JPH09187231A - アロマ強化食品素材粉末の製造方法 - Google Patents

アロマ強化食品素材粉末の製造方法

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JPH09187231A
JPH09187231A JP8018238A JP1823896A JPH09187231A JP H09187231 A JPH09187231 A JP H09187231A JP 8018238 A JP8018238 A JP 8018238A JP 1823896 A JP1823896 A JP 1823896A JP H09187231 A JPH09187231 A JP H09187231A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾燥食品素材の吸湿、香気成分の揮散、経時
的成分変化を改善し、乾燥食品素材の良質な風味を味わ
うことのできるアロマ強化食品素材粉末を提供する。 【解決手段】 乾燥食品素材を粉砕し、平均粒径が約5
〜約200ミクロンの範囲内の微粉末とした後、該微粉
末に香料を混合し、その混合物を賦形剤と共に粉末状に
賦形することによりアロマ強化食品素材粉末を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食肉水産加工品、
スープ、調味料、インスタント食品、レトルト食品、佃
煮、ふりかけ、調理食品その他の各種飲食品において、
調味料、調味素材又は香気香味付与剤として利用するこ
とができる新規なアロマ強化食品素材粉末の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鰹節、雑節、煮干し、またはエ
ビ、カニなどの乾燥魚介類の二次加工品として、これら
を粉砕し、粉末化したもの、あるいは乾燥野菜類、乾燥
穀類、香辛料等の乾燥食品を粉砕し、粉末化したものが
調味料、各種飲食品に利用されている。上記した如き粉
末品は、水抽出などで得られる各種エキス類では得られ
ない原料の深みのある風味が十分生かされている。しか
しながら、呈味成分、香気成分の溶出を促進するために
粉末を微細なものとすると、空気との接触面積が大きく
なり、吸湿性が増すとともに、香気成分の揮散、呈味成
分・香気成分の酸化等の劣化、変色等多くの欠点が生
じ、これら乾燥食品素材の香気香味を十分に利用するこ
とは難しかった。
【0003】そこで、これらの欠点を改善する方法とし
て、従来、例えば、厚さ10〜50ミクロンの薄片状又
は70〜100メッシュの粉末状の鰹節にα−澱粉、ガ
ーリックパウダー、MSG、アルコール、醤油等を加え
たものを整粒機にかけ小塊状粒子とし、それを真空乾燥
する粒化鰹節の製造方法(特公昭43−5709号公
報)、80メッシュ以下の鰹節、雑節、煮干し類に水を
添加混合して、一定の粘度にしたものを圧力押出機によ
り径が1mm〜3mm、長さが1.5mm〜3mmの顆
粒に成型し、乾燥するだしの製造法(特公昭57−41
897号公報)などが提案されている。しかしながら、
上記従来提案の方法は、吸湿、香気成分の揮散、成分変
化などの点で改善は見られるものの、呈味成分、香気成
分が速やかに溶出し、十分に味わえるという点に関して
は必ずしも満足できるものではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、前述の
如き乾燥食品素材の吸湿、香気成分の揮散、成分変化な
どを生ずることがなく、しかも、呈味成分、香気成分が
速やかに溶出し、十分に味わえるアロマ強化食品素材粉
末を開発すべく鋭意研究を行った。
【0005】
