JPH09195533A - 海上輸送用コンテナを用いた簡易住宅及び その施工方法 - Google Patents

海上輸送用コンテナを用いた簡易住宅及び その施工方法

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JPH09195533A
JPH09195533A JP8025810A JP2581096A JPH09195533A JP H09195533 A JPH09195533 A JP H09195533A JP 8025810 A JP8025810 A JP 8025810A JP 2581096 A JP2581096 A JP 2581096A JP H09195533 A JPH09195533 A JP H09195533A
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JP
Japan
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house
container
unit
simple house
procedure
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JP8025810A
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Fumio Ito
伊東文雄
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NIPPON FUAIAA UTSUDO KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】海上輸送用コンテナを利用できる簡易住宅とそ
の施工方法を提供する。 【解決手段】海上輸送用コンテナに対して、窓5や入口
6の形成と内装及び外装を施すことによって簡易住宅ユ
ニット3を得、この簡易住宅ユニット3自体あるいは簡
易住宅ユニット3の複数を接続することによって構成さ
れ、さらに、その施工は、海上輸送用コンテナの扉を外
すと共に、壁面に所定の開口の形成を行う第1の手順
と、海上輸送用コンテナの壁面に内外装の下準備を行う
第2の手順と、第2の手順のよって行われた内外装の下
準備に内外装を施すと同時に、電気設備等の付設を行う
第3の手順によって行われ、第1,第2,第3の手順に
よって形成された簡易住宅ユニット3をそのままの状態
で輸送を行った後、簡易住宅ユニット3自体あるいはそ
の複数を接続することによって簡易住宅1が形成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工事現場やイベント会
場更には民間住宅用等で用いられ、その設置と撤去を自
由に行うことのできる簡易住宅に係り、さらに詳しく
は、海上輸送用コンテナとして使用される海上輸送用コ
ンテナを用いた簡易住宅及びその施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、各所でその設置と撤去が自
由に行うことのできる簡易住宅が広く使用されているも
のであり、上記簡易住宅としては、プレハブ式やユニッ
ト式等、多種多様な構成や形態を有しているものであ
り、その使用目的や使用場所に応じて使い分けられてい
るものである。
【0003】そして、上記プレハブ式の簡易住宅は、柱
や壁、床、天井、屋根といった簡易住宅を構成する主要
な部位の各々が部品として構成されているものであっ
て、これらの部品を工事現場やイベント会場等に搬送
し、組み立てることによって簡易住宅の設置が行われる
ものであり、その撤去は、簡易住宅を各部品に解体する
ことによって行われるものである。
【0004】さらに、上記ユニット式の簡易住宅は、あ
らかじめ組み立てられた箱形のものであって、この箱形
の簡易住宅をそのままトラック等にて輸送することによ
り、工事現場やイベント会場等への簡易住宅の設置とそ
の撤去が行われるものであった。
【0005】所で、道路上を普通に搬送することのでき
る最大のものとして、海上輸送用コンテナ(長さ約12
メートルあるいは約6メートル、幅約2.5メートル、
高さ約2.5メートル)が挙げられ、これらの海上輸送
