛け渡して設けた
パイプの穴と連通した連通穴とにより光ファイバ挿通孔
を形成し、この光ファイバ挿通孔に挿入された光ファイ
バ心線を、パイプの途中を縮径方向に変形することによ
り固定したものであるから、従来の光ファイバコネクタ
と異なり、接着剤を用いずに光ファイバ心線を光ファイ
バ挿通孔に固定することができる。
【0028】そのため、接着剤を加熱硬化させるための
大掛かりな加熱装置や接着剤を硬化させるための長い加
熱時間を不要とすることができるし、光ファイバ挿通孔
からフェルールの接続端面側にはみ出して付着した接着
剤を取り除くための大掛かりな研磨機を用意したりする
必要もなく、研磨機による長い研磨時間も不要とするこ
とができる。したがって、光ファイバコネクタを作製す
るときに必要な治工具類の簡略化を図ることが可能とな
り、かつ、光ファイバコネクタを作製するために必要な
作業時間も大幅に短縮化することができるために、光フ
ァイバコネクタを作製が容易でコストの安い光ファイバ
コネクタとすることができる。
大掛かりな加熱装置や接着剤を硬化させるための長い加
熱時間を不要とすることができるし、光ファイバ挿通孔
からフェルールの接続端面側にはみ出して付着した接着
剤を取り除くための大掛かりな研磨機を用意したりする
必要もなく、研磨機による長い研磨時間も不要とするこ
とができる。したがって、光ファイバコネクタを作製す
るときに必要な治工具類の簡略化を図ることが可能とな
り、かつ、光ファイバコネクタを作製するために必要な
作業時間も大幅に短縮化することができるために、光フ
ァイバコネクタを作製が容易でコストの安い光ファイバ
コネクタとすることができる。
【0029】さらに、本発明によれば、光ファイバ心線
の被覆が除去された光ファイバ先端面はフェルールの接
続端面と略一致するようにしたものであるから、この光
ファイバコネクタを接続相手側の光部品と接続したとき
に、接続端面間での接続損失の小さい光接続を行うこと
ができる。
の被覆が除去された光ファイバ先端面はフェルールの接
続端面と略一致するようにしたものであるから、この光
ファイバコネクタを接続相手側の光部品と接続したとき
に、接続端面間での接続損失の小さい光接続を行うこと
ができる。
【0030】さらに、前記パイプはフェルールにインサ
ート成形された金属により形成されている本発明によれ
ば、パイプを縮径方向に変形させるときに、カシメダイ
ス等をフェルールの開口部からセットして、容易にパイ
プを変形することができる。
ート成形された金属により形成されている本発明によれ
ば、パイプを縮径方向に変形させるときに、カシメダイ
ス等をフェルールの開口部からセットして、容易にパイ
プを変形することができる。
【0031】さらに、パイプの内面に弾性部材をコーテ
ィングしたり、パイプは金属製パイプの内側に弾性部材
のパイプを挿入した多重パイプと成したりした本発明に
よれば、パイプを縮径方向に変形するときに、光ファイ
バ挿通孔に挿入されている光ファイバ心線に加わる押圧
力を弾性部材によって緩和することができるために、た
とえパイプを変形させるときの力が多少大きくても光フ
ァイバ心線にダメージを全く与えることなく光ファイバ
心線を光ファイバ挿通孔に固定することができる。
ィングしたり、パイプは金属製パイプの内側に弾性部材
のパイプを挿入した多重パイプと成したりした本発明に
よれば、パイプを縮径方向に変形するときに、光ファイ
バ挿通孔に挿入されている光ファイバ心線に加わる押圧
力を弾性部材によって緩和することができるために、た
とえパイプを変形させるときの力が多少大きくても光フ
ァイバ心線にダメージを全く与えることなく光ファイバ
心線を光ファイバ挿通孔に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ファイバコネクタの一実施形態
例を示す要部構成図である。
例を示す要部構成図である。
【図2】上記実施形態例の平面構成図である。
【図3】図2のA−A′断面図である。
【図4】図2のB−B′断面図を基準コネクタ4と共に
示す構成図である。
示す構成図である。
【図5】上記実施形態例の光ファイバコネクタの作製方
法を示す説明図である。
法を示す説明図である。
1 開口部 3 フェルール 5 光ファイバコネクタ 6 パイプ 7 弾性部材 8 光ファイバ心線 10 接続端面
Claims (4)
- 【請求項1】 中央側に貫通の開口部が形成されて成る
フェルールを有し、該フェルールの開口部に掛け渡して
該フェルールに両側を支持されたパイプが設けられてお
り、このフェルールには該パイプの両側支持部にパイプ
の穴と連通した貫通の連通穴が形成されてこの連通穴と
パイプの穴とにより光ファイバ挿通孔が形成されてお
り、該光ファイバ挿通孔には光ファイバ心線がその先端
側の被覆を除去されて挿入されており、前記パイプの途
中が縮径方向に変形されて光ファイバ心線が光ファイバ
挿通孔に固定され、該光ファイバ心線の被覆が除去され
た光ファイバ先端面が前記フェルールの接続端面と略一
致していることを特徴とする光ファイバコネクタ。 - 【請求項2】 パイプはフェルールにインサート成形さ
れた金属により形成されていることを特徴とする請求項
1記載の光ファイバコネクタ。 - 【請求項3】 パイプの内面には弾性部材がコーティン
グされていることを特徴とする請求項1又は請求項2記
載の光ファイバコネクタ。 - 【請求項4】 パイプは金属製パイプの内側に弾性部材
のパイプが挿入された多重パイプと成していることを特
徴とする請求項1又は請求項2記載の光ファイバコネク
タ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2327396A JPH09197184A (ja) | 1996-01-17 | 1996-01-17 | 光ファイバコネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2327396A JPH09197184A (ja) | 1996-01-17 | 1996-01-17 | 光ファイバコネクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09197184A true JPH09197184A (ja) | 1997-07-31 |
Family
ID=12106007
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2327396A Pending JPH09197184A (ja) | 1996-01-17 | 1996-01-17 | 光ファイバコネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09197184A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007052345A1 (ja) * | 2005-11-02 | 2007-05-10 | Honda Tsushin Kogyo Co., Ltd. | 光コネクタプラグとその製造方法 |
-
1996
- 1996-01-17 JP JP2327396A patent/JPH09197184A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007052345A1 (ja) * | 2005-11-02 | 2007-05-10 | Honda Tsushin Kogyo Co., Ltd. | 光コネクタプラグとその製造方法 |
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