【課題を解決するための手段】その結果、乾燥食品素材
を振動ミル、ボールミルなどを用いて粉砕し、平均粒径
が約5〜約200ミクロン、好ましくは約20〜約10
0ミクロンの範囲内にある微粉末とした後、該微粉末に
香料を混合し、その混合物を賦形剤と共に粉末状に賦形
することにより、飲食時に呈味成分、香気成分が速やか
に溶出し、しかも、香味の発現も力強く、経時変化に対
しても安定な、原料乾燥食品素材の持つ良質な風味が味
わえる、強力な香味の発現と経時変化に対する安定性の
改善されたアロマ強化食品素材粉末を得ることができる
ことを見出し本発明を完成した。
【0006】
【発明の実施の形態】かくして、本発明によれば、平均
粒径が約5〜約200ミクロンの範囲内の乾燥食品素材
の微粉末を香料と混合し、その混合物を賦形剤と共に粉
末状に賦形することを特徴とする新規なアロマ強化食品
素材粉末の製造方法が提供される。
【0007】以下、本発明について更に詳細に説明す
る。
【0008】本発明で使用しうる乾燥食品素材として
は、例えば、乾燥魚介類、乾燥野菜類、乾燥香辛料、乾
燥穀類などが挙げられ、乾燥魚介類としては、例えば、
鰹節、マグロ節、アジ節、サバ節、ソウダ節、ウルメイ
ワシ節などの節類;カタクチイワシ、マイワシ、イカナ
ゴ、アジなどの小魚、ホタテ貝柱、エビ、ナマコなどの
魚介類を煮熟後、乾燥して得られる各種煮干し類;イセ
エビ、クルマエビ、シバエビ、サクラエビおよび各種ア
ミ類を含めたエビ類の乾燥品;タラバガニ、ケガニ、ズ
ワイガニ、ガザミ、ワタリガニ、マツバガニなどのカニ
類の乾燥品;アサリ、アワビ、カキ、サザエ、シジミ、
ハマグリ、ホタテガイなどの貝類の乾燥品;イカ、タコ
類の乾燥品;その他の魚介類の乾燥品及び水産加工品の
乾燥品などを例示することができる。
【0009】また、乾燥野菜類としては、例えば、ハク
サイ、キャベツ、ホウレン草などの葉菜類の乾燥品;オ
ニオン、ジャガイモ、レンコンなどの茎菜類の乾燥品;
ニンジン、ゴボウ、サツマイモなどの根菜類の乾燥品;
トマト、キュウリ、ナスなどの果菜類の乾燥品;カリフ
ラワー、ブロッコリーなどの花菜類の乾燥品;ワラビ、
ツクシ、キノコなどの山菜類の乾燥品;その他の野菜類
の乾燥品及びこれらの加工調理品の乾燥品などを例示す
ることができる。
【0010】さらに、乾燥香辛料としては、例えば、オ
ールスパイス、カプシカム、カシア、クローブ、メー
ス、ペッパー、ジンジャー、マスタード、サンショウ、
ワサビ、ガーリックなどが挙げら、そして、乾燥穀類と
しては、例えば、米、麦、トウモロコシ、ソバなどの乾
燥品及びその他の穀類及びこれらの加工調理品の乾燥品
などを例示することができる。さらにまた、ビーフ、チ
キンなどの肉類の乾燥品、コーヒー、ココア、そして紅
茶、緑茶などの茶類もそれらが粉末化することができる
限り、本発明において使用することができる。
【0011】以上に述べた如き乾燥食品素材を微粉化す
る方法としては、例えば、振動ミル、ボールミル、フェ
ザーミル、ハンマーミル、凍結粉砕などの粉砕機を用い
て、乾燥食品素材を微粉末に粉砕する方法が挙げられ
る。その際、粉砕前にフローズンカッターなどにより適
当な大きさに細断あるいは粗粉砕を行うことにより、よ
り効果的に粉砕することができ、それによって、平均粒
径が約5〜約200ミクロン、好ましくは約20〜約1
00ミクロンの範囲内の微粉末にする。また、乾燥前の
食品素材をそのままあるいは水を加えて粉砕し、その後
に乾燥することにより乾燥食品素材微粉末を調製するこ
ともできる。
【0012】本発明で使用しうる香料としては、特に制
限されるものではなく、食品に使用される各種の香料を
使用することができ、例えば、従来既知の天然香料、天