用コンテナは、コンテナ自体が船やトレーラーに載置さ
れ、輸送されるものであって、長期間の輸送や積み降ろ
しの際の衝撃等に耐え得るように、非常に強固な構造に
成されていると共に、優れた気密性を有しているもので
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術による
と、工事現場やイベント会場等で用いられる簡易住宅と
してプレハブ式のものを使用する場合には、簡易住宅が
部品単位に分解されていることにより、その搬送は容易
であるが、その設置と撤去を行う為には、組み立てと分
解を行わなければならず、特にその設置には時間がかか
ってしまうという不具合が生じているものであり、さら
に、簡易住宅としてユニット式のものを使用する場合に
は、簡易住宅があらかじめ組み立てられた箱形のもので
あるので、その設置と撤去は容易であるが、トラックの
荷台に乗せて輸送することを可能とする為にその大きさ
は限られており、工事現場やイベント会場等にて簡易住
宅として使用するには手狭であった。
【0007】また、上記海上輸送用コンテナは、その耐
用年数を越えると、通常、廃棄処分にされるものであ
り、この廃棄処分にされた海上輸送用コンテナは、物置
等としてそのまま再利用される一部のもの以外、そのほ
とんどがスクラップとして処分されているのが実状であ
るが、上記廃棄処分にされた海上輸送用コンテナは、海
上輸送用コンテナとして使用することはできないものの
非常に強固な構造を有しているので、そのまま処分して
しまうには惜しく、その再利用が強く望まれているもの
であった。
【0008】
【発明の目的】よって、本発明の目的とする所は、上述
の如き従来の技術の有する問題点を解決するものであっ
て、設置と撤去を自由かつ容易に行うことができると共
に、必要かつ十分な広さを有し、しかも、再利用が強く
望まれている海上輸送用コンテナを利用することのでき
る簡易住宅とその施工方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決する為の手段】上記目的を達成する為に本
発明は次の技術的手段を有する。即ち、実施例に対応す
る添付図面に使用した符号を用いて説明すると、設置と
撤去を自由に行うことのできる簡易住宅に於て、上記簡
易住宅1は、海上輸送に使用されている海上輸送用コン
テナ2を用い、上記海上輸送用コンテナ2に対して、窓
5や入口6の形成と内装A及び外装Bを施すことによっ
て簡易住宅ユニット3を得、この簡易住宅ユニット3自
体あるいは簡易住宅ユニット3の複数を接続することに
よって構成されていることを特徴とする海上輸送用コン
テナを用いた簡易住宅である。
【0010】そして、設置と撤去を自由に行うことので
きる簡易住宅の施工方法に於て、上記簡易住宅1の施工
は、海上輸送に使用されている海上輸送用コンテナ2を
用意し、この海上輸送用コンテナ2の扉21を外すと共
に、壁面22に所定の開口23の形成を行う第1の手順
と、上記海上輸送用コンテナ2の壁面22に形成された
窓5となる部分に窓枠10を取り付け、壁面22の内側
25に間柱11a及び胴縁12を配設すると共に、床面
27及び天井面28の内側25の各々に根太13及び野
縁14を配設し、さらに、壁面22の外側26に間柱1
1aを配設することによって内外装A,Bの下準備を行
う第2の手順と、上記海上輸送用コンテナ2の壁面22
及び床面27並びに天井面28の内側25の各々に壁板
15及び床板16並びに天井板17を張ると共に、壁面
22の外側26に外装材18を張り、さらに、上記扉2
1が外された開口部24に壁43を形成することによっ
て内外装A,Bを施すと同時に、電気設備20等の付設
を行う第3の手順によって簡易住宅ユニット3の形成を
行い、上記第1,第2,第3の手順によって形成された
簡易住宅ユニット3の状態で輸送を行った後、簡易住宅
ユニット3自体あるいはその複数を接続することによっ
て簡易住宅1が形成されることを特徴とする海上輸送用
コンテナを用いた簡易住宅の施工方法である。
【0011】
【作用】本発明は、上記技術的手段より成り、簡易住宅
1が、道路上を普通に搬送することのできる海上輸送用
コンテナ2に窓5や入口6を形成すると共に、内装A及
び外装Bを施した簡易住宅ユニット3自体あるいは簡易