然精油、合成香料などを挙げることができる。あるい
は、加熱処理した又は加熱処理しない各種動植物類を原
料とし、それを水、溶剤または超臨界抽出処理した各種
抽出物類、スモークフレーバー、反応フレーバー(糖ー
アミノ反応などの加熱反応)などのフレーバー類、さら
には、以上に述べた香料を適宜に配合した調合香料もま
た使用することができる。
【0013】これら香料は、含水アルコールで希釈され
たエッセンス、乳化剤等を添加した乳化香料、賦形剤を
添加した粉末香料等の形態をとることができる。
【0014】これら香料の使用量は任意に選択すること
ができるが、通常、食品素材粉末1重量部に対して、約
0.000001重量部〜約10重量部、好ましくは、
約0.001重量部〜約0.1重量部の範囲内で添加す
ることができる。
【0015】賦形剤としては、例えば、硬化菜種油、硬
化大豆油、硬化ゴマ油、硬化米油、硬化小麦胚芽油、硬
化サフラワー油、硬化トウモロコシ油、硬化ヒマワリ
油、硬化パーム油、硬化パーム核油、硬化ヤシ油、硬化
綿実油、硬化落花生油、硬化ツバキ油などの植物油;牛
脂、硬化牛脂、硬化鯨油、硬化魚油などの動物油;脂肪
酸モノグリセリド、脂肪酸グリセリド、プロピレングリ
コール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、脂肪
酸、脂肪酸塩、高級アルコール、ワックス、リン脂質、
糖脂質、ステロール、炭化水素及びこれらの水添物、更
にこれらの任意の混合物からなる脂質粉状体;アラビア
ガム、ゼラチン、デキストリン、化工デンプン、サイク
ロデキストリンなどを例示することができる。
【0016】以上に述べた乾燥食品素材微粉末、香料及
び賦形剤からのアロマ強化食品素材粉末の調製は、それ
自体既知の方法、例えばボールミル、自動乳鉢、高速ミ
キサー等を使用し、乾燥食品素材の微粉末と香料の混合
物を加熱溶融した硬化油等の賦形剤と均一に混合し、常
温で冷却固化した後、粉砕することにより行うことがで
き、あるいはまた、ボールミル、自動乳鉢、高速ミキサ
ー等を使用し、乾燥食品素材の微粉末と香料の混合物
に、賦形剤である硬化油脂等の脂質粉状体を効率的に接
触・衝突させ、該混合物の表面全体に脂質粉状体を均一
にコーティングせしめることによっても行うことができ
る。さらに、乾燥食品素材の微粉末と香料の混合物に、
アラビアガム、ゼラチン、デキストリン、化工デンプ
ン、サイクロデキストリンなどの賦形剤の水溶液を混合
し、噴霧乾燥、真空乾燥、凍結乾燥等の方法により乾燥
することもできる。
【0017】乾燥食品素材の微粉末に対する賦形剤の使
用割合は、厳密に制限されるものではなく、微粉末の種
類や賦形剤の状態、得られるアロマ強化食品素材粉末に
望まれるフレーバーの溶出の速さ、強さ等に応じ変えう
るが、一般には、乾燥食品素材の微粉末1重量部に対し
約0.1重量部〜約100重量部、好ましくは約1重量
部〜約10重量部の範囲内を例示することができる。
【0018】本発明によるアロマ強化食品素材粉末の製
造方法の好ましい一実施態様によれば、まず前記したよ
うな乾燥食品素材の微粉末1重量部に対し、例えば、粉
末香料を約0.001重量部〜約0.1重量部添加混合
した後、これに、例えば、60〜70℃で溶融した硬化
菜種油約1重量部〜約10重量部を添加し、ボールミ
ル、自動乳鉢、高速ミキサー等を用いて接触・混合し、
混合後室温で放冷固化させた後、粉砕機で粉末にするこ
とにより、油脂被覆されたアロマ強化食品素材粉末を得
ることができる。
【0019】更に所望ならば、上記混合の際に、グルコ
ース、フラクトース、ガラクトースなどの単糖類;ショ
糖、マルトースなどの二糖類;澱粉を液化し得られる澱