住宅ユニット3の複数を接続することによって構成され
ているものであるので、簡易住宅ユニット3をトレーラ
ー等にて輸送することによって工事現場やイベント会場
等への設置と撤去が自由かつ容易に行うことができるも
のである。
【0012】そして、海上輸送用コンテナ2は、普通に
道路上を搬送することのできる最大のものであるので、
この海上輸送用コンテナ2によって形成される簡易住宅
ユニット3は、簡易住宅1として必要かつ十分な広さを
有するものであり、さらに、上記簡易住宅ユニット3の
複数を接続することによって簡易住宅1を構成する場合
には、より広い空間を有する簡易住宅1が形成されるも
のである。
【0013】さらに、海上輸送用コンテナ2は、非常に
強固な構造を有していると共に、優れた気密性を有し、
しかも、この海上輸送用コンテナ2に内外装A,Bを施
すことによって形成される簡易住宅ユニット3により簡
易住宅1が構成されるので、簡易住宅1が優れた耐震性
と遮音性及び断熱性を有することとなり、工事現場やイ
ベント会場等にて短期的に使用される簡易住宅1として
みならず、中長期的に使用される仮設住宅等としての使
用を考慮することができ、その使用者に快適な住環境を
提供できる簡易住宅1が得られるものである。
【0014】そして、上記海上輸送用コンテナ2を用い
た簡易住宅1の施工は、海上輸送用コンテナ2の扉21
を外すと共に、壁面22に所定の開口23の形成を行う
第1の手順と、上記海上輸送用コンテナ2に内外装A,
Bを施す為の下準備を行う第2の手順と、上記海上輸送
用コンテナ2に内外装A,Bを施すと同時に、電気設備
20等の付設を行う第3の手順によって簡易住宅ユニッ
ト3の形成を行い、この簡易住宅ユニット3自体あるい
はその複数を接続することによって簡易住宅1が形成さ
れるものであり、特に、第2,第3の手順は、通常の住
宅等の建築の際に行われる作業と同様であって、なんら
特別な技術を必要としないものであるので、簡易住宅ユ
ニット3及び簡易住宅1の形成は非常に容易に行うこと
ができるものである。
【0015】さらに、上記第1,第2,第3の手順によ
って簡易住宅ユニット3があらかじめ形成され、この簡
易住宅ユニット3の状態で輸送を行った後、この簡易住
宅ユニット3自体あるいはその複数を接続することによ
って簡易住宅1が形成されるものであり、また、その撤
去も簡易住宅ユニット3単位で容易に行うことができる
ので、工事現場やイベント会場等への簡易住宅1の設置
及び撤去を短時間で行うことができ、非常に効率の良い
簡易住宅1の利用が実現し、しかも、上記海上輸送用コ
ンテナ2として、耐用年数に達した為に廃棄処分になさ
れる海上輸送用コンテナを使用することにより、非常に
安価に簡易住宅1を提供できるものである。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づき詳
細に説明する。本発明の海上輸送用コンテナを用いた簡
易住宅1は、海上輸送に使用される海上輸送用コンテナ
2、特に、その耐用年数に達した為に廃棄される海上輸
送用コンテナを用い、上記海上輸送用コンテナ2に対し
て窓5や入口6を形成すると共に、内外装A,Bを施す
ことによって簡易住宅ユニット3を形成し、この簡易住
宅ユニット3自体あるいはその複数を接続することによ
って簡易住宅1を構成するものである。
【0017】そして、図1に示したものが、本発明の海
上輸送用コンテナ2を用いた簡易住宅1の基本的な構成
であって、海上輸送用コンテナ2に対して窓5や入口6
を形成すると共に、内外装A,Bを施すことによって形
成された簡易住宅ユニット3に対し、トイレやキッチ
ン、バス等の付属的な設備(必要に応じたもの)があら
かじめ形成された付設ユニット4が一体的に接続されて
いるものである。
【0018】そして、上記簡易住宅ユニット3に付設ユ
ニット4が接続されて成る簡易住宅1は、簡易住宅1の
設置場所にあらかじめ形成された基礎部7上に載置さ
れ、固定されているものであり、また、その上部には、
簡易住宅ユニット3及び付設ユニット4の上部に配設さ
れた支柱9によって支持された屋根部8が形成されてい
るものである。
【0019】次に、上記構成に基づき本発明の海上輸送
用コンテナを用いた簡易住宅の施工方法を説明する。先