粉部分分解物およびこれらの二種以上の混合物;乳酸、
クエン酸、リンゴ酸、酒石酸などの有機酸;L−グルタ
ミン酸、L−グルタミン酸ナトリウム、グリシン、アス
パラギン酸、核酸系調味料、食塩、醤油、魚介エキス、
昆布エキス、みりんなどの調味料;アラビアガム、トラ
ガントガム、キサンタンガム、CMCなどの天然及び合
成糊料;ゼラチン、カゼインなどの蛋白質、或いはその
他の食品で使用される各種天然添加物、食品添加物、抗
酸化剤等を添加することもできる。
【0020】本発明の方法により製造されるアロマ強化
食品素材粉末は、例えば、食肉水産加工品、スープ、調
味料、インスタント食品、レトルト食品、スナック食
品、佃煮、ふりかけ、調理食品などの各種飲食品に、調
味料、調味素材または香気香味付与剤として適当量を添
加することにより、加工及び保存時に香気成分の揮散、
香気成分・呈味成分などの成分変化などが抑えられ、飲
食時に食品素材の持つ良質な香気香味を速やかに味わう
ことができ、満足感を得ることのできる飲食品類を得る
ことができる。
【0021】次に、実施例を挙げて本発明をさらに具体
的に説明する。なお、「部」は特に断らない限り「重量
部」である。
【0022】
【実施例】
実施例1 あらかじめ粗粉砕した鰹節粉末をボールミルにて50ミ
クロン以下に微粉砕し、得られた鰹節粉末50部に鰹節
超臨界炭酸ガス抽出物0.05部を添加混合した。この
混合物に加熱溶融した菜種硬化油50部を添加混合し、
均一に分散した後、冷却固化した。これを高速ミキサー
を用い粉砕し、30メッシュで篩別して粉末95部を得
た(本発明品1)。
【0023】比較例1 実施例1で、鰹節超臨界炭酸ガス抽出物を添加しない以
外は全く同様にして、粉末95部を得た(比較品1)。
【0024】評価:実施例1及び比較例1で得られた調
製直後の粉末およびこれを40℃の恒温器で2週間保存
したものについて官能評価を行った。官能評価は、本発
明品1および比較品1の各1gを300ml容ビーカー
に精秤し、これに約90℃の熱湯を100ml入れよく
撹拌したものを用い、20名のパネラーにより香り、
味、香味の溶出の速さについて評価を行った。結果を表
1および表2に示す。なお、表中の数値は良いと判定し
た人の人数を表す。
【0025】
【表1】
【0026】評価の結果:本発明品1は比較品1に比
べ、調製直後および40℃、2週間保存後の両方におい
て、香り、味、香味の溶出の速さのいずれにおいても評
価が高かった。特に香味の溶出の早さは、熱湯を注いだ
瞬間に新鮮な鰹節の香味がバランス良く感じられて、2
0名全員が好ましいと回答した。また、比較品1は40
℃、2週間保存後、香り、味がかなり低下したが、本発
明品1は保存後も香り高い鰹節の芳香が非常に良く保た
れ、良好であった。 実施例2 ブラックペッパーをボールミルにて50ミクロン以下に
微粉砕し、得られたブラックペッパー粉末100部にブ
ラックペッパーオレオレジン1部を添加した後、化工で
ん粉(王子ナショナル製)50部、デキストリン(DE
10)50部を水200部に溶解した水溶液を添加した
後、T.K.ホモミキサー(特殊機化工業社製)で十分
混合撹拌し、乾燥原液とした。これをニロ社製モービル
マイナー型スプレードライヤーにて熱風温度150℃、
排風温度80℃で乾燥し、乾燥粉末180部を得た(本
発明品2)。
【0027】比較例2 実施例2で、ブラックペッパーオレオレジンを添加しな
い以外は全く同様にして、乾燥粉末180部を得た(比
較品2)。
【0028】評価:実施例2及び比較例2で得られた調
製直後の粉末およびこれを40℃の恒温器で2週間保存
したものについて官能評価を行った。官能評価は、本発
明品2および比較品2の各0.2gを300ml容ビー