ず、海上輸送に使用されている海上輸送用コンテナ2
(耐用年数に達し、廃棄処分に成されたものが好まし
い)を用意し(図2)、汚れやさびの除去を行った後、
第1の手順として、この海上輸送用コンテナ2の扉21
を外すと共に、壁面22に所定の開口23(本実施例で
は一方の壁面22に二つの窓6を形成する為に二つの開
口23を形成している)の形成を行うものであり(図
3)、上記海上輸送用コンテナ2の壁面22にはスチー
ルやアルミ等が使用されているので、上記開口23の形
成は、プラズマ溶断機等を用いて行うものである。
【0020】次いで、第2の手順として、上記海上輸送
用コンテナ2の壁面22に形成された窓5となる開口2
3部分に窓枠10を取り付け、壁面22の内側25及び
外側26に間柱11a,11bを夫々配設し(図4)、
さらに、壁面22の内側25に配設された間柱11aに
胴縁12を配設すると共に、床面27及び天井面28の
内側25の各々に根太13及び野縁14を配設すること
によって内外装A,Bの下準備を行うものである(本手
順の床面27及び天井面28については図示していな
い)。
【0021】そして、上記第2の手順によって行われた
内外装A,Bの下準備に基づき、上記海上輸送用コンテ
ナ2に対して内外装A,Bを行うと同時に電気設備20
等の付設を行うのが第3の手順であって、内装Aが施さ
れた状態を図5に示し、さらに、上記第3の手順によっ
て内外装A,Bが施された状態の壁面22を図6、床面
27を図7、天井面28を図8に示している。
【0022】そして、内外装A,Bが施された状態の壁
面22をより詳しく説明すると、海上輸送用コンテナ2
の壁面22の内側25に配設された間柱11a及び胴縁
12には壁板15が張られ、しかも、壁面22と壁板1
5の間には、ガラスウール等よりなる断熱材29aと発
泡材料よりなる断熱材29bが設けられているものであ
り、また、壁面22の外側26に配設された間柱11b
には、外装Bのために外装材18が張られ、壁面22と
外装材18の間には上記と同様、ガラスウール等よりな
る断熱材29aが設けられているものである。
【0023】さらに、上記海上輸送用コンテナ2の床面
27及び天井面28の内側25に配設された根太13及
び野縁14の各々には床板16及び天井板17が張ら
れ、上記床板16の上にはフローリング19が施されて
いると共に、上記天井板17及び壁板15にはクロス等
の内装材(図示せず)が張られ、通常の住宅と同様に内
装Aが施されるものであって、この時、電灯31やスイ
ッチ32コンセント33等の電気設備の付設を行うもの
であり、また、図示していないが、上記床面27と床板
16との間や添乗面28と天井板17との間に断熱材を
配することも考慮されるものであり、これによって、よ
り快適な簡易住宅1を形成することが可能となるもので
ある。
【0024】そして、上記第1,第2,第3の手順によ
って簡易住宅ユニット3が形成されるものであり、この
簡易住宅ユニット3をそのままの状態でトレーラー等に
よって輸送し、簡易住宅1の設置が行われる工事現場や
イベント会場等にあらかじめ形成された基礎部7上へ据
え付けることによって簡易住宅1の形成が行われるもの
であり、この時、上記簡易住宅ユニット3とは別に形成
された付設ユニット4も同様に据え付けが行われるもの
である。
【0025】そして、上記簡易住宅ユニット3及び付設
ユニット4が据え付けられる基礎部7は、図9に示した
様に、ベタ基礎36上にIビーム37を固定することに
よって形成されているものであり、このIビーム37上
に簡易住宅ユニット3及び付設ユニット4が据え付けら
れるように構成されているものであり、上記Iビーム3
7の内側には、簡易住宅ユニット3及び付設ユニット4
に対する配管等が配されているものである。
【0026】さらに、上記Iビーム37への簡易住宅ユ
ニット3及び付設ユニット4の固定は、簡易住宅ユニッ
ト3及び付設ユニット4の枠体(下部の梁)等に装着さ
れたチャンネル部材38aを介し、ボルト39aによっ
て行われるものであり、上記簡易住宅ユニット3を基礎
部7のIビーム37に据え付け、固定する際に使用され
るチャンネル部材38aは、あらかじめ装着しておくこ
とも考慮されるが、簡易住宅ユニット3の輸送を安全に
行うために、据え付け、固定の際に溶接等によって装着
することが好ましいものである。
【0027】そして、上記基礎部7のIビーム37上に
据え付け、固定された簡易住宅ユニット3及び付設ユニ
ット4の接続は、図10に示した様に、簡易住宅ユニッ
ト3及び付設ユニット4の枠体(上部の梁)等に溶接等
によって装着された一対のチャンネル部材38bをボル
ト39bによって締め付けることによって行われるもの
であり、簡易住宅ユニット3及び付設ユニット4との間
にシール部材40を配することにより、接続部の密着性
や気密性が維持されるものである。
【0028】そして、上記簡易住宅ユニット3及び付設
ユニット4の上部に支柱9を配設すると共に、この支柱
9によって支持される屋根部8を簡易住宅ユニット3及
び付設ユニット4の上部に形成することによって簡易住
宅1が完成するものであり、この屋根部8によって日光
や雨が簡易住宅ユニット3及び付設ユニット4に直接当
たることが防止されるので、簡易住宅ユニット3及び付
設ユニット4によって形成される簡易住宅1内の環境が
良好に保たれるものである。
【0029】次いで、上記簡易住宅1の撤去は、簡易住
宅1を成す簡易住宅ユニット3及び付設ユニット4の上
部に形成された屋根部8及び支柱を取りはずし、簡易住
宅ユニット3と付設ユニット4との接続を解除すると同
時に、基礎部7のIビーム37への固定を解除し、簡易
住宅ユニット3と付設ユニット4の各々をトレーラー等
で輸送することによって行うことができ、非常に容易に
行うことができるものである。
【0030】そして、上記簡易住宅ユニット3の複数を
接続することによって簡易住宅1を形成した場合の一例
を示したものが図11に示した簡易住宅1であって、簡
易住宅ユニット3を上下2段、左右2列に配したもので
あり、下段の右側には、簡易住宅ユニット3に代えて、
鋼材(Iビーム)の支柱41と梁42によって形成され
た簡易住宅ユニットと同寸法の枠組みが配され、また、
上段の簡易住宅ユニット3への出入りのために階段43
が配されているものである。
【0031】そして、上記上下2段、左右2列に配され
た簡易住宅ユニット3の左右に位置するものどうしの接
続は、上記簡易住宅ユニット3と付設ユニット4との接
続を行う場合と同様に行われるものであり、さらに、上
下に位置するものどうしの接続は、従来から海上輸送用
コンテナ2を積み上げた際に使用されている固定手段
(図示せず)を用いることにより確実に行われるもので
ある、
【0032】そして、この場合、上段に配された二つの
簡易住宅ユニット3の隣り合う壁面22あらかじめ取り
除いておくことにより、ひとつの部屋としての使用が可
能となるものであり、非常に広い空間を提供できるもの
であり、従来より用いられていた簡易住宅に比してはる
かに良好な住環境を提供でいるものであり、一時的な利
用のみならず、中長期的な利用が可能となるものであ
る。
【0033】そして、上記に示した様に、海上輸送用コ
ンテナ2を使用した簡易住宅1は、海上輸送用コンテナ
2に窓5や入口6を設け、内外装A,Bを施した簡易住
宅ユニット3自体あるいはその複数を接続し、さらに、
トイレやキッチン、バス等の付属的な設備を有する付設
ユニット4を接続することによって形成されるものであ
り、そのすべてがユニット単位で輸送可能であるので、
その設置と撤去が自由かつ容易に行え、しかも、上記簡
易住宅ユニット3及び付設ユニット4を上下、左右、前
後等、自由に組み合わせることによって、多種多様な簡
易住宅1を形成することができ、従来では考えられなか
った様な簡易住宅1の使用が可能となるものである。
【0034】そして、上記簡易住宅1の使用例として
は、簡易住宅1が、非常に強固であって、優れた気密性
を有する海上輸送用コンテナ2に内外装A,Bを施すこ
とにより構成されているので、優れた耐震性と遮音性及
び断熱性を有することとなり、工事現場やイベント会場
等にて短期的に使用される簡易住宅としてみならず、中
長期的に使用される仮設住宅等として、通常の住居とし
て何ら遜色のない使用が可能となり、その使用者に快適
な住環境を提供できるものであり、また、その優れた遮
音性を利用して、ピアノ等の練習部屋として、あるい
は、オーディオルームとして活用することができ、近所
に迷惑をかけることなく夜間のピアノ等の練習や音楽鑑