カーに精秤し、これに約90℃の熱湯を100ml入れ
よく撹拌したものを用い、20名のパネラーにより香
り、味及び香味の溶出の速さについて評価を行った。結
果を表3および表4に示す。なお、表中の数値は良いと
判定した人の人数を表す。
【0029】
【表2】
【0030】評価の結果:本発明品2は比較品2に比
べ、調製直後および40℃、2週間保存後の両方におい
て、香り、味、香味の溶出の速さのいずれにおいても評
価が高かった。特に香味の溶出の早さは、熱湯を注いだ
瞬間にブラックペッパーの香味がさっと出て、20名全
員が好ましいと回答した。また、比較品2は40℃、2
週間保存後、香り、味ともかなり劣化したが、本発明品
2はブラックペッパーの香気の変化もなく、良好であっ
た。 実施例3 オニオン乾燥粉末をボールミルにて100ミクロン以下
に微粉砕し、得られたオニオン粉末50部にオニオン精
油0.1部を添加混合した。この混合物に加熱溶融した
大豆硬化油50部を添加混合し、均一に分散した後、冷
却固化した。これを高速ミキサーを用い粉砕し、30メ
ッシュで篩別して粉末95部を得た(本発明品3)。
【0031】比較例3 実施例3で、オニオン精油を添加しない以外は全く同様
にして、粉末95部を得た(比較品3)。
【0032】評価:実施例3及び比較例3で得られた調
製直後の粉末およびこれを40℃の恒温器で2週間保存
したものについて官能評価を行った。官能評価は、本発
明品3および比較品3の各1gを300ml容ビーカー
に精秤し、これに約90℃の熱湯を100ml入れよく
撹拌したものを用い、20名のパネラーにより香り、味
及び香味の溶出の速さについて評価を行った。結果を表
5および表6に示す。なお、表中の数値は良いと判定し
た人の人数を表す。
【0033】
【表3】
【0034】評価の結果:本発明品3は比較品3に比
べ、調製直後および40℃、2週間保存後の両方におい
て、香り、味、香味の溶出の速さのいずれにおいても評
価が高かった。特に香味の溶出の早さは、熱湯を注いだ
瞬間に新鮮なオニオンの香味がバランス良く感じられ
て、20名全員が好ましいと回答した。また、比較品3
は40℃、2週間保存後、香り、味がかなり低下した
が、本発明品3は保存後も香り高いオニオンの芳香が非
常に良く保たれ、良好であった。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、乾燥食品素材の吸湿、
香気成分の揮散、成分変化などが著しく改善され、飲食
時に呈味成分、香気成分の発現が強く、速やかに溶出
し、乾燥食品素材の良質な風味が味わうことのできるア
ロマ強化食品素材粉末が得られる。該アロマ強化食品素
材粉末は、飲食品の広い分野への用途が開けるなど極め
て有用である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A23L 1/224 A23L 1/224 A23P 1/02 A23P 1/02 (72)発明者 中村 哲也 神奈川県川崎市中原区苅宿335 長谷川香 料株式会社技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒径が約5〜約200ミクロンの範
    囲内の乾燥食品素材の微粉末を香料と混合し、その混合
    物を賦形剤と共に粉末状に賦形することを特徴とする、
    アロマ強化食品素材粉末の製造方法。
JP01823896A 1996-01-10 1996-01-10 アロマ強化食品素材粉末の製造方法 Expired - Lifetime JP3391004B2 (ja)

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