賞等が行えるものである。
【0035】尚、本実施例では、海上輸送用コンテナの
壁面が波板によって形成されている場合について説明し
たが、これに限らず、平板状の壁面の場合についても同
様の手順で簡易住宅ユニットを形成することができるも
のである。
【0036】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によると次の
様な効果を奏する。即ち、請求項1によると、簡易住宅
が海上輸送用コンテナから形成される簡易住宅ユニット
自体あるいはその複数を接続することによって形成され
るものであり、この簡易住宅ユニットをそのままトレー
ラー等にて輸送することによって、簡易住宅の設置と撤
去を行うことができるので、その設置と撤去が自由かつ
容易に行うことができ、しかも、上記海上輸送用コンテ
ナは、普通に道路上を搬送することのできる最大のもの
であるので、この海上輸送用コンテナによって形成され
る簡易住宅ユニットは、簡易住宅として必要かつ十分な
広さを有するものであり、さらに、上記簡易住宅ユニッ
トの複数を接続することによって簡易住宅を構成するこ
とにより、より広い空間を有する簡易住宅を提供できる
ものである。
【0037】さらに、海上輸送用コンテナは、非常に強
固な構造を有していると共に、優れた気密性を有し、し
かも、この海上輸送用コンテナに内外装を施すことによ
って形成される簡易住宅ユニットにより簡易住宅が構成
されるので、簡易住宅が優れた耐震性と遮音性及び断熱
性を有することとなり、工事現場やイベント会場等にて
短期的に使用される簡易住宅としてみならず、中長期的
に使用される仮設住宅等としての使用を考慮することが
でき、その使用者に快適な住環境を提供できる簡易住宅
が得られるものである。
【0038】そして、請求項2によると、本発明の簡易
住宅は、海上輸送用コンテナから形成される簡易住宅ユ
ニット自体あるいはその複数と、トイレやキッチン、バ
ス等の付属的な設備を有する付設ユニットによって構成
されているものであるので、より、普通の住宅に近く、
快適で使用しやすいものである。
【0039】そして、請求項3によると、上記海上輸送
用コンテナを用いた簡易住宅の施工は、海上輸送用コン
テナの扉を外すと共に、壁面に所定の開口の形成を行う
第1の手順と、上記海上輸送用コンテナに内外装を施す
為の下準備を行う第2の手順と、上記海上輸送用コンテ
ナに内外装を施すと同時に、電気設備等の付設を行う第
3の手順によって簡易住宅ユニットの形成を行い、この
簡易住宅ユニット自体あるいはその複数を接続すること
によって簡易住宅が形成されるものであり、特に、第
2,第3の手順は、通常の住宅等の建築の際に行われる
作業と同様であって、なんら特別な技術を必要としない
ものであるので、簡易住宅ユニット及び簡易住宅の形成
は非常に容易に行うことができるものである。
【0040】さらに、上記第1,第2,第3の手順によ
って簡易住宅ユニットがあらかじめ形成され、この簡易
住宅ユニットの状態で輸送を行った後、この簡易住宅ユ
ニット自体あるいはその複数を接続することによって簡
易住宅が形成されるものであり、また、その撤去も簡易
住宅ユニット単位で容易に行うことができるので、工事
現場やイベント会場等への簡易住宅の設置及び撤去を短
時間で行うことができ、非常に効率の良い簡易住宅の利
用が実現し、しかも、上記海上輸送用コンテナとして、
耐用年数に達した為に廃棄処分になされる海上輸送用コ
ンテナを使用することにより、非常に安価に簡易住宅を
提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の海上輸送用コンテナを用いた簡易住宅
の基本的な構成を示した全体斜視図である。
【図2】海上輸送用コンテナの全体斜視図である。
【図3】海上輸送用コンテナを用いた簡易住宅の施工手
順の第1の手順(窓等の形成)を示した斜視図である。
【図4】海上輸送用コンテナを用いた簡易住宅の施工手
順の第2の手順(内装及び外装の下準備)を示した壁面
の横断面図である。
【図5】海上輸送用コンテナを用いた簡易住宅の施工手
順の第3の手順(内外装を施した状態)に於ける簡易住
宅の内部を示した図である。
【図6】図5に於ける壁面の横断面図である。
【図7】図5に於ける床面の横断面図である。
【図8】図5に於ける天井面の横断面図である。
【図9】海上輸送用コンテナを用いた簡易住宅の据え付
け状態を示した部分拡大図である。
【図10】図1,図11に於けるA部分(接合部)の部
分拡大図である。
【図11】複数の海上輸送用コンテナを組み合わせるこ
とによって形成された海上輸送用コンテナを用いた簡易
住宅を示した全体斜視図である。
【符号の説明】
1 簡易住宅 2 海上輸送用コンテナ 3 簡易住宅ユニット 4 付設ユニット 5 窓 6 入口 7 基礎部 8 屋根部 9 支柱 10 窓枠 11a,11b 間柱 12 胴縁 13 根太 14 野縁 15 壁板 16 床板 17 天井板 18 外装材 20 電気設備 21 扉 22 壁面 23 開口 24 開口部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設置と撤去を自由に行うことのできる簡
    易住宅に於て、 上記簡易住宅1は、海上輸送に使用されている海上輸送
    用コンテナ2を用い、上記海上輸送用コンテナ2に対し
    て、窓5や入口6の形成と内装A及び外装Bを施すこと
    によって簡易住宅ユニット3を得、この簡易住宅ユニッ
    ト3自体あるいは簡易住宅ユニット3の複数を接続する
    ことによって構成されていることを特徴とする海上輸送
    用コンテナを用いた簡易住宅。
  2. 【請求項2】上記海上輸送用コンテナ2から形成される
    簡易住宅ユニット3自体あるいはその複数によって形成
    される簡易住宅1には、トイレやキッチン、バス等の付
    属的な設備を有すると共に、簡易住宅ユニット3に対し
    て一体的に接続可能な形状を有する付設ユニット4が接
    続されていることを特徴とする請求項1記載の海上輸送
    用コンテナを用いた簡易住宅。
  3. 【請求項3】 設置と撤去を自由に行うことのできる簡
    易住宅の施工方法に於て、 上記簡易住宅1の施工は、海上輸送に使用されている海
    上輸送用コンテナ2を用意し、この海上輸送用コンテナ
    2の扉21を外すと共に、壁面22に所定の開口23の
    形成を行う第1の手順と、上記海上輸送用コンテナ2の
    壁面22に形成された窓5となる部分に窓枠10を取り
    付け、壁面22の内側25に間柱11a及び胴縁12を
    配設すると共に、床面27及び天井面28の内側25の
    各々に根太13及び野縁14を配設し、さらに、壁面2
    2の外側26に間柱11aを配設することによって内外
    装A,Bの下準備を行う第2の手順と、上記海上輸送用
    コンテナ2の壁面22及び床面27並びに天井面28の
    内側25の各々に壁板15及び床板16並びに天井板1
    7を張ると共に、壁面22の外側26に外装材18を張
    り、さらに、上記扉21が外された開口部24に壁43
    を形成することによって内外装A,Bを施すと同時に、
    電気設備20等の付設を行う第3の手順によって簡易住
    宅ユニット3の形成を行い、上記第1,第2,第3の手
    順によって形成された簡易住宅ユニット3の状態で輸送
    を行った後、簡易住宅ユニット3自体あるいはその複数
    を接続することによって簡易住宅1が形成されることを
    特徴とする海上輸送用コンテナを用いた簡易住宅の施工
    方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2008100975B4 (en) * 2008-10-03 2010-01-21 Royal Wolf Trading Australia Pty Limited Hoardings
GB2472761A (en) * 2009-05-12 2011-02-23 Mark Owen Hale System for constructing buildings from converted steel containers
WO2022024491A1 (ja) * 2020-07-29 2022-02-03 川崎重工業株式会社 仮施設設営方法及び病院船

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